県政フォーラムレポート Vol.4(裏

平成28(2016)年
〈2〉
視察
福祉保健医療委員会
医師確保の先進事例等を視察
県議会福祉保健医療委員会は8月2日から4日まで、沖縄県の先進的な取り組みにつ
いて視察しました。
初日に訪ねた「おきなわクリニカルシミュレーションセンター」は、医師不足解決のた
め国からの支援を受け沖縄県・沖縄県医師会・琉球大学が立ち上げたプロジェクトの一
つ。沖縄県下全ての医療系学生及び医療従事者を対象としたシミュレーション教育のプ
ログラムの開発・実践・研究を進めており、たいへん参考になりました。
2日目はうるま市にある「沖縄県立中部病院」で地域医療体制について調査。沖縄県
下では大きい病院の一つですが、ハワイ大学と連携した研修体制や「屋根瓦方式」の
指導で、全国的にも臨床研修希望者の多い病院と知られています。
午後は沖縄県庁で少子化対策ついて調査。出生率が日本一高い沖縄県の人口増加
計画(まちひとしごと創生総
合戦略)などについて、県職
員から説明を聞きました。
最終日は「沖縄県立総合
精神保健センター」を訪問。
「うつ 病・自殺 予 防 対 策 事
業」
・
「ひきこもり対策事業」
・
「精神障害者地域移行促進
特別対策事業」の取り組み
について調査しました。特に
集団認知行動療法「うつ病
デイケア」の仕組みについ
て伺うことができました。認
知行動療法には医師の賛否
もあり、本県の今後の課題
について理解することがで
きました。
自然再生・循環社会対策特別委員会
産・学・官共同の取り組み等を視察
8月17日 から19日
ま で、県 議 会 自 然 再
生・循 環 社 会 対 策 特
別委員会で福岡県を視察しました。最初に訪ねた大木町では、町の中心部に「おおき環境
センター」を整備し、町を挙げて持続可能な循環のまちづくりを進めています。石川町長か
ら、迷惑施設が町おこしの拠点に至るまでの熱き思いを、担当職員からは住民の理解と協力
のもと、25種類もの分別収集により、ごみ量の半減を達成している取り組みを伺うことがで
きました。
2日目午前中は福岡市の取り組みを調査。九州大学・三菱化工機(株)・豊田通商(株)が共
同で整備した、下水から水素を作って燃料電池自動車(FCV)に供給する世界の初の水素ス
テーションなど、先進的な取り組みについて学びました。
午後は北九州市にある響灘ビオトープを見学。廃棄物処分場跡地に日本最大級のビオトープ(約41ha)を造成し、
「響
灘・鳥がさえずる緑の回廊創成事業」を進めています。これまでに237種類の鳥類、284種の植物などが確認され、
自然環境学習拠点にもなっています。本県の自然環境保全を考える上での参考になりました。
3日目は北九州市の(公財)北九州産業学術推進機構の太陽光パネルのリサイクルに関する取り組みを視察しました。再生可能エネルギーとし
て更なる拡充が求められる太陽光発電システムですが、将来の老朽化に伴う大量廃棄への対応が喫緊の課題ともなっています。同推進機構と(株)
新菱が共同開発したリサイクル処理手法は、ガラスの高度な再活用が可能な先進的な手法で、たいへん興味深いものでした。
児童虐待対策を調査・検討
各施設でヒアリング・意見交換
自民党県議団では現在、児童虐待対策についてPT
(プロジェクトチーム)を立
ち上げ調査・検討を進めています。
9月20日には加須市にある「愛泉こども家庭センター」を訪問し、ヒアリング・
意見交換を行ってきました。同センターは県内に3つある児童家庭センターの内
の一施設です。さらに21日には葛飾区の「子ども総合センター」を訪問してきま
した。
埼玉県は虐待発生件数が全国でワースト3位となっています。課題や今後の
在り方など、率直な意見交換をさせていただきました。
皆様のご意見をお寄せください。
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