ぶらり★くるめ vol. 4 京町・ 荘島町 懐かしい昭和の色が残る街・荘島には青木繁の旧居があり、藩の川港として栄えた瀬ノ下など 藩政時代の名残が色濃く残る京町には坂本繁二郎の生家があります。二人は近代洋画家で、とも に多くの作品を残しています。今回は復元された生家を中心に、久留米が生んだ画家についてご 紹介します。 青木 繁 「海の幸」 。この絵画は、久留米市民会館の緞帳に使われ、 「 朝 日 」。 こ の 絵 画 は、 当 社 の2001年 青木 繁 またJR久留米駅前に大型美術陶板として設置されている。 アートカレンダーにも選定。 (1882 年 -1911 年) 近代日本美術史の上 ムーンスター歴史資料館 で最も著名な洋画家 ブリヂストン、アサヒコーポレーションとともに久留米の3大ゴ の 一 人。 重 要 文 化 財 ム加工品メーカーとして発展した靴メーカー 「ムーンスター」 の歴 「海の幸」 「 わだつみの 史資料館。本社 (荘島町) のとなりにあり、靴の歩みとともに世の いろこの宮」などの鮮 中の移り変わりも垣間見ることができる。 烈な作品を残した。 筑後川 ●坂本繁二郎生家 ●京町小学校 至長門石 京町 至鳥栖 青木繁旧居 至小森野 医大通り 坂本繁二郎生家 JR久留米駅 209 ●市役所 昭和通り 明治通り 荘島町 ●荘島小学校 いる。当時の部材を極力使用し、繁二郎が生活 していた明治35年頃の姿に復元されている。 至佐賀 久留米市に唯一残る武家屋敷。延床面積は約 77 坪で、江戸時代後期に建築されたと言われて ムーン● スター 至大牟田 明治時代中頃の建築と推定される。床 の 間 や 広 緑、 階 段、 雨 戸 の 反 転 金 具、 ●青木繁旧居 至柳川 至大牟田 手水鉢等は当時のものが残されている。 坂本 繁二郎 生家内の様子 坂本繁二郎 (1881 年 -1969年) 近代洋画家の巨匠。高 等小学校時代、青木繁 と席を並べ、ともに森 三美の画塾に通い洋画 の道へ進む。代表作に 「帽子を持てる女」 「放牧三馬」などがある。 代表作 「放牧三馬」 井戸の傍にある、水汲み 用 の 補 助 器 具「 は ね つ る べ」は圧巻の大きさ。 江戸時代に多く利用された鉄砲風 呂。桶の中に銅製または鉄製の筒を 入れ,炭や薪をたいて沸かしていた。 お け ま き かまど 復元された襖絵。坂本繁二郎の父・金三郎(武士で勝 竈 や格子戸等当時の様子 「水より上がる馬」 。当社の2002 海舟の海軍操練所に遊学していた)が描いた絵の上に、 が再現されている台所。 年アートカレンダーにも選定。 坂本家に居候していた青木が描いたと言われている。 資料提供:久留米市市民文化部
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