地場産業の景気天気図 業 種 印 刷 ・ 新聞用紙 製 紙 現 状 → 3ヵ月先の 見通し 最近の状況 → 9月の国内出荷は、印刷・情報用紙は前年同月比0.7%増とほぼ 横ばいとなった。新聞用紙は同2.9%減と、前月の増加から減少 へと転じた。 衛生用紙 → 9月の国内出荷は前年同月比0.8%増と、18ヵ月連続の増加と なった。外国人観光客の増加を受けて、宿泊施設の稼働率が高 水準で推移していることなどから、業務用トイレットなどの生 産は高操業が続いている。 紙加工 → 紙おむつの生産は依然として好調が続いている。大人用では国 内向けが、ベビー用では国内・海外向けともに堅調に推移して いる。 → クレーンは造船所向けがフル稼働、製鉄所や発電所向けの受注 残もあり、下請け・協力会社の操業度も高い。大手化学メーカー 向けのプラント建設に関連した工事も本格化。建機は受注・生 産とも依然、低調に推移。 → 遠洋・近海とも、工期の長い自動車運搬船やケミカル船、コンテ ナ船など受注残を抱えるが、バルカーや貨物船の新規受注はわず か。三菱重工業が造船部門の縮小や、県内大手造船会社を含む他 社との連携強化を発表するなど、今後の動向が注目される。 → 1年半~2年程度の手持工事量を有している。貨物船は老齢船 を中心としたリプレイス、タンカーは輸送需要の旺盛な白油タン カーのリプレイスなどの引き合いが続いている。船価は貨物船、 タンカーともに年間通して横ばいで推移した。 → BDI( バ ル チ ッ ク 海 運 指 数 ) は11/18時 点 で1,257と 前 月 よ り大幅に上昇。傭船料も中国向けの鉄鉱石輸送需要が増加し、 20,000ドル/日近くまで回復。コンテナは国内大手海運会社3 社が事業統合を発表。競争力向上やコスト削減など、統合効果 に期待がかかる。 → 主力の鋼材輸出は5ヵ月連続で前年を上回り、特に、中国や台 湾向けの伸びが大きい。鋼材輸送に適した大型船への引き合い は多く、スポット傭船料は採算ラインを上回る6,000~7,000 ドル/日で推移。 → 貨物船の荷動きは、台風で避難・欠航が相次ぎ、順調な輸送が 一転、大半の貨物が前年を下回った。タンカーは発電所向けの 黒油(重油)輸送量が減少し、船の稼働率も低調。白油(ガソリン、 軽油、灯油)は製油所間の転送需要に支えられ、前年並みで推移。 一般機械 ・ 金属製品 ・ 鉄 鋼 遠 洋 ・ 近 海 造 船 内 航 遠 洋 海 運 近 海 内 航 44 IRC Monthly 2016.12 地場産業の景気天気図 業 種 タオル 海面養殖 食 品 建 設 観 光 晴れ 好 調 現 状 → 3ヵ月先の 見通し 最近の状況 → 10月 の タ オ ル の 生 産 状 況 を 表 す 今 治 地 区 の 綿 糸 受 渡 数 量 は 5,531梱で、前年同月比4.7%減と、3ヵ月ぶりに前年を下回った。 しかしながら。 「今治タオル」ブランドの人気は根強く、当面は 堅調な推移が見込まれる。 → マダイの浜値は800円前後/㎏で、ここ3ヵ月横ばい。新物の出 荷が始まっているが、在池尾数は少なく、当面横ばいの見通し。 ハマチの浜値は750円前後/㎏。シーズンを迎え出荷が本格化し ており、年末に向けて700円/㎏を切る展開も予想される。 → 削り節の原料であるカツオは、ツナ缶需要の落ち込みで、バン コク相場は1,300ドル前後/トンと先月からやや下落。一方、国 内相場は水揚げ減で上昇。蒲鉾や珍味では、原材料価格などが 高止まりしており、値上げに取り組む動きがみられる。 → 公共工事の4ー10月の請負金額は累計で前年同期比0.8%増と なり前年度並みで推移。住宅分野は、「持家」「貸家」ともに持 ち直しの動き。一方、 「分譲マンション」は、県外ディベロッパー の供給が続いているが、比較的高額な物件が多く、このところ 売れ行きは鈍化している。 → 9月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比1.7%減の 77,931人と、8ヵ月ぶりに前年を下回った。 9月の県内主要 観光施設の入込み客数は、東予、中予、南予いずれの地域でも 前年を下回り、全体では前年同月比16.9%減と、3ヵ月ぶり に前年を下回った。 晴れ一部曇り 曇り 曇り一部雨 雨 不 調 IR C Monthly2016.12 45
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