― 第 一 巻 ―

― 第一巻 ―
レディーメードの研修はあまり効果的ではありません。従って、本書では、さまざまな選択可能
性を提示しました。ご自身のその時、その場に応じた研修を組み立てて下さい。「組み立て方」
については、セクションAを熟読してださい。研修のねらいが決まったら、それに応じてセクション
Bの中から適当と思われる実習を選択して下さい。セクションBは実習編で、各実習ともねらい、
グループのサイズ、条件、会場の設定、所要時間、材料、事前の留意事項、手順、変形への示
唆、実施上の注意事項、実施例をイラスト、写真によりわかりやすく編集されております。セクショ
ンCには、時宜に即して使用できるいくつかの記入用紙を例示しました。実習の体験を知的に理
解し得るための資料として、セクションDの講義資料を適宜用いることができます。
目 次
Section A
Ⅰ.組織開発(Organization Development)
Ⅱ.ラボラトリー方式による学習――体験学習
Ⅲ.実習(Structured Experiences)の位置づけ
Ⅳ.ファシリテータの姿勢・態度と役割
Ⅴ.研修の立案・実施・評価についての指針
Ⅵ.デザインするということについて
Ⅶ.本書の構成と使い方
Ⅷ.研修の実施例(日程表)
―概 説―
Section B
1.小さい冒険(ボランティヤリング)
2.学習スタイルのインベントリー(学習の循環過程)
3.グループ編成
知り合うための実習(A)――人間的側面から
4.名前とファースト・インプレッション
5.私の四つの窓――四つの自問
6.印象ゲーム
知り合うための学習(B)――課題的側面から
7.問題調査
8.目標づくり
9.葛藤のファンタジー(葛藤処理の自己検討)
10.T-Pリーダーシップ
(自己のリーダーシップ・スタイルの検討)
11.ミップ・ウォー――問題解決の実習(集団作業)
12.的あて(集団作業)
13.ブロック・モデル(集団作業)
14.E.I.社(集団作業)
15.選択を迫られての自己発見(自己検討)
16.価値観と行動(自己検討)
17.一方通行・両面通行のコミュニケーション
18.聴く(対人コミュニケーション)
19.たずね・こたえ・観察する(対人コミュニケーション)
20.PO PO PO――グループ討議と観察
21.協力ゲーム――無言の集団作業
コンセンサスを求めての実習
22.「12人の怒れる男」
23.「NASA」
24.青年の人生目標――附・休日の過し方
25.スリー・テン――誰が生き残るべきか
26.若い女性と水夫
27.オブジェづくり――基準を設けての創作
(グループ間とグループの問題)
28.課題別チーム実習(組織・部門間の問題)
29.人生設計A
30.人生設計B
31.人生設計C
無言動作(Non―verbal exercise)について
32.無言動作の実習――目かくし探検
―実 習―
Section C
A.記入用紙について
1.記入用紙の性格と目的
2.記入用紙を小グループで使用する際の留意事項
―記入用紙―
B.記入用紙例
1.自己認知尺度
2.あなたはご自分を知っていますか
3.個人に対するフィードバック
4.グループ内での私の行動
5.グループの中での自分の参加、観察能力のチェック・リスト
6.ふりかえり(グループ内での自由さ、聴き合い、投入度)
7.ふりかえり(自由な行動、興味、貢献)
8.ふりかえり(他者の自分への理解、自分の他者理解、雰囲気)
9.ふりかえり(発言の自由さ、セッションの魅力度)
10.ふりかえり(セッションの満足度、相互援助)
11.ふりかえり(討議参加度、聴き合い、満足度)
12.ふりかえり(グループの課題達成、コミュニケーション)
13.グループ内の影響関係を知る資料(リーダーシップ)
14.チームの効果性検討表
15.この研修のふりかえり
(参加者の記入自由度を広くとるように配慮した例)
16.この研修のふりかえり
(設問項目が主催者の意図に応じた絞り方をした例)
Section D
―小講義資料―
1.体験学習の過程
2.学習の循環過程――学習スタイルのインベントリーと関係して
3.自己概念と受容――自己成長への手がかり
4.心の四つの窓――対人関係の中での自己理解への手がかり
5.社会的対人相互作用の循環過程――グループの中での自己理解と
効果的メンバーであることへの手がかり
6.効果的コミュニケーションの5つの要素
7.創造的対話――対人間コミュニケーションについて
Ⅰ 創造的対話について
Ⅱ 対話的コミュニケーションに必要な基本的態度
Ⅲ 対話的コミュニケーションにおける諸要素
1.たずねる
2.きく
3.こたえる
8.グループ・プロセス
9.相互援助関係のはたらき――フィードバック
10.葛藤について
11.リーダーシップ
12.コンセンサスということについて
13.管理者と管理者
14.個人・グル―プ・組織
― 第二巻 ―
第二巻では、組織開発(O.D.)に対する考え方のまとめと、体験学習による種々のアプロー
チとその実習、および新しく開発した実習を公開します。体験学習による種々のアプローチと
実習では、組織開発(O.D.)の有効な手段となる4つのテーマをとり上げ、実践豊かな執筆陣
が職場あるいはグループに適用しているノウハウを提供します。各テーマごとに、理論概要、
デザイン、手順の概要、各セッションのねらい、使用材料等わかりやすく、すぐに活用できるよ
うに編集しております。
目 次
Section A
Ⅰ.教授・学習の相互作用
Ⅱ.体験学習における事務局のあり方
Ⅲ.O.D.談義
Ⅳ.コンサルテーションとは何か
Ⅴ.チーム作り
―概 説―
Section B
―問題解決ミーティング―
序説
33.問題解決プレミーティング Ⅰ
34.問題解決プレミーティング Ⅱ…(実習「ブレインストーミング」)
35.問題解決ミーティング Ⅰ…問題領域の設定
36.問題解決ミーティング Ⅱ…現状の確認
37.問題解決ミーティング Ⅲ…問題点の明確化
38.問題解決ミーティング Ⅳ…変革目標の設定
39.問題解決ミーティング Ⅴ…原因の診断と分析
40.問題解決ミーティング Ⅵ…解決策の提案
41.問題解決ミーティング Ⅶ…解決策の検討
42.問題解決ミーティング Ⅷ…解決策の決定
43.問題解決ミーティング Ⅸ…活動段階の立案
44.問題解決ミーティング Ⅹ…効果性評価のための計画
45.問題解決ポスト・ミーティング
46.診断と介入(コンサルテーション実習)
小講義資料
1.問題解決の前提となる考え方
2.問題解決ミーティングの流れ(図解)
3.問題解決の10段階
4.「力の場の分析」理解のために
5.診断と介入
Section C
―トランザクショナル・アナリシス―
序説
47.ストロークとは
48.私のストロークのくせに気づく
49.自我状態PACの区別(1)(2)
50.自我状態PACの区別(3)(無言動作)
51.自我状態の区別を明確にする
52.自分の自我状態をさぐる(投射、心の動きの検討)
53.やりとりの分析の練習
54.やりとりの体験学習
小講義資料
1.トランザクショナル・アナリシス
2.TAの基礎概念の一つとしてのストローク
3.TAの基礎概念の一つとしての自我状態
4.やりとり分析とは
Section D
―ロール・プレイング―
序説
55.聴かない……………………………ロール・プレイングⅠ
56.スキー場選定………………………ロール・プレイングⅡ
57.バス当番……………………………ロール・プレイングⅢ
58.パーティでの会話…………………ロール・プレイングⅣ
59.Aさんの悩み………………………ロール・プレイングⅤ
Section E
序説
60.あれかこれかの選択
61.意見プリズム
62.他の道はないのか
63.私のしたい20のことがら
64.私の旗じるし
65.好きな人・好きな場所
―価値明確化の実習―
Section F
66.はなぶさフィギュア―ズ
67.形なるまで
68.組織構造とコミュニケーション・パターン
69.教え・教えられる
70.ポーカー・ピョン虫
71.108便
―実 習―
Section G
―小講義資料―
グループと組織における感情の問題
組織変革のために
我々はリーダーシップについて何を知っているか
― 第三巻 ―
第三巻では、体験学習に関するまとめと、より効果的な学習への素材(実習)を提供します。
各々のセクションごとに序説を加え、どのような考えで個々の実習をとらえ展開していったらよい
かについてまとめてあります。実践豊かな執筆陣が現代の環境に即したノウハウを、わかりやす
く、効果的に活用できるように編集しております。
目 次
Section A
C.O.D.を使用するにあたって、今、一度――
●C,O.D.の使われ方
●使う側の問題点
●トレーニングの論理性と必要な知識
●(附)幻の学校
Section B
(マイクロ・ラブ序説)
72.マイクロ・ラブA
73.マイクロ・ラブB
74.マイクロ・ラブC
Section C
(コンセンサス序説)
75.危機からの脱出
76.砂漠で遭難した時にどうするか
77.学校教育で得たものは何か
78.日本の誇り
79.若い女性と水夫(Ⅱ)
80.わが社の問題点はどこにあるか
Section D
個人の気づき・対人関係の実習
(序説)
81.私とあなた
82.私のボックス
83.出会いの試み
84.アグリーメン島物語
85.ハナブサ・フィギュアーズ(Ⅱ)
86.私の不満
87.電話の対応
問題解決の実習
(序説)
88.バスは待ってくれない
89.10㎏の液体
90.販売会議
91.住宅問題
組織の問題の実習
(序説)
92.KKアート・デザイン
93.ピラミッド
―概 説―
―マイクロ・ラブ―
―コンセンサス実習―
―実 習―
Section E
(グループ・プロセス序説)
94.グループ・プロセス
(グループ・プロセス観察の指針)
95.MITのキット(MITについて)
96.集団規範
97.グループ成長のインベントリー
Section F
アイスブレーキング
(序説)
98.他己紹介
99.全員の名前
100.動作の足し算
101.50まで数えられるか
102.いい漢字
103.流れ星
104.三角形がいくつ
105.ドット
106.ピザパイ
107.四つの単語
108.絵による伝達競争
109.老女と貴婦人
110.星座
111.名画鑑賞
112.すてきな言葉
―グループ・プロセス―
―アイスブレーキングとクロージング―
クロージング
(序説)
113.スタッフへのフィード・バック
114.活人画
115.プレゼント・カード
116.ハウスビルディング
117.人生設計
118.自分への手紙
119.私が帰った時に
120.帰った時のために
121.現場に向って
122.輪を大きく小さく
123.静から動へ
124.ノンバーバル・クロージング
125.ファンタジー
126.感ずるままに
127.皆で握手
― 第四巻 ―
第四巻では、フィードバックに対するまとめと、より効果的なフィードバックを行うための実習
をセクションBに整理しました。セクションCには、新しく開発した実習をのせましたので活用して
みてください。セクションDには、トレーニングをより深く理解していただくために、教育・研修で使
われている専門用語をわかりやすく解説したトレーニングジャーゴン(語彙集)を掲載しました。
より効果的なトレーニングのために、ご活用ください。
目 次
Section A
●ともにあること
●Johariの窓
―概 説―
Section E
(個人の気づき・対人関係の実習)
135.私の対人地図
136.私の感じとみんなの感じ
137.価値観認知(附:日本の青年)
―グループ・プロセス―
(グループの実習)
138.朝刊にまにあわせろ
Section B
序 説
128.フィードバックのルールづくり
―フィードバック実習―
139.おもしろ村
140.ハナブサ・フィギュアーズ(Ⅱ)
141.タングラム
129.フィードバック・サークル
142.富士山噴火
130.フリップ・カード
131.こう見る、見られている
132.7つの問い
133.ベースボール
134.自転車
143.ニューライフ商事
(対グループ・組織の実習)
144.組織の鏡
145.的あて(Ⅱ)
146.五目並べ
―トレーニングジャーゴン集―(207項目の専門用語を解説)
Section D
アイス・ブレーキング
ice breaking
文字通り「固い氷塊を壊す」ことで、トレーニングを始めるにあたって、
参加者、トレーナー、および、その間にある固い雰囲気をほぐし、自由
に自分から学ぼうとする規範、または、そのような規範をつくりやすく
するための導入のことである。
それは、参加者・トレーナーの不安や緊張を生産的な状況に向けようと
するもので、不安に直面するのを避けるために使われるのではなく、脅
威がより少ない環境を提供しようとするものである。
*VOL.Ⅰ 実習1.2.4.5.6.7.8. *VOL.Ⅱ 287~292頁 実習98~112.
援助関係
helping relationship
ロジャース(Carl Rogers, 1902~)などの来談者中心療法から引きださ
された言葉である。
トレーニングにおいて、ファシリテーターは、学習者がさまざまな事柄
に気づき、自己変革をとげていくのを助けていく役割を担っている。特
に体験学習(ラボラトリー方式)を中心とした教育においては、ファシ
リテーターは、学習者に何かを教え導くのではなく、学習者の学習をあ
らゆる方向から援助していかねばならない。そこでは、いつも学習者が
その中心となる。その基本的な教育関係を援助関係という。力や権力
をもとにした関係とは区別される。
― 第五巻 ―
第五巻では、実際にトレーニングを実施するファシリテーターが考慮すべき、留意すべきいく
つかのポイントをあげるとともに、ヒントとなると思われるコメントの具体例をセクションBにのせまし
た。セクションCには、部門内および部門間の問題についての考察を深めるための組織実習を、
序説を整理してのせてみました。また、新たに開発した実習をセクションDに、そしてセクションE
には、参加者が気づきをより深めたり、体験したことを一般化しやすいように、小講義集を理解
しやすく編集してみました。
目 次
Section A
―私たちの考えていること―
●リーダーの問題とリーダーシップ
●個を生かす集団、集団を生かす個
●ラボラトリー教育におけるプログラミング
Section B
―ファシリテーターのために―
●ファシリテーターとは
●ふりかえりについて
●介入ということ
(フィードバック)
155.動物園
156.バック・フィードバック
157.私の私
(コミュニケーション)
158.聴く観る
159.私の聴き方
(問題解決)
160.ミップ・ウォー(Ⅱ)
161.アイドルを探せ
●実習のファシリテーターのコメント
162.不可解な絵
163.ラムセス博士の遺産
Section C
―組織実習―
序 説
147.トランプ企業体
Section E
148.ニューモデル航空機
149.ルラホ・ワールド
体験学習
プロセスについて
150.惑星ミネルバ
話す・聴く・観る
コミュニケーションプロセスとその阻害要因
Section D
―実 習―
―小講義資料―
人間関係とフィードバック
コミュニケーションをめぐって
●話し合いの深みの段階
(アイス・ブレーキング)
151.マッチング
●歪曲の弧
●プロクセミック・ゾーン(近づきの空間)
152.ストップウォッチ
チームはつくれる
(自分への気づき)
153.私の社会地図
154.星に託して
※実際にトレーニングを指導される方々の便宜をはかるために、実習に必要な資料はそのまま複写して使用できるように用意されています。