2003年2月28日日曜版 New York Times 掲載の公開質問状 ブッシュ大統領、 この戦いはアメリカの強 さではなく絶望を示します ブッシュ大統領と 世界中の人々に対する、 マティアス・ラス医師の公開質問状 可能な限り自然な手段で心疾患を撲滅し、何百万もの命を救う発見に寄与する名誉を与えられた内科 医および科学者として、私はあなたに問いかけます。この戦争の目的は、「テロリズム」と戦うわけ でもなく、油田を征服することでもなく、もしかすると最大投資産業である製薬業界を保護するため なのでしょうか? 世 界中の何百万もの人々が、製 薬業界は疾病の存続を基盤と する投資産業であるということに気 づき始めています。 から何十億ドルもの損害で訴えられ 、タバコ業界と同じ冷酷な運命に直 面したのです。2001年8月、製薬 業界は限りなく終焉に近づいていま した。 製薬業界の生き残りは、以下の4つ の主な要素によって脅かされていま す。 し かしその後、すべては2001年 9月11日に止まりました。こ の日を境に、国際社会の注目は製薬 業界が直面していた危機から別の方 向へすり替わって行ったのです。 1 解決不能なビジネス問題 製薬 業界の本質は「疾病ビジネス」で す。 その基盤となるのは、症状を和らげ る一方で、疾病の根本的原因を排除し ない、新たな合成薬品の特許性です。 こ の業界の成長の前提条件となるのは、 疾病の存続と拡大です。疾病の予防お よび撲滅は、 このビジネスの経済基盤を 弱めることになります。 2 解決不能な法的問題 製薬の致 命的な副作用に対する患者の訴 訟の波は、 この業界を脅かしています。 薬品の副作用は、先進国における主 な死因の4つ目の原因である (全米医 学 会 誌 1 9 9 8 年 4月1 5日発 行 号: Journal of the American Medical Association) ため、 この訴訟の終わり はまだ見えていません。毎年、第二次世 界大戦とベトナム戦争の犠牲者を合わ せた数より多くのアメリカ人が、製薬に より死亡しています。 3 解決不能な倫理的問題 製薬業界 は、特許収入からの利益を維持する ことと、人々の健康への要求に応えるこ とという本質的な問題の狭間で葛藤し ています。開発途上国では、 エイズや伝 染病が広がった主な原因が薬品の収 益性となっています。 4 解決不能な科学的問題 ビタミン 研究、細胞医学および自然治療の 進歩により、今日の最も一般的な疾病 を抑えることができるようになっていま す。 これらの、安全で、有効で、経済的な 自然治療は症状の緩和だけでなく、疾 病の予防と撲滅にも重点を置いていま す。 この事実や、特許性がなく収益性の 低い自然治療によるアプローチが、製薬 業の経済基盤を脅かしています。 様 々な出来事が現在の危機につ ながったとはいえ、バイエル 社のコレステロール低下薬Baycolに 関するスキャンダルほど製薬業界全 体の存続を脅かすものはありません でした。 2001年8月、バイエル社は同社の 先進的な新薬Baycolを販売停止し回 収せざるをえませんでした。それは 、この薬を服用した患者の50人以 上が死亡し、600万人以上の患者が 横紋筋融解(筋肉組織の破壊)とい その時から、ブッシュ政権の目標は 、以下の活動を通じた製薬業界の存 続保証となりました。 2001年9月11日 この悲劇で、2,600人の罪のない人々の命が失 われました。 しかし、10日ごとに同じ数の人々が薬 の副作用により亡くなっています。 ( 参考:JAMA, 1998年4月15日) う致命的な副作用の脅威に晒される ことになったためです。イギリスの 多国籍製薬会社であるスミスクライ ン・ビーチャム(SKB)社はバイエ ル社のグローバル・マーケティング ・パートナーでした。 100年以上続く、製薬業界の最大 手企業であるバイエル社と、世界 第2位の大手製薬会社である英国の SKB社は、壊滅的な訴訟やその他の 経済危機に直面しました。 • B a y c o lを服 用していた世 界中で 7,000人以上の患者が、上記2社に 対し個人訴訟や集団訴訟を起こしま した。 • 政府当局は、上記製薬会社の幹部に 対し、重過失を理由に刑事訴訟を起 こしました。幹部らは致命的な副作用 について把握していたにもかかわらず 、服用を推進していたのです。 • 投資家は株価の下落で数十億ドルも の損失を被り、上記2社の存続自体 が脅かされる結果となりました。 B aycolのスキャンダルはドミノ倒 しの始まりに過ぎませんでした 。数週間のうちに、多くの多国籍製薬 会社が、他の製薬(ベータブロッカー、 カルシウム拮抗薬、 エストロゲン補充療 法など) の服用による重い副作用に苦し む患者からの訴訟に直面することにな りました。 • 解決不能な科学的問題への対策 ブ ッシュ政権は、 「コーデック国際食品 規格委員会(Codex Alimentarius Commission) を悪用して、世界中の 自然治療を排除しようとする製薬業 界の世界的な動きを主導しています。 マティアス・ラス博士は結核やガンにおける自然治 癒に関して画期的な提案をした医師・科学者です。 ニューヨーク科学アカデミーの他、 名高い科学団体 の会員でもあります。ノーベル化学・平和賞を受賞 したライナス・ポーリング博士は、 彼に対して10年前 にこう述べています。 「あなたの発見は、 何百万人も の人々にとってあまりにも重要なものであるため、 あ らゆる産業を脅かす可能性がある。 この発見の普及 を妨げようと、 いつか戦争が始まるかもしれない。 そ の時は必ず立ち向かって欲しい」 そして今、 その時が 訪れたのです。 歴史からの教訓 70年前の今週、世界を震撼させ、先の世 界大戦の発端となる事件が起こりました。 1933年2月27日、ドイツ帝国議会議事堂( Reichstag)が放火されたのです。 この攻撃は 「テロリスト」 によるものだという公式見 解に対し、間もなく海外で疑問の声があがりました 。現在では、 この事件は見せかけとして意図的に利 用されただけであり、 「全権委任法」 は前もって準 備されていたことが判明しています。 帝国議会議事堂の放火に続き、以下のことが 実施されました。 • 公民権の廃止 • 「国土治安法(“Schutz von Heim und Reich)を含む、全権委任法(授権法)の制 定 1933年の放火事件により、12年間の独裁体制と 第二次世界大戦の法的な基盤が出来上がりまし た。 これにより最大の利益を得たのは、石油化学 業界での世界的独占を狙っていた、 ヨーロッパ最 大の石油化学カルテル、IG-Farbenだったのです。 • 解決不能な倫理的問題への対策 最 近の開発途上国に対するエイズ対策 の救済政策としては、製薬会社に対 する150億ドルの助成金が挙げられ ますが、 これは免疫不全に効果的な 自然治療法を排除し、製薬会社に経 済的に依存する体制を維持するため の政策なのです。 • 解決不能な倫理的問題への対策 「 国土治安法」 の主要な条項で、製薬 会社に現在および将来のワクチンに 対する免責を保障しています。 「医学 訴訟改革」 の追加計画としては、製薬 会社に対する薬害訴訟の制限が含ま れています。 • 解決不能なビジネス問題への対策 この問題の解決は、製薬業界の本質 である疾病ビジネスの崩壊を意味す るため、解決は不可能です。 この産業の存続のための唯一の選択肢は 、製薬投資ビジネスと健康市場における世 界的な独占状態を人為的に維持する保護 貿易法です。 イラクとの戦いは、「テロリズム」 との戦いでも油田の征服でもありま せん。これは世界を掌握し続けるた めに、脅威という心理的状態を作ろ うとする製薬/石油化学業界の投資 家集団による、長期戦略の一部なの です。 長期的な国際紛争や戦争、さらには 大量殺りく兵器までも使って、この 目的を達成し、反対勢力を抑えよう としているのです。 この戦いは強さではなく、絶望を示 すものです。 要するに、製薬業界は州や国家全体 1933年2月27日 -� 70年前 - ドイツ帝国議会議事堂が放火されました。 この出来 事は、 ヨーロッパ最大の企業カルテルの利益をなる ような、民主主義の改革に見せかけた独裁政治を もたらしました。 1946年、47年に行われたニュルンベルク戦争裁 判では、 このカルテルは 「占領」、 「略奪」、 「奴隷制 度」 の疑いで裁判にかけられました。 その結果、 カ ルテルはバイエル、BASFおよびヘキストへ解体さ れました。 この戦争裁判では、上記の企業なしでは、第 二次世界大戦は不可能だっただろうというこ とが立証されました。米国主任検察官テルフ ォード・テイラーは次のように述べています 。「彼らの罪を明らかにしない限り、将来の 世代に対して、さらに多くの危害を与えるこ とになるだろう」 そして今、再び何百万もの人々が、自らの政 府によって誤った方向に導かれる危険な状態 にあります。歴史から学ばない人間は、また 同じことを繰り返す運命となるのです。 ブッシュ大統領、人類の名において、この戦争を止めてください。 マティアス・ラス医師 詳しい情報をご希望の方はこのHPをご覧ください: www.dr-rath-health-foundation.org この公開情報サービスは、 自然健康政策によって支援を受けた何百万もの患者によって支えられています。
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