- 1 - 日常生活用具の給付・補装具の支給について 1 日常生活用具給付

日常生活用具の給付・補装具の支給について
1
日常生活用具給付
日常生活用具給付とは、重度障害者の日常生活上の便を図り、
その福祉の増進に資するための、日常生活用具を給付する制度で、
原則1割の利用者負担で日常生活用具を受けることができます。
対象となるのは身体障害者、知的障害者、精神障害者で、利用
希望者本人(利用希望者が18歳未満の場合は保護者)の市民税
所得割の額が一定額未満の方です。ただし、平成22年度4月の
改正で、市町村民税非課税の障害者等につき、障害福祉サービス
(日常生活用具給付を含む)及び補装具に係る利用者負担が無料
となりました。
1割負担については、各用具に対しての補助できる限度額があ
るので、限度額を超えた額に対しては自己負担になります。また
各用具の給付限度額や、支給対象の方の条件も違いますので、そ
れぞれお住まいの自治体に確認してください。
相談や申請の窓口は、手帳の種類により区役所の福祉課または
保健所の保健予防課です。給付までの流れは、以下のとおりです。
① 給付相談
(区役所福祉課・保健所保健予防課へ)
② 見積書依頼・作成
③ 申請
(取扱業者へ)
(区役所福祉課・保健所保健予防課へ)
※手帳、認め印、見積書、商品のカタログを持参してくだ
さい。
- 1 -
④ 給付券交付
⑤ 納品
※
(区役所福祉課・保健所保健予防課より)
(取扱業者より)
④の給付券交付は、申請を受けて即日交付の市区町村も
あります。該当の市区町村の福祉課に、あらかじめ問合せ
ておくと良いでしょう。
以下に名古屋市で支給の対象となる日常生活用具の例をあげ
ておきます。
・視覚障害者用ポータブルレコーダー
・盲人用時計
・点字タイプライター
・盲人用音声体温計
・電磁調理器
・拡大読書器
・標準型、携帯用点字器
2
補装具費の支給
支給の流れは、基本的に日常生活用具の給付の場合と同様です
が、相違点もあります。申請する場所は区役所の福祉課ですが、
原則として身体障害者更生相談所の判定(児童の場合は、指定自
立支援医療機関の担当医の作成した意見書)が必要となります。
また支給を受ける補装具によっては、主治医の診断書等、別の
書類が必要な場合や、複数申請できるものとできないものがあり
ます。1割負担についても日常生活用具の給付と同様です。給付
や支給用具には、耐用年数や使用年数が決められており、原則そ
の期間内の再給付や再支給を受けることができません。ただし修
理での対応となります。大切に使用してください。以下に名古屋
- 2 -
市で支給の対象となる補装具の例をあげておきます。
・盲人用安全つえ(白杖)
・義眼(普通、特殊、コンタクト義眼)
・眼鏡(矯正眼鏡、コンタクトレンズ、遮光眼鏡、弱視眼鏡)
特に、遮光眼鏡については改定があり、以下の要件を満たす方
であれば、眼疾に関係なく給付の対象となります。
(1) 視覚障害により身体障害者手帳を取得していること。
(2) 羞明(しゅうめい)をきたしていること。
(3) 羞明の軽減に、遮光眼鏡の装用より優先される治療法
がないこと。
(4) 補装具費支給事務取扱指針に定める眼科医による選定、
処方であること。
3
学習補助具及び日常生活用具の展示及び販売について
本校では、盲人情報文化センター及び業者の協力により、学習
補助具及び日常生活用具の展示及び販売(実費購入分に限る)を
下記の日程で行います。
携帯型点字盤・点筆・音声時計、弱視用学習補助用具(ビジュ
アルイーズノート・大活字定規)点字関係書籍・タイマー・測り、
小銭入れ、糸通しなど、学習や、生活を補助するための用具の展
示・販売があります。また、展示されていないものでも、注文販
売もしてもらえます。困っている事を補助する器具をお探しの際
は、本校職員・所員の方に相談してください。
平成28年度の展示・販売は
11月
2月
3日(土)文化祭
実施日未定
です。
- 3 -
4
おわりに
インターネットの「ウェルネットなごや」のホームページで、
名古屋市の障害者福祉施策について知ることができます。その中
に、障害者自立支援制度の自立支援給付の補装具費の支給や、地
域生活支援事業の日常生活用具の給付についての情報も掲載され
ています。しかし、ホームページでは知りたい内容が探せない場
合もあると思いますので、直接福祉課に行き、話を聞くのが一番
よいと思います。今回は名古屋市の情報を例にしましたが、市町
村によって、支給や支援の内容や方法が違いますので、皆さんの
お住まいの地域の福祉課等で直接話をお聞きください。
- 4 -