ハリファクス会議案内

『国際知的障害学会(IASSID)』の紹介
-ハリファクス会議のご案内-
日本発達障害学会会長
原
IASSID 日本代表理事 末光
仁
茂
1.はじめに
「日本発達障害学会」の加盟団体であります国際知的障害学会 International Association
for the Scientific Study of Intellectual Disabilities(IASSID)の4年に1回の国際会議が、
2012 年 7 月 9 日~14 日、カナダのハリファクスで開催されます。多くの方にご参加のお勧
めとお願いを致します。
2.IASSID の誕生と歴史
IASSID の第1回会議は、1967 年フランスのモンペリエで開催されました。4年ごとに
開催された開催地と研究発表数、メインテーマ等を表1に示しました。当初は、生物医学
的なものへのウエイトが高かったですが徐々に減少し、応用研究やサービスモデル、疫学、
早期介入、職業訓練等の多分野にわたる、それも多専門家による研究発表が増加してきて
います。そして 2011 年 8 月の理事会では、学会名のうち Intellectual Disabilities の部分
を Intellectual and Developmental Disabilities(知的・発達障害)へと変更する点の同意が
得られたところです。
3.ハリファクスにおける国際会議
今回の国際会議は Regina 大学の Timmons 教授が主催です。Plenary Speakers には、
表2に挙げた方々が予定されています。
日本からも「Health」をテーマとしたシンポジウムへの参加が企画されていますし、大
勢の研究発表の登録が進められ、日本発達障害学会主催の旅行団も計画されています。演
題は 2011 年 11 月で締め切られましたが、状況によっては延期あるいは再募集も期待され
ています。ホームページをご覧下さい。https://iassid.org/conference/
4.アジア・太平洋地区会議の予定
2005 年、台湾台北市で国立 Chung Cheng 大学 Wang 教授のもと、
「第1回アジア太平洋
地区会議」が開かれ、2009 年には第2回会議はシンガポールで開催されました。そして第
3回会議は東京(早稲田大学、2013 年 8 月 22-24 日)でもたれることが決定し、準備作業
1
も進んでいます。そのような状況下にある時だからこそ、大勢の方々にハリファクスの国
際会議への参加をお薦めし、お願いする次第です。会期中には、現地で「Japan Day」(日
本人参加者の交流会)も計画されていますので、海外でこその交流の輪の拡がりも楽しみ
にしていただきたいです。
表1
開催年・発表数(Parmenter, 2007 より)
開催地
年
発表数
メインテーマ
1
モンペリエ(フランス)
1967
403
なし
2
ワルシャワ(ポーランド)
1970
348
なし
3
ハーグ(オランダ)
1973
339
なし
4
ワシントン DC(アメリカ)
1976
339
精神遅滞における実践研究より
5
エルサレム(イスラエル)
1979
306
最先端の知識
6
トロント(カナダ)
1982
411
精神遅滞の今後の展望と発展
7
ニューデリー(インド)
1985
174
精神遅滞における科学と貢献
8
ダブリン(アイルランド)
1988
156
精神遅滞研究における重要な問題
9
ゴールドコースト(オーストラリア)
1992
525
将来への共通展望
ヘルシンキ(フィンランド)
1996
研究と実践の国際的促進-グローバ
10
1,060
ルな問題・ローカルな解決
11
シアトル WA(アメリカ)
2000
1,306
新世紀-実践研究へ
12
モンペリエ(フランス)
2004
1,365
人・環境・地域-相互理解へ向けて
13
ケープタウン(南アフリカ)
2008
800
2
知的障害をもつ人々:地球市民
表2
Plenary Speakers
Michelle McCarthy
Women with intellectual disabilities: their
sexual lives and reproductive health care
needs.
Jan Tøssebro
After normalization reforms – changing
drivers of change
Nigel Livingston
CanAssist, a unique program dedicated to
promoting inclusion and improving the
quality of life of persons with special needs.
David McConnell
Article 23: The Right to Marriage and
Family
Roger Stancliffe and Sarah Taub
National Core Indicators: Outcomes and
Services
for
Adults
with
Intellectual
Disabilities
Roy Brown
Families and Developmental Disability:
Issues of Quality of Life in Broadening the
Research to Practice Agenda
Marsha Mailick Seltzer
Adolescents
and
Adults
with
Autism
Spectrum Disorders and their Families:
Bi-directional Influences
Alfred Spencer
From Dialogue and Ideas to Empowerment
and Change: Ontario’s Groundbreaking
Accessibility for Ontarians with Disabilities
Act, 2005
Gloria Krahn
Health
Disparities
Disabilities:
and
Intellectual
What do we know?
What
must we do?
Jim Mansell
Making progress in an age of austerity
Heleen M. Evenhuis
Understanding Intellectual Disability and
Aging from a public health perspective
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