ISSN 1346-3683 相模原市立博物館 研究報告 Bulletin of the Sagamihara City Museum 24 集 2016 第 目次 [調 査] 木村弘樹 緑区太井 荒井家文書の概要について∼富士信仰関係文書を中心に∼ …………………………… 1 加藤隆志・市民有志 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」〔No.11〕…………………………………………………… 4 清水海渡・木元侑菜・秋山幸也 相模原市緑区で発見されたコテングコウモリ Murina ussuriensis について …………………… 14 河尻 清和 相模原市中央部に分布する中津層群小沢層に含まれる珪長質火山岩類礫の岩石学的記載 ……… 16 [教育普及] 秋山幸也 カイコを用いた学習の展開について …………………………………………………………………… 24 [市民協働] 加藤隆志 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ∼市民協働による展示替えの経過∼ …………………………………………………………………… 32 木村弘樹 常設展示室中世史料コーナーの解説パネルの改善について ∼市民学芸員「展示替え検討会 解説パネル検討班」との協働∼ …………………………………… 43 [記 録] 加藤隆志 市立博物館 20 年の歩み∼特別展・企画展・収蔵品展∼ …………………………………………… 45 1 相模原市立博物館研究報告,(24):1 〜 3,Mar.31.2016 緑区太井 荒井家文書の概要について ~富士信仰関係文書を中心に~ 木村 弘樹 はじめに 加持祈祷中心の光清派の富士講を批判して、各々が家業 博物館では資料収集業務を行っているが、今年度歴史 に励み富を得て幸福になるとする実践倫理を唱えた。ま 資料として寄贈いただいた資料の中から、今回その一例 た、 「みろくの世」の到来を予言した救世観を主張し、享 として緑区太井在住の荒井家から寄贈いただいた資料に 保 18 年には富士山頂付近で入定したことが江戸に広まっ ついて紹介したい。 て身録派が優勢となった。その後、身録の娘や弟子によ り実践道徳の教えが説かれた。富士講はさらに多くに分 経過 派し、江戸市中に「八百八講」と呼ばれるようになった。 本資料は平成 27 年 3 月に、荒井家で所有していた資 料についての問合せがあり、市への寄贈の意向があるこ まとめ とから、事前に博物館にて資料目録を作成することとし 今回の寄贈資料は調査の結果、本市域にかかわる資料 た。 ではなく、上野原市域にかかわるものであった。しかし、 目録作成作業は平成 27 年 5 月から博物館資料調査員 食行身録を中心に富士講に関する貴重な資料があったこ を中心に 7 月まで行い、別添目録のとおり 21 件、50 点 とは目録作成の成果である。 の資料目録を作成した。 市内には、誓行徳山(門倉政四郎)という 19 世紀初め に活躍した富士講行者がおり、中央区上溝の仙元神社に 荒井家について 顕彰碑が残されている。また、何ヶ所かに浅間神社や富 荒井家は、資料寄贈者荒井義巳氏によると、相模原市 士塚も残されており、富士講が市域に浸透していたこと との境に近い上野原市棡原(ゆずりはら)の奈須部(な が窺える。今回の資料が直接市内への富士講の流入にか すぶ)地区の名主を務めた家とのことである。伝承では かわるかは今後の研究に期待したいが、富士講が隆盛し 清和源氏の木曽義仲の子孫の末流で、清水姓を経て大坂 はじめる時期の貴重な資料であると考えられる。 の役にて荒ぶる活躍をしたことにより主君から荒井姓を 賜ったと伝えられる。 (*1) 例言 *1 荒井家に明治 27 年作成と記された系図が残され 本目録は、太井在住の荒井家から寄贈され、た資料の ている。 目録である。 ◦ 21 件 50 点、 享保 16 年(1731 )から大正 8 年(1919 ) 寄贈資料の概要 資料については、別添のとおり 21 件、50 点の資料で までの資料である。 ◦資料番号 1 ~ 11 は、木製の箱(資料 21 )に収納され ある。 今回の資料は書画や土地関係文書などであったが、 ており、資料番号 12 ~ 20 は、段ボール箱に収納され その中で特筆すべきは、18 世紀前半の富士講関係の資 ていた。資料番号 12 ~ 19 は、段ボール箱の中でビ 料があったことである。富士講に関わるものは 50 点中 ニール袋に一括して収納されていた。資料番号 20 は、 6 点で、享保 16 年( 1731 )が 1 点、享保 18 年( 1733 ) 一括して重ねられていたため(元々綴られていたヵ) 、 が 1 点で、そのほかは年代不明のものが 4 点である。内 枝番とした。 容的には、18 世紀前半に活躍し、江戸後期に富士講が ◦本資料は、厳密に原秩序通りにする必要がないと判断 隆盛することに大きく影響を及ぼした富士講行者の食行 したため、木箱(資料 21 )の中身→段ボール箱(ビニー 身録(じきぎょうみろく)の教えにかかわる資料が残さ ル袋一括→裸)→木箱(資料 21 )に収納されている資 れていた。 料を、内容や形態によらず上から順に通しで資料番号 食行身録は、教義書「一字不脱の巻」を著し、さらに を付した(資料 21 に関しては、元々綴られていたと 2 木 村 弘 樹 おぼしきものが存在していたため、上からではなく似 ◦原則として資料名称(表題)、年代、差出(作成) 、受 ている形状のものを集めて一括にして、順番を入れ替 取は資料の記載通りにとり、新たに付けた表題、補足 えた) 。 や内容などは( )で記した。 ◦封筒記載の資料番号は、左上が整理用の仮番号で、右 上が正規の番号である。 ◦差出人、受取人は可能な限り明記したが、「他○名」 と略した場合もある。 ◦目録は、通し番号のものと、編年体のものを作成した。 ◦印形は、丸印は(印)、角印は[印]で表記した。 ◦木箱に関しては、資料番号の一番最後とし、段ボール ◦備考には、端裏書、奥書、年代の根拠など適宜必要な 及びビニール袋は除いた。 ◦漢字は原則として常用漢字を用い、数字は全て漢数字 で記載した。 ◦判読困難な文字は、字数が判明する場合は□で、字数 ことを記載した。 ◦資料の目録作成は資料調査員の菊地悠介、渡辺真治が 行い、聞き取り調査、原稿作成を学芸班の木村弘樹が 行った。 が判明しない場合は[ ]で示した。 資料 12 御法会之御伝 後段に富士山を詠んだ和歌が列挙 資料 13 食行身禄の伝記他 末部に一世~六世を列挙 資料 15 富士山天地有備和合図・富士開山之巻 資料 18 食行身禄の米を菩薩とする信仰について記す 3 太井 荒井家文書の概要について~富士信仰関係文書を中心に~ 荒井家資料目録 通№ 元号 年 干 月 日 西暦 資料名称(表題) 差出(作成) 受取 形 態 数 量 備考 資料状態 㻝 (年未詳) (天照神大神・春日大神・八幡大神画) 軸 㻞 (年未詳) (百人一首書画) 軸 㻝 剥がれ、汚れ 㻟 (年未詳) (黒髪山神社書) 軸 㻝 破損大 軸 㻝 㻠 明治 㻝㻡 㻠 㻝㻢 㻝㻤㻤㻞 実相院仁英智勇法居士位 㻡 (年未詳) (達磨大師画・里仙詩) 㻢 (年未詳) 㻣 (年未詳) 高野山 自性院[院] 施主 荒井次信殿 軸 㻝 破損、汚れ (東照大権現) 軸 㻝 破損、汚れ (鬼・閻魔大王画) 軸 㻝 破損大、汚れ 破損、汚れ 㻤 (年未詳) 本蚕産神像画并略伝 㻥 (年未詳) (悪魔幸福如意吉祥(印)) 八十八歳 鈴木路教写(印) 㻝 沙門道契 謹書[印] (為荒井家繁栄) 巻 㻝 軸 㻝 㻝㻜 (年未詳) (参明藤開山書) 軸 㻝 㻝㻝 (年未詳) (東照大権現及び徳川家家臣の人名を 列挙した掛け軸) 軸 東照大権現及び大久保忠世以下27名 㻝 を三段に記す 㻝㻞 (年未詳) 御法会之御伝 巻 㻝 富士講に関するものヵ 富士山を詠ん だ和歌等7が列挙されている 㻢 㻝㻟 㻝㻣㻟㻝 (食行身禄の伝記ほか) 巻 㻝 富士講に関するものヵ 末部に一世~ 六世を列挙 㻝㻠 (年未詳) (貼紙断簡) 状 㻝 押印あり 「高一斗三合」等とあり文書 の訂正箇所に貼付されていたものヵ 㻝㻡 (年未詳) 富士山天地有備和合図・富士開山之巻 巻 㻝 富士講に関する書物2点を一緒にして ある 荒井■ 状 㻝 甲斐国都留郡上野原村奈須 郡之住 荒井儀兵衛 橘国次 状 㻝 㻝㻟 享保 㻝㻢 亥 㻝㻢 (年未詳) 㻝㻣 享保 㻝 㻝㻤 丑 㻝 謹賀新年(新年の挨拶状) 㻣 㻝㻟 㻝㻣㻟㻟 (食行身禄の入定に際しての言行録ヵ) 破損、汚れ 㻝㻤 (年未詳) (富士講に関する文書ヵ) 軸 㻝 食行身禄の米を菩薩とする信仰につい て記す 㻝㻥 (年未詳) 御法会御伝之巻 軸 㻝 富士講に関するものヵ 富士山を詠ん だ和歌等が列挙されている 㻞㻜㻙㻝 大正 㻞㻜㻙㻞 文化 㻞㻜㻙㻟 文政 㻤 㻡 辰 㻞 㻝㻥㻝㻥 規約要項 南北都留東部 蚕種販売業 組合[印] 状 㻝 㻥 譲渡申証文之事(彦右衛門屋敷退転の 郡内上ノ原村之内 □□□ 㻝㻤㻜㻤 ため、組合中の世話をもって友右衛門 組 本家 請人 次郎兵衛 (印) 外五人組4名 貰請け家督相続致すに付き) 状 㻝 状 奥書有り、奥に文政3年8月の質地流れ で土地を手放した偽兵衛にも源左衛門 㻝 がこの質地渡しの件について報告して いる書き添えの状が貼り付けられてい る 状 㻝 断簡 㻝㻞 丑 㻝㻞 㻞㻜㻙㻠 (年未詳) 新町組〔 〕 〔 〕屋 伴右衛 門(印) 外2名 (高反別帳断簡一括) 㻞㻜㻙㻢 安政 㻢 㻞㻜㻙㻣 寛政 㻞 㻞㻝 (年未詳) 質地証文之事(年貢諸役差し支えのた め、質地を渡し金子借用に付き) 覚(年貢不納人に付き) 㻞㻜㻙㻡 (年未詳) 㻞㻜㻙㻤 (年未詳) 㻝㻤㻞㻥 本町組〔 〕 源左衛門殿 元々は、綴られていたと思われるもの。 便宜上資料20-4~20-8は近い形式の 文書を一括して纏めたが、実際は順序 も関係なく一括して重ねられていたた め、実際の文書のまとまりと本目録の 便宜上のまとまりとは相違がある可能 性が大きい。 元々は、綴られていたと思われるもの。 表題のとれるものとして、「覚」とこの表 題の写もあるが、形式が近いため一括 した。便宜上資料20-4~20-8は近い形 式の文書を一括して纏めたが、実際は 順序も関係なく一括して重ねられていた ため、実際の文書のまとまりと本目録の 便宜上のまとまりとは相違がある可能 性が大きい。 元々は、綴られていたと思われるもの。 便宜上資料20-4~20-8は近い形式の 文書を一括して纏めたが、実際は順序 も関係なく一括して重ねられていたた め、実際の文書のまとまりと本目録の 便宜上のまとまりとは相違がある可能 性が大きい。 元々は、綴られていたと思われるもの。 便宜上資料20-4~20-8は近い形式の 文書を一括して纏めたが、実際は順序 も関係なく一括して重ねられていたた め、実際の文書のまとまりと本目録の 便宜上のまとまりとは相違がある可能 性が大きい。 状 㻡 状 㻝㻢 㻡 㻞㻜 㻝㻣㻥㻜 (横帳断簡一括) 状 㻟 (竪帳断簡一括) 状 㻞 (木箱) 箱 㻝 資料1~11が収納されていた木箱。 㻝㻞 㻝㻤㻡㻥 未御年貢其外諸納辻御組仕訳帳 上相原村 本町組 名主引請 次郎兵衛 剥落した紙の継ぎ目 をセロハンテープで 補修 ボールペンにてル ビ・釈文等書き込み あり セロハンテープにて 補修 セロハンテープにて 補修 4 相模原市立博物館研究報告,(24):4 〜 13,Mar.31.2016 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」 〔No.11〕 加藤隆志・市民有志 本報告は、平成 27 ( 2015 )年 1 月に行われた市内及び てはどんど焼きを上組と下組が別に行っており、15 年 周辺各地の「団子焼き」 (どんど焼き・サイトバライ)行 ほど前からは上下が一緒に自治会館前で行っている。た 事の様相を記したものである。当館では、平成 14 年 11 だ、オヤシロと呼ぶ道祖神を覆うものは今でもそれぞれ 月から 18 年 3 月にかけて民俗講座「道祖神を調べる会」 作っている。製作している人はオヤシロ、来た人はムロ を実施するなかで講座の参加者が 16 〜 18 年の三ヵ年に と呼んでいた。やはり 15、16 年くらい前までは各家か 渡って行事を調査し、その結果を本研究報告第 14 〜 16 ら出されたお飾りを使い、竹で枠組みを作って藁で縛っ 号に「市民が調べた相模原市内の「団子焼き」 」の[No.1 ] ていたが、今は骨組みの設計図のようなものがあって、 〜[No.3 ]として報告してきた。講座自体はすでに終了 上下ともに地元の大工が木枠を作る。これは父親がやる しているが、講座参加者の有志等がさらに 19 年以降の ようになってそれを引き継いで二人くらいで作ってい 行事を調査するなどしており、本稿は 11 回目の報告と る。以前の方が軒数は少なかったのに、現在の方が出て なる(注) 。なお、本文中の No は「市民が調べた相模原 くるお飾りの量はうんと少なくなっている。今年は上下 市内の「団子焼き」 〔No.3 〕 」30 〜 31 頁掲載の「団子焼き」 ともお飾りの量は昨年の半分ほどの量という。 調査表の地点番号と対応している。 上組では午前 9 時から、お神酒を飲んだ後で作り始め ○緑区 た。毎年同じ家の前で作っているが、今年はその家に不 [城北 No.1]11 日 (日) 午後 2 時点火。穴川近くの水田・ 幸があったので別の所でやっている。作っている最中 自治会と育成会の共催。12 歳と 60 歳の二名の年男が火 に、下組の責任者(田名新宿の自治会長)が祝儀を持っ のついた注連縄で点火。団子は各自持ってくる。豚汁が てきた。9 時 45 分過ぎには完成し、上組の道祖神碑は 用意されている。隣りの水田に「奉納鶴岡八幡宮 川尻 他の石仏と一緒に据付けになっていて、高さも石仏全体 八幡宮注連縄耕作田」の立て札がある。 の上に屋根があるためにオヤシロは横から差し入れる形 [小松]11 日(日)午後 4 時点火。かたくりの里駐車場・ になっている。下組では上組に挨拶に行った後に、稲荷 自治会主催。新年会の後にどんど焼きを行う。今年は自 神社に納められているお飾りを運んで、オヤシロを作る 治会のほか、育成会・法政大学・東京家政学院大学・囃 のに使えそうなものを選んで 10 時過ぎから作り始める。 子連などの参加があり、昨年よりも人が多い。どんど焼 やはりお神酒を飲み、自治会館敷地にある下組の道祖神 き行事の説明があり、その後で役員が点火。団子 300 個 碑は動くので敷地の中央に動かし、その上から屋根を杉 を自治会が用意。 葉で葺いて棟や梁は大根巻きという太い注連縄で飾る。 [久保沢]12 日(祝)午後 2 時点火。久保沢公園・自治 周りはその他のお飾りで囲っていく。10 時 45 分頃には 会と消防団主催。準備は主に消防団員による。点火も消 完成し、そのまま午後まで置く。 防団員。団子は各自用意する。棒は毎年使用し、補修し 昼食後、午後 12 時 45 分頃に上組の道祖神碑に被せて て使う。子どもにお土産がある。 あったオヤシロを自治会館に運び、下組のオヤシロの横 [二本松]11 日(日)午前 10 時点火。二本松八幡宮境内・ に並べて置く。点火する前に下組の道祖神碑は取り出し 神社主催。今年は神職が常駐ではなくなったので神事は て、元の場所の台座の上に戻す。点火は午後 1 時で、消 行われなかった。点火は神社役員三名が実施。団子 500 防が来てから長老が行い、下組でオヤシロ製作の指示を 個、棒 100 本を用意した。 していた人がライターで火をつけた。 [葉山島]12 日(祝)には各集落で燃やすものが相模川 [田名各地]11 日(日)に行った所が多い。滝では自治 沿いに作られている。18 日(日)に燃やすという。 会館前の相模川の河原で実施し、午後 1 時からお焚き上 ○中央区 げ、午後 2 時 30 分頃には団子を燃やしに来る人がいた。 [田名・新宿]11 日(日)に実施。田名新宿では、かつ 団子は白の他に赤や青に着色しているものもあり、三個 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」〔No.11〕 5 ではなく網に入れて燃やしていた。堀の内 (中村講中?) 山道、右が当麻方面に行く道に分かれる一本杉があった の城坂坂上(かつて双体道祖神があった場所)で、数人 所で行っていた。上のこの場所が住宅が増えてきたこと が団子を焼いているのが午後 2 時 20 分頃に見られた。 もあり、上下が一緒にやるようになった。古淵では、今 陽原では、三か所でセーノカミのある近所の家が行う。 でも元からいた家々の冠婚葬祭の通知は講中の名前で出 火の坂上では午後 3 時頃に数人が火を囲んでいた。これ される。 は規模が小さいが、自治会が行う規模の大きなものもあ るという。他にも、堀の内自治会館・望地自治会館・塩 [新淵 No.21 ]どんど焼き・11 日(日)午後 1 〜 3 時。 大野小学校。 田自治会館などでもこの日に行われた痕跡があった。 [大沼神社 No.27 ]14 日(木)大沼神社では神社行事と [田名・久所]12 日(祝)午前 9 時準備開始。高田橋上 して毎年 14 日午後に行われる。午前 10 時 20 分頃到着し 流側の河川敷。稲荷社に納められたお飾りを運ぶ。前日 たところ、半てんを着た総代による準備が始まったとこ に田名新宿にいた長老(田名八幡宮総代)も神社の半て ろであった。午後 1 時 30 分点火で、二年前は 2 時点火で んを着て作業に係わっている。11 時 20 分頃にはすでに 遅く、昨年の 1 時点火は早いという。燃やすものは回り 点火して、かなり大きく燃えている。 に竹を立てて縄を張り、幣束をつける。もう一つの小さ [上溝本町 No.50 ]11 日(日)午前 11 時からだるま市 及びどんど焼き。 いものは、大きいものが熱くて先に来た人が団子を焼け ないために作り、手前に御札を置いてそこから点火する。 [上溝元町 No.51 ]11 日(日)午前 11 時餅つき、午後 また、これはお焚き上げの分で御札や破魔矢などを燃や 1 時どんど焼き。会館前で実施。田尻[No.53 ] ・石橋も し、以前は社殿の前で行っていたという。点火の前には 11 日に会館前で実施 回りに酒や米・塩を撒き、最後に燃やす所の前に運んで ○南区 ある道祖神碑にもそれぞれ撒いて、最初に大きいものに [古淵鹿島神社 No.20 ]10 日(土)午後 2 時点火。1 月 点火し、後に御札のお焚き上げの分にも火をつける。 14 日午後 5 時点火に決まっていたが、平成 26 年( 2014 ) 大沼は、北里大学へ行く道の北側が上、南が下になり、 から 14 日に近い土日曜のどちらかの日の昼間に変更さ 上は大沼神社が境でその先には数えるくらいの家しかな れた。日時は自治会に通知を出す。準備は当日の午前 9 かった。昔は子どもたちが、冬休みが終わる 7 日の前か 時 30 分ころからで、以前は又になった木、現在は竹を ら一軒ずつ麦からを集め、上は神社、下はふれあい広場 六か所立てて屋根を社(やしろ)風に付けて麦からで葺 の前の道の所に小屋を作った。セーノカミ(道祖神碑)が く。中には出された御札を詰める。隣りには中心に竹を 入るくらいの犬小屋ほどの大きさのもので、悪魔が入っ 三つ又に組んだものを立て、周りに枯れ枝や枯葉を詰め てこないようにバラの木で前を飾った。また、道祖神は る。これらは 80 年ほど前から鹿島神社境内裏手の窪ん 今は地元の工務店が寄付したものだがかつては七沢石の だ所に作り、昔はこの穴はもっと深く、燃やすものも高 ものがあり、現在はどこにあるのか不明になっている。 く積んだ。ポンポン竹がはじけて音が出るとよい。昔は 子どもの書初めを燃やし、燃え上がれば字がうまくな 夜になっても火を消さず、とろ火になったところで消防 る。また、三つ又の木の枝に団子を三個付けて焼く。か 団が酒を飲んでいた。翌朝になってもまだ火が残ってい つては生糸が生活での勝負で、白い羽二重の繭ができる て、 団子がたくさん落ちていた。 団子焼きの火は家に持っ ようにメーダマを燃やした。養蚕がうまくいかないと 「つ て帰る。この火で神棚のろうそくに火を灯す。途中で消 みがおっつかない(年が越せない)」。以前は夏作は麦と えてはいけない。書初めを燃やして高く上がると手が上 陸稲で、バクメシ(麦飯)とウドンで一年食いつないだ。 がる。 糯粟を入れた餅をいとこ餅といった。肥料代を借りて生 午後 2 時に社の方から点火で、ライターで直接では、 活していた。荒物屋は町田にあった。正月 14 日は小正 ということで杉葉にライターで火をつけて何か所かに同 月で、15 日には嫁が実家に帰れる。16 日は地獄の釜の 時に点火した。木の枝を積んだものはしばらく点火しな 蓋が開くというが、親が死んでも嫁に暇が出るといった。 い。トッカエ団子は現在も行われており、三個を燃やし 大沼は範囲が広いので自治会は七つあり、各自治会で たうちの二個を取替え、一個は自家用に持ち帰る。最近 神輿を持っていて大沼神社境内に置いてある。このほか は古淵駅前の商店のお飾りや他でできなくなった場所の に神社の大きな神輿がある。 お飾りを持ってくる人もいる。 [大沼ふれあい広場 No.28 ]10 日(土)午前 8 時 30 分 古淵は以前は上と下の講中ごとにやっており、下が鹿 から準備。点火は 11 日(日)午後 1 時 30 分頃に消防団 島神社で上は龍像寺坂の途中にある、向かって左側が大 が到着後。 6 加 藤 隆 志 ・ 市 民 有 志 [鵜野森 No.29]どんど焼き・12 日 (祝) 火入れ午後 1 時・ 今回の報告はごく簡単なものであり、写真のみを掲載 火落し 4 時。日枝神社。一家族に団子一袋配布。 している場所もあるが、昨年に確認された道祖神の小屋 以前の報告では広場で実施していたが数年後には場所 を当日に作って道祖神碑に被せておき、その日のうちに が変わることが予想されており、 神社境内に移っていた。 燃やしてしまう田名・新宿地区の事例のほか、古淵鹿島 周辺に住宅も多くあり、金網で囲った中で燃やすよう 神社や大沼神社、市外ではあるが綾瀬市早川地区などで にして、途中から順次、お飾りをくべるようになってい の比較的詳しい情報を得ることができた。また、自治会 る。 等で行われる比較的大きなものが中心となる中で、かつ ここでも団子は焼けるが傍らに団子の焼き場もあり、 てのような講中等を中心とした旧家で小規模で行われて 各自団子を焼いていた。また、元からある道祖神碑の所 いる行事がまだまだ見られることも確認された。鵜野森 には塩や米が見られ、道祖神の前で点火の火種をつける での場所の変更に伴う燃やし方の変化とそれにも係わら ことは続けられていると思われる。 ず点火方法はそのままである事例などは、継続的に調査 [小沼自治会・若沼自治会(三自治会合同) ]11 日(日) を行うことによって分かる成果といえる。今後ともさら 午後 2 時。若松こども第三広場。 に市内及び周辺地域での調査を進めるとともに、変化し ○綾瀬市 ていく状況を併せて把握して事例を蓄積していきたいと [早川 1 区]どんど焼き・14 日(水) 。第六天講中の下半 考えている。なお、今回の報告に関して資料提供及び協 分の約 10 軒ほどで、現在の自治会早川 1 区 7 組の構成 力をいただいた方は加藤のほか、五十嵐 昭さん・小川 員と重なる。年代不明の単体道祖神がある。団子は各家 久治さん・佐々木康資さん・千葉宗嗣さんである。 で午前中に作る。白のみや白・赤の 2 色、緑を加えた 3 色など各家さまざまである。 「食べる人数が少ないので 注 白だけにした」と言う人もいた。団子を木の枝に 5 〜 6 調査と報告の趣旨については「市民が調べた相模原市 個さして仏壇や神棚に飾る。飾り方も各家それぞれ。樫 内の「団子焼き」〔No.1 〕」に掲載したほか、講座を実施 や桜など身近な三つ又ができる木を伐り、団子を 3 つ刺 していた 3 年間における調査全体のまとめと分析は 16 してどんど焼きに持って行く。 何本も準備する家もある。 号の No.3 で行った。また、平成 19 年( 2007 )以降も研 どんど焼きに参加する各家では、酒と 1 品持ち寄りとい 究報告第 17 号〜 23 号において毎年の状況を報告してい う申し合わせにより手作りの料理や酒を準備する。 る。加えて、講座開始に際しての調査全体の意図や調 どんど焼きの場所は、道祖神の近くの講中が祀ってい 査成果、講座の一環としての博物館活動との係わり等に る第六天神社脇の畑で、畑は講中の構成員の所有地。午 ついては、加藤隆志「地域博物館における市民による調 後 3 時頃からお飾りを焚き上げる。お飾りの量が少ない 査の実際−民俗講座「道祖神を調べる会」の活動から−」 ので、伐採した木の枝や樹木などを燃やして団子を焼 『博物館の仕事』8 人の学芸員著 岩田書院刊 2007 く熾き火をつくる。3 時 30 分頃から団子を焼き始める。 においてもまとめているので参照していただければ幸い この頃には奥さんたちも集まってきて、持ち寄った酒や である。 料理などの飲食が始まる。薄暗くなるまで飲食と四方山 話が続く。地元の消防分団のパトロールがある。 かつては 14 日の朝に白と赤の団子を作り、緑の団子 をつくる家もあった。夕方薄暗くなる頃に点火した。子 ども中心だったので、学校が終わって帰宅する時間にあ わせていたようだ。近くに小学校 1 〜 3 年生が通う早園 小学校の分校があった。焼いた団子を食べれば風邪をひ かない。団子は家族にも食べさせた。団子を焼いた枝は 玄関に立てかけておけば魔除けになる、 書き初めを焼き、 その燃えかすの灰が高く揚がれば字がうまくなる。 第六天講中の範囲はもっと広いのだが、遠くなるので 長泉寺の方の第六天神社より北(上)側の人たちは、長 泉寺の近くに道祖神を祀り、そこでどんど焼きをやって いると言っていた。 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」〔No.11〕 1 城北 2 城北 3 小松 5 二本松 4 久保沢 6 二本松 7 8 加 藤 隆 志 ・ 市 民 有 志 7 青山関上 8 青山石神 9 青山共進 10 青山神社 11 葉山島 12 葉山島 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」〔No.11〕 13 田名新宿 (上組) 14 田名新宿 (上組) 15 田名新宿 (上組) 道祖神碑に被せたオヤシロ 16 田名新宿 (上組) 17 田名新宿 (下組) 道祖神碑を燃やす所の前に運ぶ 18 田名新宿 (下組) 9 10 加 藤 隆 志 ・ 市 民 有 志 19 田名新宿 (向かって左側・上組、右側・下組) 20 田名新宿 21 田名新宿 22 田名滝 23 東嶽之内 24 古淵 鹿島神社 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」〔No.11〕 25 古淵 鹿島神社 26 古淵 鹿島神社 27 古淵 鹿島神社 トッケユ団子 28 当麻中下宿 29 原当麻 30 原当麻 11 12 加 藤 隆 志 ・ 市 民 有 志 31 大沼ふれあい広場 32 大沼ふれあい広場 燃やすものの前に運んだ道祖神碑 33 大沼神社 34 大沼神社 運んだ道祖神碑にも酒を供える 35 大沼神社 36 大沼神社 市民が調べた相模原市内の「団子焼き」〔No.11〕 37 大沼神社 38 鵜野森 39 鵜野森 40 綾瀬早川 単体道祖神 41 綾瀬早川 団子 42 綾瀬早川 13 相模原市立博物館研究報告,(24):14 〜 15,Mar.31.2016 14 相模原市緑区で発見されたコテングコウモリ Murina ussuriensis について 清水海渡 *1 木元侑菜 *2 秋山幸也 *3 *1 神奈川県立津久井湖城山公園 *2 環境省奄美野生生物保護センター *3 相模原市立博物館 はじめに 区中沢にある藤野津久井線から入った道沿いのクズ コテングコウモリ Murina ussuriensis は管状の鼻孔と Pueraria lobata の枯れ葉の中にコテングコウモリが入っ 黄茶褐色の体毛に特徴があり、昼間の休憩場所(ねぐら) ているのを 2 カ所で発見した(図 1 )。クズの葉は枯れ や冬眠場所には主に樹洞などを利用するコウモリ類であ て丸まっており、その葉の中に入る形でコテングコウモ る(阿部ほか ,2007 ) 。また秋季のねぐらとして枯れ葉を リが休息していた(図 2 ) (図 3 ) 。1 個体は葉に入った 利用することが報告されている(山本 ,2006 ) 。日本では 状態で写真撮影をした後、気付いて飛び去ってしまった。 北海道、本州、四国、九州等に生息している。神奈川県 目視の際に特徴的な管状の鼻孔が確認されたことと、体 においては箱根山地(前田 ,1979 )や丹沢山地において 毛が黄茶褐色で金色の刺毛があること、葉の大きさが 発見されている(山口 ,2002 ) 。しかし、報告例はきわめ 68mm と小さいことなどからコテングコウモリと同定し て少なく神奈川県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類にラ た。 ンクされている(広谷 ,2006 ) 。 今回、筆者らは相模原市で初記録となるコテングコウ 考察 モリを発見したためここに報告する。 筆者らが発見した 10 日後の 2014 年 9 月 30 日に同じ 場所に行った際には同じクズの葉は落ちてしまってお 確認状況 り、他の葉でも確認することはできなかった。筆者らは 筆 者 ら は 2014 年 9 月 20 日 に 神 奈 川 県 相 模 原 市 緑 その後も葉が完全に落ちる 11 月 15 日まで 10 日に一度 埼玉県 さいたま 陣馬山 発見場所 東京都 東京 沢井川 横浜 相模湖 神奈川県 秋山川 相模川 津久井湖 相模原市 道志川 串川 宮ヶ瀬湖 大室山 丹沢山 図 1 発見場所の位置 千葉 千葉県 相模原市緑区で発見されたコテングコウモリ Murina ussuriensis について 図 2 クズの葉に入るテングコウモリ 図 3 クズの葉に入るテングコウモリ 訪れて確認した所、確認できなかった。コテングコウ した。深く御礼申し上げます。 15 モリが秋季に枯れ葉をねぐらとして利用することは山 本( 2006 )などで知られており、今回の発見場所もそう 引用文献 した利用ではないかと考え、翌年 2015 年 9 月 10 日か 阿部永・石井信夫・伊藤徹魯・金子之史・前田喜四雄・ ら 10 月 15 日にも同様の確認調査を行ったが確認できな 三浦信吾・米田正明 ,2005. 日本の哺乳類 . 改訂版 . かった。 206pp. 東海大学出版会 , 東京 現在、神奈川県内においてコテングコウモリが確認さ 広谷浩子 ,2006. 哺乳類 . 高桑正敏・勝山輝男・木場英 れている場所は丹沢山地の玄倉流域沿いと箱根産地に限 久 編 , 神奈川県レッドデータブック生物調査報告 られており、関東山地の派生として位置する相模原市緑 書 .2006,pp.225-232. 神奈川県立生命の星・地球博物館 , 区周辺ではこれまで確認されていなかった。今後の調査 小田原 においては国土交通省国土技術政策総合研究所が提示し ている『コウモリ類の調査の手引き(案) 』に基づき、バッ トディテクター等を用いた調査が必要であると考えられ 前田喜四雄 ,1979. 日本の哺乳類( 16 )翼手目テングコウ モリ属コテングコウモリ . 哺乳類科学 ,(37):1-16. 山口善盛・曽根正人・永田幸志・滝井暁子 ,2002. 丹沢山 る。 地におけるコウモリ類の生息状況 . 神奈川県自然誌資 謝辞 山本輝正 ,2006. テングコウモリとコテングコウモリの秋 料 ,(26):49-51. 繁田真由美氏には有用な文献情報をご提供いただきま 季のねぐら . コウモリ通信 ,14(1):13. 相模原市立博物館研究報告, (24):16 〜 23,Mar.31.2016 16 相模原市中央部に分布する中津層群小沢層に含まれる 珪長質火山岩類礫の岩石学的記載 河尻 清和 Petrography of felsic volcanic rocks clasts from the Nakatsu Group, in the central part of Sagamihara City, Kanagawa Prefecture, central Japan Kawajiri, Kiyokazu 1 はじめに 関東山地南東縁部に接する関東平野西縁には、礫岩を 神奈川県 挟在する海成~陸成の鮮新 - 下部更新統が分布している 相模原 (松川ほか,2006;植木,2007a,2013 ) 。これらの礫岩 の後背地の解明は、関東山地や関東平野の形成過程、お よび、相模川や多摩川の起源にかかわる重要なデータを 横浜 与えてくれる。しかし、これらの礫岩は分布が限られて 平塚 いることなどから不明な点が多く、堆積時の古地理に関 小田原 して詳細が明らかにされていない。 神奈川県中央部、相模川沿いに分布する鮮新 - 下部更 新統は中津層群と呼ばれているが、中津層群の礫岩の構 成粒子の起源に関する研究は少ない。従来、中津層群の 10km 礫の後背地は関東山地南部の四万十累帯であるとされて いたが、筆者らは中津層群のチャート礫や砂岩礫を検討 した結果、後背地として関東山地南部の四万十累帯だけ でなく秩父南帯も考慮に入れる必要があることを指摘し た(河尻・柏木,2012;河尻,2014 ) 。そこで、さらに 詳細な礫の後背地を究明するために、中津層群小沢層の 珪長質火山岩類礫の肉眼および鏡下観察をおこなった。 本稿では、その結果について報告する。 試料採集地点 2 地質概説 中津層群は神奈川県中央部の相模川、中津川、およ び、小鮎川沿いに分布している海成層である。古第三紀 の四万十累帯相模湖層群を不整合に覆い、後期更新世 の段丘堆積物に覆われる。中津層群は下位より、小沢 層・神沢層・清水層・大塚層・塩田層に区分される(Ito, 1985 ) 。ここでは、Ito( 1985 ) 、松島( 2009 )および植 木( 2013 )に基づいて、中津層群の概略を述べる。 小沢層は主に細粒~粗粒砂岩よりなり、貝化石の破片 を含む礫岩を伴う。神沢層は主に細粒~中粒砂岩とシル ト岩の互層からなり、わずかに礫岩を挟在する。清水層 は主に塊状のシルト岩よりなり、レンズ状の細粒砂岩を 挟在する。大塚層は主に軽石やスコリアが散在するシル ト岩よりなり、多数の軽石層やスコリア層を挟在する。 500m 図 1 試料採集地点。 国土地理院発行 2 万 5 千分の 1 地形図「上溝」使用。 塩田層は多量の軽石が散在するシルト岩よりなり、多数 いで堆積したと考えられる(小島,1955;Ito, 1985;松島, の軽石層を挟在する 。 堆積相や貝化石から上位ほど沖合 2009 )。 031029-1 031029-2 表 1 調査地点の中津層群小沢層の礫岩の礫径と礫種。礫径の単位は mm 相模原市中央部に分布する中津層群小沢層に含まれる珪長質火山岩類礫の岩石学的記載 17 18 河 尻 清 和 A B Pl Q Pl Q Q Pl 0.5mm C 0.5mm D Pl Pl 0.5mm E 0.5mm F Pl Pl 0.5mm 0.5mm 図 2 中津層群小沢層中の珪長質火山岩礫の偏光顕微鏡写真。直交ポーラー。A: 試料番号 031029-1-12、B: 試料番号 031029-1-26、C: 試料番号 031029-1-83、D: 試料番号 031029-2-67、E: 試料番号 031029-2-76、F: 試料番号 031029-2-75。Q: 石英、Pl: 斜長石。 中津層群は有孔虫と石灰質ナンノ化石より後期鮮新世 序を求め、中津層群の古地磁気極性は Gauss Chron 下 - 前期更新世に堆積したと考えられている (中世古・澤井, 部から Olduvai Subchron に対応することを示し、中津 1950;岡田,1987;斎藤,1988 ) 。また、塩田層と大塚 層群の年代は約 3.4 ~ 1.8 Ma となるとした。 層はテフラ中のジルコン年代や他地域とのテフラの対比 からそれぞれ、約 2 Ma と約 2.5 Ma に堆積したと考え 3 試料採集地点の礫岩 られる(野田・奥村,2002;下釜・鈴木,2006;田村ほか, 今回、報告する中津層群小沢層の珪長質火山岩類礫は、 2010 ) 。一方、植木( 2007b)は、中津層群の古地磁気層 相模原市緑区大島古清水、通称神沢と呼ばれる地域の相 19 相模原市中央部に分布する中津層群小沢層に含まれる珪長質火山岩類礫の岩石学的記載 模川左岸の段丘崖の露頭から採集した(図 1 ) 。採集地 Pl 点における中津層群小沢層の礫岩は、下位の砂岩を削り 込んでレンズ状に分布し、上位は砂岩に覆われる。砂岩 の薄層を挟在し、下部には砂岩ブロックを含む。礫岩の 基質は細粒砂岩で、貝化石の破片を含む。この地点の小 沢層の礫岩の礫種は砂岩(約 62 %) 、 チャ-ト(約 25 %)、 珪長質火山岩類(約 9 %)でほとんどを占め、これらの Q Pl 礫のほか、礫岩、砂岩頁岩細互層、ホルンフェルス、花 Pl 崗岩質岩、石英脈岩、砂質千枚岩がごく少数認められる。 すでに、同地点の礫種構成は河尻( 2004 )で報告した が、これは肉眼観察に基づくものである。今回、河尻 0.5mm ( 2004 )で報告した礫のうち、砂岩以外の礫については 薄片を作成して鏡下での観察をおこなった。その結果、 河尻( 2004 )とは異なる礫種に同定された礫も存在する 図 3 中津層群小沢層中の花崗斑岩礫(資料番号 031029-1-77 ) の偏光顕微鏡写真。直交ポーラー。Q: 石英、Pl: 斜長石。 ので、改めて礫種を表 1 に掲載する。 試料番号 031029-1-83 4 珪長質火山岩類の礫の記載 外見は淡青緑灰色を呈する。濃緑色を呈する扁平なレ 中津層群小沢層の礫岩に含まれる礫のうち、珪長質火 ンズ状部が含まれる。扁平なレンズ状部は長径が 5 mm 山岩、花崗斑岩、珪長質凝灰岩を珪長質火山岩類とした。 以下のものが多いが、約 1.5 cm に達するものも認めら 珪長質凝灰岩についてはガラス質凝灰岩、軽石質凝灰岩、 れる。斑晶は長径 1 ~ 3 mm の斜長石である。石基は 結晶質凝灰岩に区分した。以下にそれぞれの礫について 粒径約 0.1 mm のスフェルライトからなるスフェルリ の肉眼および鏡下観察の結果について述べる。 ティック組織を示す(図 2C) 。副成分鉱物としてジルコ 4-1 珪長質火山岩 ンと不透明鉱物が含まれる。微小な緑泥石が全体に生じ 試料番号 031029-1-12 ているほか、セリサイトが生じている部分もある。肉眼 外見は暗緑色と灰色を呈し、流理構造を示す。石基は で濃緑色を呈する部分は周囲よりも細粒で、緑泥石が多 フェルシティック組織を示し、暗緑色部は粗粒、灰色部 く生じている。 は細粒である。粗粒な部分はスフェルリティック組織を 試料番号 031029-2-67 示す部分もある。斑晶は長径 0.3 ~ 2.5 mm の斜長石と 外見は暗緑色を呈する。斑晶は長径 0.2 ~ 1 mm の 粒径 0.3 ~ 1.5 mm の石英である。石英は融食形を示す 斜長石であり、集斑状の斜長石も含まれる。石基は粗粒 (図 2A) 。副成分鉱物として黒雲母とジルコンが含まれ 部と細粒部がある。粗粒部は粒状組織を示し、細粒部は る。全体に微細な緑色鉱物が生じている。 フェルシティック組織を示す(図 2D)。副成分鉱物とし 試料番号 031029-1-26 てアパタイトと不透明鉱物が含まれる。緑泥石、緑れん 外見は白色~灰色を呈し、不規則な形状をした濃緑色の 石、斜ゆうれん石、アクチノ閃石が生じている。 部分がパッチ状に含まれる。石基は粗粒部と細粒部がある。 試料番号 031029-2-76 粗粒部はフェルシティック組織を示し、細粒部はガラス質 外見は白色と黒灰色を呈する。流理構造が明瞭である。 である。細粒部のガラスは隠微晶質の鉱物に交代されてい 斑晶は長径 0.5 ~ 2 mm の斜長石である。石基は主に斜 る。粗粒部と細粒部の境界は不明瞭である。斑晶は斜長石 長石からなる細かい粒状組織を示し、石英がわずかに含 で、長径 0.3 ~ 1 mm のものが多いが(図 2B) 、大きなも まれる。肉眼で白色を呈する部分の石基は粒径 0.05 ~ のは長径約 1.5 mm である。副成分鉱物としてアパタイト 0.2 mm であり、黒灰色を呈する部分よりも粗粒である。 と不透明鉱物が含まれる。安山岩~玄武岩、ガラス質安山 黒灰色を呈する細粒部は粒径 0.03 ~ 0.1 mm である(図 岩の岩片が含まれる。肉眼で濃緑色を呈する部分は緑泥石 2E) 。副成分鉱物として、ジルコン、アパタイト、不透 であり、定向配列を示す長径約 0.1 mm の針状~短柱状の 明鉱物が含まれる。不透明鉱物はジルコンやアパタイト 斜長石が包有される。この緑泥石と周囲の石基の細粒部は を伴うことが多い。石英 - 斜ゆうれん石脈がみられる。 不規則な形状で接する。セリサイトが密集して生じている 斑晶の斜長石中にも微細な斜ゆうれん石が生じている場 部分がある。石英脈がみられる。 合がある。 20 河 尻 清 和 A B 0.5mm C 0.5mm D 0.5mm E 0.5mm F 0.5mm G ジルコン 0.5mm 0.5mm H 0.5mm 図 4 中津層群小沢層中のガラス質珪長質凝灰岩礫の偏光顕微鏡写真。A・B・F: 下方ポーラーのみ、C・D・E・G・H: 直交ポー ラー。A: 試料番号 031029-1-33、B: 試料番号 031029-1-87、C: 試料番号 031029-2-22、D: 試料番号 031029-2-48、E: 試 料番号 031029-2-82、F: 試料番号 031029-2-97、G: 試料番号 031029-2-100、H: 試料番号 031029-2-104。 21 相模原市中央部に分布する中津層群小沢層に含まれる珪長質火山岩類礫の岩石学的記載 A B 0.5mm 0.5mm 図 5 中津層群小沢層中の軽石質珪長質凝灰岩礫の偏光顕微鏡写真。下方ポーラーのみ。A: 試料番号 031029-1-74、B: 試料番号 031029-2112。 試料番号 031029-2-75 のが多い(図 4A)。軽石、珪長質火山岩、珪長質凝灰岩、 外見は淡褐灰色を呈し、流理構造が明瞭である。斑晶 アプライトの岩片が含まれる。緑色のスメクタイトが全 は長径 0.5 ~ 2 mm の斜長石で、ほとんどのものは変 体に生じている。副成分鉱物として不透明鉱物が含まれ 質してセリサイト化している。 石基は主に斜長石であり、 る。 わずかに石英が含まれる。粗粒部と細粒部からなり、粗 試料番号 031029-1-87 粒部は粒径約 0.2 mm の等粒状の斜長石である。細粒部 外見は淡緑色を呈し、チャートのように見える。基質 はフェルシティック組織であり、斜長石からなる粒径約 には火山ガラス片が認められる。ガラス片は隠微晶質の 0.1 mm のスフェルライトが密集している部分とまばら 鉱物に交代されている。粒径 0.03 ~ 0.2 mm の石英や に含まれる部分がある。副成分鉱物としてジルコンと不 斜長石の鉱物片が含まれるが、0.05 mm 程度のものが 透明鉱物が含まれる。微粒の褐色鉱物が全体に生じてお 多い(図 4B) 。細粒の軽石が含まれる。副成分鉱物とし り、特に細粒部で著しい(図 2F) 。試料 031029-2-76 に てアパタイト、ジルコン、不透明鉱物が含まれ、特にア 類似しており、試料 031029-2-76 と同様の珪長質火山岩 パタイトが多く含まれる。黒雲母がわずかに生じており、 が弱い熱変成を受けて形成された可能性がある。 非常に弱い熱変成作用を受けていると考えられる。斜長 4-2 花崗斑岩 石脈がみられる。 試料番号 031029-1-77 試料番号 031029-2-22 外見は白色を呈する。斑晶は長径 0.5 ~ 2.5 mm の斜 外見は灰色と黒色を呈し、層状である。灰色部の方が 長石と粒径 0.3 ~ 1.5 mm の石英である。石英よりも斜 やや粗粒である。灰色部と黒色部の境界は明瞭だが不規 長石の斑晶が多い。斜長石は変質し、セリサイト化して 則な形状を示す。火山ガラス片や鉱物片が含まれる。ガ いる場合が多いが、変質が著しい場合は白雲母、緑泥石、 ラス片は隠微晶質の鉱物に交代されている。鉱物片は 不透明鉱物に置換されている。副成分鉱物としてジルコ 0.05 mm 以下の石英と斜長石である(図 4C)。副成分鉱 ンが含まれる。石英の斑晶は多結晶化しており、石基の 物としてアパタイト、黒雲母、不透明鉱物が含まれる。 石英や斜長石の粒界が直線的で明瞭である。おそらく、 全体に微細な緑泥石が生じている。緑泥石 - 石英脈、沸 変成作用により再結晶した結果と考えられる(図 3 )。 石脈がみられる。 4-3 珪長質凝灰岩 試料番号 031029-2-48 4-3-1 ガラス質凝灰岩 外見は白色と灰色を呈し、チャートのように見える。 試料番号 031029-1-33 基質は隠微晶質である。粒径 0.05 ~ 0.2 mm の石英や 外見は白色を呈する。バブル型の火山ガラス片が顕著 斜長石の鉱物片が認められる(図 4D) 。石英片が多い。 に認められる。ガラス片は長径 0.1 ~ 0.3 mm のものが 副成分鉱物として、ジルコンとアパタイトが含まれ、ア 多く、細粒の石英などで交代されている。石英や斜長石 パタイトは斜長石中に含まれる場合もある。石英脈が発 の鉱物片が含まれるが、これらは粒径 0.1 mm 以下のも 達している。 22 河 尻 清 和 A B 0.5mm 0.5mm 図 6 中津層群小沢層中の結晶質珪長質凝灰岩礫の偏光顕微鏡写真。直交ポーラー。A: 試料番号 031029-1-34、B: 試料番号 031029-1-81。 試料番号 031029-2-82 ずかである。副成分鉱物としてアパタイトが含まれる。 外見は灰色と黒色を呈する。 基質は隠微晶質で、チャー 石英脈や斜長石脈が発達し、緑れん石脈もみられる。 トのように見える。斜長石からなるスフェルライトがま 4-3-2 軽石質凝灰岩 れに含まれる。鉱物片として、石英、斜長石、カリ長石 試料番号 031029-1-74 が含まれるが、長径 0.07 ~ 0.2 mm の斜長石が多い(図 外見は灰色を呈し、最大で約 1.5 cm の軽石が含まれ 4E)。副成分鉱物としてアパタイト、ジルコン、不透明 る。軽石は扁平になっている。軽石内部等に濃緑色の部 鉱物が含まれる。斜長石脈や石英脈が発達する。 分がみられる。軽石は石英およびスメクタイトや緑泥石 試料番号 031029-2-97 に交代されており、斜ゆうれん石が生じている部分もあ 外見は暗緑灰色を呈し、チャートないし珪質頁岩のよ る。鉱物片は少なく、長径 0.5 ~ 2 mm の斜長石がま うに見える。基質は隠微晶質である。火山ガラス片が ばらに含まれるにすぎない。基質には全体にスメクタイ 含まれるが、隠微晶質の鉱物で交代されている。完全 トや緑泥石が生じており、わずかに斜ゆうれん石や緑れ に石英化しているガラス片も含まれる。粒径 0.03 ~ 0.2 ん石も生じている(図 5A)。 mm の石英、斜長石、カリ長石の鉱物片が含まれる(図 試料番号 031029-2-112 4F) 。副成分鉱物として、ジルコン、アパタイト、黒雲母、 外見は暗緑灰色を呈し、網目状に黒色部がみられる。 不透明鉱物が含まれ、 自形のアパタイトが多く含まれる。 暗緑灰色部と黒色部の境界は不明瞭である。軽石の火山 粒径 0.01 mm 以下の緑色鉱物が全体に生じている。黒 ガラスは隠微晶質の鉱物に交代されている。軽石中には 雲母が変質した緑泥石も含まれる。 スメクタイトと緑泥石が生じている。鉱物片は主に長径 試料番号 031029-2-100 0.1 ~ 0.6 mm の斜長石であり、粒径 0.1 ~ 0.3 mm の 外見は淡緑色を呈し、濃緑色の脈が網目状に発達す 石英がわずかに含まれる(図 5B) 。副成分鉱物として、 る。基質は隠微晶質であり、 粒径 0.05 ~ 2.5 mm の石英、 アパタイトと不透明鉱物が含まれる。沸石脈が発達し、 斜長石、カリ長石の鉱物片が含まれる(図 4G)。石英は 緑泥石脈もみられる。 融食形を示す場合がある。副成分鉱物としてジルコン、 4-3-3 結晶質凝灰岩 アパタイト、電気石、不透明鉱物が含まれる。電気石は 試料番号 031029-1-34 無色~淡褐色である。石英脈や斜長石脈が発達する。二 不規則な形状の亜角礫である。外見は灰色と黒色を呈 次的な緑れん石が石英脈に伴ってわずかに認められる。 する。灰色部の方が粒度が粗い。両者の境界は明瞭であ 緑泥石は石英脈に伴って生じていることが多い。 るが、不規則な形状を示す。粗粒部は主に粒径 0.05 ~ 試料番号 031029-2-104 0.2 mm の鉱物片からなる。細粒部は主に粒径 0.02 ~ 0.1 外見は灰色と黒色を呈する。 基質は隠微晶質で、チャー mm の鉱物片からなり、隠微晶質の鉱物に交代された トのように見える。粒径 0.05 ~ 0.1 mm の石英と斜長 火山ガラス片が含まれる。鉱物片は石英、斜長石、カリ 石の鉱物片がまばらに含まれるが(図 4H) 、斜長石はわ 長石である(図 6A)。副成分鉱物としてジルコン、黒雲 相模原市中央部に分布する中津層群小沢層に含まれる珪長質火山岩類礫の岩石学的記載 母、アパタイト、褐れん石、不透明鉱物が含まれる。石 英脈、石英 - ぶどう石脈、石英 - 緑泥石脈がみられる。 23 報告 , no. 22: 109-115. 河尻清和・柏木健司 , 2012. 神奈川県中央部,中津層群 試料番号 031029-1-81 のチャート礫から産出した三畳紀とジュラ紀放散虫 外見は灰色を呈する部分と黒色を呈する部分が細互層 化石の地質学的意義 . 相模原市立博物館研究報告 , をなしている。灰色部の方が粒度が粗い。隠微晶質の鉱 no. 20: 65-74. 物に交代された火山ガラス片が全体に認められる。細粒 部は粒径約 0.05 mm の、粗粒部は粒径約 0.1 mm の石 小島伸夫 , 1955. 中津累層に含まれる貝化石群について . 地質学雑誌 , 61: 449-456. 英と斜長石の鉱物片からなる(図 6B) 。副成分鉱物とし 松川正樹・柿沼宏充・馬場勝良・大平寛人 , 2006. 関東 て黒雲母、アパタイト、ジルコン、不透明鉱物が含まれ 平野西縁に分布する鮮新 - 更新統の層序と対比の再 る。緑泥石が生じている。 検討 , 東京学芸大学紀要自然科学 , no. 58: 173-203. 松島義章 , 2009. 相模原市史自然編,第 3 章,第 2 節, 5 まとめ 中津層群の層序と化石からみた堆積環境 , 相模原市 : 中津層群に含まれる珪長質凝灰岩礫とチャート礫は外 51-63. 見が酷似しているものがいくつか存在する。肉眼で両者 を見分けることは非常に困難であり、偏光顕微鏡下で同 定する必要がある。 中津層群に含まれる珪長質凝灰岩礫の多くのものは火 山ガラスを含み、これらの火山ガラスは完全に石英化し 中世古幸次郎・澤井 清 , 1950. 中津層の化石有孔虫群 について . 地質学雑誌 , 55: 205-210. 野田啓司・奥村 清 , 2002. 相模川沿岸に分布する中津 層群塩田層のテフラとそのフィッション・トラック 年代 . 第四紀研究 , 41: 131-139. ていない。このようなガラス質珪長質凝灰岩は、中津層 岡田尚武 , 1987. 南部フォッサマグナの海成層に関する 群の分布域の西方に分布する丹沢層群に認められる。河 石灰質ナンノ化石の生層序と古環境 . 化石 , no. 43: 尻・柏木( 2012 )および河尻( 2014 )は、礫岩に含まれ 5-8. るチャート礫と砂岩礫から、中津層群の後背地を秩父南 斎藤常正 , 1988. 南関東における幾つかのほ乳類化石含 帯と四万十累帯であるとした。しかし、中津層群小沢層 有層の微化石年代 . 昭和 62 年度文部省科学研究報 に含まれるガラス質珪長質凝灰岩礫の特徴から、秩父南 告書「日本産海生哺乳類化石の研究」 (代表:長谷 帯と四万十累帯以外にも、丹沢層群などの伊豆 - 小笠原 弧北端部の新第三系も中津層群の後背地として考慮する 必要がある。 川善和): 140-148. 下釜耕太・鈴木毅彦 , 2006. 関東平野南西縁中津層群上 部に検出された鮮新世テフラ HSC とその意義 . 月 刊地球 , 28: 56-60. 謝辞 田村糸子・高木秀雄・山崎晴雄 , 2010. 南関東に分布す 今回、試料の採集および礫径の計測にあたっては、相 る 2.5 Ma の広域テフラ:丹沢 - ざくろ石軽石層 . 模原地質研究会の皆様にご協力いただいた。また、故大 地質学雑誌 , 116: 360-373. 野正一氏ならびに同研究会の高橋隆一氏には薄片を作成 植木岳雪 , 2007a. 青梅地域の地質,第 6 章,鮮新統及び していただいた。以上の方々に深く御礼申し上げます。 下部更新統 . 地域地質研究報告( 5 万分の 1 地質図 幅), 産総研地質調査総合センター : 44-83. 引用文献 Ito, M., 1985. The Nakatsu Group: a Plio-Pleistocene transgressive nearshore to slope sequence 植木岳雪 , 2007b. 関東平野南西縁,鮮新~更新統中津層 群の古地磁気層序 . 日本第四紀学会講演要旨集 , 37: 66-67. embracing multiple slump scars in southeastern 植木岳雪 , 2013. 八王子地域の地質,第 5 章,館層・上 margin of the Kanto Mountains, central Honshu, 総層群・中津層群 . 地域地質研究報告( 5 万分の 1 Japan. Jour. Geol. Soc. Japan, 91:213‐232. 地質図幅), 産総研地質調査総合センター : 37-60. 河尻清和 , 2004. 相模原市大島神沢不動付近における中 津層群の礫種構成に関するノート . 相模原市立博物 館研究報告 , no. 13: 57-62. 河尻清和 , 2014. 相模原市中央部に分布する中津層群小 沢層の砂岩礫のモード組成 . 相模原市立博物館研究 相模原市立博物館研究報告,(24):24 〜 31,Mar.31.2016 24 カイコを用いた学習の展開について 秋山 幸也 1 はじめに い。しかし、2014 年に富岡製糸場と絹産業遺産群がユ カイコ(図 1 )は完全に家畜化された昆虫として紀元 ネスコ世界文化遺産に登録されたことも影響し、ここ数 前 2700 年頃には中国大陸で家の中での飼育が始まった 年は養蚕を学習に取り入れる小学校が増加傾向にある。 とされている(小泉,2006 ) 。日本では日本書紀などに 博物館では、カイコの飼育に不慣れな教員への技術的 すでに養蚕や機織りが各地に広まっていたことを示す記 なアドバイスや蚕種の提供、小学校での出張授業などを 述があり、聖徳太子が制定したとされる十七条の憲法 とおして学習支援を行ってきた。本稿ではその概要を整 ( 604 年)において養蚕を奨励する記述が見られる。た 理しつつ、カイコの学習教材としての有用性並びに教材 だし、中世までは絹織物に使う生糸の大部分は輸入に としてカイコを利用する上で留意しなくてはならいない 頼っていたが、江戸時代に入ると生糸の輸入規制が行わ 点についてまとめた。 れるようになり、これを契機に国内の養蚕が盛んになっ た(小泉,2006 ) 。明治時代後期には世界一の生糸輸出 2 カイコの学習飼育およびその支援の手順 国にのし上がるものの、二度の世界大戦の間に国内の生 ①打ち合わせ 糸相場が暴落するなどして養蚕、製糸業はしだいに斜陽 博物館では例年、5 月下旬頃から飼育展示を行ってい 化していった(神奈川県県民部県史編集室,1982 )。 る。これに先立ち蚕種提供の要請のあった学校に対し、 明治期以降、生糸の収量増加、強勢な品種の作出を目 事前の打ち合わせを行う。打ち合わせでは、学校でのク ワの調達可能な量の見込みや学習のめあてなどを勘案 し、蚕種の提供量を決める。おおむね生徒 1 人に対し 3 頭程度とする場合が多い。また、カイコが飼育途中で死 亡してしまうことも多いため、補充用としてクラスでま とめて飼育できるように、実際の飼育希望数よりもかな り多めに提供している。 また、飼育開始前後に担当学芸員が出張授業へ出向き (図 2 )、カイコを飼育することの意味について直接伝え る時間を設けるため、その日程調整を行う。出張授業の 時間は 1 コマで、情報共有を進めるためできるだけ学年 図 1 カイコの幼虫 ( 5 齢) 全体で授業を行う。 指してカイコの生物学的な研究が盛んに行われ、それは 遺伝学の発展にも寄与した。大正から昭和にかけての養 蚕業の斜陽化以後も、研究材料としてのカイコの地位は 揺るがず、2009 年にはカイコゲノムの高精度な解読結 果が発表されるなど今日でも先進的な生物工学分野で脚 光を浴びている。 学校教育においては小学校理科の学習教材として飼育 されてきたが、餌となるクワの確保の難しさや養蚕のノ ウハウが継承されなかったなどさまざまな理由から、現 在は相模原市内でも学習飼育をしている学校は多くな 図 2 学校での出張授業のようす 25 カイコを用いた学習の展開について ②蚕種の提供と掃き立て ③眠と脱皮 ふ化のようすを観察できるよう、ふ化予定の 2、3 日 カイコは数日食べ続ける 前に蚕種を学校へ引き渡す。ロスを少なく、安全に引き と、突然動きを止めて食べ 渡すのであればカイコが安定して育つ 3 齢以降の引き渡 なくなる。これは眠(みん) しが適しているものの、学習効果を考慮するとやはり若 と呼ばれる脱皮前の静止期 齢期の観察も必要である。1 齢から 2 齢への脱皮のタイ 間である(図 5 )。この時 ミングで大量死してしまう危険が高く、実際にこれまで 頭 部 は し だ い に 前 へ ず れ 図 5 1 眠のカイコ も何度か、そのような事例があった。しかし、博物館で て、中央に亀裂が入る。 多めに飼育して補充することで対処している。 脱皮は頭部から始まり、胸部との境目に亀裂が入り、 実際のふ化は全数が完了するのに 1 ~ 2 日程度の開き 尾部からジャバラを作るように古い外側の皮膚を脱いで があるため、ほぼ全数のふ化が終わるまで給桑は行わな いく(図 6 )。脱皮後はしばらく静止したあと、再び食 いことを徹底する。これは、ふ化した個体から順次給桑 べ続ける。 してしまうと、成長するに従って成長スピードの差が開 眠と脱皮は、終齢( 5 齢)となるまでに 4 回繰り返さ いていく傾向が強いためである。 れる。通常の品種では、2 齢から 3 齢になる時に頭部が ほぼ全数がふ化したころを見計らい、 給桑を開始する。 黒からベージュ色に変化するため齢期の区別がわかり これを掃き立てと呼ぶ。また、この時の 1 齢幼虫は全身 やすい(図 7 )。4 齢までの各齢期間は眠を除くと 2 ~ 4 に毛がはえているため、 「毛蚕(けご) 」と呼ばれること 日程度であるが、5 齢(図 8 )になると 7 ~ 8 日と長く が多い(図 3 )。蚕は掃き立てから半日ほどで目に見え なり、しかも食べるクワの量が格段に多くなる。カイ て大きくなり、 色も真っ黒からまだら模様に見えてくる。 コが一生で食べるクワの量はおおむね 25g 程度(図 9 ) 翌日には胸部が肥大して見えるようになる(図 4 )。 とされているが、5 齢の期間中にその 8 割以上を食べる 図 6 脱皮中のカイコ ( 5 齢) 図 7 3 齢のカイコの頭部 図 3 ふ化直後の1齢幼虫 (毛蚕) 図 8 5 齢の最大体長期のカイコ 図 4 ふ化翌日の 1 齢幼虫 図 9 25g ぶんのヤマグワ の生葉 実際には食 べ残しても次々に給桑 していくので、給桑量 はこの何倍にもなる 26 秋 山 幸 也 と言われている。また、カイコが作る繭の大きさ、す なる。また、隅にたどりつくと、そこで体を反らせて頭 なわち絹糸の量は 5 齢で食べるクワの量に最も左右さ を振るようになる。これは、繭を作り始める動作である。 れやすい。 熟蚕と判断されたカイコは、蔟(まぶし)へと移動す る。蔟は学校ではさまざまな容器で作られるが、生徒ひ ④熟蚕と上蔟 とりずつで蔟を用意する場合はトイレットペーパーの 5 齢で 7 ~ 8 日ほど食べ続けると、それまで肥大する 芯を半分に切ったもの(図 11 )などが多い。博物館では 一方であったカイコが、若干小さく縮むように見えてく 4cm 角程度の格子状にダンボールを組み合わせて作っ る。また、全身が飴色がかり、薄汚れた色合いになる。 たものを使用している(図 12)。また、観察用の蔟として、 これが熟蚕である(図 10 ) 。それまでただおとなしくク 小さなフタ付きの食品パックに尿抜きの穴を空けて熟蚕 ワを食べ続け、たとえ食べるクワがなくなってもじっと を入れている(図 13 )。これは外側から繭の作成過程が 静止して給桑を待っていたのが、熟蚕になったカイコは 観察できるうえ、個別に扱えるため採卵などの処理がし クワの枝上や飼育容器の縁などを激しく動き回るように やすいという利点がある。 ⑤繭の収穫 繭 を つ く り 初 め て 2 日 で、 ほ ぼ 繭 が 完 成 す る( 図 14 )。また、さらに数日経過して蛹化した頃、繭を乾燥 させる。博物館では熱乾燥機を用いて高温( 80 度)の熱 風にさらして乾燥するが、学校では天日干しを推奨して いる。初夏の炎天下に一日置ければ中身の蛹は死滅する が、ちょうど梅雨期に重なるため、晴天のタイミングに なかなか合わないことも多い。その場合は冷凍にしてお き、天日干しできるタイミングまで保存する。天日干し はできるだけ長時間、まとめて行うことが望ましい。梅 雨明け後、夏休み中に 2 ~ 3 日程度続けて干すことがで 図 10 熟蚕 (上)と熟蚕前の 5 齢のカイコ (下) きれば完全に乾燥させることができる。この時、屋上な ど人の目の届きにくい場所に放置すると、カラスに持ち 去られたり、忘れられて夜露にあたったり、雨にあたる などして繭が台無しになってしまうことがあるので注意 が必要である。 乾燥した繭は紙袋などに入れて風通しの良い場所で保 管する。ビニル製など密閉した袋に入れたり乾燥が弱 かったりすると強い臭いが出るため、必ず通気を確保す るようにする。 図 11 トイレットペーパーの芯でつくった蔟 図 12 ダンボールで格子状に 組んだ蔟 図 13 食品パックの蔟で繭を つくっているカイコ 図 14 食品パックの蔟につくられた繭 27 カイコを用いた学習の展開について ⑥学習のまとめ 実態についての詳しい説明である。カイコの成虫は食べ 初夏に飼育を始めたカイコは夏休み前に繭となるた るための口を持たないので、羽化したあとは飲むことも め、実際の乾燥は担任教諭が行うことが多い。ただし、 食べることもできない。翅が退化しているため飛ぶこと その前に生徒にとっては大きな決断を迫られる場面が訪 もできず、産卵した後は徐々に衰弱して 1 週間ほどで死 れる。つまり、繭になったカイコを乾燥させる(中身の に絶えることを紹介すると、悲痛な表情をする生徒が多 蛹を殺す)かどうかの決断である。ここがカイコを教材 い。人間など多くの動物は大人の期間が長く、大人は子 とした学習のクライマックスとなるため、その決断を促 どもよりも多くのことができるようになるという印象が すプロセスについては後で詳述する。 強いのか、カイコの繭以降の行く末にショックを受ける 実際の決断では、繭の収穫という本来の目的に落ち着 ようである。 くことが多いが、 「繭の先」を観察したいという好奇心 こうした話を紹介したあと、理科的な視点で観察する も満たすため、一部の繭は乾燥させずに飼育し続けるこ ために成虫にしたり産卵させたりすることはよいが、羽 とがある。この場合は繭になってから 2 週間程度で羽化 化させる個体は最小限の数に止めることを約束してもら したカイコガの観察を行う。 う。また、産まれた卵は品質が安定せず、また、休眠卵 また、乾燥させた繭は 2 学期に繭人形づくりなどの工 作を行い、収穫の成果と位置づけることになる。 (そのまま卵で冬越しする)の場合と非休眠卵(数週間後 に孵化する)の場合がありふ化のタイミングを見極める ことが難しい。そのため、産ませた卵は処分(燃えるゴ 3 農業としての養蚕をどのように教えるか ミに出す)することも約束してもらう。残酷なように思 ①ペットの飼育との違い えるが、これが後述する「命に責任を持つ」ということ 事前学習なしにカイコを飼えば、それは意識の上でイ である。 ヌやネコ、ハムスター、カブトムシなどペットを飼うこ とと区別はない。そのため「大切に育てて」 「長生きを させる、天寿を全うさせる」ことが最良の飼育の姿勢と なる。しかし、カイコの飼育は畜産や農作物の栽培に近 い。「繭の収穫」が最大の目的である点を伝えなくては ならない。 ご飯を食べるためにイネを育てて収穫する、肉を食べ るために牛や豚を育てて食肉に加工する、建材にするた めスギを植え、 何年も育ててから伐採し、 製材するといっ たことと同様、人間の衣食住を得るための手段としてカ 図 15 羽化したカイコ 繭をか ためるのり成分(セリシ ン)を溶かす酵素を出し て繭をほぐして出てくる。 図 16 交尾するカイコの成虫 左がオス、右がメス 図 17 産卵中のカイコ 図 18 1 頭のカイコが産んだ卵 約 500 粒ある イコを飼育するのである。そのために長い年月をかけて 作られてきた昆虫であり、繭の収穫を常に念頭に置いて 飼育しなくてはいけない。 ②一腹卵数とクワの確保の難しさ 出張授業では、ただ「しなくてはいけない」 「しては ならない」というだけでは納得してもらえないので、実 際に「繭の先まで」飼育してみるとどうなるかについ て紹介する。羽化(図 15 )して交尾(図 16 ) 、産卵(図 ③家畜化昆虫は野生で生きられるか 17 )するようすを写真で紹介し、一頭のメスが産んだ卵 生物多様性の概念が浸透しつつあり、近年はペットを の写真を見せる(図 18 ) 。約 500 粒の卵を見せるが、本 野外に放つことが悪いことであるという考え方が普及し 格的に飼育が始まる以前のこの時点では、数のイメージ ている。しかし、小学 3 年生が飼われている動物を「囚 がわかない。そのため、今後カイコを育てていく中で、 われの身」であると感情移入して、 「自由の身」へ解き 500 頭のカイコを世話することの困難を想像してみてほ 放ってあげたいと考える可能性はおおいにある。繭にな しいと伝える。 ると殺されてしまうから、せめて最後は「野に放って自 また、一腹卵数よりもインパクトが強いのは、成虫の 由の身に」と思ってしまわないよう、野生に置かれたカ 28 秋 山 幸 也 イコがどうなるかについて紹介する。 15m になる比率である。体重で表現すると、約 10000 倍 ・緑色の葉の上に置かれた真っ白なカイコは目立つため、 となり、さらに想像を超える生長量であることがわかる。 あっという間に鳥などに見つかり、捕らえられてしまう。 ②カイコが吐く繊維の長さ ・自重に対してつかまる力が弱いため、風などに揺られる カイコが熟蚕以降に吐く繊維の長さは、最大で約 とすぐに落下してしまう。地面に落ちれば即座にアリな 1300 ~ 1500m である。この長さは小学生にとって長距 どに発見されてバラバラにされ、巣へ運ばれてしまう。 離走などでなじみがあり、理解しやすい。 ・直射日光や雨などを避けるすべを知らないため、運良 く葉の上に居続けられたとしても、時間とともに弱っ 5 野生種との関係性 てしまう。 ブタとイノシシ、アヒルとカモというように、家畜、 ・もっともよくないことは、運よくカイコが生き延びた 家禽として歴史のある生きものにも、必ず野生の原種が り、または蛹化直前に放すなどして野外で繭を作れた 存在する。カイコはクワコ Bombyx mandarina が野生 とすると、羽化して成虫になる。その場合、カイコの 原種とされ、関東地方でもクワの木があればクワコは普 原種とされるクワコと交雑してしまう可能性があり、 通に発生する。 自然のしくみに悪い影響を与えてしまう。 クワを専食するなどカイコとクワコの共通点はたくさ んあるが、逆に、異なる点も多い。先に挙げたカイコが ④命に責任を持つ仕事としての農業 野生では生きられない性質は、その逆がそのままクワコ こうした理由から、カイコとは人間に飼われることで に当てはまる。体色は 4 齢までは黒白のまだら模様で (図 しか生きられない、野生に生きてはいけない昆虫である 19 )、終齢でベージュ色になる。まだら模様はアゲハチョ ことを説明する。そして、飼育の目的である繭の収穫の ウのなかまなどと同様、鳥の糞への擬態である。また、 ためには中身の蛹を殺すことになるが、これは衣食住を 終齢は大きすぎて鳥の糞に見えないぶん、クワの枝に擬 得るための「農業」という仕事においては不可避である 態する(図 20 ) 。さらに、枝に擬態中のクワコの頭をつ こと、命をいただき、命に対して責任を持つ仕事が農業 であることを理解してもらう。畜産農家が食肉にするた めに出荷する牛や豚に対して大きな愛情をかけて大切に 育てることと、肉質がよくて大きな牛や豚に成長する理 由がそこにあることも紹介する。 カイコに愛情を持って接し、大切に育てることによっ て大きな繭が得られ、飼育の目的が達成されることが一 つながりとなるよう、この点は繰り返し強調する部分で ある。また、成虫に産ませた卵も個人が責任を持てる数 ではない。卵をとっておいたのにふ化のタイミングがわ からず、保存状態で気付かないうちにふ化してしまい、 毛蚕を干からびさせてしまうことがよくある。ふ化させ 図 19 クワコの 3 齢幼虫 る前に処分することが、命に対して責任を持つ姿勢であ ることもしっかり伝えたいことの一つである。 4 すごい生きものであることの気づき 育てているカイコの潜在的な能力の高さに気付いても らうことも、カイコを一所懸命世話して大切に育てるモ チベーションとなる。たとえば次のような能力を紹介す る。 ①カイコの生長量 ふ化直後に 2.5mm ほどだった体長が、5 齢終期には 8cm 近くになる。これはおおよそ 30 倍である。人間に たとえると、産まれた時に 50cm の身長だったものが 図 20 クワコの 5 齢幼虫 クワの枝に擬態している カイコを用いた学習の展開について 29 つくと、眼状紋を強調する 7 学習教材としての有用性 姿勢を取る(図 21 ) 。これ これまでカイコの教材利用のプロセスと留意点につい は目玉模様で外敵 (特に鳥) て述べた。ここで、学習教材としてのカイコの一般的な を驚かす戦略である。カイ 有用性について整理したい。 コもはじめは黒い斑模様が 小学校でカイコを飼うのは、主に 3 年生の理科単元 「チョウをそだてよう」に沿って行われる。教科書では あり、すぐに白っぽくなる ものの、眼状紋などの模様 が残る(図 22 )。これらが 図 21 胸部の眼状 紋を強調す るクワコの 5 齢幼虫 クワコの名残であることも理解できるだろう。 モンシロチョウやアゲハチョウを扱うことが多いが、こ れらの種は野生昆虫であるため、卵を必ず確保できると は限らない。また、モンシロチョウ(図 24 )には都市部 でこれを席巻する勢いで分布する類似種のスジグロシロ チョウ、エゾスジグロシロチョウがいて、教員も混同し ていることが多い。そのため、教材としての均一性や確 実性が担保できないことがある。 図 22 カイコの頭部と胸部 6 在来品種と雑種強勢 カイコの繭は、現代では長楕円形と認識されている。 しかし、たとえば浮世絵に描かれる繭や、繭をかたどっ た和菓子などに見られる繭の形は中央がくびれた「だる 図 24 モンシロチョウ ま形」あるいは「ピーナッツ形」である(図 23 ) 。これは、 これに対して、カイコは次のような点から学習教材と 日本在来の伝統品種の繭形にこの形が多いためである。 しての有用性が挙げられる。 現在育てられているものの多くは、雑種強勢を利用した ①発生時期がコントロールできる 雑種第一世代(f 1 )であり、在来の優良品種と中国大 カイコの飼育適期は、餌となるクワ類が展葉する 5 月 陸産の優良品種をかけ合わせたものである。博物館では 下旬から 6 月にかけてである。一方、学校現場では家庭 伝統的な在来品種の飼育も行っており、遺伝学教材とし 訪問や運動会など数多くの年間行事がひしめく中、日単 ての利用や、伝統的な繭形を展示する材料としている。 位で飼育開始のタイミングをコントロールしたい。そこ で、たとえば 5 月 30 日からクラスごとにふ化のようす を観察しつつ飼育を開始させたい、という希望があれば、 休眠打破と短期間の冷蔵保存を組み合わせることによ り、ほぼ希望の日程どおりにふ化させることが可能であ る。数日のずれや幅が生じるにしても、野外の天候など に左右されずに発生のタイミングをコントロールできる のは、学習教材として極めて有利な点と言えるだろう。 ②飼育期間が 3 週間程度の長さ(図 25 ) 生きものを飼育する以上、教材への興味や集中力を持 図 23 在来品種小石丸の繭 (左)と f1 雑種 (春嶺 × 鏡月)の繭 (右) 続させられるだけの期間で飼育が終了できることが望ま 30 秋 山 幸 也 し い。 ま た、 飼 あるがこれを食べさせて飼育を続けることはできない。 育し始めたもの 一方で、クワの葉を原料としてペースト状の人工飼料が の途中段階で夏 普及しており、これで飼育を完結させることができる。 休みにかかって ただし、人工飼料で飼育している個体に生葉を与えると、 しまっては、学 以後、人工飼料を食べなくなることが知られている。ク 習を完結させる ワの葉の確保量に応じてこれらを使い分けることはでき こ と が 難 し い。 ない。 飼育期間 3 週間 と、成長のバラ ⑥さまざまな側面からの学習が可能 ツキなど加味し カイコは生物教材としてだけでなく、養蚕と深い関わ て 1 週間を加え りのある地域である相模原市では、郷土学習教材として た 4 週 間 を、 夏 の側面を持たせることができる。古い地形図から、市域 休みにかかる 7 の桑畑の分布の変遷を見ることで、土地利用と産業の移 月中旬から逆算 り変わりを知る学習や(図 26 )、神奈川往還(町田街道) や JR 横浜線と絹の道、養蚕の記憶のある古老からの聞 しても飼育開始 のリミットは 6 図 25 カイコの生活史を紹介するパネル 月 中 旬 と な る。 き取り調査など(図 27 )、地域のオリジナリティを意識 した学習の展開が可能である。 新年度から 2 カ月ほど経過してからでも飼育を開始でき る。 ③無駄な動きの少ない昆虫 カイコは擬人的な表現を用いれば「おとなしい」昆虫 である。人間に対して攻撃性を示すことはなく、何より、 餌が不足していても探し回ることがない。つまり、開放 的な容器で飼育していても逃げないため、飼育容器の管 理が簡単である。 ④見た目のかわいらしさ 大人でも子どもでも昆虫を苦手とする人は一定数存在 する。虫を見てかわいいと思うかどうかは主観によるも のであり、絶対的な評価とはなり得ない。しかし筆者の 図 26 大正10 年測量、 大正14 年発行の地形図 (原町田 2 万 5 千分の1) の部分 平地の大部分が桑畑の地図記号で占められている 経験上、カイコを飼育する前は「虫は苦手」と主張して いた子が、飼育終了後に尋ねると「苦手ではなくなった」 あるいは「カイコなら大丈夫になった」に変化している 場合がほとんどである。むしろ多くの子は「カイコはか わいい」という感想を述べてくれる。これは飼育による 愛着はもちろんのこと、見た目の清潔感や動きの愛らし さなどいくつかの要素が複合して虫に対する嫌悪感を減 図 27 相模原の最後の 養蚕のようす (平成 22 年秋) らしているものと考えられる。 ⑤人工飼料での飼育が可能 カイコはクワを専門に食べる昆虫であり、マグワ、ヤ マグワといった近縁種間の食草選択の幅はあるものの、 7 まとめと今後の課題 同属でも他の種の葉を食べることはほとんどない。類似 ①授業の効果 の葉を持つクワ科のヒメコウゾなども、食いつくことは 蚕種を提供した学校で必ず授業を行うことで、ペット カイコを用いた学習の展開について 31 の飼養と混同するようなことは避けられている。また、 しいが、たとえば市民学芸員などボランティアのスキル 飼育が終了してからの感想文などを見ると、愛情をかけ アップにより人材を育成し、体験授業をパッケージ化で ることと大きな繭にしてそれを収穫することが乖離せ きる可能性がある。この点は今後の課題として取り組み ず、農業の本質の理解が進んでいることも見て取れる。 たい。 一方で、こうした授業を行わずに定番だからと教材利 用を進めてしまったところ、カイコのペット化が生じて ⑤まとめ しまい、保護者から「子どもがかわいがっているカイコ 生糸の生産が斜陽産業となり、養蚕が身近な生業から を殺してしまうなんてひどい」といったクレームを受け、 遠ざかって久しい。化学繊維が発達し、衣服の素材とし カイコの飼育をやめてしまっている学校も実在する。カ てのシルクは子どもにとって縁遠くなり、真綿がシルク イコの飼育が農業であるという側面が意識されないまま であることさえ、大人世代でも意識されなくなりつつあ 教材として扱うことは、リスクが大きいと言えるだろう。 る。しかし、カイコが生産する繊維成分のフィブロイン や、繭をかためるのり成分であるセリシンは、医療分野 ②クワの調達 や健康食品、化粧品などに広く利用されている。こうし 学校でカイコを育てる上での制限要因となるのは、ク た利用の土台となるカイコの発生や遺伝、生理などは徹 ワの調達の可否である。畑地の多い学区では畑の境界木 底的に研究され、今なお研究材料として脚光を浴びてい として残っていることが多いものの、市街化著しい地域 る。ここまで研究された動物はほかになく、学習教材と ではクワの木を見つけるのは難しい。飼育初期であれば してもっと活用されるべきである。生きものと触れあう 道端で雑草化しているクワの木でも賄えるが、終齢期は 機会が決して多くはない現代の小学生にとって、飼育の まとまった量の葉を必要とするため、道端のクワでは足 経験は将来にわたり大きな財産になるはずである。 りなくなる。学区内で畑に植えられたクワがあれば、そ 相模原はカイコにゆかりのある地域であり、その特性 の農家と交渉して葉を調達するのが望ましい。 その場合、 を生かし、今後も学習教材として発展させ、その取り組 調達中は除草剤や殺虫剤を近くでまかないことも要請す みを全国に向けて発信できるよう実践研究を進めていき る必要がある。 たい。 また、100 頭を育てるのに 2、3 メートルのクワの低 木が概ね 1 本程度必要となる。日当たりさえ確保できれ 引用文献 ば育成の難しい木ではないため、カイコを継続的に教材 小泉勝夫編 ,2006. 蚕糸業史 蚕糸王国日本と神奈川の顛 として利用することを念頭に置くのであれば、学校の植 末. 栽木としてクワを育てるよう推奨していく必要があるだ 神奈川県県民部県史編集室編 ,1982. 神奈川県史 通史編 ろう。 5 近代・現代( 2 ). 神奈川県 . ③資料のパッケージ化 市域には小学校が 72 校ある。カイコの飼育のタイミ ングは重なるため、希望する学校すべてに蚕種を提供し たり、出張授業を行ったりすることはできない。今後は 補助教材や資料のパッケージ化、教員向けの研修などを 実施し、適切な教材利用に向けた方策を考案する必要が あるだろう。 ④糸取り技術の継承 学校からの要望として、糸取り体験の指導がある。本 来の養蚕の目的を生徒へ見せたいと考えるのは当然であ り、糸車など昔の道具の学習とからめられることから、 学習効果も高い。しかし、繭を煮て糸口をたぐり、糸車 にかけるといった作業は経験者でなければ難しく、道 具の確保も必要になる。博物館の現状の人員態勢では難 相模原市立博物館研究報告,(24):32 〜 42,Mar.31.2016 32 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ~市民協働による展示替えの経過~ 加藤 隆志 はじめに 期の農書である「農業全書」や「農具便利論」、あるいは 当館の常設展示は、天文展示室「宇宙の中のわたした 明治後期の神奈川県内数か所の農具の図解と説明が記さ ち」と、自然・人文部門をともに扱う自然歴史展示室「川 れた「農具一覧並図解」を元に、地域による農具の形態 と台地と人々のくらし」に分かれており(注 1 ) 、自然歴 差が、実物とともにこうした絵に描かれた資料によって 史展示室は、「台地の生い立ち」 (地質) ・ 「郷土の歴史」 も分かることを示した。そして、「農具と形態」はもっ (考古・歴史) ・ 「くらしの姿」 (民俗) ・ 「人と自然のかか とも特徴のあった展示で、農具は同じ用途に使われ、一 わり」 (動物・植物) ・ 「地域の変貌」 (地理)の五つのテー 見すると形が同じようでも地域によって少しずつ形態等 マに分かれ、基本的には分野ごとの内容で全体を通して が異なっていることがあり、そうした点を写真や解説文 みると通史的な展示になるように配置されている。そし で表すのではなく、せっかく博物館での展示なのだから て、開館当初は定期的に展示替えを行う計画であったが 実物資料を見ていただきたいということで、数多くの資 財政の課題もあり、発掘により得られた新たな資料の入 料を並べて具体的に示そうとしたのであった。農具とい れ替えなど小規模な展示替えが行われた程度で、基本的 うと、どのように使用したのかといった用途の展示にな には開館以来変わっていない。 り勝ちだが(もとより農具は道具であり、それが悪いと そうした中で、三テーマ「くらしの姿」は、開館 20 年 いうことではない) 、また違った観点からの農具展示の 周年に当たる平成 27 年( 2015 )11 月に一部の展示替え 可能性を探るという意味もあってこのような構成とした を行った。この展示替えは担当学芸員である加藤のみな のであり、市内を中心に地域によって形態の違いがよく らず、市民学芸員有志による検討会議を開催し、そこで 現れる風呂鍬と唐竿(クルリボウ)に絞り、さまざまな 展示全般についての検討・企画のほか、実際の展示替え 鍬 71 点(そのうち風呂鍬 41 点)とクルリボウ 46 点を展 作業も実施して展示替えを完了させた。本稿は、新たな 示した(注 3 ) 。そして、周辺地域を含めた展示のため、 展示内容を中心に紹介するとともに、市民協働で行った 当館所蔵の資料以外に周辺の六か所の博物館や資料館、 今回の展示替えの経過を報告するものである。 教育委員会から 13 点の資料を長期借用していたが、借 用先の担当職員も退職や異動により変わるなど、借用の 従来の「くらしの姿」の内容 経過が分からなくなる恐れが生じており、開館 20 周年 まず、当初の三テーマ「くらしの姿」の内容について を区切りに借用資料を返却することを意図したことが今 述べておく(注 2 ) 。 回の展示替え作業の直接の契機となった(注 4 )。 「くらしの姿」は、 「家の仕事」 ・ 「地域と農具」 ・ 「技術と 最後の「技術と農具」は、 「記録された家の仕事」と「養 農具」の三つの小テーマに分かれる。 「家の仕事」は市内南 蚕の技術」の二コーナーで、地域の現金稼ぎとして盛ん 区下溝地区の旧家敷地内に開館直前まで建っていた物置を であった養蚕に焦点を当てる。 「記録された家の仕事」 基本的にはそのまま移築したもので、内部に収納されてい は、市内緑区相原地区の旧家に残る農業実践記録や養蚕 た多くの農具を中心とした民具も、移築前にあった場所に の飼育記録を取り上げ、すでに近世期から養蚕が盛んに 忠実に戻して再現することに努めた。かつての畑作や養蚕 行われていたことや、そうした記録を見ることでかつて を中心とした農業での生活ではさまざまな道具が必要であ の養蚕の作業がどのようなものであったのかが分かる点 り、さらに道具が置かれている内部の状況からは、当家や を示した。「養蚕の技術」は、蚕種や桑から始まって蚕 地域の農業の移り変わりに伴って多くの道具が蓄積され、 が成長して繭を作るまでに使われるいろいろな飼育道具 保管されてきたことを示すのを狙いとした。 について、飼育技術の改良に伴う道具の移り変わりの様 次の「地域と農具」は「描かれた農具」と「農具と形 相も含めながら紹介していた。また、ここでは蚕が繭を 態」の二つのコーナーからなり、 「描かれた農具」は近世 作るまでに限定し、製糸までは含めていなかった。 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ~市民協働による展示替えの経過~ 33 展示替え検討会の設置と経過 入った4月からは月一回の検討会では時間が足りないと 展示替えに際しては学芸員のみならず、当館の諸活動 いうことで、定例的な検討会の前の週にも半日程度の検 に係わる市民の会に参加されている方々とともに展示替 討日を設け、コーナー別に順番に内容とそれに合致する え検討会を結成して作業を進めていった。現在、当館に 資料や写真の選定を進め、9月までに全体の骨子を決定 は市民の会が 13 団体あり(注 5 ) 、例えば筆者の担当の した。その後、館内の調整や決裁等の手続きに入り、11 民俗関係でも民俗調査会A・B、水曜会、福の会の四つ 月の休館日に3日ほどかけて順番に展示替えを行い、開 の会があって、フィールドワークを中心とした活動や資 館 20 周年に当たる 11 月 20 日の数日前の 16 日(月)に 料整理・展示など、神奈川県内の他館と同様に活発な活 作業を完了した(注 8 )。 動を行っている。今回は、基本的に経費は消耗品程度で 造作を伴う大掛かりなものではなく、さらに資料も収蔵 新展示の構成と展示の狙い 品を用いるものであるため、現在の「家の仕事」・「地域 (1)造作を伴う大掛かりなものは不可能であるため、 と農具」 ・ 「技術と農具」の構成は変更せず、展示資料及 基本的に現在の「家の仕事」 ・ 「地域と農具」 ・ 「技術と農具」 び解説文なども引き続き使用できるものは活用すること の3コーナーの構成は変更せず、展示資料及び解説文な を前提とし、そうした条件の元でより市民目線からの分 ども引き続き使用できるものは活用する。 かりやすい展示内容とすることを狙いとして、参加者と (2)「家の仕事」の移築物置には、これまで移築直前ま 継続的な検討を行って展示替えを実施することを意図し で内部にあったものを収納していたが、今後はテーマを たのであった。 定めて内部に資料を展示する。当面は、それに加えて畑 実際の検討会では、基本的には毎年秋に実施している 作にとって重要であった堆肥作りの諸道具を扱う。 また、 学習資料展の企画や関連事業及び常設展示のクイズラ 日を定めて物置内部の公開を行うことを計画し、その際 リーの運営等に参画するなど、当館の日常的な諸活動に は展示資料を撤収する。 深い係わりを持っている市民学芸員に呼びかけて結成し (3)「地域と農具」では、市域が稲作に比べて圧倒的な た。 畑作優越地であることを踏まえ、播種や脱穀調製などの 第1回目の会合は平成 26 年( 2014 )3月5日(水)に 畑作に用いられた農具類を展示に加える。農具の使い方 19 名の有志が参加して行われ、三テーマ展示替えの趣 は説明がないと観覧者は分からないが、文字で説明して 旨や今後の進め方について話し合いを持ち、以後、基本 もよく伝わらないのは同じなので、実際に使用している 的に毎月第一水曜日の午前9時 30 分~ 11 時に検討会を 写真を別に展示する。現在展示している「さまざまな鍬」 行うことが決定された。そして、新たな展示替えをする 「ヘラグワの形態差」「クルリボウの形態差」は、このよ ためには、やはり開館以来の展示の内容や狙いについて うな農具の形態差が示す地域の姿として新しい内容とし 改めて認識することも必要ということから、4月~7月 ても重要であり、コーナー全体のテーマとも係わるため (第2回~6回・注 6 )には現状の自然歴史展示室及び 引き続き圧縮して展示する。 三テーマを取り上げて、どうしてそのような展示となっ (4)「技術と農具」では、養蚕の工程を示す道具に加え ているのかなどの説明や課題の整理を行った。また、参 て、市域では糸取りが盛んに行われてきたことを示すた 加者が多いことから、三テーマ「くらしの姿」だけでな め製糸に用いられる道具類を加える。展示スペースは前 く、 自然歴史展示室全体を検討の遡上に乗せることとし、 述の「さまざまな鍬」「ヘラグワの形態差」「クルリボウ 「三テーマ検討班」 ・ 「解説パネル検討班」 ・ 「クイズ検討班」 の形態差」の圧縮した部分を用い、畑作と同様に使用し (注 7 )というように班別にしてそれぞれ検討を進めて ている写真を加える。また、養蚕が人々の生活に与えた いき、正月や祝日の関係で第一水曜日が休館日に当たる 影響や養蚕の信仰に関する展示とともに、組合製糸とし 時などを除いて基本的に毎月検討会を行っていった。な て大きな規模を有していた市内大島地区の漸進社につい お、検討会は現在も継続しており、平成 28 年2月で第 て、二テーマ「郷土の歴史」にもパネルが展示されてい 22 回目を実施している。 るが、製糸工場で用いられていた実物資料を展示する。 「三テーマ検討班」では、再度、三テーマ「くらしの さらに、平成 22 年( 2010 )で終了した県内最後の養蚕 姿」の展示内容と狙いについて確認しながら従来の展示 農家が市内にあったことも紹介する。 の課題と変更点を整理し、検討に際しては加藤がさまざ 物置以外の新旧の展示内容の概要は以下の通りであ まな資料や素材をその都度提出し、それに基づきながら る。1~ 13 までの番号は、以下の図に記した展示のス メンバーが議論を詰めていった。その結果、27 年度に テージ番号と対応している。 34 加 藤 隆 志 [地域と農具] 1-1 日野市三沢地区にいた鍛冶屋の作った鍬刃 15 点(変更なし) 1-2(旧)展示なし→(新)鍛冶屋の作業場・風呂鍬 製作写真2点 2-1(旧)近世期の農書に見る農具→(新)かつての 市内の土地利用の状況パネル 地図は、『相模原市史民俗編』 (平成 22 年刊)の 付図を利用する。これは相模原地域のみであり、 津久井地域については解説の中で耕地の田畑比 10(旧) 蚕の飼育道具→(新)蚕の飼育道具・上族道具 11(旧) 蚕の飼育道具→(新)製糸用具 従来展示していた飼育関係を整理し、座繰り や糸枠・足踏み糸取り機等を加える 12(旧) 上族用具→(新)養蚕信仰・漸進社関係資料 養蚕信仰→金色姫等蚕神の掛軸や神社から出 された御札、オキヌサマ人形等 漸進社→繭を煮る鍋、糸を束ねる道具、品評 会の盃 13(旧) 展示なし→ (新)平成 22 年の市内最後の養蚕パネル に触れる。 2-2(旧)明治後期の鍬・クルリボウの形態図 次に、新たな展示を加えた三テーマ全体の内容をより →(新)畑作の作業写真 16 点 詳しく示すため、各コーナーの解説パネルを従来までの 写真は、昭和 62 年( 1987 )度製作の文化財記 ものも含めて記す。番号は上記番号に対応している。な 録映画「相模原の畑作」撮影時のものを利用 お、実際にはルビが振られているところもあるがここで 3 (旧) さまざまな形態や用途の鍬 は省略した。 →(新)さまざまな形態・用途の鍬(※) [家の仕事] ツミオケ・播種器・土入れなど、畑作の播種 [道具を納める](物置の説明・変更なし) や管理の道具 4 (旧) 風呂鍬の分布と形態差 →(新)千歯扱き・唐箕・ムシロ・箕・篩など 脱穀調製の道具 5 (旧) 風呂鍬の分布と形態差 →(新)風呂鍬の分布と形態差(※) かつての相模原には、広大な耕地や山林などが広がり、 農作業や養蚕、炭焼きなどが盛んに行われていました。 こうした仕事に使われる道具が、どこの家の物置や納屋 にもたくさん納められていました。 物置にある道具類は、普段よく使われ手入れの行き届 いたものや、片つけられているもの、壊れたままで放置 6 (旧) クルリボウの分布と形態差 されたものなどさまざまです。 物置の中は一見乱雑に散らかっているように見えます →クルリボウの分布と形態差(※) ※ 印は旧展示の一部を圧縮して残した部分で、さま が、よく見ると農具の片づけ方からは、その家の仕事の ざまな形態・用途の鍬は畑作に用いられるものを主とし スタイルが読み取れます。 て 31 点から 17 点に、風呂鍬の分布と形態差は市内を中 [堆肥作りの道具](物置内部) 心に周辺地域の広がりを含めて 40 点を 23 点、クルリボ 畑地が耕地の大部分を占める地域であった市内では、 ウも同様に形態差を考慮して 46 点から 10 点に整理した。 地力の維持のために畑に入れる堆肥は大切な肥料でし [技術と農具] 7-1(旧)市内相原地区の農業記録→(新)養蚕作業 た。また、古くは畑に種を播く際に、種と堆肥を混ぜて 播くことも行われていたほか、サツマイモの苗を作るた の写真 16 点 めの苗床にはたくさんの堆肥が必要とされるなど、農家 写真は、昭和 58 年( 1983 )度製作の文化財記録 にとって堆肥作りは大変重要な作業の一つでした。 映画「相模原の養蚕」及び昭和 60 年( 1985 )度 堆肥の材料の中心はヤマ(雑木林)にある木の落ち葉 製作の文化財記録映画「相模原の機織」撮影時 や草などで、冬場にヤマに行って落ち葉などを集めまし のものを利用 た。その時には大きな籠に何杯も落ち葉を取り、家に運 7-2(旧)明治前期の農業記録にみる養蚕の作業→(新) んで堆肥場に積み込み、さらに上下を切り返して発酵を 住居の改造等、養蚕が生活に与えた影響写真6点 促しました。こうして充分に発酵していて、細かくなっ 写真は、文化財記録映画「相模原の養蚕」撮影 た堆肥を作ることに努めました。 時のものを利用 8 (旧) クルリボウの分布と形態差→(新)蚕の成長過 程模型・種紙・桑の拓本 9 (旧) クルリボウの分布と形態差→ (新)蚕の飼育道具 [地域と農具] [農具と形態](変更なし) 農具は、一見同じように見えても、使われる場所や家 によって少しずつ形などが違っていることがあります。 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ~市民協働による展示替えの経過~ 35 例えば、一口に鍬といってもさまざまな種類があり、さ 作業工程がありました。そして、畑で夏と冬に作られる らに木製の台に刃をはめ込んだヘラグワは1本1本の形 作物に応じてそれぞれの作業があり、いろいろな道具が が微妙に異なっています。また、脱穀作業などに用いる 使われていました。 クルリボウは、形以外にも使っている木の種類が違って [鍬の分布](移動して5に使用) いるのがわかります。 ヘラグワは相模原の代表的な鍬で、かつては、これ一 これは相模原ばかりでなく、周辺の地域で使われてき 本あれば田畑の耕作はすべて行うことができたともいわ た農具と比べるとその違いが一層はっきりします。こう れています。相模原の鍬と周辺各地で使われていた鍬を した形や素材の違いなどは、地域の農具のあり方を考え 比べてみると、形の似ているものや異なっているものが ていく上で欠かせない視点です。 あるのに気がつきます。こうしたことはどういう理由で [鍛冶屋が作った鍬の刃] (1-2) 起きるのでしょうか。考えてみるのもおもしろいもので かつて農業が生業の中心であったころは、鍬の刃など の刃物類を作る鍛冶屋が各地にあり、市内にも何軒かの す。 [クルリボウ](移動して6に使用) 鍛冶屋がいたことが分かっています。博物館では、展示 麦や豆などを叩くための道具で柄を持って振り回しま の準備として、昭和 63 年度( 1988 ~ 89 )に市内及び周 す。回転する棒が肘に当たると大変痛かったようです。 辺地域を含めた鍬の形態や鍛冶屋についての調査を実施 相模原では、叩く棒の部分がカシの木の角材でできたも し、 その際にさまざまな鍬の製作と記録化も行いました。 のが多く、その一方で杉などの別の木を用いたり、全体 ここに展示してある 15 点の鍬の刃は、東京都日野市 の形が異なるものも見られます。どこでも同じと思われ で各種の農具や刃物を作っていた露木隆さんが製作した がちな道具ですが、実際にはいろいろなものが使われて ものです(現在は廃業しています) 。当時、すでに現役 いました。 の鍛冶屋は少なくなっており、また、露木さんの作る鍬 [技術と農具] の構成が相原や橋本地区のものと類似していたことから [養蚕の技術](移動して8に使用) 製作を依頼しました。 [畑作地帯だった相模原] (2-1) 相模原の養蚕はすでに江戸時代には行われており、そ の後もたくさんの蚕が飼われていました。特に、第二次 この地図は、 『相模原市史民俗編』 (平成 22 年刊)の 世界大戦前の生糸の輸出が盛んであった時期には、養蚕 付図で、明治 39 年( 1906 )の相模原地域の土地利用の から得られる現金は、農家にとって生活を支えていくた 状況を示したものです。この中で、ピンク色の所は集落 めに欠かせないものとなっていました。 があった所、水色は水田ですが、色が付けられていない 養蚕は蚕を育てて繭を作らせ、その繭や生糸を売るも 部分が畑です。 当時、 集落が少なかったことや山林(緑色) のですが、蚕の成長に合わせていくつかの作業があり、 が多かったことに加え、耕地については水田に比べて畑 多くの道具が用いられます。そして、質の良い繭や糸を がかなり多かったことが分かります。なお、畑は桑畑の 得るために、養蚕の技術や道具にはさまざまな改良や工 印となっていますが、畑の周囲に桑が植えられていたた 夫が加えられてきました。 めに一面の桑畑の表示となっていると考えられます。 [人々のくらしと養蚕](7-2) そして、例えば昭和 10 年( 1935 ) 『神奈川県統計書』 養蚕の進展は人々の生活に大きな影響を与え、それは では、耕地面積の比率で、相模原地域は水田5%・畑 さまざまな面に及びました。多くの畑に桑が植えられた 95%、津久井地域が水田 5.1%・畑 94.9%であり、全体 こともその一つですが、実際には専用の桑畑のほかに、 として市内は圧倒的な畑作地帯ということができます。 畑の周囲や畑の境木として桑を植えた所が相当ありまし [様々な鍬] (3にそのまま使用) た。 相模原ではかつて、 様々な形の鍬が使われてきました。 他にも人が住む住居の中でたくさんの蚕を飼うのは普 これらの鍬は、主として畑の耕作作業全般に使われたも 通のことで、そのために二階を広くしたり、蚕は寒いと の、荒地の開墾や土木作業に使われたものなど、いくつ 成長を止めてしまうために火を燃やす炉を作り、採光や かのグループに分けることができます。 換気を良くするために屋根の破風に大きな開口部を作る [畑作の道具] (3・4) など、住宅を養蚕用に改造することが広く行われました。 畑では、耕起(耕す) ・整地(ならして播く所を作る) ・ さらに、桑を入れておくための桑室や繭を乾燥して保管 播種(種を播く) ・管理(麦踏みや草取りなど) ・収穫(刈 するための蒸倉を作るなど、養蚕用の設備を作ることも り取り) ・脱穀調製(粒を落としたり殻を取る)といった ありました。 36 加 藤 隆 志 [蚕の成長と糸繭] (8) 群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録され、改めて養 養蚕を行うのは5月初めから9月末ころまでで、その 蚕への関心が高まっていますが、相模原市内もかつては 間に三~四回、蚕を飼いました。最初は種のように小さ 神奈川県内有数の養蚕地帯でした。 かった蚕は桑をどんどん食べて成長し、ついに糸を吐い 市内の養蚕は江戸時代初~中期には行われ、女性の稼 て繭を作ります。農家では、繭のままで出荷したり、生 ぎとして年によって変動が大きいものの毎年多くの繭や 糸に取って売るほか、二匹の蚕で一つの繭を作った玉繭 糸の売り上げがあって貴重な現金の収入源であり、 また、 から真綿を作ることなども行われていました。 安政6年( 1859 )の横浜開港に伴う生糸貿易は、市内の [蚕種と桑] (移動して8で使用) 養蚕製糸にも大きな影響を与えました。 蚕の種(卵)は種紙に産み付けてあります。種紙には こうした重要な産業であった市内の養蚕も、第二次世 いくつかの種類があり、次第に改良されて移り変わって 界大戦後の高度経済成長期を迎えると下火になってい いきました。 き、最後まで残っていた神奈川県全体で 12 軒(そのう 蚕のえさになる桑にもいろいろな種類があります。桑 ち市内は緑区の4軒)の養蚕も平成 22 年( 2010 )ですべ の葉は蚕の成長に合わせて刻む大きさを変えたり、蚕を て終了し、産業としての養蚕はなくなりました。 飼う季節によって桑の取り方が異なったりしました。 [養蚕の道具] (移動して9で使用) おわりに 蚕は桑の葉を食べて次第に大きくなり、やがて繭を作 当館のようないわゆる地域博物館の存在意義の一つ ります。ここに展示してある道具は、かつて各家で養蚕 に、市民自らが博物館と係わる中で、自分たちの生活す が行われた当時に使用されていたものの一部です。 る場所がどのような地域であるのか、地域の多様な歴史 棚や火鉢、あるいは籠やいくつかの網など、蚕を飼う や文化を認識するとともに、地域の将来のあり方につい にはさまざまな道具が必要であったことがわかります。 て考える資料を作り出していく活動を展開する拠点とし [養蚕の信仰] ( 12 ) ての役割があると思われる。筆者は当館において長く 蚕は温度・湿度の管理や病気の問題など、飼育に注意 民俗分野の学芸員として活動してきたが、一般の市民 が必要なこともあって、蚕が無事に成長してたくさんの にとっての民俗の魅力とは何か、何を売りに民俗分野と 良い繭ができるように、人々は各地の神仏にお参りして して市民協働を図っていくのかを考えた場合、やはり歴 祈願しました。市内にもさまざまな蚕の神仏が祀られて 史や文化はかつて学校で習った年表を記憶するようなも いて、多くの人々によって信仰されていた所が各地にあ のではなく、自らの身の回りにも姿を見せているものを り、それは地域内ばかりでなくかなり遠くの範囲からの 改めて発見すること、地域の歴史や文化をバラバラでは 参詣人を集める場合もありました。 なく自分たちの生活と係わらせて捉え、それらを掘り起 また、講といった集落の中で人々が集まって実施され こしていくことが大切であり、そうした視点で地域を考 る行事や、正月などに行われる年中行事においても蚕が える人々といかにともに活動していけるかというもので 育ち、繭がよくできるように願うものが行われるなど、 あった。 さまざまな養蚕にまつわる信仰が見られました。 実際に当館において、多くの市民の会がさまざまな活 [漸進社] ( 12 ) 動に係わり、今やそうした市民の力なくては館の運営が 農家が自家で取った糸を小枠から大枠にからみ返す作 成り立たなくなっているが、このような市民とともに行 業を揚げ返しといい、緑区大島の漸進社はこの作業を共 う活動を展開していくに当たって留意しているのは、市 同で行った上で、糸の品質の選別や荷造りして販売する 民の要望やニーズが多様化・多層化している中で、活動 ことを目的に明治 19 年( 1886 )に設立されました。漸 自体が筆者自らも含めて楽しく、さらに意義のあるもの 進社はその後に大きく発展し、大正初期には、地域での であり、それを市民とともに行って共有する点にある。 組合組織のものとして、全国四大社(ほかの三社は群馬 そして、作業に当たっての環境を整えながら、さまざま 県)に数えられるほどになりました。このように、養蚕 な意味でモチベーションを高めるような動機付けを継続 製糸の展開は地域にさまざまな動きをもたらしました。 的に行い、活動が自己満足に終わらずに絶えず自分たち ※ 常設展示・自然歴史展示室の2テーマ「郷土の歴史」 の活動の意味や役割を学芸員のみならず参加者も含めて の清水家模型奥側の壁やケース内にも漸進社に係わる資 確認しつつ、実践した成果を公開し蓄積して、次の活動 料が展示されています。 に繋げていくことが重要と捉えている。 [神奈川県内最後の養蚕] ( 13 ) 本稿で述べてきた市民とともに行った展示替え作業 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ~市民協働による展示替えの経過~ 37 は、もちろん当館にとっても初めてのことであり、直接 説パネル検討班」や「クイズ検討班」の作業は続いてお 的には前述のように長期借用資料の返却がきっかけに り、本稿で取り上げた「三テーマ検討班」もこの展示替 なっている。しかし、検討の過程では、従来までの展示 えで終了ではなく、例えばどうしてもスペースの関係か 内容がなぜそうしたものとなっているか、どこに課題が ら常時扱えない内容について、その都度テーマと期間を あるのかを踏まえた上で、新たな展示はどのようなもの 決めて、常設展示室の一角に移動ケースや展示パネルを を目指すのかを館に対して意見を述べるということで 設置して展示を行うことを検討している(注 9 )。今後 はなく、市民目線からきちんと示すという点を踏まえな ともこのような市民協働による活動や運営の実績を積み がら進めていった。実際の議論の中ではさまざまな意見 上げながら、さまざまな課題に対処していければと考え や実現したいことなどが出され、それらも尊重したもの ている。 の金銭面や時間・技術面などで無理なこともあり、でき る点とできないことを整理し、さらに参加しているメン 注 バー相互の意見の一致を図るのも当然ながら必要なこと (1)相模原市は平成 18 年から 19 年( 2006 ~ 07 )にか であった。結果的には、市域が畑作の卓越地であること けて旧津久井郡四町(城山町・津久井町・相模湖町・ から、播種から脱穀調製までの畑作の諸道具や製糸に用 藤野町)を編入しており、地形的には相模野台地のほ いる道具を加えるといった、ある意味でオーソドックス かに広大な丹沢山地を市域に含むことになった。「川 な展示となり、すでに別のコーナーで取り上げている一 と台地と人々のくらし」は開館当初のテーマである。 時期は大きな規模を誇った組合製糸の漸進社について、 (2)三テーマの旧展示の詳しい内容については、『相模 三テーマでも重複をいとわず新しく収集された資料を展 原市立博物館常設展示解説書』 1996 を参照。 示したことなどは、多分に群馬県の富岡製糸場の世界遺 (3)風呂鍬の地域による形態差については、笹原亮二 「相 産登録が影響していると思われるのだが、こうしたもの 模原の鍬―境界のメルクマール(上)・(下)」『民具マ が地元にもあったということを是非紹介したいといっ ンスリー』第 21 巻8・9号 神奈川大学日本常民文 た、市民が検討した今回の取り組みの特徴がよく表れて 化研究所 1988、クルリボウは、加藤隆志「神奈川県 いると言うことができるであろう。 のクルリボウ~その形態・計測値から見た特徴~」 『神 現在、各地の博物館ではさまざまな取り組みが行わ 奈川県民俗調査報告 20 農耕習俗と農具(Ⅲ)』神奈 れ、そのことは大変な努力ではあるもののもはや活動を やれば良いといった段階は過ぎ去り、内容や質そのもの 川県立歴史博物館 1999、などを参照。 (4)内訳は鍬が6点、クルリボウが7点である。なお、 を問われる段階になっている。ただ、多くの博物館での 開館当初は借用していたが、開館以後の資料収集に 多様で活発な活動が今一つ認知されていないようにも感 よって当館所蔵のものに差し替えてすでに返却した じられ、ともすれば単発的な内容に陥り勝ちで効果が削 がれているようにも見える。これは博物館側の情報発信 の問題も大きく、せっかくの活動やそれに伴う意義を訴 えるためにも情報のネットワークと共有化、対社会的な アピールが求められている。また、成果を蓄積した中か クルリボウが2点ある。 (5)相模原市協働事業提案制度によって採択された2 団体を含む。 (6)都合により第6回目に当たる8月分を7月 30 日に 実施した。 らどのような新たな価値や魅力を生み出せたか、博物館 (7)「解説パネル検討班」は、どうしても解説が難しく の役割が観光やむらおこし、あるいはまちづくり等にも なる「郷土の姿」の中世の部分の解説パネルの改訂に 拡がっている中で、先に挙げたような活動を通じて、市 取り組み、 「クイズ検討班」は自然歴史展示室内に展 民がどのように地域を理解して地域力を高めることに貢 示に係わるクイズを設置し、展示自体を来館者によ 献したか、具体的な社会活動を通じたパブリックな面へ く見てもらうことを目的にクイズの作成を行ってい のコミットの方向性と実際に行われた活動への評価をど う行っていくかが問題となっている。 る。 (8)展示替えの作業には検討会のメンバーのほか、数 以上のように、現在の博物館を巡る状況には大きな課 名のお手伝いの方も加わった。展示内容の検討や当 題があるが、実際に学芸員として行える活動はわずかな 日の展示替え作業に当たられた方は、今井良子さん・ ものに過ぎない。それでも地域博物館の学芸員としてで 大野みどりさん・木村文夫さん・草薙 熈さん・進 きることは何か、各地の学芸員が模索していかなければ 藤芳和さん・田部洋之さん・田巻アイ子さん・横須 ならないのは当然である。今回の展示替え作業でも、 「解 賀浩子さんである。なお、作業補助のアルバイトと 38 加 藤 隆 志 に係わるその他の御札等の資料など、順次展示する して小澤葉菜さんも参加した。 (9)手始めに「最後の養蚕」と関連して県内最後の養蚕 予定となっている。 の様子の写真パネルを展示するほか、 「養蚕の信仰」 [通路] ↑ (物置) 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ~市民協働による展示替えの経過~ (旧) 物置 (内部は本来あった道具のみ) (新) 物置内部に堆肥作りの道具を展示 (旧 2-1) 近世農書 (旧 2-2 ) 近代農具図 (新 2-1・2 ) 土地利用図・畑作の作業写真 (旧 3 ) 多くの鍬類が並んでいた 39 40 加 藤 隆 志 (旧 4・5 ) 風呂鍬の形態差を示す (新 3 ) 鍬とともに畑作道具を展示した (新 4) 脱穀調製用具 (新 5 ) 風呂鍬の形態差も縮小して残した (旧 8 ) クルリボウも多く並んでいた (新)6 クルリボウもここだけに縮小した 自然歴史展示室・三テーマ「くらしの姿」展示替えについて ~市民協働による展示替えの経過~ 41 (新 7-2 ) 養蚕の作業とくらしに与えた影響 (旧 7-2 ) 記録された家の仕事 (旧 10 →新 9 ) 養蚕関係は整理しつつ展示 (旧 12 →新 10 ) 上族関係はそのまま基本的にそのまま移動 (新 8 ) 蚕の種紙や桑などを整理した (新 11) 新たに製糸関係を加えた 42 加 藤 隆 志 (新 12 ) 信仰等も加えた (新 13 ) 最後の養蚕パネル 鍬やクルリボウをはずし、収集場所を確認 展示変えも検討会メンバーで行った たくさん並んだ鍬を撤収するのは 大変だった 解説パネルの設置も実施 43 相模原市立博物館研究報告,(24):43 〜 44,Mar.31.2016 常設展示室中世史料コーナーの解説パネルの改善について ~市民学芸員「展示替え検討会 解説パネル検討班」との協働~ 木村 弘樹 はじめに 当館では、平成 26 年 3 月から館の活動に関わってい る市民団体の方々と展示検討会を設置している。この検 討会には、 民俗分野の展示を検討する 「三テーマ検討班」、 現状からさらにわかりやすい案内解説を検討する「解説 パネル検討班」、展示室において来館者がより展示に親 しんでもらうためのクイズを設置する「クイズ検討班」 止する。 ⑶説明パネルの文字サイズを大きくすることにより、パ ネルが大きくなるので、展示史料を上部に移動。 ⑷キャプションを必要に応じて斜めに取り付けるなど見 やすさの改善を図る ⑸旧仮名、旧漢字の文章は極力現代表記に変え、文を読 みやすくする。 がある。 今回は、その中で筆者が関わることとなった解説パネ その後、館内の調整や決裁処理を行った後、平成 28 ル検討班による中世史料コーナーの解説パネルの改善に 年 1 月 28 日(月)の休館日に解説パネル 6 枚の展示替え ついて紹介したい。 作業を実施した。 当日作業は、解説パネル検討班の進藤芳和さん、高橋 経過 彦雄さん、畠山義道さん、水田高之さんの 4 名と筆者の 常設展示の中世史料コーナーの旧状は、別添写真 1 の 5 人で行い、キャプションの製作、既存パネルの取り外 とおりである。概略を示すとA部は常設の展示ケース内 し、新たな解説パネルの設置とそれに伴う展示物の微調 に収められた小田原北条氏関係の市域内への発給文書 整など約半日かけて終了した。その結果、別添写真 2 の 類、B部は壁面を利用した展示古文書の書き下しパネル とおり解説文が非常に見やすく改善された。なお、改善 の掲示、C部は展示ケース内に収められた室町期の『鎌 案( 3 )の史料の上部移動はパネル調整の結果行わずに 倉大草紙』や北条早雲の制札などの展示であった。解説 済んだ。 パネル検討班では現状の展示内容、各史料や解説パネル 展示方法などの状況を確認し、次の問題点を見出した。 今後について 今回は中世史料コーナーの展示替えを行ったが、今後 問題点 も引き続き解説パネル検討班にて検討を重ね、常設展示 ⑴全体的に文字が小さく、読みにくい。また、一部旧漢 室内においてより見やすくわかりやすい解説パネルの展 字等で表記されていて、わかりづらい。 ⑵上記のため、B部にA、Cと同じ説明パネルをつけて いるが、展示史料との関係がわかりづらい。 ⑶さらにB部は照明も当たっていないため、 読みにくい。 これらの問題点について班内で検討を重ね、担当学芸 員である筆者と相談のもと次のとおり改善案を作成し た。また、合わせて一部のキャプションの文章の変更な ども行った。 改善案 ⑴A部、C部の文字を大型化し、読みやすくする。 ⑵A部、C部の文字を大きくすることにより、B部を廃 示替えを行っていただく予定である。特に、次年度は、 近世コーナーの改善を予定しており、既に様々な改善に 関する意見が出ているので期待しつつ、筆者としてもよ り良い展示に取り組みたい。 44 木 村 弘 樹 写真1 中世史料コーナーの展示替え前 写真2 展示替え後 (B部は撤去) 写真 3 展示替え風景 C部の新解説パネル設置 C部 A部 写真 展示替え風景 A部展示位置調整 45 相模原市立博物館研究報告,(24):45 〜 66,Mar.31.2016 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 加藤 隆志 当館は、昭和 56 年( 1981 )4月に教育委員会社会教 て博物館のみを取り上げ、そのほかの施設は別の機会に 育課(当時)内に博物館準備係を置いて正式に建設準備 譲ることにする。 を開始以来、14 年8カ月弱の準備期間を経て平成7年 ( 1995 )11 月 20 日の市制記念日に開館し、今年度で 20 周年を迎えた。その間、総入館者数は 256 万 8274 名(平 成 27 年 11 月末現在)を数え、常設展示や特別展・企画 平成7年度 (1)開館記念特別展「郷土の巨匠 岩橋永遠」 内 容 文化勲章授与者の岩橋画伯の代表作(日 本画 13 点・パステル画 27 点)を公開した。 展はもとより、さまざまな教育普及活動や資料の収集・ 整理保管等、多方面な活動を展開してきた。 期 間 平成7年 11 月 20 日(月)~ 12 月 10 日 (日) こうした館での活発な活動の状況についての記録は 「年 観覧料無料 観覧者 7,450 人 報」に記載されてきたが、当館の年報は基本的に館内で 関連事業 12 月 10 日(日)講演会「永遠芸術の意義」 作成・印刷したもので、事業の説明や視察対応などのご 講師:草薙奈津子氏(山種美術館企画普 く限られた機会に使用されるのみとなっている。また、 及課長)、参加者 60 人 これらの年報は、 博物館ホームページ上の「博物館の概要」 (2)相模原市・中国無錫市友好都市締結 10 周年記念(※ の中に、平成7~ 12 年度まではスキャン画面、13 年度 主催・市長部局) 以降はPDFファイルで公開されているものの、当然の 中華人民共和国南京博物院・無錫市博物館文物展 「江 ことながら年度ごとの収録となっており、例えば展示な 南の至宝」 どの個々の活動の流れを見る場合は煩雑である点は否め 内 容 中国無錫市との友好都市締結 10 周年を ない。そこで、20 周年を迎えたこともあり、今後の活動 記念して、南京博物院・無錫市博物館所 や運営に資することを目的として、これまでの活動の状 蔵の新石器時代から漢代までの文物を紹 況についてそれぞれまとめておきたい。ただし、この 20 介した。 年間の活動は多岐に及んでおり、全体を把握するにはか 期 間 平成8年2月8日(木)~3月 10 日(日) なりの分量や時間が必要となるため、今回は特別展・企 観覧料大人 500 円・小中学生 200 円 観覧者 14,749 人 画展・収蔵品展について整理し、講演会や講座等の教育 関連事業 文物講演会 普及活動や市民との協働による活動、学校教育への支援 2月 18 日(日)「日中を結ぶ『呉の路』 、 等は次号以降の研究報告において順次扱うことにする。 講師:亀井明徳氏(専修大学教授) 以下、これまでの年報の記載に基づき、平成7年度か 「高郵龍虬庄遺跡の考古学的新発見」 ら 26 年度末までの各年度の特別展等を、開催した順に 講師:張敏氏(南京博物院考古研究所副 タイトル・内容・期間・観覧料・観覧者・関連事業を記 所長)、参加者 80 人 していくが、それとともに各年度ごとの特記事項の簡単 3月3日(日)「南京博物院所蔵徐州東 なコメントを付すことにしたい。関連事業の外部講師は 漢墓出土流金銅硯について」 氏名を入れるようにしたが、一部は資料の関係で未記載 講師:吉田恵二氏(國學院大學教授) になっているところがある。また、旧津久井郡四町との 合併に際して、旧津久井町の津久井郷土資料室(前・津 久井郡郷土資料館) ・尾崎咢堂記念館、旧藤野町の吉野 「呉国の印文陶と青銅器」講師:陳瑞農 氏(無錫市博物館副館長 「中国古代の工具史と現在」 宿ふじやが博物館関連施設となり、特に尾崎咢堂記念館 講師:徐藝乙氏(南京博物院民俗研究所 や吉野宿ふじやでも企画展等が行われているが、ここで 副所長)、参加者 200 人 は市立博物館 20 年の歩みを振り返るという趣旨に沿っ 本来、当館の担当ではない美術展が開館後の最初の特 46 加 藤 隆 志 別展であるのは、市内在住で文化勲章受章者であった岩 橋画伯の代表作を広く紹介することと並んで、とかく開 館当初の作業が多い中で、無事に開館を迎えることに重 平成9年度 (1)企画展「段丘崖の植物―斜面緑地は今―」 内 容 市内各地の段丘崖で見られる植物の姿を 点を置いたことに拠るものであった。また、中国との友 写真と標本で紹介。 好都市締結記念という大掛かりな特別展がすぐに控えて 期 間 4月 25 日(金)~5月 25 日(日) いたことも関係している。 観覧料無料 観覧者 5,479 人 関連事業 5月 11 日(日)講演会「相模原の草花」 、 参加者 83 人 平成8年度 講師:高橋秀男氏(神奈川県立生命の星・ (1)企画展「相模原の昆虫―身近にいる小さな仲間たち 地球博物館前学芸部長) ―」 内 容 相模原とその周辺で見られる、昆虫の標 本等を展示した。 期 間 4月 28 日(日)~5月 26 日(日) (2)特別展「絵図から地形図へ―近代地形図の誕生と発 展―」 内 容 元 禄 日 本 図 や 伊 能 図 か ら 現 代 の コ ン ピュータ・マップまでを紹介。 観覧料無料 観覧者 8,925 人 (2)勝坂遺跡発掘 70 周年記念特別展「勝坂の民 農耕 期 間 7月 26 日(土)~8月 31 日(日) 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 2,284 人 の民」 内 容 勝坂の土器文化を象徴する顔面把手と人 関連事業 8月 10 日(日)講演会「日本の地図作り」 、 物埴輪を比較する。 期 間 7月 28 日(日)~8月 31 日(土) 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 3,021 人 参加者 88 人 (3)特別展「太陽系―母なる太陽とその家族を巡る―」 内 容 隕石や天体細密画の展示及び3Dシュミ レーターの体験 関連事業 講演会「人面装飾付土器と勝坂文化」講 師:渡辺 誠氏(名古屋大学教授)、参 期 間 11 月2日(日)~ 12 月7日(日) 加者 166 人 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 6,227 人 (3)開館一周年記念特別展「日本の宇宙開発」 関連事業 11 月 16 日(日)講演会「太陽系の魅力と 内 容 ロケットや人工衛星の模型、銀河連邦共 和国関連の展示を行った。 期 間 11 月 10 日(日)~ 12 月 23 日(祝) 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 6,847 人 天体細密画」、参加者 51 人 (4)企画展「近世相模原の古文書にみる村の世界―遺さ れたみみず文字は語る―」 内 容 江戸時代に成立した相模原地域 17 か村 で作成の古文書を中心に展示。 関連事業 講演会 11 月 17 日(日) 、参加者 101 人 (4)企画展「川と生活―相模川と人々のくらし―」 内 容 かつての相模川と人々との係わりを漁具 等を中心に展示。 期 間 平成 10 年2月 15 日(日)~3月 15 日 (日) 観覧料無料 観覧者 2,774 人 関連事業 2月 22 日(日)講演会「公文書の世界」 期 間 平成9年2月 22 日 (土) ~3月 23 日(日) 講師:神崎彰利(当館館長) 観覧料無料 観覧者 5,485 人 3月8日(日)講演会「私文書の世界」講 関連事業 民俗講座(3月1日・2日・8 日・15 日 師:神崎彰利(当館館長) 、延べ参加者 326 人 の全4回) 、参加者延べ 256 人 ※ 3月2日(日)は公開講座「歴史学か ら見た相模川」 講師:神崎彰利(当館館長) 、参加者 147 人 平成8年度から二、三年は、特別展夏・秋二回、企画 前年度と同様に四回の展示を行っている。特別展は有 料で広く資料を集めて行う規模の大きなもの、企画展は 観覧料は無料で各分野の学芸員が日頃の調査研究の成果 を展示するといった位置付けとしていた。 展春・冬二回というように、人文系と自然系が交互に担 当するスタイルとなっている。この年の夏季考古展は、 当館の建設計画の一つが勝坂遺跡の出土品の展示スペー スの要望からなされたことも反映している。 平成 10 年度 (1)企画展「第1回相模原市遺跡展」 内 容 塩田遺跡群の資料を紹介するとともに、 田名向原遺跡のミニシンポジウムを実施。 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 47 文時計等の展示。 期 間 4月 26 日(日)~6月 21 日(日) 観覧料無料 観覧者 9,138 人 期 間 平成 11 年1月 24 日(日)~3月 22 日 (祝) 関連事業 5月5日(祝)田名向原遺跡のミニシン 観覧料無料 観覧者 6,136 人 ポジウム、参加者 191 人 関連事業 2月 21 日(日)講演会「時刻と私たちの 生活」、参加者 44 人 5月 10 日(日)当麻亀ノ甲遺跡見学会、 参加者 14 人 平成8・9年度は夏場に人文系、秋に自然系といった ・6月 14 日(日)ギャラ 5月 24 日(日) 他館とは別のサイクルであったが、この年から夏―自然 リートーク、延べ参加者 44 人 系、秋―人文系に変更された。秋の浮世絵展は、神奈川 (2)特別展「相模原が海だったころ」 県立歴史博物館所蔵の浮世絵コレクションから優品 100 内 容 中津層群産出の化石を中心に展示した。 点余りを一挙に紹介するものであったが、この年は神奈 期 間 7月 18 日(土)~8月 30 日(日) 川国体があり、その開催時期の関係で通常よりも早い会 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 3,965 人 期となったため、終了後に収蔵品展を開催し、年間五回 関連事業 7月 26 日(日)講演会「神奈川の化石」、 の展示となっている。 参加者 40 人 講師:松島義章氏(神奈川県立生命の星・ 地球博物館前学芸部長) 8月9日(日)ワークショップ「化石を 平成 11 年度 (1)企画展「都市化の中のくらし」 内 容 家電製品等を通じて、昭和 30 年代から のくらしの移り変わりを展示した。 、参加者 40 人 調べよう」 (3)特別展「浮世絵名品展~春信・歌麿・豊国・北斎・ 期 間 4月 29 日(祝)~6月 13 日(日) 観覧料無料 観覧者 9,528 人 広重~」 内 容 神奈川県立歴史博物館所蔵の丹波コレク 関連事業 5月 16 日(日)「家電製品から見た戦後 のくらし」、参加者 23 人 ション等を展示。 期 間 9月 10 日(木)~ 10 月 11 日(日) 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 5,540 人 関連事業 9月 27 日(土)講演会「浮世絵の歴史と (2)特別展「水生昆虫の世界」 内 容 標本や水槽を使ってゲンゴロウ等の水生 昆虫及び水辺の環境を展示。 魅力」 、参加者 112 人 講師:山口桂三郎氏(立正大学教授) 浮世絵講座「浮世絵の基礎知識」 、延べ 参加者 207 人 期 間 7月 17 日(土)~8月 31 日(火) 観覧料大人 300 円・中学生以下無料 観覧者 8,018 人 関連事業 8月8日(日)連続講演会「おもしろ水 9月 19 日(土)講師 : 橋本健一郎氏(神 奈川県立歴史博物館専門学芸員) 講師:青山芳之氏(順天堂大学教授) 生昆虫学」、参加者 70 人 講師:石綿進一氏(神奈川県環境科学セ 10 月 10 日(祝)講師 : 横田洋一氏(神奈 ンター・金田彰二氏(日本工学院専門学 川県立歴史博物館専門学芸員) 校)・岸一弘氏(茅ヶ崎市文化資料館)・ 9月 23 日(祝)浮世絵刷り実演会、実演: 野崎隆夫氏(神奈川県環境科学センター) 渡邊木版美術画廊 (4)収蔵品展「描かれた 120 年前の神奈川~迅速測図の 世界~」 (3)収蔵品展「相模原の農機具」 内 容 脱穀・調製用具に焦点を当て、かつての 農業の一端を紹介。 内 容 当館所蔵の「迅速測図」及び「迅速測図 原図復刻版」を公開した。 期 間 10 月 24 日 (土)~平成 11 年1月 10 日(日) 観覧料無料 観覧者 9,200 人 関連事業 11 月3日(祝) 「地形図から景観を読む」、 参加者 54 人 期 間 9月 18 日(土)~ 10 月 17 日(日) 観覧料無料 観覧者 4,686 人 (4)特別展「描かれた農耕の世界」 内 容 県内及び周辺地域に残る四季耕作図や養 蚕図・農具図等を展示。 期 間 10 月 30 日(土)~ 11 月 28 日(日) (5)企画展「現代の時報~時をはかる、その今と昔~」 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 2,989 人 内 容 時報システム・水晶時計・原子時計・天 関連事業 11 月3日(祝)講演会「四季耕作図から 48 加 藤 隆 志 見えるもの」 、参加者 50 人 5月 14 日(日)~6月 18 日(日)の全 講師:河野通明氏(神奈川大学教授) 4回・地質学講座、参加者 116 人。第二 11 月 14 日(日)講演会「農民文化と農耕 回は上記講演会。 図」 、参加者 35 人 5月 13 日(土)ワークショップ「石をみ がいて文ちんをつくろう」、参加者9人 講師:佐藤常雄氏(筑波大学教授) (5)収蔵品展「縄文土器がいっぱい」 内 容 遺跡発掘調査の成果を公開し、土器の形 (2)特別展「花を描き、花を知る~植物画の魅力~」 内 容 日本の近代植物学の発展に寄与した牧野 富三郎などの植物画を展示した。 や縄文時代のくらしを紹介した。 期 間 12 月 11 日 (土)~平成 12 年1月 16 日(日) 期 間 7月 20 日(祝)~9月3日(日) 観覧料無料 観覧者 3,531 人 観覧料大人 300 円・中学生以下無料 観覧者 6,037 人 関連事業 12 月 18 日(土)講演会「縄文人の土木技 関連事業 7月 30 日(日)講演会、参加者 98 人 術」 、参加者 75 人 講師:山田昌久氏(東京都立大学助教授) 1月 10 日(祝)講演会「よみがえる文化 「牧野富太郎の植物画」講師:里美和彦 氏(高知県立牧野富太郎植物園学芸職員) 「シーボルトの日本研究を支えた絵師た 財」 、参加者 115 人 講師:村田忠繁氏(財・元興寺文化財研 ち」講師:石山禎一氏(日蘭学会会員) 8月5日(日)植物画入門講座「植物の 究所) (6)企画展「星空探訪」 内 容 星空に親しむことをテーマに、古星図や 隕石などを展示。 観察とスケッチ」 、参加者 34 人 講師:豊田路子氏(植物画家) (3)収蔵品展「職人の道具」 内 容 当館所蔵の職人の道具及び県立歴史博物 期 間 平成 12 年1月 29 日 (土) ~3月 26 日(日) 館所蔵の「神奈川の職人道具コレクショ 観覧料無料 観覧者 7,916 人 関連事業 2月 20 日(日)講演会「スターウォッチ ングに出かけよう」 、参加者 49 人 、参加者 33 人 「星に親しむ集い」 ン」の資料を展示した。 期 間 9月 15 日(祝)~ 10 月 15 日(日) 観覧料無料 観覧者 5,005 人 関連事業 10 月8日(日)記録映画上映会「相模原 講師はいずれも国司 真氏(財・天文博 の職人~下駄作り~」、参加者 33 人 物館五島プラネタリウム解説員) 講師:小林梅次氏(前市文化財保護委員) 2月4日(金)スターウォッチング、参 10 月9日(祝) 「大山独楽の絵付け体験」 、 講師:播磨啓太郎氏(大山独楽作り職人) 加者 28 人 前年度に続けて収蔵品展を二回に渡って開催し、会期 の調整等を行っている。秋季特別展は、神奈川県指定文 参加者 25 人 (4)特別展「幕末・維新の相模原~村の殿様 旗本藤澤 化財の箱根町早雲寺所蔵の「耕織図」など、県内や東京 の博物館及び個人が所蔵するさまざまな四季耕作図や養 次謙と村人たち~」 内 容 市内上相原村の領主であった藤澤氏の足 蚕図、農具図を集めて展示したものであった。 跡を中心に当時の様子を探る。 期 間 10 月 28 日(土)~ 12 月3日(日) 平成 12 年度 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 2,942 人 (1) 企画展 「かわらの小石~石から探る相模川の歴史~」 関連事業 11 月3日(祝)講演会「幕末の旗本~勤 内 容 相模川流域の地学的な特徴とその生い立 ち、石と人々の生活などを紹介。 期 間 4月 29 日(土)~6月 25 日(日) 皇か、佐幕か~」、参加者 171 人 講師:神崎彰利(当館館長) 11 月 23 日(祝)講演会「点描・藤澤次謙」 、 観覧料無料 延べ観覧者 11,635 人 関連事業 5月 21 日(日)講演会「河原の石の起源 を探る」 、参加者 87 人 講師:平田大二氏(神奈川県立生命の星・ 地球博物館学芸員) 参加者 138 人 講師:安西 勝氏(郷土史家) (5)企画展「縄文人の『環境問題』―廃棄・開発・リサ イクル―」 内 容 市内外の遺跡資料から縄文人の環境問題 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 49 参加者 66 人 と現代のそれとを対比して捉えた。 (※ 期 間 平成 13 年1月 27 日 (土) ~3月 25 日(日) (3)「ロボフェスタ神奈川 2001 エネルギー体験館」 主催・資源エネルギー庁/関東経済産業局/相模原 観覧料無料 観覧者 6,039 人 市) 関連事業 3月4日(日)講演会「私の中の縄文人」、 参加者 106 人 内 容 みよう , ふれよう電気の世界をテーマに 電気の性質や発電の仕組みを紹介。 講師:大竹幸恵氏(長門町原始・古代ロ マン体験館学芸員) 期 間 10 月6日(土)~ 10 月 14 日(日) 「職人の道具」は収蔵資料とともに、県立歴史博物館 観覧料無料 観覧者 20,172 人 所蔵の県指定有形民俗文化財の職人の道具も展示した。 関連事業 10 月 13 日(土)記念講演「ロボットとい う便利な道具」 「縄文人の『環境問題』―廃棄・開発・リサイクル―」は そのユニークな切り口が注目された。 講師 : 馬渕清資氏(北里大学教授)、参加 者 63 人 平成 13 年度 ロボット」 (1)企画展「みんなで調べたセミのぬけがら」 内 容 市民参加型の「セミのぬけがら調査」の 観覧料無料 観覧者 11,430 人 (4)特別展「“道”再発見~道の役割とその移りかわり~」 内 容 道と文化をテーマに「東海道宿駅制度 400 年記念」として絵図・地図や古文書 関連事業 5月 26 日(土)記念講演会「セミの世界 などを紹介。 をたずねて」 講師:古光徹雄氏(宇宙科学研究所助手) 、 参加者 61 人 成果や各種セミの標本などを紹介。 期 間 4月 28 日(土)~6月 24 日(日) 10 月 14 日(日)、記念講演「小惑星探査 、 講師:橋本洽二氏(日本セミの会代表) 期 間 10 月 27 日(土)~ 12 月2日(日) 参加者 50 人 観覧料大人 300 円・小中学生 100 円 観覧者 2,937 人 6月 10 日(日)セミのぬけがら調査説 関連事業 11 月3日(土・祝)講演「近世の道とそ 明会、参加者 57 人 の役割」講師:神崎彰利(当館館長) 、参 (2)特別展「星の測量~角度をはかり、位置をもとめる ~」 加者 87 人 内 容 江戸時代からの天体観測や測量道具、伊 社会」講師:老川慶喜氏(立教大学教授) 、 能忠敬実測中図などを紹介。 期 間 7月 20 日(祝)~9月2日(日) 11 月 18 日(日)講演「鉄道の敷設と地域 参加者 79 人 11 月 23 日(日)展示解説「館長が語る“諸 観覧料大人 300 円・中学生以下無料 観覧者 3,468 人 街折絵図”」講師:神崎彰利(当館館長) 、 関連事業 7月 29 日(日)ワークショップ「星空模 参加者 54 人 型(天球儀)をつくろう」 、参加者 37 人 リー~市内の道や坂を歩く~」、参加者: 語る」 延べ 33 人 Ⅰ講演「眼球の中の宇宙」杉浦康平氏(神 Ⅱ朗読「ラジオスター・レストラン」寮美 千子氏(文学者)、明石隼汰氏(キーボード) Ⅲ講演「宇宙空間を使う電波観測~科学 衛星「はるか」が観る宇宙」 平林久氏(宇宙科学研究所教授)、参加 者 83 人 11 月4日(日)・23 日(土)「ウオークラ 8月5日(日)記念フォーラム「宇宙を 戸芸術工科大学教授) (5)第5回収蔵品展「桐生亮コレクション-虫や花に魅 せられて-」 内 容 故桐生亮氏寄贈資料のコウチュウ標本や 採集道具などを紹介。 期 間 平成13年12月15日(土)~平成14年1月14日(祝) 観覧料無料 観覧者 3,756 人 (6)企画展「昔のくらし 昔のあそび」 内 容 1960 年代の「家庭電化」の普及と子どもの 8月 19 日(日)記念講演「はるかな星空 遊び・まちの景観などの変遷を、学校の へのステップ~星までの距離~」 授業に活用できる形で資料や写真で紹介。 、 講師:磯部琇三氏(国立天文台助教授) 期 間 平成 14 年1月 26 日(土)~3月 24 日 (日) 50 加 藤 隆 志 観覧料無料 観覧者 15,884 人 6月1日(土)・15 日(土)展示解説、延 べ参加者 23 人 関連事業 実演「昔のあそび」 「 『街頭紙芝居』の口演」 2月 10 日(日) 講師:安野侑志氏(大阪・紙芝居コミュ (2)特別展「昆虫のふしぎ~地球は虫でいっぱい~」 内 容 クワガタムシの標本や生き虫のほかに、 ニティーセンター) 、参加者 265 人 光り輝く虫や大きな虫、変わった形をし 3月3日(日) 「 『お手玉』~作って・歌っ た虫などを展示し、多くの謎を秘めた昆 虫の不思議を紹介。 て・遊ぼう~」 講師:箭内クラ子氏(日本のお手玉の会) 期 間 7 月 20 日(土)~ 9 月 1 日(日) ほか、参加者 68 人 観覧料大人 300 円・高校生以下無料 観覧者 16,602 人 体験「昔のあそび」 関連事業 7月 28 日(日)~8月 31 日(土)全 3 回 (日)、 3月 10 日 (日) 「 『けん玉』 2月 17 日 で遊ぼう」 「 昆虫採集入門教室 」、参加者延べ 37 人 ・4日(日)「昆虫を描く 8月3日(土) 講師:田上文昭(日本けん玉協会)ほか、 ~サイエンス・イラストレーター木村政 参加者延べ 174 人 ・3月 17 日(日) 「 『お手玉』 2月3日(日) で遊ぼう」 司の世界~」、講師:木村政司氏(日本 大学助教授)、参加者延べ 500 人 、 7月 27 日(土)ほか展示解説(全2回) 講師:箭内クラ子氏(日本のお手玉の会) ほか、参加者延べ 211 人 参加者延べ 122 人 (3)第6回収蔵品展「講中の共有道具」 後にも有力な手法となる市民参加型の展示を「セミの 内 容 講中の解散などによって当館に寄贈され ぬけがら調査」成果を活用して行っている。 「 “道”再発 た冠婚葬祭で用いる道具類などを展示 見~道の役割とその移りかわり~」は東海道宿駅制度 し、講中道具の持つ意味や県内の関連す 400 年記念として、県博物館協会から県下の博物館に協 る資料を紹介。 力依頼があり、それを受けての展示である。夏季特別展 期 間 9 月 14 日(土)~ 10 月 14 日(祝) では、伊能忠敬記念館所蔵の国の重要文化財に指定され 観覧料無料 観覧者 4,927 人 ている暦関係の資料を展示したほか、巡回展であるロボ 関連事業 9月 22 日(日)講演会(第 5 回日曜講演会) フェスタを実施するなど、年間を通じての会期の関係が あり、六回の展示を行っている。 「 料理文化と食器 」 講師:原田信男氏(国士舘大学教授) 、 参加者 55 人 平成 14 年度 9月 21 日(土)・10 月 14 日(月)「 バッ (1)企画展「しらべよう、このまちの植物のこと」 クヤード公開と資料整理体験 」、参加者 内 容 市民参加型の 「さがみはらタンポポ調査」 の成果や各種植物標本などを展示し、地 延べ 10 人 9月 29 日(日)展示解説 「 市域の講中と 域の自然の現状や変化などを紹介。 期 間 4月 27 日(土)~6月 16 日(日) 講中道具 」、参加者 24 人 (4)企画展「子どもたちのくらし~昭和 40 年代を中心 観覧料無料 観覧者 8,564 人 に~」 関連事業 5月 18 日(土)、 記念講演会「日本のタ 内 容 人口が急増し始めた昭和 40 年前後の相 ンポポは、今」 模原の様子とその当時の子どもたちのく 講師:小川潔氏(東京学芸大学助教授) 、 らしを写真や資料、再現した駄菓子屋な 参加者 81 人 どの展示で紹介。 5月 26 日(日) ・6月2日(日)植物学 期 間 10 月 26 日(土)~ 12 月8日(日) 教室 「 植物を採集して標本をつくろう 」、 観覧料無料 観覧者 14,727 人 参加者延べ 27 人 関連事業 11 月 17 日(日)記念講演会 「 薄れゆく 6月9日(日)ミニシンポジウム 「 地域 昭和の記録~昭和の日常博物館の取り組 の自然を見つめる市民の眼 」、参加者 60 みとその意義~ 」 人 講師:市橋芳則氏(師勝町歴史民俗資料 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 館) 、参加者 55 人 体験や実験を通じて自然法則を理解し科 11 月4日(祝) ・23 日(土)展示解説、 学へ親しむ機会を提供した。 参加者延べ 35 人 (5)第7回収蔵品展「豊かさの研究 - 石器時代から見る 未開と文明 -」 期 間 4月 26 日(土)~6月 22 日(日) 観覧料無料 観覧者 14,578 人 関連事業 「実験ショー」4月 27 日(日)ほか会期 中の日曜日及び休日(延べ 12 回) 内 容 当館収蔵資料のほか市内出土の石器や復 元した投槍器などの展示から、当時の技 講師:菅原賢氏(厚木市子ども科学館・ 術や機能性の高さなどを紹介し豊かさに 第 1 回)、牧原正記氏(日本科学未来館・ ついて考察。 第 5 回)ほか科学館職員及び小中学校教 諭等、延べ参加者 1,535 人 期 間 平成 15 年1月 26 日 (土) ~4月6日(日) 観覧料無料 観覧者 10,104 人 (3)特別展「水晶ってすばらしい!-その美と実用の魅 力-」 関連事業 2月 23 日(日)講演会(第 10 回日曜講 演会)「 原始の豊かさ・今の豊かさ-縄 内 容 天然水晶から人工水晶まで様々な水晶の 文時代を中心に- 」 原石を中心に展示し、水晶の形などの魅 (県生涯学習文化財課)、 講師:長岡文紀氏 力や科学技術を支えている水晶の実用面 参加者 135 人 を紹介した。 3月 22 日(土)「 石器づくり体験教室 」 期 間 7月 19 日(土)~9月 23 日(祝) 講師:御堂島正氏 (かながわ考古学財団)、 観覧料大人:300 円・高校生以下無料 観覧者 8,870 人 参加者 30 人 関連事業 7月 27 日(日) ・8月3日(日)水晶教室 「 1 月 26 日(日)ほか全 4 回展示解説、参 加者延べ 64 人 パソコンで学ぶ、水晶のかたちの不思議 」 講師 : 岩崎秀夫氏(理学博士)、延べ参加 8月 17 日(日)・23 日(土)子ども水晶 〔参考〕江成常夫写真展「時代の肖像~昭和史の主役たち ~」 (※ 主催・相模原市教育委員会) 者 37 人 内 容 写真家江成常夫氏の代表作 「 百肖像 」 を 教室「水晶博士になろう」、延べ参加者 中心とした著名人のポートレート 125 点 を展示。 期 間 平成 14 年 6 月 23 日 (日) ~ 7 月 7 日(日) 57 人 8月 31 日(日)講演会 「 水晶のはなし 」 講師 : 青木正博氏(地質調査総合センター 観覧料大人 300 円( 18 歳以下無料) 観覧者 2,015 人 関連事業 6月 23 日(日) 「作者によるギャラリー 地質標本館館長)、参加者 80 人 7月7日(日)紫綬褒章受賞記念講演会 8月2日(土)ほか展示解説(全4回)、 延べ参加者 136 人 トーク」 、参加者 100 人 51 (4)第8回収蔵品展「~大地さんと未来さんが見つける ~ちょっと昔の相模原」 、参加者 178 人 「写真・明日への地平」 前年度と同様に植物関係の市民参加の展示を実施し 内 容 収蔵されている資料の中から、学校の授 ている。市内出身の写真家江成常夫氏の写真展を実施 業で活用できるような道具やモノを展示 している。これまでは年度をまたいだ展示は行ってい し、子どもたちの調べ学習等にも活用し た。 なかったが、14 ~ 15 年度から春休みや場合によっては 5 月の連休までを会期とするものを実施するようになっ 期 間 10 月 11 日(土)~ 12 月 14 日(日) た。 観覧料無料 観覧者 16,633 人 関連事業 10 月 12 日(日)ほかチャレンジ体験 「 昔の道具を使ってみよう 」(全6回)、 平成 15 年度 参加者延べ 295 人 (1)第7回収蔵品展「豊かさの研究 - 石器時代から見る 未開と文明 -」 (※ 前掲) 室 」 講師:中村俊夫氏(相模原市老人 (2)企画展「なーるほど!サイエンス」 クラブ連合会麻溝会長)ほか 内 容 「サイエンス展示・実験ショーアイデア コンテスト入賞作品」を中心に展示し、 11 月3日(月・祝)「 わらぞうり作り教 参加者 43 人 52 加 藤 隆 志 10 月 19 日(日)ほか展示解説(全 3 回)、 内 容 植物画家五百城文哉の晩年の作品を紹介 するとともに、高山植物の美しさを考察 参加者:延べ 90 人 した。 (5)新発見考古速報展「発掘された日本列島 2003 」 内 容 文化庁と各開催館主催による巡回展で、 期 間 7月 17 日(土)~8月 29 日(日) 日本列島各地で行われた発掘調査の出土 観覧料大人 300 円・高校生以下無料 観覧者 3,719 人 品を中心に展示するとともに、当館の地 関連事業 7月 18 日(日)記念講演会「五百城文哉と 域展は 「 相模原の遺跡調査の歩み 」 を紹 介した。 高山植物」 期 間 平成 16 年 1 月 24 日 (土) ~2月 22 日(日) 観覧料大人:300 円・高校生以下無料 観覧者 8,450 人 館教授) 、参加者 95 人 加者 200 人 加者延べ 270 人 期 間 平成 16 年3月 20 日 (土) ~5月 23 日(日) 8月 15 日(日) ・8月 29 日(日)展示解説、 延べ参加者 105 人 古文書などの資料を展示し、石仏が示し ている地域の歴史などを紹介した。 講師:豊田路子氏(植物画家) 、延べ参加 者 49 人 (6) 企画展 「相模原の石仏~石仏が伝える地域の歴史~」 内 容 石仏の実物、複製や写真をはじめとして 8月7日(土) ・8月8日(日)こどものた めの植物画入門教室 ・15 日(日)展示解説、参 2月1日(日) 講師:寺門寿明氏(水戸市立博物館学芸 員) 、参加者 88 人 、参 講師:吉村武彦氏(明治大学教授) 7月 31 日(土)記念講演会「五百城文哉、 人と作品」 関連事業 2月8日(日)記念講演 「 王権の断絶と 継体天皇・今城塚古墳 」 講師;大場秀章氏(東京大学総合研究博物 (3)特別展「相模原-その開発と変貌-」 内 容 相模原市市制 50 周年を契機に相模野の 観覧料無料 観覧者 10,308 人 開発と町から市へ、そして、市制施行後 関連事業 4月 18 日(日)記念講演会「石仏調査から の変化について紹介した。 分かること」 第1部原野からの出発 、参 講師 : 小川直之氏(國學院大学教授) 期 間 10 月2日(土)~ 11 月3日(祝) 加者 172 人 観覧料無料 観覧者 5,412 人 5月 23 日(日)日曜講演会「相模原の石仏 関連事業 10 月 31 日(日)記念講演会「相模野の開発」 調査」講師 : 当館学芸員、参加者 198 人 4月3日(土)フィールドワーク「石仏を 別顧問) 、参加者 92 人 見る」 、参加者 29 人 第2部変わりゆくまち ※ 5月5日(祝)のフィールドワークは雨 期 間 11 月 13 日(土)~平成 17 年1月 16 日 (日) 天中止 観覧料無料 観覧者 10,217 人 ・4月 11 日(日) ・4月 29 3月 20 日(土) 関連事業 11 月 21 日(日)講演会「相模原の都市化の 日(祝) ・5月9日(日)展示解説 延べ参加者 115 人 講師:神崎彰利(相模原市市史編さん室特 道を探る」 、 講師:金原左門氏(中央大学名誉教授) 参加者 78 人 「サイエンス展示・実験ショーアイデアコンテスト入 賞作品」を展示する巡回展のほか、 「発掘された日本列 12 月 12 日(日)ミュージアムトーク 島」は文化庁主催の大掛かりなもので、大阪府の今城塚 講師:藤本一美氏(鳥瞰図研究者) 、参加 古墳出土の大型埴輪など全国各地からの出土品ととも に、地域展として市内の遺物も多数展示した。 者 59 人 (4)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ ちょっと昔のくらし」 平成 16 年度 (1) 企画展 「相模原の石仏~石仏が伝える地域の歴史~」 (※ 前掲) (2)特別展「晃嶺の百花譜-五百城文哉の植物画-」 内 容 収蔵されている資料の中から、学校の授 業で活用できるような道具やモノを展示 し、子どもたちの調べ学習等にも活用し た。 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 期 間 平成 17 年1月 26 日 (水) ~3月 13 日(日) (日)・9月4日(日) 体験、延べ参加者 385 人 2月 11 日(祝) ・2月 12 日(土)うどん 楽しい実演コーナー、延べ参加者 278 人 作り教室、延べ参加者 32 人 講師 : 廣川隆彦氏(県産業技術総合研究 所生物工学チーム主任研究員)他 講師 小山和江氏・安藤弘子氏・畠山民 子氏 7月 24 日(日)・7月 31 日(日)・8月 14 日(日)・8月 21 日(日)・8月 28 日 27 日(日) ・3月 13 日(日)チャレンジ 講師:河崎行繁氏(元三菱生命科学研究 所)、参加者 62 人 観覧料無料 観覧者 10,535 人 関連事業 1月 30 日(日) ・2月 20 日(日)・2月 53 延べ参加者 34 人 2月6日(日) ・3月6日(日)展示解説、 延べ参加者 83 人 界」を実施。 内 容 小学校のプールで確認された生きもの に、プールの生きものを利用した学校で このほか毎週火・金曜に展示活動協力員 による「電子顕微鏡でのぞくミクロな世 (5)企画展「プールの生きもの-秋・冬・春-」 を、標本や生体、写真で展示するととも ・8月 20 日(土)展示解説、 7月 30 日(土) (3)開館10周年記念特別展「博物館 10 年の歩み」 内 容 博物館の 10 年の歩みを振り返りながら、 の様々な実践を紹介した。 博物館が果たしている資料の収集保管な 期 間 平成 17 年3月 26 日 (土) ~6月 19 日(日) ど多くの役割について広く紹介した(実 際の展示は全ての分野で分担して実施。 ) 観覧料無料 観覧者 13,576 人 関連事業 4月 24 日(日)日曜講演会「プールの生 きもの調査から」 、参加者 56 人 観覧料無料 観覧者 12,740 人 ・5月 28 日(土)・6月 5月 21 日(土) 関連事業 10 月9日(日)・12 月 11 日(日) 動物 4日(土)プールの生きもの観察会、延 の日「昆虫標本の作製 」講師 : 当館資料 べ参加者 41 名 整理員・当館学芸員 4月3日(日) ・4月 17 日(日) ・5月 期 間 10 月8日(土)~ 12 月 11 日(日) 10 月 10 日( 月 )・10 月 22 日( 土 ) ・10 15 日 (日) ・5月 29 日 (日) ・6月 12 日(日) 月 30 日(日)考古の日「のぞいてみよう 展示解説、参加者延べ 126 人 土器や石器の整理作業」 講師・解説は全て当館学芸員 市政施行 50 周年記念特別展として、博物館と市史編 講師 : 当館学芸員 10 月 15 日(土) 地質の日「ローム層の さん担当が期間を別にしながら合同で展示を行った。ま 中の鉱物を見てみよう」 講師 : 当館学 た、主に小学校への授業支援として実施し、現在も継続 芸員 している学習資料展がこの年から開始されている。 ・12 10 月 16 日( 日 )・11 月 13 日( 日 ) 月 10 日(日)民俗の日「モノの扱い方を 知ろう」 講師 : 当館学芸員 平成 17 年度 (※ 前掲) (1)企画展「プールの生きもの-秋・冬・春-」 10 月 19 日(水)・11 月9日(水)・11 月 30 日(水)天文の日「プラネタリウムの (2)特別展「地球46億年-顕微鏡で見る地球誕生のこ 裏側見せます」 ろ-」 内 容 地球誕生から生命が誕生したころにス 文台公開」 講師 : 当館指導主事・当館 ポットを当て、隕石の薄片標本や単細胞 職員 生物などの標本を顕微鏡で見る手法で紹 介した。 講師 : 当館プラネタリウム解説員、「天 10 月 21 日( 金 )・11 月 12 日( 土 ) ・11 期 間 7月 23 日(土)~9月4日(日) 月 26 日(土)歴史の日「あなたのお宅の 観覧料大人 300 円、高校生以下・65 歳以上無料 古文書読みます」 観覧者 5,531 人 宙をのぞいてみよう」 講師 : 御用留を読む会( 10 月)・さがみ 古文書の会( 11 月) 関連事業 8月7日(日) 記念講演会「顕微鏡で宇 10 月 23 日(日)・11 月5日(日)・12 月 54 加 藤 隆 志 5日(日)展示解説 、延べ参加者 65 人 4日(日)地理の日「実体視してみよう」 講師 : 展示活動協力員 10 月 29 日(土)植物の日「植物標本を作 ろう」 講師 : 相模原植物調査会 (5)企画展「相模野台地の火山灰~火山灰の地層を調べ よう~」 内 容 市域の相模野台地に分布する関東ローム 11 月3日(木)動物の日「川の生きもの 層や中津層群中の火山灰層について紹介 観察コーナー」 講師 : 水生動物調査会 した。 11 月6日(日)地質の日「いろいろな砂 期 間 平成 18 年3月 25 日(土)~6月 18 日 (日) を顕微鏡で見てみよう」 講師 : 当館学 観覧料無料 観覧者 11,548 人 芸員 関連事業 5月 28 日(日)記念講演会「火山灰のは なし」講師 町田 洋氏(東京都立大学名 11 月 19 日(土)博物館の日(入館者数 誉教授)、参加者 162 人 2,303 人) 全天周映画無料上映 参加者 840 人、常 5月 14 日(日)・5月 21 日(日)・6月 設展示解説 参加者 18 人 4日(日) ・6月 11 日(日)地質講座、 バックヤード公開 参加者 60 人、常設 延べ参加者 59 名 展示クイズラリー 参加者 419 人 4月 15 日(土)・5月 13 日(土)・6月 11 月 20 日(日)博物館の日(入館者数 10 日(土)博物館の仕事公開の日・地質 1,747 人) の日 プラネタリウム無料投影 参加者 970 「火山灰を顕微鏡で見てみよう」 講師 : 当館学芸員、延べ参加者 131 人 人、常設展示解説 参加者 22 人 バックヤード公開 参加者 39 人、常設 4月1日(土)・4月8日(土)・4月 23 日(日) ・5月 27 日(土) ・6月 18 日(日) 展示クイズラリー 参加者 391 人 展示解説、延べ参加者 126 人 ミニコンサート、演奏:弥栄東高校音楽 (※ 関連事業はいずれも 18 年度に実施) コース 参加者 60 人 11 月 23 日(水)植物の日「ふしぎなタネ 夏の特別展において、展示活動協力員(現在の市民学 の世界」 講師 : 相模原植物調査会 芸員の前身)による関連事業が行われたほか、開館 10 11 月 27 日(日)地質の日「砂の中の小さ 周年記念として各分野が分担して展示を行うとともに、 な化石を見つけよう」 講師 : 当館学芸 ここでも多くの市民の会のメンバーが各種の関連事業に 員 関わりながら進めていった。 12 月3日(土)植物の日「きょうは葉っ ぱの日」 講師 : 相模原植物調査会 (4)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ 平成 18 年度 (1)企画展「相模野台地の火山灰~火山灰の地層を調べ よう~」(※ 前掲) ちょっと昔のくらし2」 内 容 収蔵されている資料の中から学校の授業 で活用できるような道具やモノを展示 (2)企画展「はっぱはくぶつかん 緑の相模原」 内 容 女子美術大学及び相模原植物調査会と連 携し、自然の代名詞となっている「緑」 し、昔のくらしについて紹介した。 期 間 平成 18 年1月 14 日 (土) ~3月 12 日(日) の由来である植物の葉を見つめ直し、地 観覧料 無料 観覧者 15,729 人 球環境の中での位置付けについて紹介し 関連事業 1月 15 日(日) ・2月5日(日) ・2月 26 た。 日(日) ・3月 12 日(日)チャレンジ体験 期 間 7月 15 日(土)~9月3日(日) 講師 : 当館指導主事・当館学習指導員、 観覧料無料 観覧者 19,096 人 延べ参加者 320 人 関連事業 7月 23 日(日)記念講演会「丹沢山麓自 然だより」 講師 : 足立直義氏(ナチュラ ・2月 12 日(日)藁草履 1月 29 日(日) リスト)、参加者 142 人 作り教室 講師 : 麻溝地区老人クラブ 連合会、延べ参加者 80 人 1月 22 日(日) ・2月 19 日(日)・3月 7月 15 日(土)子どものためのワーク ショップ①「はっぱはくぶつカンバン」 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 7月 26 日(水)子どものためのワーク 8月2日(水)子どものためのワーク 2月 11 日(日)映画会「ちいちゃんのか 1月 20 日(土) ・2月3日(土) ・2月 18 げおくり」、参加者 150 人 ショップ③「はっぱでアート」 8月9日(水)子どものためのワーク 日(日) ・3月4日(日)チャレンジ体験 ショップ④「森のお便り」 8月 23 日(水)子どものためのワーク 9月2日(土)子どものためのワーク ・3月 11 日(日)展示解説、 1月 27 日(土) 延べ参加者 60 人 ショップ⑥「ゆらゆらはっぱモビ~ル」 講師 : 当館指導主事・当館学習指導員、 延べ参加者 694 名 ショップ⑤「ゆらゆらはっぱモビ~ル」 講師 : 小泉和子氏(昭和のくらし博物館 館長・京都女子大学教授)、参加者 80 人 ショップ②「はっぱでしおりづくり」 55 講師はいずれもはっぱプロジェクト(女 夏の企画展において、市内の女子美術大学と当館の市 子美術大学メディアアート科)・相模原 民の会である植物調査会との連携に基づく展示を行い、 植物調査会 延べ参加者 1,452 名 連携先の特色を生かした各種のワークショップを実施し 7月 16 日 (日) ・8月 19 日 (土) 展示解説、 た。秋季特別展では、山梨県の釈迦堂遺跡出土の多数の 延べ参加者 63 人 国指定重要文化財の土器や土偶を展示しているが、有料 (3)特別展「相模川・桂川流域の縄文時代―川に結ばれ の特別展は今のところこの年が最後となっている。 た先人の暮らし―」 内 容 相模川・桂川流域の縄文遺跡に焦点をあ て、そこに展開した縄文文化の諸相を探 るとともに地域性を紹介した。 平成 19 年度 (1)企画展「な~るほど!サイエンス2」 内 容 「サイエンス展示・実験ショーアイデア 期 間 10 月7日(土)~ 12 月3日(日) コンテスト入賞作品」を中心に展示し、 観覧料大人 300 円、65 歳以上半額、高校生以下他無料 体験や実験を通じて科学に親しむ機会を 観覧者 5,421 人 提供した。 関連事業 10 月 22 日(日)記念講演会「相模川上流 期 間 4月 22 日(土)~6月 17 日(日) 域の縄文時代遺跡」 観覧料無料 観覧者 10,662 人 講師 : 奈良泰史氏 (日本考古学協会会員)、 関連事業 5月 27 日(日)記念講演会「理科大好き な子どもを育てたい」 参加者 142 人 10 月 28 日(日) ・11 月 25 日(土)博物 講師 : 安田光一氏(おもしろ科学たんけ 4月 29 日(日)楽しい実験ショー「ファ ん工房代表理事)、参加者 56 人 館の仕事公開の日・考古の日「出土品の 整理やってます!」 ラデーはえらい人-電気とじしゃくの切 講師 : 当館学芸員、延べ参加者 50 人 れない関係-」 11 月 11 日(土)勝坂遺跡縄文まつり(発 掘現場説明会・石器つくり) 講師 : 当 講師 : 佐藤泰氏(神奈川県立光陵高校教 館学芸員、参加者 70 人 諭) ・神奈川県青少年センター職員、参 (日) ・11 月 19 日 (日) 展示解説、 10 月 15 日 加者 154 人 延べ参加者 59 人 ちょっと昔のくらし3」 加者 77 人 で活用できるような道具やモノを展示 講師 岩瀬宏一氏(おもしろ科学たんけ ん工房)、参加者 60 人 関連事業 2月 25 日(日)記念講演会「昭和のくら しを考える」 6月3日(日)楽しい実験ショー「ヘロ ンの噴水」 期 間 平成 19 年1月 13 日 (土) ~3月 11 日(日) 観覧料無料 観覧者 14,557 人 講師 : 佐藤泰氏(神奈川県立光陵高校教 諭)・神奈川県青少年センター職員、参 内 容 収蔵されている資料の中から学校の授業 し、昔のくらしについて紹介した。 5月 12 日(土)楽しい実験ショー「オッ とびっくり音の大実験」 (4)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ 4月 22 日(日)ワークショップ「宇宙折 56 加 藤 隆 志 り紙(ミウラ折り・星づくり) 、参加者 研究員)、参加者 32 人 119 人 5月3日(祝)ワークショップ「メビウ 10 月 14 日(日)展示講話「養蚕信仰と望 講師 : 鈴木良明氏(神奈川県立金沢文庫 地弁天」 、参加者 66 人 スの輪」 5月5日(土)ワークショップ「宇宙折 長)、参加者 40 人 り紙(スペースシャトル) 」 ・参加者 60 人 5月 20 日(日)ワークショップ「宇宙折 講師 : 大塚喜一氏(津久井町史編さん委 員会委員長)、参加者 44 人 ワークショップの講師はいずれも展示活 動協力員 10 月 21 日(日)展示講話「中野の町と川 和縞」 り紙(ミウラ折り・星づくり) 」 、参加者 92 人 講師 : 西川武臣氏(横浜開港資料館調査 11 月3日(祝)「組紐作りと紐結び」 6月9日(土) ・6月 17 日(日)展示解説 講師:田倉歳宝氏・田倉英子氏・市民学 講師 : 笠間友博氏(神奈川県立生命の星・ 芸員、参加者 80 人 地球博物館学芸員) 、参加者 159 人 学習「繭うざぎ作り」 (2)企画展「相模川の水生昆虫」 内 容 相模川とその支流に生息する水生昆虫に 講師 : 難波ハマ氏・小山明子氏・市民学 芸員、延べ参加者 313 人 ついて、特徴的な種類や絶滅してしまっ た種類などを紹介した。 10 月 20 日(土)・11 月 23 日(祝)体験 10 月 27 日(土)体験学習「真綿作り」 期 間 7月 14 日(土)~9月 17 日(祝) 講師 : 難波ハマ氏・小山明子氏・市民学 観覧料無料 観覧者 19,918 人 芸員、参加者 100 人 関連事業 8月 26 日(日)記念講演会「相模川の外 11 月4日(日)体験学習「糸取り」 講師 : 9月 30 日(日)・10 月 13 日(土)・11 月 小山明子氏・市民学芸員、参加者 138 人 来底生動物」 講師 : 石綿進一氏(神奈川県環境科学セ 25 日(日)展示解説、延べ参加者 60 人 ンター専門研究員) 、参加者 45 人 ・8月 19 日(日)・9月 7月 29 日(日) (4)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ ちょっと昔のくらしⅣ」 1日(日) 「水生昆虫を調べて標本を作っ てみよう」 内 容 収蔵されている資料の中から、学校の授業 で活用できるような道具やモノを展示 講師 : 当館学芸員・さがみはら水生動物 し、昔のくらしについて紹介した。 調査会、参加者延べ 97 人 7月 22 日(日) ・8月5日(日) ・8月 期 間 12 月 22 日(土)~平成 20 年3月9日 (日) 25 日(土) ・9月8日(日)展示解説、延 観覧料無料 観覧者 15,679 人 べ参加者 246 人 関連事業 2月 24 日(日) 記念講演会「江戸時代 の庶民の生活道具を語る~心遣いの広さ (3)企画展「蚕を育て、 糸を売る~相模原の養蚕製糸~」 と深さ~」 内 容 地域の歴史や文化を考える上で欠かすこ とのできない養蚕・製糸について、地域 講師 : 秋澤達雄氏(おもしろ体験博物館 1月 26 日(土)映画会「一つの花」 、参 江戸民具街道館長)、参加者 91 人 のさまざまな動きや人々の生活との係わ りの中で捉え、紹介した。 加者 70 人 期 間 9月 29 日(土)~ 11 月 25 日(日) 観覧料無料 観覧者 11,959 人 日(日)チャレンジ体験「昔の道具を使っ 関連事業 10 月 28 日(日)記念講演会「神奈川県の てみよう」 養蚕の展開」 1月5日(土)・1月 20 日(日)・2月3 講師 : 小泉勝夫氏 (シルク博物館専門員)、 講師 : 市民学芸員、延べ参加者 550 人 参加者 63 人 2月 17 日(日)昔の明かり体験教室 講師 : 当館指導主事、参加者 10 人 10 月8日(祝) 展示講話「横浜開港と 地域の人々の動向」 1月 12 日(土)・3月2日(日)クイズ 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 57 久井地域の自然を広く市民に紹介した。 ラリー 案内 : 市民学芸員、延べ参加者 395 人 期 間 7月 19 日(土)~9月 23 日(祝) (祝) ・3月8日 (土) 展示解説、 2月11日 観覧料無料 観覧者 20,203 人 延べ参加者 30 人 関連事業 7月 27 日(日)日曜講演会「丹沢山地の 地質」 それぞれの展示において一層関連事業に力を入れ、数 多くのメニューで実施している。 恒例の学習資料展では、 講師 : 青池寛氏(独立行政法人海洋研究 8月 24 日(日)日曜講演会「丹沢のカエ 開発機構)、参加者 133 人 市民学芸員がチャレンジ体験を行っており、現在では学 習資料展全体の企画・内容も市民学芸員が担当している。 ルやサンショウウオ」 平成 20 年度 、参 講師 : 草野保氏(首都大学東京助教) 8月 23 日(土)つくい探訪会「石老山」 加者 65 人 (1)企画展「星空の世界へ」 内 容 「星・星座」 、 「太陽」 、 「月」 、 「空を見上 講師 : 当館学芸員、参加者 23 人 げると」 、 「天体観測機器」 、 「プラネタリ ウム」 、 「夢・情報コーナー」の7テーマ 9月 27 日(土)つくい探訪会「発見 !! 初 により、子どもから大人まで星空に親し 秋の陣馬山」 講師 : 当館学芸員、参加 むためのきっかけとなる資料を展示し、 者 15 人 天文現象等の情報を提供した。 7月 19 日(土)・7月21日(祝)・8月 期 間 4月 19 日(土)~6月 15 日(日) 3日(日) ・8月9日(土) ・8月 30 日(土) ・ 観覧料無料 観覧者 10,784 人 9月 14 日(日)クイズラリー 案内 : 関連事業 5月 25 日(日)記念講演会「星くずから 市民学芸員、延べ参加者 1,138 人 地球そして月へ」 13 日(土)展示解説、延べ参加者 90 名 講師 : 小久保英一郎 (国立天文台准教授)、 参加者 201 人 8月 10 日(日)・8月 27 日(水)・9月 (3)「みてみて津久井ただいま調査中!! 第2期~津 久井地域の歴史と文化~」 4月 29 日(祝)ワークショップ「星づくり」 講師 : 市民学芸員、参加者 244 人 5月3日(土) ・5月4日(日) ・5月5 の構成で、津久井地域の歴史を通史形式 日(祝) ・5月6日(祝) ・5月11日(日) で概観できるように紹介した。 内 容 旧石器時代~中世、民俗、近世~近現代 ワークショップ 「光る星座パネルづくり」 期 間 10 月4日(土)~ 11 月 30 日(日) 講師 : 市民学芸員、延べ参加者 675 人 観覧料無料 観覧者 11,917 人 5月 18 日(日)プラネタリウム工作教 関連事業 9月 28 日(日)日曜講演会「津久井、謎 室 講師 : 当館職員・当館指導主事・ の石造文化圏」 講師 : 当館館長、参加 者 132 人 市民学芸員、参加者 48 人 6月8日(日)望遠鏡操作入門教室 文書調査ことはじめ」 講師:当館職員・当館指導主事・星を観 る会、参加者 12 人 講師 : 神崎彰利氏(市史編さん室特別顧 11 月 23 日(日)日曜講演会「鈴木重光と 問)、参加者 128 人 4月 27 日(日) ・6月1日(日)天体観 測室見学 講師 : 当館職員、延べ参加 内郷村調査~民俗調査ことはじめ~」 者 194 人 (2)企画展「みてみて津久井ただいま調査中!! 第1 講師 : 小島瓔禮氏(琉球大学名誉教授)、 10 月 13 日(祝)つくい探訪会「戦国の風 参加者 83 人 期~津久井地域の自然~」 内 容 合併して新たに相模原市になった津久井 景・津久井城歴史探訪」 地域は、関東山地南部や丹沢山地北部が 含まれる自然豊かな地域であり、旧相模 講師 : 県立津久井湖城山公園パークセン ター職員、参加者 21 人 原市域に比べて大きく異なる特徴を持 つ。これまでの調査で明らかになった津 10 月 26 日(日)日曜講演会「津久井の古 10 月 19 日(日)つくい探訪会「甲州道 58 加 藤 隆 志 中歩き~民俗編~」 講師 : 民俗調査会、 ラボレーションにより、生物とアートの 参加者 33 人 両面からカエルをとらえ、紹介した。 11 月9日(日)つくい探訪会「歩いて出 期 間 5月 30 日(土)~8月 30 日(日) 会える昔と今-城山町久保沢・谷ヶ原~ 観覧料無料 観覧者 31,601 人 中沢を訪ねる-」 関連事業 6月 28 日(日)記念講演会「トノサマガ エルになる方法~日米の文学と環境をめ 講師 : 城山町エコミュージアムを育てる ぐって」 会、参加者 20 人 11 月3日(祝) ・11 月 24 日(祝)繭うさ 加者 132 人 ぎ作り 指導 : 市民学芸員、延べ参加 者 152 人 7月 26 日(日)記念講演会「かえるといっ 講師 : 松橋利光氏(写真家)、参加者 102 しょ-写真で見る世界のかえる」 ・11 月 15 日(土)展示解 11 月1日(土) 説 講師 : 当館学芸員、延べ参加者 31 人 人 (4)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ ちょっと昔のくらしⅤ なつかしい学校と遊び」 ジー講座」 で活用できるような道具やモノを展示 講師 : 高山ビッキ氏( 100 年カエル館学 7月 29 日(水)・8月 27 日(水)ワーク 芸員)、延べ参加者 43 人 期 間 平成 21 年1月 24 日 (土) ~5月 10 日(日) 観覧料無料 観覧者 22,934 人 ショップ「カエルの折り紙」 関連事業 2月 22 日(日)記念講演会「わらべ歌が 子どもを育てる」 講師 : 女子美術大学メディアアート学科・ 8月5日(水)ワークショップ「1本の 市民学芸員、延べ参加者 281 人 講師 : 大熊進子氏(町田コダーイ合唱団 指導者) 、参加者 62 人 針金でつくるカエル」 2月 15 日 (日) ・3月22日 (日) ボンネッ トバス見学 解説 : 渋谷裕史氏、延べ参 ・3月 29 日(日) ・4月 3月1日(日) 「昭和の遊び、 道具にチャ チャレンジ体験 コンテスト「カエルアートコンテスト」 レンジ!」 講師 : 市民学芸員、延べ参加 応募数 218 点(一般の部 平面 24 点・立 者 363 人 ・7月 20 日(祝)展示解説、 5月 30 日(日) 延べ参加者 71 名 19 日(日) ・4月 26 日(日) 講師 : 女子美術大学メディアアート学科・ 市民学芸員、参加者 154 人 加者 490 人 6月 20 日(土)・8月 22 日(土)ミュー ジアムトーク「カエ~ル大学のケロロ 内 容 収蔵されている資料を中心に学校の授業 し、昔のくらしについて紹介した。 講師 : アーサー・ビナード氏(詩人) 、参 2月8日(日) ・3月8日(日) ・4月 12 体 26 点、 子どもの部平面 120 点・立体 48 点) 日(日)展示解説、延べ参加者 65 人 審査員 高山ケロリ氏( 100 年カエル館 館長)、高山ビッキ氏(カエルタイムス 旧津久井郡四町との合併を経て、当館の常設展示は 編集長)、羽太謙一氏(女子美術大学教 旧市域の相模原地域を扱っている点を踏まえ、津久井 授)、女子美術大学学生代表(カエルプ 地域の自然や歴史を紹介する展示を二期に分けて行っ た。 ロジェクト)、教育長、博物館長 表彰 各部門ごとに平面及び立体それ ぞれ最優秀賞1点、優秀賞3点を選出し、 平成 21 年度 全体で教育長賞1点、カエルタイムス賞 (1)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ 1点を選んだ。5月 30 日(土)に表彰式 ちょっと昔のくらしⅤ なつかしい学校と遊び」 (※ を実施するとともに作品展は企画展と同 前掲) 時に開催した。 (2)企画展「スキスキ大スキ!カエル展」 (3)企画展「市民と歩いた横浜への道」 内 容 女子美術大学、100 年カエル館(福島県 内 容 横浜開港 150 周年に合わせ、開港が地域 喜多方市) 、松橋利光氏(写真家)とのコ 社会に与えた影響について紹介した。ま 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 59 た、民俗調査会に参加する市民と協働し コンテストなども実施した。また、秋の企画展は横浜開 て相模湖駅から横浜関内地区までフィー 港 150 周年に関する県博物館協会からの要請に応じて関 ルドワークを行い、 その成果も展示した。 係する展示としたが、市民とともに行ったフィールド 期 間 9月 26 日(土)~ 11 月 23 日(祝) ワークを展示の柱とするなど、市民協働を前面に出した 観覧料無料 観覧者 11,574 人 内容とした。 関連事業 10 月 25 日(日)日曜講演会「横浜開港と 生糸が運ばれた道」 講師 : 西川武臣氏(横浜開港資料館主任 調査研究員) 、参加者 155 人 平成 22 年度 (※)通年展示「津久井の自然と文化」 内 容 特別展示室を二つに分け、津久井地域を 9月 27 日(土) ・11 月1日(日) ・11 月 22 中心とした通年展示を行うコーナーと企 日(日) 「市民と歩いた横浜への道発表会」 画展示等を行うコーナーを設けて展示を 発表 : 民俗調査会会員、延べ参加者 147 行った。また、相模原市史および津久井 人 町史の状況や成果、「さがみはらどこで ・11 月8日(日)繭うさ 10 月 11 日(日) も博物館」の成果である「発見のこみち ぎ作り 講師 : 市民学芸員、延べ参加 勝坂」を紹介するとともに、博物館で 者 267 人 活動する市民の会の調査成果なども併せ 10 月 18 日( 日 ) ・10 月 31 日( 土 )・11 て展示するコーナーを設けた。 月 14 日(土)展示解説 講師 : 当館学芸 期 間 4月 29 日(木)~平成 23 年5月8日 員、延べ参加者 17 人 観覧料無料 (4)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ ちょっと昔のくらしⅥ 戦争中から戦後の生活」 構 成 相模原市史・津久井町史紹介コーナー さがみはらどこでも博物館「発見のこみ ち勝坂」紹介コーナー 内 容 収蔵されている資料を中心に、学校の授 業で活用できるような道具やモノを展示 市民活動紹介コーナー し、昔のくらしについて紹介した。 津久井地域の自然(地質)関東山地と丹 期 間 平成 22 年1月 23 日 (土) ~4月4日(日) 沢山地の地質・(生物)津久井地域の生 観覧料無料 観覧者 14,024 人 物 関連事業 2月 28 日(日)記念講演会「発明家エジ 津久井地域の歴史と文化(考古)津久井 の原始古代遺跡・(歴史)地図にみる津 ソンの音を聴こう!」 ラブ企画指導員) 、参加者 70 人 久井の姿・(民俗)津久井の祭礼と行事 講師 : 下薗大輔氏(町田少年少女発明ク ミニ展示:一か月程度の期間を区切って、 各コーナーでは扱えない資料を紹介。 3月 21 日(日)映像で見よう“昭和の相 模原” 映写 : 相模原市 16 ミリ映画研友 鳥屋村絵図・新戸村絵図/大日野原遺跡 会、参加者 105 人 の発掘調査/小正月の作り物/相模湖の 2月7日(日)ぼうち唄、農具体験 観光 演 者・ 解 説 : ぼ う ち 唄 保 存 会、 参 加 者 200 人 ちょっと昔のくらしⅥ 戦争中から戦後の生活」 (※ 2月 11 日(木) ・2月 21 日(日)・3月 前掲) 7日(日)チャレンジ体験 (1)学習資料展「~大地さんと未来さんが見つける~ 指導 : 市民学芸員、延べ参加者 770 人 “昔の遊び”実験教室 3月 29 日(日) (2)企画展「こんなに自然、あったんだ!~相模原市史 自然編から~」 内 容 平成 21 年に刊行された『相模原市史自 指導 : 市民学芸員、参加者 65 人 然編』の調査活動の中で撮影された数多 (日) ・3月 14 日 (日) 展示解説、 2月 14 日 くの写真を中心に、野外調査の様子や採 延べ参加者 30 人 集された資料などを展示し、市史刊行事 春の企画展では、女子美術大学・他館・写真家等との 連携による展示を行い、展示の一環としてカエルアート 業の意義や成果を紹介した。 期 間 7月3日(土)~8月 31 日(火) 60 加 藤 隆 志 観覧料無料 観覧者 28,791 人 講師 清水 周氏(国立市教育委員会生 、参加者9人 涯学習課学芸員) 関連事業 7月 25 日・8月7日・8月 21 日展示解説 講師 : 当館学芸員 12 月 12 日(日)・12 月 23 日(祝)・1月 16 日(日) ・1月 30 日(日) ・2月 13 日 (日) (3)JAXA相模原キャンパス特別公開関連事業「はや ぶさ」カプセル特別展示 昔あそび工作教室 講師 : 市民学芸員、 延べ参加者 1,420 人 内 容 JAXA(宇宙航空研究開発機構)相模 原キャンパスの特別公開にあわせて、6 12 月 23 日(木)・1月 23 日(日)・2月 12 日(土)展示解説、延べ参加者 42 人 月 13 日に地球に帰還した小惑星探査機 はやぶさのカプセル等を特別公開した。 (7)企画展「相模原市遺跡発掘調査成果展」(共催・文 化財保護課、協力・(財)神奈川県公園協会) 期 間 7月 30 日(金) ・31 日(土) 観覧料無料 観覧者 30,000 人 内 容 過去およそ 10 年間の市内遺跡に関する 関連事業 宇宙科学セミナー参加者 800 人・ミニミ さまざまな調査成果に加え、直近に行わ ニ宇宙学校参加者 500 人 れた発掘調査の成果を速報的に提示し、 全天周映画「HAYABUSA BACK 発掘調査成果を市民に還元することによ TO THE EARTH」上映、入場者 1,677 人 り、埋蔵文化財保護や発掘調査に対する 市民の理解と協力を促進することを目的 (4)博物館実習生制作展 とした。 内 容 博物館実習における実務実習の一環とし て展示制作を行い、実習生が企画・資料 期 間 平成 23 年3月 20 日(日)~5月8日 (日) 研究・パネル制作・列品までを体験した。 観覧料無料 観覧者 9,694 人 期 間 9月 17 日(金)~ 10 月 31 日(日) 関連事業 4月 17 日(日)考古の日「さがみはら遺 跡リレートーク」、参加者 102 人 観覧料無料 観覧者 9,001 人 (5)城山エコミュージアム写真展「緑区しろやま・少し 内 容 「城山エコミュージアム」では、相模原 16 人 4月3日(日)・4月 24 日(日)・5月8 日(日)展示解説、延べ参加者 59 人 彦氏、参加者 73 名 (6)学習資料展「大地さんと未来さんが見つける 4月 16 日(土)一日考古学体験、参加者 9人 関連事業 11 月 23 日(火)講演会「古い写真が語る しろやま地区の昔と今」 講師 : 加藤正 5月1日(日)縄文体験教室第3回「火 おこし ・ 土器焼き ・ 弓矢体験」、参加者 動を行っており、 その写真展を開催した。 期 間 11 月 13 日(土)~ 11 月 30 日(火) 観覧料無料 観覧者 4,307 人 4月 10 日(日)縄文体験教室第2回「土 器づくり」、参加者 17 人 ちづくりを考えるため、昔の行事や出来 事・風習・街並みなどの写真を集める活 講師 : 御堂島 正氏、伊丹 徹氏(神奈 川県教育委員会文化遺産課) 市城山地区の歴史を記録として残すとと もに、今までを振り返り、これからのま 3月 27 日(日)縄文体験教室第1回「弓 矢づくり」、参加者 14 人 昔の写真展」 (※ 関連事業はいずれも 23 年度に実施) ちょっと昔のくらしⅦ~お父さんとお母さんが子ど 津久井地域との合併を踏まえ、自然と文化を通年で紹 もだったころ~」 介する展示を特別展示室の一部を利用して行った。この 内 容 収蔵されている資料を中心に、学校の授 年の「ハヤブサ」カプセル特別公開と2日間で 30,000 人 業で活用できるような道具やモノを展示 の来館は、全国的にも注目を集めた。さらに、城山エコ し、昔のくらしについて紹介した。 ミュージアムの会の写真展、博物館実習の一環としての 期 間 12 月 11 日 (土) ~平成 23 年2月 27 日(日) 展示、その後も毎年行われている考古発掘展など、さま 観覧料無料 観覧者 12,889 人 ざまな取り組みが行われた。 関連事業 2月 27 日(日)記念講演会「高度経済成 長期の子ども文化~ろくむし遊びの記憶 から~」 平成 23 年度 (1)企画展「相模原市遺跡発掘調査成果展」(※ 前掲) 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 江成常夫氏 (2)はやぶさ地球帰還1周年記念企画展「宇宙とつなが る私たち~探査機に託したメッセージ~」 61 (4) 博物館実習生制作展 内 容 「はやぶさ」の地球帰還1周年を迎える 内 容 博物館実習における実務実習の一環とし にあたり、研究の成果や最先端の技術で て展示制作を行い、実習生が企画・資料 はなく、社会との接点に着目して、これ 研究・パネル制作・列品までを体験した。 までの太陽系探査を振り返った。 期 間 5月 28 日(土)~8月 17 日(水) 観覧料無料 観覧者 26,369 人 期 間 9月 10 日(土)~ 10 月 16 日(日) 観覧料無料 観覧者 6,806 人 (5)収蔵品展「津久井郷土資料室所蔵資料紹介~市民の 力で博物館資料へ~」 関連事業 7月 24 日(日)講演会「あかつき飛行中: 金星との再会をめざして」 講師 : 佐藤毅彦氏(JAXA宇宙科学研 のうち、相模湖や観光、国勢調査、陪審 究所教授) 、参加者 75 人 員、東京オリンピックなどに関わる資料 6月 13 日(月)はやぶさ地球帰還1周年 を展示した 記念特別上映、参加者 210 人 期 間 11 月1日(火)~平成 24 年2月 26 日 (日) 講師 : 上坂浩光氏(有限会社ライブ代表 観覧料無料 観覧者 21,499 人( 「学習資料展」と同時 取締役・ 「HAYABUSA BACK TO THE 開催) EARTH」監督) 内 容 津久井郷土資料室が保管する膨大な資料 (6)学習資料展「大地さんと未来さんが見つける 6月 13 日(月) ・7月 29 日(金)~8月 ちょっと昔のくらしⅧ~くらしと道具のうつりかわ 7日(日)はやぶさカプセルレプリカ展示 り~」 展示協力・株式会社島精機製作所(和歌 内 容 収蔵されている生活資料を中心に展示 し、電化以前・以後のくらしと道具の変 山市) 化について考える機会とした。 6月 13 日(月)~7月 18 日(月)全天周 映画HAYABUSA絵コンテ特別展示 期 間 11 月1日(火)~平成 24 年2月 26 日 (日) 7月 15 日(金)~8月 17 日(水)池下 観覧料無料 観覧者 21,499 人 章裕「リアル・スペース・アート展」 関連事業 展示室デモンストレーション&チャレン ジ体験コーナー 指導 : 市民学芸員 7月 30 日(土)池下章裕「リアル・スペー ス・アート展」トークライブ 市民学芸員提供の昔の生活道具を実際に 見て、触れ、使いながら現在との比較を (3) 「 2011 市民平和のつどい『ヒロシマ原爆展 / 江成 楽しく体験した。 常夫写真展~ヒロシマ万象~』 」 内 容 「 2011 市民平和のつどい」として広島平 11 月6日(日)展示室デモ(参加者 298 人) 和記念資料館所蔵の資料及び江成常夫氏 11 月 13 日(日)展示室デモ&チャレン 主催:相模原市、広島市、 (公財)広島 11 月 20 日(日)展示室デモ( 183 人) 平和文化センター・平和記念資料館 11 月 23 日(祝)展示室デモ( 278 人) 主管:市民平和のつどい実行委員会 市 11 月 27 日(日)展示室デモ( 203 人) 教育委員会後援 12 月4日(日)展示室デモ( 196 人) 12 月 11 日(日)展示室デモ&チャレン ジ体験( 416 人) から寄贈された写真約 30 点を展示した。 期 間 8月 25 日(木)~8月 31 日(水) ジ体験( 153 人) 観覧料無料 観覧者 5,100 人 12 月 18 日(日)展示室デモ( 144 人) 夫氏講演会 、参加者 300 人 12 月 25 日(日)展示室デモ( 138 人) 被爆体験者の講話 話者 : 相模原市原爆 1月8日(日)展示室デモ&チャレンジ 関連事業 8月 28 日(日)被爆体験者講話と江成常 体験( 251 人) 被爆者の会(久保ヨシミ氏、村田良成氏、 植村キヨミ氏) 、広島平和文化センター (松本都美子氏) 講演「レンズに映ったヒロシマ」講師 : 1月 15 日(日)展示室デモ( 264 人) 1月 22 日(日)展示室デモ&チャレンジ 体験( 312 人) 62 加 藤 隆 志 1月 29 日(日)展示室デモ( 251 人) 2月5日(日)展示室デモ( 232 人) 2月 11 日(祝)展示室デモ&チャレンジ 観覧料無料 観覧者 8,212 人 (3)企画展「宇宙科学の先駆者たち~糸川英夫と小田稔」 内 容 日本の宇宙開発の父であり、生誕 100 年 体験( 147 人) を迎えた糸川英夫博士と、理学分野から 2月 12 日(日)展示室デモ( 204 人) 宇宙科学の発展に寄与した小田稔博士の 2月 19 日(日)展示室デモ( 305 人) 研究業績や人物像について紹介した。 2月 26 日(日)展示室デモ( 276 人) 11 月 13 日(日) ・12 月 11 日(日)・1月 22 日(日) ・2月 11 日(日)展示解説、 期 間 7月 14 日(土)~9月2日(日) 観覧料無料 観覧者 21,063 人 関連事業 7月 22 日(日)「ワークショップ 「 かさ 袋ロケットを作って飛ばそう 」、参加者 延べ参加者 30 人 42 人 (7)春季企画展「田名塩田遺跡群とその時代」 ・同時開 催「速報展示 さがみはら発掘最新情報」(共催・ 文化財保護課) (4) 博物館実習生制作展 内 容 博物館実習における実務実習の一環とし 内 容 田名塩田地区の区画整理事業に伴って調 て、分野別の収蔵資料を中心とした展示 査された田名塩田遺跡群と、その周辺遺 制作を行い、実習生が企画・資料研究・ 跡を取り上げ、市内有数の遺跡密集地で パネル制作・列品・展示解説までを体験 ある同地の歴史を探るための展示を行っ した。※(5)と同時開催 た。また、同時開催として近年発掘調査 期 間 9月 16 日(日)~ 10 月 28 日(日) された市内の他遺跡を紹介し、発掘調査 観覧料無料 観覧者 8,777 人 に関する市民の理解と協力を促進する機 (5)収蔵品展「津久井郷土資料室資料紹介~内郷の学 校と子どもたち~」 会に資する展示を行った。 期 間 平成 24 年3月 17 日 (土) ~5月6日(日) 内 容 津久井郷土資料室に保管されている膨大 観覧料無料 観覧者 11,593 人 な量の資料類の整理を市民のボランティ 関連事業 平成 24 年度3月 25 日(日) 「博物館収蔵 ア(水曜会)が進めており、その一環と 庫見学ツアー」 (全4回) 、参加者 73 人 して整理した資料の展示を行った。今回 4月 22 日(日)遺跡巡り「田名塩田・当 は地域の小学校の資料を中心に、かつて 麻地区の遺跡を歩こう!」 、参加者 37 人 の子どもたちと地域の係わり合いを取り ・4月 15 日(日)・5月 3月 20 日(祝) 上げた。 6日(日)展示解説 期 間 9月 16 日(日)~ 10 月 28 日(日) 前年の「ハヤブサ」カプセル公開を契機に、夏の展示 観覧料無料 観覧者 8,777 人 としてJAXAとの連携展が行われるようになった。広 関連行事 展示解説(会期中の毎日曜日) 島の原爆と江成常夫氏の写真を併せた展示を実施すると 講師 : 水曜会会員。 ともに、 被爆体験者の語りを聞く機会を設けた。さらに、 (6)企画展「北里柴三郎展 - 伝染病の征圧は私の使命 -」 収蔵品展として、 市民の会である水曜会の活動を紹介し、 その成果を発表する展示を行った。 内 容 医学者・細菌学者として世界的な名声を 博し「日本近代医学の父」とも呼ばれた 北里柴三郎博士の業績と生涯を紹介し た。ペスト菌発明の論文草稿(ドイツ語) 平成 24 年度 (1)企画展「相模原市の遺跡 2012 田名塩田遺跡群とそ の時代」 (前掲) (2)ミニ企画展「自然観察会のはじまり」 内 容 44 年前、県内のある新興住宅地の住民 や破傷風菌についての直筆の論文原稿を はじめ、愛用の顕微鏡、教え子である野 口英世からの手紙などの資料を展示し た。 と大学生のグループが始めた“自然観察 期 間 11 月 10 日(土)~ 12 月 16 日(日) 会” 。この言葉のルーツとなった活動と 観覧料無料 観覧者 7,623 人 そのひろがりを紹介した。 関連事業 11 月 10 日(土)オープニングセレモニー 期 間 5月 26 日(土)~7月1日(日) (関係者のみ)、参加者 59 人 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 11 月 25 日(日)講演会「伝染病との戦い 63 3月 17 日(日)ワークショップ「縄文土 -病原体の正体を暴け-」 器の模様をさぐるinさがみはら」、延 講師 : 森 孝之氏(北里柴三郎記念室次 べ参加者 79 人 長) 、参加者 78 人 北里大学創立 50 周年を記念し、北里柴三郎博士の業 12 月2日(日)実験教室「顕微鏡による 績を紹介する展示を行った。また、2年後の 26 年度に 微生物の観察」子ども向け(小学 5 年生 は北里研究所創立 100 周年の展示も行っている。前年に ~中学生)5人・大人向け(中学生を除 引き続いて水曜会の展示のほか、県教育委員会の考古巡 く 15 歳以上)13 人 講師 : 北里大学薬 回展も実施している。数年前から特別展示室内を区切っ 学部北里会微生物研究会 て別々の内容の展示を行うことが増えている。 (7)学習資料展「大地さんと未来さんが見つけるちょっ と昔の暮らしⅨ~学校と家庭と遊び~」 内 容 昔の道具や暮らしについて、昭和 30 ~ 40 年台を中心に「学校」 ・ 「家庭」 ・ 「遊び」 の道具~川尻遺跡・小池氏コレクション展」 を紹介した。期間中は市民学芸員による 内 容 縄文人は、土偶・耳飾りなどの土製品や チャレンジ体験コーナーやクイズラリー 石棒・石剣といった石製品を作り、まつ を行った。 りに用いた。今回は国指定史跡川尻石器 期 間 12 月 23 日 (日) ~平成 25 年2月3日(日) 観覧料無料 観覧者 6,118 人 関連事業 1月6日(日)~ 27 日の間の日曜日・ 1月 14 日(祝)チャレンジ体験 平成 25 年度 (1)企画展「相模原市の遺跡 2013 縄文時代のまつり 、 「石臼ひ 「フラフープ」や「割り箸鉄砲」 き」などの体験、講師:市民学芸員、延 べ参加者 1,496 人 (8) 平成 24 年度かながわの遺跡展・巡回展 「勝坂縄文展」 時代遺跡で多く発見された道具を中心に 紹介を行った。 期 間 4月2日(火)~5月6日(月) 観覧料無料 観覧者 5,970 人 関連事業 4月7日(日)・4月 28 日(日)・5月6 日(月)展示解説、延べ参加者 65 人 (2)収蔵品展「蔵の中の世界・福田家資料紹介~市民の 力で博物館資料へ~」 ※(3)と同時開催 内 容 縄文時代の造形の中でも、特にさまざま 内 容 市民(福の会)とともに整理を行ってい な装飾で知られる勝坂式土器に焦点を当 る南区下溝地区の福田家の蔵に保管され て、縄文土器の多様な姿と、名前の由来 ていた資料を中心に、かつての地域の暮 となった国指定史跡勝坂遺跡を紹介し らしぶりを伝える資料を公開した。 た。 期 間 5月 25 日(土)~6月 30 日(日) 期 間 平成 25 年2月 16 日 (土) ~3月 20 日(水) 観覧料無料 観覧者 6,796 人 観覧料無料 観覧者 8,165 人 関連事業 6月2日(日)・6月 23 日(日)展示説 関連事業 3月2日(土)講演会「縄文の造形と先 史時代芸術」 講師 : 港 千尋さん (多摩美術大学教授)、 参加者 118 人 (3)収蔵品展「収蔵品で知る尾崎咢堂の明治・大正・昭 和」 ※(2)と同時開催 内 容 憲政の父、尾崎行雄(咢堂)に関する近 調査の歩み」「勝坂式土器をつくった人 年収集された書簡などの資料を公開し びと」 た。 講師 高橋智也氏(茅ヶ崎市教育委員 期 間 5月 25 日(土)~6月 30 日(日) 会) ・ 当 市 文 化 財 保 護 課 職 員、 参 加 者 観覧料無料 観覧者 6,796 人 2月 17 日 (日) ワークショップ 「めざせ! 縄文ヒーロー!inさがみはら」 延べ参加者 238 人 3月9日(土)考古学講座「勝坂遺跡と 170 人 明「展示を語ろう」 講師:福の会会員、 3月3日(日)ワークショップ「きみも 太郎!inさがみはら」 (4)企画展 JAXA × 博物館 はやぶさ2応援企 画展「片道から往復へ~新たな宇宙時代の到来~」 内 容 これまでの「はやぶさ」の実績を踏まえ、 平成 26 年度に打上げが予定されている 「はやぶさ2」計画の紹介をはじめ、旧 64 加 藤 隆 志 ソ連(現ロシア)が実験で使用したビオ (7) 博物館実習生制作展 ※(5)・(6)と同時開催 ン衛星の回収用カプセルなど、実際に宇 内 容 博物館実習における実務実習の一環とし 宙から地球に戻ってきた実験装置や、最 て、分野別の収蔵資料を中心とした展示 近ロシアに落下したチェラビンクス隕石 制作を行い、実習生が企画・資料研究・ などを展示した。また、 小惑星探査機「は パネル制作・列品までを体験した。 やぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」 の微粒子を期間限定で展示し、光学顕微 鏡で直接観覧することができる世界初の 期 間 9月 14 日(土)~ 10 月 27 日(日) 観覧料無料 観覧者 7,238 人 (8)学習資料展「大地さんと未来さんが見つける ちょっと昔のくらしⅩ ~なになに?この道具~」 特別公開を実施した。 期 間 企画展7月 13 日(土)~9月1日(日)・ 内 容 小学校3・4年生の社会科学習の単元に 微粒子公開7月 17 日(水)~7月 28 日(日) 合わせ、館所蔵品を中心に昔の道具や暮 観覧料無料(微粒子公開は事前申し込み・当日整理 らしを紹介した。今年度はおじいちゃん 券) 観覧者延べ 33,675 人(微粒子観覧者 7,146 人) やおばあちゃんが子どもの頃に使ってい た洗濯機、蝿帳、炭火アイロン、火鉢、 関連事業 7 月 28 日(日)記念講演会「やっぱり小 惑星はおもしろい」 やぐらコタツなどの道具を中心に展示を 講師 : 布施哲治氏(情報通信研究機構主 行った。期間中は市民学芸員によるチャ 任研究員) 、参加者 90 人 レンジ体験コーナーやクイズコーナーを 開催した。 ・8月 18 日(日)・8月 8月 10 日(土) 24 日(土) ・9月1日(日)展示解説、延 期 間 11 月9日(土)~平成 26 年2月 23 日 (日) べ参加者 110 人 観覧料無料 観覧者 20,110 人 (5)収蔵品展「埋もれた“モノ”に光を!・津久井郷土 関連事業 11 月9日(日)~2月 23 日間の日曜日 (全 8回)、参加者 1,801 人 資料室資料紹介③~市民の力で博物館資料へ~」 ※(6) ・ (7)と同時開催 「チャレンジ体験コーナー」 (紙芝居、割 り箸鉄砲、石臼ひきなどの体験) 内 容 新聞やチラシ・パンフレットをはじめ、 マッチ箱・キャラメル箱・包装紙など、 (9)「相模原市の遺跡 2014 境川流域の開発と暮らし」 津久井郷土資料室にあるさまざまな資料 内 容 相模野台地と多摩丘陵の間を流れる境川 に焦点を当て、境川の右岸・左岸におけ を紹介した。 期 間 9月 14 日(土)~ 10 月 27 日(日) る旧石器時代から古代までの遺跡を通史 観覧料無料 観覧者 7,238 人 的に取り上げ、境川流域がどのように開 関連事業 9月 15 日(日) ・9月 22 日(日)・10 月 発され、また人々がどのように暮らして きたかを探った。 26 日(日) ・10 月 27 日(日)展示説明「展 示を語ろう」 期 間 平成 26 年3月 21 日(金)~5月6日 (火) 講師 : 水曜会会員、延べ参加者 511 人 観覧料無料 観覧者 10,139 人 (6)企画展 舘野鴻 絵本原画展「ぎふちょう」 ※ 関連事業 3月 23 日(日)「東と西が出会う丘~考 古学からみた境川左岸の多摩丘陵」 (5) ・ (7)と同時開催 内 容 ぎふちょうの一生をミクロな視点からと きなスケールで描いた話題の絵本の原画 表)、参加者 107 人 期 間 9月 14 日(土)~ 10 月 27 日(日) う」、延べ参加者 424 人 すばらしきちっぽけな世界」 、参加者 30 講師 : 舘野鴻氏(動物画家) 人 4月 29 日(火)・5月4日(日)ワーク ショップ「オリジナルのまが玉を作ろ 関連事業 9月 14 日(土)ギャラリートーク「この 4月 20 日(日)「発掘調査発表会」(近 年の発掘調査成果の調査担当者による発 を展示した。 観覧料無料 観覧者 7,238 人 講師 : 長佐古真也氏(東京都埋蔵文化財 センター)、参加者 127 人 らえ、命のめぐりを細密に、かつ壮大な 3月 30 日(日)・4月 13 日(日)・5月 6日(祝)展示解説、延べ参加者 116 人 市立博物館 20 年の歩み~特別展・企画展・収蔵品展~ 家)、参加者 57 人 講師 : 当館職員・文化財保護課職員 22 年度の「ハヤブサ」カプセル公開に引き続いて、 「は 65 8月2日(土) ・8月 10 日(日)・8月 やぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子を光 16 日(土) ・8月 24 日(日) ・8月 30 日 (土) 学顕微鏡で直接観覧する機会を設けたことも大きな反響 展示説明、延べ参加者 96 人 を呼んだ。 市民の会である福の会の展示を行うとともに、 (5)企画展「尾崎咢堂没後 60 年展 ~咢堂と支策の人び と~」 新たに収集された尾崎咢堂の資料を紹介する展示も行わ 内 容 尾崎行雄(咢堂)は幕末の津久井又野に れた。 生まれ、95 年余の生涯を閉じてからちょ うど 60 年の時を迎えることを記念し、 平成 26 年度 政治家としてばかりでなく一人の生活者 (1) 「相模原市の遺跡 2014 境川流域の開発と暮らし」 の側面にも目を向け、もう一度新しく尾 (前掲) 崎行雄の半生を振り返る展示を行った。 (2)松橋利光写真展「相模原の生きもの見つけた!」※ (3)と同時開催 内 容 相模原市出身の写真家松橋利光氏の写真 を通して、 相模原の生きものを紹介した。 期 間 5月 24 日(土)~6月 29 日(日) 期 間 9月 13 日(土)~ 10 月 13 日(祝) 観覧料無料 観覧者 4,075 人 関連事業 9月 28 日(日)記念講演会「憲政と咢堂」 講師 : 小林正弥氏(千葉大学大学院教授) 、 参加者 102 人 観覧料無料 観覧者 7,037 人 関連事業 5月 24 日(土)松橋利光ギャラリートー 10 月5日(日)展示解説 講師 : 当館学 ク「生きものカメラマン、相模原の自然 芸員・尾崎行雄を全国に発信する会会員、 を語る」 、参加者 54 人 参加者 24 人 (3)収蔵品展「蔵の中の世界②~市民の力で博物館資料 (6)北里研究所創立 100 周年・北里大学創立 50 周年特 別記念展「北里の弟子たち-北里柴三郎の贈り物-」 へ~」 ※(2)と同時開催 内 容 市民(福の会)とともに整理を行ってい 内 容 北里柴三郎博士が設立した北里研究所は る福田家の蔵に保管されていた婚礼用具 平成 26 年に創立 100 周年を迎え、同研 や衣類をはじめ、麻溝地区から寄贈され 究所が創設した市内の北里大学は既に平 た信仰や講中などの資料を展示した。 成 24 年に創立 50 周年を迎えた。今回の 期 間 5月 24 日(土)~6月 29 日(日) 特別展では、近代日本医学の黎明期を築 観覧料無料 観覧者 7,037 人 いた北里柴三郎博士とその後継者たちの 業績を紹介した。 関連事業 5月 25 日(日) ・6月8日(日) ・6月 22 日(日)展示解説 講師 : 福の会会 期 間 10 月 25 日(土)~ 11 月 16 日(日) 員、延べ参加者 433 人 観覧料無料 観覧者 4,433 人 (4)企画展「JAXA × 博物館 太陽にいどむ~日時 関連事業 10 月 26 日(日)講演会「北里博士の理念 を継承した門下生たち」、参加者 53 人 計から太陽観測衛星まで~」 内 容 太陽について何がわかっており、何がわ 講師 : 森 孝之氏(北里柴三郎記念室次 長) かっていないのか、その観測の歴史をた どると同時に最新のデータを活用して太 (7)学習資料展「大地さんと未来さんが見つける「ちょっ 陽の科学を紹介し、観測機器や太陽観測 と昔のくらしⅩ I」~戦争と生活~」*(8) (9) 衛星の模型等を展示した。 と同時開催 期 間 7月 12 日(土)~8月 31 日(日) 内 容 本市の核兵器廃絶平和都市宣言 30 周年 観覧料無料 観覧者 19,473 人 にちなみテーマを「戦争と生活」とした。 関連事業 7月 21 日(祝)記念講演会「太陽観測衛 戦争の記憶が薄れていく昨今、小中学生 星「 (ひので)の発見」 、参加者 67 人 が実物資料を自分の目で確かめ、先人の 講師 殿岡英顕氏(JAXA開発員) 苦労や思い、そして「平和」について考 7月 30 日(水)工作教室「日時計を作ろ える場とした。 う!」 講師 : 小野行雄さん(日時計作 期 間 11 月 26 日(水)~平成 27 年4月5日 (日) 66 加 藤 隆 志 観覧料無料 観覧者 25,501 人 民の会や学習資料展などの収蔵品展など、ここ数年の当 関連事業 11 月 29 日(土)ほか(全 10 回)チャレ 館の展示の特徴がよく表れたものとなっている。 ンジ体験コーナー(お手玉、ヨーヨー、 けん玉など) 以上、本稿は作成の元とした記録の制約もあってもと 指導 : 市民学芸員、延べ参加者 2,329 人 より完全ではなく、今後とも補訂していかなければなら (8)核兵器廃絶平和都市宣言 30 周年記念事業「 2014 市 ないものである。また、関連事業などは、数回開催され 民平和のつどい ながさき 戦争・原爆被災展」 たものをまとめて記してあるところなどもあり、必ずし (※ 主催・相模原市、 共催・長崎市、公益財団長 も記載が少ない特別展等でそうした事業が少なかったこ 崎平和推進協会。 (7)と同時開催) とを表すものではなく、例えば同時期に開催された講座 内 容 翌年、戦後 70 年となるのを機に改めて など、別の教育普及活動とリンクさせてさまざまな企画 平和と核兵器廃絶について正面から向き を実施している例もあり、今後まとめる予定のそのほか 合うための展示として、犠牲者が着用し の活動と併せて捉えていく必要がある。 ていた背広や原爆炸裂の瞬間の時刻で止 この 20 年間の動向を見ると、通常の博物館で開催さ まっている時計など、実物資料や被災状 れるような特別展や企画展等の内容から、さまざまな要 況の写真を展示した。 因によってJAXAをはじめとするいろいろな機関や団 期 間 11 月 26 日 (水) ~平成 27 年2月1日(日) 体あるいは市民の会との連携に基づくものが多く実施さ 観覧料無料 観覧者 12,568 人 れることとなり、さらに学校の授業支援を目的とした学 関連事業 11 月 28 日(金) ・11 月 29 日(土)長崎 習資料展を毎年定例的に開催し、収蔵資料を活用した の被爆者による講話・家族の被爆証言(手 展示が中心となっていることが挙げられる。平成 25 年 話通訳、要約筆記付) 延べ参加者 95 人 に当館の博物館協議会とともにまとめた当館の使命は、 (9) 「相模原市の遺跡 2015 相模原発掘最新情報「塚」 (1)地域の歴史や文化・自然に関する資料を調査研究し、 の考古学-なぜ人は土を盛ったのか-」 (*(8)の また、収集した資料を適切に保存し蓄積するとともに、 終了後に(7)と同時開催) その活用を図りながら地域文化を継承・発信する拠点 内 容 「塚」は、墓、目印、信仰の対象などの となること、 (2)主体的に参加した市民と協働し、あ 目的で、人為的に土を盛って築造された るいは地域の諸機関と広く連携していく体制を整え、市 ものであり、 これまで調査された古墳や、 民文化の向上に資する活動を積極的に展開すること、と 近年調査されたその他の塚などの展示を なっており、それを受けた当面の重点課題として、関連 通じて、我々の祖先がなぜ土を盛ったの 施設・機関との連携や市民との協働による博物館活動の か、そしてその塚にどのような意味を見 展開が挙げられており、その意味では、こうした使命に い出したのかを探った。 基づきながら展示活動も進めていると言ってもよいもの 期 間 平成 27 年2月7日 (土) ~3月 29 日(日) となっている。 観覧料無料 観覧者 10,317 人 本稿では触れることはできなかった今年度( 27 年度) 関連事業 3月 22 日(日)講演会「考古学から見た の展示も、市内在住の生物細密画家の方の作品である原 『塚』 」 講師 : 時枝務氏(立正大学教授)、 画展(4~5月)、岩石の顕微鏡写真展(6月)、JAX 参加者 170 人 A連携展(7~9月)、同時開催の開館 20 周年展・学習 3月 22 日 (日) 「発掘調査成果発表会」 (近 資料展( 10 ~平成 28 年2月)、相模原の遺跡 2016 展(3 年の発掘調査成果の調査担当者による発 月~ 28 年度5月)を実施している。これからも今回の 表)講師 : 中山経一氏( (株)武蔵文化財 ような作業を折に触れて行いつつ、今後の館の運営や活 研究所) 、参加者 150 人 動に生かしていくことが求められる。 2月 15 日(日) ・3月 22 日(日)・3月 29 日(日)展示解説、延べ参加者 62 人 23 年度の広島原爆展に引き続き、長崎の原爆投下に 関する展示を実施した。全体的には、JAXA連携展、 尾崎咢堂没後 60 周年、北里研究所創立 100 周年など、 さまざまな機関との連携による展示が行われたほか、市 相模原市立博物館 研究報告 第 24 集 発 行 日 平成 28 年 3 月 31 日 編集・発行 相模原市立博物館 神奈川県相模原市中央区高根 3-1-15 〒 252-0221 TEL 042-750-8030 印刷・製本 株式会社 ハシモトコーポレーション
© Copyright 2026 Paperzz