理論からテクストへ 理論的立場 テクストの構築と理解 3つのアプローチ 1 象徴的相互作用論 • 1 ブルーマーの3つの前提 (人は意味に応 じて行動するが、その意味は相互行為におけ る解釈過程の中で形成される) • 2 トーマスの法則 (人がある状況をリアル だと定義する時、その状況は現実である) • 近年:解釈的相互作用 DVと公共政策 • ライフヒストリーによる社会史 社会的現実の構築:エスノメソドロジー • 日常的行為:成員により説明づけられたもの であり、その常識的知識の構成のされ方、条 件等を探るのがエスノメソドロジー • エスノメソドロジー的無関心:観察者、被観察 者の諸前提から等距離に立つ(! ? ) • 近年:ワークの研究 特有のやり方(組織ごと、 職場ごと、職種によって等々) • 談話の研究 解釈、意味付与の進行等 構造主義的モデル • 行為←深層の心理・文化・社会的構造(行為 者の主観的意識とは別個の客観的意味構造 があり、それは解釈的に分析可能) • ポスト構造主義:解釈されたもの(テクスト)は 解釈者の利害関心と読者の利害関心により 構成される 多義性、曖昧性 • 近年:社会的表象 健康と病い(うつの解釈 心の風邪、仮性うつ)人格障害(コミュニケー ションの社会的問題) アプローチの組み合わせ • 対立よりも組み合わせにより、共通の目標を 目指す • 1 理解すること • 2 事例を再構成すること • 3 現実は構成されたものとみなすこと • 4 テクストを生み出すこと • 質的研究は、テクストを形成するという実践 テクストと現実の関係 • 1 表象の危機: 社会科学の言語論的転換 (社会的事実とは社会科学特有のテクスト) • →事実? 事実を主張する正当性の問題 (素朴実証主義の終焉) さて、どこへ? • 2 観念により現実が構成される方法をみる • シュッツ 日常生活世界(1次)と特殊な世界 (2次)による多層的現実 • 様々な構築のやり方を社会科学の言葉で翻 訳する:テクスト化し、それで理解する ミメーシス(模倣) • 自然の世界→象徴的世界 (儀礼、演劇) • リクールによる解釈学的革新 • ミメーシスⅠ:解釈が依拠する先行理解によ り、事柄は経験となる • ミメーシスⅡ:経験がテクストに加工される • ミメーシスⅢ:テクストはオーディエンスにより 解釈され、象徴的世界と現実が接合される • これらのプロセスは循環的なもの 宗教による事例 • ミメーシスⅠ:人生上の出来事が、特定の信 仰により、経験となる • ミメーシスⅡ:経験が信仰的証し、物語として テクスト化される • ミメーシスⅢ:テクストがオーディエンスにより 解釈され、それぞれの信仰理解を深める • 学問的営為:それぞれの変換を解釈し、理 解・分析するというミメーシスⅡの作業を行う
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