ノロウィルスのカーペット対処方法について

ノロウイルスについて
ウールカーペットの対策
2006.12.22
2006 年 12 月、日本全国をノロウイルスの恐怖が襲っております。
池袋のホテルでは、お客様がカーペットに嘔吐してしまいその処理の過程で、菌の広がり
を招いてしまったと聞いております。
ニュースなどでは、漂白剤により予防できる旨が大きく報道されましたが、ウールカー
ペットには絶対に使用しないでいただきたく、このレポートを作成いたしました
ウールの特性
1.
羊毛は、耐酸性には非常に強い繊維であるが、アルカリサイドには非常に弱く、黄変
や溶解などが生じます。
(ウールナイロン混などの混率の検査などには、水酸化ナトリウム 5%溶液でウールサ
イドを溶解させ、ナイロンなど他繊維の残量を計測して行います)
2. 日本でのウールカーペットの染色は酸性染料を使用しており、アルカリサイドの洗剤
を使用すると脱色してしまいます。もちろん漂白剤は厳禁です。
3. 羊毛を、お湯の中でもみ洗いをすると、フェルト現象が発生する特性もあります。
ウールフェルトは
この現象を利用して生産されております。
ノロウイルスは 80 度以上の温度で消滅する
ウールカーペットへの処理方法
1.
ゴム手袋等を着用し、タオル等で嘔吐物を取り除く。
(注:使ったタオルは焼却又は漂白する)
2.
水を撒き、残った汚物をペーパータオルなどにしみこませて取り除く。
(注:激しくこすらないでください)
(注:広い範囲の場合、水を撒き過ぎるとカーペットが縮んでしまいます。パイルが
濡れる程度にしてください。カーペットの裏面までは濡らさないでください)
3.
汚れが残っている場合は、中性洗剤の水溶液で叩くように汚れを取る。
4.
洗剤を残さないように水を撒き、ペーパータオルで取り除く
5.
最後にスチームクリーナー(90 度以上のスチームが出るもの)で殺菌する。
(注:激しくこすらないでください
パイルがフェルト化します)
当社ホームページhttp://www.hdc.co.jp/cleaning/cleaning.htmlにスチームクリーニング
の写真があります。使用しているものは、ケルヒャーのクリーナーで約 4 万円ぐらいで
販売されております。
堀田カーペット㈱
堀田
繁光