ジャンプアップ江迎! 校 訓 質実剛健 第4号 H24,4,17(火) ■生徒会歓迎行事を行いました。 5月行事予定 1 日(火) 少年の日・内科検診(2,3 年) 家庭訪問(~14日、月) 3 日(木) 憲法記念日 4 日(金) みどりの日 5 日(土) こどもの日 7 日(月) 教育研究会総会(午後下校) 9 日(水) 尿検査(2次) 10 日(木) 歯科検診(1,2 年) 17 日(木) 前期中間テスト・歯科検診(3 年) 18 日(金) 前期中間テスト 24 日(木) 眼科検診 25 日(金) 耳鼻科検診 31 日(木) 専門委員会 教 育 雑 感 「理解すること」 2月に他県のある中学校の研究授業に参加した。生徒指導上、たいへん厳しい学校であった。授業にまったく参加せ ず、私語をやめない生徒、寝ている生徒、廊下にいる生徒。身なりも当然、整っておらず、校則は形骸化している。休 み時間には中庭から同級生を嘲笑する笑い声が聞こえてきた。 しかし、そうした状況にもかかわらず、現実を隠すことなく学校を公開する姿勢にはグッと心にくるものがある。さ らけだす勇気であり、だからこそ本気で学校を変えたいという気概を感じる。私も以前、同様の状態の学校に勤務した ことがあるので、現場の教師たちの苦悩は痛いほどよくわかる。 最初に 1 年生のクラスの授業を参観した。教室に入って驚いたのは、茶髪でピアスをしている女子がいたことであっ た。ある程度、学校の様子から覚悟はしていたが、正直ここまでかと思った。授業は一部の立場の強い生徒がひっぱり、 その中心にいるのは彼女であった。自由気ままな言動をとっている彼女を快くは思えなかった。 そんな彼女の様子をよく見ていると、たびたび耳を触っていることに気付いた。どうしたのだろうと思っていると、 どうやら授業の参観者が来るたびに、自分の耳を隠しているようだった。私ははっとさせられた。彼女は自分の姿をよ くないとわかっている。そして自分の姿を恥じている。よくないとわかっていながら、そうやって表現せざるを得ない 何かを、きっと彼女は背負っているのだろう。考えてみればそうである。小学校を卒業したばかりの中学 1 年生がピア スに、茶髪である。毎日を当たり前に生活しているものにはわからない、やり切れない思いや不安、そして寂しさをき っと抱えているのだろう。 いま学校現場で薄らいでいるのは、駄目なものはダメと、四の五のいわず教えこむ父性的な部分ではないかと思う。 また、そう思い生徒指導に携わってきた。しかしである。ピアスをしている彼女を指導するうえで、彼女を取り巻く環 境を理解することなしには何も解決しない。表面上、ピアスを彼女が外したとしても、彼女の心の痛みは何もやわらが ない。 本校の生徒もさまざまな思いを抱いてきっと登校している。今後も曲げてはならないものは曲げさせない指導をしな がらも、彼らを取り巻く環境を理解し、厳しさと温もりをもって接していきたい。 文責 山﨑健二
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