ATIテクノロジーズジャパン RAGE FURY MAXX 価格:オープンプライス(実勢価格3万5000円) ゲーマーにお勧め! ダブルRAGE 128 PRO GLカード ■WinBench 99 Ver.1.2 製品名 Business Graphics WinMark 99 High-End Graphics WinMark 99 RAGE FURY MAXX シングルチップ A 187 532 RAGE FURY MAXX デュアルチップ(AFT)B 186 536 ■3D WinBench 2000 テスト環境 マザーボード: EPoX EP-BX6 CPU: Pentium¡/500MHz(Katmai コア) メモリ:SDRAM 128MB CL=2(PC/100対応) HDD: Western Digital WD Expert 29100 OS: Windows 98 Second Edition WinBench 99 は,Ziff-Davis Publishing の米 国における登録商標です。 WinBench 99 version 1.1¬ 1993-1998 Ziff-Davis Publishing Company All rights reserved. RAGE 128 PRO GL を アングルセットアップを行 194 555 A 43.4 33.5 29.6 21 B 57.6 46.9 43.1 32.9 C 46 31.7 30.6 18.1 ■3D Mark 2000 A B C 1024×768ドット・16ビットカラー 1024×768ドット・32ビットカラー 1280×1024ドット・16ビットカラー 1280×1024ドット・32ビットカラー 2205 1821 1517 1167 2800 2612 2352 1974 2472 1814 1734 1044 ■Quake ¡ Arena A B C 1024×768ドット・16ビットカラー 1024×768ドット・32ビットカラー 1280×1024ドット・16ビットカラー 1280×1024ドット・32ビットカラー 34.2 28.9 21.8 17.5 51.8 48.4 39.8 32.8 38.8 27.6 20.3 15.5 2 個搭載 う。フレームが切り替わる 「RAGE FURY MAXX」は,RA とき,前後のフレームが表 GE 128 PRO GL を2 個搭載した 現する場面の変化はごくわずかな 高速モデルである。複数のビデオ 場合がほとんどなので,大半はビ ベンチマーク結果を見ると,デ チップによって3D グラフィックス デオチップ間の負荷バランスをう ュアルチップの効果が絶大である 処理を飛躍的に向上させるMAXX まくとれるといった具合である。 ことが分かる。シングルチップ動 デュアルチップの劇的な効果 テクノロジー(Multiple Asics Te なお,MAXXが有効なのは,フ 作時と比較すると,30 ∼60 %ほど chnology)の採用が大きな特徴と ルスクリーン時の3D グラフィック 速度が向上している。そして解像 なっている。 ス処理のみなので,2D グラフィッ 度が高ければ高いほど,色数が多 デュアルチップ駆動というと, クスやウィンドウモードの3D グラ ければ多いほど,速度向上率は高 ビデオチップにATI テクノロジ 3dfx のVoodoo2 で採用されたSLI ーズのRAGE 128 PRO GL を2 (Scan Line Interleave)を思い出 個搭載した高性能なビデオカー すが,MAXXも目指す方向はほぼ ド。ビデオメモリはビデオチッ 同じと考えていい。ただし,SLIが プごとに32MB ずつ搭載されて 1024×768ドット・16ビットカラー 1024×768ドット・32ビットカラー 1280×1024ドット・16ビットカラー 1280×1024ドット・32ビットカラー ELSA Synergy¿ C フィックスについては,片方のチ い。2/15 号の/Vmag.exPRESS で ップのみが使用される。 報告したときには,デュアル動作 時で不本意な結果を残していたが, 各ビデオチップごとに 走査線(奇数ラインと偶数ライン) ビデオメモリが 32MB ビデオメモリは,ビデオチップご 今回使用したドライバ(Ver.4.11. 2449)では大きく改善されている。 またATI テクノロジーズの情報 いる。3D処理性能は,シングル ごとに処理するビデオチップを割 チップ動作時と比較して50%以 り当てているのに対して,MAXX とに32MB ずつ搭載されている。 によれば,同一解像度において16 上も高速化されることがある。 ではフレーム(奇数フレームと偶数 合計すると64MB になりかなり大 ビットカラーと32 ビットカラーの フレーム)ごとにビデオチップを割 容量だが,実際には各ビデオチッ 速度差は5%程度に収まるとされて り当てている。このレンダリング手 プ専用メモリとしてそれぞれ割り いるが,今回のベンチマークテス 法を,同社ではAFR(Alternate 当てられている関係で,表示可能 トでは10 ∼ 20 %ほど差が出てい Frame Rendering) と呼んでいる。 な解像度や色数,3D処理に割り当 る。ただしデュアルチップ化による てられる作業用スペース(テクスチ 速度向上は,32 ビットモードでの などは32MB 一方のビデオチップと関係なく, ャやZ バッファなど) 速度低下を十分覆い隠しているの 価格 オープンプライス 問い合わせ先 ATIテクノロジーズジャパン @03-5275-2241 ビデオチップ RAGE 128 PRO GL×2 対応バス それぞれのビデオチップは,もう 自分が受け持つフレームのトライ AGP 2X/4X メモリ 32MB SDRAM(7ns)×2 RAMDAC 300MHz(ビデオチップに内蔵) 最大解像度 1600×1200ドット/90Hz(32ビットカラー時) 対応OS Windows 95/98 コストパフォーマンス 機能性/操作感 総合評価 ディスプレイプロパティの詳細。ATI の ディスプレイプロパティは非常に多機能 である。とくに RAGE FURY MAXX に は,シングルチップ動作とデュアルチッ プ動作を選択する項目が用意されている のときとまったく変わらない。 で,トータルとして見ればまったく RAGE FURY MAXXはハイエ 問題にならない。また,参考とし ンド向けの製品ながら,ゲーマー てRIVA TNT2 を搭載したビデオ に最適な高速描画のみにターゲッ カード(ELSA SynergyⅡ)の結果 トを絞っているため,同ビデオチ も 併 記 し た が , RAGE FURY ッ プ を 搭 載 し た RAGE FURY MAXXのほうがはるかに高速であ PRO や ALL-IN-WONDER 128 ることが分かる。2D 性能について PRO のように,テレビ入出力やテ は,前述のとおりシングルチップ レビチューナーなどの付加機能は 動作になることから,どちらも似 とくに搭載されていない。基板上 たような結果を残している。 にはセカンダリディスプレイコネク デュアルチップの効果は非常に タ用のパターンが一応残されてい 高く,高解像度,多色環境におい るが,デュアルヘッドのモデルは発 てゲームを楽しむユーザーにも十 売されていない。 分満足のいく製品だ。(伊勢雅英) 251 Review
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