麻しん・風しんの予防接種を受けてください。

麻しん・風しんの予防接種を受けてください。
麻しん(はしか)について
風しん(三日はしか)について
例年、春から初夏にかけて、麻しん(はしか)の流
風しんは、通常あまり重くない病気ですが、まれに
行が繰り返されており、本学でも学内感染の防止に苦
脳炎、血小板減少性紫斑病などの軽視できない合併症
慮しています。成人が麻しんにかかると、重症化した
をおこすことがあります。
り、肺炎・脳炎などの合併症の危険が非常に高くなり
入院治療を余儀なくされることも少なくありません。
妊婦とくに、妊娠初期の女性が風しんにかかると、
胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内
障、そして精神や身体の発達の遅れなどの障害をもっ
こうした状況を受けて、2008年度から高校3年
生を対象とした麻しんワクチンの予防接種が法律で
た赤ちゃんが生まれる可能性があります。これらの障
害を先天性風疹症候群と言います。
定められ開始されました。この世代は、小児期に予防
風しん(の合併症)から身を守り、生まれてくる赤
接種を1回受けておりますが、高校3年生時に2回目
ちゃんを先天性風疹症候群から守るためにも、男女と
の接種を受けることにより十分な免疫が獲得できる
もに可能な限り風しんの予防接種を受けてください。
ものと考えられます。2009年度に大学に入学する
特に、1979年4月2日~1987年10月1日
人のうち、現役入学の全員がこの世代に属します。
一方、本学の在学生や2008年3月以前に高校を
卒業している人は小児期に1回だけ麻しんワクチン
生まれ(現在20歳)の人たちは、1994年の予防接
種法の改正により接種対象から漏れた「谷間の世代」
と言われ、未接種者が多いとされています。
の接種を受けた状態のままです。麻しんワクチンを1
回接種しただけでは効果が7~8年(風しんは5年ぐ
らい)で落ちてくるといわれており、本学でも2007
年に実施した麻しん抗体検査で「抗体あり」と判定さ
れていた学生が、2年後の2009年には、「ほぼ抗
体なし」にまで免疫が低下していたことを確認してい
ます。つまり現在在学している学生の多くが、十分な
免疫を持っておらず、麻しん感染リスクが高い世代と
して取り残されることになります。
龍谷大学では、麻しん予防接種を受けたことがない
学生、および1回しか受けたことがない学生に、2回
目の予防接種を勧めています。2度目の予防接種をま
だ受けていない人は、早急に済ませるようにして下さ
い。
特に、海外留学、就職活動、教育実習、介護体験実
習などでは、受け入れ先から、2度の麻しんワクチン
予防接種歴の証明や抗体検査の結果の提出を求めら
【POINT】
諸外国では3種混合ワクチン(MMR:麻しん、
風しん、おたふくかぜ)が行われており、水ぼうそ
うの予防接種もアメリカでは 85%以上の接種率で
す。しかし、日本では、水ぼうそう・おたふくかぜ
は任意接種(自費)のため、特に水ぼうそうは、25%
ほどに過ぎません。おたふくかぜ・水ぼうそうも成
人でかかると重症化しやすい感染症です。副反応を
気にされる方もいらっしゃいますが、後遺症や死亡
などのリスクは、予防接種を受けずに自然感染した
ときの方が、はるかに高いのです。おたふくかぜや
水ぼうそうの予防接種もお勧めします。
れることがありますので、接種を受ける際には、医師
から「接種証明書」を発行してもらい、今後の必要時
備えて保管しておいてください。
龍谷大学保健管理センター
http://www.ryukoku.ac.jp/hoken/
2009/3/3
龍谷大学は 2009 年 4 月から敷地内全面禁煙になります。
保護者の皆様へ
龍谷大学は、2000年から建物内禁煙を実施し、
屋外においても灰皿を設置した場所以外は禁煙とし
てきました。しかし喫煙が、喫煙者本人だけでなく周
囲の人に対しても極めて深刻な健康被害を与えるこ
とや、多くの学生が大学入学後に喫煙習慣を身につけ
ている状況を踏まえ、教育機関としてタバコの煙のな
い快適な教育環境の確保、ならびに禁煙教育を通して
健康と命の大切さを身につけた学生の育成が必要と
考え、
「敷地内全面禁煙を目指す」取り組みを推進し、
学友会の協力を得て喫煙の健康被害や敷地内禁煙の
必要性を広く訴えてきました。
このたび、受動喫煙を防止するとともに、すべての
学生・教職員および大学関係者の命と健康を守り、建
喫煙者の健康も守ることができないのです。大学はす
べての人に健康的な教育環境を提供する責任があり、
そのためには、あたりまえのこととしてタバコの煙に
よる健康被害のない環境を提供することが必要です。
敷地内を禁煙化することによって喫煙者の減少が期
待できます。龍谷大学はタバコを吸わない学生を
社会に送り出し、命を大切にする人材の育成を目指し
ています。
吸うか、吸わないか?決断の時!
学生がタバコを吸い始める理由は、「友達や先輩に
すすめられて」「タレントや俳優を見てかっこいいか
ら」「ストレス解消」「なんとなく」などあまり深く
考えないで吸い始める場合がほとんどです。
学の精神にもとづく教育を実践し、喫煙しない学生を
ところがタバコは健康への影響が大きい上、薬物と
社会に送り出すため、2009年4月1日から敷地内
同じように習慣性があり、やめたくてもやめられなく
を全面禁煙とすることを決定しました。
なる性質があります。うっかり好奇心や悪い誘いに乗
喫煙には依存性があり禁煙することは容易ではあ
りませんが、継続した禁煙教育を通じて喫煙者を減ら
し社会に貢献していきたいと考えています。
って、タバコにつかまってしまうと、その後はずっと
タバコに振り回されてしまいます。
はじめから吸わないことは
簡単です。吸い始めるか、吸わ
龍大生のタバコ事情
龍谷大学の中でのタバコ事情は、どうなっているの
でしょうか? 「ときどき吸う」と「毎日吸う」学生
ずにいるか。という問題は、そ
の後の一生を大きく左右する
決断と言っても い いでしょう。
の割合は、入学時には男子4.8%、女子0.6%です
が、4年次の春ではそれぞれ32.8%、7.3%と跳
ね上がります。
これは、男子学生の3人に1人、女子学生の15人
に1人が、在学中にタバコを吸い始めている計算にな
ります。
敷地内禁煙の必要性
「敷地内を全面禁煙にしなくても、分煙で十分なの
【POINT】
保健管理センターでは、さまざまな機会を利用
して禁煙教育をおこなっています。
また、禁煙を希望する人には、禁煙相談も実施
していますので是非ご利用ください。
禁煙は、本人だけでなく家族や周りの人の理解
や協力が必要です。ご理解ご協力をお願いいたし
ます。
では?」「成人すれば喫煙は法的に許されているのだ
から、全面禁煙は行き過ぎでは?」という意見もあり
ます。しかし キャンパス内に喫煙所がある限り必ず
龍谷大学保健管理センター
受動喫煙が発生します。分煙では、喫煙者の健康も非
http://www.ryukoku.ac.jp/hoken/
2009/3/3