11月19日の英国リート市場の下落について

2007年11月20日
11月19日の英国リート市場の下落について
大和証券投資信託委託株式会社
2007年初~2007年11月19日(日次)
●11月19日(現地)の欧州リート市場
前日比
S&P/シティグループ・
英国REIT指数(現地通貨ベース)
▲6.2%
グローバルREIT指数(除く日本、ドルベース) ▲2.0%
FTSE NAREIT®エクイティREIT指数
▲2.5%
(いずれも配当込み指数)
850
160
800
140
750
120
700
100
650
80
600
60
グローバルREIT指数(除く日本、ドルベース)<左軸>
英国REIT指数(現地通貨ベース)<右軸>(英国REIT指数は2月より公表)
550
07/1
40
07/3
07/5
07/7
07/9
07/11
11月19日(現地)の英国REIT市場は、S&P/シティグループ・グローバルREIT指数で前日比▲6.2%下
落し、3日連続の下落となりました。世界、米国のREIT市場と比べて大幅な下落となっています。
英国REITの下落の理由としては、スイス再保険が、10月のクレジットデリバティブ取引において約12億
スイス・フランの評価損計上を発表したことなどが挙げられます。英国および欧州大陸の不動産証券市場
は、このニュースを受けたセンチメントの悪化や、経済成長鈍化による不動産賃貸市場の需給悪化懸念
から大きく下落しました。さらに、年度末に向けた投資家のキャピタルゲイン課税対策のための損失計上
を目的としたテクニカルな売りが下落を拡大させました。
また、英国オフィス不動産市場で、大型金融機関がオフィス契約において10年~20年の長期契約より、
1.5年以内の短期契約を選択するようになっているとのレポートが出されたことも下落要因となりました。
●今後の見通し
世界のREIT市場は、短期的にみれば信用問題の悪影響をいまだ完全に払拭し得ていない状況にあり、
今後米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅ローン)が世界の実体経済に与える影響を
見極めようとする投資家の慎重な見方が大勢を占めています。したがって、市場参加者が経済成長鈍化
と信用収縮に対して冷静さを取り戻すまで、株式市場とともにREIT市場は不安定な状況が続くと予想さ
れます。
英国REIT市場は下落を続けていますが、英国の商業不動産市場は世界で最も優良な市場のひとつで
あり、過度に割安になったREITは長期投資の良い機会であると考えます。当社海外REITの運用委託先
であるコーヘン&スティアーズ社では、不動産価格の下落を織り込んだうえで、現在のバリュエーションを
魅力的であると考えています。また、ロンドンのシティのオフィス市場は金融機関の業績悪化の影響を受
けやすいことを既に予想しており、より金融機関の影響を受けにくいウェストエンドにオフィスを持つREIT
を中心にポートフォリオを構築しています。
英国の金融政策については、今月は政策金利が据え置かれたものの、英国中央銀行は従来より政策
スタンスを軟化させました。英国中央銀行のキング総裁は、サブプライムローンや信用危機から生じる経
済成長鈍化に対応するために、来年に2回の利下げが必要とコメントしており、今後金融緩和に向かうこ
とが予想されます。
グローバルでみても実物不動産市場に比べてREIT市場が割安であることに対応した投資行動が散見
されることから、金融政策などでサブプライム問題に対する懸念が緩和するにしたがい、REIT市場にはバ
リュエーション面に着目した見直し買いが入るものと考えております。
以上
S&P/シティグループ・グローバルREIT指数はザ・マグロウ-ヒル・カンパニーズの所有する登録商標です。FTSE NAREIT®エクイティ
REIT指数は、FTSE®により計算され、指数に関するすべての権利はFTSE®およびNAREIT®に帰属します。
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