平成23年第3回東大和市議会定例会(9月13日) [772KB pdfファイル]

平成23年第3回東大和市議会定例会会議録第25号
平成23年9月13日(火曜日)
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出 席 議 員 (21名)
1番
森
田
真
一
君
2番
西
川
洋
一
君
3番
尾
崎
利
一
君
4番
実
川
圭
子
君
5番
関
野
杜
成
君
6番
和
地
仁
美
君
7番
大
后
治
雄
君
8番
二
宮
由
子
君
9番
中
村
庄 一 郎
君
10番
根
岸
聡
彦
君
11番
押
本
修
君
12番
蜂 須 賀
千
雅
君
13番
関
田
正
民
君
14番
関
田
貢
君
15番
森
田
憲
二
君
16番
尾
崎
信
夫
君
17番
東
口
正
美
君
18番
中
間
建
二
君
20番
佐
竹
康
彦
君
21番
床
鍋
義
博
君
22番
中
野
志 乃 夫
君
一
君
欠 席 議 員 (1名)
19番
御 殿 谷
彦
議会事務局職員 (5名)
事 務 局
長
石 川 和 男 君
事 務 局 次 長
長 島 孝 夫 君
議 事 係
長
下 村 和 郎 君
主
事
新 五 利 恵 君
主
事
指 田 弘 安 君
出席説明員 (26名)
市
長
尾 崎 保 夫 君
企画財政部長
浅 見 敏 一 君
総 務 部
長
北 田 和 雄 君
市 民 部
長
榎 本
子ども生活部長
阿 部 晴 彦 君
福 祉 部
長
吉 沢 寿 子 君
建設環境部長
並 木 俊 則 君
建設環境部参事
乙 幡 修 爾 君
学校教育部長
小 島 昇 公 君
学校教育部参事
今 城
社会教育部長
小 俣
企 画 課
長
原 島 真 二 君
財 政 課
長
関 田 新 一 君
総務管財課長
町 田 誠 二 君
防災安全課長
西 永 宣 昭 君
課 税 課
鈴 木 俊 雄 君
学 君
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長
豊 君
徹 君
市民生活課長
関 田 実千代 君
都市計画課長
内 藤 峰 雄 君
土 木 課
木 村 哲 夫 君
建 築 課
長
堂 垣 隆 志 君
下 水 道 課 長
原
建 設 環 境 部
副
参
事
松 本 幹 男 君
学校教育課長
田 代 雄 己 君
給 食 課
長
梶 川 義 夫 君
社会教育課長
佐 伯 芳 幸 君
中央公民館長
乙 幡 正 喜 君
長
與四雄 君
議事日程
第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程第1
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午前10時19分 開議
○議長(尾崎信夫君) ただいまから本日の会議を開きます。
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○議長(尾崎信夫君) 昨日、議会運営委員会が開催されましたので、ここで議会運営委員会委員長、森田憲二
議員の報告を求めます。
〔議会運営委員会委員長 森 田 憲 二 君 登壇〕
○15番(森田憲二君) おはようございます。御迷惑をかけてますけど、ひとつ御協力のほど、よろしくお願
い申し上げたいと思います。
昨日、議会運営委員会が開催されました。内容の御説明を申し上げます。
追加議案が提出されました。内訳としまして、報告案件3件、議決案件、第54号議案が提出されました。最
終日に追加議案として審議をお願いしたいということであります。
なお追加議案の送付は16日になっております。改めて御案内をしたいと思いますけど、16日であります。
以上で議会運営委員会の報告を終わります。議長において、よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げま
す。
〔議会運営委員会委員長 森 田 憲 二 君 降壇〕
○議長(尾崎信夫君) 以上で、議会運営委員会委員長の報告を終了いたします。
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日程第1 一般質問
○議長(尾崎信夫君) 日程第1 一般質問を行います。
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◇ 森 田 真 一 君
○議長(尾崎信夫君) 昨日に引き続き、1番、森田真一議員の一般質問を行います。
○1番(森田真一君) おはようございます。
それでは、昨日の続きをさせていただきます。
昨日は大項目6、高齢者の歩道等の安全確保についての各①から⑤までの項目について御回答をいただきま
した。
再質問をさせていただきます。
まず小項目の①けやき通りの歩道の改善の件ですが、これは昨日の御回答でも、とりわけ破損のひどいとこ
ろから順に手当てをしていただけるというお話をいただいていると思いますので、よろしくお願いします。
それから小項目の②新堀こども広場に面する用水北通りの歩道、スーパーおおたさんの前になりますが、こ
ちらなかなか用地確保等難しいと、費用も含めてということだと思うんですが─という御回答であったか
と思います。ここについては、この質問の中でも申しましたけれども、車いすがやっと1台通れるかどうかと
いうほどの幅であります。私も観察をしていまして、小学校の角のところからと言ったらいいんですかね、こ
のこども広場のところの角からって言ったらいいんですかね、車いすが後ろ向きで、つまり車輪の大きいほう
からバックしながら乗り上げてスーパーおおたさんのほうまで入って、この1メートル幅ぐらいしかないとこ
ろを十数メートルぐらいになりますか、ずっと後ろ向きで入らなければいけないと。そうこうしているうちに
反対側のスーパーのほうからは自転車が来たり、歩行者が来たり、歩行者ともすれ違えないぐらいの狭いとこ
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ろですから非常に難儀をされると。中には車道のところを通っていかれる方もいるということで、ここはぜひ
改善していただきたいなというふうに思っています。
事前にちょっと教えていただいた話では、この用水北通りの歩道、全体を整備しないとなかなか難しいんだ
というような話も、ちょっと伺ったのかというふうに思うんですけども、ここでそんなに全部手を入れなくて
も、この1メーターの幅のところの児童公園のところに金網のフェンスが張ってあるんですが、これを1メー
トルぐらいセットバックしてもらえれば十分やり過ごせる。特にスーパーおおたさんの一番近いところにあり
ます公園の中に、端にと言ったらいいんでしょうかね、端のところにマンホールが何十センチか突き出た形に
なってるんですけど、これを後ろに下げて、尐しこの公園のところを拡幅していただいて、犬走りみたいにし
ていただければ、歩道を拡幅するということでなくても十分通行を安全に行うことができるんではないかとい
うふうに見えました。技術的にそういうことができるのかどうかということも含めて、ぜひ調査をしていただ
きたいというふうに思います。この部分については、長らくいろんな会派の方からも同様の要望が出ていたと
ころかと記憶しておりますので、そういった調査等もしていただけるかどうか改めてお伺いします。
それから小項目③ですが、これは水道緑地です。この水道緑地については、夏は草むらになっておりまして、
足元悪いだけではなくて、マナーの悪い方も中にはいますんで、びろうな話でありますが、犬のふんを始末し
ないで放置していってしまうというような感じで、大変環境が荒れているということで、御近所の皆さんから
も苦情が出ているところですので、草刈り等は時々やっていただいているようですが、率直に言って夏は草も
非常に伸びるの早いということもあって、住民の方からすると常時、非常に歩きにくい、環境の悪いところに
なっているということでありますので、ここもぜひ改善をしていただきたいというふうに思います。
それから小項目④の市内の郵便局の破損箇所の改善でありますが、これは御担当のほうからも連絡をとって
いただいたこともありまして、ここでは記載ありませんでしたけど、向原郵便局のところもその一つにしてた
んですが、早々に改善をしていただくことができました。本当にありがとうございました。もう一つ、ここで
名前で上げています清水郵便局についても、改善の対応を準備しているというようなことも、私もお話伺って
おりますので、市民生活向上させるためにも引き続きこういったことに、御相談にこたえていただければとい
うふうに思います。この郵便局は、一応民間といえば民間の施設ではあるんですけども、大勢の人が出入りす
るところ、劇場ですとか各種のスーパーですとか、こういった人の大勢集まるところというのは、これはバリ
アフリー新法なんかの中でも、特に整備をしていかなければいけないところなんだということもなっていると
ころでありますので、行政からも引き続き逐次こういう話が上がってきたときに働きかけをしていただければ
というふうに思います。
小項目⑤については、これは私のほうからも実は西武の本社のほうに申し入れの電話はしたんですけれども、
乗客の多い順に設置をしているんだという御回答で、この東京街道団地から久米川方面に向かうバス停につい
ては、乗客が尐ないので今のところは設置の予定はしていないんだというようなことを伺いました。正式な回
答というわけではないので、電話口の担当の話でありますので、これはどこまでそれをそのまま受けていいの
かということがあるんですけど、そういうお話をされていました。
この東京街道団地の北側の地域は、市の資料なんかにもよると高齢化率が50%近くに届いているという地域
でありますので、大変高齢者の方が、この久米川行きに乗って、そうですね、例えば昭和病院だとか、こうい
ったところなんかに通ったりするときにも頼りにしているところでありますので、その必要性というのは非常
に高いところなんですね。大体バスの間隔も10分ぐらいずつでは来るところでありますが、特にこうした夏場
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の暑いときですとか雤の降る日なんかは、この10分待たされる中で吹きさらしになるというのが、非常に困難
しておりますので、高齢化が特に進んでいる地域などは優先度を上げていただくと、単純に乗客の数で考えな
いように事業者なんかにも働きかけていただきたいというふうに思う次第であります。
そういう意味でいうとここのところでは、他の議員の同様の質問に対しても、事業者が直接つけることがま
ず第一だけれども、やろうと思えば道路管理者だってできるんだというようなお話もちょっとあったかという
ふうに思いますので、いずれにせよ、どちらがやるにしても早急に対応をお願いしたいというふうに思います
が、いかがでしょうか。
○建設環境部長(並木俊則君) それでは、質問のほうが1号線のところの歩道の関係と、ただいまのバス停の
上屋、いすということでございますので、その2点について説明をさしていただきたいと思います。
まず一つ目の1号線、用水北通りになりますが、そちらのほうの第三小学校周辺の歩道のことでございます
が、昨年も第三小学校の前の横断歩道の部分、こちらのほうの段差改良工事も行ったところでございます。今
後も現場の状況を確認しながら、できるところの交通安全対策あるいは歩道の改良については努めていきたい
というふうに思っております。
2点目の東京街道団地内南北のバス通り、そちらについてのバス停への上屋あるいはいすの設置でございま
すが、今後もバス事業者である西武バスのほうに、鋭意努力しまして設置のほうの要請をしていくと同時に、
いろいろな方策を考えてまいりたいというふうに考えございます。
以上でございます。
○1番(森田真一君) ありがとうございます。前向きな御回答をいただきました。特に⑤については、事業者
に設置の要請するとともに、他の方策も考えるということでありましたので、ぜひよろしくお願いしたいとい
うふうに思います。
この大項目の6、一通りお話し、再質問さしていただきましたけれども、⑤については利便性ということに
なるわけなんですけども、①から④の内容については、これは転倒して大けがするという内容の話でありまし
た。私も実はこの近隣に住んでいる70代の方々、主に女性の方々、ふだんは本当にお元気で活発に動かれてい
る方なんですが、半年ぐらいで次々、近隣で転倒して車いす生活になったり、家で引きこもったような生活に
なったりと、ふだん活発な方がこんなにちょっと転倒しただけで、本当に大変な療養生活を送ることになるん
だなということを痛感をしております。70代でそういう転倒、骨折ということになりますと、そのまま医療、
行政的に言えばですが、医療の面でも介護の面でも支えていかなければいけない、言いかえれば負担をしてい
かなければいけないということになりますので、そういったことから考えますと、予防という意味でも、こう
いったところにも力を入れていく必要があるんだというふうに、ぜひ力を入れていただきたいというふうに思
います。
以上でこの大項目の6については終わりにさせていただきますが、わずかながらお時間いただきまして、き
のう、ちょっと戻りますけども、言い忘れましたんで。きのう触れました。
学校のクラブ活動中の熱中症対策ということで、ぜひこのWBGT測定器、学校に一つは導入してほしいと
いう要望をさせていただきました。私きのうこの質問を、きのうの時点ですけど、きょうしますということを
私のツイッターに朝書き込みましたら、二、三分としないうちに若いお母さんからすぐ返信がありまして、直
接実はお会いしたことはなくて、あくまでもツイッター仲間みたいな感じなんですが、「わあそれ、もうぜひ
やってほしい」というふうにすぐ返ってくると。余りそういうこと今までなかったんですけど、若いお母さん、
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ちっちゃいお子さん、多分小学生ぐらいだったと思うんですけど、抱えているという方でありましたんで、そ
れぐらい若いお母さん方が、学校の運動中、クラブ活動中の熱中症対策、やっぱり進めてほしいんだというこ
と本当に痛感しましたんで、きのうちょっと国体の話なんかに絡めてやりましたけども、これから国体進めて
いく中で体育協会の皆さんなんかとも連絡を取り合う機会あると思いますので、市のスポーツ政策、前進させ
ていくという意味でも、体協の皆さんのお知恵なんかもかりながら、こういった対策、御一緒に進めていただ
ければというふうに思います。
以上、ちょっと前に戻らせていただきましたけれども、私の質問を終わらせていただきます。どうもありが
とうございました。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、森田真一議員の一般質問は終了いたしました。
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◇ 関 野 杜 成 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、5番、関野杜成議員を指名いたします。
〔5 番 関 野 杜 成 君 登壇〕
○5番(関野杜成君) 5番、関野杜成です。通告に従い、一般質問を行います。
まず1番、河川についてです。
6月の議会後、その後はどのようになったか。
②として、空堀川を現状の予定で改修するとリトルリーグの練習場がなくなります。今後の対応をお聞かせ
ください。
③として、河川を身近に親しむための工夫はどのように考えているでしょうか。
④として、水源の確保をどのように考えてるかお伺いします。
大きな項目、2番として多摩湖についてです。
①多摩湖の現状の使い道をお伺いします。
②として、市の施策として多摩湖の利用の考えをお伺いいたします。
大きな項目、3番目です。発電についてです。
①としまして、多摩湖を利用した発電について何か考えがあるかお伺いします。
上水道を利用した発電についても、同じようにお伺いをいたします。
4番目、放射能汚染についてです。
①6月議会後どのような対策をとったか。
②ガイガーカウンターは東京都からや市独自での購入との話ですが、現在の台数、またこの市のほうで買っ
たガイガーカウンターの費用等を国などへの請求の考えについてをお伺いします。
3番目、今後の予定についてお伺いします。
大きな項目5番目、ごみ事業についてです。
①一般市民からの粗大ごみの受け付けが変更になりました。この変更になった理由や考え方をお伺いします。
②事業系のごみやごみ事業全体の考え方についてお伺いします。
③番、ごみ事業についての入札についてお伺いします。
この場での質問は以上です。再質については自席にて行わせていただきますので、よろしくお願いします。
〔5 番 関 野 杜 成 君 降壇〕
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〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) おはようございます。
初めに、河川の6月議会での要望についてでありますが、空堀川は東京都によりまして河川整備が進められ
ております。環境や景観に配慮した整備工事、また河川整備に伴います地域や市民の皆様からの意見、要望等
について、今後の整備工事に反映するよう東京都には伝えたところであります。
次に、空堀川改修に伴うリトルリーグの練習場への対応についてでありますが、第七小学校南側にあります
青尐年硬式野球練習場については、東京都と協議の上、平成10年12月から硬式野球専用の練習場として使用さ
せていただいているところであります。使用団体の利用実績を踏まえますと、硬式野球が練習できる場所の確
保は必要であるというふうに認識しております。今後の対応につきましては、教育委員会から説明をお願いい
たします。
次に、河川を身近に感じ親しむための工夫についてでありますが、空堀川の整備工事におきましては、緑化
のための樹木の植栽、また親水化のための緩傾斜護岸の採用や階段の設置など、環境や景観に配慮したものと
なっております。市では今後も自然に親しめるような川づくりにつきまして、東京都に要望してまいりたいと
考えております。
次に、水源の確保についてでありますが、東京都によりますと水源の確保についての対策等を検討している
が、抜本的な対策がない状況にあるとのことであります。引き続き関係各市や市民の方の意見も参考にしなが
ら、水源、水量の確保を検討していく考えであります。
次に、多摩湖の現状とその利用の考えについてでありますが、村山貯水池を管理しております東京都水道局
によりますと、貯水池は都民に清浄な水を常に安定して供給するための水道専用施設であることから、水源の
適切な管理が最重要であり、衛生管理上、湖面及び樹林を利用することはできないとしております。
次に、多摩湖や上水道を利用した発電についてでありますが、電力不足への対応のために、小規模であって
も発電の工夫をすることは意義のあることだと認識しております。多摩湖を利用した発電についてであります
が、多摩湖は東京都水道局が水道用施設として利用している施設であり、水の供給源は多摩川であります。羽
村取水堰等から取水し、導水管により東村山浄水場及び武蔵野市の境浄水場へ水を送っております。こうした
ことから、多摩湖の自然落差を利用しての水力発電は困難と考えております。また浄水場と配水池の落差を利
用した上水道による発電も行われているとの情報がありますので、発電可能な方法について研究していくこと
は大切なことであると考えております。
次に、放射能汚染について、6月議会後の対策でありますが、東日本大震災の直後に起きました東京電力福
島第一原子力発電所からの放射能拡散事故により、市内の小中学校などの公共施設においても、空間放射線量
と土壌中やプール水の放射性物質の測定を行い、その結果につきまして市のホームページに掲載しているとこ
ろであります。
次に、放射線測定器の現在の台数と国への費用などの請求についてでありますが、市では空間放射線量を測
定するため、東京都から簡易測定器を1台借用するとともに、小中学校などの公共施設等で継続的に放射線量
の測定を実施していくために小型放射線測定器を3台購入し、合計4台を活用しております。また放射能対策
につきまして、国の補助金等につきましては現在のところ措置されておりません。
次に、今後の予定についてでありますが、小中学校や保育園などの公共施設の空間放射線量の測定につきま
しては、今後も継続して測定し、定期的に公表していく予定としております。また土壌中の放射性物質などの
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調査につきましても、各市の動向を踏まえ検討していきたいと考えております。
次に、粗大ごみ受付方法の変更についてでありますが、本年6月から事業系一般廃棄物有料化の拡大及び粗
大ごみ排出方法の変更を行いました。これらの事務に伴い、事業所等への個別対応や小平・村山・大和衛生組
合へのごみの持ち込みに係る内容確認など新たな事務が加わりますことから、職員で対応していた電話受け付
けを委託による方法へ変更したものであります。
次に、ごみ事業全体の考えについてでありますが、本年6月からの事業系一般廃棄物有料化の拡大につきま
しては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の趣旨に基づき、事業者の方々へは自己処理もしくは手数料の御
負担をお願いしたものであります。またごみ処理事業の経費は、全体で年間約12億円となっております。この
ため特に市において収集及び中間処理を行っておりますペットボトルや、容器包装プラスチックなどの資源物
にあっては、生産者が分別収集等の費用負担を行うなどの役割分担の見直しが必要であると考えております。
次に、入札についてでありますが、ごみの収集運搬につきましては、市民の日常生活に直接影響するため、
適正かつ安定的に業務を遂行することが強く求められます。したがいまして円滑な業務運営に資するため、可
燃ごみや不燃ごみ等の収集運搬業務と同様に、粗大ごみ受付業務委託につきましても、収集運搬業務の委託先
へ随意契約しております。
以上です。ありがとうございました。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○議長(尾崎信夫君) 暫時休憩いたします。
午前10時46分 休憩
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午前10時47分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○学校教育部長(小島昇公君) それでは、青尐年硬式野球練習場について御説明申し上げます。
青尐年硬式野球練習場は、空堀川河川区域内の土地の専有について、平成10年12月から東京都北多摩北部建
設事務所長の許可をいただいて、平成19年に1度更新し、現在では平成29年3月31日まで使用できることとな
っております。現在は青尐年硬式野球練習場として、約3,130平方メートルを二つの団体が使用しております。
また平成22年度の実績といたしましては、年間276日使用しており、75.6%の使用率となっております。今後
でございますが、現在具体的な代替案があるわけではございませんが、工事の日程が決まりました場合には、
使用団体に連絡し、どのような支援ができるか検討してまいりたいと考えおります。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) では、随時再質問さしてもらいます。
まずは河川についてです。
6月議会、その前の議会、ずっと河川、ここ最近続けてきてるんですが、市としての考えとしても親水、親
しめる、親しみやすい公園を東京都のほうに要望していく、または都もそれに対してそのような考えで行って
いくということですが、東京都のほうでこの空堀川に対して協議会か何かが立ち上がっていると思うんですが、
そちらの方々からの以前お話を聞いたときに、担当の課長とかがかわると、また初めからお話をしなければい
けないなど、そういったお話を聞いているんですが、市のほうではどのような把握をされているでしょうか。
○建設環境部長(並木俊則君) 今関野議員のほうからお話ありました空堀川のほうの協議会、こちらのほうは
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東京都が北多摩北部建設事務所のほうで設置しているものでございますが、そちらのほうでも市民の方から、
あるいはいろいろな環境団体等から、いろんなお話を聞くというような場になっているということは、私ども
も承知しているところでございまして、私ども市といたしましては、従前からお話しもしていますが、空堀川
についてはより市民の人が親しめるような、そのような河川にしていただきたいということで、一貫してここ、
東京都のほうにお話ししておりますので、市としましてはそのようなもので東京都のほうには理解がされてい
るというふうに考えてございます。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) まあ市として今後も一貫してそのように伝えていってほしいんですが、その協議会のほ
うでの話だと、ここ何年かずっと協議会やっているんですが、たまに担当の方がかわって、担当の方にお話を
するためにまた初めから話し合わなきゃいけなくなったりということが行われていることがあるというふうに
耳にしてるので、そういう意味では市の方、職員の方も、多分協議会とか参加したりしてると思うので、そう
いう部分でせっかくいろんな話をされて進んでいるところでまだゼロに戻るというのは、その時間、そういっ
た方々も来られている部分では時間の無駄でもありますので、今後は本当の─本当のという言い方も変で
すけど、芝中の工事もここ一、二年で動いてくる工事だと思いますので、しっかりと市として協議会と、また
は市の考えを伝えた都の動きを監視をしていただきたいなというふうに思っておりますが、先ほど一貫性を持
って伝えるというような話があったので、もう一度質問するのもなんですけれども、再度お聞かせください。
○建設環境部長(並木俊則君) 私どもも当然担当としても異動等でかわりますし、今お話ありましたように東
京都のほうも担当のほうも異動でかわるということはございますが、空堀川の親しみやすい河川にしてほしい
というこの大きな項目につきましては、今申し上げましたように一貫してそれに努めてほしいということで、
東京都にずっと申し上げておりますし、市長のほうも既に5月と8月に東京都北多摩北部建設事務所のほうに、
その旨のお話もさしていただきましたし、この9月末にもまたそのような機会がございますので、市長のほう
から同じような話をしていただくようなことになっております。そのようなことで、市一丸となって空堀川の
環境について東京都のほうに申し上げるということは、今後も続けていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) わかりました。よろしくお願いいたします。
先日も多摩湖、私も多摩湖ちょっと質問してんですが、多摩湖の自然をということで、市長もやはり自然環
境豊かな東大和市を目指していると思いますので、せっかくこういった河川工事、このときにもやはりそうい
う親水公園だったり、そういうきれいな川というものがつくられていければ、東大和市全体でその自然環境と
いう形でうたえると思いますので、しっかりと北北建のほうには提言をしていただければと思います。
次、野球場の件なんですが、29年3月31日まで使えるということなんですけれども、その後の考えがないと
いうことですが、何かしらやはり考えておかなければいけないのかなというふうに思っています。先日も他の
議員から─先々日も他の議員からか、東大和市はそういったグラウンドが尐ないと。まあ以前からもグラ
ウンドがなさ過ぎるということで質問もさしていただいていますが、やはり最近はちょっとあのリトルリーグ
も余り実力がないですが、私が子供のころは都大会に出てたりいろいろな形で、ちょうど今の尾崎市長のお父
様の時代ですかね、私の年代のサッカーも野球も、東京都代表という形で尾崎清太郎市長と一緒に写真を撮っ
たというような、そういった写真も友人のアルバムから見つけました。そういう意味では、そういった野球と
かスポーツというものが、もともとやはりやりたいという方々が多いまちでもあると私は認識しておりますの
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で、グラウンド、何かしらの確保ができるのかどうか。
今ちょっと話している間に思いついたのが、創価学会の高校だか大学が野球場をつくってますけれど、あそ
ことか、まあ高校生だからずっと野球やってんのかな。どっかあいてる時間とかそういうのを貸し出したり、
もちろんあそこだけではなく民間とかそういった場所、何か借りられるような方法、または上仲原公園ですね、
ああいったところ、まあ有料なんでどうしようという声も実際には聞いていますが、そういったところを有料
ではなく無料で、あいている時間、平均的にわかると思いますので、そういったような対応はとれないかどう
かをお伺いします。
○社会教育部長(小俣 学君) 硬式野球の練習場につきましては、独特の打球音や、あと狭いところではなか
なか危険だというようなことから、どこででも練習ができるというわけではないというふうに認識をしており
ます。東大和市のリトルシニアの方とお話をする機会がありまして、お話を伺いますと、これまでいろんなと
ころの場所を変えながら、例えば森永のテニスコートだった場所、それからさくら苑があった場所、さまざま
場所を変えながら現在の河川の場所に平成10年から使い始めてきているというようなお話を伺っています。こ
こが使えなくなると非常に困るなというふうなお声をいただいているところでございます。
現在時々ではありますが、上仲原公園も、抽せんではありますが使っているようなことも伺っております。
実際まだ日にち的に工事でいつから使えなくなるかということは明確にはなっておりませんけども、今後日に
ちが決まることも想定しながら、どういうところをかわりに使えるのか、私どもでどういう支援ができるのか、
情報提供もさしていただきながら考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。
以上です。
○5番(関野杜成君) まあ硬式野球、いろいろ制限があったりというのもありますが、先ほどもチームのほう
の方ともお話ししたということですけれど、今後もやはり社会教育部長でもわからないことがあると思います
ので、そういったチームの方々とお話ししながら、どういったところが利用できるのか。もちろんしっかりし
た場所を提供していただければ一番ベストですけれども、やはり先ほど言ったようにこの東大和市にはそうい
った場所は尐ないですから、何かしらの方策でそのしっかりした場所じゃなくても使えると。それにはどのよ
うな部分を解消していけばいいのか、そういった部分をいろいろ相談しながら29年3月31日が終わった後、す
ぐ使えるような対応をとっていただきたいなと思っておりますし、ただ明確に、結局河川の工事がなってない
というところが怖い部分でもあるんですね。一応29年3月31日までは使えるということですけれども、前倒し
になってきた場合、そうなるとこれを期日として考えていくと、前倒しになったときに動きが、スピードが速
くなってしまうというのもありますので、今からでもいいので、どこかないかな、あそこないかなって、仕事
をしながらでも頭の隅に置きながら考えていく、そういったことも必要かと思っております。そういう意味で
は、なるべくそういうチームの方、またはいろんな方々とお話しをして、その対案を早目に出せるというよう
な気持ちで考えてほしいのですが、いかがでしょうか。
○社会教育部長(小俣 学君) 今関野議員おっしゃられたとおり、団体のほうの皆さんは、やはり場所がなく
なると非常に困るということを言ってらっしゃいます。その練習の場所として使えなかった時期は、南公園を
走ったり、それからほかのまちのチームと練習試合をするなどして積み重ねてきたというようなことも聞いて
おります。実際そういう練習場所がないというのは非常に困るというのは、私どもも認識するところでござい
ますので、29年まで使えるか、そこもまだ明確では─29年度までは使えますけども、その前に工事という
ことになればまた前倒しの話も出てくるかもしれませんので、そこのところは今後私どももどういう支援がで
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きるのか、いろいろ団体の皆さんとも話をして考えてまいりたいというように思っております。
以上です。
○5番(関野杜成君) わかりました。しっかりといろいろな情報交換を行ってください。
それで済みません、この空堀川、ちょうどそこの野球場を通ると思うんですが、これ七小の小学校の校庭に
かかっていないでしょうか。ちょっとまずそこを確認さしていただいてもらってもいいですか。
○都市計画課長(内藤峰雄君) 都市計画河川の空堀川の線形は、校庭、今かかっておりません。ぎりぎりのと
ころで計画決定されているというような形で今後整備されていく予定でございます。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) 済みません、私が見た図面で、図面の見方が悪かったのか、あれちょっとかかってるな
というふうに思ったので質問したんですが、逆にぎりぎりのところの場合だと、学校等、何か影響が出るのか
どうか、そこら辺をお伺いしたいなと思っております。
○建設環境部長(並木俊則君) 今後の河川整備の中では、ちょうど七小の校庭と隣り合わせになるということ
になりますので、七小周辺の空堀川の河川整備は、年度もまだ定かでございませんので、私どももほかの整備
も含めまして、七小の校庭もいろいろな、学校側に支障のないようなことで考えていくということで、今思っ
ているところでございます。
以上でございます。
○議長(尾崎信夫君) ここで10分間休憩いたします。
午前11時 3分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午前11時13分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○社会教育部長(小俣 学君) 私、先ほど硬式野球場の使用期限、29年度というふうに答弁いたしましたけど
も、28年度、29年の3月31日まででございますので、訂正並びにおわびのほうよろしくお願いいたします。
以上です。
○5番(関野杜成君) わかりました。
何で七小を出したかっていうと、七小、蛍やってたり、いろいろやってるんで、河川のほうに何かそういう
ものができたらなということで、ちょっとお話をさしていただきました。そういう提案も、提案というか、七
小からそういうのが入っているのか、また教育委員会としてそういう考えがあるのか、まあそこはお聞きしま
せんが、そういう考えを持ってやっていただければ、それこそ親しめる河川という形にもなると思うのでお願
いをいたします。
それで親水公園については、まあ先ほども市長答弁の中でもありましたので、これは割愛さしていただいて、
水源の確保に関してですが、以前も多摩湖のほうに流れている管を、ちょっと穴あけて水をもらうとか、そう
いったことを提案さしていただきましたが、やはり上流という言い方も変ですけれども、武蔵村山市側に多摩
湖に入っている水の管がありますので、そういうものもやはり利用して水を確保できればなということで、再
度質問をさしていただきました。
やっぱり川、空堀川の由来は、読んで字のごとく水がない空の堀だということでの川なんですけれども、や
はり親水公園、昔は下水とかそういうのも流れてましたが、最近は本当に雤水等だけで、川としての利用とい
-333-
うほうへ考えていくと、やはり水源を確保したほうが川としての利用もできるんではないかというふうに考え
ておりますが、何か私の提案以外で水源の確保、そういったもの、私の一般質問から大分たちますが、考えて
おりますか。
○土木課長(木村哲夫君) 東京都の話の中で、下流の柳瀬川のほうであったという実例を聞いておりますが、
川の河川敶の中に五戸を掘りまして、その五戸の水をくみ上げて上流から流すというような方法も一つ考えら
れるということは聞いております。あと水のですね、空堀川ですので、川底のほうから降った雤水が随時浸透
してしまうということで、河床のほうに粘土張り、まあ粘土質の土を用いまして降った雤水が下のほうにしみ
込まないような工夫ですとか、あとゴムシートのようなもののようなんですが、申しわけありません、具体的
に細かいあれはわかんないんですが、そういうものを河床のほうに張りまして、川の水の浸透を防ぐというよ
うなことも考えられるということで、今後ちょっと検討する必要があるのかなというふうには考えております。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) 私も尐し川について教えていただいたんですが、やはりもともと自然にある川というの
は粘土質の上を流れて川ができると。そういう意味で、真っすぐではなくジクザクしているというところでも
あるというふうには聞いております。まあそういう流れですと、できれば今言ったゴムシートだとちょっと人
工的なものなので、粘土質の土を入れるとか、やはり自然環境に配慮した川を最近は東京都も考えてつくって
いますから、できるだけ粘土質というような形をとれればなというふうには思っております。
ただやはりそれはちょうど亓中の先あたり、まあ前後で空堀川、水量が足りないと地下に浸水してっちゃう
ということなんで、水量がもともと足りない部分なんで、そういうゴムシートだったり粘土質な土を入れるの
も一つの方法としてはいいんですが、やはり水源確保、どっかから水源を持ってくるというような方法が一番
ベストなのかなというふうは考えております。
以前、東京都のほうに聞くと、生態系の問題でその水は使えないというようなお話というか、それを盾にし
て使わせないというような形にしてるんだと思いますが、単純に生態系、多摩川から空堀川、ここぐらいまで
の距離であれば、普通に鳥が飛んで多摩川で食べたもの、ふんをしてここに根が張るとか、そういった意味で
は生態系は私は全く考える必要はないのかなというふうにも考えておりますので、余り都からそういうふうに
言われたからといって引き下がらずに、何とかそこの水が通っている管に、ちょうど缶コーヒーぐらいの穴で
十分だと思うんです。それぐらいのものを穴あけていただいて、空堀川に水を流すような方法が一番いいのか
なと思っております。
今課長からも言われた柳瀬川のほうでは、五戸を掘って、それをくみ上げてとなりますが、単純に考えると、
五戸を掘るお金があって、くみ上げる機械があって、そのくみ上げる電気代、またはそれのランニングコスト
を考えていくと、管に穴あけるほうが断然お金は安いと思います。そういう生態系云々の理由を抜きにすれば、
それは可能というふうには私は考えておりますので、粘り強い交渉をしていただきたいなと思いますが、再度
御答弁をお願いをいたします。
○建設環境部長(並木俊則君) 空堀川にとりまして、水源の確保というのは非常に今後の空堀川周辺の環境、
あるいは景観からいっても重要なことだというふうには認識しておりまして、先ほど課長のほうからお話をさ
していただきましたが、いろんな方策があるというふうなことで、東京都のほうも決して空堀川の上流に水が
なくていいということを思っているわけではございませんで、いろいろな考えをめぐらしているというところ
で、私どもも、市のほうもですね、事あるごとにそういうお話をさしていただいているというのが現状でござ
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います。
ただ河川につきましては、第一義的には治水ということがございます。防災上の観点が非常に大きな要素と
いうふうなことが一つございます。それに付随した河川の整備ということをやっていかなきゃいけない。同時
に環境にも配慮していかなきゃいけないと。非常に河川の改修事業に当たっては、いろいろな要素を考えた中
で整備に努めていかなきゃいけないという部分ございますので、今後もいろんな要素を適宜対応していくよう
なことで、河川の改修整備に努めていくというようなことで考えてございます。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) わかりました。いろいろな方法をまず考えるのが第一番だと思っております。
今答弁の中になかったことですが、地震等が起きたとき、やはり火がついて消防が消火栓から水をまくとい
う作業が行われますが、消火栓の水、上水の管が折れていればそういうところでは水が使えません。そういう
ときに、ある意味河川というのも役立つというふうには考えておりますので、そういう部分も踏まえながら今
後東京都と交渉をしていただければなというふうに思っております。
空堀川については以上で終わらしていただきます。
次に、多摩湖についてです。
現在の使い道を聞いた、これ答弁を伺わしていただきましたが、聞かなかったほうがよかったかなっていう
ふうに、正直ちょっと思ってしまった点もあったんですけれども、今までになかった中で湖面の利用というの
がだめだと。今まで答弁ではその文言がなかったんですが、今回なぜか出てきてしまったので、私ちょっとこ
れ、次の発電についてというところで湖面の利用を考えてたんですが、まあだめだと言われて引き下がるわけ
にもいきませんので、またここでは提案をしたいと思いますが、まず多摩湖の利用ですよね。今議会でも多摩
湖のマラソンだったり、桜祭りだったり、いろんな多摩湖を使った東大和市を盛り上げるというような形で提
案がされております。そういう意味では、多摩湖というところが東大和市を有名にしたり、東大和市のイメー
ジを、イメージづける大きな場所だと私も考えているのですが、まあ議会のほうからも提案があったり、それ
を踏まえて市長も考えたりしていますが、ほかに何か多摩湖を利用して市の活性化、または市を有名にしてい
く、そういった方策はあるでしょうか。
○企画財政部長(浅見敏一君) 多摩湖の湖面とか樹林の利用については難しいということで、東京都の水道局
のほうのそのような見解があるわけですけれども、今議会でもさまざまな提案がなされまして、あそこの多摩
湖の……。今多摩湖の水道局の中の部分というのは、非常に難しいなというのは正直思うんでありますけれど
も、周辺の周遊道路とか、そういったところの利活用というのは、またあそこの景観というものは非常にきれ
いなロケーションがありますので、そういったところを利用するという意味では、市のほうでも今年度考えて
いる催し物もありますし、今後もあそこでスポーツであるとか、そういうことの提案もございますので、そう
いう意味での東大和市の多摩湖というものは、あるいは狭山丘陵というものは、この近辺にはないようなすば
らしい自然が保全されておりますので、そういう意味ではいろいろと知恵を絞って、そういう活用を考える余
地は十分あろうかなと思っております。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) 私の友人も、北海道で生まれて、北海道で育った人間が、多摩湖に今住んでいるんです。
多摩湖に住んだ理由が……。ああ多摩湖じゃないですね、済みません、湖畔に住んでいるんです。湖畔にした
理由が、多摩湖の新しい堤防のほうから富士山側を望むと北海道のような自然がいっぱいあって、ここは眺め
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がいいという、それで決めたらしいというような話も聞いています。
今浅見部長も言われてましたが、やはりこの東京都の中で、そんなにあそこまで自然がまだ残っているとい
うところは、そうはないと思いますので、なるべくそういった自然を生かしたものをしてほしいなと思ってお
りますし、以前、私も質問さしていただきましたように、今回いろいろ他の議員から出てる内容については、
やはり歩道とかを広げていかないとすべて実行できないような感じでもあります。現状、私青年部のほうでウ
オーキングラリーをやらしていただいてますが、ウオーキングラリーをやるときに、必ず自転車の方から邪魔
だというような声を聞きます。まあ自転車もあそこは通っていいというふうにはなっておりますので、それに
ついては文句は言えないんですけれども、やはりウオーキング、または先日も出たマラソン、そういったもの
をやるには歩道を使うということが多くありますので、車道というよりも歩道を大きくとることによって、多
摩湖への市外からの方々が利用できるような場所にはなると思っておりますので、まずは歩道とか、そういっ
たところからの広げるということを考えていただければなと思っております。
ちょっと2番、3番、これ実は一番初め一つの項目だったんですが、わかりづらいということで二つに分け
たんですけれども、発電について、多摩湖を利用した発電なんですけれど、ちょうど多摩湖というのは、場所
によっては落差があるところがあります。ちょっとまだ私はその現場には行っていないんですが、昔、多摩湖
の水が流れてきて噴水みたいになっている場所があったと。その方が子供のころは、そこに石を投げ込んで、
その噴水で遊んでたなんていうようなお話しを聞いたんですけれども、例えばそういう落差を使って小規模の
発電、小水力発電とか、そういったことはできないかどうか、まずお伺いをします。
○企画課長(原島真二君) 新たに水力発電のためのパイプを引くとかっていうことは困難かと思いますけども、
神奈川県のほうの事例では、浄水場におきまして配水池に落とすところの落差を利用して発電しているという
ようなことも聞いておりますし、東京都の浄水場のパンフレットの中にも、東村山浄水場においては落差があ
る部分があって、そこで小規模な発電をしてるというようなことはパンフレットの中にもありますので、そう
いう工夫というのは、提案というのはできるのかなというふうには思っております。
以上です。
○5番(関野杜成君) そうですね、東村山市では20年からそういったものをやっているという情報があります。
そういう意味では、神奈川のほうでもそういったことが活用されておりますが、やはりこの発電に関しても、
今後地産地消じゃないですけれども、地域でそういったものを発電できるような形がとれれば一番ベストなの
かなというふうにも考えております。先ほど言った小水力発電とかミニ水力発電、そういったものをせっかく
あるそういう多摩湖を利用して環境と一緒に何かあわせて市外の方へのアピールというのも一つだと思います
ので、そういう形で何かしらのことを考えていただければなと思うんですが、そういう発電とはちょっと違う
ところなんですけれども、以前ちょうど3年、4年、そんぐらい前かな、筑波大学で藻がガソリンをつくると
いうお話をこの一般質問でさしてもらった経過があります。
一応、私質問するに当たって再度細かく調べましたら、先日仙台市のほうがその筑波大学と提携を結んで、
それこそ浄水場での発電、この藻を繁殖さしてガソリンをとるという、そういったものに協定をしたというニ
ュースがありました。この藻がですね、以前は海外で見つけて、それを養殖をしてやってたんですが、やはり
その藻が出す原料というのが尐なかったらしいんですね。ただ世界中のその藻が生息しているところで全部採
取して、どの藻が一番いいかとやったときに、たまたま日本の沖縄で採取したものが、海外でやったものより
10倍も量を排出するというのがわかったと。それに対して、それをしっかと養殖をすることによって、よく言
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われているのが琵琶湖の3分の1程度の大きさの平面があれば、養殖をすると日本が輸入している原油と匹敵
するというような話もあります。
そういう意味では、多摩湖の湖面を使った養殖、またはそういうものができないかどうかという質問をした
かったんですけど、先ほど2度にわたって湖面は利用できませんという話がありましたが、でもしかし東京都
は今、先ほどの浄水場だったり、いろいろな形で水力の発電を考えています。もちろんコスト面としては、火
力発電とかその他もろもろも今考えているところでもありますし、日本は今たしか火力発電、大体半分強、
60%近くが火力発電だというふうにも聞いております。そういう意味では、この火力にはやはり原油、火が必
要になってきますので、そういう部分でも何かしらのことができるのかなと思っていますし、もちろんただ石
油をつくるだけじゃなくて化学原料にもなると、この藻の出すものに対しては。そういうところで、ある意味
環境と、そういう発電、日本にない何というんですかね、まあ石油、そういったものがつくれるようになるの
で、東京都と、湖面は使っちゃだめと水道局は言ってますけれども、東京都、それの上にしっかりと話をして、
こんな利用はどうですかというようなことでお話をしていただければなと思っております。
まあ初めにできれば、やっと東京都初、東大和市でこういうことが起こってるっていうことが実現をします。
私、初めにやってほしいのが大好きでありまして、以前も税金のカード決済とか、そういったものを提案をさ
していただきましたが、他市でやはり先にやられてしまったというのがありますので、流れからいうと東京都
も発電に対して考えている。東大和市の中には、多摩湖というああいった大きな湖面がある。その中で、東京
都の中で、一番初めにこの藻を使った研究、または試行ができればなというふうには考えておりますが、いか
がでしょうか。
○企画財政部長(浅見敏一君) 発電から、先ほど藻から石油、ガソリンというお話をいただきました。私も先
日、ラジオでこの話をしてるのを、ちょっと通勤途中に聞いた記憶がございます。これは恐らくかなりの範囲
で周知は、そういう情報は知識として認識された方がいらっしゃると思うんですが、何分情報としては私もそ
の程度しか今現在ありませんので、これはこういった多摩湖を使ってとか湖面を使って、そういう多目的なエ
ネルギーをつくるための活用というものは、なかなか私どもの立場でどうこう言えることはもちろんないんで
すけれども、何か関係する局で、そういう情報についてお尋ねしたり、あるいは話してみたりってする機会は
それぞれの担当部署ごとにあると思いますので、そのあたりの情報は恐らく東京都としても、ある程度の情報
は入っているとは思いますので、またこちらのほうでもそんな機会あったらということで、きょうはお話を聞
く程度になりますけども、情報としてお話しする機会があればと思っております。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) まあ数年前にお話をさしていただいたときは、ほとんどの方が知らず、まあ私も知らな
くて、そこに行って初めてその研究をしてる教授からお話を伺って提案をさしていただいたんですが、今浅見
部長が言うように、大分ここ最近、この藻がニュースになっていることが多く感じとられます。そういう意味
では、今多摩湖自体は東京都からお金を、使用料ということでいただいてると。その上で、こういった原油を
つくる藻で生産したお金に対しても、また市としていただくような、ある意味財源確保という部分ではいいの
かなというふうに考えております。まあプラスアルファの利用方法を提案して、もちろん都にもお金が入りま
すけれど、市にも幾らかばかりをよこせというような提案も、財源確保の一つの提案と考えてますし、ある意
味そういうことを先駆的に行うことによって東大和市のイメージアップにも私はつながると考えてますので、
東大和市の土地ですから、もともとは。それで境界としても東大和市の中にありますので、なるべく市として
-337-
東京都にそういったものを提案していくというようなことを行っていただきたいと思っております。
実際これができるようになると、リッター50円程度にガソリンが落ちるらしいです。私は計算したのではな
く、その研究をしている教授が書いてたことをちょっとそのまま丸のみで言ってるんですが、そうなれば、単
純にリッター50円になれば皆さん車をもっと使うようになって、どんどんどんどん消費がかさんでいけば、こ
の東大和市だけじゃなく、日本全体が明るくなっていくのかなと、何かの起爆剤にもなるんではないかなとい
うふうにも考えておりますので、市としてしっかりと検討していただいて、よしということであれば、東京都
のほうにお話をしに行っていただければなということを望んでおります。
次に、放射能汚染についてに移ります。
放射線量に関しては、今回も前回も多くの議員の方がやられてますので、再度細かくお伺いするというより
も、現状放射線量の測定の行い方、また行った後の周知の仕方を教えてください。
○建設環境部参事(乙幡修爾君) 放射線量等の測定に関しましては、6月27日に環境課職員によりまして、市
内の小中学校のうちの7校と市民プールを、東京都から貸与されました小型放射線量の測定器を使用して測定
をしてございます。また土壌中の放射性物質の測定に関しましては、6月13日に市内の小中学校うちの4校の
校庭の土壌、それを採取して、そのサンプルを検査委託業者に分析委託を依頼し、6月29日にその結果を報告
してもらっております。またプール水の放射性物質の測定に関しましても、同じく6月13日に委託により市内
の小中学校のうちの4校、それと市民プールのプール水をそれぞれサンプリングしまして、それも6月29日に
分析の結果が出たというところでございます。
状況的にはそんな形でこの測定を行いまして、この結果につきましてはホームページ等で、市民の方々に周
知したというところでございます。
以上です。
○5番(関野杜成君) じゃ学校または幼稚園、保育園等での周知の方法をお聞かせください。
○学校教育部長(小島昇公君) 学校におきましては、大気中の放射線量につきまして、基本的に週1回、15校
で測定をいたしております。最初のときには、私も直接15校を測定に回りました。その後、副校長先生を中心
に、基本的には火曜日に1日で回っていただいています。15校ありますので、時間的に回り切れない場合は、
水曜日に残りの学校、二、三校になると思いますけども、はかっているというような形で測定をしております。
基本的にホームページのほうで結果のほうはお知らせをしていると。6月議会で、ホームページもいいけれ
ども、お子さんには直接というお話もございましたので、6月の結果につきましては、29日にホームページに
載せた後、学校には保護者各位ということで、6月30日に先ほどお答えのありました土壌、プール水も含めて、
お子様を通して保護者の皆様に直接お渡しするという形でも周知をいたしております。
以上でございます。
○子ども生活部長(阿部晴彦君) 保育園、幼稚園におきます空間放射線量の測定につきましては、7月から随
時やっております。これまでに計9回測定しておりまして、やり方としましては部の中でシフトを組みまして、
3名体制で班をつくり回っております。そして結果につきましては、ホームページに載せておるというところ
でございます。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) ありがとうございます。
小学校、中学校に対しては親に直接渡すということですか、子供を通して渡すということでよろしいんです
-338-
か。
○学校教育部長(小島昇公君) 6月30日に保護者各位ということで、お子さんを通して保護者の方にお渡しし
ております。その後の大気中の放射線量についても、ホームページのこういうところで載せておりますという
ことも明記した上でお渡ししております。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) わかりました。幼稚園、保育園については、直接子供から親というような形は行ってい
るんでしょうか。
○子ども生活部長(阿部晴彦君) 幼稚園、保育園につきましては、結果がこうでしたということはお伝えしま
すけれども、特にプリントでということの対応はしておりません。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) わかりました。
ホームページであればというところもあるんですけれども、やはり園からだったり学校から、そういったお
便り的な形できたほうが、多分お母さん方は安心もしますし、必ず目につくのかなというふうにも思っており
ます。以前時間がなく、要望だけをしていた学校に関しては、直接子供を通してということをやっていただい
たので、それについてはありがとうございます。できれば幼稚園、保育園のほうでも、何かそういうプリント
だったり、または何か手帳みたいのでお母さんに伝えるような、何かあるのかな、ちょっと申しわけない、覚
えてないんですが、そういった形で周知というのも行ってほしいなというふうには思っておりますので、これ
については要望をさしていただきます。
それでちょっと本題なんですけれども、本題というか、まあ単純にちょっと今ふと思ったんですが、空気中
のものは1メートルという形でとって、それよりも低い場所は、地面から5センチとか10センチとか、そうい
った形で今とってると思うんですが、なぜ1カ所だけというふうにしているのか。できるんであれば、以前こ
の議会の修正案等のときもお話をさしていただいたんですけれども、場所によってやはり数値は変わってくる
と思うんですね。そういう意味では1度、例えば一つの学校の校庭、30カ所、40カ所、まずは一気にとってみ
てどこが数値が高いかとか、そういったことも検証する必要はあるのではないかなというふうには考えますが、
いかがでしょうか。
○学校教育部長(小島昇公君) 現在は基本的には校庭の真ん中で測定をいたしております。やはり週に一度、
定期的にはかって、その動きはどうかというところに主眼を置いておりますので、しばらくはこの形で進めて
いきたいと思っております。
先ほど答弁が尐し足りなかった部分で、食材につきましては、やはり給食だより、7月分からですね─
に結果を、産地を載せるような形で通知をしております。
以上でございます。
○議長(尾崎信夫君) ここで午後1時まで休憩いたします。
午前11時47分 休憩
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午後 1時 1分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○5番(関野杜成君) では、午前中に引き続き質問を行います。
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先ほど1カ所でなく、30カ所、40カ所という形でというような質問をさしていただきました。それでちょっ
と先日テレビを見ていて、実際これが本当かどうかはわかんないんですが、御存じの方もいると思うんですが、
DASH村というテレビがやってまして、たまたまその村に何カ月ぶりかに行ったと。行ったことによって、
ちょっと放射線量を、場所によってどうなってるかを調べてみましょうということで調べたときに、枯れ葉の
部分がすごく放射線が高かったというような結果が出てました。実際ちゃんと放射線量1級の免許を持った方
が測定をしておりますので、その数字は正しいとは思ってはいるんですけれども、そういうことを考えていく
と、今行われている校庭の真ん中でというような形で行うのと、例えば校庭の端っこ、風等で落ち葉とか、そ
ういったものがたまりやすい場所、そういったところのほうがもしかしたら放射線量が高いのではないかなと
いうようなことを考えて、この30カ所、40カ所、とってみたらどうだということを提案をしております。まあ
この話を聞いた上で、再度どのような回答があるかお聞かせください。
○学校教育部長(小島昇公君) たまたま私もDASH村、見ました。放射線量は、私どもの0.1マイクロシー
ベルトというそういう単位じゃなくて、十幾つから何十幾つという非常に─まあ事故が起きたところから
20キロ、25キロというところでしたので大分状況も違うのかなと思っております。
学校のほうも7月から9月にかけましてずっと測定をさしていただきまして、0.1ぐらいが最高で、0.05ぐ
らいの間で15校、5センチのところも、100センチのところもすべてそこにおさまっているという状況でござ
いますので現状は、今30、40カ所というお話はお話として承りますが、当面この真ん中で、定点で同じにはか
っていくというのを続けていきたいと思っております。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) この30カ所、40カ所、毎回毎回やれということではありませんので、まず一番初めとい
う感覚で全体を測定をして、それでそういった高い場所云々というのも皆さんで把握できるということもあり
ますから、1度だけでもいいんでそれをやって、その上で今後はかるところはどこをはかろうかというのを検
討した上ではかって、継続してはかっていただきたいなというふうに思うんですが、再度お答えをお願いしま
す。
○学校教育部長(小島昇公君) 意見として承らせていただきたいというところでございます。どこかの学校1
カ所、30カ所をはかると、15校ありますから、他の14校も同じようにということになろうかと思いますので、
とりあえず学校の真ん中1カ所を同じ場所で定期的にはかったときにどうかというところを、もう尐し経緯を
見てみたいと思います。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) 何度もやり合っても多分答えが同じですので、承るということですが、一つ伝えておき
ますが、1校だけをというふうには言ってません。15校全部、1回やりましょうということで提案をしていま
す。その上で、これに関しては人員はかかりますが、お金はかかりませんので、何だったら関野も出ろという
なら私も出て一緒にやりますから、そういう意味ではやはり安心をお父さん、お母さん方に与えるためには、
そういうきめ細かい形で出したほうがいいんではないかと。
ただやはり毎回毎回、30カ所、40カ所となりますと、いろんな意味で支障が出てくることもありますので、
まずは1回やって、どこが数量が高いのか、そういうものを把握してほしいなということを要望をしておきま
す。
それで次に、先日ですかね、土壌の改良に対する予算が国のほうでも出て、それで出すということになった
-340-
んですが、多分東京都とかちょっと離れた場所で使えるお金なのかどうかと考えてはいるんですけれども、多
分使えないのかなというふうに考えてますけれど、先日その土壌の改良云々というお話も出ましたが、そうい
ったものを国のほうが本来やるべきと、もちろん東北電力がやるべきというふうには考えているんですが、そ
れを待っていると、やはりいつまでたっても行われないと。単純にきょうだけでもう半年たっているにもかか
わらず、これといった手だてが、また国のほうで示されてないというところがあるのですが、実際に市として、
やはりそういったものを何とか動いてほしいなというふうに思っています。もちろん市として放射能に対して
のことをやったのであれば、国のほうに、または東北電力のほうに請求……(発言する者あり)東北、東京都、
東京電力か。東京電力のほうに請求を私は上げる必要があると考えているんですが、市長としての考え、また
は市長会等ではどのような動きがあるのか、それについてお伺いをします。
○市長(尾崎保夫君) まず市長会の関係では、そういう請求という関係の話は具体的には出てないというふう
に理解しています。市としては、考え方としては、先行きそういう可能性もあるということも含めましてね、
どういうお金がどういうふうにかかっているかとか、そういうふうなものはきちっと整理しておく必要がある
というふうには理解しております。今すぐ請求をするとかっていう考え方はありませんけども、ただそういう
可能性はあるということなんで、そういうものを整理しておきたいというふうな形で今考えているところです。
○5番(関野杜成君) わかりました。その請求を視野に入れた上で、国の動きが遅いんであれば現場が早急に
動くというようなことも行っていただきたいということを要望をしておきます。
次、ごみ事業について入ります。
この一般質問は、ひたすら行っている質問でもあります。③の入札について、これについてよく行っている
んですが、その前に今回6月からでしたっけね、事業系ごみの有料化と粗大ごみのシール化というのが行われ
ましたが、これを行ったことによっての問題点だったりクレームだったり、そういったものを、どのようなも
のがございますか。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 実施から丸3カ月が経過いたしました。比較的これといった大きい問題等
もなく、円滑な収集で現在きております。ただ今後につきましては、事業者登録等、順次現在も行っていると
ころではありますが、先を考えたときに、そういう登録したところの事業者間の負担の公平性を欠くとか、あ
とそういった事業系一般廃棄物が家庭系ごみに入ってしまう、そういったところを防いでいくようにしなけれ
ばいけないというふうには思っております。
以上です。
○5番(関野杜成君) 大きな問題はないということですが、私のほうに何件かちょっときてるものがあります。
1点目は、他の議員も言ってましたが、これ商工会のほうはある程度周知はしていたと。なぜかといえば、
商工会でこのごみ袋を売っているからなんでしょうけれども、農家云々という話もありましたが、商工会に加
入してない商店の方のほうに周知がされていなかったと。市報云々のほうで出しているということですけれど
も、細かい内容がわからなかったというような話があって、そちらのほうに聞きに行った経緯もあります。そ
ういう意味では、再度もう1回、周知を何かしらの方法でしていただければなと思いますし、それと同時に事
業系のごみになったことで、今まで瓶・缶、ペットボトルの捨て場所だったものが、それがなくなってしまっ
たというようなお話もあります。そこはちょうど玉川上水のほうなんですけれども、住居と一緒にやっている
事業者さんなんですが、もともとは瓶、缶、ペットボトルは家で飲んでるものなんでそこに捨ててたと。ただ
この事業が始まって、そこのペットボトルとかの捨てる箇所、これはなくしますというようなことを言われて、
-341-
どこに捨てていいかわからない状態だというのが1点。
またその家の隣の事業者さんは、仕事中に従業員が飲むペットボトル、またはそれと同時に家庭で飲むペッ
トボトル、このペットボトル、両方事業系だというようなことを言われたというふうに聞いています。実際の
ところどれが事業系で、どれが一般ごみなのかというのはすごく難しいとは思うんですけれども、そこに住ん
でて出てきたごみは普通の一般ごみと私は考えてはいるんですが、今お話しした内容で、それは一般ごみにな
るんでしょうか、それとも事業系ごみという見方になるんでしょうか。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 先ほど今の話の中で1点目に出ました桜が丘のケースですが、そちらの件
につきましては、こちらのほうで直接御説明を申し上げて解決しているものと認識しております。
それとあと、続きましてその家庭系ごみと事業系ごみというお話ですが、あくまでも事業活動に伴って生じ
たものの廃棄物を事業系一般廃棄物として排出していただきたいということでお願いをしております。
以上です。
○5番(関野杜成君) 私も同じような説明を本人にはしました。ただ本人からすると、役所からそういうふう
に言われなかったんで、どうすればいいかというようなこともありますんで、しっかりとそこら辺はお伝えし
ていただきたいなというふうに思っております。ある意味これ1件、2件の話でしたが、それをまだ知らない
事業者さん等がいた場合、またはそれを事業系ごみとして出している事業者さんの場合、負担がやはり大きく
なってくると思うんですね。以前の話だと、1事業者8万円程度というようなお話もされてましたが、実際こ
の不景気の中、東大和市はこれといった大きな事業をやってる方はそんなにいませんので、中小よりも零細だ
ったり、そういったところになってきますから、8万円って大きな金額になってくると私は考えています。
それと以前、この案を出してきたときに、ちょっと文書を読ましていただいたんですが、この事業系のごみ
とあと粗大ごみのシール化、これは事業としては別々の事業と考えてますか。それともこの二つを一つの事業
と考えているのかをちょっとお伺いします。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 事業の実施時期では、事業系一般廃棄物有料化の拡大と粗大ごみの排出方
法の変更ということは、時期的には同一の時期で実施したという形になっておりますが、事業そのものの内容
といたしましては、それぞれ別なものと考えております。
以上です。
○5番(関野杜成君) 別なものでよかったです。ちょっと内容を読むと、これ二つで一つの事業のような言い
方をされていたので、ちょっとそこが私の中ではんっていうところがありました。
なぜかというと、二つで一つの事業というふうに考えると、結局負担しているのは事業者が多く負担してい
るということになりますので、やはり粗大ごみは一般市民がしっかりと負担をして、事業系のごみは事業者が
負担するというふうに分けていかないとおかしいのではないかということで質問をさしていただきました。
次に、粗大ごみのシール化なんですが、なぜこれに移行したのかをお伺いします。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 粗大ごみ排出方法の変更につきましては、まず1点目といたしまして、こ
れかねてより議会のほうでも、東大和市はシール制に変更しないのかということで、幾度となく御質問をいた
だいております。そういった中でタイミングというものを見ていた部分もございます。一方では、多摩地域を
見ますと今まで従前東大和市がやっておりました重量に対する事後の納付書を発送してでの手数料の納付を方
法としてとっている自治体がないという部分も実情としてございます。そういったことから、これを機に変更
という形をとらさせていただきました。
-342-
以上です。
○5番(関野杜成君) まあシール化の要望があってというのもそうですし、ある意味シール化にしたのはいい
とは思うんですが、1回確認をしてもらってからじゃないと捨てられないというのが、ちょっと私、この8月、
お祭りを何度もやりながら、随分これ面倒くさいなって思ったことがあったので質問さしてもらっています。
単純に小・村・大に最終的は捨てにいくとは思うんですけれども、南街とかあの周辺に住んでいる方が、こ
れ申し込むと、以前はそのまま直接持ち込めばということなんですけれど、今だと奈良橋のパッカー車がとま
っている事業者さんのところまで行かなきゃいけないと。そうするとわざわざ遠くまで行って確認をしてもら
って、また自宅のほうに戻ってきて捨てるという、何かある意味、この環境を考えていろいろやってるごみ政
策の中では、ガソリン使って無駄な動きをしているんじゃないかなというふうに思って質問しました。
以前であれば、逆にごみシールを買って、そのまま小・村・大に持っていくとか、そういった形のほうがよ
かったんではないかなというふうには考えているんですが、なぜならこの受け付けをするのに、委託をかけて
1,000万円近くのお金を今使っているわけですよね。以前は職員の方がやってたから、多分委託というか、職
員の仕事の合間にこういった受け付けをしてたと思うんですけれど、そういうシール化というような形に変え
ながらも、余計な予算がかかるというふうに私は見てしまうんですが、もう尐し予算をかけずに新しい収集方
法だったり、粗大ごみの排出方法だったりというものは考えられなかったのか、それについてお伺いをします。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 今回の変更に伴いまして、本来であれば小平・村山・大和衛生組合、そち
らのほうで購入したシールの貼付等がきちんとなされているか、そういった確認ができればいいんですが、た
だどうしても東大和市が一番後発となっておりますので、その他の市においては、従前からそういう方式に変
えてることによって、きちんと事前確認をした中で清掃工場へ運ぶということが、もう既に形としてでき上が
っておりました。確かに方向が逆になるということはあるんですが、比較的東大和市は面積的にそれほどない
というところもあります。
それと、あともう一つが、今回のこの変更に伴いまして、納付の機会の拡大を求める市民の方からのお声等
もいただいております。従前の納付書によります支払いですと、どうしても平日の9時から3時、金融機関等
のやっている時間に制約をされてしまう。そういったお声等も幾つかいただいておりました。そういったとこ
ろの解消も、なるべく早く図らなければいけないということもあって、今回のような形になっております。
以上です。
○5番(関野杜成君) わかりましたというよりも、なぜまたこういうのを聞いているかというと、実際東大和
市としてのごみ行政、どのように考えているのかというところが多分基本になってくるんだと思います。先ほ
ども後発になっているというようなことで、一体今後東大和市はごみをどういうような処分をしていきながら
考えているのか、ここの部分がどうしても見えてこなかったので一般質問をしました。そういう意味では、ど
のようにお考えでしょうか。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 市長の答弁の中にもあったと思いますが、現在約12億円からのごみ処理経
費というものがかかっております。このまま幾らでもお金をかけてごみを処理するということも当然いかない
わけです。その辺を考えますと、やはり極力こういった経費をなるべく切り詰めてごみ処理を行っていく。ま
た一方では、ここへきて東大和市の1人1日当たりのごみの排出量ですとかリサイクル率、そういったものも
やっと多摩地区中庸に追いついたという状況もあります。ですからこの辺の1人1日当たりのごみの排出量、
要するにごみ発生の抑制をかけるということに、もう尐し極力経費を節約というか節減をした中で、そういっ
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たところに力を入れていく必要があるというふうに思っております。
以上です。
○5番(関野杜成君) この事業系のごみ有料化も、ちょうどそちらで検討したときは武蔵村山市だったり小平
市だったりというようなことを例に挙げてやってましたが、その3市としての流れを考えてやったのかなとい
うふうには見えていますが、実際のところ先ほど市長も言ったようにペットボトルだったり缶だったり、そう
いったものを生産者が負担を負うというような考え、私それについては賛成であります。以前、ごみ袋という
か、買い物袋に対しても、やはり発生するそういった店舗のほうには市として何かしらの対応をしてほしいと
いうようなこともお願いをしておりましたが、やはり発生者としての責任という部分で何かしら、1市として
やるよりも、それこそ市長会とか、そういった大きな団体として伝えていくというほうが私もいいとは思って
おりますが、今後、市長は市長会でそういったことを提言しようと考えているのかどうか、お聞かせください。
○市長(尾崎保夫君) 今の話、市長会でということなんですけども、現時点ではそういうチャンスというか、
厚生部会というところに所属しておりますので、そういうチャンスがくるんではないかなという思いは当然あ
りますので、そういった中では発言というか─していきたいというふうな思いではいます。
そしてこれから、要するにごみの─ごみというか廃棄物についてはどうなのかということでございまし
たけども、発生抑制と、それから順番に再使用、それから再利用という考え方、よく言われていますけども、
これからは基本的には発生抑制ということで、行政が廃棄物を収集するという法律の上ではそういうふうなも
の、廃棄物の処理及び清掃に関する法律ということでは、行政がそれをしなければならないという状況になっ
ていることは、御存じのとおりだというふうには思っているわけですけども、本当にこのままでいいのかとい
うことになりますと、法律そのものもいろんな面で変わってきているということですね。それでその変わって
きたということは、消費者に対して負荷が出てきているということも当然あるわけですけども、基本的には生
産者側で再使用、再利用ということを考えた製品をつくると。そういった意味でこれから進んでいくんではな
いかなと思いますし、車にしても、家電にしても、基本的にはそういう方向に既になっていると。従来は、例
えば家電品でいいますと、従来はすべて収集をして、要するに粗大ごみという考え方で収集をして、組合のほ
うに持っていって、そこでフロンだとか、そういうふうなものを処理して、その後、処分したという形になっ
てたと思うんですけども、今はそれは違う形で処理をするという形になって、行政側がそれを収集する必要が
ないという形には、現在はなってきているというふう考えているわけですけども。それと同じように、プラス
チック関係についても、そういうふうなときがくるというか、こさせなければいけないんではないかなという
思いは当然持っているわけです。あとプラスチック類につきましては、車のいろんなレアメタル等の話もいろ
いろと出てますけども、そういうふうなものにつきましてはうまく回収をして回っているわけですけども、プ
ラスチック関係はまだまだ回っていないということもあります。
それともう一つはやはり生産者、拡大生産者責任という考え方は、これからももっともっと拡大していくと
いうか、なっていかなければいけないものだろうというふうには思っているわけです。ペットボトルの例でい
えば、私自身が感じているのは、ペットボトルも軽くて捨てやすくなったというふうな状況になっているとい
うわけですけども、その根本的なところは、軽くて捨てやすいというのは商品としてのPR、訴えるという、
環境に対する意識を持った方々に訴えるという意識は当然あるんだろうというふうに思っていますし、中身の
勝負からそういうふうなものに、要するに意識ですね、市民のお客様、市民の皆さん方の意識に訴えることに
よって製品が伸びていくというふうな方向にきてるんだろうというふうには思っているわけですけど、もう一
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つ、よく中身を見ると材料に対する負担というところが出てくるというふうに思っているわけですね。
今現在の容器包装リサイクル法の負担というのは、材料の使用量によって負担が変わると。というふうに私
は理解しているわけですけども、そうすると使用量を減らすためには、尐量の材料でつくればいいという考え
方が当然出てくるんだろうと思いますし、私自身はそういう方向で現在の製品は進んできているし、現実にそ
うなっているというふうに思っているわけです。ですからそういうふうに創意工夫する、要するに製造するメ
ーカー、製造する側が創意工夫の余地は大いにあるんだろうというふう思っているわけです。ですからこれか
らはそういうふうな形で、行政が効率よく幾ら頑張って集まっても、やっぱり行政コストはそんなに減らない
ということを考えれば、やはり生産する側で創意工夫を重ねて、回収した後もそれが本当の意味でのリサイク
ルができるような、そういうふうな方向に持っていく必要があるんだろうというふうに思っていますし、東大
和市というこういうところでどこまでできるかは別にしましても、そういう方向に持っていきたいと、そうい
うふうな基本的な考え方で進めていきたいというふうには考えているところです。
○5番(関野杜成君) わかりました。
世の中がおかしな方向にいったときに制御するのが法律だと思っておりますし、ある意味時代が変われば法
律は変わってくるというふうに思ってます。そういう意味では、環境の時代、まあ今からではないですけど、
10年も20年も前から言われている内容ではありますが、やはりそういうものを見据えて現場から上へ意見を通
していただきたいというふうなことを要望をしておきます。
最後に、入札についてです。
これはひたすらやっているんですが、いまだに随契という流れがあるんですけれども、その随契の理由は、
もう耳にたこができるほど毎回答弁でいただいておりますのでいいですが、いつも言ってるように、委託費用
を削減して、なおかつサービスが低下しないという方法でやると、私はやっぱり一般競争入札なのかなという
ふうに感じております。以前そちらからの答弁でありましたように、1年ごとの入札を行うと、やはりその企
業自体がうまく回らないと。そういう意味では3年から5年、それぐらいの契約をした上でないと、企業側に
負担が大きくなるというようなお話を聞いたことがあります。
それと同時に、私が議員になって一番初めにいただいた資料請求の中でも、軍手が何個で幾ら、車検代が幾
らというような見積書が出てました。これ指摘したところ、次の年度からは単価幾らという見積書に変わった
というふうに自覚しているところなんですけれども、そういう意味では市としても今お金のない中で、先ほど
言った年間12億円ですか、そのうちの4億円近くが多分この委託費というところになっていると思うんですが、
尐しでもやはり削減するためには、そういうような形で随意契約ではなく3年とか5年の入札というような形
のものはとれないでしょうか。まあ何度も聞いていますが、再度お答えください。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 長く随意契約という形で進めてきているわけですが、現在多摩地域の各自
治体の状況を見ますと、個別収集に向かっている自治体のほうが圧倒的に多くなってきております。東大和市
におきましても、この6月からの事業系一般廃棄物有料化の拡大に伴いまして、事業者の方で申し込み登録を
された方につきましては個別で回収をしている状況でございます。そうしますと通常の固定式のステーション
以外に、そういう個別で集める場所というのが流動的に、今後も事業者登録の兼ね合い中でふえてくるという
部分もございます。そういう東大和市の状況もそうなんですが、ただ各市状況というところで、本当に現実の
部分で指名競争入札がどこまでできるのか、そういったところを具体的に、まずは考えていかなければいけな
いのかなというふうに思っております。
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以上です。
○5番(関野杜成君) 考えていただければと思います。
それと同時に、もしそういう個別収集というのを考えるのであれば、それこそ市内業者でそういう方がいれ
ば、そういったところにお願いすればいいことですし、他市でも近隣とかであれば、それこそ東大和市の状況
もわかってますし、もちろんその入札に参加をさせる業者を選択するのはそちら側です。そちら側が、これを
入札に参加させようというふうに決めるということは、仕事ができるということで決めてるわけですから、ま
た入札参加に関しても参加条件があるわけですから、そういう意味で許可をしているということは、仕事がで
きるという判断をしていると私は認識をしていますので、そういう部分では業者が尐ないということもありま
せんし、多くの業者はいると思うので、そういう部分で入札を行っていただきたいなということを要望をして
おきたいんですけれども。
ただ1点、今ずっと随意契約している会社、組合ですか、あそこ東大和市清掃事業協同組合というようなお
名前ですが、実際のところ東大和市の業者は3分の1か4分の1なのかな─になっていますけれども、そ
ういう意味ではやはり地元育成という観点から考えるとちょっと違うのかなというところもあります。なるべ
く地元の企業をそういう形で育成をすることによって、そこで東京都だったり国だったり、またはほかの事業
所だったり、そういったところの仕事をとってこれる一つのネタともなりますので、そういう形でしっかりと
市としてバックアップをしてあげてほしいなということで、この入札をしてほしいという質問を行いました。
市がそういうバックアップをすることによって、他市、他県のほうに出て仕事をし、そして収入が上がること
によって、東大和市に法人税またはその他の税でおりてくるということがありますので、そういうすべてのサ
イクルを考えた上で、その入札を再度検討してほしいなと思っておりますが、まあ要望というより時間があり
ますので、再度お答えください。
○建設環境部副参事(松本幹男君) 今議員のお話の中にもございましたように市内に、市のほうでごみの収集
運搬許可を出している事業所というのはまだほかにもあるわけですが、現実問題、東大和市清掃事業協同組合、
全部で4社で構成されてるわけですが、そのうちの2社が東大和市内の事業所という状況でございます。今後
一般競争入札、その辺ですね、どういった形でできるのか、やはりそこは今後のごみ処理をどういうふうに進
めていくのかという部分とあわせてですね、市が考える方向性がきちんと実現可能となるような部分とあわせ
て考えていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○5番(関野杜成君) ありがとうございます。もちろん全体のごみ収集というものを考えた上でどうするか、
なおかつ市内業者をどのように育成していくかという、こういう視点から考えないといけないとは思っており
ますので、毎度毎度この入札に関しては質問さしていただいておりますが、早急にそういったことを行ってい
ただきたいということを要望して、私の一般質問を終わらせていただきます。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、関野杜成議員の一般質問は終了いたしました。
ここで10分間休憩いたします。
午後 1時37分 休憩
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午後 1時49分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇ 西 川 洋 一 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、2番、西川洋一議員を指名いたします。
〔2 番 西 川 洋 一 君 登壇〕
○2番(西川洋一君) 一般質問をします。
初めが安心安全のまちづくりです。
①防災計画の見直しの進捗状況はどうか。国、東京都、市の考え方をお聞かせください。
②東日本大震災の経験は今後の防災計画にどう生かされるのかお尋ねするものです。
ア、被災した場合の計画はあるけれども、被災者受け入れは新たな経験だったと思います。また放射能被害
など想定になかったものです。これらが今後どう生かされていくのか。
イ、災害時には医療や介護の施設と職員の不足などが言われておりました。日常から充実しておくことが求
められておりますが、いかがでしょうか。
特に職員の不足の問題は、災害を受けた現地では特に大きな問題になっていたようです。
大きな2、市内公共交通の改善充実についてです。
①ちょこバスの運行改善についての進捗状況について伺います。
これは改善のために地域公共交通会議を開く、そういう方向で市長も答弁し、その方向で今事務が進められ
ていると思いますけれども、その進捗状況について伺うものです。
3は財政問題についてです。
①市政を進める上で、財政状況を正確に見ることが必要です。市財政は、一時の最悪の状況から持ち直して
きています。市長はこのことをどう判断しているでしょうか。
ただ財政が厳しい厳しいと言うだけで、市民生活をないがしろにしてはならないというふうに思うわけで、
現在の市財政状況の中で市民福祉の向上をどう図るべきか、このこともきちんとしていく必要があると考えて
いるものです。
②市財政は、国の地方財政計画に大きく影響を受けています。その一つに臨時財政対策債があります。本来
国が負担すべき地方交付税の代替財源として、国の地方財政対策として出され、法により執行されているもの
です。市長はこれをどう見ているでしょうか。お尋ねするものです。
③長期にわたり市民所得は減尐し続けています。市民負担増にならない市政運営が必要ですが、どうでしょ
うか。
4番目、市民の作品(絵画、写真、手芸等)の展示場を確保できないかということです。
絵画、写真、手芸等のすぐれた作品をつくりながら、ここに暮らしの豊かさや生きがいを見つけている多く
の方々がいます。また芸術を追求されている方もいます。その作品の発表の場をつくれませんかということで
す。
①公共施設の利用について。
②郷土博物館の利用について。
③常設の展示場(市民ギャラリー)の建設について伺うものです。
5番目が3市共同資源物処理施設建設についてです。
前議会で、市長は、3市共同資源物処理施設受け入れ不可能の庁議決定に対して、不可能と判断した3点の
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理由については「そのまま認識している」と答弁しておきながら、小平市、武蔵村山市、衛生組合との話し合
いについては「庁議決定を前提にするという考え方で今は、これからやっていこうというつもりはない」とし
ました。その後の市長の対応と現況、現在の市長の認識について伺うものです。
市長は他の2市と話し合う場合に、庁議決定等も含め白紙の立場で話し合うというふうな発言もされており
まして、話し合いの結果によっては地域住民ともう一度話し合うということもおっしゃっているようで、その
真意がもう一つ明らかでありませんのでお伺いするものです。
以上が質問です。よろしくお願いします。
〔2 番 西 川 洋 一 君 降壇〕
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) 初めに、防災計画見直しの進捗状況についてでありますが、東大和市地域防災計画につ
きましては、現在消防署などの防災関係機関と庁内各課において見直し作業を行っております。また平成19年
に東京都が定めた減災目標や、市の災害時要援護者対策などの検討も行い、平成23年度末に策定の予定です。
なお防災計画の見直しに当たりましては、防災会議の開催、東京都との協議、市議会に対する説明、市民意見
の募集などを考えております。さらに東京都では震災対策の見直し方針を策定し、来年の夏に新たな被害想定
のもとに東京都防災計画の策定を予定しています。そこで東大和市においても、来年度新たな東京都の被害想
定を踏まえた補正版と業務継続計画を策定する予定であります。
次に、東日本大震災の経験は今後の防災計画にどう生かされるのかについてでありますが、今回の大震災は、
国を初め防災関係者にとりまして想定をはるかに超えた災害であり、膨大な人的、物的被害をもたらしたこと
は言うまでもありません。また地震と津波の被害だけでなく、原子力発電所の事故による放射能漏れ、大規模
な住民の避難なども、いまだかつて経験のない出来事であります。被災地の早期の復興を強く望むところであ
りますが、東大和市においても今回の大震災の教訓を踏まえた具体的な防災対策につきましては、地域防災計
画の策定の中で今後検討してまいりたいと考えております。
次に、災害時における医療や介護関係職員数についてでありますが、医療機関や介護関係施設の人員につき
ましては、通常は一定の配置基準等により配置されております。今回の大震災に当たりましては、被害の状況
が余りにも広範囲であることから通常の人員では到底対応できない状況が生じていることは十分承知している
ところです。また避難所生活の長期化に伴い、被災者のストレス障害や心のケアなどの対応も必要となってお
ります。日常から非常時に備えた体制について、あらかじめ検討しておく必要があるものと考えております。
次に、ちょこバスの運行改善についての進捗状況についてでありますが、コミュニティバスの運行改善には
東大和市にふさわしい公共交通をどのように整備するかといった視点で検討する必要があると考えております。
この検討を実際の運行に移すためには、地域公共交通会議を設置して協議を行う必要があるため、会議での検
討の方向性を整理するとともに、会議設置の準備を進めているところであります。
次に、財政問題についてでありますが、1点目として市財政の現状に対する考え方でありますが、東日本大
震災や急激な円高の影響を受け、市税が引き続き減収となる見込みであること、また当市のような普通交付税
の交付団体にとりましては、貴重な一般財源である地方交付税の動向が不透明であることなどから、依然とし
て厳しい財政状況にあるものと考えております。
2点目として、臨時財政対策債に対する考え方でありますが、国の地方財政対策に基づく地方の貴重な一般
財源であると考えておりますが、市債として借り入れ、後年度にわたり償還を行っていくことから、同時に将
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来負担についても十分検討していく必要があるものと考えております。引き続き市長会等の関係団体を通じ、
本来必要とされる地方交付税の確保について、国や東京都に要望してまいりたいと考えております。
3点目として、市民負担の増加とならない市政運営についてでありますが、市民サービスの低下を招くこと
がないよう、持続可能な財政運営を目指し、情報の公開と説明責任を果たす中で、市民負担のあり方につきま
しては検討してまいりたいと考えております。
次に、市民の作品の展示場を確保できないかについてでありますが、市内の公共施設としましては市民会館
や市民センター、公民館、図書館、郷土博物館などがあります。現状では一部の施設において期間を限定した
上で、各施設を利用する市民の方々等の作品を展示しております。詳細につきましては、教育委員会並びに担
当部長から説明をお願いします。
次に、3市共同資源物施設の現状についてでありますが、昨年3月の東大和市議会における決議、また昨年
6月の3市共同資源物処理施設建設の受け入れが不可能であるとの庁議決定につきましては、小平市、武蔵村
山市及び小平・村山・大和衛生組合へそれぞれの内容は伝えられているところでありますが、小平市長、武蔵
村山市長、両市長に理解を得られておりません。したがいまして小平市長及び武蔵村山市長へは、資源物処理
施設のあり方も含め協議し、理解を求めていかなければならないと考えております。
以上です。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○学校教育部長(小島昇公君) 教育委員会に関する件につきまして御説明申し上げます。
まず市民の作品を展示する場として、公共施設が利用できないかについてでございますが、他の議員にもお
答えしたところでございますが、現在利用グループの方々の作品を常設で展示している施設といたしましては、
南街公民館、上北台公民館、中央公民館の3館がございます。南街公民館では2階ロビーの壁面を展示コーナ
ーとして設けており、おおむね1カ月から2カ月を限度に写真や絵画、書道の作品などを展示しております。
上北台公民館では、1階にあるショーケースの上の壁面と3階ロビー壁面に展示コーナーを設けており、おお
むね2週間から1カ月を限度に水墨画や書道の作品などを展示しております。中央公民館では、ことしの1月
から1階ロビーの一角を市民の作品が展示できるようスペースを確保いたしまして、現在利用者の作品が展示
されております。
今後につきましては、市民の作品を展示するスペースが、さらに確保できるよう検討してまいりたいと考え
ております。
次に、市民の作品の展示場として、郷土博物館が利用できないかについてでございます。
郷土博物館では、1階の企画展示室におきまして、年に4回それぞれおおむね2カ月程度の期間で企画展示
を行っております。その企画展示期間を除きました期間を利用いたしまして、きらめき友好アート展を行う学
校教育関係団体や美術、写真等の展示を行う社会教育団体に貸し出しを行っている実績がございます。なお年
4回の企画展示の事業日程と調整がつき、郷土博物館の趣旨に合う内容であれば、他の団体同様、企画展示室
を利用して作品を展示することは可能であると考えております。
次に、常設の展示場となる市民ギャラリーの建設についてでございます。
市民の作品を年間を通じて展示するような常設展示場、いわゆる市民ギャラリーを建設することは、財政状
況等の理由により非常に難しい状況であります。なお現状では、既存の施設を有効に活用して、市民の皆様の
絵画や写真等の作品を展示できる場所の確保に引き続き努めてまいりたいと考えております。
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以上でございます。
○子ども生活部長(阿部晴彦君) 4の①の中で、市民会館、市民センターにおける作品等の展示についてでご
ざいますが、現状市民会館では会議室の1と2で有料での貸し出しをしております。また新堀地区会館では、
ロビーにおいて期間を定めて市民の方々の作品等を展示しております。
以上でございます。
○2番(西川洋一君) それでは、順次再質問を行います。
最初の防災計画の件ですけれども、今見直し作業、一生懸命やっておられるということで、よろしくお願い
します。
ただこれは今回の災害がなくても、防災計画の中では毎年見直すという作業をするということになっている
わけですよね。その線上のものと、今回の大きな地震があったことに対するその関連はどうなのかということ
を、もう一度お聞かせいただきたいと思います。
といいますのも、今度の大地震の名前は関東・東北大地震ですかね、地震名は。災害名は東日本大震災とい
うふうに言ってるようですけども。先ほども市長から想定外の大きな地震だったというふうな説明もありまし
た。確かにそうだと思うんですけれど、ただこうした地震は起こり得るということは、学問的にはというか、
歴史的には十分指摘されてきていたと。こうしたことが防災計画にどう生かされていたのかということを考え
ると、これはまた考えさせられるかなというふうに思うわけです。
それからもう一つは、天災でなくて人災だと言われている東京電力の原発の事故ですけれども、新聞報道に
よれば、これは日経新聞ですけども、以下のような指摘なんですよね。
東京電力は24日、福島第一原子力発電所に最大10.2メートルの津波がきて、押し寄せる水の高さは15.7メー
トルになる可能性があることを、2008年に社内で試算していたことを明らかにした。東日本大震災後、東電は
福島第一原発を襲った津波の大きさを「想定外」だったと説明してきた。試算を踏まえて対策していれば、原
子炉が炉心溶融という最悪の事態を回避できた可能性があった。東電は試算結果の存在を、震災後5カ月半も
公表してこなかった。事故調査検証委員会も経緯を聴取しており、今後事故を招いた重大な原因として争点と
なりそうだ。東電は02年の土木学会の津波評価とともに、福島第一原発での想定津波の高さを最大5.7メート
ルと設定していた。08年には、869年の貞観地震や国の地震調査研究推進本部の見解などをもとに、巨大地震
の津波の規模を試算、福島第一原発の5・6号機にくる津波が10.2メートル、防波堤南側からの遡上高は15.7
メートルという結果をまとめた。実際に大震災による福島第一原発の遡上高は14から15メートル、試算に基づ
いて電源やポンプなどの重要施設の防水対策をきちんととっていれば、全電源喪失から原子炉を冷却できなく
なる事態を防げた可能性がある。
まあつまりここでも考え得る想定をしっかりと計画に盛り込む、この重要性を今度の震災は示したんじゃな
いか、大きな犠牲を、それでわかったということになると思うんですけれども、そうしたことがありますので、
東京都も見直し作業中、当然今回の地震を考慮に入れてやっていると思うんですけれども、その関連を今どん
なふうに進んでいるのかということをお聞かせください。
○総務部長(北田和雄君) 防災計画の見直しですけども、ちょっと重複する部分があるかと思いますが、2段
階での見直しを考えております。西川議員御指摘のとおり、現在の見直しは当初平成22年、23年度にかけて2
年間で、大震災の発生前から現在の計画、これは平成16年2月に修正したものですが、これを見直すというこ
とで進めておりました。その見直しの内容は、平成18年に策定された東京都の首都直下地震による東京都の被
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害想定、それから平成19年に修正され、減災目標を定めた東京都地域防災計画震災編、それから減災目標を達
成するために平成20年に策定された東京都震災対策事業計画と。これらをもとに東大和市の防災計画を見直す
ということで、作業を進めておりました。それは現在も進めております。
ただ3月11日に東日本大震災が発生をして、それも今後大きな教訓を得ておりますのでね、反映させなきゃ
いけないというふうには考えておりますが、ただ大震災の教訓を生かすにしましても、それらの被害想定とか、
そういうのを想定しなきゃなりません。それについては、東京都が秋に震災対策の見直し方針というのを一応
出します。それを受けて来年の夏に東京都の地域防災計画の見直しをいたしますので、それらの動向を見た上
で来年度1年延長しまして、24年度は東大和市の防災計画を再度補正をかけるということで、大震災の教訓を
生かした計画にしていきたいというふうには考えております。
以上です。
○2番(西川洋一君) これは東大和市が全体を判断して計画を立てるというのと、ちょっと違うと思うんです
けど、やはり国からの大きな枠が決まって、それで市も決まっていくということにはなると思うんですけれど、
ただ地元からもまたいろいろ声を上げていく必要があるというふうに私は思うんですね。というのは、この地
域防災計画の改定の年度を見てみますと、平成3年3月全面改定、平成8年3月修正、この時の想定ですね。
被害想定の前提条件、これはかつては関東大震災、つまり相模トラフだけを考慮していた。でもその後、平成
7年に阪神・淡路大震災があって、直下型地震という問題が大きく浮上してくる中で、東京都の防災計画も海
洋型と、それから東京直下型、両方が出てきたわけですよね。前の計画では、東大和市における震度予想は震
度5だったんですよね。済みません、釈迦に説法で。
その当時、その計画のときに、阪神・淡路大震災があって高速道路が倒れるということがありました。その
ときモノレールは建ってたんですよね。でもあのモノレールは震度5対応だったんですね、たしか。だと私は
認識しているんですけど。その後、あの周りに鉄板を巻いて強度を増したという経緯があると思うんです。そ
うしたことを考えますと、やはり今東大和市における震度予測、これも最大限に想定していく必要があるんじ
ゃないかというふうに思うわけなんです。
今東京都の計画は、震度6烈震、震度6プラスというんですか─ということだと思うんですけど、ここ
も変えていく必要があると思うんですけども、そんなような方向にはいってんでしょうか。
○総務部長(北田和雄君) 震災の被害想定のことになってくるかと思うんですが、これにつきましてはちょっ
と経過を御説明いたしますけども、国の中央防災会議が17年に発表したものがあります。それは首都直下地震
の被害想定ということで、この中でマグニチュード7級の18の地震を想定しております。まあ18カ所の震源地
を想定しているんですけどもね。東京都内が震源になる場合と、近隣の千葉ですとか埼玉なんかも一応、あと
神奈川ですか、その辺も震源想定して18を選んでいます。これを国が発表しました。
それを受けて、東京都のほうでは18年ですね。東京都防災会議の地震部会というもののところで、専門家を
集めまして、そこで国が出した首都直下地震の被害想定を受けて、東京都では「首都直下地震による東京の被
害想定」というものをつくりました。それが今、東京都の防災計画などのベースになっているものなんですが
ね。その内容ですけども、その東京都の報告書を見ますと、国は18の地震の想定を出していますが、東京都で
は専門部会が想定したのは、この中の東京湾北部地震と多摩直下地震を想定をしております。2種類の地震で
すね。これについてはマグニチュード7.3ということと、発生頻度の高い地震を選んだということですね。18
ある中でどれが発生頻度が高くて東京に被害を及ぼすかという中で、先ほど申した二つを選んだということで
-351-
す。
これらをもとに今防災計画などは立てられてんですが、東京都も今回の東日本大震災を受けまして、先ほど
申しましたとおり見直しをしてますので、その中でどの程度の想定になってくるのかは、ちょっと今のところ
私どもでは情報はつかんでおりません。西川議員が言いました最大限の被害をということですが、市レベルで
はなかなか地震の最大限の被害ということを東大和市で想定するというのはやはり困難でございます。やはり
専門家が集まって、その中で想定されたものを受けて、やはりそれをベースに防災対策をどうしていくかとい
うことを考えるのが基本的になってきます。ただ災害対策としまして、今回の教訓などでは放射能の問題とか
出ましたから、そういうものに対する対策として市ができることをやっていくということはあるかと思います
が、地震そのものの被害想定を市のほうで想定していくというのは、なかなかやはり難しい状況だというふう
には考えております。
以上です。
○2番(西川洋一君) まあ被害想定の前提条件というのはね、やはり専門家にいろいろ考えてもらうにして、
でも私たち市民からすればこうしてほしいという気持ちもあるわけですよね。今部長がおっしゃった区部直下、
多摩直下型というのは立川断層とは違う場所を言っているんですよね。それから相模トラフですよね。この起
こる可能性は30年以内に70%以上だったというふうに思うんですけれど、ただ立川断層についてはその確率が
0.5%から0.2%で想定されているようです。北多摩西部消防署警防課防災安全係さんが新聞折り込みで出して
くれた、ここにも記載されております。そういうビラにもね、記載されているところです。
ですからこの立川断層のすぐそばにある東大和市、ここでは震度7をやはり想定した防災計画にしてくださ
いというふうに言っていく必要があるんじゃないかと、外さなければならない理由はないんじゃないかという
ふうに思うんで、そうしていただけるでしょうか。
○総務部長(北田和雄君) 立川断層の問題ですが、ちょっと立川断層について御説明いたしますと、これは埼
玉県の入間郡の名栗村から青梅市、立川市を経て府中市に至る33キロというふうに言われています。幸い東大
和市の区域内は横断はしておりません。この活動期間は1万年から1万5000年程度と。最新の活動時期は2万
年前から1万3000年前というふうに推定されているということです。地震の規模はマグニチュード7.4で立川
市、武蔵村山市で震度6強、23区の西部でも震度6弱だというふうに言われています。
地震発生確率ですが、30年以内がおっしゃったとおり0.5から2%、やや高いグループというふうに言われ
ています。このグループ分けですが、3%を超えますと高いグループというふうになるようです。じゃ今回の
東日本大震災を受けてどうなのかということについて、政府の地震調査会が東日本大震災に伴う地殻変動で地
震発生率が高まった可能性があるということを公表しています。ただ委員会では、発生確率がどのぐらい上が
ったか不明だという表明しかしておりませんので、発生確率がどうなったかはわかりません。
ただ立川市のホームページに立川断層のことがよく詳細書かれてますので、そこを見ましたところ、政府の
地震調査委員会の委員である山崎晴雄首都大学東京の教授の方ですが、この方のコメントが載っておりました。
それをちょっと御参考までに読み上げますと、「東北地方太平洋沖地震」まあ東日本大震災ですね─「に
より大きな地殻変動があり、断層の向きによって、断層にかかる力が増えたところがある。立川断層帯での地
震発生確率は低いが、断層にかかる力が一定基準を超えた断層について公表した。ただし、立川断層帯の地震
発生確率の上昇はごく僅かである。」というコメントが載せられております。ですから数字は言ってませんの
ではっきりしたことは言えませんが、まあ格段に高まったというわけではないというふうに一応理解はしてま
-352-
す。
それからその立川断層における震度の話ですが、先ほどお話ししましたとおり、国が出した首都直下型地震
の被害想定の中で立川断層を震源地とする想定も出ております。それを見ますとマグニチュード7.3なんで、
震度の状況ですが、これは地図に色で落としているだけなんで特定はできませんが、7が出てるところはござ
います、確かに。ただこの地図で見る限り、東大和市周辺では6強の一応震度想定にはなっているというとこ
ろでございますので、専門家の研究による発表でございますから、これをベースにやはり考えていかざるを得
ないんではないかというふうには考えております。
以上です。
○2番(西川洋一君) まあ専門家にはお任せするとして、ただ今回の東日本大震災でも予測されていたわけで、
ただ専門家も今回のようなことが起こるとは思っていなかったというようなことにもなっているわけで、やは
り可能性がある数値が出ているわけですから、それは専門家あるいは国任せでなく、地元からも声を上げてい
ただきたいと思います。
それから②のアのところですけれども、これまでの防災計画では自分たちが被害に遭ったということをいろ
いろと、それに対応するためにどうするかというふうな計画はあるんですけど、避難者を受け入れるという点
ではマニュアルはなかったんじゃないかなというふうに思うんですが、こうしたことをこれからにどう生かす
か。それからまた被災者に対する支援の問題も、国が一定の方向を決めて、それを受けてでないと市がなかな
か動けない。具体的に言うと、災害救助法で避難者に対して食材の提供はできるってなっているんだけど、上
の決定がはっきりしないからおくれたり、結局できませんという話になったりしているわけですよね。市独自
にそうした支援もできるというふうに今後しないと、やはり時を失するかなというふうに思うんですが、その
辺はいかがでしょうか。今後の計画の中にそうしたことは組み入れられるのでしょうか。これは市長会や議長
会の国に対する要望の中でも、自治体が独自に支援できる仕組みづくりが必要だというふうに私は述べている
と思いますので、これはどのようなふうにこれからに生かされるのでしょうか。
○総務部長(北田和雄君) 被災者の受け入れですが、確かに地域防災計画は東大和市が災害に遭って、東大和
市民が被災者となった方たちを避難所としてどう受け入れ、支援していくかということをベースに書かれてお
りまして、今回のように近隣で大きな災害を受けて、大勢の被災者の方がこの市に来たときの対応というのは
確かに想定しておりませんでした。現実的に見えられたことは事実ですので、そのときの判断で一応対応はさ
していただきました。今回はさしていただきました。ただ今後はやはりどこで起きてもおかしくない状況です
から、幸いにして東大和市が被災地にならないケースもありますが、近隣で大きなことがまた起きるというこ
とも考えられます。そのときのやはり受け入れというのは、考えていかなきゃいけないというふうには思って
おります。
今回の教訓からしますと、とりあえず東大和市に避難された方というのは、そんなに人数多くなかったんで
すね。いらっしゃいましたけど、知り合いがいるとかいうことで、そちらのほうに一応避難をされた方がほと
んどですので、ただ当初はそこもわかりませんでしたので、市のほうではまず一つ考えたのは、被災者の方が
当面生活する場所として体育館と板の間よりは畳の上のほうがやはり環境にはいいだろうということで、まず
市役所の2階にある和室と中央公民館の3階の和室を一応確保しました。公民館の3階のほうは2人、1家族
の御夫婦の方ですが、しばらく─2週間ほどですかね、滞在をしていただきました。今後もまたふえてく
るという─その当時ですね、その当時また人数がふえられたらどうしようかということと、そういう場所
-353-
は長期は無理だろうということもあって、じゃ市内で個室が確保できるところはないかということを当時検討
したんですね。その結果、中小企業大学校が市内にあります。そこには宿泊施設があります、研修所ですから。
そこを何とか借りられないかということで交渉に行ってきました。その結果、向こうの了解も得られまして
100部屋確保は一応しました。ただ研修所の施設なんで個室で一人部屋なんですね。それから自炊施設がない
んですね。食堂はありますが自炊はできないというちょっと制約はあるんですが、ただ大部屋で大人数の方が
生活するよりは、そういうところで生活していただくほうがプライバシーも確保できるんで、そのほうがいい
だろうということで一応交渉して、向こうも了解を得られました。実際利用しなかったんですが、そういうこ
ともありますので、今後は市内のそういった民間施設も、いざというときに借りられるような協定を締結する
ようなことも考えていきたいというふうには考えております。
以上です。
○2番(西川洋一君) 御丁寧な答弁ありがとうございました。
防災計画にはなかったけれど、現場対応で丁寧な対応をしているというのは私も認識しております。それを
今後の防災計画の中に、これまでなかったわけですからきちんと入れ込むという形でお願いしたいと思います。
それから原子力発電所の事故の対処の問題です。これも被害想定の中にきちんと入れるべきじゃないかと思
うわけです。地図で距離をはかってみました。地図ではかる場合、直線でいいわけでね、簡単にはかれるわけ
で、放射能が道路に沿ってくるわけじゃありませんから、直線ではかると福島第一原発から東大和市までは
258キロ、東海村原子力発電所、これは茨城県那珂郡、ここは133キロ、新潟県柏崎刈羽原発は200キロ、静岡
県浜岡は170キロ、ですから福島原発よりも今ほかの3カ所はぐっと近いわけですよね。
ただ私ちょっと調べるの忘れちゃったんですけど、東京湾に原子炉があるんですよね。ジョージ・ワシント
ンです。空母です。これがそこの現地からの人の報告では、あの地震のときに東京湾も引き潮になったそうで
す。そのときに海底から船底まで1.5メートル、非常に危険な状況。もしこれが底についちゃったら海水が取
り入れられないで大変なことになると、冷却できなくなるという状況があったと。急いでジョージ・ワシント
ンは出てったというふうな横須賀からの人の報告もありました。
こうしたことを考えると、やはり原子力発電所の問題、こういう心配しないで済むのはゼロにすれば一番い
いわけですけども、現実にあるもとで防災計画の中に被害想定、前提条件の中にきちんと入れるべきではない
かというふうに思いますが、市はどのように受けとめ、これからの防災計画にどう生かそうとするのでしょう
か。
○総務部長(北田和雄君) おっしゃるとおり原子力発電所の事故は、今の防災計画には想定はありません。今
後東京都の震災対策を見直す中で、今回これだけの事故になっておりますので、何らかの反映がされるものと
いうふうに理解はしております。市としての教訓ですが、今回飲料水がやはり問題になりました。たまたま東
大和市は小作でしたから検出されずに大きな問題になりませんでしたけども、ただいつ浄水場が汚染されるか
わかりませんので、水の確保について今までの防災計画では給水車が、給水に来てもらえるという前提をして
おりましたが、給水車は浄水場の水を持ってくるわけですから、そういうことを考えますとやはり水もある程
度備蓄をしていく必要があるだろうということは考えております。事実、水の備蓄も始めましたし、今後も備
蓄をふやして飲料水を確保していくというふうに考えております。それ以外の対策については、やはり避難だ
とかそういう話になってくるかと思いますので、それについてはもう尐し内容の精査をしていかないことには、
なかなか市独自で一定の政策というのは難しいかなというふうには考えております。
-354-
以上です。
○議長(尾崎信夫君) ここで10分間休憩いたします。
午後 2時33分 休憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
午後 2時44分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○2番(西川洋一君) 最初の項の1の②のイのほうにちょっとだけ触れます。
ここでは人員不足も承知しているという主な回答があったと思いますけれど、大きな震災だけに、いざその
ときになって人員を育成するというわけにいきませんので、引き続き日常からの人員の確保と人材の育成をお
願いしたいと思います。ここでは、防災計画の中では介護施設をどう扱うかというのが、ちょっと余り明確に
出てなかったと思うんですけども、それもこれからの防災計画の中にきちんと入れ込む必要があるんじゃない
かと思いますので、よろしくお願いします。
この1の項目では、やはり防災計画の見直しという項目ですので、市だけでそれができることではないとい
うのは承知しておりますので、特に被害想定の前提条件については、今幾つかのいろんな事例を上げましたけ
れど、こうしたことも考慮した上で、当然東京都、国と調整して市の計画を決めていくということになります
ので、盛り込むように市として大いに働かきかけをお願いしたいと思います。現在ある防災計画の中で、市が
その中にはないのに今回の場合でもいろいろと苦労されて丁寧な対応をしているというのは十分、今説明でわ
かりましたので、引き続きそのことは今後に生かしていただきたいと思います。その前提条件を変えるという
ことについての努力をお願いしたいんですが、どうでしょうか。
○総務部長(北田和雄君) 今回の東日本大震災の想定外ということが盛んに言われております。そういうこと
も一つの教訓だと思いますので、東京都がやはり今後見直しをしていく中では、最大限の被害をやはり想定し
てほしいということは、防災担当の会議ですとか市長会などでも要請をしていきたいというふうには考えてお
ります。
以上です。
○2番(西川洋一君) よろしくお願いします。
2の市内公共交通の改善充実、特にちょこバスの状況ですけども、改善のための前提、地域公共交通会議設
置準備で努力されてるということですので、よろしくお願いします。
この会議を開くに当たって、市が前回その会議に出した前提、ここでも前提条件がありまして、前回の検討
に当たっての前提は三つありまして、現行のちょこバスルートを踏まえる。2、既存のバス路線との重複に配
慮する。3、新たな財政負担は困難な状況にあることを考慮する。特に大きな問題になった一つは、この3の
新たな財政負担は困難な状況にあるということで、設備投資の費用をしないで、現在の台数のままで路線を延
長する、来てない地域に回すということのためにいろいろと問題点が起こったと思います。
それで前回のこの地域公共交通会議の最終報告の中で、「利便性の向上について」ということで記載された
ものがあります。これは「更なる充実を図るための課題、利便性の向上について」ですね。
「今回の会議では、財政負担について大きな制約がある中、利便性の向上を目指して検討を行ってきた。そ
の結果、運行経路については一定の配慮ができた反面、運行本数の面では十分な体制が取れたとは評価できな
い状態となった。コミュニティバスの運行においては、快適なフットワークを整えることが大切であり、運行
-355-
本数の増加を図れない現状では十分とは言えない。更なる充実を図るためには、運行本数の増加による利便性
の向上を目指す必要がある。」というふうになっていますので、いうなら財政的な裏づけをきちんとして、バ
ス台数をふやして運行本数をふやす、その方向がなければ市長の言う地域のコミュニティー交通ですか、これ
の充実は図れないというふうに思いますが、このことについてはどうお考えでしょうか。そしてこれまでの実
施計画の中ではバス買いかえ費用として7,500万円のっていましたけれども、この財源措置についてはこれか
らも生かされていくのかどうか。これから恐らく出てくる実施計画の中にこうした費用が計上されていくのか
どうか、この辺はいかがでしょうか。今二つ質問しました。
○建設環境部長(並木俊則君) 前回の地域公共交通会議の最終報告の中で、利便性の向上という中で運行本数
の増という部分につきましては、現行ルートで運行本数の増をするには、当然のごとく車両の増を図らなけれ
ば運行便数の本数の増はできないわけでございまして、今後新たに設置を考えてございます地域公共交通会議
のほうでは、その利便性の向上をどのような形で図っていくかということが、当然のごとく大きな議題という
ふうに考えてございますので、市の内部のほうでも車両の台数等、あるいは運行本数の増等、どういうふうに
考えていくかというのを市内部でのいろんなセクションと検討していかなきゃいけないという部分があります。
現在地域公共交通会議にありましては設置の準備をしておりまして、その中で多くの委員の方の構成になる
というふうなことで今考えておりますので、その中でいろいろなことを論議し、いろんな形をつくっていくこ
ともございますので、市のここで今後考えております24、25、26年度の実施計画については、余り地域公共交
通会議の自主的な、自主性が損なわれないような形ということで、実施計画の中では金額等が明示されないよ
うなことも現在では考えているところでございます。
以上でございます。
○2番(西川洋一君) 今話されたのは、前回の検討会議では運行形態検討に当たっての前提条件があったけれ
ども、今回は財政問題も含め前提条件はつけないということで、コミュニティバスの運行改善を図ると、こう
いうことで開かれるというふうに判断していいんですか。
○建設環境部長(並木俊則君) 利便性の向上ということを大きな議題ということで考えてございますので、そ
の中では当然のごとく運行便数を、ルートにもよりますけど、ルートの変更ということも当然考えなきゃいけ
ない部分がございますが、現在のルートをもとにということになりますと、運行便数をふやすということは台
数が増になるということに結果なっていきます。その中で地域公共交通会議のほうには、前回みたいな前提条
件を幾つか設けるということでなく、今のところは考えておりますが、ただ財政的な課題は常にありますので、
今回につきましてはさきの議会でもお話し申し上げましたが、平成25年度以降、ちょこバスの買いかえも予定
しております。その買いかえをどのような形で今後の運行に支障がないように結びつけていくかというのが、
今後かなりの検討が必要になってきますので、現時点で、車両が何台とかどこの時点の何年度にどういうふう
に買いかえということがなかなかはっきりと検討ができませんので、そういったことも含めまして車両の台数
については何台ということを決めないでいきたいというふうに思っているところでございます。そういうこと
を踏まえまして、次期の地域公共交通会議では具体的な前提条件、台数については特に何台ということは最初
から考えないでいきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○2番(西川洋一君) 市長は常日ごろ、やはり物事を実行する上で費用がかかるというふうに言われていると
思いますので、今の答弁の中では、その費用についての特に前提条件はつけないということで、市長の言う市
-356-
内循環バスの利便性の向上を目指すということでの議論というふうに受けとめたんですけれども、当然コミュ
ニティバスは黒字ではないというところから出発するわけですよね。当然バス台数ふやしたり、運行本数ふや
せばそれなりの初期投資はふえてくるわけで、一定の費用はかかるわけで、こうしたことも当然前提はつけな
いと言いながら思惑としてはあるわけですよね。その辺の財政との関係で市長はこの問題どのようにお考えで
しょうか。
○市長(尾崎保夫君) ちょこバスの関係ということで、ちょこバスの運行改善についてということで御質問だ
ったわけですけど、前回におきましても同じような形で御質問があったわけですけども、まずルートというこ
とと、それからあと駅へどうするかとか、それから車両の問題、今の大きさのままでいいのかどうか、それか
らあと車両の台数ということ、それとあと車両で使っている天然ガス車というガス車でなければならないのか
という、当然そこには財政という枠も出てくることにはなるかなというふうには思っていますけども、現在の
赤字の状況、要するに市のほうで埋め合わせしている状況等を勘案しながらやっていければいいのかなという
ことで、初期投資については台数がふえるかもしれないけども、車両を変えることによってそんなに大きな増
はないだろうという考え方もあるし、それからあと車両をふやすことによって、運行回数、要するにバスの来
る時間というのはもっと短くなるということも当然考えられるだろうし、今言ったような基本的な項目をきち
っとまず整理して、それを前提としてまずは話の俎上にのせていくと、そういうところから赤字を前提という
ことだけども、なるべく尐ないほうがいいというのはこれは当然なわけですけども、まあ台数、前回だったか
と思いますけども、今言ったような形で利用者がふえるという可能性もあるだろうしということもありまして、
そうするとまた今言った財政負担というのも、あり方も違った形に見えてくる可能性はあるんではないかなと
いうふうな思いはあるところです。
以上です。
○2番(西川洋一君) じゃ私流に解釈させてもらえば、特に前提条件はつけないけれども、ああした場合には
これだけの費用もかかる、こうした場合にはこれだけの費用もかかる、全体としては循環バスの改善は見られ
るというのは、その時点時点で判断をして、どれがいいかその時点で選んでいこうと、そんなふうにも受けと
められたんですけど、そういう受けとめでいいですかね。地域公共交通会議ではいろんな事例を出して、それ
について最終的な判断はまた、それはまた別途判断すると、こんな思いで進めていくんだと。前回出したよう
な、新たな財政負担は困難な状況にあることを考慮する。このたがが前回はまったために、市民の方からいろ
んな不便になったという声が出たというふうに私は思っていますので、ちょっと私流の解釈、勝手にしちゃい
ましたけど、今市長が言ったのはそういうことじゃないかなというふうに思うんですけど、そういうことでい
いんでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 先ほど言いましたルートだとか駅だとか車両の大きさ、台数、それからあと天然ガスの
関係だとかといういろんなお話をさしていただきましたけど、前回とやっぱり大きく違うのは、財政負担とい
うことが当然出てきたというのは、ルートを利便性のあるものに変えるという前提だけだったというふうには
─大きなものとしてルートを変えるというふうな形、要するに車両をどうするかとか台数をどうするかと
いうか、特に車両の買いかえという時期にはぶつかってきておりませんし、現状の車両台数でどうするのかと
いうことだけが大きな前提になったんだと思うんですけどね。車両台数もある程度考えられる、車両の大きさ
も考えられるということになると、ルートのあり方も含めて前回とはまた違ったものになるんではないかとい
うふうには思っています。そういった意味で、前回のように財政でぎちぎちに締めるというのは、柔軟な発想
-357-
ができなくなる可能性もあるということで、台数もふえてルートをふやせば、逆に利用者がふえるということ、
そうすると利用率が上がるわけですから、それだけ利用料金が入ってくるということになりますとね、それら
を総合的にすると、今よりはもしかしたら赤字が尐なくなる可能性、要するにランニングコストにおいてその
可能性はなきにしもあらずというところも出てくるかなという、そういう意味で言ったということでございま
す。
○2番(西川洋一君) 改善をいち早くよろしくお願いしたいと思います。
次は財政問題ですけれど、①の現状の認識。これでは一時の最悪の状況から持ち直してきているという私の
判断ですけれども、市長は円高や市税収入の減尐などを例に出し、また今後もくるであろう地方交付税も不透
明であるということで、将来財政の不安を述べたように見られましたけれど、一時、平成19年末、19年度のこ
ろと比べて今の市財政は一定の回復をしていると、私はそのように判断しますが、市長はその辺のところ、ち
ょっと判断を避けたようですけれど、いかがでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 前回のまあ避けたというわけでは特にないわけですけども、19年が底というふうなお話
があったかと思いますけども、それだと最悪その当時に比べれば表面的という言い方はおかしいですけども、
財政状況はよくなってきているんではないかなというふうに考えてもいいかなと、それぞれの立場によって違
いますけども。ただそこからふえてきたのは、交付税と臨対債がふえてきたということは一目瞭然だというふ
うに私自身は解釈しているわけですけど、その解釈の仕方を、特に臨対債の解釈の仕方をどうとらえるかとい
うのが私にとって、あるいは今西川議員と違うところは、そこが一番大きいところかなというふうには理解し
ているわけです。そういったことで、おわかりいただけたかなというふうに思いますけども。
○2番(西川洋一君) 表面的にしろ、どういうふうにしろ、いっときの困難な状況よりは一定改善していると
いう判断を今示されたというふうに思います。ただこの中で市財政の特に市債の分で、臨時財政対策債が著し
くふえている。このことをどう見るかということでも、やはりこれからの市財政を見ていく上で大変重要な問
題じゃないかというふうに私も思いまして、今回このことを市財政との関係で、また国との関係でいろいろと
お聞かせいただきたいと思ったわけです。
まず市債といっても、市の行う借金でも、いわゆる教育債とか土木債とか、そういうのはありますね。それ
と臨時財政対策債の大きな違いは何でしょうか。
○財政課長(関田新一君) 地方債の中で、俗に5条債と言われます地方財政法第5条に基づく地方債というも
のが、一般的に言われる起債の基本だというふうには考えてございます。これにつきましては、地方債をもっ
てその財源とすることができる場合は、地方財政法に列挙をいたしまして、こういう場合にのみ起債というも
のはできるというふうにされているところでございます。
例をお話しさせていただきますと、元利償還のための特定財源が確保できるということで、償還財源が確保
できるということで公営企業債ですとか出資または貸付金等のための起債、また二つ目としては債務の増加が
ないものということで借換債、このようなもの。また臨時的かつ突発的な支出ということで、災害対策の場合
の対応、それから事業の効果が後年度の住民に及ぶ場合ということで、施設の建設事業ということで、一般的
にこの活用方法が多いということでございます。これが5条に基づく地方債ということでございます。
臨時財政対策債等につきましては、特例法で認められてございます地方債ということでございまして、これ
は投資的事業の財源にするということではなくて、経常的な経費にも充てられるという特殊性を持ってござい
ます。先ほどの5条債が投資的経費に充当するということが原則になっているのに比べますと、経常的な部分
-358-
にも充てられる、まあ俗に言う一般財源、どのような形でも使える一般財源というような形になっているとい
うのが特徴だということでございます。
以上でございます。
○2番(西川洋一君) 今の話を聞いて、まあ教育のために使う、例えば市民会館を建てるとかいう費用には、
今言われた5条の関係が適用して、それのためにお金を借りると。その場合には市が独自にそれを返済してい
く財源の見込みがきちんとなければいけませんよということも、一つ条件の中に入っていたんじゃないかとい
うふうに思いますが、それでいいですよね。先ほどうなずいておられましたから、そういうことで話を進めて、
ただ臨時財政対策債については、これは地方が一定の水準の市の行政をやっていく上で、必要な財源、これは
国の地方財政計画の中で決まる。その財源を国はどこで担保するか。もちろん市税収入などもその中に入るで
しょう。それから交付団体は地方交付税も入るでしょう。本来は地方交付税で全部入れなきゃいけないところ
を、国はそのお金がないから一時、市がその分を借りていいですよというのが大まかにいえば臨時財政対策債、
要するに一つの地方自治体が一定の水準の地方行政を行う上で必要な金額を、財政を、国は年度ごとに決める
ということですよね。その財源の裏づけを国はきちんととらなければいけない。そういうことの中で臨時財政
対策債は出てきていると、こういうふうに判断していいんでしょうか。
○財政課長(関田新一君) 地方の行政水準を維持するということのために作成されるものが、毎年作成されて
おります地方財政計画というものでございまして、これは内閣が地方交付税法に基づきまして、翌年度の地方
団体の歳入歳出の総額の見込み額、これを立てまして、これに関係する書類を国会に提出するとともに、一般
に公表するということで、公表されたものが地方財政計画ということで、地方のすべての団体を含めた予算書
というんでしょうか、そういうものだというふうに理解をできると思います。その中で平成13年度以降でしょ
うか、この中では地方交付税に一部かわるものとして臨時財政対策債が地方の一般財源を補完するというもの
で位置づけられているものでございます。
以上でございます。
○2番(西川洋一君) 国は地方の行政が一定の水準にある、その地方財政計画を立てる。それは憲法でも保障
されている地方自治の精神がその根底にあると思うんですよね。その地方が、そこに住む住民に対する事業を
適正に行っていくためには、これだけのお金が必要だ。その根拠は地方自治の精神、地方自治ということが認
められているから、国の財源の中からその費用をきちんととらなければならない。これが地方財政計画になっ
てあらわれていると、こういう理解でいいでしょうか。
○企画財政部長(浅見敏一君) 先ほどの答弁を繰り返す部分あろうかと思いますけれども、まさに地方団体そ
のものが標準的な行政水準、これを確保できるようにということで地方財源を保障するものであります。これ
が地方財政計画によって定められておりまして、本来でしたら地方交付税法にのっとって、これは交付税で措
置されるべきもの。しかしながら国の法人5税等の収入の減等もありますので、それを担保できないという中
で、こういった臨財債という形をもって地方にこれを交付すると。市債という形をとりますけれども、しかし
ながらこれについては元利の償還についての担保をされているということですので、水準を一にするという目
標を持ってのものというふうには認識しているところでございます。
○市長(尾崎保夫君) 今地方交付税、それから地方財政計画とレベル、事務的なほうの用語の説明も含めてさ
していただいたわけですけども、私は地方交付税そのもの、臨対債も含めてということで考えていいわけです
けども、簡単に言うと需要額と収入額の差、需要額というのはどこも同じような行政サービスができるような
-359-
水準ということを考えていいのかなというふうに思うんですけど、その差が交付税というものであるというふ
うに理解はしているわけですけども。この需要額と収入額は、それぞれ実績というか、収入額については実績
に近いようなものから求めてくるというふうに思っているわけですけども、需要額というのは平均的な行政サ
ービスが行えるようにするという、そういう意味での需要額ですから、これは一種の計算上出てくるものだと
いうふうには思っているわけですけども、この差が交付税ということです。それでその交付税を必要とする地
方、東大和市もそうなんですが、その金額をすべてひっくるめたものが、簡単に言えば地方交付税として地方
に配布されるというのが一番ベストだというふうに思うわけですけども、交付税制度のもう一つの交付税特会
と言われる特別会計が別枠にあるわけですけども、その交付税特会の原資というのは別な計算をして原資を決
めているということになってると。要するに所得税、法人税、酒税、たばこ税、あと消費税も入ってたかな。
そういうふうなものの一定割合を交付税の原資にするとなっているわけですね。それぞれが別々に計算をして、
結果として調整をしながら交付税とするわけですけども、本来交付税ができた当初からの趣旨からすれば、臨
時財政対策債という考え方はもともとないわけですね。原資が減れば、それに合わせて調整をしてやると。昔
の話ですけども、東村山市が調整交付団体とか不交付団体とかって言われたって話を、昔そんな話があったよ
うな覚えがあるんです。要するに調整率を掛けて額を決めてるというふうな。本来ならば法のとおりというか、
法の趣旨というか、そういうのに基づいて計算すると交付はされるんだろうけども、財源の関係で調整率を掛
けてやるとかという話があったということなんですけど。要するにそういう形でできているわけですね。当然
現在の交付税は、臨対債を除いた普通交付税は、先ほど言ったような交付税の原資になる金額では足らないと。
ですから交付税そのものにも、一般会計から繰入金が現在も入っているというふうに理解しているわけです。
国の一般会計は、御存じのように赤字ということで、需要額の半分ぐらいしか基本的な収入はないという状
況にあるというふうに言われていますけども、そういうところから地方に足らないということで、一般会計、
我々でいえば国保から国保に入れてるとか、ほかの基金に、会計に入れてると同じような考え方で幾らかのお
金が入ってきていると。そういう状況にあるという。その上で、なおかつ地方は臨時財政対策債というものを
また別枠で、外枠として出してきている。それは借り入れるにしても限度があるということがあって、外枠に
出したんだというふうに理解しているわけですけども、そういうふうな状況がこれから先、続くのかどうかと
いうことを考えると、行政サービスを充実させるという意味で私自身は今はなくてはならないものという理解
はしているわけですけども、現時点では。ないと東大和市の現状の行政サービスそのものも否定するような形
になってしまいますので、当然いろんな面で努力はしていかなければいけないというふうには思っていますけ
ども、そういった意味では非常に厳しい状況にあるというふうに考えているわけですけども、交付税制度とい
うか、そういうふうなものをこれから先ずっと続くのかと、行政はずっと続くということになるんですけども、
しかしそういう行政サービス、今やっている行政サービスを裏づけとする交付税、あるいは臨時財政対策債が
これからもずっと続くのかというそういうところをどう考えるかということで、今西川議員のお考えと私の考
えとちょっと違うんではないかなと、そういう立場の違いはあるというふうに私自身は理解しているところで
す。
○2番(西川洋一君) 私は立場の違いとか、そういうこととはちょっと違って理解の不足じゃないかと思って
いるんです。企画財政部長が答えられましたように、地方自治体が市民に対して一定水準の事業を行う。これ
は地方財政計画で決まるわけですよね。つまりそれだけのお金が必要だということが決まるわけです。これは
それぞれの自治体の事業をやっていく上で、いろいろ考えた末、全国平均で考えた上で、このぐらいの市はこ
-360-
のぐらいの標準財政規模が必要ですよというのが出てきますけど、結局それは地方自治という精神に基づいて
地方がみずから行政を行える、その財源的裏づけ、これを国はつくらなきゃいけないという立場で出てくるわ
けですよ。その中身のうち、本来、企画財政部長も言われましたように、足りないところについては地方交付
税で出さなければいけない。だから本来は臨時財政対策債はなくていいんです、なくしたほうがいいんです。
地方交付税で現ナマをそのままもらえばいいんです。でもお金が足りないから、国の財政が大変でお金が足り
ないからという前提に立ってしまうと、これはそれを受け入れざるを得ないんですけれども、例えばこの交付
税の原資として所得税、法人税というのがあるんですよね。例えば法人税、これを減税すれば地方交付税は下
がるわけですよ。ところが今国の施策の中で、法人税減税2兆円というような考え方も出てるわけですよ。当
然地方に対する交付税の原資が尐なくなるということになりますから、やはり地方の一定の水準の行政を守る
上では、国は本当にお金がないんですか、そういうところにも目を向けなければ、国は無駄遣いしているんじ
ゃないですかと、地方自治体に回すお金よりも違うところへお金を使い過ぎてんじゃないですかと。やはり地
方自治体としては、きちんとそれを主張していく、このことが必要。
ところが市長は、国にはお金がないから前提でもう話がきちゃってる。ここのところに大きな違いが、立場
の違いというよりも、そういう問題があるというふうに思いますので、私はやはりこの臨時財政対策債につい
ては本来の地方交付税に戻すべき。これがその原資として足りるのか足りないのか、議論は国の段階でやるん
でしょうけども、それについては我々市民もきちんと見張るということをやはりしなければいけない。そして
地方交付税の原資となる交付税率の引き上げもきちんと求めていくことが、私は必要というふうに思います。
そうした方向で努力をしてほしいと思います。いかがでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 立場の違いというか、先ほど……。私が申し上げている前提は、当然国が交付税、そう
いうふうなものを、措置はしっかりしていただかなければいけないというのを否定しているつもりは一切ない
し、それからその原資を確保する努力、それに向けて先ほど西川議員がおっしゃったように無駄をなくすだと
か、そういうものを含めて国には当然そういうふうな前提を考えていかなければならないということは考えて、
それはもう前提ということで。ただむやみに先ほど言ったように、しようがないんだという考え方は持ってい
るわけではありません。そこだけはね、誤解のないようにいただきたいというふうに思っています。
ただ先ほど言いましたように、そういう上に立っても、現状の国の財政も含めて、私どもでいえば臨時財政
対策債の取り扱いというかね、考え方ということになるかと思いますけど、国の状況も当然これからどんどん
どんどんいろんな事業の削減だとか、先ほど法人税が減になるとか、いろんな話が出てきていますけども、そ
れらを含めてしっかりとそういうふうなものを我々としてどう考えるのかとか、そういうものもしっかりと国
の動向等は見ていかないといけないのかなというふうに思ってますし、おかしいものはおかしいと声を上げな
ければ、このままいってしまうんではないかなというそういう思いも当然あります。ですからそういった意味
では、西川議員とは一線を画していなくて一緒だと。ただちょっと見る位置が違うかなというところではない
かなと、そういう今聞いてて思いになりましたので、そんな感じというか思いです。
以上です。
○2番(西川洋一君) 同じ方向を向いているというので、よかったかなと。
臨時財政対策債は、将来において国がきちんと100%補完してくれるという特例法になっているけれど、本
当にそう続くかどうか心配だということを市長おっしゃいました。やはりこれは、もしそれを国がやらないと
言ったらこれ大問題ですよ、大問題にしなきゃだめですよ、これは。そういう立場で進んでもらうと、より一
-361-
層同じ方向にいくんじゃないかと思うんで、よろしくお願いします。
それで③で、長期にわたり市民所得の減尐、そういうことがあるんで市民負担にならないようにということ
でお願いしますというふうに、ここのところでは述べたわけですけれども、タウンミーティングの報告書を読
みましたらね、その中に市民の発言として、以下のようなことがあったんですね。
市としては財政の健全化が必要と言う。何をやるための健全化か。健全化で何をやっていこうというのかと
いうのがありました。これ当然そうですよね。健全化のために市民負担増というのは、やはり本末転倒じゃな
いかというふうに私は思うわけなんです。現実に今度の決算審議でも恐らく、審議すれば明確になってくると
思うんですけど、これまでの審議の中では市民税個人が年々減尐してきてる。この背景には、納税義務者はふ
えてきているけども、この10年近くふえてきているけども、ところが総額が減っているという現状があるわけ
ですよね。つまり市民1人当たりの所得が減尐してきているということも、これまでの決算審議の中では明ら
かになってきたことではないかと思うんです。そうしたときに、さらに市民に負担増ということではなくて、
市民の福祉向上のために今ある、今の現状の中で市民へのサービスを充実していく、こうした考えが必要じゃ
ないかと思いますが、いかがでしょうか。
○企画財政部長(浅見敏一君) 財政の健全化ということで、大きな目標を持って運営するわけでございますけ
れども、何のために財政の健全化を目標とするかというと、これやはり西川議員おっしゃったように、住民サ
ービス、これをいかに提供できるかということがあります。それが、財政が安定しないことには、住民サービ
スを行いたくても、ある年度においては執行不能になるというそういう危険もあります。ですから今財政の安
定化のためには、財政指数等の数値を見ながら経営をすること、それから基金等についても、大きな災害ある
いはその他の事情が出たときにも対応できる程度の基金については積み立てを行うこと、それから計画にある
目標を持った事業を完遂するために、実行するための基金を積み立てるとか、そういった面での財政の安定化
という、財政の健全化という目標ですので、これは繰り返しになりますが、住民のサービス提供のためという
ことで考えてございます。
以上です。
○2番(西川洋一君) 済みません、ちょっとあと残り時間確認したいんですけど、どのくらいですか。
○議長(尾崎信夫君) 暫時休憩します。
午後 3時26分 休憩
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午後 3時27分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○2番(西川洋一君) では4番のところへいきます。
公共施設でいろいろと苦労されて展示場を確保しているということで、これはもっと使えないか、いろいろ
研究してほしいと思いますが、よろしくお願いします。
ちょっと飛ばします。
郷土館の利用については、空き時間─空き時間と言っちゃ変ですね。郷土館として利用していない期間
及び現在4団体ですか、利用している期間の外ならば利用できますと。この利用については個人でも団体でも
どの団体でもいいんでしょうか。
○社会教育部長(小俣 学君) 先ほど教育長職務代理のほうからも答弁がございましたとおり、郷土博物館で
-362-
は企画展示を事業としてやっている期間以外においてですが、四つの団体が企画展示として展示をしてござい
ます。こちらにつきましては、個人ではなく団体として利用のほうをしていただいているところでございます。
内容につきましても、内容を伺いまして、起案書により判断し利用していただいていると、そういう状況でご
ざいます。
以上です。
○2番(西川洋一君) 私が今聞いたのは、どの団体でもいいのかと。今起案書ってことになると、どういうこ
となのかなという感じなんですけど、個人ではなくて団体なら貸しますということを今明確に言っていただい
たと。ついては、これまでも団体の方が貸してほしいと言っても、何か貸し出し規定がはっきりしてないんで、
貸せるような貸せないようなことを言われているようなんですけども、この辺の規定といいますか、どこへ話
を持っていけば、きちんとした借りられるということになるんでしょうか。
○社会教育部長(小俣 学君) 説明が不十分で申しわけありませんが、まず基本的に郷土博物館は貸し出しの
施設ではございませんので、内容のほうをお伺いしまして、あいている期間については使っていただこうとい
う趣旨で、その都度判断して展示のほうをしていただいている経過がございます。こちらの使用については、
やはり郷土博物館の設置の目的もありますので、今まで写真や美術、文化協会、それから社会教育関係団体等、
利用していただいて展示をしていただいているという状況でございます。
利用に際しましては、郷土博物館のほうに御相談をしていただき、内容を伺いまして御判断をさしていただ
くと、お返事をさしていただくというようなことにはなろうかというふうに思います。
以上でございます。
○2番(西川洋一君) では今のことを郷土博物館のほうへもきちっと明確に伝えていただきたいと思います。
③の常設の展示場建設の件ですけれども、財政的には難しい、既存の施設利用ができるかどうか考えるとい
うことでしたけれども、これは財政的には難しいということは、一定こうしたものが必要だって検討したこと
があるという意味でしょうか。もしあるんでしたらその中身をお聞かせください。
○社会教育部長(小俣 学君) これまでのお話の中では、展示をしたいという、展示にもっと使えないかとい
う御要望、御意見いただいてきた経過はございます。必要性としては感じるところでございますが、まず社会
教育部、私どもとしますと、公民館を利用する方々、その場は学習の場だったり、それから創作の場だったり
するわけですので、まずは私どもとすれば公民館を、まず今3カ所、ことしの1月に1カ所ふえたんですけど
も、まずは公民館を全館で、そういう常設でできるような場として広げたいというふうには思っておりますの
で、まずはそういうところから、できるところからまずやっていきたいというふうに思っているところでござ
います。
以上です。
○2番(西川洋一君) 学校教育部長、先ほど答弁で財政的に難しいとおっしゃいましたよね。これは検討しな
いで難しいということになるんですか。
○学校教育部長(小島昇公君) 先ほど財政状況等の理由により難しいというお答えをさしていただきました。
現状その社会教育の施設の中で、市民の皆様に展示の場を提供したいという基本的な考え方は持っております。
ただ既存の施設を拡大する選択肢と新たな施設をつくるという選択肢を現状で比較考慮すると、今の時点では
現在ある施設を何とか工夫しながら皆さんに御利用していただくというところに判断が今できていると、そう
いう趣旨でございます。
-363-
○2番(西川洋一君) 市長ね、今社会教育部のほうでも、こうした市民の方の展示をして、その人たちのいろ
んな作品を発表していくことが非常に大事だという、そういう方向性持ってるって話でした。現実に今市内に
あるギャラリーというんですかね、そういう展示場を見ますとそんなに大きくないんですよね。蔵敶のところ
に何か1件あるようですけれど、かつてこの近くにも極めて小さいギャラリーがあったようですけれど、でも
そうした場所でも大変市民にとっては役に立つ、特に芸術家の卵たちは、そうした場を使って発表して、でき
れば販売できればいいというような感じになると思うんですけれど、こうした方向性を持って、市長、常設の
展示場、これは一軒家、1個の大きな建物をつくるという建設もありますけれど、いろんな方策でこうした場
を建設していくことが必要と思いますが、市長いかがですか。
○市長(尾崎保夫君) ギャラリーということで、いろんな展示、絵画等を含めて展示施設ということで、その
必要性というのは大いにあるだろうというふうに思ってますし、私自身も美術だとか、あるいはそういうふう
なことをしている人たちとも結構いろんなところでお話をさせていただくんですけど、展示する場所がないと
いうことで、非常にそれはおっしゃっていました。ですから逆に、特に美術関係の学生さんというか、若い方
からしますとね、そういうチャンスがあればもう率先していきたいというふうな話もしておりました。ですか
らそういう場をどういうふうにして設けるかというのは非常に難しいところはありますけども、例えばそのホ
ールの中でなくても、例えば今回やった屋外でやっているような芸術祭のようなものもあるし、そういうのを
含めて、広い常設的にある程度長期間にわたってお客様、市民の方に見ていただけるような、そういうふうな
場を考えるということもあるかなと思いますけど、当面は公民館等の活用で何とか対応していきたいというふ
うには考えています。
○2番(西川洋一君) 財政上厳しいという話でもありましたけれど、方向としてはそういうものも必要だとい
う方向性を持っておられますので、例えばどの程度の規模だったらどのくらいかかる、今の財政状況でそれが
可能なのか不可能なのか、そうした検討をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
最後の3市共同資源の処理施設に対する市長の態度の問題ですけれども、まずはほかの2市と話し合いはも
うされているんでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 正式な話し合いというのは、まだ持てないという状況であります。
○2番(西川洋一君) 私この問題で大事なのは、市長がいろんな場で、自分はここのところに施設ができると
判断して、その判断のもとに他の市と合意したと。だけどその計画が市民によって、また議会によってだめに
なるということは、これは往々にしてあることなんですね。その場合、市長の責任ということでなくて、やは
り改めて市民及び議会がそういう立場であるという前提を持って交渉するというのは、これは極めて当然のこ
とではないかと。しかも今回、市長も変わったわけですから、改めて市のそういう立場で、白紙で話し合うん
じゃなくて、市民の立場、議会の立場をしっかり堅持した上で、では話し合いに行ってきましょう、こういう
態度が市長としては、市民が主役の東大和市にという公約に基づいて実行する、まさにそういう内容だという
ふうに思いますが、いかがでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 今西川議員がおっしゃった意味もよくわかるということでありますけども、私自身、従
来、簡単に言いますと昨年来から、東大和市は孤立しているという言い方はおかしいですけど、尐なくともご
み行政ではそういう状況にあるということは間違いないというふうに、今そういう認識に立っているわけです
けども、そういった3市で共同してごみ施設を、3市で共同して今小平・村山・大和衛生組合を運営している
と。そういった3市が今のような、肝心の運営している上で、そのごみ行政に対するお互いの不信感というか、
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そういう状況の中にあるというのは、この先、東大和市あるいは3市、組合含めてごみ行政というか、廃棄物
処理についてどうあるべきなのかというふうに考えることが、私は必要なんではないかなという思いも当然あ
りまして、改めてきちっとしたお話をしていく必要があるんだろうというふうな考え方で、現在そういうふう
にして進めていこうと。当然議会の皆様方、そして地域の住民の方々とも今後折あるごとにお話を聞かしてい
ただこうと、そういうふうな形では今考えているところであります。
○2番(西川洋一君) 市長、大変なところで引き継いだと思うんですけども、市民、議会の立場での対応を積
極的にお願いします。
以上で私の一般質問を終わります。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、西川洋一議員の一般質問は終了いたしました。
ここで10分間休憩いたします。
午後 3時40分 休憩
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午後 3時51分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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◇ 中 村 庄一郎 君
○議長(尾崎信夫君) 次に、9番、中村庄一郎議員を指名いたします。
〔9 番 中村庄一郎君 登壇〕
○9番(中村庄一郎君) 皆さんお疲れのところ、もうしばらくおつき合いをいただきたいと思います。どうぞ
いすは深くお座りいただきまして、よろしくお願いいたします。
9番、自由民主党、中村庄一郎です。通告に基づきまして、一般質問をさせていただきます。
まず1番といたしまして、学校教育についてであります。
①といたしまして、避難所としての学校(防災機能の強化)。細かく書いてあります。給食室、炊き出し用
スペース、更衣室、洋式トイレ、シャワー、畳の部屋、けが人の搬送や仮設トイレの設置場所、情報のライフ
ライン、飲料水の受水槽、トイレの流し水、非常電源切替え盤、ガス変換装置、緊急対応用電話、バリアフリ
ー化等の設備と避難経路の確保、地域の拠点としての機能充実のための学校施設利用計画の策定、運営等の準
備はあるかどうかお聞きいたします。
②といたしまして、エコスクールの整備(省エネルギー対策)であります。自然光や通風など自然の恵みの
活用、太陽光発電やLED照明、緑のカーテンやすだれ、窓への遮熱フィルム等ですね。
③といたしまして、教育費であります。
教育費のアといたしまして、校長交際費についてであります。
イといたしまして、緊急時の人材確保についてであります。
2といたしまして、財政についてであります。
①といたしまして、財政指数に見る財政の健全性について。
アといたしまして、経常収支比率、公債費比率(平成19年度~22年度まで)をお知らせください。
②といたしまして、財政健全化法における財政指数についてであります。
アといたしまして、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率(平成19年度~21年
-365-
度)であります。
③といたしまして、積立基金の状況についてであります。(平成19年度~22年度)と。
④といたしまして、負担と支出の状況(平成22年度下半期の財政状況)であります。
アといたしまして、市税収入額1人当たりの負担額は14万3,892円で、これに対し、福祉、教育等の支出額
1人当たりの還元額31万1,141円でありますが、他市で比較の対象があれば教えてください。また市税収入と
福祉、教育等の支出についての今後の課題を教えてください。
続きまして、3番であります。理事者不在についてであります。
副市長、教育長不在における現在の状況と課題について教えていただきたいと思います。
4といたしまして、自治基本条例についてであります。
自治基本条例の創設における現状と今後の課題について教えていただきたいと思います。
以上で終わらせていただきます。再質問につきましては自席に着いて行わせていただきますので、よろしく
お願いをいたします。
〔9 番 中村庄一郎君 降壇〕
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 登壇〕
○市長(尾崎保夫君) 初めに、避難所としての学校の防災機能についてでありますが、現在市内の小中学校15
校を一時避難場所として指定しております。備蓄コンテナにつきましては、隣接の3校を除き12校に設置して
おります。防災備蓄庫には、非常食、発電機、救助用具、簡易トイレ、紙おむつ等、避難所運営に必要な用品
や道具を収納してございます。その他必要な物品等につきましては、他の防災備蓄庫からの搬送や東京都から
の支援物資により補てんする予定でございます。また学校を避難所とする場合には、被災者の立場に配慮した
運営が重要であります。そのため避難所に整備しておくべき物品や設備等につきましては、教育委員会とも相
談して対策を進めてまいりたい考えております。
次に、学校施設のエコスクール整備についてでありますが、学校施設の省エネルギー対策については、環境
対策や教育環境の向上の点からも重要な課題としてとらえております。しかし現在喫緊の課題である耐震化を
いち早く終わらせることと考えております。耐震化の完了後は、国庫補助の動向などの状況を見ながら検討し
てまいります。詳細につきましては、教育委員会から説明をお願いします。
次に、教育費の中の校長交際費についてであります。校長交際費につきましては、平成23年度当初予算では
小学校で50万円、中学校で25万円の予算措置をしているところであります。詳細につきましては、教育委員会
から説明をお願いします。
次に、緊急時の人材確保についてでありますが、学校においてさまざまな理由により教職員が一定期間休み
をとる場合があります。緊急時の場合は、その対応に学校は苦慮されている状況があることは承知しておりま
す。子供たちへの教育活動に影響が及ばないよう、市としても配慮ができるよう検討をしてまいります。詳細
につきましては、教育委員会から説明をお願いいたします。
次に、財政について。
財政指数に見る財政の健全性についてでありますが、1点目として経常収支比率の平成19年度から22年度ま
での推移でありますが、平成19年度が98.6%、20年度が95.5%、21年度が95.7%、22年度が90.8%と数値は減
尐してきております。その要因といたしましては、人件費を中心とした歳出の削減と普通交付税や臨時財政対
策債などの一般財源の増額が図られたことによるものであります。しかし一般的には70から80%の間が望まし
-366-
いとされていることから、引き続き歳入増加と歳出の削減に取り組んでいくことが必要であると考えておりま
す。
2点目として、公債費比率の推移でありますが、平成19年度が10.1%、20年度が9.1%、21年度が8.7%、22
年度が8.3%と経常収支比率同様数値は減尐してきております。要因といたしましては、借り入れ利率の低下
及び借り入れ額の抑制に加え、普通交付税の増額等により分母となる標準財政規模が増加したことによるもの
であります。引き続き将来負担の削減を念頭に、借り入れ額の抑制を図ってまいりたいと考えております。
次に、財政健全化法における財政指数の推移でありますが、1点目として実質赤字比率及び連結実質赤字比
率はともに平成19年度から21年度にかけましては、決算が黒字であったことから数値の算出はございませんで
した。
2点目として、実質公債費比率でありますが、平成19年度が5.8%、20年度が4.2%、21年度が3.3%となっ
ております。数値が減尐してきた要因といたしましては、公債費の償還が進み、公債費に充当される一般財源
が減尐してきたことに加え、標準財政規模が増加したことによるものであります。
3点目として、将来負担比率でありますが、平成19年度が112.1%、20年度が86.0%、21年度が67.6%と他
の指数同様減尐してきております。要因といたしましては、将来の負担となる市債の現在高や債務負担行為に
基づく支出予定額が減尐してきていることに加え、積立金等の控除財源が増加したことによるものであります。
次に、積立基金の状況についてでありますが、財政調整基金を初めとした積立基金の合計でありますが、平
成19年度末が5億1,554万1,069円、20年度末が6億7,863万2,400円、21年度末が8億6,954万4,331円、22年度
末が19億5,036万2,286円となっております。年度末現在高が増加してきた要因といたしましては、地方交付税
等の一般財源が増加してきたことに加え、後年度の財政需要に備え、前年度繰越金を積極的に積み立ててきた
ことによるものであります。
次に、平成22年度下半期の財政状況に関連し1人当たりの市税負担額と1人当たりの福祉、教育等の支出額
の他市との比較についてでありますが、東大和市では毎年2回、その年度の上半期及び下半期の財政状況につ
きまして、一般会計及び特別会計の予算の執行状況、住民負担の概要、市債の現在高などの数値を公表し、そ
のうち一部を市報において同様に年2回公表しているものであります。1人当たりの市税負担額及び1人当た
りの福祉、教育等の支出額の他市での公表状況とその比較につきましては、後ほど担当部長より説明いたしま
す。
次に、市税収入と福祉、教育費の支出についての今後の課題でありますが、まず市税収入につきましては、
平成23年度約120億300万円を見込んでおりますが、東日本大震災の影響もあり、今後の企業収益の悪化や、こ
れに伴って関連企業の動向も注視しなければならないところであります。詳細につきましては、後ほど担当部
長より説明いたします。
次に、福祉における今後の課題でありますが、65歳以上の高齢者の増加に伴い、介護保険施策を初め、各高
齢者施策に対する支出がふえることが見込まれることや、雇用状況等の影響に伴い生活保護受給者が増加する
ことが予測されます。また障害福祉関連法の改正に伴い、市の費用負担がふえることが見込まれます。
次に、教育費につきましては、平成23年度予算におきまして学校や学校体育館の耐震化工事、中学校のクー
ラー設置工事等の工事費が大きなウエートを占めているところであります。今後につきましても学校などの教
育施設等の修繕、改善、改修などの支出が見込まれるものであります。詳細につきましては、教育委員会から
説明をお願いいたします。
-367-
次に、副市長、教育長不在の状況と課題ですが、副市長については、ことし5月に退職以後、現在まで空席
となっています。この間、事務を円滑に執行するため、副市長決裁については事務決裁規程に基づき、各部長
の代決で対応し、副市長が会長等となっている委員会等につきましては、それぞれの職務代理者を定め対応し
ているところであります。教育長につきましても、同様にことし5月から空席となっているところであります。
教育長が欠けた場合には、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第20条第2項の規定に基づき、あらかじ
め教育委員会の指定する事務局の職員がその職務を行うこととされております。現在学校教育部長が教育長職
務代理者に指定され、教育長の職務を行っているものであります。
次に、自治基本条例の現状と課題についてでありますが、自治基本条例の制定につきましては、早急に取り
組むべき課題であると認識しております。自治体の憲法とも言われますように、市政運営の基本方針や最高規
範としての性格を持つ条例ですので、時間をかけて市民本位の条例を策定したいと考えております。現在は周
辺市の策定までの課題等について資料収集等を行っているところであります。課題につきましては、自治基本
条例にどのような項目を規定するのか。一例としては、住民投票に関した条項をどのように定めるかなどを課
題としてとらえております。
以上です。
〔市 長 尾 崎 保 夫 君 降壇〕
○学校教育部長(小島昇公君) 教育委員会に関する件につきまして御説明申し上げます。
初めに、学校施設のエコスクール整備についてでございます。
学校の建設や大規模改修等を行う場合は、省エネ対策、環境対策、教育環境の向上の点から、採光や通風等
の検討が重視されております。また太陽光発電等も多くの学校で取り入れられております。
当市におきましても、耐震補強工事が完了した後は、太陽光発電等につきましても検討していかなければな
らない課題と考えております。しかし平成23年度の国庫補助の状況を見ますと、冷房化を初め太陽光発電等の
補助につきましては、不採択となっているのが現状でございます。一方、国庫補助につきましては、省エネ対
策事業や環境対策事業が優先されるのではないかと考えておりますので、その動向に注視して検討してまいり
たいと考えております。
次に、教育費の中の校長交際費についてでございます。
校長交際費につきましては、先ほど市長からも御答弁をさしていただきましたが、平成23年度当初予算では
小学校で50万円、中学校で25万円の予算措置をしていただいております。教育委員会ではその予算額を、児
童・生徒数などを考慮して各学校に配当しているものでございます。
支給の内容といたしましては、校長交際費の支給基準を定め、児童・生徒やその保護者などに対しまして香
典や病気災害の際の見舞金として支給しております。
次に、緊急時の人材確保についてでございます。
教職員が長期にわたり休みをとる場合、例えば出産休暇や病気休暇等、東京都の制度により欠員が補充され
ることになっております。しかしながら緊急時には手続に時間がかかり、すぐに欠員補充ができない場合や、
欠員となる期間が1カ月未満で欠員補充の制度に当てはまらず、学校での対応になる場合もございます。学校
対応の場合には、副校長や他の教員がかわりに学級経営や授業を行うなど、学校全体に影響を及ぼすことにな
ります。
今後児童・生徒への教育活動への影響、教職員への過度の負担等をかんがみまして、人材確保のために検討
-368-
を重ねてまいります。
次に、教育費の支出についての今後の課題でございます。
先ほど市長からも御答弁さしていただきましたが、教育費の支出の中でも平成23年度では学校や学校体育館
の耐震化工事、中学校のクーラー設置工事等の工事費が大きなウエートを占めているところでございます。ま
た平成24年度には残りの学校体育館10校の耐震化工事、小学校のクーラー設置工事などの計画がございます。
今後の課題といたしましては、耐震化工事やクーラー設置工事のほか、給食センターの老朽化への対応、学
校や公民館などの教育施設やスポーツ施設の修繕、改修、桜が丘地域の児童・生徒数の増加見込みへの対応な
ど、さまざまな課題が考えられます。また児童・生徒の学力向上を図るためにも、学校運営に関する予算につ
いても十分に確保する必要があると考えております。
以上でございます。
○企画財政部長(浅見敏一君) 平成22年度下半期の財政状況に関連し、1人当たりの市税負担額と1人当たり
の福祉、教育等の支出額の他市での公表状況及びその比較についてでありますが、本年7月1日号の市報に掲
載いたしました1人当たりの市税負担額及び支出額につきましては、平成22年度の市税収入見込み額及び支出
見込み額を平成23年4月1日付人口で割り算出しております。なお同様の方法により数値を算出し、市報等で
公表している団体は、東大和市と同様の規模にある類似団体を調べましたところございませんでした。そのた
め、公表されている数値をもとに同様の方法で数値を算出いたしましたので御報告させていただきます。
比較をした市は、類似団体であります国立市、武蔵村山市及び稲城市であります。
まず1人当たりの市税負担額でありますが、国立市が19万4,214円、武蔵村山市が14万457円、稲城市が15万
5,959円となり、国立市及び稲城市は当市より多い結果となっております。また支出額でありますが、国立市
が34万8,656円、武蔵村山市が34万307円、稲城市が31万15円となり、国立市及び武蔵村山市が当市より多い結
果となっております。
以上でございます。
○市民部長(榎本 豊君) 次に、市税収入についての今後の課題につきまして御説明申し上げます。
市税収入につきましては、平成19年度をピークに、調定額において毎年減尐し続けております。平成23年度
も市税全体の税収で、前年度比較約3,700万円、0.31%の減額となり、約120億300万円を見込んでおりますが、
東日本大震災の影響もあり、今後の企業収益の悪化や、これに伴って関連企業の動向も注視しなければならな
いところでございます。
このような厳しい経済状況が続く中におきまして、市民税の個人並びに法人、市たばこ税の税収の確保が当
面の課題でございますが、固定資産税及び都市計画税、軽自動車税につきましては、さらなる税収確保を含め
た適正な課税に努めたいと考えております。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) るる御答弁いただきまして、ありがとうございました。それでは、再質問に移らせて
いただきます。
まず初めに、学校教育についての1番といたしまして、避難所としての学校、防災機能の強化であります。
文部科学省が設置しました検討会が示した東日本大震災の被害を踏まえた学校施設の整備についての緊急提
言について、教育委員会はどのように考えているのか教えてください。
○学校教育部長(小島昇公君) 学校の施設につきましては、避難場所としてだけではなく、東日本大震災の状
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況から地域のコミュニティーの核になるということを再認識をいたしました。緊急提言の1章で示されており
ます施設そのものの耐震化は、最重要課題として現在進めさせていただいております。また緊急提言の2章で
は、防災機能の向上、強化を図るための項目として対策を具体的に示しておりますが、教育委員会といたしま
しても、段差解消やトイレの洋式化など、施設の部分改修のときに実施できるものにつきましては、その際に
当然検討課題として実施していかなければならないと考えております。一方、通信網の整備や機器の設置など
につきましては、教育現場の仕事として1課だけの対応では難しいという点も多々ございます。これらにつき
ましては、地域のコミュニティーの核として防災機能向上、強化を図るために市長部局、防災安全課との連携
を図りながら検討を進めてまいりたいと考えてございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございます。
今のお話のように、文科省の有識者会議における緊急提言で指摘している複合型施設とは、例えば避難生活
で畳の部屋や台所を活用できるように公民館を一体化に整備することや、バリアフリー化、また乳幼児や障害
者、高齢者の避難生活が安心できるように保育所やデイサービスセンターを一体的に兼ねそろえた施設の整備
などであります。また平常時には、休日の学習活動や体験活動の充実や住民の生涯教育の拠点としての機能、
また高齢者との交流活動を促進するなど、地域の拠点と教育上のメリットも期待されている施設であります。
そしてこの緊急提言の中で取り上げられました例が複合型施設である、先ほどちょっとお話がありました。
新潟県の長岡市、長岡市立東中学校というところであります。東中学校は、老朽校舎の改築に伴いまして、新
潟県の中越地震の被災体験を踏まえまして、学校教職員とPTA、後援会及び地元住民とともに、施設の全面
改修を進め、地域の防災拠点となる校舎の各所に防災機能を整備いたしました。その具体的な設備が、今回通
告書に列記させていただいたものなんですけれども、東大和市においてはどのような施設が整備されているの
か、教育委員会にお伺いをいたします。
○学校教育部長(小島昇公君) 体育館の中にということでございますが、更衣室につきましては基本的に15体
育館の中で一、二、四、亓中ですかね、こちらを除きまして、更衣室は一応あるんですけども、現状は倉庫が
足りないということで、倉庫としてちょっと使用されている体育館が多いという状況がございます。
それから洋式のトイレでございますが、こちらにつきましては、体育館すべてにトイレのほうは設置をされ
てございます。しかし洋式のトイレにつきましては、一中と亓中のみ、あとは和式のトイレとなっております。
それからシャワーについてでございますが、シャワーの設置につきましても、基本的にはシャワーはあるわ
けですけども、実際に使用ができる状況になっておりますのが八小、一中、三中の3校でございます。12体育
館のうちの九つは、やはり物を置くような状況で、倉庫のかわりにちょっと使われているという状況になって
ございます。
畳の部屋につきましては、体育館の中に基本的に今畳の部屋を設けているというような複合施設は市内では
ございません。どうしても畳が必要なときは、柔道で使っておりますああいう畳を緊急時には使うところもあ
るのかなと思っているところでございます。
それから非常の電源の関係ですけども、ガスの変換装置ということがございまして、市内の小中学校は基本
的に、いざというときのためにプロパンガスも使えるという整備がかなりの学校で進んでございます。三小と
亓小と八小につきましてはプロパンが今入ってないんですけど、ほかの12校につきましては変換装置を置かな
いでもプロパンが使えるような状況でおります。
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それから緊急の対応用の電話につきましては、他の議員さんからも過日御質問いただきましたけど、現状で
は体育館の中に引きこんでいるという状況ではございません。
それからバリアフリー化につきましても、体育館が、選挙のお話も前に出ましたけども、バリアフリー化に
なっているという状況ではございません。一部児童・生徒に必要な学校もございますので、一部にはそのバリ
アフリー化の対応をしているところもございますが、15校を押しなべてみますと、バリアフリー化が体育館で
はできてないという状況でございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
それでは避難所の位置づけについて、国は地方公共団体が実施すべき避難所にかかわる事項を防災基本計画
の中で次のように定めております。まず1番目としては、避難場所として指定された建物には、必要に応じて
換気、照明等避難生活の環境を良好に保つための設備の整備に努める。それから2番目として、避難場所にお
ける貯水槽、五戸、仮設トイレ、マット、通信機器等のほか、災害時要援護者にも配慮した避難の実施に必要
な施設・設備の整備に努める。さらに、テレビ、ラジオ等被災者による災害情報の入手に資する機器の整備を
図る。三つ目として、指定された避難場所、またはその近傍で食料、水、非常用電源、常備薬、炊き出しの用
具、毛布等、避難生活に必要な物資等を備蓄に努めるなど、具体的に示されております。また災害救助法では、
避難所は原則として学校、公民館等、既存の建物を利用するとして、指定する施設は耐震、耐火構造で可能な
限りバリアフリー化された公共施設とされているというふうに言われています。
そこで、学校が地域の生涯学習の活動拠点として、また地域の避難所として利用していく計画の策定及び運
営の準備の考えがあるか、市長と教育委員会にお尋ねをいたしたいと思います。
○総務部長(北田和雄君) 今御質問がありました国の防災基本計画の内容ですけども、一部実現してるところ
がございます。例えば備蓄コンテナは各学校12校に整備されております。備蓄については、まだ足りないもの
もあるかと思います。あと仮設トイレなども一応備蓄品としては用意されております。ただ御指摘のありまし
た内容につきましては、施設の大規模な改修など必要な部分がございますので、備蓄品として用意できるもの
は今後充実していきたいというふうに思っておりますが、大規模な部分については、尐し時間をかけて検討し
て取り組んでいく課題というふうには認識しております。
以上でございます。
○学校教育部長(小島昇公君) 教育委員会といたしましても、教育委員会でできることにつきましては、積極
的に進めたいと考えております。そして長部局と調整をとらないとできないことも多々ございますので、よく
相談をしながら検討を進めたいと考えております。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) 済みません。先ほどのところでちょっと行ったり来たりして申しわけないんですけど、
要するに複合型の施設の先ほども質問のときに、ちょっと今、教育委員会だけにお伺いしたんですけど、これ
もしかしたら防災安全課のほうもちょっとかかわってくるのかなと思ったんで、ちょっとそちらのほうでもも
し、具体的な設備の内容についてちょっとお伺いしたいと思います。済みません。
○防災安全課長(西永宣昭君) 教育委員会からもお答えがありましたけども、複合型施設といたしまして、避
難所と平常時における地域の拠点施設ということでございますので、平常時、地域活動に使えるような施設が
望ましいと思います。そういう面では、ここに列記されております事項の中で、給食室、炊き出しスペースな
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どにつきましては、給食につきましては非常食をもとにいたしまして、給食センターのほうで炊き出しを行う
計画になってございますが、実際は校庭の一部に炊き出しスペースを設けて、そこで配給するという形になろ
うかと思います。
あと、けが人の搬送につきましても、定められてございませんが、やはり緊急ということでございますので、
テントなどの用意をしなくてはいけないかと思うんですけども、できる限りでは、やっぱり必要な設備として
校舎内での部屋の確保はできれば望ましいかなというふうに思っております。外からの救急の搬送に備える一
番近いところが望ましいかと思っているところでございます。
飲料水につきましては、受水槽、それからろ過器、それから給水所からの搬送で当面は耐えられるかという
ふうに考えてございます。
トイレの流し水につきましては、トイレ自体があふれて困るとか、それから流す先がどうだとかという課題
はありますが、プールの水を使いまして、生活水とあわせて流し水に使えるかと考えております。
避難経路につきましては、こちらは学校に来る避難経路のものと、学校から避難する経路、つまり今回の東
日本大震災におきますと、この避難所自体が高台にあるか低地にあるかによって随分違うわけでございまして、
避難所としての高さ、土地の問題が出てくると思いますけど、東大和市の場合は全体的に平地ということでご
ざいますので、現在の学校の正門、裏門というところで足りるのかどうか、裏門がすぐ使えるのかどうかとい
うことも検討していかなければいけないかというふうに思ってます。
情報のライフラインにつきましては、固定の無線機は学校に置いてありますが、さらにラジオ、テレビ等が
使えるように体育館を予定すれば、そこにいざというときにつながるような配線が望ましいというふうに思っ
てます。
なおここに列記されてございませんが、私ども防災安全課といたしましては、このほかに必要な設備といた
しましては、例えば保健室ですね、それから授乳室、女性の更衣室、それから心のケアなどを行います相談室
などが今後設備されれば望ましいかなと考えるところでございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
それでは、先ほどちょっと体育館のトイレの設置ということであれしていただきましたけども、洋式化につ
いてはどんなふうになってるか、教えていただきたいと思います。
○学校教育部長(小島昇公君) 現在は15体育館の中で、一中と亓中が洋式になっております。あとは和式でご
ざいます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) 実はこの洋式化というのがもう随分前から問題になってまして、トイレの件は学校は
随分、十何年も、もっと前から、悪臭の問題ですとかトイレのそういう使用的な便器の問題ですとかがあるん
ですけども、ふだんもう日常でもほとんど和式のトイレって尐なくなってると思うんですよね。それでやっぱ
り子供たちも、これ非常事態だけじゃなくて、やっぱり日ごろから快適な学校生活を送っていくためには、こ
れ必要不可欠なことかなと思うんですね。それで、やっぱりこの問題についても相当長くいろいろされてるよ
うであります。ですから非常時には、じゃそれましてや、そういうことの設備があるかないかということは非
常に大きな影響を及ぼすのかなって、環境として大きな影響を及ぼすのかなと思ってるわけなんです。
それと前にちょっと学校へお伺いしましたら、例えば妊婦の先生なんかもいるらしいんですよね。そうする
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とやっぱり和式トイレっていうと、ちょっといろいろあるのかなということもあるというお話を校長先生から
お聞きしました。できればこういう形のことは早急に、こういう非常時のこと以外に、日常でもやはりこうい
う不便さを強いられておりますので、ぜひそれはちょっと御検討いただきたいなというふうに思います。
それともう一つは、このことについていろいろ研究というか、いろいろ資料も取り寄せたり勉強したりして
いる最中に、ちょっと私ふと思ったことがあったのが、トイレといいますと排水関係、下水道ということです
ね。それで今学校施設の避難場所ということでありますけれども、私も土木のほうの仕事をしておりますので、
よく地域的なことは把握しているところなんですけれども、青梅街道沿いはかなり水の出るところなんですね。
土木の担当の方は御存じだと思うんですけども、それでもう尐し掘ると水がわき出して、それこそ釣り堀がで
きるような状態というのが現実です。
実際に六分団の詰所の前の排水工事をしたときも、詰所の前に大きなプールができるぐらいの、そのぐらい
の水が出ております。これは地理的なことを見ていただいてもわかるんですけども、これが下水道管、これが
水の軟弱地盤によって、地震によって真っすぐじゃなくて躍ってしまうとか、これは下水道管だけの問題じゃ
ないと思います。道路ですから水道管もあるし、いろんな管もあると思うんですね。ガス管なんかもあると思
います。向こうのほうにはまだ都市ガスが、まだあそこにいってなかったかな、いってるところもあると思う
んですけども、そういうふうな影響がかなり大きいんじゃないかなって思うんですね。
ですからそういうところの施設のことも早急に検討して、例えば液状化ですね、こういうことなんかもあり
得るのかなと。先ほどもちらっと言いましたけども、市長さんなんかも御存じだと思うんですけど、うちのほ
うの芋窪の地域は、青梅街道の周りはみんな田んぼだったんです、昔ね。うちのほうもそういうところの地域
がまだ、青梅街道からちょっと北へ向かってますけど、入っております。
そういうことから、まずトイレの設備をどうかしても、流れていく排水の関係が使えないというふうな状況
下にもあるように思うんですね。ですからこのことについては早急に、例えば土木課のほうへ行っていただけ
ればわかると思うんですけども、私が記憶してるのでは、もう20年ぐらい前に水道管の取りかえをしたときに、
やはり検査がなかなか通らない、軟弱地盤なもんですから、一般的な設計では通らないということで、仮設で
1回仮埋めをしたときに、上へ車が走っちゃうと、もう次の日には管が躍っちゃっているっていう状態があっ
たようですね。それでなかなか検査が通らないというような状況もあったようです。ちょっとこれはまた確認
していただきたいと思うんですけれども、そういうことで大分今回のこういう地震というふうなことを踏まえ
ますと、ぜひそういうところの御検討はいただきたいと思います。
市長には、まず学校のトイレ、子供たちの問題でありますし、トイレに行きたいのになかなか、あんまりふ
だん使ったことないから行けないなんていうふうな問題があるといけませんので、これは今回の逆に緊急の提
言としてお話をさせていただきたいと思います。
それでは、続きましてエコスクールの整備についてお伺いいたします。
まず具体的に、自然光や通風など自然の恵みの活用についてはどういうふうに考えているのか教えてくださ
い。
○学校教育部長(小島昇公君) 今日の施設建設では、やっぱり省エネ対策、非常に重要な課題の一つとなって
おります。省エネ対策の一つといたしまして、まず検討されますのが、自然を生かした採光や通風でございま
す。学校の建設におきましても同様で、事例等でたびたび紹介されておりますが、自然の採光や通風を活用す
るのに、建物の向き、形といったことも出てまいります。学校を建設するとき、もしくは大規模改修において
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検討いたしまして、対策が実際にはとられているという状況だと思います。したがいまして、今後の建てかえ
とか大規模改修の際には、十分検討していかなければならない課題だと考えてございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) LED照明の検討についてはどうなのか、教えていただきたいと思います。
○学校教育部長(小島昇公君) 学校もことし節電の計画をつくりました。学校の電力使用の多くは、ほとんど
照明がつかさどっておりますので、これをLEDに変えますと、非常に授業を受ける環境はいいままで節電も
できると、いい省エネ対策であるというふうに認識しております。
さらにCO2の削減にもつながるということから、環境対策にもなるということで認識はいたしております。
しかしLED、非常に安くなってるとは言われますけども、今使っております蛍光管と比べますと非常に高額
であるというところが、教育委員会として非常にネックだというふうに考えております。非常に各学校で使っ
ている数も多いものですから、取りかえも計画的に進める必要があるというふうに考えてございます。
LED管の単価がもう尐し下がってくれること、それからその他の照明の開発ということも報道されており
ますので、両方を総合的に勘案しながら検討をしていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○議長(尾崎信夫君) ここで、あらかじめ会議時間の延長を行います。
ここで10分間休憩いたします。
午後 4時37分 休憩
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午後 4時47分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○9番(中村庄一郎君) まさに今、例えば太陽光なんかのことについても大分検討があるようでありますね。
例えばおふろのお湯を沸かすなんていうのは、いっときははやって、またちょっと尐し、ここのところ屋根の
上からそういう装置を外しちゃった人がいて、太陽光発電か何かのをつけたなんていう人がいっぱいいるよう
ですけども、でも今まさに逆に見直されてるらしいんですよね。節電の関係で屋上でちょっと、天五、屋根の
上でちょっとそういうのを、水を温めて、それであと尐し加熱するということで、節電がかなりいいんだとい
うことでありますけども、そういうものを例えば学校のシャワーとか、そういうものに利用するというのは、
これから尐しそういう検討もさせていただいたらどうなのかなと。
温水シャワーの問題ではかなり前からずっといろいろありまして、私も大分前に1回ここで一般質問でさせ
ていただきましたけども、それもある業界にちょっといろいろ問い合わせたところ、まあ多尐、夏ですしね、
そこで温めておいて、あとは加熱するぐらいだったら、大体家庭用のちょっとした電気の小さい機械で加熱す
るぐらいだったら間に合うって言ってるんですよね。
それはあと使用量の問題なんですけども、水の使用状況の問題なんですけども、それも過去に学校の校長先
生といろいろお話ししたときに、そういう研究も校長先生がされたなんてことがありました。例えばペットボ
トルを黒く塗って、何本でも屋根の上に並べてっていうことをね。あんなことでも、あんなことからこういう
ことが、いろいろ研究の一つの材料になるんですよねなんていうことがありました。ビール瓶かなんか並べて、
ホースかなんかであれしてなんていうのも、どっか過去には家庭の中でそんなこともあったと思います。
これからぜひエコスクールの関係では、そういうことも考えていただいて、こういう緊急の場合だけじゃな
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く、要するにそういうことを発展的に考えてくと、常設の場合にね、やっぱり今学校で必要な問題というのに
は、かなりいろいろ利用できることっていっぱいあると思うんですよ。まさに今、そういうところの発想の転
換をどんどんどんどんしていくということというのは必要かなと思います。ぜひ、そういうことの御検討もお
願いしたいというふうに思います。
それで、次に移らしていただきたいと思います。教育費の問題なんですけども、校長の交際費と、あと緊急
時の人材確保ですね。
校長交際費につきましては、何か規定があるということでありますけれども、実際に私がここでちょっと質
問さしていただきたかったのは、後ほど出てきますけども、学校における教育費の問題をちょっと言いたかっ
たんですね。というのは教育費、学校に与える費用を尐し、ある程度融通性をつけていただいて、校長の裁量
で多尐使える費用というものも必要なんじゃないかなと。やっぱり現場のことは現場の人間に聞けということ
がありますのでね、何か交際費もちょっと私が調べた中では、例えば香典に使うとか見舞金に使うとかという
ふうにありますけれども、今なぜ交際費というところに目をつけたかといいますと、やっぱり現場のことは現
場に聞けと。現場の人間は何が必要かというのをよく聞いてもらって、実はそこが、本来であればその費用が
厚ければ、交際費ということに手をつけなくてもいいというふうになると思うんですね。まあ交際費という名
目じゃなくていいと思うんですけれども、できればそういうところをちょっと御検討いただけないかなという
ことが、まずは今回の交際費というふうなところに視点がいったわけであります。ぜひ、そちらのほうも御検
討いただければというふうに思います。
あと緊急時の人材の確保につきましては、何かいろいろここんところ、数年間の間に大分学校の先生のいろ
んな、個人的な問題もあるようでございますけれども、退職されたなんていって、それで担任の先生がいない、
不在だということで、大分保護者のほうからもいろんな問題等々が起きたようであります。
また緊急的な措置として、たしか指導員というか、あれが教育指導のほうのあれで出てると思うんですけれ
ども、そういうときの緊急措置の配置をされた方については、担任が持てないというふうな状況もあるようで
ございます。そういうところもぜひ検討をしていただいて、これからなるべく不在の状況、例えば不在の状況
であっても、教育ボランティアなんかもどっかでどんなふうにかなんないのかなと思ったり、それはだから、
やっぱりこれは財源の問題もあったりなんかするのかなと。
例えば校長間の中でいろいろ知り合いがいたりして、そういうふうな条件が合えば、そういうところからい
っときあれしていただくとかっていうふうなことも必要なのかなというふうに思ってますので、そちらのほう
もぜひよろしくお願いしたいと思います。
それでは次に移りまして、財政についてお伺いをいたしたいと思います。
まず財政指数に見る財政の健全性についてであります。
まず経常収支比率、公債費比率の推移でありますね。19年度から22年度、まずこの経常収支比率についてで
すけれども、経常収支比率については数値が減尐してきておりますけれども、依然として適正基準とされる
80%未満と比べ高い数値となっているのは、何か原因があるのか教えてください。
○財政課長(関田新一君) 御指摘のとおり、改善されたとはいえ、平成22年度の決算数値におきまして90.8%
というように、依然として財政の硬直化が危惧されるというような状況であるというふうに考えてございます。
経常収支比率につきましては、歳出のうち経常的な経費に充てた一般財源の額を、歳入のうち経常的な一般財
源の額で割って算出するということになってございます。数値が高い理由といたしましては、歳入歳出それぞ
-375-
れに原因があると、このように考えてございます。
まず歳入の経常一般財源でございますが、地方税、普通交付税及び臨時財政対策債がその主なものでござい
ます。中でもその約7割というものが市税という形で占めてございます。数値の改善には、市税収入の増加が
必要であると、また安定した自主財源の確保が重要であると、このように考えているところでございます。
また歳出面でございますが、他市と比較をいたしますと、経常収支比率の比率が高い項目でございますが、
扶助費、公債費及び繰出金というふうになってございます。それぞれの項目につきまして、他市比較等を通じ
まして支出内容の見直しを行い、引き続きまして効率的な行財政運営に努めることが必要であると、このよう
に考えているところでございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) それでは経常収支比率の今後の見込みについては、どういうふうに見込んでいるのか
教えてください。
○企画財政部長(浅見敏一君) さきの質問で、経常収支について改善されてきてるということでございますけ
れども、今後の推計となりますと、今後も支出という面では扶助費であるとか、あるいは公債費、繰出、この
あたりの増加が見込まれます。歳入におきましても、やはり市税収入の減が見込まれますので、そう考えます
と普通交付税あるいは臨時財政対策債など、こういった国からの財源、こういったものもどうなるか不透明と
いう背景ありますので、平成22年度におきましては90.8%ということまできたわけでございますが、なかなか
80%を目指すには尐し厳しいかなと思っておりますので、23年度あたりを見ますと現状維持、もしくは尐し数
値的には改善努力は必要かなというふうに推計いたしております。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) 経常収支比率が高いと、一般財源を実施計画に予定している事業などに投入する金額
が尐なくなってしまうわけでありますから、尐しでも減らすことによって財政の健全化が進むと思うので、引
き続き努力をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
続きまして公債費比率ですが、公債費比率は、地方債の借り入れに伴う償還費用が市財政に与える負担を示
す指標であります。財政の健全性からは、比率が10%を超えないことが望ましいというふうにされているよう
なんですけれども、当市では、これまで高利率の市債の借りかえを積極的に行い、10%以下の数値に改善され
ておりますけれども、今後の見込みをお聞きしたいと思います。
○財政課長(関田新一君) 御指摘のとおり近年の借り入れ利率の低下であるとか、それに比べまして、過去の
高利率の市債の借りかえ等によりまして、元利償還金の減尐は今後も続くものと考えてございます。結果とい
たしまして、公債費比率も若干ではございますが減尐していくものと、このように考えているところでござい
ます。
ただしかし国の地方財政対策に基づきます臨時財政対策債の動向であるとか、今後の公共施設の整備計画に
よりましては、公債費負担が増加することも見込まれてございます。引き続きまして、公債費の償還状況につ
いては注意を払っていきたいと、このように考えているところでございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございます。
ぜひこれまでの努力を引き続き行っていただきまして、将来の負担を尐しでも尐なくするように努めていた
だきたいというふうに思っております。
-376-
続きまして、財政健全化法における財政指数についてであります。
実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の推移ということでございまして、財政
健全化法に基づく4指標で、市財政の健全化はどの程度判断することができるのか、教えていただきたいと思
います。
○財政課長(関田新一君) 財政健全化法の4指標についてでございます。
財政健全化法に基づきます4指標は、従来の制度の欠点を補うため、その公表の仕組みを明確にするととも
に、財政の早期健全化及び再生のための新たな指標として導入されたというものでございます。これにつきま
しては、一般会計のみではなく、特別会計を初めまして、一部事務組合や第三セクターなどの収支状況までも
算出根拠としているところでございます。市財政全体の健全度合いが明らかにされたことは大きな意味合いが
あると、このように考えているところでございます。
財政指標等につきましては、それぞれの角度から市の財政状況を分析し数値化したものでございます。それ
ぞれの数値には特徴点がございまして、判断できる内容も異なってございます。それぞれの数値を総合的に判
断することによりまして、市財政の状況、経年変化及び他市との比較ができるものと考えてございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) それでは、今後数値が悪化する懸念というのはあるかないか教えてください。
○財政課長(関田新一君) 今後の状況ということでございます。
実質赤字比率及び連結の実質赤字比率につきましては、実質収支、これが赤字にならなければ数値は出てこ
ないということでございますので、数値の悪化を防ぐためには、特別会計を含めまして引き続きまして収支の
均衡を図ることが重要であると、このように考えているところでございます。
また実質公債費比率や将来負担比率につきましては、引き続きまして市債、債務負担行為に基づく支出見込
み額、この抑制に努めまして、数値の悪化をしないように努めていきたいと、このように考えているところで
ございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
ぜひ引き続き指数が改善され、健全性が明らかになるよう財政運営に努力を願いたいと─していただき
たいというふうに思っております。
続きまして、積立基金の現状であります。
積立金のうち、財政調整基金については、一時3億円を下回る状況になりましたけれども、現在の目標とし
てきた10億円を大きく上回るまでに積立金をふやすことができましたけれども、今後どの程度まで積み立てが
必要と考えるのか、教えてください。
○企画財政部長(浅見敏一君) 積立金につきましては、持続可能な市政運営、これを行うためには必要な基金
でございますけれど、積立金でございますが、どの程度の額、これが必要かということになりますと、一つの
検討材料としては、標準財政規模の10%目標ということで財政調整基金については目標を持ってございます。
そうしますと15億円から16億円、ここは最低といいますか、基準的には持続したいという金額として維持、確
保していきたいと考えてございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) それでは、積立基金に係る今後の課題を教えてください。
-377-
○財政課長(関田新一君) 積立基金に係る今後の課題ということでございます。
今部長のほうからも御答弁いただきましたとおり、財政調整基金につきましては、当面目標としておりまし
た金額を積み立てることができる、何とか見込みということになったところでございます。ただしその他の基
金、特に公共施設整備等基金、また緑化基金などは、今後活用が必要な状況も考えられるというふうに考えて
いるところでございます。基金の設置目的に沿った積立金の確保、これを図っていきたいと考えてございます。
そのため、今定例会初日に可決をいただきました一般会計の補正予算(第5号)でございますが、これによ
りまして、それぞれ公共施設整備等基金、また緑化基金につきましては積み立てを行いまして、基金の増額を
図ったところでございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございます。
積立金は数年前、19年、20年ごろには、大分枯渇寸前の状況というふうになってきていましたけれども、そ
の原因と今後の対策があったら教えていただきたいと思います。
○財政課長(関田新一君) 積立金は今御指摘のとおり、過去に非常に厳しい状況ということになりまして、予
算編成にも苦慮した時期がございました。平成19年度が一番厳しかったというふうに考えてございますが、平
成19年度は基金全体で約5億1,500万円、うち財政調整基金が約2億9,500万円、3億円すれすれというような
ところまで積み立てが減っていたということでございます。
このようになった原因といたしましては、御存じのように三位一体の改革に伴いまして、地方財政全体にわ
たる見直しがなされる中で、地方交付税の見直し、削減が含まれてございました。特に当市のように普通交付
税の交付団体におきましては、一般財源の不足が生じたことから、市民サービスの水準の維持、確保のための
財源といたしまして、基金を活用して市民サービスの維持に努めたということでございます。このようなこと
から、一時的ではございましたが、財政調整基金を初めまして基金が減ってきたということでございます。
今後の対策でございますが、一時的な財源不足あるいは緊急的な対応に備えまして、各基金の目的に沿った
積立金の確保、維持、これに努めていきたいと、このように考えているところでございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。さまざまいろいろお聞きしまして、他市に比べまして特に
特定目的基金などがまだまだ尐ないようであります。目的に沿って、きっちりと積み立てていただきますよう
要望いたします。
次に、④の負担と支出の状況であります。
市税収入額、1人当たり負担額が14万3,892円で、これに対し福祉、教育費等の支出額1人当たりの還元額
が31万1,141円でありますけれども、他市での比較の対象があれば教えていただきたいと思います。
○議長(尾崎信夫君) 暫時休憩いたします。
午後 5時 7分 休憩
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午後 5時 8分 開議
○議長(尾崎信夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
○9番(中村庄一郎君) それでは、市民1人当たりの市税負担額と福祉、教育等の支出における負担額はどの
ように算出したのか、お聞かせ願いたいと思います。
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○財政課長(関田新一君) このたび市報に掲載をいたしました平成22年度下半期の財政状況につきまして、1
人当たりの負担額、また還元額という形で表記をしてございます。その算出の仕方ということでございますが、
市税負担額につきましては、平成23年3月31日現在で市税の収入額をとらえまして、これに平成23年4月1日
付人口でこれを割り返して算出をいたしました。また1人当たりの負担額でございますが、同様に平成23年3
月31日現在の支出総額、これを23年4月1日付の人口で割り返して算出し、表記をしたものでございます。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) 済みません、何か答弁のほうを惑わしちゃったようなことを言いまして申しわけあり
ませんでした。
それでは市民1人当たりの負担額について、近隣市の金額を答弁いただきましたけれども、市民1人当たり
の歳出内訳が各市で違うと思いますが、把握しておられましたら教えていただきたいと思います。
○財政課長(関田新一君) 各市での状況ということでございます。
先ほども市長のほうから御答弁をいただきました。部長のほうからも御答弁いただきましたとおり、負担額
の特徴ということで見ていきますと、総額では国立市、また武蔵村山市が当市よりも多い、稲城市が尐ないと
いう状況でございましたが、それぞれの市によりまして、多いところ、尐ないところのばらつきというんでし
ょうか、分散がございます。
内訳を見てみますと、国立市では、当市に比べまして総務費、土木費、この辺が多くなってきてございます。
逆に民生費が尐ないというような状況でございます。中でも土木費につきましては、当市に比べ市民1人当た
り約2万5,000円支出が多いと、このような状況が算出できたところでございます。
また武蔵村山市につきましては、総務費、または民生費が多いということでございました。公債費等が尐な
い状況でありますが、中でも民生費につきましては、当市に比べまして市民1人当たり約1万8,000円ほど支
出額が武蔵村山市のほうが多いというような状況でございました。
最後に稲城市でございますが、衛生費、土木費が多く、民生費が尐ないというような状態でございました。
当市に比べまして、民生費につきましては、1人当たり約3万円ほど支出額が尐ないという状況でございまし
た。
以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
国立市と稲城市、こちらのほうは何か民生費が尐なくて、武蔵村山市や当市が多いのは、生活保護などの扶
助費が影響しているというふうなことだと思います。引き続きこのような財政状況を市報やホームページにわ
かりやすく公表し、市民に周知していただくようお願いをいたしたいと思います。
続きまして、財政についての教育支出についてであります。
教育支出についての今後の課題があるかどうか、教えていただければと思います。
○学校教育部長(小島昇公君) 教育費の支出につきましてでございますが、先ほども尐しお話をさしていただ
きましたが、平成24年度には残り10校の体育館の耐震化の工事、それから小学校のクーラー設置工事など、計
画がございます。
その後、非構造部材の耐震化やそのほかにも懸案となっておりますトイレの大規模改修、それから雤漏り改
修などがございます。また現在あり方検討委員会で検討をしておりますが、検討結果によりますと学校施設の
増築等も視野に入れなければならないかと考えております。
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さらに給食センターの老朽化に伴い、新たな給食センターの建て替えも大きな課題でございます。公民館な
どの教育施設、さらにスポーツ施設の修繕、改修も大きな課題というふうにとらえてございます。
施設以外では、児童・生徒の学力の向上を図るため、学校運営に関する予算につきまして、十分に確保する
必要があるというふうに考えてございます。今後の課題につきましては、かなり課題が多いわけでございます
が、以上でございます。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
先ほど来から防災関係についても、教育の環境の問題も含めていろいろ質問さしていただきました。市長の
こっちにある夢のあるにまちにしたいという選挙のときの公約にも、「教育効果を考え学校のあり方を総合的
に検討します」というふうなことも市長さんも言っておられるわけであります。また「財政の安定のための分
かりやすい目標を設定します」というふうに、財政の健全化を目指すというところの中では、市長さんもそう
いうお話をされているわけでございます。児童の学力の向上のためのやっぱり予算、こういうところをぜひ厚
く考えていただけたらなというふうに思うわけであります。
ここまで財政指数などをお尋ねしながら、市財政の状況をお尋ねしてまいりました。
それでは市長にお尋ねしますけれども、現在の財政状況を市長御自身どのようにお考えになられているか、
お伺いをしたいと思います。
○市長(尾崎保夫君) 先ほど来いろんな方に対してもお話しさしていただいているんですが、財政状況そのも
のは平成19年当時に比べると、交付税あるいは臨時財政対策債等の充実というか増額によって、いっときに比
べればやわらかくなった、その当時の厳しさから比べればやわらかくなったかなというふうな思いは今してい
るところです。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございます。
もう尐し何かあるのかな、あるのかなと思ったんですけども、まあ私も時間もありますので、申しわけない
んですけどもというふうに言っちゃうと申しわけないですけど、実は市財政は数字上で見ると確かに改善をし
ているように見受けられるわけなんですけどね。でもこれは、これまで厳しい財政状況の中ではありますけれ
ども、行財政改革の一環として人件費の削減など、経常的な支出の抑制や使用料及び手数料の見直しによる歳
入の確保などを図ることに伴い、平成20年以降、財政調整基金の積み増しを行うなどで、健全な財政運営の効
果があらわれてきたわけです。行財政改革、これをその時代から着実に推進してきた成果でもあるというふう
に考えております。
尾崎市長はこの所信表明におきましても、財政の健全化を施策目標にしてありますから、市民サービスの向
上を図りつつ、さらなる健全化に努力していただくことを要望いたします。
続きまして、理事者不在についてお伺いをいたします。
先ほど市長のほうの答弁もございましたけれども、依然として理事者、副市長、教育長が不在である。こち
らについての何か大きな課題というか問題があるのかどうか、再度お聞きしたいと思います。
○市長(尾崎保夫君) 教育長につきましては、この9月議会に御提案をさせていただきたいというふうに思っ
ております。副市長につきましては、現在不在なわけですけども、当面、私自身が副市長も兼ねてという言い
方はおかしいですが、そんな形の対応でしていきたいというふうに思っています。
いないということに対しての何か問題点というのは、特に私自身は問題ということがあっていないというふ
うな認識は、私自身は今持っておりませんところです。
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○9番(中村庄一郎君) それでは、お聞きします。
先ほどもお話ししたように、「変えよう!!東大和」という市長の選挙の公約の中に、夢のあるまちにした
いという中では、財政の健全化を目指すという中では、「市長・副市長・教育長の給与を大幅に削減します」
というふうな公約の中で、市長は自分の給料を半分にされましたですね。
この中で、「副市長・教育長の給与を大幅に削減します」というふうな公約がございますけれども、こうい
うことが副市長、教育長の決まらない一つの原因にはなっていないかどうかをお伺いしたいと思います。
○市長(尾崎保夫君) それを大幅に減らすということで、当然そこに書かれているということはあるわけです
けども、それが直接というふうな意識は余り持ってないところなわけですけども、その給料をどうするかとい
うことにつきましては、私自身は自分が選挙に出て政治をするというそういう意思、それから公約を含めて、
財政ということも含めて、その意思表示を示すと、そういう意味で早急に半分にするという形にしたわけです
けども、それではそれをサブする副市長あるいは教育長について、同じような金額をという考え方は、私自身
は今は持っていないわけです。
尐なくとも基本的な今現時点での考え方としては、私は半分で大幅に減らしたということなわけで、2割、
3割を超えて大幅に減らさせていただいたわけですけども、副市長、教育長につきましては、そういう大幅な
考え方は今現在持っておりません。
というのは、市の部長職とか、そういう方の給料等を参考にしながら、額を決めたいというふうに思ってい
るところです。
○9番(中村庄一郎君) ちょっと矛盾しているんじゃないかなというふうなところがございます。
というのは、この項目は、これ大体大きな項目に分けて6項目ありますね。その中の5項目の中で、財政の
健全化を目指しますよとうたいながら、市長、副市長、教育長の給与を大幅に削減しますよと言っているんで
すね。
財政の健全化を目指す中では、こういうことをするんだというふうにうたっています。その中で、このとき
はこうだったけど今はそういう考えはないということは、財政の健全化を目指す中で、一つの市長の政策の中
で、何か訂正をするべきところがあったということの表現でよろしいんでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) まあ訂正と言われてしまえば、そのとおりという形になるかもしれませんけども、私自
身の先ほど言った2割、3割というものを大幅に減らしたというところも当然あるわけですね。
それは財政という、これは私自身の気持ちの問題ということをどう詰めていくかという、そういう意味で削
減させていただいたわけですけども、副市長あるいは教育長につきましては、先ほども言いましたように、や
はりそれぞれの人材を確保するという意味では、市の最高上位であります部長の給料を参考にして決めさせて
いただくというふうな形にしたということで、公約に違反したという私自身はそういう考え方は今現在持って
いないわけですけども、これからもそんな形で進めていくという考え方でいこうというふうに思っているとこ
ろです。
○9番(中村庄一郎君) それでは、再度お伺いします。
市長はタウンミーティングを3回ほど開いております。「「市長と語ろう会」(タウンミーティング)の記
録」というのが私の手元にありますけど、7月21日、7時に南街市民センターで行われましたタウンミーティ
ングの中で、市民は確かに市長が給料を半減したということの中を非常に評価しているわけなんですよね。そ
の中で、市民の言葉の中で、これ議事録の中にあるのは、「財政のことだが、選挙公約の中で、市長の給料を
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半分にしてもらったが、財政が厳しいことに変わりはない」って言ってんですね。
「財政のことだが」って言っているんです。というのは、それは当然だって市長がここで財政の健全化を目
指すために私は半減するんだよって言ったんですね。ただそれが、そのときの市長の答弁というのは、「給料
の削減については、財政の問題というよりも気持ちの問題である」というふうに考えているんですね。気持ち
の問題でこういう政策を打ち上げるというのが、これが正しいのかどうか。
例えばこれは皆さんそれぞれ生活というものを抱えている中で、こういう政策の中で、他人の給料を勝手に
減らすんだ何だって言いましても、これは一つの大きな問題になるのじゃないかなと思います。ですからそう
いう意味では、ここで選任するに当たり、大きく影響しているのじゃないのかなということが、私は感じるわ
けです。
それともう一つはビジョン、実はこの中でも東大和市には市のビジョンがないというふうなことが何回も、
3回にわたってのタウンミーティングの中でもそういう言葉が出ております。
実際に私が出席させていただいた別の会議の中でも、検討会の中でも、ビジョンを伝えていただかないのに、
この中のことを検討しろと言われても検討ができないというような質問も多々ありました。実はそれは今に至
ったことではありません。過去に、数年前にやはりそういう、ちょっとあることの検討に当たって、福祉の団
体の方々が私たちの会派に参りまして、私たちに検討をしろと言われても、ビジョンがないのに、何かそのビ
ジョンを訴えていただかないのに、私たちに検討しろと言っても先へ進む道がないというふうなお話がありま
した。
ですから市長におかれましては、やはり自分のビジョンをしっかりと打ち出していただいて、それで選任を
していただきたい。それには先ほど来から、市長、特に財政の健全化ということでは、非常に御苦労もされて
きたんだというふうなことは思うわけです。
その中では、やはり要するに今ある組織、要するに庁舎の中のことを前任の市長がいろんな形のことで積み
上げてきて、先ほど来数値であらわしていただいたいろんな数値、積立基金の問題ですとかいろんな問題、こ
れが改善されてきている段階の中に、さらにこれではだめになるから、もうちょっと違う形で私がやるんだよ
ということを表明されているわけですね。ですから、いかにその手腕が試されるときかなというふうに思うわ
けであります。
給料を半減されたということは、皆さん、市民も非常に評価はしております。給料を半減して、ただ市長の
給料というのが半減されたけども、その給料に見合った税として入るのは、やっぱり税金も半分になったわけ
ですね。ということは、市長の評価というのはこれからですね、まあ市長は資産家でありますから、ほかでも
たくさんの税を納めていらっしゃるとは思いますけども、市長がどれだけの働きを見せるか、こういう数値と
してどれだけこれからあらわしていくのかということを、市民の皆さん期待をされているようであります。
ぜひそこは、ましてや1人ではなかなか難しいと思います。先ほど来も、副市長がやっぱりそこへ出なけれ
ばいけない組織等々もたくさんあるようでございます。私も実は来賓でお願いしたときに、市長が来れないと
いうことで、ほかの市の職員さんに代理で出ていただいたようなことも多々ありました。
そんな中で、ぜひ市長、どういうふうにしたいかというふうなビジョンもしっかりと定めていただいて、そ
れでしっかりと理事の中を固めていただく。やっぱり今まで市の職員さんも大分御苦労があって、給料の削減
だとか、また職員の削減なんかもされてきた中で、いろんなサービス低下をしないようにというふうに頑張っ
てまいりました。その職員さんのやっぱりトップリーダーとして、まずはそういうところをしっかりと打ち出
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していただきたいなというふうに、一生懸命応援しておりますので、そこのところはと思います。
市長、いかがでしょうか。
○市長(尾崎保夫君) 今中村議員からおっしゃられたいろんなもろもろの御意見等も、改めて胸におさめて、
期待にこたえられるよう、頑張っていきたいというふうに思っているところです。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
それでは、次に自治基本条例に移らせていただきます。
市長は所信表明におきまして、自治基本条例、常設型の住民投票条例の創設を示されましたが、自治基本条
例は市政運営を定める大変重要な条例であると考えられますけれども、策定のスケジュールなどを教えていた
だければありがたいと思うんですけど、教えてください。
○企画課長(原島真二君) 現在のところ具体的な取り組みには至っておらない状況なんですけども、国分寺市
や三鷹市の例を見ますと、5年から7年を要しております。また東村山市におきましては現在策定中でありま
して、平成23年から26年度をかけての策定スケジュールが示されております。今まで2年間準備をしていると
いうことですので、この例でいいますと6年間要するのかなということですので、5年から7年間というよう
な過去の例、あるいはこれからの例が示されておりますので、これらを参考に今後検討していきたいというよ
うな状況でございます。
以上です。
○9番(中村庄一郎君) それでは地方自治法が改正されまして、基本構想の策定の義務づけが外れたというふ
うに聞いております。総合計画は市にとって基本となる計画でありますけども、自治基本条例で策定を義務づ
けるような考えがあるかどうか教えてください。
○企画課長(原島真二君) ただいま中村議員おっしゃられましたように、平成23年5月に交付された地方自治
法の一部を改正する法律によりまして、地方分権改革推進計画に基づきまして、義務づけの廃止により市町村
の基本構想に関する規定が削除されたということがございました。
一つの例として、三鷹市では自治基本条例の中で、基本構想や基本計画を策定することを定めておりますの
で、条例制定する過程におきまして、そのようなことの検討もすべきではないかというふうに思っております。
以上です。
○9番(中村庄一郎君) 自治基本条例の策定に当たっては、どのような考えを盛り込むことを考えておられる
かどうか、また常設型の住民投票条例については、どのように規定されるのでしょうか、教えていただきたい
と思います。
○企画財政部長(浅見敏一君) この自治基本条例につきましては、まだ現状は資料の収集を行っているという
段階でございます。具体的な内容の検討にまでは及んでいないわけでありますけれども、先ほど来お答えした
中でも、やはり基本構想とか基本計画、市の大きな計画でございますけれども、こういったもの、あるいは住
民投票に関した条項などについて、こういったものについて、この条例の策定の過程において十分に検討して
いく必要があると思っております。
このほか他市の自治基本条例を見ますと、市民協働であるとか、あるいは情報の共有化などについても盛り
込んでいるところが多くございますので、こういったものを十分検討して、これからの作業を進めてまいりた
いと思っております。
以上でございます。
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○9番(中村庄一郎君) それでは最後に市長にお尋ねをいたしますが、どのような自治基本条例にしたいと考
えておられるか、お伺いいたします。
○市長(尾崎保夫君) 自治基本条例ということで、東大和市の最高規範というふうなものを制定するという考
え方なわけですから、これからの地方自治ということを考えて、分権社会にふさわしいような自治の基本理念
である参加、協働、そして情報共有の仕組みなど、そして市政運営の基本原則などを定めていきたいと。そし
て、それが市民主権を基本とする自治の実現を図ることができるんではないかなというふうに考えております。
それで今後、ぜひ市民参加によって策定を進めていきたいというふうな考え方はございます。そのために地
域の集会だとか、あるいは市民検討会議だとか、あるいは市民の代表である議会の議員の皆さんとの意見交換
等を重ねながら、多尐は時間を要すという可能性もありますけども、他市に誇れる、そういった自治基本条例、
そういうふうなものをつくっていければというふうに考えているところです。
○9番(中村庄一郎君) ありがとうございました。
自治基本条例は、市の最高規範ともなるものであります。恐らくいろんな方からいろんなことをお聞きしな
がら、いろいろ検討をされながら進めていくには、制定までの多くの時間が要するものというふうに推察をす
るところであります。ぜひとも全力を挙げていただいて、準備を進めていただきたいというふうに思います。
それと一部、ちょっと訂正というか、あれがあります。
先ほど市長の給与に関してのお話をさしていただきましたけれども、あくまで半減したから、だから半分の
仕事だと言われないように、ぜひそこのところは、まずそういうところはしっかりと市長のほうで努力をして
いただいて、頑張っていただいて、先ほど来のお話をさせていただきました数値に見合ったことをしていただ
きたいと、しっかりとそれを見ていって、続けていっていただきたいというふうに思います。
これで私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(尾崎信夫君) 以上で、中村庄一郎議員の一般質問は終了いたしました。
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○議長(尾崎信夫君) これをもって、本定例会における一般質問はすべて終了いたしました。
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○議長(尾崎信夫君) 以上で本日の議事日程はすべて終了いたしました。
ここで、会議の休会についてお諮りいたします。
あす14日から16日、20日から22日の6日間につきましては、会議を休会としたいと思いますが、これに御異
議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎信夫君) 御異議ないものと認め、さよう決します。
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○議長(尾崎信夫君) これをもって本日の会議を散会いたします。
午後 5時35分 散会
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