最高 500 万円 におよぶ違法な退職金削減 が

特別号(2012/12/18)
東京大学職員組合発行
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http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/
道理無き大学教職員の賃下げに反対!
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最高 500 万円におよぶ違法な退職金削減
が、十分な説明もなく強行されようとし
ています!
東大本部は 12 月 4 日、東大ポータルに「就業規則等の主な改正事項(案)」を掲載しました。
その中には退職金が最高で 500 万円も削減になる「退職手当の見直しに伴う改定」が含まれて
いますが、金額面で教職員にどの程度の不利益がかかるのかの説明は一切無く、単に「調整額」
が掲載されているだけの、教職員への十分な説明をしようという意図が全く見られない内容にな
っています。このような教職員にとって多大な不利益となる変更を、十分な説明もないまま、僅
か1ヶ月後の2013年 1 月 1 日から実施しようとしています。このような横暴を見過ごしては
いけません!以下の試算は、実際に退職金がどの程度減額になるかの例です(全大教による)。
(A 大学の試算)
教授 (教 1、5 級 74 号俸、546,500 円、勤続年数 35 年)
現行
改正後
定年退職の場合
退職年月日
調整率
退職手当額
現行との差
(2013 年 3 月 31 日)
104/100
34,898,520 円
2013 年 3 月 31 日
98/100
33,029,490 円
1,869,030 円
2014 年 3 月 31 日
92/100
31,160,460 円
3,738,060 円
2015 年 3 月 31 日
87/100
29,602,935 円
5,295,585 円
課長 (一般 1、6 級 63 号俸、413,900 円、勤続年数 38 年) 定年退職の場合
現行
改正後
退職年月日
調整率
退職手当額
現行との差
(2013 年 3 月 31 日)
104/100
26,086,392 円
2013 年 3 月 31 日
98/100
24,670,854 円
1,415,538 円
2014 年 3 月 31 日
92/100
23,255,316 円
2,831,076 円
2015 年 3 月 31 日
87/100
22,075,701 円
4,010,691 円
※ 職員の例として 6 級課長を紹介していますが、大学職員の場合、6 級退職は少数です
大学本部の説明は「国家公務員退職手当法の改正にならって、本大学でも引き下げる」というも
のです。国家公務員の退職手当引き下げ法案は、国家公務員と民間の退職給付水準の差が 402.6
万円に開いているとの人事院の報告を受けて、衆議院解散日だった 11 月 16 日にドサクサに紛
れて成立したものです。
この「国家公務員にならって…」というだけで退職金を削減しようとする大学の姿勢は、少なく
とも以下の 3 点で大きな問題を抱えています。
退職金削減強行の問題点
1. これまでの勤続年数分も含めて退職金水準を下げるのは違法である事
国家公務員に準拠して退職金を下げる場合であっても、法人となった大学では退職金は賃金
債権として労働者の既得権となっているため、新しい算定方式を実施日以前の期間に適用す
るのは不利益変更の遡及措置となって労働基準法第 24 条(賃金の不払い)に抵触し、違法
です。裁判提起を視野に入れている大学も出て来ています。
2. 国家公務員より低賃金の大学職員に同等の削減を強いるのは道理が通らない
人事院が示した退職給付水準は、国家公務員と民間との差を指しているのであって、大学法
人職員と民間との差ではありません。東京大学職員の平均給与は、国家公務員(東京都)の
平均より約 13%も低いのです。給与の格差は、退職金の格差にもつながります。この給与
格差は是正せずに、退職金削減水準はならう、というのは道理が通りません。
3. 教職員への十分な説明も代償措置の提案も全く無い、拙速で一方的な態度
退職金が最高 500 万円近くも減るのに、当事者である教職員に対して具体的にどの程度の
削減となるかのモデルも示さず、ポータルに調整率を載せただけで十分な説明を行おうとい
う姿勢が全く見られない大学本部の態度は、労働契約法 10 条にて求められている「労働者
への周知」を満たしておらず、また削減に代わる代償措置や、関連する他の労働条件の改善
といった提案も無いのは「変更後の内容の相当性」にも問題が出てきます。そして労働組合
と協議を重ねて合意を得ようという態度も見られません。
大学法人の退職金は、主に特殊要因運営費交付金から支給されていますが、大学の自己収入か
ら退職金の減額分を補填することも不可能ではありません。大学側はそのような可能性があるこ
とは説明せず、「国家公務員にならって…」という説明のみで押し通そうとしています。
東大職員組合では、道理の無い大幅退職金削減に反対し、全教職員への説明会を開くことなど
を要求する抗議文を提出するとともに、団体交渉を予定しています。
11 月 27 日に「冬季一時金と月例給に関わる団体交渉」を
行いました
冬季一時金の支給率では「昨年と同じ水準」という回答がありましたが、再雇用職員の低い
支給率や、短時間勤務有期雇用職員に対して支給しない方針については、
「これまでと方針が変
わらないので回答を省略します」という内容で、誠実に交渉する意思が感じられない態度でし
た。
また国家公務員の給与臨時特例法を受けて東京大学でも 2012 年 8 月~2014 年 3 月まで
の間、給与を 1.03~4.31%引き下げる特例措置が取られていますが、この給与削減に対して
団交も拒否されている状況であることから抗議をしました。またこの給与削減にかこつけて東
大本部は給与規則に「特に必要な場合は……特例を定めることができる」と「特例条項」を追
加しており、大学側の都合で一方的に給与削減がなされる危険性のある危険な条項なので、直
ちに削除するように要求しました。磯田理事は「特例措置後に自分が理事であれば削除する」
と発言しましたが、今後も悪用を阻止するための注視が必要です。
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