平成20年度 第2回美術館運営協議会議事録(要約筆記) 【日時】 平成20年10月30日(木)午後1時30分~午後3時 【場所】 豊田市美術館会議室 【出席者】(委員)会長 欠席者 (事務局) 馬場 駿吉 名古屋ボストン美術館館長 高橋 綾子 名古屋芸術大学美術学部准教授 岡田 光雄 市立中学校長(松平中学校) 杉本 恭一 豊田まちづくり㈱地域事業部長 市川 敏美 エフエムとよた㈱放送局長 青山 睦代 公募市民 伊藤久美子 公募市民 杉山 允朗 小坂自治区長 鈴木八枝子 若林交流館長 寺 光彦 豊田市美術館館長 塚本 伸宏 副館長 天野 一夫 副主幹 池野 要 係長 田境 志保 係長 鈴木なつみ 主査 【議事】 (1)美術品収集について 事務局:収集委員会について議題にあげられた作品について説明します。収集方針は資料にもあ るとおりここ 100 年の近現代美術を中心とした作品となっている。これまでも髙橋節郎などまと まったコレクションもある。限られた予算の中で厳選しているが、当館としてはその作家の作品 の展開を読み取れるように1作家1作品ではなく、まとまった形でコレクションをすることを心 がけている。今年度は国内美術は絵画を中心に収集する。日本画については今までは大正期のも のが中心だったが、それ以降(のコレクション)がつながっていない。現代までゆくゆくはつな げていきたいが、今年は当館では弱かった分野の一つである戦後の作家の作品について、革新的 な先駆者として京都画壇の大野俶嵩と竹内浩一。そして若くして亡くなった諏訪直樹。すでに収 集している作家であるが、今年の目玉として速水御舟の作品の購入を考えている。 油絵はなるべく若い作家を選択した。小池隆英、手塚愛子、村瀬恭子、横内賢太郎など新進 気鋭で近年注目されている 30 代 40 代の作家である。今後もその作家の重要なポイントとな る作品を集めて、絵画で一部屋展示できるようなコレクションをなんとか作っていきたい。 加えて、もう亡くなったが 60 年代から活躍している立石大河亞という作家のイタリア時代 (70 年代初頭)の作品を収集する予定である。 映像・写真の作品は石田尚志の映像作品、写真のミシャ・クバル、ブラジル展に出品した 川内倫子、森村泰昌らの入手の難しいものを予定している。立体はブラジル展に出品した足 からビーズの出ているアルメイダの作品のみにとどめた。ほか寄贈作品として、井田照一の まとまった作品を頂いたが、以前回顧展を行った作家である。 御舟も以前当館で「劉生と御舟」という展覧会を行ったが、展覧会をきっかけに継続的に 作家の作品を収集するという、展覧会と収集がリンクした、美術館らしい活動とも言える。 近年はブラジル展のアルメイダや川内倫子、現在開催中のミシャ・クバルの作品も加わった。 展覧会を中心に当館のコレクションを充実していくという姿勢である。限られた予算ではあ るが、コレクションの核となる絵画を中心に、今後のことも視野に入れた映像作品などを考 えている。今年は全部で20点の購入と予定である。次年度の夏に新収蔵作品を組み込んだ 大規模な常設展を行う予定である。 会長:今年は絵画が中心という説明がありましたが、速水御舟は今、平塚の美術館で展覧会を行 っている。日本画では重要な作家で、豊田市美術館では以前から力を入れている。戦後の革新的 な日本画が手薄なので、そこを重視して収集するということだが、 (コレクションの)点を線なり、 面なりにしていくという話であった。油絵は立石大河亞は具象的であるが、シュルレアリスティ ック、ポップなとこともある面白い作家である。その他の作家も今から収集を始めるということ だが、期待ができる人たちだ。この地方では写真や映像を収集している美術館は割合少ないので、 豊田市美術館が是非手がけてほしい。石田尚志は若い作家だが、しっかりした考えをもっている。 音楽評論家の父を持ち、音楽と映像を結びつけた作品を作っている。ミシャ・クバルは今見てき たところだが面白い作品であった。森村泰昌は自分が写真の中に入るという作品。井田照一はこ の間亡くなったが、この美術館に寄贈いただけたのはありがたいことである。他の美術館に比べ ると収集費はある方だが、これからの経済を考えると減っていく可能性もある。 委員:作家については詳しくないが、収集方針に基づいてとのことだが、例えば年度計画のよう なものの中で購入しているのか? 事務局:年度ごとに変わるということではなく、継続的に進めていきたい。ある程度まとまらな いとコレクションは作れないので、これまで購入してきた作家はなんとかかためていきたい。全 体的には何年間もかけていく中で、今年はこのような作品になった。 委員:市民に向けて収集方針などのPRをしているか? 事務局:具体的に作品は次の年度の常設展示で見せていきたい。周りの作品も含めて見ることで 美術館の骨格がわかると思う。収集作品を全館を使って展示していきたい。 委員:多くの人に見てほしいので、来館につながるような形で行ってほしい。 事務局:常設展も重要な展覧会なので、ちゃんとアピールしていきたい。 事務局:収集作品の紹介は地域の新聞や市の広報、CTVひまわりなどの協力をいただいて、な るべく早く公開するべきだが、手続き上、契約が議会案件にかかるものもあり、段階を踏まない といけない。途中で特ダネ的に扱うことは難しい。手続きが完了次第なるべく早く、また他の作 品とのつながりについても、市民にわかりやすく浸透させる努力を手厚くしていきたい。 委員:森村氏の作品が好きだが、映像・写真についてはこの地方は少ない。長い目で見ると今後 動画・3Dの時代になっていくので、映像や写真のコレクションを充実させると若い芽が育つと 思う。 会長:ビエンナーレでも動画のものが多く取り入れられている。 事務局:ヨーロッパではTVで作品そのものを紹介することがある。美術館もTVと提携できる かもしれない。版権の問題があると思うが、番組の一つとしてとりあげるなど協力がいただける といい。一つの作品という側面から美術館の全体像を理解してもらえると思う。 委員:教育的な扱いは大丈夫だと思うが、一般の鑑賞となると限度がある。 委員:大観など日本画も素敵なので、御舟は期待したい。映像・写真についてだが、 「内なるこど も」展での荒木(経惟)などいい作品があったので、展示されるといいと思った。 委員:聞きなれない、分かりにくい作品があると思う。市外の人から「豊田市美術館はすごいよ」 とかはよく聞くので、市民からは理解されていないのかなと思う。普通の人は小学校・中学校で 勉強したピカソやゴッホがいいという知識があるから、 「この作品はこうだ」とか説明や理解をし てもらえるイベントがあるといいと思う。コレクションする意味など分かってもらえると思う。 会長:現代美術は入り口を分かりやすくできると結構面白く見れる。 委員:個人的な意見だが、諏訪直樹は感銘深い。展覧会を行っても、カタログくらいでしか残っ ていかないが、収集作品として残しておくと、つながりが分かる。本当は出身地の美術館に入れ てあげるといいのだが、大きく中部圏ということで、諏訪直樹がこれからのメインの一つになる という期待が持てる。若手の作家の収集は豊田だからできると思う。 「誰」を収集というよりは「ど の作品」を選んだのかが興味がある。若い作家の励みにもなると思う。亡くなった井田作品の寄 贈もうれしいことで、かたまりではないと分からないこともあるので、まとまった形で入ること は美術館にとして意義がある。豊田にどんな作品があるのかというアーカイブとしてまとめてほ しい。成熟したコレクションになってきたときに、豊田の美術館にどういう作品があるのか簡便 に調べられるといい。 事務局:美術館の情報コーナーを立て直したい。情報を整理して、広く使っていただきたい。 (2)新成人記念美術館招待事業について 事務局:今年度の(来館促進)取組の第一弾として、市内外を問わず新成人となる人は1ヶ月間 美術館の入館料を無料にする予定である。周知方法としては、市内で行われる成人式で無料券を 配布するなど考えたが、年齢確認での対応をすることにした。小学校の頃に美術館学習を終えた 世代が成人している。もう一度美術館に来てほしいということから、今回この事業にとり組むこ とにした。今後毎年続けていきたい。免許証など 20 歳の証明があれば、誰でも無料になる。 会長:若い人に向けて、どの地域の人でも無料というのはいい。 委員:小学生のころ、見た子がまた 20 歳になって記念として見るということは深いものになると 思う。 事務局:美術館学習できた子どもたちは 20 歳を迎えている。改めて大人になって見ると見方が変 わったという感想もある。美術を通して自分の成長を確認するというチャンスになる。 会長:広く呼びかける方法は?市内は広報があると思うが、名古屋の人たちにも届くといい。 委員:その時の展示は? 事務局:常設展と、高橋節郎館ではミュンスターの美術館が企画した展覧会の帰国展を行う。 事務局: 視覚障がい者のために触れる作品、漆の作品になるが、展示を計画している。若い人対 象なので常設展でもイチハラヒロコの恋みくじなどを予定している。基本的には今まで小学校・ 中学校という2回の鑑賞機会があったが、20歳になった時にも鑑賞機会を設けることで、美術 館のサポーターになってほしいというのが一番の狙い。回数を重ねるにつれ、理解が深まったり 変わったりする。 事務局:視覚障がい者だけでなく一般の人も触れる展示になる。その他も体験できる展示を予定 している。若い方には楽しめる内容になる予定。 委員:市内にとどまらず、全国発信できる広報の仕方があるとよい。市内だけでこじんまりする のではない。報道など考えてほしい。「20年後の自分にメッセージ」とか落書きできるとか。 (3)21年度事業について 会長:事業には予算措置を伴うのであくまで案であるが、説明を事務局からお願いしたい。 事務局:現時点での来年度の展覧会計画だが、企画展が3本、1本は常設特別展という枠で考え ている。ジュゼッペ・ペノーネ展は 1997 年に一度開催している。人気の高いイタリア人の展覧 会で、今回は 1997 年以降制作された新作の展示を考えている。豊田市美術館のために、市内で 集められたお茶の葉を作品にする準備を進めている。基本的にペノーネは木を使った作品を手が けているが、2005 年に豊田市美術館開館 10 周年記念の所蔵品人気投票でも上位になった。 夏休みにかけては、「日本の近代美術にみる東アジア表象」、近代美術の展覧会はあまり開催し てこなかったが、よくご存知の名画・名作を中心に作家たちがどのように東アジアを描いたかを 展開していく。幅広い年齢層をターゲットにしたい。 秋から冬にかけて、山田弘和ヘンカ電を開催する。現在、家電製品はさまざまな形に変化して いる。コンピュータのマウスの原型をデザインした山田弘和に当美術館のためにデザインしても らって、展示をおこなう。 ヤノベケンジは今年度の3月から行う。2部構成を考えており、3月を第1部は小品を中心に、 4月10日から6月28日の第2部はペノーネ展と同時期なので、大きなプロジェクトを計画し ている。京都造形大学「ウルトラファクトリー」でただ今、制作中である。こどもから大人まで 楽しめる内容になるかと思う。 常設展は夏の期間に新収蔵品を中心にテーマを広げて展示する。その他の展示も所蔵品への理 解が深まるよう分かりやすく展示したい。 会長:ペノーネは豊田市美術館で昔から追っている作家。中国や朝鮮半島など東アジアという取 り上げにくい分野だが、最近は距離(感)がとれはじめたので、見えるようになってきたのでは ないか?工業デザインは生活の隅々まで入りこんでいる。フィレンツェのウフィツィ美術館の裏 の小さい博物館にはガリレオが実際に使った測定器が展示されている。実用品なのに装飾が施さ れていたりした。デザイン的も美しい機械がいろいろあって、ルネサンス期もそうだが、現代で もあてはなるのではないか?ヤノベさんは万博の年に、大きなロボットの面白い、こどもたちに も人気のある作品を展示されていた。 委員:議会前なので予定ということであるが、目標人数は入っているが、人数を増やしたり、市 民に分かりやすくPRをする方法は? 事務局:夏の時期の展覧会ではシャトルバスの運行や美術館の案内をする新聞折込チラシを考え ている。 委員:まちなか宣伝会議では、春と秋にPR広報をしている。もう少しいろいろな施設(美術館 、くらし発見館、プラネタリウムなど)に来てもらえるような、 “ディスカバー豊田”みたいな計 画をしたい。今までは商業的なイベントを行っていたが、 「案外行っていないところ、見ていない ところ」を紹介したい。 事務局:まちなか宣伝会議に美術館も出ているが、自分たちの事業紹介で終わってしまうところ もある。市民へ実際にどのように伝わっていくのか、力を入れて行きたい。本当に手元に届くチ ラシや PR 方法を考えたいのでお知恵を拝借したい。将来に向かって、美術館の中にとらわれる のではなく、身近な街の中の、協力をしてもらいながら、一緒に取り組めることがないのか、探 っていきたい。 委員:デザインの展覧会は期待したい。ギュウとチュウ展でもそうだが、無機的なものの美しさ など、今までの芸術を見なかった人にも面白いと思うので、広報が通じるといい。 事務局:美術館での鑑賞の対象としては違和感を感じるものもあるが、愛知、名古屋は「ものづ くり」の地方である。ものづくりの発想は創作性にある。創作と美術はかなり共通している。人 間に役に立つものも美しいというと、民芸論的な言い方になるが、現代の工業デザインも性能追 及、効率性の側面だけではない。そこに到達するまでは美術家が作品を創作するものと同じレベ ルからスタートしていると思う。そういう側面を展覧会で紹介できれば現代美術の理解の助けに もなる。豊田という立地からすると、これまで近代初期、しかも海外の作品が多かったが、こう いう展覧会によって徐々に歴史的な流れを埋めていくことができるのではないか。 委員:女性誌で美術館はよく取り上げられているが、旅行のときに見たりしている。豊田市のア ピールできたら、観光的にもいいと思う。豊田市美術館以外にも寄れるところがあるといい。そ ういうイベントがあると豊田市も活気付くと思う。 委員:本日ちょうど、コンサートホールで中学校の合唱コンクールを行っていた。プロが使う舞 台でできたことは幸せなことである。小さい、柔軟な頃に立派な施設を利用する・触れることを 実感できたのはうれしいこと。美術館も同様で、そういう機会は(音楽・美術の)裾野を広げる ことになる。生活を豊かにすることができるのではないか? 委員:来年の展覧会は玄人受けする展覧会になるのでは?豊田市美術館の姿勢が現れていると思 う。同じ作家で2回展覧会をやれるというのは、この美術館らしい。現代の生きている作家を扱 っていることの利点である。デザインの展覧会はペノーネ展よりも入るかもしれない。デザイン、 建築系の人は研究熱心で業界や教育界をおさえると客は入る。逆に「デザイン展なら行かなくて いいかな」と思っているファインアートのファンにPRできるとよい。ヤノベさんはどうなるの か。ペノーネにライバル心を燃やすのか?全国からいろいろな人が来ると思う。 事務局:シャトルバス事業は予算の計上の段階で、まだ現実にできるかどうかわからない。美術 館は歩いてくると坂があって、アンケートをとるとバスを走らせてほしいという希望が多い。市 街地巡回バスが走っているが、加茂病院が移転して、 (経路の)見直しに入っている。なかなか文 化会館、美術館には巡回はしてもらえないので、他部署との協議の結果、2年間の試行としてバ スを走らせる予定。名鉄豊田ホテル前から美術館、文化会館へ、また文化会館から美術館、駅方 面へというルートを1時間に2便ほど考えている。2つの企画展の期間に限り予算要求している。 経済不況の中、予算が認められるかどうか分からないが、美術館としては要求して、皆さんの足 を確保したい。 委員:バスは実現できたらとてもいいと思う。また、徒歩の15分が苦にならない方法も考えて ほしい。緑陰歩道を美術館通りにするとか、高架下に立派な作家でなくても、子どもの作品を飾 るとか、若い作家のフリーマーケットをやるとか、ちょっと楽しみながら歩いてこれるといいと 思う。 事務局:商工会議所の方々のアイディアと美術館の役割を組み合わせて、楽しみながら歩いてこ られるような事業を意識するのは大切である。 委員:拠点から目的地まで行くのに、歩く楽しさを感じられるようにする。東高校跡の問題もあ り、車の街ではあるが、線でつながるようなものを考えるべきである。金沢の21世紀美術館は 商業施設、川沿いの道を歩いていくと、自然に到着する。そこにいくまでの楽しさを演出できる ように市街地の整備は中長期的なスパンで考えていってほしい。派手な看板ばかりの街並みでは ない、美術館を意識させるような、少し違ったことができるといい。 委員:バス利用のデータ収集は? 事務局:アクセスのよさや利用のしやすさを考える上で、文化ゾーン、東高の跡地の活用の問題 にもなるが、国道からの入り口から入ってもまだ距離があるので、プロムナードに彫刻を置くの かなど様々考える必要がある。商工会議所、ビルの所有者などへの働きかけをしたりといういろ いろな取組みがあるが、駅からのアクセスはシャトルバスもその一つである。データについてだ が、 (様々な市の新規事業は)アンケートなど調査結果に基づいて事業費の要求をしているが、ア ンケートは本当に必要な人しか回答していない。10人の回答者のうち半分回答したからといっ て、市民の半分というわけでなく、たまたまその5人しか必要だと思っていないかもしれないの で、実際にやってみないとなんともわからない。1時間に2本だったら使うのか?30分待って まで利用してもらえるのか?頻度、平日と土日の問題、時間帯など検証する必要がある。必要性 は認めてもらえると思うが、具体的に効果を発揮できるのか検証したい。 委員:車で来ているが、バスがあるなら電車利用をすると思う。バスが広告塔にもなるので、ス テッカーやバスの中で見られる作品とか、戦略的なデータを集める必要もある。 事務局:今まで2回ほど市で公共施設巡回バスを走らせたことがあったが、利用者が少ないとい うことで、事業がつぶれている。最近になって、県の土木事務所・警察・ジャスコなど入れたル ートは利用が多いが、加茂病院がいなくなるとどうなるかは分からない。広告などバスの付加価 値も含めて考えたい。 委員:企業協賛はできないのか?企画展に企業名を入れて、そこに走らせてもらうとか。 事務局:ありがたい意見である。マグネットシールの広告など入れていけるといいと思う。 委員:ネコバスを走らせたらいいのじゃないか?スタジオジブリが豊田に来るという話があるの で、日本を代表するアニメ文化と組み合わせるとか。 委員:ある企画で週末だけバスを走らせたことがあった。お金はかかって、費用対効果は見込め ないが、結果的にあれば人は乗るので、走っているという告知が大切である。美術館の是非見に 来てほしいという姿勢が伝わると思う。 委員:造形的に乗りたくなるようなバスも考えるといいかもしれない。 事務局:次の事業案であるが、11月11日が美術館の誕生日ということで、その前後の金土日 に無料の観覧日を設けたらどうかということがあり、来年度は11月13日から15日を開館記 念日として無料開館としたい。またそれに伴って、現在8月の土曜日を延長開館していたが、夜 間(5時以降の)チケットを買った来館者は8月2日が16人、9日が16人、16日が9人、 23日が33人、計4回74人であった。無料開館を含む一週間をレストランも含め延長開館す る。日にちを変えてみて、調査をしたい。また、展覧会ごとに年4回新聞の折り込み広告を入れ、 レストラン・ショップ・茶室・シャトルバスなど案内したい。また10周年のときに行った写生 大会を行いたい。新しい取組みをして、新たな来館者を呼び込もうと考えている。 会長:イベントは美術館の努力として大変だと思うが、成果が現れれば人数が増やすことができ る。名古屋ボストン美術館も週に1回金曜日に延長しているが、思ったほど客は来ていない。 事務局:夜景を楽しむこともできる。昼とは違った美術館を見てほしい。 事務局:案の段階なので、無料のときに夜間開館はどうだろう、など意見があると思うので、詳 細が決まり次第会議でお知らせしたい。豊田市は予算が大変厳しい状況で今年度200億の減収 が見込まれている。また円高で50億くらい予算の減が必要になる。子ども達の美術館学習だが、 来館に使う借り上げバスの本数を減らされたので、社会見学が選択性になる。いまは全校来てい るが、来年度はどれだけ来てもらえるのか、4月以降にならないと分からない。家庭教育の場と して夏休みなど親子の鑑賞機会を増やしたい。 (4)Blooming:ブラジル-日本 きみのいるところ報告 事務局:7月5日から9月21日に開催、中日新聞との共催で、後援のブラジル大使館の援助も あった。15組82点の作品を展示した。今年は移民100周年ということで全国的にブラジル 関連の企画が多い。この展覧会は東京都現代美術館とは別の独自企画である。豊田市はブラジル の人が多く住んでいることもあり、この展覧会を企画した。隣人であるブラジル人の文化につい て理解を深めるためでもいい機会になると思う。全体的には女性作家、平面作品が多く、明るい 優美性をはらんだ空間があったと思う。直接描いた壁画など半分以上が新作だった。Blooming ということで直接的な花のイメージがあるが、精神的な「花開く」というコミュニケーションの 場としても読み取れるのではないか。作家の中には日本人もおり、ブラジルをテーマにした2名 の作品を展示した。ボサノバのコンサートや作家のパフォーマンス、島袋と吉増剛三の対談も行 った。ボサノバでは有名なミュージシャンがきたので、2回とも満員であった。関連映画も上映 し、全体でブラジル文化を探ろうとした。観客数は13,578人、一日当たり191.2人と 当館の展覧会としてはほどほどで、もっと入ってほしかったとも思う。全体の検証は次回会議で 述べさせていただく。 会長:詳しくは次回報告ということで、意見もそのときにお願いします。 委員:作品のフレーム、外側としてイベントとしてはよく考えられている。気になるのだが、予 算が削られてしまって、作品の展示で終わってしまったのではないか。作品理解の入り口ともな るイベントが減ってしまったとしたらさびしい。予算の中で行うことも大切だと思うが、豊田市 はそういうイベントを行ってほしい。 事務局:関連企画については限られた予算の中で行っていきたい。
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