第 1 回 和歌山県友ヶ島 みんなで島のゴミ拾い!

第1回
和歌山県友ヶ島
みんなで島のゴミ拾い!
活動報告書
目次
① 友ヶ島の略歴および友ヶ島における漂着ゴミの現状
2
② 活動概要
5
③ ゴミのレポートと危険ゴミについて
7
④ 地名ゴミについて
10
⑤ ゴミの処理について
13
⑥ 活動報告とワークショップ報告
14
⑦ 参加者感想集
17
⑧ 離島の海ごみ問題について
21
⑨ 反省点
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⑩ 運営団体
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①友ヶ島の略歴および友ヶ島における漂着ゴミの現状
・ 友ヶ島の略歴
友 ヶ 島 は 紀 淡 海 峡 に 緩 や か な 曲 線 を 描 い て 浮 か ぶ 神 島 、地 の 島 、沖 ノ 島 、虎 島
の 四 島 を 合 わ せ た 総 称 で 定 期 船 の 着 く 沖 ノ 島 の 最 高 峰 コ ウ ノ 巣 山 (120m )に は 1
等 三 角 点 が 埋 設 さ れ て い る 。 加 太 港 か ら の 高 速 船 で 約 20 分 、 沖 ノ 島 の 野 奈 浦 桟
橋 に 着 く と そ こ は も う 南 国 の 楽 園 で あ り 、少 し 前 ま で は 電 気 も 自 家 発 電 で ま か な
っていた自然のままの島である。
島の歴史として友ヶ島は江戸幕府の頃から大阪湾に出入りする船舶を監視するうえで重
要な位置にあり、紀州藩は嘉永 7 年(1854 年)に幕府の命により、加太に友ヶ島奉行を置き
友ヶ島に藩士を常住させた。
明治 21 年には島は陸軍の軍用地となり、国を守るために対岸の加太町深山に兵隊が住む
兵営が作られ、友ヶ島と加太町深山に砲台が築かれた。以来、この一帯は由良要塞地帯と
して、昭和 20 年 8 月に第 2 次世界大戦が終わるまで一般人は近づくことも禁止されていた。
島 内 に は 大 戦 中 の 施 設 も 多 く 残 さ れ 、6 カ 所 の 砲 台 跡 の ほ か 紀 伊 防 備 隊 の 海 軍
聴 音 所 、弾 薬 庫 、軍 馬 舎 、将 校 官 舎 、厠 な ど も 当 時 の 面 影 を 偲 ば せ て い る 。ま た 、
島 内 の 歩 道 は 大 部 分 が か つ て の 軍 用 道 路 で あ り 今 も 舗 装 さ れ て お ら ず 、風 情 あ る
道路で島内を巡ることが出来る。
昭和 24 年に瀬戸内海国立公園の一部となって以後は、全国的な観光地として開発が進め
られ、たくさんの人がマリンレジャーや自然観察、ハイキングに訪れている。
(和歌山市加太観光協会及び社団法人和歌山県観光連盟のHPより抜粋)
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・ 友ヶ島における漂着ゴミの現状
平成 19 年 4 月 30 日に北垂水にて清掃活動を実施したが、それに際し、平成 19 年 3 月 15
日、3 月 29 日の 2 日間を用いて事前に漂着ゴミに関する調査を行った。調査は徒歩による
目視観察を主とし、各箇所において現況写真の撮影を行った。調査箇所は(1)北垂水(2)
南垂水(3)野奈浦(4)熊崎の東海岸(5)池尻浜(6)孝助松海岸である。
その結果、島の南側に位置する南垂水、孝助松海岸では明らかに島の北側に位置する北
垂水、熊崎の東海岸、池尻浜に比べて漂着ゴミが少なく、海流、季節風、地形等様々な要
因が考えられる中、島の南側よりも北側により多くのゴミが漂着する傾向が強く見られた。
例外的に島の北側に位置し、高速艇乗り場の在る野奈浦での漂着ゴミは少なかったが、此
れは職員の方による清掃活動によるものと推測された。又、北垂水では流木等の自然物に
混じりあらゆるプラスチック製品やその破片が幾層にも堆積し、ゴミの量、種類とも他の
箇所を圧倒していた。
この 2 日間の漂着ゴミ調査において漂着ゴミの傾向以外にも友ヶ島の自然について幾つ
か確認できた。近年移入種の問題が国全体でクローズアップされているが、友ヶ島に移入
された種としてハナジカ、タイワンリスを共に数回目視確認した。又、繁殖したハナジカ
の食性によって低木や草本が貧しく、岩の多い山肌がむきだしになっている現状を確認し
た。更に、生態系の頂点に位置し、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種Ⅱ類に指定
されている貴重な猛禽類であるハヤブサ、同じく準絶滅危惧種に指定されている希少猛禽
類のミサゴも高頻度で確認され、友ヶ島の豊かな自然も垣間見る事が出来た。
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(1)北垂水
(2)南垂水
(4)野奈浦
(3)熊崎の東海岸
(5)池尻浜
(6)孝助松海岸
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②活動概要
日 時:平成 19 年 4 月 30 日(月・祝) 10:45∼16:30
※雨天中止
訪問先:和歌山県友ヶ島
目
的:海岸の漂着ゴミ拾い
集 合:友ヶ島乗船場 10 時 45 分
※南海加太線「加太駅」より徒歩 10 分
(11:00 発のフェリーに乗船、16:30 のフェリー乗船をもって解散)
持ち物:お弁当・軍手・防寒具・帽子・タオル・往復船運賃 3,600 円
主催団体・共催団体:
ゴミンゴ・ゴミ拾いネットワーク(特別非営利活動法人申請中)(主催)
ビーチクリーン土佐(共催)
参加者:31 名
ゴミンゴ・ゴミ拾いネットワーク
9名
ビーチクリーン土佐
6名
同志社国際高等学校サービス部
7名
ほか
9名
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行 程:10:17 加太駅出迎え
(参加者名簿記入依頼、フェリー代徴収、トイレ)
10:35 加太駅出発
10:50 加太港着。運賃回収、乗船
11:00 フェリー加太港発
11:15 フェリー友ヶ島着。
(集合、簡単な説明)
11:21 北垂水へ出発
11:31 北垂水到着
12:15 昼食休憩
(集合の指示、けが人発生のため対応、集合を 12:30 に変更)
12:34 開会式
(分別、危険ゴミ、諸注意等説明)
12:52 ゴミ拾い開始
14:30 ゴミ拾い終了
14:45 ワークショップ開始
15:20 ワークショップ終了
(集合写真撮影、撤収準備)
15:50 北垂水発
16:00 フェリー乗り場着
(レジンペレット説明、トイレ、乗船)
16:40 フェリー出発
(最終便のため遅れ)
16:55 加太港着
17:05 解散
(駅へ出発)
17:20 加太駅着
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③ゴミのレポートと危険ゴミについて
・ 今回の友ヶ島で多く見られたゴミ
*一般生活で消費するもの
ペットボトル・飲料ビン・食品の包装、容器、使い捨てのフォークやスプ
ーン、ビーチサンダル、日焼け止め、レジ袋、玩具や様々なボールなどが
あった。友が島を観光する人々が残していったと思われる。古いものも多
かった。
*商業・漁業関係のもの。
発泡スチロールの大きな箱状のものが非常に多かった。形状を保ったままのものも多かっ
たが、軽いため破損し、入り江に沿う垂直に近い林の 10mほど上まで風で吹き上がってし
まっているものもあった。木の根元周辺は破片に覆われているが、急斜面のため回収は困
難であった。
漁業の水揚げに使用されるプラスチック製のカゴ、釣具も多く見られた。釣具は針が付い
ているものも多く回収時に怪我をする恐れがあった。
・ 危険ゴミとその処理
一般生活で使われる、様々なスプレー缶、整
髪剤・制汗剤・殺虫剤などがあった。使用し
きっているものは穴を開けて処理できるが、
中身がまだ残っている場合は不用意に触ると
危険な場合もあり、さらに天候が良いときに
は太陽熱で容器内が高圧になっている可能性
もあるので処理が困難である。各自治体の処
理の仕様を確認して危険ゴミとして分別処理
を行う必要がある。
使い捨てライターは一歩進むごとに拾える
ほどであった。破損が激しく着火部分がない
もの、またガスが入ったままで使用可能であ
るものも多かった。店舗や企業名がプリント
されているものがあり、場所が特定でき近隣
のものであれば漂着元として推測できる。
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注射器や錠剤のシートも多数発見した。注射器の
針部分、座薬などは危険である。不衛生なので接
手を触れないように注意が必要である。
多様な電球も拾うことができた。ガラス製なので割れ
やすく、回収時に注意が必要である。
車やバイクなどの機械部分の潤滑剤に使用
するグリス容器やオイル缶は油性なのでこ
れも中身が入っていると可燃性なので、一
般ごみには出せない。使用しない人にとっ
ては拾ったときに何に使うものか分からな
いので、ゴミ拾い前に説明が必要なゴミで
ある。
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・ その他の問題ごみ
レジンペレット(詳細は⑥活動報告とワーク
ショップ報告を参照)
大量に落ちている非常に細かいゴミで、事前
に説明をしても軍手着用の手での回収には
苦労するのだが、小さいだけに動植物への悪
影響が大きくできれば回収したいゴミであ
る。
以上、どういった経緯で漂着したかは推測の域を出ないが、一般の生活から出るゴミにつ
いてはライフスタイルの見直しをすることによって少なからず解消できるのではないだろ
うか。
危険ゴミは可燃性のものが多く一般ゴミと一緒に燃やしてしまわないよう、各自治体に合
わせた処理・分別が必要である。友ヶ島のゴミを通して危険ゴミの問題の多さ、また近年
における「使い捨て商品」ゴミの増加を改めて痛感した。
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④地名ゴミについて
ライター
※地図上では赤色(▽)で表示する
(1) 大阪府泉南郡熊取町大久保中
(2) 大阪府東大阪市宝町
(3) 大阪府大阪市北区曽根崎新地
(4) 大阪府大阪市中央区宗右衛門町
(5) 長野県北安曇郡白馬村北城八方口
※地図上では表示せず
(6) 徳島県那賀町あるいは和歌山県那賀町(2005 年に合併、現紀の川市)
※地図上では緑色(▽)で表示する
(7) 奈良県斑鳩町あるいは兵庫県斑鳩町(1951 年に合併、現太子町)
※地図上では青色(▽)で表示する
(8) 奈良県橿原市縄手町
(9) 奈良県奈良市
※市外局番から奈良県奈良市のものと思われる。ただし、藺生、荻、小倉、小山戸、
上深川、甲岡、下深川、白石、相河、月ヶ瀬石打、月ヶ瀬尾山、月ヶ瀬嵩、月ヶ瀬
月瀬、月ヶ瀬長引、月ヶ瀬桃香野、友田、吐山、針、針ヶ別所、馬場、南之庄及び
来迎寺を除く。
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(10) 大阪府大東市
(11) 兵庫県家島町(2006 年に合併、現姫路市)
ゴルフボール
※地図上では黄色(▽)で表示する
① 大阪府堺市鶴田池
② 兵庫県淡路市津名
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中国語で書かれた殺虫剤
中国語のスナック菓子の袋
ハングルで書かれたペットボトル
大阪市内の店の釣り餌
ハングルが書かれたビニル
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⑤ゴミの処理について
全国のほとんどの離島でゴミの処理は懸案となっている。というのも、離島でゴミを処
理するには、島内で焼却処分するか、本土まで船を使ってゴミを輸送するしか手がないか
らである。しかし、前者の島内でのゴミの焼却処分は、自然環境に対するリスクが大きす
ぎるために現時点ではあまりに非現実的である。他方で、後者のゴミの輸送も、経済的な
コストがかかりすぎるために容易に実現するとは言えない。一般的にボランティア団体は
財政基盤が脆弱なので、ゴミ輸送のために輸送船を自ら手配するとなると、持続可能なボ
ランティアとしての活動を著しく逸脱するし、行政も大部分は他所からの漂着ゴミである
離島のゴミ処理にお金を割く余裕がないのが実情である。このような形で離島にゴミが溜
まっては再び海に戻り、また他の島に流れ着いたり大洋に流れ出たりするという悪循環が
繰り返されている。平成 19 年版環境白書において指摘されている通り、漂着ゴミの処分に
ついては、その財政支援を含めて検討する必要がある。
今回は和歌山市が瀬戸内海を巡回している国交省の環境清掃船に頼んでゴミの回収をし
てもらうことになっていたが、最終的には和歌山市が漁協などと協力しゴミを本土まで輸
送してくれたようだ。
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⑥活動報告とワークショップ報告
天候が4月末とは思えないほどの陽気で少し暑いくらいであり、長時間清掃していると
体調を崩しそうであった。
参加者を募っての活動は今回が初めてだったので、スタッフ四名が事前準備のために参
加者よりも一便早くフェリーに乗船した。ゴールデンウィークということや穏やかな陽気
のため、友ヶ島行きのフェリーの船内は観光客や釣り人でいっぱいであった。友ヶ島到着
後、船着場から清掃場所に移動する道で、友ヶ島に生息するタイワンリスが松ぼっくりを
食んだ痕やタイワンジカが葉を食べた木の痕跡を確認した。
清掃場所は、船着場から東に徒歩約 10 分のとこ
ろにある北垂水という小さな入り江であった。船
中から友ヶ島を臨むと他にも多くの小さな入り江
があり、遠くからでもそこがゴミのたまり場にな
っていることが容易に観察できた。しかし全ての
入り江は非常に急な斜面の下にあり、人間が容易
に降りていける場所は多くなかった。今回の活動
は観光客がバーベキューも楽しめるくらいの非常
に降りて行きやすい場所で、我々の活動中に一般
の方が立ち寄る場面も見られた。
目的地の北垂水に到着し、大量のゴミで覆われた海岸を目の当たりにした。水中や海面
にはゴミは浮いておらず、きれいな砂浜が波打ち際から内陸側に 1m ほど続き、そこから多
くのゴミが堆積していた。そのような諸条件を鑑
みると、普段はここに大きな波が打ち寄せること
は少なく、大きな波が打ち寄せた際に一斉にゴミ
が漂着するため、そのまま海岸に留まり放置され
るようになるのであろう。長期間放置されたゴミ
は踏んだ感触がふわふわで、かなりの量のゴミが
堆積している模様である。
実際に何が埋もれているのかがわからないので
足を踏み入れるのに恐怖を感じるほどであり、特
に一般の参加者の方々が拾う際に細心の注意を払ってもらう必要があった。危険ゴミの詳
しい説明をするために危険ゴミのサンプルを探したところ、先端が鋭利で危険なものとし
て釣り針や注射器を発見した。またゴミ拾いをした後に処理の段階で危険である使い捨て
ライターやガスボンベもすぐに発見することができた。
会場設営など準備も終了し、一般の参加者の方々が北垂水に集まったので、まず初めに
ゴミで覆われた海岸を見ながら各自持参のお弁当で食事をした。全員が食事を済ました後
に、開会式をする。その中で、ゴミの分別についての説明、危険ゴミについての説明、ワ
ークショップについての説明を行った。加えて、ゴミとして落ちているボールが非常に多
く最後の記念撮影のときに文字を作って利用しようと考え、ボールだけを別に分けて集め
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てほしいことを説明した。また、どこから流れてきて漂着したものかを調査するために、
地名が書いてあるゴミも集めてほしいことを説明した。最後にゴミ拾いをしながら今日の
宝物を一つ拾ってきてもらいお披露目会をすることを伝えた。
開会式が終わり、ゴミ拾いを開始するも、と
てつもない量のゴミにどこから手をつければ
いいのかわからない感じであった。通常のゴミ
拾いでは、ゴミを拾いながら歩くという感じだ
が、友ヶ島では一箇所にしゃがむときりがなく
て動けなくなったり、ゴミが多すぎて一つの袋
には入りきらなくなりゴミの収拾場所まで何
往復もすることになったりした。収拾場所に設
置したビンやペットボトルなどの分別ゴミを集めるための容器もあっという間に一杯にな
り何度も袋を付け替え、危険ゴミ置き場にも続々とゴミが集まった。参加者の方々は海岸
全体に広がり、黙々と拾い続ける方、友人と「これはなんだろう?」と言いながらゴミとに
らめっこしている方など、様々なゴミとの関わり方があるもののいずれもゴミに対する集
中力が見られた。
約 2 時間のゴミ拾いを終了後、休憩を挟みワークショップを催した。まずゴミを一つ一
つ見ながら、なぜこんなにたくさんのゴミが海岸にあるのかという考察を交え感想を参加
者に述べてもらった。ファシリテーターが前もって想定していたゴミについての問題を交
えつつワークショップを進め、参加者の方々も真剣に聞き入っていた。
ワークショップの中で危険ゴミの説明をし
た。車やバイクのベアリングなどの潤滑油とな
るグリスの入った蛇腹状のプラスチック容器
がとてもたくさん落ちていたので、海に与える
影響を伝えた。また大抵の海岸や河川で拾える
ように注射器が 10 本以上集まり、中には袋に
入っていて未使用と思われるものまであった。
その形状は 2 本を除き全て同じで、糖尿病治療
のインスリン注射によく用いられるものである。同じ形状のものが大量に拾えるというこ
とは、それが一般に広く流通しているためにゴミとなる量も増えるのではないかと推定で
きた。理由はどうあれ、釣り針や建築用の釘同様、ゴミとして放置されると非常に危険な
ものであり、日本の消費におけるゴミ問題を見直さなくてはならないと示唆する。
その後引き続き、宝物のお披露目会をした。参加者の方々は恥ずかしがるも、指名して
いくと照れながら人工物や自然のものなど様々な宝物を披露してくれた。おもちゃがとて
もたくさん落ちていたので、ぬいぐるみやプラスチック製の人形を集めてくれた人が多か
ったのが特徴的であった。自然物ではイカのサーフボード状の背骨や珍しいものではバフ
ンウニの骨格を拾った方もいた。何かわからないで拾ったものが何だったのかがわかると、
参加者の方々は一様に子どものような表情をして驚いたり喜んだり様々な表情をしていた。
主催者側がゴミについての考察を述べ、それに対して参加者側から意見や疑問などを発
言してもらうことができた。ゴミの詳しい現状を知り、またゴミからのメッセージが聞こ
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えるようになると、海岸にある無記名的なゴミが一つ一つ性格をもつゴミとして参加者の
前に立ち現れるようになると考えた。
最後に、スタッフの一部が拾ったボールとボ
ールに負けないくらい集まった色とりどりの
使い捨てライターで直系 1.5mほどの文字を
作っていて、全員でそれを囲んで記念撮影を行
った。
帰りのフェリーを待つ間に、レジンペレッ
トを大量に発見し、微小ではあるが非常に問題
があるゴミであるためワークショップを行っ
た。レジンペレットとは大きさ 3∼6mm のビーズ状のプラスチックのことで、さまざまなプ
ラスチック製品を作るために使用される中間材料の樹脂粒である。小さな粒だと溶かしや
すく添加物などを混ぜやすいことから、これに熱を加え、製品の用途に応じて溶かし、成
型加工する。
レジンペレットが日本で大きく取り上げられたのは 1990 年頃であり、世界各地の海岸の
ほか、日本では河川敷や湖岸、道路などでも見つかっている。海岸では高潮線沿いに細か
い漂流物に混じっていたり、海浜植物の根元にたまっていたりする。また、動物が捕食時
に餌と一緒に食べてしまい、消化されず胃袋にたまり死因になることもある問題ゴミであ
る。本来は製品の材料で、一般消費者への流通は多くはない。ゴミになる最も大きな原因
は、レジンペレットが非常に小さくて軽く作業の途中でこぼれて散らばりやすいことや価
格が安いことから露出散乱していることが挙げられる。(JEAN
資料より抜粋)
レジンペレットは知識がないと見過ごしてしまいがちなゴミだが、現状を知るとゴミの
拾い方や見方に変化が出てくる。これを機に参加者がゴミから見えてくる問題に対してさ
らに意識を向けてくれることを願っている。
人間も動物も気持ちよく過ごせるような友ヶ島に戻れますように。
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⑦参加者感想集
・ ゴミの中でも比較的軽くて島まで辿り着くまで漂着するものがたくさんある。でも、島
にまで辿り着けなくて川の底、湖の底、海の底に堆積しているゴミはいったいどれくら
いあるだろう。我々が簡単には見ることができない(おそらく大量の)ゴミに思いを馳せ
ると空恐ろしいが、まずはできるところから見えるところから始めよう、そう思った。
・ 今回参加して、ゴミの多さにショックと無力感を感じました。清掃場所までの、山道の
山の中にある大量の発砲スチロールにも、ただただ驚きで言葉になりませんでした。
海岸清掃は、まずどこから手をつけていいのか戸惑い、一歩も動かずして終わるくらい
のゴミの山でした。まるでフィリピンのスモーキーマウンテンのように。
ゴミを拾っていると小さな世界が見えてきます。ゴミの中に環境があり、人の営みが散
りばめられてます。土にも返らず私達に使われ留まってるゴミに申し訳なくなりました。
だから今回感じたのは、
「使わない」環境作りが大切だということ。
ペットボトルをリサイクルすればいいのではなく、使わない→ゴミを減らす。
自然に負荷をかけない生活が大切と改めて、学ばさせて頂きました。
・ 友ヶ島の壮大な自然の中にある大量の不自然なゴミを少しでも減らすことができたと
思っています。
危険なゴミも多く見受けられたため、見て見ぬ振りをすることはできません。
全体的に見ると微力だったかもしれませんが、確実に一つの浜はゴミ拾いをする前と大
きく変わりました。
行動していること自体にとても大きな意味があることを実感しました。
是非毎年参加したいと思っています。
・ とても片付けられない量に愕然としました…自然に帰らないものはもしリサイクル出
来るとしても作るべきではないと思います。 例え長く使えてもいつか結局ゴミになっ
てしまったり間違って流れたりします。 木を使い木を育てる計画を段階的に行えない
でしょうか?
・ 無人島にこれだけのゴミが漂着している分、それだけどこかからゴミが出ているという
ことで、同じ関西圏の住む私達の生活からも流れ着いているかもしれない。見えないと
ころにゴミを隠している気持ちになり、知ってしまった以上、今後もこの活動を続けて
行きたいと思う。
・ 友ヶ島の清掃活動に参加して一番に感じた事は、普段個人的に清掃活動を行っている淀
川の状況と非常に良く似ているという事であった。即ち、多種多様の大量のゴミが常に
何処かに存在し、一時的に限定された範囲をきれいにする事は出来ても根本的なゴミ問
題の解決にはならず、次々に新たなゴミが漂着している現状である。
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この事実を踏まえ、より多くの方達に先ずはゴミ問題の現状を知ってもらえるよう努力
すると共に単に清掃活動を強化するだけではなく、使い捨て等の生活態度を見直して家
庭ゴミの減少を目指す事こそが今後の重要な課題と感じた。
・ 物事は、何事によらず、体験してみないと分りませんが、島ゴミについては、そのこと
が特に顕著なように思います。たくさんの話を聞いたり写真を見ても、1 回の体験には
及びません。ゴミが重層になって浜辺を占領している様子は、現地で実際に見て拾い集
めることによって、とてもよく実感できました。参加して本当によかったと思います。
それと、メンバーの人たちが、とても楽しそうにやっているのが印象的でした。実際、
浜を綺麗にするのは気持がいいし、楽しければ続けられる。そう思いました。また参加
したいと思います。
・ 最初に驚いたのは山の斜面に敷き詰められたようなゴミです。
砂浜も砂が見えずに全てゴミで覆われているようでした。
軽いゴミほど浮いて、流され、飛ばされ、無人島なはずの友ヶ島がゴミで溢れていまし
た。
今、私ができることは、このゴミを拾うことだけでしたが、どこから来たゴミなのか考
えながらの今回の活動は、とても有意義でした。
一人でも多くの人がこの現状を知り、ゴミを拾うだけではなく、ゴミになる元を減らす
ことなど、できることを考える場(機会)が増えればと思いました。
・ 取っても取ってもゴミ…。あれだけの人数がいたのに全部取り切れなかったのが残念で
す。でも今回の企画がなかったらまだまだ溜まっていっていただろうし、でもそんな場
所はあちこちにあるんやろうなぁと思うとやりきれない気持ちになりました。日本中の
人がみんなで拾えば、(もしくは捨てなければ)一人の労力はちょっとでもキレイになる
のに…と思いました。
今回の企画、ただただ拾っていると気持ちもなえますが、ワークショップなど、自然と
触れ合える時間があったので楽しかったです◎楽しくゴミ拾い、というのが周りを巻き
込んで行けるポイントやなぁとも思いました。
あとあそこの浜もすごかったですけど、あたしが以前見た場所は島の端の方だったと思
うんですが、どうやって流れついたんやろう?!てくらい大きいゴミがゴロンゴロンし
てた気がします。あそこをもう1回見てみたいです。(見たくないですけど)
・ 私の感想は、見た目もすごく汚れていたのですが、何層にもなっているゴミの量でし
た。
あと、発泡スチロールの多さ。とても便利なものなので使ってしまうので、自然にも
どる何かに原料を変えれたらいいですね。それは他のものにも言えますが・・・。
山の斜面のゴミは私たちはどうにか出来ないことを伝えてほしいです。
植木ポットが大量に見つかりましたね。売れそうなくらいの量でいしたね。あれに種を
入れて販売?とか活用考えたいですね。いろいろ経費かさみますが・・・。
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あと、関係ないのですが日帰りの遊びを紹介した本にきれいな友が島が紹介されてまし
た♪
・ あんなに大量のゴミを見たことがなかったので衝撃を受けました。
「ひどいなぁ」と思いました。
現代の生活の進歩の結果がこれかぁ‥と思いました。
あそこに足を踏み入れる人が多くなればそれだけ今の生活について何か考える人が増
えるということなので、年に一回ではなく年に二∼三回でもいいのではないか?と思い
ます。
・ 拾っても拾ってもきりがなさそうな大量のゴミの前に立ち尽くす。
私たちがゴミ拾いをしても焼け石に水なのは誰の目にも明らかであり、
「自己満足」、
「無
駄な努力」という言葉が頭の中で渦巻いたが、ともかく来たからには拾わねばならない。
ハチドリのひとしずくの話を思い出し、気を奮い立たせて拾い始めた。
ただひたすら夢中でゴミを拾っているうちに、雑念は取り払われ、終了時刻が近付くに
つれ、ここもきれいにしてしまいたい、あそこもきれいにしてしまいたい、という思い
にかられ、必死に拾い集めた。
完全に拾い尽くせたわけではなく、また何日かすれば、今回のゴミ拾いの成果もわから
なくなるほど大量のゴミがまた漂着し、周囲を覆い尽くすであろう。
確かに自己満足かもしれない。しかし決して無駄な努力ではない。解決はしないかもし
れないが改善はしているのだから。来たときよりも美しくなったことが一目瞭然の海岸
を帰りの船から眺めつつ、そう確信した。
・ ゴミの量が多く、危険なゴミも多かったので、ゴミについて、改めていろいろと感じた
り考えさせられる、いい機会になった。
また、すこし遠い所に行く、船に乗る、ということで、そういう意味でも、参加する際
にモチベーションが上がった。
海を渡って流れているゴミに、明らかに、プラスチックゴミが多い、ということに驚い
た。
ゴミを捨てる人にも責任はあるけれど、絶対にゴミとして残り続けるものをつくる側や、
そういった商品を選んで買う側としても、責任はあるのだ、ということを感じた。
・ ボランティア団体の活動としては初めてのゴミ拾い。
綺麗な海に囲まれた島。
お天気にも恵まれ、海はキラキラ輝いていました。
でもそこには不釣合いのゴミの山。
こんなにも沢山のゴミがあるなんて凄く悔しい思いでいっぱいでした。
道端に落ちているゴミとは違って、ボール・医療器具・危険物・プランターなどのゴミ
が沢山散乱していました。こんなにも沢山の危険物が流れ着き、こんなにも沢山のゴミ
がこの海岸を埋め尽くすものなのかとショックを隠しきれませんでした。今回は1歳児
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の娘との参加でなかなか思うようには働けなかったけれど、今後を背負う子どもたちに
もこの現状を見て貰いたい、そして将来の子どもたちに少しでも綺麗な景色を、海を、
島を、緑を、見せてあげたいと強く願いながら1日を終えました。
子どもが小さいということと私自身が妊娠していたため、最後までの参加はできなく一
体どこまで綺麗になっているのかは分かりませんでしたが、後日また家族で友が島を訪
れたところ、まだポツポツとゴミはありましたが海岸にはゴミは無く海草が沢山たどり
着いていました。前よりは断然綺麗になっていたので少し安心しました。もっともっと
綺麗な島にして自然を喜ばせてあげたいな∼と思いました。
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⑧離島の海ごみ問題について
JEAN/クリーンアップ全国事務局
小島あずさ
JEAN では、1990 年から「国際海岸クリーンアップ(英語名略称 ICC)」という世界中で同
時期に、同じやり方で行なうごみ調査を日本で続けています。
ICC には、全国各地から、いろいろな団体・グループ・個人が参加されています。ダイバー
やサーファーなどの海がなくては成り立たないスポーツを楽しむ方はもちろんのこと、干
潟保護、ウミガメ愛護などの活動グループや、地域団体、学校、企業の有志などなど。
そんな多彩な顔ぶれに共通しているのは「ごみのないきれいな海辺にしたい」ということ。
本来の活動目的はばらばらでも、たったひとつの海を大事にしたい、自分にできる形で何
かしたい、という気持ちが共通なのですね。
緩やかなネットワークでつながる JEAN の仲間は、日本全国にいます。
そのおかげで、JEAN には現場からのナマの声や情報がたくさん届けられ、自分では行った
ことのない海辺の様子やごみの現状などを知ることができます。
離島の海ごみ問題がとくに深刻で、もう待ったなしの状態になっていることを知ったの
は 6、7 年前のことです。日本は島国で四方を海に囲まれていますが、なかなか日々の暮ら
しのなかで、海を意識することは難しく、その環境がどうなっているか関心を持つ人は少
ないでしょう。
山形の酒田市の沖合いに、飛島という小さな島があります。飛島には、渚百選にも選ば
れている海岸がありますが、ごみだらけで、苦情も絶えないとのこと。
しかし、清掃したくとも島では高齢化と過疎化が進み、とても島民だけでは対応できない
状況です。そのことを知った本土側で活動する NPO が、市や県に働きかけて、ともに飛島
クリーンアップを企画し、ボランティアを募って年に一度清掃にでかけています。
私も参加して、現状を見てきました。飛島の港は島の東側に位置し、西側は自然海岸が続
いていて集落はありません。島の中央部の小高い丘を越え、草の生い茂るなかを歩くこと
数百メートルでようやく海岸に到着します。海岸に向かう斜面には、初夏には美しい飛島
甘草の花が咲き、目の前の海は深い青に澄み渡っています。しかし、海岸には、生活用品
や漁網、漁具などのごみが堆く積もり、どこから手をつければいいのか困惑するような有
様です。
飛島に渡る船は、一日 1 往復、観光シーズンでも 2 往復です。飛島クリーンアップに参
加するボランティアは、港に集合して資料を受け取り、1 時間半船に揺られて島に向かいま
す。説明を受けたのち海岸まで移動してからクリーンアップです。午後の船で本土に戻る
ため、活動時間は限られています。
海岸近くまで車で行くことができないので、集めたごみは島の漁協の協力で船で搬出し、
島の港に集め、台船に積み替えて酒田港に運びます。しかし、天気が穏やかでないと漁船
を海岸近くに寄せるのがむずかしく、その場合は回収時間を少なくしてボランティアがバ
ケツリレーのようにしてゴミ袋を道路のところまで運びます。
さらに、飛島には、大量の漁網やロープが漂着しており、砂に埋もれたり、流木などほか
の漂着物と絡み合ったりしていて、前もって切っておかないと回収できません。しかし、
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経費が限られており、事前の切断作業はむずかしく、ボランティアたちは袋にいれやすい
ごみだけを拾うしかありません(それでも拾いきれないほどのごみがあるのですが)
ところ変わって、長崎県は、たくさんの島があるところですが、そのうちの一つ対馬で
は、大量の漂着ごみ問題に長年苦労されています。対馬には 6 つの町があり、いずれも海
に面しています。なかでも島の北側に位置する上対馬・上県の 2 町では、一年中強い風が吹
きつけることもあって、海岸に大量のごみが漂着します。陸路からは道がなく、船でなけ
れば行かれない浜で目にした光景は忘れられないものでした。
見渡す限りごみごみごみ。そのほとんどが色とりどりのプラスチック製で、海岸の砂が
見えないほど堆積し、歩くと足元がふかふかしました。漁協や役場で伺ったところでは、
その前の海が漁場でもあることから、浜自体を人が利用はしていないが年に 1 度は漁協の
組合員が、船を使って掃除に行っているとのこと。私が訪れたときは、海岸清掃からわず
か 2 ヶ月でしたが、たったふた月前に掃除をしたとは信じられないほどの漂着量でした。
飛島にも対馬にも、海岸で回収したごみを処理できる施設はありません。
島民の生活から生じるごみを処理するための焼却施設は、対馬にはあるのですが、量が莫
大で、塩分や水分がついているうえに、汚れていて、いろいろなものが混在している海の
ごみはとても質が悪く、炉をいためてしまうので処理できないのです。集めたごみは、船
で島外の処理施設まで運ばなくてはならず、たくさんの費用がかかります。
今の法律では、ごみについては自治体が責任をもつことになっており、遠く離れたとこ
ろから流れ着いたごみであっても、回収した場所の市町村が費用も負担しなくてはなりま
せん。過疎化が進み、税収が少ないうえに、医療や交通路整備などの社会的課題を数多く
抱える離島にとっては、海のごみだけが問題ではありません。
そんな現実の一方で、漁業や観光が島の大切な産業となっている場合も多く、ごみによ
るダメージは大きな問題です。せっかく観光に来たのにごみだらけの海岸でがっかりした
とか、こんなにごみがある島の近くで獲れた魚介は安全なのか、などの声が数多く寄せら
れ、対応に苦慮していると伺いました。
海のごみは回収に人手がいり、処理の費用がかかります。離島の場合は人手不足、処理
場がなく搬出費用がかかるという悪条件が加わるために、
「なんとかしたいけれど、島民の
力だけでは対応しきれない」という本音を何度聞いたことでしょう。
友が島にも 6 年ほど前に行き、大量の漂着に驚きましたが、瀬戸内の島々の数を思うと
友が島と同じような場所がどれほどあるのだろうかと気が遠くなりそうです。
住人や、観光などで島を訪れる人がいれば、ごみの現実を目にして問題意識をもったり、
なんとかしなくちゃとの行動が生まれる可能性があります。
しかし無人島だったら?人が住む島でさえ、海水浴場や港などの、人の利用があるところ
から優先してクリーンアップするしかなく、手をつけられない浜はたくさんあります。
ごみが海辺にあっても、それを気にする人がいなければいいのでしょうか?
天候が荒れれば、浜にあるごみの一部はまた海へと流れ出すでしょうし、紫外線や波浪の
影響で劣化し、どんどん細かい破片になっていくでしょう。どんなに小さくなっても、石
油から作られたプラスチックは自然には戻りません。
海で暮らす生き物たちの体にからまったり、誤食されたりすることもあるでしょう。
今目に見えているごみだけでも、拾ったり、処理するのは簡単ではありません。しかし、
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みえにくくなればなるほど、問題は複雑になるうえに、人には気づかれにくくなります。
このままプラスチックによる海洋汚染がじわじわと進み、近い将来誰の目にも明らかな
ほど深刻になってからでは遅いと思います。
わたしたちが、友が島や二色浜や湘南海岸でビーチクリーンアップに汗している同じ時
に、あらたなごみがどんどん生まれています。
今すでに海岸にあるごみは、できる限り拾うのと同時に、ごみを出さない暮らしを広めて
いきたいものです。
山形県酒田市飛鳥でのゴミ拾いの様子
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⑧反省点
(1)次回必ず改善しなければならないこと
※イベントより前にしておかなければならないこと
・ ゴミ処理について和歌山市役所と友ヶ島事務所とゴミンゴの間でのルール化
・ 事前に参加者名簿を作成しておく――集合時の出欠確認の時間短縮。
・ 準備期間を長くする――最低1ヶ月間の PR 期間を設ける。
・ チラシの内容を詳細にする――現状に関する報告など。
・ 救急セットを準備する――中身は要検討。
・ 友ヶ島及び和歌山市周辺の地図を購入し、救急病院などの場所を確認する
・ 服装を徹底する――帽子を忘れていた人や短いズボンのようなもので活動してい
る人に対して周知する。
・ 役割を細分化し責任の所在をはっきりさせる――会計班、医療班、記録班、運営班
など。
・ スタッフに反省会までを含めたスケジュールを伝える
※イベント当日にしなければならないこと
・ 島内での安全管理についての説明(危険ゴミも含む)を北垂水到着と同時にする。
・ 地面に腰を下ろしたり、膝を付かないように指示する。
・ 緊急事態に備えるために最低一台は車で行く。
・ 地名ゴミについてもう少し詳しく説明が必要である。――「長崎ちゃんぽん」など
の商品名は地名ゴミではない。
(2)次回までの検討課題
・ 開催時期について――GW は観光客が多いために友ヶ島からの最終便はほぼ満員で
あった。このまま友ヶ島での活動が軌道に乗って参加人数が増えると帰りの船に乗
れなくなる可能性がある。極端に多くなれば臨時便を出してくれることもありうる
が、中途半端な人数だと先方も対応しづらいと考える。GW 以外であれば観光客の数
も少ないのではないか。
・ 開催回数について――雨天の場合どうするか。年一回だと雨天中止の場合、次回が
翌年になってしまい開催間隔が開いてしまう。雨天順延にするか年二回にするか、
など。
・ 中止時の判断――ネット環境にない人に対してどのような形で知らせるか。
・ 子どもの参加について――参加を制限するなら何歳から参加可能か。
・ 遅刻者について
・ 友ヶ島を周ってみたいという人にどう対応するか
② よかったこと
・ 天候
・ おおまかなタイムスケジュールは予定通り遂行でき、配分もよかった
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⑩運営団体略歴
名称
NPO 法人
ゴミンゴ・ゴミ拾いネットワーク
代表 近藤 潤
URL
http://www.gomingo.jp
Mail Address
沿革
[email protected]
2004 年 12 月
前身である任意団体ゴミンゴ☆石川として活動開始
毎月第 4 土曜日に大和川水系石川でゴミ拾いを開始し現在も続く
2006 年 12 月 任意団体ゴミンゴ☆猪名川を立ち上げ活動開始
毎月第 1 日曜日に猪名川でゴミ拾いを開始し現在も続く
2007 年 1 月
ゴミ拾い団体ビーチクリーン土佐と出会い協力関係を築く
2007 年 4 月
任意団体ゴミンゴ☆藻川を NPO 法人まいどいんあまがさき・自然と文
化の森協会と共に立ち上げ活動開始
毎月第3水曜日に藻川でゴミ拾いを開始し現在も続く
2007 年 5 月
NPO 法人に認められる
名称
ビーチクリーン
代表
梅田
URL
アキ
土佐
大阪市在住
http://blog.zaq.ne.jp/bctosa/
Mail Address
NGO団体
[email protected]
JEAN
クリーンアップ全国事務局
URL
http://www.jean.jp/
沿革
2004 年 6 月
代表梅田アキが高知県でゴミ拾いを始めたのをきっかけに、その後須
磨海岸や大阪市内の市街地などのゴミ拾いに参加
NGO団体JEANクリーンアップ全国事務局の会員になる
2005 年 3 月
拾ったゴミについてワークショップを行い、拾うだけでなく何が問題
であるかを考えるゴミ拾い活動を開始
現在共に活動する有志 5 名と出会い、任意団体として活動開始
大阪での活動を貝塚市の二色浜で開始
隔月に 1 度のペースで現在も活動
2006 年 5 月
高知県の活動を年 2 回定期的に実施、現在も続く
2006 年 11 月 ゴミの知識を増やしてワークショップの内容を充実させるために、環
境省環境教育指導者育成事業の環境教育リーダー研修基礎講座に参
加、修了
2007 年 1 月 ゴミンゴ・ゴミ拾いネットワークに出会い、協力関係をもち、活動の
幅を広げる
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