その後の経緯 ハインリッヒの法則

事例6−耐震強度構造計算書偽装事件
・1996年姉歯一級建築士が構造計算の偽装開始、
2005年までに99物件の耐震強度を偽装。偽装の
2005年までに99物件の耐震強度を偽装。偽装の
方法は地震荷重、積載荷重の低減、コンクリ強度
の水増しとO/P
の改竄
の水増しとO/Pの改竄
・建築確認検査のチェック出来なかった問題がある
・設計業者が確認検査機関のイーホームズに姉歯氏
の偽装を告知、国交省に報告
・11月国交省が偽装を発表
・その後姉歯、木村建設社長、ヒューザー社長、
イーホームズ社長などが国会証言、逮捕
姉歯氏などの建築偽装
で耐震強度が大幅に不
足している建物
ASAHI.COM2006.11.17から引用
その後の経緯
最も耐震基準を満たして
いない
「グランドステージ藤沢」
・耐震強度が偽装された建物は解体、解体協議
中。姉歯氏始め関係者は起訴され裁判中
・今後の再発防止のための国交省の対策
(1)一定規模の建築物は構造設計の高度な知
こと
識のある特定構造建築士(仮称)が行う
識のある特定構造建築士(仮称)が行うこと
(2)建築確認が指定確認検査機関(民間)、特定
(2)建築確認が指定確認検査機関(民間)、特定
行政庁でも適切に行われなかった点は、今後
行政庁でも適切に行われなかった点は、今後
審査の体制を整備する
(3)業者の瑕疵担保責任の強化(保険)を検討
(3)業者の瑕疵担保責任の強化(保険)を検討
JANJAN HP05.11.26から引用
以上の他の事故事例は膨大(事例を下記に示
す)
(今後安全工学セミナや各技術講座の中で取り上げて頂
きたい)
出光製油所火災事故
ソニーリチウム電池事故
ダイキン鹿島爆発事故
ふそうトラックハブ切断事故
三菱自動車リコール隠し
JR福知山線脱線事故
プール排水口吸い込み事故
スペースシャトルコロンビア
スペースシャトルチャレンジャ 三菱客船火災事故
青函連絡船洞爺丸沈没
HⅡロケット事故
タイタニック沈没
美浜原子力蒸気噴出事故
チェルノブイリ原発爆発事故
東海村臨界事故
雪印乳製品中毒事故
もんじゅNa漏洩事故
東南アジア津波
等々
新日鉄名古屋タンク爆発
ハインリッヒの法則
・大事故が一つあることは、中事故は29あり、ヒ
ヤリ・ハットする小事故は300あるーハインリッ
ヒの法則
・上述した製品の大きな事故の裏には更に多くの
技術的トラブルがあり、技術者としてどのように
このような問題の製品にならないよう考えて行く
必要があるか、即ち安心・安全のものづくりの
考え方を徹底して身に着けて行かなければな
らない。
1
ハインリッヒの法則
畑村著「失敗学」151pから引用
2