パナソニック企業年金基金 平成25年 10月 第2号 ∼業務概況に関するご報告∼ ご挨拶 今年も当基金の年金受給権者の皆様に「年金通信」をお届けします。 企業年金基金は会社が退職金制度をもとに拠出した財源を 管理・運用し、社員が退職時または年金受給開始年齢に到達 した時に年金や一時金で給付を行うしくみです。 昨年度は5年に一度の年金財政運営上の諸条件の点検および 方向づけを行う節目の年にあたり、さらなる「安全・安心」を めざし、会社からの掛金および基金での資産運用のあり方に ついて見直しを行いました。 今回の「年金通信」では、昨年度の決算状況、業務概況を中心に、年金受給権者の皆様に お伝えしたい事項についてまとめましたので、ぜひご覧ください。 平成24年度 年金財政のポイント 1 平成24年3月末日を基準日とした財政再計算を行いました。 その結果を踏まえ、会社が拠出する掛金の見直しを実施しました。 基金の財政運営について 【詳しくは 基金の財政運営について 参照】 2 平成24年度の年金財政の健全性については、国が定める 2つの基準をクリアしました。 平成24年度決算について 参照】 4年度決算について 【詳しくは 平成2 3 平成24年度の年金資産の運用利回りは10.9%と予定収益を上回りました。 財政再計算結果を受け、平成25年度以降の資産構成割合を見直しました。 年金資産運用について 【詳しくは 年金資産運用について 参照】 〈送付対象者〉年金受給中の方(平成25年9月末時点) 年金受給開始前の方(平成25年3月末時点58∼59歳) 〈発 行〉パナソニック企業年金基金 〒571-0055 大阪府門真市中町1番19号 TEL:06-6907-4816 E-mail:[email protected] 1 基金の財政運営について ●財政再計算結果のご報告 5年に一度、年金財政のバランスをチェックし、掛金を見直します。 財政再計算とは ①将来の人員構成の変動や運用利回り等の予測条件を見直した現時点での必要 積立額に対し、 保有資産が足りているかどうか検証します。 ②検証の結果、 必要があれば掛金の見直しを行います。 平成24年度の財政再計算においては、制度対象人員に占める年金受給者の割合が年々増加傾向 にあり、年金資産の保全・運用をより確実に行う必要があることから、目標となる運用利回り水準を 引き下げ、運用リスクを抑制し安定的な財政運営が可能となるよう見直しを行いました。 その結果、会社が負担する掛金について平成25年度から一定の引き上げを行いました。 平成24年度 決算について 平成24年度決算は平成25年7月に開催された代議員会において承認されました。 収支につきましては、運用収益が予定収益を上回ったことなどにより、当年度剰余金が927億円と なりました。 1年間の資金の動き(損益計算書) (平成24年4月1日∼平成25年3月31日) 収 入 支 出 2,006億円 2,006億円 掛金等収入 566 給付費等 823 16 運用報酬等 給付が進んだことにより 減少した責任準備金の額 運用収益 1,358 責任準備金減少額 積み立て状況(貸借対照表) (平成25年3月31日現在) 82 繰越不足金処理金 240 当年度剰余金 負 債 13,846億円 13,846億円 103 年金資産 13,743 流動負債 前年度以前の不足金を処理 したため費用に計上 927 資 産 流動資産 運用機関への運用手数料・ 業務委託費等 188 責任準備金 当年度剰余金 12,731 将来の年金給付のために 現時点で保有しておかな ければならない積立額の 理論値 927 年金財政の健全性チェック 将来の年金給付を確かなものにするために、基金では毎年度、保有する資産について、 法律で定められた2つの基準で積立状況のチェック(財政検証)を行っています。 ●積立水準の検証(財政検証)を行った結果、 平成24年度は、下記のとおり、いずれも法定数値をクリアしました。 継続基準 非継続基準 基金が将来的に継続することを前提 として、積立が計画どおりにすすんで いるかを検証 基金が解散したと仮定した場合、 必要な給付を行うための積立金が 確保されているかを検証 1.07 (法定数値1.0以上) 1.02 (法定数値0.92以上) 問題ありません 問題ありません 【平成25年3月31日現在】 2 年金資産運用について 平成24年度運用実績 平成24年度は、欧州債務問題、世界的な景気後退への警戒感から年度前半は国内外の株式 が大きく下落しました。しかし、米国の金融緩和政策等の影響で外国株式は6月から上昇、 国内株式は政権交代による景気上昇期待により11月から上昇しました。また、為替も、年度 前半は円高で推移しましたが、後半からは日銀の追加緩和期待等から円安に転じました。 当基金の平成24年度の資産運用利回りは10. 9%と予定収益を上回りました。 資産構成割合 [資産総額:13,743億円] インカム2.6% 平成25年3月31日現在 安定資産 収益追求資産 為替ヘッジ付 生保一般勘定 外国債券 13.3% 12.8% 国内債券 42.3% 国内株式 11.8% 外国株式 13.2% ヘッジファンド 3.3% ※ 低相関等資産…株式の値動きと相関関係の低い資産 低相関等資産 ※ 0.7% 平成25年度以降の資産運用について 平成24年3月末日を基準日とした財政再計算の結果、平成25年4月から掛金見直しの実施と ともに、資産構成割合についても見直しを実施しました。 将来にわたって年金受給者の皆様に確実な給付を行うため、時価の振れ幅の大きい国内 株式・外国株式等の割合を減少、国内債券・生保一般勘定等の割合を増加し、今まで以上に 安定した資産運用を目指します。 【従 来】 【 平成25年度以降】 安 定 資 産(国内債券、生保一般勘定等) 53% 68% 収益追求資産(国 内 株 式 、外 国 株 式 等) 47% 32% また、資産運用に関しては、第1年金・第2年金の資産を一本化した運用を行い、運用業務の 効率化を図ってまいります。 現況報告 平成25年3月31日現在 基金の現況 事業所の数 19事業所 加 入 者 数 70,963名 年金受給者数 48,932名 年 金 資 産 13,743億円 設立年月日 平成15年10月1日 実 施 形 態 確定給付企業年金(基金型) 給付の種類 老齢給付金・遺族給付金・脱退一時金 平成24年4月∼平成25年3月 給付の種類 老齢給付 金 額 年 金 46,684件 51,549百万円 一時金 2,306件 25,066百万円 948件 2,038百万円 年 金 2,248件 2,443百万円 一時金 139件 958百万円 脱退一時金 遺族給付 件 数 平成24年4月∼平成25年3月 掛金納付額 56,573百万円 ※掛金は全額事業主 (会社) が負担しています。 3 年金トピックス 現役社員の方の企業年金制度が改定されました パナソニックグループの退職金制度の改定にともない 現役社員全員に「確定拠出年金制度」 (略称:DC制度)が導入されました。 【制度改定日】平成25年7月1日 【確定拠出年金とは?】 ●社員ひとりひとりが、会社から支給される一定の掛金(=退職金部分)を個人で運用し、 その運用結果に応じて、将来受け取る年金給付額が決まる制度です。 ●自分で運用商品の選択・指図を行い、転職の際にも継続できるなどメリットもありますが 運用結果によって年金給付額が変動します。 平成25年6月末日までに退職され、 現在、基金の年金を受給されている方と年金の受給をお待ち いただいている方には、このDC制度は適用されません。 基金からのお知らせ ∼ これからご送付するもの ∼ 発送日程 平成26年 1月上旬 ご送付するもの ●平成25年分 公的年金等の源泉徴収票 (ハガキ) ●平成26年分 年金送金のお知らせ(ハガキ) ●現況届(返信用ハガキ付き) 平成26年 4月上旬 お願い 対象者 (1)遺族年金を受給している方 (2)海外に居住している方 お 知 ら せ 源泉徴収票は確定申告の際にご使用ください。 (*)表示される住所は12月上旬までの登録住所を反映 平成26年2月から12月までの お支払月ごとの送金金額をお知らせします。 (*)表示される住所は12月上旬までの登録住所を反映 対象となる方のみに送付します。 所定期日までに、返信用ハガキをご提出 願います。 ●送付物を確実にお受取りいただくために、住所変更の際は当基金までご連絡ください。 所定の手続書類を送付します。 (*)平成25年12月末日までの住所変更については、 12月10 日(火)までにご連絡ください 4 企業ねんきん Q&A ∼ 皆様からのよくあるご質問 ∼ Q1 もし自分が亡くなったら、年金はどうなりますか? A1 受給中の年金のうち、 保証期間があるものについては、 お亡くなりになった時点で残余期間 (※) がある場合は、 ご遺族に年金または一時金で残余分をお支払いします。 終身年金や保証期間がすでに終了している年金は、お亡くなりになった月で支給終了となり ます。 (※)残余期間とは保証期間から受給済期間を除いた期間 お支払いの対象となる遺族の範囲と順位は法令、規約で決まっており、同一生計の遺族を 優先します。同順位の方が複数いる場合は、その中の代表者の方にお支払いします。 <遺族の範囲と順位> ●生計を同じくしている遺族 ①配偶者 ②子 ③父母 ④孫 ⑤祖父母 ⑥兄弟姉妹 ●生計を同じくしていない遺族 ⑦配偶者 ⑧子 ⑨父母 ⑩孫 ⑪祖父母 ⑫兄弟姉妹 ⑬その他の生計を維持されている親族 Q2 年金支払い時に所得税が控除されるのはなぜですか? A2 当基金からお支払いしている年金は、所得税法で、国の年金と同じ「公的年金等」に分類 されており、年金お支払い時に所得税を源泉徴収することが義務付けられています。 国の年金は、主たる所得として、扶養親族数等を反映した税額を控除します。そのため、 「扶養 控除等申告書」を国へ提出しなければなりません。しかし、企業年金は、国の年金を補完する 制度と位置づけられているため、法令上、 「扶養控除等申告書」を提出いただくことができない 決まりになっており、所得税法で決められた税率(7.6575%)分を一律に控除します。 基金から発行する源泉徴収票の扶養親族欄が空白なのは、 このためです。 − 確定申告について − 1年間に国や基金から受け取った年金の合計額が400万円以下であり、 かつ公的年金等以外の所得が 20万円以下の場合は確定申告が不要となっていますが、確定申告を行うことによって、納付した税金の 精算ができます。 Q3 今、受け取っている年金を一時金で精算することはできますか? A3 お支払いしている年金に設定している保証期間に残余期間(※)がある場合は、残余分を 一時金でお支払いします。ただし、法令上、年金としての受給期間は5年以上で設定しなけ ればならないと規定されているため、年金受給開始後5年以内に、一時金で精算する場合は、 一時金申し出の理由に制限があります。 (※)残余期間とは保証期間から受給済期間を除いた期間 また、一時金のお支払い日は、毎月1回、月末となります。 1ヶ月前までには、お申し出ください。 ご本人様からお申し出があり次第、請求書等の手続き書類を、 ご自宅へお送りします。 − 源泉徴収票の提出について − お支払いする一時金の課税方法は、一時金申し出時の条件により決定されます。 「退職所得」扱いとなる 場合、退職時に支払われた退職金と合算し、税額を再計算しますので、会社から受け取られた金額を確認 するため、会社発行の「退職所得の源泉徴収票」 または「退職金明細」の提出を依頼することがあります。 万が一、紛失等でご提出いただけない場合は、税率が一律20%となりますので、 ご注意ください。 5 年金まめ知識(海外にお住まいになる方、必見) ご存知ですか? 基金の年金を受給している方が、 海外に居住(※)するときは、 基金への届出が必要です。 住民登録が日本に あっても、日本国内に 生活の本拠がないと 「非居住者」 となります。 (※) 概ね1年以上継続して、海外を生活の本拠としている状態 非居住者になると、基金の年金にかかる税金の扱いが変わります。 国の老齢厚生年金も同様です。 お支払いしている年金の課税方法を変更する必要がありますので、 必ず、ご連絡をお願いします。 また、逆に日本国内に帰国(生活の本拠を国内にする)された場合も、 、 同様に課税方法の変更が必要ですので、ご連絡をお願いします。 【ご注意ください】 基金への連絡が遅れると、変更手続きが遅れた分の源泉徴収税額に、差異が生じます。 場合によっては、税金を追納いただくこともありますのでご注意ください。 【海外に居住すると非課税になる?】 居住される国によっては「租税条約による源泉徴収免除の適用」 があり、 基金の年金は非課税となります。 (国内は非課税ですが、居住国で税金を払います) この場合、対象となる国は日本と租税条約を締結している国となります。 (アメリカ、中華人民共和国、シンガポール、マレーシア、他) この租税条約による免除適用を受けるためには、基金から税務署への届出が必要です。 事務所のご案内 所在地 〒571-0055 大阪府門真市中町1番19号 TEL :06-6907-4816 事務所は松心会館 3階です。 ご来所の際は、 事前にご連絡ください。 FAX :06-6907-4818 受付:月∼金曜日(土日祝日 除く) おそれいりますが、電話によるお問い合わせは 9:15∼17:00 の間にお願いします。 なお、お電話の際は、加入者番号または受給者番号と 6 <旧パナソニック電工基金の方へのお知らせ> 旧)電工基金との統合に関するご案内で、 ご連絡していた専用電話回線(06-6907-4838)は、 業務統合が完了したことをもって廃止しました。 氏名をお伝えいただくとスムーズに対応できますので <年末年始の休業日のお知らせ> ご協力ください。 平成25年12月28日(土)∼平成26年1月5日(日) 基金から、皆様へのお願い 下記事項が発生した場合は、所定の手続書類を送付しますので、 当基金へご連絡ください。 このようなときは手続きが必要です 住所・氏名・年金の受取先金融機関の変更 1 (住所変更は裏面の用紙をご利用ください。 ) 2 海外に1年以上居住される時(または帰国された時) 3 年金受給者(待期者)が亡くなられた時 お電話でのお問合せについてのお願い ご本人確認のため、生年月日や加入者番号などを確認させていただきますので お手元に準備しておいてください。また、ご本人以外の方からのお問合せに はお答えすることを控えておりますので、特別な事情のない限りご本人から ご連絡ください。 お亡くなりになったときのお願い 年金受給者、年金待期者がお亡くなりになった場合は、ご遺族様から当基金へ ご連絡ください。 特に年金を受給されている方のご連絡が遅れますと、年金の過払いとなり 返金していただく場合がありますので、すみやかにご連絡ください。 いざという時の「音信不通時連絡先」登録のおすすめ 何等かのご事情で、当基金に登録いただいている現住所や電話番号では、ご本人との連絡が とれない場合、当基金からご本人の状況等をお電話にて確認させていただく「音信不通時 連絡先」を登録いただけるようになりました。 主な対象:お一人住まいの方 希望者のみ (必須ではありません) 音信不通時 連絡先 〈音信不通時連絡先の例〉 ●別居の親族(お子様・兄弟姉妹等) ●入所施設の事務所、支援団体 登録を希望される方は 当基金へご連絡ください。 所定の手続き書類を送付します。 ●入居している家の家主、管理人 ●親しい隣人、友人、町内会役員 等 7 「 年 金 受 給 権 者 異 動 届 」 ≪住所変更専用≫ 規定の 秘 until: 保存期限 迄 confidential パナソニック企業年金基金 御中 企業年金に関する届出事項を下記のとおり変更しましたのでお届けします 平成 年 月 日 フリガナ ※ (必須) 加入者番号 氏 名 氏 遺族受給者の場合は○で囲む → 性別 名 男 女 〒 印 生年月日(必須) フリガナ(必須) 変更前 の住所 遺族受給者 ー ︵スタンプ印 不 可 ︶ 申請年月日 大正・昭和・平成 年 月 日 *退職時の会社、事業場名を記入してください → <退職時の会社、事業場> 会社 *ご不明な場合は記入不要です 変更後住所(住居表示・電話番号等) 転居(変更)日:平成 年 月 日 フリガナ(必須) 住 〒 ー ︿ キリ トリ 線 ﹀ 住民票記載 所 市外局番 ( ) ー 電話番号 携帯電話 ー ー <異動届申請にあたっての注意事項> ※会社在職中の社員番号(=マンナンバー (PINナンバー)) または氏名コードです。 加入者番号がわからない場合は、年金受給者の方は年金証書、年金待期者の方は年金支給義務確認通知書(年金 受給権通知書) をご確認ください。 ●この異動届は、 「住所変更専用」です。住所変更以外には使用できません。 氏名や受給中の年金受取先口座を変更される場合は、当基金までご連絡ください。 所定の書類を送付します。 <連絡先>06ー6907−4816 異動届担当まで 【パナソニック企業年金基金における個人情報の取り扱い】 ご提出いただきました本用紙に記載された 「個人情報」は、当基金が公表した利用目的(年金の給付管理) の範囲内で取り扱うものとします。 注)申請者が、次の会社の福祉年金受給者であれば異動届の内容を共有します 1)旧・松下電器産業㈱ 2)旧・松下電工㈱ 【基金使用欄】 <処理日> 平成 年 月 日 受 付 8
© Copyright 2024 Paperzz