開胸,血栓摘除術を要した妊娠中発症の肺血栓塞栓症の 2 例

青森臨産婦誌
症 例
開胸,血栓摘除術を要した妊娠中発症の肺血栓塞栓症の 2 例
弘前大学大学院医学研究科産科婦人科学講座
横 田 恵・山 本 善 光・田 中 幹 二
尾 崎 浩 士・水 沼 英 樹
青森県総合周産期母子医療センター
佐 藤 秀 平
Two cases of pulmonary thromboembolism during pregnancy
Megumi YOKOTA, Yoshimitsu YAMAMOTO, Kanji TANAKA
Takashi OZAKI, Hideki MIZUNUMA
Department of Obstetrics & Gynecology, Hirosaki University Graduate School of Medicine
Shuhei SATO
Department of Obstetrics & Gynecology, Aomori Prefectural Central Hospital
回の妊娠の約 1 年前)
に左膝靭帯損傷修復
(陳
は じ め に
旧性)および右膝半月板手術を施行した。
肺 血 栓 塞 栓 症(pulomonary thromboem-
家族歴:特記事項なし。
bolism; PTE) は, 深 部 静 脈 血 栓 症(deep
妊娠経過:
venous thrombosis; DVT)に引き続いて発
平成 18 年 3 月,妊娠 6 週時に切迫流産の
症することが多く,妊産婦死亡の原因の一つ
ため近医に入院した。翌日より左膝裏の疼痛
となっている。統計的には,羊水塞栓症と肺
と左下腿浮腫が出現し,同年 4 月,妊娠 12
血栓塞栓症を合わせて産科的塞栓症とひとく
週 1 日に左下肢全体の腫脹を認めるように
くりにされており,その妊産婦死亡率が産科
なったため青森県総合周産期母子医療セン
1)
出血に次いで第 2 位と死亡率が高い 。当科
ターへ紹介,入院となった。 2 日後の妊娠
において,外科的血栓摘除術によって母児と
12 週 3 日には DVT の疑いで当院心臓血管外
もに救命できた 2 例の PTE 症例を経験した
科へ紹介となった。
ので,若干の文献的考察を加えて報告する。
入院時のデータを表 1 に示した。超音波検
査では総大腿静脈∼膝下静脈にかけて血栓が
症例 1 あることが判明したが,機械的圧迫にても血
35 歳,身長 159.0 cm,体重 61.2 kg(BMI 24.2)
栓の変形はなく器質化した血栓であると思わ
妊娠分娩歴:1 経妊 0 経産
れたことから,下大静脈フィルターは留置せ
既往歴:高校生の頃より骨髄異形成症候群
ず,1 日 10000 ∼ 15000 単位のへパリンナト
(myelodysplastic syndromes; MDS)のため
リウムの皮下注射による抗凝固療法が開始
血液内科で経過観察していた。34 歳時(今
された。しかし,血小板数は 3.0 × 104/μl 台
― 34 ―
(82)
第 24 巻第 2 号,2009 年
表 1 症例 1 の入院時の血液データ
WBC
RBC
Hb
Plt
TP
Alb
AST
ALT
Cr
BUN
CRP
6880/μl
330×104/μl
11.2 g/dl
4.9×104/μl▼
6.9 g/dl
4.0 g/dl
17 U/l
19 U/l
0.3 mg/dl
13 mg/dl
0.2 mg/dl
PT
APTT
FIB
FDP
D-dimer
ATⅢ
Protein C
Protein S
LAC
抗 CL 抗体
12.8 sec
31.4 sec
106 mg/dl▼
30.7 μg/dl▲
15.9 μg/dl▲
81%
72.5%
94%
(−)
(−)
LAC = lupus anticoagulant, CL = cardiolipin.
図 1 症例 1 の胸部 CT 検査所見
右肺動脈本幹∼下葉枝にかけて、広範囲にわたる肺塞栓が認められた。
また、左肺上葉舌区には肺梗塞が疑われる陰影もあった。
まで低下し,へパリン起因性血小板減少症
ン検査および心エコー検査では右房の著明
(heparin-induced thrombocytopenia; HIT)
な拡大が認められた。動脈血ガス分析上は
が疑われた。血栓は器質化している可能性が
PaO2 44.8 mmHg,PCO2 29.3 mmHg と酸素
高く,さらに下肢症状も改善しており,肺塞
化が不十分な状態であったが,酸素投与のみ
栓発症のリスクは低いと考えられたためヘパ
で呼吸・循環状態が比較的安定したため,ま
リンナトリウムの投与は中止となり,ダナパ
ずは再発予防のための下大静脈フィルターが
ロイドナトリウムの自己注射を開始する方針
挿入された。しかし,著明な右心負荷が続い
となった。
たため肺塞栓の治療適応と判断され,外科的
その後は特に症状もなく通院治療を行って
治療がより確実であろうという血管外科の判
いたが,妊娠 22 週 3 日に患者自身が下肢の
断で,妊娠 22 週 5 日,全身麻酔下に肺動脈
浮腫と体重増加を気にしてマッサージ店で下
塞栓摘除術が施行された(図 2)
。術後の経
肢マッサージを受けたところ,翌日午前 9 時
過は良好で,術後 9 病日目には前医の総合周
に突然の呼吸苦が出現し,前医へ救急搬送さ
産期母子医療センターへ転院となった。
れた。CT 検査などを行った結果,肺塞栓の
その後,下肢の症状(特に右鼡径部痛)の
診断(図 1)となり,当院心臓血管外科へ再
悪化があり,今後増大する妊娠子宮による機
度救急搬送となった(表 2)
。胸部レントゲ
械的圧迫によって血栓の増悪が予測され,さ
― 35 ―
(83)
青森臨産婦誌
表 2 症例 1 の肺塞栓発症時の血液データ
WBC
RBC
Hb
Plt
TP
Alb
AST
ALT
Cr
BUN
CRP
8570/μl
250×104/μl▼
8.7 g/dl▼
3.9×104/μl▼
6.5 g/dl
3.8 g/dl
25 U/l
21 U/l
0.3 mg/dl
6 mg/dl
0.1 mg/dl
PT
APTT
FIB
FDP
D-dimer
ATⅢ
12.4 sec
27.5 sec
147 mg/dl▼
21.3 μg/dl▲
10.9 μg/dl▲
79%▼
搬送のうえ入院管理となった。入院時の血液
データを表 3 に示した。
CT 検査では広範囲にわたって肺塞栓が認
められ,右は主肺動脈∼上中下葉各肺動脈
枝中枢側,左は A1+2 や下葉肺動脈幹の近位
level から以下の下葉・舌区各肺動脈枝に血
栓が認められた。肺梗塞はなかった(図 3)
。
酸素投与のみで呼吸・循環状態が安定してい
たため,へパリンナトリウムの持続静注によ
図 2 症例 1 の右主肺動脈より摘除された塞栓物質
る抗凝固療法が開始された。しかし,翌日
(妊娠 28 週 5 日)午前 9 時頃より,突然の呼
らに肺塞栓の残存もあったこと,妊娠継続に
吸困難の増悪,200 bpm の頻脈が認められ
より呼吸・循環系にさらに負荷がかかること
ショック状態となったため,母体救命を優先
などを考慮して,妊娠 28 週 2 日に全身麻酔
して同日全身麻酔下に緊急帝王切開術を施行
下に選択的帝王切開術を施行し,1210 g の
し,1198 g の生児を得た。引き続き肺動脈
生児を得た。
血栓摘除術が施行され(図 4)
,経過良好で
術後 12 病日目に退院となった。術後はワー
ファリンの投与を継続中である。
症例 2
28 歳,身長 160 cm,体重 51.0 kg(BMI 19.9)
考 察
妊娠分娩歴:0 経妊 0 経産
既往歴:24 歳 十二指腸潰瘍
PTE は,わが国では比較的まれな疾患と
家族歴:特記事項なし
思われていたが,生活習慣病の欧米化などに
妊娠経過:
伴い急激に増加している。エコノミークラス
平成 21 年 2 月,自然妊娠成立後,妊娠 5 ∼
症候群といった言葉や,震災後の突然死など
6 週に切迫流産として近医で入院治療を行っ
でメディアに頻繁に取り上げられるようにも
た。その後外来で定期的妊婦健診を受診して
なり,広く知られる疾患となった。日本にお
いたが,妊娠 27 週頃より下肢浮腫,動悸,
ける産婦人科領域での PTE は過去 10 年の
呼吸困難感を自覚していた。同年 7 月,妊
間に 6.5 倍に増加したとの報告もある2)。
娠 28 週 4 日に前記症状が増悪したため,前
PTE は DVT に引き続いて発症することが
医循環器内科を受診となった。精査の結果,
多く,妊産婦死亡の原因の一つとなっている。
肺塞栓症が疑われ,当院心臓血管外科へ救急
産科における DVT の約 4 ∼ 5 %が PTE に
― 36 ―
(84)
第 24 巻第 2 号,2009 年
表 3 症例 2 の肺塞栓発症時の血液データ
WBC
RBC
Hb
Plt
TP
Alb
AST
ALT
Cr
BUN
CRP
9510/μl
410×104/μl
10.0 g/dl
19.4×104/μl
6.5 g/dl
3.8 g/dl
11 U/l
5 U/l
0.43 mg/dl
12 mg/dl
0.7 mg/dl
PT
APTT
FIB
FDP
D-dimer
Protein S
Protein C
LAC
11.4 sec
27.0 sec
339 mg/dl
5.9 μg/dl▲
4.7 μg/dl▲
57%▼
85%
(−)
LAC = lupus anticoagulant.
図 3 症例 2 の胸部 CT 検査所見
右側は主肺動脈∼上中下葉各肺動脈枝中枢側、左側は A1+2 や下葉肺動脈幹の近
位 level から以下の下葉・舌区各肺動脈枝に血栓を認めた。肺梗塞はなかった。
① 血液凝固能亢進,線溶能低下,血小板活
性化,Protein S 活性低下
② 女性ホルモンの静脈平滑筋弛緩作用
③ 増大した妊娠子宮による腸骨静脈・下大
静脈の器械的な圧迫
④ (帝王切開時)手術操作による総腸骨静
脈領域の血管(特に内皮)障害および術
後の臥床による血液うっ滞
症例 1 では,妊娠の約 1 年前に両膝の手術
図 4 症例 2 の摘除された塞栓物質
を受けている。整形外科領域における手術
においても DVT 発症のリスクが高いことが
つながるといわれ,一方,PTE の 90%以上
知られており,その際に DVT を形成した可
は下肢 DVT に起因するとされている。妊娠
能性がある。また,MDS では血小板数の異
中は,以下の理由などにより生理的に DVT
常のみならず,何らかの形態異常・質的異常
を生じやすい環境にあると言える。
により凝固異常が生じることも示唆されてお
り,MDS 合併によって DVT になった可能
― 37 ―
(85)
青森臨産婦誌
表 4 肺血栓塞栓症 / 深部静脈塞栓症 ( 静脈血栓塞栓症 ) 予防ガイドライン(2004 年,抜粋)
リスクレベル
低リスク
産科領域
予防法
正常分娩
早期離床および積極的な運動
帝王切開術(高リスク以外)
弾性ストッキング
あるいは
間欠的空気圧迫法
中リスク
高リスク
最高リスク
高度肥満妊婦の帝王切開術
(静脈血栓塞栓症の既往あるいは
血栓性素因のある)経腟分娩
間欠的空気圧迫法
あるいは
低用量未分画ヘパリン
(静脈血栓塞栓症の既往
(低用量未分画ヘパリンと間欠的空気
あるいは血栓性素因のある)帝王切開術 圧迫法の併用)
あるいは
(低用量未分画ヘパリンと弾性ストッ
キングの併用)
(低用量未分画ヘパリンと間欠的空気圧迫法の併用)あるいは(低用量未分画ヘパリンと弾性ストッキングの併用)
の代わりに,用量調節未分画ヘパリンや用量調節未分画ワルファリンを選択してもよい。
血栓性素因:先天性素因としてアンチトロンビン欠損症,プロテイン S 欠損症,プロテイン C 欠損症など。後天的素
因として抗リン脂質抗体症候群など。
と考えられる。
性もある。いずれにせよ,DVT に禁忌とさ
2 .合併症その他で長期にわたり安静臥床す
れているマッサージを受け,結果的に PTE
の発症に至ったと考えられる。
る妊婦に対しては,ベッド上での下肢の
症例 2 では,明らかな血栓性素因は認めら
運動を積極的に勧めるが,絶対安静で極
れなかった。Protein S が軽度低下していた
力運動を制限せざるを得ない場合は弾性
ものの,妊娠中としては生理的低下の範疇に
ストッキング着用あるいは間欠的空気圧
迫法を行う。
あり,非妊時に再度検査をして確認する必要
3 .長期安静臥床後に帝王切開を行う場合に
があろう。
上述のように妊娠中は DVT を生じやすい
は,術前に静脈血栓塞栓症のスクリーニ
と言われており,妊婦に対してはより積極的
ングを考慮する。
に DVT 発症の予防が勧められる。2004 年に
4 .静脈血栓塞栓症の既往および血栓性素因
「肺血栓塞栓症 / 深部静脈塞栓症(静脈血栓
を有する妊婦に対しては,妊娠初期から
塞栓症)予防ガイドライン」3)が公表された。
の予防的薬物療法が望ましい。未分画ヘ
リスク分類は表 4 のごとくとされ,下記に記
パリン 5,000 単位皮下注射を 1 日 2 回行
載した方法で予防していくことが望ましいと
う。ワルファリンは催奇形性のため,妊
されている。
娠中は原則として投与しない方がよい。
分娩に際しては,陣痛が発来したら一旦
1 .静脈血栓塞栓症の家族歴・既往歴,抗リ
未分画ヘパリンを中止し,分娩後止血を
ン脂質抗体陽性,肥満・高齢妊娠等の帝
確認後できるだけ早期に未分画ヘパリン
王切開術後,長期安静臥床(重症妊娠悪
を再開し,引き続きワルファリンに切り
阻,卵巣過剰刺激症候群,切迫流早産,
換える。
重症妊娠中毒症,前置胎盤,多胎妊娠な
どによる)
,常位胎盤早期剥離の既往,
このように,ガイドライン上は上記のよう
著明な下肢静脈瘤などは,高リスク妊婦
な予防策が講じられてはいるが,妊娠中に関
― 38 ―
(86)
第 24 巻第 2 号,2009 年
表 5 妊産婦死亡の原因別にみた年次別死亡数(平成 19 年人口動態調査)
1995
H7
85
67
2
19
3
−
4
20
19
−
−
−
−
総数
直接産科的死亡
子宮外妊娠
浮腫,たんぱく尿及び高血圧性障害
前置胎盤及び胎盤早期剥離等
分娩前出血
分娩後出血
産科的塞栓症
その他の直接産科的死亡
間接産科的死亡
原因不明
産科的破傷風
HIV 病
2000
H12
78
62
5
8
12
−
11
14
12
1
−
−
−
妊産婦死亡数
2004
2005
H16
H17
49
62
38
45
−
1
6
5
3
8
−
−
10
6
8
12
11
13
1
−
−
−
−
−
−
−
2006
H18
54
40
4
8
1
−
7
12
8
1
−
−
−
2007
H19
35
30
2
6
3
−
9
−
10
−
−
−
−
してまだ十分な検討がなされておらず,その
テルインターベンション(カテーテル的血栓
診断法および管理法についても一定のコンセ
溶解療法,カテーテル的血栓破砕・除去術な
ンサスが得られていないのが現状である。
ど)や外科的血栓摘除術を選択して,より積
統計学的には羊水塞栓症と肺血栓塞栓症を
極的に肺動脈の血流再開を図る必要がある10)。
合わせて産科的塞栓症とひとくくりにされて
今回の症例に関して言えば,症例 1 におい
4)
おり平成 19 年の厚生労働省による統計 で
ては右心負荷が継続していたことから,積極
は死亡数ゼロとなっている(表 5)
。しかし
的な治療を要する状態にあった。妊娠継続を
ながら,PTE は発症すれば極めて重篤で,
強く望んでおり termination ができなかった
無治療では 18∼30%が死亡するといわれて
こと,HIT が疑われたため抗凝固療法を行
おり,従来より米国・英国・スウェーデンな
いにくかったこと,妊娠のため血栓溶解療法
ど欧米各国で妊産婦死亡率の第一位を占めて
が困難であったこと,被爆の点からカテーテ
5,
6)
。このように PTE はひとたび発症し
ル治療も困難であったことより,外科的治療
てしまえば予後不良であり,早期発見・早期
が選択された。症例 2 においては,ショック
治療が求められる。
状態を呈したことより血栓摘除が望まれ,児
急性期の PTE の治療には,抗凝固療法,
の体外生活可能な妊娠 28 週であることを考
血栓溶解療法,カテーテルインターベンショ
慮して,まずは termination のための緊急帝
ン,外科的血栓摘除術がある。PTE は,心
王切開を行った後に外科的治療が行われた。
原性ショックを伴う広範性のものから,無症
状況が許せば,カテーテル治療も可能であっ
状で呼吸・循環系にほとんど影響を及ぼさな
た可能性はある。
いる
い小さなものまで幅広い病態を示すため,治
療は患者の状態によって選択される。呼吸・
結 語
循環が保たれ血圧や右心機能が正常である場
肺動脈血栓摘除術施行により,母児ともに
合には抗凝固療法のみで治療可能である場合
救命できた症例を 2 例経験した。今回は母児
が多い。一方,血圧は正常でも右心機能不全
ともに救命できたものの,PTE は発症して
がある場合には,抗凝固療法のみでは予後が
しまえば予後不良であることから,発症予
悪い場合が少なくなく,血栓溶解療法も考慮
防が最も重要である。予防にもかかわらず
する。ショックを呈する重症例では,カテー
PTE を発症してしまった際には,早期発見・
― 39 ―
(87)
青森臨産婦誌
4 )平成 19 年人口動態調査「妊産婦死亡の死因別に
みた年次別死亡数及び率(出産 10 万対). 厚生労
働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)
早期治療が求められ,循環器内科・心臓血管
外科・放射線科など専門スタッフのいる高次
医療機関へ搬送するべきである。
5 )小林隆夫 . Ⅲ.肺血栓塞栓症 / 深部静脈血栓症
の予防対策 . 4 . 産婦人科領域 . 静脈血栓症ガイ
ドブック . 小林隆夫編 . pp.117-132, 中外医学社 ,
東京 . 2006.
(なお,本稿の一部は第 277 回青森県臨床産
婦人科医会にておいて発表した。
)
6 )小林隆夫 . 産婦人科領域における静脈血栓症予
防の実践 . 日産婦新生児血会誌 2007; 16: 14-22.
文 献
1 )小林隆夫 . 深部静脈血栓症と肺塞栓症(静脈血
栓症). 周産期の出血と血栓症 . 小林隆夫 , 水上尚
典 , 白幡聡編 . pp.276-304, 金原出版 , 東京 . 2004.
7 )財団法人母子衛生研究会 . 母子保健の主なる統
計 . 2008.
8 )小林隆夫 . 肺血栓塞栓症 . 武谷雄二総編集 . 新女
性医学体系プライマリーケア部門 . 第 8 巻 産婦
人科救急 . pp.249-262, 中山書店 , 東京 . 1999.
2 )Kobayashi T, Nakabayashi M, Ishikawa M,
Adachi T, Kobashi G, Maeda M, Ikenoue T.
Pulmonary thromboembolism in Obstetrics and
Gynecology incresead by 6.5-fold over the past
decade in Japan. Circ J 2008; 72: 753-756.
9 )小林隆夫 . 深部静脈血栓症―産婦人科領域にお
ける頻度.カレントテラピー 2002; 20: 347-350.
10)安藤太三 , 應儀成二 , 小川 聡 , 他 . 肺血栓塞栓
症および深部静脈血栓症の診断・治療・予防に
関するガイドライン . Circulation Journal 2004;
68(Suppl. Ⅳ)
: 1079-1152.
3 )肺血栓塞栓症 / 深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓
症)予防ガイドライン作成委員会.肺血栓塞栓
症 / 深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)予防ガ
イドライン第 2 版 . 2004.
― 40 ―
(88)