平成23年度における 地域密着型金融推進計画(平成23~ 24年度)の取組み状況について 当金庫は、平成23年度における地域密着型金融 のビジネスモデルの確立・強化が優れた特色ある 取組みとして評価され、このたび、関東財務局長よ り顕彰状を受賞いたしました。 顕彰状の受賞は、平成22年1月に続いて2回目で あり、当金庫にとって誠に栄誉なことであります。 今回の顕彰を契機とし、今後も、地域密着型金融 の推進に一層努めてまいる所存でございますので 引き続き、よろしくお願い申し上げます。 1 1.お取引先企業に対するコンサルティング機能の発揮 項 目 取組み施策 取組み結果 外部機関との連携 ¾新潟県、柏崎市などの地方公共団体、商工会議所、商工会、 新潟県中小企業再生支援協議会、中小企業支援ネットワーク 等との連携を図り、お取引先企業の経営課題に対する支援体 制を強化します。 ¾「新潟県中小企業再生支援協議会」との研修等を行い、23 年度は、新たに延11社の支援対応に取組むことができました。 ¾「中小企業支援ネットワーク」の活用により、23年度は延11 社に対し支援対応を行なうとともに、連携強化を図りました。 ¾23年12月に「柏崎商工会議所」との協働による新規創業者 向け創業事業計画の策定支援連携体制を確立することができ ました。 人材の育成(目利き能力 ・コンサルティング能力の 向上) ¾お取引先企業の将来性、技術力を的確に評価できる能力(目 利き力)の向上を図り、利用者ニーズに合った情報提供力、融 資セールス力向上に繋がる人材育成に努めます。 ¾業界団体主催研修への派遣や通信講座のうち、指定受講の 義務化等により職員の能力向上に努めます。 ¾23年度は延63講座の通信講座等の受講により、職員の自 己研鑚に努めました。 ¾外部研修の「企業分析講座」、通信研修の「中小企業経営支 援アドバイスコース」、「企業目利き力養成講座」を受講し、レ ベルアップを図りました。 事業再生 ¾新潟県中小企業再生支援協議会及び中小企業支援ネット ワーク等の積極的活用により、お取引先企業の事業再生支援 に努めます。 ¾お取引先企業の状況や特性を十分把握し、協力のうえで積極 的に取組むとともに、外部機関との連携強化に向けた実施に努 めます。 ¾「新潟県中小企業再生支援協議会」の活用により、23年度 実績は12社となるなど、良好な関係構築を基に積極的な相 談・支援業務に努めることができました。 ¾23年8月に「中小企業支援ネットワーク」への登録により体制 整備を図るとともに、取引先企業の状況に応じた専門家を延 11社に派遣し支援活動を行うことができました。 経営改善支援 ¾経営改善支援先、実態把握(定性面・定量面)を行い、再建可 能性の見極めを判断したうえで経営改善支援活動を実施します。 ¾条件変更実施先に対して継続的なモニタリングを実施し、経 営環境の変化等にあわせて適切な支援や対応に努めます。 ¾経営改善支援活動を通じて、支援先に対する経営改善計画 書の策定支援や実行支援などに努めます。 ¾「経営改善支援システム」の継続活用により、11社に対し経 営・財務分析等を行いました。 ¾若手経営者の皆様を対象とした経営セミナーを、3月6日「事 業承継におけるポイント」、3月22日「県の助成金活用術」を開 催し、延38名の参加者がありました。 創業・新事業支援 ¾新たな創業や新事業への進出を計画しているお客様等には、 新潟県制度融資や金庫プロパ―融資にて応援します。 ¾「中小企業創業支援資金」「チャレンジ」及び「フロンティア企 業支援資金」の活用を図りましたが、利用実績は低調に終わ りました。 2 項 目 取組み施策 具体的行動 継続的な支援 ¾経営改善支援先、事業再生先、条件変更実施先に対する継続 的なモニタリングを実施し、環境の変化等にあわせて適切に対応 します。 ¾経営改善支援先、事業再生先等を選定し、必要に応じ外部 専門家を派遣するなど実効性ある具体的支援を講じ、33社に 対し積極的に対応いたしました。 資金供給機能の発揮 ¾不動産担保・個人保証に過度に依存しない中小企業に適した 資金供給手法の徹底を図ります。 ¾お取引先企業への訪問を増やし、国や地方公共団体の支援策 を活用するとともに、セーフティネット保証制度、借換制度等の活 用を含めて金融の円滑化・資金繰りを支援します。 ¾企業活性化支援融資「ネクスト」は34件61百万円の実績が ありましたが、「チャレンジ」及び「農業振興資金」の利用実績 は低調に終わりました。 ¾「おまとめローン」は1件と低調でしたが、「ライフアシスト」190 件162.7百万円の多くのご利用がありました。 2.地域の面的再生への積極的な参画 項 目 取組み施策 ¾お取引先企業のビジネスマッチングに向けた商談会等に関す る情報を提供します。 ¾経済やお金の仕組みへの理解を深めるため、小学生を対象と した一日本支店長を委嘱します。 ¾年金をお受取りの方等を対象に旅行やゲートボール大会を開 催します。 地域活性化への取組み ¾一般教養として幅広い分野に関する講演会を開催します。 ¾環境保全に積極的に取組むため、環境経営システム「エコアク ション21」の認証を取得します。 ¾少年少女の健全な心身の育成に寄与するため、しんきんカップ 学童野球大会やミニバスケットボール大会を主催するほか新潟 県キッズサッカー大会を特別協賛金庫として応援します。 具体的行動 ¾23年9月5日開催の「うまさぎっしり新潟・食の大商談会」に2 社が参加しました。 ¾23年11月17日開催の個別商談会に4社参加しました。 ¾23年11月9日から22日開催の在京大手百貨店レストラン新 潟フェアに5社参加しました。 ¾23年8月18・19日の2日間で「小学生一日本支店長」を開催し、 7小学校から21名の児童が参加しました。 ¾「年金友の会」活動の一環として、23年9月27・28日の1泊2 日で「山代温泉旅行」を実施し、参加者184名から好評を得まし た。また、23年6月2日には、「第36回柏崎しんきんゲートボー ル大会」を開催し、18チームの参加がありました。 ¾23年11月4日石川勝美氏による「家族ときどきゴルフ」と題し た講演会を実施し、出席者243名から好評を得ました。 ¾「エコアクション21」は、24年度での取得を目指しております。 ¾「第10回しんきんカップ学童野球大会」を23年9月10・11・17 日の3日間、参加18チームで開催いたしました。「第15回柏崎 しんきんカップミニバスケットボール新人大会」を24年2月18・19 日の2日間、参加27チームで開催いたしました。県内信用金庫 共催の「第2回キッズサッカー大会」を23年10月1・2日の2日間、 24チームにより県大会が開催されました。 3 3.地域やお客様に対する積極的な情報発信 項 目 地域の皆様への情報発 信 地域密着型金融の取組 みに関する情報発信 取組み施策 具体的行動 ¾毎月発行する「柏崎しんきん地区内経済指標」により、地区内 の経済動向に関する情報を提供します。 ¾隔年実施している「利用者満足度アンケート調査」を23年度に 実施し、お客様からのご意見・ご要望等には真摯に取組むととも に、調査結果等はホームページを通じて情報発信します。 ¾年金相談会の開催による相談業務や情報提供を通じて、高齢 者等のお客様の支援に努めます。 ¾毎月発行を継続。8年4月の第1号発行以来、24年3月まで 191回の発行実績となりました。 ¾23年11月アンケート調査を実施した結果、配付数300先、回 収142先、回収率47.3%の実績となりました。なお、調査結果に ついては、24年5月末を目途にホームページに公表予定です。 ¾年金相談会を開催し、23年6月19日5名、12月4日8名の相談 実績がありました。 ¾総代懇談会を年2回(6月・11月)開催し、業況報告や意見交 換等を通して、開かれた金庫づくりに努めました。 ¾地域密着型金融推進計画及び取組み状況については、ホーム ページやディスクロージャー誌で情報提供します。 ¾当金庫の地域密着型金融の取組みに関しては、24年3月9 日北陸財務局主催「平成23年度地域密着型金融に関するシ ンポジウム」(金沢市)で取組み事例の発表を行ないました。 ¾なお、24年度に入り、4月26日には関東信用金庫協会主催 の勉強会(東京都)及び5月15日には関東財務局主催の会議 (新潟市)等で、各金融機関の役職員の皆様等を対象として事 例発表の機会をいただくとともに意見交換を行いました。今後 も、積極的に情報発信を行う予定であります。 ¾地元報道機関を中心とした各メディアに対し、これまで以上 に積極的かつ深度のある情報提供を行うなど当金庫の地域 密着型金融の取組みが多く報道されるよう情報発信に努めま した。 4
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