第 3 回浦安市男女共同参画推進会議議事録 1.開催日時 平成 24 年 12 月 7 日(金)午後 6 時~午後 7 時 30 分 2.開催場所 浦安市民プラザ Wave101 市民サロン 5 3.出 席 者 (委員) 上田会長、菅宮委員、大宮山委員、細川委員、石川委員、塚越委員、玉井委員、 服部委員、渡邉委員、大塚委員、宮川委員、土井委員、吉原委員 (以上、敬称略) (事務局) 市長公室参事、企画政策課長、企画政策課主幹、人権・男女共同参画係長、 人権・男女共同参画係主任主事 4.議 題 (1)意見交換:「男女共同参画ニュースうらやす P-Life(防災)」(以下、「P-Life」 )につい て② (2)その他:事務連絡等 5.議事の概要 (1)第 2 回から引き続き、「男女共同参画ニュースうらやす P-Life(防災)」の掲載内容につ いて意見交換を行った。 (2)第 4 回会議の開催は、平成 25 年 1 月 11 日(金)と決定した。 6.会議経過 会 長:今回が 3 回目ということで、今日から本格的な議論のスタートとなる。男女共 同参画をテーマとする際には、本来であれば生活の中での自分というところか ら立ち上がって、その中に男女があるというのがあるべき形であると思う。し かし、議論の時間も限られているため、テーマを男女共同参画の視点に絞って 問題提起できればと思う。なお、広報物の出来上がりというものがある程度イ メージできた方が議論しやすいと思うので、資料として「P-Life」のレイアウ ト案を用意した。それでは事務局から資料の説明をお願いしたい。 事務局:第 8 期推進会議の前半では、防災をテーマに男女共同参画の視点を交えた防災 情報と男女共同参画について気づいてもらうことを目的に、3 月に「P-Life」を発 行する予定である。冊子のイメージはカラー刷りで 8 ページになる。これを作 1 成するにあたってご意見をいただきたいと思っている。第 1 回では上田会長か ら男女共同参画について、第 2 回では細川委員に「近年の地震から何を学ぶか」 をテーマにお話しいただいた。細川委員の話をまとめたものが資料にある。男 女共同参画の視点からキーワードを拾っている。こういう点を踏まえて事務局 で考え直したのが資料の「P-Life」レイアウト案である。今後のスケジュールは、 1 月と 2 月に会議の開催を予定している。2 月の会議では出来上がりの一歩手前 のレイアウトをお見せできるかと思う。そこで再度ご意見をいただき、3 月に発 行する。レイアウトの一つひとつの項目は、あくまでも事務局の案なので、他 にもあればいろいろとご意見をいただきたい。 会 長:説明があった中で質問はあるか。あまり枠に当てはめると意見を出しづらくな る心配もあるが、男女共同参画の視点を頭に置きながら、自由にご意見をいた だきたい。 委 員:どうしたら女性に参画してもらえるのかとなっているが、自分の自治会ではど うしたら男性に参画してもらえるかが問題である。一概に女性が参画していな いと決めつけてしまうのはどうかなのか。 事務局:一般的なことを言っているので、それにとらわれずに考えてもらいたい。 委 員:震災後に男性の仕事量も増えたとあるが、そういう話があるのか。何で男性に 仕事が増えるのかが分からない。 会 長:保育園に預けられなくなって女性が仕事を休まざるをえなくなった話は聞いた ことがある。 委 員:浦安でも保育園が閉鎖したのか。 事務局:少しの間閉鎖した。 委 員:専門家のインタビューとあるが、それよりも浦安でいろいろな体験をした人が いるから、そういう人の話を載せると市民にも分かりやすいのではないか。 委 員:私の友達の話であるが、保育園は閉鎖にならなかったが、子どもが怖がって休 みたいと言いだしたらしい。その時に父親がいてもあまり役に立たないという ことで、母親がいいということになった。それで母親が休まざるをえなくなっ たということは聞いた。 委 員:掲載内容として、例えば「震災後、職場では男性ばかりに仕事量が増えた」と いうタイトルが入ってしまうと誤解を招くかもしれない。 委 員:これはあくまで例なので、案の内容についてはこだわらずに浦安ではどうであ ったご意見をいただきたい。 会 長:性別役割分業意識は硬い言葉であるが、家事などの責任が平時どうなっている のか、震災後にそれがどうなったかなどの事例があるかどうか。ここが男女共 同参画の視点で大事なところである。 委 員:この会議の中で意見をまとめ、それに基づいて誰かに取材をするのは時間的に 2 難しいので、委員が持っている話を羅列して練ればいいのではないか。その後 に男女共同参画に合うかどうかということである。あと帰宅困難の話であるが、 今は帰ってくるなということになっている。この辺をどう浦安としてどう示唆 していくのかという問題もある。 委 員:災害での反省を出して、地域でできることを検討することだと思う。 会 長:そのとおりである。委員の方々それぞれがいろいろと経験しておられると思う ので、それを男女共同参画の視点から考えようとしているところである。 委 員:一週間前に防災訓練をした。「安否確認リボン」を配ってその説明をした。その 後、リボンを付けた人はいるかと聞いたら、50 人中 5 人だけだった。あいさつ も震災直後は皆していたが、最近はしなくなってきた。その辺の意識も薄 れてきた。 委 員:入船西エステートでは「無事です」「救助を求めます」という札を扉に貼るよう になっている。3.11 の時にもほとんどの家で「無事です」の札が出ていた。こ の間の防災訓練の時も、それを出すとともに、高齢者などの支援が必要な人の ところに行って確認をしている。大きい地震があった時に、扉を開けて避難で きるように意識するとともに、このような札を貼るという、自分だけではなく て周りの人が探すということを認識してもらえれば意味があることだと思う。 こういうことは、「防災の心得」に入ってくるのではないか。 委 員:地域ネットワーク課で、震災の時にどうだったかを各自治会でまとめたものが あるが読んだことはあるか。 委 員:各自治会に 2,3 冊程度の配布なので、みんなのところには行き渡っていない。 委 員:市から情報が入ってこない。災害の時は自分で情報を取りに行けと言っている が、普段から何をやっているかという情報は自治会の役員のところには回って きても、それ以外のところには入ってこない。浦安市ではいろいろなところで、 いろいろなものをまとめているが、そういうものも伝わってこない。市内でど いうことが起きて、市民がどういう行動をしていたかが一番の基本ではないか。 そういう情報をできるだけ出してもらえるといいと思う。 委 員:先ほどの自治会でまとめたものを抜粋して、検討するのも一つの手だと思う。 委 員:一つ一つの項目をやるのではなくて、自分が思っていることを自由に言っても らうのがいいと思う。 委 員:前回の話を踏まえて、自治会のイベントに防災を絡めて行うようにしている。 餅つき大会も炊き出し訓練を兼ねて行った。 委 員:自分の団地でも「無事です」というステッカーを貼るようになっているが、防災 訓練では今まで 7 割くらいしか出ていなかったのが、去年は 100%出ていたらし い。意識は間違いなく上がったことは確かである。それと、団地で何か行う場 合、大体同じ顔ぶれとなる。ただその分コミュニケーションが濃くなっている 3 ので横の連携は割と取れる。また、誰が何をできるという情報を得ることがで きる。地域には多くの人材がいるので、そういう人を上手く活用するためにも コミュニケーションが大事である。 会 長:地域のイベントに防災を絡めると、様々な人に参加してもらえて多様な視点が 出てくるのではないか。 委 員:防災には女の視点は必要だと言い続けているが、本当のことを言うと男だ女だ と言うのがおかしい。男も女も関係なく一緒にやることが基本である。災害が 発生する時間帯によっても変わってくる。浦安市内で保育園が一時休みになっ た情報や、子どもが保育園休みたがって仕事を休んだ話などは、若い母親や、 これから親になる人に知ってもらう必要があると思う。市内で起きたことを全 部知ることは難しいが、より多くの人に知ってもらう冊子にしたい。 委 員:市内の小中学校は、3.11 以降、新学期が始まるまで休校になった。 委 員:グラウンドが液状化したことは知っていたが、休校になっていたことは知らな かった。 委 員:震災を機に仕事を辞めたりパートに替えたりした母親がいると思うが、そのよ うな数字はどうなっているのか。 委 員:女性消防団に入っているが、震災の時に土嚢詰めなどを男女関係なくやった。 いろいろと市民から電話があっても、3 分団しかないので「自分でやれることは やってください」としか言えなかったことが心苦しかった。やれることは自分 でやるということを何らかの形で書き入れて欲しい。 委 員:ボランティアが思うように動かなくて、市民から苦情があったりした。市民に 対する教育というか、ボランティアを受け入れる側の教育をしておかないと、 事が起きた時に大変になると思う。 委 員:阪神淡路の時に、学生ボランティアが避難所で被災者に「みなさんのトイレなの で、掃除を一緒にやってください」と呼びかけたら、「自分たちは被災者だ。ボ ランティアがやれ。 」と怒鳴りつけられたこともあった。 委 員:お客様の意識というのが日常からある。何かあるごとに行政に文句を言ったり、 行政がやることをそのまま受け入れるだけで自分から何かをおこそうとしない。 レイアウトの最後にある「これからのために一人ひとりができること」は、日 常からそういう意識がないと、非日常になった時にもお客さんになってしまう。 そこを啓発するためのものとして、冊子の頭のところに現実にあった話を衝撃 的な事件として入れると若い人たちも読むのではないか。 委 員:頭から「男女共同参画」とあると読まない。女性が被害者という視点ばっかり が出てくる。これをあまり全面に出さない方がいい。防災は、女も男も等しく 力を合わせないといけない。建て前を最初に持ってこないことが大事である。 市内で起こったことを一つずつ積み重ねて、それでみんなでどうするかを考え 4 ていくべきではないか。 委 員:災害には地震だけでなく水害もある。浦安の場合、台風などで高潮の被害を受 ける可能性も伝えることが大切である。デマの話であるが、震災の時に市原の コンビナートの火災について、浦安に来ていたボランティアの携帯にチェーン メールで「浦安に毒ガスがくるから逃げろ」というのが流れた。そのチェーン メールは信じるなと伝えたが、これを見たボランティアが帰ろうとした時に、 「どうぞ帰ってください」と言っていたら実際どうなっていたか。デマは恐ろし いしいということも入れておきたい。情報源の確認と、市としてメールを流し ていることもここには入れたい。 委 員:最初に流れる情報は、状況が混乱するため間違ったものがメディアからも流れ てくることがある。東京湾に津波警報なら分かるけれども大津波警報が出るの かと私も思った。海沿いの人に避難を呼びかけるのも間違いではない。先ほど の地震でも一番大きいところで、津波が 1 メートルと出ていたが、1 メートルと 思うことが一番危ない。アナウンサーは「場所によってはもっと高くなることも あります。」と言ってはいるが、ずっと 1 メートルと画面に出ている。あれを見 たら安心してしまう。1 メートルと言っていても 5 メートルくるところもある。 委 員:先ほどの地震の時にテレビで石巻の海岸沿いを映していた。あれだけの被害が あっても、津波の到達予定時刻に車が普通に行ったり来たりしていた。なかな か情報というか、そういった意識を徹底するのは難しいと思った。 委 員:慣れも怖い。今日のような地震がきても、震度 4 程度だから大丈夫だと判断し てしまう。 委 員:30 センチの津波でも人は太刀打ちできない。1 メートルの津波だと人は流され てしまう。 委 員:海水浴に行って、30 センチの波がきても全然問題ない。しかし、津波の 30 セン チは、はるか彼方まで海があって、その全部が鉄の板みたくなって押し寄せて くる。だから、30 センチの津波でも吹き飛ばされてしまう。30 センチの津波と いっても絶対に侮ってはいけない。それと湾が狭くなるほど津波は何倍も高く なる。情報を自己判断することは危ない。「1 メートル」などの出し方も、気象庁 ではいろいろと検討しているところである。 会 長:どういう人がデマに流されやすいのか、どういう状況だとデマに流されやすい のかを考えることも大事だと思う。自分自身の経験でいうと、先ほどのコンビ ナートの件も、お母さん仲間からメールがやってきた。子どもを出掛けさせる 際にかっぱを着させないといけないなどとアドバイスがついてきた。お母さん たちは良かれと思ってやっていて、それがばっと広がっていく。子どもは私が 守らなければと責任を負いつつ、少し孤立していると、デマに流されやすい状 況が出てくるのではないかと思う。 5 その他にも経験したことなどはあるか。 委 員:震災でそれぞれがいろいろなことを経験しているが、それらの対応が今はどう なっているのか、決まっていることを見れば分かるようになっていると安心で きる。そうすると、デマにも振り回されたり、パニックなったりすることも少 なくなるのでないか。具体的に今どうなっているのかが一番知りたいことであ ると思う。 委 員:携帯電話会社の安否確認の方法などをみんなが知って行えば、電話がつながら ないということもおさまる気がする。 委 員:若い世代の情報を得るツールが、ツイッターなどであったりして、逆に自治体 の回覧物は読まないといったこともある。せっかくこういう冊子を作るのであ れば、冒頭にリアルなものや結果的に今こうなったということを入れ、それは 中を見れば分かるような、そういう決まったことの保存版があると、どの世代 にも受け入れられるのではないか。 委 員:デジタルな情報を得るツールはたくさんあると思うが、それがいつも機能する とは限らない。そこで大事なのはアナログであり、地域にある学校というのが 機能するのだと思う。3.11 の時に、市役所の対策本部からの情報を紙に書いて 校門などに貼りだした。情報は自分で取りに行くということが非常に大事であ る。浦安市内であれば、そういった情報はどこの学校でも貼りだす方向で動き 始めるので、学校も頼りにしていただいていいのではないかと思う。 委 員:今日の地震で 3.11 のことを思い出した。こういう時にすぐに見るようなものが あるとよいと思った。 委 員:防災について学校や家庭での教育をどうしたらよいかを考えた方がいいと思っ ている。 会 長:今回いろいろとご意見をいただいたので、整理してまた次回ご意見をいただき たい。その中から、 「防災の心得」につなげていければと考えている。 事務局:次回の推進会議は 1 月 11 日(金)午後 6 時から、市民プラザで予定している。 以 上 6
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