拡大 - 薬剤師国家試験予備校 Medisere メディセレ

─ 第 101 回国家試験 ズバリ出題!! ─
必須問題
問 11
下図はヒトの眼球断面図である。1~5 のうち水晶体はどれか。1つ選べ。
(生物)
メディやま
機能形態学
感覚器(眼)
全統模試Ⅰ
問 11 眼の断面図を以下に示す。眼房水を産生するのはどこか。1つ選べ。
2
3
1
5
4
全統模試Ⅱ
図 1 は眼の矢状断面図である。また図 2 は、図 1 の一部を拡大したものである。この図につい
ての記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
イ
拡大
ア
ウ
図1
図2
1 図 1(ア)は毛様体筋の収縮によって肥厚し、近くに焦点が合う。
1
問 15
貪食能を有し、単球に由来する細胞はどれか。1つ選べ。
(生物)
1 B 細胞
2 ヘルパーT 細胞
4 マクロファージ
5 肥満細胞
全統模試Ⅱ
問 12 マクロファージの前駆細胞はどれか。1 つ選べ。
1 単級
問 17
3 形質細胞
2 赤芽球
3 B 細胞
4 巨核球
5 リンパ球
酸化防止剤に指定されている食品添加物はどれか。1つ選べ。
(衛生)
直前講習会
構造式 a~eの食品添加物の用途について、正しいのはどれか。2 つ選べ。
H2N
O
COOCH3
CH C
NH CH CH2
COOH
CH2COOH
a
b
OH
C(CH3)3
(CH3)3C
HO
H
HO
CH3
c
a 甘味料
b 酸化防止剤
HO
O
OH
e
d
c 防かび剤
O
d 着色料
e 保存料
問 18
我が国で遺伝子組換え食品として販売・流通が認められていないのはどれか。1つ選べ
(衛生)
1 大豆
全統模試Ⅰ
問 18 我が国において、現在流通が認められていない遺伝子組換え作物はどれか。1つ選べ。
2 米
3 トウモロコシ
4 パパイヤ
5 アルファルフア
全統模試Ⅱ
1 光合成能力の高いイネ
2 除草剤耐性の大豆
問 17
3 除草剤耐性のナタネ
4 害虫抵抗性のジャガイモ
5 害虫抵抗性のトウモロコシ
2
問 19
(衛生)
メディやま
最近 10 年間(平成 17 年以降)で、我が国において、発生患者数が最も多い食中毒の病因物
質はどれか。 1つ選べ。
1 黄色ブドウ球菌
2 カンピロバクター・ジェジュニ/コリ
3 サルモネラ属菌
4 腸管出血性大腸菌(べ口毒素産生)
5 ノロウイルス
食中毒:ノロウイルス
下表は、病因物質判明の食中毒事件、患者数を表したものである。ア~エは、(A)ボツリヌ
ス食中毒、(B)カンピロバクター食中毒、(C)ノロウイルス食中毒、(D)植物性自然毒の
いずれかである。ア~エにふさわしい(A)~(D)の食中毒として正しい組合せはどれか。
平成 20 年(2008 年)
問 24
(衛生)
メディやま
件数
件数
患者数
患者数
(件)
(%)
(人)
(%)
ア
0
0.0
0
0.0
イ
509
39.8
3,071
13.3
ウ
303
23.7
11,618
50.5
エ
91
7.1
283
1.2
自然放射線被曝のもととなる放射性核種はどれか。1つ選べ。
1
30
40
2
90
Sr
131
3
I
4
137
Cs
5
239
Pu
核種と集積性
・40K(β-線とγ線)
天然放射性核種
・60Co(β-線とγ線)
ジャガイモの発芽防止・医療器具の滅菌・輸血血液への放射線照射:γ線を利用
・131I(β-線とγ線)
半減期:8 日、甲状腺に集積、甲状腺機能亢進症・甲状腺癌の治療
・137Cs(β-線とγ線)
半減期:30 年、筋肉に集積
問 25
(衛生)
閉鎖性水域における富栄養化の制限因子はどれか。 1つ選べ。
1 カリウム 2 亜鉛
3 鉄
4 硫黄
5リン
メディやま
富栄養化の原因となる制限元素には、生活環境の保全に関する環境基準が定められている。
問 29
脳梗塞の際に産生されるフリーラジカルを消去し、脳保護作用を示す薬物はどれか。1つ選べ。
(薬理)
全統模試Ⅰ
1 ファスジル
2 オザグレル
4 ウロキナーゼ
5 エダラボン
問 32 エダラボンの作用機序はどれか。1つ選べ。
1 Rho キナーゼ阻害
2 α受容体遮断
3 フリーラジカルの消去
4 ドパミン D2 受容体遮断
5 ロイコトリエン受容体拮抗
3
3 アルガトロバン
問 30
(薬理)
メディやま
ドパミン D2 受容体の部分刺激薬で、統合失調症の陽性症状と陰性症状を改善するのはどれか。
1 つ選べ。
1 ブロモクリプチン
2 スピペロン
3 ハロペリドール
4 スルピリド
5 アリピプラゾール
統合失調症治療薬
・アリピプラゾール:D2 受容体部分アゴニスト、5-HT2 受容体アンタゴニスト
直前講習会
統合失調症治療薬
アリピプラゾールは、ドパミンD2受容体に対してアゴニスト活性とアンタゴニスト活性を有
し、統合失調症に用いられる。
問 36
(薬理)
直前講習会
血小板のプロスタノイド IP 受容体を刺激して、血小板凝集を抑制するのはどれか。1 つ選べ。
1 ナファモスタット
2 チクロピジン
3 ダルテパリン
4 ベラプロスト
5 シロスタゾール
血液系に作用する薬物
ベラプロストナトリウムは、プロスタノイド IP 受容体を介して抗血小板作用を現す。
問 40
(薬理)
全統模試Ⅱ
抗ウイルス薬ラミブジンが阻害する酵素はどれか。1 つ選べ。
1 ノイラミニダーゼ
2 インテグラーゼ
4 HIV プロテアーゼ
5 チミジンキナーゼ
3 逆転写酵素
問 160 肝炎治療に用いられる薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
2 ラミブジンは RNA 依存性 DNA ポリメラーゼを阻害し、B 型肝炎の治療に用いられる。
直前講習会
抗ウイルス薬
ラミブジンは、ウイルスの RNA 依存性 DNA ポリメラーゼを阻害し、B 型肝炎ウイルスの増
殖を抑制する。
問 45
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合、最高血中濃度到達
(薬剤)
時間が遅延する原因として正しいのはどれか。1つ選べ。
メディやま
1 吸収速度定数の増大
2 投与量の低下
4 消失速度定数の低下
5 吸収率の増大
3 分布容積の低下
薬物動態学
1-コンパートメントモデルの計算(グラフ)
・量的バイオアベイラビリティ F と肝抽出率 Eh の計算
・速度的バイオアベイラビリティのグラフ(tmax は、ka と ke のみ依存する。
)
問 46
全身クリアランスが 50L/h である薬物を 10 ㎎/h の速度で点滴静注した場合の定常状態にお
(薬剤)
ける血中濃度(ug/mL)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
1 0.2
2 0.5
3 2
4 5
5 50
メディやま
・点滴投与速度の計算
直前講習会
シクロスポリン注射液を体重 60 kg の患者に 1 日量 4 mg/kg で静脈内持続点滴したときの定
常状態の全血中濃度が 250 ng/mL であった。この患者のシクロスポリン全身クリアランス
(L/hr)として最も近い値はどれか。1つ選べ。
1 0.025
4 25
2 0.40
5 40
3 0.96
6 960
4
問 49
不揮発性の電解質を溶解させた希薄水溶液において、溶質の濃度上昇とともに値が減少するの
(薬剤)
はどれか。1つ選べ。
1 イオン強度
メディやま
2 凝固点
3 沸点
4 浸透圧
5 溶質のモル分率
束一性
・蒸気圧降下、沸点上昇、凝固点降下、浸透圧
問 50
(薬剤)
有効成分を臼歯と頬の間で徐々に溶解させ、口腔粘膜から吸収させる剤形はどれか。1つ選べ。
1 口腔内崩壊錠
2 発砲錠
4 舌下錠
5 バッカル錠
3 チュアブル錠
メディやま
製剤 ・バッカル錠
全統模試Ⅰ
日本薬局方において、有効成分を臼歯と頬の間で徐々に溶解させ、口腔粘膜から吸収させる製
剤と定義されているのはどれか。1つ選べ。
問 57
(病態)
全統模試Ⅱ
1 バッカル錠
2 付着錠
4 舌下錠
5 トローチ錠
3 ガム錠
心電図上 QT 間隔の延長を誘発する可能性が最も高い抗不整脈薬はどれか。1つ選べ。
1 メキシレチン
2 ベラパミル
3アミオダロン
4 プロプラノロール 5 ジゴキシン
問 330 68 歳男性。不整脈治療のためアミオダロン塩酸塩錠の使用を検討している医師から、
適正使用について薬剤師に問い合わせがあった。薬剤師が行う情報提供の内容として、正
しいのはどれか。2つ選べ。
1 心不全の患者に対して用いることができます。
2 QT 時間が延長している患者に対して、積極的に用いることができます。
3 バルデナフィルを服用中の患者にも使用が可能です。
4 他の抗不整脈薬が無効な場合に用いることができます。
5 副作用の間質性腎炎に注意してください。
問 58
(病態)
直前講習会
クッシング症候群の臨床症状及び所見に該当するのはどれか。1つ選べ。
1 低血圧
2 低血糖
3 中心性肥満
4 筋力増強
5 皮膚の肥厚
クッシング症候群の病態に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1 つ選べ。
1 満月様顔貌
2 中心性肥満
4 耐糖能異常
5 無月経
5
3 高カリウム血症
問 59
(病態)
中枢性尿崩症の病態について、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 オキシトシンの分泌が低下する。
2 尿浸透圧が上昇する。
3 バソプレシンの分泌が低下する。
4 近位曲尿細管が障害される。
5 血清 Na 値が低下する。
メディやま
尿崩症
全統模試Ⅰ
問 185 尿崩症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 続発性尿崩症が過半数を占める。
2 多尿が認められる。
3 低張尿が認められる。
4 水制限試験(3%体重減少法)で尿浸透圧が血漿浸透圧より高くなれば本症を疑う。
5 バソプレシン負荷試験で尿浸透圧が血漿浸透圧より高くなれば中枢性尿崩症を疑う。
問 60
低血糖の典型的な症状及び状態に該当しないのはどれか。1つ選べ。
(病態)
1 動悸 2 体温上昇
全統模試Ⅰ
問 63 低血糖の初期症状として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
1 空腹感
問 61
(病態)
全統模試Ⅱ
3 意識レベルの低下
2 振戦
3 徐脈
4 発汗 5 頭痛
4 動悸
5 冷や汗
メニエール病の典型的な病態及び症状に該当しないのはどれか。1つ選べ。
1 難聴
2 耳鳴
3 浮動性めまい
4 眼振
問 65 メニエール病について、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 内耳を満たすリンパ液が減少し、発症すると考えられている。
2 ストレスは発症に関与しない。
3 中枢性の非回転性めまいが認められる。
4 難聴を認めることはない。
5 アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物が用いられる。
6
5 耳閉感
問 63
ハチ刺され等に起因するアナフィラキシー反応に対し自己注射で用いられる昇圧薬はどれか。
(病態)
1つ選べ。
全統模試Ⅰ
1 ドブタミン塩酸塩
2 ドパミン塩酸塩
3 フェニレフリン塩酸塩
4 アドレナリン
5 イソプレナリン塩酸塩
問 296-297 35 歳、女性。夏休みを利用して登山に出かけた。登山口付近でハチ(スズメ
バチと思われる)の大群に遭遇し、何匹かに顔を刺された。その後 5 分も経たないうちに
咳込みが激しくなり呼吸苦を訴え、意識が消失して、その場に倒れた。同僚が脈を取った
が触れなかった。携帯電話連絡で救急車を要請し、即座に救急病院に搬送された。病院到
着時、収縮期血圧は 60 mmHg で、拡張期血圧は測定できなかった。意識はもうろうとし
て、かなりの呼吸苦を訴えている。以下の問いに答えよ。
問 296(病態・薬物治療)
この患者にまず投与すべき薬剤はどれか。1つ選べ。
全統模試Ⅱ
1 ノルアドレナリン
2 アドレナリン
3 アミノフィリン
4 ドブタミン塩酸塩
5 サルメテロールキシナホ酸塩
問 182 アナフィラキシーショックに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 死亡原因として薬剤によるものが最多である。
2 非免疫学的機序で発生する場合がある。
3 血圧上昇を伴う。
4 皮膚症状を伴うことはまれである。
5 第一選択薬として副腎皮質ステロイド性薬が用いられる。
問 73
薬剤師法において、薬剤師が、販売又は授与の目的で調剤したときに、患者又は現にその
(法規)
看護に当たっている者に対して、情報の提供とともに行わなければならない。1つ選べ。
直前講習会
1 療養の方法の指導
2 薬学的知見に基づく指導
4 処方箋の写しの交付
5 疑義照会の有無の告知
3 療養上の世話
薬剤師は、調剤した薬剤に関する必要な情報を提供し、必要な薬学的知見に基づく指導を行わ
なければならない。
問 76
長期大量投与により網膜症を生じて、薬害の原因となった医薬品はどれか。1つ選べ。
(法規)
1 ソリブジン
2 クロロキン
4 ペニシリン系抗生物質
5 アミノピリン
全統模試Ⅰ
3 サリドマイド
問 76 我が国に重大な健康被害をもたらし社会問題となった薬物とその健康被害の組み合わせ
のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
薬物
健康被害
1
クロロキン
視力障害
2
ペニシリン注射剤
B 型肝炎
3
ストレプトマイシン
無菌性髄膜炎
4
サリドマイド
難聴
5
クロラムフェニコール
四肢奇形
7
問 79
医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準はどれか。1つ選べ。
(法規)
1 GLP
直前講習会
2 GCP
3 GMP
4 GVP
5 GPSP
【規範】
GLP
Good Laboratory Practice「医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準」
。
GLP が適用されるものは、毒性試験及び安全性薬理試験の一部である。
Good Clinical Practice「医薬品の臨床試験に関する実施の基準」
。
GCP
臨床試験の実施に関する遵守事項を定め、治験が倫理的配慮(ヘルシンキ宣言)の
もとに科学的に適正に実施されることを目的としている。
GCP は製造販売後臨床試験にも適用される。
Good Manufacturing Practice「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理
GMP
の基準」
。
多くの医薬品がバリデーションにより品質管理されている。バリデーションは、製
造所ごとに作成される。バリデーションは省略できない。
GQP
Good Quality Practice
「医薬品、医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品の品質管理の基準」
。
Good Vigilance Practice
GVP
「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器及び再生医療等製品の製造販売後安全
管理の基準」
。
市販直後調査の実施など製造販売後の安全管理に関する基準を定めている。
Good Post marketing Study Practice:
「医薬品の製造販売後調査及び試験の実
GPS
施の基準」
。
P
再審査および再評価の申請資料の適合性基準となっている。
GPSP は製造販売後臨床試験にも適用される。
問 83
院内感染の原因菌の1つであるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の主要な感染経路は
(実務)
どれか。1つ選べ
1 空気感染
2 飛沫感染
3 接触感染
4 昆虫媒介感染 5 垂直感染
全統模試Ⅱ
問 88 感染経路のうち、主に接触感染する病原体はどれか。1つ選べ。
1 セラチア菌
2 結核菌
4 麻疹ウイルス
5 水痘ウイルス
3 インフルエンザウイルス
問 88
「1 件の重大事故の背後には 29 件の小さな事故があり、
その背景には 300 件の事故に至らな
(実務)
い事例がある。
」という経験則はどれか。1 つ選べ。
メディやま
1 ドミノの法則
2 ハインリッヒの法則
4 ムーアの法則
5 メラビアンの法則
3 マーフィーの法則
リスクマネジメント・安全管理(ハインリッヒの法則)
8
1日目① 一般問題(薬学理論問題) 【物理・化学・生物、衛生、法規・制度・倫理】
問 99
(化学)
メディやま
蛍光光度法・蛍光物質の共役系に電子供与基、求引基が置換した場合の蛍光強度
全統模試Ⅱ
問 97 蛍光光度法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 蛍光光度法は発光現象(ルミネッセンス)を利用した測定法で、基底状態から励起状
態に遷移する際に放射される光を測定する。
2 光源にはキセノンランプやレーザーなどが用いられる。
3 蛍光性をもつ多環芳香環炭化水素にアミノ基が結合すると、非共有電子対の電子供与
性により蛍光強度が減少する。
4 一般に、蛍光はリン光より波長及び発光時間が長い。
5 溶液中で起こるブラウン運動は、蛍光強度を減少させる傾向がある。
問 102
次の E2 反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(化学)
1 カルボカチオン中間体を経由する。
2 脱離する H と Br とがシン(シンペリプラナー)の関係となる立体配座から進行する。
3 反応速度は、化合物 A の濃度及びエトキシドイオンの濃度の両者に比例する。
4 出発物質として化合物 A のエナンチオマーを用いると、化合物 B の幾何異性体が主生
成物として得られる。
5 化合物 B は、Saytzeff(ザイツェフ、セイチェフ)則に従った生成物である。
メディやま
有機ハロゲン化物 ・脱離反応(Saytzeff 則、E2脱離はアンチペリ平面)
9
問 103
芳香族化合物 A~E の求電子置換反応によるモノブロモ化に関する記述のうち、正しいのはど
(化学)
れか。1つ選べ。
1 A は主に 3 位で反応する。
2 B は主に 2 位又は 4 位で反応する。
3 C は主に 3 位で反応する。
4 D は主に 2 位で反応する。
5 E は主に 1 位で反応する。
メディやま
芳香族複素環
・求電子置換反応配向性(ピロール:2 位、ピリジン:3 位)
全統模試Ⅱ
問 102 芳香族化合物の反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 ベンゼンと発煙硫酸の反応は可逆的である。
2 AlCl3 存在下、ベンゼンにアセチルクロリドを反応させた生成物は多置換体を生じや
すい。
3 4-ニトロトルエンに FeCl3 存在下、等量の Cl2 を反応させると 2-クロロ-4-ニトロト
ルエンが主生成物となる。
4 ニトロベンゼン、ベンゾニトリル、アセトアニリドはすべてメタ配向性である。
5 インドールにニトロ化を行うと、反応は 2 位に起こりやすい。
10
問 104
化合物 A と B の反応では、中間体 C を経由して化合物 D を与える。中間体 C の構造式として
(化学)
正しいのはどれか。1つ選べ。
メディやま
マイケル付加反応:炭素アニオンがα,β-不飽和化合物に共役付加を行う反応であり、塩基によ
って触媒される。
11
問 109
バイカレインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(化学)
1 イソフラボノイドの一種である。
2 バイカレインは、全て炭素骨格が酢酸・マロン酸経路で生合成される。
3 バイカレインの炭素原子 a は、マロニル CoA 由来である。
4 バイカリン(baicalein-7-O -D-glucuronide)は、バイカレインのヒドロキシ基 b
に糖が結合した配糖体である。
5 メタノールに溶かしたバイカレインにリボン状マグネシウムと濃塩酸を加えると呈色
する。
メディやま
生薬 <シキミ酸経路+酢酸-マロン酸経路>
→フラボノイド
問 111
下図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(生物)
1 A は、肝静脈である。
2 直腸下部からの静脈血の大部分は、B を経て肝臓に流入する。
3 C は、交感神経系の興奮により弛緩し、副交感神経系の興奮により収縮する。
4 D に存在するランゲルハンス島は外分泌腺であり、その周辺には内分泌腺が散在する。
5 E には、C 及び D からの分泌液の排出を調節するオッディ括約筋がある。
全統模試Ⅰ
問 111 以下は肝細胞のスケッチ図である。肝臓の機能と構造に関する記述について正しいの
はどれか。1つ選べ。
12
1 図のアは肝動脈であり肝臓に入り、図のイは中心静脈であり心臓へ戻る。
2 肝臓は、血液凝固因子を産生する。
3 肝臓は、糖利用を抑制することで、グリコーゲンを合成し貯蔵する。
4 肝臓は、尿素をアンモニアへと変換する。
5 肝細胞により生成された胆汁は、総胆管を経て回腸に分泌される。
直前講習
メイラード反応が関与しないのはどれか。1つ選べ。
1 アスパラギンを多量に含むジャガイモの加熱によるアクリルアミドの生成
問 113
酵素反応に関する説明を読んで以下の問に答えよ。
(生物)
酵素の速度論的特性を解析するため、ミカエリス・メンテン式より導かれる下記のライン
ウィーバー・バーク式から、図1が作成されている。
なお、V は反応初速度、Kmはミカエリス定数、Vmax は最大速度、[S]は基質 S の濃度
を示す。
ある酵素 X は基質 S に作用し、2 種類の阻害剤 Y と Z によって阻害される。一定濃度の
阻害剤 Y 又は Z の存在下及び非存在下で、酵素 X の基質 S に対する反応初速度vを測定
し、図2を得た。以下の記述のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
13
図2
阻害剤 Y または Z の存在下及び非存在下でのラインウィーバー・バークプロット
1 阻害剤 Y は、基質 S と結合して酵素 X の反応初速度vを変化させる。
2 基質 S の濃度[S]を十分に増加させたときの最大速度 Vmax は、阻害剤 Y の有無に
関わらず等しくなる。
3 阻害剤 Z は、基質 S が結合する酵素 X の部位に結合する
4 基質 S の濃度[S]を十分に増加させたときの最大速度 Vmax は阻害剤 Z が存在しても
変化しない。
5 阻害剤 Z が存在しても、酵素 X の基質 S に対する見かけの親和性は変化しない。
全統模試Ⅰ
問 113 Michael-Menten 式が成立する酵素反応について実験したところ、下図の直線ウに
示す結果が得られた。次の記述について正しいのはどれか。2つ選べ。なお、グラフの縦軸は、
反応速度(V)の逆数であり、横軸は基質濃度(S)の逆数である。
2 結果が直線ウから直線イに変化した場合、酵素反応液に非競合阻害剤が添加された可
能性が高い。
4 酵素と基質の親和性が高いほど、グラフの横軸切片は右へ移動する。
14
問 117
ヒト細胞における既知遺伝子の発現を PCR 法により検出するために以下の実験を行った。
(生物)
実験方法と考察に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
【実験】ヒト細胞から抽出した RNA を用いて、逆転写反応により相補的 DNA(cDNA)
を合成した。このcDNA を鋳型として、既知遺伝子の部分的塩基配列を増幅する特異的
なセンスプライマー及びアンチセンスプライマーを用いて、定法に従い 24、26、29
及び 33 サイクルでの PCR 法を行った。得られた増幅 DNA 断片を DNA 検出試薬を含
むアガロースゲル電気泳動法にて分離し、図のような結果(レーン 1~4)を得た。なお、
レーン番号の順序は、サイクル数の順序とは一致しない。また、各サイクル数での DNA
増幅率はほぼ 100%であり、上記サイクル数の間では、DNA は指数関数的に増幅され
た。
1 PCR とは、DNA の熱変性→プライマーのアニーリング→DNA 鎖の合成・伸長からなる
3 段階反応を同一の温度下に繰り返すことで、目的 DNA を増幅する反応である。
2 本実験で行った逆転写反応では、mRNA の 5´末端に相補的な配列をもつプライマーを
用いた。
3 レーン 1~4 の DNA 断片のうち、レーン1は 26 サイクルの DNA 断片と考えられる。
4 図の結果より、増幅された DNA 断片は正の電荷を帯びていると考察できる。
5 図中のレーン 2 とレーン 3 では、両者の DNA 量は理論上約 16 倍異なると考察される。
15
直前講習会
ある遺伝子を解析するため、PCR 法で実験を行った。以下は実験の手順である。
(オリジナル)
【手順】
1) 検体から mRNA を抽出後、cDNA を合成した(以降、合成液とする)
。
2) 合成液を以下の手順で特定のプライマーを用いて PCR 反応を行った。
98℃ 10 秒 1
60℃ 30 秒2
40 サイクル
72℃ 40 秒
3) その後、アガロース電気泳動を行って、解析を行った。
以下の考察をしてみよう。
1 PCR 法ではプライマー、DNA ポリメラーゼ、DNA ヘリカーゼなどが用いられることがあ
る。
2 下線1によってホスホジエステル結合が切断される。
3
PCR 法で用いるプライマーは主に短鎖 RNA である。
4 下線 2 で温度を下げたのはプライマーが熱により分解されるのを防ぐためである。
5 本法は RT-PCR(Reverse Transcription Polymerase Chain Reaction)法であり、RNA
の検出・定量に利用される。
6 PCR 反応前に比べて PCR 反応後は cDNA が 40 倍に増加した。
問 118
抗体 A 及び酵素標識抗体 B を用いる酵素免疫測定法(ELISA)による生体由来タンパク質 X
(生物)
の定量キットの説明書に、以下のような測定原理を示す模式図があった。この図に関する記
述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 ①において、プレートに固定した抗体 A は、測定対象となるタンパク質 X と共有結合
を形成する。
2 ②で加えるタンパク質 X は、あらかじめ精製しておかなければ測定できない。
3 ③において、抗体 A と抗体 B は、タンパク質 X の異なる部位に結合する。
4 ③において、プレートの内面に抗体 B が結合するのを防ぐ必要がある。
5 ④において、標識酵素による反応性生物の量は、タンパク質 X の量とは反比例の関係
16
にある。
全統模試Ⅰ
問 203 バンコマイシンの TDM 実施の際、免疫学的測定法によって血中濃度を測定する。免
疫学的測定法に関する述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。
1 バンコマイシンが高濃度であり酵素活性が高い場合、競合法であると考えられる。
全統模試Ⅱ
問 119 免疫グロブリンに関するに関する記述について、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 抗原と抗体間の結合では、非共有結合による引力が形成される。
問 120
Ⅰ型アレルギーに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(生物)
1 Ⅰ型アレルギーの原因となる IgE は、主としてヘルパーT 細胞により産生される。
2 Ⅰ型アレルギーでは、ヒスタミンが B 細胞の顆粒内から放出される。
3 アレルゲンに対して産生された IgE は、肥満細胞上の特異的受容体と結合する
4 ウルシによる接触性皮膚炎は、Ⅰ型アレルギーに分類される。
5 花粉、ダニ、ハウスダストなどが抗原となって IgE が産生され、感作された状態では、同じ
抗原が再度侵入した時にⅠ型アレルギーの症状があらわれる。
全統模試Ⅱ
問 119 IgE は、好酸球と結合し、抗原により架橋を形成(クロスリンク)することで、ヒスタ
ミンやロイコトリエンなどの遊離を誘導する。
問 124
(衛生)
メディやま
食品関係法規
・食品安全基本法
食品安全委員会(内閣府に設置)による食品健康影響評価(リスク評価)の実施
リスクコミュニケーション:消費者も含まれる
・食品衛生法
総合衛生管理製造過程(HACCP システム)承認制度
直前講習会
問 残留農薬に関するポジティブリスト制度では、残留基準が定められていない無登録の農薬
も一律基準(0.01ppm)を超えて残留する食品の販売等が規制(禁止)される。
問 食品安全委員会は、リスク評価(食品健康影響評価)を実施する機関である。
直前講習会
問 125 次の項目のうち、食品衛生法に該当するのはどれか。すべて選べ。
1 国民健康・栄養調査の実施
2 農薬登録制度
3 残留農薬基準による規制
4 食品健康影響評価の実施
5 輸入食品監視業務
6 総合衛生管理製造過程承認制度
17
問 125
(衛生)
メディやま
細菌性食中毒:ウェルシュ菌
全統模試Ⅱ
問 228 ウェルシュ菌食中毒は、原因菌が芽胞形成菌であるため、加熱不十分な学校給食のシ
チューなどが原因で起こる。
問 126
(衛生)
メディやま
人口統計
・再生産年齢(15~49 歳の女性)
合計特殊出生率(1 人の母が生む子供の数)
:2.1 を超えると将来人口増加、現在 1.37
純再生産率(1 人の母が生む次世代の母の数)
:1 を超えると将来人口増加、現在 0.66
18
問 129
(衛生)
メディやま
感染症とその予防
・検疫感染症:MERS(中東呼吸器症候群)
、一類感染症、デング熱、マラリア、鳥インフルエ
ンザ(H5N1)
、鳥インフルエンザ(H7N9)など
リスクマネジメント
・院内感染(エボラウイルス)
<問題>
エボラウイルスの主な感染経路は、空気感染である。
問 130
(衛生)
メディやま
・風疹
五類感染症全数把握、患者の 7 割が男性
(20 歳以上が 7 割、20~40 歳代の男性の 15%が抗体を保有していない)
、
MR ワクチン 2 回接種(生ワクチンのため妊婦に禁忌、接種後 2 ヶ月は避妊する)
19
問 132
(衛生)
メディやま
化学物質による発がん・ジメチルニトロソアミン
直前講習会
・ベンゾ[a]ピレンの活性代謝物の発がん性は、7,8-ジオール-9,10-エポキシドよりも 4,5-ジ
オール-7,8-エポキシドの方が強い。
・ジメチルニトロソアミンは、生体内でメチルカチオンに変換され、DNA と結合する。
問 138
(衛生)
直前講習会
・二酸化硫黄の主な発生源は、移動発生源である。
・微小粒子状物質の二次生成粒子は、硫黄酸化物(SOx)
、窒素酸化物(NOx)や揮発性有機
化合物(VOC)等のガス状物質が、大気中で光やオゾンと反応して生成する。
・揮発性有機化合物(VOC)は、固定発生源からの排出規制が行われている。
20
問 145
毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(法規)
1 特定毒物研究者は、特定毒物を学術研究以外の用途で使用することができる。
2 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物を直接に取り扱う製造所、営業者又は店鋪ごとに、原
則として、選任の毒物劇物取扱責任者を置かなければならない。
3 毒物劇物営業者は、毒物又は劇物の譲渡に係る書面を、販売又は授与の日から 10 年間
保管しなければならない。
4 毒物劇物営業者は、その取扱いに係る毒物又は劇物が盗難にあい、又は紛失したときは、
直ちに、その旨を警察署に届け出なければならない。
5 毒物劇物営業者は、その製造所、営業所又は店鋪の名称を変更したときは、新たに登録
しなければならない。
全統模試Ⅱ
問 146 毒物及び劇物取締法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 毒物又は劇物の製造業の登録を受けた者は、毒物又は劇物を製造及び輸入することがで
きる。
2 毒物又は劇物を学術研究の目的で所持する者は毒物劇物研究者の登録を受けなければな
らない。
3 毒物劇物取扱責任者は、原則として毒物又は劇物を直接に取り扱う製造所、営業所又は
店舗ごとに置かなければならない。
4 シアン化ナトリウムを取扱う者は、その目的等に係わらず所在地の都道府県知事に届出
なければならない。
5 都道府県知事は、毒物劇物営業者の毒物の廃棄の方法が基準に適合せず、不特定又は多
数の者について保健衛生上の危害が生ずるおそれがある場合には、その者に対し、廃棄
物の回収を命ずることができる。
21
1日目③ 一般問題(薬学理論問題) 【薬理、薬剤、病態・治療】
問 152
(薬理)
交感神経系に作用する薬物について、正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 エチレフリンは、間接型のアドレナリン作動薬で、タキフィラキシーを生じる。
2 ブナゾシンは、アドレナリンα1 受容体を遮断して、末梢血管抵抗を減少させる。
3 ブリモニジンは、アドレナリンα2 受容体を遮断して、眼房水の排出を促進する。
4 チモロールは、アドレナリンβ2 受容体を刺激して、気管支を拡張させる。
5 ニプラジロールは、アドレナリンβ受容体遮断作用に加えて、ニトログリセリンに類似
した血管拡張作用を有する。
直前講習会
緑内障治療薬
ブリモニジンは、アドレナリンα1受容体を遮断して、ブドウ膜強膜流出路からの眼房水の流
出を促進する。
全統模試Ⅰ
問 153 ニプラジロールは、アドレナリンβ受容体遮断作用と一酸化窒素(NO)による血管
拡張作用を有する
問 155
(薬理)
催眠薬の作用機序について正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 ベンゾジアゼピン系薬は GABA による GABAA 受容体の活性化を増強する。
2 ゾピクロンはオレキシン受容体を選択的に遮断する。
3 ラメルテオンは、メラトニン受容体を選択的に刺激する。
4 エチゾラムは、ヒスタミン H1 受容体を選択的に遮断する。
5 バルビツール酸系薬は、GABAA 受容体の GABA 結合部位に結合し、Cl-チャネルを開
口する。
全統模試Ⅰ
問 249 処方薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込みを阻害する。
2 選択的にセロトニンの再取り込みを阻害する。
3 シナプス前アドレナリン α2受容体の遮断により、ノルアドレナリン遊離を増加させる。
4 オレキシン受容体を遮断する。
5 メラトニン受容体を刺激する。
直前講習会
催眠薬
ラメルテオンは、オレキシン受容体を遮断し、睡眠覚醒リズムを調節する。
問 157
(薬理)
Ca2+チャネル遮断薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 アムロジピンは、心筋の L 型 Ca2+チャネルを遮断するが、血管平滑筋の L 型 Ca2+チ
ャネルは遮断しない。
2 ベラパミルは、血管平滑筋の L 型 Ca2+チャネルを遮断するが、心筋の L 型 Ca2+チャ
ネルは遮断しない。
3 シルニジピンは、血管平滑筋の L 型 Ca2+チャネル及び交感神経終末の N 型 Ca2+チャ
ネルを遮断する。
4 ジルチアゼムは、房室結節の L 型 Ca2+チャネルを遮断する。
5 ベプリジルは、Ca2+チャネル遮断作用に加えて、K+チャネル活性化作用を有する。
メディやま
降圧薬
・シルニジピン: L 型及び N 型膜電位依存性 Ca2+チャネル遮断薬。
<問題> シルニジピンは、膜電位依存性N型 Ca2+チャネル遮断作用を有し、交感神経終末
22
部からのノルアドレナリン遊離を抑制する。
全統模試Ⅱ
問 156 抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
ベプリジルは、Ca2+チャネル遮断作用に加え、β 受容体遮断作用を有し、心室性不整脈の
治療に用いられる。
問 158
(薬理)
利尿薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 インダパミドは、Na+-K+-2Cl-共輸送体を選択的に阻害する。
2 ブメタニドは、Na+-Cl-共輸送体を選択的に阻害する。
3 トラセミドは、Na+-K+-2Cl-共輸送体を阻害するとともに、心房性ナトリウム利尿
ペプチド(ANP)受容体を遮断する。
4 カンレノ酸は、集合管上皮細胞の Na+チャネルの発現を抑制する。
5 トリアムテレンは、集合管上皮細胞の Na+チャネルを遮断する。
全統模試Ⅰ
問 159 利尿薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 インダパミドは、遠位尿細管からの Na+-Cl-共輸送の阻害により、利尿作用を示す。
2 ピレタニドは、ヘンレ係蹄上行脚で Na+-K+-2Cl-共輸送を抑制し、張尿を生成する。
3 トルバプタンは、バソプレシン V1 受容体を遮断することで、尿細管での水の再吸収を
抑制する。
4 イソソルビドは、浸透圧利尿薬であり、脳腫瘍時の脳内圧降下に用いられる。
5 トリアムテレンは、抗利尿ホルモン受容体と競合的に拮抗し、Na+の再吸収を抑制する。
直前講習会
腎臓に作用する薬物
・インダパミドは、ヘンレ係蹄上行脚における Na+-K+-2Cl-共輸送系を阻害する。
・ブメタニドは、ループ利尿薬で、水とナトリウムの排泄促進とカリウム保持作用をもち、
うっ血性心不全に伴う浮腫を軽減する。
・トラセミドは、ヘンレ係蹄上行脚での電解質の再吸収を抑制するとともに、アルドステロ
ン受容体を遮断する。
問 161
ホルモン関連薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
1
ゴセレリンは、持続的投与によりゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体の脱感
作を引き起こし、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑制
する。
2
ダナゾールは、黄体ホルモン受容体とアンドロゲン受容体を遮断し、排卵を抑制する。
3
クロルプロマジンは、5α-還元酵素を阻害し、テストステロンからジヒドロテストステ
ロンへの変換を阻害する。
4
シナカルセトは、カルシトニン受容体を刺激し、副甲状腺(上皮小体)ホルモンの分泌
を促進する。
5 モザバプタンは、バソプレシン V2 受容体を遮断し、集合管における水の再吸収を抑制
する。
直前講習会
ホルモン関連薬物
リュープロレリンは、反復投与により下垂体からの性腺刺激ホルモン分泌を抑制するため、前
立腺がんや閉経前乳がんの治療に使用される。
23
全統模試Ⅱ
25 歳女性。子宮内膜症の患者が以下の処方を持って来局した。
(処方)
硫酸鉄錠(鉄として 105 mg)
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
1 日 1 回 夕食直後 14 日分
テプレノンカプセル 50 mg
1 回 1 カプセル(1 日 3 カプセル)
1 日 3 回 毎食後 14 日分
イブプロフェン錠 100 mg
1 回 2 錠(疼痛時) 10 回分
ダナゾール錠 100 mg
1 回 1 錠(1 日 2 錠)
1 日 2 回 朝夕食後 14 日分
問 216(実務)
この処方の内容及び患者指導に関する記述のうち、適切なのはどれか。
4 ダナゾール錠は、副作用として血栓症があるため、手足の痛みやしびれ、激しい頭痛、息
切れ、視力低下などの症状が現れた際には、すぐに受診する必要がある。
5 ダナゾール錠は、偽妊娠療法として妊娠に近い状態にする作用を持つ。
問 174
メディやま
粉体粒子
エルダー(Elder)の仮説が成立する場合、2 種類以上の水溶性粉体の混合物の臨界相対湿度
(CRH)は、個々の粉体の CRH よりも大きくなる。
問 176
メディやま
薬物の溶解
補足資料
ある酸性医薬品は、pH3 のとき溶解度(Cs)が 0.1mg/mL であった。この医薬品の水溶液を
1.0×103mg/mL に調製するための pH として、最も近い数値は次のどれか。1 つ選べ。ただ
し、この医薬品の pKa=8.0 とし、必要であれば log2=0.30、log3=0.48 として計算しな
さい。
1 4.0
2 6.0
3 8.0
24
4 10.0
5 12.0
問 177
メディやま
湿式顆粒圧縮法、乾式顆粒圧縮法(フローチャート、結合剤、崩壊剤、滑沢剤)
問 181
(病態)
メディやま
閉塞性動脈硬化症
・重症度分類に Fontaine 分類が用いられる。
・治療に抗血小板薬、血管拡張薬が用いられる。
25
問 182
(病態)
全統模試Ⅱ
問 185 67 歳の男性。3 年前より、孫と公園で遊んでいる際に息切れや咳を自覚するよう
になった。徐々に症状が悪化したため、呼吸困難を主訴に循環器科を受診した。
【既往歴】10 年前より糖尿病を指摘されていた。
【家族歴】特記することなし。
【検査所見】身長 163 cm、体重 58 kg、貧血なし。血圧 150/100 mmHg、心拍数
80/分、頸静脈怒張あり、チアノーゼなし、肺野 静。腹部は平坦で、圧痛、抵抗なし。
下腿に浮腫を認めない。BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)90 fmol/mL(基準値 4.9
fmol/mL 未満)胸部 X 線写真では、心拡大(心胸比 54%(基準値 50%以下)
)を認め
たが、肺うっ血は明瞭ではなかった。また心電図上 P 波消失、R-R 間隔が不規則であっ
た。この症例に用いられない薬剤はどれか。1つ選べ。
1 エナラプリルマレイン酸塩
2 カンデサルタンシレキセチル
3 アミオダロン塩酸塩
4 カルベジロール
5 ベプリジル塩酸塩
問 184
(病態)
直前講習会
播種性血管内凝固症候群(DIC)とその治療に関する記述のうち、誤っているのはどれ
か。1 つ選べ。
1 基礎疾患として、悪性腫瘍や敗血症などがあげられる。
2 血液凝固が亢進し、微小血管に血栓が多発形成され、臓器障害が引き起こされる。
3 血小板は減少するが、血液凝固因子は変化しない。
4 ヘパリンやガベキサートメシル酸塩が治療に用いられる。
5 トロンボモデュリン製剤が治療に有効である。
26
メディやま
播種性血管内凝固症候群( DIC )
・DIC ではフィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)
、D-ダイマーが上昇する。
・抗トロンビン作用のあるトロンボモジュリン製剤が用いられる。
全統模試Ⅰ
問 183 播種性血管内凝固症候群(DIC)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選
べ。
1 基礎疾患を認めなくても発症することがある。
2 血栓症状と出血症状が共に認められる。
3 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は正常である。
4 D ダイマーが上昇する。
5 治療にタンパク分解酵素阻害薬は用いられない。
問 185
(病態)
メディやま
原発性アルドステロン症
・手術不能例ではスピロノラクトンが第一選択である。
27
問 186
(病態)
全統模試Ⅰ
問 59 ネフローゼ症候群に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 タンパク尿 3.5 g/日以上が持続することはまれである。
2 全ての患者において、顔面、下肢に急激な浮腫が認められる。
3 肝臓での脂質合成が低下するため、低 LDL コレステロール血症を呈する。
4 成人のネフローゼ症候群の基礎疾患として、糖尿病腎症はまれである。
5 微小変化型には副腎皮質ステロイド薬が著効する。
問 190
(病態)
メディやま
大腸癌
分子標的治療薬(セツキシマブ、パニツムマブ)の使用に際して、遺伝子検査(K-ras)が必要
全統模試Ⅰ
問 334 以下の医薬品の副作用発現を予測するため、体外診断用医薬品である UDP グルク
ロン酸転移酵素(UGT1A1)遺伝子多型キット「インベーダー®UGT1A1 アッセイ」の
使用が保険適用となるものとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
1 アタザナビル硫酸塩
2 アセトアミノフェン
3 イリノテカン塩酸塩水和物
4 イソニアジド
5 モルヒネ硫酸塩
28
全統模試Ⅱ
問 193 抗悪性腫瘍薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 クリゾチニブは上皮増殖因子受容体(EGFR)
陽性の非小細胞肺癌患者に用いられる。
2 ペメトレキセドナトリウム水和物は妊娠している可能性がある患者に推奨される。
3 ラパチニブトシル酸塩水和物は主に肝臓で代謝されるため、シトクロム P450 阻害
作用をもつ薬物との併用には注意する。
4 パニツムマブは KRAS 遺伝子野生型の大腸癌に比べ、KRAS 遺伝子変異型の大腸
癌に有効性が高い。
5 ベバシズマブは、高血圧のリスクが高まるため、投与期間中は血圧を定期的に測定す
る必要がある。
問 195
(病態)
メディやま
生物統計 ・多重比較検定
29
2日目① 一般問題(薬学実践問題) 【物理・化学・生物/実務、衛生/実務】
問 201
患者に低血糖症状が疑われたため、血糖値を検査することになった。血中グルコースの測定法
(化学)
に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
1 市販の簡易血糖測定器に用いられる酵素には、
グルコースオキシターゼやグルコース
デヒドロゲナーゼなどがある。
2 電極法では、
グルコースから酵素反応により生じる過酸化水素をガラス電極で測定す
る。
3 屈折率を利用した糖度計によって測定する。
4 簡易カラムによりほかの単糖とグルコースを分離し、
エチジウムブロマイドにより蛍
光測定する。
5 グルコースと酵素及び NADP+を反応させ、生じた NADPH を吸光度法により測定
する。
全統模試Ⅱ
問 99 ドライケミストリーに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 ドライケミストリーは、
試験紙やフィルムなどの支持体に乾燥状態で保持された試薬
に、液体の分析試料を接触させて反応させることで目的成分を測定する方法である。
2 ドライケミストリーは、臨床化学分析において、分離分析に含まれる。
3 検査には、熟練した技術が求められる。
4 測定には多量の液体が必要である。
5 尿検査試験紙におけるグルコースの検出は、
グルコースがグルコースオキシダーゼに
より過酸化水素を生成することに基づく。
問 205
(物理)
直前講習会
・分配平衡(計算)
・溶解度計算問題(薬剤でも出題の可能性あり)
30
問 216
以下は、退院時の再発抑制のための薬物である。この患者への投与が適切でないのはどれか。
(実務)
1 つ選べ。なお、退院直前の検査データは入院時と大きな変化はなかった。
1 シロスタゾール
2 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
3 チクロピジン塩酸塩
4 低用量アスピリン
5 クロピドクレル硫酸塩
メディやま
薬局業務
問 218
この薬物療法(プレドニゾロン、イブプロフェン、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩錠)を
(実務)
初めて受ける患者への指導内容として適切でないのはどれか。1 つ選べ。
1 人ごみへの外出は避け、外出から戻ってきたときは、うがいや手洗いをしてください。
2 体がだるく感じたときには、プレドニゾロン錠の服用を中止できます。
3 吐き気があるときは、食べられるものを少量ずつ食べるようにしてください。
4 インフュージョンリアクションを回避するため、解熱剤と抗アレルギー薬が処方されてい
ます。
5 本治療により脱毛が起こることがあります。
全統模試Ⅰ
問 336 65 歳女性。本日、初めて抗がん剤治療を受けることになり、前投薬として以下の
薬剤を投与する予定である。
アセトアミノフェン錠 200 mg
1回2錠
d -クロルフェニラミンマレイン酸塩錠 2 mg
1回3錠
抗がん剤投与 30 分前 1 回分
本治療に用いる抗がん剤を投与すると、投与開始後 30 分~2 時間より発熱、悪寒、頭
痛等が頻発する恐れがあるため、軽減するために上記処方が投与される。本副作用
(Infusion reaction)を引き起こす薬物として、最も想定されるのはどれか。1つ選べ。
1 ボルテゾミブ
2 パクリタキセル
4 リツキシマブ
5 メトトレキサート
3 ゲムシタビン
問 221
予防接種に用いる抗原(ワクチン)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
(生物)
2 我が国におけるインフルエンザワクチンの主成分は、ウイルスから分離・精製したノイラ
ミニターゼを不活化したものである。
直前講習会
インフルエンザ HA ワクチンは、不活化ワクチン(成分ワクチン、コンポーネントワクチン:
エーテル処理しウイルス粒子を分解してインフルエンザウイルスのエンベロープ表面にある
HA(ヘムアグルチニン:赤血球凝集素)画分浮遊液を採取したもの)である。
31
問 243
(衛生)
プール水の検査項目でないのはどれか。1つ選べ。
1 塩化物イオン
2 大腸菌
3 一般細菌
4 過マンガン酸カリウム消費量
5 総トリハロメタン
メディやま
学校薬剤師
・プールの水質検査:pH、濁度、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)
、遊離残留塩素濃
度、大腸菌(検出せず)
、一般細菌、総トリハロメタン、
(レジオネラ属菌)
問 245
(衛生)
医療機関に返却された針の廃棄方法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1 回収した使用済み針の処理責任は、市町村が負う。
2 使用済み針と未使用の針は、廃棄前に必ず分別しなければならない。
3 使用済み針は、特別管理一般廃棄物として扱う。
4 使用済み針は、回収後滅菌しても感染性廃棄物と同様の扱いをする。
5 未使用の針は、感染性廃棄物と同様の扱いをする。
メディやま
廃棄物
・在宅医療廃棄物
非鋭利なもの(ペン型インスリン注入器(針なし)、輸液バッグ、カテーテル類など)は、家
庭系一般廃棄物として廃棄
32
2日目② 一般問題(薬学実践問題) 【薬理/実務、薬剤/実務】
問 249
(薬理)
この患者において新たに追加された処方薬の作用機序はどれか。1 つ選べ。
1 アドレナリン α1 受容体遮断による尿道内圧の低下
2 アドレナリン β2 受容体刺激による外尿道括約筋の弛緩
3 アドレナリン β3 受容体刺激による膀胱排尿筋の収縮
4 アセチルコリン M2 受容体刺激による内尿道括約筋の弛緩
5 アセチルコリン M3 受容体遮断による膀胱排尿筋の弛緩
メディやま
自律神経系
・オキシブチニン、プロピベリン:ムスカリン受容体遮断作用と弱い Ca2+チャネル遮断作用
適応:頻尿
直前講習会
副交感神経系
プロピベリンは、平滑筋直接作用や抗コリン作用により排尿抑制作用を現し、頻尿や尿失禁に
用いられる。
問 259
処方 1~3 の薬物の作用機序として正しいのはどれか。2 つ選べ。
(薬理)
1 アルドース還元酵素を阻害し、末梢神経障害を改善する。
2 AMP 依存性プロテインキナーゼを活性化し、肝臓での糖新生を抑制する。
3 ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体 α(PPARα)を活性化し、インスリン抵抗性を
改善する。
4 オピオイド μ 受容体を刺激し、鎮痛作用を示す。
5 ジペプチジルペプチダーゼ 4(DPP-4)を阻害し、インクレチンの作用を増強する。
直前講習会
糖尿病治療薬
メトホルミンは、AMP キナーゼを活性化させることにより、グルコーストランスポーター4
を細胞膜上へ輸送させる。
問 261
(薬理)
リセドロン酸の作用機序として正しいのはどれか。1 つ選べ。
1
骨のエストロゲン受容体に結合し、骨芽細胞を増加させ、骨形成を促進する。
2
ヒドロキシアパタイトに結合したのち骨芽細胞に取り込まれ、アポトーシスを起こす。
3
オステオカルシンのカルボキシ化を介し、前駆細胞から破骨細胞への分化を阻害する。
4
メバロン酸代謝経路のファルネシルピロリン酸合成酵素を阻害し、破骨細胞の機能を抑
制する。
5
全統模試Ⅰ
カルシウムの腸管からの吸収を促進し、血中 Ca2+値を上昇させる。
問 246 テリパラチドに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 骨芽細胞での骨形成を促進する。
2 RANKL に結合するヒト型 IgG2 モノクローナル抗体である。
3 核内エストロゲン受容体に結合し、標的遺伝子の転写を促進する。
4 ファルネシルピロリン酸(FPP)合成酵素を阻害し、骨吸収を抑制する。
5 副甲状腺ホルモンの遺伝子組換え製剤である。
33
問 263
(薬理)
前問中の薬物の作用機序として正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 イミペネムは、UDP-N-アセチルムラミン酸の合成を阻害する。
2 アジスロマイシンは、細菌のリボゾーム 50S サブユニットに結合し、タンパク質合成を
阻害する。
3 セフィキシムは、細菌のリボソーム 30S サブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害
する。
4 アンピシリンは、ペプチドグリカン前駆体のペプチジル-D-アラニンに結合し、細胞壁合
成を阻害する。
5 レボフロキサシンは、細菌の DNA ジャイレースを阻害し、DNA の複製を阻害する。
メディやま
抗細菌薬
・アジスロマイシン:マクロライド系(15 員環)
問 267
(薬理)
アルテプラーゼ、リドカインのいずれかに関する記述として正しいのはどれか。2 つ選べ。
1 アドレナリン β 受容体を遮断し、異所性ペースメーカー活性を抑制する。
2 K+チャネルを遮断し、不応期を延長する。
3 心室筋の Na+チャネルを遮断するとともに、活動電位持続時間を短縮する。
4 プラスミノーゲンをプラスミンに変換し、血栓を溶解する。
5 フィブリノーゲンに対する親和性が高く、出血を起こしにくい。
全統模試Ⅱ
問 156 抗不整脈薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
2 リドカインは、Na+チャネルを遮断し、心室性不整脈の発生を抑制する。
問 266
リドカインの代謝・消失に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
1 肝血流量が低下している患者では、リドカインの血中濃度は減少する。
2 リドカインは、肝初回通過効果を受けやすい。
3 リドカインの肝クリアランスは、血中タンパク結合率の変動の影響を受けにくい。
4 リドカインは主として CYP2C9 により代謝されるため、CYP2C9 が欠損している
患者では血中濃度が上昇する。
直前講習会
肝障害によって肝血流量が低下した時は、肝血流律速型薬物であるリドカインの血中濃度は上
昇する。
問 280
(実務)
フェンタニル及びフェンタニル製剤に関する説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
1 フェンタニルは、腎機能が悪い患者には禁忌である。
2 フェンタニルは、がん性疼痛治療の他、全身麻酔にも用いられる。
3 フェンタニル貼付剤は、オピオイド導入に適する。
4 フェンタニル貼付剤をハサミ等で切って使用することは避ける。
メディやま
特別な配慮を要する医薬品
34
問 284、285
65 歳男性。在宅で高カロリー輸液療法を実施することとなった。かかりつけ薬局の薬剤師が、
高カロリー輸液の調整と安全使用に関する実地研修を受けるため、病院の薬剤部を訪れた。
問 284 高カロリー輸液を安全に調整、使用するために、病院薬剤師がかかりつけ薬局の薬剤
師に行う指導として、適切なのはどれか。2 つ選べ。
問 284
1 混合調整には無菌室おるいはクリーンベンチを使用するのは望ましい。
2 コアリング防止のため、注射針はゴム栓の指定位置を斜めに刺す
3 重篤なアシドーシスの発現を防止するため、ビタミン C を添加する。
4 高カロリー輸液用総合ビタミン剤は投与間際に混合し、輸液バック全体を遮光する。
問 285 糖・電解質水溶液からなる室とアミノ酸水溶液からなる室が、隔壁によって、2 室に
分けられた構造の高カロリー輸液(ダブルバッグ製剤)に関する記述のうち、正しいのはどれ
か。2 つ選べ。
1 通例、保存剤が添加されている。
2 バッグを両手で強く押すことにより、隔壁部を開通させる。
3 2 室に分けられているため、混合するまでメイラード反応を回避できる。
4 脂肪乳剤を同時に投与する場合は、糖・電解質水溶液からなる室に混合する。
5 混合した製剤は、2 時間以内に全量を投与する。
全統模試Ⅱ
問220-221 ある患者にネオパレン1号®※が投与されている。以下の問について答えよ。
※ネオパレン1号®は上室、下室、小室の3層構造をしており、ブドウ糖、アミノ酸、電解
質、ビタミンなどを含む注射剤で、それぞれ次の成分を含む。ただし、下記の成分以外
にpH調整剤や保存剤などの添加物が含まれる。
◆上室液
<アミノ酸>L-ロイシン、L-イソロイシン、L-バリン、L-リシン、L-トレオニン、
L-トリプトファン、L-メチオニン、アセチルシステイン、L-フェニルアラニン、Lチロシン
L-アルギニン、L-ヒスチジン、L-アラニン、L-プロリン、L-セリン、グリシン
L-アスパラギン酸、L-グルタミン酸
<電解質>酢酸カリウム、クエン酸ナトリウム水和物
<ビタミン>ニコチン酸アミド、葉酸
◆下室液
<糖質>ブドウ糖
<電解質>塩化ナトリウム、酢酸カリウム、リン酸二カリウム、塩化カルシウム水和物
硫酸マグネシウム水和物、硫酸亜鉛水和物
<ビタミン>チアミン塩化物塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、パンテ
ノール
◆小室液
<ビタミン>リボフラビンリン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸、ビオチン、ビ
タミン A
コレカルシフェロール、トコフェロール酢酸エステル、フィトナジオン
35
上記の成分以外にpH 調整剤や保存剤などの添加物が含まれる。
問 220(実務)
本輸液及び中心静脈栄養療法(TPN)に関する記述のうち、正しいものはどれか。2つ
選べ。
2 本輸液が三層構造をしている利点として、栄養価の低下の防止や総合ビタミン剤の入
れ忘れの防止が挙げられる。
5 開封後は遮光カバーを用いなければならない。
問 221(物理・化学・生物)
ネオパレン 1 号の隔壁開通後、輸液中で促進される反応として適切なものはどれか。2
つ選べ。
2 シッフ塩基の生成
36
2日目③ 一般問題(薬学実践問題) 【病態・治療/実務、法規・制度・倫理/実務、実務】
問 287
クローン病に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
(病態)
1 緩解と憎悪を繰り返す。
2 小腸及び大腸に病変が限局する。
3 薬物治療により根治できる。
4 好発年齢は 10 歳代後半から 20 歳代である。
5 ほとんどの症例に粘血便が見られる。
メディやま
炎症性腸疾患・潰瘍性大腸炎は高率に大腸癌を合併する。
・クローン病の病変部位は消化管全層に及ぶ。
直前講習会
潰瘍性大腸炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1 つ選べ。
1 中高年に多い。
2 全身症状はみられない。
3 ほとんどの患者で筋層が侵される。
4 期間にわたる持続又は反復する粘液便、血便を主症状とする。
5 重症例にメサラジンが用いられる。
問 291
大腸がんに関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。
(病態)
1 発がん過程において高頻度で見つかる変異は、EGFR、p53、KRAS の 3 遺伝子である。
2 早期の場合はほとんどが無症状だが、脳転移による頭痛で発見される例が多い。
3 腫瘍の大きさや発生部位によって腹痛、血便、腸閉塞などの症状を呈する。
4 扁平上皮がんが大半を占める。
5 血清 CEA と CA19-9 は、再発の診断に有用な腫瘍マーカーである。
全統模試Ⅰ
問 301-302 61 歳女性。身長 155 cm、体重 50 kg。大腸癌(腺癌)
、腹膜播種にて
mFOLFOX6+ベバシズマブ併用療法を施行することとなった。PS(Performance
Status)0、既往歴は特にない。
問 301(病態・薬物治療)
この患者の病態に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
1 腹膜播種を生じた場合は、予後不良である。
2 mFOLFOX6+ベバシズマブ併用療法は術前化学療法として行われる。
3 PS 0 は日常生活が制限無く行える状態を表している。
4 治療効果の判定には、腫瘍マーカーである CYFRA が有用である。
5 腹膜播種のある患者では消化管穿孔のリスクが高い。
37
問 293
(病態)
推奨量される追加薬物に関して適切なのはどれか。1 つ選べ。
1 導入直後から心筋の収縮力が改善する。
2 治療薬物モニタリング(TDM)の対象薬物である。
3 導入時に高用量の負荷投与を行い、続けて維持量を投与する。
4 導入時に心不全が悪化することがある。
5 レニンの分泌を促進する。
全統模試Ⅰ
問 299(実務)
経皮的冠動脈形成術(PCI)が施行され、冠動脈に薬剤溶出ステントが留置された。合
併症もなく、順調に回復したため、以下の処方による外来治療に切り替えることとなった。
この処方に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(処方 1)
アスピリン腸溶錠 100 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
クロピドグレル硫酸塩錠 75 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
カルベジロール錠 20 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
エナラプリルマレイン酸塩錠 2.5 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
ランソプラゾール OD 錠 15 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
1 日 1 回 朝食後 14 日分
(処方 2)
アトルバスタチンカルシウム錠 10 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
1 日 1 回 夕食後 14 日分
(処方 3)
イコサペント酸エチル顆粒カプセル 600 mg
1 回 1 包(1 日 3 包)
1 日 3 回 朝昼夕食直後 14 日分
4 カルベジロールが過量であるため、処方医に疑義照会する。
38
問 294
61 歳女性。閉経している。針生検病理至診断の結果、ER(エストロゲンレセプター)陽性、
(病態)
PR(プロゲステロンレセプター)陽性、HER2 陰性の湿潤性乳管がんと診断され、乳房温存
手術が施行された。術後の放射線療法に加え、薬物療法が開始された。
この患者の術後薬物療法に用いられる薬剤として、適切なのはどれか。2 つ選べ。
1 アナストロゾール
2 ビカルタミド
3 リューピロレリン酢酸塩
4 タモキシフェンクエン酸塩
5 トラスツマブ
全統模試Ⅰ
問230-231 51歳女性。2年前に自治体の乳がん検診で、マンモグラフィーを受け、その
後の精密検査で乳がんと診断された。CTやMRIなどの画像診断の結果、肺や骨などに転
移はなく、手術後ホルモン療法を継続している。
(処方)
タモキシフェンクエン酸塩 20 mg
1回1錠
1日1錠 朝食後 14日分
問 230(実務)
タモキシフェン同様に、閉経前後において使用が限定されていない乳がん治療に用いら
れる薬剤はどれか。2つ選べ。
1 フルオロウラシル(5-FU)
2 アナストロゾール
3 リュープロレリン
4 シクロホスファミド
5 エキセメスタン
全統模試Ⅱ
問 290-291 45 歳女性。身長 165 cm、体重 52 kg。3 カ月前の乳がん集団検診で右乳
房腫瘤を触知。マンモグラフィ検査を行った結果、左 ML・O(内外斜位方向)領域で構
築の乱れあり。近医の超音波検査にて左 D 領域に 35 mm 大の腫瘤を認める。針生検に
て乳がんの診断。
問290(病態・薬物治療)
今後の治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 乳房温存療法では、
一般にセンチネルリンパ節生検で病理組織学的にがんの転移がな
ければ、リンパ節郭清を省略する。
2 乳がんの大半は腺がんであるため、放射線療法は効きにくい。
3 手術不能で HER2 陽性であれば、トラスツズマブにドセタキセルおよびペルツズマ
ブを併用すると高い治療効果が得られる。
4 乳がんの化学療法ではアントラサイクリン系薬剤がキードラッグの一つであり、
HER2 陽性であればトラスツズマブとの併用が効果的である。
5 エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体陽性乳がんでは、閉経前であればアロマ
ターゼ阻害薬、
閉経後であればタモキシフェンクエン酸塩を 5 年間服用することが推奨
されている。
39
問 297
関節リウマチの症状が悪化したため、生物学的製剤の追加を考慮することとなった。メトトレ
(病態)
キサートとの併用が前提で投与されるのはどれか。
1 テムシロリムス
2 リツキシマブ
3 トシリズマブ
4 アバタセプト
5 インフリキシマブ
全統模試Ⅱ
問 290-291 30 歳女性。手指の関節痛、腫脹を訴えて来院した。3 カ月前から誘因なく手
指を中心とした多発関節痛が出現し、1 カ月前より、朝、関節のこわばりが約 1 時間続く
ようになり、関節も腫脹し始めた。日常生活には大きな支障はないが、タオルを絞ったり
牛乳パックのふたを開ける細かい作業が困難となってきたため受診した。
(処方 1)
メトトレキサートカプセル 2 mg
1 回 1 カプセル(1 日 2 カプセル)
土曜 9 時、21 時 6 日分
メトトレキサートカプセル 2 mg
1 回 1 カプセル(1 日 1 カプセル)
日曜 9 時 6 日分
葉酸錠 5 mg
1 回 1 錠(1 日 1 錠)
月曜 9 時 6 日分
問 291(実務)
処方 1 により寛解を維持していたが、
再び関節炎が増悪し手関節硬直を認めたため処方
1 が処方 2 に変更された。誤っているのはどれか。2つ選べ。
(処方 2)
メトトレキサートカプセル 2 mg
1 回 1 カプセル(1 日 2 カプセル)
土曜 9 時、21 時 6 日分
メトトレキサートカプセル 2 mg
1 回 1 カプセル(1 日 1 カプセル)
日曜 9 時 6 日分
インフリキシマブ静注用 100 mg
3 mg/kg
生理食塩液 500 mL
体重 1 kg あたり 3 mg を 1 回投与とし、2 時間かけて点滴静注
初回投与後 2 週目および 6 週目に投与し、その後は 8 時間ごとに投与する
1 インフリキシマブ使用時は、メトトレキサートの併用は必須でない。
2 インフリキシマブは、腫瘍壊死因子(TNF-α)に対するおとりレセプターである。
3 治療開始前にツベルクリン反応やインターフェロンγ応答測定を行う。
4 インフリキシマブは、潰瘍性大腸炎に用いられることがある。
5 インフリキシマブは、うっ血性心不全の患者には投与禁忌である。
40
問 310
薬剤師はこの女性からの情報をもとに、要指導医薬品である「赤ぶどう葉乾燥エキス混合
(実務)
物」製剤を販売することになった。薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 説明を要しない旨の申し出があったので、適正使用のための情報提供を省略した。
2 友人の分も購入したいと申し出があったので、症状を詳しく聞いたうえで販売した。
3 販売した薬剤師の氏名、薬局名、薬局の連絡先を伝えた。
4 販売後、品名、数量、販売日時等を書面に記録し保管した。
直前講習会
要指導医薬品であるエパデール T(1包中:イコサペント酸エチル 600 mg 含有)を求めて消
費者が来局した。要指導医薬品に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2 つ選べ。
1 使用しようとする者以外の者に対して、正当な理由なく、販売を行ってはならない。
2 一般用医薬品と混在して陳列してはならない。
3 適正な使用のために原則として一人一包装単位に限って販売しなければならない。
4 販売した際の書面には、医薬品の購入者の氏名、連絡先を記載しなければならない。
5 情報の提供及び指導を行った薬局の管理者の氏名を伝えなければならない。
<解答> 4・5
4 × 購入者の氏名、連絡先は努力義務である。
5 × 伝えるのは、情報の提供及び指導を行った薬剤師の氏名である。
問 311
要指導医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
(実務)
1 容器等に「要指導医薬品」の文字が記載されている。
2 薬局医薬品である。
3 需要者が選択して購入する販売した。
4 特定販売(いわゆるインターネット販売など)が可能である。
5 貯蔵する場所には、かぎを書けなければならない。
メディやま
問3 薬局医薬品とは、要指導医薬品と一般用医薬品以外のことである。
<解答> ○
OTC
要指導医薬品
医療用医薬品
薬局製剤
一般用医薬品
処方箋医薬品
その他の医薬品
問 312
図は男性が服用しているアセトアミノフェン製剤の直接の容器の被包(外箱)を示したもので
(法規)
ある。図中の表示以外に記載が法令で義務付けられているのはどれか。2つ選べ。ただし、省
略等の表示の特例の適用はないものとする。
メディやま
医薬品の直接の容器及び被包の記載事項
・製造販売業者の名称及び住所、製造番号、処方箋医薬品(注意-医師等の処方
箋により使用すること)の文字、要指導医薬品(黒枠・黒字で「要指導医薬品」
)
・効能/効果、用法/用量、使用上の注意は、添付文書に記載すればよい。
全統模試Ⅱ
問 311(法規・制度・倫理)
イミグラン○R キット皮下注 3 mg(スマトリプタンコハク酸塩注射液)の直接の容器への記
載事項のうち、医薬品医療機器等法で規定されている記載義務事項はどれか。2つ選べ。
1 用法及び用量
2 製造販売業者の氏名又は名称及び住所
3 「注射剤」の文字
4 製造番号
5 注意−処方箋医薬品の文字
41
42
問 316
60 歳男性。多発性骨髄腫の診断により、治療を受けている。今回、サリドマイドカプセル
(実務)
100mg1 日 1 回の経口投与を開始することになった。サリドマイド製剤は希少疾病用医薬品
であるとともに、副作用防止体制がとられている。
本剤に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1 つ選べ。
1 製造販売業者による安全管理体制が構築されている。
2 再審査期間は 20 年とされている。
3 女性にも投与が可能である。
4 承認時に、全症例の製造販売後調査を実施することとされた。
5 多発性骨髄腫への使用は、再発又は難治性の場合に限られる。
全統模試Ⅱ
問 338 40 歳女性。多発性骨髄腫に対し、以下の薬剤が処方された。この薬剤に対する取扱
い及び薬剤情報提供について、正しいのはどれか。2つ選べ。
(処方)
サリドマイドカプセル 100 mg
1 回 1 カプセル(1 日 1 カプセル)
1 日 1 回 就寝前 14 日分
1 1 日 1 回、朝食前に服用のため、疑義照会が必要である。
2 使用に際して、処方医師及び薬剤師に加え患者を TERMS 委員会に登録する。
3 妊娠希望の場合、服用中止後半年間は避妊するよう指導する。
4 服用を終えた空のシートは、次回の診察時まで捨てないよう指導する。
5 やむを得ず、本剤を開封して調剤する場合には、クリーンベンチ内で調製する。
問 319
この男性は、介護保険の給付を受けるために申請をすることとなった。介護保険制度に関する
(法規)
説明のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 75 歳以上の人は、自己負担金が免除されます。
2 要介護状態の区分は、介護認定審査会が判定します。
3 要介護状態は、要介護 1 と 2 の 2 つに区分されています。
4 要介護認定を受けた場合、訪問による薬剤管理指導に係る給付は、医療保険が優先されま
す。
5 介護支援専門員は、サービス計画書(ケアプラン)の作成等を行います。
直前講習会
問1 保険薬局の保険薬剤師が行った在宅患者訪問薬剤管理指導に関する記述のうち、
正しいの
はどれか。1 つ選べ。
1 在宅患者訪問薬剤管理指導は介護保険の在宅サービスである。
2 要介護認定を受けている患者には実施できない。
3 在宅患者訪問薬剤管理指導に要した費用は、地方社会保険医療協議会に請求する。
4 病院に入院中の患者に対しても実施できる。
5 同一月内に、複数の薬局が同じ患者に対し在宅患者訪問薬剤管理指導料を算定でき
る。
<解答> 2
43
問 332
(実務)
全統模試Ⅱ
問 331-332 医師からパクリタキセル注射剤を投与したいと、カンファレンスにおいて提
案があった。抗悪性腫瘍薬として、タキソール®注射液とアブラキサン®点滴静注が院内で
採用されている。医師は、2 つの製剤に関する情報提供を薬剤師に求めた。
問 331 タキソール®注射液に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1 投与後の蕁麻疹等を回避するため、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射
液、ジフェンヒドラミン塩酸塩錠及びラニチジン塩酸塩注射液が使用される。
2 ジスルフィラム投与中の患者に対して投与することができる。
3 0.22μm 以下のメンブランフィルターを用いたインラインフィルターを通して投
与する。
4 ポリ塩化ビニル製の輸液バックを用いることが可能である。
5 本剤は他のものと区別するが、かぎをかけて保管する必要はない。
44
問 333
(実務)
メディやま
調剤・水剤の秤量計算(w/v%)
、メートグラス(メニスカス)
、一般名処方
問 345
(実務)
全統模試Ⅱ
問337 乳酸リンゲル液500 mLに含まれる電解質について、
医師から問い合わせがあった。
この溶液中の Na+の濃度(mEq/L)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、
原子量はそれぞれ Na:23、Cl:35.5、K:39、Ca:40 とし、乳酸(C3H6O3)の分
子量は 90 とする。
塩化ナトリウム
3.0 g
塩化カリウム
0.15 g
塩化カルシウム
0.1 g
乳酸ナトリウム
1.55 g
注射用水
適量
全 量
1 4
500 mL
2 30
3 100
45
4 110
5 130
46