羽 生 市 環 境 基 本 計 画 概要版 水と緑に囲まれ、心豊かに暮らせるまち 平成 23 年 3 月 羽 生 市 計画策定の背景 現 在 の 環 境 問 題 に 的 確 に 対 応 す る た め 、前 計 画 の 目 標 の 達 成 状 況 や 取 組 に 対 す る 問 題 点 を 反 映 し た 、新 た な 基 本 計 画 で あ る 第 2 次 羽 生 市 環 境 基 本 計 画 を 策 定 し 、こ れ に 基 づ く 総 合的な環境施策の推進によって、健全且つ持続可能な社会の実現を目指すものです。 計画の位置付け 本計画は、羽生市環境基本条例第 8 条に基づき策定されるもので、 「羽生市総合振興計 画 ひと輝くまちづくりプラン」において示された将来像『活力に満ちた 人輝く文化都 市 羽生』を環境面から実現していくものです。 各主体の役割と連携 本 計 画 に 掲 げ る 目 標 を 実 現 し て い く た め に は 、地 域 を 構 成 す る 市 民 と 事 業 者 及 び 市 が 環 境 の 保 全 及 び 創 出 に 向 け そ れ ぞ れ の 役 割 を 分 担 し 、相 互 に 連 携 、協 力 し て い く こ と が 必 要 です。 市民の役割 事業者の役割 ・日常生活での環境負荷の低減 と周辺への配慮 ・環境保全活動への積極的な行動 ・市の環境施策への積極的な協力 ・事業活動に伴う公害の防止と自 然環境の適正な保全 ・事業活動での環境負荷の低減 ・市の環境施策への積極的な協 力 市の役割 ・環境施策の策定と実施 ・率先した環境負荷低減の実践 ・市民や事業者とのネットワーク 構築 ・国や県、他市町村との連携 1 計画の対象範囲 本 計 画 の 対 象 範 囲 は 、羽 生 市 全 域 と し 、環 境 の 範 囲 は『 生 活 環 境 』 、 『自然環境』 、 『地球 環境』 、 『啓発活動』とします。 分 野 環境要素 大 気 質 、水 質 、騒 音 、振 動 、悪 臭 、有 害 化 学 物 質 、 生活環境 地盤、土壌等 自然環境 里 地 、農 地 、水 辺 、緑 地 、景 観 、公 園 、動 植 物 等 廃 棄 物 、資 源 、地 球 温 暖 化 、エ ネ ル ギ ー 、酸 性 雨 、 地球環境 オゾン層の破壊、熱帯林等 啓発活動 環 境 教 育 、環 境 学 習 、環 境 情 報 、環 境 保 全 活 動 等 計画の期間 本 計 画 の 期 間 は 、平 成 23 年 度( 2011 年 度 )か ら 平 成 32 年 度( 2020 年 度 )ま で の 10 年 間 と し ま す 。 計 画 の 点 検 を 毎 年 実 施 す る と と も に 、社 会 情 勢 の 変 化 や 環 境 問 題 の 動 向 に 対 応 し 、ま た 羽 生 市 総 合 振 興 計 画 と の 整 合 を 図 る た め 、本 計 画 の 中 間 年 で あ る 平 成 27 年 度( 2015 年 度)に計画の見直しを行います。 環境の将来像 本 市 に は 、清 ら か な 水 と 豊 か な 自 然 に 恵 ま れ た 利 根 川 を は じ め 河 川 や 水 路 が 縦 横 に 流 れ て い ま す 。ま た 、市 の 外 周 部 に 広 が る 田 園 地 帯 に は 屋 敷 林 や 社 寺 林 が 点 在 し 、国 の 天 然 記 念物に指定されている宝蔵寺 工 本計画では 商 業、 身近 沼ムジナモ 存 多様 未 楽 潤 自生地が な里地における豊かな生物の 業がそれぞれ 継 続的に発 展 し 、市 民 が 在します。 性を、 しく 来に 引 継ぐ 営む き と と も に 、農 業 、 いのある生活を 持続可能なまちを目指すものとし、環境の将来像を、 『水と緑に囲まれ、心豊かに暮らせるまち』 と定めます。 利根川 2 ことができる 施策の体系 環境の将来像を実現するため、四つの望ましい環境像のもと十の基本目標を示し、それぞれに施策の基本方向を示します。 【環境の将来像】 【望ましい環境像】 【基本目標】 【施策の基本方向】 開 3 展 対象とする環境分野:啓発活動 10 一人ひとりが環 境を考え行動する の Ⅳ.みんなが環境を大切にするまち 業 対象とする環境分野:地球環境 8 地球温暖化防止に 向け行動するまちを 目指す 9 地球環境への負荷 の少ない生活を目指 す 事 Ⅲ.環境にやさしい暮らしができるまち 務 7 清潔で資源を大切 にするまちを目指す 事 ①ムジナモの保護・増殖推進 ②野生動植物の生息・生育域の保全 ③特定外来生物対策 ①まちの美化 ②ごみ減量の推進 ③循環型社会の構築 ①温室効果ガス排出量の削減 ②節水の推進 ③省エネルギーの推進 ④新エネルギーの推進 ①酸性雨対策の推進 ②オゾン層の保護対策の推進 ③熱帯林保護の推進 ①環境教育の実施 ②環境情報の提供 ③市民の環境保全活動の推進 ④事業者の環境保全活動の推進 ⑤環境保全団体のネットワーク化 な 6 豊かな生物多様性 を保全する 的 対象とする環境分野:自然環境 体 Ⅱ.豊かな緑に囲まれ心やすらぐまち 策 ①緑地の保全と創出 ②景観の保全 ③公園整備 3 快適な生活空間を 創る 施 5 心やすらぐ緑を確 保する 2 健全な生命を育む 清らかな水を守る 本 水と と緑 緑に に囲 囲ま まれ れ、 、心 心豊 豊か かに に暮 暮ら らせ せる るま まち ち 水 対象とする環境分野:生活環境 具 Ⅰ.快適で健やかな生活ができるまち 基 4 身近な自然環境を 尊重しふれあいを深 める ①大気汚染物質発生源対策 ②自動車排出ガスの低減 ③有害化学物質対策 ①公共用水域の水質汚濁防止 ②良好な水循環の確保 ③地盤沈下の防止 ①騒音、振動、悪臭発生源対策 ②道路交通騒音振動対策 ③近隣の生活環境保全 ④土壌汚染の防止 ①農地の保全と活用 ②平地林の保全 ③水辺の親水化 1 深呼吸がしたくな る澄んだ空気を守る 望ましい環境像 Ⅰ.快適で健やかな生活ができるまち:生活環境 の実現に向けて 1 深呼吸がしたくなる澄んだ空気を守る 工場や自動車などの大気汚染物質の発生源対策を推進し、汚染物質の排出を低減します。 ま た 、ダ イ オ キ シ ン 類 を 始 め と す る 有 害 化 学 物 質 の 情 報 を 提 供 す る と と も に 、発 生 源 対 策 を 推 進 し 、 有害化学物質の排出を低減します。 ①大気汚染物質発生源対策 市民の取組 ○ごみを自宅で燃やさない。 ○清掃センターでのごみ焼却による大気汚染物 質の排出を低減するため、分別を徹底し燃や してもよいごみを削減する。 ○ばい煙発生施設等の特定施設を設置してい る事業者は、定期的にばい煙測定を実施す る。 ○規制基準値を遵守し、さらなる環境負荷の低 減に取り組む。 ○低公害機器、良質燃料への転換を図る。 ○適正な焼却炉を使用し、野外焼却は行わな い。 事業者の取組 市の取組 ○規制基準の遵守徹底指導 ○野外焼却の禁止の徹底 ○大気汚染物質濃度の監視と公表 ○特定施設設置事業者との環境保全協定の締結 ②自動車排出ガスの低減 市民の取組 事業者の取組 ○低公害車の購入、アイドリングストップ、エ コドライブを心がける。 ○自転車や徒歩あるいは公共交通機関を活用 し自動車の利用を控える。 ○自動車の適正な点検・整備を行う。 ○低公害車、最新の基準適合車の購入、アイド リングストップ、エコドライブを推進する。 ○物流の合理化を図り、自動車走行距離を削減 する。 ○自動車の適正な点検・整備を行う。 市の取組 ○低公害車導入の推進 ○市内循環バスへの低公害車導入 ○道路の拡幅、交差点改良など道路整備による 円滑な交通流の確保 ○公用車への低公害車導入の推進 ○アイドリングストップ、エコドライブの推進 ○公共交通機関の利用促進 ③有害化学物質対策 事業者の取組 市民の取組 ○ごみを自宅で燃やさない。 ○清掃センターでのごみ焼却による有害化学 物質の排出を抑制するため、ごみの分別を徹 底する。 ○有害化学物質についての情報を正しく理解 する。 ○適正な焼却炉を使用し、野外焼却は行わな い。 ○有害化学物質の生産、輸送、使用、廃棄にあ たっては、適切な管理を行う。 ○農薬、化学肥料の種類、使用量に注意し、使 用の低減を図る。 ○有害化学物質についての情報を正しく理解 し、使用量や排出量の低減を図る。 ○野外焼却の禁止の徹底 ○建築物での有害化学物質の使用抑制 ○広報やパンフレットなどによる情報提供 市の取組 ○簡易焼却炉の使用禁止の徹底 ○清掃センターの適正な燃焼管理 ○有害化学物質の監視と公表 5 望ましい環境像 Ⅰ.快適で健やかな生活ができるまち:生活環境 の実現に向けて 2 健全な生命を育む清らかな水を守る 公 共 用 水 域 の 水 質 汚 濁 の 要 因 で あ る 事 業 所 や 家 庭 か ら の 排 水 対 策 を 推 進 し 、水 質 の 改 善 を 図 り ま す 。 また、地盤沈下の要因である地下水の汲み上げを抑制し、良好な水循環の確保を図ります。 ①公共用水域の水質汚濁防止 市民の取組 事業者の取組 ○公共下水道供用開始区域では、生活排水を公 共下水道に接続する。 ○公共下水道計画区域外では、合併処理浄化槽 を設置する。 ○浄化槽の適正な維持管理を行い、法定検査を 定期的に実施する。 ○油汚れ等は一度拭いてから洗い、食べ残しや 食用油を流さないようにする。 ○洗剤や石鹸、シャンプーは適量の使用を心が ける。 ○家庭での農薬や化学肥料は適正に使用し、使 用量の低減に努める。 ○河川浄化活動に参加する。 ○排水の水質を定期的に測定する。 ○規制基準値を遵守し、さらなる環境負荷の低 減に取り組む。 ○事故や災害の際に、汚濁水の流出を未然に防 止するための対策を実施する。 ○公共下水道供用開始区域では、排水を公共下 水道に接続する。 ○公共下水道計画区域外の事業者は、合併処理 浄化槽を設置する。 ○農薬や化学肥料は適正に使用し、使用量の低 減に努める。 ○家畜排泄物の処理を適正に実施する。 ○河川浄化活動に参加する。 市の取組 ○規制基準の遵守徹底指導 ○特定施設設置事業者との環境保全協定の締結 ○家庭における合併処理浄化槽の普及促進 ○家畜排泄物の適正処理の指導 ○公共用水域の水質監視と公表 ○特定施設設置事業者への定期的な立ち入り調査 ○公共下水道への接続推進 ○浄化槽管理者への維持管理指導 ○減農薬、有機栽培農家の育成 ○市民と協力した河川浄化活動の推進 ②良好な水循環の確保 事業者の取組 ○雨水浸透施設、透水舗装により雨水の地下浸 透に努める。 市民の取組 ○雨水浸透施設、透水舗装により雨水の地下浸 透に努める。 市の取組 ○公共施設の透水舗装整備推進 ○雨水浸透施設の設置推進 ○上下水道施設の見学、ポスターやパンフレッ トによる意識啓発 ③地盤沈下の防止 事業者の取組 市民の取組 ○水の有効利用、再利用により地下水の汲み上 げを抑制する。 ○地下水から市水道へ切り替える。 ○水の有効利用、再利用により地下水の汲み上 げを抑制する。 ○地下水採取の適正な指導 ○地下水利用者の水の再利用や雨水活用の推進 市の取組 6 望ましい環境像 Ⅰ.快適で健やかな生活ができるまち:生活環境 の実現に向けて 3 快適な生活空間を創る 騒 音 、振 動 、悪 臭 の 発 生 源 と な る 事 業 所 、建 設 工 事 及 び 自 動 車 騒 音 の 対 策 を 推 進 し 、周 辺 環 境 へ の 負荷の低減を図ります。 また、近年増加している生活騒音等の近隣公害について、意識啓発を推進します。 ①騒音、振動、悪臭発生源対策 事業者の取組 ○騒音、振動、悪臭の特定施設を設置している 事業者は、定期的に測定を実施する。 ○機械等は、低騒音、低振動のものを導入する。 ○規制基準値を遵守し、さらなる環境負荷の低 減に取り組む。 ○家畜排泄物の処理を適正に実施する。 市民の取組 ○ごみを自宅で燃やさない。 ○近隣に迷惑をかけるような音、振動、臭いを 出さないよう心がける。 市の取組 ○規制基準の遵守徹底指導 ○野外焼却の禁止の徹底 ○家畜排泄物の適正処理の指導 ○特定施設設置事業者との環境保全協定の締結 ②道路交通騒音振動対策 事業者の取組 市民の取組 ○自動車やバイクは、アイドリングストップな どのエコドライブを推進する。 ○物流の効率化を図り、走行距離や車両数の低 減に取り組む。 ○自動車の適正な点検・整備を行う。 ○自動車やバイクは、アイドリングストップな どのエコドライブを心がける。 ○自転車や徒歩、公共交通機関を利用し自動車 の利用を控える。 ○自動車の適正な点検・整備を行う。 ○道路の拡幅、交差点改良など道路整備による 円滑な交通流の確保 ○公共交通機関の利用促進 ○道路交通騒音の監視、公表 市の取組 ③近隣の生活環境保全 事業者の取組 市民の取組 ○近隣に配慮した生活を心がける。 ○周辺に配慮した事業活動を推進する。 ○近隣騒音や悪臭など生活公害の発生防止への 意識啓発 ○中高層建築物による日照阻害及び電波障害の 未然防止の推進 ○空き地環境保全の推進 ○屋外広告物の適正な設置指導 ○法律の規制が適用されない商工業施設からの 騒音、悪臭、光害発生防止 市の取組 ④土壌汚染の防止 ○事故や災害の際に、化学物質の流出拡散を未然に防止するための対策を実施する。 事業者の取組 市の取組 ○土壌汚染に対する法に基づく適切な処置の指導 ○「羽生市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例」の徹底 ○特定施設の適切な維持管理指導 7 望ましい環境像 Ⅱ.豊かな緑に囲まれ心やすらぐまち:自然環境 の実現に向けて 4 身近な自然環境を尊重しふれあいを深める 田 畑 や 林 、水 路 な ど 、身 近 に あ る 里 地 と ふ れ あ い を 深 め な が ら こ れ を 保 全 し 、そ こ に 生 息 す る 動 植 物を守ります。 ①農地の保全と活用 事業者の取組 市民の取組 ○食材は地産地消を心がける。 ○田んぼの生き物調査に参加する。 ○市民農園を活用する。 ○商店では、優先的に地元産の食材を取り扱う よう心がける。 ○農薬や化学肥料の使用低減を図る。 ○遊休農地の活用に努める。 ○農業の大規模化、集約化などによる担い手の育成 ○地産地消の推進 ○みどりの学校ファーム事業の推進 ○農地・水・環境保全対策事業の支援 ○減農薬、減化学肥料などの環境にやさしい農業 ○市民農園などによる遊休農地の活用の推進 (エコファーマー)の推進 ○グリーンツーリズム事業の推進 ○観光果樹園の設置推進 市の取組 ②平地林の保全 市民の取組 ○所有する屋敷林の適正な管理、保全に努める。 ○平地林の生き物調査に参加する。 市の取組 ○屋敷林、社寺林の適切な管理の推進 ○身近な平地林での生き物調査等の実施 事業者の取組 ○事業地の拡張等、新たな開発を行う場合には、 林の保全、創出に努める。 ○伝堀越館跡の保全、活用 ③水辺の親水化 事業者の取組 ○河川や水路等の美化活動に参加する。 ○水辺の生き物調査や自然観察会に参加する。 市民の取組 ○事業地内の水路や調整池等の整備において は、生態系に配慮する。 ○市民との協働による河川、水路等の美化活動 ○自然景観、生態系に配慮した農業用水路の整 備、改修 ○河川の形状に応じた水辺空間の整備、改修 ○身近な水辺での生き物調査の実施 ○河川周辺での自然観察会の実施 市の取組 5 心やすらぐ緑を確保する 公 園 の 整 備 を 進 め る と と も に 、河 川 や 水 路 、道 路 の 街 路 樹 を 整 備 し 、市 街 地 の 緑 を 確 保 し ま す 。更 に、利根川河川敷の緑地を保全します。 ①緑地の保全と創出 事業者の取組 ○事業地内の緑化に努める。 ○庭、生け垣、ベランダ等身の回りの緑化を心 がける。 市民の取組 市の取組 ○公共施設、学校の緑化 ○市街地の緑化の推進 ○緑地協定制度の活用 ○工場緑化の促進 ○緑化へ向けた意識啓発 ○川や水路沿いの緑地整備 ○街路樹の整備 ○利根川河川敷の緑地の保全 8 望ましい環境像 Ⅱ.豊かな緑に囲まれ心やすらぐまち:自然環境 の実現に向けて ②景観の保全 事業者の取組 ○住宅の新築、改築の際には、周辺景観との調 和に努める。 ○建築物などの新築、改築の際には、地域の景 観形成に寄与するよう、デザインや色彩への 配慮を心がける。 ○歴史的景観の保全 市民の取組 市の取組 ○田園景観の保全 ○都市の景観の整備 ③公園整備 事業者の取組 ○公園の維持管理や清掃に参加する。 市民の取組 ○事業地周辺の公園の維持管理や清掃に協力す る。 ○市民との協働による公園の維持管理 ○「緑の基本計画」に基づく都市公園の整備、 改修 市の取組 6 豊かな生物多様性を保全する 本市が誇る国の天然記念物である宝蔵寺沼ムジナモ自生地の保全や市内の希少動植物を保護しま す。また、利根川河川敷や里地等の生物多様性を保全します。 ①ムジナモの保護・増殖推進 ○宝蔵寺沼ムジナモ自生地の保全 ○地下水採取の適正な指導 ○ムジナモ保存会の活動支援 市の取組 ②野生動植物の生息・生育域の保全 事業者の取組 市民の取組 ○むやみに動植物の生息・生育場所に立ち入っ たり、動植物を捕獲・採取したりしない。 ○美化活動や自然観察会、動植物調査に参加す る。 ○事業活動にあたり、自然環境に配慮し、動植 物の生息・生育空間の確保に配慮する。 ○事業地の拡張等による新たな開発を行う場 合は、各種の指針等を遵守するとともに自然 環境に配慮した工法の採用に努める。 ○希少動植物の分布調査及び保護 ○利根川周辺での自然観察会の実施 市の取組 ○野生動植物の保護 ○動植物の生息・生育状況の調査 ③特定外来生物対策 事業者の取組 ○事業地内の植栽には、在来種の選定に努める。 市民の取組 ○ペットは適正に飼育し、むやみに野外へ放し たりしない。 ○緑化の際には、在来種の選定を心がける。 ○ペットの適正な飼育啓発 ○特定外来生物による被害とその防除方法 情報提供 市の取組 9 望ましい環境像 Ⅲ.環境にやさしい暮らしができるまち:地球環境 の実現に向けて 7 清潔で資源を大切にするまちを目指す ごみのポイ捨てや不法投棄をなくし、きれいなまちを目指します。 ま た 、一 人 ひ と り が ご み の 量 を 減 ら す と と も に 、ご み の 再 資 源 化 を 図 り 、循 環 型 社 会 の 実 現 を 目 指 します。 ①まちの美化 事業者の取組 市民の取組 ○従業員にポイ捨て防止の指導を行う。 ○地域の美化活動に参加する。 ○事業所周辺の美化活動を定期的に実施する。 ○廃棄物は適正に処理し、不法投棄をしない。 ○ごみのポイ捨てをしない。 ○地域の美化活動に参加する。 ○ペットのふんは適切に処理する。 ○家の周囲をいつもきれいにする。 ○所有する空き地を適正に管理する。 市の取組 ○ポイ捨ての禁止徹底 ○市民との協働によるまちの美化運動 ○不法投棄防止のための定期的なパトロールの実施 ○不法投棄監視員の強化 ○空き地環境保全の推進 ○「羽生市飼い犬ふん害等防止条例」の徹底 ②ごみ減量の推進 市民の取組 ○ごみの分別を徹底する。 ○商品を購入する前に必要性をよく考え、余分 なものは買わないようにする。 ○一時的に使うものは、レンタルやリースを活 用する。 ○物を長く使うように心がける。 ○マイバッグ、マイ箸、マイボトルを活用する。 ○リターナブルびんや詰め替えができる商品 を利用する。 ○生ごみの量を減らす調理法を心がけ、出てし まった生ごみは堆肥化し活用する。 事業者の取組 ○ごみの分別を徹底する。 ○梱包材の使用を必要最小限にする。 ○商品の販売時には、過剰な包装を避ける。 ○物の修理や修繕のしくみをつくる。 ○不要な印刷やコピーを減らし、裏紙使用や両 面コピーを行い紙類の廃棄物を削減する。 ○ごみになりにくい商品、長持ちする商品の研 究開発、普及販売に努める。 市の取組 ○「羽生市一般廃棄物処理基本計画」の推進 ○リヒューズ、リデュースに向けた取組の充実 ○市民、事業者及び市が一体となったごみ減量へ ○環境講座、出前講座による分別の啓発 の取組推進 ○生ごみの自家処理及び堆肥化利用の促進 ○ごみ減量活動への支援 ③循環型社会の構築 事業者の取組 ○ごみの分別を徹底する。 ○物品の調達時には、再生素材を利用したもの や再利用可能な商品を購入する。 ○再生紙の使用に努める。 ○分別や再生利用を考慮した商品開発、普及販 売に努める。 ○製品の処分方法を明示し、処分が困難な製品 は製造、流通、販売業者が提携して回収する 仕組みを検討する。 市民の取組 ○ごみの分別を徹底する。 ○地域や市民団体による資源物回収に協力す る。 ○店頭回収を利用する。 ○再生利用しやすい商品、リサイクル商品を優 先的に購入する。 ○フリーマーケットやリサイクル店を利用す る。 10 望ましい環境像 Ⅲ.環境にやさしい暮らしができるまち:地球環境 の実現に向けて 市の取組 ○「羽生市一般廃棄物処理基本計画」の推進 ○資源回収品目の拡充 ○グリーン購入の推進 ○民間団体による資源物回収の推進 ○リユース、リサイクルに向けた取組の充実 ○バイオマス資源の有効活用 8 地球温暖化防止に向け行動するまちを目指す 日 本 の 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 は 、削 減 対 策 の 推 進 に も か か わ ら ず 、京 都 議 定 書 の 目 標 を 達 成 す る に は厳しい状況です。 本 市 で は 健 全 な 気 候 保 全 に 貢 献 す る た め 、温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 を 削 減 す る 日 常 生 活 及 び 事 業 活 動 を 推進します。また、 新エネルギー 省エネルギー 関 や に する情報を提供します。 ①温室効果ガス排出量の削減 市民の取組 ○環境家計簿を活用し、二酸化炭素の排出量を 把握するとともに、その削減を図る。 ○低公害車の購入、アイドリングストップ、エ コドライブを心がける。 ○公共交通機関、自転車もしくは徒歩により自 動車の利用を控える。 ○ブラインドやカーテンによる温度調節、エア コンの適温化(冷房時 28℃、暖房時 20℃程 度)を徹底する。 ○不必要な照明は消し、使用していない電気製 品はコンセントからプラグを抜く。 ○緑のカーテン設置など住居周辺の緑化に努 める。 市の取組 ○環境講座による地球温暖化対策の啓発 ○エコオフィスプラン(羽生市地球温暖化対策 実行計画)の推進 ○環境家計簿の活用 ○自転車の活用推進のための自転車走行レーン の整備 ② 節 ○事業所で使用するエネルギー等を把握し、二 酸化炭素排出量削減に取り組む。 ○低公害車、最新の規制基準適合車の購入、ア イドリングストップ、エコドライブを心がけ る。 ○物流の合理化を図り、自動車の走行距離、台 数の削減に取り組む。 ○ブラインドやカーテンによる温度調節、エア コンの適温化(冷房時 28℃、暖房時 20℃程 度)を徹底する。 ○事業地内や建物の屋上、壁面の緑化を推進す る。 事業者の取組 ○地球温暖化対策アクション会議の推進 ○緑化による地球温暖化対策の推進 ○エコライフDAYへの参加 ○公共交通機関の利用促進 ○地球温暖化対策実行計画(区域施策)の策定 水の推進 市民の取組 ○水はこまめにとめる。 ○風呂の残り湯は洗濯や掃除に利用する。 ○洗濯機など水を多く使用する機器は節水型 を購入する。 ○雨水貯水施設を設置し、植物への水やりや散 水など、雨水の利用を心がける。 ○水道施設の見学、ポスターやパンフレット、 節水コマ配布等による啓発活動 事業者の取組 ○水はこまめにとめる。 ○事業所で利用した冷却水等の再利用化を図 る。 ○雨水貯水施設を設置し、雨水の利用を推進す る。 ○漏水修理などの即応的対策 ○雨水貯水施設の設置と雨水の利用促進 市の取組 11 望ましい環境像 Ⅲ.環境にやさしい暮らしができるまち:地球環境 の実現に向けて ③ 省エネルギー の推進 事業者の取組 市民の取組 ○省エネ型の照明やOA機器を積極的に導入す る。 ○省エネ診断や ESCO 事業を活用し、事業所の 省エネ化を進める。 ○省エネ製品の開発に努める。 ○工場や事業所の新築、増改築時には、断熱・ 通風・採光などに配慮した省エネ型構造のも のを積極的に採用する。 ○建築物の更新時における省エネルギー設備導入 ○ESCO事業の導入 の普及啓発 ○省エネルギーに関する情報の提供、導入の ○公共施設における省エネ法に基づく施設管理の 推進 推進 ○省エネルギービジョンの策定 ○製品の購入にあたっては、省エネ型のものを 選ぶ。 ○高効率機器を設置し省エネに努める。 ○住宅の新築、増改築時には、断熱・通風・採 光などに配慮した省エネ型構造のものを積 極的に採用する。 市の取組 ④ 新エネルギー の推進 市民の取組 事業者の取組 ○太陽光発電、太陽熱利用等、新エネルギーの 利用に努める。 ○太陽光発電、太陽熱利用等、新エネルギーの 利用に努める。 ○新エネルギーに関する情報の提供、導入の推進 ○太陽光発電等の設備導入補助制度の推進 ○公共施設への太陽光発電など新エネルギーシス ○バイオマス資源の有効活用 テム導入推進 ○新エネルギービジョンの策定 市の取組 9 地球環境への負荷の少ない生活を目指す 酸 雨 ゾ 層 破壊 球 問題 性 やオ ン の 等の地 環境 に つ い て 意 識 啓 発 を 図 り 、環 境 負 荷 の 少 な い 生 活 を 目指します。 ① 酸 雨 性 対策の推進 市民の取組 ○低公害車の購入、アイドリングストップ、エ コドライブを心がける。 ○公共交通機関の利用、自転車もしくは徒歩に より自動車の利用を控える。 ○原因物質排出の抑制 市の取組 ②オ ゾ 層 ン 事業者の取組 ○ばい煙発生施設の運用にあたっては、規制基 準を遵守し、さらなる環境負荷の低減に取り 組む。 ○低公害車、最新の規制基準適合車の購入、ア イドリングストップ、エコドライブを心がけ る。 ○酸性雨についての情報提供 の保護対策の推進 市民の取組 ○冷蔵庫、エアコンを廃棄する際には、適正な ルートで処理する。 ○フロン回収、適正処理の推進 ○脱フロン化の推進 市の取組 12 事業者の取組 ○空調設備や冷蔵庫、洗浄剤などにおける脱フ ロン化を進める。 ○フロンを使用している製品は適切に処理す る。 ○フロン回収、適正処理の推進 望ましい環境像 Ⅳ.みんなが環境を大切にするまち:啓発活動 の実現に向けて 10 一人ひとりが環境を考え行動する 教 習プログラ 充 考え 行 教 施 環境 育、環境学 ムの 実 を 図 り 、学 情報を提供し、一人ひとりが環境を ①環境 て ぶ機 会 を 増 や し ま す 。ま た 、環 境 に つ い て の 各種 動するまちを目指します。 育の実 市民の取組 ○体験型環境学習、自然観察会、環境調査、環 境講座等に積極的に参加する。 ○出前講座を活用し環境について積極的に学 ぶ。 ○学校の環境学習の場づくりに協力する。 ○こどもエコクラブに参加する。 市の取組 ○学校教育における体系的なプログラムの実践 ○みどりの学校ファーム事業の推進 ○自然観察会の実施 ○こどもエコクラブ活動推進 ○体験型環境学習(環境調査)の実施 事業者の取組 ○各種環境教育に、人材や事業所施設を積極的 に提供する。 ○従業員教育の中に環境についてのプログラ ムを導入する。 ○学校の環境学習の場づくりに協力する。 ○学校における環境教育の支援 ○環境学習プログラムの拡充 ○出前講座の開催 ○環境講座の開催 ○環境教育リーダーの育成 ②環境情報の提供 市民の取組 ○広報やホームページの情報に目をとおす。 ○公共施設や駅、大規模店舗などに設置されて いる環境情報コーナーには積極的に立ち寄 る。 ○ホームページ、広報を活用した環境の現状 (大気、水質、騒音等)の公開 ○環境に関する各種情報の定期的な提供 事業者の取組 ○自らのホームページや環境報告書で環境情報 を公開する。 ○ホームページ、広報を活用した環境基本計画 の進捗状況の公開 ○自然環境に関する情報のマップ化 市の取組 ③市民の環境保全活動の推進 ○市や市民団体、地域で行う環境美化や保全活動に積極的に参加する。 ○各種の市民団体が情報交換や連携ができるよう、自らの活動を PR していく。 ○環境保全団体の活動に積極的に参加する。 市民の取組 ○身近な河川や公園の清掃活動の推進 ○自然観察会の実施 ○各種環境保全団体の育成 ○市民との協働による自然環境調査 市の取組 ④事業者の環境保全活動の推進 市民の取組 ○環境マネジメントシステムの導入に努める。 ○環境保全団体の活動に積極的に参加する。 ○地域の環境美化や保全活動に積極的に参加 する。 ○環境に関する各種情報の定期的な提供 ○環境配慮型企業の育成 ○環境マネジメントシステムの普及 市の取組 ⑤ 環境保全 団体 ネットワーク の 化 ○他の自治体等との協力体制の継続 ○環境保全団体の連携の推進 市の取組 13 進行管理の方法 本 計画 め、それ 直 基 施 本 将 像 基 施 展開 各担当課 施 では、環境の ぞ れに 策は、 本 来 を実現するため、 策を で実 しています。 し、 毎 年その進 四 捗 つの 望 ましい環境 状況について 像 のもとに 点検 評価 行 、 を 十 基 の い、 必 本目標を定 要に 応じ 見 します。 計画(Plan) 羽生市環境基本計画 実施(Do) 市民の 取組 相互連携 事業者 の取組 改善・見直し (Act) 市の 取組 点検・評価(Check) 庁内会議 作成 年次報告書 審議 環境基本計画進捗状況の公表 14 環境審議会 て 羽 生 市 環 境 基 本 計 画 23 3 月 行 埼玉県羽 編集 経済 部 平成 年 発 生市 環境 環境 課 〒 348-8601 埼玉県羽生市東 6 丁目 15 番地 TEL 048-561-1121 FAX 048-563-4329 URL:http://www.city.hanyu.lg.jp/
© Copyright 2024 Paperzz