25.情報技術分野における 国際標準化活動基盤強化アクションプラン

25.情報技術分野における
国際標準化活動基盤強化アクションプラン
情報技術分野
1.情報技術分野における我が国の国際標準化活動の現状及び評価
1.1 現状
(1)情報技術分野における ISO/IEC の TC 等の国内審議団体活動状況
①国際提案状況(提案状況、進捗状況)
a)ISO/IEC JTC1(情報技術)
平成16年度の推移について、以下に SC 別に記す。
(対象期間内の提案案件で、平成
15年度以前に制定したものは、省略した。
)
■SC6(通信とシステム間の情報交換)
「近傍通信(NFC:Near Field Communication)」の領域で、「NFCIP‑2 ISO/IEC 18092
と ISO/IEC 14443, ISO/IEC 15693 との共生仕様」を、ECMA インターナショナル経由で Fast
Track 提案し、賛成多数で承認された。
NFCIP‑1 と NFCIP‑2 とを世界市場の中で適切に応用し、その実装において機能の互換性
と付加価値の差異化とを図り、世界市場に受け入れられる日本製ソリューションを提供して
いくことが課題。
■SC7(ソフトウェア技術)
ⅰ)
「システムソフトウェア文書化」
:オンラインドキュメンテーション新規提案を準備中。
ⅱ)
「評価と測定法」
:平成13年に5件の新規提案を実施。順調に推移。
FCD 投票を通過し FDIS に進んだもの
1件
2ndCD 投票が終了、承認され FCD 投票に回るもの 1件
3件
3rdCD に至ったもの
2ndCD 投票に向かうもの
1件
CD 投票が必要か確認中のもの
1件
ⅲ)
「ライフサイクル管理」
:12207(平成 14 年に我が国が提案)を 15288(米国提
案)に整合させる改正提案を準備しているもの
1件
ⅳ)
「機能規模測定」
:平成 16 年 2 月、ガイドライン的規格を新規提案。
現在 FCD 投票中のもの
1件
■SC17(カードおよび個人識別)
「マルチアプリケーション IC カード用コマンド」を平成14年新規提案した。NP が成
立し、平成16年6月より規格開発着手。当規格案は我が国電子政府で必要とする機能を元
に仕様をまとめたもの。我が国からプロジェクトエディタを立て、IS 必達を期す。
■SC25(情報機器間相互接続)
「ホームエレクトロニックシステム」で、2件の新規提案を準備した。
内、エコーネットのミドルウェアと物理層とを繋ぐプロトコル標準化の一環として、
「Bluetooth プロファイル標準化」を新規提案したが、賛成多数であったものの、活動参加
5ヶ国を集め切れず、新規提案は成功しなかった。この案件については、再提案の方策を検
討中。他の一件、
「セキュア通信プロトコル」は間もなく提案。
「レスポンシブリンク/実時間通信規格」1件は新規提案が承認された。
■SC27(セキュリティ技術)
「運用システムに対するセキュリティ評価基準」「メッセージ復元型デジタル署名」「非
対称暗号」
「ブロック暗号」「ストリーム暗号」について提案した。
ⅰ)非対称暗号 :我が国提案の PSEC と HIME(R)が 2ndFCD に進んだ。
ⅱ)ブロック暗号:我が国提案の Camellia と Misty1 とが FDIS に進んだ。
ⅲ)ストリーム暗号:我が国提案の MUGI と MULTI‑S01 とが FDIS に進んだ。
これらは、我が国の電子政府に使われる暗号技術検討の成果。
平成16年度は、バイオメトリクス関連の活動も強化し、我が国から新規提案とするた
めに推進している「バイオメトリクス認証結果保証基盤」成果を、寄書として Study Period
に入っている「Authentication of Biometric Data」の場で紹介し、採用を働き掛けている。
■SC28(オフィス機器)
これまで、我が国から提案した案件は、それぞれ以下のような状況にある。
ⅰ)
「
(15775/AM1)Method for specifying images reproduction of colour copying machines
by analog test charts ‑ Realization and application」は FDAM。
ⅱ)
「(21118) Information to be included in specification sheets ‑ Data projector」
は DIS。これは Fast Track 提案であった。
ⅲ)
「
(13660‑1)Addition System compliance test and banding」は WD。
ⅳ)
「
(13660‑2)Measurement of image quality attributes for hardcopy output ‑ large
area colour image 」は WD。
■SC29(音声、画像、マルチメディアハイパーメディア情報符号化)
「静止画像符号化」については、「JPEG2000(ISO/IEC15444)part13:An entry level
JPEG2000 encoder」は現在 WD 状態であり、平成 17 年 3 月に CD 化予定。
「動画および音声符号化」については、
ⅰ)「MPEG‑2(ISO/IEC13818)part11:IPMP on MPEG‑2 system」を平成 16 年 2 月 IS として出
版した。
ⅱ)
「MPEG‑4(ISO/IEC144496)part13:Intellectual Property Management and Protection
(IPMP)extensions」は、平成 16 年 9 月に出版。
ⅲ)「MPEG‑21(ISO/IEC21000)part4:Intellectual Property Management and Protection
Components」に関しては、平成 16 年 7 月の SC29 総会にて、知的財産権(IPR)に関する
寄書2通を提出し、2提案が採択された。
ⅳ)「MPEG‑4(ISO/IEC144496)part3:歪みのないオーディオ信号圧縮符号化拡張」は、我が
国からの提案も認められ、平成 16 年末に CD が完成した。
■SC31(自動識別およびデータ取得技術)
全産業で共通的に使用する商品コード体系を提案し、NP/CD が通過した。この規格の成
立を積極的に推進している。
『響』プロジェクトの RFID 仕様の提案を準備中で、現在、AdHoc
で検討中である。
ⅰ)
「
(ISO/IEC TR18001)物品管理用 RFID のアプリケーション要件」は、平成 16 年 10 月 IS
成立。
ⅱ)
「
(ISO/IEC 18000‑2)RFID エアインタフェース 135KHz 以下 ANNEX」は平成 16 年 9 月 IS
成立。
ⅲ)
「マイクロ QR コード」は新規提案が成立し、現在、JIS との整合性を取るため QR コード
と結合させた規格として、新たに NP/CD 投票中である。
ⅳ)
「商品トレーサビリティ用 ID コード」は、新規提案成立後、現在 CD となり、審議中。
ⅴ)
「ダイレクトマーキングのためのガイドライン」は、新規提案が成立した。現在 PDTR の
投票準備中である。
ⅵ)
「自動認識技術におけるデータバリュードメインの解説およびガイダンス」は NP 投票を
通過した。
■SC32(データ管理および交換)
メタデータに関する「参照モデル」
「コアモデル」「オントロジーのためのメタモデル枠
組み」
「マッピングのためのメタモデル枠組み」について平成14年に NP 提案し、WD を作成
している。
ⅰ)
「参照モデル」および「コアモデル」は 2ndCD の段階であり、平成17年1月に FCD とす
る予定。
ⅱ)
「オントロジーのためのメタモデル枠組み」「マッピングのためのメタモデル枠組み」は
共に 2ndWD の段階であり、平成17年10月に FCD を目指す。
■SC34(文書の記述と処理の言語)
ⅰ)
「
(ISO/IEC TR9573‑11)規格文書の構造記述とスタイル指定」は、我が国がエディタを務
め、平成16年4月に発行された。
ⅱ)
「
(ISO/IEC 19757‑7)DSDL 文字レパートリーについての検証」は、同じく我が国がエデ
ィタを引受け、ドラフト作成に着手した。
ⅲ)
「
(ISO/IEC TR19758)DSSSL ライブラリ」については、Amd.1、Amd.2 を DAM 投票可決し、
最終テキストを事務局に送付した。
ⅳ)
「
(ISO/IEC 10179)DSSSL」については FPDAM を承認し、FDAM 投票に入った。
ⅴ)トピックマップの各パートは、CD、FCD の段階に入っている。
ⅵ)我が国がまとめた NP 提案(SC34 N578 文書レンダリングシステムを規定する最小要件)
は、平成17年2月に賛成多数(参加表明5ヶ国)で承認された。
■SC35(ユーザインタフェース)
「コミュニケーションデバイス等のアイコン,図記号」を提案し、承認された。エディ
タは我が国が務める。
■SC36(学習、教育、研究のための情報技術)
「
(ISO/IEC 19778‑1)協調学習のためのツールに関する API および履歴データ」
「
(ISO/IEC
19780‑1)協調学習グループの構成および参加者の役割の記述」について、平成14年新規提
案し、現在 CD の段階にある。
■SC37(バイオメトリクス)
ⅰ)
「BioGUI‑Amendment to BioAPI Specification」については、平成16年11月に新規提
案を承認された。我が国はエディタを務める。
ⅱ )「 Biometric Performance Testing and Reporting‑Part3: Specific Testing
Methodologies」については、平成16年6月に新規提案を掛けた。現在エディタとコメ
ントとを募集中。
b)ISO TC130WG2(印刷技術/製版データ交換)
印刷機器の IT 対応は、印刷産業機械の主要テーマであり、我が国はこれに関する提案を
主導している。5件を提案し、2件を提案準備中。
例 : ISO/PDTR 16044 Graphic technology ‑Database architecture model and control
parameter coding for process control and workflow(Database AMPAC)
印刷物作成工程での受発注、製品設計、工程設計、工程管理、出荷およびこれら
の過程で利用される機器、資材の特性、環境、制御情報のすべてをパラメタとして列挙
した統一統合化された符号化した辞書を用意し、さらに、すべてのこれらパラメタへ適
用可能な単一データ記述法を提供する規格
例:Graphic technology ― Prepress digital data exchange ― Tag image file format for
image technology (TIFF/IT)
網点画像等の高解像度で周期的な構造を有する1ビットプレーンデータを効率的に圧縮
する方法を提供することを目的に現独立行政法人産業技術総合研究所で開発された分散
参照法(ISO/IEC 14492 Information technology ‑Lossy/lossless coding of bi‑lebel
images AMD2 として成立)を、印刷画像処理領域で利用するためのアプリケーションプ
ロファイルを作成し、TIFF/IT への組込みと、すでに 2003 年に規格として成立した、
TIFF/IT extension への追補として組入れる提案
c)ISO TC211WG 9 (情報管理)
我が国において開発した G‑XML を平成14年5月、OGC(Open GIS Consortium、空間デ
ータ処理に関するオープンシステム促進を目的とする、米国の会員制非営利団体)との協力
により、ISO‑GML として NP を実施、承認された。現在、CD 段階であるが平成17年度に IS
とすることを目標に活動中。
d)ISO TC215
(保健医療情報)
我が国から提案中の5件の動向は次の通りである。
■電子カルテの定義と範囲と目的:平成16年11月に DTR 投票の結果、可決。
■救急対応用データセットのフレームワーク:調整中であるが、各国の意見がまとまってい
ない
■医用波形データフォーマット:平成17年2月に NP 投票締切。
■保健医療カード関連:券面表記については、平成17年2月 DIS 投票締切。発番管理に
ついては、平成17年2月の WG 会議に DIS 最終原案を提出。
e)ISO TC159
(人間工学)
情報バリアフリーに関連して、3部の JIS を作成したが、そのうち第1部「共通指針」
をこの TC 経由で国際提案を掛け、NP として承認され、CD を改訂中。他の2部、
「情報処理装
置」
「ウェブコンテンツ」については、その国際提案の可否、方法を検討中。
②国際回答状況(重要なもの)
省略。今後重要となるものについては、
「2.3②他国主導の提案ではあるが、我が国産業
に与える影響が大きいテーマへの対応策」で記述した。
③国際議長、国際幹事及びコンビナ引受状況
情報技術のカバーする範囲は、ISO/IEC JTC1 における汎用の情報技術と、ISO における、
応用面から見た情報技術とがある。
平成16年度には、以下のような対応を行った。
a)ISO/IEC JTC1 SC27 WG2(セキュリティ技術とメカニズム)のコンビナを獲得した
b)ISO/IEC JTC1 SC2(符号化文字集合)の我が国議長任期切れに伴い、新しい人材を投入し、
我が国が議長職を継続確保する
c)ISO/IEC JTC1 SC31 WG2(データストラクチャ)のコンビナを獲得した。
現在、JTC1 においては、4SC の幹事国及び議長を務め、WG レベルでは、9WG のコンビ
ナを務めている。JTC1 以外の ISO 情報関連分野においては、1WG でコンビナを務めている。
■ISO/IEC JTC1(情報技術)における幹事国等取得状況
SC 2
符号化文字集合
議長
小林 龍生 (ジャストシステム(株))
幹事
木村 敏子 ((社)情報処理学会)
SC 7/WG6
評価と測定法
コンビナ 東
基衞 (早稲田大学)
SC 22/WG16
Lisp
コンビナ 湯浅 太一 (京都大学)
SC 23
情報交換用ディジタル記録媒体
議長
戸島 知之 (NTT エレクトロニクス)
幹事
木村 敏子 ((社)情報処理学会)
SC 27/WG 2
セキュリティ技術とメカニズム
コンビナ 苗村 憲司 (慶應義塾大学)
SC 28
オフィス機器
議長
斉藤 輝
幹事
出井 克人 (キャノン)
SC 29
音声、画像、マルチメディアハイパーメディア情報符号化
議長
渡辺 裕
(早稲田大学)
幹事
小倉 由紀子((社)情報処理学会
SC 31/WG2
自動識別及びデータ取得技術/データストラクチャ
コンビナ 吉岡 稔弘 (松下産機 SE)
SC 32/WG4
SQL マルチメディアとアプリケーション
コンビナ 芝野 耕司 (東京外国語大学)
SC 34/WG2
情報表示
コンビナ 小町 祐史 (パナソニックコミュニケー
ションズ(株)
)
SC 35/WG2
ユーザインタフェース
コンビナ 山本 喜一 (慶應義塾大学)
WG4
ジェスチャ
コンビナ 中尾 好秀 (シャープビジネスコン
SC 36/WG2
■ISO
WG9
協調学習
ピュータソフトウェア(株))
コンビナ 岡本 敏雄 (電気通信大学)
TC211(地理情報)における幹事国等取得状況
情報管理
コンビナ 今井 浩
(東京大学)
④産業界における対応
a)ISO/IEC JTC1(情報技術)
■SC2(符号化文字集合)
着実に推進中。
(
「文字情報の扱いは、IT のあらゆる分野の基盤となるもので、本テーマ
が関わる市場規模は、ほとんど IT の市場規模といっても過言ではない。」との意見あり)
■SC6(通信とシステム間の情報交換)
我が国が新規提案した、NFC(Near Field Communication)は、いわば、ネットワークC
E機器・家電とICカードとの融合したような通信規格。
業界からは、次のような意見がある。
『現在、日本及び欧米において、携帯電話と非接触
ICカードとの融合したような製品及びサービスの市場での可能性が、特にモバイルペイメ
ントとして注目され、研究開発が行われている。また、既にある程度成功している我が国発
の技術をベースにした鉄道系や小額のいわゆる電子財布系のICカード技術とサービスの枠
組みが、更にサービスの領域と地域とを広げ、国際的に展開されていく兆候が見られる。
2年後5年後において、現実的で経済的な相互運用性確保という観点から、モバイルペ
イメントのシステムやサービスの枠組みが国際的な市場の中で、ある程度淘汰されて絞り込
まれていかざるを得ない。その競争の中で市場も拡大していく。例えば、日本国内のみの携
帯電話端末の数は、2003年9月末現在で7800万台(社団法人電気通信事業者協会の
HPから)である。また、2005年の世界市場は7億4千万台規模(データクエスト)と
見込まれている。これらの端末のうち何割かがモバイルペイメント機能を有することになる
だろう。更に、モバイルペイメント技術の延長線上での他のネットワークCE機器や家電機
器とのコラボレーション効果も見込まれる。
』
■SC7(ソフトウェア技術)
我が国が真の意味で、ソフトウェア、サービス産業の市場を開拓していくためには不可
欠の技術であると共に、今後の社会システムの基盤となる情報システムの信頼性、透明性を
確保するために必須の技術が目白押しの状況であり、かつ国際標準化活動において主導的な
役割を演じているものの、国内産業界からの支援は必ずしも十分ではないという状況が解決
されていない。
■SC11(フレキシブル磁気媒体)
磁気テープ装置及び媒体メーカーが減少してメーカー間の競争が少なくなり、現状日本
及び一部の米国メーカーに集中している状況がある。また、メーカーは競争減よりデファク
ト規格、或はコンソーシアム規格に依存する傾向があって国際標準化(含 JIS)に対する関
心が薄れつつある。使用者側にもこの分野における、公的規格製品重視への要求が明確に形
成されていない点も見られる。
このような状況から我が国は、この分野の主要生産国として国際標準化活動は今なお重
要と考え、SC 11 は SC 23 に併合し、情報処理用記録媒体としての審議参加国数と、独立 SC
の運営スケールを確保すべく提案活動を展開し、成果を得た。ただし今後とも、委員会存立
に関わる危険性は残存している。関係メーカーにおける認識を改めることの妥当性検討に加
え、使用者の要求があれば国際標準化を進める提案がしやすいことを考え、ことに政府や公
的機関、大手情報システムにおいては記録媒体の国際標準化のメリットがあるので、この点
における使用者の声を顕在化させる必要がある。
■SC17(カードおよび個人識別)
最近脚光を浴びている、アプリケーションダウンロード機能については、日本が主導権
を取るため、平成16年、エディタに立候補し、選出された。この分野での市場性について
は、わが国が進める電子政府用多目的 IC カード「住民基本台帳 IC カード、電子申請用 IC
カード」等の実現に向けて必要となる。現在は数百万枚であるが、5 年後には 4000 万〜6000
万枚が期待できる。金融決済系との相互運用となれば、数億枚が期待できると、産業界は予
想している。
■SC23(情報交換用ディジタル記録媒体)
産業界からは「国際規格提案を推進するのみでなく、それを元に作られた商品などを政
府が積極的に採用するなどの施策が必要」との意見があった。例えば、国際規格のビッグユ
ーザは政府機関であるので、公式文書を電子保存する場合の要件として媒体の信頼性等を課
すなどの対応が必要」との意見である。
これに関連して、
「信頼性をどう評価するか、評価に関する標準規格等」、
「第三者による
評価機関の必要性」も今後の検討のポイント。
また、技術面では、青色レーザを用いた高密度記録方式光ディスクの技術開発がなされ
ている。
ちなみに、我が国の平成17年度書換型 DVD 生産予想は211百万枚である。
■SC25(情報機器間相互接続)
現時点での活動の柱は、
「セキュアな宅内通信」「家電品における IP/IEEE802.15 通信レ
イヤの規格」
「レシポンシブリンク」
であり、
いずれも産業界としては強い期待を持っている。
たとえば、第一のテーマについては、現在は対応製品市場未投入であるが、2 年後には、国
際 5 億円(セキュリティ対策率 10%)、国内 0.5 億円(セキュリティ対策率 20%)、5 年後には、
国際 4800 億円(セキュリティ対策率 80%)、国内 800 億(セキュリティ対策率 90%)の売上高
貢献があると見ている。
■SC27(セキュリティ技術)
「セキュリティ評価基準」
「メッセージ回復可能な電子署名」等活動の広さは多岐に亘っ
ている。また与える影響力の大きさから考えても、産業界としては継続注力する。例えば、
セキュリティ評価基準(拡張)に関しては、国際的にはすでに現在ある基準(15408 )によ
り、約 200 製品が本規格のもとで相互承認されている。拡張は、このセキュリティ評価を運
用システムに拡大するものであるが、対象は膨大な数になる。日本国内の住民基本台帳ネッ
トワークシステムだけでも、数千のオーダになる。医療、電力、ガスなどの社会基盤システ
ム、金融関連システムなどが、当面の対象システムになると想定される。
■SC28(オフィス機器)
我が国は、複写機、プリンタなどのオフィス機器分野で、国際的にも圧倒的な市場を持
っている。また、それに付随するビジネスの市場にも大きく影響するため、規格の場だけで
なく、英国の OFT (Office of Fair and Trading:公正取引局)にみられるような国レベル
の規制の問題とも絡む課題が出始めている。
また、同様に国際的に提起された画像耐久性の課題は、ISO TC42(写真)で検討すること
になり、日本としては関連業界、関連組織の相互の連絡体制をとることができたが、今後単
独の TC・SC では解決できない課題が予想される。例えばデジタル画像関連ではこうした問題
がいろいろな TC、SC から独立に相互に関連する課題が出される可能性が高い。
産業界としては、こうした課題を単に一分野の標準化だけの問題としてでなく、消費者
利益と産業の振興というバランスの観点で検討を進めていくことが重要と考えている。その
ための相互連絡機能が必要と思われる。
また、今後も、アジア圏からの支援が、日本の立場を国際的に強めるには必須と思われ
る。日本の立場を理解してもらうことが日本の主張を結果的に支持してくれるという効果も
確実にあげている。一方それらの国からも我が国の教育・啓発に対する期待が大きく、今後
の継続が期待されている。このような企画も今後、継続的に行っていくことが、必要である。
■SC29(音声、画像、マルチメディアハイパーメディア情報符号化)
JPEG 標準は、ディジタルカメラに実装され、2004 年国内向け出荷台数約 900 万台の実績
を挙げている。売上高では、国際市場で 2004 年 240 億ドル(国内企業の台数シェア 67%以
上)
、2007 年 330 億ドル予想の規模である。また、インターネット静止画配信でもデファク
トとなっており、最もよく使用されている。MPEG では、国内デジタル放送で MPEG‑2 が採用
されていると伴に、国内のいわゆる1セグ放送(モバイルデジタル放送)では、AVC(MPEG‑4
Part10)が採用される事が決まっている。一方、パッケージ系では現状 DVD コンテンツの符
号化について MPEG‑2 が採用されており、次世代ではこれに加えて AVC が採用される予定であ
る。
このように MPEG 標準技術が広く採用されており、それぞれ大きな市場を形成しつつある。
また、オンラインゲーム市場では,2004 年には 1,800 億円規模,2006 年には 2,800 億円規模
(国内)が予想されている。
また、今後の有力な応用が見込まれる 3D 関連では、今現在でも日本がリードしている技
術であり、関連団体として 3D コンソーシアムも立ち上がっているほど、将来を有望視されて
いる。今現在 3D のコンテンツが増える状況であるため、国際標準の面では未完成の部分が多
い分野である。標準化を日本が主導することにより、入力と表示と伝送に関する機器メーカ
に有利な状況をもたらすのみならず、コンテンツ分野においても国際競争力のあるものを世
界に広めることが可能となる。
■SC35(ユーザインタフェース)
高齢者・障害者のためのユーザインタフェースの規格化が新しい活動テーマ。国内にお
いては、
「平成16年度版高齢社会白書によると、全人口に占める 65 才以上の人口の割合は、
現在は約 19%であるが、10 年後にはそれが 25%を越えるという。また、厚生労働省の統計
によれば、身体障害者および身体障害児の合計は 334 万人(2001 年度)ということである。
そのような状況において、共用品全体の市場規模は、共用品推進機構が調査を開始した
1995 年以降拡大を続け、2000 年度には 2 兆 2549 億円と 2 兆円を超えるまでに拡大している。
さらに経済産業省の試算では、2025 年度には少なくとも 16 兆円規模になると予測されてい
る。
情報・通信機器については、現状で 366 億円と総量としては多くは無いが、近年の情報
通信機器の普及により、今後の大幅な伸びが予想される。またその必要性については、高齢
者・障害者にとっても生活に密接に係わりを持つようになり、その額以上に増している。
また WHO の調査によると、
1975 年の調査開始以降、
人口増加に応じて障害者数も増加し、
2000 年の全世界の障害者数の予測は 5 億 8000 万人という結果が出ており、日本の障害者数
に対する市場規模から換算すれば、その国際的な市場規模は極めて大きいと考えられる。欧
米以外の国々も障害者政策に取り掛かっていることから、今後国際的にさらに大きな市場と
なると考えられる。
■SC36(学習、教育、研究のための情報技術)
経済産業省が主管する先進学習基盤協議会(ALIC)では協調学習を専門とする部会を設
置し、また IPA 公募などとも連携して本 NP 関連技術の開発・普及を進めている。また、協調
学習については、国内でも複数の教育関連学会や教育実践団体で多くの研究・実証事例が存
在し、教育関係者の間でその重要性は古くから認識されている。
今後は、文部科学省、厚生労働省など、教育、職業訓練を所管する省庁と連携した普及・
ニーズ発掘が必要。
市場規模については、以下のように推移している。
(金額単位:億円)
北米市場
欧州市場
国内市場
合
計
平成14年
4,132
893
520
5,545
平成15年
5,724
1,368
764
7,856
平成16年
7,735
2,069
1,019
10,823
■SC37(バイオメトリクス)
バイオメトリクス標準化調査研究会(INSTAC/JSA)で発行したモダリティ毎の精度評価方
法に関する TR は、我が国における産業界が中心となって取りまとめたものであり、それらの
内容を反映することを念頭に置いた標準化活動への積極的な貢献が必要とされる。
現在、我が国産業界にとって IS として反映すべき基本的な考え方を国際の場で主張して
いる。
平成16年度には、当該技術の社会からの受容性に関して、新しい動きが起きている。
この技術の用途として、従来は入退室管理等、単体の装置システムが多く、それに入出国業
務等に代表されるテロリズム対策を目的とした用途が広く知られていたが、最近に至って、
メガバンクから、銀行預金引出し時における本人確認の手段として、静脈認証技術を採用す
る意向表明が相次ぎ、社会インフラ技術として定着しつつあることが明確になってきた。
b)ISO TC46
(情報とドキュメンテーション)
出発点が図書館情報の管理目的であったため、産業界の対応は活発なものではなかった
が、最近になって、新しい側面が切り出されたため、産業界への影響は増えてくるものと予
測する。
c)ISO TC130WG2(印刷技術/製版データ交換)
印刷関連機械の生産額は平成15年度1〜6月累計で 1,200 億円であり、この内の輸出
は 750 億円となっている。前年比率でみるとほぼ横ばいであり、今後景気指数の向上と共に
微増が見込まれる。一方同期の輸入実績統計は 300 億円となっている。これらの機器はIT
化への対応により高付加価値製品への進化が求められ、この動向から取り残される場合には、
国際競争力を失うこととなる。国際競争力の強化が図れれば、国際占有率の上昇により5年
後の生産出荷額の50%増加も不可能ではない。
この産業のように生産工程に係わるものは、米国事情と国内事情が異なる場合があり、
日本の事情を加味した標準形成への努力が必要である。米国はANSI規格制定後に fast
track 提案をしてくるケースが多いので、日本国内の規格立案も、国内発規格では ISO 成立
を優先することなく JIS 成立を奨励し、国内から国外への発信力を支援すべきである。
また、
国外規格への働きかけのための言語支援体制(JIS 規格の英語だけでなく多国言語翻訳:特
に ASEAN 圏)の確立も望まれる。欧米のみでなく、アジア圏での標準化活動にも努力を傾注
すべきである。
d)ISO TC211
(地理情報)
2000 年には 6800 億円である市場が 2005 年には 3 兆 6100 億円、2010 年には 6 兆 1400 億円
へと急速に伸びるものと予想している。
政府では 1999 年3月にデータ交換方法等に関する「地理情報標準」を政府の技術的な標準
として定めたが、より一層の普及を図るため、その後の国際標準化機構(ISO)において国際規
格となった項目について、国際標準との整合性を確保し、国内の地理情報標準として順次日本
工業規格として制定(以下「JIS 化」という)を図る。また、インターネット技術を用いて各
種の GIS を利用したサービスにおける地理情報の相互流通を実現するために国内で開発したプ
ロトコル(G‑XML)については、ISO へ国際規格とするよう提案を図る。
(GIS アクションプログ
ラム 2002‑2005(改訂版)より)
e)ISO TC215
(保健医療情報)
体制としては、幹事国が米国であり、国際議長は韓国から就任している状況。今後、米
国がこの体制に不自由さを感じることは可能性が高く、十分注意する。ただし、我が国とし
ては、既存の諸制度との整合性(IC カードの券面表記等が日本の方法と異なる形となると大
きな問題となる)や国内での健全な産業育成及び国内企業の国際市場への参入も踏まえ、日
本にとって不利な規格が決定されないよう十分注意し、また建設的な形での規格制定に協力
する。
(参考)情報技術専門委員会所掌国内審議団体
TC/SC/WG
名
称
地
位
ISO/IEC
JTC1
SC2
2
3
SC6
1
3
6
7
SC7
2
4
6
7
8
9
10
11
12
19
20
21
22
SC17
1
3
4
5
7
8
9
10
11
情報技術
符号化文字集合
多オクテット符号化文字集合
7 単位/8 単位符号化文字集
合及びそれらの拡張法
通信とシステム間の情報交換
データリンク層
物理層
私設通信網
ネットワーク層及びトランスポート層
ソフトウェア技術
システムソフトウェア文書化
ツールと環境
評価と測定法
ライフサイクル管理
ライフサイクル支援
ソフトウェアの完全性
プロセス評価
ソフトウェア技術に関するデータの
定義及び表現
機能的規模測定法
ODP 及びモデル言語
ソフトウェア工学知識体系
資産管理
用語
識別カード及び関連装置
特性及び試験方法
マシンリーダブルパスポート
IC カード
カード発行者の識別登録
カード発行者コード
コンタクトレス IC カード
光メモリカード
運転免許証
バイオメトリクス
P
P
国内審議団体
(社)情報処理学会
(社)情報処理学会
TC/SC
幹事国 議長
米
●
WG
コン
ビナ
米
●
米
希臘
(社)情報処理学会
韓
韓
韓
独
豪
英
(社)情報処理学会
加
加
英
韓
●
豪
休止
米
英
休止
豪
英
西
瑞典
米
(社)ビジネス機械・情報システ
ム産業協会
英
英
米
加
仏
米
休止
独
英
米
独
SC22
3
4
5
9
11
13
14
15
16
17
19
20
21
SC23
SC24
4
6
7
8
SC25
1
3
4
SC27
1
2
3
SC28
SC29
1
11
12
SC31
1
2
3
4
プログラム言語、その環境及び
システムソフトウェアインタフェース
APL
COBOL
FORTRAN
Ada
Binding Techniques
Modula2
C
Posix
Lisp
Prolog
VDM
Internationalization
C++
情報交換用デジタル記録媒
体
コンピュータグラフィクス及びイメージ
処理
言語結合及びレジストレーション
マルチメディアによるプレゼンテーショ
ン及び交換
画像の処理及び交換
環境表現
情報機器間相互接続
ホームエレクトロニックシステム
PT SOHO:住宅情報配線
商用構内配線
計算機システム及び周辺機器間
の相互接続
セキュリティ技術
セキュリティ要求条件、セキュリティサー
ビスとそのガイドライン
セキュリティ技術とメカニズム
セキュリティ評価尺度
オフィス機器
音声、画像、マルチメディアハイパー
メディア情報符号化
静止画像符号化
動画像符号化
マルチメディア、ハイパーメディア情報
符号化
自動識別及びデータ取得技術
データキャリア
データストラクチャ
コンフォーマンス
RFID
(社)情報処理学会
米
米
加
米
英
米
蘭
豪
米
米
●
英
英
米
米
(社)情報処理学会
●
●
(社)情報処理学会
英
韓
解散
米
米
英
(社)情報処理学会
(社)情報処理学会
独
独
米
(社)情報処理学会
(社)情報処理学会
独
米
独
独
英
●
瑞典
(社)ビジネス機械・情報システ
ム産業協会
(社)情報処理学会
●
●
●
●
米
伊
英
(社)情報処理学会
(社)電子情報技術産業協
会
米
米
米
●
米
白
5
SC32
1
2
3
4
SC34
1
2
3
SC35
1
2
3
4
5
6
RTLS
データ管理及び交換
オープンEDI
メタデータレジストリ
データベース言語
SQL マルチメディアとアプリケーション
文書の処理と記述の言語
マーク付け言語
情報表示
情報関連付け
ユーザインタフェース
キーボード
ユーザインタフェース
シンボル
ジェスチャ
文化・言語上の要求
高齢者・障害者のユーザイ
ンタフェース
学習、教育、研修のための
情報技術
ボキャブラリ
協調学習
学習者情報
学習管理
品質保証
バイオメトリクス
専門用語
バイオメトリクステクニカルインタフェース
バイオメトリクスデータ変換フォーマット
バイオメトリクスアプリケーションの運用
仕様
バイオメトリクス技術の試験及び
報告
相互裁判権及び社会的事象
SC36
1
2
3
4
5
SC37
1
2
3
4
5
6
米
(社)情報処理学会
米
芬蘭
米
蘭
●
(社)情報処理学会
米
米
米
●
諾威
(社)情報処理学会
(社)ビジネス機械・情報システ
ム産業協会
(社)情報処理学会
(社)ビジネス機械・情報システ
ム産業協会
(社)情報処理学会
仏
仏
仏
●
独
●
仏
瑞典
米
米
烏
●
英
米
独
(社)情報処理学会
米
米
加
韓
独
米
英
伊
ISO
TC46
情報とドキュメンテーション
P
TC68
TC130
銀行及び関連金融業務
印刷技術
P
P
行政・商業・工業用書式及
び記載項目
地理情報
情報管理
保健医療情報
P
2
TC154
米
(財)日本規格協会 情報
技術標準化研究センター
日本銀行金融研究所
(社)日本印刷産業機械工
業会
日本情報処理開発協会
仏
仏
米
独
米
独
瑞西
瑞西
(財)日本測量調査技術協
諾威
諾威
会
9
●
TC215
P
(財)医療情報システム開発センタ
米
韓
ー
(注)漢字表記している国名でなじみの薄い表記(申し訳ありませんが、記入スペース上の問題でこ
のように表記します)となっているものは、以下の通りです。
TC211
P
烏(克蘭)
:ウクライナ
白(耳義)
:ベルギー
希臘:ギリシャ
芬蘭:フィンランド
瑞典:スウェーデン
西(班牙):スペイン
諾威:ノルウェー
瑞西:スイス
(2)情報技術分野における ISO/IEC の TC 等活動状況
「1.1(1)国内審議団体活動状況」で記述済み。
(3)情報技術分野における政府としての取り組み
(平成16年度現在で実施した、主要な調査研究等のテーマ(国際標準提案に関係するもの)
)
①情報アクセシビリティの国際標準化分野の調査研究
②生体情報による個人識別技術(バイオメトリクス)を利用した社会基盤構築に関する標準化
③耐タンパー性評価基準に関する標準化調査研究
④IC カード−アプリケーション・ダウンロード・コマンド機能の調査研究
⑤製品・部品への二次元シンボルのダイレクトマーキング及び自動読取技術の標準化
⑥「メタモデル相互運用枠組み」に関する国際規格共同開発事業
⑦地理空間データ交換用 XML 符号化法(G‑XML)に関わる応用層に関する調査研究
⑧情報分野の要素技術の標準化調査研究
1.2 評
価
a)ISO/IEC JTC1(情報技術)
当該 TC は更に多くの SC から構成されているため、SC 別の評価を行う。
■SC2(符号化文字集合)においては、議長国及び幹事国並びに文字コードセットの登録機関を
引き受けており、文字コードに関する積極的な提案を掛けてきた実績から、我が国の国際標
準化活動という面では、十分な効果があった。
■SC6(通信とシステム間の情報交換)については、従来、国際標準化戦略がいかに企業活動に
影響を与えるのか、あるいはその利用法が十分認識されておらず、受動的な活動になりがち
であった。ただし、平成 15 年度からは新テーマが投入され、再度活性化し始めている。
■SC7(ソフトウェア技術)では、国内で最大の規模を誇り、我が国からの提案も活発であるが、
委員会メンバーからは「名誉職に近い国際議長及び幹事国よりも、個々の案件ベースでのプ
ロジェクトエディタの方が有益」という認識が強く、役職獲得に関する認識が共有されてい
ない。
■SC17(カード及び個人識別)においては、我が国は有力な国際提案を実施し、主導権を獲得
しているが、国際議長及び幹事国という点では、英国に譲った状況であることなど、役職取
得という点では、取り組みが不足している。ただし、このような人材を揃えることは極めて
難しい。
■SC22(プログラム言語、その環境及びシステムソフトウェアインタフェース)では、一昨年
までは、案件提案は減速傾向に入り、地位獲得については機会がないため不活性状態に陥っ
ていたが、平成 15 年度の Linux Study Group 立上げとともに、活動が活発化し始めており、
これを機会に取組みを強化する必要がある。
■SC23(情報交換用ディジタル記録媒体)情報交換用光ディスクカートリッジにおいては、平
成 14 年度の案件が特許関連の問題で停滞したが、最近になって状況の変化が発生したことも
あり、懸案をすべて解決した。地位については、我が国は既に目標を獲得しており、今後と
もその地位を維持する。
フレキシブル磁気媒体では、いくつかの規格が提案され始めたが、昨年、SC23 との M&A を実
現した効果で、再活性化したものと考えられる。
■SC24(コンピュータグラフィクス及びイメージ処理)においては、案件審議は淡々と進行し、
現時点で活動の吸引力となるテーマは見当たらない。地位については、テーマが軍事的に応
用されていること等の背景があり、NATO 関連の権益に逆らう恐れのない人間または機関で地
位を独占しているのが実状であるため、現時点で我が国がその一角に食い込むことは極めて
難しいと判断している。
■SC25(情報機器間相互接続)領域では、情報家電以外は、特に目新しい新規案件は見当たら
ない。地位は固定的な状況が続いているため、取り組みが不足がちである。
■SC27(セキュリティ技術)では、案件としては、各国の新規提案を補完する活動を進め評価
を得ている。地位獲得については、候補人選が極めて難しく、取り組みが不足であったが、
平成16年には WG2 のコンビナ獲得に成功し、この領域における今後の案件の豊富さ、重要
さを考えると、極めて重要な成果であった。
■SC28(オフィス機器)は、案件、地位獲得ともに順調に推移した領域であり、平成 15 年度に
は、国際議長を獲得することに成功できた。前幹事国の対応に不満が出ていた状況を捉え、
団体の強力な意志の下で、十分な根回しを行いながら慎重に進めたことが効果的であった。
■SC29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)においては、設立以来、
議長及び幹事国を獲得している。我が国の得意とする技術で、高い評価を得ていることもさ
ることながら、
「広く公平な活動をしていることが世界レベルで認められている」というのが
関係者の認識である。
■SC31(自動識別及びデータ取得技術)では、我が国から商品トレーサビリティを実現する識
別子の考え方を含め、6件を国際提案し、多くの賛同を得た。
『響』プロジェクトのエアイン
タフェース仕様を国際提案し、地位面では WG2 のコンビナを獲得した。今後の RFID の標準
化に対してさらなる優位性を確保するためには、その取り組みについて、一層の強化が必要
である。
■SC32(データ管理サービス)では、ISO/TC154 と連携して活動している。
■SC34(文書の記述と処理の言語)においては、着実に案件をこなしている。地位面では、1
WG のコンビナを獲得している。
■SC35(ユーザインタフェース)では、我が国は積極的に貢献しており、2WG のコンビナを獲
得している。更に上の役職を指向する意志が重要である。
■SC36(学習、教育、研修のための情報技術)においては、協調学習 WG4 のコンビナを日本が
獲得し我が国からの提案も活発であるが、市場が立ち上がっていないため苦しい活動が続い
ている。
■SC37(バイオメトリクス)においては、案件、地位とも米国の主導権意欲が明確。我が国は、
案件については、他国(主に米国)提案を補完提案している状況にある。今後我が国発の提
案を掛けるために、タマ作りを急いでいる。地位に関しては、その取り組みを一層強化する
必要があるが、近未来では新しい WG を設立する以外、可能性は殆どない。
b)ISO TC46
(情報とドキュメンテーション)
国内企業の関心が薄く、我が国発の新規提案はない。国内委員会の引き受け手がな
い状況のため、INSTAC が担当しているが、国際的な地位獲得については、国内委員会を
編成することを条件として、一層の努力が必要。
c)ISO TC68
(金融サービス)
国際標準については、着実に対応している。地位については、その取り組みを一層
強化する必要があるが、当面、取得する可能性は殆どない。
d)ISO TC130WG2(印刷技術/製版データ交換)
平成15年度は、産総研研究の成果を国際提案するなど効果を挙げた。地位に関し
ては、国際議長、幹事国ともドイツに独占されている状況であり、一層の強化が必要。
e)ISO TC154
(行政・商業・工業用書式及び記載項目)
ISO/IEC JTC1 SC32 と連携して活動している。TC154 が連携する UN/CEFACT の場で、
我が国から新規を行ったが、官公需市場において、我が国がビジネスプロトコルの標準
化を提案したことは、我が国の意志を示す上で効果的であった。地位面では、プロジェ
クトエディタに就任し、新プロジェクトを引っ張っているので、次のステップ(コンビ
ナ、国際議長、幹事国等)への対応を確実に進めることが必要である。
f)ISO TC211
(地理情報)
新規案件は米国との連携により推進している。地位に関しては、1WG のコンビナを
獲得したが、その取組みを一層強化する必要がある。
g)ISO TC215
(保健医療情報)
提案中案件には着実に対応するも、唯一、
「救急隊応用データセットのフレームワー
ク」については、各国の意見とりまとめが難航しており、今後の投票には上がらない公
算が高まっている。地位については、体制等の変更がないため、現状維持。
h)ISO TC159
(人間工学)
本来は情報の領域ではないが、情報バリアフリーの関係でこのパスで国際提案する
予定。平成 16 年度以降国際提案に取り掛かるが、当面はプロジェクトエディタとして活
動する。
2.アクションプラン
2.1 情報技術分野における国際標準化活動基盤強化の基本方針
(1)情報標準化に関する方針
平成13年度に、今後の中期に亘る情報技術分野での標準化戦略を策定した。これを基
に現時点での標準化戦略の基本的な考え方を以下の通り設定し、国際標準化活動基盤強化戦
略を策定する。
①ユビキタスコンピューティング社会の姿を先取りした標準化の推進
インターネットの与えた衝撃が社会の隅々に浸透する一方で、IT 技術面では既に、ユビ
キタスコンピューティングにどのように取り組むかに論点がシフトしている。
②デファクト標準の積極的な取組み加速
戦略策定時には、
「迅速な対応」を標榜していたが、既に正面から取組む方針が提示され
具体的なケースにおける実践を重ねている。これをますます加速させる必要がある。
③社会的要請への俊敏な対応
戦略では、具体的に「情報バリアフリーへの対応」を方針として採択したが、更にそれ
を拡張する。
「国民の日常生活における安全・安心と人権保護の保障」「社会レベルでの高品
質な生活環境の実現」
「国レベルでの、テロリズムなど新しい脅威に対するセキュリティ強化」
等の社会的要請が現実感を伴って増大しており、これに応える。
④社会的影響度の大きい情報アプリケーションシステム構築技術の標準化推進
豊かで安全な社会を実現し、更に維持するための情報システムは、その構築技術を標準
化することにより、一層その効果を向上させることができる。このような情報システムは、
ベースとなる技術の応用範囲が広いため、経済面への効果も極めて大きいと考えられる。
地理情報システム、保健医療情報システム及び遠隔教育システム等がこれに該当する。
⑤基盤技術の標準化推進
高度情報化社会を実現する情報システムにおいては、インフラとなる骨太な技術が十分
に整備、確立され、標準化されていることで初めて対応可能となる。また、新産業の基盤と
なる新技術の開発は、計画段階から標準化を視野に入れて研究開発を実施することが大切で
ある。文字コード関連、言語、ソフトウェア技術、ネットワーク利用技術、マルチメディア
技術、セキュリティ技術等の基盤技術は一層その重要性を増している。
(2)対象とする領域選定に関する考え方
上に述べた方針に基づき、対象とする領域の選定については、以下のような考え方で対応
する。
最初の考え方は、客観的な、現象面からの把握である。情報技術の対象分野は、構造的に
は、情報のジェネリックな領域をカバーする ISO/IEC JTC1 だけでなく、その応用としての ISO
内の情報関連領域(例:地理情報、保健医療情報等)、及び近年連携が必要との認識が深まって
いる領域、例えば、情報バリアフリーに関する ISO TC159(人間工学)あるいは情報家電に関
する IEC TC100(オーディオ・ビデオ・マルチメディアシステム及び機器)等幅広い拡がりを
見せている。また近年の技術スキームの流動化(これまでハードウェアで実現していた機能を、
ネットワーキング等、新しいニーズに対応させるために、システム的な見地から再設計をかけ
ることに伴い、一旦ソフトウェアで置換する方向)に沿って、情報技術は空気や水のような『産
業の共通基盤技術』的な色彩をますます強めている。このようなことから情報技術分野におい
ては、
『積極的に活動を抑制する』必要のある領域は見当たらない。従って、領域選定に当たっ
ては、各 SC において、注力すべき領域をテーマ単位に選定する。例えば新規提案を準備し積極
的に国際提案を計画している領域における活動を加速化させる。さらに、このような形で獲得
できた訴求力を利用して、国際議長、幹事国またはコンビナ等、国際貢献が顕著な役職を獲得
または維持できる領域の活動を強化する。
以下2項目が現象面から見た領域選定に関する考え方である。
a)今後 3 年間に具体的に大きな質的変換をもたらすような案件を抱えている領域の活動基盤
の強化
b)国際議長、幹事国またはコンビナ等、国際貢献が顕著な役職を獲得または維持できる領域
における活動の支援、強化
次の考え方は、テーマ自身の定性的な把握である。以下の考え方に基づき、グループ化す
る。
情報技術分野では、電子政府あるいは諸外国との関係において、国策として遂行する領域が明
確に存在する。これに対しては、国策としての年度展開に沿った確実な標準化達成を期す。
市場性については、市場適合性・成熟度との関係が標準化にとって極めて重要であり、産
業界がその国際標準化を希望する場合は、積極的に対応、支援する。その一方で、市場性にお
いて、産業界として現時点では進出に躊躇せざるを得ない領域もある。このような場合、近未
来での国際標準化獲得が我が国企業の国際市場開拓の主導権獲得に効果が認められる場合、産
業界指導方針と平仄を合わせつつ、業界に働きかけ、必要な場合には INSTAC の自主研究等を指
導して、国際標準化に向けた先行研究を推進する。
以下3項目が、定性的な視点から分類した領域選定に関する考え方である。
①国策又は諸外国との関係で、国として必ず遂行しなければならない領域の活動基盤強化
②業界内で、市場適合性が共通に認識されている領域における、業界主導での取り組み支援
③近未来で市場適合性が経済産業省として見通せるものの、業界の動きが緩慢な領域におけ
る標準化先行研究等による、業界の標準化意欲刺激
(3)役職獲得に関する考え方
役職獲得の機会を創造するために、どのような活動を展開するかという視点と、具体的に
活動する時に制約となる条件を如何に軽減するかという視点とがある。
役職獲得の機会創造については、関係者との意見交換、及び事務手続きの確認により、以
下のようなことが明らかとなっている。
a)国際幹事、国際議長に対しては、処理に当たって公平さと透明性とが要求され、その行動
は『衆人環視』されていること
b)一旦ある国が幹事国となり、国際幹事、又は国際議長が辞任する時には、基本的には幹事
国が後継者を決めるため、他国がその時点で立候補することはできない。
このようなことから、役職獲得による国際貢献を強化するためには、日頃の積極的な貢献
に併せて、以下のような準備が必要である。
①新しい SC 立上げを提案できるような骨太なテーマを切り出す
特に、関連する領域が複雑に跨っている場合、新 SC の設立等を提案できるチャンスは
極めて大きい
②現在の体制の中で、国際議長、幹事国が今後の運営について消極的な意見を述べていない
か、また運営などで第三国から不満等が発生していないかを見守る
③②のような情報を、JISC 一丸となって、随時運営状況を把握し、このような情報を共有化
して、我が国が支援すべきかを常に考慮し、専門委員会で検討する。
④幹事国、国際議長をいつでも獲得できるよう、人材と資金とが手当てできる体制を構築し
ておく
具体的に活動する際の最大の課題は、役職に就ける人材数が絶対的に少ないことであ
る。これは次のような制約が顕在化してしまうことが原因と考えられる。
①大学や特に企業において、国際標準化の役職を務めることが評価対象にならない。あまつ
さえ、
『マイナス評価』に繋がる危険がある
②役職を務めることにより発生する海外出張や、発生する諸作業をサポートする人材の確
保・派遣の構図が描きにくく、諸方面と調整するために提案者に、大変な苦労を強いてし
まう
①に関しては、特に大学への働き掛け、国が所掌する研究所への施策が功を奏しつつある
ものの、一般企業に対しては、まだ顕著な効果を挙げていない。この障害を除去ないしは軽減
するために抜本的な対策を講じ、意識改革を図る必要がある。
②については、JSA に国際事務局対応リソースをプールし、必要なリソースを引き出して
利用する「コーディネーション制度」が設立され、平成 16 年度から本格運用モードに入るが、
これだけでは十分ではない。現実の場では、プロジェクトエディターに就任するケースは少な
くないが、エディターならば、
『自分の時間を潰して作業可能である面が多い』ため、これを引
き受けるものと推測され、このような状況をブレークスルーしない限り、真の国際的な役職獲
得の条件が揃っているとは言えない。例えば、大学院教育の場で、学生の力を利用し、教育と
いう視点に立っても、
a)教育者による濃度の高い技術教育
b)産業界との関係で標準技術を捉える実践教育
c)国際的活動への対応教育
等、多角的な教育の機会を拓いており、これを十分利用する啓蒙活動が必要と考える。
2.2 情報技術分野において重点的に取り組むべき TC 等
対象となるTC又はSCを、上記の基本方針のうち、(2)①、②、③(これらは互いに排他関係にあ
り、かつ、選定することが必要な領域におけるすべての場合を尽くす関係にある)のグループに分けて
説明する。
(1)国策又は諸外国との関係で、国として必ず遂行しなければならない領域の活動基盤強化
(12SC、2TC)
①ISO/IEC JTC1 SC2(符号化文字集合)
■位置付け:
新規提案を行うに値する基礎データがないため我が国からの新規提案は現在行われてい
ない。しかし、我が国に関わる文字(漢字)についての拡張要求が他国から続いており今後も
注力していかなければならない領域である。
また、我が国の電子政府の構築・推進には、文字コード規格は重要な要素である。現在、
使用される文字コードが国内規格から国際規格へシフトする傾向が強く、このためにも文字コ
ードの国際規格には積極的に関与していく必要がある。
■活動目標:
幹事国業務の継続
(今後予想される我が国政府が必要とする文字の追加要求などに対して優位に働くことを期待)
■活動施策:
幹事国業務を単に遂行するだけでなく、汎用電子情報交換環境整備プログラムにより作り
出された文字に関する基礎データを用いて我が国に必要な漢字についての追加提案や、他国提
案のカウンタープロポーザルを行うなど、これまで以上の積極的な活動を行う。
②ISO/IEC JTC1 SC7(ソフトウェア技術)
■位置付け:
我が国が参画しているJTC1活動の中で、最大の規模を誇る。ソフトウェア危機(新しい時
代を実現するためのソフトウェア需要に、開発リソースが追いつかないという懸念)の声は依
然として高いが、「ソフトウェアの予実差管理を実現するための規模測定を目的とした評価尺
度」「ミッションクリティカルJOBが増加する社会環境でのソフトウェア品質管理標準、完全
性評価」「ソフトウェア取引の中立性を保証するソフトウェアライフサイクル管理」等々は未
だ緒に就いたばかりである。この中にあって、我が国からの貢献は顕著なものがある。
このSCには、平成16年、「サービスマネジメント規格」がBSIからのFastTrack提案され
た。サービスビジネスへの影響が予測されるため、その対応策を検討することを目的にAdHoc
を国内に設置した。
■活動目標:
今後ともこの方向を堅持し、国際提案を主導すると共に、現在欠けている「それに相応し
い地位に就く」ことを指向する。
■活動施策:
経済産業省は、来年度から、「ソフトウェア評価技術強化」「組込みソフトウェアにおけ
る標準化強化」「人材育成」を柱に政策を展開する予定であり、これに合わせて国際標準化活
動を推進することを活動の一環とする。サービスマネジメント規格案への対応としては、平成
17年度も、我が国の意見をまとめて、我が国の不利とならぬよう、当該案に反映させる活動
を継続する。
③ISO/IEC JTC1 SC17(カード及び個人識別)
■位置付け:
我が国が当初から標準化を主導してきた領域。昨年度までは、非接触ICカードの高速化対
応を巡って国際標準化活動が継続され、我が国の提案は実質的に採用されることになり、決着
した。
今後、電子政府での必要機能の国際標準化(マルチアプリケーションのダウンロード機能
の標準化)
、バイオメトリクス情報搭載パスポートの標準開発(米国の「2002 年国境警備及び
ビザ改正法に対応するもの)の大テーマが顕在化している。最初のテーマは電子政府計画を背
景に、我が国が世界を主導するものであり、後者は米国がニーズとシーズを主導する状況にあ
る。
■活動目標:
今後、電子政府での必要機能の国際標準化(マルチアプリケーションのダウンロード機能
の標準化)では、電子政府計画を背景に、我が国が世界を主導する提案を継続する。
バイオメトリクス情報搭載パスポートの標準開発では、米国がニーズとシーズを主導する
状況にあり、我が国にとって不利とならないように、カウンター・プロポーザルを検討する。
■活動施策:
米国との交渉、欧州との連携模索、アジア太平洋地域での協力関係の強化。
④ISO/IEC JTC1 SC27(セキュリティ技術)
■位置付け:
電子政府で採用する、我が国のブロック暗号アルゴリズムが、国際標準として認定される
ことは国策上きわめて重要。また、暗号技術にかかわる新たな論点として、暗号技術を実装し
た製品の強靭性を評価する耐タンパー性標準の指向が世界的な課題となっており、日米欧三軸
のスキーム妥当性を決める次の課題となっている。更に、このような製品を組込んだシステム
におけるセキュリティ機能の強化について、国際標準化計画が連続している。また、平成16
年の成果でも記述したが、我が国からは基準認証研究開発事業の成果として「バイオメトリク
ス認証結果保証基盤」も国際提案を目指している。
この領域に関連して、最近 ISO における「セキュリティ関連分野を横断したセキュリティ
取組み」のための Advisory Group の設置、ISO/IEC JTC1 における「プライバシー技術」に関
する Study Group の設置が決まった。平成16年6月、モントリオールで開催された会合では、
カナダが突然、新 SC を立上げ、同国が幹事を務める提案を行ったが、我が国はこれに反対し、
その後の JTC1 総会で SC27 で検討することを決議するに至り、我が国の国際貢献の途を留保し
た。
このように、セキュリティ技術分野では、従来、欧米(特に米)に初期提案を奪われてい
る傾向が強かったが、我が国独自の案件も徐々に揃いはじめ、期待の大きい領域となりつつあ
る。
■活動目標:
電子政府で採用する、我が国のブロック暗号アルゴリズムが、国際標準となること。
また、暗号技術を実装した製品の強靭性を評価する耐タンパー性標準における国際提案を
掛けること。更に、このような製品を組込んだシステムにおけるセキュリティ機能の強化につ
いては、欧米の一方的な提案を牽制するために、補完提案の可能性等を模索する。
加えて、
「バイオメトリクス認証結果保証基盤」が確実に NP となり、IS となることに注力
する。
「プライバシー保護技術」領域では、我が国発の新規テーマの発掘を目指す。
ますます重要なテーマが揃い、この領域における我が国の新規提案の発掘と、国際貢献が
顕著な役職の取得とを目指す。
■活動施策:
耐タンパー性標準について、我が国独自のアイデアを補完提案として織込むことを狙うが、
これをビジブル化するため、欧米関係組織と情報交換を強化する。現在、我が国技術は、
FIPS140‑2 を補完するものとして、米国を中心ターゲットとして活動しているが、徐々に欧州
を加え、提案の必達を期する。
ISO セキュリティアドバイザリグループ、JTC1 プライバシー技術 Study Group との連携を
深め、後者については、特に我が国の「個人情報保護法」施行にかかわる一連の行政と整合を
採った形で推進する。
⑤ISO/IEC JTC1 SC31(自動識別及びデータ取得技術)
■位置付け:
1 次元シンボル、2 次元シンボル、RFID(無線 IC タグ)などのデータキャリア、コンフォ
ーマンス/パフォーマンス、データキャリアへのデータ格納方法およびリアルタイムロケーシ
ョンシステムを担当。食・医療の安全保障、リユース/リサイクルなどの商品トレーサビリテ
ィの確立に寄与するとともに、対テロ対策の一環として複合形態貨物輸送における追跡機能を
強化する仕組みを国際標準化とする動きが強い一方で、物品の識別管理、所在管理を情報化す
ることによりトレーサビリティ事業が開拓される勢いを示している。
■活動目標:
特に商品トレーサビリティ機能については我が国が新規提案を掛けており、国際標準化を
果たす。また、
『響』プロジェクトの仕様を国際提案することにより、RFID 分野の我が国の優
位性を確保する。
トレーサビリティ機能の重要な用途である複合形態貨物輸送における追跡機能強化につい
ては、具体的な目標が顕在化しつつあるため、情報収集と、早目の標準開発が必要である。
■活動施策:
多くの SC、TC との関係深いため、情報のネットワーク化が必要である。規格案審議におい
ても、関係する TC、SC とのリエゾン関係の確立の中で、検討・推進することが求められる。
⑥ISO/IEC JTC1 SC37(バイオメトリクス)
■位置付け:
平成14年度から俄かに活発化し、研究室レベルを乗り越え、一気に国際標準化と政府関
連事業の取組みが活発化している。原因は米国の「2002 年国境警備法及びビザ改正法」であり、
同法への対応が国際レベルで求められている。SC 設立、WG 編成、提案内容も米国主導のまま進
められてきた。
■活動目標:
米国提案の補完提案を行い、米国の影響力を抑えるとともに、我が国得意の技術を国際提
案し、我が国技術の成果を擁護し、我が国産業界の世界市場進出を動機付け、支援する。
■活動施策:
携帯機器へのバイオメトリクス技術搭載等、我が国の得意とする技術と結び付けた提案力
強化施策を展開する。
⑦ISO/IEC JTC1 SC32(データ管理及び交換)
■位置付け:
電子商取引や e ビジネスにおけるビジネスプロトコルを ebXML 等で記述する場合のリポジ
トリ/レジストリ(メタデータ)の相互連携のための標準化を目指す。
この標準化は、業務の世界標準の主導権獲得に影響を与えることが推測され、きわめて重
要。この分野では国際的にも、ISO TC154 及び OMG 等民間協議会とも連携して推進している。
■活動目標:
現在我が国が推進している国際プロジェクトの成果を、国際提案すること。
■活動施策:
同様の動きが、ISO TC46 でも進められ、こちらは米国が Dublin Core を DFS として推進
している。将来的には競合する場面も予想できるため、欧州のみならず、韓国、中国等と東ア
ジア連携を想定して推進する。
⑧ISO TC154(行政・商業・工業用書式及び記載項目)
■位置付け:
我が国は、公共工事の受発注プロトコルを UN/CEFACT に提案し、その国際標準化について
プロジェクトを推進している。国際的には、関係機関で MoU(Memorandum of Understanding)
を締結して、推進している。
■活動目標:
現在我が国が推進している国際プロジェクトの成果を、国際提案すること。また、今後政
府・自治体の資材調達、民間企業同士のビジネスプロトコルの国際標準化について主導するこ
と。
■活動施策:
現在の国際的な検討メンバは、比較的小規模であるため、欧州参加国の充実は是非とも必
要。また、米国は参加に比較的消極的であるが、その動きに注意が必要。
⑨ISO TC46(情報とドキュメンテーション)
■位置付け:
図書館の分類学から出発したため、国内産業界の関心が薄く、国内対策委員会の引き受け
手がない状況。ただし、海外では JTC1 SC32 で述べたとおり、米国が極めて熱心。
最近、デジタル・コンテンツ事業での利用を意識した著作権保護の技術が進展している。
コンテンツの種類と通信・蓄積メディアとの組合わせを見た時、インタオペラビリティの必要
性は明確であり、TC46 の国際標準化活動はこれらに対してソリューションを提供する可能性が
ある。
■活動目標:
コンテンツの種類と通信・蓄積メディアとの組み合わせで、それぞれ開発されてきた著作権
保護技術のインタオペラビリティについて、国際標準化提案を検討し、可能ならば強力に推進す
る。
■活動施策:
従来の領域では、我が国としては JTC1 SC32 と関係を保ちながら、推進する。
体制の強化が必要。著作権保護技術のインタオペラビリティに関しては、関係部門、関係
業界との連携を強化し、我が国からの提案力強化を目指す。
⑩ISO/IEC JTC1 SC34(文書の記述と処理の言語)
■位置付け:
これまでに文書スタイル意味指定言語(DSSSL)に対する日本語処理に適用したライブラリ
などを日本からTRとして提案してきている。この提案活動にはINSTACによるJIS策定時の検討が
有効に働いており国内標準化活動の強化が国際標準化活動強化にも結びついている。
また、欧米向けのみの文書処理技術とならないよう我が国を始めアジア諸国に必要な文書処
理技術を国際標準に提案していくためアジア諸国との協力体制が必要。
■活動目標:
欧米向けのみの文書処理技術とならないよう我が国を始めアジア諸国に必要な文書処理技
術を国際標準として提案すること。
■活動施策:
アジア諸国と連携した、アジア諸国に必要な文書処理技術の標準化に関しては、財団法人
国際情報化協力センター(CICC)によるアジア地域の途上国への国際標準化活動の強化に資す
るセミナーなどが有効に働いている。今後とも CICC との連携を保つ。
⑪ISO TC159(人間工学)
■位置付け:
情報バリアフリーの国際標準への取り組みは、現時点では我が国が最も主導権を取ってい
る。TC159 は情報分野ではないが、現時点で、情報バリアフリー国際標準化を検討できるメン
バが揃っているため、これまでの国際的な働きかけはこのチャネルで進めてきた。
現在は、
「第 1 部:共通指針」「第 2 部:情報処理装置」「第 3 部:ウェブコンテンツ」の
JIS を作成したので、今後国際提案に向けた働掛けを強化するきわめて重要な段階にあるが,
JTC1/SC35 において,アクセシビリティに関する活動が活発化している等,現在の状況変化が
激しく,柔軟な対応が求められる。
■活動目標:
「第 1 部:共通指針」の JIS を下に、国際提案を実現したので、今後3年以内に国際標準
課するための活動を展開する。
「第2部:情報処理装置」
「第3部:ウェブコンテンツ」については、国際提案計画の検討は
今後も継続する。
「位置付け」に述べたような趣旨から,これらの国際提案は今後、JTC1 SC35 WG6
が引取る場合もある。
■活動施策:
現在、欧米、アジア諸国に対して我が国からの提案に関する意見交換を行い、提案内容の
チューニング、各国の評価収集、提案に対しての協力依頼などを進めている。今後ともこの活
動を幅広く展開する。
⑫ISO/IEC JTC1 SC35(ユーザインタフェース)
■位置付け:
従来は、アイコンの標準化等を手掛けてきたが、昨年障害者のためのインタフェースを扱
う WG6 が設立され、俄然注目を浴びている。情報分野では、これまで ISO TC159(人間工学)
の分野で情報バリアフリーの国際活動を進めてきた。今後については、TC159 で述べとおり、
こちらのパスを使って国際提案することを検討する。世界レベルでの体制再構築の可能性もあ
り、その場合には国際議長、幹事国取得等の可能性を秘めている。
最近、米国から URC(Universal Remote Console)の考え方についてプレゼンテーション
が行われたが、
「今後の情報システムの構造を一新する可能性もある考え方」との見方もなされ
ているため、慎重に対応することが求められる。
■活動目標:
JTC1における情報バリアフリー関連テーマの窓口機能を切り出すことが必要。ただし世界的
な体制論議に拡大する可能性もあり、現時点でそれに関わることは避けたい。
URCに関しては、当面、情報収集を強化する。
■活動施策:
今後に向けて、情報バリアフリーに関する世界レベルでの体制再構築の可能性、及び国内
体制の再確認を行う。
⑬ISO TC211(地理情報)
■位置付け:
e‑Japan の主要目標テーマ。
米国の DFS である GML と連携しながら、
我が国標準である G‑XML
の国際標準化を進めている。我が国が担当しているのは、上位層に近いミドルウェアのレベル
であり、国内事業者の利用促進を支援する組織活動を展開しながら国際標準化を進める。地図
データの上に各種情報を重畳させて処理する技術は、きわめて応用範囲が広く、本格化した時
の波及効果の大きさが期待される。
■活動目標:
G‑XMLの規格整備と、国内事業者の利用促進を支援できるような規格(例:アプリケーショ
ンプロファイル)のフィジビリティを検討する。
■活動施策:
これまでと同じく、省内関係部署、他省との連携により推進する。
⑭ISO TC215(保健医療情報)
■位置付け:
電子カルテや保健医療カードの券面表記等について、及び医用波形データの国際標準化を
推進している。特に我が国は医用機器において世界市場で競争している状況であり、その標準
化はきわめて重要。欧米は互いに競合状況にあり、我が国はその中間的な存在として主要な存
在である。ただし、標準化活動に関しては、我が国の存在を更に訴求することに注力が必要で
ある。
■活動目標:
電子カルテ、保健医療カードの券面表記、医用波形データ等の国際標準化の達成を図る。
■活動施策:
医用波形データに関する標準化案については、欧州への働きかけにより、CEN の技術基準
としての採用を目指す。また、平成17年9月には、国際会議を浜松で開催する予定である。
(2)業界内で、市場適合性が共通に認識されている領域における、業界主導での取り組み支援
(4SC)
①ISO/IEC JTC1 SC6(通信とシステム間の情報交換)
■位置付け:
情報技術分野において、最も基本的な領域の一つであるが、最近我が国から提案した NFC
(近距離無線通信)技術は、今後のユビキタスコンピューティング社会を実現する重要な要素
技術の一つと考えることができる。この技術の国際標準化を推進することにより、我が国企業
の国際市場開拓を支援する。
平成16年度の大きな動きは、無線 LAN に関する中国の国際標準化の動きである。同国標
準 WAPI の国際標準化提案を行ったが、国際の場では、既に検討に着手していた IEEE802.11i
との関係で、提案が成立しているか微妙な問題を孕んでおり、国際の場で継続検討、調整が行
われている。
■活動目標:
NFC関連規格の国際標準化の達成。
■活動施策:
無線LANの規格に関しては、多くの側面から考慮した慎重な対応が必要になっている。
②ISO/IEC JTC1 SC23(情報交換用デジタル記録媒体)
■位置付け:
我が国が市場を開拓し、主導してきた領域。今年度スタートした DVD‑R の国際規格化をも
って、DVD の標準化活動がほぼ一巡する。次世代規格については、業界が 2 陣営に分かれてい
る。また、SC11 を吸収したことで、新たな位置づけも明らかとなった。
■活動目標:
光ディスク領域では、2005年度までは、「80 mm及び120 mm DVD‑R」「90 mm光ディスクカー
トリッジ」の国際規格化がある。それ以降については業界動向によるところ大である。
磁気テープ領域では、「磁気テープ識別情報の標準化」が新たな課題となる見込み。具体的
には、磁気テープカセットに無線通信の可能なメモリチップを内蔵させ、磁気テープを装置に充
填することなく、磁気テープの情報を集めることが可能となる。この識別情報を標準化し、ユー
ザも利用することにより、磁気テープの管理、利便性の向上を実現させる。
■活動施策:
この分野では、国際提案のパスとして、従来 Ecma インターナショナルが重要な位置を占め
てきた。先般、Ecma インターナショナルとの情報交換を行ったが、必要ならば今後も情報交換
や、その経路の利用などを検討する。
③ISO/IEC JTC1 SC25(情報機器間相互接続)
■位置付け:
情報技術分野において、最も基本的な領域の一つ。情報家電が最も重要。
ただし、日米欧規格が乱立しており、最近では韓国もこの規格検討の場に参入してきた。
それぞれの国の家庭環境の違いと戦略とが直接ぶつかる分野であり、標準化の環境は厳しい。
例えば、CENELEC(欧州電気標準委員会)がホームネットワーク、ビル制御ネットワーク規
格:KONNEX 規格(シーメンス社)を既に制定し、また同規格の中国展開を行なっている。一方
で、平成16年度の JISC‑CENELEC 情報交換会では、ホームネットワークが大きな話題となり、
来年度の情報交換のテーマとして位置づけられている。
最近、我が国のエコーネット成果の国際提案を行ったが、投票結果を見ると、賛成はする
ものの参加国が集まらない等の現象も発生しており、国際の場で何らかの調整が必要な状況と
考えられる。
■活動目標:
我が国発の標準化テーマとして、家電王国である日本の強みを活かすものとして、エコーネ
ット規格の国際標準化を目指す。
■活動施策:
着実に計画を遂行する。少なくとも、この標準化で我が国が遅れた場合、家電業界は受け
る打撃が大きいものと推測する。
④ISO/IEC JTC1 SC28(オフィス機器)
■位置付け:
世界市場の 80%を我が国製品が占めている状況で、平成 15 年度から我が国が国際委員会
議長を獲得した。
■活動目標:
市場を守り、国際的な貢献を行う標準化テーマの発掘と提案を目指していたが、平成16年
度には、以下のような顕著な動き2件が発生した。
一つは、リフィルビジネスへの対応である。複写機、プリンタなどの生産は、低価格機を
中心に海外生産に主軸が移っている。従ってアジア諸国の日本へのサポートが重要になってい
る。消耗品 (トナーカートリッジ、インクカートリッジ) のリフィルビジネスが各国で増えて
おり、品質などの規格について CEN、中国などで検討を開始した。
二つ目は、他の TC/SC と共通する動きとの整合性である。SC28 が対象とするオフィス機器
分野は、画像評価分野、画像処理分野、アクセシビリティなどの課題が他の TC/SC で共通化す
るものも多い。例えば、アクセシビリティへの取組みがある。そのため SC28 の将来ビジョンを
作成するための活動を行い、効率の良い活動を目指している。
■活動施策:
今後とも、このような動きに俊敏に対応し、これまでの優位性を継続確保しつつ国際貢献
を果たす。
(3)近未来で市場適合性が(標準課として)見通せるものの、業界の動きが緩慢な領域における標
準化先行研究等による、業界の標準化意欲刺激
(4SC)
①ISO/IEC JTC1 SC22(プログラム言語、その環境及びシステムソフトウェアインタフェース)
■位置付け:
COBOL や FORTRAN などの言語関係は保守モードに入っているが、昨年来 Linux が注目を浴
びており、JTC1 では Rapporteur Group を設立して取組み方を検討し始めた。我が国ではオー
プンソフトウェアの一環として、電子政府を睨んだ取組みを検討しており、更に組込み型ソフ
トウェアを推進する際の有力な基盤となる可能性がある。例えば情報家電が挙げられるが、そ
の必要条件を反映させるために国際標準化活動が活発化する可能性も高い。
アジア地域では、インドや中国が国家レベルでの実装を開始し、その技術と普及を背景に
国際提案する可能性も極めて高く、注意深く(必ずしもアジア各国の案を担ぐことを意味しな
い)推進する必要がある。
■活動目標:
当面、Linuxに絞って標準化活動を特化する。目標は、まだ明確化されていないので、当面
JTC1 SC22での活動と市場の動向を監視しながら対応する。
■活動施策:
プログラム言語の規格関係では、日本からの提案予定はない。Linux については、日本
OSS 推進フォーラムとも連携して活動する。中国の規格に対して助言を提供しているが、同国
の特異性の強い部分が散見され、我が国としては、その場で得られたものも直接国際規格に提
案することはせず、OSS コミュニティに提案することにしている。
オブジェクト指向言語は、重要な技術であるが、DFS の一つである Java 言語の DJS 化活
動は、IPR 保有者の希望により頓挫したこともあり、一方の DFS であるドットネット(.NET)プ
ラットフォームの C#言語と CLI 標準が、ECMA 規格となり、JTC1 に Fast Track 提案されて国
際規格となった。我が国としては、これを JIS 化する方針である。
②ISO/IEC JTC1 SC29(音声、画像、マルチメディア、ハイパーメディア情報符号化)
■位置付け:
設立以来、議長及び幹事国を務めている。JPEG あるいは MPEG に代表されるように、広く
普及している規格であり、我が国の得意とする技術であることから積極的な関与を行っている。
■活動目標:
今後、新技術として自由視点画像処理、多視点画像処理技術が我が国で開発されており、
新しい市場を開拓しながら国際標準に向けて提案活動を強化する。
■活動施策:
自由視点画像処理、多視点画像処理等新しい標準の方向付けは、コンテンツ事業者の標準
化活動への参画、支援に裏打ちされたものでなければならないが、このような条件の実現は現
在難しい状況にある。従って、コンテンツ事業は立ち上がった時、欧米業者に市場を席巻され
る危険もあり、国としてその危険を喚起する必要がある。
③ISO/IEC JTC1 SC36(学習、教育、研修のための情報技術)
■位置付け:
数年前から取り組んでいるが、市場が十分拓けていないことから、未だに研究の段階を越
えていない。文部科学省、厚生労働省などとの連携を採っているが、普及・ニーズ発掘が必要
である。
■活動目標:
■活動施策:
現時点では、特別な施策を必要としない。
2.3 重点 TC 等に関するアクションプラン
①我が国から提案すべきテーマ
平成 16 年度〜18 年度に、我が国から国際提案を計画している新規活動案件を示す。
ここでは一覧表を示すが、提案内容等は、別資料(フォローアップ状況表)を参考されたい。
項
組織
新規提案名称(仮称)と概要
提案予定年度
番
16
17
18
以降
ISO/IEC JTC1
SC2
符号化文字集合
SC6
通信とシステム間の
情報交換
WG1
Test Method for NFCIP‑1 Part 1: RF interface ISO/IEC
物理層および
18092 (NFCIP‑1)規格に関する試験方法
○
データリンク層
WG1
Support for higher data rates (FAST‑NFC)
物理層および
○
データリンク層
WG1
Power control technique(NFC‑PCT)
物理層および
○
データリンク層
WG1
Mapping of NFC to other communication protocols
物理層および
including IP, GSM and Bluetooth
○
データリンク層
WG1
Automic mode selection (PnP‑NFC)
物理層および
○
データリンク層
SC7
ソフトウェア技
術
WG2
Online documentation process
○
WG6
ISO/IEC 25010 SQuaRE‑Quality Model 9126‑1 の改定
○
WG6
WG6
WG6
WG6
WG6
WG6
WG6
WG7
SC17
識別カード及び
関連装置
SC22
プログラム言語、そ
の環境及びシステム
ソフトウェアインタフェース
SC23
情報交換用ディ
ジタル記録媒体
SC24
コンピュータグラフィクス
及びイメージ処理
SC25
情報機器間相互
接続
WG1
WG6
SC27
セキュリティ技術
ISO/IEC 25022 SQuaRE‑Measurement of Internal Quality
ISO/IEC TR 9126‑3 の改定,国際標準化
ISO/IEC 25023 SQuaRE‑Measurement of External Quality
ISO/IEC TR 9126‑2 の改定,国際標準化
ISO/IEC 25040 SQuaRE‑Evaluation Process Overview 評
価プロセスの概要とガイド,14598‑1 の大幅改定
ISO/IEC 25041 SQuaRE‑Evaluation Module 14598‑6 の改
定
ISO/IEC 25042 SQuaRE‑Evaluation Process for Acquirers
14598‑3 の改定
ISO/IEC 25043 SQuaRE‑Evaluation Process for Developers
14598‑4 の改定
ISO/IEC 25044 SQuaRE‑Evaluation Process for Evaluators
14598‑5 の改定
12207 & 15288 Harmonization ソフトウェアライフサイ
クルプロセス(12207)とシステムライフサイクルプロセ
ス(15288)の連携と調和
○
○
今後計画
今後計画
今後計画
今後計画
今後計画
○
磁気テープ識別情報の標準化:
(2.2(2)②参照)
International standard profiles for HES home area
network
エコーネットのミドルウェアと物理層を繋ぐプロトコル
の標準化を狙う。具体例としてブルートゥースを採り上げ
る。
Responsive Link : the real‑time communication link for
distributed control systems
レスポンシブリンクは、並列/分散制御に適したリアルタ
イム通信のためのプロトコル。この規格は、データ転送と
イベントの分離、パケットの構造、優先度付けされたパケ
ットのルーチング、符号化法などのプロトコルアーキテク
チャを規定する。
耐タンパー性に関するサイドチャネル攻撃防御関連規格
○
×
○
○
WG2
WG3
バイオメトリクス機器認証プロトコル
Security Evaluation Criteria on Operational Systems
現在TRとして規格中の下記技術を IS として規格化する。
Project:19791
Title:
Security
Assessment
of
Operational Systems
複写機・複合機の仕様書様式
SC28
オフィス機器
SC29
音声、画像、マルチ
メディアハイパーメディ
ア情報符号化
SC31
情報技術 ‑ 自動認識およびデータ取得技術
自動識別及びデ
ータ取得技術
WG3
RFID およびリライタブルペーパとの複合媒体および印字
装置に関する仕様
SC32
データ管理及び
交換
WG2
ISO/IEC 19763‑5 メタモデル相互運用枠組み 第 5 部
モデル要素登録のための枠組み
WG2
ISO/IEC 19763‑6 メタモデル相互運用枠組み 第 6 部
メタモデル相互運用枠組み登録手順
SC34
文書の処理と記
述の言語
Page Description Language for Mobile Application
WG2
モバイルアプリケーション, ユビキタスシステム等をタ
ーゲットとする light‑weight page description language
規定。
Protocol for Glyph Resource Interchange
WG2
ISO/IEC 10036 Glyph RA のデータベース情報を利用して,
視覚系シンボルを含む文書交換を容易にするために必要
なプロトコルを規定する。
未定
Open Type のグリフ ID への適用
未定
SC35
ユーザインタフ
ェース
パノーズ ID の非欧米フォントへの適用に拡張
(以下2項目については、扱いは未確定。今回は項目の漏
れのないよう、暫定的に記述したもの)
情報通信分野における製品、ソフトウェア及びサービス−
第二部:情報処理装置
情報通信分野における製品、ソフトウェア及びサービス−
第三部:ウェブコンテンツ
○
○
検討中
○
○
○
○
○
検討中
検討中
WG4
Accessible user interface and activation method for
accessibility setting on information devices
○
WG6
アクセシブルなアクセシビリティ設定
○
SC36
学習、教育、研
修のための情報
技術
SC37
バイオメトリク
ス
WG2
BioGUI
BioAMI などと同様に GUI の為の便利な機能
金融システムの為のプロファイル(仮称)
Biometric‑Based Verification and Identification for
Financial Applications
WG4
金融システムで使用されている銀行用カード(ATM 用途)の
本人認証にバイオメトリクスを適用した場合のプロファ
イルを策定し、ISO/IEC 24713 のマルチパートの一部にこ
れを追加する。
バイオメトリクス入力装置の性能評価方法
WG5
バイオメトリクス認証システムにおける入力装置の性
能・品質の評価手法を標準化する。
ISO
TC46
情報とドキュメンテー
ション
TC68
銀行及び関連金
融業務
TC130
印刷技術
ISO 12640‑3 Lab‑SCID (仮称)
ISO 12640 として従来広く普及してきた高精細カラー標準
画像(CMYK)を装置非依存なsRGB 空間で色表現された標準
WG2
画像データに拡張した ISO12640‑2 が 2003 年に規格化作業
を終えた(この2規格は日本主導で規格化された)。さら
に色域の広い画像を LabSCID として標準画像を作成する規
格。
ISO 12642‑2 output target (仮称)
ISO 12642 として画像機器のカラープロファイル作成用あ
るいは印刷工程制御に使われてきたカラーチャートに、グ
レーチャートと利用頻度の高い色を選択的に追加するこ
とで、印刷工程でのより高度な色管理に適用できるような
カラーチャートの拡張を図る。
Color exchange format
色再現工程で色管理のために測色した測色値と測色条件、
測色対象等の付随データを伝達するためのフォーマット
○
○
○
○
○
○
TC154
行政・商業・工
業用書式及び記
載項目
TC159
人間工学
TC211
地理情報
TC215
保健医療情報
を策定することを目的とする。データ交換フォーマットと
て XML での記述を用いる予定。
公共工事における国際標準化手続き
政府・自治体調達における国際標準化手続き
民間企業による資材調達における国際標準化手続き案
情報通信分野における製品、ソフトウェア及びサービス−
第一部:共通指針
○
②他国主導の提案ではあるが、我が国産業に与える影響が大きいテーマへの対応策
a)ISO/IEC JTC1(情報技術)
■SC7(ソフトウェア技術)
1)名 称:ライフサイクルプロセス規格のハーモナイズ
概 要:ISO/IEC 12207:1995 とそのガイド、同 15288:2002 とそのガイド、12207:1995
の補遺:2002 の 5 つの規格のハーモナイズ
対応策:ソフトウェアのライフサイクルプロセスを取り決めた 12207 は日本提案、上位の
システムのライフサイクルプロセスを定めた 15288 は米国提案して取り決められ
たもの。前者は、経済産業省、ユーザ団体、JEIA,JISA 等で構成した委員会で共
同で開発した「共通フレーム 98」として、広くソフト産業界に活用されており、
ハーモナイズの結果で再度作り直しと普及を必要とし、わが国産業界に与える影
響が大きい。
2)名 称:ソフトウェアプロセスアセスメント(SPA)
概 要:ソフトウェア開発プロセスの成熟度を審査するための規格で、CMMI&CMM
の国際規格版である。ビジネスソフトだけでなく、組込みソフトも対象としてお
り、ほとんど全ての産業に影響がある。
対応策:各国、海外業界などでレベル認証の動きが出てきており、国内での対応策の検討
が急がれる。アセッサ教育を早急に実施し、審査体制を確立し、国内企業(特に,
中小ソフトハウス)がレベル認証に対応できるようにする必要がある。
3)名 称:汎用既成ソフトウェア製品の品質要求事項
Requirements for quality of Commercial Off The Shelf Software product
(COTS) and instructions for testing
概 要:ミドルウェアも含めた全ての既成品ソフトについて、品質要求事項及び記載項目
を指定することによって、既製品ソフトの品質レベルを明示的に明確化する。
対応策:欧州各国では、この規格に従った製品認証(JISマークのようなもの)が始ま
っており、国内体制の整備が急がれる。
4)名 称:IT サービス管理第1部、第2部
IT service management
Part1: Specifucation for service management
Part2: Code of practice for service management
概 要:IT システムのライフサイクルにおいて、主として運用段階をサービスプロバイダ
によって実現するための規格。第1部は規格そのものであり、第2部はそのガイ
ドライン的色彩が強い。英国 BSI(British Standards Institute)によって、
ISO/IEC JTC1 に fast track 提案がなされている。
対応策:提案者がビジネス推進上でも有利な立場になることから、我が国内においても、
BSI にイニシアティブを取られ、かつサービスビジネスへの急激な影響が考えら
れるため、我が国として受け入れられやすい形での国際標準となるよう、現在関
係者、団体が集まって対応案を検討中。平成 17 年 4 月 29 日が投票締め切りであ
るが、その後も国際標準化活動は継続する見込み。
■SC22(プログラム言語、その環境及びシステムソフトウェアインタフェース)
1)名 称:Linux 及び その関連技術
概 要:前者については、Free Standards Group からの PAS による国際規格化が現在
推進されている。後者については、SC22 Rapporteur Group が設立され、各国か
らの提案の要請がなされている。そこへの日本からの提案が予想されている。
対応策:Linux 技術の利用が、中国並びに東南アジアで進んでいる。各国固有仕様の策定
の動きもあり、これを注視すると共に、Free Standards Group とも協調しつつ国
際規格を早期に作成する必要性が高まっている。
■SC28(オフィス機器)
1)名 称:" Method for the determination of ink cartridge yield for color ink jet printers
and multi‑function devices that contain printer components."
Office color test targets for measurement of office equipment consumable
yield
省略
概 要:
対応策:イールドは、リフィル市場の形成を狙っている欧州との間で、重要な課題になっ
ている。
すでに、モノクロのカートリッジについては、FCD 投票が済み、合意がとれた。
この課題は引き続き行われているカラーインクジェットカートリッジに関する
NP 投票であり 10/10 に締め切られ、要件を満たしパスしている。
2)名 称:"Method for measuring digital printer productivity
Method for measuring digital copying machine productivity
概 要:
省略
対応策:複写機、プリンタの生産性に関しては、基本仕様にかかわることであり、日本と
しては注力課題である。現在、NP 投票中(締め切り:2004‑01‑13)であり、いくつ
かのコメントがあるものの(プリンタと複写・複合機を分ける必要があるかなど)、
基本的には NP として進めることに賛成を予定している。
■SC34(文書の処理と記述の言語)
1)名 称:Topic Maps (3rd edition) Part 1: Basic Concept
概 要:
省略
重要性:Topic Maps は, WG3 における日本の主力トピックである。
2)名 称:Topic Map Constraint Language
概 要:
省略
対応策:Topic Maps は, WG3 における日本の主力トピックである。TMCL の実装を推進した
いので, user requirements をまとめると共に, Project Editor を我が国委員に
変更するための準備を進めている。
■SC35(ユーザインタフェース)
1)名 称:URC(Universal Remote Console)
概 要:従来のマン・マシンインタフェースを一新するものとの意見があるが、詳細は不
明。最初は、障害者向けのマシンインタフェースの規格という位置付けであった
が、現在では上記のように一般的なインタフェースを狙っているものとの解釈が
根強い。米国が継続的かつ段階的に情報をプレゼンテーションしている。
対応策:国内 WG 設置準備中。
■SC37(バイオメトリクス)
1)名 称:ISO/IEC 19794 Biometric Data Interchange Formats
‑ Part2: Finger Minutiae Data (editor: Creed Jones)
‑ Part3: Finger Pattern Data (editor: Colin Souter)
‑ Part4: Finger Image Data (editor: Mike McCabe)
‑ Part5: Face Image Data (editor: Terry Hartmann)
‑ Part6: Iris Image Data (editor: Jim Cambier)
‑ Part7: Signature/Sign Data (editor: Rod Beatson)
省略
概 要:
対応策:SC37/WG3 設置の基となった審議対象課題であり,我が国としても最も力を入れる
必要があるテーマである。
内容原案は米国が提案している。普遍性のある技術を多く採用しているが、我
が国として自国産業に不利とならないよう内容のチェックや変更を提案し、ま
た、実際の機器やシステム適用時に発生すると予想される問題点の抽出、提起
を行い、早期の実用化を可能にするよう取り組んでいる。
称:ISO/IEC JTC1/SC37 N301 Proposal for a New Work Item for Biometic Profiles
for Interoperability and Data Interchange
‐ Part1:Biometrics Reference Architecture
ISO/IEC JTC1/SC37 N302 Proposal for a New Work Item for Biometic Profiles
for Interoperability and Data Interchange
‐ Part2: Biometric Profile for Employees
省略
概 要:
対応策:SC37/WG4 当初の SG4 の範囲からアプリケーションに関する検討のプライオリティ
は下がったが、様々なアプリケーションを考えていく上で必要な要素技術を洗い
出していく作業であり、今後具体的なアプリケーションを議論するうえで重要に
なってくると判断する。
わが国から具体的に標準化すべきアプリケーションの提案を積極的に行って
いく必要がある。
2)名
称:ISO/IEC JTC1/SC37 N 49 Biometric Performance Testing and Reporting
(ISO/IEC JTC1 / SC37 N81 Conformance Test Suite for BioAPI Specification:
投票結果により SG2 での検討項目となる)
省略
概 要:
対応策:バイオメトリクス標準化調査研究会(INSTAC/JSA)で発行したモダリティ毎の精度
評価方法に関する TR は、我が国における産業界が中心となって取りまとめたもの
であり、それらの内容を反映することを念頭に置いた標準化活動への積極的な貢
献が必要とされる。
現在、我が国産業界にとって IS として反映すべき基本的な考え方を国際の場で
主張している。
b)ISO TC130WG2(印刷技術/製版データ交換)
1)名 称:ISO/TR16044 Graphic technology ‐ Prepress digital data exchange ‐ Database
architecture model and control parameter coding for process control and
workflow (AMPAC)
Amendment of ISO12639 to add JBIG2‑DR compressed data into the TIFF/IT‑BP
and TIFF/IT‑SD file formats
省略
概 要:
対応策:印刷機器の高度知能化による IT 対応は、印刷産業機械の主要テーマであり、この
3)名
分野での国際標準の日本の先導による樹立は産業界の発展に寄与する者として主
要課題となっている。ISO/TC130/WG2 での標準化提案はこの基本的立場からのも
のである。
e)ISO TC211
(地理情報)
1)名 称:ISO19123 Schema for coverage geometry and functions
ISO19124 Imagery and gridded data components
ISO19128 Web Map server interface
ISO19131 Data product specifications
ISO19133 Location based services ‑ tracking and navigation
ISO19114 Multimodal location based services for routing and navigation
ISO19135 Procedures for registration of geographical information items
ISO19136 Geography Markup Language
ISO19138 Data quality measures
省略
概 要:
対応策:政府では 1999 年3月にデータ交換方法等に関する「地理情報標準」を政府の技術
的な標準として定めたが、より一層の普及を図るため、その後の国際標準化機構
(ISO)において国際規格となった項目について、国際標準との整合性を確保
し、国内の地理情報標準として順次日本工業規格として制定(以下「JIS化」
という)を図る。また、インターネット技術を用いて各種のGISを利用したサ
ービスにおける地理情報の相互流通を実現するために国内で開発したプロトコル
(G−XML)については、ISOへ国際規格とするよう提案を図る。
(GIS アク
ションプログラム 2002‑2005(改訂版)より)
③TC/SC の国際議長・国際幹事、WG のコンビナの積極的な引受について
それぞれの TC あるいは SC での可能性を中心に記す。
a)ISO/IEC JTC1(情報技術)
■SC2(符号化文字集合)
従来から、我が国は幹事国、議長を引き受けており、この体制を継続することは重要
■SC7(ソフトウェア技術)
どの WG においても我が国の貢献度は高く、発言力があり積極的に NP を掛けている状
況であるが、プロジェクトエディタしか出していない。これは、審議案件が非常に多いため、
コンビナを引き受けることにより負荷が増大し、業務への影響が無視できなくなることが原
因である。さらに「
(3)役職獲得に関する考え方」の課題で述べている理由①が大きく関
わっている。
■SC17(識別カード及び関連装置)
「多目的 IC カードのアプリケーション・ダウンロード用コマンド」の NP を掛けること
を契機に、そのプロジェクトエディタを我が国から出し、国際貢献する。
■SC22(プログラム言語、その環境及びシステムソフトウェアインタフェース)
既に、WG16(Lisp)のコンビナに就任しているが、COBOL に関する Object Finalization
機能について、我が国がプロジェクトエディタを務めている。
■SC24(コンピュータグラフィクス及びイメージ処理)
SC 全体としては、米国が NATO とも密接に関係する国防関係の開発成果の国際規格化に
熱心なので、その意向に逆らう恐れのある人間または機関に役職を開放する可能性は低いと
判断している。その中で WG6(マルチメディアによるプレゼンテーション及び交換)はボラ
ンティア的な性格が強いので、コンビナを獲得する可能性はあるが、獲得することが「我が
国にとって有利」と言う判断に至っていない。
■SC25(情報機器間相互接続)
レシポンシブリンクを我が国が提案することに伴い、プロジェクトエディタを務める。
■SC27(セキュリティ技術)
幹事国、議長、コンビナ等を引き受ける計画はないが、我が国提案に伴い、プロジェク
トエディタを務める。
■SC28(オフィス機器)
幹事国、議長を獲得して目下活動中。
■SC29(音声、画像、マルチメディアハイパーメディア情報符号化)
従来から、幹事国、議長を獲得して活動中。
■SC31(自動認識およびデータ取得技術)
RFID 関連の日本提案の成立を容易にするため、現在ラポータグループである WG4/ARP を
サブグループ(SG)に格上げすることを検討中。サブグループに格上げになれば、我が国が
コンビナを引き受ける予定である。
■SC34(文書の処理と記述の言語)
現在の幹事は他に多くの業務を抱えているためきめ細かい幹事業務に支障が出ている
模様。ただし、我が国も国内事務体制が充実していないため、引受けに動けない状況。
■SC35(ユーザインタフェース)
情報バリアフリー関係で提案を考えているが、それに伴いコンビナ獲得の可能性あるが、
現状では未定。
■SC36(学習、教育、研修のための情報技術)
現在、WG2 のコンビナを獲得して活動中。今後の役職取得については、文部科学省、厚
生労働省等、教育、職業訓練を所管する省庁と連携した普及・ニーズの発掘を行う。
なお、最近、任期切れを迎えた SC36 議長(米国。幹事国も米国)の継続就任が承認さ
れず、現在は Active Chair に止まっているとの国内委員会からの情報提供があった。WG2
でも顕著とのことであるが、各国コメントが適切に反映されていないとの苦情が出ている模
様。某国委員から、日本が幹事国に就任しないかとの探りも入ったが、国内審議団体は、コ
ンビナ対応で現在、手一杯の状況である。米国内での議論が全く見えないため、状況を調査
し、引き続き検討する。
■SC37(バイオメトリクス)
現時点では可能性がない。
(新たに設立されて間もない SC)
b)ISO TC130WG2(印刷技術/製版データ交換)
必ずしもコンビナを引受ける必要はないが、新規提案が出来る基盤を国内に築くことの
方が先決との意見である。
c)ISO TC211
(地理情報)
現在 WG9(情報管理)のコンビナを獲得して活動中。新たな引き受けについて、具体的
な予定はない。
d)ISO TC215
(保健医療情報)
TC レベルの議長、幹事国交代はなし。WG5 の幹事国については、独が2期目を終了予定
だが、独から継続要望が提出された。また、新たに WG7(Devices)と WG8(Business Requirement
for Electric Health Records)が創設される等の組織および各 WG のスコープの見直しが提
案され、投票中である。WG8 については TC215 の扱う内容として好ましくない等の意見が強
く、我が国においても今後提案内容を精査した上で対応する。
④国内審議団体体制のあり方について
情報技術分野の審議団体は、国際審議団体と国内規格作成団体とが別であることが多い。
また国際提案する原案は国内審議団体が手がけることが多いが、この面では相互に協調が行わ
れており特に問題は出ていないと見ている。ただし、分野によっては、業界を代表する団体が
諸般の事情により、国際審議団体や国内規格作成の場で余り機能せず、中立的な他団体が代行
しているように見える場合もある。
情報技術分野で提案される規格は、その提案された内容が、多くの場合当該SCにとどまらず、
複数のSC、TCに影響を持つ場合が多い。しかしこのような場合の対処は、内容に依存する
ため、ケースバイケースで行わねばならない。従って、対応に多くの時間がかかり、また必要な
関連団体等が標準化の動向を把握できていないという事態が生じている。また、現在の審議団体
の枠で我が国から提案を行おうとすると、関連団体の調整等に時間がかかり、国際的には対応が
遅れるという傾向にある。中長期的には、こうした事態に柔軟な対応がとれる国内審議団体の
あり方の検討が重要である。
⑤国際規格との整合性について
基本的に一致規格を作成しており、整合性を崩す特別な要因は存在しないと判断している。
2.4 情報技術専門委員会における国際標準化関係案件の審議のあり方について
上流での計画機能、予実差管理による管理機能(ガイド機能)を明確化する。
部分的には、情報処理学会で実施している機能もあり、調整が必要。
(1)標準ロードマップの作成
市場動向、技術動向、国際標準化動向(フォーラム、コンソーシアム規格も含む)のワン
ストップ・ビジブル化。INSTAC のロードマップ等を利用。
(2)新規提案案件の審議
政策面、市場開拓面、提案戦略面(各国への働きかけ、IS にいたるまでの資金計画等)等
から検討。
(3)投票案件の報告
現在実施している、各団体からの報告の確認
(4)投票案件の推移把握
計画との差を見て、専門委員会としての対応が必要な点がないかを検討する。
(詳細化のレベルについて検討要。別添フォーム参考)
以上