厚労科研費ガイド

横浜市立大学
厚労科研費ガイド
平成25年度版
研究推進課
先端医科学研究課
CONTENTS
1.応募・申請・報告までの流れ
(p. 1)
年間スケジュール
厚生労働科学研究成果データベース WEB登録について
2.厚労科研費の執行ルール
(p. 5)
3.様式集
(p. 11)
4.事務処理要領
(p. 25)
5.厚労科研費に関するお問い合わせ
(p. 43)
「厚労科研費」とは?
・「厚生労働科学研究の振興を促し、もって、国民の保健医療、福祉、生活衛生、労働
安全衛生等に関し、行政施策の科学的な推進を確保し、技術水準の向上を図ること」を
目的とし、独創的又は先駆的な研究や社会的要請の強い諸問題に関する研究について
競争的な研究環境の形成を行い、厚生労働科学研究の振興を一層推進する観点から、
毎年度厚生労働省ホームページ(研究事業 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bun
ya/hokabunya/kenkyujigyou/)等を通じて、研究課題の募集を行っている補助金です。
・正式な名称は「厚生労働科学研究費補助金」ですが、当ガイドにおいては「厚労科研
費」と表記します。
・厚労科研費は、採択された研究者から所属機関が委任を受けて、所属機関が管理する
研究費です。このため、物品購入などの取引における見積書、納品書、請書、請求書など
の書類は契約当事者の理事長名で作成します。
1.応募・申請・報告までの流れ ①
時期
11~12月
内容
公募
備考
公募の通知・受付及び申請
研究代表者の所属機関から厚生労働省へe-Radを通して申請
2~4月
評価・採択・通知
採択結果は、厚生労働省から研究代表者へ通知
⇒研究費担当課へお知らせください!
4~5月
交付申請
研究代表者の所属機関から厚生労働省へ交付申請
・交付申請書類の事前確認を各研究費担当課で行います。
(医学部、医学研究科、附属病院は先端医科学研究課、それ
以外は研究推進課)
・必要な手続きについては、研究代表者へ個別にご連絡します。
⇒厚生労働省からの通知やEメール等を研究費担当課へお
知らせください。
5~6月
執行準備
財務会計システムへの予算登録
⇒経費別内訳書(excelデータ)が必要!
7月~
交付
厚生労働省からの入金
⇒研究費の支払が可能!
学外の研究分担者へ配分します
研究代表者・研究分担者ごとに必要な項目が異なります
※業者への支払については厚生労働省からの入金後となります。入金さ
れるまでの期間については、研究者による立替払いが可能です。
※学外の研究代表者の研究分担者で研究費の配分がある場合は、入
金確認後に研究費の支払いが可能となります。執行可能通知を個別に
ご連絡します。
~2月末
研究の実施
※学外の研究代表者の
研究分担者の場合
発注・納品は原則1月末まで
発議書等提出は2/5まで
支払は2/25が最終
⇒学外の研究代表者の研究分担者の場合、研究代表者に
よって経理報告期日がちがいます!
※各研究費担当課への発議書等の提出締切日は個別にご連絡します。
3月上旬
研究報告・経理報告
※学外の研究代表者の
研究分担者の場合
~3月末
研究の実施
※研究代表者、学内の
研 究 代 表者 の 研 究 分
担者の場合
分担研究報告書の作成・提出
・研究代表者の指示にしたがって、研究分担者から提出してくださ
い。
経理報告
・各研究費担当課において、研究代表者の指示にしたがって収支
簿などの必要書類を作成し、研究代表者への報告します。
発注・納品は原則2月末まで
発議書等の提出は3/4まで
支払は3/25が最終
※ただし3月分の人材派遣や、3月の出張旅費の精算などやむを得ない
場合は、発議書の提出を4/7までとし、4/25の支払を最終とします。
5月31日
研究報告・実績報告
※研究代表者
研究報告書の作成・提出
・厚生労働省の指示にしたがって、研究代表者から提出してくださ
い。研究分担者から報告のとりまとめは適宜お願いします。
事業実績報告
・収支簿等の作成
・研究報告書は、各研究代表者から厚生労働省へ提出
-1-
公募研究事業計画表
年月
( 研 究 者 )
(厚生労働省)
研究
通知等
評価
24.11
ホームページの確認
← 研 究 課 題 等 の 公 募 (ホ ー ム ペ ー ジ )
研究計画書の作成・提出
→ 研究計画書の受付・審査
事前評価委員会の開催
事前
評価
25.4
研 究 課 題 の 決 定
← 国庫補助通知
交付申請書の作成・提出
→ 交付申請書の受付・審査
次官通知
研
(所属施設長の承諾書)
大臣通知
交付決定通知
補助金の受領
← 補助金の交付
究
期
26.1
26.5
間
25年度継続申請に係る
→ 中間評価委員会の開催
中間
研究計画書の作成・提出
(必要に応じて開催)
評価
事業実績報告書及び研究報告書 → 事業実績報告書
の作成・提出
の受付・審査
事後評価委員会の開催
事後
評価
補助金の確定
← 補助金の確定通知
支出証拠書類の保存(5年間)
-2-
大臣通知
1.応募・申請・報告までの流れ ②
厚生労働科学研究成果データベース WEB登録について
厚労科研費を採択された研究者は、「厚生労働科学研究成果データベース報告システム」より、それぞれの
研究成果のWEB登録を行う必要があります。
WEB登録を行うにあたり、事前に「厚生労働省研究者データベース」への研究者登録が必要です。
報告までに厚生労働省ホームページの「概要版WEB登録について」を事前にご確認の上、登録手続きをお
願いします。
⇒①当該データベースの「研究課題ログインID」は、e-Radの研究者番号とは異なります!
②研究組織の全員(研究代表者・分担者)の登録が必要になります!
③登録のための申請書には公印が必要になりますので、事前にご準備をお願いします。
(すでに登録済みの場合は再登録は不要です)
◆厚生労働科学研究成果データベース 報告システム
http://mhlw-grants.niph.go.jp/research/
◆厚生労働省 研究者データベース 登録システム
http://mhlw-grants.niph.go.jp/idshinsei/
◆研究者データベース登録までの流れ
http://mhlw-grants.niph.go.jp/idshinsei/kenkyushadb-1.html
◆厚生労働科学研究成果データベース報告システム「概要版WEB登録について」
http://mhlw-grants.niph.go.jp/research/gaiyo.html
◆概要版のWEB登録および研究報告書の送付から公開までの流れ
http://mhlw-grants.niph.go.jp/research/flow.html
≪参考≫
研究報告書
・補助金の交付を受けた研究代表者は、その研究の成果を、総括研究報告書、分担研究報告書として作成
し、一括して1冊の報告書に製本し、10部提出する必要があります。
・研究報告書は、国立国会図書館、厚生労働省図書館に納本されるとともに、厚生労働科学研究成果デー
タベース閲覧システム(http://mhlw-grants.niph.go.jp/)に掲載されます。(担当課が受領してから公
開まで、3~6ヶ月要します。 )
研究報告書の印刷製本には時間がかかる場合があります。
当該年度の厚生労働科研費で執行する場合は、3月末までに納品完了となるように
ご留意ください!
-3-
-4-
2.厚労科研費の執行ルール ①
基本的には「研究費執行マニュアル」にもとづいて研究費を執行することとします。
ただし、厚生労働科学研究費補助金事務処理要領で定められている事項につ
いては、以下のとおり個別のルールを適用するものとします。
また、研究代表者からの指示により独自の様式やルールを使用する課題があります。
該当する課題については個別に対応する必要があるため、事務担当者からご連絡します。
費目等
発議書
研究費執行マニュアルとの違い
研究費執
行マニュアル
参照ページ
厚生労働科研費の費目は次のとおり定められていますので、厚生労働科研
費用の発議書を使用します。
①物品費(設備備品費、消耗品費)
②人件費・謝金(人件費、謝金)
③旅費(国内旅費、外国旅費)
④その他(その他、委託費)
設備備品費
30万円以上は事前申請が必要
・30万円以上の備品については、事前に厚生労働省へ申請されたもの以
外は原則購入できません。
50万円以上の機械器具について
・賃借が可能な場合は原則として賃借となりますが、賃借が可能でない場
合、又は購入した場合と研究期間内で賃借をした場合とを比較して、購入
した場合の方が安価な場合等は、購入することができます。
◆必要書類:見積書・リース不可証明・リース見積書・購入理由書
◎リースができない物品の場合は見積書とリース不可証明書
◎リースより購入するほうが安価な場合は購入見積書とリース見積書
(リース見積は、複数年計画であれば単年度のみの金額ではなく、複数年のリース
期間で見積もってください。)
年度途中で必要になった備品の取り扱いについて
(研究代表者の場合)
・30万円以上の備品の購入については、必ず事前に厚生労働省への相談
が必要になりますので、研究費担当課へまずはご連絡をお願いします。
(研究分担者の場合)
・10万円以上の備品の購入については、必ず研究代表者に確認をしてい
ただき、代表者が承諾していることを理由書に記載し、発議を行ってください。
機種選定理由書(様式自由)を必ず添付
・10万円以上のすべての備品について、機種選定理由書※(様式自
由)を必ず添付の上、発議を行ってください。
※機種選定理由書には、以下の項目を必ず記載してください。
①品名②規格・型式等③購入(使用)目的④設置場所
-5-
15-22
2.厚労科研費の執行ルール ②
費目等
研究費執行マニュアルとの違い
研究費執
行マニュアル
参照ページ
設備備品費
保管証について
・10万円以上の備品の保管証は、財務会計システムにより出力される備品
一覧表または固定資産台帳を代用することとしますので、各教室で個別に
保管証の作成等は必要ありません。
・大学が発行する備品管理ラベルを貼り付けの上、適正に保管・管理いた
だきますようお願いします。
15-22
消耗品費
消耗品の例
15-21
(事務処理要領より抜粋)
研究の用に供する各種事務用紙、文房具、燃料代(燃料用アルコール、
ガソリン等。ただし、当該事業に使用したと証明できる場合に限る)、消耗
機材、医薬品、試薬、動物及び飼料、新聞、雑誌、パンフレット等の図書、
謝品(謝礼用図書カード等)、コンピュータソフト、備品に必要な消耗部品、
雑誌の年間購読(厚労科研費は単年度会計のため当該年4月~翌年3
月のみ)等。
・ハンドソープ、ゴミ袋等の家庭用品については直接研究の用に供するもの
ではないと見なされるため、原則として支出できません。
・医学全集等は認められません。また、高額な書籍は備品と見なされる場
合があるので事前にご相談下さい。
⇒H24年度まで謝金として取り扱っていた謝礼用図書カード等
の費目はH25年度からは消耗品費として取り扱います。
ただし、必ず事前発議が必要です!
人件費・謝金
人材派遣について
・厚生労働科研費の費目は、人件費となります。それ以外は、研究費執
行マニュアルのルールにもとづいて手続きを行ってください。
50-51
(人材派遣)
32-48
謝金単価について
(アルバイト
・厚生労働科学研究費補助金取扱細則別表第4に定める謝金単価(次
謝金等)
頁参照)を参考に決定する等、その者の資格、免許、研究に従事した年数、
職歴又は用務内容等を踏まえ、妥当な単価により支出してください。
・対外的に説明が困難な単価により支出したものについては、補助金の返
還の対象となり得るので特に留意してください。
-6-
2.厚労科研費の執行ルール ③
厚生労働科学研究費補助金取扱細則別表第4に定める謝金単価
用務内容
定型的な用務を
依頼する場合
職
種
医
師
技 術 者
対象期間
単 価
講演、討論等研
究遂行のうえで、
学会権威者を招
聘する場合
1日当たり
講
治 験 等 のた め の
研究協力謝金
授
准 教 授
要
14,100円 医師または相当者
研究補助者
教
摘
1時間当たり
師
1回当たり
7,800円
大学(短大を含む)卒業者又は専門
技術を有する者及び相当者
6,600円
その他
8,100円
教授以上又は相当者
6,200円
准教授以上又は相当者
5,300円
講師級以上又は相当者
1,000円
程度
治験、アンケート記入などの研究協力謝金に
ついては、協力内容(拘束時間等)を勘
案し、常識の範囲を超えない妥当な単位を
設定すること。
留意事項
・交通費相当額を含む謝金の場合、源泉徴収税額は謝金額合計に10.21%を乗じて計算します。
≪ 計算例(医師または相当者に、定型的な用務の研究協力を2日間依頼した場合) ≫
◆謝金の内訳
(1) 単価14,100円/日
× 2日 = 28,200円
(2) 交通費1,000円/往復 × 2日 =
2000円
◆計算
(1) 謝金総額:(28,200円+2,000円)÷0.8979(※所得税10.21%分を上乗せ)= 33,634円
(2) 源泉徴収税額:3,434円 (33,634×10.21%)
(3) 本人受領額:(1)-(2)= 30,200円
-7-
2.厚労科研費の執行ルール ④
費目等
旅費
研究費執行マニュアルとの違い
研究費執
行マニュアル
参照ページ
旅費計算書
他の研究費と同様に、「研究費執行マニュアル」の様式集の旅費計
算書を使用します。
23-31
日当(国内旅費)
厚生労働科研費では、班会議等で外部の研究者の旅費を支給す
ることが多いため、日当の支給要件については次のとおりとします。
・職位に関わらず、1 日あたり1,100 円を支給します。日当は旅行
中の諸雑費および目的地域内を巡回する場合の費用にあてる旅費
として支給されます。学会会場等目的地と宿泊先間の交通費につい
ては日当で賄う費用となります。また、次のいずれかの場合は日当を
不支給とします。
①「市内・日帰り市外出張命令簿」「宿泊を伴う国内出張命令簿」
「旅費計算書等」で日当の欄に不支給と記載の場合。
②出張先が神奈川県下、東京23区および八王子、立川、武蔵
野、三鷹、府中、調布、町田、小金井、小平、日野、国分寺、狛江、
清瀬、東久留米、多摩、稲城、西東京等の近隣地の場合。
※外部研究者については、上記①②の他に使用した鉄道等の営
業キロが往復100キロ未満(片道の場合50キロ未満)の場合は不
支給
外国旅費
・事前に申請されたもの以外は原則として支出することができません。
・1行程につき最長2週間の期間とし、研究の遂行に必要な情報
交換、現地調査、専門家会議等への参加又は研究者の招聘等を
行う場合に限り、補助対象となります。ただし、天災その他事故により
やむを得ず1行程が2週間の期間を超えた場合には、厚生労働大
臣又は研究費配分機関の長が認めた最小行程を交付対象とする
場合があります。
留意事項
(事務処理要領より抜粋)
・旅費の支出にあたっては、研究の遂行に必要と認められる合理的な
人数及び期間とすること。
⇒必要以上の人数の旅費を支出していると指摘された場合、
当該旅費の支出が認められないことが過去にありました!
・国内学会及び国際学会における旅費については、研究代表者、研
究分担者又は研究協力者が、当該研究の推進に資する情報収集、
意見交換又は成果発表等を行う場合に限り、支給することができま
す。
-8-
2.厚労科研費の執行ルール ⑤
費目等
その他
研究費執行マニュアルとの違い
通信費(郵便料及び電話料等)及び運搬費
・当該研究に使用した料金であることが証明できる場合に限り交付
対象となります。
・切手・はがき類は送付目的、送付先、数量等(不特定は不可)を
確認できる書類を必ず添付してください。
・調査、アンケート等を行うため大量に郵便物を発送する場合は切手
を購入するのではなく、料金別納郵便にて発送してください。
会場借料費
・会場を借りる場合は、できるだけ公的機関の施設を利用してください。
・公的機関の施設を利用しない場合は、その理由を発議書の備考
欄に記載してください。
会議費(茶菓子弁当代(アルコール類を除く。))
・研究遂行上、昼食時間帯において開催する必要性を明確に説明
できる場合に限り、必要最小限の範囲内で支出することができます。
・夕食時間帯における食糧費の支出は市民等からの誤解を招きやす
いので、極力避けるようにお願いします。執行の条件等は研究費執
行マニュアルのとおりです。
委託費
研究代表者又は研究分担者において実施することが困難な研究内
容について事業の一部を他の機関に委託するために必要な経費です。
※臨床検査委託などは「委託費」ではなく「その他」に計上してください。
交付の対象とならな 次の経費は交付対象外となっており、支給することができません
い経費について
(事務処理要領より抜粋)
(1)建物等施設に関する経費
ただし、補助金により購入した設備備品等の物品を導入することによ
り必要となる据え付け費及び調整費を除く。
<例> 建物の建築、購入及び改修等並びに土地の購入等
(2)研究機関で通常備えるべき設備備品等の物品(その性質上、
原形のまま比較的長期の反覆使用に耐えうるものに限る。)を購入
するための経費
<例> 机、いす、複写機、会議セット等の什器類、コンピューター、医学全集等
(3)研究実施中に発生した事故・災害の処理のための経費
※ 被験者に健康被害が生じ補償を要する場合に当該補償を行うた
めに必要な保険(当該研究計画に位置づけられたものに限る。)の
保険料を除く。
(4)価格が50万円以上の機械器具であって、賃借が可能なものを
購入するための経費(※賃借より購入した方が安価な場合を除く。)
(5)その他この補助金による研究に関連性のない経費
<例>
・会議後の懇親会における飲食代等の経費
・預金口座の開設を目的として金融機関に預け入れた経費
・回数券及びプリペイドカードの類(謝品として購入する場合を除く。)
-9-
研究費執
行マニュアル
参照ページ
2.厚労科研費の執行ルール ⑥
費目等
研究費執行マニュアルとの違い
事務処理要領 立替払いについて
に記載されてい 補助金の交付を受けるまでの間、やむを得ず諸経費を研究者が立て替え
る留意事項
る場合は、立替払調書が必要になります。交付後、立替払いを行う際に
は、立替払調書の添付は不要です。
国内学会及び国際学会における旅費について
学会参加に伴う旅費を支給した場合は、学会の開催が確認できる書類
(開催者が発行するパンフレット等)を証拠書類として研究者が保存す
る必要があります。
⇒事業実績報告書を厚生労働省等に提出する際に
パンフレット等の原本提出を求められることがあります!
※支払時の添付書類としては、通常の旅費での支出書類と同様に
Webサイトやプログラム等の写しでかまいません。
ただし、必ず原本を研究者本人が保存しておくようにしてください!
証拠書類の研究者氏名印について
学外研究代表者から、理事長名で書類を作成すると実際の研究費の
執行者である研究分担者が分からなくなるという指摘が過去にありました。
そのため、すべての支出証拠書類に研究者の氏名印を押印するよう研
究代表者等より指示されている研究課題があります。
個別にご連絡いたしますので、ご協力いただきますようお願いします。
繰り越しの取り扱い
厚労科研費には「やむを得ない理由にて、年度内の終了が困難になっ
た場合」繰越の制度があります。
ただし、厚生労働科研費の交付決定時には予想し得なかった要因によ
る、研究に際しての事前の調査又は研究方式の決定の困難、計画に関
する諸条件、気象の関係及び資材の入手難その他のやむを得ない事由
により、当該事業にかかる補助金を繰越す必要が生じた場合であり、かつ、
翌年度内に完了する見込みのあるものであることを条件に、厚生労働省
担当者との事前調整が必要になります。
参照:<厚生労働科学研究費補助金に係る歳出予算の繰越しの取扱いについて>
(平成16年1月29日科発第0129002号厚生科学課長決定)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/toriatu
kai05/pdf/01.pdf
その他
厚生労働科研費の詳細については、厚生労働省ホームページに掲載の
厚生労働科学研究費補助金取扱細則をご参照ください。
URL
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya
/kenkyujigyou/index.html
-10-
研究費執
行マニュアル
参照ページ
3.様式集
基本的には「研究費執行マニュアル」の様式集を使用します。
ただし、厚生労働科研費の個別のルールを適用する必要がある発議書および
立替払調書(★印)については、当ガイドの様式集を使用することとします。
また、研究代表者からの指示により独自の様式を使用する課題がありますので、従前の様式についても参考まで
に当該ガイドに掲載しております。該当する課題については個別に対応する必要があるため、事務担当者からご連
絡します。
1.発議書★
2.立替払調書・記入例★
(以下、参考様式)
3.検査調書・記入例
4.保管証
5.機種選定理由書
6.旅費 概算/精算 請求書・記入例
7.賃金受領書・記入例
8. 謝金受領書・記入例
-11-
証拠書類番号 25国厚科 -
公立大学法人横浜市立大学における研究費の取扱いに関する要綱 (第13号,第14号様式) 厚生労働科研費 調達・発注決定書 支出決定依頼書兼支出調書共通部分(13.14号共通)
プロジェクトNo
整理番号
所属学部等
分野(医学科)等
職位・研究者氏名
職員番号
摘要
研究種目
研究課題
物品費
設備備品費
人件費・謝金
消耗品費
人件費
旅費
謝金
外国旅費
国内旅費
執行費目
※該当する費目に金額を
記載してください。
その他
その他
委託費
年 月 日
調達・発注決定書(13号様式)
業者等決定区分
※○をつけてください
金額
単独随意契約
見積あわせ
競争入札
資金前渡
その他
局長
部長
課長
係長
係員
公印承認
部長
経理担当課長
経理担当係長
経理担当
¥
支払先
備考(別添可)
発議(研究代表者)
年 月 日
支出決定依頼書兼支出調書(14号様式)
支払形態
検査年月日
支払金額
支払先口座番号
支払予定年月日
口座振替 ・
平成 年 月 日
現金払
検査印
検収印
¥
銀行
支店
(普・当)NO.
名義(カタカナ):
平成 年 月 日
備考(別添可)
発議(研究代表者)
-12-
証拠書類番号 25国厚科
平成
年
-
月
日
立替払調書
下記の通り立替払いを致しました。
記
月
日
平成
年
月
日
立 替 者
立替金額
¥
―
内 訳
研究代表者氏名
-13-
印
証拠書類番号 25国厚科
H25年度より様式を変更しました
平成
年
-
月
日
立替払調書の提出日を記入
立替払調書
下記の通り立替払いを致しました。
記
月
日
平成
立 替 者
立替金額
内 訳
25
年
5
15
月
日
待並 健一
¥
240
―
研究資料送付用切手
「別紙」とする場合は、内訳を記入した
別紙を添付して下さい
研究代表者氏名
-14-
横浜 次郎
印
証拠書類番号 25国厚科
(別紙第4号様式の13)
検 査 調 書
1 件 名
2 金 額
3 契約の相手方
4 検査年月日
平成
年
月
日
及び場所
上記を検査したところ、契約通り相違ないことを認めました。
平成
年
月
日
検査員
(研究代表・分担者)
-15-
-
(別紙第9号様式)
証拠書類番号
25国厚科設 ―
保 管 証
平成 25 年度厚生労働科学研究費補助金
-
備品番号
号
品 名
規 格
数 量
単価
購入年月日
平成
年
月
¥
-
日(納品し検収した日)
保 管 場 所
備 考
上記の備品を保管しています。
平成
年
月
日
所属機関名
保管責任者
(フリガナ)
氏 名
厚生労働大臣
研究代表(分担)者
殿
-16-
印
(別紙第9号様式の2)
証拠書類番号
25国厚科 設 ―
機種選定理由書
品 名
規格・形式等
製 造 会 社 名
購入の目的
(使用目的)
目的を満たすために
必 要 条 件
左記を必要とする理由
必要な条件
(詳細に記入すること)
指定品の性能
及び実質的な
利点
(操作・安全
性・その他)
類似品の有無
及びその性能
比較費目
指定品の類似
品との比較
(主要事項を
詳細に比較の
こと)
指定品
区 分
類 似 品
設置場所または設備の必要の有無
場 所
設備上の付帯
設置等
(必ず記入す
ること)
給 水
排 水
電源(減)
そ の 他
温度調節等
その他(本機の
診療収益等参考
事項)
上記のとおり機種の選定する。
平成
年
月
日
機種選定研究代表(分担)者名
-17-
印
証拠書類番号
25国厚科 旅
平成
年
―
概算
旅費
請求書
精算
研究代表(分担)者
所属機関
職 名
(フリガナ)
氏 名
用務地
印
用務の内容
概 算 額
精 算 額
追 給 額
鉄道賃等(円)
出発地
日
殿
請求者
年月日
月
到着地
路程
(km)
運賃
返 納 額
船賃
急 行
料 金
(円)
航空賃
(円)
計
(円)
0
鉄道・船・航空賃 計
宿泊地
日 当 (円)
日 数
定 額
宿泊料(円)
計
夜数
1100
日
夜
定額
計
13,000
上記の金額を領収しました。
平成
年
月
日
氏名
-18-
印
精算払い(事後支払い)
証拠書類番号
25国厚科 旅
―
概算
旅費
20年度から
主任研究者ではなく
研究代表者になりました
請求書
精算
旅行終了日以降の
平成
概算払い(事前支払い)
ならば「精算」を二重線で消す
25 年
7月
14 日
受領者の押印をいただい
てください
研究代表(分担)者 神奈川 次郎 殿
請求者
所属機関
職 名
(フリガナ)
氏 名
横浜市立大学
教授
ヨコハマ タロウ
横浜 太郎
印
都道府県市町村名まで記入
用務地
用務の内容
精算額を記入して下さい
愛知県岡崎市
研究班会議
概算の場合以外は記
入しないで下さい
概 算 額
バス料金も含みます
精 算 額
追 給 額
返 納 額
32,140
鉄道賃等(円)
年月日
出発地
到着地
路程
(km)
6.3
運賃
船賃
急 行
料 金
(円)
航空賃
(円)
計
(円)
H25.7.10
市大医学部 新杉田
280
280
H25.7.10
新杉田
東岡崎
316.1
4,940
3,250
8,190
H25.7.11
東岡崎
新杉田
316.1
4,940
3,250
8,190
H25.7.11
新杉田
市大医学部
6.3
280
280
鉄道・船・航空賃 計
16,940
運賃以外(新幹線特急料
金等)はこちらに記入
宿泊地
日 当 (円)
日 数
定 額
宿泊料(円)
計
夜数
定額
計
岡崎市
2
1,100
日
都道府県市町村名のみ記入
上記の金額を領収しました。
平成
年
月
2,200
1
夜
13,000
13,000
H24から外部研究者も市大旅費規程に従い、職位にかかわ
らず、日当は1日あたり1,100円、宿泊料は一夜あたり13,000
日
受領者の押印をいただい
てください
この日付は事務担当者が記入
しますので記入せずご提出くだ
さい
氏名
-19-
横浜 太郎
印
(別紙第10号様式)
証拠書類番号 25国厚科 人
―
賃金受領書
1.用務の目的
2.用務の内容
平成
年
月
日から
平成
年
月
日まで
日間
3.用務の期間
単 価
円
源泉徴収額
円
金 額
円
差引支給額
円
4.賃金
5.備考
上記金額を受領いたしました。
平成
年
月
日
住 所
氏 名
印
(フリガナ)
研究代表(分担)者
殿
-20-
証拠書類番号 25国厚科 人
―
賃金受領書
1.用務の目的
研究資料の作成補助
2.用務の内容
平成25年度厚生労働科学研究費補助金○○についての研究に関する
研究資料作成補助等
平成 25 年
7 月
1 日から
平成 25 年
7 月
2 日まで
2
3.用務の期間
日間
単 価
8,300
円
源泉徴収額
508 円
金 額
16,600
円
差引支給額
16,092 円
4.賃金
税率は 3.063%(1円未
満の端数切捨て)
5.備考
上記金額を受領いたしました。
平成
年
この日付は事務担当者が記入します
ので記入せずご提出ください
月
日
住 所
東京都千代田区霞が関1-2-2
氏 名
待並 健一
(フリガナ)
ヨコハマ ジロウ
研究代表(分担)者
横浜 次郎
-21-
印
受領者の住所、氏名を記入し、押印を
殿
いただいてください
(別紙第5号様式)
証拠書類番号 25国厚科 謝
―
謝金受領書
1.用務の目的
2.用務の内容
平成
年
月
日から
平成
年
月
日まで
日間
3.用務の期間
単 価
円
源泉徴収額
円
金 額
円
差引支給額
円
4.謝金
5.備考
上記金額を受領いたしました。
平成
年
月
日
住 所
氏 名
印
(フリガナ)
研究代表(分担)者
殿
-22-
証拠書類番号 25国厚科 謝
―
謝金受領書
1.用務の目的
研究資料の作成及び解析
2.用務の内容
平成25年度厚生労働科学研究費補助金○○についての研究に関する
研究資料解析等
平成 25 年
7 月
1 日から
平成 25 年
7 月
3 日まで
3 日間
3.用務の期間
単 価
15,703
円
源泉徴収額
4,809 円
金 額
47,109
円
差引支給額
42,300 円
4.謝金
5.備考
税率は 10.21%(1円未
満の端数切捨て)
源泉徴収前の単価
(例)14,100÷0.8979=15,703
金額-源泉徴収額
(例)47,109 - 4,809 =42,300
単価×日数=金額
上記金額を受領いたしました。
平成
年
この日付は事務担当者が記入します
ので記入せずご提出ください
月
日
住 所
東京都千代田区霞が関1-2-2
氏 名
細川 律子
(フリガナ)
ヨコハマ ジロウ
研究代表(分担)者
横浜 次郎
-23-
印
受領者の住所、氏名を記入し、押印を
殿
いただいてください
-24-
4.事務処理要領
-25-
厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金
事 務 処 理 要 領
この事務処理要領は、研究代表者等が厚生労働科学研究費補助金(以下「補助金」という。)
における研究事業の執行、又は研究計画書、交付申請書及び事業実績報告書等の作成をするうえ
で遵守すべき事項についてまとめたものである。
なお、推進事業の執行、又は交付申請書及び事業実績報告書等の作成をするうえで遵守すべき
事項については、当該事務処理要領に準ずるものとする。
1
研究組織について
研究代表者・・補助金の交付を受けた研究者であり、研究計画の遂行に関して全ての責任を
負う者
研究分担者・・研究代表者と研究項目を分担して研究する者
研究協力者・・研究代表者の研究計画の遂行に協力する者
2
研究期間について
研究事業開始日は、当該年度の交付基準額等通知書の発出日(通知の日付が前年度中であれ
ば、当該年度の初日)以降の実際に研究を開始する日とし、研究終了予定期日は、当該年度の
3月31日までの日とする。
3
補助金の支出について
・
当該年度の交付基準額等通知書の発出日(通知の日付が前年度中であれば、当該年度の初
日)から、契約等を行い支出することができること。
・
補助金は、単年度限りの経費なので、その支出にあたっては、当該年度内(3月31日ま
で)に行うこと。なお、物品の納品、役務の提供等に関する支出に係る請求が翌年度4月以
降に行われるものを除く。
・
補助金による研究事業が終了、廃止、又は中止した場合は、事実が発生した日以降に契約
等を行ってはならないこと。また、雇用又は機械器具のリース等に係る経費は、その日以降
の経費は、補助金から支出してはならないこと。
・
当該年度には使用せず、次年度以降に使用する物品の購入等に係る経費は、当該年度の補
助金から支出してはならないこと。
・
補助金の適正かつ効率的な支出に努めなければならないこと。
-26-
4
交付の対象経費について
研究の遂行に必要な以下の経費及び費目とする。
【経
費】
【費
直接経費
目】
(大項目)
(中項目)
物
設備備品費
品
費
消耗品費
人件費・謝金
人
件
謝
旅
費
金
費
そ
の
他
間接経費
1.直接経費
(1)物品費
ア
設備備品費
(ア)設備備品の定義
研究代表者又は研究分担者が所属する試験研究機関等若しくは法人(以下「研究機
関」という。)が定めている規程等によるものとする。ただし、研究機関の規程等に
定めがない場合等は、以下の定義によるものとする。
※
研究機関の規程等又は以下の定義により、収支簿において、消耗品費と明確に
区別し適正に収支管理を行うこと。
<定義>
研究の遂行に必要な物品であり、その性質上、原形のまま比較的長期の反覆使用
に耐えうるもの。
※
機械器具等の改良・開発を目的として購入した設備備品について、オプシ
ョンは消耗品とすること。
(イ)交付対象経費
研究の遂行に必要な設備備品の購入、製造又はその据付等に要する経費。
<例> 研究機器、機械装置、及び工具器具等。
※
装置等の改造(主として機能を高め、又は耐久性を増すための資本的支出)
及びソフトウエア(機械・設備類に組み込まれ、又は付属し、一体として機能
するもの)を含む。
(ウ)機械器具の取扱について
①
原則として、当該研究だけのため常時使用することを条件とする。
-27-
②
価格が50万円以上の機械器具については、賃借が可能な場合は原則として賃借
によることとする。ただし、賃借が可能でない場合、又は、購入した場合と研究期
間内で賃借をした場合とを比較して、購入した場合の方が安価な場合等は、購入し
て差し支えない。なお、賃借をする場合であっても、所有権の移転を伴うものは認
めない。
③
保管(使用)場所
機械器具の保管(使用)場所は、最も有効にかつ保管が適切に行われるよう留意
すること。なお、購入費が30万円(法人にあっては50万円)以上の機械器具に
ついては、交付申請書及び事業実績報告書等に保管場所を記入すること。
④
留意事項
・
研究代表者は、関係証拠書類とともに、機械器具を処分するまで、その機械器
具の管理状況を把握すること。
・
機械器具を取得したときは、その機械器具を保管する研究代表者又は研究分担
者が機械器具保管証(様式任意)を作成のうえ、研究代表者が総括管理すること。
また、取得した機械器具には、機械器具品目票(様式任意)を作成のうえ、貼付
すること。
・
研究機関において、機械器具の管理に関する規程等を設けている場合は、その
規程を準用しても差し支えない。
イ
消耗品費
(ア)消耗品の定義
消耗品の定義は、研究機関が定めている規程等によるものとする。ただし、研究機
関の規程等に定めがない場合等は、以下の定義によるものとする。
※
研究機関の規程等又は以下の定義により、収支簿において、設備備品費と明確
に区別し適正に収支管理を行うこと。
<定義>
研究の遂行に必要な物品であり、その性質上、使用するに従い消費され、その性
質が長期使用に適しないもの。
(イ)交付対象経費
研究の遂行に必要な消耗品の購入に要する経費。
<例> 各種事務用紙、文房具、燃料代(燃料用アルコール、ガソリン等。ただし、当
該研究に使用したと証明できる場合に限る。)、消耗機材、医薬品、試薬、動物
及び飼料、新聞及び雑誌等(年間購読料を含む。)、謝品(謝礼用クオカード等)、
コンピュータソフト(バージョンアップを含む。)並びに設備備品に必要な消耗
部品等
(ウ)機械器具の取扱について
-28-
研究機関の規程等により、消耗品費として購入した機械器具の取扱については、
「ア
設備備品費」の「(ウ)機械器具の取扱について」と同様とすること。
(2)人件費・謝金
ア
人件費
(ア)支給対象経費
①
研究の遂行に必要な研究協力、実験補助、集計、資料整理又は経理事務等を行う
者(以下「研究者等」という。)の雇用に要する給与、賃金、賞与、保険料、各種
手当等(研究機関が、当該研究機関の給与規程等に基づき雇用する場合に限る。)
※
研究代表者及び研究分担者には支給できない。
※
常勤職員(常時勤務を要し定年まで雇用期間の定めがなく雇用されている者)
には支給できない。
※
給与体系等は月給制、日給制及び時給制等を問わない。
※
労働契約法第18条の規定に基づき、無期労働契約での雇用に転換した者につ
いては、上記の「常勤職員」ではないため、補助対象とすることができる。
ただし、無期労働契約での雇用に転換した者が、労働条件・勤務条件におい
て、いわゆる「正社員・正規職員」となった場合には支給できない。
②
労働者派遣業者等と契約し、研究の遂行に必要な研究者等を受け入れる場合にお
ける労働者派遣業者等への支払いに要する経費
③
研究の遂行に必要な出向研究員等の受け入れに要する経費
(イ)支給単価
厚生労働科学研究費補助金取扱細則(以下「細則」という。)別表第4のとおり。
(ウ)研究者等の受け入れ
①
研究者等を雇用し受け入れる場合
研究機関が雇用し受け入れること(研究代表者等の個人が雇用し受け入れること
は認めない。)。この場合、研究代表者等は、研究機関が雇用するために必要とな
る経費を、補助金から当該研究機関に対して支払うこと。
②
労働者派遣業者等と契約し研究者等を受け入れる場合
研究機関又は研究代表者等が契約し受け入れること。研究機関が契約する場合、
研究代表者等は、研究機関が労働者派遣業者等へ支払いを行うために必要となる経
費を、補助金から当該研究機関に対して支払うこと。
③
出向研究員等を受け入れる場合
研究機関が手続き等を行い受け入れること(研究代表者等の個人が手続き等を行
い受け入れることは認めない。)。この場合、研究代表者等は、研究機関が受け入
れるために必要となる経費を、補助金から当該研究機関に対して支払うこと。
(エ)留意事項
-29-
①
複数の補助金等により一人の研究者等を受け入れる場合は、補助金等毎の業務量
に応じて比例配分で支払うこと。
②
研究機関が研究者等を雇用し受け入れる場合は、次の点に留意すること。
・
研究機関は、研究代表者等から申請のあった研究者等を雇用することが適当で
あるかどうか審査を行うこと。(審査の判断基準例:雇用の必要性、職務内容、
勤務体系、給与等)
・
研究機関の給与規程等に基づき、研究機関は雇用のために必要となる経費を支
払うことができる。従って、研究機関において給与規程等を定めていない場合は、
必ず給与規程等を定めること。また、研究者等を雇用するため、研究機関の給与
規程等とは別に、新たに規程等を定めることも可とする。新たに規程等を定める
場合は、研究者等の資格、免許、研究に従事した年数、職歴又は用務内容等を踏
まえ、妥当な単価等を定めること。
※
新たに規程等を定める場合の支給単価については、他省庁の競争的資金(補
助金、委託費等)で使用している単価を参考に決定する等、明確な根拠に基
づき、研究機関の責任において決定すること。また、対外的に説明が困難な
単価により支出したものについては、補助金の返還の対象となり得るので特
に留意すること。
・
研究者等が行う業務のうち、補助金により雇用された部分については、当該研
究を遂行するための業務にのみ従事することを規程等において定めること。
・
所得税の取扱いについては、所得税法(昭和40年法律第三十三号)に基づき
源泉徴収を行うなど適切に処理すること。
・
やむを得ず源泉徴収を行うことができない場合においては、所得税法に定める
確定申告を研究者等が行う必要があるので、人件費支給者は給与支払証明書(様
式任意)を交付し、所定の手続きを行うよう研究者等に指導すること。
イ
謝金
(ア)支給対象経費
研究の遂行に必要な知識、情報又は技術の提供等を行った者に対する謝礼に要する
経費
※
研究代表者及び研究分担者には支給できない。
※
支給対象者が国家公務員の場合は、その者が勤務時間外又は年次有給休暇を取
得している場合に限り支給することができる。
※
謝品の場合は消耗品費とする。
<支給対象の例>
①
研究に必要な用務を依頼する場合
②
研究代表者が会議を招集し、講師、討論等のために学会権威者等を招へいする
-30-
場合等
③
治験のための研究協力の場合
(イ)支給単価
細則別表第4のとおり。
※
治験のための研究協力の場合は、協力内容(拘束時間等)を勘案し、妥当な単
価を設定すること。
※
また、被験者をタクシー等で搬送する場合は、次のように整理すること。
(交通費相当額○○円+謝金○○円×○日)×○人
↓
〔(内訳)タクシー代△△~☆☆
※
○○円×○回〕
研究機関等の謝金規程等によらないで支出する場合の支給単価については、細
則別表第4に定める単価又は他省庁の競争的資金(補助金、委託費等)で使用し
ている単価を参考に決定する等、明確な根拠に基づき、研究機関の責任において
決定すること。また、対外的に説明が困難な単価により支出したものについては、
補助金の返還の対象となり得るので特に留意すること。
(ウ)留意事項
・
所得税の取扱いについては、所得税法(昭和40年法律第三十三号)に基づき源
泉徴収を行うなど適切に処理すること。
・
やむを得ず源泉徴収を行うことができない場合においては、所得税法に定める確
定申告を謝金受領者が行う必要があるので、謝金支給者は源泉徴収票を交付し、所
定の手続きを行うよう謝金受領者に指導すること。
(3)旅費
ア
支給対象者
研究代表者、研究分担者、研究協力者及び講師等
※
イ
外国旅費については、研究代表者、研究分担者及び研究協力者に限る。
旅費の種類
研究の遂行に必要な国内旅費及び外国旅費(鉄道賃、船賃、航空賃、車賃(バス)、
日当及び宿泊料等)
ウ
支給単価
細則別表第4のとおり。
※
研究機関等の旅費規程等によらないで支出する場合の支給単価については、細則
別表第4に定める単価又は他省庁の競争的資金(補助金、委託費等)で使用してい
る単価を参考に決定する等、明確な根拠に基づき、研究機関の責任において決定す
ること。また、対外的に説明が困難な単価により支出したものについては、補助金
の返還の対象となり得るので特に留意すること。
-31-
エ
外国旅費行程表等の提出
外国旅費(外国から研究者を招聘する場合の旅費を含む。)を計上する場合は、交付
申請書に外国旅費行程表、事業実績報告書に外国旅費記録書を添付しなければならない。
オ
留意事項
・
旅費の支出にあたっては、研究の遂行に必要と認められる合理的な人数及び期間と
すること。
・
グリーン料金、寝台A料金、ビジネスクラス等の割増運賃等の取扱については、研
究機関の旅費規程等によるものとする。ただし、その者の役職等を踏まえた妥当な取
扱とすることも可とする。なお、この場合、次の点に留意すること。
※
ファーストクラス等の特に高額な割増運賃等は、原則、支出することはできな
いこと。
※
研究機関の旅費規程等で支出が認められない割増運賃等を認めるような取扱を
別に定めることはできないこと。
※
対外的に説明が困難な取扱により支出したものについては、補助金の返還の対
象となり得るので特に留意すること。
・
国内学会及び国際学会における旅費については、研究代表者、研究分担者又は研究
協力者が、当該研究の推進に資する情報収集、意見交換又は成果発表等を行う場合に
限り、支給することができる。また、学会の開催が確認できる書類(開催者が発行す
るパンフレット等)を証拠書類として保存すること。
・
外国旅費については、1行程につき最長2週間の期間とし、研究の遂行に必要な情
報交換、現地調査、専門家会議等への参加又は研究者の招聘等を行う場合に限り、補
助対象とする場合がある。ただし、天災その他事故によりやむを得ず1行程が2週間
の期間を超えた場合には、厚生労働大臣又は研究費配分機関の長(以下「厚生労働大
臣等」という。)が認めた最小行程を交付対象とする場合がある。
(4)その他
ア
交付対象経費
物品費、人件費・謝金及び旅費以外の研究の遂行に必要な経費
<例> 印刷代、製本代、複写費、現像・焼付費、会場借料、会議費(茶菓子弁当代(ア
ルコール類を除く。))、通信費(郵便料及び電話料等)、運搬費、光熱水料(電気
料、ガス料及び水道料等)、機械器具の借料及び損料、研究実施場所借り上げ費(研
究機関の施設において研究事業の遂行が困難な場合に限る。)、学会参加費、保険
料、振込手数料、旅費以外の交通費、実験廃棄物処理費、(独)医薬品医療機器総
合機構(PMDA)に対する薬事相談費用(研究終了後の製品化等に関する相談費
用は除く。)、業務請負費(試験、解析、検査、通訳及び翻訳等)、委託費(研究事
業の一部を他の機関に委託するための経費)並びにその他研究事業の実施に必要な
-32-
経費
イ
留意事項
・
通信費(郵便料及び電話料等)及び運搬費については、当該研究に使用した料金で
あることが証明できる場合に限り交付対象とする。調査等を行うために、切手を大量
に購入している場合が見受けられるが、郵便物を大量に郵送する場合は、郵便局で料
金別納郵便により発送すること。
・
光熱水料(電気料、ガス料及び水道料等)については、専用のメーターが装備され
ている場合は、検針による使用量等により、当該研究に使用した料金を算出すること。
専用のメーターが装備されていない場合は、使用時間、使用人数、占有面積、装置数
等を勘案して、算出根拠を明示した上で、当該研究に使用した料金を算出すること。
・
会場を借りる場合は、できるだけ公的機関の施設を利用すること。
・
会議等の茶菓子弁当代は、必要最小限にとどめること。
・
旅費以外の交通費については、最も経済的な通常の経路及び方法により目的地まで
移動した場合の交通費に限り交付対象とする。ただし、やむを得ない事情がある場合
はこの限りではない。
・
臨床研究の実施に伴い被験者に生じた健康被害の補償のための保険について、被験
者への投薬終了後、その評価等を行うための期間に係る保険料については、当該研究
期間内において、研究の遂行に必要と認められる場合に限り交付対象とする。なお、
当該研究期間終了日以降に係る保険料については、補助金により支出することはでき
ないため、研究代表者等が負担するものとする。
・
委託費については、研究代表者又は研究分担者において実施することが困難な研究
内容について、事業の一部を他の機関に委託して行わせるために必要な経費であり、
その委託契約額である。また、委託契約額が直接経費の50%を超える場合には、そ
の理由書を交付申請書及び事業実績報告書に添付すること。なお、個人との委託契約
は認めない。
2.間接経費
間接経費の取扱いについては、細則別表第1及び「厚生労働科学研究費補助金における間
接経費の取扱いについて」(平成13年7月5日厚科第333号厚生科学課長決定)を参照するこ
と。
5
交付の対象とならない経費について
次に掲げる経費は交付対象外となっており、支給することができない
(1)建物等施設に関する経費。
ただし、補助金により購入した設備備品等の物品を導入することにより必要となる据え
付け費及び調整費を除く。
-33-
<例> 建物の建築、購入及び改修等並びに土地の購入等
(2)研究機関で通常備えるべき設備備品等の物品(その性質上、原形のまま比較的長期の反
覆使用に耐えうるものに限る。)を購入するための経費。
<例> 机、いす、複写機、会議セット等の什器類、コンピューター、医学全集等
(3)研究実施中に発生した事故・災害の処理のための経費。
※
被験者に健康被害が生じ補償を要する場合に当該補償を行うために必要な保険(当
該研究計画に位置づけられたものに限る。)の保険料を除く。
(4)価格が50万円以上の機械器具であって、賃借が可能なものを購入するための経費。
※
賃借より購入した方が安価な場合を除く。
(5)その他この補助金による研究に関連性のない経費。
<例>
・会議後の懇親会における飲食代等の経費
・預金口座の開設を目的として金融機関に預け入れた経費
・回数券及びプリペイドカードの類(謝品として購入する場合を除く。)
6
交付の申請等について
補助金の交付の申請等を行うため、厚生労働大臣等に提出する交付申請書及び事業実績報告
書等の関係書類は次のとおりである。
1.研究計画書
当該年度の補助金の交付を受けようとする研究代表者が、公募要項等に基づき、事前又は
中間評価を受けるために提出。
2.交付申請書
交付基準額等決定通知を受けた研究代表者が、補助金の交付の申請をするために提出(交
付申請書には次の(1)及び(2)の承諾書を添付)。
(1)承諾書(研究代表者分)
研究代表者が所属機関の長の承諾を得、交付申請書と併せて提出。
(2)承諾書〔写〕(研究分担者分)
研究代表者から共同研究の依頼を受け、研究分担者として研究に参加する場合、所属機
関の長の承諾を得、研究代表者を経由し、その写しを提出(研究協力者の提出は不要)。
3.請求書
補助金の交付決定通知を受けた研究代表者が、補助金の交付を受けるために提出。
4.事業実績報告書
補助金の交付を受けた研究代表者は、翌年度の5月31日(厚生労働科学研究費補助金取
扱規程(以下「規程」という。)第12条第1項第9号の規定により、当該事業の中止又は
廃止について厚生労働大臣等の承認を受けた場合(同条第2項における承認を受けた場合を
含む。)には、当該承認通知書を受理した日から起算して1箇月を経過した日)までに提出。
-34-
5.収支報告書
補助金の交付額確定通知を受けた研究代表者が、当該通知を受けた日から30日以内に提
出。詳細については、「厚生労働科学研究費補助金取扱細則第21条に定める収支報告書の
提出について」(平成22年3月31日科発0331第4号厚生科学課長決定)を参照すること。
6.研究報告書
補助金の交付を受けた研究代表者は、その研究の成果を、総括研究報告書、分担研究報告
書として作成し、一括して1冊の報告書に製本し、10部提出。
研究報告書以外の刊行物等の取り扱いは次のとおりとする。
(1)補助金により印刷物を作成する等した場合
製本された研究報告書のほかに、補助金により印刷・製本した報告書・書籍・パンフレ
ット等がある場合は、必ず1部添付すること。
また、当該印刷物等には、「平成○年度において、厚生労働科学研究費補助金(○○○
○研究事業)を受け、実施した研究の成果」である旨を必ず明記すること。
なお、当該印刷物等を、研究報告書の中に参考資料として盛り込むことが報告書として
より効果的であると研究者自身が判断した場合においては、そのように取り扱っても差し
支えない。この場合においては当該印刷物を別に1部提出する必要はない。
(2)補助金による成果を雑誌等に掲載する等した場合
研究成果を、雑誌・書籍に掲載する場合や学会等において発表する場合は、「平成○年
度において、厚生労働科学研究費補助金(○○○○研究事業)を受け、実施した研究の成
果」である旨を必ず明記するとともに、特に研究報告書の公開について考慮した上で別刷
りを必ず1部添付すること。
なお、当該別刷りを、研究報告書の中に参考資料として盛り込む場合の取り扱いは上記
(1)と同様である。
(3)参考とした文献等
研究のために参考とした論文・新聞記事等の文献等を、研究報告書に盛り込む場合は、
特に研究報告書の公開について考慮するとともに、必ず出典を明らかにすること。
7.総合研究報告書
複数年度にわたって補助金の交付を受けて研究を行い、研究が終了となる場合に、6.研
究報告書とは別にこれまで行ってきた複数年度の研究成果全般についての最終報告書として
作成するもの(6.研究報告書と一緒に製本する場合においては、それぞれが確認できるよ
うにすること。)。
7
変更の申請等について
交付決定を受けた後、その交付決定の内容を変更しようとする場合等に、厚生労働大臣等に
提出する関係書類は次のとおりである。
1.経費変更申請書
-35-
交付決定の内容のうち、次の事項を変更しようとする場合は、あらかじめ経費変更申請書
を厚生労働大臣等に提出し、その承認等を受けなければならないこと。なお、経費の配分の
変更(直接経費と間接経費の間での配分額の変更)をしてはならないこと。
(1)直接経費の費目のうち大項目(「物品費」、「人件費・謝金」、「旅費」及び「その他」の
4つの大項目)の配分額が直接経費の総額の50%(直接経費の総額の50%の額が30
0万円以下の場合は300万円)以上増減する場合。
<例1> 交付された直接経費1,000万円のうち、物品費100万円を600万円増額して700万円に
変更する場合
→
交付された直接経費の総額の50%(500万円)以上の増
<例2> 交付された直接経費1,500万円のうち、人件費・謝金900万円を750万円減額して150
万円に変更する場合
→
交付された直接経費の総額の50%(750万円)以上の減
(2)特別の事由により、交付決定額の変更(増額、減額)をせざるを得ない場合。
2.事業変更申請書
交付決定の内容のうち、次の事項を変更しようとする場合は、あらかじめ事業変更申請書
を厚生労働大臣等に提出し、その承認を受けなければならないこと。
(1)研究の実施計画の変更(研究の目的及び効率的な実施に関係のない軽微な変更を除く。)
(2)研究終了予定期日の変更
(3)研究代表者の変更
海外出張、病気その他の理由で引き続き3月以上研究が行えなくなる場合
3.研究の中止又は廃止の承認申請書
研究を中止し、又は廃止する場合には、あらかじめその中止又は廃止の理由、今後に講ず
る措置その他必要と認める事項を記載した研究の中止又は廃止の承認申請書を厚生労働大臣
等に提出し、その承認を受けなければならないこと。
4.変更の届け出
交付決定の内容のうち、次の事項を変更しようとする場合(又は変更した場合)は、厚生
労働大臣等にその旨を届け出ること。
(1)研究分担者を変更しようとする場合
あらかじめその旨を届け出ること。
(2)研究代表者の住所(自宅)を変更した場合
遅滞なくその旨を届け出ること。
(3)研究代表者又は研究分担者の所属機関を変更(新たに機関に勤務する場合を含む。)し
た場合
変更後の所属長の承諾書を添えて、遅滞なくその旨を届け出ること。
8
理由書等を必要とする事項について
-36-
次の事項に該当する場合は、交付申請書等に理由書等を添付すること。
(1)委託費の割合が直接経費の50%を越える場合は、交付申請書等にその理由書(様式任
意)を添付すること。
(2)価格が50万円以上の機械器具を購入する場合は、交付申請書等に次の関係書類を添付
すること。
ア
賃借が不可能な場合は、それを証明できる書類(理由書等でも可)
イ
賃借より購入した方が安価な場合は、それぞれの価格が分かる資料(見積書等)
(3)その他、厚生労働省又は研究費配分機関(以下「厚生労働省等」という。)から理由書
等の提出を求められた場合
9
繰越について
交付決定時には予想し得なかったやむを得ない事由により、年度内に補助事業が完了しない
見込みのあるものについては、補助金を翌年度に繰越して執行できる場合があること。
詳細については、「厚生労働科学研究費補助金に係る歳出予算の繰越しの取扱いについて」
(平成16年1月29日科発第0129002号厚生科学課長決定)を参照すること。
10
財産処分について
1.研究により取得し、又は効用の増加した機械器具でその価格が単価30万円以上(法人に
あっては50万円以上)のものについては、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法
律施行令第14条第1項第2号の規定により、厚生労働大臣が別に定める期間を経過するま
で、厚生労働大臣等の承認を受けないで補助金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、交換
し、貸付け又は担保に供してはならないこと。また、事業完了後においても善良な管理者の
注意をもって管理するとともに、その効率的な運営を図らなければならないこと。
2.前項により厚生労働大臣等の承認を受けて機械器具を処分することにより収入があった場
合には、その収入の全部又は一部を国庫に納付させることがあること。
3.これらの機械器具について、補助金の目的に沿って適正に活用するため、研究期間終了後
においても引き続き所属機関で、研究事業と類似した研究活動に利活用する場合について、
補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律第22条の規定による財産処分の承認の手
続の簡素化を図ることができる場合があること。
詳細については、「厚生労働科学研究費補助金により取得した財産の取扱いについて」(平
成14年6月28日厚科第0628003号厚生科学課長決定)を参照すること。
11
補助金の管理及び経理について
研究代表者及び研究代表者から経費の配分を受けた研究分担者は、直接経費の管理及び経理
の事務を所属機関の長に必ず委任すること。
詳細については、「厚生労働科学研究費補助金における事務委任について」(平成13年7月5
-37-
日厚科第332号厚生科学課長決定)を参照すること。
※
事務委任の承諾は、所属機関の長としているところであるが、研究機関の規程等により、
承諾権限が学部長等に委任されている場合は、この限りではない。ただし、当該規程等の
写しを厚生労働省等に提出するものとする。
1.口座の開設等
(1)研究代表者は、直接経費の管理及び経理の事務を所属機関の長に委任した場合には、補
助金の受領を所属機関の長に委任することができること。
詳細については、「厚生労働科学研究費補助金における事務委任を行った場合の国庫補
助金の受領の委任について」(平成13年10月25日厚科第472号厚生科学課長決定)を参照
すること。
※
補助金の受領の委任の承諾及び預金口座開設名(例)は、所属機関の長としている
ところであるが、研究機関の規程等により、承諾権限が学部長等に委任されている場
合は、この限りではない。ただし、当該規程等の写しを厚生労働省等に提出するもの
とする。
※
研究分担者についても所属機関の長への補助金の受領の委任はできるものとする
(厚生労働省等への補助金受領の委任状及び承諾書の写しの提出は不要。)。
(2)補助金は、銀行振込により交付するので、交付基準額等決定通知を受けた段階で速やか
に補助金専用の預金口座を開設し、厚生労働省等に対し研究代表者分の預金口座開設報告
書(様式任意)を提出すること。
なお、預金口座は研究機関の会計システム等を使用し、交付された研究費を厳密に管理
できる場合を除き、他の研究費と混同しないよう、単独に開設すること。
また、複数年度にわたる研究の場合は、開設した預金口座を解約することなく、引き続
き当該預金口座を使用して差し支えないこと。ただし、年度毎に、預金口座の残高証明又
は通帳の写しを証拠書類として保存すること。
(預金口座開設名の例)
・研究代表者-「厚生労働省○○○研究事業
・研究分担者-「厚生労働省○○○研究事業
研究代表者の氏名」
研究分担者の氏名」(研究代表者から配
分を受ける場合に限る。)
・補助金の受領を委任した場合
-「厚生労働省○○○研究事業
学研究費補助金
所属機関の長の氏名」又は「厚生労働科
所属機関の長の氏名」
(3)研究分担者に対し経費の配分を行う場合は、補助金の交付を受けた後、速やかに行うこ
と。
(4)研究分担者への配分にあたっては、取扱い金融機関の送金という方法をとり最善の注意
をもって施行し、送金済みを証明する書類を証拠書類として必ず保管し、研究分担者から
は、研究費配分領収証書(様式任意)を徴すること。
-38-
(5)交付申請書の「5.研究組織情報」欄の研究費配分予定額を越えて配分を行うことがな
いよう、当該研究の開始前に、研究分担者と十分に連絡を行い補助金の配分を計画・執行
すること。
(6)研究分担者が研究代表者より補助金の配分を受ける場合は、研究代表者に対し預金口座
開設報告書(様式任意)を提出すること。
2.補助金の管理及び経理
(1)直接経費の執行・管理
物品の購入、役務の提供等による直接経費の執行にあったては、関係書類等について経
理担当者による事実確認等を徹底すること。
<事実確認等の例>
ア
物品費
検収による納品の確認
イ
等
人件費・謝金
出勤状況の確認、謝金受領の確認
ウ
旅費
出張先、用務等の確認
エ
等
等
その他
役務の提供等があったことの確認
等
(2)費目別の収支管理
研究機関は直接経費の収支管理を、「収支簿(総括表・費目別)」を用いて、「物品費」、
「人件費・謝金」、
「旅費」及び「その他」の4つの費目(大項目)毎に行い、さらに、
「物
品費」については、「設備備品費」及び「消耗品費」の2つの費目(中項目)毎、「人件
費・謝金」については、「人件費」及び「謝金」の2つの費目(中項目)毎に行うこと。
また、「旅費」のうち「外国旅費」、及び「その他」のうち「委託費」については、収支
簿において明確にする等により収支管理を行うこと。
研究代表者は、直接経費の費目のうち大項目(「物品費」、「人件費・謝金」、「旅費」及
び「その他」の4つの大項目)の配分額が、直接経費の総額の50%(直接経費の総額の
50%の額が300万円以下の場合は300万円まで)以上増減する場合には、あらかじ
め経費変更申請書を提出し、厚生労働大臣等の承認を受けなければならないため、研究機
関は直接経費の各費目の使用状況(研究費の配分を受けた研究分担者の使用状況を含む。)
を常に把握すること。
また、研究機関は、上記について、研究代表者及び研究費の配分を受けた研究分担者に
対して十分周知すること。
(3)預金利息等の取扱い
ア
補助金の交付により生じた預金利息は、当該研究事業に充当すること。また、複数の
研究課題に係る補助金を一つの預金口座で管理した場合の預金利息については、各研究
-39-
課題毎に按分するなどの方法で配分するものとする。
イ
預金利息は、事業実績報告書の「9.経費所要額精算調書」中、「(1)総事業費」、
「(3)差引額」、
「(4)補助全対象経費実支出額」の欄に含めること。その場合、
「(9)
(7)を越える(4)との差額の出所」欄に「預金利息○○○円」と明記すること。ま
た、自己負担が生じた場合は「預金利息○○○円及び自己負担○○○円」と明記するこ
と。
(4)立替え払金の経理
研究業務開始日以降、補助金の交付を受けるまでの間、やむを得ず研究代表者等が諸経
費を立替えた場合は、立替払調書(様式任意)により経理すること。
また、研究代表者等は補助金受領後速やかに精算すること。
12
保存すべき証拠書類について
次に掲げる証拠書類は、直接経費の管理及び経理の事務について、研究代表者から委任を受
けた所属機関の長が研究分担者分を含めて研究事業完了後(規程第17条の補助金の額の確定
が終了後)5年間保存しておかなければならないこと。
1.厚生労働省等へ提出した書類の写
(1)研究計画書
(2)交付申請書
(3)経費変更申請書及び事業変更申請書(該当する場合のみ)
(4)事業実績報告書
(5)事業年度終了実績報告書(該当する場合のみ)
(6)その他この補助金に関し厚生労働省等に照会、回答等をした文書
2.厚生労働省等から送付された書類
(1)交付基準額等通知書及びその関連書類
(2)交付決定通知書及びその関連書類
(3)経費変更承認書及び事業変更承認書及びその関連書類
(4)交付額確定通知書及びその関連書類
(5)その他この補助金に関し厚生労働省等から通知、照会、依頼等を受けた文書
3.補助金を適正に使用したことを証する書類
(1)直接経費
(ア)収支簿
(イ)預金通帳(補助金管理のために設けた専用口座の残高証明又は当該口座の通帳の写し。)
(ウ)関係証拠書類
①
物品費(設備備品費及び消耗品費)
見積書、契約書、請書、納品書、検査調書、求書、領収書、機種選定理由書及び保
管証等
-40-
②
人件費・謝金(人件費及び謝金)
その目的、内容、期間等が記載された労務等の提供があったことを証する書類(出
勤表、会議開催通知及び議事要旨等)及び受領書等
③
旅費
領収書、出張報告(記録)書、出張依頼書及び学会の開催が確認できる書類(開催
者が発行するパンフレット等)等
④
その他
見積書、契約書、請書、納品書、検査調書、請求書、領収書等その支出の根拠を確
認できる書類
(2)間接経費
直接経費の関係証拠書類を参考にして、その支出の根拠を確認できる書類
13
研究報告書等の公開について
研究報告書、総合研究報告書は当該報告書に含まれる交献等を含め、国立国会図書館及び厚
生労働省図書館並びに国立保健医療科学院ホームペ-ジにおいて公表されること。
なお、研究代表者等は当該報告書を提出した時点で、公表について承諾したこととなること。
また、研究報告・総合研究報告に関しては、それぞれ研究成果の概要についても、上記の国
立保健医療科学院ホームページにおいて公表されることになっており、当該概要の登録につい
ては、「厚生労働科学研究成果データベース報告システム(http://mhlw-grants.niph.go.jp/
research/)」を用いてWEB登録するよう努めること。
WEB登録のために必要となる「研究課題ログインlD」及び「パスワード」は、登録期限の約
2ヶ月前に、各研究代表者あてに国立保健医療科学院から事務処理文書が郵送されるので、上
記URLにアクセスして登録手続きを行うこと。
登録期限までにWEB登録がなされない場合、事業実績報告書中の「6.研究結果の概要」の
内容がホームペ-ジに掲載されることになるので留意すること。
(システムに係る照会先)
国立保健医療科学院研究情報センター図書館サービス室
14
TEL:048-458-6210
健康危険情報の取扱について
1.趣旨
厚生労働省においては、「厚生労働省健康危機管理基本指針」を策定し、健康危機管理の
体制強化を進めており、この一環として、国民の生命、健康に重大な影響を及ぼす情報(以
下、「健康危険情報」という。)については、厚生労働科学研究費補助金(研究助成)によ
り研究を行う研究者からも広く情報収集を図ることとしております。つきましては、その趣
旨をご理解の上、以下の事項についてご協力をお願いします。
なお、提供いただいた健康危険情報については、厚生労働省において他の情報も併せて評
-41-
価した上で必要な対応を検討するものであり、情報提供に伴う責任が研究者に生じるもので
はありませんので、幅広く提供いただくようお願いいたします。
2.要請事項
(1)研究の過程において、健康危険情報を把握した場合には、各研究代表者から速やかに厚
生労働省健康危機管理調整官(〒100-8916
省大臣官房厚生科学課内FAX
東京都千代田区霞が関1-2-2厚生労働
03-3503-0183)まで別紙様式によりご連絡いただくこ
と。
(2)研究分担者、研究協力者に対して、健康危険情報を把握した場合には、速やかに研究代
表者へ連絡するよう伝達していただくこと。
15
その他
補助金の執行等に関し、規制を受ける法令等を遵守すること。
1.補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律
(昭和30年8月27日法律第179号)
2.補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律施行令
(昭和30年9月26日政令第255号)
3.厚生労働省所管補助金等交付規則
(平成12年厚生省/労働省令第6号)
4.厚生労働科学研究費補助金取扱規程
(平成10年4月9日厚生省告示第130号)
5.厚生労働科学研究費補助金取扱細則
(平成10年4月9日厚科第256号厚生科学課長決定)
※
その他の関係規程等については、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/
seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/)を参照すること。
-42-
5.厚労科研費に関するお問い合わせ
内容
公募受付
交付申請
補助金受領・配分・交付
研究費の執行
実績報告
監査対応
担当部局
国際総合科学部
生命医科学研究科
木原生物学研究所
附属市民総合医療センター
担当者・連絡先
(八景キャンパス)
学務・教務部
研究推進課 研究推進担当
波利摩 未香
TEL:045-787-2441
FAX:045-787-2025
E-mail:
[email protected]
川野辺 厚子
TEL:045-787-8921
FAX:045-787-2025
E-mail:
[email protected]
公募受付
交付申請
研究費の執行
実績報告
監査対応
医学部
医学研究科
附属病院
生命医科学研究科
(福浦キャンパス)
医学・病院統括部
先端医科学研究課 研究推進担当
中井 裕子
TEL:045-787-2735(内線2758)
FAX:045-787-2509
E-mail:
[email protected]
松本 富士子
TEL:045-787-2517(内線2548)
FAX:045-787-2509
E-mail:
[email protected]
市川 裕子
TEL:045-787-2517(内線2548)
FAX:045-787-2509
E-mail:
[email protected]
-43-