2008年5月29日訂正版

タダノグループ
中期経営計画
08年度~10年度
~ 世界に、そして未来に誇れる企業を目指して ~
目次
Ⅰ部 事業目的と10年の計
Ⅰ部 事業目的と10年の計
Ⅱ部
Ⅱ部 中期経営計画(08-10)
中期経営計画(08-10)
Ⅰ-1.
Ⅰ-1. 事業目的
事業目的
Ⅱ-1.
Ⅱ-1. 基本戦略
基本戦略
Ⅰ-2.
Ⅰ-2. ビジョン
ビジョン
Ⅱ-2.
Ⅱ-2. 事業戦略
事業戦略
Ⅰ-3.
Ⅰ-3. 長期目標
長期目標
Ⅱ-3.
Ⅱ-3. 数値計画(08-10)
数値計画(08-10)
Ⅰ-4.
Ⅰ-4. 長期三大テーマ
長期三大テーマ
Ⅱ-4.
Ⅱ-4. 10年度売上計画(製品セグメント別)
10年度売上計画(製品セグメント別)
Ⅰ-5.
Ⅰ-5. 成長のアウトライン
成長のアウトライン
Ⅱ-5.
Ⅱ-5. セグメント競争戦略
セグメント競争戦略
Ⅱ-6.
Ⅱ-6. 海外事業戦略(グローバル60)
海外事業戦略(グローバル60)
Ⅱ-7.
Ⅱ-7. 地域別当社シェア(07年/10年暦年ベース)
地域別当社シェア(07年/10年暦年ベース)
Ⅱ-8.
Ⅱ-8. その他の個別戦略
その他の個別戦略 1
1
Ⅱ-9.
Ⅱ-9. その他の個別戦略
その他の個別戦略 2
2
Ⅰ部 事業目的と10年の計
1
Ⅰ-1.事業目的
経営理念の実現
私たちタダノグループは、企業の行動指針「CSR憲章」と個人の行動指針「タダノValue」
に則って事業活動を行い、「経営理念」を実践します。
経営理念
創
造
工夫による前進と誇りうる品質のために創造しましょう
奉
仕
顧客の利益と住みよい社会の建設のために奉仕しましょう
協
力
私達の幸福と堅い心の結びつきのために協力しましょう
2
Ⅰ-2.ビジョン
世界に、そして未来に誇れる企業を目指して
3
Ⅰ-3.長期目標
LE世界No.1を目指す
LEとはタダノグループがこれから目指す新たな事業領域のこと。
これまで建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車と商品で表現していたが、
今後は“吊る”“持ち上げる”といった機能に着目し、
(移動機能付)抗重力・空間作業機械
=(LE)Lifting Equipment
と定義する。
LE業界各社の事業分野
イン ダス
会社名
油圧式 クロー ラ タワー 直伸式 折曲式
高所 テレハン 天井 港湾 ク オフショア
トリアル
クレー ン クレー ン ク レー ン クレー ン ク レー ン 作業車 ドラー ク レー ン レー ン クレー ン
クレー ン
A社
B社
C社
タダノ
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
4
Ⅰ-4.長期三大テーマ
LE世界No.1
社風の構築
学習し、成長しつづける組織文化の構築
競争力の強化
ブランド力の強化
商品力の強化
収益力の強化
事業構造の転換
エリアの拡大
分野の拡大
商品概念の拡大
5
Ⅰ-5.成長のアウトライン
今後10~15年後を目処に、LE世界No. 1へ
6
Ⅱ部 中期経営計画(08-10)
7
Ⅱ-1.基本戦略
市場変動を乗り越え、新たな成長軌道へ
エリア・分野・商品概念の拡大
グローバル化の推進
LE新事業の開拓
ライフバリューの向上
品質とサービスの強化
開発力の強化
VEの推進
ブランド力・商品力
・収益力の強化
経営理念の実践
自律的風土の醸成
人財の育成
学習し、成長しつづける
組織文化の構築
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Ⅱ-2.事業戦略
事業構造の転換
◆ エリアの拡大
AC・RC・TCのグローバルプレゼンス強化
建設用クレーンのグローバル化
車両搭載型クレーンのグローバル化 直伸式のエリア拡大と折曲式への取り組み
高所作業車の国内ポジション強化と
グローバル化
国内での地固め、収益性の向上
◆ 分野の拡大
LE新事業の推進
LE新事業の開拓
NEXT事業の拡大
建機周辺・コンポーネント事業の強化
◆ 商品概念の拡大
トータルライフ事業の拡大
中古クレーン循環システムの強化、
動態管理システム活用等総合サービス事業拡大
※ACはオールテレーンクレーン、RCはラフテレーンクレーン、TCはトラッククレーンを指し、建設用クレーンの種類です。
9
Ⅱ-3.数値計画(08-10)
07年度
実 績
売
10年度
計 画
高
1,743億円
1,800億円
2,000億円
国
内
928億円
882億円
840億円
海
外
815億円
918億円
1,160億円
率
46.8%
51%
58%
率
75.1%
76.0%
76.5%
益
179億円
165億円
200億円
海
上
08年度
計 画
外
売
売
上
経
上
高
原
常
比
価
利
経
常
利
益
率
10.3%
9.2%
10.0%
当
期
純
利
益
116億円
101億円
120億円
産
1,774億円
10
10.6%
1,850億円
2,130億円
9.1%
9.6%
債
63億円
26億円
51億円
率
49%
51%
53%
設備投資(除リース契約)
81億円
84億円
57億円
減
19億円
27億円
31億円
総
資
R O A( 経常 利益 ベース)
実
自
質
有
己
価
利
資
子
本
償
負
比
却
費
◆ 想定レート(100円/US$、155円/EUR)
※中国事業は、油圧部品合弁を連結対象、建設用クレーン合弁会社を連結対象外としております。
※設備投資は、可能性のあるものをすべて織り込んだ計画で、この範囲で都度判断し、実施して参ります。
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Ⅱ-4.10年度売上計画(製品セグメント別)
(百万円)
250,000
建設用クレーン
高所作業車
空気圧機器事業
車両搭載型クレーン
建機事業その他
その他事業
( 単位: 百万円)
07 年度実績
金額
建設用
クレーン
200,000
200,000
174,360
150,000
33,478
16,000
金額
60 .2 % 1 36 ,5 00
比較増減
比率
金額
増減率
68 .2%
3 1 ,49 7
3 0 .0%
75 0
4 .9%
1 5,2 50
8 .7 %
16 ,0 00
8 .0%
高所作業車
1 4,9 57
8 .6 %
12 ,5 00
6 .3%
その他
3 3,4 78
19 .2 %
35 ,0 00
17 .5%
1 ,52 2
4 .5%
建機事業
1 6 8,6 89
96 .7 % 2 00 ,0 00
10 0%
3 1 ,31 1
1 8 .6%
クレーン
12,500
比率
1 0 5,0 03
車両搭載型
35,000
1 0 年度計画
- 2 ,45 7 -1 6 .4%
14,957
15,250
100,000
136,500
50,000
空気圧機器
事業
3,0 70
1 .8 %
-
-
- 3 ,07 0
-
その他事業
2,6 00
1 .5 %
-
-
- 2 ,60 0
-
105,003
合計
1 7 4,3 60
海外売上比率
10 0 % 2 00 ,0 00
4 6.8 %
5 8%
10 0%
2 5 ,64 0
1 4 .7%
11 .2%
※空気圧とその他事業(㈱ニューエラーの事業)は、08年4月1日付で事業を譲渡しました。
0
07年度実績
10年度計画
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Ⅱ-5.セグメント競争戦略
世界№1ポジションの確立
1.建設用クレーン
当面、国内は堅調、海外は旺盛な需要を見込む。
・国内:トップポジションの強化、収益力の強化
・海外:ビジネスエリアの拡大と販売・サービスネットワークの強化
今後 3年間で、国内海外で17機種の新製品やモデルチェンジ製品投入。(AC3、RC10、TC4機種)
総合力の強化とグローバル展開
2.車両搭載型クレーン
国内は、09年度をボトムに需要横ばいを見込む。
・国内:トップポジションの強化、SS事業(車両運搬車)の本格展開
・海外:販売ネットワークの拡大によるグローバル展開
3.高所作業車
国内取組み強化とグローバル化の布石
国内トラック搭載タイプは、08年度以降需要弱含みを見込む。
・国内:通信、電力・電工市場、レンタル向け取組み強化
・海外:市場調査とグローバル化の布石
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Ⅱ-6.海外事業戦略(グローバル60)
◆ グローバル60 (海外売上高比率60%以上を目指す)
3年後(10年度) 50%以上
6年後(13年度) 60%以上
1.輸出事業の拡大
主力市場深耕、新興市場本格展開
2.欧州事業の拡充
建設用クレーンシェア16%以上、グローバルACフルレンジ化
3.北米事業の強化拡大
建設用クレーンシェア13%以上、販売サービス体制の強化
4.中国事業の基盤確立
油圧部品合弁の早期安定化、建設用クレーンシェア10%以上
11年度TC1,500台体制構築
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Ⅱ-7.地域別当社シェア(07年/10年暦年ベース)
◆ グローバルシェア
07年 22.3% → 10年 シェア26%
※総需要に、中国、ロシア国産の
(総需要 07年 10,091台 → 10年 11,580台) 建設用クレーンは含まず。
◆ 欧州 総需要07年2,485台→ 10年2,500台
シェア 11.3%→ 16%
07年
◆ 北米 総需要2,988台→ 3,250台
シェア 10.1%→ 13%
TADANO
10年
TADANO
TADANO
TADANO
◆ 中東・アフリカ 総需要1,252台→ 1,715台
◆ アジア(日本含む) 総需要2,681台→ 3,145台
シェア 46.3%→ 46%
シェア 24.2%→ 28%
TADANO
TADANO
TADANO
TADANO
◆ その他 総需要685台→ 970台
シェア 17.4%→ 27%
TADANO
TADANO
※数値はISC(AEM/CEMA/FEM)データによる当社推定及び当社予測値。その他は、中南米、ロシア、オセアニア
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Ⅱ-8.その他の個別戦略 1
◆ NEXT事業戦略
建機周辺事業の拡充とLE新領域の開拓
1.鉄道・リフター分野の拡充、強化
2.コンポーネント事業(シリンダ、ブーム等)の体制再構築
3.LE新事業の開拓 ◆ サービス戦略
グローバルサービス体制の構築
1.世界最適部品供給体制の構築
2.国内サービス工場の強化と海外サービスネットワークの整備
◆ トータルライフ戦略
製品ライフバリューの向上
1.中古クレーン循環システムの強化(グローバル体制)
2.リニューアル事業の強化
3.HELLO NETやNEXT SUPPORT体制の構築
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Ⅱ-9.その他の個別戦略 2
◆ ものづくり戦略
・全社総力をあげてQCDの追求→品質向上、コストダウン、受注生産の取組み ◆ VE戦略
・価値創造とコスト低減の全社活動→売上原価率74%以下、販管費比率13%以下
注)ものづくり戦略とVE戦略は、推進中の生産改革プロジェクトとVE活動をグループ内で横展開。
● 生産改革プロジェクト(06年6月~)
㈱OJTソリューションズ(トヨタ51%・リクルートグループ49%)指導による生産効率アップへの取り組み、トレーナーによる現場指導(毎週)
現在は、志度工場・多度津工場で展開中。今後、高松工場へ展開予定。
・目標:①RCの生産能力アップ、②生産リードタイム短縮、③生産効率up・個別テーマ(安全・品質・スピードが基本) 『5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)、生産性向上、1人工作業の追求、生産のみえる化、作業要領書作成、工程時間山積みグラフ』
● VE活動(06年4月~)
開発や設計段階からのコストダウンへの取り組み。社内の関係部門にとどまらず、協力工場も巻き込んだ活動。
・基本方針:ものづくりを基にしたVE活動
V(価値)=F(機能)/C(コスト)
・図面改善による生産性改善(①機能維持し構造変更、②部品点数削減、③加工方法変更、④機能自体の変更、⑤調達先変更)
ex.ブーム鋼板の4枚or2枚→1枚板化(加工工数削減)、補強材をプレス加工へ(溶接歪取り工数削減)、ジョイント部品標準化
・現場改善による生産性改善 ex.外注工場での加工方法の変更
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