第1章 前提条件 1.計画の目的と内容 (1) 計画策定の背景と目的 ・ 下野市においては、合併に伴う都市計画の枠組みの再構築を図るとともに、将来に向 けて、旧3町の特性を活かし、新たな都市づくり・まちづくりを進めていく上での基本 的な方向性を明確化するため、 『都市計画マスタープラン』を策定します。 ・ なお、策定に当たっては『下野市総合計画』 『国土利用計画下野市計画』との整合を 図り、将来像や基本理念等を十分に反映させるとともに、実効性のある計画とすること を目指します。 (2) 都市計画マスタープランの概要 ・ 『下野市都市計画マスタープラン』は、都市計画法に定められた「市町村の都市計画 に関する基本的な方針」として『下野市総合計画』に即し、県が定めた「宇都宮都市計 画区域マスタープラン」 「小山栃木都市計画区域マスタープラン」を踏まえて策定しま す。 ・ 都市計画マスタープランは、主に、次のような4つの役割を担っています。 ◎ 市町村と住民が、地域の特性や課題を踏まえたうえで、都市計画部門での将来像 を具体的に示します。 ◎ 具体的な将来像を示すことにより、住民の都市計画に対する理解を助け、参加と 協力を促します。 ◎ 将来像という大きな目標を達成するための、個別の都市計画の関係を示します。 ◎ 市町村の定める都市計画は都市計画マスタープランに即したものであることが求 められます。都市計画マスタープラン自体に法的な拘束力はありませんが、法的な 拘束力を持つ個別の都市計画の根拠となるものです。 ・ 都市計画マスタープランでは、 「下野市総合計画」のうち、都市計画に関する分野(主 に“都市基盤部門” )を対象とします。 ・ 都市計画の分野とは、主に次の4つに関する施策を言います。 「土地利用」市街化区域、用途地域などの土地利用に関するもの 「都市施設」道路、公園・緑地などの整備に関する計画・手続きと実際の施行に関す るもの 「市街地開発事業」土地区画整理事業、工業団地造成事業などの面的な開発事業に関 するもの 「保全」農地・樹林地・河川・景観などの保全に関するもの ・ 「下野市総合計画」は8年間(平成20∼27年)の対象期間を設定していますが、都市 計画マスタープランはそれ以降の長期的期間を設定します。これは、都市計画に関わる 事業が、実現までに長期間を必要とするものが多く、これらの個別事業を計画・実施し ていく上で、下野市のまちづくりとして長期に渡って基調とするべき基本理念・基本方 針を明確にするためです。 1 【上位計画等と都市計画マスタープランの関係】 国土利用計画栃木県計画 都市計画区域マスタープラン(宇都宮、小山栃木) *栃木県策定 国土利用計画下野市計画 整合を 図る 下野市総合計画 都市基盤部門 保健福祉分野 教育文化分野 生活環境分野 産業分野 地域社会分野 行財政分野 …等 踏まえて策定する 都市マス自体に法 的な拘束力はない 都市計画マスタープラン 下野市の都市計画に関す る基本的な方針 ●前提条件 ●重点課題 ●全体構想 ●地域別構想 ●実現方策 等 根拠となる 法的な拘束力を 持つ制度・事業 個別都市計画の推進 土地利用(用途地域など) 都市施設 (道路・公園など) 市街地開発事業 (区画整理・工業団地など) 保全(自然・景観など) *各部門との連携による効率的・効果的な施策展開 住民の理解と参加・協力を得ながら各種施策を展開 (3) 計画の基本的事項 ・ 対象区域都市計画区域(行政区域) :7,458ha(市街化区域:982.0ha) ・ 対象期間目標年次:平成37年(総合計画との整合を図り中間年次:平成27年を設定) (4) 計画の内容 9年度︼ ︻平成 1 第1章 前提条件 1.計画の目的と内容 2.現況特性・上位計画等の把握 3.住民意向の把握 第2章 重点課題 1.現況特性・上位計画等に係る課題の抽出 2.住民意向の反映に係る課題の抽出 3.重点課題の設定 第3章 将来都市像 1.将来都市像の設定 2.計画フレームの設定 3.将来都市構造の設定 第4章 全体構想 1.土地利用の基本方針 2.交通体系整備の基本方針 3.居住環境整備の基本方針 4.自然環境の保全・活用の基本方針 5.景観形成の基本方針 0年度︼ ︻平成 2 第5章 地域別構想 第6章 実現方策 地域別まちづくりの基本構想 (地域1∼6) 1.重点地区・地域別の実現方策 2.整備推進における課題 2 2.現況特性・上位計画等の把握 (1) 位置・地勢・景観・歴史等 ・ 東日本における南北の基幹軸 【位置図】 として機能する「東北自動車 道・国道4号・東北新幹線・東 北本線」、北関東三県の骨格を なす「北関東自動車道」の軸上 に位置しています。 ・ 県の中南部に位置し、北は宇 都宮市、南は小山市、東は上三 川町・二宮町、西は栃木市・壬 生町に接しています。 ・ 市域面積は74.58km2で、全体 的に平坦な地形が特徴です。 ・ 気候は、夏は高温多湿、冬は 低温乾燥の内陸性気候となっ ています。 ・ 景観は、河川と水田が一体と なった自然的な景観、市街地・ 集落等の都市的な景観、下野薬 師寺跡・下野国分寺跡・下野国 分尼寺跡等による歴史・文化の 景観が特徴となっています。 ・ 白鳳時代に下野薬師寺、奈良時代に下野国分寺・国分尼寺が建立されました。市内に は、国指定史跡である下野薬師寺跡・下野国分寺跡・下野国分尼寺跡・小金井一里塚な ど、本市の歴史特性を伝える史跡等が多く残っています。 (2) 人口特性 1世帯人員 (資料:国勢調査) ・ 人口は59,132人、世帯数は19,315世 【人口・世帯数等の推移】 帯(平成17年国勢調査)で、増加の傾 (人、世帯) (人/1世帯) 60,000 6.00 人口 向を示しています。 59,132 57,447 ・ 年齢3区分別では、年少人口が減少、 54,709 50,000 5.00 老年人口が増加となっています。 44,912 46,673 ・ 産業大分類別のでは、第1次・第2 40,000 4.00 次が減少、第3次産業は大きく増加し 3.76 3.65 3.35 ている状況にあります。 3.21 3.05 ・ 通勤・通学の状況では、自市内での 30,000 3.00 割合が50%弱で、県全体の割合と比べ 10ポイント以上低くなっています。 19,315 20,000 2.00 16,335 ・ また、通勤・通学の「流出」 「流出」 17,901 11,946 世帯数 とも、宇都宮市・小山市が多くなって 12,778 10,000 1.00 います。 0 0.00 S60 3 H2 7 12 17 (3) 産業特性 ・ 農業は、野菜・稲作を中心に首都圏への近郊農業が主体で、農業産出額・農家数・経 営耕地面積とも減少傾向ですが、経営耕地面積当たり産出額は増加に転じています。 ・ 商業は、身近な買い物は市内で、趣向品などの特別な買い物などは宇都宮・小山等の 大規模な商業拠点に流出している状況にあります。 ・ 工業は、事業所・従業者数とも減少傾向、製造品出荷額等は増減を繰り返している状 況にあります。工業用地面積は、過去20年間で大幅な増加を示しています。 ・ 観光は、天平の丘公園やグリムの里・グリムの森などの地域資源を活用した取り組み が進められていますが、観光客入込数は、平成16年以降は減少傾向を示しています。 (4) 交通特性 ・ 主要な道路としては、北関東自動車道・国道4号・新4号国道・国道352号や周辺市 町と連携する県道等となっています。 ・ JR宇都宮線により東京と約70∼90分で結ばれ、首都圏の通勤圏に含まれます。駅の 利用者は、自治医大駅が増加、小金井駅・石橋駅が増加から減少に転じています。 ・ また、バスは、市内の主要な施設を結ぶ福祉バスが運行されています。路線バスは、 小山コミュニティバス1系統と民間による4系統が運行されています。 (5) 都市基盤整備状況等 ・ 市街化区域は982.0haで、行政区域面積に対する面積割合は13.2%です。 ・ 用途地域については、市街化区域(982.0ha)において指定され、内訳としては、住 居系が658.5ha(市街化区域の67.1%)、商業系が51.4ha(同5.2%)、工業系が272.1ha (同27.7%)となっています。 ・ なお、石橋第一∼第三工業団地において特別工業地区建築条例が定められています。 ・ 面的整備は、土地区画整理事業の施行済が6地区、施行中が3地区となっているほか、 工業団地が6地区整備済(100%分譲済)となっています。 ・ 都市計画道路は36路線ですが、全体の約30%強が未整備の状況にあります。 ・ 市道整備については、適宜、整備・維持・補修が行われているほか、「幹線道路整備 計画」において全市的な整備方針を策定しています。 ・ 公園・緑地・広場等については、都市計画公園・緑地をはじめ、計118箇所が整備さ れています(*整備中:7箇所) 。 ・ 上水道は、上位計画に基づく整備が行われ、普及率は平成20年4月現在で約95%とな っています。下水道も、上位計画に基づく整備が行われ、普及率は平成20年4月現在で 約84%となっています。 ・ 河川は、鬼怒川・田川・姿川等の河川が流下し、水田地帯には農業用水が整備されて います。河川沿いには、姿川アメニティパーク・姿川サイクリングロード、田川サイク リングロード等が整備されています。 ・ 教育施設については、小学校12校、中学校4校、県立高校1校となっています。 ・ ごみ処理施設については、宇都宮市及び小山広域組合の事業により実施しています。 ・ 公共交通施設等の交通バリアフリー整備については、市内の3駅において整備が実施 されており、駅周辺の道路においても一部整備が実施され、利用環境向上を図っていま す。 4 (6) 上位計画等の把握 ・ 「首都圏整備計画」 (平成18年9月) 「関東北部地域」については、 「都市的な活力と田園的な魅力を兼ね備えた、自立 性の高い地域の整備」 「特色ある産業、文化の蓄積を有する地域の拠点となる都市群の 育成・整備」 「北関東自動車道に沿った都市群相互の連携、軸状に拠点が連携する地域 の形成」などが、地域整備の基本的な考え方として掲げられています。 本市は都市開発区域に位置づけられており、 「一般国道4号・352号」 「主要地方 道栃木二宮線」の整備が位置づけられています。 ・ 「栃木県総合計画“とちぎ元気プラン 20062010” 」 (平成18年2月) 将来像として「活力と美しさに満ちた郷土“とちぎ” 」を掲げ、 「国土交流拠点」 「コ リドールネットワーク」 「特色ある地域づくりと交流・連携」 「広域交流・連携」を県 土の姿・デザインとして示しています。 本市及び本計画に係るものとしては、 「機能的で暮らしやすい市街地の整備・再 生」 「中心市街地の活性化」 「良好な住まい・住環境づくり」 、 「県土60分構想」実現 に向けた交通体系整備、 「美しい景観づくり」 「安全で安心なまちづくり」などが位 置づけられ、具体的な施設としては「県道栃木二宮線・大道泉橋」が位置づけられ ています。 ・ 「宇都宮都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」 (平成16年4月) 都市づくりの基本理念として「県を代表する広域拠点機能の強化」 「広域連携軸を生 かしたまちづくり」 「公共交通ネットワークを生かした総合的な交通体系の構築」 「コ ンパクトで機能的な生活空間の構築」等を示しています。 本市に係る主要用途の配置方針としては、下古山地区及び駅東地区における住宅 地、石橋駅周辺における日常的商業地、石橋第二・第三工業団地における工業地が 位置づけられています。具体的な整備としては、下古山地区・石橋駅周辺地区土地 区画整理事業、上原憩いの森公園の整備などが位置づけられています。 ・ 「小山栃木都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」 (平成16年4月) 都市づくりの基本理念として「東京圏への近接性、広域交通網を生かしたまちづく り」 「公共交通ネットワークを生かした総合的な交通体系の構築」 「観光レクリエーシ ョン拠点の形成」等を示しています。 本市に係る主要用途の配置方針としては、国道4号周辺・小金井駅及び自治医大 駅周辺・仁良川地区における住宅地、小金井駅周辺・自治医大駅周辺における日常 的商業地、柴工業団地・西坪山及び下坪山工業団地における工業地が位置づけられ ています。具体的な整備としては、仁良川地区土地区画整理事業(仁良川公園) 、 都市計画道路(3・5・2小山国分寺線、3・4・4小金井仁良川線等)整備、自治医大西側 アカマツ林の保全、下野国分寺跡・下野国分尼寺跡・下野薬師寺跡の整備・保全な どが位置づけられています。 5 ・ 「小山地区新広域市町村圏計画」 (平成19年3月) 小山市・下野市・野木町の圏域について、 「豊かで健やかな暮らし創造 キラットか がやく新文化交流圏」を将来像に、地域基盤・生活環境等の施策を位置づけています。 本市の都市計画に係る主な施策としては、隣接市町間の道路整備、施行中の土地区 画整理事業の早期完成、ごみ処理施設の検討、石橋・小金井・自治医大駅周辺につい ての地域に密着した利便性の高い商店街整備、下野薬師寺跡周辺・下野国分寺跡・下 野国分尼寺跡周辺等を活かした観光拠点整備などが位置づけられています。 ・ 「下野市総合計画」 (平成20年3月) 「思いやりと交流で創る新生文化都市」を将来像に、人と文化の交流を基調に、市 民と行政が協働して、次代に継承する安全で活力のある生活圏の創造を目指します。 土地利用方針(都市構造)では、 「拠点」 「広域連携軸」を位置づけ、特に「都市 核」として行政機能・文教施設整備等の考え方を示しています。 施策の展開方向としては「心豊かに暮らせる、創造と躍進のまち」 「心安らかに 暮らせる、安全・安心なまち」を掲げ、計画実現のためには住民・行政の「協働」 を基本としています。 ・ 「国土利用計画下野市計画」 (平成20年3月) 国道4号・JR宇都宮線を軸としたエリア(中央地域)については、市街地や交通 利便性などを活かし、市域全体に生活利便性を提供する拠点的機能の実現、中核的 住宅地の確立などの方針を示しています。 上記以外のエリア(東部地域・西部地域)については、自然や農業の環境の保全、 歴史・文化的資源の保全と有効活用などの方針を示しています。 また、宅地の基本方針として、住宅地の保全と適切な整備、既存住宅地の密度向 上、工業地及び商業地等の機能維持と活性化などを示しています。 ・ 「下野いにしえネットワーク整備基本計画」 (平成11年11月) 下野国分寺跡・下野国分尼寺跡・下野薬師寺跡に栃木市の下野国庁跡を加えた“四 跡”について、「浪漫が映える『下野いにしえのさと』づくり」をテーマに、次の重 点プロジェクトを位置づけています。 (本市に係るものを抜粋) プロジェクト名 概 要(主要な施策) 下野国分寺跡・下野国分尼 寺跡ゾーン形成プロジェクト 下野薬師寺跡ゾーン形成 プロジェクト 「史跡下野国分寺跡保存整備基本構想:の早期実現化、小山壬 生線からのアクセス確保、天平の丘公園との連携等 「史跡下野薬師寺跡保存整備基本設計」の早期実現化、新4号 国道・笹原二宮線からのアクセス確保等 いにしえ軸整備プロジェクト 栃木二宮線・笹原二宮線の整備、市街地とのネットワーク化等 水と緑ふれあいプロジェクト 情報発信・地域交流機能の整備、沿道景観整備、周遊ルート・ 案内板の設置、イベント開催等 拠点利用促進プロジェクト 地元団体の支援、巡回展の開催、歩行者のアクセス向上等 広域連携・交流プロジェクト 観光・宿泊機能の充実、PR実施、土産品・特産物の開発等 6 3.住民意向の把握 計画策定に当たり実施した「市民アンケート調査」の結果の概要を整理します。 (1) 調査の概要 ・ ・ ・ ・ ・ 調査対象:下野市全域の18歳以上男女個人 サンプル数:3,000票(無作為抽出) 調査方法:郵送による配布・回収 調査期間:平成19年8月∼9月 回収数:960票(回収率:32.0%) (2) アンケート結果の概要 【生活圏について】 ・ 食料品・日用品などの日常的な買い物については「市内の主要な市街地(石橋・ 自治医大・小金井の各駅周辺) 」を圏域とする割合が大部分となっています。 ・ 上記以外の買い物については「宇都宮・小山方面」の割合が多くなっています。 地域別の特性としては、石橋地域における「宇都宮方面」の割合が非常に多く、南 河内・国分寺地域においては「宇都宮・小山」に分散しています。 ・ 喫茶・飲食等については、石橋地域における「宇都宮方面」 、南河内・国分寺地 域における「宇都宮・小山」への分散に加え、 「市内の主要な市街地」の割合も多 くなっています。 ・ 教養・文化活動等についても同様の傾向となっていますが、小金井駅・自治医大 駅を含む地域において「東京方面」の割合が多くなっているのが特徴です。 ・ 病院等については、 「市内」の占める割合が大部分となっています。 【望ましいまちの姿について】 ・ 全体として「自然環境に恵まれた落ち着いた生活」 「安全・安心に暮らせるまち」 に対する要望が高くなっています。 ・ 地域別の集計においても、全地域で「自然環境に恵まれた落ち着いた生活」 「安 全・安心に暮らせるまち」に対する要望が高くなっています。 ・ 南河内西部・国分寺西部においては「お店・公共施設等が充実した便利なまち」 に対する要望の割合が比較的高くなっています。 【まちづくりにおいて特に力を入れてほしいことについて】 ・ 全体として「防災・防犯機能の強化」に対する要望が高くなっています。 ・ 地域別では、南河内西部・国分寺東部の「防災・防犯」に対する要望が高くなっ ています。 ・ 石橋北部・南部においては「市街地の活性化」に対する要望が高くなっています。 ・ その他の意見として「バリアフリー整備」や「バス等の公共交通の充実」などが 挙げられています。 7 【土地の保全と開発について】 ・ 「計画的な保全・開発」 「開発を誘導して活性化」に対する要望が合わせて50% 強となっています。 ・ 住居系、工業系、商業・業務系の開発では、 「商業・業務系の開発誘導」に対す る要望が高くなっています。 ・ その他として「地球温暖化の抑制のため自然を残す」などの意見が挙げられてい ます。 【農村地域について】 ・ 「農地や農産物等を活かした地域おこし」に対する要望が高くなっています。 ・ 上記に次いで「農地を守って農業活性化」 「農村環境と調和した開発」の割合も 高くなっています。 ・ その他として「地産地消の仕組みを再構築」 「活用されてない農地のレンタル」 などの意見が挙げられています。 【住宅地について】 ・ 「土地区画整理事業等による計画的なまちづくり」 「美しい街並み景観」 「防災・ 防犯対策」などに対する要望が高くなっています。 ・ その他として「住宅地に大型店は不要」 「集落の近くにお店を」などの意見が挙 げられています。 【工業地について】 ・ 「新たな工業団地整備」に対する要望が「既存工業団地への企業立地」に比べて 半分の割合となっており、既存工業団地の充実に対する要望が高い状況にあります。 ・ 上記に次いで「周辺環境との調和、施設の美観づくり」に対する要望が高くなっ ています。 ・ その他として「生活環境・交通環境への配慮」などの意見が挙げられています。 【商業・業務地について】 ・ 「石橋、自治医大・小金井の両市街地の活性化」に対する要望が高くなっていま す。 ・ 上記の市街地以外としては「農村地域にお店があると便利」 「小金井の国道4号 西側」 「駅周辺を重点的に」などの意見が挙げられています。 ・ その他として「農協跡地、空き店舗の活用」 「既存施設を活用して住民参加がで きるもの」などの意見が挙げられています。 【交通環境について】 ・ 「身近な生活道路整備」 「歩道の拡幅や段差の解消」に対する要望が高くなって います。 ・ その他として「駅の駐輪場設置」 「鉄道の東西の公共交通の充実」 「小金井駅以北 の電車運行の充実」などの意見が挙げられています。 8 【公園・緑地づくりについて】 ・ 「災害時に活用できる公園・緑地」に対する要望が高くなっています。 ・ 「身近な公園・緑地」や「家族で過ごせる規模の大きな公園・緑地」に対する要 望も高くなっています。 ・ その他として「ドイツの森のような公園」 「ペットと過ごせる公園」 「スポーツが できる公園」 「既存公園の充実」などの意見が挙げられています。 【保全・景観について】 ・ 「自然環境・景観の保全」に対する要望が高くなっています。 ・ 景観関連の「美しい街並み形成」「道路景観の向上」については、合わせて45% 強となっています。 ・ 市内の美しい景観としては「桜並木」 「田園(夕景など) 」等の自然景観の美しさ に関するものが多く挙げられています。 ・ 問題と感じる景観としては「雑草、樹木の管理が不十分」 「ゴミの不法投棄」な どに関するものが挙げられています。 【まちづくりの進め方について】 ・ 「住民主体の活動への行政支援」 「住民・行政の協働」 「行政主導の活動への住民 の参加」など、住民と行政の関わりに対する要望が90%強を占めています。 ・ 個別の選択肢でも「住民と行政が協働のもとに進める」に対する要望が過半数を 占めています。 【まちづくりへの参加について】 ・ 「実施されているまちづくり活動や参加方法の情報」に対する要望が約30%とな っています。 ・ 上記に次いで「まちづくりの話し合い・活動の機会・場所」 「まちづくり活動へ の財政的な支援」に対する要望が高くなっています。 ・ その他として「職場の理解」 「参加したくても時間の余裕がない」 「まちづくりに 関する財政的な透明化を」などの意見が挙げられています。 9
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