第14期 付属明細書 - NHKエデュケーショナル

第 26 期 事 業 報 告
自
平成 26 年 4 月
至
平成 27 年 3 月 31 日
株式会社
1日
Ⅰ 会社の現況に関する事項
1.事業の経過及びその成果
(1)当社を取りまく環境と成果
「 平 成 24 ~ 26 年 度 中 期 経 営 ビ ジ ョ ン 」 の 最 終 年 に 当 た る 26 期 は 、
「いつでも、どこでも、だれでも“学びたい”に応えます」という大方針のもと、
全社をあげて業務に取り組んでまいりました。
26 期の業績は、前期と比較すると「増収・減益」となりました。売上高は、
NHK関係業務が、前期比 6 億 81 百万円増の 178 億 77 百万円となりました。
主な内訳は、定時番組でおよそ 4 億円、特集番組でおよそ 2 億円の増です。自主
事業は、前期比 3 億 3 百万円減の 53 億 73 百万円となりました。これは、自主
事業の主力商品であるDVD卸販売が大きく落ち込んだことが主な要因です。
NHKの番組制作受託業務では、こども幼児、学校教育、語学、美術、教養、
趣味实用、科学健康などのジャンルを中心に約 1 万本の番組を制作しました。
教育コンテンツ制作という当社の専門性を生かし、乳幼児から高齢者まで、多様
な知的欲求に応える番組を生み出すと同時に、時代のニーズを先取りする番組
開発に力を注ぎました(平成 27 年度新番組は 20)。
自主事業では、「デジタル関連事業」と「イベント事業」を主な柱に据え、
NHKの放送番組で培われたさまざまなノウハウを社会に還元し、
各種コンテンツの制作・販売、イベントの企画・運営、メディアミックスなど、
多角的に展開してきました。
教育コンテンツ制作の専門性の保持・継承・発展に積極的に取り組むとともに、
ガバナンスやコンプライアンスの強化に努め、将来を見据えて優秀な人材を確保
し、“学び”に携わる企業としてモラルと志を常に高く維持できる組織・体制の
整備に取り組みました。
平成 27 年 3 月には、全ての部署の第二共同ビルへの移転集約が完了しました。
これにより、全社の連携がしやすくなるとともに、効率化やセキュリティの強化
を図ることができました。
-1-
(2)損益の状況
当期の売上高は、232 億 51 百万円となり、前期比 1.7%増、3 億 78 百万円の
増収となりました。
売上原価は、214 億 84 百万円となり、前期比 2.2%増、4 億 62 百万円の増と
なりました。販売費及び一般管理費は、10 億 33 百万円でした。
損益につきましては、営業利益 7 億 32 百万円、前期比 17.4%減、1 億 53 百万円
の減益。営業外損益を加えた経常利益は、8 億 6 百万円で、前期比 16.4%減、
1 億 58 百万円の減益となり、これに特別損益及び法人税等を加減した当期純利
益は、4 億 94 百万円、前期比 10.7%減、59 百万円の減益となりました。
(3)事業別の概況
【事業別売上高】
区
(単位:千円)
第26期
(26.4.1~27.3.31)
分
金
NHK関係業務
自
内
訳
額
構 成 比
第25期
(25.4.1~26.3.31)
金
額
構 成 比
金
減
額
増 減 率
17,877,930
76.9%
17,196,014
5,373,192
23.1%
5,676,842
コンテンツ制作
721,938
3.1%
1,126,217
4.9% △ 404,279 △ 35.9%
イベント实施
1,999,425
8.6%
1,801,518
7.9%
印税・権料ほか
1,224,740
5.3%
1,377,880
6.0% △ 153,140 △ 11.1%
放大等受託事業
786,291
3.4%
665,865
2.9%
120,426
18.1%
デジタル関連
640,797
2.7%
705,359
3.1%
△ 64,561
△ 9.2%
23,251,123
100.0%
22,872,856
100.0%
378,266
1.7%
主
事
計
業
75.2%
増
681,916
4.0%
24.8% △ 303,649
△ 5.3%
197,906
11.0%
【NHK関係業務】
当社は、NHKの番組制作関連会社として、NHKからの受託業務である
「美術・教養」
「趣味・实用」
「科学・健康」
「教育」
「語学」「こども幼児」など
幅広い分野にわたる教育・教養番組を、高い品質を保ちながら、専門性と創造性を
発揮して効率的に制作しました。
26 年 度 の 制 作 本 数 は 、 定 時 番 組 と 特 集 番 組 を 合 わ せ て 、 10,300 本
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(前年比 210 本増)です。メディア別では、総合テレビ 629 本、Eテレ 5,016 本、
ラジオ第2 4,170 本、衛星放送(2 波)359 本、テレビ国際放送 126 本を制作し、
このうち特集番組は 601 本でした。
<定時・特集番組>
○美術・教養分野
美術分野の定時番組、Eテレ「美の壺」で木村多江さんを新ナレーターに、
「100 分 de 名著」は朗読に満島ひかりさんを起用する等、番組の質と接触者
率の向上に努めました。「日曜美術館」では、染織家・志村ふくみさんや影絵
作家・藤城清治さんの長期密着ドキュメントなど重厚感のあるシリーズが
高い評価を得ました。
特集としては、「NHKスペシャル 故宮」「バルテュスと彼女たちの関係」
「ロマノフ秘宝伝説」、オール4Kで撮影した「三宅一生
デザインのココチ」
など、高品質の番組を数多く制作しました。さらに総合テレビの朝 8 時台に
「大探検!京都国立博物館」
「レトロ体感!50 年目の明治村」を放送し、既存
の視聴者層を超えた多くの人々に見られました。
教養分野の定時番組では、BSプレミアムの新番組「世界入りにくい
居酒屋」が、これまでにない斬新な切り口の旅番組として、20 代女性を中心
に若年層から高い支持を得ました。番組時間が 25 分から 45 分に拡大した
Eテレ「先人のたちの底力
知恵泉」は、本田宗一郎さんをはじめとする
現代の偉人を取り上げるなどバリエーションを豊かにし、高視聴率を維持
しました。「SWITCHインタビュー
達人達」も前年以上に好調で、特に
中園ミホさんと美輪明宏さんの回では、総合テレビの再放送で 16.8%という
驚異的な数字を記録し、26 年度のNHK会長賞を受賞しました。
特集は、BS1「憎しみとゆるし~マニラ市街戦 その後~」(ATP賞
グランプリ)、Eテレ「哲子の部屋」
(ATP賞 情報・バラエティ部門優秀賞)
が、深い取材や斬新な演出スタイルで、コンテンツ産業におけるテレビの力
を再認識させました。ラジオ第2では若い視聴者の獲得を めざして「音で
訪ねるニッポン時空旅」「恋する百人一首」等を制作し、前者は 27 年度の
定時化、後者はテレビ化されることが決まりました。
-3-
○趣味・実用分野
趣味分野では、Eテレ「趣味の園芸」が 11 月にテキスト 500 号を迎え、番
組・テキスト連動の視聴者参加企画を行い高い評価を得ました。
「趣味Do楽」
は、「ボールペンイラスト」がテキストの売上げに大きく貢献しました。
特集は、親子で楽しめる新しい囲碁番組「囲碁ビギナーズ」をEテレで
制作。BSプレミアムでは、「国際バラとガーデニングショウ」「東京国際
キルトフェスティバル」「世界らん展日本大賞」などの、大型イベントに関連
した番組を制作しました。
实用分野は、Eテレの新番組「ガールズクラフト」が、特に 4~12 歳から
の支持を集め、親子で見るクラフト番組として定着しました。「すてきにハン
ドメイド」は、難易度やデザインなどを改善し、視聴率、テキスト売上げ
ともに大きく伸ばしました。「きょうの料理」は人気料理研究家の栗原はるみ
さんや土井善晴さんが出演した回や、昭和の定番おかずを見直す
年間シリーズが好評を得ました。総合テレビ「あさイチ」の「解決!ゴハン」
「スゴ技Q」「プレミアムトーク」「特選エンタ」を制作し、「花子とアン」の
吉高由里子さんの回では視聴率が 17.8%、「マッサン」の玉山鉄二さん &
シャーロット・ケイト・フォックスさんの回では 17.6%を記録しました。
特集としては、視聴者が料理の腕を競うEテレ「きょうの料理クッキング
コンテスト」をWebとイベントを連動させて制作。春・夏・秋・冬に制作
した「ごちそんぐDJ」は、27 年度の定時番組になりました。東日本大震災
の復興支援にも積極的に取り組み、「趣味の園芸」「やさいの時間」「囲碁・将
棋フォーカス」
「すてきにハンドメイド」
「ガールズクラフト」
「きょうの料理」
「あさイチ」などを、被災地で公開収録・生放送を行いました。
○科学・健康分野
科学分野のEテレ「モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!」が、総合テレビ
「ダーウィンが来た!」のキャラクター「ひげじい」とコラボし、接触者率
の向上を図りました。BSプレミアム「コズミックフロント」は、日本の
最先端技術を紹介するとともに、「宇宙エレベーター」等の未来技術や「ISS
国際宇宙ステーション・若田船長」などのタイムリーな話題を届けました。
-4-
国際放送「Science View」では、iPS 細胞を使った世界初の手術に成功した
高橋政代医師の独占インタビューや、宇宙関連のテーマの回では山崎直子
宇宙飛行士がキャスターを務めるなどの演出を取り入れ、国際社会に向けて
日本の科学・医学・技術の多彩な最先端情報を発信しました。
特集として「モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!」の後継番組「なりきり!
むーにゃん生きもの学園」を 2 本制作し、27 年度定時化が決まりました。
健康分野では、「チョイス@病気になったとき」が、動脈硬化にならない
ための対策や認知症予防などを、視聴者ニーズを的確に捉えてわかりやすく
伝え、高い評価を得ました。「きょうの健康」は、徳島県で課題となっている
糖尿病対策、島根県で力を入れているロコモ対策など、その地域ならではの
テーマを選んで公開収録しました。
特集としては、
「NHKスペシャル アルツハイマー病をくい止めろ!」で、
欧米での対策や介護法など、最新の治療と予防の成果を伝え「科学放送高柳
賞」最優秀賞を受賞しました。さらに「NHKスペシャル 腸内フローラ」が、
腸内細菌が体だけでなく脳にも大きな影響を与えるなど新しい知見を紹介し、
大きな反響を呼びました。
○教育分野
Eテレの小学校向け教科番組として、久しぶりの体育实技番組「はりきり
体育ノ介」を制作。授業でも個人でも練習しやすいよう、 番組連動の鉄棒
逆上がりアプリもそろえました。防災教育番組「学ぼうBOSAI」では、
大雤・土砂災害や雪害、火山噴火への備えなどを取り上げました。中学、高校
生対象の新番組「ロンリのちから」では、論理的思考力の基礎を伝えました。
国際共同制作「大科学实験」は第3シリーズを制作し、台湾での实験撮影も
行いました。「NHK高校講座」は、大物俳優を司会者に起用した「日本史」
のほか「国語表現」「生物基礎」などのEテレ 5 番組とラジオ第2「コミュニ
ケーション英語Ⅱ」など 4 番組を制作しました。「Rの法則」は、文学作品の
面白さを伝えるなど新しい切り口に挑戦して番組の幅を広げました。「東北発
☆未来塾」は、さまざまな分野の講師を起用したり海外取材を行ったりして、
震災復興を“風化”させない工夫を凝らしました。さらに 9 月の防災の日には、
-5-
特別編「復興するチカラinアメリカ」を制作しました。
特集は、スマホの利用が小学生まで広がっていることを踏まえ、Eテレで
「スマホ・リアル・ストーリー」をシリーズで制作。子どもが陥りやすい例
や安全な使い方などを夏期特集で伝えました。開発番組としては、問題発見
力を養う新しい理科番組「カガクノミカタ」や通信制高校生に適した軽スポ
ーツを取り入れた高校講座初の体育番組「体を動かすTV」を制作しました。
また「学ぼうBOSAIスペシャル」を、放送センターで实施された「防災
パーク 2014」の特設ステージで収録して放送しました。
○語学分野
英語番組では、2020 年開催の東京オリンピック・パラリンピックも見据え、
EUの国際基準CEFR(セファール:ヨーロッパ言語共通参照枞)に準拠
した定時番組をレベル別にそろえサービスの充实を図りました。
Eテレ「プレキソ英語」を 3 年ぶりに全面リニューアルし、オールイングリ
ッシュの内容としました。アニメ「スシタウン」は人気コーナーとなり、3 分
の日本語版ミニ番組も定着して、教育現場から高い評価を受けました。ラジオ
第2では、多読多聴型番組「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」を新作。
易しく自然なストーリーを気軽に聞ける番組として、テキスト売上げも好調
でした。
「基礎英語」シリーズは、学校現場で採用が進む Can-do(何ができる
か)を採用し、カリキュラムの信頼性向上に取り組みました。英語以外では、
ラジオ第2「まいにち○○語」、
「レベルアップ○○語」という多言語講座番組
をきめ細かくそろえ、より深く学べるようにしました。テレビ国際放送では、
「Japanology Plus」や日本の陶器の産地をめぐる新番組「Ceramic Treasures」
を制作しました。
特集としては、語学番組が放送開始から 90 年を迎え、Eテレとラジオ第2
で「放送 90 年!もっと届け、ゴガクのこと」を 3 月に同時生放送しました。
「スーパープレゼンテーション」ではノーベル賞受賞者の山中伸弥教授を
迎え、「新春SP 伊藤穣一×山中伸弥 未来を語る」を放送し好評でした。
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国際放送では、「Dining with the chef」で斉藤辰夫シェフがさくらまつり
(ワシントンDC)で調理实演するなど、NHKワールドTVの海外プロモー
ションにも積極的に取り組みました。また、器と料理の組み合わせの妙を
楽しむ「Food×Pottery」や栗原はるみさんの「Harumi’s Family Cooking」
などで、世界遺産となった和食の魅力を多角的に世界に発信しました。
○こども幼児分野
コンテンツが子どもたちの主体的な学びの原点となるよう、発達発育や
興味関心に応じた多様な制作をめざしました。
乳児向け番組 の世界的な草分け「いないいないばあっ!」、 3 歳児向け
「おかあさんといっしょ」、4~5 歳児向け「みいつけた!」。これら 3 番組を
核に、
「にほんごであそぼ」
「えいごであそぼ」
「フックブックロー」
「すすめ!
キッチン戦隊クックルン」「てれび絵本」などのデイリー番組と、「ピタゴラ
スイッチ」「デザインあ」「ノージーのひらめき工房」「ニャンちゅうワールド
放送局」などのウィークリー番組をEテレにそろえました。これらは家庭
視聴だけでなく、幼稚園・保育所でも利用されました。また、若い親世代
向けの「すくすく子育て」「まいにちスクスク」はホームページとともに、
信頼性の高い子育て支援コンテンツとして根強く支持されました。
BSプレミアム「おとうさんといっしょ」は、子育てに参加しにくい父親層
から好評を得ました。
特集としては、科学的思考力を育てる自然科学系の開発番組「ミミクリー
ズ」をEテレで放送し、「日本賞」幼児部門最優秀賞を受賞しました。同じく
開発番組「Q~こどものための哲学」は、世界的にも関心の高いテーマ
として、視聴者や教育界から注目を集めました。放送連動型イベント
「おかあさんといっしょファミリーコンサート」「いないいないばあっ!
あつまれ!ワンワンわんだーらんど」は、いずれも高い抽選倍率で、家族
3 世代で楽しめると広く人気を呼びました。震災復興支援としては「にほんご
であそぼ」ステージを、25 年度の福島・岩手に続き宮城編を制作しました。
FMでは、10 時間以上に及ぶライブ番組「今日は一日『家族三世代NHKキ
ッズソング』三昧」が、家族で子どもの歌を満喫できると好評を博しました。
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○26 年度・番組の主な受賞歴
☆日本賞
・最優秀賞[幼児向けカテゴリー]
「ミミクリーズ
きいろとくろのヒミツ」
☆第 40 回放送文化基金賞
・優秀賞[テレビエンターテインメント部門]
「ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~」
☆科学放送高柳賞
・最優秀賞
「NHKスペシャル
アルツハイマー病をくい止めろ!」
☆第 52 回ギャラクシー賞
・奨励賞
「明日へ-支えあおう- 是枝監督×女子高生~震災3年 福島を描く~」
☆第 31 回 ATP賞
・グランプリ(ドキュメンタリー部門最優秀賞)
「憎しみとゆるし~マニラ市街戦 その後~」
・優秀賞[情報・バラエティ部門]
「哲子の部屋」
・奨励賞[ドキュメンタリー部門]
「明日へ-支えあおう- 是枝監督×女子高生~震災3年 福島を描く~」
☆第 6 回台湾国際子ども映画祭
・最優秀テレビ番組賞
「デザインあ
#19」
☆ワールド・メディア・フェスティバル 2014
・インターメディアグローブ金賞[ドキュメンタリー部門]
「7年ごとの記録
28 歳になりました」
☆第 47 回アメリカ国際フィルム・ビデオ祭
・Creative Excellence 賞[教育番組
「ノージーのひらめき工房」
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幼児向け部門]
<ホームページ、データ放送、ハイブリッドキャスト制作等>
NHKの個別の番組について内容を補完するサイトのほか、Eテレ全体の
ポータルサイトや、語学、こども、趣味实用、健康、福祉など、カテゴリー
別のポータルサイトも制作しました。
「Eテレポータルサイト」では、視聴者からリクエストの多い番組を
再放送するという番組連動の試みを継続し、好評を得ました。人気作家がデ
ジタルツールとのつきあい方を青春小説に仕立てた「ネットコミュニケーシ
ョン小説」サイトは、10 代の若者に人気で、4 タイトルが書籍化されました。
NHKの豊富で良質な映像素材を無償で提供し、創造性を育成するサイト
「NHKクリエイティブライブラリー」は 6 年目を迎え、
「渋谷 DE どーも」
や「NHK文化祭」などでワークショップを開催し、家族層に好評でした。
福祉ポータルの「ハートネット」では、キャンペーン番組と連動して生放送
に対応するなど、社会への一層の貢献を果たしました。
「NHKゴガク」では語学学習者の学習進捗管理や視聴後の復習サービス、
「マイ健康」では体重計測でダイエットに寄与するサービスを始めました。
このほか、データ放送では「NHKゴガク」を発展させたサービスを
实施したほか、ハイブリッドキャストでは「きょうの料理」に関連した
新サービスを展開、過去の「きょうの料理」で取り上げたレシピから反響の
大きいものや人気の高いものを厳選して提供しました。
以上、これらNHK関係業務の売上高は、過去最高の 178 億 77 百万円で、
前期と比較しますと、6 億 81 百万円(4.0%)の増収となりました。
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【自主事業】
NHKグループにおける教育コンテンツ制作集団としての専門性や企画力
を最大限に活用し、教育コンテンツを放送以外のメディアや事業を通して、
広く社会に還元するための良質かつ多角的な事業展開を行いました。
26 年度は、前年度に引き続き「デジタル関連事業の強化」とニーズの高い
「イベント事業の拡充」を増収の柱に据え、新規事業にも積極的に挑戦
しました。
各部の特色や強みを発揮し、他の関連団体との連携強化も一層進めたこと
で、事業計画の売上げ 53 億円を達成することができました。
① コンテンツ制作・販売事業
ア.市販DVD関連
市販DVDでは、工夫を凝らして新商品や新企画の展開に取り組みました
が、市場縮小の影響を受け当社のDVD売上げはこれまでにない落ち込みを
見せました。そのような厳しい状況の中、弊社の主力商品であるこども幼児
系では、「おかあさんといっしょ」で、9 年ぶりにリニューアルした新しい
体操のDVD「ブンバ・ボーン!」が大きな話題となり、増刷を重ねました。
また、放送 22 年目を記念して「ニャンちゅうワールド放送局」のDVD
「ニャ!ニャ!ニャ!ニャンちゅう」が発売されて、人気を呼びました。
生活系分野では、貴重なアーカイブス映像を商品化し、4 年前に発行した
「きょうの料理 100 選」に続くシリーズとして「男の料理 100 選」全 10 巻が
完成しました。
料理関連では、注文のたびに製造・販売を行う新しいディスク・オン・
デマンド(DOD)方式を取り入れ、「もう一度見たい!小林カツ代のベスト
お かず 」「ま だ ま だ 見 たい ! 小 林 カツ 代 の ベス ト お か ず 」「 栗 原は る み の
ふたりの週末ごはん」などを販売しています。
また、藤城清治美術館からの依頼により、
「影絵作家 藤城清治 風の又三郎」
DVDとBDを制作、「日曜美術館」を再構成して 90 歳の作家の歩みと、
その作品の貴重な記録を商品化しました。
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イ.その他のコンテンツの受注制作
Eテレ「日曜美術館」の番組制作ノウハウを活かし、美術館などで上映
される展示映像制作は、高いクオリティが好評で、前年に引き続き売上げを
順調に伸ばしました。
さらに、それらの展示映像素材を活かした記者会見用広報ビデオ、美術館
関連イベントや講演会での研修用映像制作も併せて受注し、事業の拡大に
つなげました。
また、最新の宇宙の姿を鮮烈な实写とダイナミックなCGで描いた
コズミックフロントの番組映像をプラネタリウム用映像として 展開。
全国各地のプラネタリウム館へ広げていく足がかりをつけました。
8K映像展開としては、手術の模様を撮影した实証实験を行い、高精細な
映像に医療関係者から高い評価を受けました。今後の医療現場に8K映像が
果たす役割が期待されています。
その他、「聴覚障害者向け広報ビデオ」「地球研プロモーションビデオ」
「立教学院展示館紹介ビデオ」など、教育機関等への映像制作も積極的に
行いました。
こ れ ら コ ン テ ン ツ 制 作 ・ 販 売 事 業 の 売 上 高 は 7 億 21 百 万 円 で 、
前期売上高と比較しますと、4 億 4 百万円(35.9%)の減収となりました。
② イベント企画・実施事業
教育コンテンツ制作集団としての強みを活かし、多彩で多様な各種
イベントを展開しました。
子育て世代の家族をターゲットにしたイベントを増やし、冬の「ワンワン
といっしょ!夢のキャラクター大集合」は横浜公演を新たに加え(名古屋;
1 月 31 日~2 月 1 日/日本ガイシホール、横浜;2 月 21 日~22 日/横浜
アリーナ)、夏の「おかあさんといっしょスペシャルステージ」(さいたま;
8 月 16 日~17 日/さいたまスーパーアリーナ、大阪;8 月 30 日~31 日/
大阪城ホール)と合わせ、8 日間 24 公演に延べ 21 万人を超える家族連れに
楽しんでいただきました。
- 11 -
「第 14 回東京国際キルトフェスティバル」
( 1 月 22 日~28 日/東京ドーム)
は、約 24 万人のキルトファンで熱気に包まれました。また、海外でのキルト
人気の高まりをうけ、初めてタイ・バンコクで「Thailand Quilt Festival 2014」
を開催し成功を収めました(7 月 30 日~8 月 3 日/パラゴン百貨店)。
16 回目となった「国際バラとガーデニングショウ」(5 月 10 日~16 日/
西武ドーム)では、連続テレビ小説に関連した「赤毛のアン」の庭を
取り上げるなどして、20 万人を超える来場者を迎えることができました。
遊びと運動を組み合わせて子どもの成長を育む取り組み「遊育(あそいく)
イベント」を新規に開発し、ミニイベントや大規模なステージイベントを
实施し、27 年度以降への道筋をつけることができました。
初めて参画した「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2014」では「スワリの森
DESIGN×SCIENCE」
(10 月 17 日~11 月 3 日/東京ミッドタウン芝生ひろば)を
展開、ユニークで不思議な 12 種類のチェアの展示とともにワークショップも
行い、カップル・親子をはじめ幅広い層に体感していただきました。
2 年目を迎えた「NHKサイエンススタジアム 2014」
(10 月 18 日~19 日/
日本科学未来館)は、家族連れを中心に幅広い年齢層の来場者で賑わい
ました(延べ 25008 人)。
これらイベント事業の売上高は、19 億 99 百万円で、前期の売上高と比較
しますと、1 億 97 百万円(11.0%)の増収となりました。
③ 印税・権利事業、国内共同制作
キ ャ ラ ク タ ー 事 業 で は 、「 い な い い な い ば あ っ ! 」 と 「 お か あ さ ん と
いっしょ」のキャラクターをつけたおむつ販売が、前年に引き続き売上げの
上位を占めました。
NHKアーカイブスからは、教材用として「NHK高校講座」の映像講座
と音声講座を、教育機関向けの学習支援ツールに提供。さらに、通信制高校
や大規模公開オンライン講座などへeラーニング教材の提供も行いました。
書籍では、「趣味の園芸」から 1000 種類ものバラの品種を収載した「バラ
大図鑑」を発売し、番組とテキストコンテンツの集大成として高く評価され
- 12 -
ました。暮らしに役立つ情報番組「あさイチ」からは「簡単ダイエット」本
をはじめ、「暮らしのスゴ技」「健康大百科」などのムックシリーズを発売。
これまでの 5 年間で 12 シリーズ、合計 50 万部を販売する大ヒットと
なりました。
「おとなの基礎英語」は、シリーズ 3 作目も「DVD BOOK」「CD
BOOK」を発売しました。特にCD BOOKは、シリーズ累計で 10 万部
を突破しました。
国内共同制作では、「シャーロック・ホームズ」の Blu-ray Box、DVD
シリーズ(6 巻)をはじめ、サウンドトラックCD、メモリアルブックや
推理ブック等9冊を企画制作しました。また「パッコロリン」の共同制作も
行いました。
さらに、海外展開の一環としてBBCワールドワイド(BBCW)に対し、
「Science View」と「プレキソ英語」のクリップを提供しました。
これら印税・権利事業、国内共同制作の売上高は、12 億 24 百万円で、前期の
売上高と比較しますと、1 億 53 百万円(11.1%)の減収となりました。
④ 放送大学学園等受託事業
放送大学学園からの受託業務については、「授業番組」で 38 科目 562 本を
制作しました。そのほかにも、「放送大学アーカイブス」11 本と「授業科目
案内」11 本を新規に受託しました。
放送大学学園等受託事業の売上高は、7 億 86 百万円で、前期の売上高と
比較しますと、1 億 20 百万円(18.1%)の増収となりました。
⑤ デジタル関連事業
動画や音声などの素材を蓄積し、教材等に組み込んで提供する事業の
ベースとなる「NEDデジタル基盤」を整備し、これを利用したビジネス
展開が運用 3 年目に入りました。
- 13 -
料理の自主サイト「みんなのきょうの料理」は、タイアップキャンペーン、
広告収入が順調に伸びて、売上額の合計がついに 1 億円の大台を超えるまで
に成長しました。
「英語教材作成支援システム(基礎英語LEAD)」は、横浜市の全公立
中学校に採用されるなど、幸先のよいスタートを切りました。
語学の自主サイト「ゴガクル」は、TOEIC運営会社とのタイアップ
企画が好評で、年度内に 2 度の实施となり、さらに大学生向けにTOEIC
受験を勧奨するビデオ制作も受注しました。
このほか、大手通信事業者への教材企画提供事業として、幼稚園・保育所
から小学校低学年に向けての、スマートフォン向けアプリ事業では、入学
準備号、小学校 1 年算数、小学校 1 年国語、小学校低学年向け英語のアプリ
が公開され、無料登録会員が 26 年度末までに 6 万人を突破しています。
さらに、NHKエデュケーショナルの事業内容を広く周知するとともに、
法人からの事業受託を促進するため昨年リニューアルした会社ホームページ
は、順調に問い合わせ数を伸ばしており、实際のイベント受注やコンテンツ
制作受注に結びつく事例も出ています。
5 月には、IT教育分野では日本最大の展示会である「教育ITソリュー
ションEXPO」に初めて出展し、さまざまな展開ビジネスのモデルをPR
しながらパートナーの獲得に努めました。この展示をきっかけに、総務省の
教育クラウド实証实験へのコンテンツ提供など、事業の成約が实現しました。
デ ジ タ ル 関 連 事 業 の 売 上 高 は 、 6 億 40 百 万 円 で 、 前 期 の 売 上 高 と
比較しますと、64 百万円(9.2%)の減収となりました。
以上、各事業を総合した自主事業の売上高は、53 億 73 百万円となり、
前期の売上高と比較しますと、3 億 3 百万円(5.3%)の減収となりました。
- 14 -
2.設備投資の状況
当期の設備投資総額は 4 億 6 百万円で、内容は以下のとおりです。
(単位:百万円)
資
産
の
種
類
有形固定資産・建
取得価額
物
88
有形固定資産・工具器具備品
147
167
有形固定資産・建設仮勘定
有形固定資産
計
3
備
考
オフィスビル集約化ほか
原盤制作
着ぐるみ制作、サーバーほか
事業管理システムサーバー
406
3.資金調達の状況
前記の設備投資の資金は、自己資金で充当しています。
4.対処すべき課題
27 年度は、「NED 2015-2017 中期経営ビジョン」の初年度にあたります。
前中期経営ビジョンに掲げた「いつでも、どこでも、だれでも、“学びたい”に
応えます」という経営の基本方針をこれからも堅持し、「心を豊かにする多彩な
コンテンツの制作」
「デジタルの特性を生かしたコンテンツの提供」
「コンテンツ
の充实と発信力の強化による国際展開の推進」「NHKへの財政貢献」という
四つの柱を、事業の主軸に据えます。
NHK関係業務では、「平成 27 年度国内・国際放送番組編集の基本計画」に
沿って、
「幅広い視聴者の関心に応える豊かで多彩な番組」や「放送 90 年、戦後
70 年をテーマにした番組」の制作、「質の高いコンテンツの世界発信」などに、
NEDの教育分野における高い専門性を発揮し積極的に取り組みます。さらに、
インターネットやスーパーハイビジョン、ハイブリッドキャストなど、次世代
映像技術やデジタル技術を生かした新しい放送・サービスの創造にも精力的に
挑戦します。
自主事業では、これまで培ってきたNEDのドメインを基本に、将来を見据
えた自主事業の充实・開発に努めます。そして自主事業の主要な柱に成長した
イベント事業のさらなる展開を進めます。また、人々が情報を収集するツールは、
テレビ、ラジオだけでなく、デジタル化の進展とともに、スマホ、タブレット
からウェアラブルまで変容、多様化しています。今後は、進化し続けるさまざま
なデジタルデバイスに対応したコンテンツを提供していきます。さらに他の関連
- 15 -
団体とも連携し、国際共同制作、番組販売やクリップ映像による海外展開、
スーパーハイビジョンを活用した事業にも積極的に取り組みます。
NHKグループの一員として、企業経営の原点を常に見つめながら、社会の
信頼に応え、ノウハウの社会還元を図るために 27 年度も邁進いたします。
5.財産及び損益の状況の推移
項
売
上
目
第23期
第24期
(平成 23 年度)
第25期
第26期
〔当 期〕
(平成 24 年度) (平成 25 年度) (平成 26 年度)
高 (千円)
21,403,679
21,127,507
22,872,856
23,251,123
経 常 利 益 (千円)
740,272
739,094
964,760
806,184
当 期 純 利 益 (千円)
387,029
441,429
554,188
494,811
1株当たり当期純利益 ( 円 )
193,514
220,714
277,094
247,405
総
資
産 (千円)
8,198,923
8,401,710
9,191,489
9,199,713
純
資
産 (千円)
5,145,850
5,356,879
5,750,706
6,051,167
1株当たり純資産 ( 円 )
2,572,925
2,678,439
2,875,353
3,025,583
6.重要な親会社の状況
親会社との関係
当社の親会社は、日本放送協会であり、当社の株式 1,340 株(出資比率 67.0%)
を保有しています。
当社は、同協会の委託による放送番組の制作、これらに関連する業務、
同協会が制作した番組の利用権の購入などを行っています。
7.主要な事業内容
(1) 放送番組等の企画、制作、購入
(2) ホームページ作成等デジタル関連業務
(3) 幅広い世代を対象にした教育、教養コンテンツ制作・販売
(4) イベント・シンポジウム等の企画・实施
(5) 各種権利ビジネスや編集・出版関連業務
(6) 放送大学関連番組の制作
なお、事業の主体を占めるNHK受託業務及び自主事業の主要なものは、
次のとおりです。
- 16 -
総合テレビ
受託番組
Eテレ
・妄想ニホン料理
・地球イチバン
・あさイチ「解決!ゴハン」「プレミアムトーク」など
・サラメシ
・マサカメTV
・クローズアップ現代
・先どり きょうの健康
・明日へ -支えあおう「是枝監督×女子高生」「為末大 スポーツのチカラ」
「震災から 4 年つなげよう」 「妻を探して海へ」
・NHKスペシャル
「シリーズ故宮」「アルツハイマー病をくい止めろ!」
「腸内フローラ」
・夏期特集
「マサカメTV夏休みスペシャル」
「はに丸ジャーナル」
・年末年始特集
「妄想日本料理新春スペシャル」
・特集番組
「レトロ体感!50 年目の明治村」
「おやすみ日本 眠いいね!」
「あさイチ 解決ごはん 宮城県キャラバン」
「あさイチ グリーンスタイル 淡路島 花めぐり」
「桜満開!星は満点!記憶に残る“宇宙絶景”」
・日曜美術館 ・美の壺 ・おとなへのトビラTV
・100 分 de 名著 ・SWITCHインタビュー 達人達
・NHK短歌
・NHK俳句
・ハートネットTV(介護百人一首など)
・新世代が解く!ニッポンのジレンマ
・先人たちの底力 知恵泉
・きょうの料理
・きょうの料理ビギナーズ
・すてきにハンドメイド
・ガールズクラフト
・趣味の園芸
・趣味の園芸ビギナーズ
・趣味の園芸やさいの時間 ・趣味Do楽
・団塊スタイル
・まる得マガジン
・オイコノミア
・グレーテルのかまど
・将棋フォーカス
・囲碁フォーカス
・NHK杯将棋
・囲碁トーナメント
・Eテレ 0655、2355
・TVシンポジウム
・きょうの健康
・チョイス@病気になったとき
・すイエんサー ・モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!
・エデュカチオ
・東北発☆未来塾
・NHK高校講座
・ロンリのちから
・Rの法則
・はりきり体育ノ介
・学ぼうBOSAI
・テストの花道
・お伝と伝じろう
・できた できた できた
・10min.ボックス
・課外授業ようこそ先輩
・プレキソ英語
・テレビで基礎英語
・おとなの基礎英語
・しごとの基礎英語
・ニュースで英会話
・リトル・チャロアンコール
・スーパープレゼンテーション
・使える!伝わる にほんご
・テレビで中国語・ハングル講座・フランス語・イタリア
語・スペイン語・ドイツ語・アラビア語・ロシア語
・おかあさんといっしょ
・みいつけた!
・いないいないばあっ!
・パッコロリン
・Let’s 天才テレビくん
・デザインあ
- 17 -
・ノージーのひらめき工房
・ピラゴラスイッチ
・ニャンちゅうワールド放送局 ・シャキーン!
・すすめ!キッチン戦隊クックルン ・しぜんとあそぼ
・えいごであそぼ
・にほんごであそぼ
・フックブックロー ・てれび絵本 ・すくすく子育て
・シャーロック ホームズ
・ETV特集
「学ぶことの意味を探して~神田一橋 通信制中学の
歳月~」「“戦闘配置”されず~肢体不自由児たちの
学童疎開~」「臨床宗教師~限られた命とともに~」
「和僑~アジアで見つけるボクらの生き方~」
「“グローバル人材”を育成せよ~京都大学・改革の挑戦~」
「冷戦終結 首脳たちの交渉~ゴルバチョフが語る舞台裏」
受託番組
Eテレ
・開発番組
「世界を変える魔法!アルゴリズミ子研究所」
「なりきり!むーにゃん生きもの学園
ホタルになりきり!/カマキリになりきり!」
「カガクノミカタ」「高校講座・体を動かすTV」
「ミミクリーズ」「Q~こどものための哲学」
・夏期特集
「0655・2355 恒例!夏の特大号」「趣味の園芸ラボ」
「楽しく打とう!囲碁ビギナーズ」
「グレーテルのかまどスペシャル“もう一度みたい!”
リクエスト特集」
「スマホ・リアル・ストーリー」
「Rの法則スペシャル ちょっとオトナ 美まつげテク」
「高校講座特別編 ビジネス基礎 流通って何?
/社会人のコミュニケーションって?」
「テストの花道 夏休み!体感!ニガテ解消スペシャル」
「学ぼうBOSAIスペシャル
"もしも"に備える いつもの防災」
・年末年始特集
「先人たちの底力 知恵泉 年末スペシャル」
「100 分 de 日本人論」
「観覧車回れよ回れ モデルの短歌日記2」
「建築は知っている ランドマークから見た戦後 70 年」
「0655・2355 2014 年越しスペシャル」
「新春お好み将棋対局」「新春お好み囲碁対局」
「オイコノミア新春 SP 今年は“ライブ”が熱い」
「チョイス@病気になったとき このチョイスで認知症
を防げ」「大心理学实験」
「ニュースで英会話 年末スペシャル 2014」
「スーパープレゼンテーション新春 SP
伊藤穣一 VS 山中伸弥 未来を語る」
「決定!すくすくアイディア大賞 2014」
「おかあさんといっしょ お正月スペシャル」
「いないいないばあっ!お正月スペシャル」
- 18 -
受託番組
Eテレ
「みいつけた!ガッツ!しょうがつ おサボがツー」
「大人のピタゴラスイッチ ~数ピタ!たのしい数学~」
「笑う門には福来たる!にほんごであそぼ
元気コンサート in 宮城」
・特集
「テクネ 映像の教室」 「びじゅチューン!」
「哲子の部屋」
「デザインの梅干」
「猫いてもいい いなくても 沖縄・竹富島 俳句の旅」
「決定!こども将棋名人/こども囲碁名人」
「第 26 回テレビ囲碁アジア選手権大会」
「第 40 回将棋の日」「将棋界の一番長い日」
「NHK杯出場女流棋士決定戦」
「趣味 Do 楽 秋の夜長を楽しむスペシャル」
「オイコノミア 世代の“格差”ってどういうこと?」
「きょうの料理クッキングコンテスト」
「きょうの料理スペシャル 栗原はるみの BENTO in USA」
「きょうの料理 もう一度見たい!小林カツ代のベスト
おかず」「すてきにハンドメイドスペシャル」
「ごちそんぐDJ」 2014 春、夏、秋、冬
「すてきにハンドメイド SP カーディガンコート」
「趣味の園芸 千葉県・旭/仙台 公開収録」
「やさいの時間 福島県・いわき 公開収録」
「囲碁フォーカス 福島県・いわき 公開収録」
「将棋フォーカス 茨城県・日立 公開収録」
「ガールズクラフト 茨城県・日立 公開収録」
「すてきにハンドメイド 宮城県・石巻 公開収録」
「すてきにハンドメイド 福島県・いわき 公開収録」
「きょうの料理 グッチ裕三 in 福島 公開収録」
「2015 春 見どころ満載!Eテレ趣味实用番組」
「東北発☆未来塾 特別編 未来は変えられる?
エネルギー体験教室」「東北発☆未来塾 防災の日
スペシャル 復興するチカラ in アメリカ」
「東北発☆未来塾スペシャル 響け!歌声のチカラ~
モリクミと 90 人の合唱団」
「メディアがひらく、子どもたちの未来~日本賞 2014~」
「まるごとみせます!世界の教育コンテンツ」
「Rの法則スペシャル 10 代の震災 神戸×福島」
「いつでもどこでも高校講座 2015」「NHK高校講座
学び方ガイド」「はりきり水泳ノ介・クロール」
「ワタシの見たニッポン」
「しごとの基礎英語 事前スピン
オフ SP 英語の心!ビジネス英語だって怖くない」
「放送 90 年!もっと届け、ゴガクのこと」
「おかあさんといっしょファミリーコンサート 2014
春/秋」
「おかあさんといっしょスペシャルステージ 2014」
「にほんごであそぼ 元気コンサート in 山口」
- 19 -
BS1
受託番組
BSプレミアム
・BS特集
「憎しみとゆるし~マニラ市街戦 その後~」
「山本五十六・70 年目の真实」
・ドキュメンタリーWAVE
「1 億人が漂流する~中国・都市大改造の波紋~」
・開発番組
「奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~」
「伝説の晩餐会へようこそ~ゴルバチョフ・冷戦終結を
めぐる秘話~」
「全力クイズ」
・特集
「背番号クロニクル~プロ野球 80 年秘話~」
「ゴルバチョフが語る ウクライナ危機の過去と未来」
・欽ちゃんの全国びっくり王!
・コントの劇場
・美の壺
・驚き!ニッポンの底力
・世界入りにくい居酒屋
・コズミックフロント
・おとうさんといっしょ
・ワンワンパッコロ!キャラともワールド
・ザ・プレミアム
「浮世絵ツアー 東海道名所歩き」
「ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか~」
「138 億年の超絶景」「幻の東京計画」
・世界わんわんドキュ☆
「LA セレブ Dog」「スペイン・バルセロナ」
・夏期特集
「このマンガいいね!BSオススメ夜話」
・年末年始特集
「このマンガいいね!BSオススメ夜話年末年始特大号」
「北川景子 垂直タイムトラベル in ローマ」
「壇蜜 ネパール 死とエロスの旅」
・特集
「バルテュスと彼女たちの関係」
「京都・南禅寺界隈別荘群 木々うたう春」
「東海道五十三次合作絵巻“日本画”を創った巨匠たち
の旅立ち」「ねまきでアート」
「プレミアムドラマ ヤンバルクイナはいつか飛ぶ」
「三宅一生 デザインのココチ」
「サンドウィッチマンの歴史コント サムライ宣教師
クルーズ」
「チョイ住み in パリ」「古代中国 よみがえる伝説」
「国際バラとガーデニングショウ 2014」
「世界らん展日本大賞 2015」
「第 14 回 東京国際キルトフェスティバル」
「将棋 名人戦/竜王戦」
「囲碁 本因坊戦/名人戦/棋聖戦」
「宇宙博 2014」
「コズミックフロント サイエンススタジアム特別収録
見よ!これが日本の宇宙開発の实力だ」
「日曜朝は親子いっしょ!BSプレミアムで楽しもうSP」
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ラジオ第2
受託番組
・カルチャーラジオ「歴史再発見」 「芸術その魅力」
「文学の世界」 「科学と人間」 「漢詩をよむ」
・日曜カルチャー ・文化講演会
・古典講読
・こころをよむ
・私の日本語辞典 ・朗読
・社会福祉セミナー
・ラジオ ビジネス塾
・NHK高校講座
・英語で読む村上春樹
・エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
・基礎英語1・2・3
・ラジオ英会話
・英会話タイムトライアル ・攻略英語リスニング
・ワンポイント・ニュースで英会話
・入門ビジネス英語
・实践ビジネス英語
・まいにち 中国語・ハングル講座・フランス語
イタリア語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語
・アラビア語講座 ・ポルトガル語入門
・おはなしでてこい
・開発番組
「音で訪ねるニッポン時空旅」
・年末年始特集
「恋する百人一首」「新春朗読特集 アンネの日記」
「伝えたい!わたしの高校生活」
「基礎英語 スペシャル・レッスン」
「スポーツニュースで英会話 2014」
「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ・スペシャル」
・今日は一日「家族三世代NHKキッズソング」三昧
FM
テレビ
国際放送
・特集番組
「こころにしみるユーロソング~ワールドカップで
盛り上がるぞスペシャル~(スペイン/イタリア/
ポルトガル/フランス/ドイツ)」
・Science View
・Ceramic Treasures
・Japanology Plus
・BEGIN Japanology
・Dining with the chef
・Booked for Japan
・特集番組
「Science View 匠 Special」
「 Dining with the chef Special Cherry Blossom
Edition/Rika’s Tokyo Cuisine in Penang」
「Booked for Japan 沖縄スペシャル 宮本亜門」
「Harumi’s Family Cooking in Kochi/Nemuro」
「Food×Pottery A Spanish chefs/A Mexican chefs」
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コンテンツ
制作・販売
事業
・「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」
「みいつけた!」「えいごであそぼ」
等幼児関連等DVD・BD
・美術・健康・趣味・語学・教育関連 DVD・BD・CD
・各種教育教材
・啓蒙映像
・大画面・高精細映像
・料理関連DOD(ディスク・オン・デマンド)
・「いないいないばあっ!」「おかあさんといっしょ」
その他幼児向けイベント
イベント
企画・实施
事業
・健康・医学関連イベント、シンポジウム
・科学・实験・教育・美術・料理関連等イベント
・東京国際キルトフェスティバル
・国際バラとガーデニングショウ
・ウェブ連動型イベント
自主事業
印税・権利
事業、国内
共同制作
放送大学
学園等
受託事業
・映像ライセンス、出版印税、キャラクター
音楽出版、音源事業など
・国内共同制作番組
「パッコロリン」「シャーロック・ホームズ」制作
・放送大学学園受託業務
・自主事業ウェブ事業
「みんなのきょうの料理」「ゴガクル」、
「キッズワンダーランド」「すくすく.com」
デジタル
関連事業
・英語教材作成支援システム
・電子辞書、教育クリップ、デジタルサイネージ
・eラーニング教材(高校/大学向け教科、料理、語学)
・VOD映像提供、ライブビューイング
・スマートフォンアプリ、着うた
- 22 -
8.主要な事業所
本社
特集文化部、生活部、科学健康部、
教育部、語学部、こども幼児部、
事業推進室、経営総務室
東京都渋谷区宇田川町7番13号
第二共同ビル
9.従業員の状況
従業員数
前期末比増減数
255名
7名増
<内訳>
区
(注)
分
男
女
転籍者
26 人
4
出向者
81 人
44
計
30
125
社
員
34 人
54
88
契約社員
10 人
2
12
常勤役員 6 名は含めていません。
10.主要な借入先
該当事項はありません。
Ⅱ 会社の株式に関する事項
1.発行可能株式総数
8,000株
2.発行済株式の総数
2,000株
3.株
主
数
7名
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計
151 人
104
255
4.株主の状況
株
主
当社への出資状況
名
持
日本放送協会
株
数
持 株 比 率
1,340株
67.0%
210株
10.5%
(株)NHKグローバルメディアサービス
90株
4.5%
(株)NHKプロモーション
90株
4.5%
(株)NHKアート
90株
4.5%
(株)NHKメディアテクノロジー
90株
4.5%
(株)NHK出版
90株
4.5%
(株)NHKエンタープライズ
Ⅲ 会社の役員に関する事項
1.取締役及び監査役の氏名等
地
位
担
当
代表取締役社長
氏
木
名
内
美
重要な兼職の状況
明
専務取締役
制作担当
関
根
均
常務取締役
事業推進担当
柏
瀬
武
取締役
制作担当
瀬
川
忠
之
取締役
経営総務担当
吉
田
明
彦
取締役
制作担当
掛
川
治
男
取締役(非常勤)
安
齋
尚
志
取締役(非常勤)
溝
口
明
秀
監査役(非常勤)
江
藤
巌
二
㈱NHKエンタープライズ 取締役
㈱NHK出版 取締役
㈱NHKプロモーション 取締役
NHKコスモメディアヨーロッパ
取締役
日本放送協会
制作局長
㈱NHK出版
代表取締役社長
日本放送協会
関連事業局 専任部長
(注) 当期中の取締役の異動は、次のとおりです。
1.就任
平成 26 年 6 月 27 日付で、掛川治男氏が取締役に就任しました。
2.退任
平成 26 年 6 月 27 日付で、豊田宏氏が取締役を退任しました。
2.取締役及び監査役に支払った報酬等の総額
区
取
締
分
支 給 人 員
支 給 総 額
役
7名
98百万円
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Ⅳ 会社の体制および方針
1.取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保
するための体制
(1) 当社は取締役、社員を含めた行動規範として、「NED倫理・行動憲章」と「行
動指針」を定め、これらの遵守を図る。
(2) リスクマネジメントおよびコンプライアンスを維持運営および推進するた
め、社長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」を設置し、その下
に事務局(業務相談窓口)を設置する。また、各部にリスクマネジメント
担当者、コンプライアンス推進担当者を置き、全社的に法令遵守が確保さ
れる体制をとる。
(3) 取締役および使用人のコンプライアンスの徹底を図るため、
「コンプライア
ンス通報窓口(内部窓口、グループ通報窓口)」、「セクシュアルハラスメン
ト苦情・相談窓口」「ハラスメント(セクハラ・パワハラ)電話相談窓口」
を設置し、社内に効果的に周知し、適宜、法令等の遵守状況をモニタリン
グする。また、「インサイダー取引防止規程」を定め、取締役および使用人
によるインサイダー取引を禁止している。
(4) 取締役会については、「株式会社NHKエデュケーショナル取締役会規則」
を定め、その適切な運営を確保し、定例で開催するほか必要に応じて随時
開催し、取締役間の意思疎通を図るとともに相互に業務執行を監督し、法
令・定款違反行為を未然に防止する。万一、取締役が他の取締役の法令・
定款違反行為を発見した場合は直ちに監査役および取締役会に報告するな
どして、その徹底を図る。
(5) 執行役員については「執行役員制度規程」を遵守し、職務執行の法令・定
款への適合を確保する。
(6) 監査役は、取締役の職務執行、経営機能に対する監督強化を図る。
(7) コンプライアンス関連の研修、社内通達等による啓発、社員総会などによ
る意識づけに努め、全社的な法令遵守の一層の推進を図るとともに、「稟議
規程」の適正な運用により、取締役の職務執行の透明性を確保する。
2.取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制
(1)「文書管理規程」により、資料等の扱いを明文化し、取締役の職務の執行に
係る情報の保存および管理に適正を期す。
(2)「株主総会議事録」「取締役会議事録」「役員会議事録」については、「文書
- 25 -
管理規程」に基づいて適切かつ確实に保存・保管し、「役員会議事録」に
ついては、取締役及び監査役が常に閲覧可能な状態に置く。
3.損失の危険の管理に関する規程その他の体制
(1) 当社は、当社の業務に係るリスクとして、投資的リスク、下請法等法令違
反につながるリスク、企業機密への不正アクセス・漏洩等情報セキュリテ
ィ的リスクなどを認識し、信用調査、対応マニュアル等を整備する。また、
公共放送NHKの関連団体グループの一員として、公金の扱いについては
特に厳正を期し、万が一にも社会的な指弾を受けることのないよう注意を
払う。
(2) リスクマネジメント責任者を代表取締役社長とし、リスク管理体制の整
備・運用にあたる。
(3) 危機管理と予防的管理についての体制を充实し、研修等を含め、損失の危
険の管理について全社的な認識向上を図る。
4.取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
(1) 職掌分掌に関する諸規程を定め、取締役および各部門の所管と権限を明確
にし、経営に関する意思決定および職務遂行を効率的かつ適正に行う。
(2) 重要な意思決定については、常勤取締役等による役員会などにより多面的
に検討し、慎重に決定する仕組みを設ける。
(3) 中期経営計画およびそれを受けた年度事業計画を策定し、事業ごとの目標
値を設定し、業績を把握し、適宜見直しを行う。
(4) さらに効率的に職務を執行するために、内部統制との関係を考慮しつつ、
案件に応じた職務権限の委譲を検討する。
5.会社並びにその親会社および子会社から成る企業集団における業務の適正を
確保するための体制
(1) 当社の親会社にあたるNHKの子会社等の事業が適切に行われることを目
的として、「関連団体運営基準」により、事業運営およびこれに対するNH
Kの指導・監督等に関する基本的事項が定められており、当社も該当して
いる。
- 26 -
(2) NHKは、
「関連団体運営基準」に関する事項およびNHKが指定する事項
について、監査法人等に委嘱して関連団体の業務監査を实施し、監査法人等
の報告に基づき、関連団体に対し必要な指導・監督を行っており、当社も該
当している。
(3) NHKの監査委員が当社に対し営業の報告を求め、または業務および財産
の状況を調査する場合には、当社は、適切な対応を行う。
(4) NHKは、全国民の基盤に立つ公共放送の機関として、不偏不党の立場を
守って、放送による言論と表現の自由を確保し、豊かで、良い放送を行うこ
とを目的とした法人である。
また、放送法により、NHKに対する公共的規制は、国民の代表である国会
を中心として行われ、毎年度の予算・事業計画は国会での承認を要している。
NHKには、経営方針その他その業務の運営に関する重要事項を決定する権
限と責任を有する経営委員会が設置され、会長等による業務の執行と監督の
機能とが明確に分離され、適正なガバナンスが確保されており、業務の实施
にあたっては、
「NHK倫理・行動憲章」の策定、
「通報・相談窓口」の整備
などにより、適正が確保されていると理解している。
6.監査役がその補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人
に関する体制と当該使用人の取締役からの独立性に関する事項
(1) 監査役の職務を補助する部を経営総務室とする。
(2) 監査役より監査業務に必要な命令を受けた経営総務室社員は、その命令に
関して、取締役、経営総務室統括部長等の指揮命令をうけない。
7.取締役および使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報
告に関する体制および監査役の監査が実効的に行われることを確保するため
の体制
(1) 取締役または使用人は、法定の事項に加え、当社に重大な影響を及ぼす事
項の内容を、監査役にそのつど報告するものとする。
(2) 監査役は、いつでも必要に応じて、取締役および使用人に対して報告を求
めることができる。
- 27 -