皮膚科 2012 4 年前期

皮膚科
2012
4 年前期
1.急性湿疹でみられる原発疹はどれか。2 つ選べ。
1 丘疹
2 紫疹
3 水泡
4 膨疹
5 潰瘍
2.続発性はどれか。
1 丘疹
2 結節
3 水泡
4 鱗屑
5 局面
3.出血があるのはどれか。
1 紅斑
2 紫斑
3 びらん
4 潰瘍
5 瘢痕
4.尋常性乾癬で見られる現象を 2 つ選べ。
1 Kobner 現象
2 Nikolsky 現象
3 Auspitz 現象
4 Darier’s 現象
5 Dimple 現象
5.乾癬について正しいものはどれか。
1 家族内発症が多い
2 欧米人より日本人に多い
3 爪に病変を生じない
4 関節症状が伴うことがある
5 自然治癒することがある
6 成人よりも小児に多い乾癬はどれか。
1 滴状乾癬
2 尋常性乾癬
3 斑状類乾癬
4 膿胞性乾癬
5 乾癬性紅皮症
7.皮膚がんを発症しうるのはどれか。
1 乾癬
2 ダリエー病
3 汗孔角化症
4 毛孔性好色粃糠疹
5 ジベルバラ色粃糠疹
8.魚鱗癬について
9.青色を呈する母斑はどれか。2 つ選べ。
1 扁平母斑
2 カフェオレ斑
3 太田母斑
4 ベッカー母斑
5 異所性蒙古斑
10.日本人で最も多い悪性異色腫はどれか。
1 脈絡膜悪性異色腫
2 悪性異子型悪性異色腫
3 表在拡大型悪性異色腫
4 結節型悪性異色腫
5 末端異子型悪性異色腫
11.皮膚の悪性異色腫の転移に関するリスク因子はどれか。
1 発生部位
2 発症年齢
3 腫瘍の色調
4 腫瘍の厚さ(深さ)
5 腫瘍の大きさ(直径)
12.菌状息肉症で増殖する細胞はどれか。
1 線維芽細胞
2 組織球
3 B 細胞
4 T 細胞
5 ランゲルハンス細胞
13.遊離皮膚術について分層植皮にあてはまるものを 3 つ選べ。
1 大腿部からよい移植用皮膚が採取できる
2 生着率がよい
3 収縮が少ない
4 色素沈着が少ない
5 網状植皮術に適している
15.いちご状血管腫の説明として正しい組み合わせはどれか。
1 生後 2~3 週間以内に紅色斑、丘疹として発生、徐々に増大して 6 カ月の間に鮮紅色で
表面が顆粒状、分葉状のやわらかい腫瘍となる
2 局所型では 6 カ月過ぎてから自然消退傾向を示し、6 歳頃までに消退する
3 腫瘤型では 6 歳を過ぎてから増大傾向を示し、その約半数が完全退縮し瘢痕を残さな
い
4
乳児における巨大血管腫では血小板減少となることがあり、その場合レーザー装置で
治療する
5 四肢に好発し、顔面に発症する事は稀である
a)1,2
b)1,5
c)2,3
d)3,4
e)4,5
16.太田母斑の特徴として正しい組み合わせはどれか。
1 生来性のものと遅発性のものとに大別される
2 通常は片側の三叉神経第三枝の分布領域に発症する
3 病理組織学的には表皮基底層の色素量の増加が特徴で男女比は 1.5:1 で男性に多い
4 従来は dry ice 療法、表皮剥削術など以外適切な治療法がなく、完治はきわめて困難で
あった
5 レーザー照射治療を1ヶ月以内の間隔で 1~2 回程度繰り返すことで完治する
a)1,2
b)1,5
c)2,3
d)3,4
e)4,5
17.湿疹について誤っているものはどれか。
1 通常痒みを伴う
2 組織標本では脂肪織炎がみられる
3 湿疹三角のような可変的病変がみられる
4 アトピー性皮膚炎も湿疹である
5 潰瘍を伴う
18.接触皮膚炎について誤っているものを選べ。
1 アレルゲンの検索にパッチテストが有用である
2 パッチテストでは被検物質を 72 時間密封貼付する
3 詳細な問診が重要である
4 重症ではステロイド内服を行う
5 接触皮膚炎症候群では、アレルゲンを経皮的に吸収することにより生じる
19.正しいのはどれか。
1 アレルギー性接触皮膚炎の抗原感作にはメルケル細胞が関与している
2 パッチテストは脂漏性皮膚炎の診断に有用である
3 アトピー性皮膚炎の主な治療は脱感作療法である
4 貨幣状湿疹では、ボーエン病などの腫瘍性疾患との鑑別が重要である
5 皮脂欠乏性湿疹は食事中の脂肪摂取量を増やすことにより予防できる
20.アトピー性皮膚炎について
1 年齢によって
2 赤色―試験(+)
3
4
5 カポジ水泡発疹症を合併する
22.フェニルケトン尿症について誤っているものはどれか。
1 伴性劣性遺伝
2 フェニルアラニンをチロミンに代謝する酵素の異常により発症する
3 皮膚色素の減弱、毛髪の褐色化、精神発達遅滞を示す
4 Guthrie 法によりマススクリーニングが実施されている
5 フェニルアラニン制限食を用いることで脳障害を予防する
24.誤っているものを選べ。
1 壊疽性膿皮症では下肢の静脈うっ帯が原因である
2 Churg-Strauss は喘息から起こる
3 Buerger は近年者に好発する
4 Henoch-Schonlein 紫斑は腹痛、胃症状を起こす
5 ベーチェット病は外陰部潰瘍を起こす
25.脱毛症について正しいのはどれか。
1 円形脱毛症は、瘢痕を残す非感染性の脱毛症である
2 円形脱毛症は、年少で発症した場合のほうが予後が良い
3 梅毒により生じる
4 男性型脱毛症では毛嚢が消失する
5 ステロイド内服により生じる
26.サルコドーシスについて正しいものを 2 つ選べ。
1 類上皮性肉芽腫である
2 主病変は表皮細胞である
3 血清カルシウムは低値である
4 血清 ACE は低値である
5 両側肺門リンパ節腫脹を認める
27.正しいものを選べ。
1
2 Peutz-Jeghers 症候群 - 消化管ポリボーシス
3 結節性硬化症 - カフェオレ斑
4
5 真皮下にメラニンが沈着 - 青く見える
28.落葉状天疱瘡の抗体 BP180・Dsg1・Dgs3 の組み合わせを選べ。
29.尋常性天庖層の治療で一般的に第一選択となるのはどれか。
1 副腎皮質ステロイドホルモン全身投与
2 非ステロイド消炎鎮痛剤
3 活性化ビタミン D3 外用
4
5 血漿交換
30.水泡性類天庖瘡患者の皮膚生検組織を用いて、直接蛍光抗体法を行った場合、自己
抗体が検出されるのはどの部位か。
1 角層直下
2 表皮顆粒層
3 表皮有棘層
4 表皮真皮境界部
5 真皮乳頭層
31.掌蹠膿庖症に関して誤っているものはどれか。
1 アルコールを多く摂取する人の方が多く発症しやすい
2 歯性感性症を伴うことがある
3 関節痛を伴うことがある
4 手掌・足底に無菌性膿胞を生じる
5 治療は副腎皮質ステロイドや活性化ビタミン D3 外用薬を用いる
32.表皮の海綿状態が著名になるのはどれか。
1 菌状息肉症
2 結節性紅斑
3 慢性蕁麻疹
4 急性湿疹
5 皮膚サルコイド
33.境界線皮膚炎を発生させるものはどれか。
1 尋常性魚鱗癬
2 扁平苔癬
3 湿性湿疹
4 落葉性天庖瘡
5
34.血管炎で見られない所見はどれか。
1 核塵
2 棘融解
3 血管周囲へのフィブリンの析出
4 赤血球の血管外漏出
5 血管内皮細胞の壊死
35.皮膚検査法について正しいものを選べ。
1 KOH では癜風が分かる
2 プリックラストはプリック後 48 時間後
3 色素性蕁麻疹患者は Kobner(+)
4
5 光試験は UVC に対する最小紅斑量を調べる
36.正しいものを選べ。
1 日光過敏症・ボーエン病は真皮内癌である
2 熱傷斑痕癌で一番発症が多いのは基底細胞癌である
3 単純性血管腫は自然消退する?
4 ヒト乳頭腫ウイルスにより扁平コンジローマが誘発される
5 ざ瘡や外傷などが原因となり、粉瘤が発生する
37.間違っているものはどれか。つ選べ。
1 乳房外 Paget 病は汗腺由来の腫瘍である
2 汗孔角化症は高齢者の顔面に好発する
3 多発する石灰化上皮腫では皮膚筋炎との合併を検索する
4 多発性ボーエン病ではヒ素との関連を疑う
5 日本人の基底細胞癌は色素性が多い
38.脂漏性角化症について誤っているものを 2 つ選べ。
1 脂漏性角化症は手掌や足底に好発する
2 脂漏性角化症が急速に増加する場合は Leser-Tre’lat 徴候と呼ばれる
3 脂漏性角化症は別名「老人性疣贅」と呼ばれる
4 脂漏性角化症は脂腺上皮由来の腫瘍である
5 脂漏性角化症は高齢者に多い
39.誤っているものを選べ。
1 ダーモスコピーは色素性病変の鑑別に有用である
2 初期の有棘細胞癌の腫瘍マーカーは SCC を使う
3 病理組織固定にはホルマリン 10%を使用する
4 乳房外パジェットの腫瘍マーカーは CEA を使う
5 ケラトアカントーマは基底細胞癌との鑑別が困難である
40.蕁麻疹と血管性浮腫について誤っているものを選べ。
1 原発疹は紅斑と膨疹である
2 診断として、
「紅色皮膚描記症」の確認が挙げられる
3 多くはⅠ型アレルギーより生じ、非アレルギー性はまれである。
4 慢性と急性の違いは個々の皮疹が消えるまでの時間ではない
5 ステロイド内服は効果あるが、外用は効果ない
41.紅皮症について正しいものを選べ。
1 紅皮症の病理組織で共通な所見は表皮の角化異常である
2 遠心性環状紅斑は強いかゆみや辺縁の水泡を伴う
3 感染性の多型紅斑
4 軽・重症に関わらず多型紅斑の原因は薬剤性が多い
5 多型紅斑の重症化を示唆する所見として、眼・粘膜・咽頭痛・発熱がある
42.結節性紅斑について誤っているものを 2 つ選べ。
1 中高年女性に好発する
2 治療にはヨードカリを用いる
3 急性型の原因の一つにピル(経口避妊薬)が挙げられる
4 慢性型の原因として結核・クローン病が挙げられる
5 容易に潰瘍化する
43.薬疹について誤っているものを 2 つ選べ。
1 薬疹とウイルス感染による皮膚症状は容易に鑑別できる
2 再投与試験で必ず再現することができる
3 分子標的薬の治療薬では薬疹で薬剤を中止しない
4 AGEP は薬剤中止で 2~3 週で治癒するが、DIHS は中止しても遷延化する
5
重症薬疹で入院・死亡・後遺症のある患者や家族に、薬剤副作用の救済制度があるこ
とを伝える
44.日光過敏をきたすものはどれか。
1 菌状息肉腫
2 ライム病
3 瘢風
4 悪性リンパ腫
5 全身性エリテマトーデス
46.疥癬治療法について誤っているものを 2 つ選べ。
1 ビタミン D3 外用
2 安息香酸ベンジルローション外用
3 オイラックス
4 γ-BTP 内服
5 抗生物質投与