(案)(PDF:1085KB)

2011年3月
(平成23年3月)
豊川市
目
次
第1章 計画策定にあたって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 計画策定の経緯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 基本的考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3 豊川市のこれまでの取組・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
2
3
6
第2章 施策の体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 将来像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2 基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3 基本計画推進体制概念図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4 施策体系図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
12
14
19
20
第3章 施策の内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
基本目標1 人権を尊重し、自立と思いやりの心を大切にするまち・・・・・・
基本目標2 誰もが対等に参画することのできるまち・・・・・・・・・・・
基本目標3 個性と能力を発揮して働くことのできるまち・・・・・・・・・
基本目標4 生涯にわたり健康で安心して暮らせるまち・・・・・・・・・・
基本目標5 みんなで創る住みよいまち・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
22
33
46
58
64
資
68
69
71
75
80
84
87
1
2
3
4
5
6
7
8
9
料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目標値・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
市民相談事業一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男女共同参画社会基本法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
豊川市男女共同参画推進条例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
豊川市男女共同参画審議会規則及び審議会委員・・・・・・・・・・・・
豊川市男女共同参画基本計画策定委員会及び作業部会・・・・・・・・・
策定経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 92
関係法律・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 95
・配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律
・次世代育成支援対策推進法
・雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律
年 表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 125
第1章
計画策定にあたって
1
1 計画策定の経緯
豊川市では、誰もが主体的に参画する活力あるまちとして一層の発展を遂げるため
に、男女が性別にかかわりなく、互いに人権を認め合い、自立した個人として社会の
あらゆる分野に希望を持って対等に参画し、その責任を担うことができる男女共同参
画社会の実現を目指し、
「豊川市男女共同参画推進条例」を2009年(平成21年)
4月1日から施行しました。
また、この豊川市男女共同参画推進条例に先立ち、男女が互いの人権を尊重し、対
等な社会の構成員としてともに認め合い、主体的に地域活動や政策決定の場などのあ
らゆる場面に参画し、個人の能力や個性を十分に発揮でき、安心してくらすことので
きるまちを市民全員でつくっていくために「とよかわ男女共同参画プラン」を200
1年(平成13年)3月に策定(2004年(平成16年)3月改訂)し、様々な取
組を行ってきました。
しかしながら、様々な分野で「男は仕事、女は家庭」といったジェンダー※1にと
らわれた固定的性別役割分担意識※2や慣習、特権意識が今なお根強く存在し、なお
一層の努力が求められています。
こうしたなか、社会に目を向けると少子・高齢社会の進展と経済情勢の悪化、市民
ニーズの多様化など、生活環境は大きく変化してきています。
さらに豊川市においては、2006年(平成18年)2月に旧宝飯郡一宮町と、2
008年(平成20年)1月に旧宝飯郡音羽町、同御津町と、2010年(平成22
年)2月に旧宝飯郡小坂井町と合併をしてきました。
このような情勢のもと、現行の「とよかわ男女共同参画プラン」については、20
11年(平成23年)3月に期間満了となることから、国や愛知県の動向、社会情勢
の変化を勘案するとともに、条例の基本理念に基づき、豊川市の男女共同参画施策を
さらに推進するための行動計画を策定するものです。
※1ジェンダー
生まれついての生物学的性別に対し、社会通念や慣習の中にある男性像又は女性像の
ような、社会によって作られた社会的性別をいいます。男女ともに、この社会的性別で
縛られ、個性と能力が活かせない状況からの解放をジェンダー・フリーといい、世界共
通のキーワードとなっています。
※2固定的性別役割分担意識
男性、女性を問わず個人の能力などによって物事の役割の分担を決めることが適当で
あるが、「男は仕事、女は家庭」などのように性別を理由として役割を固定的に分ける
考えのことをいいます。
2
2 基本的考え方
(1)目的及び理念
この計画は、豊川市に住む人をはじめ、働く人、訪れる人など、豊川市に関係する
全ての人が、男女の性別にかかわりなく、人権を尊重し、あらゆる分野に対等に参画
し、それぞれの個性と能力を十分に発揮でき、責任を担うことができる男女共同参画
社会の実現を目的として、豊川市男女共同参画推進条例に規定する基本理念に基づき、
市と市民、教育に携わる者、市民活動団体、事業者がそれぞれの役割を担い、男女共
同参画に関する施策を共に推進し、実施するために策定します。
豊川市男女共同参画推進条例 基本理念(条例第3条)
男女共同参画の推進は、次のことを基本理念として行わなければなりま
せん。
⑴ 男 女が 性別 による 差別 的 取扱 い を受 け る こと なく 、 個 人と し て
人権 が尊重さ れ 、自 ら の 意思 と 責 任に よ りそ れぞ れ の 生き 方を 選
択し 、個性と能 力を発揮 する機 会が 均等 に確 保さ れるこ と。
⑵ ジ ェン ダ ー による 固 定的 な役 割 分 担 意 識に 基づ く 社 会制 度や 慣
行が 、社会の あ らゆ る 分 野の 活 動 にお け る男 女の 自 由 な選 択を 制
限す ることのな いよう配 慮され るこ と。
⑶ 男 女が 社 会 の一員 と して 、社 会 の あ ら ゆる 分野 に お ける 方針 の
決定 、計画の立 案等に対 等に参 画す る機 会が 確保 される こと 。
⑷ 男 女が 家 庭 におい て それ ぞれ の 個 性 を 尊重 し、 家 族 の一 員と し
ての 役割を果 た すと と も に、 互 い の協 力 と社 会的 支 援 の下 に、 育
児、 介護その 他 の家 庭 生 活に お け る活 動 とそ れ以 外 の 活動 の両 立
がで きるよう配 慮される こと。
⑸ 男 女が 互 い の性の 理 解を 深め る と と も に、 リプ ロ ダ クテ ィブ ・
ヘル ス※3とリ プロダク ティブ ・ラ イツ ※4 が尊 重され るこ と。
⑹ 男 女共 同 参 画の推 進 に向 けた 取 組 が 国 際的 な理 解 と 協調 の下 に
行わ れること。
※3リプロダクティブ・ヘルス
男女が、性と生殖に関する健康を含め、生涯にわたり身体的、精神的及び社会的に良
好な状態であることをいいます。
※4リプロダクティブ・ライツ
産む性としての女性の自己決定権を含め、リプロダクティブ・ヘルスを享受する権利
をいいます。
3
(2)計画の位置づけ
この計画は、「豊川市男女共同参画推進条例」第11条に基づく男女共同参画の推
進に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な計画です。また、「男
女共同参画社会基本法(平成11年法律第78号)」第14条第3項に規定する「市
町村男女共同参画計画」です。
(3)計画期間
この計画の期間は、2011年度(平成23年度)から2020年度(平成32年
度)までの10年間とします。
また、計画途中においても社会情勢の変化や施策の進捗状況などを勘案し、201
5年度(平成27年度)に必要に応じて計画の見直しを行います。
(4)他の計画との関連
国においては、現在、「第2次男女共同参画基本計画」に沿って様々な取組が行わ
れていますが、2010年度(平成22年度)で期間満了となるため、2011年度
(平成23年度)からを計画期間とする「第3次男女共同参画基本計画」の2010
年内(平成22年内)策定に向けて作業が進められており、策定にあたっての基本的
な考え方が内閣府に設置されている「男女共同参画会議」へ諮問され、「第3次男女
共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(答申)(以下、「「男女共同参画
会議の答申」」という。)」を受けています。
この「男女共同参画会議の答申」では、男女共同参画社会の実現により目指すべき
社会は、
①固定的性別役割分担意識をなくした男女平等の社会
②男女の人権が尊重され、尊厳を持って個人が生きることのできる社会
③男女が個性と能力を発揮することによる、多様性に富んだ活力ある社会
④男女共同参画に関して、国際的な評価を得られる社会
としており、特に、固定的性別役割分担意識が根強く、これを解消するための取組が
不十分であったことや男女共同参画が働く女性の支援という印象を与えたことなど
を反省して、「男女共同参画会議の答申」においては、女性の活躍による社会の活性
化はもちろんのこと、男性や子どもにとっての男女共同参画や様々な困難な状態に置
かれている人々への対応、女性に対するあらゆる暴力の根絶、地域における身近な男
女共同参画の推進を改めて強調して取り組んでいくことが盛り込まれ、これを基に
「第3次男女共同参画基本計画」の策定について検討が行われました。
また、愛知県においても、現行「あいち男女共同参画プラン21」が、2010年
度(平成22年度)で期間満了となるため、2011年度(平成23年度)からの新
たな基本計画策定に向け、国と同様に検討が行われました。
豊川市の計画は、国における「男女共同参画会議の答申」と「第3次男女共同参画
基本計画」
、愛知県が策定する「新あいち男女共同参画プラン(仮称)」の内容を踏ま
えるとともに、豊川市における総合計画を始めとした各種計画とも整合性を図り、男
女共同参画社会の実現に向け、総合的かつ計画的に施策を実施する観点から策定して
います。
4
本計画と整合性を図った豊川市の各種計画
・第5次豊川市総合計画
【2006年度(平成18年度)から2015年度(平成27年度)】
・新市基本計画
【2007年度(平成19年度)から2017年度(平成29年度)】
・豊川市役所特定事業主行動計画(後期計画)
【2010年度(平成22年度)から2014年度(平成26年度)】
・豊川市地域福祉計画
【2008年度(平成20年度)から2012年度(平成24年度)】
・第2次豊川市障害者福祉計画
【2006年度(平成18年度)から2015年度(平成27年度)】
・豊川市障害福祉計画
【2009年度(平成21年度)から2011年度(平成23年度)】
・第4期豊川市高齢者福祉計画・介護保険事業計画
【2009年度(平成21年度)から2011年度(平成23年度)】
・豊川市次世代育成支援対策地域行動計画(後期計画)
【2010年度(平成22年度)から2014年度(平成26年度)】
・とよかわ健康づくり計画
【2005年度(平成17年度)から2012年度(平成24年度)】
・とよかわ市民活動活性化基本方針
【2008年度(平成20年度)から2012年度(平成24年度)】
・豊川市多文化共生推進プラン
【2010年度(平成22年度)から2014年度(平成26年度)】
・第2次豊川市生涯学習推進計画
【2006年度(平成18年度)から2015年度(平成27年度)】
5
3 豊川市のこれまでの取組
豊川市の人口は、1976年(昭和51年)に10万人を超えて以降、順調に増加
し、2006年(平成18年)2月に旧宝飯郡一宮町と、2008年(平成20年)
1月に旧宝飯郡音羽町、同御津町と、2010年(平成22年)2月に旧宝飯郡小坂
井町と合併して、現在では、186,073 人、69,404 世帯となっており、1世帯あたりの
人員は、2.68 人で、世帯の細分化が進んでいます。
年齢階層別人口からは、2000年(平成12年)と2010年(平成22年)で
比較すると、いわゆる「団塊の世代」の年齢層が60歳を迎え、50歳代が大きく減
少し、高齢化が進みました。また、子どもを生むことが一番多い年齢層である20歳
代後半から30歳代前半の人口が大きく減少し、今後ますます、少子・高齢社会が進
むこととなります。さらに、性別でみると60歳代からは、女性の人口が男性よりも
多くなっており、女性が男性に比べ長命であることが分かります。
このような時代の背景のなか、豊川市では、1999年(平成11年)8月に男女
共同参画社会の実現に向けた対策と、その関係施策のあり方について広く市民の意見
を反映させ、今後の施策推進に資するため、「豊川市男女共同参画懇話会」を設置し
ました。その後、男女共同参画に関する市民の意見を把握するための意識調査を実施
し、国や愛知県の取組と歩調を合わせ、2001年(平成13年)3月に『自立と支
え合いの男女共同参画社会』を将来像に掲げた「とよかわ男女共同参画プラン」を策
定しました。
この「とよかわ男女共同参画プラン」に基づき、男女共同参画意識の向上を図るた
め、講演会や各種講座の開催、男女共同参画情報紙「ゆい」の発行、ジェンダー川柳
(現ジェンダー標語)の募集などの啓発事業を実施するとともに、ドメスティック・
バイオレンスや児童虐待のなどの暴力の根絶、あらゆる政策・方針決定の場の性別に
よる不均衡の是正、審議会等委員への女性登用率の向上、家庭生活と仕事の両立、ジ
ェンダーによる固定的な役割分担意識のない社会の実現に関する施策など、様々な取
組を行ってきました。
さらには、2009年(平成21年)4月1日に「豊川市男女共同参画推進条例」
を施行し、市民などに対して、豊川市の目指す男女共同参画社会の姿を明確にすると
ともに、男女共同参画の推進に関して必要な事項を審議するため、市民や学識経験者
などで構成される「豊川市男女共同参画審議会」を設置しました。
このほか、この豊川市男女共同参画推進条例の普及と男女共同参画意識を啓発する
ため「男女共同参画フェスティバル」を開催し、広く市民意識の高揚を図っています。
そして、2009年度(平成21年度)には、合併による人口の増加と市民意識の
変化を勘案し、現在の市民などの男女共同参画に関する意識を把握し、これを新たな
基本計画の策定や男女共同参画施策に反映する目的で「男女共同参画についての市民
意識調査(以下、
「市民意識調査」という。)」、
「事業所における男女共同参画調査(以
下、
「事業所調査」という。)」、
「男女共同参画についての職員意識調査(以下、
「職員
意識調査」という。)」を実施しました。
これらの調査の結果から、男女共同参画社会を実現するために必要な行政の推進施
策には、保育や高齢者の施設、介護サービスの充実や、学校教育においての学習の充
実、男女平等を目指した法律・制度の制定や見直し、女性の就労の機会と職場進出の
充実、職場での男女均等な取扱いについての企業への働きかけなどが求められていま
す。
今後とも、これらの意見を施策に反映し、男女共同参画社会の実現に向けた取組を
実施していきます。
6
人口及び世帯数
年 次
1943年(昭和18年)
1947年(昭和22年)
1950年(昭和25年)
1955年(昭和30年)
1960年(昭和35年)
1965年(昭和40年)
1970年(昭和45年)
1975年(昭和50年)
1980年(昭和55年)
1985年(昭和60年)
1990年(平成2年)
1995年(平成7年)
2000年(平成12年)
2005年(平成17年)
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2010年(平成22年)
人 口
総数(人) 伸率(%)
74,071
55,036
55,178
61,359
65,313
75,171
85,860
98,223
103,097
107,430
111,730
114,380
117,327
120,967
137,964
138,844
161,527
160,902
186,073
△ 25.7
0.3
11.2
6.4
15.1
14.2
14.4
5.0
4.2
4.0
2.4
2.6
3.1
14.1
0.6
16.3
△ 0.4
15.6
男(人)
女(人)
44,588
27,291
27,042
31,302
32,632
37,559
43,092
49,170
51,443
53,442
55,724
56,820
58,297
60,337
69,072
69,593
80,695
80,234
92,832
29,483
27,745
28,136
30,057
32,681
37,612
42,768
49,053
51,654
53,988
56,006
57,560
59,030
60,630
68,892
69,251
80,832
80,668
93,241
世帯数 1世帯当たり
(世帯) の人員(人)
9,861
11,464
11,132
12,020
14,206
17,796
21,487
25,530
28,344
30,082
33,254
36,000
38,826
42,186
48,545
49,704
57,709
57,865
69,404
7.51
4.80
4.96
5.10
4.60
4.22
4.00
3.85
3.64
3.57
3.36
3.18
3.02
2.87
2.84
2.79
2.80
2.78
2.68
備考
第6回国勢調査
第7回国勢調査
第8回国勢調査
第9回国勢調査
第10回国勢調査
第11回国勢調査
第12回国勢調査
第13回国勢調査
第14回国勢調査
第15回国勢調査
第16回国勢調査
第17回国勢調査
第18回国勢調査
人口調査10.1
〃
〃
〃
人口調査4.1
合併経緯:2006年(平成18年)2月1日一宮町、2008年(平成20年)1月15日音羽町・御津町、2010年
(平成22年)2月1日小坂井町
資料:国勢調査、愛知県「あいちの人口(年報)」より。2010年(平成22年)については市民課住民登
録データより
7
年齢階層別人口(人口ピラミッド)
(年齢5歳階級)
2010年(平成22年)4月1日現在推計人口
男性92,832人
女性93,241人
100歳∼
100歳∼
95歳∼
95歳∼
6
74
290
90歳∼
90歳∼
85歳∼
85歳∼
307
887
955
2,043
80歳∼
80歳∼
75歳∼
75歳∼
2,081
3,246
3,084
3,922
70歳∼
70歳∼
4,336
4,864
65歳∼
65歳∼
5,985
5,983
60歳∼
60歳∼
6,907
7,203
55歳∼
55歳∼
5,930
5,981
50歳∼
50歳∼
5,360
5,714
5,318
45歳∼
45歳∼
6,672
5,488
40歳∼
40歳∼
8,131
5,928
35歳∼
35歳∼
6,869
6,215
25歳∼
25歳∼
5,306
5,354
20歳∼
20歳∼
4,747
5,074
15歳∼
15歳∼
4,488
4,905
10歳∼
10歳∼
4,648
4,783
5歳∼
5歳∼
4,627
4,580
8,000
7,386
30歳∼
30歳∼
6,006
10,000
37
0歳∼
0歳∼
6,000
4,000
2,000
0
4,353
0
2,000
4,000
6,000
8,000
(人)
10,000
(人)
2000年(平成12年)4月1日現在推計人口
男性59,022人
女性59,226人
1
100歳∼
6
15
95歳∼
95歳∼
59
112
90歳∼
90歳∼
391
689
1,275
75歳∼
75歳∼
2,096
1,991
70歳∼
70歳∼
2,770
2,329
65歳∼
65歳∼
3,271
2,809
60歳∼
60歳∼
4,261
3,348
55歳∼
55歳∼
4,134
50歳∼
50歳∼
4,782
4,886
45歳∼
45歳∼
4,029
3,599
3,918
4,571
3,868
40歳∼
40歳∼
3,536
35歳∼
35歳∼
3,671
30歳∼
30歳∼
5,607
4,102
25歳∼
25歳∼
4,347
6,000
5,084
20歳∼
20歳∼
3,266
10歳∼
10歳∼
3,189
5歳∼
5歳∼
3,307
0歳∼
0歳∼
4,000
4,107
15歳∼
15歳∼
3,629
8,000
822
80歳∼
80歳∼
1,172
10,000
276
85歳∼
85歳∼
2,000
0
3,514
3,237
3,004
3,168
0
2,000
(人)
4,000
6,000
8,000
10,000
(人)
資料:市民課住民登録データ
8
行政の役割(市民)
21.3%
21.8%
21.0%
1.男女平等を目指した法律・制度の制定や見直しを行う
13.5%
13.7%
13.2%
2.女性を政策決定の場に積極的に登用する
5.7%
6.3%
5.3%
3.各種団体の女性リーダーを養成する
4.職場での男女の均等な取扱いについて周知徹底が図られるよう
企業等に働きかける
17.9%
20.6%
15.8%
5.女性の就労の機会を増やしたり、女性の各種職場への進出促進
のため職業教育や職業訓練を充実する
19.1%
20.3%
18.3%
45.4%
48.7%
42.9%
6.保育の施設・サービス、高齢者の入所施設、介護サービス等を
充実する
16.7%
19.7%
14.4%
7.学校教育や社会教育等の生涯学習の場で男女平等と相互理解
についての学習の充実を図る
23.4%
23.6%
23.3%
8.学校教育において子どもたちが男女共同参画に関する正しい知
識を習得できるようメディアテラシーについての学習の充実を図る
9.女性に関する情報提供や相談・教育などの機能や交流の場とな
る施設を充実する
3.4%
2.7%
3.9%
10.各国の女性との交流や女性の社会進出についての情報提供
など、国際交流を推進する
3.6%
3.6%
3.7%
9.8%
9.6%
10.0%
11.広報誌やパンフレットなどで男女の平等と相互の理解や協力
についてPRする
12.男女共同参画社会を目指すグループ活動の交流やネットワー
ク作りを支援する
5.2%
5.7%
4.8%
13.インターネット、携帯電話などで正しい情報を適正に発信する
ようメディアに働きかける
4.5%
3.9%
5.0%
6.2%
5.4%
6.8%
14.DV、セクハラ等の対策を推進する
7.6%
8.4%
7.1%
15.ワーク・ライフ・バランスに対する啓発、情報提供、支援を行う
10.0%
10.4%
9.6%
16.わからない
全 体
男 性
1.7%
1.8%
1.6%
17.その他
0%
女 性
10%
20%
30%
40%
50%
60%
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
9
行政の役割(職員)
18.1%
15.2%
21.8%
1.男女平等を目指した法律・制度の制定や見直しを行う
19.9%
23.1%
2.女性を政策決定の場に積極的に登用する
15.9%
8.9%
9.9%
7.6%
3.各種団体の女性リーダーを養成する
27.3%
24.5%
30.8%
4.職場での男女の均等な取扱いについて周知徹底が図られるよう
企業等に働きかける
22.1%
21.7%
22.7%
5.女性の就労の機会を増やしたり、女性の各種職場への進出促進
のため職業教育や職業訓練を充実する
49.0%
6.保育の施設・サービス、高齢者の入所施設、介護サービス等を充
実する
42.3%
57.5%
17.0%
18.9%
14.6%
7.学校教育や社会教育等の生涯学習の場で男女平等と相互理解
についての学習の充実を図る
17.6%
17.3%
18.0%
8.学校教育において子どもたちが男女共同参画に関する正しい知
識を修得できるようメディアテラシーについての学習の充実を図る
7.2%
5.7%
9.2%
9.女性に関する情報提供や相談・教育などの機能や交流の場とな
る施設を充実する
3.7%
3.5%
3.9%
10.各国の女性との降交流や女性の社会進出についての情報提供
など、国際交流を推進する
7.7%
8.4%
6.9%
11.広報誌やパンフレットなどで男女の平等と相互の理解や協力に
ついてPRする
3.8%
4.5%
2.9%
12.男女共同参画社会を目指すグループ活動の交流やネットワー
ク作りを支援する
2.2%
2.5%
1.8%
13.インターネット、携帯電話などで正しい情報を適正に発信するよ
うメディアに働きかける
6.0%
6.0%
6.0%
14.DV、セクハラ等の対策を推進する
13.0%
11.5%
14.9%
15.ワーク・ライフ・バランスに対する啓発、情報提供、支援を行う
7.7%
9.9%
16.わからない
全体
5.0%
男性
2.4%
3.1%
1.5%
17.その他
女性
1.0%
0.7%
1.3%
無回答
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
資料:豊川市「男女共同参画についての職員意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
10
第2章
施策の体系
11
1 将来像
「自立と支え合いの男女共同参画社会」
男女共同参画社会基本法で、男女共同参画社会の形成とは、「男女が、社会の対等
な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機
会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受す
ることができ、かつ、共に責任を担うべき社会を形成することをいう。」と定義づけ
ています。
また、豊川市総合計画では、
「光と緑に映え、ゆたかで、住みよい、夢のあるまち」
を永遠に求めることを将来像としており、「豊かな自然と歴史を守りながら、地域と
行政が連携・協働し、すべての市民が安全で安心して健やかに暮らすことのできるま
ち」を目指すとしています。
このため、男女共同参画社会基本法や豊川市男女共同参画推進条例の基本理念と豊
川市総合計画の将来像を踏まえ、男女共同参画の視点で、地域特性を勘案し、豊川市
が目指す男女共同参画社会の実現のために誰もが主体的に参画し、豊かで活力ある社
会を築いていくことが重要です。
豊川市においては、「とよかわ男女共同参画プラン」を策定後、様々な取組を実施
してきましたが、今回の市民意識調査の結果から市民の意識としては、「男は仕事、
女は家庭」に同感する人の割合は依然として高く、また、「男女の平等観」について
は、学校教育の場では、「平等」との回答が多いものの、家庭や職場、社会通念や慣
習、しきたりなどでは「男性優位」との回答が多くなっており、固定的性別役割分担
意識がまだまだ根強く存在している状況にあることがうかがえました。
さらに、男女共同参画社会を実現するための行政施策には、女性の社会や職場への
進出における体制・環境の整備、保育や介護サービスの充実、幼少期や学齢期の教育、
男性の意識改革、人権を無視した暴力や犯罪に対する防止策などが求められており、
なお一層、男女が共に支えあい、対等な立場で社会を担うための啓発や取組などを行
う必要があります。
このような現状認識と反省の上に立って、豊川市男女共同参画基本計画を策定する
に当たり、次のような重点的な取組に留意する必要があります。
(1)女性の活躍による社会の活性化
経済の低迷や高齢化の進む社会で、女性がその能力を十分に発揮して経済・社会
に参画する機会を確保することは、グローバル化や消費者ニーズが多様化する中で、
持続的に新たな価値を創造することが可能なシステムの構築にとって不可欠です。
(2)男性にとっての男女共同参画
男女共同参画は、多様な生き方を尊重し、すべての人が職場や地域、家庭などあ
らゆる場面で活躍できる社会であり、男性にとっても暮らしやすい社会であること
から、男性の視点からとらえることも不可欠です。
(3)子どもにとっての男女共同参画
次世代を担う子どもたちが健やかに育ち、幸せに暮らせる社会を目指すとともに、
子どもの頃から男女共同参画への理解を促進することが重要です。また、ライフス
タイルなどが多様化する中、ひとり親家庭の子どもや、性暴力の被害を受けている
子どもなど、支援が必要な子どもが増えており、安全で安心に暮らせる環境づくり
12
のために、社会全体で子どもたちを支えることが必要です。
(4)様々な困難な状況に置かれている人々への対応
単身世帯、ひとり親世帯の増加、雇用・就業構造の変化などの中、貧困に陥る世
帯が増加しています。特に女性は出産・育児等により就業を中断することが多いこ
とや非正規雇用が多いこと、女性への暴力が自尊心や心身を傷つけることなどが自
立に向けた就業や社会参加を困難にしています。また、障害のある人や日本で働き
生活する外国人などのように、様々な困難な状況に置かれている人々への対応は不
可欠です。
(5)女性に対するあらゆる暴力の根絶
女性に対する暴力は重大な人権侵害であり、男女共同参画社会を形成していく上
で克服すべき重要な課題です。また、あらゆる暴力に対する防止対策や被害者支援
など幅広い取組を総合的に推進することが必要です。
(6)地域における身近な男女共同参画の推進
地域社会における人間関係の希薄化や単身世帯の増加など、家族形態が変化する
中で地域力を高めていくためには、女性も男性も誰もが出番と居場所のある地域社
会を形成することが重要です。このため、地域の様々な活動へ多様な者が参画する
ことが必要です。
豊川市男女共同参画基本計画の策定にあたっては、これらのことを踏まえるととも
に、市民や教育に携わる者、市民活動団体、事業者が、あらゆる分野で男女共同参画
の意識や視点を持ち、一人ひとりが自身の能力を活かしながら、自己責任のもとに自
立し、男女が対等な社会の構成員として互いに認め合うことが豊かな社会の実現を目
指すために最も必要なことであると考えます。そこで、「とよかわ男女共同参画プラ
ン」で掲げた将来像「自立と支え合いの男女共同参画社会」を今後も変わらない豊川
市の男女共同参画社会の将来像として継承していきます。
13
2 基本目標
豊川市の男女共同参画社会の将来像を実現するため、男女共同参画社会基本法及び
豊川市男女共同参画推進条例の基本理念と地域特性を勘案し、次のとおり5つの基本
目標を定め、課題に取り組みます。
基本目標1
人権を尊重し、自立と思いやりの心を大切にするまち
∼慣行にとらわれず互いの人権を尊重できる人づくり∼
日本国憲法により、個人の尊重と法の下の平等がうたわれており、男女が性別にか
かわらず、個人として個性と能力を発揮する機会が確保される男女共同参画社会の形
成にあたっては、その根本となる人権を尊重できる人づくりは欠かせません。男女共
同参画という観点から人権を理解、尊重し、性に起因する暴力などを許さず、性別に
よる差別的取扱を受けることのない男女の人権が尊重される社会づくりを行わなけ
ればなりません。
また、男女共同参画社会実現の大きな障害となっている要因として、その一つには
長い時間をかけて人々の意識の中で形成されてきた性別による固定的な役割分担意
識があります。このような意識については、徐々にではありますが、変わりつつある
ものの未だに根強く残っています。
このため、人権と男女共同参画に関する認識を深め、定着させるための広報・啓発
活動を積極的に展開するとともに、固定的性別役割分担意識が払拭され、旧来からの
社会制度や慣行にとらわれない意識をつくり、互いの人権を尊重し、自立と思いやり
の心を大切にするまちを目指します。
基本課題1
人権を尊重し、男女共同参画意識を向上します
基本課題2
女性などに対する暴力の根絶対策を充実します
14
基本目標2
誰もが対等に参画することのできるまち
∼あらゆる分野へ対等に参画できる環境づくり∼
男女共同参画社会の形成においては、男女が社会の対等な構成員として、国や地方
公共団体における政策や民間団体、地域における方針の立案及び決定に共同して参画
する機会が確保されることが必要です。特に、多様性に富んだ活力ある社会を構築す
るためには、多様な人材の活用を図るとともに、新たな発想や多様な視点の導入など
の観点から男女の対等な参画をあらゆる分野において進めることが必要です。この参
画については、政策や方針などの決定段階に参加するだけでなく、企画・立案の段階
から男女の性別にかかわらず誰もが主体的に関わることが、あらゆる分野で男女が利
益を享受でき、共に責任を担う社会環境をつくる基盤となるものです。
また、男女共同参画社会の実現が、豊川市だけの問題ではなく、我が国全体や世界
各国においても共通の問題でもあることから、国際社会の一員としての自覚を持ち、
広く日本人市民と外国人市民が相互に意見交換するなど多文化共生について理解し、
地域や社会などで安全、安心な生活ができるよう国際的な連携・協力体制をとること
が必要です。
このため、あらゆる分野において男女共同参画に関する学習の機会や情報を提供し、
男女平等な参画を推進するとともに、政策や方針決定について、男女が協力して行う
ため、これまで女性の占める割合が低かった各種審議会や委員会、各種団体の役員な
どに女性を登用することを始め、男性の参加が少なかった地域や市民活動、学習活動
などに男性が参画しやすい場を整備するなど、男女参画割合の不均衡を是正し、誰も
が対等に参画することのできるまちを目指します。
基本課題3
社会のあらゆる分野で男女共同参画を推進します
基本課題4
方針決定、計画立案等の場への参画を促進します
基本課題5
国際社会への対応を促進します
15
基本目標3
個性と能力を発揮して働くことのできるまち
∼仕事と生活が調和する社会づくり∼
就業は、生活の経済的基盤を形成するものであり、また、働くことは自己実現につ
ながるものでもあります。
男女共同参画社会の形成においては、一人ひとりが主体的に職業選択を行い、職場
における男女の性別による差別的取扱いを受けないことなど、個性と能力を発揮する
機会の確保が必要です。
経済環境の悪化や少子高齢化に伴い、パートタイムや派遣労働など、非正規雇用の
増大や労働力の流動化、雇用形態の多様化が進んでいます。女性の就労は、家計補助
が目的であるとの固定的性別役割分担意識が社会に残っているため、男性よりも女性
が非正規雇用の対象になりやすい現状もあります。非正規雇用については、多様な就
業ニーズに応えることができ、能力発揮の機会を増大させる意義もあり、有用な制度
となっている一方、正規雇用と非正規雇用との待遇の格差の問題が男女間の格差にも
つながっています。
仕事と生活の調和を実現することは、男性の長時間労働などを前提とした働き方の
見直しや男性の家事、育児、介護への参加などに関する社会的気運の醸成により、企
業における生産性の向上、社会・経済の活性化に役立つものとなります。
このため、多様な雇用形態の選択や十分な職業能力を発揮できる雇用機会の充実、
職域の拡大、労働条件・労働環境の向上、家庭生活と仕事の両立ができる体制整備な
ど、男女ともに安心して働くことが確保される環境づくりを進めることによって、個
性と能力を発揮して働くことのできるまちを目指します。
基本課題6
雇用や職場における均等な機会と待遇を確保します
基本課題7
仕事と生活の調和がとれた体制・環境をつくります
16
基本目標4
生涯にわたり健康で安心して暮らせるまち
∼心身の健康と生活環境づくり∼
男女が共に安心して暮らしていく上で、最も基本的なことは、生涯にわたって健康
で充実した生活を送ることです。家庭や地域社会を取り巻く環境は、少子高齢化や家
族形態の核家族化、地域社会における人間関係の希薄化などにより大きく変化してい
ます。
これらの多様な問題に対応した健康づくりの推進とともに、高齢者や障害者、ひと
り親世帯など困難を抱える人々の社会参画や生活支援を行うなど、こうした人々が自
立し、社会を支える一員となるため、安心して暮らすことができる社会を構築するこ
とが必要です。
特に、親や配偶者の介護負担、介護者自身の高齢化に伴う生活不安などが高齢社会
の大きな問題となっています。このことは、高齢者のみの世帯や単身世帯、障害者世
帯についても同様であり、福祉施策の充実が望まれています。
また、男女の生活実態や意識、身体的性差の違いを十分に理解し、相手に思いやり
を持って対応することは、男女共同参画社会を形成するための前提です。
さらに、女性については、妊娠・出産の可能性があることから、母性保護と母子保
健を充実するとともに、若い時期から男女がともに性差に関する理解を深めることが
重要です。
このため、誰もがそれぞれのライフステージに応じた心身の健康と充実した生活環
境づくりができ、生涯にわたり健康で安心して暮らせるまちを目指します。
基本課題8
健康で安心して暮らせる生活環境をつくります
基本課題9
性差に関する理解を深めます
17
基本目標5
みんなで創る住みよいまち
∼男女共同参画社会実現の推進体制づくり∼
男女共同参画社会基本法において、地方公共団体は、男女共同参画社会の形成に関
し、国に準じた施策及び地域の特性に応じた施策を策定し、実施する責務があるとさ
れています。また、国民については、職域や学校、地域、家庭その他の社会のあらゆ
る分野において、男女共同参画社会の形成に寄与するよう努めなければならないとさ
れています。
豊川市男女共同参画推進条例においても市の役割を始め、市民や教育に携わる者、
市民活動団体、事業者(以下、この頁において「市民等」という。)の役割を定め、
市が行う男女共同参画の推進に関する施策を市と市民等が共に総合的かつ計画的に
推進し、男女共同参画社会を実現することを目的としています。
豊川市にふさわしい男女共同参画社会の実現を目的とした本計画に掲げる具体的
な施策を実効性のあるものとするためには、地域の動向を常に把握しながら、市と市
民等が互いに協力、連携し、計画の推進体制を整備・充実することが必要です。
また、この計画の実現のためには、市が率先して行動することは当然ながら、市民
等もそれぞれが主体となって、あらゆる分野で、それぞれの立場から互いに責任を担
い、協力し合う男女共同参画意識のもとに施策や事業を進めていく必要があります。
このため、一人ひとりが男女共同参画社会の形成と実現の必要性を自覚し、相互の
連携と協力関係を深め、自立と支え合いによるみんなで創る住みよいまちを目指しま
す。
基本課題10
推進体制を整備します
18
3 基本計画推進体制概念図
「豊川市男女共同参画基本計画」の推進
市民(家庭)役割
協力・連携
・家事、育児、介護などへの
男女共同参画
・あらゆる分野への参画
・男女共同参画施策への評
価
就業
事業者の役割
・雇用機会の均等
・労働条件・労働環境の向
上
・ワーク・ライフ・バランスへ
の取組
・男女共同参画の浸透
協力・連携
学習・教育
教育に携わる者(学
校など)の役割
男女共同参画社会
実現のための
地域・社会づくり
・男女共同参画教育の推進
(メディアリテラシーの習得や
向上)
協力・連携
市民活動団体の役割
・男女共同参画に関する積極的
な活動
・地域やコミュニティ、ボランティ
ア活動での男女共同参画の推進
市の役割
協力・連携
協力・連携
・市民や教育に携わる者、市民活動団体、
事業者と協力・協働して、市民等と一体と
なった計画の推進
・男女共同参画施策の総合的かつ計画的
推進と率先行動
・男女共同参画施策の進捗管理と公表
国・県
連携
関係機関
豊川市男女共同参画推進会議
(市長、副市長、関係部長級)
基本計画関係各課
連携
事務局:市民部生活活性課
19
諮問
審議
答申
意見
豊川市男女
共同参画審
議会
4 施策体系図
施策体系
≪将来像≫自立と支え合いの男女共同参画社会
基本目標
基本課題
施策の方向
1人権を尊重し、自立と思いやりの心を大切にするまち
∼慣行にとらわれず互いの人権を尊重できる人づくり∼
1人権を尊重し、男女共同参画意識を向上します
1人権の尊重及び男女共同参画推進のための広報と啓発
2男女共同参画に関する調査研究及び情報の収集と提供
3メディアや情報における人権及び男女共同参画の尊重
2女性などに対する暴力の根絶対策を充実します
4ドメスティック・バイオレンス(DV)、児童・高齢者虐待に対する取組
5セクシュアル・ハラスメント防止対策の推進
3社会のあらゆる分野で男女共同参画を推進します
6家庭、地域活動における男女共同参画の推進
7保育及び学校教育における人権及び男女共同参画の推進
8事業所における男女共同参画の推進
9商工業、農林水産業など自営業における男女共同参画の推進
4方針決定、計画立案等の場への参画を促進します
10事業所及び団体、地域における方針決定過程への男女の対等な参画
11市審議会等の男女構成割合の不均衡の是正
12女性の能力発揮、スキルアップのための支援
5国際社会への対応を促進します
13多文化共生への理解と協調及び支援の促進
6雇用や職場における均等な機会と待遇を確保します
14雇用機会均等の促進
15労働条件・労働環境の向上
7仕事と生活の調和がとれた体制・環境をつくります
16ワーク・ライフ・バランスの推進と啓発
17男性の家庭、地域活動等への参画
18子育てのための体制整備と支援
19介護のための体制整備と支援
8健康で安心して暮らせる生活環境をつくります
20健康づくりのための啓発
21高齢者や障害者など困難を抱える人々の社会参画と生活支援
9性差に関する理解を深めます
22リプロダクティブ・ヘルス/ライツの理解と尊重
23母性保護と母子保健の充実
24性差を理解し、尊重するための教育と取組
10推進体制を整備します
25行政の役割と率先行動、相談事業の充実
26市民及び教育に携わる者、市民活動団体、事業者の役割
27男女共同参画推進体制の整備と充実
2誰もが対等に参画することのできるまち
∼あらゆる分野へ対等に参画できる環境づくり∼
3個性と能力を発揮して働くことのできるまち
∼仕事と生活が調和する社会づくり∼
4生涯にわたり健康で安心して暮らせるまち
∼心身の健康と生活環境づくり∼
5みんなで創る住みよいまち
∼男女共同参画社会実現の推進体制づくり∼
20
第3章
施策の内容
21
基本目標1
人権を尊重し、自立と思いやりの心を大切にするまち
∼慣行にとらわれず互いの人権を尊重できる人づくり∼
基本課題1
人権を尊重し、男女共同参画意識を向上します
現状と課題
我が国では、日本国憲法により、すべての国民は、個人として尊重され、法の下に
平等であるとうたわれています。
しかしながら、社会通念や慣行の中には、女性や子ども、高齢者、障害者、同和地
区の人々、外国人など、人的な要因による差別や偏見がいまだに存在しているのが現
状であり、これらの方々は、社会生活上の困難を強いられ、女性については、複合的
に困難な状況に置かれている場合もあります。
近年、性別による固定的な役割分担意識は、男女共同参画社会基本法が施行されて
から徐々に改善されてきていますが、まだまだ社会のあらゆる場面においては、ジェ
ンダーにとらわれた社会通念や慣行が未だに根強く存在しています。
豊川市においても、こうした性別による差別や偏見をなくすため、男女共同参画情
報紙「ゆい」の発行や市民向けの講演会・講座等の開催、各メディアが発信する情報
に対する人権・男女共同参画に配慮した表示・表現の実施に理解を求めるなど、男女
共同参画社会の実現に向けた啓発を実施してきました。
ところが、市民意識調査では、
「男は仕事、女は家庭」という考え方に「同感する」
と「ある程度同感する」と回答した人の割合は、全体として 45.0%となっており、依
然として高い割合を示しています。
このような結果から、市民が人権や男女共同参画に関する理解を深め、意識の向上
を図るため、広報啓発と情報収集・提供を実施する必要があります。また、若い世代
において男女共同参画意識が薄れてきていることから、若い世代を対象とした啓発を
進める必要があります。
さらに、メディアにおいては、市民に与える影響が大きいという特性から、メディ
アに対する男女共同参画に配慮した表示・表現の推進を働きかけるとともに、情報の
受け手である市民に対するメディアリテラシー※5の向上が必要となっています。
※5メディアリテラシー
多様な情報を無批判に受け入れるのではなく、主体的に読み解いて自己発信する能力
をいいます。
22
「男は仕事、女は家庭」という考え方について
(全体)
7.1%
全 体
男 性
9.0%
女 性
5.7%
37.9%
22.9%
38.8%
12.5%
26.3%
37.2%
20.3%
15.4%
4.1%
11.9% 10.1%
3.9%
19.4%
4.3%
13.0%
0%
100%
同感する
ある程度同感する
どちらともいえない
あまり同感しない
同感しない
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
男女共同参画社会基本法周知度
4.4%
43.9%
全 体
男 性
4.8%
41.4%
45.1%
10.3%
40.0%
10.1%
4.1%
女 性
42.9%
0%
20%
42.5%
40%
内容まで知っている
60%
言葉だけ知っている
10.5%
80%
知らない
100%
無回答
豊川市男女共同参画推進条例周知度
2.2%
全 体
26.3%
61.4%
10.1%
2.4%
男 性
27.8%
61.5%
8.4%
2.1%
女 性
25.1%
0%
61.4%
20%
内容まで知っている
40%
60%
言葉だけ知っている
11.4%
80%
知らない
100%
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
23
男女共同参画に関係する用語の周知度
1.男女共同参画社会
45.8
16.7
2.ジェンダー
6.9
3.ポジティブ・アクション
4.リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
1.6
22.1
5.ワーク・ライフ・バランス
0
10
20
30
40
50
60
(%)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
24
施策の方向1 人権の尊重及び男女共同参画推進のための広報と啓発
人権の尊重及び男女共同参画意識の高揚と理解の促進、ジェンダーによる固定的性
別役割分担意識を見直すため、広報活動を始めとした各種啓発事業に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
1
人権週間や男女共同参画週間など
の機会を捉え、人権及び男女共同参 ・広報紙への記事掲載
画に関する啓発記事を掲載します。
2
男女共同参画情報紙「ゆい」を発行
・男女共同 参画情 報紙「ゆ
し、男女共同参画に関する理解の促
生活活性課
い」の発行
進と啓発を実施します。
3
男女共同参画社会基本法を始め、豊
川市男女共同参画推進条例などの
法律、条例を市民に周知し、男女共
同参画社会の実現に向けた啓発と協
力を促します。
4
・各種パンフレット、チラシ等
啓発物品の配布
男女共同参画への理解を促進するた
・ジェンダーチェックリストの
め、各種パンフレットや啓発物品など
生活活性課
配布
を配布、貸出します。
・ビデオ、DVD、書籍、パネ
ル等の貸出
5
男女共同参画意識の高揚と啓発の ・男女共同参画講演会、講
ため、講演会、講座、研修会などを実 座、研修会、セミナー等の開 生活活性課
施します。
催
6
ジェンダーについての理解を深める
・ジェンダー標語等の作品の
ことを目的に啓発作品の募集事業を
生活活性課
募集
実施します。
7
人権意識の高揚と啓発を図るため、
・小坂井文化センター人権
各種講座などを開催し、人権を尊重
地域安心課
教育・啓発事業の実施
する意識づくりを実施します。
地域安心課
生活活性課
・豊川市男女共同参画推進
条例に関するパンフレットの
生活活性課
配布
・関連法令等の周知
25
施策の方向2 男女共同参画に関する調査研究及び情報の収集と提供
国や地方公共団体、市民活動団体などが行う男女共同参画に関する情報を収集して
市民や事業所へ提供します。
男女共同参画施策に市民などの意見を反映するため、市民の男女共同参画に関する
意識と事業所の男女共同参画に対する取組を調査します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
8
国や地方公共団体などの男女共同
参画に関する情報の収集に努め、ホ
ームページや情報紙を通じて提供し
ます。
9
・ボランティア・市民活動登
男女共同参画に関連する市民活動 録制度の実施
生活活性課
・ボランティア・市民活動団
の情報を収集・提供します。
体情報紙の発行
10
・男女共同参画資料の収集
と提供
生活活性課
・国県との連携強化と他自
治体との情報交換の推進
・男女共同参画に関する市
民意識調査の実施
・事業所における男女共同
生活活性課
市民や事業所、職員などに男女共同 参画に関する調査の実施
参画に関する総合的な意識調査を定 ・男女共同参画に関する職
期的に実施します。
員意識調査の実施
・豊川市市民意識調査の実
秘書課
施
26
施策の方向3 メディアや情報における人権及び男女共同参画の尊重
メディアに対し、人権及び男女共同参画の視点に配慮した表示や表現をするよう働
きかけを行うとともに、市民に対してメディアリテラシーの向上を図る取組を実施し
ます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
11
・表現のガイドラインの普及
メディアや広報紙などにおいて人権
啓発
及び男女共同参画に配慮した表示や
生活活性課
・マスコミ、各種団体への啓
表現をするよう働きかけます。
発
12
公的出版物、ホームページなどの文
章表現やイラスト、写真においてジェ ・ジェンダーの視点を取り入
秘書課
ンダーの視点に配慮した取組を行い れた広報活動の実施
ます。
13
各メディアからの情報を正しく読み解
・メディアリテラシーの向上
き、自己発信する力を養います。
14
児童・生徒のメディアからの情報を正 ・メディアリテラシー教育の
学校教育課
しく読み解く力を養います。
実施
27
生活活性課
基本課題2
女性などに対する暴力の根絶対策を充実します
現状と課題
配偶者やパートナーからの暴力であるドメスティック・バイオレンス※6(以下「D
V」という。)や児童・高齢者虐待、セクシュアル・ハラスメント※7などは男女共
同参画社会の根底となる人権の尊重を無視した重大な人権侵害で、決して許されるも
のではありません。
特に、DVやセクシュアル・ハラスメントの被害者の多くは女性です。女性に対す
る暴力は、男女が対等な構成員として社会に参画する際の障壁となっていますが、根
本となる要因には、ジェンダーに基づく男性像、女性像が背景にあります。
また、DVの多くは、個人や家庭の問題であるという認識により被害が潜在化、深
刻化しやすく、子どものいる家庭では、児童虐待につながることがあります。
豊川市においては、広報紙や啓発物の配布、貸出し、DV防止研修会、高校生向け
デートDV防止研修会などの啓発事業に取り組むとともに、被害を受けた方の相談窓
口を設置し、相談内容に応じた情報提供や関係機関との連携を図りながら被害者支援
を実施してきました。
市民意識調査の結果からDVを受けたことがあると回答した人は、全体で、18.2%
で、このうち、女性だけでみると 25.8%が、DVを受けたことがあると回答していま
す。このDVを受けたことがあると回答した人のうち 51.1%が「DVを受けたときに
相談しようと思わなかった」と回答しています。
セクシュアル・ハラスメントについても受けた経験があると回答した人は、21.5%
で、女性だけでみると、33.6%が、セクシュアル・ハラスメントを受けたことがある
と回答しており、受けた場所のほとんどが職場という結果となっています。
しかしながら、事業所調査においては、「セクシュアル・ハラスメントを防止する
ための取組」について「問題はないので、防止策はしていない」という回答が 47.4%
となっており、市民と事業所では認識に相違がある結果となりました。
「配偶者等からの暴力防止及び被害者の保護に関する法律」の改正を始め、法整備
は進んできていますが、市民に浸透しているとは言えません。
女性などに対する暴力の根絶に向けて市民の認識を高めるため、法律や支援制度、
相談窓口の周知と事業所への啓発を実施するとともに、関係機関と連携し、被害者へ
の支援のための保護・自立支援の体制を整える必要があります。
※6ドメスティック・バイオレンス
配偶者等に対する暴力や心身に有害な影響を及ぼす言動をいいます。
※7セクシュアル・ハラスメント
性的な言動により相手方を不快にさせたり、相手方の生活環境を害することや、性
的な言動に対する相手方の対応によってその者に不利益を与えることをいいます。
28
配偶者からの被害経験(性別)豊川市調査
総数(773人)
18.2
女性(438人)
59.1
22.6
25.8
男性(335人)
53.9
8.4
20.3
66.0
0%
20%
25.7
40%
DVを受けたことがある
60%
80%
100%
DVを受けたことがない
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
配偶者からの被害経験(性別)国調査
「身体的暴行」「心理的攻撃」「性的強要」のいずれかを1つでも受けたことがある
1.8
7.3
総数(2,435人)
19.1
71.8
1.5
女性(1,358人)
10.8
22.4
65.3
2.3
男性(1,077人) 2.9
0%
14.9
10%
79.9
20%
30%
何度もあった
40%
50%
60%
1、2度あった
70%
80%
まったくない
90%
100%
無回答
資料:内閣府「男女における暴力に関する調査」2008 年(平成 20 年)より作成
DVを受けた時相談したかどうか
無回答
24.1%
相談したかっ
たが、相談し
なかった
9.9%
相談した
14.9%
相談しようと
思わなかっ
た
51.1%
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
女性悩みごと相談件数(件)
年 度
総 計
うちDV
2007 年度(平成 19 年度)
32
7
2008 年度(平成 20 年度)
2009 年度(平成 21 年度)
29
10
38
18
資料:地域安心課
29
セクシュアル・ハラスメント被害経験(性別)
総数(773人)
21.5
女性(438人)
59.1
27.0
33.6
男性(335人)
42.0
5.7
24.4
63.9
0%
10%
20%
30%
30.4
40%
50%
セクハラを受けたことがある
60%
70%
80%
セクハラを受けたことがない
90%
100%
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
セクハラが行われた場所
職場
119
9
学校
12
2
地域
110
10
全 体
28
4
その他
女 性
24
3
0
男 性
24
21
20
40
60
80
100
120 (人)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
セクシュアル・ハラスメントを防止するための取組
27.8
1.社内にセクシュアル・ハラスメントの相談・苦情窓口がある(27事業所)
36.1
2.就業規則にセクシュアル・ハラスメントを禁止する条項がある(35事業所)
6.2
3.職場環境の見直しを進めている(6事業所)
11.3
4.セクシュアル・ハラスメントに関する研修を実施している(11事業所)
17.5
5.社内報や掲示板等を活用して従業員の意識を高めている(17事業所)
4.1
6.実態把握のための調査を実施している(4事業所)
5.2
7.防止策が必要となっているが、特に何もしていない(5事業所)
47.4
8.問題がないので、防止策はしていない(46事業所)
1.0
9.その他(1事業所)
2.1
10.無回答(2事業所)
0%
10%
20%
30%
40%
50%
資料:豊川市「事業所における男女共同参画調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
30
60%
施策の方向4 ドメスティック・バイオレンス(DV)、児童・高齢者虐待に対する取組
DVや児童・高齢者虐待の防止、根絶に向けた啓発や相談事業の実施、関係機関と
の連携体制の構築と被害者の保護、自立支援のための体制づくりに取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
15
配偶者などからの暴力防止及び被害
者の 保護 に関す る法律を 周知 しま ・関連法令等の周知
す。
生活活性課
16
・広報紙への記事掲載
・DVに関する情報収集や情
報提供
DVや児童・高齢者虐待など、暴力の
・DV防止研修会の開催
根絶に向けた啓発・研修会などを実
・デートDVの防止に向けた
施します。
啓発や研修の開催
・児童虐待防止研修会の開
催
生活活性課
子ども課
介護高齢課
学校教育課
・東三河南部圏 域DV被害
生活活性課
者保護ネットワーク会議との
子ども課
連携
17
DVや児童・高齢者虐待防止対策とし ・要保護児童対策地域協議
子ども課
て関係機関とのネットワークをつくり 会の設置
ます。
・高齢者虐待防止ネットワー
介護高齢課
ク運営協議会の開催
・DV防止対策会議の設置
18
19
男女が抱える心の問題や、DVを始 ・女性悩みごと相談の実施
めとした様々な問題解決のため、各
種相談を実施し、相談内容に応じて
関係機関や市民活動団体などの民 ・法律相談の実施
・人権よろず相談の実施
間団体との連携を図ります。
関係各課
生活活性課
地域安心課
暴力を受けた方の支援のため、カウ
ンセリングや専門機関、シェルター ・DV被害者に対する支援体
関係各課
(保護施設)などの情報 を提供 しま 制の充実
す。
31
この基本課題2「女性などに対する暴力の根絶対策を充実します」に係る施策の方
向4「ドメスティック・バイオレンス(DV)
、児童・高齢者虐待に対する取組」は、
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(平成13年法律第31
号)」第2条の3第3項に基づく豊川市における配偶者からの暴力の防止及び被害者
の保護のための施策の実施に関する基本計画とみなします。
施策の方向5 セクシュアル・ハラスメント防止対策の推進
事業所に対し、セクシュアル・ハラスメント防止対策の必要性を理解してもらうた
めの啓発を実施します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
20
事業所に対し、セクシュアル・ハラス
・セクシュアル・ハラスメント 生活活性課
メントの認識を高めるための啓発を
防止の啓発
商工観光課
実施します。
21
事業所に対し、セクシュアル・ハラス
メント対策を就業規則に設けることや
ガイドラインを作成するよう働きかけ
るとともに、相談窓口を周知します。
22
・市役所及び市民病院にお
けるセクシュアル・ハラスメ
豊川市職員服務規程、豊川市病院
ント対策の実施
人事課
事業職員服務規程などに基づき、セ
・職場におけるセクシュア 市 民 病 院 庶
クシュアル・ハラスメント防止対策を
ル・ハラスメントの防止に関 務課
実施します。
する基本方針に基づく苦情
相談処理窓口の設置
・セクシュアル・ハラスメント
対策として就業規則への反 生活活性課
映、ガイドライン作成の啓発 商工観光課
・労働相談窓口の周知
32
基本目標2
誰もが対等に参画することのできるまち
∼あらゆる分野へ対等に参画できる環境づくり∼
基本課題3
社会のあらゆる分野で男女共同参画を推進します
現状と課題
男女共同参画社会の実現のためには、男女を問わず誰もが家庭や地域、学校、職場
など、社会のあらゆる分野に対等に参画し、その責任を担うようにすることが重要で
す。そのためには、すべての市民が男女共同参画についての意識を高め、理解を深め
ることが必要です。
しかしながら、家庭や地域、職場においては、固定的性別役割分担意識が強く、社
会通念や慣行、しきたりなどによる男性優位の考え方が依然として多く残っています。
市民意識調査の結果をみると、
「男女の平等観」については、
「平等である」と回答
した人は、
「家庭生活」においては、24.8%で、10年前の前回調査に比べ 7.3%増、
「職場」においては、14.7%で 6.0%増、
「学校教育」においては、55.0%で 6.6%増、
「地域活動」においては 31.3%で 8.0%増、「法律、制度」が 29.9%で 5.6%増、「社
会通念、慣習、しきたり」が 11.8%で 5.3%増、
「社会全体」が 13.6%で 6.2%増とな
っており、市民の意識としては、全体的に「平等である」との意識が増加している結
果となりました。特に「学校教育」における男女共同参画は進んでおり、「平等であ
る」と回答した人が多くなっていますが、「家庭」や「職場」、「社会通念、慣習、し
きたり」、「社会全体」では依然として多くの人が「男性優位」と回答しています。
家庭においては、次世代を担う子ども達に親のジェンダー意識が直接影響すること
から、親の男女共同参画への理解が課題となってきます。
地域においては、特に町内会活動では、前例踏襲の傾向があり、女性の参画が進ん
でいません。災害に強いまちづくりに向けては、自主防災会など地域の防災力を高め
るためにも男性の視点だけでなく、女性からの視点が必要です。
近年は、ボランティアやNPOなどの市民活動がまちづくりには欠かせなくなって
います。こうした市民活動にも男女共同参画の視点を取り入れることで、より豊かな
地域づくりが推進されます。そのためにも、市民活動に対する支援やネットワークづ
くりが必要となってきています。
学校教育においては、次代を担う子ども達が個性と能力を発揮できるよう育っても
らうため、一人ひとりの個性や能力を伸ばす教育と男女共同参画の理解を促進し、性
別にとらわれず、個人としての能力を活かした多様な選択を可能にする教育が求めら
れています。
事業所においては、まだまだ固定的性別役割分担意識に基づく女性従業員の補助的
業務への就労が多いため、男女平等な就労が事業所の活性化につながることを啓発す
る必要があります。
商工業や農林水産業などの自営業においては、女性の労働力が大きな役割を果たし
ている一方、女性の就労において、条件や待遇など、不明確な場合が多く、また家事
や育児、介護、仕事と負担割合も多いなどの課題があります。このため、自営業に対
する男女共同参画への理解についても啓発する必要があります。
33
男女の平等観2009年(平成21年)
3.2%
①家庭生活
16.3%
30.8%
24.8%
3.9%
6.1%
10.6%
4.3%
4.0%
②職場
③学校教育
22.1%
34.9%
2.2%
5.0%
14.7%
7.8%
6.6%
7.9%
1.9%
3.4%
55.0%
11.8%
14.5%
6.7%
1.4%
2.6%
④地域活動
5.7%
19.9%
31.3%
7.4%
13.8%
13.3%
6.0%
13.6%
5.6%
2.5%
⑤法律、制度
8.2%
22.5%
29.9%
6.0%
11.9%
1.8%
⑥社会通念、慣習、しきたり
21.3%
⑦社会全体
42.3%
11.5%
11.8%
43.6%
0%
20%
13.6%
40%
9.6%
1.4%
4.3%
13.6%
60%
男性が優遇されている
平等である
女性が優遇されている
わからない
7.1% 4.9%
1.2%
7.1% 4.9%
80%
100%
どちらかと言えば男性が優遇されている
どちらかと言えば女性が優遇されている
どちらともいえない
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
男女の平等観1999年(平成11年調査)
30.0%
(ア)家庭生活
27.3%
17.5%
5.7%
9.9%
3.2%
39.7%
(イ)職場
27.9%
8.7%
5.5%
4.4%
2.0%
5.9% 3.9% 6.0%
2.5%
(ウ)学校教育 4.1%
9.5%
48.4%
10.6%
(エ)地域活動
22.7%
3.7%
1.6%
23.3%
12.3%
8.1%
12.1%
15.8%
8.2%
10.6%
5.9%
10.8%
6.4%
3.0% 2.7%
17.0%
(オ)法律や制度
24.3%
24.3%
11.2%
3.2%
36.3%
(カ)社会通念や慣習
34.5%
1.2%
6.5%
7.9%
6.7%
5.2%
1.6%
(キ)社会全体
28.4%
0%
39.5%
20%
40%
7.4%
60%
10.7%
2.7% 1.6%
80%
男性の方が優遇されている
男性の方がやや優遇されている
公平である
女性の方がやや優遇されている
女性の方が優遇されている
どちらともいえない
わからない
無回答
5.6% 4.0%
100%
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」1999 年度(平成 11 年度)
34
家庭での役割(理想・全体)
1.9%
34.5%
①生活費の確保
5.9%
57.7%
0.7% 1.9%
39.9%
②掃除・洗濯
57.6%
30.3%
③食事のしたく
0.7% 2.4%
66.6%
49.6%
④食事の後片付け・食器洗い
3.2% 3.2%
44.0%
2.3% 2.0%
32.4%
⑤日常の家計管理
63.3%
0.4% 1.4%
71.0%
⑥子育て
27.2%
2.2% 1.6%
12.9%
1.1%
13.0%
6.3%
2.8%
24.1%
1.7%
13.4%
5.6%
0.8%
27.1%
83.3%
⑦子どものしつけ・教育
79.6%
⑧介護
⑨自治会・町内会活動
65.0%
8.2%
79.3%
⑩近所や親戚とのつきあい
1.6%
70.5%
⑪家庭における重要な決定
0%
10%
20%
30%
夫婦共同
40%
50%
60%
主に妻
70%
80%
主に夫
90%
100%
その他
家庭での役割(実際・全体)
1.4%
26.1%
①生活費の確保
8.4%
64.1%
1.8% 0.7%
②掃除・洗濯
15.6%
81.9%
1.4% 0.9%
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」
(平成21年度)
③食事のしたく
6.6%
91.1%
14.6%
④食事の後片付け・食器洗い
⑤日常の家計管理
11.9%
0.2%
6.3%
81.6%
28.2%
⑥子育て
4.0% 1.1%
80.4%
0.2%
8.5%
63.2%
1.1%
42.1%
⑦子どものしつけ・教育
48.4%
1.6%
⑧介護
30.9%
34.1%
⑨自治会・町内会活動
31.8%
31.6%
33.3%
27.7%
55.9%
⑩近所や親戚とのつきあい
8.3%
31.6%
8.9%
8.3%
4.2%
0.9%
54.1%
⑪家庭における重要な決定
0%
10%
20%
夫婦共同
30%
8.8%
40%
主に妻
50%
36.3%
60%
主に夫
70%
80%
90%
100%
その他
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
35
施策の方向6 家庭、地域活動における男女共同参画の推進
家庭や地域に対し、男女共同参画についての啓発や学習の機会を提供し、地域やボ
ランティア・市民活動団体が行う活動を支援します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
23
家庭や地域、市民活動団体向けのジ
・ジェンダー研修プログラム
ェンダー研修プログラムを作成し、出
の作成
生活活性課
前講座として男女共同参画の学習機
・出前講座の開催
会を提供します。
24
家庭における男女共同参画を促進す
・「家庭の日」の啓発リーフレ
るため、「家庭の日」の普及啓発を実
生涯学習課
ットの配布
施します。
25
家事は女性の仕事という意識を改善
するため、広報紙や情報紙、ホーム
・家庭における男女共同参
生活活性課
ページなどを利用して家庭での男女
画の啓発
共同 参画 に関す る情報を 提供 しま
す。
26
・ボランティア体験・養成講
生活活性課
ボランティア活動などに参加するため 座の開催
の学習の機会を提供します。
・子育てサポーター養成講
子ども課
座の開催
27
男女双方の視点を取り入れ、防災力
の向上を図るため、自主防災会の牽 ・防災リーダーの養成
引役である防災リーダーや防災ボラ ・防災ボランティアコーディネ 防災対策課
ンティアコーディネーターを養成しま ーター養成講座の開催
す。
28
地域で活躍する女性団体や子育て
・女性団体や子育てサーク 生活活性課
サークルなどが実施する事業を支援
ルへの支援
子ども課
し、団体の育成を図ります。
29
・女性団体ネットワークづくり
地域で活躍する女性団体やグループ
・女性団体などの交流会の 生活活性課
のネットワークづくりを促進します。
開催
30
地域のボランティア活動への参加の ・ボランティア情報紙の発行 生活活性課
機会を拡充するため、ボランティア情
・ボランティア人材バンク登
報を提供します。
生涯学習課
録制度の充実
31
地域における伝統文化の継承、学習
講座などを通じて、子どもや青年、高 ・世代間交流事業の実施
齢者など、世代間交流を実施します。
36
生涯学習課
施策の方向7 保育及び学校教育における人権及び男女共同参画の推進
保育及び学校教育において、人権及び男女共同参画の視点を取り入れた教育と事業、
学習教材の購入に取り組むとともに、教職員等に対する研修を実施します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
児童・生徒にお互いの個性や能力を
尊重し、協力して行動する心の育成
・人権及び男女共同参画に
32 を図るため、人権の尊重と男女共同
学校教育課
関する学習の実施
参画についての学習機会を学校の実
情に応じて実施します。
33
小・中学校カリキュラムにおける男女
・道徳・特別活動等の実施
共同参画教育を研究し、導入します。
学校教育課
34
男女共同参画を考慮した学習教材を
・学習教材の購入
選択します。
学校教育課
35
小・中学校へ発達に応じた男女共同
・男女共同参画に関する書
参画に関する書籍などを配布し、男
生活活性課
籍等の配布
女共同参画意識の形成を図ります。
36
・保育園や学校行事の休日
保育園や小・中学校の事業に性別を
等の開催
学校教育課
問わず多くの保護者や家族、地域住
・保護者、地域参加連携型 子ども課
民が参加できる機会をつくります。
事業の実施
37
児童・生徒の男女共同参画について
の関心を高めるため、作品の募集及 ・ポスター、習字等作品の募
生活活性課
び募集した作品の展示をし、市民に 集及び展示事業の実施
対して啓発を行います。
38
小・中学校の実情に応じて男女混合
名簿を取り入れ、名簿の扱いについ
・男女混合名簿の導入
ては、個人情報の漏えいに注意しま
す。
学校教育課
39
心の問題を抱える生徒やその保護者
及び小・中学校関係者に対する心理 ・心理教育相談事業の実施
教育相談を実施します。
学校教育課
40
教員、養護教諭、保育士を対象にジ
・教職員・保育士向けジェン 生活活性課
ェンダーを始め、人権や男女共同参
ダー研修の実施
学校教育課
画に関する研修を実施します。
37
施策の方向8 事業所における男女共同参画の推進
事業所に対し、男女共同参画への理解と取組の必要性を周知し、積極的改善措置(ポ
ジティブ・アクション)※8の普及に努めます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
41
事業所に対し、性差別のない職場づ ・事業所に対する男女共同
生活活性課
くりのための啓発を実施します。
参画の啓発
42
事業所に対し、男女共同参画への理
・事業所向け出前講座の開
解と取組の必要性を周知するため、
生活活性課
催
出前講座を開催します。
43
事業所における積極的改善措置(ポ ・事業所における積極的改
ジティブ・アクション)の取組を促進す 善措置(ポジティブ・アクショ 生活活性課
るための情報を提供します。
ン)の普及
施策の方向9 商工業、農林水産業など自営業における男女共同参画の推進
商工業、農林水産業などの自営業者に対し、男女共同参画への理解を促進します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
44
商工業、農林水産業など自営業にお
・自営業における男女共同
ける男女共同参画の普及啓発を行い
生活活性課
参画の啓発
ます。
45
農業における労働環境の改善に向
・家族経営協定制度の普及
け、「家族経営協定制度」の普及啓発
農務課
啓発
を行います。
46
農業部門の男女共同参画を推進す
・農村生活 ア ドバ イザ ー制
るため、農村生活アドバイザーを活
農務課
度の活用
用します。
※8積極的改善措置(ポジティブ・アクション)
男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によって、家庭、地域、学校、職場そ
の他社会のあらゆる分野における活動に参画する機会について男女間に格差がある場
合、その格差を改善するため、必要な範囲内において、男女いずれか一方に対し、その
機会を積極的に提供することをいいます。
38
基本課題4
方針決定、計画立案等の場への参画を促進します
現状と課題
男女共同参画社会の実現には、男女があらゆる分野に対等に参画し、共にその責任
を担うことが重要です。このことは、男性も女性も方針決定や計画、企画の立案、運
営に至るまで対等な立場で主体的に参画し、男女双方の意見が対等に反映されること
を意味しています。
男女共同参画は、あらゆる分野で必要であるとの認識から、事業所や団体、地域な
どにおける活動に女性が参画する機会は増えてはきましたが、女性が方針・意思決定
の場に参画することや役員、代表者、管理職への女性の登用はなかなか進んでいませ
ん。
こうしたなか、国の「男女共同参画基本計画(第2次)」では女性のチャレンジ支
援と能力開発に努めることを推進してきており、また、男女共同参画会議の答申の中
でも引き続き「女性の活躍による社会の活性化を強調すべき視点」ととらえ、早急に
対応すべき課題として「分野や実施主体の特性に応じた実効性のある積極的改善措置
(ポジティブ・アクション)」を掲げており、
「社会のあらゆる分野において、202
0年(平成32年)までに指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度
という目標を達成するには、取組を相当強化し、加速することが必要である。」とし
ています。
豊川市においても、女性の能力発揮とスキルアップのため、エンパワーメント※9
講座の開催や国などが行う女性のチャレンジ支援制度の啓発を図るなどの取組や、
「豊川市審議会等委員への女性登用促進ガイドライン」を定め、市の審議会などにつ
いて2010年(平成22年)までに女性委員の割合を30%以上にすることを目標
に取り組んできましたが、達成には至りませんでした。
男女共同参画社会の実現のためには、男女とも政策などの決定段階に参加するだけ
でなく、主体的に立案の段階から関わっていくことが重要です。積極的改善措置(ポ
ジティブ・アクション)により、これまで極端に女性の占める割合が低かった審議会
などにおける女性の登用率の目標設定や地域の役員、職場の管理職などで女性の登用
を促進する必要があります。
また、男女があらゆる分野で利益を享受でき、共に責任を担わなければならないこ
とを自覚しながらクオータ制※10 を導入するなど、女性の占める比率を高めるとと
もに、男女の構成割合の不均衡を是正するなど、男女が対等な立場で政策、方針決定
の場に参画することを推進していく必要があります。
※9エンパワーメント
一人ひとりの女性が自らの意識と能力を高め、自立した個人として社会的な責任を分
担できる力をつけることをいいます。
※10 クオータ制
積極的改善措置(ポジティブ・アクション)の手法の一つでで、人種や性別などを基
準に一定の人数や比率を割り当てる制度のことをいいます。
39
管理職相当職の人数・女性の割合(業種別・規模別)
事業所数
全体
管理職相当数
うち女性数
率
無回答
97
1,166
93
8.0
5
建設業
15
38
6
15.8
2
製造業
33
782
55
7.0
1
商業
16
48
7
14.6
1
6
117
1
0.9
―
2
3
0
0.0
―
運輸・通信業
3
13
0
0.0
―
電気・ガス・熱供給・ 水道
業
1
金融・保険業
《業種別》 不動産業
サービス業
X
19
その他
2
X
86
X
22
X
X
X
25.6
X
―
X
19人以下
31
55
8
14.5
3
20∼49人
24
103
13
12.6
50∼99人
18
118
21
17.8
1
100人以上
24
890
51
5.7
1
―
《規模別》
※×は、統計法による秘匿をした箇所です。
資料:豊川市「事業所における男女共同参画調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
豊川市における審議会等(法令・条例設置)委員への女性登用率の推移
年 度
女性登用率(%)
参考:県内市(名古屋
順位(県内36市中)
市を除く)女性登用率
2001年度(平成13年度)
13.58%
18.19%
25位
2002年度(平成14年度)
15.20%
19.78%
26位
2003年度(平成15年度)
18.83%
21.10%
24位
2004年度(平成16年度)
21.26%
21.75%
18位
2005年度(平成17年度)
23.04%
22.67%
14位
2006年度(平成18年度)
22.07%
22.45%
20位
2007年度(平成19年度)
20.64%
22.27%
24位
2008年度(平成20年度)
20.97%
23.46%
23位
2009年度(平成21年度)
24.04%
23.83%
17位
2010年度(平成22年度)
23.80%
24.55%
21位
※附属機関を対象。2003年度(平成15年度)までは県内30市、2005年度(平成17年度)までは県内31市、2009年度
(平成21年度)までは34市(それぞれ名古屋市を除く)中の数値。
資料:愛知県「あいちの男女共同参画」
(注)各年度4月1日現在
40
女性の人材活用についての考え方(業種別・規模別)
全体
63.9
建設業
20.0
46.7
商業
12.1
6.3
9.1
18.8
12.5
16.7
66.7
50.0
不動産業100.0
13.3
24.2
62.5
金融・保険業
9.3
20.0
54.5
製造業
11.3
15.5
16.7
50.0
運輸・通信業
100.0
サービス業
10.5
89.5
19人以下
51.6
20∼49人
12.9
12.9
58.3
22.6
25.0
50∼99人
12.5
83.3
100人以上
11.1
70.8
0%
20%
12.5
40%
60%
12.5
4.2
5.6
4.2
80%
100%
個人の能力や適性に応じて戦力化したい
特定の専門分野を中心に戦力化したい
補助的な業務を中心に人材活用したい
戦力化・活用は特に意識していない
その他
無回答
資料:豊川市「事業所における男女共同参画調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
女性従業員の人材活用にあたっての問題について
1.顧客や取引先を含め、社会一般の理解が不十分である(9事業所)
9.3
2.中間管理職男性や、同僚男性の認識、理解が不十分である(8事業所)
8.2
26.8
3.女性の勤続年数が一般的に短い(26事業所)
15.5
4.一般的に女性は職業意識が低い(15事業所)
62.9
5.家庭の状況を考慮する必要がある(61事業所)
9.3
6.管理職が女性の育成方法を理解していない(9事業所)
14.4
7.女性は体力的に男性より劣る(14事業所)
4.1
8.女性は必要な知識や経験、判断力等が男性より劣る(4事業所)
25.8
9.特に問題はない(25事業所)
10.その他(2事業所)
2.1
11.無回答(2事業所)
2.1
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
資料:豊川市「事業所における男女共同参画調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
41
施策の方向10 事業所及び団体、地域における方針決定過程への男女の対等な参画
事業所及び団体、地域に対し、方針や意思決定の場に男女が平等に参画することの
重要性を啓発し、女性の役員や管理職などへの登用を促進します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
47
地域活動や市民活動における方針 ・地域活動や市民活動に男
や意思決定の場に男女が平等に参 女が対等に参画できる環境 生活活性課
画できるよう、啓発を行います。
づくり
48
団体 、地域 などに おいて女性 が 役
員、代表者として登用されるよう、ク ・団体、地域における女性役
生活活性課
オータ制導入を紹介するなど、啓発 員登用の啓発
を行います。
49
事業所における役員や管理職への
・事業所における女性管理
女性の登用を促進し、女性の能力が
生活活性課
職登用の促進
発揮できる機会を支援します。
施策の方向11 市審議会等の男女構成割合の不均衡の是正
市が設置する審議会等委員の男女構成割合が均衡となるように、とりわけ女性の少
ない審議会などにあっては、女性の登用を促進するとともに、審議会などに市民から
の意見を反映するよう取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
50
政策・方針決定の場における性別不
均衡の是正を図るとともに、審議会 ・「豊川市審議会等委員へ
等委員の女性比率が30%以上とな の女性登用促進ガイドライ 生活活性課
るよう、女性の委員登用を促進しま ン」の周知
す。
51
性別を問わず広く市民からの意見・
提言を反映するため、審議会など委 ・審議会等委員への公募制
関係各課
員への市民公募による登用を促進し 度の導入
ます。
42
施策の方向12 女性の能力発揮、スキルアップのための支援
女性があらゆる分野において能力発揮ができるよう、学習機会の提供や人材育成に
努めるとともに、人材の発掘と活用に努めます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
女性が地域活動や団体活動に積極
的に参加し、リーダーや団体などの
・エンパワーメント講座の開
52 役員に登用されるよう、人材養成に
生活活性課
催
向けたエンパワーメント講座を開催し
ます。
・女性のチャレンジ支援の啓
発
国などが実施する女性のチャレンジ
・女性起業家支援資金の周 生活活性課
53 や起業に関する情報提供と啓発を実
商工観光課
知
施します。
・教育訓練給付金制度の周
知
生涯を通じて社会と関わりを持ちな
がら活躍できるよう、結婚・出産・子
・女性の再就職キャリアアッ
54 育てにより離職した者への学習支援
生活活性課
プのための講座の開催
や能力開発を支援する講座を開催し
ます。
55
地域における女性リーダーを発掘、
・女性人材リストの作成、人
育成するとともに、女性人材リストを
生活活性課
材の活用
作成し、その人材を活用します。
43
基本課題5
国際社会への対応を促進します
現状と課題
男女共同参画社会の実現は、1975年(昭和50年)の「国際婦人年」をきっか
けとして世界共通の課題となっています。政治や経済、文化などあらゆる分野で国際
化が進み、我が国においても1980年(昭和55年)7月に「女子に対するあらゆ
る形態の差別の撤廃に関する条約(女子差別撤廃条約)」に署名しています。このよ
うに男女共同参画の取組も国際社会の動きと密接に連動しながら進んでいることか
ら、国際的な動向にも目を向ける必要があります。
豊川市においては、2010年(平成22年)現在、およそ6,100人の外国人
市民が生活しており、日常生活においても外国人市民とふれあう機会が多くなってき
ています。
外国人市民は、言葉や価値観、文化の違いから地域生活や子育て、就学など、様々
な生活上の問題を抱えています。特に外国人女性の場合は、外国人男性に比べ、女性
であることでさらに複合的に困難な状況に置かれています。外国人市民が地域で安心
して生活するには、日本人市民や地域社会が多文化共生※11 を理解し、外国人市民
を支援する必要があります。
そのためには、男女共同参画の視点での国際交流や協力、多様な価値観を認める意
識の醸成、地域社会での円滑なコミュニケーションが必要です。
外国人登録者数
人
7,142
7,000
全体
6,000
ブラジル
5,000
4,000
3,000
2,000
1,000
0
年
21
平成
9年
成1
平
7年
成1
平
5年
成1
平
3年
成1
平
年
11
平成
9年
成
平
年
成7
平
年
成5
平
3年
平成
年
元
平成
2年
60年
58年
4年
2年
0年
8年
56年
和6
昭
昭和
昭和
和
昭
和5
昭
和5
昭
和5
昭
46年
和4
昭
昭和
資料:国際課
※11 多文化共生
国籍や民族などの違いにかかわらず、すべての市民が互いの文化的背景や考え方な
どを理解し、ともに安心して暮らせ、活躍できる地域社会をいいます。
44
施策の方向13 多文化共生への理解と協調及び支援の促進
豊川市多文化共生推進プランに基づき、国際社会の情報を提供するとともに、姉妹
都市、友好都市との交流を通じて市民の国際意識の醸成を図ります。また、外国人市
民が安心して暮らせるよう、生活に対する支援や外国人市民をサポートする市民活動
団体への支援に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
・親善訪問中学生使節団交
流事業の実施
・中学生体験学習ツアーの
姉妹都市、友好都市との交流と国際
実施
協力を通して国際理解を促進すると
56
・高校生海外派遣事業費補 国際課
ともに、男女共同参画意識を醸成し
助の実施
ます。
・市民使節団交流事業の実
施
・国際理解講座の開催
・外国語版広報の発行
・外国語版ホームページの
外国人が地域で安心して暮らすこと 開設
国際課
ができるよう、母国語による生活情報 ・外国語版生活ガイドブック
57
の提供、相談事業の充実に努めま の発行
・外国人相談員の配置
す。
・乳幼児健康診査などでの
保健センター
通訳の配置
58
日本での生活に悩みを抱える外国人
・外国人市民をサポートする
をサポートする市民活動団体の設立
国際課
市民活動団体の設立、支援
と活動を支援します。
59
男女共同参画施策の推進を図るた
・外国における男女共同参 国際課
め、外国における情報を収集し、提
画に関する情報収集と提供 生活活性課
供します。
45
基本目標3
個性と能力を発揮して働くことのできるまち
∼仕事と生活が調和する社会づくり∼
基本課題6
雇用や職場における均等な機会と待遇を確保します
現状と課題
働く場においては、1986年(昭和61年)、
「雇用の分野における男女の均等な
機会及び待遇の確保等に関する法律(昭和47年法律第113号)
(以下、
「雇用機会
均等法」という。)」の施行から1999年(平成11年)及び2007年(平成18
年)の改正を経て、男女の均等な機会の確保が図られ、また労働基準法などの法が整
備され、賃金格差が縮小傾向になってきたことなど、待遇面での改善が進んできまし
た。
豊川市としても、市民や事業所に対し、法律の改正の周知を図るとともに、雇用や
就労における男女の格差を解消するための啓発や柔軟な勤務形態の導入への取組を
促してきました。
女性の労働力率は、30歳代を谷とし、20歳代後半と40歳代後半が山になるい
わゆる「M字カーブ」となっています。これは、結婚、出産、育児期に離職する女性
が多いことによるものです。
市民意識調査の結果をみると、「女性が仕事を持つこと」について「女性も仕事を
持ち続けるほうがよい」と回答した人は、32.3%でしたが、「女性は子供ができたら
退職し、大きくなったら再び就職するほうがよい」との回答が男女ともに高く、全体
では、43.2%と最も高くなっています。また「男女ともに働きやすい社会環境をつく
るために重要なこと」については、「パートタイムなどの女性の労働条件を向上させ
ること」が 39.2%と最も多く、次いで「出産後も職場復帰できる再雇用制度を充実さ
せること」が 35.2%となっています。
事業所調査の結果をみると、「女性従業員が働きやすくなるための取組について」
では、
「女性用トイレの設置・増設」が 32.0%、
「女性更衣室の設置・増設」が 30.9%、
「女性のキャリアアップのための研修」が 25.8%と、女性従業員が働きやすくなるた
めの取組が行われてきていますが、
「現状、何も取り組んでいない」との回答が 32.0%
ありました。「育児・介護休業制度について」では、52.6%の事業所が「導入し、実
施している」との回答でした。従業員規模の小さい事業所になるほど導入、実施され
ていない現状があります。
これらのことは、固定的性別役割分担意識が残っていることも理由に挙げられます
が、出産、子育て中においても就業を継続できるような雇用環境や女性従業員が働き
やすい労働環境の整備、男女間賃金格差の解消などの対策が十分でないことも理由に
挙げられます。
また、離職した女性の再就職は、経済環境の悪化もあり、厳しい状況となっていま
すし、再就職できても、非正規雇用の場合が多くなっています。
非正規雇用は、多様な就業形態に対応でき、雇用の増大や能力発揮の機会を生み出
し、意義のある有用な制度ではありますが、不安定な身分であることやキャリア形成
が困難であること、低賃金から貧困に陥る可能性があることなどの問題があります。
男性に比べ女性の非正規雇用の割合が高い状況においては、正規雇用と非正規雇用
の待遇の格差が男女間の格差の一因となっており、同一価値労働同一賃金に向けた取
組が必要となっています。
46
年齢階級別労働力率(国勢調査:2005年(平成17年)10月1日)
100.0%
96.0%
94.9%
96.0%
96.3%
97.2%
96.5%
95.4%
90.0%
82.1%
80.0%
80.7%
76.8%
76.1%
77.7%
76.1%
73.0%
70.0%
69.9%
68.1%
65.1%
60.0%
54.4%
50.0%
49.7%
40.0%
36.7%
33.3%
30.0%
25.1%
23.2%
21.3%
20.0%
27.7%
22.2%
17.0%
10.0%
10.1%
11.0%
4.4%
0.0%
85
80
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
愛知県男性
75
70
∼
歳
∼
歳
全国男性
∼
歳
65
60
55
∼
歳
豊川市女性
50
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
∼
歳
愛知県女性
∼
歳
45
40
35
30
25
20
15
全国女性
豊川市男性
女性が仕事を持つことについて
1.0%
全 体
32.3%
5.6% 5.7%
43.2%
5.3% 4.4%
2.5%
44.2%
4.5% 4.8%
2.7%
42.5%
5.9% 4.1%
2.3%
1.8%
男 性
29.6%
6.3%
6.3%
0.5%
女 性
34.5%
5.0% 5.3%
0%
100%
女性は、仕事を持たないほうがよい
女性も、仕事を持ち続けるほうがよい
結婚するまでは、仕事を持つほうがよい
子どもができるまでは、仕事を持つほうがよい
子どもができたら退職し、大きくなったら再び就職するほうがよい
わからない
その他
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
47
男女ともに働きやすい社会環境をつくるためには
22.0
1.男女ともに労働時間の短縮をはかること
32.5
2.男性の家事・育児・介護への参加を進めること
3.男女の雇用機会を均等にすること
20.2
20.6
4.職場での男女の昇進、待遇の格差をなくすこと
0.8
5.旧姓使用の促進をはかる
6.パートタイムなどの女性の労働条件を向上させること
39.2
8.4
7.再就職を希望する人のための講座、セミナーを充実させること
35.2
8.出産後も職場復帰できる再雇用制度を充実させること
9.保育園、児童クラブなどの育児環境を充実させること
32.5
25.0
10.育児・介護休暇制度などの普及を図ること
17.5
11.ホームヘルパーや福祉施設を充実させること
12.その他
3.6
0
10
20
30
40
50
(%)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
女性従業員が働きやすくなるための取組みについて
25.8
1.女性のキャリアアップのための研修(25事業所)
32.0
2.女性用トイレの設置・増設(31事業所)
21.6
3.女性の休憩室の設置・増設(21事業所)
30.9
4.女性更衣室の設置・増設(30事業所)
3.1
5.企業内保育施設の設置(3事業所)
14.4
6.旧姓の使用(14事業所)
19.6
7.出産・育児退職者の再雇用制度(19事業所)
32.0
8.現状、何も取り組んでいない(31事業所)
1.0
9.その他の取り組み(1事業所)
7.2
10.無回答(7事業所)
0%
10%
20%
30%
資料:豊川市「事業所における男女共同参画調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
48
40%
育児・介護休業制度について
全体
52.6
建設業
16.5
46.7
製造業
20.0
12.1
50.0
金融・保険業
5.2
33.3
63.6
商業
25.8
6.3
21.2
31.3
66.7
3.0
12.5
33.3
不動産業
100.0
運輸・通信業
66.7
サービス業
33.3
31.6
19人以下
36.8
16.1
19.4
20∼49人
21.1
10.5
51.6
50.0
12.9
16.7
50∼99人
29.2
72.2
100人以上
4.2
22.2
5.6
87.5
0%
10%
20%
30%
40%
8.3
50%
導入し、実施している
今後検討したい
無回答
60%
70%
80%
90%
4.2
100%
導入に向け、具体的に検討している
今のところ導入も検討予定もない
資料:豊川市「事業所における男女共同参画調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
49
施策の方向14 雇用機会均等の促進
事業所に対し、雇用機会均等法などの労働関係法律の周知と雇用に関する情報提供
を実施するなど、男女平等な雇用機会均等を啓発します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
60
市民及び事業所に対し、雇用機会均
・雇用や労働に関する法律
等法及び労働基準法など、雇用に関
商工観光課
の周知
する法律について周知を図ります。
61
・女性の就業機会確保の啓
事業所に対し、男女の均等な雇用機
発
会の確保を図るための啓発を実施し
生活活性課
・男女の雇用問題に関する
ます。
情報の収集・提供
施策の方向15 労働条件・労働環境の向上
事業主に対し、従業員の勤務形態や労働環境の整備、待遇などに関する情報を提供
し、男女の就業面における待遇の向上と格差解消を図るための啓発を実施します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
62
事業主に対し、在宅勤務やフレックス
タイム制など、柔軟な勤務形態に関 ・在宅勤務、フレックスタイム
商工観光課
する情報を提供し、事業所への導入 制等の情報提供
を促進します。
63
事業主に国が行う事業所内託児施
設の設置に対する助成制度を周知 ・事業所内託児施設助成金
商工観光課
し、労働環境の整備・充実を促しま の周知
す。
64
就業や職場におけるセクシュアル・ハ
ラスメントなど、労働に関する相談を ・労働相談の実施
実施します。
65
女性の勤務形態や待遇の見直しを
図るため、事業主に対して男女同一
待遇、同一賃金や同一価値労働に対
する正規・非正規労働者の格差解消
の啓発を実施します。
商工観光課
・女性にとって働きやすい職
場環境整備の啓発
生活活性課
・従業員の待遇格差解消の 商工観光課
啓発
50
基本課題7
仕事と生活の調和がとれた体制・環境をつくります
現状と課題
男女が共にそれぞれの生き方を尊重し、あらゆる分野に参画するためには、仕事や
家庭生活、地域生活などの活動にバランスよく個人が希望する状態で参画できる環境
づくり、仕事と生活の調和「ワーク・ライフ・バランス」が望まれています。
国においては、2007年(平成19年)12月に「仕事と生活の調和(ワーク・
ライフ・バランス)憲章」と、これに基づく「仕事と生活の調和推進のための行動指
針」が策定され、国を挙げて取り組む姿勢が示されています。
豊川市においても、男女が共に働きやすく、能力を発揮し、男性の仕事中心、女性
の家事中心の生き方・考え方の見直しを図るための啓発や事業所に対するワーク・ラ
イフ・バランスの啓発、子育て、介護に対する環境整備など、ワーク・ライフ・バラ
ンス実現のための支援や取組を行ってきました。
市民意識調査の結果を見ると「ワーク・ライフ・バランスについて」の理想と現実
では、大きな差が見られ、理想としては、男女とも「仕事と家庭生活と地域・個人の
生活の3つとも大切にしたい」が 31.0%と最も割合が高くなっていますが、実際には、
男性では「仕事を優先している」が 42.4%、女性では「家庭生活を優先している」が
33.3%と、それぞれ最も割合が高くなっています。また、「男性の家事等への参加」
については、「仕事と家庭の両立について支援制度などの環境整備をする」が 40.1%
と最も高く、次いで「男女の役割分担について社会通念、慣習、しきたりを改める」
が 33.0%となっています。このほか「男性の育児参加を促していくために重要なこと」
については、「男性が育児休暇を利用しやすくなること」が 52.3%、次いで「男性が
育児に取り組む意識を持つこと」が 51.4%と高くなっています。
介護についても、市民意識調査の結果から「介護を要する人の有無」について「い
る」と回答した人は 15.3%で、そのうち「介護している人」については、
「妻」が 21.2%、
「嫁」が 20.3%、「娘」が 17.8%といずれも女性が上位を占めています。
働く女性が増える中、仕事も家庭もという二重の負担を担っている状況もあり、女
性の職場への進出と同時に、子育てや介護の女性への偏重を解消する必要があります。
全国の合計特殊出生率が1.37(2010年(平成22年)6月2日厚生労働省
発表)と低く、また、豊川市において介護保険の要介護認定者が、介護保険導入時の
2000年度(平成12年度)末には、1,409 人であったのが、2009年度(平成
21年度)末には、4,014 人となった現在、少子・高齢社会への対応が急務となって
います。
これらの課題に対応するためには、育児・介護に対する公的な支援はもちろんのこ
と、事業所における育児・介護休業制度を始めとしたワーク・ライフ・バランスに対
する取組への理解の促進と男性の家事や育児、介護、地域活動への参画について意識
の改革と醸成、社会環境の整備を図る必要があります。
51
ワーク・ライフ・バランスについて(希望)
3.2%
1.9%
21.0%
全 体
2.8%
26.0%
7.5%
3.6%
1.5%
男 性
女 性
6.3%
0.9%
22.1%
26.6%
2.3%
25.6%
3.3%
3.3%
30歳代
27.8%
8.2%
28.9%
1.8%
6.6%
2.7%
3.5%
4.2% 1.5%
2.3%
20.1%
20歳代
0.3%
31.0%
0.5%
33.6%
27.8%
6.7%
3.0%
20.0%
10.0%
3.7%
1.8%
22.8%
31.6%
3.5%
12.3%
24.6%
1.8%
1.8%
1.8%
1.8%
1.8%
27.3%
22.7%
4.5%
36.4%
0.9%
40歳代
0.9%
1.6%
1.6%
15.6%
31.3%
4.7%
33.6%
5.5%
50歳代 3.9%
1.6%
0.8%
1.7%
2.3%
2.9%
22.7%
20.9%
9.3%
35.5%
1.7%
60歳代
ワーク・ライフ・バランスとは
2.9%
1.9%
2.5%
働く人が仕事とそれ以外の生活を自身が望む調和のとれた状態にできること
5.0%
13.2%
24.5%
5.0%
31.4%
6.9%
9.4%
70歳以上
をいいます。
(豊川市男女共同参画須印条例より)
0%
20%
40%
60%
80%
100%
ワーク・ライフ・バランスについて(現実)
29.0%
全 体
2.7%
1.9%
23.3%
18.1%
2.1%
42.4%
男 性
10.1%
18.7%
女 性
1.8%
37.8%
20歳代
30歳代
21.1%
30.7%
3.0%
5.4%
17.0%
33.3%
1.8%
30.7%
2.5%
18.9%
4.4%
36.4%
50歳代
15.6%
17.2%
26.2%
60歳代
70歳以上
16.4%
0%
10%
1.7%
5.6%
20.8%
20%
30%
17.6%
40%
50%
3.1%
12.8%
1.7%
60%
0.7%
3.2%
3.9%
8.9%
2.2%
2.6%
4.4% 4.4% 4.4%
0.9%
1.8%
0.9%
4.5% 5.5%
1.8%
19.1%
0.8%
15.1%
3.1%
8.8%
1.5%
5.7%
2.7%
9.1%
2.2%
20.2%
21.9%
24.4%
1.3%
10.1%
2.2%
26.4%
34.4%
1.0%
4.3%
3.4%
7.8%
3.6%
40歳代
9.6%
6.7%
12.6%
70%
0.8%
3.9% 1.6%
2.9%
1.7%
1.7%
16.4%
11.6%
0.6%
6.9%
11.9%
80%
90%
100%
「仕事」を優先したい(している)
「家庭生活」を優先したい(している)
「地域・個人の生活」を優先したい(している)
「仕事」と「家庭生活」をともに優先したい(している)
「仕事」と「地域・個人の生活」をともに優先したい(している)
「家庭生活」と「地域・個人の生活」をともに優先したい(している)
「仕事」と「家庭生活」と「地域・個人の生活」の三つとも大切にしたい(している)
わからない
その他
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
52
男性の家事等への参加
33.0
1.男女の役割分担についての社会通念、慣習、しきたりを改める
18.6
2.企業中心という社会全体の仕組みを改める
40.1
3.仕事と家庭の両立について支援制度などの環境整備をする
29.0
4.労働時間の短縮や休暇制度を充実させる
29.9
5.夫婦や家族間で、家事などの分担について話し合う
22.1
6.家事などを男女で分担するようなしつけや育て方をする
12.8
7.男女平等が図られるよう男性の関心を高める
26.1
8.男性による家事、子育て、介護、地域活動への参加について社会的評価を高める
19.5
9.男性の仕事中心の生き方、考え方を改める
22.4
10.男性が家事などに参加することに対して、男性の意識上の抵抗感をなくす
3.6
11.男性が家事などに参加することに対して、女性の意識上の抵抗感をなくす
5.8
12.わからない
2.5
13.その他
0
10
20
30
40
50
(%)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
男性の育児参加を促していくために重要なこと
52.3
1.男性が育児休暇制度を利用しやすくなること
35.8
2.労働時間の短縮や在宅勤務、フレックスタイムの導入などが進むこと
8.6
3.男性のための」育児講座を充実すること
51.4
4.男性が育児に取り組む意識を持つこと
33.3
5.子どもの病気や急な残業に対応できる保育施設・サービスが整備されること
39.2
6.家族の間で育児について十分話し合うこと
37.7
7.男性の育児参加を妨げるような社会通念が変わること
2.3
8.わからない
1.2
9.その他
0
20
40
60
(%)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
介護している人
介護を要する人の有無
無回答
4.7%
21.2
妻
いる 15.3%
11.9
夫
10.2
父母
17.8
娘
11.0
息子
20.3
嫁
1.7
婿
いない
80.1%
5.9
兄弟姉妹
2.5
孫
0
家政婦
5.9
ホームヘルパー
11.0
その他
0
10
20
30
(%)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
53
男性と女性がともに介護を担っていくために重要なこと
48.6
1.介護休暇制度を利用しやすくすること
2.労働時間の短縮や在宅勤務、フレックスタイムの導入など
が進むこと
32.9
13.8
3.介護講座を充実すること
4.介護に取り組む意識を持つこと
39.1
54.3
5.気軽に介護の問題について相談できる窓口を設けること
42.0
6.家族の間で介護について十分話し合うこと
22.8
7.男性の介護参加を妨げるような社会通念が変わること
3.9
8.わからない
1.8
9.その他
0
20
40
60
(%)
資料:豊川市「男女共同参画についての市民意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
介護認定の状況 各年度3月31日現在(人)
年度
要支援1
2000
(H12)
123
2001
(H13)
156
2002
(H14)
172
2003
(H15)
202
2004
(H16)
2005
(H17)
217
259
要支援2
2006
(H18)
2007
(H19)
2008
(H20)
2009
(H21)
195
258
193
308
397
578
643
584
要介護1
381
534
725
857
984
1,155
731
739
799
1,073
要介護2
317
382
382
348
401
543
617
712
711
864
要介護3
251
254
294
312
359
511
606
793
807
840
要介護4
229
228
258
303
344
440
430
541
568
681
要介護5
231
263
287
336
320
341
317
398
428
556
1,532
1,817
2,118
2,358
2,625
3,249
3,293
4,019
4,149
4,906
合計
2006年度(平成18年度)介護保険法改正により「要支援2」が設定
合併経緯:2006年(平成18年)2月1日一宮町、2008年(平成20年)1月15日音羽町・御津町、
2010年(平成22年)2月1日小坂井町
資料:介護高齢課
54
施策の方向16 ワーク・ライフ・バランスの推進と啓発
事業所に対し、仕事と育児・介護、地域生活の両立ができるようワーク・ライフ・
バランスの考え方や経営上のメリット、必要性などを情報提供し、取組について啓発
します。また、学校教育においてもワーク・ライフ・バランスに関する学習に取り組
みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
66
事業所やそこに働く人に対するワーク・
ライフ・バランスの啓発のため、ファミリ
ー・フレンドリー企業※12 や育児・介護
休業制度等の情報を提供し、取組に向
けての啓発を行います。
67
・ボランティア休暇制度の
事業所におけるボランティア休暇制度
導入啓発
の導入のほか、社会活動への参加や
生活活性課
・企業のCSR※13 導入の
取組などの啓発を行います。
促進
68
児童・生徒へワーク・ライフ・バランスの
・家庭科などの授業で、ワ
理解のため、家庭科などの授業におい
ーク・ライフ・バランスの学 学校教育課
て家庭や地域、仕事についての学習を
習の実施
行います。
・ファミリー・フレンドリー企
業の紹介
商工観光課
・育児・介護休業制度等の 生活活性課
啓発
※12 ファミリー・フレンドリー企業
仕事と育児・介護とが両立できるような様々な制度を持ち、多様でかつ柔軟な働き方
を労働者が選択できるような取組を行う企業をいいます。
※13 企業CSR
企業が事業活動において利益を優先するだけではなく、人権に配慮した雇用や労働条
件、消費者への対応、環境問題への配慮、地域社会への貢献、ボランティア活動など企
業が市民として果たすべき社会的責任をいいます。
55
施策の方向17 男性の家庭、地域活動等への参画
家庭や地域活動に男性も積極的に参画する意識の醸成と支援に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
子ども課
・ 男性の育児 と介護 への
介護高齢課
従来、女性が担うという意識が高かっ 参加啓発
生活活性課
69 た育児や介護について、男性も共に支
えていくという意識の醸成を図ります。
・妊産婦教室への夫婦参
保健センター
加
70
・男性の料理教室の開催
・家事援助講座 などの開 生涯学習課
男性向けに家事能力向上のための講
介護高齢課
催
座を開催します。
・男性のための男女共同 生活活性課
参画講座の開催
71
子ども会やPTAなど、女性が参加する
・男性の地域活動への参
割合の多い地域活動に男性の参加を
生涯学習課
加促進
促進します。
施策の方向18 子育てのための体制整備と支援
豊川市次世代育成支援対策地域行動計画に基づき、待機児童の解消や市民ニーズに
見合った働く人の勤務形態の多様化に対応した子育てのための保育サービスの提供、
子育てに関する各種支援事業に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
・3歳未満児保育の充実
・延長保育の充実
保育園の待機児童ゼロを目指すととも ・一時的保育の実施
72 に、市民ニーズに見合った保育サービ ・病後児保育の実施
子ども課
スを提供します。
・休日保育の実施
・民間保育園への支援
・保育所情報の提供
73
・子育て支援センター事業
子育てに関する相談体制の整備や保
の実施
護者の交流、子育て自主グループの活
・ファミリー・サポート・セン 子ども課
動支援など、各種子育て支援サービス
ター事業の実施
を実施します。
・養育支援事業の実施
74
・児童館事業の実施
子どもの居場所づくりに向けて、児童
・児童クラブ(放課後児童 子ども課
健全育成活動を推進します。
健全育成事業)の充実
56
75
・家庭児童相談室の設置
子どもの問題で悩んでいる親や悩みを ・子育て相談事業の実施
抱えている青少年に対し、適切な助言
や支援を提供します。
・少年愛護センターの設置
子ども課
生涯学習課
76
保護者の経済的負担を軽減するため、 ・ 子ども医 療 費助 成制 度
保険年金課
医療費助成制度を充実します。
の充実
77
・公共施設への乳幼児用ト
子育て世帯が安心して利用することが
イレ、ベビーベッド、授乳ス 子ども課
できる公共施設の整備を推進します。
ペース等の設置
78
子どもや若者を健やかに育成するため ・ 子ども若 者 育成 支援 推
関係各課
の啓発や支援を実施します。
進法に基づく啓発と支援
施策の方向19 介護のための体制整備と支援
豊川市高齢者福祉計画・介護保険事業計画に基づき、要介護者を抱えた世帯のため
の相談事業や支援事業などの介護体制を整備し、支援します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
79
高齢者の心身の健康を維持するため
に保健・医療・福祉・介護の連携や要 ・地域包括支援センター事
介護高齢課
介護者を抱えた家族支援のために総 業の実施
合的な相談窓口を整備します。
80
誰もが介護に携わることができる体制 ・家族介護者教室の開催
づくりと介護に携わる者の健康管理や ・介護者交流会の開催
支え合いのための環境を整備します。 ・介護保険制度の周知
57
介護高齢課
基本目標4
生涯にわたり健康で安心して暮らせるまち
∼心身の健康と生活環境づくり∼
基本課題8
健康で安心して暮らせる生活環境をつくります
現状と課題
男女がともに生涯を通じて健康で充実した生活を送ることは、男女共同参画社会の
実現に向けて前提となるものです。
そのためには、幼児から高齢者に至るまで、心身の健康について正しい知識と情報
を得て、健康の保持・増進に取り組むことが重要です。
豊川市においては、「とよかわ健康づくり計画」に基づき、乳幼児期、学童期、思
春期、青年期、壮年期、老年期などの各ライフステージに沿った健康づくりを始め、
スポーツを通じた健康づくりを推進してきました。
2010年(平成22年)4月現在、65歳以上の人口は、37,865 人(男 16,829
人、女 21,036 人)で、対人口比率が 20.3%となっており、今後も高齢化はさらに進
むと考えられています。生涯を通じて健やかに安心して過ごしていくためには、さら
なる健康づくりの推進や各種健診、健康相談の充実、高齢者を始め障害者、ひとり親
家庭などを社会全体で支えるための社会支援、福祉サービスの充実が必要です。
また、生きがいを持って生活することも健康づくりには欠かせません。そのために
は、地域生涯学習講座の開催や高齢者が社会参画するための環境の整備や事業活動へ
の支援が必要となっています。
定期的な健康診断を受け、健康管理に努めている市民の割合(年代別)
全 体
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
60歳代 70歳以上
1996年(平成8年)
43.9%
16.6%
34.6%
45.8%
55.1%
57.1%
54.1%
1999年(平成11年)
39.7%
13.2%
25.1%
37.6%
52.9%
53.3%
52.5%
2002年(平成14年)
38.5%
13.7%
26.9%
40.0%
44.3%
51.5%
53.7%
2005年(平成17年)
41.1%
19.4%
29.9%
41.8%
47.9%
50.9%
53.5%
2007年(平成19年)
45.4%
21.9%
34.0%
42.4%
52.0%
51.8%
54.8%
2009年(平成21年)受診者
1,410人
85人
172人
251人
273人
375人
242人
2009年(平成21年)回答者
3,056人
314人
527人
526人
549人
703人
440人
2009年(平成21年)
46.1%
27.1%
32.6%
47.7%
49.7%
53.3%
55.0%
資料:豊川市「市民意識調査」
58
年齢別(3区分)人口の推移
年 次
1985年(昭和60年)
1990年(平成2年)
1995年(平成7年)
2000年(平成12年)
2005年(平成17年)
男
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2010年(平成22年)
1985年(昭和60年)
1990年(平成2年)
1995年(平成7年)
2000年(平成12年)
2005年(平成17年)
女
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2010年(平成22年)
1985年(昭和60年)
1990年(平成2年)
1995年(平成7年)
2000年(平成12年)
2005年(平成17年)
合計
2006年(平成18年)
2007年(平成19年)
2008年(平成20年)
2009年(平成21年)
2010年(平成22年)
人 口(人)
総数
53,442
55,724
56,820
58,297
60,337
69,072
69,593
80,695
80,234
92,832
53,988
56,006
57,560
59,030
60,630
68,892
69,251
80,832
80,668
93,241
107,430
111,730
114,380
117,327
120,967
137,964
138,844
161,527
160,902
186,073
0−14歳
12,857
10,884
10,180
9,757
9,663
10,947
10,979
12,780
12,666
14,268
12,503
10,756
9,772
9,459
9,426
10,589
10,634
12,225
12,115
13,628
25,360
21,640
19,952
19,216
19,089
21,536
21,613
25,005
24,781
27,896
割 合(%)
15−64歳 65歳以上
36,550
40,165
40,697
41,100
41,689
47,377
47,367
54,059
53,092
61,735
35,855
38,138
39,426
39,771
39,419
44,373
44,219
50,890
50,329
58,577
72,405
78,303
80,123
80,871
81,108
91,750
91,586
104,949
103,421
120,312
4,035
4,654
5,931
7,431
8,957
10,720
11,219
13,828
14,448
16,829
5,630
7,108
8,361
9,797
11,771
13,916
14,384
17,703
18,210
21,036
9,665
11,762
14,292
17,228
20,728
24,636
25,603
31,531
32,658
37,865
0−14歳
24.1
19.5
17.9
16.7
16.0
15.8
15.8
15.8
15.8
15.4
23.2
19.2
17.0
16.0
15.5
15.4
15.4
15.1
15.0
14.6
23.6
19.4
17.4
16.4
15.8
15.6
15.6
15.5
15.4
15.0
15−64歳 65歳以上
68.4
72.1
71.6
70.5
69.1
68.6
68.1
67.0
66.2
66.5
66.4
68.1
68.5
67.4
65.0
64.4
63.9
63.0
62.4
62.8
67.4
70.1
70.0
68.9
67.0
66.5
66.0
65.0
64.3
64.7
7.5
8.4
10.5
12.7
14.8
15.5
16.1
17.1
18.0
18.1
10.4
12.7
14.5
16.6
19.4
20.2
20.8
21.9
22.6
22.6
9.0
10.5
12.5
14.7
17.1
17.9
18.4
19.5
20.3
20.3
合併経緯:2006年(平成18年)2月1日一宮町、2008年(平成20年)1月15日音羽町・御津町、2010年(平成22
年)2月1日小坂井町
資料:国勢調査、愛知県「あいちの人口(年報)」より各年10月1日現在。2010年(平成22年)については、4
月1日現在市民課住民登録データより。(注)総数は、年齢「不詳」を含む。
59
施策の方向20 健康づくりのための啓発
市民のライフステージに沿った健康づくりや健康管理に関する事業、スポーツを通
じた体力づくりなど、心身の健康のための事業に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
・健康教室の開催
乳 幼 児 期 、 学 童期 、 思 春 期 、 青 年 ・健康相談の実施
保健センター
期、壮年期、老年期など、ライフステ ・心の健康相談「ポラリス」、
ージに沿った健康管理の推進や生活 こころの電話相談の実施
81
改善に向けた取組、メンタルヘルス、
・自殺防止対策の実施
関係各課
自殺者対策など、心身の健康づくり
に取り組みます。
・地域生涯学習事業の実施 生涯学習課
82
83
誰もが気軽にスポーツ活動に参加で
きるよう、ニュースポーツの普及を図
り、体力づくりや健康づくりを支援しま
す。
・ニュースポーツ出前教室の
開催
市民体育課
・スポーツボランティア指導
者の派遣
・喫煙が及ぼす健康被害の
喫煙が健康に及ぼす影響について 啓発
保健センター
理解を深め、分煙などの環境整備の ・生活環境における分煙化
の促進
推進に取り組みます。
・喫煙防止教育の実施
学校教育課
84
アルコールの急激・過度の摂取が健
康を害し、家庭や社会生活に影響を
・アルコールに関する啓発と 保健センター
及ぼす場合があるなど、飲酒に対す
学習の実施
学校教育課
る正しい知識を得るため、学習する
機会を充実します。
85
児童・生徒へ薬物乱用の害から身を
・薬物乱用防止教育の実施
守るための学習を実施します。
学校教育課
施策の方向21 高齢者や障害者など困難を抱える人々の社会参画と生活支援
豊川市地域福祉計画及び豊川市障害者福祉計画、豊川市障害福祉計画、豊川市高齢
者福祉計画・介護保険事業計画やノーマライゼーションの精神※14に基づき、高齢
者や障害者などが健康で生き生きとした生活が送れるよう、生活支援を実施するとと
もに、社会参画を促進する事業に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
生涯を通じて社会と関わりを持ちな
・シルバー人材センター会員
86 がら活躍できるよう、高齢者への能
介護高齢課
の技能研修の開催
力開発支援を促進します。
※14 ノーマライゼーション:高齢者や障害者などを施設に隔離せず、健常者と一緒に助け合
いながら暮らしていくのが正常な社会のあり方であるとする考え方をいいます。
60
87
高齢者や障害者などの経済的負担
を軽減するため、医療費助成制度を
充実します。
88
ひとり親家庭などの経済的負担を軽
減するため、手当や助成、相談事業
を実施します。
・障害者医療費助成制度の
実施
・精神障害者医療費助成制
度の実施
保険年金課
・後期高齢者福祉医療費助
成制度の実施
・福祉給付金支給制度の実
施
・遺児の育成を図る手当の
実施
子ども課
・母子自立支援員による相
談の実施
・母子家庭等医療費助成制
保険年金課
度の実施
89
・障害者就労支援事業の実
施
障害者の地域生活を支え、働く場づく ・居宅介護、生活介護、共同
りを促進するなど、福祉サービスを充 生活援助等障害福祉サービ 福祉課
実するための事業を実施します。
ス事業の実施
・地域活動支援センター等
地域生活支援事業の実施
90
地域において障害者が自立した生活 ・相談支援専門員の充実
が送れるよう、相談支援体制を充実 ・ピアカウンセラーの設置
します。
・手話通訳者の設置
91
高齢者の生活意欲の向上と体力の
維持、健康寿命の延伸に対する意識
啓発を実施し、地域生活において生
きがいを持って安心して生活できるよ
う、福祉サービスの推進、介護保険
制度の円滑な実施に取り組みます。
・「安心のてびき」、「介護保
険利用の手引き」の作成
・介護予防事業の実施
・地域包括支援センターによ
る介護予防マネジメント、地
域支援事業の実施
・元気応援隊活動の実施
介護高齢課
・認知症サポーター養成講
座の実施
・老人クラブ活動への支援
・シルバー人材センターへの
支援
・高齢者大学への講師派遣
・地域生涯学習講座の開催
92
福祉課
生涯学習課
地域高齢者の親善と交流、健康と福
・小坂井文化センターにおけ
祉の増進のための事業を開催し、高
る高齢者親善交流事業の実 地域安心課
齢者の地域社会への参加を促しま
施
す。
61
基本課題9
性差に関する理解を深めます
現状と課題
男女が互いの身体的性差を十分に理解し、人権を尊重しつつ、相手に対する思いや
りを持って生きていくことは、男女共同参画社会の実現に最も大切なことです。
特に女性は、妊娠や出産をする可能性があり、生涯を通じて男性とは異なる健康上
の問題に直面することがあり、妊娠や出産を考慮した健康管理が大切です。
豊川市においては、妊婦に対して母子健康手帳を交付し、妊娠から出産に関わる健
康診査などを実施しています。近年では、妊婦だけでなく、男性も参加する教室を開
催し、父性・母性意識の向上を促進しています。
女性の生涯を通じた心と体の健康づくりには、母性保護の観点からも性差に関する
理解を深め、地域において安心して子どもを産み育てることができる支援体制を充実
することが重要です。
このため、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)の
視点から子どもを産む・産まないにかかわらず、また、女性だけでなく男性も含め、
生涯を通じた健康のために、性差に関する啓発や母性保護意識の向上、母子保健の充
実に取り組む必要があります。
市民意識調査の結果、リプロダクティブ・ヘルス/ライツという言葉の周知度(P
24 参照)は、回答者の 1.6%であり、あまり浸透していませんでした。用語の周知を
含め、性と生殖に関して健康であることの重要性について、市民に対し、正しい情報
の提供を行うなど、内容の理解と尊重を促進する必要があります。
また、近年は、各種メディアを通じ、性に関する産業や不適切な情報が氾濫し、望
まない妊娠も増えてきています。こうした望まない妊娠や性の低年齢化なども問題と
なってきており、発達段階に応じた適切な性教育の実施が求められています。
62
施策の方向22 リプロダクティブ・ヘルス/ライツの理解と尊重
リプロダクティブ・ヘルス/ライツについて、市民への理解と尊重を促進します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
93
男女とも性と生殖に関する健康につ
いて理解を深め、産む性としての女 ・リプロダクディブ・ヘルス/
生活活性課
性の自己決定権を尊重する意識の ライツの啓発
普及啓発を実施します。
施策の方向23 母性保護と母子保健の充実
母性保護の観点から、妊娠から出産までの安全と、健康管理や育児に対する不安解
消のため、学習の機会や交流の場を提供し、正しい知識の普及啓発を図ります。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
・妊産婦健康診査の実施
妊娠から産後について母子ともに安
・乳幼児健康診査の実施
心した生活が送れるように分娩、育
・こんにちは赤ちゃん訪問事
94 児などについての正しい知識の普及
保健センター
業の実施
啓発と健康維持に関する指導を実施
・母子健康手帳交付時指導
します。
の実施
95
妊婦の健康保持と健全な出産や育
児ができるよう、教育を行うとともに、
・妊産婦教室の開催
妊産婦同士や先輩パパママとの交流
・子育て教室の開催
による父性、母性意識の向上とネット
・育児相談の実施
ワークづくりや子育てをする仲間づく
りを促進します。
96
女性の性感染症の予防のため、健康 ・子宮頸がんに対する予防
保健センター
支援を実施します。
啓発と支援の実施
保健センター
施策の方向24 性差を理解し、尊重するための教育と取組
児童や生徒の発達段階に応じて、性差に関する正しい理解のための性教育などを実
施し、人権を尊重する意識を育てます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
・性教育の実施
児童・生徒の実態と個人差、性差、人 ・エイズに関す る教 育の実
学校教育課
97 権に配慮した性教育等の充実に努め 施
保健センター
ます。
・乳児とのふれあい体験事
業の実施
63
基本目標5
基本課題10
みんなで創る住みよいまち
∼男女共同参画社会の実現の推進体制づくり∼
推進体制を整備します
現状・課題
男女共同参画社会の実現には、行政の果たす役割は大きく、その取り組む内容は多
岐にわたり、あらゆる分野での総合的な推進が大切です。
豊川市においては、2001年(平成13年)3月に策定した「とよかわ男女共同
参画プラン」に基づき、各種施策において男女共同参画の視点を取り入れた事業の推
進を行うとともに、男女共同参画を推進する全庁的な組織として「豊川市男女共同参
画推進会議」を設置し、庁内関係部局との連携を図っています。
また、2009年(平成21年)4月1日に「豊川市男女共同参画推進条例」を施
行し、市と市民、教育に携わる者、市民活動団体、事業者の役割を始め、相互に協力、
協働して男女共同参画社会の実現を推進していくことを定めました。
さらに男女共同参画の推進に関して必要な事項を審査するための機関として「豊川
市男女共同参画審議会」を設置しました。
このほか、豊川市においては、
「とよかわ男女共同参画プラン」を基に数々の施策、
事業を実施してきましたが、豊川市市民意識調査の男女共同参画市民満足度は、
31.3%であり、また、男女共同参画についての市民意識調査で、
「男女共同参画社会」
という用語を知っていたと回答した人は 45.8%(P24 参照)であり、法律・条例に
ついては「男女共同参画社会基本法」については、言葉だけ知っていると回答した人
は 43.9%であり、内容まで知っている人は 4.4%でした。さらに「豊川市男女共同参
画推進条例」については、言葉だけ知っている人は 26.3%であり、内容まで知ってい
る人はわずか 2.2%でした。(P23 参照)市職員についても同様の調査を実施したと
ころ、言葉だけ知っていると回答した人は 62.2%であり、内容まで知っていると答え
た人は 9.0%でした。
今後、豊川市男女共同参画推進条例に基づく本基本計画に掲げる施策・事業などを
推進していくにあたっては、全庁的に男女共同参画の視点を浸透させ、生活活性課を
中心とした庁内関係部局との連携の強化を図り、市が率先して男女共同参画の推進に
取り組んでいく必要があります。また、その取組の成果を市民の皆さんと共に評価、
検証し、男女共同参画施策について相互に協力、協働しながら積極的な推進を図るこ
とが必要です。
64
豊川市男女共同参画推進条例周知度(職員)
全体
9.0%
男性
11.8%
62.2%
67.5%
女性 5.6%
0%
28.3%
20.3%
55.6%
20%
0.5%
0.5%
38.5%
40%
60%
80%
0.4%
100%
内容まで知っていた
名前は知っていたが、内容まで知らない
名前も知らなかった
無回答
資料:豊川市「男女共同参画についての職員意識調査報告書」2009 年度(平成 21 年度)
市民相談事業一覧
2010年(平成22年)11月1日現在
相談名
内容[相談員]
市民よろず相談
日常生活に関する相談など
行政よろず相談
行政に関する相談、隣近所とのつきあいなど[行政相談委員]
人権よろず相談
人権相談をはじめとする悩みごと相談[人権擁護委員]
若年者向け就職相談
若年者向けの就職についての相談[県アドバイザー]
消費生活相談
悪質商法や商品などについての相談[消費生活専門相談員]
多重債務相談
金銭貸借、多重債務などの相談[専門相談員]
弁護士による多重債務者相談 多重債務に関する弁護士による相談[弁護士]
法律相談
女性悩みごと相談
相続、契約、借地借家など、民事に関する相談[弁護士]
嫁・姑問題、夫婦関係、親子関係、DVなどの相談[県専門相談員]
登記相談
相続・贈与・売買などの不動産登記、会社の登記などの相談[司法書士・土地家屋調査士]
測量相談
土地の境界の測量に関する相談[土地家屋調査士]
建築相談
住宅工事の設計、施工に関する相談[建築士、増改築相談員]
労働相談
労働問題に関しての相談[県労働相談員]
発明考案相談
発明考案に対する特許相談やアドバイス[発明考案相談員]
若者自立支援相談
35歳未満の若者の自立を支援するための情報提供や相談[キャリアカウンセラー]
障害者よろず相談
障害者の日常生活における相談[障害者相談員]
心配ごと相談
知的障害者相談
内職相談
聴覚障害相談
日常生活における心配ごとの相談[心配ごと相談員]
知的障害者、その保護者の日常生活における相談[障害者相談員]
内職のあっせん、情報の提供[県福利協会内職相談員]
聴覚障害者の日常生活における相談[障害者相談員]
知的障害者相談
知的障害者、その保護者の日常生活における相談[障害者相談員]
障害者就労支援相談
障害者、そのご家族などの就労における相談[障害者支援相談員]
母子相談
母子家庭のいろいろな悩みごとについての相談[母子相談員]
乳幼児子育て相談
お子さんの発育や社会性など、子育てについての心配や悩みに関する相談[保育園長・主任保育士など]
児童・青少年相談
青少年の生活、身の上など
心理教育相談
子ども、保護者の心の相談
心の健康相談
人と話すのが苦手、やる気、自身がないなど心の病の相談[保健師]
こころの電話相談
人と話すのが苦手、やる気、自身がないなど心の病の相談[保健師]
65
施策の方向25 行政の役割と率先行動、相談事業の充実
豊川市男女共同参画推進条例の周知を図り、行政における各種施策に対する男女共
同参画の視点の導入と率先行動、相談事業の充実に取り組みます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
・市役所内における豊川市
男 女共同 参 画推 進条例 の
豊川市男女共同参画推進条例に基
周知
98 づき、総合的、体系的な施策の展開
生活活性課
・行政計画策定における男
を図ります。
女 共同参 画 視点 の導入 啓
発
・各種相談機能の充実と啓
発(市民相談事業一覧P71
参照)
関係各課
各種相談事業における機能や体制 ・相談窓口等の情報提供
99 の充実と相談担当職員の資質の向 ・相談員資質向上のための
上を図ります。
研修参加
・男女共同参画に関する苦
生活活性課
情や相談への対応
人材育成基本方針に基づき、女性職
・人材育成基本方針に基づ
員の役割分担を見直し、能力に応じ
く人事配置と人材育成
100
人事課
た職域拡大や管理職への登用を図り
・職員研修の実施
ます。
人材育成基本方針及び特定事業主
行動計画に基づき、職員の子育てを
支援するとともに、ワーク・ライフ・バ
101
ランスの推進のため、育児・介護、ボ
ランティア休暇の取得の推進を図りま
す。
・特定事業主行動計画に基
づく環境づくり
・育児・介護休業、ボランティ
人事課
ア休暇取得の推進
・市職員のための子育て応
援マニュアルの周知
市民向けの講演会や講座、研修会な
どを開催する際には、より多くの市民 ・講演会、講座等の休日開
102
関係各課
が参加できるよう、開催日や託児な 催と託児の配慮
どに配慮します。
103
行政関係提出書類、請求書類におい
・不要な性別記入の削除
て不要な性別記入欄を削除します。
関係各課
「男女共同参画宣言都市」の実現に
・男女共同参画宣言都市に
104 向けて、市を挙げた取組を実施しま
生活活性課
向けた取組
す。
66
施策の方向26 市民及び教育に携わる者、市民活動団体、事業者の役割
豊川市男女共同参画推進条例を市民及び教育に携わる者、市民活動団体、事業者に
周知啓発するとともに、男女共同参画社会の実現に向けて協力や連携、協働していき
ます。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
市民や教育に携わる者、市民活動団
体、事業者に対し、豊川市男女共同 ・豊川市男女共同参画推進
参画推進条例や豊川市男女共同参 条 例及 び 豊川 市 男女共 同
105
生活活性課
画基本計画の趣旨を普及啓発し、ま 参画基本計画の周知啓発と
た施策の推進について協力、連携を 協力・連携
求めます。
市民や教育に携わる者、市民活動団
体、事業者が相互に協力、連携し、
106
市民ニーズに沿った事業の実施と市
民参加の体制をつくります。
・男女共同参画施策の市民
等との連携
生活活性課
・市民活動団体との協働事
業の推進
施策の方向27 男女共同参画推進体制の整備と充実
豊川市男女共同参画基本計画の進行管理と男女共同参画推進のための組織を設置
し、男女共同参画社会の実現を目指します。
番
施策の概要
個別事業
担当課
号
全庁的な体制づくりとして、豊川市男
・豊川市男女共同参画推進
女共同参画推進会議による豊川市
会議による豊川市男女共同 生活活性課
107
男女共同参画基本計画の効率的、
参画基本計画の推進
効果的な推進に努めます。
豊川市男女共同参画基本計画に位
・豊川市男女共同参画基本
108 置付けた事業の進捗状況を把握し、
生活活性課
計画の進行管理
計画の着実な進行管理に努めます。
豊川市男女共同参画推進条例に基
づき設置された豊川市男女共同参画
・豊川市男女共同参画審議
109 審議会が、市長の附属機関としての
生活活性課
会の充実
機能を十分に発揮できるように努め
ます。
・NETゆい豊川市男女共同
ITを利用した男女共同参画に関する 参画推進センターの充実
110
生活活性課
情報の発信体制を充実します。
・豊川地域ポータルサイトと
の連携
67
資
料
68
1 目標値
番
号
内
容
平成21年値
平成27年目標値
担当課
45.0%
36%
生活活性課
1
「男は仕事、女は家庭」という
考え方に同感する人の割合
(市民意識調査)
2
各分野における平等・公平と感じる市民の割合(市民意識調査)
①家庭生活
24.8%
30.0%
②職場
14.7%
25.0%
③学校教育
55.0%
60.0%
生活活性課
3
④地域活動
31.3%
40.0%
⑤法律・制度
29.9%
35.0%
⑥社会通念、慣習、しきたり
11.8%
15.0%
⑦社会全体
13.6%
20.0%
法律や条例、用語等の周知度
①男女共同参画社会(市民意
識調査)
45.8%
増加
②男女共同参画社会基本法
(市民意識調査)
48.3%
増加
③豊川市男女共同参画推進条
例(市民意識調査)
28.5%
増加
④豊川市男女共同参画推進条
例(職員意識調査)
71.2%
増加
⑤ジェンダー(市民意識調査)
16.7%
増加
⑥ポジティブ・アクション(市民
意識調査)
6.9%
増加
⑦リプロダクティブヘルス/ラ
イツ(市民意識調査)
1.6%
増加
⑧ワーク・ライフ・バランス(市
民意識調査)
22.1%
増加
4
市審議会等(法令・条例設置)
委員への女性登用率
23.8%
(平成 22 年値)
30.0%
関係各課
5
事業所における女性管理職の
割合(事業所調査)
8.0%
増加
生活活性課
69
生活活性課
番
号
内
容
平成21年値
平成27年目標値
担当課
6
事業所における育児・介護休
業制度導入状況(事業所調査)
52.6%
60.0%
生活活性課
7
「仕事」、「家庭生活」、「地域・
個人の生活」3つとも大切にし
ている人の割合(市民意識調
査)
9.6%
増加
生活活性課
8
豊川市市民意識調査における
「男女共同参画市民満足度」
31.3%
40.0%
生活活性課
9
女性人材リスト登録者数
101 人
120 人
生活活性課
10
心理教育相談事業
臨床心理士 4 名
臨床心理士 5 名※
学校教育課
11
子育てサポーターの養成
−
10人/年※
子ども課
12
3歳未満児保育
915 人
1,283 人※
子ども課
13
延長保育
14 箇所(225 人)
16 箇所(255 人)※
子ども課
14
一時的保育
10 箇所(延利用日数
14,500 人日)
12 箇所(延利用日数
17,400 人日)※
子ども課
15
子育て支援センターにおける
乳幼児子育て相談対応件数
567 件
600 件※
子ども課
16
児童館事業
9館
11館※
子ども課
17
児童クラブ(放課後児童健全育
成事業)
27 箇所(1,065 人)18
時まで
31 箇所(1,590 人)19
時まで※
子ども課
18
家庭児童相談室、少年愛護セ
ンター相談対応件数
140 件
150 件※
子ども課
生涯学習課
19
母子健康手帳交付時指導
妊産婦教室
各種教室参加率
初産婦 16%
20%以上※
保健センター
20
子ども医療費の助成
入院は中3、通院は
小5まで無料
入院・通院ともに中3
まで無料※
保険年金課
21
児童・福祉関連公共施設(16
施設)に幼児用便座の整備
4 施設
14 施設※
子ども課
22
豊川市役所男性職員の育児休
業等の取得
34.3%
55.0%※
人事課
※番号 10 から 21 は、豊川市次世代育成支援対策地域行動計画(後期計画)より引用。番号 22 の実績値は、
平成 21 年度豊川市役所特定事業主行動計画に基づく措置の実施状況についてから、目標値は、豊川市役
所特定事業主行動計画(後期計画)からそれぞれ引用。目標年度は、平成 26 年度。
※表中「増加」とあるのは、平成 21 年度から設定した意識調査質問項目のため、比較による目標値の算出が
できないことによる。
70
2 市民相談事業一覧
相談名
内容[相談員]
期日
時間
市民相談室(市役所北庁舎4階) TEL89−2104
市民よろず相談
(電話相談可)
日常生活に関する相談など
行政よろず相談
(電話相談可)
毎週月∼金曜日
9:00∼16:00
行政に関する相談、隣近所との
つきあいなど[行政相談委員]
毎週木曜日
13:00∼16:00
人権よろず相談
(電話相談可)
人権相談をはじめとする悩みご
と相談[人権擁護委員]
毎週月曜日
13:00∼16:00
若年者向け就職相談
(予約優先)
(予約は TEL89−2140)
若年者向けの就職についての
相談[県アドバイザー]
毎月第2・4金曜日
13:00∼16:00
消費生活センター(市役所北庁舎4階) TEL89−2238
消費生活相談
(電話相談可)
悪質商法や商品などについて
の相談[消費生活専門相談員]
毎週月∼金曜日
9:00∼16:00
多重債務相談
(電話相談可)
弁護士による多重債務者
相談
(予約制)
(予約は TEL89−2238)
金銭貸借、多重債務などの相
談[専門相談員]
毎週月∼金曜日
9:00∼16:00
多重債務に関する弁護士によ
る相談[弁護士]
毎月第1火曜日
9:00∼12:00
プリオ窓口センター市民相談室(プリオ5階) TEL82−1305
法律相談
(予約制)
(予約は TEL89−2104)
相続、契約、借地借家など、民
事に関する相談[弁護士]
毎月土曜日
毎月第4水曜日
偶数月第4木曜日
13:00∼16:00
女性悩みごと相談
(電話相談可)
嫁・姑問題、夫婦関係、親子関
係、DVなどの相談[県専門相
談員]
毎月第1・3金曜日
10:00∼15:00
登記相談
相続・贈与・売買などの不動産
登記、会社の登記などの相談
[司法書士・土地家屋調査士]
毎月第1・3水曜日
13:00∼16:00
測量相談
土地の境界の測量に関する相
談[土地家屋調査士]
毎月第2金曜日
13:00∼16:00
建築相談
住宅工事の設計、施工に関す
る相談[建築士、増改築相談員]
毎月第4金曜日
13:00∼16:00
労働相談
労働問題に関しての相談[県労
働相談員]
毎月第2・4木曜日
13:00∼16:00
発明考案相談
発明考案に対する特許相談や
アドバイス[発明考案相談員]
毎月第1・3木曜日
10:00∼12:00
若者自立支援相談
(内容などの問い合わせは
TEL67−3201)
35 歳未満の若者の自立を支援
するための情報提供や相談[キ
ャリアカウンセラー]
毎月第1・3木曜日
13:00∼16:00
71
相談名
内容[相談員]
期日
時間
健康福祉センター TEL92−1377(内容などの問い合わせは市民相談室 TEL89−2104)
行政よろず相談
行政に関する相談、隣近所との
つきあいなど[行政相談委員]
偶数月第4木曜日
13:00∼16:00
人権よろず相談
人権相談をはじめとする悩みご
と相談[人権擁護委員]
奇数月第4木曜日
13:00∼16:00
音羽支所 TEL88−8000(内容などの問い合わせは市民相談室 TEL89−2104)
行政よろず相談
行政に関する相談、隣近所との
つきあいなど[行政相談委員]
偶数月第4火曜日
13:00∼16:00
人権よろず相談
人権相談をはじめとする悩みご
と相談[人権擁護委員]
奇数月第4火曜日
13:00∼16:00
御津生涯学習会館 TEL76−4714(内容などの問い合わせは市民相談室 TEL89−2104)
行政よろず相談
行政に関する相談、隣近所との
つきあいなど[行政相談委員]
偶数月第3木曜日
13:00∼16:00
人権よろず相談
人権相談をはじめとする悩みご
と相談[人権擁護委員]
奇数月第3木曜日
13:00∼16:00
小坂井生涯学習会館 TEL72−2165(内容などの問い合わせは市民相談室 TEL89−2104)
人権行政よろず相談
人権や行政などに関する悩み
ごとの相談[人権擁護委員]
毎月第3火曜日
13:00∼16:00
小坂井文化センター TEL78−3586(内容などの問い合わせは市民相談室 TEL89−2104)
人権行政よろず相談
人権や行政に関する相談[人権
擁護委員]
毎月第4木曜日
10:00∼12:00
健康福祉センター TEL92−1377(内容などの問い合わせは福祉課 TEL89−2131)
障害者よろず相談
障害者の日常生活における相
談[障害者相談員]
毎月第2水曜日
13:30∼15:30
御津福祉保健センター TEL77−1500(内容などの問い合わせは福祉課 TEL89−2131)
障害者よろず相談
障害者の日常生活における相
談[障害者相談員]
毎月第2水曜日
13:30∼15:30
小坂井生涯学習会館 TEL72−2165(内容などの問い合わせは福祉課 TEL89−2131)
障害者よろず相談
障害者の日常生活における相
談[障害者相談員]
毎月第3火曜日
13:30∼15:30
小坂井文化センター TEL78−3586(内容などの問い合わせは福祉課 TEL89−2131)
心配ごと相談
知的障害者相談
日常生活における心配ごとの
相談[心配ごと相談員]
毎月第4木曜日
10:00∼12:00
知的障害者、その保護者の日
常生活における相談[障害者相
談員]
毎月第4木曜日
10:00∼12:00
72
相談名
内容[相談員]
期日
時間
ウィズ豊川 TEL83−5211(内容などの問い合わせは福祉課 TEL89−2131)
内職相談
内職のあっせん、情報の提供
[県福利協会内職相談員]
毎週金曜日
10:00∼15:00
聴覚障害相談
聴覚障害者の日常生活におけ
る相談[障害者相談員]
毎月第2火曜日
13:00∼16:00
知的障害者相談
知的障害者、その保護者の日
常生活における相談[障害者相
談員]
毎月第2水曜日
9:00∼14:30
障害者就労支援相談
(予約制)
(予約は TEL0532−69−
1323)
障害者、そのご家族などの就
労における相談[障害者支援相
談員]
毎月第2木曜日
毎月第4土曜日
10:00∼15:00
ふれあいセンター TEL88−7270(内容などの問い合わせは福祉課 TEL89−2131)
障害者よろず相談
障害者の日常生活における相
談[障害者相談員]
奇数月第2水曜日
13:30∼15:30
市役所子ども課(本庁舎1階) TEL89−2133
母子家庭のいろいろな悩みごと
についての相談[母子相談員]
母子相談
毎週月∼金曜日
10:00∼17:00
子育て支援センター(プリオ5階) TEL89−1398・市内各保育園
乳幼児子育て相談
お子さんの発育や社会性など、
子育てについての心配や悩み
に関する相談[保育園長・主任
保育士など]
子育て支援センター
10:00∼18:00
毎週月∼金曜日
各保育園
毎週月∼金曜日
10:00∼15:00
少年愛護センター(子育て支援センター内・プリオ5階) TEL84−5756
家庭児童相談室(子育て支援センター内・プリオ5階) TEL84−1329
児童・青少年相談
青少年の生活、身の上など
毎週月∼金曜日
10:00∼17:00
心理教育相談室「ゆずりは」(勤労福祉会館) TEL88−8033
心理教育相談
(予約制)
子ども、保護者の心の相談
毎週月∼金曜日
13:30∼17:30
心理教育相談室「ゆずりは」分室(音羽庁舎4階) TEL88−8033
心理教育相談
(予約制)
子ども、保護者の心の相談
毎週火・木曜日
13:30∼17:30
心理教育相談室「ゆずりは」分室(小坂井庁舎2階) TEL88−8033
心理教育相談
(予約制)
子ども、保護者の心の相談
73
毎週火・木曜日
13:00∼17:00
相談名
内容[相談員]
期日
時間
毎月第 1 水曜日
毎月第3月曜日
9:30∼11:40
13:30∼15:40
毎週月∼金曜日
9:00∼17:00
保健センター TEL89−0610
心の健康相談
こころの電話相談
人と話すのが苦手、やる気、自
身がないなど心の病の相談[保
健師]
人と話すのが苦手、やる気、自
身がないなど心の病の相談[保
健師]
※開催期日が、国民の祝日にあたる場合、相談事業は、実施しません。また、最新の開催状況などに
ついては、「広報とよかわ」毎月 1 号又は、豊川市役所ホームページ(http://www.city.toyokawa.lg.jp)
の「市民相談」をご参照ください。
74
3 男女共同参画社会基本法
○男女共同参画社会基本法(平成十一年六月二十三日号外法律第七十八号)
目次
前文
第一章
第二章
第三章
附則
総則(第一条―第十二条)
男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的施策(第十三条―第二十条)
男女共同参画会議(第二十一条―第二十八条)
我が国においては、日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ、男女平等の実現
に向けた様々な取組が、国際社会における取組とも連動しつつ、着実に進められてきたが、
なお一層の努力が必要とされている。
一方、少子高齢化の進展、国内経済活動の成熟化等我が国の社会経済情勢の急速な変化に
対応していく上で、男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわ
りなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は、緊要な
課題となっている。
このような状況にかんがみ、男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定す
る最重要課題と位置付け、社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に
関する施策の推進を図っていくことが重要である。
ここに、男女共同参画社会の形成についての基本理念を明らかにしてその方向を示し、将
来に向かって国、地方公共団体及び国民の男女共同参画社会の形成に関する取組を総合的か
つ計画的に推進するため、この法律を制定する。
第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、男女の人権が尊重され、かつ、社会経済情勢の変化に対応できる豊か
で活力ある社会を実現することの緊要性にかんがみ、男女共同参画社会の形成に関し、基
本理念を定め、並びに国、地方公共団体及び国民の責務を明らかにするとともに、男女共
同参画社会の形成の促進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、男女共同参
画社会の形成を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによ
る。
一 男女共同参画社会の形成 男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって
社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治
的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき
社会を形成することをいう。
二 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲
内において、男女のいずれか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう。
(男女の人権の尊重)
第三条 男女共同参画社会の形成は、男女の個人としての尊厳が重んぜられること、男女が
性別による差別的取扱いを受けないこと、男女が個人として能力を発揮する機会が確保さ
れることその他の男女の人権が尊重されることを旨として、行われなければならない。
(社会における制度又は慣行についての配慮)
第四条 男女共同参画社会の形成に当たっては、社会における制度又は慣行が、性別による
固定的な役割分担等を反映して、男女の社会における活動の選択に対して中立でない影響
を及ぼすことにより、男女共同参画社会の形成を阻害する要因となるおそれがあることに
75
かんがみ、社会における制度又は慣行が男女の社会における活動の選択に対して及ぼす影
響をできる限り中立なものとするように配慮されなければならない。
(政策等の立案及び決定への共同参画)
第五条 男女共同参画社会の形成は、男女が、社会の対等な構成員として、国若しくは地方
公共団体における政策又は民間の団体における方針の立案及び決定に共同して参画する機
会が確保されることを旨として、行われなければならない。
(家庭生活における活動と他の活動の両立)
第六条 男女共同参画社会の形成は、家族を構成する男女が、相互の協力と社会の支援の下
に、子の養育、家族の介護その他の家庭生活における活動について家族の一員としての役
割を円滑に果たし、かつ、当該活動以外の活動を行うことができるようにすることを旨と
して、行われなければならない。
(国際的協調)
第七条 男女共同参画社会の形成の促進が国際社会における取組と密接な関係を有している
ことにかんがみ、男女共同参画社会の形成は、国際的協調の下に行われなければならない。
(国の責務)
第八条 国は、第三条から前条までに定める男女共同参画社会の形成についての基本理念(以
下「基本理念」という。)にのっとり、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策(積
極的改善措置を含む。以下同じ。)を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第九条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、男女共同参画社会の形成の促進に関し、国
の施策に準じた施策及びその他のその地方公共団体の区域の特性に応じた施策を策定し、
及び実施する責務を有する。
(国民の責務)
第十条 国民は、職域、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野において、基本理念
にのっとり、男女共同参画社会の形成に寄与するように努めなければならない。
(法制上の措置等)
第十一条 政府は、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を実施するため必要な法制
上又は財政上の措置その他の措置を講じなければならない。
(年次報告等)
第十二条 政府は、毎年、国会に、男女共同参画社会の形成の状況及び政府が講じた男女共
同参画社会の形成の促進に関する施策についての報告を提出しなければならない。
2 政府は、毎年、前項の報告に係る男女共同参画社会の形成の状況を考慮して講じようと
する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を明らかにした文書を作成し、これを国
会に提出しなければならない。
第二章 男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的施策
(男女共同参画基本計画)
第十三条 政府は、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進
を図るため、男女共同参画社会の形成の促進に関する基本的な計画(以下「男女共同参画
基本計画」という。)を定めなければならない。
2 男女共同参画基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。
一 総合的かつ長期的に講ずべき男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の大綱
二 前号に掲げるもののほか、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を総合的かつ
計画的に推進するために必要な事項
3 内閣総理大臣は、男女共同参画会議の意見を聴いて、男女共同参画基本計画の案を作成
し、閣議の決定を求めなければならない。
4 内閣総理大臣は、前項の規定による閣議の決定があったときは、遅滞なく、男女共同参
画基本計画を公表しなければならない。
76
5
前二項の規定は、男女共同参画基本計画の変更について準用する。
(都道府県男女共同参画計画等)
第十四条 都道府県は、男女共同参画基本計画を勘案して、当該都道府県の区域における男
女共同参画社会の形成の促進に関する施策についての基本的な計画(以下「都道府県男女
共同参画計画」という。)を定めなければならない。
2 都道府県男女共同参画計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。
一 都道府県の区域において総合的かつ長期的に講ずべき男女共同参画社会の形成の促進
に関する施策の大綱
二 前号に掲げるもののほか、都道府県の区域における男女共同参画社会の形成の促進に
関する施策を総合的かつ計画的に推進するために必要な事項
3 市町村は、男女共同参画基本計画及び都道府県男女共同参画計画を勘案して、当該市町
村の区域における男女共同参画社会の形成の促進に関する施策についての基本的な計画
(以下「市町村男女共同参画計画」という。)を定めるように努めなければならない。
4 都道府県又は市町村は、都道府県男女共同参画計画又は市町村男女共同参画計画を定め、
又は変更したときは、遅滞なく、これを公表しなければならない。
(施策の策定等に当たっての配慮)
第十五条 国及び地方公共団体は、男女共同参画社会の形成に影響を及ぼすと認められる施
策を策定し、及び実施するに当たっては、男女共同参画社会の形成に配慮しなければなら
ない。
(国民の理解を深めるための措置)
第十六条 国及び地方公共団体は、広報活動等を通じて、基本理念に関する国民の理解を深
めるよう適切な措置を講じなければならない。
(苦情の処理等)
第十七条 国は、政府が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策又は男女共同
参画社会の形成に影響を及ぼすと認められる施策についての苦情の処理のために必要な措
置及び性別による差別的取扱いその他の男女共同参画社会の形成を阻害する要因によって
人権が侵害された場合における被害者の救済を図るために必要な措置を講じなければなら
ない。
(調査研究)
第十八条 国は、社会における制度又は慣行が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響に関す
る調査研究その他の男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の策定に必要な調査研究
を推進するように努めるものとする。
(国際的協調のための措置)
第十九条 国は、男女共同参画社会の形成を国際的協調の下に促進するため、外国政府又は
国際機関との情報の交換その他男女共同参画社会の形成に関する国際的な相互協力の円滑
な推進を図るために必要な措置を講ずるように努めるものとする。
(地方公共団体及び民間の団体に対する支援)
第二十条 国は、地方公共団体が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策及び
民間の団体が男女共同参画社会の形成の促進に関して行う活動を支援するため、情報の提
供その他の必要な措置を講ずるように努めるものとする。
第三章 男女共同参画会議
(設置)
第二十一条 内閣府に、男女共同参画会議(以下「会議」という。)を置く。
(所掌事務)
第二十二条 会議は、次に掲げる事務をつかさどる。
一 男女共同参画基本計画に関し、第十三条第三項に規定する事項を処理すること。
二 前号に掲げるもののほか、内閣総理大臣又は関係各大臣の諮問に応じ、男女共同参画
77
社会の形成の促進に関する基本的な方針、基本的な政策及び重要事項を調査審議するこ
と。
三 前二号に規定する事項に関し、調査審議し、必要があると認めるときは、内閣総理大
臣及び関係各大臣に対し、意見を述べること。
四 政府が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の実施状況を監視し、及
び政府の施策が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響を調査し、必要があると認めると
きは、内閣総理大臣及び関係各大臣に対し、意見を述べること。
(組織)
第二十三条 会議は、議長及び議員二十四人以内をもって組織する。
(議長)
第二十四条 議長は、内閣官房長官をもって充てる。
2 議長は、会務を総理する。
(議員)
第二十五条 議員は、次に掲げる者をもって充てる。
一 内閣官房長官以外の国務大臣のうちから、内閣総理大臣が指定する者
二 男女共同参画社会の形成に関し優れた識見を有する者のうちから、内閣総理大臣が任
命する者
2 前項第二号の議員の数は、同項に規定する議員の総数の十分の五未満であってはならな
い。
3 第一項第二号の議員のうち、男女のいずれか一方の議員の数は、同号に規定する議員の
総数の十分の四未満であってはならない。
4 第一項第二号の議員は、非常勤とする。
(議員の任期)
第二十六条 前条第一項第二号の議員の任期は、二年とする。ただし、補欠の議員の任期は、
前任者の残任期間とする。
2 前条第一項第二号の議員は、再任されることができる。
(資料提出の要求等)
第二十七条 会議は、その所掌事務を遂行するために必要があると認めるときは、関係行政
機関の長に対し、監視又は調査に必要な資料その他の資料の提出、意見の開陳、説明その
他必要な協力を求めることができる。
2 会議は、その所掌事務を遂行するために特に必要があると認めるときは、前項に規定す
る者以外の者に対しても、必要な協力を依頼することができる。
(政令への委任)
第二十八条 この章に定めるもののほか、会議の組織及び議員その他の職員その他会議に関
し必要な事項は、政令で定める。
附 則
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から施行する。
(男女共同参画審議会設置法の廃止)
第二条 男女共同参画審議会設置法(平成九年法律第七号)は、廃止する。
(経過措置)
第三条 前条の規定による廃止前の男女共同参画審議会設置法(以下「旧審議会設置法」と
いう。)第一条の規定により置かれた男女共同参画審議会は、第二十一条第一項の規定に
より置かれた審議会となり、同一性をもって存続するものとする。
2 この法律の施行の際現に旧審議会設置法第四条第一項の規定により任命された男女共同
参画審議会の委員である者は、この法律の施行の日に、第二十三条第一項の規定により、
審議会の委員として任命されたものとみなす。この場合において、その任命されたものと
78
みなされる者の任期は、同条第二項の規定にかかわらず、同日における旧審議会設置法第
四条第二項の規定により任命された男女共同参画審議会の委員としての任期の残任期間と
同一の期間とする。
3 この法律の施行の際現に旧審議会設置法第五条第一項の規定により定められた男女共同
参画審議会の会長である者又は同条第三項の規定により指名された委員である者は、それ
ぞれ、この法律の施行の日に、第二十四条第一項の規定により審議会の会長として定めら
れ、又は同条第三項の規定により審議会の会長の職務を代理する委員として指名されたも
のとみなす。
附 則〔平成一一年七月一六日法律第一〇二号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、内閣法の一部を改正する法律(平成十一年法律第八十八号)の施行の
日〔平成一三年一月六日〕から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に
定める日から施行する。
一 〔略〕
二 附則第十条第一項及び第五項、第十四条第三項、第二十三条、第二十八条並びに第三
十条の規定 公布の日
(委員等の任期に関する経過措置)
第二十八条 この法律の施行の日の前日において次に掲げる従前の審議会その他の機関の会
長、委員その他の職員である者(任期の定めのない者を除く。)の任期は、当該会長、委
員その他の職員の任期を定めたそれぞれの法律の規定にかかわらず、その日に満了する。
一∼十 〔略〕
十一 男女共同参画審議会
十二∼五十八 〔略〕
(別に定める経過措置)
第三十条 第二条から前条までに規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要となる経
過措置は、別に法律で定める。
附 則〔平成一一年一二月二二日法律第一六〇号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律(第二条及び第三条を除く。)は、平成十三年一月六日から施行する。
79
4 豊川市男女共同参画推進条例
○豊川市男女共同参画推進条例(平成21年3月23日条例第15号)
目次
前文
第1章
第2章
第3章
第4章
附則
総則(第1条―第10条)
基本的施策(第11条―第19条)
男女共同参画審議会(第20条)
雑則(第21条)
我が国では、日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ、昭和50年の「国際婦人
年」をきっかけに、国際社会における取組に連動して、男女共同参画社会の実現に向けた制
度が整備され、平成11年に男女共同参画社会基本法が成立しました。
また、豊川市においては、平成13年に自立と支え合いの男女共同参画社会の実現を目指す
「とよかわ男女共同参画プラン」を策定し、様々な取組を進めてきました。
しかしながら、ジェンダーが様々な場面で日本国憲法にうたわれている個人の尊重と法の
下の平等を妨げることがあり、今なお、ジェンダーにとらわれた固定的な役割分担意識や慣
習が根強く存在しているため、なお一層の努力が求められています。
私たちは、誰もが主体的に参画する活力あるまち豊川市として一層の発展を遂げるために、
男女が性別にかかわり無く互いに人権を認め合い、自立した個人として社会のあらゆる分野
に希望を持って対等に参画し、その責任を担うことができる男女共同参画社会の実現を目指
し、ここに、この条例を制定します。
第1章 総則
(目的)
第1条 この条例は、男女共同参画の推進について、基本理念を定めて、市と市民、教育に
携わる者、市民活動団体や事業者(以下「市民等」といいます。)の役割を明らかにし、
市が行う男女共同参画の推進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、その施
策を市と市民等が共に総合的かつ計画的に推進し、男女共同参画社会を実現することを目
的とします。
(定義)
第2条 この条例における用語の意義は、次のとおりとします。
(1) 男女共同参画 男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって、家庭、
地域、学校、職場その他の社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、
その機会が確保されることにより男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益
を享受することができ、かつ、共に責任を担うことをいいます。
(2) 積極的改善措置 前号に規定する機会についての男女間の格差を改善するため、必
要な範囲内において、男女のいずれか一方に対し、その機会を積極的に提供することを
いいます。
(3) ジェンダー 生まれついての生物学的性別に対し、社会通念や慣習の中にある男性
像又は女性像のような、社会によって作られた社会的性別をいいます。
(4) リプロダクティブ・ヘルス 男女が、性と生殖に関する健康を含め、生涯にわたり
身体的、精神的及び社会的に良好な状態であることをいいます。
(5) リプロダクティブ・ライツ 産む性としての女性の自己決定権を含め、リプロダク
ティブ・ヘルスを享受する権利をいいます。
(基本理念)
第3条 男女共同参画の推進は、次のことを基本理念として行われなければなりません。
(1) 男女が性別による差別的取扱いを受けることなく、個人として人権が尊重され、自
80
らの意思と責任によりそれぞれの生き方を選択し、個性と能力を発揮する機会が均等に
確保されること。
(2) ジェンダーによる固定的な役割分担意識に基づく社会制度や慣行が、社会のあらゆ
る分野の活動における男女の自由な選択を制限することのないよう配慮されること。
(3) 男女が社会の一員として、社会のあらゆる分野における方針の決定、計画の立案等
に対等に参画する機会が確保されること。
(4) 男女が家庭においてそれぞれの個性を尊重し、家族の一員としての役割を果たすと
ともに、互いの協力と社会的支援の下に、育児、介護その他の家庭生活における活動と
それ以外の活動の両立ができるよう配慮されること。
(5) 男女が互いの性の理解を深めるとともに、リプロダクティブ・ヘルスとリプロダク
ティブ・ライツが尊重されること。
(6) 男女共同参画の推進に向けた取組が国際的な理解と協調の下に行われること。
(市の役割)
第4条 市は、基本理念に従い、男女共同参画の推進に関する施策(積極的改善措置を含み
ます。以下同じです。)を総合的かつ計画的に策定し、実施する役割があります。
2 市は、男女共同参画の推進に関する施策を実施するときは、国、県その他の関係機関と
連携して取り組み、市民等と協力し、協働して男女共同参画を推進する役割があります。
3 市は、男女共同参画の推進に関する施策を実施するため必要な体制を整備し、財政的な
措置を執るよう努める役割があります。
4 市は、市民等への模範として、自ら率先して男女共同参画を推進する役割があります。
(市民の役割)
第5条 市民は、基本理念に従い、男女共同参画について理解を深め、社会のあらゆる分野
において男女共同参画を推進するよう努める役割があります。
2 市民は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努める役割がありま
す。
(教育に携わる者の役割)
第6条 教育に携わる者は、基本理念に従い、教育を行うよう努める役割があります。
2 教育に携わる者は、その教育の中で、メディアリテラシー(多様な情報を無批判に受け
入れるのではなく、主体的に読み解いて自己発信する能力をいいます。)の習得や向上の
ための教育を行うよう努める役割があります。
3 教育に携わる者は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努める役
割があります。
(市民活動団体の役割)
第7条 市民活動団体は、基本理念に従い、その活動方針の決定、計画の立案等において、
男女が共に参画する機会を確保するよう努める役割があります。
2 市民活動団体は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努める役割
があります。
(事業者の役割)
第8条 事業者は、基本理念に従い、男女が職場における活動に対等に参画する機会を確保
し、ワーク・ライフ・バランス(働く人が仕事とそれ以外の生活を自身が望む調和のとれ
た状態にできることをいいます。)に配慮した環境整備に努める役割があります。
2 事業者は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努める役割があり
ます。
(性別による権利侵害の禁止)
第9条 すべての人は、社会のあらゆる分野において、次に掲げる行為を行ってはなりませ
ん。
(1) 性別による差別的な扱い
(2) セクシュアル・ハラスメント(性的な言動により相手方を不快にさせたり、相手方
の生活環境を害することや、性的な言動に対する相手方の対応によってその者に不利益
81
を与えることをいいます。)
(3) ドメスティック・バイオレンス(配偶者等に対する暴力や心身に有害な影響を及ぼ
す言動をいいます。)
(表示する情報への配慮)
第10条 すべての人は、広報、報道、広告等において、ジェンダーによる固定的な役割分担
や暴力行為を正当化し、助長する表現や不適切な性的表現を行わないよう努めなければな
りません。
第2章 基本的施策
(基本計画)
第11条 市長は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策を総合的かつ計画的に実施する
ための基本的な計画(以下「基本計画」といいます。)を策定します。
2 市長は、基本計画を策定し、変更するときは、豊川市男女共同参画審議会の意見を聴き、
市民等の意見を反映するよう努めます。
3 市長は、基本計画を策定し、変更したときは、速やかに公表します。
(実施状況の公表)
第12条 市長は、毎年度、基本計画に基づいた男女共同参画の推進に関する施策の実施状況
について、公表します。
(参画機会の格差の是正)
第13条 市は、社会のあらゆる分野の活動に参画する機会が男女に対等に確保されていない
などの格差が生じている場合は、市民等や関係機関と協力して積極的改善措置に関する情
報の提供その他の格差を是正するために必要な支援をするよう努めます。
(学習の支援等)
第14条 市は、市民等が行う男女共同参画についての関心や理解を深めるための学習を支援
し、家庭教育、学校教育、社会教育その他の教育において必要な援助ができるよう努めま
す。
(情報提供等)
第15条 市は、男女共同参画の推進に関する活動を行う市民等へ、情報を提供し、男女共同
参画に関する理解をより深めるため、広く啓発活動を行います。
2 市は、市民等に、男女共同参画を推進するうえで必要なメディアリテラシーに関する情
報を提供するよう努めます。
(国際的な理解と協調のための支援)
第16条 市は、国際的な理解と協調の下に男女共同参画を推進し、多文化共生を目指す交流
を促進するため、必要な支援ができるよう努めます。
(調査研究)
第17条 市は、男女共同参画の推進に必要な調査研究を行い、必要があるときは、その結果
を公表します。
(意見、苦情等の申し出と処理)
第18条 市長は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策や男女共同参画の推進に影響を
及ぼすと認められる施策について、市民等から意見、苦情等の申し出があったときは、関
係機関と連携し、必要な措置が執れるよう努めます。
(相談の申し出と処理)
第19条 市は、男女共同参画の推進を妨げる権利侵害について、市民等から相談の申し出が
あったときは、関係機関と連携し、必要な措置が執れるよう努めます。
第3章 男女共同参画審議会
(男女共同参画審議会)
第20条 市は、男女共同参画の推進に関して必要な事項を審議するため、豊川市男女共同参
画審議会(以下「審議会」といいます。)を置きます。
2 審議会は、市長の諮問に応じ、基本計画の策定及び男女共同参画の推進に関する重要な
事項を調査審議し、その結果を市長に答申します。
82
3
審議会は、市が行う男女共同参画の推進に関する施策について調査審議し、市長に意見
を述べることができます。
4 審議会は、委員10名以内の委員で組織します。
5 男女のいずれか一方の委員の数は、委員総数の10分の4未満とならないようにします。
6 委員の任期は2年とし、再任を妨げません。ただし、委員に欠員が生じた場合における
補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とします。
7 前各項に定めるもののほか、審議会の組織及び運営について必要な事項は、規則で定め
ます。
第4章 雑則
(委任)
第21条 この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、市長が定めま
す。
附 則
1 この条例は、平成21年4月1日から施行します。
2 この条例の施行の際現に男女共同参画社会基本法(平成11年法律第78号)第14条第3項
の規定に基づき策定されている市の男女共同参画計画(「とよかわ男女共同参画プラン」
をいいます。)は、第11条第1項の規定により策定された基本計画とみなします。
83
5 豊川市男女共同参画審議会規則及び審議会委員
○豊川市男女共同参画審議会規則(平成21年3月25日規則第5号)
改正(平成22年3月31日規則第62号)
(趣旨)
第1条 この規則は、豊川市男女共同参画推進条例(平成21年豊川市条例第15号。以下「条
例」という。)第20条第7項の規定に基づき、豊川市男女共同参画審議会(以下「審議会」
という。)の組織及び運営について必要な事項を定めます。
(委員)
第2条 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱します。
(1) 公募した市民
(2) 学識経験者
(3) 各種団体を代表する者
(4) 関係行政機関の職員
(5) 前各号に掲げる者のほか、市長が適当と認める者
(会長及び副会長)
第3条 審議会に会長及び副会長各1人を置き、会長にあっては委員の互選により定め、副
会長にあっては会長の指名した者を充てます。
2 会長は、会務を総理し、審議会を代表するとともに、審議会の会議(以下「会議」とい
う。)の議長となります。
3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき、又は会長が欠けたときは、その職務
を代理します。
(会議)
第4条 会議は、会長が招集します。
2 審議会は、委員の半数以上が出席しなければ会議を開くことができません。
3 会議の議事は、出席した委員の過半数で決し、可否同数のときは、会長の決するところ
によります。
(関係者の出席)
第5条 審議会は、必要があると認めるときは、委員以外の者を会議に出席させ、その意見
又は説明を聴くことができます。
(会議の公開)
第6条 会議は、公開します。ただし、会長が必要があると認めるときは、公開しないこと
ができます。
(部会)
第7条 審議会は、会長が指定した事項を調査研究させるため、部会を置くことができます。
2 部会は、会長が指名する委員をもって構成します。
3 部会に部会長を置き、部会に属する委員の互選により定めます。
4 部会長は、会務を総理し、部会の会議の議長となります。
5 部会長に事故があるとき、又は部会長が欠けたときは、あらかじめ部会長が指名した部
会に属する委員がその職務を代理します。
6 前各項に掲げるもののほか、部会の運営に関し必要な事項は、部会長が会長の同意を得
て定めます。
(庶務)
第8条 審議会及び部会の庶務は、市民部生活活性課において処理します。
(委任)
第9条 この規則に定めるもののほか、審議会の運営に関し必要な事項は、会長が審議会に
諮って定めます。
附 則
84
この規則は、平成21年4月1日から施行します。
附 則(平成22年3月31日規則第62号)
この規則は、平成22年4月1日から施行する。
85
豊川市男女共同参画審議会委員名簿
*女性
区分
氏
名
いしぐろ
ま
石黒
り
所
と
万里都
属
等
公募委員
備
考
*
(1)
とりやま
鳥山
やまもと
山本
よしお
芳男
かずこ
和子
公募委員
愛知大学短期大学部非常勤講師
*
(2)
にしぐち
西口
すがぬま
菅沼
かみや
神谷
(3)
はやかわ
早川
ごとう
後藤
はやし
林
(4)
計
すずき
鈴木
しげる
茂
ひろし
洋史
のりえ
典江
ひさよ
久代
ようこ
陽子
まさみ
正美
ふとし
太
豊川市人権擁護委員
豊川商工会議所専務理事
(特非)穂の国まちづくりネットワーク
代表理事
*
ひまわり農業協同組合女性部代表
*
豊川市小中学校PTA連絡協議会女性
研修員
*
豊川市小中学校長会会長
豊川公共職業安定所長
10名
うち女性5名(50.00%)
※平成22年4月1日現在
<区 分>
(1) 公募した市民
(2) 学識経験者
(3) 各種団体を代表する者
(4) 関係行政機関の職員
(敬称略)
86
6 豊川市男女共同参画基本計画策定委員会及び作業部会
豊川市男女共同参画基本計画策定委員会設置要綱
(目的)
第1条 この要綱は、豊川市男女共同参画推進条例(平成21年3月23日豊川市条
例第15号。)第11条第1項に基づく、男女共同参画の推進に関する施策を総合
的かつ計画的に実施するための基本的な計画(以下「基本計画」という。)を策定
するための機関として豊川市男女共同参画基本計画策定委員会(以下「委員会」と
いう。)を設置し、その組織と運営について必要な事項を定めるものとする。
(所掌事務)
第2条 委員会の所掌事務は、次のとおりとする。
(1) 基本計画の策定に関すること
(2) その他基本計画策定に関し必要な事項
(組織)
第3条 委員会は、委員20人以内で組織する。
2 委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱し、又は任命する。
(1) 市民活動団体の会員
(2) 市の職員
(3) その他必要と認める者
(任期)
第4条 委員の任期は、1年以内とし、再任を妨げない。ただし、補欠の委員の任期
は前任者の残任期間とする。
(委員長及び副委員長)
第5条 委員会に委員長及び副委員長各1名を置き、委員長にあっては市民部長を、
副委員長にあっては市民部次長をもって充てる。
2 委員長は、会務を総理し、委員会を代表するとともに、委員会の会議(以下「会
議」という。)の議長となる。
3 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるとき、又は委員長が欠けたとき
は、その職務を代理する。
(会議)
第6条 会議は、委員長が招集する。
2 会議は、委員の半数以上が出席しなければ開くことができない。
3 会議の議事は、出席した委員の過半数で決し、可否同数のときは、委員長の決す
るところによる。
(意見等の聴取)
第7条 委員会は、必要があると認めるときは、委員以外の者を会議に出席さ せ、
その意見又は説明を聴くことができる。
(作業部会)
第8条 委員会は、基本計画策定に関する事項を調査するために作業部会を置くこと
ができる。
(庶務)
第9条 委員会の庶務は、市民部生活活性課において処理する。
(委任)
87
第10条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営について必要な事項は、委員
長が定める。
附 則
この要綱は、平成21年6月4日から施行する。
附 則
この要綱は、平成22年4月1日から施行する。
88
平成22年度男女共同参画基本計画策定委員会委員名簿
*女性
氏
清水
山崎
名
サチ子
属
国際交流はなのき会
等
東三河ブロック
備
考
*
雀部の会
*
栄
東三にじの会・豊川
*
久村
和子
Right&Eye
*
井上
淑子
豊川共生ネットみらい
*
伊奈
克美
(特非)とよかわ子育てネット
*
竹下
一正
市民部長
都築
幸一
市民部次長
鈴木
信弘
企画政策課
中田
和男
子ども課
松倉
白鶴
福祉課
牧野
伊藤
坂牧
鈴木
和子
所
隆
宏修
課長
課長
課長
介護高齢課
*
保健センター
課長
主幹
充
商工観光課
課長
松平
貴圭
学校教育課
主幹
佐竹
浩二
生涯学習課
課長
計16名
うち女性7名(43.75%)
任期:平成22年5月26日から平成23年3月31日まで
89
豊川市男女共同参画基本計画策定委員会作業部会設置要領
(目的)
第1条 この要領は、豊川市男女共同参画基本計画策定委員会設置要綱(以下「策定
委員会要綱」という。)第8条の規定に基づき、基本計画策定に関する事項を調査
するための機関として豊川市男女共同参画基本計画策定委員会作業部会(以下「作
業部会」という。)を設置し、その組織と運営について必要な事項を定めるものと
する。
(所掌事務)
第2条 作業部会の所掌事務は、次のとおりとする。
(1) 基本計画の策定に関し必要となる事項の調査及び協議並びに調整に関するこ
と
(2) その他基本計画策定に関し必要な事項
(組織)
第3条 作業部会は、別紙1に掲げる構成員で組織する。
(部会長及び副会長)
第4条 作業部会に部会長及び副部会長各1名を置き、部会長は市民部生活活性課長
を、副部会長は市民部生活活性課課長補佐をもって充てる。
2 部会長は、会務を総理し、作業部会を代表するとともに、作業部会の会議(以下
「会議」という。)の議長となる。
3 副部会長は、部会長を補佐し、部会長に事故あるとき、又は部会長が欠けたとき
は、その職務を代理する。
(会議)
第5条 会議は、部会長が招集する。
(策定委員会への出席)
第6条 作業部会の構成員は、必要に応じて豊川市男女共同参画基本計画策定委員会
の会議に出席する。
(庶務)
第7条 作業部会の庶務は、市民部生活活性課において処理する。
(委任)
第8条 この要領に定めるもののほか、必要な事項は、部会長が別に定める。
附 則
この要領は、平成22年5月25日から施行する。
90
別表1
男女共同参画基本計画策定委員会作業部会構成員名簿
市民部生活活性課長
市民部生活活性課課長補佐
企画部企画政策課職員
健康福祉部福祉課職員
健康福祉部子ども課職員
健康福祉部介護高齢課職員
健康福祉部保健センター職員
経済環境部商工観光課職員
教育委員会学校教育課職員
教育委員会生涯学習課職員
91
7 策定経過
平成21年6月22日
平成21年6月24日
平成21年度第 1 回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)基本計画策定について
(2)アンケート調査について
(3)その他
平成 21 年度第 1 回豊川市男女共同参画審議会開催
・男女共同参画基本計画について
(1)基本計画策定体制
(2)基本計画策定スケジュール
平成21年7月28日
平成21年度第2回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)豊川市男女共同参画に関する市民意識調査(案)
について
(2)その他
平成21年8月21日
平成21年度第3回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)豊川市男女共同参画に関する市民意識調査(案)
について
(2)その他
平成21年10月20日 平成21年度第4回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)豊川市男女共同参画に関する市民意識調査(案)
について
(2)事業所における男女共同参画調査(案)について
(3)男女共同参画についての職員意識調査(案)につ
いて
(4)その他
平成21年11月19日 平成21年度第5回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)豊川市男女共同参画に関する市民意識調査(案)
について
(2)事業所における男女共同参画調査(案)について
(3)男女共同参画についての職員意識調査(案)につ
いて
(4)その他
92
平成21年12月1日
男女共同参画についての市民意識調査の実施
事業所における男女共同参画調査の実施
男女共同参画についての職員意識調査の実施
平成22年2月24日
平成21年度第6回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)男女共同参画についての市民意識調査報告書(案)
について
(2)事業所における男女共同参画調査報告書(案)に
ついて
(3)男女共同参画についての職員意識調査経過報告書
(案)について
(4)その他
平成22年3月19日
平成21年度第7回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)男女共同参画についての市民意識調査報告書(案)
について
(2)事業所における男女共同参画調査報告書(案)に
ついて
(3)男女共同参画についての職員意識調査報告書(案)
について
(4)その他
平成22年3月24日
平成21年度第2回豊川市男女共同参画審議会開催
(1)男女共同参画についての市民意識調査報告書(案)
について
(2)事業所における男女共同参画調査報告書(案)に
ついて
(3)男女共同参画についての職員意識調査報告書(案)
について
(4)その他
平成22年5月31日
平成22年度第1回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)豊川市男女共同参画基本計画策定スケジュールに
ついて
(2)豊川市男女共同参画基本計画の将来像と施策体系
について
(3)その他
平成22年6月10日
豊川市男女共同参画基本計画策定に係る各課調査実施
93
平成22年6月23日
平成22年度第1回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会作業部会
(1)豊川市男女共同参画基本計画策定に係る調査各課
回答について
(2)男女共同参画に関する作業部会構成員意見調査票
回答について
(3)その他
平成22年7月21日
平成22年度第2回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会作業部会
(1)豊川市男女共同参画基本計画策定に係る調査各課
回答に基づく再調査結果ついて
(2)施策体系図(案)について
平成22年8月25日
豊川市男女共同参画基本計画策定に係る各課事業及び
体系図について調査実施
平成22年9月30日
豊川市男女共同参画基本計画(案)について
関係各課調査実施
平成22年10月 7 日
豊川市男女共同参画基本計画(案)について
市民活動団体との打ち合わせ会実施
平成22年10月21日
平成22年度第2回豊川市男女共同参画基本計画策定
委員会開催
(1)豊川市男女共同参画基本計画(案)について
(2)その他
平成22年11月9日
平成22年度第1回豊川市男女共同参画審議会開催
(1)市審議会等委員への女性登用率について
(2)とよかわ男女共同参画プラン進捗状況について
(3)平成22年度男女共同参画関係事業について
(4)豊川市男女共同参画基本計画(案)について
(5)今後の日程について
平成22年11月26日
平成22年度第2回豊川市男女共同参画審議会
(1)豊川市男女共同参画基本計画(案)について
(2)今後の日程について
94
8 関係法律
○配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(平成十三年四月十三日法律
第三十一号)
目次
前文
第一章 総則(第一条・第二条)
第一章の二 基本方針及び都道府県基本計画等(第二条の二・第二条の三)
第二章 配偶者暴力相談支援センター等(第三条―第五条)
第三章 被害者の保護(第六条―第九条の二)
第四章 保護命令(第十条―第二十二条)
第五章 雑則(第二十三条―第二十八条)
第六章 罰則(第二十九条・第三十条)
附則
我が国においては、日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ、人権の擁護と男
女平等の実現に向けた取組が行われている。ところが、配偶者からの暴力は、犯罪となる行
為をも含む重大な人権侵害であるにもかかわらず、被害者の救済が必ずしも十分に行われて
こなかった。また、配偶者からの暴力の被害者は、多くの場合女性であり、経済的自立が困
難である女性に対して配偶者が暴力を加えることは、個人の尊厳を害し、男女平等の実現の
妨げとなっている。このような状況を改善し、人権の擁護と男女平等の実現を図るためには、
配偶者からの暴力を防止し、被害者を保護するための施策を講ずることが必要である。この
ことは、女性に対する暴力を根絶しようと努めている国際社会における取組にも沿うもので
ある。ここに、配偶者からの暴力に係る通報、相談、保護、自立支援等の体制を整備するこ
とにより、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため、この法律を制定する。
第一章 総則
(定義)
第一条 この法律において「配偶者からの暴力」とは、配偶者からの身体に対する暴力(身
体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものをいう。以下同じ。)又
はこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動(以下この項において「身体に対する暴力
等」と総称する。)をいい、配偶者からの身体に対する暴力等を受けた後に、その者が離
婚をし、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、当該配偶者であった者から引き続
き受ける身体に対する暴力等を含むものとする。
2 この法律において「被害者」とは、配偶者からの暴力を受けた者をいう。
3 この法律にいう「配偶者」には、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事
情にある者を含み、「離婚」には、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事
情にあった者が、事実上離婚したと同様の事情に入ることを含むものとする。
(国及び地方公共団体の責務)
第二条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力を防止するとともに、被害者の自立を支
援することを含め、その適切な保護を図る責務を有する。
第一章の二 基本方針及び都道府県基本計画等
(基本方針)
第二条の二 内閣総理大臣、国家公安委員会、法務大臣及び厚生労働大臣(以下この条及び
次条第五項において「主務大臣」という。)は、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保
護のための施策に関する基本的な方針(以下この条並びに次条第一項及び第三項において
「基本方針」という。)を定めなければならない。
2 基本方針においては、次に掲げる事項につき、次条第一項の都道府県基本計画及び同条
95
第三項の市町村基本計画の指針となるべきものを定めるものとする。
一 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本的な事項
二 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の内容に関する事項
三 その他配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の実施に関する重要事
項
3 主務大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、関係
行政機関の長に協議しなければならない。
4 主務大臣は、基本方針を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表しな
ければならない。
(都道府県基本計画等)
第二条の三 都道府県は、基本方針に即して、当該都道府県における配偶者からの暴力の防
止及び被害者の保護のための施策の実施に関する基本的な計画(以下この条において「都
道府県基本計画」という。)を定めなければならない。
2 都道府県基本計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する基本的な方針
二 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の実施内容に関する事項
三 その他配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の実施に関する重要事
項
3 市町村(特別区を含む。以下同じ。)は、基本方針に即し、かつ、都道府県基本計画を
勘案して、当該市町村における配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のための施策の
実施に関する基本的な計画(以下この条において「市町村基本計画」という。)を定める
よう努めなければならない。
4 都道府県又は市町村は、都道府県基本計画又は市町村基本計画を定め、又は変更したと
きは、遅滞なく、これを公表しなければならない。
5 主務大臣は、都道府県又は市町村に対し、都道府県基本計画又は市町村基本計画の作成
のために必要な助言その他の援助を行うよう努めなければならない。
第二章 配偶者暴力相談支援センター等
(配偶者暴力相談支援センター)
第三条 都道府県は、当該都道府県が設置する婦人相談所その他の適切な施設において、当
該各施設が配偶者暴力相談支援センターとしての機能を果たすようにするものとする。
2 市町村は、当該市町村が設置する適切な施設において、当該各施設が配偶者暴力相談支
援センターとしての機能を果たすようにするよう努めるものとする。
3 配偶者暴力相談支援センターは、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護のため、次
に掲げる業務を行うものとする。
一 被害者に関する各般の問題について、相談に応ずること又は婦人相談員若しくは相談
を行う機関を紹介すること。
二 被害者の心身の健康を回復させるため、医学的又は心理学的な指導その他の必要な指
導を行うこと。
三 被害者(被害者がその家族を同伴する場合にあっては、被害者及びその同伴する家族。
次号、第六号、第五条及び第八条の三において同じ。)の緊急時における安全の確保及
び一時保護を行うこと。
四 被害者が自立して生活することを促進するため、就業の促進、住宅の確保、援護等に
関する制度の利用等について、情報の提供、助言、関係機関との連絡調整その他の援助
を行うこと。
五 第四章に定める保護命令の制度の利用について、情報の提供、助言、関係機関への連
絡その他の援助を行うこと。
六 被害者を居住させ保護する施設の利用について、情報の提供、助言、関係機関との連
96
絡調整その他の援助を行うこと。
4 前項第三号の一時保護は、婦人相談所が、自ら行い、又は厚生労働大臣が定める基準を
満たす者に委託して行うものとする。
5 配偶者暴力相談支援センターは、その業務を行うに当たっては、必要に応じ、配偶者か
らの暴力の防止及び被害者の保護を図るための活動を行う民間の団体との連携に努めるも
のとする。
(婦人相談員による相談等)
第四条 婦人相談員は、被害者の相談に応じ、必要な指導を行うことができる。
(婦人保護施設における保護)
第五条 都道府県は、婦人保護施設において被害者の保護を行うことができる。
第三章 被害者の保護
(配偶者からの暴力の発見者による通報等)
第六条 配偶者からの暴力(配偶者又は配偶者であった者からの身体に対する暴力に限る。
以下この章において同じ。)を受けている者を発見した者は、その旨を配偶者暴力相談支
援センター又は警察官に通報するよう努めなければならない。
2 医師その他の医療関係者は、その業務を行うに当たり、配偶者からの暴力によって負傷
し又は疾病にかかったと認められる者を発見したときは、その旨を配偶者暴力相談支援セ
ンター又は警察官に通報することができる。この場合において、その者の意思を尊重する
よう努めるものとする。
3 刑法(明治四十年法律第四十五号)の秘密漏示罪の規定その他の守秘義務に関する法律
の規定は、前二項の規定により通報することを妨げるものと解釈してはならない。
4 医師その他の医療関係者は、その業務を行うに当たり、配偶者からの暴力によって負傷
し又は疾病にかかったと認められる者を発見したときは、その者に対し、配偶者暴力相談
支援センター等の利用について、その有する情報を提供するよう努めなければならない。
(配偶者暴力相談支援センターによる保護についての説明等)
第七条 配偶者暴力相談支援センターは、被害者に関する通報又は相談を受けた場合には、
必要に応じ、被害者に対し、第三条第三項の規定により配偶者暴力相談支援センターが行
う業務の内容について説明及び助言を行うとともに、必要な保護を受けることを勧奨する
ものとする。
(警察官による被害の防止)
第八条 警察官は、通報等により配偶者からの暴力が行われていると認めるときは、警察法
(昭和二十九年法律第百六十二号)、警察官職務執行法(昭和二十三年法律第百三十六号)
その他の法令の定めるところにより、暴力の制止、被害者の保護その他の配偶者からの暴
力による被害の発生を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
(警察本部長等の援助)
第八条の二 警視総監若しくは道府県警察本部長(道警察本部の所在地を包括する方面を除
く方面については、方面本部長。第十五条第三項において同じ。)又は警察署長は、配偶
者からの暴力を受けている者から、配偶者からの暴力による被害を自ら防止するための援
助を受けたい旨の申出があり、その申出を相当と認めるときは、当該配偶者からの暴力を
受けている者に対し、国家公安委員会規則で定めるところにより、当該被害を自ら防止す
るための措置の教示その他配偶者からの暴力による被害の発生を防止するために必要な援
助を行うものとする。
(福祉事務所による自立支援)
第八条の三 社会福祉法(昭和二十六年法律第四十五号)に定める福祉に関する事務所(次
条において「福祉事務所」という。)は、生活保護法(昭和二十五年法律第百四十四号)、
児童福祉法(昭和二十二年法律第百六十四号)、母子及び寡婦福祉法(昭和三十九年法律
第百二十九号)その他の法令の定めるところにより、被害者の自立を支援するために必要
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な措置を講ずるよう努めなければならない。
(被害者の保護のための関係機関の連携協力)
第九条 配偶者暴力相談支援センター、都道府県警察、福祉事務所等都道府県又は市町村の
関係機関その他の関係機関は、被害者の保護を行うに当たっては、その適切な保護が行わ
れるよう、相互に連携を図りながら協力するよう努めるものとする。
(苦情の適切かつ迅速な処理)
第九条の二 前条の関係機関は、被害者の保護に係る職員の職務の執行に関して被害者から
苦情の申出を受けたときは、適切かつ迅速にこれを処理するよう努めるものとする。
第四章 保護命令
(保護命令)
第十条 被害者(配偶者からの身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫(被害者の生命又
は身体に対し害を加える旨を告知してする脅迫をいう。以下この章において同じ。)を受
けた者に限る。以下この章において同じ。)が、配偶者からの身体に対する暴力を受けた
者である場合にあっては配偶者からの更なる身体に対する暴力(配偶者からの身体に対す
る暴力を受けた後に、被害者が離婚をし、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、
当該配偶者であった者から引き続き受ける身体に対する暴力。第十二条第一項第二号にお
いて同じ。)により、配偶者からの生命等に対する脅迫を受けた者である場合にあっては
配偶者から受ける身体に対する暴力(配偶者からの生命等に対する脅迫を受けた後に、被
害者が離婚をし、又はその婚姻が取り消された場合にあっては、当該配偶者であった者か
ら引き続き受ける身体に対する暴力。同号において同じ。)により、その生命又は身体に
重大な危害を受けるおそれが大きいときは、裁判所は、被害者の申立てにより、その生命
又は身体に危害が加えられることを防止するため、当該配偶者(配偶者からの身体に対す
る暴力又は生命等に対する脅迫を受けた後に、被害者が離婚をし、又はその婚姻が取り消
された場合にあっては、当該配偶者であった者。以下この条、同項第三号及び第四号並び
に第十八条第一項において同じ。)に対し、次の各号に掲げる事項を命ずるものとする。
ただし、第二号に掲げる事項については、申立ての時において被害者及び当該配偶者が生
活の本拠を共にする場合に限る。
一 命令の効力が生じた日から起算して六月間、被害者の住居(当該配偶者と共に生活の
本拠としている住居を除く。以下この号において同じ。)その他の場所において被害者
の身辺につきまとい、又は被害者の住居、勤務先その他その通常所在する場所の付近を
はいかいしてはならないこと。
二 命令の効力が生じた日から起算して二月間、被害者と共に生活の本拠としている住居
から退去すること及び当該住居の付近をはいかいしてはならないこと。
2 前項本文に規定する場合において、同項第一号の規定による命令を発する裁判所又は発
した裁判所は、被害者の申立てにより、その生命又は身体に危害が加えられることを防止
するため、当該配偶者に対し、命令の効力が生じた日以後、同号の規定による命令の効力
が生じた日から起算して六月を経過する日までの間、被害者に対して次の各号に掲げるい
ずれの行為もしてはならないことを命ずるものとする。
一 面会を要求すること。
二 その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置く
こと。
三 著しく粗野又は乱暴な言動をすること。
四 電話をかけて何も告げず、又は緊急やむを得ない場合を除き、連続して、電話をかけ、
ファクシミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メールを送信すること。
五 緊急やむを得ない場合を除き、午後十時から午前六時までの間に、電話をかけ、ファ
クシミリ装置を用いて送信し、又は電子メールを送信すること。
六 汚物、動物の死体その他の著しく不快又は嫌悪の情を催させるような物を送付し、又
98
はその知り得る状態に置くこと。
七 その名誉を害する事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと。
八 その性的羞(しゆう)恥心を害する事項を告げ、若しくはその知り得る状態に置き、
又はその性的羞恥心を害する文書、図画その他の物を送付し、若しくはその知り得る状
態に置くこと。
3 第一項本文に規定する場合において、被害者がその成年に達しない子(以下この項及び
次項並びに第十二条第一項第三号において単に「子」という。)と同居しているときであ
って、配偶者が幼年の子を連れ戻すと疑うに足りる言動を行っていることその他の事情が
あることから被害者がその同居している子に関して配偶者と面会することを余儀なくされ
ることを防止するため必要があると認めるときは、第一項第一号の規定による命令を発す
る裁判所又は発した裁判所は、被害者の申立てにより、その生命又は身体に危害が加えら
れることを防止するため、当該配偶者に対し、命令の効力が生じた日以後、同号の規定に
よる命令の効力が生じた日から起算して六月を経過する日までの間、当該子の住居(当該
配偶者と共に生活の本拠としている住居を除く。以下この項において同じ。)、就学する
学校その他の場所において当該子の身辺につきまとい、又は当該子の住居、就学する学校
その他その通常所在する場所の付近をはいかいしてはならないことを命ずるものとする。
ただし、当該子が十五歳以上であるときは、その同意がある場合に限る。
4 第一項本文に規定する場合において、配偶者が被害者の親族その他被害者と社会生活に
おいて密接な関係を有する者(被害者と同居している子及び配偶者と同居している者を除
く。以下この項及び次項並びに第十二条第一項第四号において「親族等」という。)の住
居に押し掛けて著しく粗野又は乱暴な言動を行っていることその他の事情があることから
被害者がその親族等に関して配偶者と面会することを余儀なくされることを防止するため
必要があると認めるときは、第一項第一号の規定による命令を発する裁判所又は発した裁
判所は、被害者の申立てにより、その生命又は身体に危害が加えられることを防止するた
め、当該配偶者に対し、命令の効力が生じた日以後、同号の規定による命令の効力が生じ
た日から起算して六月を経過する日までの間、当該親族等の住居(当該配偶者と共に生活
の本拠としている住居を除く。以下この項において同じ。)その他の場所において当該親
族等の身辺につきまとい、又は当該親族等の住居、勤務先その他その通常所在する場所の
付近をはいかいしてはならないことを命ずるものとする。
5 前項の申立ては、当該親族等(被害者の十五歳未満の子を除く。以下この項において同
じ。)の同意(当該親族等が十五歳未満の者又は成年被後見人である場合にあっては、そ
の法定代理人の同意)がある場合に限り、することができる。
(管轄裁判所)
第十一条 前条第一項の規定による命令の申立てに係る事件は、相手方の住所(日本国内に
住所がないとき又は住所が知れないときは居所)の所在地を管轄する地方裁判所の管轄に
属する。
2 前条第一項の規定による命令の申立ては、次の各号に掲げる地を管轄する地方裁判所に
もすることができる。
一 申立人の住所又は居所の所在地
二 当該申立てに係る配偶者からの身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫が行われた
地
(保護命令の申立て)
第十二条 第十条第一項から第四項までの規定による命令(以下「保護命令」という。)の
申立ては、次に掲げる事項を記載した書面でしなければならない。
一 配偶者からの身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫を受けた状況
二 配偶者からの更なる身体に対する暴力又は配偶者からの生命等に対する脅迫を受けた
後の配偶者から受ける身体に対する暴力により、生命又は身体に重大な危害を受けるお
99
それが大きいと認めるに足りる申立ての時における事情
三 第十条第三項の規定による命令の申立てをする場合にあっては、被害者が当該同居し
ている子に関して配偶者と面会することを余儀なくされることを防止するため当該命令
を発する必要があると認めるに足りる申立ての時における事情
四 第十条第四項の規定による命令の申立てをする場合にあっては、被害者が当該親族等
に関して配偶者と面会することを余儀なくされることを防止するため当該命令を発する
必要があると認めるに足りる申立ての時における事情
五 配偶者暴力相談支援センターの職員又は警察職員に対し、前各号に掲げる事項につい
て相談し、又は援助若しくは保護を求めた事実の有無及びその事実があるときは、次に
掲げる事項
イ 当該配偶者暴力相談支援センター又は当該警察職員の所属官署の名称
ロ 相談し、又は援助若しくは保護を求めた日時及び場所
ハ 相談又は求めた援助若しくは保護の内容
ニ 相談又は申立人の求めに対して執られた措置の内容
2 前項の書面(以下「申立書」という。)に同項第五号イからニまでに掲げる事項の記載
がない場合には、申立書には、同項第一号から第四号までに掲げる事項についての申立人
の供述を記載した書面で公証人法(明治四十一年法律第五十三号)第五十八条ノ二第一項
の認証を受けたものを添付しなければならない。
(迅速な裁判)
第十三条 裁判所は、保護命令の申立てに係る事件については、速やかに裁判をするものと
する。
(保護命令事件の審理の方法)
第十四条 保護命令は、口頭弁論又は相手方が立ち会うことができる審尋の期日を経なけれ
ば、これを発することができない。ただし、その期日を経ることにより保護命令の申立て
の目的を達することができない事情があるときは、この限りでない。
2 申立書に第十二条第一項第五号イからニまでに掲げる事項の記載がある場合には、裁判
所は、当該配偶者暴力相談支援センター又は当該所属官署の長に対し、申立人が相談し又
は援助若しくは保護を求めた際の状況及びこれに対して執られた措置の内容を記載した書
面の提出を求めるものとする。この場合において、当該配偶者暴力相談支援センター又は
当該所属官署の長は、これに速やかに応ずるものとする。
3 裁判所は、必要があると認める場合には、前項の配偶者暴力相談支援センター若しくは
所属官署の長又は申立人から相談を受け、若しくは援助若しくは保護を求められた職員に
対し、同項の規定により書面の提出を求めた事項に関して更に説明を求めることができる。
(保護命令の申立てについての決定等)
第十五条 保護命令の申立てについての決定には、理由を付さなければならない。ただし、
口頭弁論を経ないで決定をする場合には、理由の要旨を示せば足りる。
2 保護命令は、相手方に対する決定書の送達又は相手方が出頭した口頭弁論若しくは審尋
の期日における言渡しによって、その効力を生ずる。
3 保護命令を発したときは、裁判所書記官は、速やかにその旨及びその内容を申立人の住
所又は居所を管轄する警視総監又は道府県警察本部長に通知するものとする。
4 保護命令を発した場合において、申立人が配偶者暴力相談支援センターの職員に対し相
談し、又は援助若しくは保護を求めた事実があり、かつ、申立書に当該事実に係る第十二
条第一項第五号イからニまでに掲げる事項の記載があるときは、裁判所書記官は、速やか
に、保護命令を発した旨及びその内容を、当該申立書に名称が記載された配偶者暴力相談
支援センター(当該申立書に名称が記載された配偶者暴力相談支援センターが二以上ある
場合にあっては、申立人がその職員に対し相談し、又は援助若しくは保護を求めた日時が
最も遅い配偶者暴力相談支援センター)の長に通知するものとする。
100
5
保護命令は、執行力を有しない。
(即時抗告)
第十六条 保護命令の申立てについての裁判に対しては、即時抗告をすることができる。
2 前項の即時抗告は、保護命令の効力に影響を及ぼさない。
3 即時抗告があった場合において、保護命令の取消しの原因となることが明らかな事情が
あることにつき疎明があったときに限り、抗告裁判所は、申立てにより、即時抗告につい
ての裁判が効力を生ずるまでの間、保護命令の効力の停止を命ずることができる。事件の
記録が原裁判所に存する間は、原裁判所も、この処分を命ずることができる。
4 前項の規定により第十条第一項第一号の規定による命令の効力の停止を命ずる場合にお
いて、同条第二項から第四項までの規定による命令が発せられているときは、裁判所は、
当該命令の効力の停止をも命じなければならない。
5 前二項の規定による裁判に対しては、不服を申し立てることができない。
6 抗告裁判所が第十条第一項第一号の規定による命令を取り消す場合において、同条第二
項から第四項までの規定による命令が発せられているときは、抗告裁判所は、当該命令を
も取り消さなければならない。
7 前条第四項の規定による通知がされている保護命令について、第三項若しくは第四項の
規定によりその効力の停止を命じたとき又は抗告裁判所がこれを取り消したときは、裁判
所書記官は、速やかに、その旨及びその内容を当該通知をした配偶者暴力相談支援センタ
ーの長に通知するものとする。
8 前条第三項の規定は、第三項及び第四項の場合並びに抗告裁判所が保護命令を取り消し
た場合について準用する。
(保護命令の取消し)
第十七条 保護命令を発した裁判所は、当該保護命令の申立てをした者の申立てがあった場
合には、当該保護命令を取り消さなければならない。第十条第一項第一号又は第二項から
第四項までの規定による命令にあっては同号の規定による命令が効力を生じた日から起算
して三月を経過した後において、同条第一項第二号の規定による命令にあっては当該命令
が効力を生じた日から起算して二週間を経過した後において、これらの命令を受けた者が
申し立て、当該裁判所がこれらの命令の申立てをした者に異議がないことを確認したとき
も、同様とする。
2 前条第六項の規定は、第十条第一項第一号の規定による命令を発した裁判所が前項の規
定により当該命令を取り消す場合について準用する。
3 第十五条第三項及び前条第七項の規定は、前二項の場合について準用する。
(第十条第一項第二号の規定による命令の再度の申立て)
第十八条 第十条第一項第二号の規定による命令が発せられた後に当該発せられた命令の申
立ての理由となった身体に対する暴力又は生命等に対する脅迫と同一の事実を理由とする
同号の規定による命令の再度の申立てがあったときは、裁判所は、配偶者と共に生活の本
拠としている住居から転居しようとする被害者がその責めに帰することのできない事由に
より当該発せられた命令の効力が生ずる日から起算して二月を経過する日までに当該住居
からの転居を完了することができないことその他の同号の規定による命令を再度発する必
要があると認めるべき事情があるときに限り、当該命令を発するものとする。ただし、当
該命令を発することにより当該配偶者の生活に特に著しい支障を生ずると認めるときは、
当該命令を発しないことができる。
2 前項の申立てをする場合における第十二条の規定の適用については、同条第一項各号列
記以外の部分中「次に掲げる事項」とあるのは「第一号、第二号及び第五号に掲げる事項
並びに第十八条第一項本文の事情」と、同項第五号中「前各号に掲げる事項」とあるのは
「第一号及び第二号に掲げる事項並びに第十八条第一項本文の事情」と、同条第二項中「同
項第一号から第四号までに掲げる事項」とあるのは「同項第一号及び第二号に掲げる事項
101
並びに第十八条第一項本文の事情」とする。
(事件の記録の閲覧等)
第十九条 保護命令に関する手続について、当事者は、裁判所書記官に対し、事件の記録の
閲覧若しくは謄写、その正本、謄本若しくは抄本の交付又は事件に関する事項の証明書の
交付を請求することができる。ただし、相手方にあっては、保護命令の申立てに関し口頭
弁論若しくは相手方を呼び出す審尋の期日の指定があり、又は相手方に対する保護命令の
送達があるまでの間は、この限りでない。
(法務事務官による宣誓認証)
第二十条 法務局若しくは地方法務局又はその支局の管轄区域内に公証人がいない場合又は
公証人がその職務を行うことができない場合には、法務大臣は、当該法務局若しくは地方
法務局又はその支局に勤務する法務事務官に第十二条第二項(第十八条第二項の規定によ
り読み替えて適用する場合を含む。)の認証を行わせることができる。
(民事訴訟法の準用)
第二十一条 この法律に特別の定めがある場合を除き、保護命令に関する手続に関しては、
その性質に反しない限り、民事訴訟法(平成八年法律第百九号)の規定を準用する。
(最高裁判所規則)
第二十二条 この法律に定めるもののほか、保護命令に関する手続に関し必要な事項は、最
高裁判所規則で定める。
第五章 雑則
(職務関係者による配慮等)
第二十三条 配偶者からの暴力に係る被害者の保護、捜査、裁判等に職務上関係のある者(次
項において「職務関係者」という。)は、その職務を行うに当たり、被害者の心身の状況、
その置かれている環境等を踏まえ、被害者の国籍、障害の有無等を問わずその人権を尊重
するとともに、その安全の確保及び秘密の保持に十分な配慮をしなければならない。
2 国及び地方公共団体は、職務関係者に対し、被害者の人権、配偶者からの暴力の特性等
に関する理解を深めるために必要な研修及び啓発を行うものとする。
(教育及び啓発)
第二十四条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力の防止に関する国民の理解を深める
ための教育及び啓発に努めるものとする。
(調査研究の推進等)
第二十五条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に資するた
め、加害者の更生のための指導の方法、被害者の心身の健康を回復させるための方法等に
関する調査研究の推進並びに被害者の保護に係る人材の養成及び資質の向上に努めるもの
とする。
(民間の団体に対する援助)
第二十六条 国及び地方公共団体は、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため
の活動を行う民間の団体に対し、必要な援助を行うよう努めるものとする。
(都道府県及び市の支弁)
第二十七条 都道府県は、次の各号に掲げる費用を支弁しなければならない。
一 第三条第三項の規定に基づき同項に掲げる業務を行う婦人相談所の運営に要する費用
(次号に掲げる費用を除く。)
二 第三条第三項第三号の規定に基づき婦人相談所が行う一時保護(同条第四項に規定す
る厚生労働大臣が定める基準を満たす者に委託して行う場合を含む。)に要する費用
三 第四条の規定に基づき都道府県知事の委嘱する婦人相談員が行う業務に要する費用
四 第五条の規定に基づき都道府県が行う保護(市町村、社会福祉法人その他適当と認め
る者に委託して行う場合を含む。)及びこれに伴い必要な事務に要する費用
2 市は、第四条の規定に基づきその長の委嘱する婦人相談員が行う業務に要する費用を支
102
弁しなければならない。
(国の負担及び補助)
第二十八条 国は、政令の定めるところにより、都道府県が前条第一項の規定により支弁し
た費用のうち、同項第一号及び第二号に掲げるものについては、その十分の五を負担する
ものとする。
2 国は、予算の範囲内において、次の各号に掲げる費用の十分の五以内を補助することが
できる。
一 都道府県が前条第一項の規定により支弁した費用のうち、同項第三号及び第四号に掲
げるもの
二 市が前条第二項の規定により支弁した費用
第六章 罰則
第二十九条 保護命令に違反した者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
第三十条 第十二条第一項(第十八条第二項の規定により読み替えて適用する場合を含む。)
の規定により記載すべき事項について虚偽の記載のある申立書により保護命令の申立てを
した者は、十万円以下の過料に処する。
附 則
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から起算して六月を経過した日から施行する。ただし、第二
章、第六条(配偶者暴力相談支援センターに係る部分に限る。)、第七条、第九条(配偶
者暴力相談支援センターに係る部分に限る。)、第二十七条及び第二十八条の規定は、平
成十四年四月一日から施行する。
(経過措置)
第二条 平成十四年三月三十一日までに婦人相談所に対し被害者が配偶者からの身体に対す
る暴力に関して相談し、又は援助若しくは保護を求めた場合における当該被害者からの保
護命令の申立てに係る事件に関する第十二条第一項第四号並びに第十四条第二項及び第三
項の規定の適用については、これらの規定中「配偶者暴力相談支援センター」とあるのは、
「婦人相談所」とする。
(検討)
第三条 この法律の規定については、この法律の施行後三年を目途として、この法律の施行
状況等を勘案し、検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとす
る。
附 則〔平成一六年六月二日法律第六四号〕
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から起算して六月を経過した日から施行する。
(経過措置)
第二条 この法律の施行前にしたこの法律による改正前の配偶者からの暴力の防止及び被害
者の保護に関する法律(次項において「旧法」という。)第十条の規定による命令の申立
てに係る同条の規定による命令に関する事件については、なお従前の例による。
2 旧法第十条第二号の規定による命令が発せられた後に当該命令の申立ての理由となった
身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすものと同一の事実を理由と
するこの法律による改正後の配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(以
下「新法」という。)第十条第一項第二号の規定による命令の申立て(この法律の施行後
最初にされるものに限る。)があった場合における新法第十八条第一項の規定の適用につ
いては、同項中「二月」とあるのは、「二週間」とする。
(検討)
第三条 新法の規定については、この法律の施行後三年を目途として、新法の施行状況等を
勘案し、検討が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。
103
附 則〔平成一九年七月一一日法律第一一三号〕
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から起算して六月を経過した日から施行する。
(経過措置)
第二条 この法律の施行前にしたこの法律による改正前の配偶者からの暴力の防止及び被害
者の保護に関する法律第十条の規定による命令の申立てに係る同条の規定による命令に関
する事件については、なお従前の例による。
104
○次世代育成支援対策推進法(平成十五年七月十六日号外法律第百二十号)
目次
第一章 総則(第一条―第六条)
第二章 行動計画
第一節 行動計画策定指針(第七条)
第二節 市町村行動計画及び都道府県行動計画(第八条―第十一条)
第三節 一般事業主行動計画(第十二条―第十八条)
第四節 特定事業主行動計画(第十九条)
第五節 次世代育成支援対策推進センター(第二十条)
第三章 次世代育成支援対策地域協議会(第二十一条)
第四章 雑則(第二十二条・第二十三条)
第五章 罰則(第二十四条―第二十七条)
附則
第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、我が国における急速な少子化の進行並びに家庭及び地域を取り巻く環
境の変化にかんがみ、次世代育成支援対策に関し、基本理念を定め、並びに国、地方公共
団体、事業主及び国民の責務を明らかにするとともに、行動計画策定指針並びに地方公共
団体及び事業主の行動計画の策定その他の次世代育成支援対策を推進するために必要な事
項を定めることにより、次世代育成支援対策を迅速かつ重点的に推進し、もって次代の社
会を担う子どもが健やかに生まれ、かつ、育成される社会の形成に資することを目的とす
る。
(定義)
第二条 この法律において「次世代育成支援対策」とは、次代の社会を担う子どもを育成し、
又は育成しようとする家庭に対する支援その他の次代の社会を担う子どもが健やかに生ま
れ、かつ、育成される環境の整備のための国若しくは地方公共団体が講ずる施策又は事業
主が行う雇用環境の整備その他の取組をいう。
(基本理念)
第三条 次世代育成支援対策は、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有
するという基本的認識の下に、家庭その他の場において、子育ての意義についての理解が
深められ、かつ、子育てに伴う喜びが実感されるように配慮して行われなければならない。
(国及び地方公共団体の責務)
第四条 国及び地方公共団体は、前条の基本理念(次条及び第七条第一項において「基本理
念」という。)にのっとり、相互に連携を図りながら、次世代育成支援対策を総合的かつ
効果的に推進するよう努めなければならない。
(事業主の責務)
第五条 事業主は、基本理念にのっとり、その雇用する労働者に係る多様な労働条件の整備
その他の労働者の職業生活と家庭生活との両立が図られるようにするために必要な雇用環
境の整備を行うことにより自ら次世代育成支援対策を実施するよう努めるとともに、国又
は地方公共団体が講ずる次世代育成支援対策に協力しなければならない。
(国民の責務)
第六条 国民は、次世代育成支援対策の重要性に対する関心と理解を深めるとともに、国又
は地方公共団体が講ずる次世代育成支援対策に協力しなければならない。
第二章 行動計画
第一節 行動計画策定指針
105
第七条 主務大臣は、次世代育成支援対策の総合的かつ効果的な推進を図るため、基本理念
にのっとり、次条第一項の市町村行動計画及び第九条第一項の都道府県行動計画並びに第
十二条第一項の一般事業主行動計画及び第十九条第一項の特定事業主行動計画(次項にお
いて「市町村行動計画等」という。)の策定に関する指針(以下「行動計画策定指針」と
いう。)を定めなければならない。
2 行動計画策定指針においては、次に掲げる事項につき、市町村行動計画等の指針となる
べきものを定めるものとする。
一 次世代育成支援対策の実施に関する基本的な事項
二 次世代育成支援対策の内容に関する事項
三 次条第一項の市町村行動計画において、児童福祉法(昭和二十二年法律第百六十四号)
第二十四条第四項に規定する保育の実施の事業、同法第六条の二第二項に規定する放課
後児童健全育成事業その他主務省令で定める次世代育成支援対策に係る次条第二項各号
に掲げる事項を定めるに当たって参酌すべき標準
四 その他次世代育成支援対策の実施に関する重要事項
3 主務大臣は、少子化の動向、子どもを取り巻く環境の変化その他の事情を勘案して必要
があると認めるときは、速やかに行動計画策定指針を変更するものとする。
4 主務大臣は、行動計画策定指針を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじ
め、次条第一項の市町村行動計画及び第九条第一項の都道府県行動計画に係る部分につい
て、総務大臣に協議しなければならない。
5 主務大臣は、行動計画策定指針を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを
公表しなければならない。
第二節 市町村行動計画及び都道府県行動計画
(市町村行動計画)
第八条 市町村は、行動計画策定指針に即して、五年ごとに、当該市町村の事務及び事業に
関し、五年を一期として、地域における子育ての支援、母性並びに乳児及び幼児の健康の
確保及び増進、子どもの心身の健やかな成長に資する教育環境の整備、子どもを育成する
家庭に適した良質な住宅及び良好な居住環境の確保、職業生活と家庭生活との両立の推進
その他の次世代育成支援対策の実施に関する計画(以下「市町村行動計画」という。)を
策定するものとする。
2 市町村行動計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 次世代育成支援対策の実施により達成しようとする目標
二 実施しようとする次世代育成支援対策の内容及びその実施時期
3 市町村は、市町村行動計画を策定し、又は変更しようとするときは、あらかじめ、住民
の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする。
4 市町村は、市町村行動計画を策定し、又は変更しようとするときは、あらかじめ、事業
主、労働者その他の関係者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるよう努めなけれ
ばならない。
5 市町村は、市町村行動計画を策定し、又は変更したときは、遅滞なく、これを公表する
とともに、都道府県に提出しなければならない。
6 市町村は、毎年少なくとも一回、市町村行動計画に基づく措置の実施の状況を公表しな
ければならない。
7 市町村は、定期的に、市町村行動計画に基づく措置の実施の状況に関する評価を行い、
市町村行動計画に検討を加え、必要があると認めるときは、これを変更することその他の
必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
8 市町村は、市町村行動計画の策定及び市町村行動計画に基づく措置の実施に関して特に
必要があると認めるときは、事業主その他の関係者に対して調査を実施するため必要な協
力を求めることができる。
106
(都道府県行動計画)
第九条 都道府県は、行動計画策定指針に即して、五年ごとに、当該都道府県の事務及び事
業に関し、五年を一期として、地域における子育ての支援、保護を要する子どもの養育環
境の整備、母性並びに乳児及び幼児の健康の確保及び増進、子どもの心身の健やかな成長
に資する教育環境の整備、子どもを育成する家庭に適した良質な住宅及び良好な居住環境
の確保、職業生活と家庭生活との両立の推進その他の次世代育成支援対策の実施に関する
計画(以下「都道府県行動計画」という。)を策定するものとする。
2 都道府県行動計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 次世代育成支援対策の実施により達成しようとする目標
二 実施しようとする次世代育成支援対策の内容及びその実施時期
三 次世代育成支援対策を実施する市町村を支援するための措置の内容及びその実施時期
3 都道府県は、都道府県行動計画を策定し、又は変更しようとするときは、あらかじめ、
住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとする。
4 都道府県は、都道府県行動計画を策定し、又は変更しようとするときは、あらかじめ、
事業主、労働者その他の関係者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるよう努めな
ければならない。
5 都道府県は、都道府県行動計画を策定し、又は変更したときは、遅滞なく、これを公表
するとともに、主務大臣に提出しなければならない。
6 都道府県は、毎年少なくとも一回、都道府県行動計画に基づく措置の実施の状況を公表
しなければならない。
7 都道府県は、定期的に、都道府県行動計画に基づく措置の実施の状況に関する評価を行
い、都道府県行動計画に検討を加え、必要があると認めるときは、これを変更することそ
の他の必要な措置を講ずるよう努めなければならない。
8 都道府県は、都道府県行動計画の策定及び都道府県行動計画に基づく措置の実施に関し
て特に必要があると認めるときは、市町村、事業主その他の関係者に対して調査を実施す
るため必要な協力を求めることができる。
(都道府県の助言等)
第十条 都道府県は、市町村に対し、市町村行動計画の策定上の技術的事項について必要な
助言その他の援助の実施に努めるものとする。
2 主務大臣は、都道府県に対し、都道府県行動計画の策定の手法その他都道府県行動計画
の策定上重要な技術的事項について必要な助言その他の援助の実施に努めるものとする。
(市町村及び都道府県に対する交付金の交付等)
第十一条 国は、市町村又は都道府県に対し、市町村行動計画又は都道府県行動計画に定め
られた措置の実施に要する経費に充てるため、厚生労働省令で定めるところにより、予算
の範囲内で、交付金を交付することができる。
2 国は、市町村又は都道府県が、市町村行動計画又は都道府県行動計画に定められた措置
を実施しようとするときは、当該措置が円滑に実施されるように必要な助言その他の援助
の実施に努めるものとする。
第三節 一般事業主行動計画
(一般事業主行動計画の策定等)
第十二条 国及び地方公共団体以外の事業主(以下「一般事業主」という。)であって、常
時雇用する労働者の数が三百人を超えるものは、行動計画策定指針に即して、一般事業主
行動計画(一般事業主が実施する次世代育成支援対策に関する計画をいう。以下同じ。)
を策定し、厚生労働省令で定めるところにより、厚生労働大臣にその旨を届け出なければ
ならない。これを変更したときも同様とする。
2 一般事業主行動計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 計画期間
107
二
三
次世代育成支援対策の実施により達成しようとする目標
実施しようとする次世代育成支援対策の内容及びその実施時期
3 第一項に規定する一般事業主は、一般事業主行動計画を策定し、又は変更したときは、
厚生労働省令で定めるところにより、これを公表しなければならない。
4 一般事業主であって、常時雇用する労働者の数が三百人以下のもの(第十六条第一項及
び第二項において「中小事業主」という。)は、行動計画策定指針に即して、一般事業主
行動計画を策定し、厚生労働省令で定めるところにより、厚生労働大臣にその旨を届け出
るよう努めなければならない。これを変更したときも同様とする。
5 前項に規定する一般事業主は、一般事業主行動計画を策定し、又は変更したときは、厚
生労働省令で定めるところにより、これを公表するよう努めなければならない。
6 第一項に規定する一般事業主が同項の規定による届出又は第三項の規定による公表をし
ない場合には、厚生労働大臣は、当該一般事業主に対し、相当の期間を定めて当該届出又
は公表をすべきことを勧告することができる。
(一般事業主行動計画の労働者への周知等)
第十二条の二 前条第一項に規定する一般事業主は、一般事業主行動計画を策定し、又は変
更したときは、厚生労働省令で定めるところにより、これを労働者に周知させるための措
置を講じなければならない。
2 前条第四項に規定する一般事業主は、一般事業主行動計画を策定し、又は変更したとき
は、厚生労働省令で定めるところにより、これを労働者に周知させるための措置を講ずる
よう努めなければならない。
3 前条第六項の規定は、同条第一項に規定する一般事業主が第一項の規定による措置を講
じない場合について準用する。
(基準に適合する一般事業主の認定)
第十三条 厚生労働大臣は、第十二条第一項又は第四項の規定による届出をした一般事業主
からの申請に基づき、厚生労働省令で定めるところにより、当該事業主について、雇用環
境の整備に関し、行動計画策定指針に照らし適切な一般事業主行動計画を策定したこと、
当該一般事業主行動計画を実施し、当該一般事業主行動計画に定めた目標を達成したこと
その他の厚生労働省令で定める基準に適合するものである旨の認定を行うことができる。
(表示等)
第十四条 前条の規定による認定を受けた一般事業主(以下「認定一般事業主」という。)
は、商品又は役務、その広告又は取引に用いる書類若しくは通信その他の厚生労働省令で
定めるもの(次項において「広告等」という。)に厚生労働大臣の定める表示を付するこ
とができる。
2 何人も、前項の規定による場合を除くほか、広告等に同項の表示又はこれと紛らわしい
表示を付してはならない。
(認定の取消し)
第十五条 厚生労働大臣は、認定一般事業主が第十三条に規定する基準に適合しなくなった
と認めるとき、この法律又はこの法律に基づく命令に違反したとき、その他認定一般事業
主として適当でなくなったと認めるときは、同条の認定を取り消すことができる。
(委託募集の特例等)
第十六条 承認中小事業主団体の構成員である中小事業主が、当該承認中小事業主団体をし
て次世代育成支援対策を推進するための措置の実施に関し必要な労働者の募集を行わせよ
うとする場合において、当該承認中小事業主団体が当該募集に従事しようとするときは、
職業安定法(昭和二十二年法律第百四十一号)第三十六条第一項及び第三項の規定は、当
該構成員である中小事業主については、適用しない。
2 この条及び次条において「承認中小事業主団体」とは、事業協同組合、協同組合連合会
その他の特別の法律により設立された組合若しくはその連合会であって厚生労働省令で定
108
めるもの又は一般社団法人で中小事業主を直接又は間接の構成員とするもの(厚生労働省
令で定める要件に該当するものに限る。以下この項において「事業協同組合等」という。)
であって、その構成員である中小事業主に対し、次世代育成支援対策を推進するための人
材確保に関する相談及び援助を行うものとして、当該事業協同組合等の申請に基づき厚生
労働大臣がその定める基準により適当であると承認したものをいう。
3 厚生労働大臣は、承認中小事業主団体が前項の相談及び援助を行うものとして適当でな
くなったと認めるときは、同項の承認を取り消すことができる。
4 承認中小事業主団体は、当該募集に従事しようとするときは、厚生労働省令で定めると
ころにより、募集時期、募集人員、募集地域その他の労働者の募集に関する事項で厚生労
働省令で定めるものを厚生労働大臣に届け出なければならない。
5 職業安定法第三十七条第二項の規定は前項の規定による届出があった場合について、同
法第五条の三第一項及び第三項、第五条の四、第三十九条、第四十一条第二項、第四十八
条の三、第四十八条の四、第五十条第一項及び第二項並びに第五十一条の二の規定は前項
の規定による届出をして労働者の募集に従事する者について、同法第四十条の規定は同項
の規定による届出をして労働者の募集に従事する者に対する報酬の供与について、同法第
五十条第三項及び第四項の規定はこの項において準用する同条第二項に規定する職権を行
う場合について準用する。この場合において、同法第三十七条第二項中「労働者の募集を
行おうとする者」とあるのは「次世代育成支援対策推進法(平成十五年法律第百二十号)
第十六条第四項の規定による届出をして労働者の募集に従事しようとする者」と、同法第
四十一条第二項中「当該労働者の募集の業務の廃止を命じ、又は期間」とあるのは「期間」
と読み替えるものとする。
6 職業安定法第三十六条第二項及び第四十二条の二の規定の適用については、同法第三十
六条第二項中「前項の」とあるのは「被用者以外の者をして労働者の募集に従事させよう
とする者がその被用者以外の者に与えようとする」と、同法第四十二条の二中「第三十九
条に規定する募集受託者」とあるのは「次世代育成支援対策推進法第十六条第四項の規定
による届出をして労働者の募集に従事する者」とする。
7 厚生労働大臣は、承認中小事業主団体に対し、第二項の相談及び援助の実施状況につい
て報告を求めることができる。
第十七条 公共職業安定所は、前条第四項の規定による届出をして労働者の募集に従事する
承認中小事業主団体に対して、雇用情報及び職業に関する調査研究の成果を提供し、かつ、
これらに基づき当該募集の内容又は方法について指導することにより、当該募集の効果的
かつ適切な実施の促進に努めなければならない。
(一般事業主に対する国の援助)
第十八条 国は、第十二条第一項又は第四項の規定により一般事業主行動計画を策定する一
般事業主又はこれらの規定による届出をした一般事業主に対して、一般事業主行動計画の
策定、公表若しくは労働者への周知又は当該一般事業主行動計画に基づく措置が円滑に実
施されるように必要な助言、指導その他の援助の実施に努めるものとする。
第四節 特定事業主行動計画
第十九条 国及び地方公共団体の機関、それらの長又はそれらの職員で政令で定めるもの(以
下「特定事業主」という。)は、政令で定めるところにより、行動計画策定指針に即して、
特定事業主行動計画(特定事業主が実施する次世代育成支援対策に関する計画をいう。以
下この条において同じ。)を策定するものとする。
2 特定事業主行動計画においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 計画期間
二 次世代育成支援対策の実施により達成しようとする目標
三 実施しようとする次世代育成支援対策の内容及びその実施時期
3 特定事業主は、特定事業主行動計画を策定し、又は変更したときは、遅滞なく、これを
109
公表しなければならない。
4 特定事業主は、特定事業主行動計画を策定し、又は変更したときは、遅滞なく、これを
職員に周知させるための措置を講じなければならない。
5 特定事業主は、毎年少なくとも一回、特定事業主行動計画に基づく措置の実施の状況を
公表しなければならない。
6 特定事業主は、特定事業主行動計画に基づく措置を実施するとともに、特定事業主行動
計画に定められた目標を達成するよう努めなければならない。
第五節 次世代育成支援対策推進センター
第二十条 厚生労働大臣は、一般事業主の団体又はその連合団体(法人でない団体又は連合
団体であって代表者の定めがないものを除く。)であって、次項に規定する業務を適正か
つ確実に行うことができると認めるものを、その申請により、次世代育成支援対策推進セ
ンターとして指定することができる。
2 次世代育成支援対策推進センターは、一般事業主行動計画の策定及び実施に関し、一般
事業主その他の関係者に対し、雇用環境の整備に関する相談その他の援助の業務を行うも
のとする。
3 厚生労働大臣は、次世代育成支援対策推進センターの財産の状況又はその業務の運営に
関し改善が必要であると認めるときは、次世代育成支援対策推進センターに対し、その改
善に必要な措置をとるべきことを命ずることができる。
4 厚生労働大臣は、次世代育成支援対策推進センターが前項の規定による命令に違反した
ときは、第一項の指定を取り消すことができる。
5 次世代育成支援対策推進センターの役員若しくは職員又はこれらの職にあった者は、第
二項に規定する業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。
6 第一項の指定の手続その他次世代育成支援対策推進センターに関し必要な事項は、厚生
労働省令で定める。
第三章 次世代育成支援対策地域協議会
第二十一条 地方公共団体、事業主、住民その他の次世代育成支援対策の推進を図るための
活動を行う者は、地域における次世代育成支援対策の推進に関し必要となるべき措置につ
いて協議するため、次世代育成支援対策地域協議会(以下「地域協議会」という。)を組
織することができる。
2 前項の協議を行うための会議において協議が調った事項については、地域協議会の構成
員は、その協議の結果を尊重しなければならない。
3 前二項に定めるもののほか、地域協議会の運営に関し必要な事項は、地域協議会が定め
る。
第四章 雑則
(主務大臣等)
第二十二条 第七条第一項及び第三項から第五項までにおける主務大臣は、行動計画策定指
針のうち、市町村行動計画及び都道府県行動計画に係る部分並びに一般事業主行動計画に
係る部分(雇用環境の整備に関する部分を除く。)については厚生労働大臣、国家公安委
員会、文部科学大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣及び環境大臣とし、そ
の他の部分については厚生労働大臣とする。
2 第九条第五項及び第十条第二項における主務大臣は、厚生労働大臣、国家公安委員会、
文部科学大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣及び環境大臣とする。
3 第七条第二項第三号における主務省令は、厚生労働省令、内閣府令、文部科学省令、農
林水産省令、経済産業省令、国土交通省令、環境省令とする。
(権限の委任)
第二十三条 第十二条から第十六条までに規定する厚生労働大臣の権限は、厚生労働省令で
定めるところにより、その一部を都道府県労働局長に委任することができる。
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第五章 罰則
第二十四条 第十六条第五項において準用する職業安定法第四十一条第二項の規定による業
務の停止の命令に違反して、労働者の募集に従事した者は、一年以下の懲役又は百万円以
下の罰金に処する。
第二十五条 次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金
に処する。
一 第十六条第四項の規定による届出をしないで、労働者の募集に従事した者
二 第十六条第五項において準用する職業安定法第三十七条第二項の規定による指示に従
わなかった者
三 第十六条第五項において準用する職業安定法第三十九条又は第四十条の規定に違反し
た者
第二十六条 次の各号のいずれかに該当する者は、三十万円以下の罰金に処する。
一 第十四条第二項の規定に違反した者
二 第十六条第五項において準用する職業安定法第五十条第一項の規定による報告をせず、
又は虚偽の報告をした者
三 第十六条第五項において準用する職業安定法第五十条第二項の規定による立入り若し
くは検査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、又は質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽
の陳述をした者
四 第二十条第五項の規定に違反した者
第二十七条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法
人又は人の業務に関し、第二十四条、第二十五条又は前条第一号から第三号までの違反行
為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑を科
する。
附 則
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から施行する。ただし、第七条及び第二十二条第一項の規定
は公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から、第八条から
第十九条まで、第二十二条第二項、第二十三条から第二十五条まで、第二十六条第一号か
ら第三号まで及び第二十七条の規定は平成十七年四月一日から施行する。
〔平成一五年八月政令三七一号により、平成一五・八・二二から施行〕
(この法律の失効)
第二条 この法律は、平成二十七年三月三十一日限り、その効力を失う。
2 次世代育成支援対策推進センターの役員又は職員であった者の第二十条第二項に規定す
る業務に関して知り得た秘密については、同条第五項の規定(同項に係る罰則を含む。)
は、前項の規定にかかわらず、同項に規定する日後も、なおその効力を有する。
3 この法律の失効前にした行為に対する罰則の適用については、この法律は、第一項の規
定にかかわらず、同項に規定する日後も、なおその効力を有する。
(検討)
第三条 政府は、この法律の施行後五年を経過した場合において、この法律の施行の状況を
勘案し、必要があると認めるときは、この法律の規定について検討を加え、その結果に基
づいて必要な措置を講ずるものとする。
附 則〔平成一七年四月一日法律第二五号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成十七年四月一日から施行する。
(児童福祉法等の一部改正に伴う経過措置)
第六条 この法律の規定(第一条を除く。)による改正後の規定は、平成十七年度以降の年
度の予算に係る国又は都道府県の負担(平成十六年度以前の年度における事務又は事業の
111
実施により平成十七年度以降の年度に支出される国又は都道府県の負担を除く。)につい
て適用し、平成十六年度以前の年度における事務又は事業の実施により平成十七年度以降
の年度に支出される国又は都道府県の負担については、なお従前の例による。
(その他の経過措置の政令への委任)
第十条 この附則に規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置は、政令で
定める。
〔平成一八年六月二日法律第五〇号抄〕
(罰則に関する経過措置)
第四百五十七条 施行日前にした行為及びこの法律の規定によりなお従前の例によることと
される場合における施行日以後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例
による。
(政令への委任)
第四百五十八条 この法律に定めるもののほか、この法律の規定による法律の廃止又は改正
に伴い必要な経過措置は、政令で定める。
附 則〔平成一八年六月二日法律第五〇号抄〕
(施行期日)
1 この法律は、一般社団・財団法人法〔一般社団法人及び一般財団法人に関する法律=平
成一八年六月法律第四八号〕の施行の日〔平成二〇年一二月一日〕から施行する。〔後略〕
附 則〔平成二〇年一二月三日法律第八五号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成二十一年四月一日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定
は、当該各号に定める日から施行する。
一 附則第三条及び第九条の規定 公布の日
二 第三条中次世代育成支援対策推進法第四条、第七条から第九条まで及び第二十二条の
改正規定 公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日
〔平成二一年二月政令二七号により、平成二一・三・一から施行〕
三 第二条の規定及び第四条中次世代育成支援対策推進法第七条から第九条までの改正規
定並びに附則第五条及び第十七条の規定 平成二十二年四月一日
四 第四条中次世代育成支援対策推進法第十二条及び第十六条の改正規定並びに附則第八
条の規定 平成二十三年四月一日
(検討)
第二条 政府は、この法律の施行後五年を目途として、この法律による改正後の児童福祉法
等の規定について、その施行の状況等を勘案しつつ検討を加え、必要があると認めるとき
は、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。
(一般事業主行動計画の公表に関する経過措置)
第六条 第三条の規定による改正後の次世代育成支援対策推進法(次項及び次条において「新
法」という。)第十二条第三項の規定は、この法律の施行の日以後に同条第一項に基づき
策定し、又は変更した一般事業主行動計画について適用する。
2 新法第十二条第五項の規定は、この法律の施行の日以後に同条第四項に基づき策定し、
又は変更した一般事業主行動計画について適用する。
(一般事業主行動計画の労働者への周知に関する経過措置)
第七条 新法第十二条の二第一項の規定は、この法律の施行の日以後に新法第十二条第一項
に基づき策定し、又は変更した一般事業主行動計画について適用する。
2 新法第十二条の二第二項の規定は、この法律の施行の日以後に新法第十二条第四項に基
づき策定し、又は変更した一般事業主行動計画について適用する。
(一般事業主行動計画の届出に関する経過措置)
第八条 附則第一条第四号に掲げる規定の施行の際現に常時雇用する労働者の数が百人を超
112
え、三百人以下である次世代育成支援対策推進法第十二条第一項に規定する一般事業主が
第四条の規定による改正前の次世代育成支援対策推進法第十二条第四項の規定により届け
出た一般事業主行動計画(附則第一条第四号に掲げる規定の施行の日をその計画期間に含
むものに限る。)は、第四条の規定による改正後の次世代育成支援対策推進法第十二条第
一項の規定により届け出た一般事業主行動計画とみなす。
(その他の経過措置の政令への委任)
第九条 この附則に規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置は、政令で
定める。
113
○雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(昭和四十七年
七月一日法律第百十三号)
目次
第一章 総則(第一条―第四条)
第二章 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等
第一節 性別を理由とする差別の禁止等(第五条―第十条)
第二節 事業主の講ずべき措置(第十一条―第十三条)
第三節 事業主に対する国の援助(第十四条)
第三章 紛争の解決
第一節 紛争の解決の援助(第十五条―第十七条)
第二節 調停(第十八条―第二十七条)
第四章 雑則(第二十八条―第三十二条)
第五章 罰則(第三十三条)
附則
第一章 総則
(目的)
第一条 この法律は、法の下の平等を保障する日本国憲法の理念にのつとり雇用の分野にお
ける男女の均等な機会及び待遇の確保を図るとともに、女性労働者の就業に関して妊娠中
及び出産後の健康の確保を図る等の措置を推進することを目的とする。
(基本的理念)
第二条 この法律においては、労働者が性別により差別されることなく、また、女性労働者
にあつては母性を尊重されつつ、充実した職業生活を営むことができるようにすることを
その基本的理念とする。
2 事業主並びに国及び地方公共団体は、前項に規定する基本的理念に従つて、労働者の職
業生活の充実が図られるように努めなければならない。
(啓発活動)
第三条 国及び地方公共団体は、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に
ついて国民の関心と理解を深めるとともに、特に、雇用の分野における男女の均等な機会
及び待遇の確保を妨げている諸要因の解消を図るため、必要な啓発活動を行うものとする。
(男女雇用機会均等対策基本方針)
第四条 厚生労働大臣は、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する
施策の基本となるべき方針(以下「男女雇用機会均等対策基本方針」という。)を定める
ものとする。
2 男女雇用機会均等対策基本方針に定める事項は、次のとおりとする。
一 男性労働者及び女性労働者のそれぞれの職業生活の動向に関する事項
二 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等について講じようとする施策
の基本となるべき事項
3 男女雇用機会均等対策基本方針は、男性労働者及び女性労働者のそれぞれの労働条件、
意識及び就業の実態等を考慮して定められなければならない。
4 厚生労働大臣は、男女雇用機会均等対策基本方針を定めるに当たつては、あらかじめ、
労働政策審議会の意見を聴くほか、都道府県知事の意見を求めるものとする。
5 厚生労働大臣は、男女雇用機会均等対策基本方針を定めたときは、遅滞なく、その概要
を公表するものとする。
6 前二項の規定は、男女雇用機会均等対策基本方針の変更について準用する。
第二章 雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等
114
第一節 性別を理由とする差別の禁止等
(性別を理由とする差別の禁止)
第五条 事業主は、労働者の募集及び採用について、その性別にかかわりなく均等な機会を
与えなければならない。
第六条 事業主は、次に掲げる事項について、労働者の性別を理由として、差別的取扱いを
してはならない。
一 労働者の配置(業務の配分及び権限の付与を含む。)、昇進、降格及び教育訓練
二 住宅資金の貸付けその他これに準ずる福利厚生の措置であつて厚生労働省令で定める
もの
三 労働者の職種及び雇用形態の変更
四 退職の勧奨、定年及び解雇並びに労働契約の更新
(性別以外の事由を要件とする措置)
第七条 事業主は、募集及び採用並びに前条各号に掲げる事項に関する措置であつて労働者
の性別以外の事由を要件とするもののうち、措置の要件を満たす男性及び女性の比率その
他の事情を勘案して実質的に性別を理由とする差別となるおそれがある措置として厚生労
働省令で定めるものについては、当該措置の対象となる業務の性質に照らして当該措置の
実施が当該業務の遂行上特に必要である場合、事業の運営の状況に照らして当該措置の実
施が雇用管理上特に必要である場合その他の合理的な理由がある場合でなければ、これを
講じてはならない。
(女性労働者に係る措置に関する特例)
第八条 前三条の規定は、事業主が、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保
の支障となつている事情を改善することを目的として女性労働者に関して行う措置を講ず
ることを妨げるものではない。
(婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止等)
第九条 事業主は、女性労働者が婚姻し、妊娠し、又は出産したことを退職理由として予定
する定めをしてはならない。
2 事業主は、女性労働者が婚姻したことを理由として、解雇してはならない。
3 事業主は、その雇用する女性労働者が妊娠したこと、出産したこと、労働基準法(昭和
二十二年法律第四十九号)第六十五条第一項の規定による休業を請求し、又は同項若しく
は同条第二項の規定による休業をしたことその他の妊娠又は出産に関する事由であつて厚
生労働省令で定めるものを理由として、当該女性労働者に対して解雇その他不利益な取扱
いをしてはならない。
4 妊娠中の女性労働者及び出産後一年を経過しない女性労働者に対してなされた解雇は、
無効とする。ただし、事業主が当該解雇が前項に規定する事由を理由とする解雇でないこ
とを証明したときは、この限りでない。
(指針)
第十条 厚生労働大臣は、第五条から第七条まで及び前条第一項から第三項までの規定に定
める事項に関し、事業主が適切に対処するために必要な指針(次項において「指針」とい
う。)を定めるものとする。
2 第四条第四項及び第五項の規定は指針の策定及び変更について準用する。この場合にお
いて、同条第四項中「聴くほか、都道府県知事の意見を求める」とあるのは、「聴く」と
読み替えるものとする。
第二節 事業主の講ずべき措置
(職場における性的な言動に起因する問題に関する雇用管理上の措置)
第十一条 事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応
により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労
働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応す
115
るために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。
2 厚生労働大臣は、前項の規定に基づき事業主が講ずべき措置に関して、その適切かつ有
効な実施を図るために必要な指針(次項において「指針」という。)を定めるものとする。
3 第四条第四項及び第五項の規定は、指針の策定及び変更について準用する。この場合に
おいて、同条第四項中「聴くほか、都道府県知事の意見を求める」とあるのは、「聴く」
と読み替えるものとする。
(妊娠中及び出産後の健康管理に関する措置)
第十二条 事業主は、厚生労働省令で定めるところにより、その雇用する女性労働者が母子
保健法(昭和四十年法律第百四十一号)の規定による保健指導又は健康診査を受けるため
に必要な時間を確保することができるようにしなければならない。
第十三条 事業主は、その雇用する女性労働者が前条の保健指導又は健康診査に基づく指導
事項を守ることができるようにするため、勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講
じなければならない。
2 厚生労働大臣は、前項の規定に基づき事業主が講ずべき措置に関して、その適切かつ有
効な実施を図るために必要な指針(次項において「指針」という。)を定めるものとする。
3 第四条第四項及び第五項の規定は、指針の策定及び変更について準用する。この場合に
おいて、同条第四項中「聴くほか、都道府県知事の意見を求める」とあるのは、「聴く」
と読み替えるものとする。
第三節 事業主に対する国の援助
第十四条 国は、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇が確保されることを促進す
るため、事業主が雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保の支障となつてい
る事情を改善することを目的とする次に掲げる措置を講じ、又は講じようとする場合には、
当該事業主に対し、相談その他の援助を行うことができる。
一 その雇用する労働者の配置その他雇用に関する状況の分析
二 前号の分析に基づき雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保の支障とな
つている事情を改善するに当たつて必要となる措置に関する計画の作成
三 前号の計画で定める措置の実施
四 前三号の措置を実施するために必要な体制の整備
五 前各号の措置の実施状況の開示
第三章 紛争の解決
第一節 紛争の解決の援助
(苦情の自主的解決)
第十五条 事業主は、第六条、第七条、第九条、第十二条及び第十三条第一項に定める事項
(労働者の募集及び採用に係るものを除く。)に関し、労働者から苦情の申出を受けたと
きは、苦情処理機関(事業主を代表する者及び当該事業場の労働者を代表する者を構成員
とする当該事業場の労働者の苦情を処理するための機関をいう。)に対し当該苦情の処理
をゆだねる等その自主的な解決を図るように努めなければならない。
(紛争の解決の促進に関する特例)
第十六条 第五条から第七条まで、第九条、第十一条第一項、第十二条及び第十三条第一項
に定める事項についての労働者と事業主との間の紛争については、個別労働関係紛争の解
決の促進に関する法律(平成十三年法律第百十二号)第四条、第五条及び第十二条から第
十九条までの規定は適用せず、次条から第二十七条までに定めるところによる。
(紛争の解決の援助)
第十七条 都道府県労働局長は、前条に規定する紛争に関し、当該紛争の当事者の双方又は
一方からその解決につき援助を求められた場合には、当該紛争の当事者に対し、必要な助
言、指導又は勧告をすることができる。
2 事業主は、労働者が前項の援助を求めたことを理由として、当該労働者に対して解雇そ
116
の他不利益な取扱いをしてはならない。
第二節 調停
(調停の委任)
第十八条 都道府県労働局長は、第十六条に規定する紛争(労働者の募集及び採用について
の紛争を除く。)について、当該紛争の当事者(以下「関係当事者」という。)の双方又
は一方から調停の申請があつた場合において当該紛争の解決のために必要があると認める
ときは、個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律第六条第一項の紛争調整委員会(以
下「委員会」という。)に調停を行わせるものとする。
2 前条第二項の規定は、労働者が前項の申請をした場合について準用する。
(調停)
第十九条 前条第一項の規定に基づく調停(以下この節において「調停」という。)は、三
人の調停委員が行う。
2 調停委員は、委員会の委員のうちから、会長があらかじめ指名する。
第二十条 委員会は、調停のため必要があると認めるときは、関係当事者の出頭を求め、そ
の意見を聴くことができる。
2 委員会は、第十一条第一項に定める事項についての労働者と事業主との間の紛争に係る
調停のために必要があると認め、かつ、関係当事者の双方の同意があるときは、関係当事
者のほか、当該事件に係る職場において性的な言動を行つたとされる者の出頭を求め、そ
の意見を聴くことができる。
第二十一条 委員会は、関係当事者からの申立てに基づき必要があると認めるときは、当該
委員会が置かれる都道府県労働局の管轄区域内の主要な労働者団体又は事業主団体が指名
する関係労働者を代表する者又は関係事業主を代表する者から当該事件につき意見を聴く
ものとする。
第二十二条 委員会は、調停案を作成し、関係当事者に対しその受諾を勧告することができ
る。
第二十三条 委員会は、調停に係る紛争について調停による解決の見込みがないと認めると
きは、調停を打ち切ることができる。
2 委員会は、前項の規定により調停を打ち切つたときは、その旨を関係当事者に通知しな
ければならない。
(時効の中断)
第二十四条 前条第一項の規定により調停が打ち切られた場合において、当該調停の申請を
した者が同条第二項の通知を受けた日から三十日以内に調停の目的となつた請求について
訴えを提起したときは、時効の中断に関しては、調停の申請の時に、訴えの提起があつた
ものとみなす。
(訴訟手続の中止)
第二十五条 第十八条第一項に規定する紛争のうち民事上の紛争であるものについて関係当
事者間に訴訟が係属する場合において、次の各号のいずれかに掲げる事由があり、かつ、
関係当事者の共同の申立てがあるときは、受訴裁判所は、四月以内の期間を定めて訴訟手
続を中止する旨の決定をすることができる。
一 当該紛争について、関係当事者間において調停が実施されていること。
二 前号に規定する場合のほか、関係当事者間に調停によつて当該紛争の解決を図る旨の
合意があること。
2 受訴裁判所は、いつでも前項の決定を取り消すことができる。
3 第一項の申立てを却下する決定及び前項の規定により第一項の決定を取り消す決定に対
しては、不服を申し立てることができない。
(資料提供の要求等)
第二十六条 委員会は、当該委員会に係属している事件の解決のために必要があると認める
117
ときは、関係行政庁に対し、資料の提供その他必要な協力を求めることができる。
(厚生労働省令への委任)
第二十七条 この節に定めるもののほか、調停の手続に関し必要な事項は、厚生労働省令で
定める。
第四章 雑則
(調査等)
第二十八条 厚生労働大臣は、男性労働者及び女性労働者のそれぞれの職業生活に関し必要
な調査研究を実施するものとする。
2 厚生労働大臣は、この法律の施行に関し、関係行政機関の長に対し、資料の提供その他
必要な協力を求めることができる。
3 厚生労働大臣は、この法律の施行に関し、都道府県知事から必要な調査報告を求めるこ
とができる。
(報告の徴収並びに助言、指導及び勧告)
第二十九条 厚生労働大臣は、この法律の施行に関し必要があると認めるときは、事業主に
対して、報告を求め、又は助言、指導若しくは勧告をすることができる。
2 前項に定める厚生労働大臣の権限は、厚生労働省令で定めるところにより、その一部を
都道府県労働局長に委任することができる。
(公表)
第三十条 厚生労働大臣は、第五条から第七条まで、第九条第一項から第三項まで、第十一
条第一項、第十二条及び第十三条第一項の規定に違反している事業主に対し、前条第一項
の規定による勧告をした場合において、その勧告を受けた者がこれに従わなかつたときは、
その旨を公表することができる。
(船員に関する特例)
第三十一条 船員職業安定法(昭和二十三年法律第百三十号)第六条第一項に規定する船員
及び同項に規定する船員になろうとする者に関しては、第四条第一項並びに同条第四項及
び第五項(同条第六項、第十条第二項、第十一条第三項及び第十三条第三項において準用
する場合を含む。)、第十条第一項、第十一条第二項、第十三条第二項並びに前三条中「厚
生労働大臣」とあるのは「国土交通大臣」と、第四条第四項(同条第六項、第十条第二項、
第十一条第三項及び第十三条第三項において準用する場合を含む。)中「労働政策審議会」
とあるのは「交通政策審議会」と、第六条第二号、第七条、第九条第三項、第十二条及び
第二十九条第二項中「厚生労働省令」とあるのは「国土交通省令」と、第九条第三項中「労
働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第六十五条第一項の規定による休業を請求し、
又は同項若しくは同条第二項の規定による休業をしたこと」とあるのは「船員法(昭和二
十二年法律第百号)第八十七条第一項又は第二項の規定によつて作業に従事しなかつたこ
と」と、第十七条第一項、第十八条第一項及び第二十九条第二項中「都道府県労働局長」
とあるのは「地方運輸局長(運輸監理部長を含む。)」と、第十八条第一項中「第六条第
一項の紛争調整委員会(以下「委員会」という。)」とあるのは「第二十一条第三項のあ
つせん員候補者名簿に記載されている者のうちから指名する調停員」とする。
2 前項の規定により読み替えられた第十八条第一項の規定により指名を受けて調停員が行
う調停については、第十九条から第二十七条までの規定は、適用しない。
3 前項の調停の事務は、三人の調停員で構成する合議体で取り扱う。
4 調停員は、破産手続開始の決定を受け、又は禁錮(こ)以上の刑に処せられたときは、
その地位を失う。
5 第二十条から第二十七条までの規定は、第二項の調停について準用する。この場合にお
いて、第二十条から第二十三条まで及び第二十六条中「委員会は」とあるのは「調停員は」
と、第二十一条中「当該委員会が置かれる都道府県労働局」とあるのは「当該調停員を指
名した地方運輸局長(運輸監理部長を含む。)が置かれる地方運輸局(運輸監理部を含む。)」
118
と、第二十六条中「当該委員会に係属している」とあるのは「当該調停員が取り扱つてい
る」と、第二十七条中「この節」とあるのは「第三十一条第三項から第五項まで」と、「調
停」とあるのは「合議体及び調停」と、「厚生労働省令」とあるのは「国土交通省令」と
読み替えるものとする。
(適用除外)
第三十二条 第二章第一節及び第三節、前章、第二十九条並びに第三十条の規定は、国家公
務員及び地方公務員に、第二章第二節の規定は、一般職の国家公務員(特定独立行政法人
等の労働関係に関する法律(昭和二十三年法律第二百五十七号)第二条第四号の職員を除
く。)、裁判所職員臨時措置法(昭和二十六年法律第二百九十九号)の適用を受ける裁判
所職員、国会職員法(昭和二十二年法律第八十五号)の適用を受ける国会職員及び自衛隊
法(昭和二十九年法律第百六十五号)第二条第五項に規定する隊員に関しては適用しない。
第五章 罰則
第三十三条 第二十九条第一項の規定による報告をせず、又は虚偽の報告をした者は、二十
万円以下の過料に処する。
附 則
(施行期日)
1 この法律は、公布の日から施行する。
附 則〔昭和五八年一二月二日法律第七八号〕
1 この法律(第一条を除く。)は、昭和五十九年七月一日から施行する。
2 この法律の施行の日の前日において法律の規定により置かれている機関等で、この法律
の施行の日以後は国家行政組織法又はこの法律による改正後の関係法律の規定に基づく政
令(以下「関係政令」という。)の規定により置かれることとなるものに関し必要となる
経過措置その他この法律の施行に伴う関係政令の制定又は改廃に関し必要となる経過措置
は、政令で定めることができる。
附 則〔昭和六〇年六月一日法律第四五号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、昭和六十一年四月一日から施行する。
(その他の経過措置の政令への委任)
第十九条 この附則に規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置(罰則に
関する経過措置を含む。)は、政令で定める。
(検討)
第二十条 政府は、この法律の施行後適当な時期において、第一条の規定による改正後の雇
用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関する法
律及び第二条の規定による改正後の労働基準法第六章の二の規定の施行状況を勘案し、必
要があると認めるときは、これらの法律の規定について検討を加え、その結果に基づいて
必要な措置を講ずるものとする。
附 則〔平成三年五月一五日法律第七六号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成四年四月一日から施行する。
附 則〔平成七年六月九日法律第一〇七号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成七年十月一日から施行する。
(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に関す
る法律の一部改正に伴う経過措置)
第九条 この法律の施行の際現に設置されている働く婦人の家については、前条の規定によ
る改正前の雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増
進に関する法律第三十条及び第三十一条の規定は、この法律の施行後も、なおその効力を
119
有する。
2 この法律の施行の際現に設置されている働く婦人の家に関し、厚生労働省令で定めると
ころにより、当該働く婦人の家を設置している地方公共団体が当該働く婦人の家を第二条
の規定による改正後の育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関す
る法律第三十四条に規定する勤労者家庭支援施設に変更したい旨の申出を厚生労働大臣に
行い、厚生労働大臣が当該申出を承認した場合には、当該承認の日において、当該働く婦
人の家は、同条に規定する勤労者家庭支援施設となるものとする。
附 則〔平成九年六月一八日法律第九二号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成十一年四月一日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、
当該各号に定める日から施行する。
一 第一条(次号に掲げる改正規定を除く。)、第三条(次号に掲げる改正規定を除く。)、
第五条、第六条、第七条(次号に掲げる改正規定を除く。)並びに附則第三条、第六条、
第七条、第十条及び第十四条(次号に掲げる改正規定を除く。)の規定 公布の日から
起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日
〔平成九年九月政令二九二号により、平成九・一〇・一から施行〕
二 第一条中雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の
増進に関する法律第二十六条の前の見出しの改正規定、同条の改正規定(「事業主は」
の下に「、労働省令で定めるところにより」を加える部分及び「できるような配慮をす
るように努めなければならない」を「できるようにしなければならない」に改める部分
に限る。)、同法第二十七条の改正規定(「講ずるように努めなければならない」を「講
じなければならない」に改める部分及び同条に二項を加える部分に限る。)、同法第三
十四条の改正規定(「及び第十二条第二項」を「、第十二条第二項及び第二十七条第三
項」に改める部分、「第十二条第一項」の下に「、第二十七条第二項」を加える部分及
び「第十四条及び」を「第十四条、第二十六条及び」に改める部分に限る。)及び同法
第三十五条の改正規定〔中略〕 平成十年四月一日
(罰則に関する経過措置)
第二条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
附 則〔平成一一年七月一六日法律第八七号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成十二年四月一日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、
当該各号に定める日から施行する。
一 〔前略〕附則第七条、第十条、第十二条、第五十九条ただし書、第六十条第四項及び
第五項、第七十三条、第七十七条、第百五十七条第四項から第六項まで、第百六十条、
第百六十三条、第百六十四条並びに第二百二条の規定 公布の日
二∼六 〔略〕
(国等の事務)
第百五十九条 この法律による改正前のそれぞれの法律に規定するもののほか、この法律の
施行前において、地方公共団体の機関が法律又はこれに基づく政令により管理し又は執行
する国、他の地方公共団体その他公共団体の事務(附則第百六十一条において「国等の事
務」という。)は、この法律の施行後は、地方公共団体が法律又はこれに基づく政令によ
り当該地方公共団体の事務として処理するものとする。
(処分、申請等に関する経過措置)
第百六十条 この法律(附則第一条各号に掲げる規定については、当該各規定。以下この条
及び附則第百六十三条において同じ。)の施行前に改正前のそれぞれの法律の規定により
された許可等の処分その他の行為(以下この条において「処分等の行為」という。)又は
この法律の施行の際現に改正前のそれぞれの法律の規定によりされている許可等の申請そ
120
の他の行為(以下この条において「申請等の行為」という。)で、この法律の施行の日に
おいてこれらの行為に係る行政事務を行うべき者が異なることとなるものは、附則第二条
から前条までの規定又は改正後のそれぞれの法律(これに基づく命令を含む。)の経過措
置に関する規定に定めるものを除き、この法律の施行の日以後における改正後のそれぞれ
の法律の適用については、改正後のそれぞれの法律の相当規定によりされた処分等の行為
又は申請等の行為とみなす。
2 この法律の施行前に改正前のそれぞれの法律の規定により国又は地方公共団体の機関に
対し報告、届出、提出その他の手続をしなければならない事項で、この法律の施行の日前
にその手続がされていないものについては、この法律及びこれに基づく政令に別段の定め
があるもののほか、これを、改正後のそれぞれの法律の相当規定により国又は地方公共団
体の相当の機関に対して報告、届出、提出その他の手続をしなければならない事項につい
てその手続がされていないものとみなして、この法律による改正後のそれぞれの法律の規
定を適用する。
(不服申立てに関する経過措置)
第百六十一条 施行日前にされた国等の事務に係る処分であって、当該処分をした行政庁(以
下この条において「処分庁」という。)に施行日前に行政不服審査法に規定する上級行政
庁(以下この条において「上級行政庁」という。)があったものについての同法による不
服申立てについては、施行日以後においても、当該処分庁に引き続き上級行政庁があるも
のとみなして、行政不服審査法の規定を適用する。この場合において、当該処分庁の上級
行政庁とみなされる行政庁は、施行日前に当該処分庁の上級行政庁であった行政庁とする。
2 前項の場合において、上級行政庁とみなされる行政庁が地方公共団体の機関であるとき
は、当該機関が行政不服審査法の規定により処理することとされる事務は、新地方自治法
第二条第九項第一号に規定する第一号法定受託事務とする。
(手数料に関する経過措置)
第百六十二条 施行日前においてこの法律による改正前のそれぞれの法律(これに基づく命
令を含む。)の規定により納付すべきであった手数料については、この法律及びこれに基
づく政令に別段の定めがあるもののほか、なお従前の例による。
(罰則に関する経過措置)
第百六十三条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例
による。
(その他の経過措置の政令への委任)
第百六十四条 この附則に規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置(罰
則に関する経過措置を含む。)は、政令で定める。
2 附則第十八条、第五十一条及び第百八十四条の規定の適用に関して必要な事項は、政令
で定める。
附 則〔平成一一年七月一六日法律第一〇四号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、内閣法の一部を改正する法律(平成十一年法律第八十八号)の施行の
日〔平成一三年一月六日〕から施行する。
〔平成一一年一二月二二日法律第一六〇号抄〕
(処分、申請等に関する経過措置)
第千三百一条 中央省庁等改革関係法及びこの法律(以下「改革関係法等」と総称する。)
の施行前に法令の規定により従前の国の機関がした免許、許可、認可、承認、指定その他
の処分又は通知その他の行為は、法令に別段の定めがあるもののほか、改革関係法等の施
行後は、改革関係法等の施行後の法令の相当規定に基づいて、相当の国の機関がした免許、
許可、認可、承認、指定その他の処分又は通知その他の行為とみなす。
2 改革関係法等の施行の際現に法令の規定により従前の国の機関に対してされている申請、
121
届出その他の行為は、法令に別段の定めがあるもののほか、改革関係法等の施行後は、改
革関係法等の施行後の法令の相当規定に基づいて、相当の国の機関に対してされた申請、
届出その他の行為とみなす。
3 改革関係法等の施行前に法令の規定により従前の国の機関に対し報告、届出、提出その
他の手続をしなければならないとされている事項で、改革関係法等の施行の日前にその手
続がされていないものについては、法令に別段の定めがあるもののほか、改革関係法等の
施行後は、これを、改革関係法等の施行後の法令の相当規定により相当の国の機関に対し
て報告、届出、提出その他の手続をしなければならないとされた事項についてその手続が
されていないものとみなして、改革関係法等の施行後の法令の規定を適用する。
(従前の例による処分等に関する経過措置)
第千三百二条 なお従前の例によることとする法令の規定により、従前の国の機関がすべき
免許、許可、認可、承認、指定その他の処分若しくは通知その他の行為又は従前の国の機
関に対してすべき申請、届出その他の行為については、法令に別段の定めがあるもののほ
か、改革関係法等の施行後は、改革関係法等の施行後の法令の規定に基づくその任務及び
所掌事務の区分に応じ、それぞれ、相当の国の機関がすべきものとし、又は相当の国の機
関に対してすべきものとする。
(罰則に関する経過措置)
第千三百三条 改革関係法等の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前
の例による。
(政令への委任)
第千三百四十四条 第七十一条から第七十六条まで及び第千三百一条から前条まで並びに中
央省庁等改革関係法に定めるもののほか、改革関係法等の施行に関し必要な経過措置(罰
則に関する経過措置を含む。)は、政令で定める。
附 則〔平成一一年一二月二二日法律第一六〇号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律(第二条及び第三条を除く。)は、平成十三年一月六日から施行する。た
だし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。
一 〔前略〕第千三百四十四条の規定 公布の日
二 〔略〕
附 則〔平成一三年七月一一日法律第一一二号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成十三年十月一日から施行する。
附 則〔平成一三年一一月一六日法律第一一八号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から施行する。
附 則〔平成一四年五月三一日法律第五四号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成十四年七月一日から施行する。
(経過措置)
第二十八条 この法律の施行前にこの法律による改正前のそれぞれの法律若しくはこれに基
づく命令(以下「旧法令」という。)の規定により海運監理部長、陸運支局長、海運支局
長又は陸運支局の事務所の長(以下「海運監理部長等」という。)がした許可、認可その
他の処分又は契約その他の行為(以下「処分等」という。)は、国土交通省令で定めると
ころにより、この法律による改正後のそれぞれの法律若しくはこれに基づく命令(以下「新
法令」という。)の規定により相当の運輸監理部長、運輸支局長又は地方運輸局、運輸監
理部若しくは運輸支局の事務所の長(以下「運輸監理部長等」という。)がした処分等と
みなす。
122
第二十九条 この法律の施行前に旧法令の規定により海運監理部長等に対してした申請、届
出その他の行為(以下「申請等」という。)は、国土交通省令で定めるところにより、新
法令の規定により相当の運輸監理部長等に対してした申請等とみなす。
第三十条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例によ
る。
附 則〔平成一四年七月三一日法律第九八号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、公社法〔日本郵政公社法=平成一四年七月法律第九七号〕の施行の日
〔平成一五年四月一日〕から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定
める日から施行する。
一 第一章第一節(別表第一から別表第四までを含む。)並びに附則第二十八条第二項、
第三十三条第二項及び第三項並びに第三十九条の規定 公布の日
二 〔略〕
(その他の経過措置の政令への委任)
第三十九条 この法律に規定するもののほか、公社法及びこの法律の施行に関し必要な経過
措置(罰則に関する経過措置を含む。)は、政令で定める。
附 則〔平成一八年六月二一日法律第八二号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成十九年四月一日から施行する。
(紛争の解決の促進に関する特例に関する経過措置)
第二条 この法律の施行の際現に個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律(平成十三年
法律第百十二号)第六条第一項の紛争調整委員会(以下「委員会」という。)に係属して
いる同法第五条第一項のあっせんに係る紛争については、第一条の規定による改正後の雇
用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(以下「新法」という。)
第十六条の規定にかかわらず、なお従前の例による。
(時効の中断に関する経過措置)
第三条 この法律の施行の際現に委員会に係属している第一条の規定による改正前の雇用の
分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律第十四条第一項の調停に関
し当該調停の目的となっている請求についての新法第二十四条の規定の適用に関しては、
この法律の施行の時に、調停の申請がされたものとみなす。
(罰則に関する経過措置)
第四条 この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
(検討)
第五条 政府は、この法律の施行後五年を経過した場合において、新法及び第二条の規定に
よる改正後の労働基準法第六十四条の二の規定の施行の状況を勘案し、必要があると認め
るときは、これらの規定について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるも
のとする。
附 則〔平成二〇年五月二日法律第二六号抄〕
(施行期日)
第一条 この法律は、平成二十年十月一日から施行する。
(処分等に関する経過措置)
第二条 この法律による改正前の法律(これに基づく命令を含む。以下この条において「旧
法令」という。)の規定により次の表の中欄に掲げる従前の国の機関(以下この条におい
て「旧機関」という。)がした認可、指定その他の処分又は通知その他の行為は、この法
律の施行後は、政令で定めるところにより、この法律による改正後の法律(これに基づく
命令を含む。以下この条において「新法令」という。)の相当規定に基づいて、同表の下
欄に掲げる相当の国等の機関(以下この条において「新機関」という。)がした認可、指
123
定その他の処分又は通知その他の行為とみなす。
一
国土交通大臣(第一条の規定による改正前の国土交通省 観光庁長官
設置法(以下「旧設置法」という。)第四条第二十一号
から第二十三号までに掲げる事務に係る場合に限る。)
二 航空・鉄道事故調査委員会
運輸安全委員会
三 海難審判庁
海難審判所
四 船員中央労働委員会(旧設置法第四条第九十六号に掲げ 中央労働委員会
る事務に係る場合に限る。)
五 船員中央労働委員会(旧設置法第四条第九十七号及び第 交通政策審議会
九十八号に掲げる事務に係る場合に限る。)
六 船員地方労働委員会(旧設置法第四条第九十六号に掲げ 中央労働委員会又は都道府県労
る事務に係る場合に限る。)
働委員会
七 船員地方労働委員会(旧設置法第四条第九十七号及び第 地方運輸局長(運輸監理部長を
九十八号に掲げる事務のうち個別労働関係紛争の解決 含む。)
の促進に関する法律及び雇用の分野における男女の均
等な機会及び待遇の確保等に関する法律に係る事務に
係る場合に限る。)
八 船員地方労働委員会(旧設置法第四条第九十七号及び第 地方運輸局に置かれる政令で定
九十八号に掲げる事務に係る場合(七の項に掲げる場合 める審議会
を除く。)に限る。)
九 地方運輸局長(運輸監理部長を含む。)(旧設置法第四 厚生労働大臣又は都道府県知事
条第九十六号に掲げる事務に係る場合に限る。)
2 旧法令の規定により旧機関に対してされている申請、届出、申立てその他の行為は、附
則第四条の規定によりなお従前の例によることとされるものを除き、この法律の施行後は、
政令で定めるところにより、新法令の相当規定に基づいて、新機関に対してされた申請、
届出、申立てその他の行為とみなす。
3 旧法令の規定により旧機関に対して届出その他の手続をしなければならないとされてい
る事項で、この法律の施行の日前にその手続がされていないものについては、この法律の
施行後は、政令で定めるところにより、これを、新法令の相当規定により新機関に対して
その手続をしなければならないとされた事項について、その手続がされていないものとみ
なして、当該相当規定を適用する。
(罰則に関する経過措置)
第六条 この法律の施行前にした行為及び前条第四項の規定によりなお従前の例によること
とされる場合におけるこの法律の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお
従前の例による。
(政令への委任)
第七条 附則第二条から前条までに定めるもののほか、この法律の施行に関し必要な経過措
置は、政令で定める。
(検討)
第九条 政府は、この法律の施行後五年を経過した場合において、この法律による改正後の
規定の実施状況を勘案し、必要があると認めるときは、運輸の安全の一層の確保を図る等
の観点から運輸安全委員会の機能の拡充等について検討を加え、その結果に基づいて必要
な措置を講ずるものとする。
124
9 年 表
男女共同参画関係年表
西暦
和暦
世界の動き
1945
昭和 ・国際連合設立
20 ・国連憲章採択
・国際連合に婦人地
位委員会発足
1946
21
1947
22 ・国際婦人デー開催
1948
23
1964
39
1967
・国連総会「婦人に対
42 する差別撤廃宣言」
採択
1968
43
1972
国連総会「1975 年を
47 国際婦人年とするこ
とを宣言」
1975
・国際婦人年世界会
議「女性の地位向上
50 のための世界行動計
画」採択(メキシコシ
ティー)
日本の動き
豊川市の動き
・婦人参政権閣議決
定
・日本国憲法公布
・第1回衆議院選挙
(女性 39 人当選)
・日本国憲法施行
・民法改正(家制度
廃止)
・労働省婦人少年局
設置
・国連総会「世界人権
宣言」採択
・教育委員会に市
婦人会連絡協議会
事務局設置
・社会教育課に婦人
教育係設置
・雇用の分野におけ
る男女の均等な機会
及び待遇の確保に関
する法律施行
・総理府に婦人問題
企画推進本部設置
・衆参両議員本会議
「国際婦人年に当り、
婦人の社会的地位
向上をはかる決議」
採択
1976
・育児休業法施行
・ILO 事務局に婦人労
・労働省第1回日本
働問題担当室設置
51
婦人問題会議開催
・国連婦人の 10 年開
・民法改正・施行(離
始(∼1985)
婚後の氏の選択)
1977
・「国内行動計画」策
定(1977∼86)
・国立婦人教育会館
開館
52
愛知県の動き
125
・総務部に青少年婦
人室設置
・婦人悩みごと相談
開設
・あいち婦人のつど
い開催
・県婦人関係行政推
進会議設置
・県婦人問題懇話会
開催
・県婦人団体連盟結
成
婦人の生活実態と意
識の関する調査報告
書作成(平成3年度
まで毎年)
西暦
和暦
1978
53
1979
54
1980
1981
1982
1985
61
1987
62
1988
63
日本の動き
・国連総会「女子差別
撤廃条約」採択
世界会議「国連婦人
55 の十年」採択(コペン
ハーゲン)
・ILO 総会「男女労働
者特に家族的責任を
有する労働者の機会
56 均等及び均等待遇に
関する条約」を採択
・「女子差別撤廃条
約」発効
・国連総会で「国際平
和と協力推進への婦
57
人の参加に関する宣
言」採択
・国際婦人の 10 年世
界会議「婦人の地位
60 向上のためのナイロ
ビ将来戦略」採択(ナ
イロビ)
1986
1989
世界の動き
平成 ・国連「児童の権利に
元 関する条約」採択
「女子差別撤廃条
約」署名
愛知県の動き
・県事務所に婦人問
題総合窓口設置
・「県地方計画・推進
計画」に初めて女性
政策を盛り込む
・婦人労働サービス
センター開設
・保育大学校開設
・母子福祉会館開館
・婦人国際交流事業
実施
・北陸・中部・近畿地
区婦人問題推進地
区会議開催
・民法及び家事審判
法の一部を改正する
法律施行
・婦人職業サービス
ルーム開設
・婦人情報資料コー
ナー開設
・労働省婦人少年局
に「男女平等法制化
準備室」設置
・「第5次愛知地方計
画」に婦人部門を位
置づける
・男女雇用機会均等
法公布
・「女子差別撤廃条
約」批准
・国連婦人の 10 年記
念事業
・国民年金法一部改
正(女性の年金権の
確立)
・男女雇用機会均等
法施行
・「西暦 2000 年に向
けての新国内行動計
画」策定
・「高齢者保健福祉
推進 10 か年戦略(ゴ
ールドプラン)」の策
定
・学習指導要綱の改
定(高等学校家庭科
の男女必須等)
126
・グループ・サークル
カウンセリング事業
開始
・地域婦人フォーラム
実施
・女性グループ活動
交流事業開始
・愛知県 21 世紀計画
に女性部門を位置づ
ける
・「あいち女性プラン」
策定
豊川市の動き
西暦
和暦
世界の動き
日本の動き
1990
・国連「西暦 2000 年
に向けての婦人の地
位向上のためのナイ
・「新国内行動計画」
2 ロビ将来戦略に関す
見直し方針決定
る第1回見直しと評価
に伴う勧告及び結
論」を採択
1991
・「新国内行動計画」
1次改定
・育児休業法公布
・国家公務員の育児
休業法公布
1992
1993
1994
1995
1996
1997
ILO 総会「女子労働
3 者のための ILO 活動
に関する決議」採択
・育児休業法施行
・「介護休業等に関す
4
るガイドライン」策定
・婦人問題担当大臣
設置
・中学校家庭科の男
・世界人権会議(ウィ 女必須
ーン)
・パートタイム労働法
5 ・国連総会「女性に対 公布・施行
する暴力の撤廃に関 ・保健婦助産婦看護
する宣言」採択
婦法改正(男性保健
師認める)
・総理府に男女共同
・開発と女性に関する
参画室、男女共同参
第 2 回アジア・太平洋
画審議会、男女共同
6 大臣会議
参画推進本部設置
・「ジャカルタ宣言及
・高等学校の家庭科
び行動計画」採択
の男女必須
愛知県の動き
・女性総合センター
基本計画策定
・婦人週間記念フォ
ーラム開始
・あいち女性プラン推
進研究会設置
・市町村女性行政担
当者研修会開始
・「審議会等委員へ
の女性の登用推進
要綱」制定
・女性総合センター
起工式
・「あいち農村漁村女
性プラン」策定
・県女性地域実践活
動交流協議会結成
・第 4 回世界女性会
議「北京宣言」及び
7
「行動綱領」採択(北
京)
・育児休業法に介護
休業制度を取り入れ
改正「ILO156 号条
約」批准
・第 4 回世界女性会
議記念事業実施
・東海・北陸地区女
性問題担当行政ブロ
ック会議開催
8
・育児・介護休業法
施行
・「新国内行動計画」
第 2 次改定に向けて
男女共同参画審議
会から「男女共同参
画ビジョン」答申
・「男女共同参画
2000 年プラン」策定
・財団法人あいち女
性総合センター設置
・県女性総合センタ
ー(ウィルあいち)開
館
・「男女雇用機会均
等法」改正
・「あいち男女共同参
画 2000 年プラン」策
定
・北陸・東海・近畿地
区男女共同参画推
進地域会議開催
9
127
豊川市の動き
・ウィメンズカレッジ
開講
西暦
1998
1999
2000
2001
2002
和暦
世界の動き
10
11
・国連特別総会女性
2000 年会議「政治宣
12
言」及び「成果文書」
採択(ニューヨーク)
13
14
日本の動き
・男女共同参画審議
会から「男女共同参
画社会基本法につい
て」答申
・育児・介護休業法
施行
・改正男女雇用機会
均等法施行
・改正労働基準法施
行
・男女共同参画社会
基本法公布・施行
・「男女共同参画基
本計画」策定
・国の審議会等にお
ける女性委員の登用
について決定
・男女共同参画週間
について決定
・ストカー行為等の規
制等に関する法律施
行
・内閣府に男女共同
参画局、男女共同参
画会議設置
・「配偶者からの暴力
の防止及び被害者
の保護に関する法
律」(DV 防止法)施行
・第1回男女共同参
画週間
・改正育児・介護休
業法施行
128
愛知県の動き
・「あいち男女共同参
画推進市町村サミッ
ト」開催
・男女共同参画社会
づくりシンポジウム開
催
豊川市の動き
・教育委員会事務
局生涯課社会教育
係の事務分掌に女
性に係る施策の連
絡調整に関するこ
とを明確化
・男女共同参画推
進会議、男女共同
参画懇話会、男女
共同参画プラン策
定委員会設置
・男女共同参画に
ついての市民意識
調査実施
・「21 世紀初頭の男
女共同参画新プラン
の基本方向につい
て」男女共同参画懇
話会の提言
・「男女共同参画に
ついての市職員意
識調査」の実施
・「豊川ウィメンズ
ネット(仮称)準備
会」発足
・「あいち男女共同参
画プラン 21∼個性が
輝く社会をめざして
∼」策定
・男女共同参画の実
現を促進するための
県条例の基本方向
について男女共同参
画懇話会提言
・「とよかわ男女共
同参画プラン」策
定
・男女共同参画担
当を新設の生活活
性部生活活性課市
民活動推進係に移
行
・「豊川市審議会等
委員への女性登用
促進ガイドライン」
制定
・女性悩み事相談
開始
・男女共同参画フ
ォーラム開催(H13
∼H17)
・愛知県男女共同参
画推進条例施行
・豊川市男女共同
参画情報紙「ゆい」
の発行
・あいち国際女性
映画祭 2002(豊川
会場)開催
西暦
日本の動き
愛知県の動き
豊川市の動き
15
・女性のチャレンジ支
援策の推進について
男女共同参画推進
本部決定
・次世代育成支援対
策推進法及び少子
化対策基本法成立
・「男女共同参画社
会の実現の向けて∼
県民と事業者のそれ
ぞれの取組、県の役
割∼」答申
・東海・北陸地区男
女共同参画担当行
政ブロック会議
・ジェンダー川柳の
募集
・事業所における
男女共同参画調査
・男女共同参画に
ついての職員意識
調査
16
・配偶者からの暴力
の防止及び被害者
の保護に関する法律
の改正及び同法に基
づく基本方針の策定
・女性のチャレンジ大
賞、女性のチャレン
ジ支援大賞の制定
・「あいち農山漁村男
女共同参画プラン」
策定
・男女共同参画チャ
レンジフェスタ開催
・「とよかわ男女共
同参画プラン(改
訂版)」策定
2005
・第 49 回国連婦人の
地位委員会(国連「北
17 京+10」世界閣僚級
会合)開催(ニューヨ
ーク)
「女性の再チャレンジ
支援プラン」策定
・「男女共同参画基
本計画(第 2 次)」策
定
・「あいち子育て・子
育ち応援プラン」策
定
・県特定事業主行動
計画「職員の子育て
応援プログラム」策
定
・「配偶者からの暴力
防止及び被害者支
援基本計画」策定
2006
・第 50 回国連婦人の
地位委員会開催(ニ
ューヨーク)
・第 34 回女子差別撤
18
廃委員会開催
・東アジア男女共同
参画担当大臣会合
(東京)
・国の審議会等にお
ける女性委員の登用
の促進について男女
共同参画推進本部
決定
・「女性の再チャレン
ジ支援プラン」改定
・男女共同参画月間
推進事業
・「あいち男女共同参
画プラン 21∼個性が
輝く社会をめざして
∼」改定
2007
・第 51 回国連婦人の
地位委員会開催(ニ
ューヨーク)
19
・東アジア男女共同
参画大臣会合(ニュ
ーデリー)
・配偶者からの暴力
の防止及び被害者
の保護に関する法律
の改正(市町村計画
及び支援センターの
整備努力義務)
・仕事と生活の調和
憲章制定
2008
・第 52 回国連婦人の
20 地位委員会開催(ニ
ューヨーク)
・あいち女性のチャレ
・「女性の参加加速プ
ンジ応援サイト愛チ
ログラム」策定
ャレンジ開設
2003
2004
和暦
世界の動き
129
・ジェンダー標語の
募集
西暦
2009
2010
和暦
世界の動き
日本の動き
愛知県の動き
・第 53 回国連婦人の
地位委員会開催(ニ
ューヨーク)
21
・東アジア男女共同
参画担当大臣会合
(ソウル)
・「新たな地平を切り
拓く∼男女がともに
・「男女共同参画シン
活躍できる社会∼」
ボルマーク」決定
啓発冊子の作成・配
・「女性首長集合!
布
∼地域・子育て・男女
・男女共同参画意識
共同参画∼」におけ
に関する調査の実施
る宣言
(新プラン策定のた
めの基礎資料)
・第 54 回国連婦人の
22 地位委員会開催(ニ
ューヨーク)
・男女共同参画会議
から「第3次男女共
同参画基本計画の
策定の当っての基本
的な考え方につい
て」答申
・「DV相談ナビ」開設
解説
※ 年表中の太字の語句についての解説
1975 昭 50
国際婦人年
・愛知県男女共同参
画審議会から「新あ
いち男女共同参画プ
ラン(仮称)の基本方
向について」答申
豊川市の動き
・豊川市男女共同
参画推進条例施行
・男女共同参画懇
話会を廃止し、男
女共同参画審議会
を設置
・男女共同参画推
進条例制定記念フ
ェスティバル開催
・男女共同参画基
本計画策定にあた
り、市民、事業所、
職員の意識調査を
実施
・機構改革により
市民部生活活性課
協働推進係が担当
となる
・男女共同参画啓
発ポスター・習字
募集
・男女共同参画フ
ェスティバル開催
・「豊川市男女共同
参画基本計画」策
定
国際連合は、1975 年(昭和 50 年)を「国際婦人年」とし、それに続く10年間(1976 年(昭和
51 年)∼1985 年(昭和 60 年))を「国際婦人の十年」と定め、女性の地位向上のための行動
を展開することを決めました。また、メキシコシティで「国際婦人年世界会議」が開催され、
各国政府が今後 10 年間で行うべき女性問題解決の指針となる「世界行動計画」を採択しま
した。
婦人問題企画推進本部
1975 年(昭和50年)に「国際婦人年」を契機とする世界的な動きの中、内閣総理大臣を本
部長とする「婦人問題企画推進本部」が設置され、1977 年(昭和 52 年)には、「世界行動計
画」を受けて「国内行動計画」が策定されました。
1979 昭 54
女子差別撤廃条約
1979 年(昭和 54 年)に「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(女子差
別撤廃条約)が国連総会において採択され、この条約の批准に向けて各国での取組が進
められました。
130
1985 昭 60
婦人の地位向上のためのナイロビ将来戦略
「国連婦人の十年」の最終年の 1985 年(昭和 60 年)に、第3回世界女性会議がナイロビで
開催され、10 年間の成果検討、評価を行い、今後の各国の行動計画のガイドラインとなる
「西暦 2000 年に向けての婦人の地位向上のためのナイロビ将来戦略」が採択されました。
「女子差別撤廃条約」批准
1984 年(昭和 59 年)に「国籍法」、「戸籍法」の一部が改正され、1985 年(昭和 60 年)には
「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等女子労働者の福祉の増進に
関する法律」(「男女雇用機会均等法」)が制定されるなど、国内法制度の整備が進められ、
1985 年(昭和 60 年)に「女子差別撤廃条約」が批准されました。
1987 昭 62
西暦 2000 年に向けての新国内行動計画
1987 年(昭和 62 年)に第 3 回世界女性会議で採択された「婦人の地位向上のためのナイロ
ビ将来戦略」を受け、「西暦 2000 年に向けての新国内行動計画」が策定されました。1991
年(平成3年)には「ナイロビ将来戦略勧告」の趣旨に沿って「新国内行動計画」の第 1 次改
定が行われ、「社会のあらゆる分野へ男女が平等に共同して参画することが不可欠であ
る」との認識で、目標がそれまでの「男女共同参加型」から「男女共同参画社会」に改めら
れました。
1994 平 6
男女共同参画推進本部設置
1994 年(平成6年)に内閣総理大臣を本部長、全閣僚を本部員とする「男女共同参画推進
本部」とその諮問機関として「男女共同参画審議会」が設置されました。
1995 平 7
「北京宣言」と「行動綱領」
1995 年(平成7年)に北京で開催された第 4 回世界女性会議では、全人類のためにあらゆ
る場所のすべての女性の平等、開発及び平和の目標を推進することを決意する「北京宣
言」及び「女性のエンパワーメントに関するアジェンダである」とする「行動綱領」が採択され
ました。「行動綱領」では、12 の重大問題領域において各国は戦略的行動をとるよう要請さ
れました。
1996 平 8
男女共同参画 2000 プラン
1996 年(平成8年)に男女共同参画審議会から目指すべき男女共同参画社会について明
らかにした「男女共同参画ビジョン」が答申され、そのビジョンを踏まえて、我が国が直面す
る少子・高齢化の進展等の社会経済環境の急速な変化に対応するため、「男女共同参画
2000 年プラン-男女共同参画社会の形成の促進に関する平成 12 年(西暦 2000 年)までの
国内行動計画-」が策定されました。
1999 平 11 男女共同参画社会基本法
1999 年(平成 11 年)6月に「男女共同参画社会基本法」が公布・施行され、男女共同参画
社会の実現は、21 世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置づけられました。
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2000 平 12 女性 2000 年会議
2000 年(平成 12 年)に国連特別総会「女性 2000 年会議」がニューヨークで開催され、「北京
行動綱領」採択5年後の実施状況について検討・評価されました。各国の決意表明や理念
による「政治宣言」と、「北京行動綱領」の実施促進のための「更なる行動とイニシアティブ
に関する文書」が採択されました。
男女共同参画基本計画
2000 年(平 12 年)に「男女共同参画基本計画」が策定され、男女共同参画社会の形成に向
けて様々な施策が総合的かつ計画的に推進されることとなりました。
2001 平 13 男女共同参画会議設置と男女共同参画局設置
2001 年(平成 13 年)1月の中央省庁等の改革に伴い、新たに設置された内閣府に、重要施
策に関する会議の一つとして「男女共同参画審議会」を発展的に継承する「男女共同参画
会議」が置かれたほか、内閣府に男女共同参画局が設置され、男女共同参画社会の形成
に向けて推進体制が強化されました。
2005 平 17 国連「北京+10」世界閣僚級会合
2005 年(平成 17 年)に開催された国連「北京+10」世界閣僚級会合において、1995 年(平成
7年)の第4回世界女性会議で採択された「北京宣言及び行動綱領」及び 2000 年(平成 12
年)の「女性 2000 年会議」の成果文書の実施状況を評価し、さらに推進していくための今後
の戦略について議論がなされました。
「男女共同参画基本法(第2次)」
2005 年(平成 17 年)12 月に第1次基本計画期間中の取組を評価・総括した「男女共同参画
基本計画(第2次)」が策定されました。
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豊川市男女共同参画基本計画
2011年(平成23年)3月発行
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