「ピュアバックス® RCPCh-FeLV」 2013 年4 月1 日

News Release
報道資料(プレスリリース)
平成 25 年 3 月 1 日
猫用ワクチン 「ピュアバックス® RCPCh-FeLV」
」
2013 年 4 月 1 日 新発売
メリアル・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ミシェル・ラショセ)と日本全薬工業
株式会社(本社:福島県郡山市、代表取締役社長:高野 恵一)は、2013年4月1日より猫用ワクチンと
してピュアバックス RCPCh-FeLVを発売します。
ピュアバックス RCPCh-FeLV は、接種部位の刺激反応を低減することを目的としたノン・アジュバント
の5種混合ワクチンです。抗原域が広いとされる猫カリシウイルスに対しては、広く抗原交差性を図るた
めにG1株及び431株の2株を使用し相乗効果によって免疫効果を補強しています。さらに、猫カリシウ
イルスは不活化になっており抗原変異が起こりません。猫白血病に対してはカナリア痘ウイルスをベクタ
ーとし猫白血病ウイルス(FeLV)の遺伝子を導入した新技術のワクチンです。FeLV遺伝子はエンベロー
プだけでなく、コア蛋白遺伝子も挿入しています。猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス、猫汎白血球減少症
ウイルス及びクラミドフィラ・フェリスは弱毒生ワクチンとし、安全性と有効性を追求した猫用混合ワクチン
です。
1) 製品名
ピュアバックス® RCPCh-FeLV
2) 開発の経緯
猫に発生するウイルス性疾病のなかで、特に発生頻度が高いものとして猫ヘルペスウイルス
(FHV)、猫カリシウイルス(FCV)及び猫汎白血球減少症ウイルス(FPLV)感染症があります。これ
らのウイルス性疾病を予防するのは猫において非常に重要であることから、FHV、FCV、FPLVの
3種類の抗原を含むワクチンは猫のコアワクチンと位置づけられています。
弊社ではコアワクチンであるピュアバックスRCPの承認を平成21年10月28日付で取得し、平成22
年7月1日に発売しました。
ピュアバックスRCPCh-FeLV は有効成分としてコアワクチンの3種類の抗原とともに、さらに猫クラ
ミジア感染症及び猫白血病に対する有効成分を含む混合ワクチンです。猫において一般的に認め
られる3つの伝染病とともに、それに準じて対策が必要と考えられている2つの伝染病について
予防対策の選択肢を提供するために開発しました。
不活化ウイルス成分を含有していますが、接種部位における線維肉腫発生リスクを軽減するため
アジュバントが添加されていない混合ワクチンです。FCVは抗原変異を起こしやすいことが知られ
ていますが、本ワクチンではFCVを不活化することで野外での抗原変異のリスクを防止し、2株の
FCVを含有することによって広い抗原域を確保しています。生クラミドフィラ・フェリス抗原を用いる
ことで、より少ない抗原量によるクラミドフィラ・フェリスに対する免疫を誘導します。
3) 製法及び性状
本剤は淡黄色の乾燥ワクチンと白い細胞塊を有する無色透明の液状ワクチンからなります。乾燥
ワクチンは猫腎継代細胞で培養して不活化したFCVの2株に、猫腎継代細胞で培養した弱毒FHV
及び弱毒FPLV、ならびに犬腎継代細胞で培養したクラミドフィラ・フェリスを含む混合ワクチンで
す。液状ワクチンは鶏胚初代細胞で培養した猫白血病ウイルス由来防御抗原蛋白発現遺伝子
導入カナリア痘ウイルスを含みます。
4) 用法及び用量
乾燥ワクチン1本当たり、液状ワクチン1本(1mL)で溶解し、8週齢以上の猫の皮下に3~4週間
隔で1mlずつを2回注射する。
5) 効能又は効果
猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症及びクラミドフィラ・フェリス
次感染症の予防、ならびに猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症の予防
6) 貯法及び有効期間
2~5℃の暗所、製造後18ヵ月間
® ピュアバックスはメリアルの所有登録商標
メリアルについて
メリアルは多くの動物の健康と福祉および生産性の向上のため様々な製品を提供している、 研究・開発
主導型の動物用医薬品分野における世界のリーダー企業です。世界中でおよそ 5,600 名のスタッフが
従事し、その製品は 150 ヵ国以上で販売され、2011 年の年間販売高は 26 億ドル以上です。
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