平成20年5月19日 平成19年度決算ダイジェスト 伊予銀行 (注) 本資料における将来の予想は、経営環境の変化等により変動する可能性がありますので、ご留意ください。 損益状況 -増収・増益 増収・増益-- ∼ 経常利益は初の300億円台のせ ●業務粗利益・コア業務粗利益・ コア業務純益・経常利益ともに、過去最高益を計上しました。 ●株価低迷により株式等償却が増加しましたが、信用コストの大幅な減少により、経常利益は初の300億円台のせとなりました。 平成19年度決算(単体) (単位:百万円) 平成19年度 平成18年度 前年度比 ① 業務粗利益 ② ③ ④ ⑤ コア業務粗利益 (①-②) 資金利益 役務取引等利益 その他業務利益 (国債等債券関係損益) 経費(▲) 人件費 物件費 税金 一般貸倒引当金繰入額(▲) 業務純益 (①-③-④) コア業務純益 (①-②-③) ⑥ 臨時損益 ⑦ 不良債権処理額(▲) 株式等関係損益 その他の臨時損益 ⑧ 経常利益 (⑤+⑥) ⑨ 特別損益 うち役員退職慰労引当金繰入額(▲) うち睡眠預金引当金繰入額(▲) 税引前当期純利益 (⑧+⑨) 当期純利益 経常収益 82,783 83,292 75,859 6,638 284 (- 509) 45,536 24,151 19,056 2,328 429 36,817 業務粗利益・・・前年度比+2,760百万円 増減率 - 9.4% 80,023 80,569 73,121 6,940 -39 (- 546) 43,846 23,726 17,905 2,214 -4,454 40,631 37,755 + 1,033 + 2.8% -6,338 + 8,810 6,348 - 13,912 -801 - 4,594 811 - 507 30,479 + 4,996 + 19.6% -938 - 2,288 782 +782 708 +708 29,540 + 2,707 18,295 + 1,762 + 10.7% 36,722 -15,148 20,260 3,793 1,318 25,483 1,350 26,833 16,533 108,335 + 2,760 + 2,723 + 2,738 - 302 + 323 (+37) + 1,690 + 425 + 1,151 + 114 + 4,883 - 3,814 + 5,814 + 3.4% + 3.4% + 3.9% + 5.7% 主な増減要因等(前年度比) 102,521 順調な貸出金の伸びにより、資金利益が前年度比2,738百万円増加 したことを主因に、業務粗利益は前年度比2,760百万円増加して 82,783百万円となりました。 業務粗利益・コア業務粗利益ともに過去最高益。 業務粗利益・コア業務粗利益ともに過去最高益 経費・・・前年度比+1,690百万円 システム投資や店舗関連費用の増加、創業130周年記念事業等によ る物件費の増加、および人件費増加により、前年度比1,690百万円 の増加となりました。 コア業務純益は過去最高益更新 信用コスト(④+⑦)6,777百万円・・・前年度比▲9,029百万円 ④一般貸倒引当金繰入額(前年度比+4,883百万円) 429百万円の繰入れとなり、前年度比4,883百万円増加しました。 ⑦不良債権処理額(前年度比▲13,912百万円) ランクダウンの減少等により、不良債権処理額は6,348百万円に とどまり、前年度比13,912百万円の減少となりました。 株式関係損益・・・前年度比▲4,594百万円 株価低迷による株式等償却が前年度比1,086百万円増加したことや、 株式売却益が同3,509百万円減少したことにより、前年度比4,594 百万円の減少となりました。 以上により、経常利益は過去最高益・初の300億円台のせ 特別損益・・・前年度比▲2,288百万円 役員退職慰労引当金(782百万円)、睡眠預金引当金(708百万円)の新 設を主因に、前年度比2,288百万円減少しました。 当期純利益は過去2番目の水準 諸利益指標および信用コストの推移 ∼ コア業務純益は6期連続増益 ●銀行業務の収益実力を表す「コア業務純益」は6期連続の増益(4期連続過去最高益)となりました。 ●前年度に一時的に増加した信用コストは大幅に減少し、経常利益は過去最高益・初の300億円超、当期純利益も増益となりました。 諸利益指標の推移(単体) 12年度 コア業務粗利益 経費 コア業務純益 信用コスト 与信費用比率(注) 経常利益 当期純利益 763 463 299 173 0.68% 148 72 (単位:億円) 13年度 749 480 268 169 0.64% 95 59 14年度 755 464 291 215 0.80% 26 16 15年度 753 447 306 138 0.50% 143 113 16年度 761 447 314 60 0.22% 258 179 17年度 783 446 336 36 0.12% 299 193 18年度 805 438 367 158 0.52% 254 165 19年度 832 455 377 67 0.21% 304 182 前年度比 +27 +17 +10 ▲ 91 ▲ 0.31p +50 +17 ( 注) 与信費用比率・・・信用コスト/貸出金平残 (億円) 諸利益指標および信用コストの推移 400 コア業務純益6期連続増益 350 経常利益300億円超 300 250 200 信用コスト 150 コア業務純益 100 経常利益 当期純利益 50 0 H12年度 H13年度 H14年度 H15年度 H16年度 H17年度 H18年度 H19年度 預貸金の状況 ∼預貸金ともに11年連続増加 ●預金等(預金+譲渡性預金)・・・創業130周年記念商品の発売など、地域に密着した営業活動を展開いたしました結果、20年3月末の預金 等は42,675億円と前年度比691億円(+1.6%)増加しました。 ●貸出金・・・お客様のさまざまなニーズにお応えするとともに、瀬戸内圏域における新たな取引先の拡大にも引き続き注力してまいりました 結果、20年3月末の貸出金は32,375億円と前年度比1,297億円(+4.2%)増加しました。 預貸金残高推移(単体) (単位:億円) 15年3月末 16年3月末 17年3月末 18年3月末 19年3月末 20年3月末 預金等残高 うち個人預金 貸出金残高 うち個人ローン 前年度比 増加率 37,256 25,744 27,488 38,066 25,980 27,896 39,545 26,532 28,782 41,154 26,668 30,421 41,984 27,581 31,078 42,675 28,518 32,375 + 691 + 937 + 1,297 + 1.6% + 3.4% + 4.2% 6,449 6,937 7,300 7,771 8,130 8,482 + 352 + 4.3% (億円) 預貸金残高推移 45,000 (H20.3末) 40,000 預金等残高 貸出金残高 35,000 預貸金ともに11年連続増加 30,000 (H20.3末) 25,000 20,000 H5.3 H7.3 H9.3 H11.3 H13.3 H15.3 H17.3 H19.3 預り資産業務の状況 ∼年間ベースで残高・収益ともに増加 ●金融商品取引法施行による影響やマーケットの混乱による影響で、下半期は販売ペースが鈍化しましたが、預り資産残高は前年度比 309億円(+8.9%)増加、また預り資産収益は前年度比2億円(+8.2%)増加しました。 預り資産残高推移 (単位:億円) 15年3月末 16年3月末 17年3月末 18年3月末 19年3月末 20年3月末 前年度比 預り資産合計 投資信託 保 険 国 債 457 34 74 348 905 106 198 600 1,602 280 362 958 2,678 1,050 413 1,214 3,476 1,550 463 1,462 3,785 1,666 515 1,603 + 309 + 116 + 52 + 141 預り資産収益推移 増加率 + 8.9% + 7.5% + 11.2% + 9.6% (単位:百万円) 15年3月期 16年3月期 17年3月期 18年3月期 19年3月期 20年3月期 前年度比 預り資産合計 129 447 962 3,500 国債 保険 3,000 投資信託 2,725 2,949 (百万円) 3,500 預 り資産残高推移 (億円) 4,000 2,007 + 224 増加率 + 8.2% 預り資産収益推移 3,000 国債 2,500 保険 投資信託 2,500 2,000 2,000 1,500 1,500 1,000 1,000 500 500 0 0 H15.3 H16.3 H17.3 H18.3 H19.3 H20.3 H15.3 投資信託 1,666億円 H16.3 H17.3 H18.3 H19.3 H20.3 開示不良債権の状況 ∼不良債権比率は引き続き低下 ●金融再生法開示基準による不良債権比率は、前年度に比べ危険債権・要管理債権が減少したことにより2.64%となりました。 ●「企業再生支援」への取組みを強化しており、今後とも地域金融機関としての使命を果たしつつ、引き続き不良債権の縮減に努めてまいります。 金融再生法開示基準による不良債権 (単位:億円) 20年 3月末 19/9末 19/3末 比 比 19年 9月末 19年 3月末 (億円) 1,600 1,400 開示不良債権額・比率推移 (%) 要管理債権 危険債権 破産更生債権 開示債権比率 6.0 5.5 破産更生債権及び これらに準ずる債権 149 ▲6 21 155 128 1,200 5.0 危険債権 481 ▲ 87 ▲ 140 568 621 1,000 4.5 要管理債権 260 16 ▲ 48 244 308 800 4.0 開示不良債権合計 891 ▲ 77 ▲ 167 968 1,058 600 3.5 正常債権 32,744 1,313 1,677 31,431 31,067 合 33,635 1,236 1,509 32,399 32,126 2.64% ▲ 0.35p ▲ 0.65p 2.99% 3.29% 計 開示不良債権比率 400 3.0 2.64% 200 2.5 0 2.0 15上 15下 16上 16下 17上 17下 18上 18下 19上 19下 有価証券評価益及び自己資本比率(健全性指標 健全性指標)) ∼連結Tier1比率は初の9%台 ●有価証券評価益は、株価の下落等により平成19年3月末比784億円減少しましたが、 1,398億円の評価益を確保しております。 ●自己資本比率(連結)は、評価益の減少により低下しましたが、11.64%と国際基準行 に求められる8%を大きく上回っております。 ●Tier1比率は、基礎的内部格付手法導入による効果もあり、連結では初めて9%台 (9.05%)となりました。 有価証券評価益(単体)の推移 (億円) 2,500 2,182億円 1,968億円 18,000 17,287円 17,059円 1,500 1,000 500 1,406億円 1,294億円 12,999円 1,172億円 911億円 695億円 11,715円 11,668円 11,024円 自己資本比率(連結)の推移 34,000 32,000 16,000 1,398億円 14,000 30,000 12,000 12,525円 26,000 7,972円 0 12.16% 11.01% 10.73% 28,000 6.90% 7.02% 10,000 24,000 8,000 22,000 6,000 20,000 13/3 14/3 15/3 16/3 17/3 18/3 19/3 20/3 有価証券評価損益 信用リスク管理の高度化を背景に、これまで 以上に融資に対して積極的な対応が可能 リスクアセット(億円) 日経平均(円) 20,000 2,000 平成20年3月期より基礎的内部格付手法で 平成20年3月期より基礎的内部格付手法で 自己資本比率を算出 日経平均株価(右軸) 11.36% 11.90% 初の9%台 11.64% 12.54% 9.05% 10.0% 10.52% 7.88% 7.10% 7.41% 8.13% 8.0% 7.67% リスクアセット(左軸) 自己資本比率 Tier1比率 6.0% 4.0% 2.0% 13/3 14/3 15/3 16/3 17/3 18/3 19/3 20/3 基礎的内部格付手法で算出 「基礎的内部格付手法」とは・・・ 自己資本比率の分母となる信用リスクアセットを、銀行自らが構築した 「内部格付制度」によるリスク評価に基づいて算出する手法。 12.0% 中四国の地銀で初めて金融庁より承認を受ける 連結決算状況 【連結】 (単位:百万円) 19年度 前年度比 18年度 連単差(注1) 経常収益 123,449 + 5.2% 117,318 15,114 経常利益 31,441 + 15.0% 27,344 962 当期純利益 18,407 + 10.7% 16,629 112 銀行業務 (注 1) 連結と単体の差です。 ・・・本店ほか支店142店、出張所7店 連結子会社12社 いよぎん保証(株) (住宅ローン・消費者ローンの債務保証業務等) いよぎんビジネスサービス(株) (現金整理・精査業務、現金自動設備の保守管理業務等) 伊 いよぎんキャピタル (株) (株式・社債等への投資業務、融資業務、投資ファンドの運営等) いよベンチャーファンド1号投資事業有限責任組合(ベンチャー企業への投資業務) 予 いよベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合(ベンチャー企業への投資業務) 銀 いよベンチャーファンド3号投資事業有限責任組合(ベンチャー企業への投資業務) 行 (株)いよぎん地域経済研究センター (産業・経済・金融に関する調査研究業務等) いよぎんモーゲージサービス(株) (担保不動産の調査・評価業務等) (株)いよぎんディーシーカード (クレジットカード業務、保証業務等) いよぎんスタッフサービス(株) (人材派遣業務等) いよぎん資産管理(株) (担保不動産の競落・保有・管理・売却業務等) リース業務 ・・・連結子会社1社 いよぎんリース(株) (融資業務、各種リース業務等) その他 ・・・連結子会社1社 (株)いよぎんコンピュータサービス (情報処理受託業務、ソフトウェア開発業務、地域流通VAN業務等) 20年度業績予想 ∼過去最高益更新を予想 ●20年度(年間)のコア業務純益は380億円( 前年度比+2億円) 、当期純利益は200億円( 前年度比+17億円)を予想しております。 ∼コア業務粗利益・コア業務純益・ 経常利益・ 当期純利益いずれも、過去最高益更新を予想 ∼ ●20年度(単体)業績予想 19年度実績 (単位:億円) 20年度予想 年間 年間 中間期 413 372 37 832 758 66 経費 コア業務純益 信用コスト 経常利益 当期(中間)純利益 226 186 54 139 80 455 377 67 304 182 240 185 50 140 90 + 14 −1 −4 +1 + 10 470 380 75 310 200 + 15 +2 +7 +5 + 17 経常収益 537 1,083 550 + 13 1,120 + 36 コア業務粗利益 うち資金利益 うち役務等利益 中間期 前年同期比 425 + 12 384 + 12 37 +0 前年度比 850 + 17 767 +8 75 +9 ●年間配当予想 中間期末 期末 年間 20年3月期 3円50銭(実績) 4円50銭(注1) 8円 21年3月期 4円 4円 8円 (注1) 創業130周年記念配当1円を含む (注)上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る 仮定を前提としております。実際の業績は、今後の経営環境の変化等の様々な要因によって変動する可能性があります。
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