新聞に見る環境問題 出 典:朝日、毎日、読売、日本経済(日経)、化学工業日報(化工日)、産業経済(産経)新聞。 夕刊は(夕)と記す。 [ダイオキシン排出総量 97 年比 79%減に] 環境省がまとめた 2001 年 11 月 30 日までの 1 年 間の全国の一般廃棄物(都市ごみ)及び産業廃棄物焼却施設からのダイオキシン排出総量は 1,345g で、 1997 年に比べマイナス 79%となった。12 月からのダイオキシンの新規制などを踏まえ、政府は、2002 年度末までに、同マイナス 92%の 510g まで削減する方針。また、新基準では既設炉で一廃は 2,351 炉 の う ち 438 炉 が 、 産 廃 は 2,930 炉 の う ち 455 炉 が 現 状 で は不 適 合 と なる こ と が 分か っ た 。 (化工日 [産廃不法投棄の原状回復費用 国が半分負担] 02.8.1) 環境省は 1 日、過去に産業廃棄物が不法投棄さ れた現場を原状回復するのにかかる費用について、国費の負担分を原状の 3 分の 1 から 2 分の 1 程度 に引き上げる方針を決めた。これまで 3 分の 2 だった地元負担を軽減する措置で、まず青森・岩手県 境の現場をモデルケースとして支援する。産業廃棄物の不法投棄は、廃棄物処理法により、原則とし て廃棄物を出した事業者の責任で原状回復することになっているが、事業者が特定できない場合や事 業者に資金力がない場合は、都道府県が撤去する。その際は、産業界が 4 億円、国が 2 億円を毎年拠 出する基金が費用の 4 分の 3 を支援する。青森、岩手両県の試算によると撤去には数百億円かかると 見積もられている。 (朝日(夕)・毎日(夕) 02.8.1、毎日 02.8.14・02.8.26・02.9.16、朝日 02.8.31) [燃料電池バス実証試験へ] トヨタ自動車、東京都、国土交通省、経済産業省は来年、都内で、 燃料電池を搭載したバスの実証試験を行う。性能試験に加え、初めて一般利用者に乗車しでもらうこ とで、水素燃料に対する理解を広げることも狙いだ。63 人乗りで出力 90kw の固体高分子燃料電池と モーターを搭載。圧縮水素タンクからの水素で発電する。 [環境ホルモン迅速検出] (毎日 02.8.2) 財団法人・電力中央研究所は、川魚などのオスのメス化現象などの原 因とみられる内分泌かく乱物質を測定する新検出法およびデスクトップ型パソコンの 4 分の 1 程度の 携帯型測定器を開発した。同研は、生物が持つ「抗原抗体反応」に着目、特殊な蛍光物質を使った光 で測定する。この測定器は現場で、1cc 程度の水が採取できれば、10 分程度で ppt レベルまで環境ホ ルモンを測定できる。一方、産業技術総合研究所でも、生物センサーを使った高精度の携帯型ダイオ キシン測定装置を開発した。測定時間は 6 時間。100pg まで検出可能。 (化工日 02.8.2、読売 02.8.13) [米国産野菜から基準超える農薬] 米国産のキク科の野菜アーティチョークから残留基準を超え る農薬フェンバレレートが検出され、厚生労働省は 1 日、輸入業者に対し、輸入届け出の際の自費検 査を義務付ける「検査命令」を出した。フェンバレレートは環境ホルモンの疑いがある殺虫剤だが、4 月の輸入時検査で 0.24ppm(残留基準 0.20ppm)が検出された。 (毎日 02.8.2) [排出権取引国別に管理] 経済産業省は 2 日、各国の CO2 削減量(排出権)の取引を管理する「国 別登録簿」のシステムを開発する方針を明らかにした。架空取引や二重取引などの不正取引を防ぐた め、各国は国別の排出権を登録した上で、取引に基づく排出権の移転の実績を管理する「登録簿」を (読売 02.8.3、朝日(夕) 02.8.12) 作 る必要がある。 1 [中国、農薬規制を強化] 中国野菜の残留農薬問題で中国農業省は今月、輸出用野菜の生産拠点 になっている地方政府が、実情に応じて農薬の使用を制限できる「農薬使用制限管理規定」をスター トさせた。中国は 6 月、既に使用が全面禁止されている DDT など毒性の強い農薬 18 種類と、野菜や 果物などへの使用が禁止されている 21 種類の農薬リストを改めて公表した。 [ボラから高濃度 DDT] (毎日 02.8.4) 東京湾の河口域で採取された魚のボラから、国内で使用が禁止されてい る農薬 DDT 類が高濃度で検出されていたことが、東京都の内分泌かく乱物質調査で分かった。都は、 4 種類の魚介類をそれぞれ東京湾の 5 カ所で取り、身の部分を分析した。このうち、隅田川河口で取 った 2 匹のボラから 0.425ppm の DDT 類を検出した。国の東京湾での調査では、最大値は 00 年の 0.048ppm で、今回はその 10 倍近い。 (毎日 02.8.5) [毒グモ急増/蚊の北限 100km 拡大] この 100 年、世界の年平均気温は約 0.7℃上がり、海面は 10-20cm 上昇した。日本の年平均気温はこの 100 年に 1℃上がり、大都市では 2.5℃にもなる。環境 省の地球温暖化問題検討委員会は昨年、2100 年に南日本で 4℃、北日本で 5℃さらに上がると試算し ている。オーストラリアに生息する「セアカゴケグモ」は 95 年、海沿いの大阪府高石市で見つかっ たが、今年 6 月には大阪府大東市で約 260 匹も見つかった。東南アジア原産の「ヒトスジシマカ」は、 わずか 3 年で北限が約 100km も延びた。同委員会は地球温暖化によりマラリアやデング熱など「媒 (朝日 介動物感染症」が増加すると予測した。 [添加物 国際評価を参考に規制緩和] 02.8.6) 輸入食品中の塩に指定外の添加物が含まれていたが、出 回っている量が膨大なため、厚生労働省は現状を容認、1 日付で食塩固結防止剤「フェロシアン化物」 を正式に指定した。これを契機に、国際的な専門家会議の安全性評価を重視し、積極的に指定してい く。国際評価の中心は「JECFA」と呼ばれる専門家会議。これまで 1,400 以上の添加物に安全性の評 (朝日 価を下している。 [PS 材料 リン系軸に対応] 02.8.7) 富士通は、欧州の廃電気・電子機器指令案(WEEE)と有害物質規制 指令案(RoHS)に関連し、規制対象になっている臭素系難燃剤の代替策として、現状ではリン系を軸に 対応、将来的にはシリコーン系も視野に検討する。同社は禁止物質の排除方針を明確にしており、欧 州指令案に盛り込まれた 6 物質を規制にのっとり全廃する考えだが、臭素系難燃剤の代替策について も対応を迫られているもの。筐体材料では流動性や機能、強度などを配慮し、PS(ポリスチレン)に対 (化工日 してはリン系を選択した。 02.8.8) [土壌汚染対策法施行へ] 環境省は 7 日、「土壌汚染対策法にかかる技術的事項についての考え方 の取りまとめ案」を発表した。 「取りまとめ案」は、①特定有害物質②土壌汚染状況調査の方法③指定 区域の指定に係る基準④指定区域台帳に記載する調査結果に関する事項⑤汚染の除去等の措置の実施 に関する技術的基準⑥土地の形質の変更の施行方法に係る基準⑦その他 - について、関連データな ども踏まえ、同法の施行に必要な技術的事項の考え方を示している。 [中国産エビから多量の抗生物質] (化工日 02.8.8) 中国産の車エビから 2.3ppm(基準値 0.2ppm)の抗生物質オキ シテトラサイクリンが検出されたため、厚生労働省は、中国産エビとその加工品について輸入検査を (読売・毎日 02.8.8) 強 化した。 2 [環境サミットで 7 カ国に CO2 削減支援] 8 月下旬から南アリカで開かれる「環境・開発サミッ ト」で、日本が発表する貢献策の骨格が明らかになった。途上国の温室効果ガス削減事業を支援し、 削減量の一部を自国の排出削減割当量に算入できる「クリーン開発メカニズム(CDM)」の制度をアジ ア 7 カ国(中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)と協力し、現地 の発電所や工場などが排出する CO2 削減のための人材育成、事業の共同研究などを行う。 (毎日 [クジラから基準超す PCB] 02.8.8) 日本鯨類研究所が、北西太平洋の調査捕鯨で捕ったミンククジラの 脂皮から、国の基準値を上回るポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されていたことが、同研究所の内 部資料でわかった。昨年 5-7 月に捕獲したミンククジラのうち 5 頭を抜き取り調査したところ、4 頭 が基準値(0.5ppm)を超え、最大で 0.72ppm の PCB が検出された。 (朝日 02.8.8) [海藻パワーで CO2 削減] 海藻の CO2 吸収効果を地球温暖化抑制にも役立てるプロジェクトが、 今秋から、愛知県常滑市沖に浮かぶ中部国際空港島で始まる。移植するのは食用になるカジメ、アラ メなどのコンブ科の海藻。海藻の光合成によって 1m2 あたり年 1.2kg の CO2 を吸収することもわか った。空港島のプロジェクトは、"海藻植林"の総面積が約 5 万 6,000m2 にのぼることから、年間で 60t (毎日 超 の CO2 を吸収できると試算されている。 [携帯で省エネ運転診断] 02.8.8) 環境省は、ドライバーが燃費を良くする運転をしているか点検し、ひ とりひとりに携帯電話で知らせる「エコドライブ診断」事業に来年度から乗り出す。データは専用ソ フトで解析し、一回の運転ごとの平均燃費と CO2 排出総量のほか、アイドリング、急発進・急加速時 など局面ごとの排出量を割り出し、携帯電話にメールで返信し、後で確認できる仕組み。 (読売(夕) 02.8.8) [廃プラスチック発電推進] 環境省は、廃プラスチックの焼却熱を利用する産業廃棄物発電の支 援に乗り出すことを決めた。手始めに、来年度予算で国内 5 か所の発電施設整備を補助する事業に着 手する。2010 年までに 150 か所に発電施設を整備し、新エネルギーによる発電を国内の総発電量の 1% にする計画を立てている。廃棄物発電は、出力 2 万 kw 以上と 1 基当たりの発電規模が大きいため、 太陽光と並ぶ新エネルギーの主力になりうるという。廃棄物発電を現在の発電能力の約 5 倍にするこ (日経 とを目標とする。 [環境対策、生産ライン別に] 02.8.9) エネルギーや化学物質の使用量、排出するゴミなどを減らす環境 対策を生産ライン・装置ごとにきめ細かく管理する動きが製造業で広がっている。横河電機はライン 単位で環境負荷のデータを把握し、改善目標を設定する「グリーン生産ライン改善規定」を設定、来 年度から新しい管理手法を全工場で展開する。2001 年度に試験的に新手法を導入した甲府工場のメッ キ工程では、使っていたある化学物質の環境処理コストが相対的に高いことが分かり、低コストで済 む物質に切り替えた。その結果、1 ライン当たり年間 180 万円の環境コスト削減効果が上がったとい う。NECは半導体関連の製造装置ごとに環境負荷を減らす活動を拡大する。NEC九州ではウェハー洗 浄装置の処理時間を短縮し、月間 3.8 メ ガ ワトッ 時の消費電力削減を達成。シリコンウェハーを固定する治 具の洗浄工程だけでも洗浄頻度を下げる改善策で、洗浄用酸の使用量が年間 70 万 リトッル 減り、環境処理 コ ストも減少、2,256 万円のコスト削減につながった。 3 (日経 02.8.9) [低公害スクーター投入] 国内二輪メーカーが、二輪車の環境対策に本腰を入れ始めた。業界ト ップのホンダは、地球温暖化物質や大気汚染物質の排出が比較的少ない「四サイクル」エンジンに切 り替える。ヤマハ発動機は今秋、ガソリンエンジンで発電機を回し、その電力でモーターを回すハイ (読売 02.8.9、日経 02.8.20) ブリッド二輸車の市販を目指している。 [CO2 削減分買い上げ] CO2 などの温室効果ガスを地域で減らすため、環境省は、工夫を凝らし て温室効果ガスを減らした成果を非営利組織(NPO)などから買い上げる仕組みを作ることにした。 1kg(CO2 換算)削減を「1 気候ポイント」とし、1 ポンイト 50 円で買う。取り組みに必要な費用を補助するの ではなく、 「出来高」に報いる逆転の発想。▽商店街全店で冷房の設定を 1℃上げる▽市内の全大型店 が太陽光パネルを設置する▽学校の遠足で低公害バス利用をルール化する▽街角に共有自転車を置き、 自動車の利用を減らす▽木のない空き地への植樹 - など、削減方法は地域協議会が自由に決めるこ (朝日・毎日・読売(夕) 02.8.9、日経 02.10.29) とができる。 [排出量削減事業 登録申請諸費助成へ] 「京都議定書」が定める「クリーン開発メカニズム (CDM)」について、環境省は 9 日、CDM を実施する国内企業などに、事業申請などの費用を助成す る制度をスタートすることを決めた。同省は、途上国との交渉や計画書の作成、進行状況の把握など に要する経費を補助する。事業の結果、企業が獲得した排出削減量は政府と分配する。 (読売 [納豆の糸で砂漠緑化] 02.8.10) 納豆の糸を原料にした新素材「納豆樹脂」を、九州大学大学院の原敏夫 助教授が開発。この樹脂は、環境中で自然分解する無公害素材であるうえ、最大で樹脂の重さの5千 倍もの水を吸う。助教授は、すぐれた保力を活用し、ヘドロや家畜ふん尿などの処理も兼ねた砂漠緑 化の構想を練っている。納豆の糸の主成分は、ポリグルタミン酸。これに放射線を当てると、分子同 士でハチの巣状の三次元構造を作ってつながり、納豆樹脂になる。この立体構造の中に水分子が閉じ (読売(夕) 02.8.10) こめられるため、強い吸水カがある。 [2001 年度オゾン層調査] 環境省は、2001 年度におけるオゾン層破壊状況などについての年次報 告をまとめた。それによると、南極上空のオゾンホールはいぜんとして最大規模に発達し、例年より 穏やかに消減したことや、日本上空ではオゾン量の減少にともない長期的に有害紫外線(UV-B)量は増 加 していくものと考えられる - などとしている。 [環境測定分析精度管理調査] (化工日 02.8.12) 環境省は、2001 年度に実施した環境測定分析統一精度管理調査結 果をまとめた。今回は環境ホルモン類やダイオキシン類を調査項目として行われ、地方公共団体が 106 機関、民間が 458 機関回答した。各分析機関のばらつきは比較的少なく、過去の調査と比べても相応 な制度が確保されていることが確認された。2001 年度は、COD 類(COD、全窒素、全リンの 3 項目) を調査項目とした模擬水質試料、環境ホルモン類(フタル酸ジ-n-ブチル、ノニルフェノールの 2 項目) および揮発性物質(エチルベンゼン、塩化アリル、塩化ビニルの 3 項目)を調査項目とした模擬水質試 料、ならびにダイオキシン類(ダイオキシン類およびコプラナーPCB)を調査項目としたばいじん試料 (化工日 を対象として精度管理調査を行った。 [大気汚染で洪水深刻] 02.8.12) 国連環境計画(UNEP)は 12 日、インド亜大陸上空に大気汚染がつくりだ した雲が、降水量などの気候を変化させ、洪水や干ばつなど深刻な影響を与えていると警告する報告 書を発表した。UNEP は、森林火災や焼き畑農業、発電所などでの化石燃料の利用の増加、燃料とし 4 ての木や牛のふんなどの使用を原因に挙げている。 [ヒートアイランド対策広がる] (読売(夕) 02.8.12) 都市部で気温が異常に上昇するヒートアイランド現象が深刻化 しているのを受け、官民での対策が本格化してきた。東京や大阪の自治体が道路の表面温度を下げる 保水性舗装を導入し始めたほか、建物屋上に植物を植える屋上緑化も広がり、産業界は関連ビジネス に着目している。大阪市は港区の市道約 150m に保水性舗装を導入し、通常の舗装に比べ路面温度が 最大 9℃低くなることを確認した。東京都は港区の汐留再開発地区で延長 2km 以上の道路に保水性舗 装を施すほか、秋葉原地区などでも整備を検討中だ。東京都は昨春、大規模建築物を新改築する際に 屋上緑化を条例で義務付けた。都内で 4-6 月に緑化された屋上部分は都の把握分だけで 3.5ha と前年 同期比 4 割増え、累積で 19ha を超えた。 [旭光学工業旧事業所敷地 汚染物質検出] (日経(夕) 02.8.13・日経 02.8.21) 旭光学工業は 13 日、埼玉県小川町の旧小川事業所 の敷地内で、土壌から最大で環境基準値の 996 倍、地下水から最大 302 倍のテトラクロロエチレンな ど、5 種類の環境基準値を超える汚染物質が検出されたと発表した。同社によると、他の汚染物質と 環境基準値に対する最大検出量は、トリクロロエチレンが土壌 35 倍、地下水 24 倍▽シス-1,2-ジクロ ロエチレンは土壌 17 倍、地下水 134 倍▽重金属の六価クロムは土壌 26 倍▽鉛は土壌 5.3 倍だった。 (毎日 [有害化学物質の影響量試算 初の子ども調査] 02.8.14) 東京都は、子どもが 1 日に受ける有害化学物質 の影響量の試算に乗り出した。2-6 歳の約 50 人の食生活を調べそのデータに基づき、ノニルフェノー ル、DDT、ディルドリンなどの環境ホルモン 7 物質とダイオキシン類の計 8 物質の量を調べ、1 日の 食事の中に含まれる化学物質を算出する。平均的な子どもが 1 日に食べる分量を基に野菜や肉、魚を 分析するほか、学校など子どもが長時間過ごす施設の大気の汚染状況を測定する。調査結果は、 「健康 リスク量」として算出し、リスクが小さくなる具体策をまとめたガイドラインを今年度中に策定する (毎日 方 針。 [黄砂予報 4 カ国連合] 02.8.14) 環境省は来年度から、日中韓 3 カ国に、黄砂の発生源の砂漠地帯を抱え るモンゴルを加えた 4 カ国で本格的な観測を始め、黄砂の飛び方や経路の解明、対策づくりに取り組 む。国立環境研究所が開発したレーザー光線を上空に照射し、反射光で大気中の微粒子物質の分布を (朝日 02.8.14、日経 02.10.11) 知るモニタリング装置を導入する。 [炭素繊維で排ガス浄化] 排ガスに含まれる窒素酸化物を特殊な炭素繊維を使って吸着・分解す る研究が、福岡県保健環境研究所で進んでいる。これまでの実験で、ベンゼンなどの化学物質を除去 する効果も確認されており、シックハウス対策としても期待できるという。取り組んでいるのは同研 究所大気課の下原孝章専門研究員と、九州大学機能物質科学研究所の持田勲教授のグループ。炭素繊 維は廃プラスチック類などから作る。0.1g の炭素繊維を入れたガラス管に、研究所内で採集した空気 を毎分 300ml のペースで流し続けたところ、30~60ppb の二酸化窒素を約半年にわたってほぼ完全 に除去。アンモニアの成分を組み合わせることで、一酸化窒素も 3-7 割を取り除くことができたとい う。今回の炭素繊維は、0.1g で畳 200 枚分相当の表面積を持ち、大がかりな施設は不要。トンネルや (朝日(夕) 02.8.14) 地下駐車場でも使える。 5 [家庭排出 CO2 手軽に確認] 家庭から排出される CO2 量を算出して温暖化防止や省エネに役立て てもらおうと、東京電力が電気やガス、ガソリンなどの単位当たりの CO2 排出量(係数)を裏面に記載 した検針票を配布している。同社はホームページにも「暮らしの CO2 ダイエット」と名付けたコーナ ーを新設している。HP: http://www.tepco.co.jp [無登録農薬で検査へ] (日経(夕) 02.8.14) 発がん性が指摘されたり劇物に指定されたりして国内では登録されてい ない農薬が大量に販売された事件があり、農林水産省は 13 日付で各都道府県に、農薬販売業者だけ でなく、農家へも立ち入り検査を行うよう文書で通知した。販売されていたのは殺菌剤の「ダイホル (朝日 02.8.15、読売 02.8.17) タン」と殺ダニ剤の「プリクトラン」。 [2 浄水所で発がん性物質検出] 東京都水道局は 14 日、東京都立川市内に飲料水を供給している 2 カ所の浄水所で、発がん性が疑われている合成有機化合物 1,4-ジオキサンが一定の濃度で検出され たと発表した。約 3,500 世帯に供給している。 [サンゴの天敵オニヒトデ 沖縄県駆除へ] (朝日 02.8.15) 沖縄の海を彩るサンゴの供給源とされる沖縄・慶良 間列島の周辺海域で、サンゴを食べるオニヒトデが大量発生している。今年、ダイバー団体が自主的 に駆除したオニヒトデは既に数万匹に達し、沖縄県は観光資源でもあるサンゴの危機を懸念。8 月下 旬から本格的な駆除作業に取り組む。大量発生の詳しい原因は分かっていない。 (日経 02.8.16) [車作りも環境志向] 自動車メーカーが、CO2 の排出を抑えるなど環境負荷を軽減する生産技術を 相次いで取り入れている。マツダは CO2 を 15%削減できる塗装技術を開発。塗装のむだが少ないロ ボットも導入し、揮発性有機化合物も 45%削減に成功した。スズキは昨年 1 月、国内の全工場で塗装 工程の鉛使用を廃止。他の金属化合物でも同様の効果がある塗装方法を開発して、現在は海外工場に も展開している。トヨタ自動車は、車体の設計を変え、車体溶接の際、治具を車体の屋根部分から中 に入れ内側から固定する方式を生み出し、エネルギー量換算で CO2 排出量半減に成功した。 (産経 [環境省 アセス改革へ] 02.8.16) 環境省は、開発事業の前の環境影響評価(アセスメント)に、身近な 自然への住民の愛着なども盛り込むガイドライン作りに取り組む一方、全国千カ所で環境変化を調べ (朝日(夕) 02.8.16) るモニタリング事業にも「地域の目」を加える。 [ホルモン補充療法と発がん率関係解明へ] 乳がんなどの危険を高めるとして、先ごろ米国で大 規模な臨床試験が中止されたホルモン補充療法(HRT)について、文部科学省のがん研究班は、看護師 5 万人の協力を得て、ホルモン剤の長期使用と、乳がんや子宮がんなどの発病率との関係を解明する (読売(夕) 02.8.17) 追跡調査を来月にもスタートさせる。 [土壌の重金属濃度 分析時間を短縮] 環境管理センターはこのほど、東電設計と共同で重金属 などの土壌汚染物質を短時間測定する技術を開発したと発表した。カドミウム、シアン、鉛、六価ク ロム、ヒ素、水銀、セレン、フッ素、ホウ素の 9 種を ppb レベルの精度で分析する。特殊な塩溶液を 用いて、これまで 6 時間以上要していた溶出時間を約 1 時間に短縮。7 日程度かかっていたトータル の測定時間も約 4 時間に短縮した。 (化工日 02.8.19) [バイオマス利用支援] 政府は来年度から生ごみや木くずなどバイオマス(生物資源)を有効利用す るための支援事業に乗り出すことを検討している。環境省がバイオマス発電の補助制度を新設、農水 6 省は食品廃棄物の肥料化などを推進するため予算要求する。繊維くずや紙くず、家畜のふん尿などの バイオマスは有機物を多く含みエネルギー源や化学原料となるが、現在はほとんどが焼却されたり埋 められたりしている。環境省の計画では産業廃棄物を微生物に分解させメタンを製造、燃料電池の燃 料として利用する。地球上のバイオマスの年間生産量は、人類が 1 年間に消費する全エネルギーの約 10 倍に達するとみられ、新エネルギーの有望株になっている。 (日経 02.8.19) [環境ホルモン吸うと縮む特殊ゼリー開発] ビスフェノール A(BisA)を含んだ水溶液に入れると、 その分子を取り込んで自らの体積を小さくする特殊なゲルを、関西大の宮田隆志助教授らのグループ が開発した。ゲルは通常、長い鎖状の分子が格子のように組み合わさった構造をしている。この格子 構造に BisA と強く結合する性質の分子を組み込み、後から BisA だけを取り除く手法を利用した。体 積の変化で環境ホルモンの有無を調べる検査キットや、環境ホルモン除去剤への応用が期待されてい (毎日 る。 [酸性雨の影響でウタツグミ減少] 02.8.19) 北米大陸の代表的なソングバードであるウタツグミの生息数 が酸性雨の影響で減少していることを大規模な野外調査で実証したと、コーネル大鳥類学研究室のラ ルフ・ヘームズ博士らが「米科学アカデミー紀要」最新号に発表した。酸性雨が土壌中のカルシウム 分を減少させた結果、ウタヅグミの餌のカタツムリが不足したらしい。アパラチア山脈やテネシー、 ノースカロナイナ両州にあるグレードスモーク山脈など雨の酸性度が高い地域ほど、生息数が減少し (毎日 ている。 [ハイブリッド車 欧米へ輸出] 021.8.19) トヨタ自動車は、電気モーターとガソリンエンジンを組み合わ せたハイブリッド車「プリウス」を改良し、7 月から北米向け、9 月から欧州向けにそれぞれ輸出を (毎日 開始する。 [乗鞍岳 来年からマイカー禁止] 02.8.19) 岐阜、長野両県にまたがる雄大な北アルプス・乗鞍岳を眺望 できる道路への観光シーズン中のマイカー乗り入れが、来年から全面的に禁止される。北アルプス・ 乗鞍岳の有料道路「乗鞍スカイライン」の環境保護を目的に、バスやタクシーなどから徴収する法定 外目的税「乗鞍環境保全税」の条例案が 10 月 9 日可決された。 (日経 02.8.19・02.10.9、日経(夕) 02.9.19) [低公害車の導入拡大] 運輸会社などの間で、大気汚染の少ない液化石油ガス(LPG)車や圧縮天然 ガス(CNG)車を導入する動きが活発になってきた。経済産業省が低公害車を増やすために補助金交付 や優遇税制を打ち出しているほか、各企業には環境保全への取り組みを強化することで企業イメージ を向上させる狙いもある。LPG 車はガソリン車に比べ約 1 割、CNG 車は同 2-3 割、CO2 の排出量を 低減できるとされる。粒子状物質(PM)や黒煙を排出しないほか、CNG 車は硫黄酸化物(SOX )も発生し ないのが特徴。ヤマト運輸は昨年度末で 1,951 台(全保有台数は約 3 万 4,000 台)の低公害車を保有す るが、今年度は新たに 655 台を導入する。佐川急便も全保有台数(約 1 万 8,000 台)に占める CNG 車 の割合を現在の約 4%から 2012 年までに 30%まで引き上げる。 [環境に優しい自動車 開発・普及へ] (日経 02.8.19) 国土交通省は、「環境に優しい自動車(EFV)会議」を、来 年 1 月に東京で開催することを決めた。約 20 カ国に参加を呼びかけている。次世代低公害車の開発 は、参加国共通の開発目標を設定し、各国政府による集中支援策や国際的な共同研究開発の可能性を (朝日 探る狙いだ。 7 02.8.19) [環境サミット 米大統領欠席] ブッシュ米大統領は 19 日、26 日から南アフリカのヨハネスブル クで開かれる「持続可能な開発に関する世界首脳会議(環境開発サミット)」に大統領自身は出席せず、 (日経 パウエル国務長官を派遣すると発表した。 02.8.20) [アフリカ温暖化に警告] 世界自然保護基金(WWF)は 20 日、気候温暖化によりアフリカの平均気 温が 20 世紀中に約 0.7℃上昇したとする報告を発表、砂漠化や海面の上昇、異常気象の増加などが今 後予想され、人々の生活を脅かしていると警告した。アフリカは人口の 70%が農業にかかわっており、 輸出の 40%を農産物が占めるなど天然資源への依存度が高い。 (日経 02.8.20) [洪水防止策議論へ] ドイツや中、東欧各国を襲った大洪水をきっかけに、地球温暖化防止策や洪 水対策の強化を求める論議が欧州で熱を帯びている。トリッテン独環境相は先週半ば、地元ラジオに 「地球温暖化が海面の上昇や豪雨をもたらし、気候予測を難しくする一因になっている」と語り、京 都議定書に基づく政策実施の必要性を強調した。環境開発サミットでは欧州各国や NGO から、先進 国を含めた包括的な洪水予防対策を求める声が出そうだ。 [魚に含まれる微量水銀 胎児への影響調査へ] (朝日 02.8.20) 魚などに含まれる微量の水銀が、胎児にどのよ うな悪影響を及ぼすのかを環境省が今秋から調べる。同省は、約 10 年かけ、どの程度の濃度なら安 全かを判断する。国は患者の調査から毛髪の水銀が 50ppm 以下だと安全としている。ところが欧米 では、フェロー諸島(デンマーク領)などの調査で、魚を多食する母親の毛髪の水銀濃度が 10ppm 以上 だと子どもの運動能力、注意力、知能などに影響があると報告されている。環境省は国内 1 カ所を選 び、数百組の妊婦と赤ちゃんを追跡、知能や運動能力などと水銀濃度との関連を調べる。 (朝日(夕) 02.8.20) [プラスチックでリサイクル本腰] 鉄鋼メーカー各社がペットボトルなど使用済みプラスチック のリサイクル事業に本腰を入れている。NKK 京浜製鉄所内にある総合リサイクル事業センターは平成 8 年、使用済みプラスチックの高炉吹き込みシステムを世界で初めて事業化。全国から集めた廃棄プ ラスチックを破砕し、製鉄原料などに還元して高炉に吹き込んで再利用している。神戸製鋼所では、 製鉄用高炉の代替原料のほか発電用燃料として使うため、12 年に大阪、兵庫の団体からの廃プラ回収 を開始。取扱量は年々増え続けて今年度は当初の 3 倍程度になる。新日本製鉄も独自技術の開発で同 年、廃プラを熱分解して高炉や発電所などで再利用するリサイクル・システムを名古屋、君津製鉄所 で稼働。その中で、各社が狙うのは、廃車台数年 400 万台といわれる自動車のシュレッダーダスト処 理。解体車両の 4 分の 1 近くを占めるシュレッダーダストは埋め立てて処理されるのが現状だが、家 電処理で培った分別ノウハウや高炉技術を応用すれば、効率的な再資源化が可能という。 (産経 02.8.21) [動植物の生態系が変化] 気象庁の分析によると、国内の大都市の気温は地球全体の温暖化よりも 3 倍以上速いペースで上昇。東京はこの 100 年間で 3℃も暑くなった。その原因は、 「ヒートアイラン ド現象」とみられている。大都市 6 地点の温度上昇幅は、最高が東京の 3.0℃に次いで名古屋 2.6℃、 京都と福岡 2.5℃、札幌と仙台 2.3℃となっており、特に東京の温度上昇が目立つ。地球全体の気温変 化は、100 年で 0.7℃の上昇だった。 (読売(夕) 02.8.21) 8 血中ダイオキシン類を調査] 1968 年に北九州を中心に発生したカネミ油症事 [カネミ油症事件 件の被害者たちは今もさまざまな後遺症に苦しむ。最近になって、カネミ油症の主な原因が PCB に含 まれていた不純物のポリ塩化ジペンゾフランだと知られるようになった。カネミ油症事件では当時、 約 1 万 4,000 人が被害を訴えが、患者として認定されたのはこれまでに 1,871 人だけ。主に皮膚症状 だけで診断されたため、多くの人が認定からもれた。東京の市民団体はカネミ油症被害者支援センタ (毎日 ー(TEL03-5907-2670)を設立した。 [屋上緑化土壌を都が商品化] 02.8.21) 東京都は下水の汚泥や火山灰を原材料にした軽量の人工土壌を相 次いで開発、屋上緑化用の土壌などとして商品化のメドをつけた。専用の土壌に比べて 5 分の 1 の低 (日経 価 格で供給できるのが特徴で、性能もそん色ないという。 [中国が批准の準備進める] 02.8.22) 中国外務省高官は 21 日、環境・開発サッミトに合わせ、中国が地球 温暖化対策のための京都議定書への批准手続きを進めていることを明らかにした。 [プラスチック中のカドミウム検出用 ICP と X 線分析装置実用化] (毎日 02.8.22) セイコーインスツルメンツ (SII)は、2006 年 1 月から施行される欧州の廃電気電子機器指令案(WEEE)と有害物質規制指令案 (RoHS)への対応として、プラスチック中のカドミウムを高精度検出する ICP(誘導結合プラスマ)分析 装置と X 線分析装置を実用化した。併せて ICP の前処理手法および X 線装置に必須な標準物質を供 (化工日 給する体制を整えた。 02.8.22) [CO2 排出権取引で実験] 経済産業省は、民間企業による CO2 の排出権取引を促進するため、取 引実験を始める方針だ。取引実験に参加する企業は、実際に排出量を削減する計画をつくる。計画通 りに削減できない企業は、計画以上に削減した企業から排出権を買い取ることで計画を達成したのと (日経 02.8.22、毎日 02.8.23) 同じことになる。 [9 物質に水質目標値] 環境省は、水生生物保全に係る水質目標について「水生生物保全水質検討 会」の報告をまとめた。同報告は、「水生生物の保全に係る行政上の目標については、環境基本法上 の環境基準のいわゆる生活環境項目として位置付ける方向でその対応を早急に検討することが妥当 であり、水質目標はこのような視点から検討することが適当」との考え方に立ち、十分な知見が得ら れた 9 物質について水質目標値を導出している。水質目標値が設定されたのは、ホルムアルデヒド、 アニリン、クロロホルム、ナフタレン、フェノール、エンドスルファン、2,4-ジクロロフェノール、 (化工日 カドミウム、亜鉛。 [燃料電池市場 02.8.23) 2010 年、4011 億円に] 矢野経済研究所は 22 日、固体高分子型燃料電池の市場 規模が 2010 年に年間 4,011 億円(出荷ベース)になるとの予測をまとめた。2003 年ごろから需要が立 ち上がり、一般家庭向けに温水や床暖房の熱を供給するコージェネレーション(熱電併給)や自動車向 けの用途が広がると見ている。家庭用コージェネレーションが 10 年に市場全体の 66%(2,650 億円) を占め、自動車向けが 18%(725 億円)、携帯電話やノートパソコンなどの小型携帯機器向けが 11%(440 (日経 02.8.23、毎日 02.8.25) 億円)と続く。 [農薬、200 種に残留基準] 厚生労働省は、食品中の残留農薬や添加物の毒性試験など安全性評価 を一気に進める方針を決めた。「野放し」に近い約 200 種類の農薬の基準作りを期限を切って終わら せ、進んでいなかった天然添加物の安全性確認も加速する。基準のない農薬の残留を原則禁止する規 9 定を、来年改正する予定の食品衛生法に盛り込む。 [温暖化 (朝日 02.8.23、毎日 02.9.5) 島が沈む] ベーリング海峡に近い米アラスカ州の小島シシュマレフが、消えようとして いる。地球温暖化のため島が細り、村を挙げて移住することが決まった。島の沿岸は高波で毎年 15m ずつ削られており、海岸に築いた長さ 300m の砂嚢の壁も波にさらわれた。30 年後には島は跡形もな くなるという。また、環境開発サミットでバングラデシュのサリフル・ラーマン財務計画相は、 「地球 温暖化で海水面が上昇すれば、我が国の国土の 3 分の 1 は海中に沈んでしまう」として、先進国によ (朝日(夕) 02.8.23、読売 02.8.24) る温室効果ガスの排出量削減努力を強く求めた。 [産廃搬入に課徴金] 青森、岩手、秋田の北東北 3 県は 23 日、産業廃棄物を県外から搬入する際 に一定額を課す「搬入課徴金」制度の導入を決めた。3 県はまた、産廃の埋め立て時に課税する「産 業廃棄物税」の創設についても一致した。産廃税は、最終処分業者が県に代わって排出業者から税を (産経 徴収する「特別徴収方式」を採用する。 02.8.24) [温暖化 旅客機がキャッチ] 日航財団と気象研は 93 年 4 月より、上空の大気の CO2 の共同調 査を始めた。成田空港とオーストラリアを結ぶ日本航空の定期便で高度 9,000~1 万 2,000m の上空で 大気を採取。200 回を超える観測で、CO2 の急増ぶりや、北半球で発生した CO2 が気流に乗って南半 球へ運ばれている様子が分かった。93 年には年平均約 355ppm だったが、現在は約 370ppm。地上の (朝日(夕) 02.8.24) 濃度変化とほぼ一致する。 [電磁波強い環境の子供 白血病の発症率倍増] 家庭の電気製品や高圧送電線から発生する超低 周波の電磁波が多い環境の子供は、白血病の発症率が倍増することが、国立環境研究所と国立がんセ ンターなどが実施した全国調査の中間解析で分かった。全国の 15 歳以下の子供で、健康な子供約 700 人と白血病の子供約 350 人を対象に実施。日常生活の電磁波の平均値である 0.1μ テスラ を上回る、超低 周波電磁波が 0.4μ テスラ 以上になると発症等が少なくとも 2 倍以上になると分かった。 (日経(夕) 02.8.24) [廃材が燃料の発電所] 電源開発はタイで廃材を燃料に使った発電事業に乗り出す。2004 年まで に出力 2 万 3,000kw の設備を建設する。焼却処分され、CO2 排出の要因になる廃材を発電や排熱な どの有効利用につなげることで、温暖化ガスの市場取引制度に基づく排出枠を取得する狙い。電力は タイの電力公社に卸売りする。燃料はゴムの木の廃材で日量 660t を利用する。先進国が発展途上国 で実施した CO2 排出削減策を自国の削減分に組み入れるクリーン開発メカニズム(CDM)を活用し、年 間 6 万 t の排出枠を獲得する。 (日経 02.8.25) [谷川岳でも不法投棄] 群馬、新潟県境の谷川岳の頂上直下の山小屋敷地に、改築工事した際の建 築廃材 4.6t が埋められ不法投棄されていたことが 24 日、分かった。環境省は自然公園法に違反して いるとして、小屋を建設、管理している群馬県に対し原状回復するよう行政指導した。 (朝日 02.8.25、毎日・日経 02.8.26) [無登録農薬 28 県で使用] 山形県警が摘発した発がん性が指摘される無登録農薬が、全国 28 県の農家で使用されていたことが、毎日新聞の調査で分かった。少なくとも 17 県で農産物の廃棄や 出荷停止が相次ぎ、農家や消費者に影響が広がっている。農水省は 27 日、農薬取締法を改正して無 (朝日・読売 02.8.25、読売・毎日 02.8.28) 登 録農薬の使用を禁止する方針を決めた。 10 [複数の汚染物質 1 台で集中監視] 自動券売機大手の高見沢サイバネティックスは大気中に存 在する複数の汚染物質の量を監視するシステムを開発した。このシステムは窒素酸化物(NOX)や一酸 化炭素、浮遊粒子状物質(SPM)などの量を測定する計測機器を束ねる形で接続する。汚染物質に関す るデータをアナログからデジタルに変換してファクトリーオートメーション(FA)用のパソコンで管理 (日経 し、水質や地質などの分野の汚染監視にも応用できる。 [エタノール車 02.8.26) ブラジルで 10 万台販売] ドイツ、ブラジル両政府は、CO2 の排出量の少ないエ タノール車 10 万台を新たにブラジルで販売し、その効果による CO2 削減量(排出権)をドイツが 10 年 間購入することで大筋合意した。ブラジル政府はタクシー、レンタカー業者など車の購入者に対し税 を優遇することで普及を促進し、来年末までに約 10 万台の販売を見込んでいる。ブラジルの経済紙 ガゼタ・メルカンチルによれば、ドイツは年間 71 万 t 余りの CO2 排出権を得るが、CO2 1t 当たり 価格は排出権取引市場の相場を下回る 6 ドル足らずに抑え、購入額を年 430 万ドル(約 5 億 1,000 万 (毎日 円)とした。 [環境・開発サミット開幕] 02.8.26) 地球規模で環境保全と開発の両立を考える「環境・開発サミット」 が 26 日、南アフリカのヨハネスブルクで開幕。開幕に先行して 24 日から開かれた各国政府による事 務レベルの非公式会合で、サミットの焦点となる ODA 増額や債務削減などの途上国支援や、貿易を めぐる調整案については、先進国と途上国の意見が折り合わず、最終合意を本番開幕以降の公式会合 に持ち越した。日本政府は多発する洪水被害の軽減を目指し、 「国際洪水ネットワーク」の創設を呼び かける。洪水被災者は世界で年間 1 億 3,000 万人にも上るが、これまで洪水対策を目的とした国際的 なネットワークはなかった。ネットワークは、これまで地域や組織がそれぞれ持っていた洪水につい ての情報を交換し、データベース化するとともに、適切な河川管理計画がたてられるよう途上国での 人材育成に取り組む。また、日本政府は、海面上昇で高潮などの被害が増えている太平洋の小島しょ 諸国に対して、気象観測・調査の技術提供などの支援を大幅に強化する方針を固めた。被害は地球温 暖化が原因である可能性があり、温暖化対策を主導する立場から、日本で来年開く第 3 回「太平洋・ 島サミット」でこの問題を初めて中心テーマに位層づける。環境開発サミットの「実施文書」をめぐ る交渉で、有害化学物質による人の健康や環境への被害を最小限にするため、2020 年を達成期限とし て化学物質管理の確立を目指す。 [無鉛はんだ 70%再利用] (毎日 02.8.26・02.8.28、産経 02.8.27、日経(夕) 02.8.29) ソニーは 26 日、家電・情報機器の製造工程で使う無鉛はんだのリサ イクル技術を開発したと発表した。使用済みの無鉛はんだを約 300℃に加熱したうえで遠心分離し、 酸化かすなどの不純物を取り除くと、約 70%を再利用できるという。 [冷蔵庫 脱フロン化] (日経 02.8.27) 国内の家電メーカーが秋以降、「イソブタン」を冷媒に使ったノンフロン 冷蔵庫を相次いで投入する。松下電器産業は 03 年末までに国内向け家庭用冷蔵庫の脱フロン化を発 表したが、東芝など他メーカーも品ぞろえを拡充する。 (日経・毎日 02.8.27、毎日 02.8.28) [廃タイヤを活性炭に] 産業廃棄物の中間処理をしている明輪は廃タイヤを活性炭にする技術を開 発した。廃タイヤを熱処理して活性炭とガス燃料に分解、それぞれ商品化して販売する。5 億円かけ て建設している新プラントが完成すると、同社処理量の約半分に相当する年間 6,000t の廃タイヤをリ (日経 サイクルできるようになるという。 11 02.8.28) [自転車で温暖化防止] 環境影響の少ない乗り物「自転車」が、活動の幅を広げている。京都では お客を乗せてゆったり街を走る自転車タクシー、東京都世田谷区では救命活動の普及を支える自転車 を使った家庭巡回活動など、自転車ならではの持ち味を生かして活用されている。 (読売(夕) 02.8.28) [3 分の 1 に組み換え大豆] 農水省は 28 日、「有機大豆 100%使用」などの豆腐と納豆の計 76 品 目の 33%に当たる 25 品目から遺伝子組み換え大豆を検出したことを明らかにした。同省は「栽培前 の種子の段階で、すでに遺伝子組み換え大豆が混入していたのではないか」とみている。農林物資規 格化・品質表示適正化法(JAS 法)に基づく日本農林規格では、遺伝子組み換え農産物が入っていれば (日経(夕) 02.8.28) 有機食品だと表示できないと定めている。 [環境対策を柱に] 平沼越夫経済産業相は経済財政諮問会議で 28 日、地球温暖化防止に向けた環 境対策を、今後のエネルギー対策の主要な柱に据えることに力点をおいた。石油依存体質からの脱却 を目指す省エネルギー・新エネルギー政策と、CO2 排出量の削減を指す温暖化防止対策とを一体化し、 先進国に CO2 削減を義務付けた京都議定書の目標達成を目指す。 [ダイオキシン一次生成 不完全燃焼が支配要因] (毎日 02.8.29) このほど開催された経済産業省の環境問題連 絡会ダイオキシン対策検討会・第 2 回排出抑制技術検討分科会で、ダイオキシン発生機構の調査研究 結果が報告された。それによると、一次生成は炉内の不完全燃焼が支配要因で、塩素量に依存せず、 一酸化炭素や炭化水素を抑制することで制御できる。飛灰による二次生成は未燃焼炭素が関与し、条 件が揃うと塩化水素濃度に比例してダイオキシン類を生成するほか、銅量が増すと 200℃前後の温度 (化工日 域 でも生成促進されることが分かった。 [中国産マツタケ 農薬検出] 02.8.29) 関西国際空港で輸入された中国産のマツタケから、食品衛生法が 定める安全基準値(基準値 0.1ppm)の約 28 倍の有機リン系のジクロルボスが検出されたことが、厚生 労働省関西空港検疫所の調べで 28 日明らかになった。また、中国産シイタケからもカドミウム・ヒ 素・鉛が検出されたが、食品衛生法では、キノコ類や野菜にこの 3 物質の残留基準値は設定されてい な い。 (読売 02.8.29、日経(夕) 02.8.29、産経 02.8.30、毎日 02.9.7) [森林火災の煙害深刻] インドネシアの熱帯雨林が集中するカリマンタン(ボルネオ)、スマトラ両 島で野焼きや森林火災による煙害が深刻化し、近隣のマレーシアやタイ、シンガポールにも被害が拡 大している。特に被害が大きいとみられる中部カリマンタン州の州都バランカラヤでは 27 日、煙に よって視界が 50m にまで悪化し、同州で唯一の空港が 9 月 3 日まで閉鎖されることになり、他地域 との物流に重大な影響が出ている。シンガボールやマレーシアの空港でも先週、視界不良による欠航 (読売 02.8.29、朝日 02.9.17) や運航ダイヤの乱れが相次いだ。 [米国産冷凍ホウレンソウから残留農薬] 厚生労働省は 30 日、米国産冷凍ホウレンソウから食 品衛生法の残留基準(基準値 2.0ppm)超える農薬ペルメトリンが、13 日 4.9ppm、29 日に 2.9ppm 検 (朝日 出されたため、輸入検査を強化すると発表した。 02.8.31) [エネルギー政策基本法] 石油業法が年初に廃止(施行)され、さらには石油公団廃止関連法が成立 するなど、構造改革が進む一方、前国会でエネルギー政策基本法が成立した。この新法はエネルギー 政策の基本的な枠組みを示してあり、政府のエネルギー政策はこの法律に基づき、その基本計画が決 められる。具体的に示されたエネルギーは「太陽光、風力等の化石燃料以外 ――」という表現で、新 12 エネルギーのふたつと石油が示されているだけにとどまった。議論の端緒となった原子力問題などは 積極的に関与する姿勢を示していないため、この法律の趣旨がぼやけてしまったと批判される一面も ある。しかし新法の意味はやはり大きい。エネルギー基本計画が打ち出されることになったことで、 国の姿勢が明確に示される可能性が出てきたためだ。 (読売 02.8.31) [POPS 条約に加入] 政府は 8 月 30 日、 「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約」(POPS 条約)の加入について閣議決定し、加入書をニューヨークの国連事務総長に寄託した。同条約は環境中 で残留性が高いポリ塩化ビィフェニル(PCB)、DDT、ダイオキシンなど 12 種類の POPS(残留性有機 汚染物質)による地球環境汚染防止のため、製造・使用の禁止または制限、非意図的生成物質の排出削 減、ストックパイル・産業廃棄物の適正管理および処理、これらの対策に関する国内実施計画の策定 - (化工日 等を定めている。 [セメント業界の廃棄物使用量増加] 02.9.2) セメント業界における廃棄物・副産物の使用量が 3 年連続 で増加した。2001 年度は高炉スラグをはじめ石炭灰や汚泥・スラッジなどを中心に 2,806 万 1,000t(前 年度比 2.6%増)を受け入れていおり、99 年度から拡大基調で推移している。セメント業界はロータリ ーキルンを活用した廃棄物処理の取り組みを積極化。内訳をみると、原料系では高炉スラグの 1,191 万 5,000t を筆頭に、石炭灰 582 万 2,000t、副産石膏 256 万 8,000t、汚泥・スラッジ 223 万 5,000t などとなっており、とくに石炭灰(同 13.2%増)や汚泥・スラッジ(同 17.3%増)、燃え殻・ばいじん・ (化工日 ダスト(28.6%増)が高い伸び率を記録している。 02.9.2) [温室効果ガス排出量売買 順調スタート] CO2 など温室効果ガスの排出量を企業間で売買する世界 初の公的制度が今年 4 月、英国で始まった。08~12 年の年平均排出量を 90 年比で 12.5%削減する目 標達成のために打ち出されたのが「気候変動税(環境税)」と排出量取引を組み合わせた「アメとムチ」 政策だった。気候変動税では、電気などのエネルギー消費支出額の 15%を企業から徴収するが、政府 との協定に基づく 2 年単位の削減目標を達成した企業は税の 80%が免除される。協定を結んだ企業は 約 6,000 社に上った。 (毎日 02.9.2) [エコファ-マーが全国で急増] 「エコファーマー」が全国で急増している。3 年前にできた「持 続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」(持続農業法)に基づいて、化学肥料や農薬の使 用を減らした農家のことで、7 月現在、全国で 1 万 3,849 人。食べ物の安全に対する関心が高まる中、 その農産物を積極的に販売するスーパーも出てきた。 [温暖化対策の効果を予測] (朝日 02.9.2) 日本エネルギー学会の研究グループは温暖化対策の効果を予測でき るソフトウエアを開発した。燃料電池車の普及や原子力発電所の建設促進、家庭での省エネなどの対 策をとった場合、温暖化の原因となる CO2 をどれだけ削減できるかを簡単に示せる。 (日経 [赤トンボ 02.9.2) 激減] アキアカネが最近、日本の秋空から激減しているという。地球温暖化や稲作の 農業機械の大型化などが原因のようだ。先月 28 日、各国の駐日外交官が稲作体験を通して農村の住 民らと交流し、地球環境への理解を深める「2002 地球環境米米フォーラム in 越後妻有」の「とんぼ 田んぼシンポジウム」が東京で開かれた。トンボが舞う美しい日本の田園を後世に伝えていこうと、 森と人、農業と自然の関わりなどについて話しあった。 13 (読売 02.9.2、朝日(夕) 02.9.5) [衛星通信で不法投棄監視] 東京のベンチャー企業・スポットロンとアクセルフォーが不法投棄 に悩む自治体向けに衛星通信を利用したユニークな監視装置を開発した。監視カメラに太陽電池とパ ラボラアンテナが付いた街路灯のような形の装置を不法投棄現場に設置。星の明かりだけでもカラー ではっきり写る高感度カメラで、不法投棄現場を 24 時間監視できる。 [東電問題 電力自由化に影響必至] (化工日 02.9.3) 東京電力の原子力発電所の点検データ改ざん問題が、電力 自由化や地球温暖化防止など日本のエネルギー政策に大きな影響を与えそうだ。原発整備が計画通り 進まなければ、自由化を進めながら電力の安定供給を確保する大前提が崩れかねない。経産省は 18 日、総合資源エネルギー調査会電気事業分科会を再開する。議論が迷走すれは、経産省が今月中にま とめる予定だった自由化に関する中間報告が遅れる。 [小売店を拠点に衣料品回収・リサイクル] (日経 02.9.3) 経済産業省は増え続ける衣料ゴミの削減を目指し、 衣料品のリサイクル推進事業に着手する。4 月から高島屋の東京店で紳士服の回収実験を開始。不用 衣料品を持参した顧客に購入時期や処分理由、家庭内に残っている不用衣料品の数量、来店に要した 時間や交通手段などをアンケートする。同省の調査によると、1999 年度の衣料品排出量は約 107 万 t。 うち古着として再利用されたり、工場用ぞうきんや作業用手袋に再商品化した量は約 12%にとどまっ (日経 ている。 [再生 PET 利用の食品容器 法規制不可欠] 02.9.3) 使用ずみ PET ボトルをリサイクルした再生 PET 利用(食品容器)における日米欧の比較調査がまとまった。それによると、欧州では飲料用 PET ボトル の利便性から需要が急増、リサイクルの柱としてボトル to ボトル(BtoB)への努力がなされており、 EU としての条件整備が進められている。米国は使用ずみ PET ボトルのリサイクル先進国で、最近は 回収率の低下が目立つが、FDA(米食品医薬品局)は食品用途へのガイドラインを提案し、審査基準を 設けて個別企業に返信書簡(NOL=ノンオブジェクションレター)を発行する認可制度を確立した。日 本は 40%超のリサイクル率を達成、今後は食品用途への利用についてケミカルリサイクルを含めた法 (化工日 規制の枠組み検討が求められるとしている。 02.9.4) [水銀を高感度測定] 分析機器を製造する平沼産業は水銀を高感度分析する装置を開発した。検出 感度を増すことで試薬の使用量を 4 の 1 に圧縮し、廃液量も減らせるので検査コストを削減できると いう。試料が液体の場合、まず水銀化合物を含んだ工場排水などの溶液に試薬として硫酸と塩化スズ を加え水銀を気化させる。光を吸収する特殊なガラス管にこの水銀を通過させて光を照射。透過した 光を光電管で検知し、電気信号に変換して水銀の濃度を測る。 [東京 23 区のヒートアイランド調査] (日経 02.9.4) コンクリートに覆われた今の東京 23 区が出す熱量は、草 地や樹木で覆われている自然状態に比べて 1.8 倍多く、1 日に太陽から受ける熱量の 3 分の 1 に匹敵 することが 3 日、環境省の調査で分かった。熱がたまりやすい原因としては、空調やパソコンなどか ら大量の熱が出るオフィスビルと車の排熱が 45%、舗装で熱が地面に吸収されないことが 47%を占 めている。しかし、舗装を保水性のアスファルトに切り替えたり、ビルの屋上を緑化したりすること で東京 23 区では、平均気温が 0.1℃下がるとみている。 [生物の力で水質浄化] (日経・毎日 02.9.4) 国立環境研究所が茨城県美浦村の霞ケ浦臨湖実験施設内に建設していた 「バイオ・エコエンジニアリング研究施設」が完成した。生活排水に含まれる窒素やリンを除去・回 収するシステムで植物や微生物が持つ浄化機能を生かし、水環境を自然な姿に戻す技術を開発し、発 14 展途上国に適した省エネルギー型の浄化システムの開発を目指す。 [無登録農薬に初の条例] (日経 02.9.4、毎日 02.9.12) 発がん性などが指摘されている無登録農薬が流通していた問題で、群 馬県は 3 日までに、農家による無登録農薬の使用を禁止するとともに、販売した業者名を公表する条 項を盛り込んだ条例を、全国で初めて制定する方針を決めた。 (読売 02.9.4) [海色で知る環境変化] 宇宙から海の色を観測する「海色センサー」のデータを基に、地球規模の 環境変化をとらえる試みが成果を上げている。米航空宇宙局(NASA)は 5 年間にわたるデータの分析 結果を公開。海色センサーとは、海が反射した太陽光を人工衛星でとらえ、波長特性から海の状態を 観測するシステム。春の訪れと共に、北大西洋に緑色を帯びた植物プランクトンが広がっていく様子 や、エルニーニョの貧困な海面がラニーニャの到来で栄養たっぷりの海へと変わる様子などが、鮮明 (読売(夕) 02.9.4) に観測できた。 [低公害車のガイドブック作成] 環境省、経済産業省、国土交通省の 3 省は、わが国で入手でき る低公害車の情報を網羅した「低公害車ガイドブック 2002」を作成した。頒布開始は今月中旬の予定。 価格は 2,100 円(予価)。問い合わせは、財団法人・環境情報普及センター(電話 03-3595-3992、FAX 同 0227)まで。 (化工日 [副生 HFC 類、ゼロ化へ] 02.9.5) ダイキン工業は、エアコンの冷媒として使用されている HCFC(ハイ ドロクロロフルオロカーボン)の生産過程で微量副生する HFC(ハイドロフルオロカーボン)23 を処理 し、製造工場からの副生 HFC 類のゼロ化を目指す。現在、フッ素化学製品を生産する淀川製作所、 鹿島工場で設備の切り替えなどを実施しており、今年度内には蛍石まで還元するシステム構築を図る。 (化工日 [環境サミット閉幕] 02.9.5) 環境開発サミットは 4 日夕、21 世紀の人類の行動計画となる「実施文書」 と各国首脳の決意を示す「政治宣言」を採択し閉幕した。実施計画の骨子○貧困撲滅のための世界連 帯基金を設立する○持続可能な生産消費へ転換する○再生可能エネルギーの割合を増加させる○15 年までに持続可能な漁業活動を実施する○10 年までに生物多様性損失速度を減少○乳幼児と妊婦の 死亡率を減少させる○先進国は国民総生産の 0.7%を政府開発援助(ODA)に拠出するため具体的に行 動する○途上国に対する債務を軽減または帳消しする○地球環境基金(GEF)の支援を拡大する 。-な ど主要部分で合意に達した。しかし、 「再生可能エネルギー」 ・ 「中絶の権利」は合意にはいたらなかっ た。政治宣言は実施文書の実現と持続的な成長促進に向けた各国の努力を約束する内容。環境省は、 今後 5 年間に、アジア太平洋地域で地球温暖化分野の科学者を約 1,000 人養成する方針を明らかにし た。 (日経 02.9.2、日経(夕)・毎日(夕) 02.9.2、朝日 02.9.4、朝日・日経・読売(夕) 02.9.5、読売 02.9.6) [光触媒技術で住宅部材開発] 経済産業省は、2003 年度からの 3 カ年計画で光触媒技術を利用し た高機能住宅用部材の開発プロジェクトを推進する。わが国が世界をリードする光触媒技術を活用、 住宅用放熱部材および室内環境浄化部材の開発を目指す。新規予算要求として 5 億円を計上した。3 カ年の事業費総額は未定だが、公募方式により産業界が事業費の半分を負担する [印刷インクに TBTO] (化工日 02.9.6) 経済産業省は、電子・電気部品用の印刷用インクとして輸入されている 製品の一部に、化審法の第一種特定化学物質である「ビス(トリブチルスズ)=オキシド」(TBTO)が微 15 量(0.1-1.7%)含まれていたことを明らかにした。当該製品は米国から輸入されたもので、過去 3 年間 の平均輸入量は約 2.7t(含有される TBTO の量は約 13kg)とされている。 [シックハウス対策 追跡調査] (化工日 02.9.6) 国土交通省は、シックハウス対策の一環で、2001 年度の室内空 気中の化学物質濃度についての実態調査結果を発表した。2001 年夏期は、ホルムアルデヒドは前年度 冬期に比べ平均 39%の濃度減少、トルエン同 86%の減少、さらに 2001 年冬期のアセトアルデヒドは 同 73%の減少、トルエンは同 92%の減少となり、それぞれ大幅に濃度が低くなっており、時間の経 過とともに、化学物質の放散が減っていることを示した。同省では、2000 年度から 2001 年度の間に 平均濃度は総じて低減傾向が見られたが、これは建材などに含まれる化学物質の発散が進んだこと、 (日経 02.9.6、化工日 02.9.9・02.9.10) 換気に留意するなどの対策が進んだ結果としている。 [自動車最終ごみ処理事業に参入続々] 廃棄自動車を最後までリサイクルできずに残っていた最 終ごみを処理し、エネルギーや金属を取り出す事業に企業が相次ぎ参入している。2004 年度から自動 車メーカーなどに廃車のリサイクルが義務付けられ、政府目標を達成するには最終ごみの有効利用も 不可欠。最終ごみシュレッダーダストは、国内で年間 60 万-70 万 t 発生し、大半は埋め立て・焼却処 (日経 分されている。 [工場・オフィスの省エネ支援 急成長] 02.9.7) 重電メーカーなどが手がける省エネルギー支援サービ スが拡大している。京都議定書を批准したことで CO2 削減が急がれている一方、エネルギー使用料を 下げコスト削減につなげようという企業が増えてきた。2001 年度の市場規模は倍増の約 670 億円、 2002 年度はさらに 1.5-2 倍に増える見込みだ。 [ガソリン (日経(夕) 02.9.7) 2005 年に完全無鉛化] 日米欧の自動車産業が、南アフリカ・ヨハネスブルクで開催 された環境・開発サミット併催行事の一つ PCFCA(燃料・大気浄化のためのパートナーシップ)で、有 鉛ガソリンの段階的削減を提唱、世界レベルの 2005 年完全無鉛化をめざす。 [再生 PET フレーク 改質樹脂ベースに採用] (化工日 02.9.10) 使用ずみ PET ボトルの再生商品化事業者、オー ル・ウェイスト・リサイクル(AWR)は、差別化の一環として、再生 PET フレークの高品質化を進め る。今年 4 月から年間受入能力 2 万 t の鹿島工場を稼働させており、操業開始時から、異物混入 100ppm 以下を達成した。これが評価され、ポリカーボネート樹脂並の強度を持つ新改質樹脂のベースに採用 (化工日 さ れた。 [建築用断熱材中の特定フロン 国内に約 4 万トン残存] 02.9.10) 国内で使用され、現在あるスチレン、 ウレタン系断熱材中に残存する発泡用フロン量が、3 万 2,200-4 万 1,000t に達することが明らかにな った。これは、NEDO が建材試験センターに委託した「建築用断熱材フロン回収・処理技術調査」の (化工日 中間報告で明らかになった。 [北半球の異常気象 エルニーニョの関連薄い] 02.9.11) 欧州中東部を襲った洪水や北米大陸の記録的干 ばつなど、この夏、主に北半球で多発した異常気象について気象庁は、 「南米ペルー沖で発生している エルニーニョ現象との関連性は薄い」との見解をまとめた。 [半導体製造プロセス 温室効果ガス大幅削減] (日経 02.9.11) 地球環境産業技術研究機構(RITE)は、LSI 製造 用プラズマ CVD 工程におけるクリーニンクガスとして、フッ化カルボニル(COF 2)およびフッ素ガス (F2)を用いる新システムの実用化にめどを得た。パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)と 16 同等もしくはそれ以上のクリーニング効果を示すうえ、温室効果ガスの炭酸ガス換算排出量が 100 分 の 1 以下と大幅な排出量削減を実現できるのが特徴。経済性にも優れる。今後、安全対策に重点を置 いて研究を進め、今年度内に安全使用システムを確立する。 [自動車リサイクルで第 1 回合同会議] (化工日 02.9.11) 中央環境審議会・自動車リサイクル専門委員会と産業構 造審議会・自動車リサイクル WG(ワーキンググループ)の第 1 回合同会議が 20 日開かれる。議題は、 ①自主行動計画(二輸車リサイクル、環境負荷物質使用削減、商用車架装物リサイクル)②使用済み自 動車リサイクルイニシアチブのフォローアップ③フロン回収破壊法(第二種特定製品)の施行準備状況 ④使用ずみ自動車リサイクルシステムの実施に向けた今後のスケジュール等⑤その他 - の 5 項目。 環境省廃棄物・リサイクル対策部自動車リサイクル対策室(FAX03-3593-8262、e メール hairi-recycle @env.go.jp)。経済産業省製造産業局自動車課(FAX03-3501-6691、e メール [email protected]) (化工日 [遺伝子組み換え大豆栽培] 02.9.11) 除草剤をまいても枯れない遺伝子組み換え大豆が、最新の農業技術 グループ「バイオ作物懇話会」によって今年も全国 6 カ所(北海道北見市、茨城県新利根町と同県谷和 原村、福井市、滋賀県高月町、鳥取県鹿野町)の畑で栽培された。大豆は収穫されずに途中で廃棄処分 された。生産者たちは「来年は収穫まで目指す」と話しているが、市民団体からは「環境への影響が (毎日 心配」との声もあり、論争は続く。 [RC 活動支援に環境・安全法令 DB 運用] 02.9.11) 三菱化学は、RC(レスポンシブル・ケア)支援システ ム構築の一環として、新たに「環境・安全法令データベース」を整備し、本格運用を開始した。業務 にともなう必要な法律を迅速かつ的確に摘出し、業務推進にあたって事前アセスメントに万全を期す のが狙い。これまでに、18 万件の「化学物質データベース」のほか、「PRTR(環境汚染物質排出・移 動)データベース」、 「廃棄物管理データベース」の 3 データベースを整備している。これに、環境・安 全法令データベースを加えたことで、グループ会社を含め、RC 活動を従業員一人ひとりが自ら確実 (化工日 に実行する体制をより強固なものとする。 [排水中の窒素・リンを高速除去] 02.9.12) 三洋電機は、電解技術を利用した排水中の窒素・リンを高速 除去する技術を開発した。モードを変換することにより、単一槽(バッチ槽)内で窒素・リンの切り替 え除去が可能となる。電極には硝酸分解能力などを考え、鉄を採用した。窒素除去では、陽極(白金な ど)で塩化物イオンが塩素となり、加水分解されて次亜塩素酸になる。同時に鉄陰極では、硝酸が亜硝 酸を経てアンモニアまで還元され、陽極側の次亜塩素酸とこのアンモニアが反応して窒素ガスとなる。 リン除去モードでは、鉄を陽極にし、鉄イオンが溶解、三価の鉄イオンとなり、排水中のリン酸イオ ンと反応してリン酸鉄となり沈殿する。従来の生物処理方式に比べ、窒素成分で 10 倍のスピード、 トータルのランニングコストも半分ですむとしている。 [土壌汚染対策法 26 品目を規制対象に] (化工日 02.9.12) 中央環境審議会土壌農薬部会は 20 日、土壌汚染対策 法の技術的事項に関する答申をまとめた。同答申では、特定有害物質としてカドミウムや六価クロム など重金属 10 品目、ジクロロメタンやベンゼンなど揮発性有機化合物 11 品目および PCB や有機リ ンなどの農薬 5 品目の計 26 品目を規制対象としている。 17 水 銀 カドミウム 鉛 砒 素 六価クロム ふっ素 ほう素 セレン シアン [土壌含有基準] (単位:mg/kg) 土壌含有基準 参 考 個別物質毎に検討した結果算定された値 検討会算定値 備 考 (要措置レベル) 数 値 検討会算定値と異なる理由 15 水道水質基準の設定根拠による 9 150 暫定値 150 150 150 150 150 250 水道水質基準の設定根拠を考慮 900 4,000 水道水質基準の設定根拠を考慮 10,000 4,000 4,000 150 150 遊離シアンと 水道水質基準の設定根拠を考慮すると 全シアンとして して 50 ともに、遊離シアンとして測定・評価 350 (毎日 02.9.12、化工日 02.9.24) [藤前干潟と宮島沼をラムサールに登録へ] 中央環境審議会は、国際的に渡り鳥の飛来地として 知られる名古屋の藤前干潟と、北海道美唄市の宮島沼について、国設鳥獣保護区の特別保護地区に指 定するよう大木浩環境相に答申した。これを受けて、環境省は、スペインで 11 月に開かれる、水鳥 と湿地の保護を進める「ラムサール条約」締約国会議で両地区の登録を申請する。同条約の国内登録 地は 13 カ所となる。 (毎日 02.9.13) [環境 GIS の運用開始] 国立環境研究所は、環境省と連携し、 「環境国勢データ地理情報システム」 (環境 GIS)の運用を開始した。環境 GIS は、同研究所や環境省が保有する大気常時監視測定結果デー タ(年間値)、公共水域水質測定結果データ(同)、水質汚濁物質排出量総合調査などの「環境質測定結果 等データ」および公害防止計画策定地域、SOX(硫黄酸化物)・NOX(窒素酸化物)総量規制指定地域、公 共用水域水質環境基準指定類型水域、汚染物質の総量規制などの「指定・規制等位置図」を「環境国 勢データ」と位置付け、背景地図と重ね合わせて表示するなど、理解しやすい視覚的なかたちに加工、 地 図化、可視化(表・グラフ表示など)した。同研究所のホームページ(http://www.-gis.nies.go.jp/) (化工日 [製品の環境影響度評価に新指標] 02.9.13) 松下電器産業、三菱電機など電機・情報各社が、製品の環境 改善度の評価に新指標を採用し始めた。環境負荷の変化だけでなく、機能や性能の向上分を織り込む。 環境への影響と利便性を総合判断して製品を購入する消費者向けに公表するとともに、市場で受け入 れられやすい製品の開発につなげる。新指標は「ファクターX(エックス)」と呼ぶ。「ファクターX」 とは、資源の消費がどれくらいの豊かさをもたらすかを把握する指標。技術進歩がもたらす豊かさの 向上と、資源延命への貢献度の両方を評価できるため企業が受け入れやすく、 「持続可能な社会」の実 現に有効な手段であるとされる。90 年代前半にドイツのエルンスト・ワイツゼッカー博士が 2 分の 1 の資源消費で生活水準を 2 倍にする「ファクター4」の概念を発表、国連などで議論が高まった。た だ、研究の中心である欧州でも計算手法は確立していない。 (日経 02.9.14) [環境対応の森林に認証] 自然の保護と林業経営の両立を狙った森林認証制度が広がっている。環 境に配慮した林業を目指す森林を第三者機関が認証し、そこの木材で作った製品に認証マークを付け 18 る。消費者は商品の選択を通じて保護を支援できる。認証森林は世界 57 カ国で 441 カ所、約 3,000 万 ha ある。認証製品を扱う企業は製紙、印刷、家具など国内 30 数社、世界では 850 社にのぼる。 (日経 [シベリア森林火災の焼失面積、東京都の 5 倍] 02.9.15) ロシア・シベリアでは今年、過去最悪規模の森 林火災が発生したことが、東北大などの国際研究グループの人工衛星を使ったデータ分析で分かった。 焼失面積は東京都の 5 倍に匹敵する約 1 万 km2 に及び、放出される CO2 による地球温暖化の加速や (毎日 生態系破壊が懸念されている。 02.916) [ペットボトルのリサイクルで「新品」飲料用] 飲料用ペットボトルは、衣料やトレーなど、様々 な物にリサイクルされているが、ガラス瓶やアルミ・スチール缶のように、もう一度飲料用ボトルに するのは難しいとされてきた。ところが山口県徳山市の帝人ファイバー徳山事業所が今年 4 月、世界 で 初めて、使用済みペットボトルを新品ペットボトルに再生する技術を開発した。 [環境保全へ自治体連携] (朝日 02.9.16) ディーゼル車の排ガス規制、産業廃棄物の減量を促す産廃税の導入、 気温上昇を防ぐ屋上緑化の推進等、環境保全に向け自治体が広域連携を加速させている。 〈ディーゼル 車規制〉都条例は 2003 年 10 月に施行となる。PM 排出基準を満たさないディーゼル車が都内を走行 する際に都が指定する排ガス浄化装置(DPF)か酸化触媒装置を装着し、PM を規制値以下に抑えるこ とを義務づける。指定 PDF 基準も 1 都 3 県で一本化する。〈産廃課税〉産業廃棄物の減量を狙って、 自治体が産廃に課税する動きも広がっている。広域導入構想があるのは、青森、岩手、秋田の東北 3 県と、岡山、広島、鳥取の中国 3 県。4 月の三重県に続き、来年度には岡山、広島、鳥取の 3 県と北 九州市が導入を予定する。 〈産廃不法投棄対策〉不法投棄された産業廃棄物を処理し、投棄場所一帯の 原状を回復する取り組みでも、広域連携の枠組みづくりが始まっている。青森、岩手県境に広がる国 内最大規模の不法投棄地帯を巡っては、首都圏と東北の 11 都県 10 市が、排出企業の責任追及に向け 協力する。 〈屋上緑化〉都ヒートアイランド対策会議で都の関係 10 部局担当部長の意見は「周辺県と 連携して屋上緑化の波を広げていこう」と一致。都は 2001 年 4 月、大規模事業所を新改築する際に 屋上緑化を条例で義務づけるなど先行している。〈水源・水質保護〉清流や水源は 1 カ所で汚染され ると全体の水質悪化を招きかねないだけに、恩恵を受ける地域の結束が強まっている。高知県では、 県が昨年 4 月、流域の開発規制を盛り込んだ保全条例を施行すると、中村市など県内 8 市町村も同調 (日経 02.9.17・02.9.26・02.10.28) し、同じ内容の条例を制定した。 [廃木材からエタノール] 月島機械と丸紅は廃木材からエタノールを生産するプラントの受注活 動を始める。遺伝子組み換え技術で開発したエタノール発酵を促す菌体を使い、100t の廃建材から 25t のエタノールを取り出せる技術の実用化を検証し、廃建材やさとうきびの搾りかすなどの生物資 源からエネルギーを取り出せる技術として売り込む。 [独自環境規格を導入] (日経 02.9.17) 真空装置、関連材料メーカーで組織する日本真空工業会(JVIA)は、地球 温暖化対策推進大綱を受けた会員アンケート調査などを踏まえ、工業会独自の「環境自主行動計画」 を策定した。このなかでは、温暖化防止、廃棄物削減のほか、環境マネジメントに関し国際標準規格 の ISO14001 に準ずる「環境 JVIA モデル」を導入、第三者の客観性を高め会員内普及を推進する。 とくに、中小の事業規模での ISO 認証取得は準備期間や経費の面で厳しいため、同工業会としては、 独 自の自己認証を普及させ、これをベースに第三者機関による審査登録を目指す。(化工日 19 02.9.18) [魚の住める水質に] わが国の「水質環境基準」は、人間の健康を中心に定められてきたが、生物 への影響も考慮した内容に拡大する動きが始まった。環境省の「水生生物保全水質検討会」はフェノ ールや亜鉛など 9 種類の化学物質について、魚介類への毒性に基づいた濃度目標値案を公表した。環 境基準の目標値は、有機化合物フェノールの場合、淡水のニジマスが生息する地域は 1 リトッル あたり 100 分の 5mgなのに対し、コイの生息域は同 100 分の 8mg。産卵や稚魚が育つ場所は 100 分の 1mgに設 定された。亜鉛は、海域では 1 リトッル あたり 1000 分の 7mgだが、淡水域では 100 分の 3mg。またカドミ ウムは、淡水域ではニジマスの生息域が同 1 万分の 1mg、コイの生息域が 1 万分の 2mg、産卵地の 場合はそれぞれ同 10 万分の 3mg、1 万分の 2mgに設定された。 [生分解性プラスチック 耐熱性 2 倍に] (読売(夕) 02.9.18) ユニチカは、生分解性プラスチックであるポリ乳酸樹 脂に、層状ケイ酸塩という無機物の微細な粒子を加えて、140℃と耐熱性を従来の 2 倍以上に高めた 生分解性プラスチックを開発した。射出成型も容易になり樹脂成型品を大量生産できる。生分解性プ ラスチックは環境への影響を軽減でき製品廃棄時のコスト削減などにつながる。 (日経 02.9.19) [中国輸入の揚げなすから未承認添加物] 食品販売会社「ユニフーズ」が今年 5~6 月、中国から 輸入した冷凍食品「揚げなす ミニ」に、食品衛生法で使用が認められていない食品添加物「ターシ ャル-ブチルヒドロキノン(TBHQ)」が使われていることが分かった。この食品に TBHQ は 1kg 当た り 1mg 程度含まれていた。 [資源循環 (毎日 墨田区内で完結] 02.9.19) 東京・墨田区で、家庭から回収した廃食油を再生した洗濯せっけ んが開発され、 「すみだっ子」のブランド名で来月から販売される。行政が回収し、区内の民間企業が 再生、住民団体などが販売して区民が利用するという、一定の区域で完結する資源循環システムは珍 (読売(夕) 02.9.19) し い。 [枯渇油田に CO2 貯蔵] 英政府は火力発電所から出る CO2 を、枯渇した油田やガス田に「貯蔵」 する技術を研究・開発する。発電所が排出する CO2 だけを集める技術はある程度知られており、これ を液化したり、圧縮したりして油田やガス田に閉じこめる技術が研究の中心になる。技術が確立でき れば、発電所からの CO2 は排出量を 8 割減らすことが理論的に可能になるという。 (日経(夕) 02.9.19) [中国産冷凍春菊 基準 5 倍の農薬] 厚生労働省は 19 日、輸入時の検査で中国産冷凍春菊から基 準値(0.01ppm)の 5 倍に当たる農薬「クロルピリホス」を検出したと発表。8 月 29 日にも 7 倍のクロ (日経 ルピリホスを検出している。 02.9.20) [環境負荷物質削減へ] 日本自動車工業会は、環境負荷物質の削減に対する自主取り組みを強化す る。国際的に強まりつつある重金属の使用制限に対応するため、鉛に加えて新たに水銀、六価クロム、 カドミウムの削減に着手するもの。対象車両は乗用車のみならず大型商用車や二輪車まで含めた広範 な内容となっている。乗用車の場合、鉛は 2006 年 1 月をめどに 96 年比 10%まで削減、水銀は自動 車リサイクル法施行時点で一部の部品を除き使用禁止、カドミウムと六価クロムはそれぞれ 2007 年 1 月および 2008 年 1 月をめどに使用を禁止する計画。 [土壌汚染調査でファンド] (日経 02.9.20・化工日 02.9.25) 栗田工業子会社で土壌汚染対策事業を手掛けるランドソリューショ ン(LS)は、土壌汚染調査を支援するファンドを設立し、10 月から運用する。土地の売却時などに汚染 調査費用を捻出できない中小企業を中心に年間 100 件の利用を見込む。LS 社によると土壌汚染調査 20 は 1,000m 2 当たり平均 100 万~150 万円の費用がかかるという。来年 1 月施行の土壌汚染対策法によ り、事業者は工場跡地を宅地向けに転売する際などに土壌汚染調査が義務化される。(日経 [廃プラスチック、製鉄所で再利用] 02.9.20) 家庭ごみの全容積の 4 割を占めながら、なかなか分別収集 とリサイクルの進まなかった廃プラスチックが、07 年度までに 8 割以上の市町村で分別収集され、リ サイクル率も大幅に上がる見通しであることが環境省の調べでわかった。製鉄の際の還元剤などとし てコークスの代わりに大量に利用する技術が確立したためだ。1 工場あたり数万 t 単位の受け入れが 可能で、コークスを使うより CO2 の排出量を 3 割減らせ、新たに設備を作る必要もないという。環境 省によると、年間に排出される一般のプラスチックごみは約 508 万 t。 [ガス田開発合意 議定書達成へ前進] (朝日 02.9.20) 日本の官民が、中東・ペルシャ湾にある巨大ガス田開発 に乗り出すことが 20 日、明らかになったが、これには、クリーンエネルギーである天然ガス資源の 確保によって、石油や石炭資源への依存度を減らし、CO2 排出量を削減しようとの狙いがある。日本 の官民がイラン、カタールに建設する工場には、天然ガスを液化燃料に転換する最新技術が導入され る予定で、両国の狙いに合致した。 [オゾンホール 10 年で最小水準] (読売 02.9.21) 米航空宇宙局(NASA)と海洋大気局(NOAA)は、南極上空のオ ゾンホールの面積が例年の約 3 分の 2 以下に減少し、2 個に分かれているとの観測結果を発表した。 今年の最大面積も 2,054 万 km2 で、オゾン破壊量は 9 月 17 日現在で 5,107 万 t。過去 10 年間の最小 (朝日・日経 02.9.21、毎日・朝日(夕)・読売(夕) 02.10.1、毎日 02.10.22) にとどまっている。 [光化学スモッグ 一昨年から急増] 光化学スモッグが再び多発し始めている。埼玉県では、80 年ごろからは注意報発令日が年平均 16 日ほどだったが、一昨年に 40 日にはね上がり、昨年も 30 日。 今年(9 月 20 日現在)は 21 日だが、健康被害の届け出が 84 年以来最悪の 466 人になった。環境省の中 央環境審議会自動車排出ガス専門委員会の坂本和彦・埼玉大学工学部長は「従来とは別の種類の炭化 水素が新たなスモッグを引き起こしている可能性がある。ヒートアイランド現象がその一因で、気温 上昇で別の炭化水素が揮発したことが考えられる」と指摘している。 [貝殻で牧場の汚染浄化] (朝日(夕) 02.9.21) ホタテやカキ、真珠の生産地で、処理に困っていた貝殻を牧場の汚水 浄化に利用する取り組みが成果を上げている。国内で初めての本格的な実験で、生物化学的酸素要求 量(BOD)や大腸菌群数など水質汚濁の度合いを示す指標が 90%以上も減ったという。牧場から海に流 れる汚水に頭を痛めていた漁民も、汚染の緩和と貝殻の有効利用の「一石二鳥」の取り組みに注目し ている。漁業関係者でつくる「海と渚環境美化推進機構」が中心となり、全国 4 道県の 5 カ所で実験 が進められ、地元の畜産家や行政機関も協力している。 [温暖化防止、実行策温める] (毎日 02.9.23) 先進国に CO2 などの排出減を義務付ける京都議定書が来年にも発 効、国内の削減策が動き出す。産業界でも省エネなどの従来の取り組みに加え、温暖化ガスの排出権 取引などに新手の対策を先取りする動きも出始めた。政府は 3 月、京都議定書の批准手続きを進める に当たり、削減目標を達成するための青写真となる地球温暖化対策推進大網をまとめた。具体策とし て、環境省による「温暖化診断制度」が今年度から始まる。診断にかかる費用の一部は自治体などが 負担。来年度からは法人や非営利組織(NPO)を対象に、CO2 の買い上げ制度を新設する方針だ。自発 的な削減がうまく進まない場合、CO2 の排出量に応じて税金を課す環境税や、企業に排出枠を割り当 てて CO2 排出権を売買する仕組みなど規制的な措置が導入される公算が大きい。 21 (日経 02.9.24) [6,000 万人の飲料水 指針超えるヒ素] バングラデシュで、地層中から溶けだしたヒ素による 地下水の汚染が深刻化、総人口の半分近くに当たる 6,000 万人もの人が世界保健機関(WHO)の指針値 を超える水を飲んでいるとの現地調査結果を、米国、カナダ、フランスの国際調査チームがまとめ 23 日、発表した。ヒ素の最高濃度は 1 リトッル 中 0.64mgで、サンプルの 48%がWHOの指針値同 0.01mgをオ ーバーしていた。汚染は周辺のインドにも及んでいる可能性が高い。 [ディーゼル車規制 首都圏一斉施行へ] (日経(夕) 02.9.24) 大気汚染の原因となる粒子状物質などの排出基準を満 たさないディーゼル車の運行規制を盛り込んだ「神奈川県生活環境保全条例改正案」が 24 日、同県 議会 9 月定例会で可決、成立した。同様の条例が既にある東京、千葉、埼玉の 1 都 2 県とともに、来 年 10 月 1 日から首都圏で一斉にディーゼル車規制が行われることになった。 [1 日あたりごみ排出量など (読売 02.9.25) 目標の数値化決定] 環境省は 24 日、循環型社会を目指し、国民や 企業が取り組むべき数値目標を定めることを決めた。来年策定する循環型社会形成推進基本計画に盛 り込む。国については①いかに少ない資源で効率的に国内総生産を生み出すか(資源生産性)②使われ た資源のうちリサイクルの割合(再生利用率)③一般・産業廃棄物の最終処分量―の 3 つについて、10 年時点での目標を定める。国民については、1 人 1 日当たりのごみの排出量などの目標も示す。 (毎日 [ダイオキシン類 抗原抗体反応で検出] 02.9.25) 財団法人・電力中央研究所と京都電子工業は、ダイオ キシン類をごみ焼却炉などの現場で迅速に検出できる方法、装置を開発した。抗原抗体反応を利用し た携帯型測定器によりダイオキシン類の指標異性体を数分間で 1ppb まで計測できるのが特徴。今回 開発した抗体は、ダイオキシン類(PCDDs+PCDFs)の TEQ(総量)と高い相関性を示すもので、含有量 の多い特定の異性体を検出できることからダイオキシン類の TEQ が予測できると考えられる。この 抗体に、電中研が開発した携帯型測定器(30×25×20cm 約 5kg)を適用し、理想的な抗原抗体反応の検 (化工日 出を可能にした。 [安価な装置で下水汚泥分解] 02.9.25) 水処理業のプリオは下水汚泥を分解する安価な小型システムを開 発した。汚泥を微生物が分解し、容積を 20%以下まで減らす。処理システム「シエルト」は汚泥に水 酸化イオンと酵素を配合した処理剤「パクラス」を投入。機械でかくはんして汚泥に含まれる細胞壁 を破壌することで、分解を促進する。東京・池袋の高層ビル「サンシャイン 60」に納入し 5 ヶ月間、 (日経 安定稼働しているという。 [日本環境化学会 ネット学会創設へ] 02.9.25) 日本環境化学会は、土壌汚染対策法が来年 1 月施行に向 け運用を含めほぼ固まったのを受け、土壌汚染対策を幅広い見地から捉え意見交流するための“イン ターネット学会”を創設する。同学会内に「土壌・底質対策研究グループ」を設置、同学会のメンバ ー以外にも参加を募り、オープンソサイエティーの場としていく考え。インターネットをベースに連 絡・情報交流を行い、定期的に講演会なども行う予定。 [PET ボトルリサイクル (化工日 02.9.25) 2001 年度回収率 40.1%] PET ボトルリサイクル推進協議会は 24 日、 「PET ボトルリサイクル年次報告書(2002 年度版)」を発表した。それによると、2001 年度の自治体 による PET ボトル回収率は 40.1%と前年度の 34.5%から大幅に増加した。これに調査で判明してい る事業者(スーパー、コンビニ、鉄道会社等)系の回収分を加えた全体では 44.0%に達し、米国の 22.1% 22 や欧州の 17.9%を上回り世界最高となっている。同議会では、2004 年度を目標に PET ボトル回収率 を 50%以上に引き上げる考え。 [ペットボトル (化工日 分別収集 96%超] 02.9.26) 環境省は 25 日、容器包装リサイクル法に基づく全国市町村 の分別収集計画の策定状況をまとめた。2003 年から 07 年度までの 5 年間で、全市町村(東京 23 区を 含む)の 99.7%にあたる 3,231 市町村が策定。ペットボトルの分別収集見込み量をみると計画では 07 年度に 27 万 3,000t に達し、01 年度は約 8 割だった分別収集実施率は 96%を超える。 ( 日経 [環境技術にナノテク応用] 02.9.26) 環境省は、ナノテクノロジーを活用した環境技術開発に乗り出す。 産学官の連携により①超小型・高機能環境モニタリング技術②健康・生態影響の多角的評価システム ③有害物質の効率的除去膜 - の開発を進める。2003 年度からの 5 カ年でそれぞれの技術の実用化 を目指す。事業総額は未定だが、2003 年度概算要求では新規に 10 億円を計上した。3 テーマとも国 立環境研究所を中核とする産学官の共同プロジェクトとし、参画企業も一定額を負担する。 (化工日 [ダイオキシン類汚染土壌 常温・短時間で無害化] 02.9.27) 環境浄化装置ベンチャーのマイクロアクア は、大阪府立大学と共同で、常温・クローズド状態でダイオキシン類含有の汚染土壌を処理、短時間 で無害化する技術の実用化にめどを得た。土壌 40kg をバッチ処理するパイロット設備を完成、ダイ オキシン類 9,200pg 濃度を 2 時間で 87pg の環境基準以下に分解・無害化できることを実証した。ラ ンニングコストも従来の 10 分の 1、水、土壌、汚染容器などの形状を問わず処理できるところに特徴 (化工日 がある。 [粒子状物質 大幅悪化] 02.9.27) 環境省は 27 日、01 年度の大気汚染全国調査結果を発表した。浮遊粒 子物質(SPM)について環境基準を達成した地点は住宅地(一般測定局)で 66.6%、沿道(排ガス測定局) で 47.3%と、00 年度よりそれぞれ約 20 ポンイト 低下した。光化学オキシダントの達成率はわずか 0.6%だ った。NO2 の達成率は一般測定局で 99%、排ガス測定局は 79.4%で、前年度とほぼ横ばい。 (日経(夕)・読売(夕) 02.9.27、朝日 02.9.28、化工日 02.9.30) [酸性雨改善されず] 環境省は 27 日、全国 48 地点の酸性雨対策調査の pH を測定し、その結果 を発表した。全国平均は 98 年度が 4.90、99 年度が 4.85、2000 年度は 4.72。前回調査(93~97 年度) から改善されておらず、少しずつ酸性度が強まっている。特に 2000 年度は、三宅島の噴火の影響で、 (朝日・毎日・読売(夕) 02.9.28、化工日 02.10.1) 酸性度が強かった。 [トヨタの燃料電池バス 公道実験の認定取得] トヨタ自動車は 27 日、日野自動車と共同開発 した燃料電池バスで、公道走行実験に必要な国土交通省の認定を取得したと発表した。認定を取得し た「FCHV-BUS2」は燃料電池と二次電池を搭載したハイブリット型。 (日経 02.9.28、朝日・日経 02.10.19) [水素を効率よく発生] 硫化水素の水溶液に太陽光を当てることで効率的に水素を発生させる手法 を、東北大の田路和幸教授(素材機能工学)が開発した。同教授は、硫黄と水素の化合物である硫化水 素を使えば、水を分解する際の約半分のエネルギーで済むことに着目。硫化水素の水溶液に、超微粒 子の硫化カドミウムが卵殻状に配列している新しい触媒を加え、太陽光を当てることにより、沸騰す る時のように泡を立てて水素を発生させることに成功した。水溶液の水面の面積 1m2 当たり、毎時約 7 リトッル の水素を取り出せ、発生効率は従来に比べて 20 倍以上と飛躍的に向上した。 23 (読売(夕) 02.9.28) [石油・ガス・石炭に環境税] 経済産業省は、石油、ガス、石炭に対して CO2 排出量を課税基準 の一つとして課税する「エネルギー環境税」(仮称)を創設する方針を固めた。CO2 排出量に応じた課 税分の使い道は、地球温暖化対策に限定する。新税導入で石油、天然ガス、液化石油ガスの輸入量に 応じて課税してきた石油税を廃止。新税の課税基準は従来の輸入量ベースの部分と CO2 排出量に応じ た部分の 2 本立てになる。電力会杜や石油元売り会社などに課税する。(朝日 02.9.29、毎日 02.10.5) [自転車タクシー 東京でも運行へ] 京都で自転車タクシー「VELOTAXI(ベロタクシー)」を運 行する特定非営利活動法人(NPO 法人)「環境共生都市推進協会」が、10 月から東京・表参道周辺で も運行を開始すること決めた。運行するのは 10 台で、料金は大人初乗り 300 円。 [新型燃料電池 開発へ] (日経 02.9.30) 経済産業省は新型の燃料電池を大阪ガスと協同で開発する。天然ガス から製造するジメチルエーテル(DME)を燃料にしており、小型で効率も高いのが特徴。2005 年度に も商品化して、燃料電池の一般家庭への普及を目指し、環境への負荷も小さい天然ガスの利用を促進 する。新型は常温でも一定の圧力をかけると液化する DME から水素を取り出すため、供給が簡単に できる。硫黄酸化物(SOX)を発生しないため空気を汚さない。 [市有地地下水から高濃度ダイオキシン] 跡の市有地の地下水から、環境基準値(1pg/ リッ トル (日経 02.9.30) 大阪市はこのほど、同市東淀川南江口の廃油精製工場 )の最大 1,700 倍のダイオキシンが検出されたと発表し た。同市は 1993 年に起きた工場の爆発火災事故が原因の可能性が高いと見ている。環境省によると 全国の地下水のダイオキシン汚染濃度ではこれまで、青森、岩手県境の産業廃棄物不法投棄現場で 2000 年 12 月に検出された同 100pgが最高だった。 [千葉県条例 産廃の自社処分も規制] (化工日 02.10.1) 千葉県は 1 日、産業廃棄物の不法投棄防止へ向け、全国 で初めて「自社処分」への規制を盛り込んだ条例を施行した。自社の産廃を処分する場合に証明書の 作成を義務付け、一時保管場所も許可制とする。年度内に約 4 万台にステッカーを交付し、収集運搬 (日経 業者の車に許可車両と分かるよう表示させる。 [森林保護へアジア連携] 02.10.2) 違法伐採による国際的な森林喪失・劣化に歯止めをかけようと、日本 とインドネシアが呼びかけて「アジア森林パートナーシップ」という国際的な組織が発足した。森林 保護のために、①衛星データを活用して森林経営の基礎資料を作る②植林の推進③違法伐採対策の指 針策定④森林認証制度の導入 - などの分野で協力を進める計画。 [アルコール含有燃料 月内にも規制検討委] (読売(夕) 02.10.2) ガソリンの代わりに高濃度アルコール含有燃料を 使った自動車に関して、燃料漏れや火災などが相次いでいた問題で、安全評価を続けてきた経済産業 省と国土交通省は 3 日、「ガソリン用自動車に使用した場合、燃料系統部品を腐食・劣化させる危険 性があり、安全上問題」とする最終評価をまとめた。両省は、10 月中にも同燃料の法規制などを検討 する委員会を立ち上げる。高濃度アルコール含有燃料は炭化水素分が 50%未満で揮発油に該当せず、 現行の法制では規制できない。現在、5 種類の製品が全国約 280 店舗で販売されているという。 (読売 02.10.4、 化工日 02.10.7) [汚染土壌の浄化事業に参入] 来年 1 月に再開発する土地の汚染調査や安全対策を義務付ける土 壌汚染対策法が施行されるため、需要拡大が見込まれている汚染土壌の浄化事業に、都市ガスや石油 などエネルギー各社が相次いで参入する。東京ガス・新日本石油・昭和シェル石油・大阪ガス子会社 24 など各社は自社のガス工場や石油備蓄施設跡地の浄化で蓄積したノウハウを有効活用する。 (日経 [金属・プラスチックくず/古紙・・・資源輸出急増] 02.10.5) 工業原料として再利用できる金属やプラス チックのくず、古紙などの再生資源 6 品目(くず鉄、銅くず、アルミくず、スラグ類、古紙、プラスチ ック)の輸出が激増していることが分かった。主な輸出先は中国で、金属は建築資材、プラスチックは 日用品、古紙は段ボールなどに再生されている。しかし、国内で完結するのが原則とされるリサイク ルが原料輸出で空洞化したり、再生資源に交じって廃棄物が海外に流出したりするのを懸念する声も (朝日(夕) 02.10.5、朝日 02.10.7) 上がっている。 [人工酵素でダイオキシン分解] 人間の体内ではほとんど分解されずに蓄積してしまう猛毒のダ イオキシンを分解する人工酵素を、京都大農学研究科の井上國世教授、榊利之・助教授らのグルが開 発した。試験管内で、哺乳類が持っている薬物分解酵素の遺伝子を改変することで作製する人工酵素 を 2,3,7,8-TCDD に加えると、1 時間に 1 分子の割合でダイオキシンを分解することが判明。薬物、 分解速度は人間の持つ本来の分解酵素に比べると、数十~数百倍も能力が高かった。(読売(夕) 02.10.5) [自動車各社排ガス対策] 自動車各社が排ガス対策を一斉に強化する。排ガスに含まれる排出基 準は、最近では 2000 年 4 月に強化された。運輸省(当時、現国土交通省)が「良-低排出ガス(1 つ星)」 から「超-低排出ガス(3 つ星)」までの 3 段階の認定制度を導入。その後、各社は新車に認定の度合 いを示すステッカーを張り、環境対策の「先進度」を競い合うようになっている。この結果、2003 年度末には国内で販売される新車(乗用車、軽除く)の約 8 割が超-低排ガスの適合車になる見通し。 また、日本自動車工業会が 11 日発表した 2001 年度の低公害車の国内向け出荷台数は、239 万台と前 年度に比べ 2.7 倍となった。国内市場に占める低公害車(輸入車除く)の比率は 41%に達し、前年度の 15%から大幅に拡大した。 (日経 02.10.6・02.10.12) [環境技術普及へ実証モデル] 環境省は、2003 年度からの 5 年間で、環境技術実証モデル事業を 実施する。すでに適用可能な段階にありながら普及が進んでいない先進的環境技術について、その環 境保全効果を第三者が客観的に実証し、データを公開することで普及促進につなげるとともに、環境 産業育成を図るのが狙い。対象は限定しないが、とくに知名度の低い中小企業やベンチャーの技術普 (化工日 及に効果が大きいとみている。 [海洋環境モニタリング調査結果] 02.10.7) 環境省は、海洋の水質、底質、海洋生物中の汚染物質濃度な どを対象とした、 「海洋環境モニタリング調査結果」(1998-2000 年度調査)をまとめた。それによると 重大な海洋汚染は確認されず、いずれも環境基準を下回っているが、表層海水の栄養塩基(窒素、リン)、 クロロフィル a、ポリクロロビフェニル(PCB)が東京湾・大阪湾において、重金属類が親潮域におい て、ダイオキシン類が日本海において、それぞれ相対的に測定値が大きかった。底質については、特 に東京湾・大阪湾の全水銀、PCB、ダイオキシン類、トリブチルスズ(TBT)でも明瞭に値が大きくな っていることがわかった。 [主要国の PET ボトルリサイクル] (化工日 02.10.7) PET ボトルリサイクル推進協議会はこのほど、PET ボトル リサイクル年次報告書(2002 年度版)をまとめ、そのなかで欧州のリサイクル事情を紹介している。そ れによると、PET ボトルの生産量あるいは消費量が 10 万 t 以上の国では、独が 48%の回収率と群を 抜いているほかは仏、伊が 20%前後、英、スペインは数%と低い数値にとどまっていることが分かっ 25 た。2000 年のデータに基づき集計した 35 カ国の回収量合計は 93 万 5,000t となり、世界の回収率は 推定で 20.2%となった。 [ホンダ (化工日 02.10.8) ホンダは 7 日、米ロサンゼルス市から乗用車タイプの燃料電 燃料電池乗用車を受注] 池車を受注したと発表した。将来の低公害車の本命とされる燃料電池車は一部欧州メーカーが大型バ スで販売実績を持つが、量販が期待できる乗用車を商品化するのはホンダが初めて。受注した小型ミ ニバン風の「FCX」は最高時速 150km、1 回の水素充てんで 355km 走る。 [ホルムアルデヒド (日経 02.10.8) 初の室内濃度基準] 政府は 8 日、 「建築物における衛生的環境の確保に関す る法律(ビル管法)施行令」を改正し、シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドを新たに基 準に加えた。室内のホルムアルデヒド量に法的な基準が設けられたのは初めて。来年 4 月から施行さ れる。改正された施行令は、一定の面積を超える事務所、デパート、学校などの室内のホルムアルデ ヒ ドが空気 1m3 当たり 0.1mg 以下になるよう、空調設備で浄化するよう定めた。 [26 内分泌かく乱化学物質検出] (毎日 02.10.9) 環境省によると、2001 年度の「内分泌攪乱化学物質に係る環 境実態調査」の結果、水質、底質、大気の 241 地点から合わせて、26 物質が検出された。いずれも 濃度は高くないが、水環境の底質調査でポリ塩化ビフェニール(PCB)の検出率が 97.9%と広い範囲で 検出されたほか、トノサマカエル 57 個体中 9 個体に精巣卵が観測された。また、ノニルフェノール の水中濃度が比較的高い 3 水域でコイの退行変性卵などの異常が認められた。今年度は、内分泌かく 乱作用が疑われる化学物質のうち、ヘキサクロロベンゼン(HCB)、ヘキサクロロシクロヘキサン、ク ロルデン、オキシクロルデン、トランス-ノナクロル、DDT、DDE、DDD の 8 物質を新たにリスク評 (化工日 価に取り組む物質として選定した。 [レッドリスト 02.10.9) 2 年で 121 種増加] 国際自然保護連合(IUCN)は 7 日、絶滅の危機にある動植物 に関する「レッドリスト」を公表した。絶滅の危機に立つとされた生物種は計 1 万 1,176 種で、2000 年度版のリストより 121 種増え、地球上の生物種の減少傾向に歯止めがかかっていないことが明らか になった。中でも、ほ乳類は種の 24%、鳥類は 12%に絶滅の恐れがあるとされるなど特に深刻。 (毎日(夕) 02.10.9) [環境に優しいバイク発売] ヤマハ発動機は 9 日、新たに電動バイク「パッソル」を発売すると 発表した。走行中は排出ガスが出ないほか、騒音もほとんどない「環境に優しいバイク」だ。価格は 100cc のオートバイ並みの 20 万円。 [建設混合廃棄物の共同集配システム (読売 02.10.10) 実証実験開始] 国土交通省は、早稲田大学アジア太平洋 研究センターと共同で、東京圏における建設廃棄物の共同集配システムの実証実験を開始した。建築 工事で排出される木屑やプラスチックなど、分別されずに建設混合廃棄物になることが多い小口・少 量の建築廃棄物の効率的な分別、収集・運搬のためのシステムを構築するのが目的。バーコード付き のコンテナによる廃棄物の情報管理、GPS(全地球測位システム)を用いた小口巡回回収による運搬車 の効率的運用管理、共同集配場から再資源化施設への集約配送などを実証する。 (化工日 [ホテイアオイ 02.10.11) 水質浄化に] 霞ケ浦の流入河川の水質浄化を推進する茨城県土浦市は 10 日、市 内を流れる「新川」の水中に含まれるリンなどを吸収する水生植物「ホテイアオイ」株の最終の回収 作業を実施した。回収したホテイアオイは 6 万 1,000 株、約 1.9t が水中から除去された。平成 2 年度 26 からの市単独事業で、今年 6 月に新川に 1,800 株(81kg)を投入、今回を含め計 14 万 7,000 株(約 3.8t) を回収した。新川から窒素約 60kg、リン約 6.7kg が除去された計算となる。回収されたホテイアオイ は投入時(重量)の約 470 倍に膨れ上がり、市内の農家の協力で、グラジオラス畑に散布され、約 1 週 (産経 間後には肥料として土壌に還元される。 [家電リサイクル EU で法案合意] 02.10.11) 使用済みの家電や電子機器のリサイクルをメーカーに義務 付ける法案(EU 指令案)が、加盟国政府と欧州議会の間で合意に達した。EU の新法はパソコン、携帯 電話、ビデオレコーダーなども含み対象は広範にわたる。メーカーは廃製品の回収から再利用、処理 (日経 に至るコストを負担する必要がある。 [燃料電池車普及へ 02.10.12) 水素スタンド整備] 東京ガスは 11 日、燃料電池車を普及させるため、燃料 となる水素の補給スタンドの整備に本格的に乗り出す方針を明らかにした。都内などにある 32 の天 然ガススタンドで水素も補給できるようにするほか、2004 年度から販売を始める一般家庭向け燃料電 池にも、スタンドから水素を供給することを検討する。 [黄砂飛来増 温暖化が原因] (読売 02.10.12) 近年、日本、韓国などで猛威を振るっている黄砂について、地球 温暖化が原因とする研究結果を、吉野正敏・筑波大名誉教授(気候学)らのグループがまとめた。ダス トストームは、70 年代には中国北西部で年 100 日前後も観測されたが、95 年以降は 30 日前後に減少 している。東アジアの 3~4 月の気圧配置を調べると、これまでロシア・サハリン付近で発生してい た低気圧が、99 年以降は西へ移動し、北京-朝鮮半島の北方で多く発生するようになった。低気圧の 発生によって北京の北西地域で非常に強いダストストームが起き、北京市内の砂ほこりが舞い上がり、 (毎日(夕) 02.10.12) 西風に乗って日本に飛来したとみている。 [廃棄物処理法改正へ 生産者側に処理負担義務] 環境省は、廃棄物処理法を改正し、有害物質 を含んだり、取り扱いが危険な製品について、使用後は生産者に回収などを義務づける方針を固めた。 規制緩和によるリサイクル推進、拡大生産者責任(EPR)強化や産廃税導入などが盛り込まれ、不法投 棄対策を強調した。新たに拡大生産者責任が発生する製品には、在宅医療用の注射針、FRP(強化プラ スチック)製品、エアゾール缶、消火器などが検討されている。 [土壌汚染対策で資格制度を設置] (読売 02.10.13、朝日 02.10.19) 経済産業省の外郭団体、産業環境管理協会は今年度内に土壌 汚染対策に関する新制度「サイトアセッサー資格制度」を設ける。来年 1 月に土壌汚染対策法の施行 を控え、土地の汚染管理能力をもつ人を認定することで必要な人材の育成につなげる。 (日経 02.10.14) [広域的 PCB 処理で採用可能技術を公表] 広域的 PCB 処理事業に関して、環境事業団の検討委 員会は前処理、液処理、処理後のモニタリングについて現状で採用可能な技術を明らかにした。一方、 愛知県豊田市が処理施設の受け入れを表明するなど PCB 処理事業の具体化も進んでいる。採用可能 な技術として、前処理では溶剤や水などでの洗浄処理と真空加熱分離、PCB 除去と分解処理を併せて 行う還元熱化学分解が挙げられている。液処理では脱塩素化分解、光分解、水熱酸化分解、還元熱化 学分解の 4 つの手法が挙げられた。処理後のモニタリングでは、オンラインを含む迅速分析法を基本 (化工日 としている。 27 02.10.16) [ダイオキシン測定の高感度センサー開発] バイオ技術開発のエンバイオテック・ラボラトリ ーズは北陸先端科学技術大学院大学の民谷栄一教授と共同で、ダイオキシンの一種を検出する小型 の高感度センサーを開発した。センサーは大きさが縦 3cm、横 2cm 厚さ 3mm 程度。従来のセンサ ーより感度が高く、土壌中の環境基準である 1g あたり 6.5pg に対応する。数 g の土を採取すればよ く、30 分程度で測定できるという。 [家庭ごみ発電所 12 月に稼働] (日経 02.10.16) 家庭から出るごみを乾燥、固形化した燃料「RDF」を使って 電気を起こす発電所が、福岡県大牟田市に完成、12 月の本稼働に向けて試験、調整を行っている。 燃焼効率の上昇や、28 市町村という広域からのごみ収集体制などの課題に取り組みながら、新しい ごみ処理を意欲的に進めている。7 カ所の製造施設から運び込まれる RDF を 1 日約 270t、24 時間 運転で燃やし、約 2 万 kw を発電する。 [硫酸ピッチ缶 (読売(夕) 02.10.16) 野ざらし] 茨城県結城市の民有地に、廃油と廃酸の混合物「硫酸ピッチ」が入 ったドラム缶約 200 本が野ざらしになっていることが、県などの調査でわかった。硫酸ピッチは特 別管理産業廃棄物に指定されている。県廃棄物対策課は搬入者に対して撤去を指導するとともに、 排出元業者の特定を進めている。早期に撤去される見込みが立たない場合は、行政代執行も検討す (朝日 る構えだ。 [EPA 02.10.17) 排ガス規制で MA 州案を支持] 米環境保護局(EPA)幹部は 15 日、マサチューセッツ州の 自動車排ガス規制案を承認するよう表明し、マサチューセッツ州がカリフォルニア州の排ガス基準を 採用したことについて、大気汚染防止基準を満たし、より低公害の自動車を市場に送り出すことがで きるようになるだろうと称賛した。カリフォルニア州の排ガス規制は、少なくとも 10 台に 1 台は有 害ガスをほとんど排出しない超低公害車を販売することをメーカーに義務付ける内容となっている。 (化工日 [広域リサイクルの優遇措置 日通の指定取り消し] 02.10.17) 環境省は 18 日、日本通運に廃棄物処理法 違反があったとして、産業廃棄物のリサイクルを広域で進める際の優遇措置である「広域再生利用指 定」を取り消した。同社は 2001 年 10 月から翌年 1 月にかけ、産業廃棄物処理の管理票(マニフェス ト)に必要な最終処理業者名を記載しない記載義務違反があった。また、運搬を依頼した廃棄物は埼玉 県所沢市の業者の敷地内に不法投棄されていた。 [生態系損なう物質規制] (日経 02.10.18) 環境、経済産業、厚生労働の 3 省は、魚や鳥などの生息場所を含む生 態系全体の環境悪化を防ぐため、来年度にも化学物質の新たな規制に乗り出す。規制を検討している のは繊維工場などで使われる工業用洗剤の成分や、プラスチック製食器や玩具などを生産する際に使 う可塑剤など約 10 種類。規制物質の生産・輸入者は国への報告が義務付けられる。国は汚染を確認 した場合は閉鎖環境での使用を制限したり、使用禁止の措置をとる。 (日経 02.10.18) [環境分析で新技術] 東ソーグループの環境テクノは、環境分析・調査の新技術を相次いで開発し た。油汚染調査法とダイオキシンの分析法で、従来手法に比べ迅速な測定を可能とする。主力の土壌 浄化、地下水浄化ではすでに工期短縮につながる独自技術を実用化している。環境浄化ビジネスで工 期の長さが受注の決め手となっている状況のなか、新技術の展開を急いで事業拡大につなげる。 (化工日 28 02.10.18) [とけるキリマンジャロ] アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山頂付近にある氷河が削減の危 機に直面していると、米オハイオ州立大や欧州などの大学の研究グループが 18 日発行の米科学誌「サ イエンス」に発表した。気温上昇が原因で、このままの気候状態が続くと 2020 年までに消滅すると (毎日(夕) 02.10.18) 予測している。 [森 サケが育む] 川を遡上するサケが森を育てる - そんな新学説をカナダのビクトリア大学の トム・ライム教授(生物学)が唱えて注目されている。植物に欠かせない窒素をサケが海から運び、食 物連鎖を通じて森全体に行き渡らせる。川は、土砂と一緒に森の養分を海に流し、魚の育成を促すだ けでなく、遡上する魚の通り道として生態系の循環を支えているという。 [つくば市 風力・ソーラーで電力の安定供給] (朝日 02.10.19) 茨城県つくば市が提案した「つくば新エネ市民 電力特区」は風力発電、ソーラー発電などで地域内に電力を安定的に供給するとともに、新エネルギ ー導入に対する助成などで地域経済を活性化させる構想だ。産官学民が出資、運営参加する「つくば (朝日 新エネ市民電力公社」(仮称)をつくる。 02.10.19) [NEDO、豊田通商 CO2 排出取引第 1 号] 経済産業省は 18 日、CO2 排出量の国際取引につい て、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と豊田通商から、それぞれ認定申請があったと発 表した。NEDO はカザフスタンで火力発電所を改修して CO2 の排出を削減する見返りに排出量を獲 得する。豊田通商はブラジルで、CO2 排出量の少ない木炭工場を建設する。共に申請第 1 号となり、 (読売・日経 02.10.19) 来月にも承認される。 [2001 年度 CO2 排出量 2.9%減] 日本経団連は 18 日、鉄鋼、電力など主要 34 業界の 2001 年度 CO2 排出量が前年度比 2.9%減の 4 億 8,370 万 t だったと発表した。全体の排出量の 4 割弱を占める 鉄鋼業界が 2.4%減らしたほか、化学業界が 4.9%、電力業界が 1.7%、それぞれ排出量を減らした。 (読売・日経 02.10.19) [野積み廃棄物 規制強化] 環境省は、各地で深刻な問題になっている廃棄物の不法投棄対策の 強化に乗り出す。リサイクル名目で再び販売するために集められながら実際には野積みとなっている タイヤや建材、電線などを自治体が廃棄物と認定し、撤去命令を下したり、罰金 1 億円以下か懲役 5 年以下の罰則を科せるようにする。廃棄物処理法を 2002 年度中にも改正、不法投棄の被害拡大を防 (日経・毎日 02.10.19) ぐ。 [無登録農薬 罰金 1 億円] 農林水産省は、無登録の農薬を販売した者(法人)への罰金を、現行の 最高 5 万円から最高 1 億円に引き上げ、使用者には 3 年以下の懲役または 100 万円以下の罰金などの 罰則を新設する方針を固めた。開会中の臨時国会に農薬取締法改正案を提出する。 (朝日 [PC グリーンラベル 02.10.20) 使用禁止物質を明確化] JEITA(電子情報技術産業協会)は、環境配慮型パ ソコンの普及のため規定している「PC グリーンラベル」の化学物質条項を改定、化学物質の位置付 けをより明確化した。このなかで、人と環境に影響を及ぼす恐れのある化学物質について、これまで は「可能な限り回避する」との表現にとどめていたものを、今回は「使用しないこと」に改めたほか、 対象部品(筐体)の重量規定を 25g 以上との数値を盛り込んだ。カドミウム、鉛、水銀の電池不使用や 包材の有機ハロゲン化合物の不使用などは従来通りだが、欧州の環境ラベルにならい、グリーンラベ ルの化学物質規定をより明確化した。 (化工日 29 02.10.21) 02 年度版を作成] 日本と世界の環境問題を知ってもらうため、環境白書を小中 [子供環境白書 学生向けに要約した「子ども環境白書」の 02 年度版を環境省が作った。1 部 150 円で購入できる。 問い合わせは、ぎょうせい(電話 03-5349-6654)。 [特別管理産廃 (朝日 02.10.21) 排出対象施設を拡大] 政府は、廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃掃法) 施行令の一部改正を行う。ダイオキシン類対策特別措置法および水質汚濁防止法の特定施設を有する 工場や事業場から排出される廃棄物のうち、一定濃度以上のダイオキシンおよびジクロロメタンを含 むものを特別管理産業廃棄物に追加するなどの改正を行う政令を 18 日、閣議で決定した。2003 年 4 月から基準以上のダイオキシン類を含む製鋼用電気炉やアルミニウム合金用の焼却炉、溶解炉及び乾 燥炉で発生したばいじんや廃油(廃溶剤)などが新たに追加されることになる。 [重金属汚染土壌浄化技術 経済産業省の補助事業に] (化工日 02.10.21) 住友金属鉱山、同社の関連会社 スミコ ンセルテック、住友建設の 3 社は 21 日、3 社が共同で応募した「重金属汚染土壌浄化技術の実用化開 発」が、経済産業省の補助事業に選定されたと発表した。この実用化開発は、重金属などによる土壌 汚染が発覚したサイト内で、土壌から重金属などを分離し浄化された土壌を再び埋め戻すもので、今 年度ベンチテストを実施、2003 年度にパイロット試験を行い、2004 年度には実際の汚染サイトを実 (化工日 証試験機で浄化して技術を確立する計画。 [土壌汚染調査対策技術 9 件採択] 02.10.22) 環境省は、今年度の低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策 技術検討調査の対象技術として 9 件の技術を採択した。今回は 31 件の応募のなかから、調査技術と して環境管理センターと同和鉱業の 2 件が、対策技術として大林組、奥村組、鴻池組など 7 件が選ば (化工日 れ た。 [脱温暖化 02.10.22) 6 地域でモデル事業] 環境省が募集していた脱温暖化モデル事業 6 件が 21 日、決定 した。省エネに取り組んだ家庭に、地域内で使えるエコマネーを発行するなど、ユニークな事業が全 国で展開される。総額 4,000 万円の予算で、24 件の応募のうち、広島県府中町、福岡県宗像市、大阪 市西淀川区、山口県宇部市、京都市、大阪府豊中市の 6 地域の事業を選んだ。 (毎日 02.10.22) ぜんそくとは関連せず] 全国 23 都府県の 35 地域で、ぜんそくなど子供の呼吸 [大気汚染濃度 器障害と大気汚染濃度の関連性を調べたところ、有症率は前年とほぼ同じの 3.53%で、汚染濃度の高 低による有症率の変化はなかったことが 21 日、環境省の 2000 年度の調査で分かった。しかし、母親 が喫煙する場合は約 1.3 倍、本人にアレルギーがある場合は有症率が約 2.2 倍に達した。 (日経 02.10.22、化工日 02.10.23) [ストーカ炉 電力回収効率を大幅向上] NKK は、通常のごみ焼却炉の火炎に高温空気を吹き込 み安定運転を実現することにより、電力回収効率を引き上げる次世代型ストーカ炉の実用化にめどを 得た。低空気比での燃焼では炉出口で NOX30%減、余剰電力 40%増など大幅改善が図られることを 確認した。現在、1 日 100t 能力の既設大型炉を改造して実証運転に入っており、来年度にも本格的市 (化工日 場投入を実施する考え。 [温暖化防止会議 インドで開幕] 02.10.22) 地球温暖化対策の国際的な仕組みを語し合う国連気候変動枠 組み条約第 8 回締約国会議(COP8)が 23 日、ニューデリーで開幕する。CO2 などの排出削減目標を定 めた温暖化防止・京都議定書の発効を前に先進国、途上国双方の取り組み強化を目指す。温暖化ガス 30 の排出権を企業、国家間で取り引きする「排出権ビジネス」の具体像をどこまで詰められるかも焦点 (朝日 02.10.23、日経 02.10.24) となる。 [家庭ごみ 1 年で 51%削減] 東京都日野市は、2000 年 10 月から 1 年間で、家庭系可燃物・不 燃物の 51.1%削減に成功した。ダストボックス方式による収集から戸別収集への転換、有料化など を柱とする「ごみ改革」を推進した結果で、東京の多摩 30 市町村の中で、実施前にワースト 1 だっ た資源化(リサイクル)率、不燃ごみ量などを改善した。 [アオコ毒素を高速分解] (化工日 02.10.23) アオコが出すミクロキスチンの毒性は青酸カリの数十倍強力で、発が ん性も報告され、悪臭はもとよりその毒素による人や家畜への被害が近年、世界的に注目されている。 筑波大学の杉浦則夫助教授のグループと国立環境研究所が 1999 年 7 月に霞ヶ浦で見つけたバクテリ ア(細菌)は、暫定基準(1 リトッル 当たり 1,000 分の 1mg)の 1,000 倍のミクロキスチンを、2 時間半で分解で (読売(夕) 02.10.23) きることがわかった。 [欧州 WEEE・RoHS 指令最終合意 06 年から 6 物質禁止] 欧州の WEEE 指令(電気・電子機 器類の廃棄物に関する欧州指令)と RoHS 指令(電気・電子機器類の有害物質の規制に関する指令)が 調停委員会を通過、欧州議会・EU 連合理事会でも最終合意された。6 物質(鉛、水銀、カドミウム、 六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニル)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル))の禁止を盛り込んだ RoHS 指令は、実施時期が 1 つの焦点だったが、最終的に 2006 年 7 月 1 日以降で合意された。今回 の指令には、メーカーの拡大生産者責任が盛り込まれたほか、臭素系難燃剤についてはデカ BDE(デ カブロモジフェニルエーテル)が来年終了予定のリスクアセスメントの結果を待って判断することで 合意、法規制にリスクアセスメントの考え方が反映された。 [FRP 廃船リサイクル 来月に総合実証試験] (化工日 02.10.24) 国土交通省は、11 月に「FRP 廃船高度リサイク ルシステム構築プロジェクト」の総合実証試験を行う。同プロジェクトは、使用ずみ FRP 製プレジ ャーボートなどの不法投棄、放置艇の沈廃船化などによる社会的な問題に対処するため、2000 年度か ら実施されている。実証試験の目的は、2000 年度からのリサイクル要素技術開発の成果の実証、リサ イクル処理フローの検証、処理コストの推計およびコスト削減方策の検討を行うため。 (化工日 [ベンゼン 02.10.24) 全国的に濃度低下] 環境省は、2001 年度に地方公共団体が実施した有害汚染物質の 大気環境モニタリング調査結果をまとめた。全国の平均濃度はベンゼンが 2.2μg/m2、トリクロロエ チレンが 1.3μg/m2、テトラクロロエチレンが 0.52μg/m2、ジクロロメタンが 3.0μg/m 2 となってお (化工日 り、いずれも環境基準値を下回っている。 02.10.24) [PCB 廃棄物量公表] PCB(ポリ塩化ビフェニール)を使った変圧器やコンデンサーなどの PCB 廃 棄物について、環境省は 23 日、全国の事業所の保管状況をまとめた。発電所や工場で使われていた 高圧変圧器は約 1,580 事業所で計約 1 万 6,500 台、高圧コンデンサーは約 3 万 5,650 事業所で約 22 万台、PCB や PCB を含む油は 635 事業所に約 15 万 5,000t あった。 (日経・朝日 02.10.24) [大気汚染物質自主管理計画実施状況] 経済産業省は「有害大気汚染物質に関する自主管理計画」 (第二期)の実施状況をまとめた。2001 年度実績では、36 の計画のうち 25 計画が実施初年度で 2003 年度目標を達成した。対象 12 物質の排出量を単純加算した総排出量は 2 万 4,000t で、基準年より 37% 31 削減され、2003 年度目標の 95%に達している。化学工業業界の対象物質別排出削減状況は次の通り。 ( )内は 2003 年目標に対する達成率。目標を達成した物質 - テトラクロロエチレン(145%)、ト リクロロエチレン(124%)、ジクロロメタン(114%)、アセトアルデヒド(109%)、順調に削減が進んで いる物質 - ベンゼン(95%)、アクリロニトリル(92%)、EDC(84%)、エチレンオキサイド(74%)、 VCM(73%)、1,3-ブタジエン(64%)、クロロホルム(56%)。基準年より排出が増加した物質 - ホルム (化工日 アルデヒド(-32%)。 02.10.25) [ディーゼル排ガス規制対応の浄化装置量産] 窯業大手がディーゼル車の排ガスを浄化する DPF と呼ばれる装置を欧州で量産する。イビデンが 10 月にフランスで現地生産を開始、日本ガイシも来 年をめどに東欧に工場を新設する。欧州ではディーゼル車の環境規制強化で DPF 市場が急拡大する 見通し。旭硝子も新製法を開発、新規参入するなど日本企業が攻勢をかける。 [土壌直接摂取に基づく重金属溶出量試験 対策法施行で提案] (日経 02.10.25) 2003 年 1 月に施行される土壌 汚染対策法に関連し、 「土壌直接摂取による対象重金属の取り込みを考慮するべきは、ヒトの消化管内 で起こる事象に沿ったものとすべき」とする提案があった。東京大学大学院新領域創成科学研究科・ 環境学専攻の吉永淳氏が日本環境化学会の「土壌・底質汚染研究グループ講演会 - 土壌汚染の調査 - 」の中で述べた。具体的には、中央環境審議会答申で提案されている分析法に対し、六価クロム以 外の重金属の溶出試験では、胃液の塩酸濃度と同程度の塩酸を抽出溶媒とし、固液比は 1 万、浸とう 時間 4 時間程度などが適するのではないかとしている。 [NKK のガス化溶融炉 (化工日 02.10.28) 5 施設試運転] NKK が 2000 年度に連続受注し建設・工事を進めてきた 高温ガス化直接溶融炉 5 施設のうち、3 施設が相次いで試験運転を開始した。11 月には 2 施設も試験 運転に入る予定で、来年 3 月の完成・引き渡しに向け、5 施設の調整運転が進められる。NKK のガス 化溶融炉は、溶融など鉄鋼技術をベースに、実績のあるストーカー炉、流動床炉などの廃棄物処理技 術を組み合わせたシャフト炉式ガス化溶融炉。一般廃棄物(都市ごみ)のみならず、一度焼却した後の灰 や埋め立て処分されたごみなどを処理でき、しかも、ダイオキシンなどの有害物質の発生を抑えるこ (化工日 とができる。 [家電リサイクル 02.10.29) 初年度は 855 万台を回収] 家電リサイクル法の施行初年度に全国の指定取引 所で引き取った廃家電 4 品目は合計で約 855 万台となった。経済産業省と環境省がまとめた家電リサ イクル法の施行状況によるもので、廃家電別ではエアコン 133 万台、テレビ 308 万台、冷蔵庫 219 万台、洗濯機 193 万台となっている。このうち約 837 万台が現在稼働している 40 の家電リサイクル (化工日 プラントで再商品化処理された。 [複写機の樹脂筐体 欧でリサイクル試験] 02.10.29) リコーは、樹脂メー力―のユーエムジー・エービ- エスなどと連携し、複写機の樹脂筐体をリサイクルする欧州での実証試険に乗り出した。独の環境ラ ベルであるブルーエンジェルマーク(BAM)の改定を控え、臭素系難燃剤を使った ABS 樹脂のリサイ クル優位性を実証することで、BAM の臭素フリー化回避へ一石を投じる。 (化工日 02.10.29) [東京大気汚染訴訟] 大気汚染による健康被害の原因を自動車の排ガスに限り追及した「東京大気 汚染訴訟」の判決が 29 日、東京地裁であった。高橋利文裁判長は国と東京都、首都高速道路公団の 責任を一部認め、原告 99 人のうち公害健康被害補償法の未認定患者 1 人を含む 7 人に計 7,920 万円 32 の支払いを命じた。自動車メーカーに対する賠償と汚染物質の差し止め請求は棄却した。 (日経(夕)・読売(夕)・朝日(夕) 02.10.29、産経・読売・化工日 02.10.30) [天然ガス車用エコ・ステーション 大都市圏拡大] 天然ガス供給拠点となるエコ・ステーショ ンの設置が拡大、とくに大都市圏に集中する傾向が強く、関東 4 都県だけで全体の 4 割に達すること が分かった。これは東京都を中心に新たなディーゼル排ガスの規制強化を控えていることや今年度か ら総額 170 億円規模の国の補助事業が継続されるなど、追い風にあることが好影響している。ただ、 今後とも拡大するかどうかは、引き続き NGV(天然ガス車)の市場普及が決め手。(化工日 [東京モーターショウ開幕] 02.10.30) 東京大気汚染訴訟の判決日と重なった商用車の東京モーターショウ の初日は、自社の環境技術を強調する姿が目立ち、環境技術が各社の生き残りのカギを握っているこ とを鮮明にした。国内では 05 年から、NOX と PM の規制値を両方とも世界で最も厳しくする「新長 期目標」が導入されるが、規制をクリアするため、各メーカーともエンジンの改良や排ガス処理のフ ィルター開発に総力を挙げている。 (朝日 02.10.30) 常温・常圧で 100w] エネルギー関連機器開発の水素エネルギー研究所と工学院大学 [燃料電池 は常温常圧で持ち運びができる液体状燃料を利用した燃料電池を開発した。出力は 10w と 100w 級の 2 種類で、電機会社などと協力し、携帯関連機器や小型電動車両向けに 3 年以内の実用化を目指す。 (日経 [東京都 改善進まぬ SPM 汚染] 02.10.30) 首都圏では、自動車の排ガスに起因する大気汚染の改善が進ま ない。とくに、ディーゼル車から排出される黒いすす状の浮遊粒子状物質(SPM)の汚染は深刻。首都圏 の幹線道路沿いの環境はいぜん厳しく、SPM の環境基準達成率は 2000 年度から 2 年連続で悪化した。 都は環境確保条例施行に合わせ、隣県の埼玉、千葉、神奈川各県と連携、ディーゼル車の乗り入れを規 制することにしており、本格的な対策は緒についたばかり。 [食品廃棄物 再利用へ技術開発] (化工日 02.10.30) 農林水産省は食品産業による高付加価値戦略を推移するため、 2003 年度から新たに食品資源循環システム構築技術開発プロジェクトを開始する。食品廃棄物の再資 源化に向け、効率的で環境対応に適する付加価値の高い素材生産技術やその品質評価技術の開発を 5 ヶ年計画で行う。具体的な開発テーマとしては、高度再生・変換利用技術、品質評価技術、生分解性素 材の食品容器包装活用技術、運搬・分別技術の 4 分野。 (化工日 02.10.30) [生物の機能使い次世代燃料電池] 財団法人の地球環境産業技術研究機構と関西電力、東京大学な どは、生物の機能や仕組みを利用した次世代のエネルギー・環境機器の共同開発に乗り出す。燃料電池 の研究では、土壌などに生息する水素合成細菌の能力を遺伝子組み換え技術で高め、細菌の生み出す水 素を利用する小型の燃料電池を目指す。また、植物が分子レベルで効率よく電子を受け渡してエネルギ ーを作り出す光合成の仕組みを研究し、発電効率が現在より 2 倍以上高い小型太陽電池も開発する。バ イオセンサーでは、複数のにおいを同時にかぎ分けられる人の鼻の仕組みなどを参考にして、ダイオキ シン類などを検出できるような高感度センサーを目指す。 [除草剤でメス化広がる] (日経(夕) 02.10.30) 日本でも使われている除草剤のアトラジンの影響で、カエルのメス化が 米国各地で進んでいるとの調査結果を、米カリフォルニア大バークリー校の研究グループが 31 日発行 の英科学誌「ネイチャー」に発表した。同校の研究グループは、カエルが卵からオタマジャクシになる 33 まで、アトラジンを含む水溶液で育てた。アトラジン濃度が 0.1ppb という低濃度でも、オスに卵子の (毎日 元になる細胞ができたり、生殖組織の発達が遅れる等のメス化の現象が生じた。 [大気・水・環境負荷分野 評価技術手法を整理] 02.10.31) 環境省は 29 日、「大気・水・環境負荷分野」 について、環境影響評価技術検討会報告書を発表した。大気・水・環境負荷分野の環境保全措置の考え 方については「事業に係る環境保全について適正な配慮がなされることを確保」という目的を「環境保 全措置は、環境影響評価制度の中で最も重要な位置付けにあることを認識する必要がある」とした。環 境保全措置の立案の手順として、「事後調査の検討」を新たに加え、環境保全方針の設定→環境計画の 段階に応じた環境保全措置の検討→他の環境要素への影響の確認→事後調査の検討 - としている。評 価の考え方では、従来の「基準又は目標との整合に係る評価」から「回避、低減に係る評価」に変更さ (化工日 れている。 02.10.31) [環境対応の自動車塗装スタート] マツダは、従来比 15%のエネルギー消費量低減(CO2 換算)、 VOC(揮発性有機化合物)排出量では約 45%の大幅削減が可能な自動車ボディー省塗装ラインを開発、 国内の主要生産車へのライン適用を本格スタートした。従来の自動車ボディー塗装工程にあった塗料の 中塗りプロセスを上塗り工程へ集約、連続塗装後、一度に焼き付け乾燥させる新手法。乾燥炉などで消 費していた電力エネルギーや塗料総量、コストを削減しつつ塗装品質はキープできるのが特徴。 (化工日 02.10.31) [ダイオキシン発生抑える独自焼却炉] 機械製造・販売の前島工業所はダイオキシン類の発生を抑 えた独自開発の焼却炉を中国と東南アジアで販売する。焼却炉は灰が舞い散らないようにポンプで空気 を吸い出しながら酸素を少ない状態にしてゴミを蒸し焼きにするのが特徴。また、未燃焼ガスを再度燃 や す第 2 燃焼室を設けることで、ダイオキシンの生成をほぼゼロに抑えたという。 [環境基準 200 倍のトリクロロエチレン検出] (日経 02.10.31) 茨城県取手市にあるキャノン取手事業所の敷地内 で、環境基準の 200 倍に当たるトリクロロエチレンが地下水から検出されていたことが 30 日、明らか になった。同社は 98 年に地下水から基準値(0.03ppm)を上回る 0.14ppm を検出して県へ報告したが、 同社、県とも公表していなかった。99 年には 6ppm、今年に入っても 2.4ppm と高濃度の検出が続き、 (毎日・産経 02.10.31) 公表に踏み切った。 34
© Copyright 2026 Paperzz