日刊[華鐘通信] - 華鐘コンサルタントグループ

日刊
[華鐘通信]
2013 年 1 月 25 日(金)
第 3004 号
発行:上海華鐘投資コンサルティング有限会社
ニュース提供:時事通信社・上海市信息中心
DAILY HUAZHONG NEWS
★ 華鐘グループのお知らせ
„ 「2013 年中国江陰臨港産業発展懇談会」の開催............................................ 2
■ 江陰臨港新城の概況 (http://www.jylgxc.gov.cn/) ..................................... 2
★ 中国ビジネス相談Q&A
„ 『危険化学品安全使用許可証管理弁法』について(1)............................ 3
<政策法規><危険化学品>
★ 本日のニュース
【経済】
„ 12年は輸出入、11.8%伸びる=天津 ................................................. 5
„ 貸付残高9117億元-大連....................................................................... 5
【産業】
„ 集英社・バンダイと戦略提携=中国ネットサービスの騰訊 ........................ 5
„ 9業界で合併再編を促進=自動車、鉄鋼、セメントなど............................ 5
„ マイクロソフト、海賊版販売で13販売業者に警告=上海 ................................................................ 6
„ 海正薬業、新型がん治療薬生産へ=米企業と提携............................................................................... 6
„ 上海電信、ブロードバンド速度再引き上げ=13年中に平均32メガビット.................................... 6
„ 菲達環保、PM2.5抑制技術開発へ=1億元投資 ........................................................................... 7
„ 恵程電気、衣料品用ポリイミド繊維を本格生産へ............................................................................... 7
„ 天津汽車模具、独金型メーカーの資産取得へ=180万ユーロ ......................................................... 7
„ 格蘭仕、電子レンジ調理食品発売=家電販売との相乗効果狙う ......................................................... 7
„ エヌビディアと国家スパコンセンター-天津...................................................................................... 8
【社会】
„ 上海地下鉄のキセル乗車、年間20万人..................................................... 8
„ 上海 12 年新生児 24 万人に急増=ベビーブーム 17 年まで継続か ................... 8
為替レート(24 日、中間値)
通貨
1人民元=
株価指数(24 日終値)
0.15928 米ドル
前日比増減
-0.00005
1.23490HK ドル
-0.00046
14.14467 日本円
0.11972 ユーロ
-0.0036
0.00006
(1)
上海総合株価指数
前日比(ポイント)
前日比(%)
取引額(万元)
前日比(万元)
2,302.60
-18.31
-0.79
13,560,400.00
3,864,800.00
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2013 年 1 月 25 日(金)
★ 華鐘グループのお知らせ
„ 「2013 年中国江陰臨港産業発展懇談会」の開催
1 月 10 日午後、「2013 年中国江陰臨港産業発展懇談
会」が上海新錦江大酒店で盛大に開催され、韓国駐上
海領事館、大阪駐上海事務所、日本貿易振興機構並び
に産業界から 160 名以上の方々が参加されました。弊
社からは当日、公関部の項目経理である蔡穎と孫静が
出席しました。
懇親会は江陰臨港新城管理委員会の王益新副主任
が司会を務め、江陰市共産党委員会常務委員である臨
港新城管理委員会主任の徐冬青氏が挨拶の言葉を述
べられました。その後、江陰臨港新城の発展振りを PR
するビデオが放映されたのに続いて、江陰市鎮共産党
「2013 年中国江陰臨港産業発展懇談会」
委員会書記、江陰市招商局の徐洪偉局長が江陰臨港新
城の投資環境についてプレゼンテーションを行いました。また、江陰臨港新城へ進出した企業の代表者ら
より、江陰市政府との協働や江陰市の企業に対するサポートについて紹介されました。会場での情報によ
れば、世界ベスト 500 社で江陰市に進出している企業の 4 割が日系企業とのことで、三菱商事や JFE 商事
の投資先もあります。また懇談会では 12 件のプロジェクト調印も行われ、その総投資額は 16.5 億米ドル
に上ります。懇談会に続くレセプションでは参加された方々は活発に交流され、江陰の良好な投資環境に
対して理解を深められたようでした。
■ 江陰臨港新城の概況
(http://www.jylgxc.gov.cn/)
江陰臨港新城は江蘇省の省級開発
区として 2006 年に成立しました。江
陰市西部にあり、面積は 188 ㎞ 2、人
口約 20 万人を擁します。
長期に渡り江陰臨港新城は、「港で
産業を振興させ、街で港を発展させ、
港と街が相互連動する」との発展戦略
に基づき、臨港産業城、澄西衛星城、
生態宜居城を建設してきました。同時
に、異なるゾーンの産業構成、プロジ
ェクト集積とリソースを生かし、港湾
物流園、臨港新エネルギー産業園、臨
港機械装備産業園、文化創意産業園、
臨港新材料産業園の五つの園区を設立し、江陰臨港新城は 2012 年に「国家新型工業化産業モデル基地」の
認定を受けました。現在、世界ベスト 500 社企業の中の 21 社が進出しています。
(2)
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★ 中国ビジネス相談Q&A
„ 『危険化学品安全使用許可証管理弁法』について(1)
Q:『危険化学品安全使用許可証管理弁法』について、教えて下さい。
<政策法規><危険化学品>
A: 国家安全監督管理総局は 2012 年 11 月 16 日、『危険化学品安全使用許可証管理弁法』(総
局令第 57 号、以下『弁法』という。中国語:《危険化学品安全使用許可証管理弁法》)
を公布しました。2013 年 5 月 1 日より施行されます。
1. 政策の背景
中国における危険化学品安全管理の各段階では、危険化学品生産企業は「危険化学品安全生産許可証」
を取得し、倉庫貯蔵を含む危険化学品経営企業は「危険化学品経営許可証」を取得し、危険化学品輸送企
業も相応の資格許可を取得する必要がありますが、危険化学品を使用して生産に従事する企業には、これ
まで専門的な許可制度がなく、近年、化工企業が危険化学品を使用して生産に従事する過程で時折事故が
発生しており、重点的に監督管理を行う必要のある危険化学品を使用する際の安全監督管理を強化する必
要に迫られていました。
2011 年 3 月新たに改訂公布された『危険化学品安全管理条例』(2011 年 12 月 1 日施行。以下『条例』
という)では、「危険化学品を使用して生産に従事し、且つ使用量が規定数量に達する化工企業(危険化
学品生産企業に属する場合を除く、以下同じ)は、本条例の規定に基づき、危険化学品安全使用許可証を
取得しなければならない。」(第 29 条)と規定しており、本『弁法』は『条例』の重要な付帯規定とし
て、「危険化学品安全使用許可証」の申請、取得、監督等について規範化したものです。
2. 『弁法』の主な内容
『弁法』は 7 つの章(総則、安全使用許可証申請の条件、安全使用許可証の申請、安全使用許可証の発
行、監督管理、法的責任、付則)、全 49 条で構成されており、『危険化学品生産企業安全生産許可証実
施弁法』を参照して、申請条件、証書発行の手順、延長・変更手続、法的責任等について規範化し、各級
の安全監督管理部門、企業及び安全評価機構等の関係者の責任を明確にしています。
(1) 『弁法』の適用範囲
危険化学品安全使用許可適用産業目録(*1)に組み入れられ、危険化学品を使用して生産に
従事し、且つ危険化学品使用量が数量基準(*2)に達する化工企業に適用。
危険化学品の生産企業、危険化学品を燃料として使用する企業には適用されません。
(*1)危険化学品安全使用許可適用産業目録:
国家安全生産監督管理総局が、『条例』及び関連の国家基準、産業基準に基づき公布した、
危険化学品安全使用許可を取得する必要のある化工企業の類別を指します。国家安全監督管
理総局は近々『国民経済産業分類』(GB/T 4754 -2011)に基づき、中国伝統化工産業の分
類を参照して、化学原料及び化学製品製造業、医薬製造業、化学繊維製造業の 3 つの典型的
(3)
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製造業(大分類)化工産業から、化工プロセスが普遍的且つ簡単であり、使用する危険化学
品の量が比較的少ない一部の小分類産業を削除した後、使用許可範囲として公告を行います。
(*2)危険化学品使用量の数量基準:
国家安全生産監督管理総局が、国務院公安部門、農業主管部門と共同で、『条例』に基づき
別途公布します。重点的に監督管理を行う危険化学品を使用許可品種とします。使用量の数
量基準は、企業の危険化学品の 10 日間の設計使用量が重大な危険源の臨界量に達している
か否かを根拠とします。
(2) 安全使用許可証の発行管理
『条例』の「危険化学品安全使用許可証を申請する化工企業は、所在地の区を有する市級の人民
政府安全生産監督管理部門に申請を提出し、(後略)」(第 31 条)に基づき、『弁法』では「安全
使用許可証の発行管理作業は、企業による申請、市級の証書発行、所属地における監督管理の原則
を実行する。」(第 4 条)とし、「区を設置する市級の人民政府安全生産監督管理部門(以下、証
書発行機関と称する)は、自行政区域内の安全使用許可証の審査批准、発行及び管理に責を負い、
その他の単位、組織或いは個人にその実施を再委託してはならない」(第 5 条)としています。
(3) 安全使用許可証の申請条件
『弁法』には安全使用許可証の申請条件に関する規定が 12 条あり、基本的には『危険化学品生
産企業安全生産許可証実施弁法』の「安全生産許可証申請」の条件に関する規定を参照しています
が、“2 つの重点と 1 つの重大”の関連要求(国家安全監督管理総局が公布した 『第一期、重点監
督管理を行う危険化工プロセス』、『第一期、重点監督管理を行う危険化学品名録』及び 『危険化
学品重大危険源監督管理暫定規定』)を反映して、危険化学品の安全使用の参入ハードルを厳格に
規範化しています。また『弁法』は主として以下の 3 つの面の要求を打ち出しています。
① 土地選定と配置、計画面
企業の全体配置が 『工業企業総平面設計規範』(GB50187)、『化工企業総図輸送設計規範』
(GB50489)、『建築設計防火規範』(GB50016)等の基準、規範の要求に符合するよう規定し
ています。石油化工企業は更に、『石油化工企業設計防火規範』(GB50160)の要求に符合す
る必要があります。また、新規設立企業は、国家産業政策、当地の県級以上(県級を含む)の
人民政府の計画や配置に符合していなければなりません。
② 設計、プロセス及び安全施設面
企業が建設プロジェクトの新築、改築、拡張を行う際、相応の資格を有する単位に設計、製
造及び建設施工させる必要があります。危険化工プロセス、重点監督管理を行う危険化学品の
装置は、石油化工医薬産業の相応の資格を有する設計単位が設計しなければなりません。
③ 制度及び人員面
企業は安全生産管理機構を設置し、国家規定に基づき専従の安全生産管理人員を配備する
(第 8 条)、全員安全生産責任制を構築し、各従業員の安全生産責任と職務、職場がマッチす
ることを保証すること(第 10 条)等を規定しています。また、企業が制定する安全生産規律
制度について、少なくとも指導幹部のローテーションによる現場責任制度、変更管理制度、応
急管理制度等 19 項目の安全生産規律制度を制定、完備するよう求めています(第 11 条)。
(続く)
(4)
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★ 本日のニュース
【経済】
„ 12年は輸出入、11.8%伸びる=天津
中国の天津市新聞弁公室は21日、2012年の輸出入総額が1156億2300万米ドルで、前年比
で11.8%増えたことを明らかにした。人民網天津版が21日伝えた。
うち、輸入が14.3%増の673億900万米ドル、輸出が8.6%増の483億1400万米ドル。
輸出の伸び幅は全国を0.7ポイント上回った。また、仕向け地別では米国が9.5%、日本が0.4%、
韓国が1.4%それぞれ増加。東南アジア諸国連合(ASEAN)は33.3%、中南米向けは30.4%
それぞれ増えた。(時事)
„ 貸付残高9117億元-大連
遼寧省大連市の各種金融機関の貸付残高は、2012年末現在、9117億7000万元で、全省の3
4.6%を占めた。同年末の貸付残高は前年より1193億4000万元増加し、市政府の目標の110
0億元を上回った。大連日報が伝えた。
昨年、大連市は社債発行や株式上場など直接金融を奨励した結果、資本市場を通じた調達額は前年比1
4.4%増の417億9000万元になった。特に債券による調達額は406億6000万元で、前年の
5倍に増えた。
同市の12月末現在の預金残高は14.6%増の1兆767億8000万元で、前月より341億10
00万元増えた。(時事)
【産業】
„ 集英社・バンダイと戦略提携=中国ネットサービスの騰訊
23日付の中国紙・南方都市報(C10面)などによると、インターネットサービス大手の騰訊(テン
セント、広東省深セン市)はこのほど、集英社、バンダイナムコゲームスの2社との間で戦略提携した。
浙江省杭州市で合意文書に調印した。
合意に基づき、騰訊は集英社の「ワンピース」など11の著名な漫画の電子版を運営するほか、バンダ
イと協力して「ナルト」のオンラインゲームを制作する。
騰訊によれば、同社が出版、動画、オンラインゲームなどを一貫して手掛ける包括的な娯楽事業を手掛
けるのは初めてという。
(時事)
„ 9業界で合併再編を促進=自動車、鉄鋼、セメントなど
23日付の中国紙・京華時報(B55面)によると、中国工業・情報化省と国家発展改革委員会など関
(5)
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係12省庁は22日、自動車、鉄鋼、セメント、レアアース(希土類)、電子情報、医薬、船舶、電解ア
ルミ、農業の9業界で、企業の合併・再編を加速させる「指導意見」を公表した。
指導意見によると、上位10社の占有率を2015年までに、自動車は90%、鉄鋼は60%前後、セ
メントは35%、船舶は70%以上とする目標を定めた。
電解アルミでは上位10社の生産量が既に90%に達している。電子情報では売上高が1000億元
(1元=約14円)を上回る企業は5~8社あるが、さらに5000億元を上回る大企業の育成に努める。
医薬品の上位100社の売上高は全体の50%以上とし、主要な基本医薬品は上位20社が全市場の8
0%を占めるようにする。レアアースは鉱物開発と精錬工場が分離した企業を減らし、大企業を中心にし
た体制を築く。
農業では大型企業を育成するとともに、主導する企業を集めて相互補完的な企業群を形成する。(北京
時事)
„ マイクロソフト、海賊版販売で13販売業者に警告=上海
23日付の中国紙・上海商報(3面)によると、米マイクロソフト(MS)は22日、上海市内で、同
社のパソコン用基本ソフト(OS)ウィンドウズの海賊版撲滅に向けたキャンペーンを開始すると宣言し
た。まず海賊版をインストールしたパソコンを販売していた市内の販売業者13社に対し、法的措置を取
る構えを見せて警告した。
13社が扱っているパソコンのブランドは、エイサー、エイスース、ヒューレット・パッカード(HP)、
レノボ。
MSが中国40都市で実際に販売されているパソコンを調べたところ、海賊版ウィンドウズを搭載して
いた169台のうち91%で、不正ソフト(マルウエア)や安全性の欠陥を発見。同日の記者会見でMS
の法務担当者は「残念ながら中国に100%信用できるパソコンの販売業者はいない。ウィンドウズ搭載
パソコンを買う際には、必ず本物の証明を販売員に要求してほしい」と強調した。(時事)
„ 海正薬業、新型がん治療薬生産へ=米企業と提携
23日付の中国紙・中国証券報(B27面)によると、上海証取に上場する製薬会社の浙江海正薬業(浙
江省台州市)はこのほど、米国のCelsion社(ニュージャージー州)から、原発性肝がん治療薬「サ
ーモドックス」の原薬・製剤を中国で独占的に生産するライセンスを取得することで関係者と基本合意し
た。海正薬業はまず5500万ドルを支払い、売り上げに応じたロイヤルティーも支払う。同薬は近く、
第3相臨床試験が完了する見通し。
一方、海正薬業が発表した2012年決算見通しは、純利益が前年比35~45%減少する見込み。1
1年の純利益は約5億0400万元だった。抗がん剤用原薬などの受注減少や価格下落が響いた。(時事)
„ 上海電信、ブロードバンド速度再引き上げ=13年中に平均32メガビット
23日付の上海紙・解放日報(9面)によると、中国通信キャリア大手・中国電信傘下の上海電信は2
2日、2012年に平均毎秒16メガビットまで高めた上海市内のブロードバンド通信速度を、13年中
にはさらに32メガビットまで引き上げる計画を発表した。光ファイバー利用者も、100万世帯増やし
360万世帯に拡大することを目指す。
(6)
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ブロードバンドの通信速度を測定する調査会社のチャイナ・キャッシュとネット・インデックスがこの
ほど公表したデータでは、上海の通信速度は国内で最も速く、ダウンロードの速度は過去4年間で6.9
倍に上昇したという。(時事)
„ 菲達環保、PM2.5抑制技術開発へ=1億元投資
23日付の中国紙・中国証券報(A10面、B18面)によると、上海証取に上場する火力発電所用除
塵装置メーカーの浙江菲達環保科技(浙江省諸曁市)は同日の公告で、ぜんそくなどとの関連性が指摘さ
れる直径2.5マイクロメートル以下の微粒子物資「PM2.5」の発生を抑制する関連技術などを開発
する方針を明らかにした。総投資額は1億1500万元で、排煙脱硫・脱硝技術や、ごみ焼却排ガス処理
技術、ごみ炭化処理技術も開発する。
浙江省臨安市の工業団地「青山湖科技城」に関連施設を建設。工期は2年を予定する。受け皿となる「浙
江菲達環保技術研究院」は全額出資で設立する。
同社はまた、三菱重工業子会社の三菱重工メカトロシステムズから湿式電気集じん技術を80万米ドル
で取得する計画。(時事)
„ 恵程電気、衣料品用ポリイミド繊維を本格生産へ
23日付の中国紙・中国証券報(A10面、B27面)によると、深セン証取の中小企業ボードに上場
する恵程電気(広東省深セン市)は22日、ポリイミド(PI)繊維を使った防寒服の開発に国内で初め
て成功したと発表した。防寒服は、吉林省長春市に置く子会社の長春高◆(王へんに奇)ポリイミド材料
がアパレルメーカーに生産を委託する。カシミヤ製品に比べて保温性などの面で優れるという。
同社は既に20万元分の受注を獲得。原料となるポリイミド繊維の生産も年内には本格化させ、製品は
日米など海外アパレル大手にも納入を目指す。
(時事)
„ 天津汽車模具、独金型メーカーの資産取得へ=180万ユーロ
23日付の中国紙・中国証券報(A10面、B24面)によると、深セン証取の中小企業ボードに上場
する自動車用プレス金型メーカーの天津汽車模具(天津市)は、破産手続きを申請したドイツの同業GI
W(バーデン・ビュルテンベルク州)から関連資産を取得する方針だ。特許技術や設備などの取得に、最
大180万ユーロを投じる。買収後、GIWの工場などを借り上げ、現地生産する計画。現地には事業を
担当する子会社「ETQM」(資本金480万ユーロ)を全額出資で設立する。
GIWの前身は1919年設立のLpple社の金型部門。主な納入先はポルシェやBMWなど高級車
メーカー。業績悪化により、実質債務超過に陥っている。
(時事)
„ 格蘭仕、電子レンジ調理食品発売=家電販売との相乗効果狙う
23日付の中国紙・第一財経日報(B4面)によると、中国の白物家電大手の格蘭仕(ギャランツ)は
22日、冷凍食品大手の三全、日系レトルト食品メーカーの上海大塚、中糧大宝の3社と組んで20種類
以上の電子レンジ調理食品を発売した。主力の電子レンジ販売との相乗効果を狙う。同社と競合する美的
集団もこのほど、電子レンジ調理食品の開発部門を設立すると発表した。
家電専門の市場調査会社・中怡康時代市場研究の推計では、中国の電子レンジ市場は2011年から縮
(7)
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2013 年 1 月 25 日(金)
小に転じ、12年1~11月の販売台数は前年同期比12.6%減の962万台に落ち込んだ。2社で市
場シェアの8割を占める格蘭仕と美的は、食品事業を新たな収益源として育てていく方針だ。格蘭仕は、
中西部地域で農業関連事業の展開も検討しているという。
(時事)
„ エヌビディアと国家スパコンセンター-天津
スーパーコンピューターを運用する国家超級計算天津中心と、半導体メーカーの米エヌビディア(NV
IDIA)はこのほど、天津経済技術開発区に共同研究室を開設することで合意した。人民網天津版が伝
えた。
共同研究室は、NVIDIAが提供するGPU(画像処理装置)向けの開発環境CUDAやOpenA
CC、クラウドコンピューティング技術について、開発や応用研究を実施。国家超級計算天津中心のスパ
コン利用の技術レベルを向上させ、人材も育成することも目指す。
国家超級計算天津中心は2010年に、スパコンの「天河一号A」を独自開発。当時、計算性能で世界
首位だった。
(時事)
【社会】
„ 上海地下鉄のキセル乗車、年間20万人
23日付の中国紙・上海商報(17面)によると、上海市内200カ所余りの地下鉄で2012年に摘
発したキセル乗車は20万2575人に上った。ほとんどが自動改札ゲートをくぐったり、またいだりし
て乗車料金を支払わない無賃乗車だが、高齢者に支給されている「老人カード」を不正使用した人も24
00人近くいた。
地下鉄運営会社は22日午前の通勤ラッシュ時に、市内6駅で不正乗車の一斉取り締まりを実施。その
結果、わずか1時間半の間に172人の不正乗車を発見した。(時事)
„ 上海 12 年新生児 24 万人に急増=ベビーブーム 17 年まで継続か
23日付の中国英字紙シャンハイ・デーリー(A5面)によると、2012年に上海市で生まれた新生
児は11年から約3割増加の23万9600人となり、記録のある01年以降では最多を記録した。市衛
生局が22日発表した。07年から続くベビーブームは17年まで続くと見込まれている。
市人口・計画出産委員会のデータでは、01年の出生数はわずか5万7000人余り。10年は17万
5000人、11年は18万人と増加傾向が続いていたが、12年は縁起の良い「辰(たつ)年」だった
ことも急増の背景にあるとみられる。
市当局は出生者数増加を受け、11~15年に合計1042カ所の幼稚園・小学校を新設または拡張す
る計画を実施している。
(時事)
日刊 華鐘通信(非売品:会員内部刊行物)
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発行責任者:古林恒雄
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