東京医療保健大学シラバス 科目分類 専門職の教育 科目番号 開講学科 医療情報学科 学年 配当セメスター 区分 単位数 授業時間数 1 前期 必修 2 30 15080 授業科目名 (英文) コンピュータシステムⅠ(ハードウェア) (Computer Systems Ⅰ(Hardware)) 山下 担当教員名 和彦 授業の概要及び到達目標 コンピュータの基本設計(コンピュータアーキテクチャ)の基礎,内部構成,処理の仕組みを 学ぶ.コンピュータシステムはパソコンのみに限らず,家電,スマートフォンなどの携帯機器な ど幅広く存在する.ここでは,その基本的な理解を促し,ネットワークとの関連,コンピュータ・ ハードウェアの基礎的知識を習得する. 今後コンピュータを活用していく上で基盤となる知識の習得を到達目標とする. 準 備 学 習 等 講義の内容についてしっかり復習をすること.また講義内で出される課題を解き,提出を求め る.授業の最初には,小テストを行う日を設ける. 本講義は,IT パスポート,基本情報技術者試験等とも関連内容に触れる.講義と並行して, 試験対策用テキストを予習,復習すると学習効率の向上につながる. 遅刻,欠席は講義内容を理解できずに遅れる要因である.遅刻欠席のないように出席すること. 成績評価の方法 中間テスト(30%) ,期末テスト(40%),出席点等を勘案して評価 担当教員が作成した講義資料を配布し,それを基に講義を進める. テキスト 参考図書 備 ・基本情報技術者 標準教科書 大滝 みや子.オーム社 ・イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室 技術評論社 考 148 東京医療保健大学シラバス 授 業 計 画 1 回目:コンピュータシステムの構成:コンピュータの形態(デスクトップパソコン,ノートパ ソコン,タブレット,スマートデバイス,携帯端末,ウェアラブル端末等)を理解し, コンピュータの構成(ハードウェアの 5 大装置等)とその基本的処理について学ぶ.関 連する用語を理解する. 2 回目:コンピュータ構成装置の詳しい理解,プロセッサ,その基本処理:コンピュータの構成 装置の原理の詳しい理解,プロセッサ(CPU・GPU・DSP 等)の機能・特徴,CPU の命令 語の構成を理解する. 3 回目:記憶装置と主記憶装置:RAM/ROM,DRAM/SRAM 等,各記憶素子の種類・特徴および利用法 ,メモリアクセス高速化の技法(キャッシュメモリ・メモリインターリーブ・デュアル チャネル)について理解する. 4 回目:磁気ディスク装置:磁気ディスクの構成と記憶容量,アクセス時間の計算方法,フラグ メンテーションとデフラグの意味等について理解する 5 回目:入出力インタフェース:入出力インタフェース(USB,IEEE1394,IrDA,Bluetooth 等)の種 別とその特徴について理解する 6 回目:数(2 進/10 進/16 進),基数の変換:2 進数とは?それぞれの特徴と使い方,変換方 法について理解する 7 回目:小数(浮動小数点),補数,加算,減算の取り扱い:小数をどのように表現するか.補 数とはなにかを理解する 8 回目:中間テスト 9 回目:中間テストの解説と復習テスト,ここまでの振り返りの実施 10 回目:演算:論理回路,真理値表から論理式への変換,算術論理演算回路,加算器等につい て理解する. 11 回目:シフト・乗算:論理シフト,算術シフト,乗算の方法について理解する. 12 回目:ソフトウェアとプログラミング:ソフトウェアを作成する流れと言語プロセッサ(コン パイラ,インタプリタ,リンカ等),各プログラミング言語の特徴について理解する. 13 回目:OS の役割(ジョブ管理・タスク管理):コンピュータシステムの性能指標(スループット ・レスポンスタイム・ターンアラウンドタイム),効率的に処理を実施するためのジョ ブ管理・タスク管理(マルチタスク・マルチスレッド・割り込み)の手法について理解 する 14 回目:システムの処理形態:集中処理と分散処理,クライアントサーバモデル,P2P,クラウ ドコンピューティングなどについて理解する. 15 回目:信頼性の評価とまとめ:稼働率・MTBF・MTTR・故障率の計算方法について理解し,全 体のまとめを行う 149
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