タダノグループ 中期経営計画 08年度~10年度 ~ 世界に、そして未来に誇れる企業を目指して ~ 目次 Ⅰ部 事業目的と10年の計 Ⅰ部 事業目的と10年の計 Ⅱ部 Ⅱ部 中期経営計画(08-10) 中期経営計画(08-10) Ⅰ-1. Ⅰ-1. 事業目的 事業目的 Ⅱ-1. Ⅱ-1. 基本戦略 基本戦略 Ⅰ-2. Ⅰ-2. ビジョン ビジョン Ⅱ-2. Ⅱ-2. 事業戦略 事業戦略 Ⅰ-3. Ⅰ-3. 長期目標 長期目標 Ⅱ-3. Ⅱ-3. 数値計画(08-10) 数値計画(08-10) Ⅰ-4. Ⅰ-4. 長期三大テーマ 長期三大テーマ Ⅱ-4. Ⅱ-4. 10年度売上計画(製品セグメント別) 10年度売上計画(製品セグメント別) Ⅰ-5. Ⅰ-5. 成長のアウトライン 成長のアウトライン Ⅱ-5. Ⅱ-5. セグメント競争戦略 セグメント競争戦略 Ⅱ-6. Ⅱ-6. 海外事業戦略(グローバル60) 海外事業戦略(グローバル60) Ⅱ-7. Ⅱ-7. 地域別当社シェア(07年/10年暦年ベース) 地域別当社シェア(07年/10年暦年ベース) Ⅱ-8. Ⅱ-8. その他の個別戦略 その他の個別戦略 1 1 Ⅱ-9. Ⅱ-9. その他の個別戦略 その他の個別戦略 2 2 Ⅰ部 事業目的と10年の計 1 Ⅰ-1.事業目的 経営理念の実現 私たちタダノグループは、企業の行動指針「CSR憲章」と個人の行動指針「タダノValue」 に則って事業活動を行い、「経営理念」を実践します。 経営理念 創 造 工夫による前進と誇りうる品質のために創造しましょう 奉 仕 顧客の利益と住みよい社会の建設のために奉仕しましょう 協 力 私達の幸福と堅い心の結びつきのために協力しましょう 2 Ⅰ-2.ビジョン 世界に、そして未来に誇れる企業を目指して 3 Ⅰ-3.長期目標 LE世界No.1を目指す LEとはタダノグループがこれから目指す新たな事業領域のこと。 これまで建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車と商品で表現していたが、 今後は“吊る”“持ち上げる”といった機能に着目し、 (移動機能付)抗重力・空間作業機械 =(LE)Lifting Equipment と定義する。 LE業界各社の事業分野 イン ダス 会社名 油圧式 クロー ラ タワー 直伸式 折曲式 高所 テレハン 天井 港湾 ク オフショア トリアル クレー ン クレー ン ク レー ン クレー ン ク レー ン 作業車 ドラー ク レー ン レー ン クレー ン クレー ン A社 B社 C社 タダノ ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 4 Ⅰ-4.長期三大テーマ LE世界No.1 社風の構築 学習し、成長しつづける組織文化の構築 競争力の強化 ブランド力の強化 商品力の強化 収益力の強化 事業構造の転換 エリアの拡大 分野の拡大 商品概念の拡大 5 Ⅰ-5.成長のアウトライン 今後10~15年後を目処に、LE世界No. 1へ 6 Ⅱ部 中期経営計画(08-10) 7 Ⅱ-1.基本戦略 市場変動を乗り越え、新たな成長軌道へ エリア・分野・商品概念の拡大 グローバル化の推進 LE新事業の開拓 ライフバリューの向上 品質とサービスの強化 開発力の強化 VEの推進 ブランド力・商品力 ・収益力の強化 経営理念の実践 自律的風土の醸成 人財の育成 学習し、成長しつづける 組織文化の構築 8 Ⅱ-2.事業戦略 事業構造の転換 ◆ エリアの拡大 AC・RC・TCのグローバルプレゼンス強化 建設用クレーンのグローバル化 車両搭載型クレーンのグローバル化 直伸式のエリア拡大と折曲式への取り組み 高所作業車の国内ポジション強化と グローバル化 国内での地固め、収益性の向上 ◆ 分野の拡大 LE新事業の推進 LE新事業の開拓 NEXT事業の拡大 建機周辺・コンポーネント事業の強化 ◆ 商品概念の拡大 トータルライフ事業の拡大 中古クレーン循環システムの強化、 動態管理システム活用等総合サービス事業拡大 ※ACはオールテレーンクレーン、RCはラフテレーンクレーン、TCはトラッククレーンを指し、建設用クレーンの種類です。 9 Ⅱ-3.数値計画(08-10) 07年度 実 績 売 10年度 計 画 高 1,743億円 1,800億円 2,000億円 国 内 928億円 882億円 840億円 海 外 815億円 918億円 1,160億円 率 46.8% 51% 58% 率 75.1% 76.0% 76.5% 益 179億円 165億円 200億円 海 上 08年度 計 画 外 売 売 上 経 上 高 原 常 比 価 利 経 常 利 益 率 10.3% 9.2% 10.0% 当 期 純 利 益 116億円 101億円 120億円 産 1,774億円 10 10.6% 1,850億円 2,130億円 9.1% 9.6% 債 63億円 26億円 51億円 率 49% 51% 53% 設備投資(除リース契約) 81億円 84億円 57億円 減 19億円 27億円 31億円 総 資 R O A( 経常 利益 ベース) 実 自 質 有 己 価 利 資 子 本 償 負 比 却 費 ◆ 想定レート(100円/US$、155円/EUR) ※中国事業は、油圧部品合弁を連結対象、建設用クレーン合弁会社を連結対象外としております。 ※設備投資は、可能性のあるものをすべて織り込んだ計画で、この範囲で都度判断し、実施して参ります。 10 Ⅱ-4.10年度売上計画(製品セグメント別) (百万円) 250,000 建設用クレーン 高所作業車 空気圧機器事業 車両搭載型クレーン 建機事業その他 その他事業 ( 単位: 百万円) 07 年度実績 金額 建設用 クレーン 200,000 200,000 174,360 150,000 33,478 16,000 金額 60 .2 % 1 36 ,5 00 比較増減 比率 金額 増減率 68 .2% 3 1 ,49 7 3 0 .0% 75 0 4 .9% 1 5,2 50 8 .7 % 16 ,0 00 8 .0% 高所作業車 1 4,9 57 8 .6 % 12 ,5 00 6 .3% その他 3 3,4 78 19 .2 % 35 ,0 00 17 .5% 1 ,52 2 4 .5% 建機事業 1 6 8,6 89 96 .7 % 2 00 ,0 00 10 0% 3 1 ,31 1 1 8 .6% クレーン 12,500 比率 1 0 5,0 03 車両搭載型 35,000 1 0 年度計画 - 2 ,45 7 -1 6 .4% 14,957 15,250 100,000 136,500 50,000 空気圧機器 事業 3,0 70 1 .8 % - - - 3 ,07 0 - その他事業 2,6 00 1 .5 % - - - 2 ,60 0 - 105,003 合計 1 7 4,3 60 海外売上比率 10 0 % 2 00 ,0 00 4 6.8 % 5 8% 10 0% 2 5 ,64 0 1 4 .7% 11 .2% ※空気圧とその他事業(㈱ニューエラーの事業)は、08年4月1日付で事業を譲渡しました。 0 07年度実績 10年度計画 11 Ⅱ-5.セグメント競争戦略 世界№1ポジションの確立 1.建設用クレーン 当面、国内は堅調、海外は旺盛な需要を見込む。 ・国内:トップポジションの強化、収益力の強化 ・海外:ビジネスエリアの拡大と販売・サービスネットワークの強化 今後 3年間で、国内海外で17機種の新製品やモデルチェンジ製品投入。(AC3、RC10、TC4機種) 総合力の強化とグローバル展開 2.車両搭載型クレーン 国内は、09年度をボトムに需要横ばいを見込む。 ・国内:トップポジションの強化、SS事業(車両運搬車)の本格展開 ・海外:販売ネットワークの拡大によるグローバル展開 3.高所作業車 国内取組み強化とグローバル化の布石 国内トラック搭載タイプは、08年度以降需要弱含みを見込む。 ・国内:通信、電力・電工市場、レンタル向け取組み強化 ・海外:市場調査とグローバル化の布石 12 Ⅱ-6.海外事業戦略(グローバル60) ◆ グローバル60 (海外売上高比率60%以上を目指す) 3年後(10年度) 50%以上 6年後(13年度) 60%以上 1.輸出事業の拡大 主力市場深耕、新興市場本格展開 2.欧州事業の拡充 建設用クレーンシェア16%以上、グローバルACフルレンジ化 3.北米事業の強化拡大 建設用クレーンシェア13%以上、販売サービス体制の強化 4.中国事業の基盤確立 油圧部品合弁の早期安定化、建設用クレーンシェア10%以上 11年度TC1,500台体制構築 13 Ⅱ-7.地域別当社シェア(07年/10年暦年ベース) ◆ グローバルシェア 07年 22.3% → 10年 シェア26% ※総需要に、中国、ロシア国産の (総需要 07年 10,091台 → 10年 11,580台) 建設用クレーンは含まず。 ◆ 欧州 総需要07年2,485台→ 10年2,500台 シェア 11.3%→ 16% 07年 ◆ 北米 総需要2,988台→ 3,250台 シェア 10.1%→ 13% TADANO 10年 TADANO TADANO TADANO ◆ 中東・アフリカ 総需要1,252台→ 1,715台 ◆ アジア(日本含む) 総需要2,681台→ 3,145台 シェア 46.3%→ 46% シェア 24.2%→ 28% TADANO TADANO TADANO TADANO ◆ その他 総需要685台→ 970台 シェア 17.4%→ 27% TADANO TADANO ※数値はISC(AEM/CEMA/FEM)データによる当社推定及び当社予測値。その他は、中南米、ロシア、オセアニア 14 Ⅱ-8.その他の個別戦略 1 ◆ NEXT事業戦略 建機周辺事業の拡充とLE新領域の開拓 1.鉄道・リフター分野の拡充、強化 2.コンポーネント事業(シリンダ、ブーム等)の体制再構築 3.LE新事業の開拓 ◆ サービス戦略 グローバルサービス体制の構築 1.世界最適部品供給体制の構築 2.国内サービス工場の強化と海外サービスネットワークの整備 ◆ トータルライフ戦略 製品ライフバリューの向上 1.中古クレーン循環システムの強化(グローバル体制) 2.リニューアル事業の強化 3.HELLO NETやNEXT SUPPORT体制の構築 15 Ⅱ-9.その他の個別戦略 2 ◆ ものづくり戦略 ・全社総力をあげてQCDの追求→品質向上、コストダウン、受注生産の取組み ◆ VE戦略 ・価値創造とコスト低減の全社活動→売上原価率74%以下、販管費比率13%以下 注)ものづくり戦略とVE戦略は、推進中の生産改革プロジェクトとVE活動をグループ内で横展開。 ● 生産改革プロジェクト(06年6月~) ㈱OJTソリューションズ(トヨタ51%・リクルートグループ49%)指導による生産効率アップへの取り組み、トレーナーによる現場指導(毎週) 現在は、志度工場・多度津工場で展開中。今後、高松工場へ展開予定。 ・目標:①RCの生産能力アップ、②生産リードタイム短縮、③生産効率up・個別テーマ(安全・品質・スピードが基本) 『5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)、生産性向上、1人工作業の追求、生産のみえる化、作業要領書作成、工程時間山積みグラフ』 ● VE活動(06年4月~) 開発や設計段階からのコストダウンへの取り組み。社内の関係部門にとどまらず、協力工場も巻き込んだ活動。 ・基本方針:ものづくりを基にしたVE活動 V(価値)=F(機能)/C(コスト) ・図面改善による生産性改善(①機能維持し構造変更、②部品点数削減、③加工方法変更、④機能自体の変更、⑤調達先変更) ex.ブーム鋼板の4枚or2枚→1枚板化(加工工数削減)、補強材をプレス加工へ(溶接歪取り工数削減)、ジョイント部品標準化 ・現場改善による生産性改善 ex.外注工場での加工方法の変更 16
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