富岡市総合戦略 - 富岡市ホームページ

富岡市総合戦略
富
岡
市
平成 28 年 3 月
富岡市総合戦略
目次
序 章 富岡市総合戦略の基本的な考え方
---------------------------------
1
第1章 人口ビジョン --------------------------------------------------- 5
人口動向分析 --------------------------------------------------------1.総人口の推移と将来推計
5
----------------------------------------
5
2.年齢 3 区分別人口の推移と将来推計 ------------------------------
6
3.年齢別人口構成の推移
7
------------------------------------------
4.人口動態(自然動態・社会動態)の動向
5.5 歳階級別の人口移動
--------------------------
8
------------------------------------------- 11
6.転入・転出状況
------------------------------------------------- 12
7.産業別就業人口
------------------------------------------------- 16
将来人口の推計
------------------------------------------------------- 19
1.将来人口の推移
------------------------------------------------- 19
2.人口減少段階の分析
--------------------------------------------- 20
3.自然増減・社会増減の影響度の分析 ------------------------------- 21
4.人口構造の分析
------------------------------------------------- 23
5.人口比率の変化(長期推計)--------------------------------------- 24
人口の将来展望
------------------------------------------------------- 25
1.現状と課題の整理
----------------------------------------------- 25
2.目指すべき将来の方向 ------------------------------------------- 26
3.人口の将来展望
第2章 総合戦略
------------------------------------------------- 27
------------------------------------------------------- 33
富岡市が目指す目標像 ------------------------------------------------- 33
基本施策 ------------------------------------------------------------- 35
基本施策Ⅰ.新たな価値の創造
--------------------------------------- 35
基本施策Ⅱ.持続可能な基盤整備 ------------------------------------- 38
基本施策Ⅲ.多様な連携の推進
--------------------------------------- 43
基本施策Ⅳ.富岡の成長を支える人材の確保
--------------------------- 46
参考資料 ----------------------------------------------------------------- 53
1. 総合戦略会議・部会 委員名簿
2. アンケート調査結果
-------------------------------------- 53
------------------------------------------------ 59
1) 富岡市観光実態調査
--------------------------------------------
2) 結婚・子育てに関するアンケート調査
59
----------------------------
71
3) 富岡市内高校生アンケート調査 ----------------------------------
87
序 章
富岡市総合戦略の基本的な考え方
1 総合戦略策定の趣旨
日本は今、人口減少社会に突入しています。国は、人口減少に歯止めをかけるとと
もに東京圏への過度な人口の集中を是正し、それぞれの地域で住み良い環境を確保す
るため、平成 26 年に「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、同年 12 月に「まち・
ひと・しごと創生長期ビジョン」が閣議決定されました。
これにより、日本の人口の現状と将来の姿、そして今後目指すべき方向が示され、
都道府県や市町村に対しても、地域の特色や地域資源を活かして市民に身近な施策を
幅広く盛り込んだ独自の「地方版総合戦略」の策定と、その実施を求めています。
このことを踏まえて、本市においても人口減少対策を土台に据えて、第 2 次富岡市
総合計画を上位計画とし、一体的に取り組む具体的な施策を総合戦略として策定する
ものです。
2 総合戦略策定までの流れ
本市では、平成 26 年 10 月に庁内横断の「富岡製糸場を核としたまちづくり事業プ
ロジェクト」を立ち上げました(富岡製糸場整備活用部会、富岡製糸場周辺整備部会、
産業・観光振興部会、地域活性化・人材育成部会の 4 つの部会で構成)。本総合戦略
は、このプロジェクトと有機的に連携しながら策定することとし、富岡市総合戦略会
議と 3 つの部会(富岡製糸場整備活用部会・富岡製糸場周辺整備部会・産業観光振興
部会)を立ち上げて、市内の産業関係者や市民団体と市役所職員、そこに市外からの
有識者も加わって策定に向けて幅広く検討を行いました。
3 総合戦略の構成
本総合戦略は、本市の人口減少と人口構成の変化を分析して現状の課題を整理した
上で、人口の将来展望を描き、目指すべき方向性を示す「人口ビジョン」とそこで示
された将来の方向性を実現するための基本施策を定めた「総合戦略」の 2 部構成とし
ています。
4 人口ビジョン・総合戦略の対象期間
■人口ビジョン
国の長期ビジョンの趣旨にあわせ、平成 72 年(2060)まで
■総合戦略
平成 27 年度(2015)~平成 31 年度(2019)の 5 年間
5 総合戦略の進行管理
外部有識者の参画による推進・検証機関を設置し、施策で設定したKPI(重要業
績評価指標)を検証するため、PDCAサイクルを確立します。また、総合戦略を着
実に推進するため、年度ごとに進行管理を行い必要に応じて内容の見直しを行います。
-1-
-2-
人口ビジョン
-3-
-4-
第1章
人口ビジョン
人口動向分析
過去から現在に至る人口の推移や将来の人口推計を、各種のデータを活用し、時系
列による人口動向や年齢階級別の人口移動分析等を行います。
1.総人口の推移と将来推計
本市の人口は、国勢調査を見ると平成 7 年(1995)の 54,535 人をピークに減少が続
いています。
国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研という。)の推計準拠では、さらに現
状の人口減少は加速が続き、25 年後の平成 52 年(2040)に 38,433 人、45 年後の平成
72 年(2060)に 28,116 人まで減少すると推計されています。
【図表 1 総人口の推移と将来推計】
(人)
国勢調査による推移
社人研による推計値
60,000
55,000
平成 52 年(2040)
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
38,433 人
平成 7 年(1995)
54,535 人
平成 22 年(2010)
52,070 人
25,000
平成 72 年(2060)
28,116 人
20,000
(年)
*出典:国勢調査・社人研推計準拠
-5-
2.年齢 3 区分別人口の推移と将来推計
年齢 3 区分別人口を見ると、生産年齢人口(15~64 歳)は、平成 7 年(1995)から
減少傾向にあります。年少人口(0~14 歳)は、減少が止まらず、平成 7 年(1995)
から、老年人口(65 歳以上)を下回っています。老年人口は、生産年齢人口が順次老
年期に入るため、増加し続けていますが、平成 47 年(2035)以降は、減少に転じると
推計されています。
また、高齢化率(全人口にしめる 65 歳以上の人口割合)は、平成 52 年(2040)に
40%を超えると推計され、生産年齢人口 1.2 人で 1 人の老年人口を支える推計になっ
ています。
【図表 2 年齢 3 区分別人口の推移と将来推計】
国勢調査による推移
(人)
社人研による推計値
60,000
50,000
総人口
40,000
生産年齢人口
30,000
20,000
年少人口
10,000
0
老年人口
(年)
【図表 3 年齢3区分別人口の推移割合】
国勢調査による推移
100%
11%
90%
80%
70%
60%
65%
50%
40%
30%
20%
10% 24%
0%
社人研による推計値
31%
57%
12%
41%
43%
49%
48%
10%
9%
(年)
年少人口(人)
生産年齢人口(人)
老年人口(人)
*出典:国勢調査・社人研推計準拠
-6-
3.年齢別人口構成の推移
年齢人口構成を見ると、昭和 55 年(1980)には、老年人口が少なく、それを生産
年齢人口が支えるピラミッド型を形成していますが、平成 2 年(1990)では、底辺が
狭まり始め、平成 12 年(2000)には、40 歳から 60 歳の占める割合が更に大きくなる
ダイヤモンド型を形成するようになります。平成 22 年(2010)では、その傾向が一層
進行して逆ピラミッド型を形成しています。社人研推計準拠では、平成 52 年(2040)
、
平成 72 年(2060)と、経年するほど、その傾向がさらに強まり、人口減少・超高齢化
がさらに顕著になると推計されています。
【図表 4 年齢別人口構成の移行】
昭和55年(1980)
平成2年(1990)
90歳~
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
3,000
90歳~
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
(人) 0~4歳
2,000
1,000
0
男
1,000
2,000
3,000
3,000
(人)
2,000
1,000
2,000
3,000
2,000
3,000
女
平成22年(2010)
90歳~
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
90歳~
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
(人) 0~4歳
2,000
1,000
0
男
1,000
2,000
3,000
3,000
(人)
2,000
1,000
女
0
男
平成52年(2040)【社人研推計準拠】
90歳~
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
0~4歳
3,000
0
男
女
平成12年(2000)
3,000
1,000
1,000
女
平成72年(2060)【社人研推計準拠】
90歳~
85~89歳
80~84歳
75~79歳
70~74歳
65~69歳
60~64歳
55~59歳
50~54歳
45~49歳
40~44歳
35~39歳
30~34歳
25~29歳
20~24歳
15~19歳
10~14歳
5~9歳
(人) 0~4歳
2,000
1,000
0
男
1,000
2,000
3,000
女
3,000
(人)
2,000
1,000
0
男
1,000
2,000
3,000
女
*出典:国勢調査・社人研推計準拠
-7-
4.人口動態(自然動態・社会動態)の動向
自然動態(出生数-死亡数)については、平成 14 年(2002)以降は、死亡数が出生
数を上回る「自然減」が続き、近年は、その差が拡大しています。
社会動態(転入数-転出数)についても同様で、平成 14 年(2002)以降、転出数が
転入数を上回る「社会減」が続き、近年は、その差が拡大しています。
【図表 5 出生数・死亡数・転入数・転出数】
(人)
1800
1600
1400
1200
1000
800
600
400
200
0
差が大きくなっている
(年)
出生数(人)
死亡数(人)
転入数(人)
転出数(人)
【近年の人口動態】
平成 21 年(2009)から平成 26 年(2014)の人口動態を詳しく見てみると、平成 23
年(2011)から平成 26 年(2014)の 4 年間の人口減少が激しく、平均で約 500 人の減
少が続いています。これは、本市人口の約 1%にあたります。
減少割合は、
「自然減」が「社会減」より高く、約 6 割を占めています。
【図表 6 人口動態】
(人)
0
-100
-211
-268
-261
-200
-300
-136
-400
-347
-500
-129
-600
H21(2009)
-248
-397
H22(2010)
-326
-332
-355
-168
-192
-173
-524
-528
-509
-494
H23(2011)
H24(2012)
自然減
H25(2013)
H26(2014) (年)
社会減
*出典:県移動人口調査結果
-8-
【自然動態】
出生数は、減少傾向にあり、平成 21 年(2009)に比べ平成 26 年(2014)では、91
人(22.8%)減少しています。
死亡数は、平成 21 年(2009)に比べ平成 26 年(2014)では、53 人(8.7%)増加
しており、毎年その傾向が続いています。
【図表 7 自然動態】
(人)
800
600
400
200
680
662
311
348
307
-326
-332
-355
609
649
628
637
398
381
367
0
-200
-400
-211
-261
-268
-600
H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) H26(2014) (年)
自然増減
出
生
死
亡
*出典:県移動人口調査結果
【合計特殊出生率】
本市の合計特殊出生率(1 人の女性が一生に産む子どもの人数)は、毎年、上昇と
下降を繰り返しています。
平成 26 年(2014)では、国・群馬県より低く 1.36 となっています。
【図表 8 合計特殊出生率】
1.55
1.45
1.35
1.25
1.49
1.46
1.42
1.36
1.27
1.34
1.37
1.36
1.25
1.15
(年)
富岡市
全国
群馬県
*出典:県人口動態調査結果
-9-
【社会動態】
社会動態は、転出が転入を上回る「社会減」の状態が続いています。年によりばら
つきはありますが、近年では 200 人程度の減少が続いています。
【図表 9 社会動態】
(人)
2,000
1,597
1,500
1,461
1,000
1,429
1,489
1,448
1,487
1,300
1,241
1,280
1,295
-248
-168
-192
1,371
1,198
500
0
-500
-136
-129
-173
H21(2009) H22(2010) H23(2011) H24(2012) H25(2013) H26(2014)
社会増減
転入計
(年)
転出計
*出典:県移動人口調査結果
- 10 -
5.5 歳階級別の人口移動
【性別・5 歳階級別の人口移動】
5 歳単位の年代が 5 年後にどのように推移したかを表示すると、男性は、10~14 歳
が 15~19 歳になるときと、15 歳~19 歳が 20~24 歳になるときに大幅な転出超過とな
っています。逆に 20~24 歳が 25~29 歳になるときには、転入超過となっています。
これは、大学進学や卒業後のUターン就職等に伴う影響が考えられますが、10 歳後半
から 20 歳前半の転出した人数ほどには至っていません。近年は 30 歳代でも転出超過
になっています。
女性は、男性同様に 10 歳後半から 20 歳前半の転出超過が多くなっています。しか
し、男性とは異なり 20 歳~24 歳が 25~29 歳になるときの転入超過はなく、40 歳代ま
で転出超過が続いています。
【図表 10 平成 7 年(1995)→平成 22 年(2010)年の性別・5 歳階級別人口移動】
(人)
男 性
300
200
100
0
-100
-200
-300
-400
-500
-600
Uターンが少ない
近年、30 歳代の減少が大きい
H7年(1995)→H12年(2000)
H12年(2000)→H17年(2005)
H17年(2005)→H22年(2010)
【図表 11 平成 7 年(1995)→平成 22 年(2010)年の性別・5 歳階級別人口移動】
(人)
100
50
0
-50
-100
-150
-200
-250
-300
-350
-400
女 性
Uターンが、ほとんどない
H7年(1995)→H12年(2000)
10 歳代から 40 歳代まで、減少し続け
ている。
H12年(2000)→H17年(2005)
H17年(2005)→H22年(2010)
*出典:国勢調査
- 11 -
6.転入・転出状況
【転入転出状況】
前述の【社会動態】で示したとおり、近年は、転出が転入を上回る 200 人程度の「社
会減」になっています。
また、県内移動と県外移動では、県内移動の割合が高く半数以上を占めています。
【図表 12 県内・県外の転入転出状況】
(人)
(人)
転入数
転出数
(年)
(年)
【県内転入・転出の状況】
県内の人口移動は、前橋市、高崎市、藤岡市、安中市、下仁田町、甘楽町が多くを占め
ています。特に高崎市からは、毎年 200~250 人程度の転入がありますが、逆に 300~350
程度が高崎市に転出していて 100 人程度の転出超過になっています。
【図表 13 県内転入転出超過】
(人)
100
50
-50
-100
-150
前高桐伊太沼館渋藤安み榛吉上神下南甘中長嬬草高東片川昭み玉板明千大邑
橋崎生勢田田林川岡中ど東岡野流仁牧楽之野恋津山吾品場和な村倉和代泉楽
市市市崎市市市市市市り村町村町田村町条原村町村妻村村村か町町町田町町
み
市
市
町
町町
町
町
町
H21
H22
H23
H24
H25
H26
*出典:県移動人口調査結果
- 12 -
【図表 14 県内からの転入上位】
順位
市町村名
1
(人)
H21
H22
H23
H24
H25
H26
高崎市
239
202
213
225
234
247
2
安中市
97
70
75
68
95
65
3
下仁田町
95
70
74
61
70
51
4
甘楽町
70
91
64
72
48
56
5
藤岡市
15
42
20
37
34
19
【図表 15 県内への転出上位】
順位
市町村名
1
(人)
H21
H22
H23
H24
H25
H26
高崎市
350
339
333
324
335
306
2
安中市
120
88
126
118
103
117
3
前橋市
88
71
84
96
76
62
4
甘楽町
68
85
79
55
60
66
5
下仁田町
30
39
36
46
31
22
【県内への人口移動】
県内の平成 21 年(2009)~平成 26 年(2014)の 6 年間の転入転出超過数の合計を
見ると、転出超過では、高崎市が 627 人と最も多く、安中市、前橋市と続いています。
転入超過では、下仁田町からの転入が 217 人と多く、次に南牧村の 76 人となって
います。
【図表 16 県内への人口移動(H21~H26)】
*出典:県移動人口調査結果
- 13 -
【高崎市へ年代別転入転出超過の状況】
高崎市への社会移動が大きいため、平成 24 年(2012)~平成 26 年(2014)の 3 年
間の転入転出超過数の合計を年代別で見てみると、20 歳代と 30 歳代の若い世代が多
数、高崎市に転出していることが分かります。
【図表 17 年代別転入転出超過 平成 24 年(2012)~平成 26 年(2014)
】
(人)
50
0
△ 50
△ 100
△ 150
20歳未満
20歳代
30歳代
男
40歳代
50歳代
60歳以上
女
*出典:地域経済分析システム
- 14 -
【県外転入・転出の状況】
平成 21 年(2009)~平成 26 年(2014)の 6 年間の転入転出超過数の合計を見てみ
ると、東京都、埼玉県などの首都圏へ転出超過になっています。
転入超過は、国外からが最も多く、外国人の市内企業への就業が影響していると考
えられます。
【図表 18 県外への人口移動(H21~H26)
】
【図表 19 県外からの転入上位】
順位
(人)
市町村名
H21
H22
H23
H24
H25
H26
1
国外
197
149
147
168
133
130
2
東京都
101
110
97
100
99
127
3
埼玉県
115
85
88
65
97
81
4
神奈川県
52
50
64
43
33
36
5
千葉県
25
21
21
26
30
35
【図表 20 県外への転出上位】
順位
(人)
市町村名
H21
H22
H23
H24
H25
H26
1
国外
187
171
198
167
44
56
2
東京都
119
148
119
103
143
142
3
埼玉県
117
104
93
100
85
103
4
神奈川県
54
44
90
50
64
64
5
千葉県
30
22
30
28
36
18
*出典:県移動人口調査結果
- 15 -
7.産業別就業人口
【産業別就業人口】
本市の産業別就業人口を見ると、就業者数は、平成 2 年(1990)をピークに減少傾
向にあります。総人口のピークが平成 7 年ですので、5 年早く減少が始まっているの
が分かります。
第 1 次産業は、減少傾向で、昭和 55 年(1980)からの 30 年間で 70%以上減少して
います。第 2 次産業は、平成 2 年(1990)を境に減少に転じ、第 3 次産業は、増加傾
向にありましたが、平成 22 年(2010)に、減少に転じています。
【図表 21 富岡市の産業別就業人口(15 歳以上)】
(人)
35,000
30,000
29,071
27,924
27,765
28,933
28,592
27,530
25,400
25,000
20,000
15,000
11,627
10,574
10,000
5,000
12,967
10,057
7,134
10,395
5,902
11,488
昭和60年
総数
12,563
12,359
4,616
3,460
2,941
平成2年
平成7年
平成12年
0
昭和55年
13,292
12,910
第1次産業
第2次産業
13,914
13,079
11,060
10,228
2,556
2,093
平成17年
平成22年
第3次産業
出典:国勢調査
- 16 -
【男女別産業人口と特化係数】
男性は、製造業の就業者数が特に多く、建設業、卸売業・小売業、農業・林業の就業者
が多くなっています。
女性では、製造業、医療・福祉、卸売業・小売業の就業者が多くなっています。
産業構造の構成比を全国と比較すると、農業・林業、製造業の特化係数(市のA産業の
就業者比率/全国のA産業の就業比率)が 2.0 以上、また、複合サービス、生活関連サ
ービス・娯楽業が 1.0 以上となっており、本市に占める割合が高いことがうかがえま
す。
【図表 22:富岡市の男女別産業人口】
(人)
6,000
2.5
5,000
2
4,000
1.5 特
産
業 3,000
人
口
化
係
1 数
2,000
0.5
1,000
0
0
男
女
特化係数(男)
特化係数(女)
出典:平成 22 年国勢調査
- 17 -
【男女別の年齢階級別産業人口】
主な産業別に男女別就業者の年齢階層を見ると、農業・林業では、60 歳以上の就業者が
男女とも 60%以上を占めています。今後、就業者人口の減少が見込まれますので、衰退す
る可能性があります。
製造業については、各年代でほぼ均等に就業しており、地域の就業の受け皿になってい
ることがうかがえます。
10~30 歳代の若年層の就業構成比は、男性で医療・福祉、製造業、女性で医療・福祉、
金融業、保険業の分野で高くなっています。
【図表 23:富岡市の年齢階級別産業人口】
総数(男性)
総数(女性)
農業,林業(男性)
農業,林業(女性)
建設業(男性)
建設業(女性)
製造業(男性)
製造業(女性)
運輸業,郵便業(男性)
運輸業,郵便業(女性)
卸売業,小売業(男性)
卸売業,小売業(女性)
金融業,保険業(男性)
金融業,保険業(女性)
宿泊業,飲食サービス業(男性)
宿泊業,飲食サービス業(女性)
生活関連サービス業,娯楽業(男性)
生活関連サービス業,娯楽業(女性)
教育,学習支援業(男性)
教育,学習支援業(女性)
医療,福祉(男性)
医療,福祉(女性)
サービス業(他に分類されないもの)(男性)
サービス業(他に分類されないもの)(女性)
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
15~29歳
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70歳以上
出典:平成 22 年国勢調査
- 18 -
将来人口の推計
長期的な人口ビジョンを策定するために、社人研推計準拠と日本創生会議が行った人
口推計を活用して、将来の人口に及ぼす出生や移動の影響等について分析を行います。
1.将来人口の推計
社人研推計準拠(以下、
「パターン 1」という)と日本創生会議推計準拠(以下、
「パ
ターン 2」という)の総人口の比較を行います。
パターン 1:全国の移動率が今後一定程度縮小すると仮定した推計
パターン 2:全国の総移動数が、平成 22 年から平成 27 年の推計値と概ね同水準でそれ以降も
推移すると仮定した平成 52 年(2040)までの推計

パターン 1 とパターン 2 による平成 52 年(2040)の総人口は、それぞれ 38,433
人、36,731 人と推計されています。パターン 1 とパターン 2 では 1,702 人の差
が生じています。

パターン 2 は、パターン 1 と比較すると、更に人口減少が進む見通しとなって
いていることから、本市は、転出超過基調にあることがわかります。
【図表 24 総人口の比較】
(人)
55,000
50,000
52,070
45,000
38,433
40,000
35,000
36,731
28,116
30,000
25,000
20,000
(年)
パターン1
- 19 -
パターン2
2.人口減少段階の分析
平成 72 年(2060)まで推計されている、パターン 1 で、平成 22 年(2010)の人口を 100
とした場合で見てみると、老年人口の指標は、平成 37 年(2025)までは、増加となり、
以降、平成 52 年(2040)までは、維持と微減、以降は、年少人口及び生産年齢人口と同
様に減少段階に入ることから、人口減少の段階は図表 25 のとおり、第 1 段階~第 3 段階
に分けることができます。
平成 72 年(2060)には、すべての年齢 3 区分において減少し、生産年齢人口では、半
数以下、年少人口は 1/3 程度まで減少が進むと推計されています。
第 1 段階:老年人口の増加と生産年齢人口・年少人口の減少
第 2 段階:老年人口の維持・微減と生産年齢人口・年少人口の減少
第 3 段階:老年人口の減少と生産年齢人口・年少人口の減少
【図表 25 人口減少段階】
第 1 段階
130%
第 3 段階
第 2 段階
120.8%
120%
115.7%
110%
100%
87.5%
88.2%
90%
78.3%
80%
73.8%
70%
59.9%
68.6%
60%
50%
54.0%
43.4%
53.5%
40%
30%
35.5%
(年)
総人口
分類
総人口
年少人口
平成22年
(2010)
52,070人
年少人口
生産年齢人口
平成37年
(2025)
45,941人 88.2%
老年人口
平成52年
(2040)
38,433人 73.8%
平成72年
(2060)
28,116人 54.0%
6,872人
4,713人
68.6%
3,674人
53.5%
2,442人
35.5%
生産年齢人口
31,441人
24,610人
78.3%
18,840人
59.9%
13,636人
43.4%
老年人口
13,757人
16,618人 120.8%
15,919人 115.7%
12,038人
87.5%
- 20 -
3.自然増減・社会増減の影響度の分析
人口の変動は、死亡を別にすると、出生と移動によって規定されます。その影響度
についてパターン 1 をベースに以下に示す条件でのシミュレーションを行い、自然増
減や社会増減がどの程度の影響があるのか 5 段階に整理して分析を行います。
シミュレーション 1:合計特殊出生率が平成 42 年(2030)までに人口置換水準 2.1 ま
で上昇し、以降は同じ水準で推移。
シミュレーション 2:合計特殊出生率が平成 42 年(2030)までに人口置換水準 2.1 ま
で上昇し、以降は同じ水準で推移し、かつ移動(純移動率)が、
ゼロで推移。
【図表 26 自然増減、社会増減の影響度分析】
(人)
55,000
50,000
52,070
45,000
44,273
40,000
41,112
38,433
35,000
39,039
30,000
33,554
25,000
28,116
20,000
(年)
パターン1
シミュレーション1
シミュレーション2
独自推計をベース
自然増減の影響度
影響度の数字が上がるにつれて、出生率を上昇させる施策が効果的
≪100%未満=1 100~105%=2 105~110%=3 110~115%=4 115%以上=5≫
社会増減の影響度
影響度の数字が上がるにつれて、社会増をもたらす施策が効果的
≪100%未満=1 100~110%=2 110~120%=3 120~130%=4 130%以上=5≫
【図表 27 自然増減・社会増減の影響度】
分類
自然増減
の影響度
社会増減
の影響度
【社人研推計準拠をベース】計算方法
影響度
シミュレーション 1:平成 52 年(2040)年推計人口=41,112 人
パターン 1:平成 52 年(2040)年推計人口=38,433 人
3
41,112 人/38,433 人=107.0%
シミュレーション 2:平成 52 年(2040)年推計人口=44,273 人
シミュレーション 1:平成 52 年(2040)年推計人口=41,112 人
44,273 人/41,112 人=107.7%
- 21 -
2
自然増減の影響度が「3(影響度 105~110%)
」、社会増減の影響度が「2(影響度
110~120%)
」となり、自然増減の影響度が高いことから、出生率の上昇につながる
施策を行い、併せて社会増をもたらす施策の取り組みが、人口減少度合を抑えるう
えで効果的であると考えられます。
なお、同じシミュレーション方法による群馬県市町村単位での、自然増減と社会
増減の影響度は、次のとおりとなります。
【図表 28 将来人口における自然増減の影響度、社会増減影響度】
自然増減の影響度 平成 52 年(2040)
1
1
社
会
増
減
の
影
響
2
2
3
吉岡町・川場
榛東村・昭和村・伊勢崎
村・太田市
市・高崎市
上野村・みど
り市
嬬恋村
52
4
神流町
甘楽町・玉村
町
2040
長野原町
)
統計
8 市町村
(22.9%)
11 市町村
(31.4%)
みなかみ町
年
(
5
統計
(28.6%)
岡市・館林市・富岡市
大泉町・東吾妻町・高山
5
10 市町村
町・前橋市・安中市・藤
村・草津町・中之条町
平
成
板倉町
明和村・千代田町・邑楽
沼田市・桐生市・渋川市・
3
4
片品村・下仁田町・南牧
2 市町村
(5.7%)
4 市町村
村
(11.4%)
7 市町村
24 市町村
4 市町村
35 市町村
(20%)
(68.6%)
(11.4%)
100%
*出典:地域経済分析システム
- 22 -
4.人口構造の分析
シミュレーションごとに、平成 22 年(2010)と平成 52 年(2040)の人口増減率を
年齢 3 区分ごとに算出して比較します。

年齢 3 区分ごとにみると、パターン 1 と比較して、シミュレーション 1 におい
ては、
「0~14 歳人口」の減少率は小さくなり、シミュレーション 2 においては、
その減少率はさらに小さくなることがわかります。

「15~64 歳人口」と「65 歳以上人口」は、
「0~14 歳人口」と比べ、パターン
1 とシミュレーション 1・2 との間でそれほど大きな差は見られません。

「20~39 歳女性人口」では、パターン 1 では、40.4%の減少率となっています。
【図表 29 推計結果ごとの人口増減率】
0-14歳人口
区 分
平成22年
(2010)
平成52年
(2040)
総人口
うち0-4歳
人口
65歳以上
人口
20-39歳
女性人口
現状値
52,070人
6,872人
1,951人
31,441人
13,757人
5,476人
パターン1
38,433人
3,674人
1,142人
18,840人
15,919人
3,265人
シミュレーション1
41,112人
5,795人
1,849人
19,398人
15,919人
3,333人
シミュレーション2
44,273人
6,585人
2,150人
21,937人
15,751人
3,846人
0-14歳人口
区 分
平成22年
(2010)
↓
平成52年
(2040)
15-64歳
人口
パターン1
総人口
うち0-4歳
人口
15-64歳
人口
65歳以上
人口
20-39歳
女性人口
-26.2%
-46.5%
-41.5%
-40.1%
15.7%
-40.4%
シミュレーション1
-21.0%
-15.7%
-5.2%
-38.3%
15.7%
-39.1%
シミュレーション2
-15.0%
-4.2%
10.2%
-30.2%
14.5%
-29.8%
- 23 -
5.人口比率の変化(長期推計)
平成 52 年(2040)時点の仮定を平成 72 年(2060)まで延長して推計し比較します。

パターン 1 とシミュレーション 1・2 について、平成 52 年(2040)時点の仮
定を平成 72 年(2060)まで延長し推計すると、パターン 1 では、平成 72 年
(2060)まで老年人口比率は上昇を続けます。

シミュレーション 1 においては、平成 42 年(2030)までに出生率が上昇する
との仮定によって、人口構造の高齢化抑制の効果が平成 57 年(2045)頃に現
れ始め、38.8%でピークになり、その後低下します。

シミュレーション 2 においては、人口構造の高齢化抑制の効果が平成 52 年
(2040)頃に現れ始め、35.6%でピークになり、その後低下します。したが
って、その効果はシミュレーション 1 よりも高いことがわかります。
【図表 30 推計結果ごとの人口増減率】
平成22年 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 平成57年 平成62年 平成67年 平成72年
(2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060)
区 分
パターン1
総人口(人)
52,070
50,239
48,208
45,941
43,541
41,041
38,433
35,763
33,145
30,598
年少人口比率
13.2%
12.2%
11.0%
10.2%
9.7%
9.5%
9.6%
9.6%
9.3%
9.0%
8.7%
生産年齢人口比率
60.4%
57.0%
54.9%
53.6%
52.8%
51.6%
49.0%
48.0%
48.1%
48.3%
48.5%
65歳以上人口比率
26.4%
30.8%
34.1%
36.2%
37.5%
38.9%
41.4%
42.4%
42.6%
42.7%
42.8%
14.1%
15.8%
17.9%
21.5%
24.1%
25.4%
25.9%
26.7%
29.0%
29.9%
29.6%
総人口(人)
52,070
50,253
48,359
46,547
44,859
43,048
41,112
39,110
37,164
35,308
33,554
年少人口比率
13.2%
12.2%
11.3%
11.4%
12.3%
13.4%
14.1%
14.2%
14.2%
14.2%
14.3%
生産年齢人口比率
60.4%
57.0%
54.7%
52.9%
51.3%
49.5%
47.2%
47.0%
47.8%
48.8%
49.8%
65歳以上人口比率
26.4%
30.8%
34.0%
35.7%
36.4%
37.1%
38.7%
38.8%
38.0%
37.0%
35.9%
14.1%
15.8%
17.8%
21.2%
23.4%
24.2%
24.3%
24.4%
25.8%
25.9%
24.8%
総人口(人)
52,070
50,851
49,392
48,062
46,920
45,669
44,273
42,839
41,467
40,189
39,039
年少人口比率
13.2%
12.2%
11.4%
11.7%
12.8%
14.1%
14.9%
15.0%
15.0%
14.9%
15.0%
生産年齢人口比率
60.4%
57.7%
55.8%
54.3%
52.9%
51.4%
49.5%
49.8%
50.9%
52.4%
53.2%
65歳以上人口比率
26.4%
30.1%
32.8%
34.0%
34.3%
34.5%
35.6%
35.2%
34.1%
32.7%
31.8%
14.1%
15.5%
17.0%
20.0%
21.8%
22.3%
21.9%
21.7%
22.7%
22.4%
21.3%
内)75歳以上人口比率
シミュレー
ション1
内)75歳以上人口比率
シミュレー
ション2
内)75歳以上人口比率
28,116
【図表 31 老年人口比率の長期推計】
45.0%
42.8%
38.8%
40.0%
35.6%
35.0%
35.9%
31.8%
30.0%
25.0%
26.4%
20.0%
(年)
パターン1
シミュレーション1
- 24 -
シミュレーション2
人口の将来展望
1.現状と課題の整理
本市の人口減少は、国勢調査でみると平成 7 年(1995)から、増加に転じることは
なく、減少が続います。また、県移動人口調査結果によると近年の減少が激しく、平
成 23 年(2010)以降は、毎年 500 人程度の減少が続いています。
社人研推計準拠では、人口減少は大きく 3 段階に分かれ、第 1 段階では、老年人口
の増加と生産年齢人口・年少人口の減少、第 2 段階では、老年人口の維持・微減と生
産年齢人口・年少人口の減少、第 3 段階には、老年人口の減少と生産年齢人口・年少
人口の減少となり、人口減少が加速していくと推計されています。本市においても 10
年後の平成 37 年(2025)には、第 2 段階に入っていくと推計されています。
総人口の推移に影響を与える自然動態(出生-死亡)については、平成 14 年(2002)
以降、死亡数が出生数を上回っていて、近年では出生数の減少により更に減少幅が大
きくなっています。
社会動態(転入-転出)についても、平成 14 年(2002)以降、常に転出超過の社会
減が続いています。
県内転出が県外転出を上回っており、県内の転出先では、高崎市への転出が目立っ
ています。
県外転出では、国外への転出が最多となっていますが、これは、外国人の市内企業
への一定期間の就業に伴うものと考えられます。次いで東京都への転出が多くなって
います。
また、年齢階級別の人口移動で見ると、男性は、進学等に伴う転出超過に対して、
Uターン就職等に伴う転入超過は、半数以下となっています。また、30 歳代でも転出
超過になっています。
女性については、近年では、転入超過がほとんどない状態で、20 歳~40 歳代までは、
転出超過となっています。このことから、若者・子育て世代の人口が流出しているこ
とがわかります。
以上のことから、本市では、少子化に加え、若者・子育て世代の流出が重なること
で、急激に人口減少が進んでいます。
このことは、国の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」にも記載されていると
おり、人口減少はその過程において、高齢化を必然的に伴うことから、高齢化によっ
て総人口の減少を上回る「働き手」の減少が生じ、経済に対してもマイナスの影響を
与えます。また、高齢化による社会保障費の増大等が、働き手一人当たりの負担とし
て重くのしかかり、労働意欲の低下、イノベーションを停滞させる恐れがあります。
人口減少による経済規模の縮小は、労働人口の減少、社会生活サービスの低下を招き、
更なる流出を引き起こす悪循環「縮小スパイラル」に陥るリスクに本市も直面してい
ます。人口減少に歯止めをかけるには、長い期間を要するため、対応は、
「待ったなし」
の課題です。
- 25 -
2.目指すべき将来の方向
現状と課題を踏まえ、市民とともに、的確な施策を展開し、人口減少に歯止めをかけるた
めに、将来の方向を提示します。
1 迅速な施策の実施
人口減少に歯止めをかけるには長い期間を有します。そのため、対策への取り組みは、
早ければ早いほど効果は、上がります。事態の対応を先延ばしせず、迅速な施策を実施し
ていきます。
2 出生率の向上
安定した人口形態を実現するためには、出生率を向上させ、新しい世代を確保すること
が必要不可欠です。そこで、出会い・結婚・妊娠・出産・子育てで、それぞれにおいて希
望をかなえるための取り組み、それらの希望を妨げる要因を取り除くための取り組み及び、
地域や企業の主体的な取り組みの対策を推進します。
3 若者の人口流出に歯止めをかける
人口減少の最大の要因は若年層の流出であり、今後も相当数流出することが見込まれま
す。安定した社会を構築するには、それを支える担い手を長期にわたり確保することが重
要です。
企業・雇用支援、起業・創業、企業誘致等の促進などにより人口流出を抑え、更には、
U・J・Iターン等による就職・転職者の受入体制の充実などを図り、流入を増加させること
の両面からの対策を推進します。
4 まちの魅力向上
人口減少対策は、社会全般に関わることから、子育て支援だけでなく、教育、防災対策、
医療、地域コミュニティ、移住・定住などの総合的な取り組みや、市民が「世界遺産・富岡
製糸場」をはじめとする本市が保有するさまざまな価値を理解して、市民としての誇りの
醸成や、新たな価値を創造することにより、
「いつまでも暮らしたい・住んでみたい」と誰
もが思うような「まちの魅力向上」を実現するための対策を推進します。
5 高齢者が活躍できるまち
今後、少なくとも数十年は生産年齢人口が減少し、老年人口が増加することは避けられ
ないことから、高齢者がより一層活躍できる環境づくりの取り組みを推進します。また、
地域や企業の主体的な取り組みへの支援を推進します。
- 26 -
3.人口の将来展望
本市の人口ビジョンについて、社人研推計準拠をもとに前述の現状分析及び将来の
目指すべき方向を踏まえ、次の考えのもと、仮定値を設定して将来人口を展望します。
■ 合計特殊出生率
本市の若い世代の結婚、出産希望の理想がすべて実現した場合の「富岡市民希望出
生率」は、2.11 となります。また、群馬県の「県民希望出生率」は、1.89 であること
から、平成 42 年(2030)に 1.89 まで上昇させ、平成 52 年(2040)には、市民希望出
生率である 2.11 まで上昇させ、以降は、維持を目指します。
合計特殊出生率の展望
H26(2014) H27(2015) H32(2020) H37(2025) H42(2030) H47(2035) H52(2040) H52以降
1.36
1.49
1.62
1.75
1.89
2.00
2.11
2.11で固定
※富岡市希望出生率:本市における 20~34 歳における結婚・出生の希望等がかなった場合の
出生率(結婚・子育てに関するアンケート調査より)
■ 社会増減
「人口動向分析」でも示したように若い世代の大学卒業などのUターン等による転
入が、10 代後半から 20 代前半に転出した人数ほどに至っておらず、さらには、30 代
でも転出超過になっていることから、平成 32 年(2020 年)までに 15 歳~39 歳世代の
転入転出の均衡化を図り、以降は、毎年 40 人程度の転入超過を目指します。
社会移動の展望
15 歳~39 歳の
2010 年~2015 年
移動数
(社人研予測)
2015 年~2020 年
目
標
以降、毎年 40 人
程度の転入超過
男
性
△281 人
0人
20 人
女
性
△313 人
0人
20 人
△594 人
0人
40 人
社会増減
- 27 -
仮定値を達成することができれば、
平成 52 年(2040)に約 5,700 人増、平成 72 年(2060)に約 11,900 人増の政策効果
社人研推計準拠では、平成 52 年(2040)に 38,433 人、平成 72 年(2060)に 30,000
人を割り 28,116 人まで減少すると推計されていますが、市の施策による効果が確実に
反映され、合計特殊出生率と社会増減が仮定値のとおり改善されれば、平成 52 年
(2040)
には 44,163 人で約 5,700 人の増加、平成 72 年には、40,088 人で約 11,900 人の増加
が見込まれます。
【図表 32 市の長期的な見通し】
(人)
国勢調査による推移
将来展望による推計値
60,000
55,000
出生率回復及び社会移動改善
50,000
44,163
45,000
41,040
40,000
出生率が回復
35,000
38,433
40,088
33,506
30,000
社人研推計準拠
28,116
25,000
20,000
(年)
- 28 -
【人口比率の変化(長期推計)
】
市の施策による効果が着実に反映され、合計特殊出生率及び社会増減が仮定値のと
おり改善されると、年少人口比率及び生産年齢人口比率は、上昇し、老年人口比率は、
下降するものと推測されます。
【図表 33-1
年少人口比率の長期推計】
16.0%
14.4%
14.0% 13.2%
15.5%
12.0%
9.6%
10.0%
8.7%
8.0%
6.0%
H22
H27
H32
H37
H42
H47
H52
H57
H62
H67
H72
(2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060)
社人研推計(年少人口比率)
将来展望(年少人口比率)
【図表 33-2 生産年齢人口比率の長期推計】
65.0%
60.0%
60.4%
53.9%
55.0%
49.6%
50.0%
49.0%
45.0%
48.5%
40.0%
H22
H27
H32
H37
H42
H47
H52
H57
H62
H67
H72
(2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060)
社人研推計(生産年齢人口比率)
将来展望(生産年齢人口比率)
【図表 33-3 老年人口比率の長期推計】
60.0%
50.0%
41.4%
40.0%
30.0%
36.0%
20.0% 26.4%
42.8%
30.6%
10.0%
H22
H27
H32
H37
H42
H47
H52
H57
H62
H67
H72
(2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060)
社人研推計(老年人口比率)
- 29 -
将来展望(老年人口比率)
【図表 34 将来展望推計結果の人口と比率変化】
区 分
総人口
社人研推計
人口
将来展望
人口
年少人口
6,872
6,118 5,302 4,713 4,216 3,902 3,674 3,415 3,084 2,741 2,442
老年人口
13,757 15,480 16,446 16,618 16,342 15,973 15,919 15,174 14,108 13,057 12,038
総人口
52,070 50,342 48,968 47,704 46,463 45,292 44,163 43,001 41,912 40,928 40,088
年少人口
6,872
6,221 5,716 5,634 5,736 6,008 6,357 6,537 6,491 6,303 6,212
生産性年齢人口 31,441 28,641 26,806 25,452 24,385 23,312 21,886 21,291 21,287 21,452 21,618
区 分
将来展望
年齢3区分
割合
52,070 50,239 48,208 45,941 43,541 41,041 38,433 35,763 33,145 30,598 28,116
生産性年齢人口 31,441 28,641 26,460 24,610 22,983 21,166 18,840 17,174 15,953 14,800 13,636
老年人口
社人研推計
年齢3区分
割合
H22
H27
H32
H37
H42
H47
H52
H57
H62
H67
H72
(2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060)
13,757 15,480 16,446 16,618 16,342 15,972 15,920 15,173 14,134 13,173 12,258
H22
H27
H32
H37
H42
H47
H52
H57
H62
H67
H72
(2010) (2015) (2020) (2025) (2030) (2035) (2040) (2045) (2050) (2055) (2060)
年少人口
13.2%
12.2%
11.0% 10.3%
生産性年齢人口
60.4%
57.0%
54.9% 53.6% 52.8% 51.6% 49.0%
48.0% 48.1% 48.3% 48.5%
老年人口
26.4%
30.8%
34.1% 36.1% 37.5% 38.9% 41.4%
42.4% 42.6% 42.7% 42.8%
年少人口
13.2%
12.4%
11.7% 11.8% 12.3% 13.3% 14.4%
15.2% 15.5% 15.4% 15.5%
生産性年齢人口
60.4%
56.9%
54.7% 53.4% 52.5% 51.5% 49.6%
49.5% 50.8% 52.4% 53.9%
老年人口
26.4%
30.7%
33.6% 34.8% 35.2% 35.2% 36.0%
35.3% 33.7% 32.2% 30.6%
- 30 -
9.7%
9.5%
9.6%
9.6%
9.3%
9.0%
8.7%
総合戦略
- 31 -
- 32 -
第2章
総合戦略
富岡市が目指す目標像
富岡製糸場の世界遺産登録や国宝への指定によって産業構造が急激に変化した結果、多く
の来訪者を迎えることになった市民、特に富岡製糸場の近くに暮らす市民の意識や、駐車場
や歩道などのハード整備、富岡製糸場内の見学のあり方など、本市は、多くの面で新たな対
応が求められることになりました。
また、若者や子育て世代の流出による人口減少、特に働き手の減少が、今後の地域経済や
地域コミュニティにとって大きな課題となっています。
■富岡市が抱える主な課題
-意識:観光関連事業者や市民の「観光」に対する意識、接遇スキルなど
-ハード整備:富岡製糸場内やまちなかの案内板・サイン、道の駅の整備など
-仕組み:富岡製糸場内のオペレーション、旅行会社・バス会社との連携、観光による
地域振興を担う体制づくりなど
-市民生活:出産・子育て・雇用の継続を促す環境整備・支援策の充実、富岡に暮らし
続けたくなる意識づくりなど
こうした産業構造と社会構造の大きな変化を踏まえて、富岡市第 2 次総合計画では、以下
のような目標像を定めています。
世界遺産にふさわしいまち
とみおか
また、
「人口ビジョン」では、以下のような方向性を定めています。
-出生率の向上
-若者の人口流出に歯止めをかける
-まちの魅力向上
-高齢者が活躍できるまち
- 33 -
こうした目標像・方向性を念頭に、今後の 5 年間を見通した本総合戦略では、以下のよう
な 4 つの基本施策を立て、それらを有機的に組み合わせながら推進していきます。
基本施策Ⅰ. 新たな価値の創造
~ 市民と来訪者を惹きつける 感動産業づくり
基本施策Ⅱ. 持続可能な基盤整備
~ しなやかな市民力が築く 受入環境づくり
基本施策Ⅲ. 多様な連携の推進
~ 広範な官民による ネットワークづくり
基本施策Ⅳ. 富岡の成長を支える人材の確保
~ 人を育み呼び寄せる 仕組みづくり
次ページから、4 つの基本施策それぞれの詳細を記します。
- 34 -
基本施策
基本施策Ⅰ.新たな価値の創造
~市民と来訪者を惹きつける
感動産業づくり
本市が、定住人口の減少や、知識や情報、交流がより重視される社会への転換に伴
う社会構造・産業構造の変化に対応し、持続的に、地域コミュニティなどの社会的な
活力と地域経済の成長を維持するには、富岡製糸場がかつて有していた先端性や世界
遺産登録と国宝指定による観光資源としての価値の増加を活かして、官民それぞれの
立場で、常に「新しい価値づくり」に取り組むことが重要です。
「世界遺産・富岡製糸場」は、永きにわたって製糸業を主導し、日本の近代産業の
礎を築きました。
当時の人々は技術革新の積み重ねや女性(工女)の活躍等により製糸業の振興に尽
力し、日本の新たな時代を創っているという自負があったはずです。
こうした、かつて本市にあった新しい産業を生み出す先端性を次世代に受け継ぐべ
く、幼少期から本市で築かれてきた歴史や伝統文化、自然など郷土への理解を深める
取り組みを進めることで、地元に対する愛情と誇り、自信を育て、定住の継続(定住
人口の維持)につなげることができます。また、市外からの来訪者に対しては、地域
に眠っている資源等を活用した、新産業の開発や新商品・サービスを開発・提供する
ことで交流人口を拡大させるなど新産業を発展させ、地域経済への波及効果の増大を
目指します。
富岡製糸場そして本市のこうした DNA を活かした新商品・サービスの開発が、市
内での就業機会の創出や創業など新産業の発展を後押しし、本市への移住促進(人口
の社会増)につながります。
施策Ⅰ-1 富岡市民としての郷土愛・誇りの醸成
富岡製糸場の世界遺産登録を契機として、市民自身が富岡製糸場や本市が持つ価値
を再認識するようになりました。こうした認識を、郷土愛や市民としての誇りへと発
展させ、本市の価値を次世代に継承するための活動を推進します。
富岡製糸場が我が国の絹産業や近代化に果たした役割、この地において育まれた生
活文化、景観や農産物の生産地としての価値をあらためて理解するために、実際に富
岡製糸場やまちなか等を訪れたり、本市ならではの商品に接したりするなどの取り組
みを推進します。
- 35 -
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
本市に愛着や誇りを持つ市民の割合
72.5%
80.0%
富岡製糸場解説員の数
90 人
100 人
富岡学修了延べ人数
19 人
80 人
数値目標
■市民の宝としての富岡製糸場との関係づくり
・ 「市民デー」の設定や子ども解説員の育成、場内整備に関わる等のボランティア活動
の推進などによる、富岡製糸場に対する誇りの醸成
・ 市民団体の活動披露の場やイベント会場等としての貸し出し
など
■地元を理解し、郷土愛を育む取り組み
・ 気軽に幅広い年代の人が参加できる、地元を理解するための勉強会の推進やまち歩き
などの実施
・ 子ども向けの副読本の制作や、親子で郷土について学べる取り組み
など
施策Ⅰ-2 人々を惹きつけ続ける富岡の魅力づくり
富岡製糸場の世界遺産登録から 1 年経った現在も、富岡製糸場へは、多くの来訪者
が訪れています。来訪者の実態調査によると、富岡製糸場を初めて訪れる人が約 8 割
を占め、市内での滞在時間は、2 時間以内が約 7 割と、富岡製糸場以外への立ち寄り
は、まだ少ないのが現状です(
「富岡市観光実態調査」より)。
こうしたことから、今後も引き続き富岡製糸場の価値を社会に広く伝え、年次計画
に則った保存・整備・活用を行い、集客力を高め来訪者の増加によって地域経済の活
性化につなげます。
富岡製糸場の将来にわたっての保存・整備・活用のための予算を確保するために、
来訪者の富岡製糸場及び市内での滞在時間の延長・消費拡大とリピーター化につなが
る施策を推進します。
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
富岡製糸場入場者数
133 万人
100 万人
市全体の観光入込客数
314 万人
320 万人
1.62 倍
1.70 倍
数値目標
滞在人口率
※滞在人口率=年間平均の 2 時間以上の滞在人口/国勢調査人口
- 36 -
■滞在時間延長の取り組み
・ 多様な展示方法の工夫(動態展示、蚕の生態展示、フランス式繰糸器の実演など)
・ 座繰り体験や文化体験プログラムの充実(工女やブリュナなどの当時の暮らしぶりの
体験、スマートグラスによる仮想空間の演出など)
・ 富岡製糸場内の旧食堂・寄宿舎を活用した飲食・宿泊施設の整備、文化体験プログラ
ムの実施場所としてのブリュナ館の活用
・ 市内周遊につなげる取り組み
など
■何度でも訪れたくなる新たな魅力づくり
・ 見学ルートの工夫(期間限定公開、別料金での特別公開など)
・ 季節折々のイベントの開催(ライトアップなど)
・ ターゲット別の商品づくり(教育プログラム、若者向け、家族向け、大人の社会科見
学、ファッションショー、現代アートや音楽・演劇等のイベント、MICE、主にイ
ンバウンド向けのユニークベニュー(特別感の演出)としての活用など)
・ 富岡製糸場の公開範囲と施設概要についての一括した情報提供窓口の設置
・ 妙義エリアの紅葉や花、温泉の一層の魅力発信
など
■めぐる楽しさを提供する取り組み
・ 歩きたくなる空間づくり(歩道整備、しだれ桑などによる街路樹の整備、路地の魅力
発信、歴史的建造物の活用など)
・ 回遊性を高めるイベントの開催、着地型旅行商品の開発(工女スタイルでまち歩き、
食関連のイベント、自転車イベントの開催など)
・ 鉄道の旅の魅力向上(割引きっぷなど)
など
■富岡市ならではの食や特産品のアピール、新たな開発
・ 「富岡おっきりこみ」
「かつどん」などの魅力発信
・ 路地でのコロッケなどの食べ歩きや夜の飲み歩きといった食関連イベントの実施
・ 富岡シルクのブランド化(幅広い価格帯の商品の開発、他の地域との連携など)
・ 桑を活用した新たな商品開発
・ 「富岡ブランド」づくり、ブランド保持のための仕組みづくり(料理のレシピづくり、
講習会等の開催など)
など
- 37 -
基本施策Ⅱ.持続可能な基盤整備
~しなやかな市民力が築く 受入環境づくり
本市が、官民をあげて「新たな価値の創造」を進めるためには、大前提として安全
安心な市民生活と生産・消費活動のインフラとなるハード整備が必要であり、そこに
生産性の高い仕組みづくりと、実際に事業を推進できる人材の育成といった基盤整備
を行うことが重要です。これらが整備されてはじめて、多様で新しい価値を生み出す
ことが可能になります。
本市では、富岡製糸場が世界遺産に登録されたことで、新たな産業「観光」が生ま
れました。
人々が移動し、訪問・滞在先で交流を生む観光は、波及効果が多くの業界に及ぶ裾
野の広い産業です。市外からの来訪者が、富岡製糸場をはじめとして本市の歴史・文
化、妙義山などの自然景観、農産物等の特産品、市民の暮らしぶりに接することで、
地域経済が活性化するとともに、外からの刺激により市民の意識が変容し、市全体と
して魅力的なまちづくりや文化振興などの市民生活の向上にもつながることが期待さ
れます。
こうした社会的・経済的な効果が期待される交流による地域活性化を推進するため
に、富岡製糸場の保存・整備・活用のハード整備や人材育成、施策決定の根拠となる
データ収集の仕組みづくり、そして推進体制の構築といった基盤整備の取り組みを推
進します。
施策Ⅱ-1 安全安心、持続可能な施設づくり
本市は、治水治山が難しい河川や山が少なく、気象条件の面からも比較的自然災害
が少ない地域です。しかしながら、昨今、全国的に規模の大きな地震が頻発しており、
また、火災や犯罪など人為的に発生する危機への対策も、一層重要になっています。
今後は、外国人の来訪も増えると想定されることから、多様な来訪者を安全に受け
入れ、安心して滞在していただけるように、公共空間や各種施設のハード整備の取り
組みを推進します。
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
富岡製糸場総合防災計画の策定
-
策定
富岡製糸場保存・修理延べか所数
1 か所
5 か所
住宅等の耐震化率
62.4%
70.0%
数値目標
- 38 -
■富岡製糸場の安全安心な受入体制づくり
・ 混雑時・緊急時の対応マニュアル・体制づくり
・ トイレや休憩施設の整備
・ 場内のバリアフリー化
・ 迷子や遺失物に対応するサービスセンター機能の強化
・ スムーズな入退場システムの構築
・ 外国人向けサイン・案内看板の整備・Wi-Fi 環境の整備
・ 多言語対応可能な人材の養成
など
■富岡製糸場の持続可能な保全・整備体制づくり
・ 年次計画に則った計画的な保存・整備・活用
・ 安定的な財源確保のための入場料の設定(特別料金などの多様な料金設定など)
・ スポンサー制度の導入
など
■市内全域の安全安心な基盤整備の推進
・ 建物の耐震性の確保
・ 防災・防犯対策
・ バリアフリー化の推進
・ 道路・橋梁、上下水道などのインフラ整備
など
施策Ⅱ-2 回遊性の向上、滞在時間の延長を後押しする基盤づくり
現在、本市への来訪者の約 6 割が自家用車を利用し、自由に周遊できるにも関わら
ず、特に富岡製糸場への来場者は、市内の他の観光施設へあまり立ち寄っていません。
また、富岡製糸場の見学を含めた市内での滞在時間が 2 時間以内の人が、全体の約 7
割を占めています(
「富岡市観光実態調査」より)。
今後、交流人口を拡大し、地域経済へ波及させていくために、富岡製糸場を第一目
的に訪れる来訪者が市内各地へも訪れ、滞在時間が延びて、かつ宿泊化へとつながる
仕組みづくりの取り組みを推進します。
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
道の駅の整備
1 か所
2 か所
富岡製糸場入場者の上信電鉄利用者割合
4.7%
5.1%
25,007 人
27,500 人
1.62 倍
1.70 倍
数値目標
乗合タクシーの利用者数
滞在人口率(再掲)
- 39 -
■回遊性を高め、消費につなげる仕組みづくり
・ 歩車分離
・ 駐車場の整備
・ 二次交通の整備(定額タクシー・チケットなど)
・ 快適で誰もが使いやすいトイレの整備
・ まちなかや上州富岡駅のインフォメーション拠点機能の強化、サインの整備
・ チャレンジ・ショップの実施など出店支援
・ 地場産品を気軽に購入できるマルシェやバル、道の駅の整備
・ まちなか散策へ誘うマップの整備
・ 団体の昼食利用の取り込み(収容力、おいしさ、話題性への配慮など)
など
■滞在時間の延長、宿泊化の推進
・ まちなかから市内各エリアへの回遊性向上や宿泊の必然性を高める取り組み(朝と夜
の魅力づくりなど)
・ 歴史的建造物のゲストハウス等への転用による、市内での滞在時間の延長、宿泊化の
推進
など
施策Ⅱ-3 多様な交流を進めるための人づくり
知名度が高く誘致力のある観光資源や、道路整備、輸送力・収容力のある鉄道や宿
泊・観光施設等のハード整備だけでは、来訪者に地域の魅力が充分には伝わらないた
め満足度が得られず、消費喚起にもつながりません。来訪者に温かく接し、本市の歴
史や文化、農業などの生業等について語ることができる「人」が介在することが重要
です。
こうしたことから、富岡製糸場のガイドや商店、飲食店などの従業員が、富岡につ
いて深く理解したうえで高い接遇スキルを身に付けて来訪者に対応し、絹や桑に関す
る新しい商品を生み出す力を付けるなど、多様な交流を担える能力を持った人材育成
の取り組みを推進します。
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
富岡製糸場解説員の数(再掲)
90 人
100 人
富岡まちなかガイドの会
30 人
50 人
-
6人
数値目標
養蚕に関わる協力隊員数
- 40 -
■富岡製糸場のガイドのスキル向上、人数の確保
・ 富岡製糸場の歴史を、史実だけでなく工女やお雇い外国人の当時の暮らしぶりといっ
た多面的に解説できる人材の育成
・ 多くの来場者に対応できるだけの人数の確保
など
■観光関連事業者の人材育成
・ まちなかガイドや商店街、飲食店、宿泊施設の従業員、タクシー運転手等、お客様と
接する人材を対象とした研修の実施(観光への理解、接遇スキル、地元理解などにつ
いて)
、そのための体系的なカリキュラムの策定
・ 絹や桑関連の商品開発やパッケージデザインに関する勉強会の開催
・ 起業への支援(マーケティングや新技術についての情報やデータの共有、趣味活動か
らビジネス展開へのアドバイスなど)
・ 行政セクターにおける、地域づくりに精通した専門人材の育成
など
■養蚕農家への人的支援
・ 高齢化や戸数の減少に直面する養蚕農家の労働負荷を軽減し、桑の生産や農村景観と
しての桑園を確保するために、長期休暇中の学生や市民が労働力を提供できる仕組み
づくり
など
施策Ⅱ-4 交流による地域づくりを進めるための体制づくり
富岡製糸場を核として、市内全域で交流による地域づくりを進めるためには、旅行
会社や交通事業者、宿泊事業者等、従来の観光産業従事者だけでは、広がりに限界が
あります。昨今の観光旅行は、旅行先の地域文化や暮らしぶり、食の魅力に触れるこ
とが重視されており、本市においても、コンニャクやシイタケ、ネギなどの農産物や、
富岡製糸場を支えた養蚕技術、地元で昔から親しまれている「富岡おっきりこみ」「か
つどん」等、多くの地場産業を巻き込んだ推進体制をつくることが重要です。
現在の来訪者の動向や意向を把握し、その客観的なデータに基づいて合理的に施策
を策定し、情報発信にも結び付けられるような、組織横断的な推進体制の構築を目指
します。
数値目標
基準値
KPI(重要業績評価
指標、平成 31 年度)
観光ホームページへのアクセス件数
-
200 万アクセス
富岡市版DMOの設立
-
設立
- 41 -
■交流による地域づくりを進めるための政策決定の仕組みづくり
・ 地域資源データベースの整備
・ 来訪者実態調査の定期的な実施
・ マーケティングの実施による戦略・戦術の策定・見直し
など
■情報発信への取り組み
・ 目的・使途に応じた情報発信チャネルの検討(観光パンフレットの制作、メールマガ
ジンの発信、アプリの開発、ファンクラブの立ち上げなど)
・ ホームページの整備(スマホ対応、多言語化など)
・ SNSでの情報発信の強化(発信者の実感のこもった情報の発信、
“話題”となる情報
の発信によるマスコミ活用など)
・ フィルムコミッションの設置の検討
・ シティプロモーションの推進
など
■推進体制づくり
・ 既存組織のあり方の見直し(縦割りの解消)
・強化
・ 官民の役割分担の明確化・連携の強化
・ まちづくりに関心のある人々・市民団体の連携(緩やかな話し合いの場「(仮称)市民
会議」の立ち上げなど)
・ DMO(Destination Marketing/Management Organization)設置の検討
・ 財源確保の取り組み(自主事業の実施や補助金の活用など)
- 42 -
など
基本施策Ⅲ.多様な連携の推進
~広範な官民による ネットワークづくり
観光地ではなかった本市が、これまでになく市外から多くの来訪者を迎えるように
なった現在、本市の行政と民間の企業、組織・団体だけで、交流による地域振興を推
進するのは容易ではありません。市内の官民に加えて、近隣の自治体や企業との連携、
複数の業種にまたがる連携など、多様な連携を進めることが重要です。
富岡製糸場を核としたまちづくりを、迅速にかつ効果的に推進するためには、富岡
製糸場の価値を再認識し、市内の他のエリアや農業、商工業など様々な産業の価値を
高めながら、これまでにない新たな価値をつくり出すこと(基本施策Ⅰ)とそのため
の基盤整備を強化すること(基本施策Ⅱ)が必要です。これら二つの施策を推進する
三本目の柱として、業種やエリアを柔軟に乗り越える多様な連携を積極的に推進しま
す。
施策Ⅲ-1 富岡製糸場や絹に関わる連携
我が国では、明治以降の近代化の流れの中で、絹産業は、非常に重要な位置を占め
ており、全国各地に絹関連の歴史や文化、そして地域によっては、歴史的建造物や資
料が残されています。
富岡製糸場は、県内の他の 3 つの絹産業遺産群とともに世界遺産に登録されました
が、県内・近隣のみならず、我が国の絹産業全体の価値を社会に広く伝える場ともな
ることが期待されています。そのために、国や県、学術分野と連携した施設整備や、
この分野の研究者が、絹や養蚕に縁が深い本市に居住しながら研究を深められるよう
な受入体制を検討します。
また、幅広い人々から財政的な支援を募る仕組みを検討します。
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
国・県有施設の誘致数
-
1
市民養蚕参加者数
-
700 人
8 千万円
2 億円
数値目標
ふるさと納税金額
■大学等の研究機関との連携、国・県有施設の誘致・活用
・ 養蚕についての研究機関の誘致
・ (仮称)世界遺産センターを核に富岡製糸場と絹産業遺産群の相互の関わり、さらに
国産や県産の絹についての情報発信
- 43 -
・ 新たな絹製品の開発・販売促進に関する他の地域との連携
など
■市民・国民が支える仕組みづくり
・ 市民・団体養蚕の実施
・ ふるさと納税や寄付についての広報活動の強化
など
施策Ⅲ-2 交流の促進に向けた連携
富岡製糸場を核に、絹や桑の生産、養蚕などを切り口として、農業技術や歴史・文
化について深掘りすることができます。加えて、設立指導者のポール・ブリュナがフ
ランスの出身であるため、フランス文化をテーマにした新たなイベントや商品の開発
も可能です。また富岡製糸場を舞台にしたイベントや芸術作品の展示などの取り組み
を推進します。
富岡製糸場が世界遺産に登録されたことで、北関東・信州エリアの観光周遊ルート
は大きく変化しました。今後も富岡製糸場を核として、県内や県外近隣地域の観光資
源と組み合わせて回遊性を高めるために、農業や芸術・文化の分野と、旅行業界等と
の連携強化の取り組みを推進します。
数値目標
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
-
100 コース
10 件
14 件
2,600 人
5,000 人
開発された旅行商品数
文化芸術講座等の開催数
富岡製糸場の外国人入場者数
■異業種の連携による商品づくり
・ 養蚕や桑の生産など、農業との連携(農業体験など)
・ フランスとの連携(食の分野、在日・在外のフランス人旅行市場の調査研究など)
・ 文化・芸術分野との連携(イベント開催など)
・ 教育旅行分野との連携
・ 国際交流協会や在外日本国領事館などインバウンド誘客のための連携
・ 地域外や異業種など、外部の専門人材の登用
など
■旅行会社・バス会社との連携による旅行商品づくり
・ 絹と関わりのある地域との広域連携(絹をテーマとする広域周遊商品の開発など)
・ 県内・近隣地域との連携(インパクトのある資源の組み合わせとストーリーとしての
発信、連携した地域での「富岡」情報の発信、高崎等のバス・タクシーの運転手を対
象とした勉強会の開催、周遊商品の開発など)
- 44 -
・ 県内の温泉観光地など宿泊拠点との連携(宿泊プランの開発など)
・ インバウンド誘客に実績のある旅行会社との連携
など
施策Ⅲ-3 市民生活に関わる連携
本市においても、少子・高齢化や定住人口の減少に伴う、地域コミュニティ活動の
停滞・消滅が懸念されています。こうした状況にあって、富岡製糸場の世界遺産への
登録は、本市に暮らす児童生徒や学生にとって、
「富岡市民」であることが誇りになり、
将来、進学や就職で一時的に市外へ出ることがあっても、
「いつかは戻ってきたい故郷」
となる可能性を高めました。これは、他の自治体に比べて大きなアドバンテージ(優
位性)だといえます。
このように「将来を担う富岡市民」の育成も念頭に、高齢者やハンディキャップを
持つ市民が、各人が有する知識や技術等を持ち寄って世代を越えた市民活動に取り組
むなど、多様な人々が連携できる仕組みづくりを推進します。
数値目標
本市に住み続けたいと思う市民の割合
インターンシップ利用学生数
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
74.8%
80%
-
25 人
■市民の生活に関わる連携
・ 地域づくり協議会の活動の推進(軽トラ市の定期開催、地元の伝統芸能の発表など)
・ 市民が市外との交流を通じて新たな気づきや刺激を得られる取り組み(姉妹都市、友
好都市との交流、インターンシップ等大学生を交えたまちづくりの推進など)
・ 地元企業へのインターンシップ生の派遣などの連携
- 45 -
など
基本施策Ⅳ.富岡の成長を支える人材の確保
~人を育み呼び寄せる 仕組みづくり
本市の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の推計準拠では、45 年後の平成 72
年(2060)には、28,116 人まで減少すると推計されています。
本市が持続的に、地域コミュニティなどの社会的な活力と地域経済の成長を維持す
るためには、定住人口減少への対策と担い手確保のための対策を絶え間なく実施して
いくことが重要です。
20 歳から 49 歳までの市民を対象にしたアンケート調査(結婚・子育てに関するア
ンケート調査)で、既婚者の半数以上が理想の子どもの人数を「3 人以上」と回答し
ています。しかし、実際の人数は、それを下回っており、理想の人数の子どもを持つ
ためには、経済的支援、子育て環境、仕事環境等が整備されることが必要との回答が
多くなっています。
本市人口ビジョンでは、市民の希望出生率 2.11 を平成 52 年(2040)に達成すると
しています。市民が希望する人数の子どもを授かり幸せな家庭を築き、地域コミュニ
ティを維持するために、安定した雇用の創出、安心して子育てのできる環境整備を推
進していきます。
進学や就職のため、本市から若者が一時的に転出することは致し方ないとしても、
定住人口の減少を軽微に留めるためには、一度転出した若者に、将来再び本市で暮ら
してもらうための施策が重要です。
具体的には、幼少期から地元に対する愛情と誇りを育み、
「富岡で暮らし続けたい」
「富岡へまた戻りたい」と思える教育の実施や地域コミュニティづくりの取り組みを
推進します。
また、魅力あるしごとの存在が、市外から「ひと」を呼び込むことから、産学官の
連携、就農環境の整備、地元企業に対する支援、企業誘致並びに就業者やその家族の
生活・教育環境の向上を意識した施策の取り組みを推進します。
また、若者等のチャレンジを後押しするため、起業・創業に対する支援を行い、交
流人口を下支えする生産の担い手確保の取り組みを推進します。
施策Ⅳ-1 地域経済・地域づくりの基盤となる定住人口減少への対策
我が国全体が人口減少社会へと向かう中で、本市においても、人口減少への対策は、
今後一層重要となり、所与の立地条件や社会・経済環境を踏まえつつ、切れ目なく施
策を実施していくことが求められています。
特に、地域経済の活性化や今後の地域づくりの担い手として定住人口は重要であり、
その減少幅を可能な限り小さくするために、短期的視点と長期的視点の双方から施策
を検討し、市民向けの施策の充実を図るとともに、市外へも「富岡の暮らしやすさ」
を積極的に情報発信することで人口の流入を図り、社会増を目指します。
- 46 -
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
1.36
1.59
本市に誇り・愛着を持つ児童・生徒の割合
-
90%以上
空き家バンクによる契約成立延べ件数
-
75 件
数値目標
合計特殊出生率
■人口の自然減への対策
・ 結婚し、安心して子育てができるための経済的支援、公的サービス(学校給食費補助、
育児休業への支援など)等の環境の整備
・ 小児科医療の充実(夜間の急患受入など)や保育施設の利便性向上(土日の預け入れ
対応など)等に関する民間企業との協議
など
■人口の社会減への対策
・ 本市に暮らし続けたくなるための地域コミュニティの維持・活性化の基盤となるハー
ド・ソフト事業(広場整備、お祭りなど世代を越えたイベントの開催など)
・ 本市ならではの特色ある教育プログラムの実施
・ 住宅地としての環境の良さについての広報活動の強化
・ CCRC(Continuing Care Retirement Community
ントコミュニティ)の推進の検討
継続的なケア付きリタイアメ
など
■定住人口減少対策推進のための社会インフラの整備
・ 子育てや移住等を支援する情報提供ポータルサイト(もしくはセンター)の整備
・ 空き家・空き地情報データベースの整備
・ 隣近所での見守りや共助を可能にする、地域コミュニティづくり
・ 結婚や子育て、教育についての市の施策や企業が有する制度を知らしめる広報活動
・ 近隣自治体との連携の推進
など
施策Ⅳ-2 交流人口の拡大を下支えする生産の担い手の確保
富岡製糸場が世界遺産に登録され、全国的な認知度が高まったことにより、本市の
地域イメージの向上とともに、市内全域と幅広い業種へ経済波及効果が期待できるよ
うになりました。こうした効果を、より長期的に持続させるためには、従来からの地
場産業の一層の振興と、それに裏付けられた交流事業の推進が重要となります。
そのためには、これまでよりも幅広い業種において、それぞれの現場を担う人材の
確保・育成が必要となります。まずは、本市に暮らす若者や女性、高齢者が市内で仕
事を得て、その能力を発揮できるような、または新たな起業ができるような支援のあ
- 47 -
り方を検討します。
同時に、積極的に市外から人材を誘致することも検討します。
基準値
KPI(重要業績評価
(平成 26 年度)
指標、平成 31 年度)
創業・企業誘致延べ件数
-
56 件
地域おこし協力隊の本市への定住延べ人数
-
7人
10 人
56 人
数値目標
新規就農者延べ人数
■生産年齢人口減少への対策
・ 高齢者やハンディキャップがある人が働きやすい職場づくり(最新のICTの活用な
ど)
・ 熟練者からの技術の継承、同時代を生きたからこそ実感を伴って語れるベテランガイ
ドなど、高齢者が能力を発揮できる仕事の創出
・ 子育て中の労働者が働きやすい職場づくり(短時間勤務やワークシェアリングなど、
労働者側の要望と雇用主との調整など)
・ 地域おこし協力隊や青年海外協力隊などの活用による新たな担い手の確保
・ 金融機関などと連携した起業支援
・ IT企業のサテライトオフィスなど空き家の活用につながる企業の誘致
・ 工業団地の整備
など
- 48 -
参考資料
- 49 -
- 50 -
総合戦略会議・部会
委員名簿
- 51 -
- 52 -
参考資料1.総合戦略会議・部会 委員名簿
富岡市総合戦略会議
委員名簿
№
氏
名
所
属
役
1
戸所 隆
2
茂原 史則
3
木内 幸一
上信電鉄㈱
代表取締役社長
4
小堀 良夫
富岡商工会議所
会頭
5
鷺坂 秀幸
甘楽富岡農業協同組合
代表理事組合長
6
佐々木 茂
高崎経済大学
教授
7
佐藤 篤一
富岡市郷土芸能保存会連合会
会長
8
高橋 伸二
富岡製糸場を愛する会
理事長
9
髙橋 洋一
富岡市文化協会
会長
10
田中 博明
富岡市観光協会
専務理事
11
野口 智子
ゆとり研究所
所長
12
萩原 雅之
富岡市社会福祉協議会
事務局長
13
矢島 孝芳
富岡市地域づくり協議会
会長
14
山口 彰
富岡金融会(しののめ信用金庫)
15
黒澤 達也
群馬県 甘楽富岡振興局
局長
16
小林 正次
富岡市
副市長
17
小澤 悦雄
富岡市 市長公室
室長
高崎経済大学
職
名誉教授
群馬県甘楽町かんらふるさと大使
㈱ジャパンツーリズムソリューション
- 53 -
代表取締役
常務理事
本部営業部長
備
考
座長
副座長
産業・観光
振興部会部会長
富岡製糸場整備活用
部会部会長
富岡製糸場周辺整備
部会部会長
富岡市総合戦略会議
№
氏
富岡製糸場整備活用部会
名
所
委員名簿
属
役 職
1
佐々木 茂
高崎経済大学
教授
2
赤石 純
富岡製糸場を愛する会
理事
3
榎本 義法
富岡ユネスコ協会
理事
4
桐生 勇
富岡製糸場解説員の会
副会長
5
小島 美知子
KM Planning
代表
6
齋藤 公昭
富岡青年会議所
専務理事
7
布施 正明
群馬県 企画部世界遺産課
課長
富岡市 世界遺産部富岡製糸場戦略課
国際交流員
8
ダミアン
・ロブション
9
原田 知也
富岡市 世界遺産部富岡製糸場戦略課
10
岡野 円香
富岡市 世界遺産部富岡製糸場保全課
富岡市総合戦略会議
富岡製糸場周辺整備部会
名
所
部会長
委員名簿
№
氏
属
役 職
1
野口 智子
ゆとり研究所
所長
2
青木 正紀
富岡商工会議所青年部
副会長
3
赤尾 真一
富岡市妙義商工会
副会長
4
井上 かず子
新洋亭
女将
5
大竹 明菜
富岡おやき いと
代表
6
木下 征彦
高崎商科大学 商学部商学科
専任講師
7
斎藤 利志子
㈱まちづくり富岡
代表取締役社長
8
永田 啓介
スマイルとみおか
リーダー
9
松島 和雄
仲町まちなか交流館
代表
10
岩井 一浩
富岡市 総務部税務課
11
白石 聡
富岡市 健康福祉部こども課
- 54 -
備 考
備
部会長
考
富岡市総合戦略会議
産業・観光振興部会
名
所
委員名簿
№
氏
属
役 職
1
茂原 史則
2
岡部 富美江
ひしや旅館
3
佐藤 勉
日本ホテル
4
渋谷 哲久
㈱JTB関東
5
髙橋 聡
甘楽富岡農業協同組合
総務企画部 企画課長
6
高橋 忠宏
ウィーズ農園群馬㈱
代表
7
武井 康祐
さくら観光(株)
専務
8
鳥澤 誠
㈱交通新聞社
9
松本 昌也
10
群馬県甘楽町かんらふるさと大使
㈱ジャパンツーリズムソリューション
代表取締役
常勤監査役
法人事業第一チーム
チームマネージャー
常務取締役
第一出版事業部長
㈱はとバス ホテル事業部
取締役
銀座キャピタルホテル
ホテル事業本部副本部長
山崎 杜人
草木屋 草木染
取締役
11
大崎 渉
富岡市 世界遺産部観光おもてなし課
12
田中 賢治
富岡市 世界遺産部観光おもてなし課
- 55 -
備
考
部会長
- 56 -
アンケート調査結果
- 57 -
- 58 -
参考資料2.アンケート調査結果
1)富岡市観光実態調査
■調査概要
◎調 査 日:平成 27 年 5 月 29 日(金)30 日(土)
、6 月 12 日(金)
7 月 24 日(金)25 日(土)
◎調査方法:調査員による対面式調査
◎調査場所:富岡製糸場場内及び周辺商店街、道の駅みょうぎ敷地内
◎サンプル数
富岡製糸場・周辺
平日
休日
107
98
103
103
210
201
5、6 月調査
7 月調査
合 計
道の駅みょうぎ
平日
休日
60
54
114
53
50
103
■回答者の属性
○回答者の性別は、「女性」「男性」に偏りなく、また調査場所や休平日による大きな違いは見
られない。
○年齢は、道の駅では 50 代以上の割合が高く特に平日は 8 割を占める。富岡製糸場は道の駅よ
りも若年層の割合が高く、休平日ともに 40 代以下が 4 割を超えている。
性別
年齢
○居住地は、製糸場と道の駅ともに「首都圏」の割合が約 5 割と高い。道の駅の平日は「県内」
が 3 割となっている。製糸場は「中部」が 2 割で、
「近畿」、「九州・沖縄」からも来ており、
誘致圏は全国である。
居住地
0%
20%
製糸場 平日 4.8%
休日
休日
60%
58.1%
9.9%
道の駅 平日
40%
48.0%
31.8%
4.8%
6.4%
80%
0.5%
20.0% 3.8%2.4% 5.7%
21.8%
52.3%
4.0%
2.0% 7.9%
13.6% 0.9% 3.6%
1.8%
48.2%
15.0%
100%
13.1% 8.4%
11.2%
県内
首都圏
北海道・東北
中部
近畿
中国・四国
九州・沖縄
無回答
- 59 -
○同行者は、製糸場では「夫婦・カップル」が 3 割で最も高く、次いで「友人」が 2 割となっ
ている。道の駅では平日は「夫婦・カップル」が 6 割、休日は「友人」が 4 割で最も高い。
○同行者数は、製糸場では「5 人以上」と「2 人」が 3 割である。道の駅では休日は製糸場と同
様であり、平日は「2 人」が 6 割と高い。
同行者
同行者数
○交通手段は、製糸場では「自家用車」が 6 割で最も高く、次いで「観光バス」が 2 割となっ
ている。道の駅では、平日は「自家用車」が 9 割と高く、休日は「自家用車」が 6 割であり、
オートバイや自転車(その他)が約 2 割となっている。
交通手段
0%
20%
40%
製糸場 平日
60%
7.1%
2.4%
61.0%
休日
58.4%
道の駅 平日
80%
21.9% 1.9%
4.5% 0.9%
0.9%
0.9%
2.8% 5.6% 17.8%
62.6%
自家用車
路線バス
レンタカー
その他
5.7%
4.0%
18.8%0.5% 5.4%
6.4% 6.4%
93.6%
休日
100%
鉄道
無回答
10.3%
観光バス
■富岡製糸場の来訪経験と滞在時間
○製糸場の来訪経験は、
「初めて」が 8 割を超えている。
○滞在時間は、製糸場内の見学を含めて「1~2 時間」が最も多く、まちなかに滞在していない
ことが窺える。
来訪経験
滞在時間
0%
20%
製糸場 平日
40%
60%
86.7%
休日
82.7%
初めて
2回目
80%
100%
0%
1.9%
9.0%1.9%
0.5%
製糸場 平日
2.5%
11.4% 1.5%
2.0%
休日
20%
16.7%
24.3%
1時間以内
3時間以上(日帰り)
3回目
- 60 -
40%
60%
51.0%
39.6%
1~2時間
3時間以上(宿泊)
80%
100%
21.4% 7.6% 1.0%
2.4%
2.5%
23.3% 7.4%
3.0%
2~3時間
無回答
■立寄り場所
○旅行中の立寄り場所は、富岡製糸場来訪者は「こんにゃくパーク」が 3 割で最も高く、次い
で「伊香保温泉」
、
「草津温泉」
、
「軽井沢」となっている。
「製糸場のみ」は 2 割となっている。
富岡市内の観光資源や世界遺産の他の構成資産への立寄りは少ない。
○一方道の駅みょうぎ来訪者は「妙義山」、
「妙義神社」をはじめ、
「製糸場周辺」を含めて立寄
り場所が多岐にわたっており、製糸場来訪者よりも立寄り箇所数が多いことが分かる。
富岡製糸場来訪者
道の駅みょうぎ来訪者
0.0%
製糸場周辺のみ
こんにゃくパーク
軽井沢
伊香保温泉
草津温泉
一之宮貫前神社
妙義山
道の駅甘楽
群馬サファリパーク
高山社跡
道の駅みょうぎ
磯辺温泉
群馬県立自然史博物館
楽山園
妙義神社
荒船風穴
富岡市立美術博物館
もみじの湯
田島弥平旧宅
その他
50.0%
25.7%
21.8%
24.8%
26.7%
12.4%
7.9%
10.5%
21.3%
9.5%
10.4%
3.3%
2.0%
3.3%
0.0%
3.3%
5.9%
2.9%
3.5%
2.4%
0.0%
1.9%
2.0%
1.9%
0.5%
1.4%
3.5%
1.4%
0.0%
1.0%
2.5%
1.0%
0.5%
0.0%
2.0%
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
19.5%
11.9%
0.0%
100.0%
50.0%
100.0%
27.3%
15.9%
12.7%
8.4%
10.9%
13.1%
3.6%
5.6%
6.4%
3.7%
4.5%
3.7%
19.1%
42.1%
3.6%
3.7%
3.6%
0.9%
0.0%
0.0%
製糸場周辺
こんにゃくパーク
軽井沢
伊香保温泉
草津温泉
一之宮貫前神社
妙義山
道の駅甘楽
群馬サファリパーク
高山社跡
100.0%
100.0%
道の駅みょうぎ
6.4%
10.3%
3.6%
3.7%
1.8%
0.9%
磯辺温泉
群馬県立自然史博物館
平日
楽山園
休日
妙義神社
平日
34.5%
34.6%
休日
1.8%
3.7%
1.8%
0.0%
10.0%
4.7%
0.0%
0.0%
10.0%
8.4%
荒船風穴
富岡市立美術博物館
もみじの湯
田島弥平旧宅
その他
○富岡製糸場来訪者の利用駐車場は、市営駐車場の割合が高く、分散利用されていることが分
かる。
利用駐車場
0%
製糸場 平日
休日
20%
12.4%
8.9%
P1 宮本町
その他無料P
その他
40%
13.3%
22.9%
15.8%
60%
14.9%
P2 上町
その他有料P
無回答
- 61 -
80%
19.5%
21.3%
9.0%
9.9%
100%
6.7% 6.2% 7.1%2.9%
12.9%
P3 仲町
近くまで車/タクシー
6.4% 4.5%5.0%
P4 富岡駅東
鉄道・バス利用
■富岡市に対する評価
○富岡製糸場周辺の印象を項目別にみると、
「製糸場の古い建物や設備見学」を評価する割合が
最も高い。
「製糸場内のツアーガイドの解説」や「商店での食事」、
「商店での買い物」では、
体験していないために「わからない」の割合が高いが、その分を除くと、その他の項目も概
ね良い評価であることが分かる。
○「やや不満」が 1 割前後となっている項目は、
「製糸場内のトイレ、手すりなどの安全面整備」、
「商店・見どころ等の情報提供・解説板」、「富岡市内、中心までのサイン」、「駐車場や駅か
ら製糸場までのサイン」である。
富岡製糸場周辺の印象
0%
20%
①製糸場の古い建物や設備見学
40%
59.2%
②製糸場内のトイレ、手すりなど安全面整備
42.2%
⑤まちなかの景観・雰囲気
42.0%
42.5%
⑦商店での食事(味・雰囲気等)
18.9%
30.6%
⑧商店での買い物(品揃え等)
16.7%
33.0%
⑩富岡市までの交通利便性
33.3%
37.1%
⑪富岡市内、中心までのサイン
43.0%
⑫駐車場や駅から製糸場までのサイン
44.9%
満足
やや満足
7.0%
6.6%
0.7%0.2%
38.1%
0.7%
7.5% 7.5%
41.7%
28.4%
⑨商店や地元住民の接客・対応
0.5%
3.4%
37.4%
16.5% 2.4%0.5%
やや不満
100%
0.7%
9.0% 12.9%
34.0%
47.8%
④製糸場内のツアーガイドの解説
80%
33.3%
43.2%
③製糸場内の展示、解説板、パンフの内容
⑥商店・見どころ等の情報提供・解説板
60%
10.0%0.2%18.4%
5.1%0.7%
7.3% 1.5%
30.6%
44.4%
41.3%
4.4%1.5% 30.1%
2.2%
7.8% 16.0%
36.7%
31.6%
31.6%
不満
9.7%1.7%
13.8%
9.5% 11.7%
2.2%
わからない
無回答
○サインに関する評価を利用した駐車場別に見ると、富岡市内に入ってから駐車場までのサイ
ンについては、駐車場別に大きな違いは見られない。駐車場や駅から製糸場までの歩行中に
見るサインについては、どちらでも 7 割以上が良い評価を得ており、特に鉄道利用者の上州
富岡駅からサインでは 6 割が「満足」としている。
「やや不満」及び「不満」が最も高いのは、
最も長い距離を歩く富岡駅東駐車場の利用者である。
富岡市内、中心までのサイン
駐車場や駅から製糸場までのサイン
- 62 -
○道の駅みょうぎ及びその周辺の印象を項目別にみると、「妙義山などの自然資源、沿道景観」
を評価する割合が最も高い。また、
「近隣施設・見どころ等情報提供・解説板」は、観光案内
所が分かりにくい場所にあるため悪い評価が 2 割を超えている。
道の駅みょうぎの印象
0%
20%
⑬妙義山などの自然資源、沿道景観
60%
41.9%
⑭近隣施設・見どころ等情報提供・解説板
⑮道の駅などでの食事(味・雰囲気等)
40%
34.1%
20.7%
34.6%
16.6%
⑯道の駅、産直施設の買い物(品揃え等)
22.1%
⑱従業員の接客
31.3%
⑲妙義エリアまでの道路状況・案内サイン
満足
10.6%3.7% 20.3%
13.4% 1.8% 20.3%
33.2%
39.2%
やや満足
33.2%
16.1% 2.8% 20.3%
32.3%
27.2%
7.8%1.4%14.7%
11.1% 2.8%
38.7%
33.2%
100%
21.2% 2.3% 21.2%
36.4%
⑰道の駅や温泉等のトイレ休憩設備の整備
80%
14.3% 2.8% 16.6%
やや不満
不満
わからない
○富岡市全体の満足度は、製糸場では 7 割、道の駅みょうぎでは 6 割が良い評価となっている。
また、製糸場来訪者の滞在時間別に満足度を見ると、滞在時間が長くなるほど「満足」の割
合は高くなることが分かる。
富岡市全体の満足度
0%
20%
製糸場 平日
休日
道の駅 平日
休日
製
糸
場
周
辺
滞
在
時
間
1時間以内
40%
60%
35.2%
43.1%
19.1%
43.9%
27.4%
23.6%
6.5% 1.9%
30.8%
14.3%
31.6%
43.3%
2~3時間
30.4%
46.7%
40.5%
満足
14.5%
34.5%
1~2時間
3時間以上
7.4% 1.0% 20.3% 0.5%
42.7%
16.8%
やや満足
- 63 -
23.8%
2.7% 1.1% 21.4%
4.3%
33.3%
やや不満
100%
5.2%0.5% 21.0%
38.1%
27.7%
80%
18.5%
9.5%2.4% 14.3%
不満
わからない
○富岡市での滞在に対する満足度は、
「思っていたよりも良かった」と評価しているのは、製糸
場で 6 割、道の駅で 4 割である。
○再来訪意向は、どちらも 7 割が再来訪を希望している。
再来前との比較
0%
20%
製糸場 平日
休日
60%
61.9%
休日
道の駅 平日
40%
80%
35.5%
42.1%
20%
40%
60%
80%
100%
1.9%4.3%
製糸場 平日
19.0%
52.9%
1.4%
18.1%5.2%3.3%
3.0%
27.7% 3.0%
休日
20.3%
49.0%
1.0%
22.3% 5.4%
2.0%
31.9%
66.3%
100%
再来訪意向
0%
52.7%
40.2%
2.7% 9.1%
17.8%
思っていたよりも良
思っていた程度
思っていたより悪
無回答
道の駅 平日
28.2%
休日 12.1%
大変そう思う
思わない
40.0%
59.8%
そう思う
全く思わない
0.9%
26.4% 4.5%
19.6%
7.5%
0.9%
どちらでもない
無回答
■自由回答(道の駅みょうぎ)
◎良い評価
【道の駅】野菜が新鮮で安い/対応がとても良かった/きれいになった
【周辺施設】妙義神社が良かった(3) /妙義神社は子供の頃依頼で、大変印象深く良かった
【環境の良さ】自然がきれい(2)/涼しくて良い(2)/社からのパノラマの眺めが良かった/自然が豊かで、の
どかな雰囲気が素敵/風景が素晴らしい
【ハイキング】関東ふれあいの道が楽しかった/妙義山登山マップを利用して関東ふれあいの道を歩いて楽し
かった
【利便性】交通の便が良く、行きたいと思えるところ/登山口にあった休憩所がとてもきれいに清掃してあり感
心した/案内サインは充実している
【その他】日帰りコースで良い/生糸の歴史、素晴らしい/以前に比べて街がきれいになった
◎悪い評価
【道の駅】トイレに虫が多い/道の駅としては今まで訪れた中で一番狭く、見て回る楽しみがない
【周辺施設】妙義神社参道の大杉の切られて残念(2)/食事のできる店が少ない
【情報提供】製糸場の定休日についての周知度、案内が少し不親切
【交通利便性】道のりが分かりにくい(2)/製糸場周辺の駐車場は分かりにくい(2)/製糸場周辺に駐車場が無
いので、自家用車では立ち寄りにくい
◎改善に関する意見
【道の駅】お弁当を販売して欲しい(3)/日陰の休憩場所を増やして欲しい/道の駅に足湯があると良い/平日
にもまんじゅうを販売して欲しい
【周辺施設】山道・神社に手すりがあると良い(2)/妙義神社への足の不自由な人のルートが欲しい
【情報提供】パンフレットを入口に置いて欲しい/案内板をもっと詳しく、多く設置した方が良い/TV・メデ
ィアなどに積極的に情報発信をすると良い
【その他】富岡製糸場の受け入れ体制について、もっと充実させた方が良い
◎その他
日帰りなので、妙義に少しだけ立ち寄った。富岡にはまた時間を取って来たい/妙義山が思ったよりも大変だっ
た/伊勢崎市に住んでおり、製糸場へは世界遺産登録前から見学に行っている/近いので都合が良い/自然のま
まで良い
- 64 -
■自由回答(富岡製糸場)
◎良い評価
【製糸場の建物・展示】ここまで維持管理してきてすごい/いろいろな古い歴史が知れて良かった/座繰りの
実演が良い/製糸の実演が見られたのでとても勉強になった/コンパクトに整備されている/当時の日本の
最新技術に感動した/きれいに保存されていて、とても感動した/歴史を感じることができて良かった/案内
板が分かりやすくて良かった/保存状態が良いと感じた/まゆから紡ぐところが神秘的だった/昔のことが
少し分かった/素晴らしい/DVD が分かりやすくて良かった/明治からの保存状態を考えると、すごいこと。
混雑もなくスムーズに回れた/建物の周囲などもとてもよく見学できた
【製糸場のガイド】ガイドが良い(5)/高校生のガイドは良かった
【製糸場の雰囲気】雰囲気が良く、友人を連れてきたい/とても雰囲気が良かった/古くて落ち着いていて良
い雰囲気/世界遺産になってから良くなった/とても良かった。もっと立派になりそう/思っていた以上に整
備されていた
【製糸場の利便施設】ベンチが多くて良い
【製糸場に関するその他】たくさんの発見があって面白かった/ゴルフの帰りに立ち寄ったが、もう一回来
てみたいくらい良かった
【まちなかの景観・雰囲気】町を全体で盛り上げようとする雰囲気がある/町なかは良かった/地元の方、
店の頑張りが伝わってくる。これからもがんばって欲しい/祖父母の家があるため、富岡には良く来るが、25
年ほど前と比べると、整備も進み、賑わいが出てきたという印象。これからも応援している
【食事・買物】シルクが安い。長野はもっと高かった/トンカツが美味しかった/製糸場までの商店街で、試
食ができたので、より町を楽しみ、知ることができた。/まちなかの飲食店は味も良かった(おっきりこみ)
【接客・対応】もてなしが良い/人が皆親切/大変クリーンで、人も優しい
【交通利便性】高速から近く便利/アクセスが良かった
【まちなかの案内】駐車場から製糸場への道案内が分かりやすかった
【その他】お富ちゃんに会えて良かった
◎悪い評価
【製糸場の建物・展示】工事中だったのが残念(3)/中に入れるところが少ない(2)/見学できる建物が少ない
/解説板が少し小さい/女工さん達の生活について知りたいのに、経営者側のコメントが多く、女工さん達の
記録が少ない/富岡製糸場の展示が少ない/解説板ばかりで、もう少し自由に回りたい/薄暗くて足元が見え
ない
【製糸場のガイド】入場口が団体客で混雑していると、ガイドツアーを頼めるのか分かりにくいし、頼みにく
い/イヤホンは耳が痛くなり、また、清潔なのか不安/ガイドツアーの待機場所の案内が分かりくい
【製糸場の雰囲気】写真で見るよりも悪い
【製糸場の利便施設】凹凸があり危険/トイレが遠い/ベンチが少ない/仮設トイレしか場所が分からず、そ
こを利用したが汚かった
【製糸場に関するその他】1000 円は高い(2)/中のお土産施設の品揃えが少ない/敷地が広すぎる
【まちなかの景観・雰囲気】まちなかが少し新しすぎる
【情報提供】水曜日休館日ということがあまり周知されていない
【食事・買物】絹製品が高く感じられた/世界遺産登録に便乗した新しい商店の出店が最近目立つ/蚕のチョ
コレートがリアルで気が引ける/町なかにコンビニや軽食を取れるところが少ない/おっきりこみがあまり
美味しくなかった/富岡製糸場ならではのお土産が少ない/お菓子などの他の観光地にもあるような類似品
が多い/欲しいと思う商品が高く、購入を断念した
【接客・対応】買い物のときに袋に商品を入れてくれず、不親切だった
【交通利便性】駐車場への案内が分かりにくい(4)/電車の車内放送の音量が小さく、案内が聞こえない/無料
駐車場が遠い/駅から遠い
- 65 -
◎改善に関する意見
【製糸場の建物・展示】見学エリアの拡大(3)/建物の内部の見学(2)/実際に動いているものがあれば、また
来たいと思う/道順に番号があると良い/絹製品にさわれるところがあったら良い/順路が分かるようにす
る/解説板をしっかりしたものにして欲しい/明治時代を感じられるような見せ方をしてほしい/見どころ
を増やして欲しい
【製糸場のガイド】ガイドがなくても分かるようにして欲しい/ガイドの説明時、暑さ対策をして欲しい/耳
が聞こえないので、手話の出来るガイドがいれば、説明など分かりやすい
【製糸場の利便施設】夏場は暑いので、涼めるところや喫茶スペース、給水機などがあると良い/場内にもう
少しベンチがあると良い/日陰がほしい/暑さ対策/コインロッカーが欲しい/ペットが入れないので、預か
り所のようなものがあると良い/食事処を作って欲しい/近くに喫煙所がないので増やして欲しい/喫煙ス
ペースの案内などがあると良い/トイレをもっと清潔にして欲しい/休憩場を設置して欲しい
【製糸場に関するその他】並ぶのは広い所ですると良い
【まちなかの景観・雰囲気】町中も昔の町並みや暮らしの様子を再現して欲しい
【食事・買物】お土産屋さんがあまり商業化してほしくない/ネギやこんにゃくなどの食がもっと充実してい
ると良い/駅前にコンビニがあると嬉しい/営業慣れしていない店舗が多いという印象。サポート体制等を作
るべき/もう商店街が少し盛り上がると、また来たいと思うかもしれない/地元の名産品店がもっとあれば良
い(こんにゃく、お酒、ねぎ等を使った土産)/もっと幅広いショップがあると良い
【交通利便性】駐車場を増やす(2)/車の流れを制限して欲しい/駅から製糸場までバスがあると嬉しい。SL
など乗れたら楽しそう
【まちなかの案内】駐車場から製糸場までの分かりやすい案内(3)
【その他】農家の様子も見てみたい
◎その他
伊豆の国市にも、世界遺産になるかもしれないところがあるので、富岡製糸場はどのような経緯で遺産に登録さ
れたのかを学ぶために訪れた/世界遺産登録後の混雑を避けて、この時期に訪れた/建物の整備がされるともっ
と価値があると思う/これからも守っていって欲しい/今日は時間が限られていたので、またゆっくり尋ねたい
/入場料が高くなっていることに驚いた/周辺にもっと観光地があれば嬉しい
- 66 -
■調査票(富岡製糸場)
- 67 -
- 68 -
■調査票(道の駅みょうぎ)
- 69 -
- 70 -
2)結婚・子育てに関するアンケート調査
■調査概要
◎調査期間:平成 27 年 8 月~9 月 11 日(金)
◎調査方法:郵便にて配布・回収
◎サンプル:314(回収率 31.4%)
男女別
配布数
回答者数
地区別
回収率
配布数
回答者数
回収率
女性
500
202
40.4%
七日市黒川
135
49
36.2%
男性
500
110
22.0%
富岡
143
54
37.8%
1000
2
0.2%
東富岡
88
29
33.0%
黒岩
33
8
24.2%
一ノ宮
144
44
30.6%
高瀬
171
45
26.3%
額部
59
20
33.9%
小野
67
17
25.4%
吉田
54
13
24.1%
丹生
32
11
34.4%
妙義
74
20
27.0%
無回答
年齢別
20~24 歳
25~29 歳
30~34 歳
35~39 歳
40~44 歳
45~49 歳
配布数
回答者数
回収率
33
350
26.3%
59
51
350
31.7%
60
65
300
37.0%
65
■回答者の属性
性別
0%
20%
40%
60%
35.0%
0%
20%
10.5%
女性
18.8%
16.2%
0%
17.2%
富岡地区
額部地区
黒岩地区
15.6%
60%
80%
19.1%
40%
14.3%
七日市・黒川地区
小野地区
髙田地区
- 71 -
30歳~34歳
60%
14.0%
高瀬地区
妙義地区
無回答
100%
14.6%
20.7%
25歳~29歳
20%
0.6%
無回答
40%
20歳~24歳
居住地域
100%
64.3%
男性
年齢
80%
80%
9.2%
6.4% 5.4%
100%
4.8%
4.1% 1.6%
3.5% 1.3%
2.5%
一ノ宮地区
吉田地区
東富岡地区
丹生地区
職業
0%
20%
40%
60%
80%
23.2%
37.3%
9.6%
13.1%
100%
4.8%
4.5%
1.6% 1.0%
3.8%
1.3%
会社員
パート・アルバイト
主婦(夫)
公務員・団体職員
自営業
学生
農林漁業
無職
その他
無回答
同居人数
0%
20%
4.5% 8.0%
40%
2人
同居者
0.0%
子ども
配偶者
親
兄弟姉妹
祖父母
その他
無回答
0%
40.0%
100%
28.2%
3人
20.0%
4人
60.0%
5人以上
80.0%
100.0%
60.3%
59.9%
43.6%
16.0%
11.2%
1.6%
4.8%
20%
14.3%
5年未満
80%
36.9%
22.4%
1人
居住年数
60%
40%
17.2%
7.3%
10年~19年
60%
17.5%
5年~9年
80%
9.9%
20年~29年
100%
33.8%
生まれてからずっと
30年以上
富岡市に住む以前の居住
地域
0%
20%
40%
60%
80%
1.5% 7.8%
30.1%
60.7%
県内
県外
100%
国外
無回答
富岡市に転入した理由
0%
20%
40%
15.9%
29.8%
結婚
自宅の購入
60%
14.9%
80%
13.5%
家族の都合
退職・卒業(Uターン)
- 72 -
100%
7.2% 6.3% 6.7%
仕事の都合
就職・進学
■結婚について
○回答者の婚姻の状況は、既婚者が 6 割、未婚者が 4 割であった。
○未婚者の結婚願望を聞いたところ、
「結婚したい」が 5 割、「できれば結婚したい」が 4 割と
なっており、合計すると 9 割が結婚を前向きに考えていることがわかる。
○結婚後の居住地については、
「市内に住みたい」が 5 割となっている。
婚姻有無
0%
20%
40%
60%
80%
36.5%
62.8%
結婚している
結婚していない
100%
0.6%
無回答
結婚していない人の結婚願望
0%
20%
40%
60%
39.3%
47.3%
結婚したい
80%
できれば結婚したい
100%
6.3% 7.1%
できれば結婚したくない
結婚したくない
○結婚後の居住地については、
「市内に住みたい」が 5 割となっている。その理由は、
「実家」
の存在や「住み慣れていること」や「住みやすい」が多く挙げられている。
○一方、結婚後は「市外に住みたい」と考えているのは 4 割で、その理由は「仕事の都合」や
「交通が不便」なことが多く挙げられている。
結婚後の居住地
0%
20%
40%
51.5%
市内に住みたい
60%
80%
40.2%
市外に住みたい
100%
8.2%
無回答
《結婚後も富岡市に住み続けたい理由》
親のそばに・実家の近くにいられるから(9)/住み慣れているから(5)/住みやすいから(4)/家があるから
(3)/生まれた土地だから(3)知っている土地だから/お墓が富岡市にあるから/長年富岡市に住んでいるか
ら/静かで暮らしやすいから/生活しやすいから/仕事環境がいいから/今の生活のままで不自由がないから
/引っ越しが大変そうだから/程よく田舎だから/富岡にいると安心感があるから/スーパー・医院があるか
ら/実家を守らないといけないから
《結婚後も富岡市に住み続けたくない理由》
仕事上の都合によって(8)/公共交通機関の利便性が悪いから(5) 税金・市民税が高いから(3)/結婚相手の
都合によって(3) /富岡市外での生活も経験してみたいから(2)/何かと不便だから/富岡市外の方と結婚
するから/子どもの遊び場が少ない/震災以降の汚染状況が悪いから/近所トラブル/魅力がないから/都心
の方が便利だから/子育て支援が不十分だから
- 73 -
○未婚・晩婚が増えている理由は、
「結婚する必要性を感じない」ことが最も指摘割合が高い。
○結婚を支援する効果的な取り組みについては、
「雇用対策による安定した雇用機会の提供」が
既婚者、未婚者ともに 4 割と最も高い。また、未婚者は「賃金アップなど、家計の支援」が
3 割と高い。
0%
未婚・晩婚が増えている理由
50%
54.9%
結婚する必要性を感じない
35.4%
相手に巡り会う機会がない
12.3%
仕事(学業)に打ち込みたい
12.3%
趣味や娯楽を楽しみたい
11.3%
15.0%
21.2%
11.5%
未婚者
11.5%
0.0%
異性とうまく付き合えない
0.9%
0%
50%
100%
41.0%
40.9%
雇用対策による安定した雇用機会の提供
21.5%
33.0%
賃金アップなど、家計の支援
17.4%
9.2%
結婚や住宅に対する資金貸与や補助
10.8%
12.8%
出会いの場の提供
夫婦が共働きできる職場環境の充実
既婚者
8.7%
自由さや気楽さを失いたくない
結婚を支援する効果的な取り組み
100%
5.6%
2.8%
若者の結婚を推奨するような啓発活動
2.1%
0.0%
結婚した方が有利となる税制の導入
1.5%
0.9%
既婚者
未婚者
■子育てについて
○既婚者の子育ての状況をみると、「一番上の子どもが小・中学生」(35.2%)が最も高く、次
いで「一番上の子どもが小学校入学前」
(32.1%)となっている。
子育て状況
0%
既婚者
20%
40%
32.1%
60%
35.2%
80%
19.4%
100%
5.1% 8.2%
子どもがいる(一番上の子どもが小学校入学前)
子どもがいる(一番上の子どもが小・中学生)
子どもがいる(一番上の子どもが高校・大学生)
子どもがいる(一番上の子どもが社会人)
配偶者がいて子どもがいない
- 74 -
○子どもの人数について、現状と理想の人数を聞いたところ、既婚者は現状が 2 人(54.3%)
、
理想は 3 人(49.2%)が最も高く、現状よりも増やしたいと考えている割合は高い。
○未婚者の理想の子どもの人数は 2 人(60.0%)が最も高い。
子どもの人数
0%
現状の子どもの
人数(既婚者)
20%
8.1%
60%
18.8%
理想の子どもの
0.5%
人数(既婚者)
理想の子どもの
人数(未婚者)
40%
80%
54.3%
17.8%
40.6%
49.2%
7.0% 1.7%
1人
24.3%
2人
0.5%
7.1%
60.0%
0人
100%
3人
4人
1.5%
0.9% 0.9%
5人
○理想の子どもを持つために必要なことは、既婚者は「収入増」や「経済的支援」といった
経済的負担の軽減を指摘する割合が高く、未婚者は「経済的支援」に加えて「育休や時
短労働等の制度」や「育休等の使いやすさ」といった職場環境の充実について指摘する
割合が高い。
0%
理想の子どもを持つために必要なこと
50%
100%
60.3%
世帯全体で収入が増えること
42.9%
58.2%
60.0%
出産・子育てに対する経済的支援が手厚いこと
保育所やベビーシッター等、子どもを預けられる
環境が整備され、利用しやすいこと
40.7%
39.0%
育休・短時間勤務など、職場の制度が整備されること
37.1%
職場が育休など、制度を使いやすい雰囲気になること
35.6%
54.3%
52.4%
30.9%
安定した雇用環境が得られること(正社員になることなど)
48.6%
19.6%
20.0%
配偶者の理解があること
現時点で理想の人数が満たされているので、
特に必要なことはない
配偶者の残業時間が減ること、長時間労働が解消されるこ
と
17.5%
2.9%
14.9%
12.4%
自分の残業時間が減ること、長時間労働が解消されること
13.9%
妊産婦検診に関する支援が厚いこと
12.4%
14.3%
信頼できる医療機関(産婦人科など)が近くにあること
親や兄弟姉妹など、親族の支援が受けられること
27.6%
11.9%
19.0%
11.9%
14.3%
今よりも広い間取りの住まいが確保できること
5.2%
3.8%
その他
5.7%
4.8%
- 75 -
既婚者
未婚者
○子育てに対する不安は、
「教育費などにお金がかかる」ことが既婚者、未婚者ともに 7 割で最
も高い。また未婚者は、
「仕事と子育ての両立が困難」なことや「どのような制度があるかわ
からない」ことが不安と感じている割合が高い。
○子育て支援の効果的な取り組みは、既婚者は「働きやすい職場環境の整備」
「小児医療体制・
サービスの充実」
、未婚者は「経済的な支援」の割合が高い。
0%
子育てに対する不安
50%
100%
73.8%
69.7%
教育費などにお金がかかる
29.2%
仕事と子育ての両立が困難
安全な子どもの遊び場所がない
12.8%
19.5%
24.8%
19.5%
13.8%
18.5%
11.9%
17.4%
30.3%
9.7%
3.7%
8.2%
3.7%
4.1%
3.7%
3.6%
3.7%
3.1%
1.8%
1.0%
10.1%
6.2%
3.7%
自分の自由な時間がとれない
子育てに対する精神的負担が大きい
公的な支援制度が十分でない
どのような支援制度があるか分からない
学校が遠い
家が狭い
子育てについて相談できる人が周囲にいない
病院や保育施設が近くにない
特に不安はない
分からない
その他
子育て支援の効果的な取り組み
0%
未婚者
100%
48.7%
18.3%
急な病気にも対応できるような小児医療体制・
サービスの充実
46.2%
34.9%
39.0%
妊娠・出産・子育てに関連した経済的支援の充実
51.4%
33.8%
子どもがのびのびと遊べる施設の整備
19.3%
地域の交通安全や防犯対策の強化
26.7%
学童保育サービスの充実
25.6%
18.3%
39.4%
19.0%
22.0%
地域全体で子育てを行う環境・体制づくり
乳幼児保育サービスの充実
11.3%
9.2%
出産や育児に関する不安を軽減する
相談窓口等の環境づくり
5.6%
11.0%
現状の支援で特に問題ない
1.5%
0.9%
分からない
1.0%
- 76 -
既婚者
50%
子育てしながら働きやすい職場環境の整備
その他
47.7%
26.2%
既婚者
未婚者
23.9%
2.1%
11.0%
■その他
○富岡市から転出が増えていることに対しては、
「通勤のしやすさ」が 6 割、
「結婚相手に合わ
せて」が 5 割と指摘の割合が高くなっている。
富岡からの転出が増えている理由
0%
50%
100%
通勤のしやすさ
(現在の職場に通いやすい場所への転居)
57.3%
58.7%
結婚相手に合わせて
(結婚相手の職場や住まいが市外にある)
52.1%
54.5%
公共交通の利便性
(鉄道やバスが便利な場所への転居
37.5%
40.4%
日常生活の利便性
(買物や娯楽など便利な場所への転居)
子育てのしやすさ
(病院や保育施設、学校など、子育てしやすい
場所への転居)
共働きのしやすさ
(パートのしやすさなど、子どもがいても
働きやすい場所への転居)
居住環境の良さ
(住まいとして快適な場所への転居)
その他
35.9%
45.0%
26.0%
11.0%
既婚者
未婚者
19.3%
14.7%
16.1%
15.6%
9.4%
8.3%
《自由回答》
◎良い評価
【子育て】
未就学児に対する子育て支援センターが、今年から充実したのはうれしい(3)/保育園は待機などもなく特に不
満はない(3)/子育てはとてもしやすい(2)/富岡市は子育てしやすい環境/夜遊べる場所は富岡には少ないで
すが私はそれが正しいと思う(夜間立ち寄れるような場所が無い方が子どもの非行防止になるから)逆に昼間、
子どもたちが体を動かせるようなアスレチックなどがある公園や施設が増えれば素晴らしい
【生活環境】
富岡はとても住みやすい
◎悪い評価
【出産】
産婦人科(出産が可能)が少ないので、不便
【子育て】
子ども(乳幼児も含め)が安心して遊べる公園が少なすぎる(10)/高校の選択肢が減ってしまい、子どもの進
学が不安(2)/雨天時の遊び場がない/子育てするには、のびのびしていていいが、近くにショッピングモール
の様な施設も一切なく必要な物をそろえにくいと常に思う/富岡市には 1 日中子どもを遊ばせる所が無い/子
どもを数時間預ける所がない/パチンコ屋ばかりで子どもの教育に良くない/夜間、小児科の先生が富岡には
いない/子どもが小学校に行くようになり、一ノ宮保育園にお願いすると、一ノ宮保育園を卒園していない事
を理由にことわられた/富岡市児童館は正直つまらない/西小はこぐま学園だと自宅よりも遠い距離を歩いて
学童に行っている子も多くいて、大変
- 77 -
【経済・雇用】
税金等が高い(2)/保育士をしているが、富岡市は他の市に比べて、給料が安い/「田園工業都市」をうたって
いる富岡市、大手企業を誘致し、中小企業を元気にし、就労環境を整えなければ、衰退の一途をたどるのでは
/住民税、保育料の値上がりで生活が苦しくなった/子どもが増えるたびに、国保税等が増え、給料は変わら
ず、
年金すら払えない状況/最近保育料 2 人で 1 万円 UP し、
延長料金もかかるようになった/定住したくとも、
賃金が低く、土地を前世代から受け継いでいる人以外は家計が成り立たない/短時間働けるような職が近所に
あまりない/雇用環境が悪すぎる/求人数が少ない/会社もあまりない/扶養手当を受給しているが、子の為、
将来の豊かさを求めて働き稼ぐと受給が減ってしまって税金にもひびき納得いかない
【支援制度等】
現状として、どれも特に支援が厚いとは思えない/産休や育休などの制度が不十分/高齢者が多く高齢者対策
ばかりが重きをおかれ、未来を担う若い人達への対策がほとんど感じられない/結婚してもすぐ離婚する人が
多い中で、子どもが産まれたとしてシングルの人にお金を払う必要性はあるのか/富岡市にも不妊治療の助成
金のようなものがあるとネットで調べましたが、難しい言葉がたくさん書いてあり、わかりづらい
【生活環境】
住みやすい所ではあると思うけれど、元気はない/市外から来た人をいじめている地元住民がいる。お年より
はヒマで若いものをいじめておもしろがっているのかと思う/富岡市は住みづらい高崎に行く場合、電車代が
高い/路線バスの甘楽町方面廃止は少し残念/電車代が高かったり、バスなどの運営が少なかったり、住みに
くい/吉田地区に住んでいますが、道が狭く、朝は渋滞で下仁田からの人達や、歩道も小さく子どもも危険/
世界遺産にお金かけてばかりで市民の生活を考えていない/富岡製糸場の世界遺産登録はうれしいが、今後の
維持管理の市民負担が心配/小児科や皮膚科が少ない/夜中急に子どもの体調が悪くなり藤岡まで行って 3 時
間以上待たされた/元旦に子どもが急に発熱嘔吐し病院に行こうとしたところ、市内には対応していただける
病院がなく、高崎まで行かされた/安心できる小児科がない/大きな通りに店が集中していて、もう少しバラ
バラに店を出したり店舗を増やしたりしてほしい/子どもづれで行ける飲食店が少ない/親水公園が暗い
◎改善策・要望
【結婚】
市内の飲食店のスペースを半分くらいお借りして、「婚活合コン」を開催したり、いかにもさりげなく、出会
いの場を提供したりしてもらえると良い(3)
【子育て】
子どもの予防接種は、集団でなく、全て個別で小児科などで受けられる様にした方が良い/子どもの検診で待
ち時間が長すぎてぐずったり、仕事(夜勤)に間に合わなくなったりしそうな時があったので時間差で検診を
はじめるなど、待たせない工夫をしてほしい/子どもの保育・幼稚園の料金を下げて欲しい/途中入園でも、
保育園に入りやすくしてほしい/仕事に追われている家庭は夜遅くまでの学童保育が(小学校の近くに)あれ
ば助かる(3)/小学生の夏休みなどの長期休暇に出される宿題が多すぎるので強制的な課題をもっと減らして、
あとは出来る子どもだけやる課題にしてほしい/小学校の人数がすごく少ない学校がたくさんありますが、一
学年一クラス、しかも 10 人前後では社会性を育めるのでしょうか/小学校の思い切った統合を希望/情緒の通
級を早急に開設してほしい/駅前サロンを月曜日もやって頂けると嬉しい/月曜日が児童館・図書館が休みに
なってしまうため、何か対策があれば嬉しい/児童館をもっとたくさんの場所につくってほしい/経済的に余
裕がない家庭は塾に通えないので先生を退職した方にボランティアで教えてほしい/子どもがのびのび自由に
体を動かせる室内施設などがあるととても嬉しい(2)/もみじ平は低年齢の遊具しかないので魅力的な公園が
ほしい(6)/子どもがもっと伸び伸び安全に遊べる環境作りをしてほしい(2)/信頼できる小児科医、小児歯科
医がもっと増えると嬉しい(2)/休日や緊急時に受診できる、小児科医がいる病院を増やしてほしい(6)
【経済・雇用】
就業支援、企業誘致に力を入れていただきたい(3)/独身の若い人に正社員雇用の提供(2)/子どもがいても就
労できるような環境を整えてほしい(2)/子育て中に別居をして、夫と一緒に子どもがいなくても所得の関係で
子ども手当が母親に振り込まれないのは、少し考えてほしい(子どもと生活を共にしている親こそ本当に手当
てが必要。戸籍上での判断が世間一般では当たり前のような流れがありますが、もう少し相談にのってもらい
たかった)
- 78 -
【支援制度等】
結婚、子育てを富岡市で推奨させたいなら他と一緒ではダメ/市としてどこまでの支援を考えてくれるのか期
待します/公的な支援制度の情報発信や・若い人向けに、結婚・子育て講演を開いてほしい (3)/結婚・子育
てに関してもう少し支援があれば良い(2)/不妊治療をしている方に対しての負担も考えて頂けると良い/子
どもに関しての支援が少ないのでもっと支援を充実させることが重要/妊婦さんや赤ちゃんを産んだばかりの
人が安心する為にもっと手厚いサポートをしてほしい/2 人目以上の赤ちゃんが産まれてしばらくお金が大変
だから、上の子の保育料を働き出すまで無料になったらたすかる/健康な両親が居ることで、子育てや妊娠し
やすい環境ができると思うので、小さい子どもが居る両親の医療費も少し負担して頂けると有り難い/父子家
庭に対してもっと優遇していただきたい/児童手当の申請について、郵送にしてもらえないのか/給食費の無
料化は一番上が高校を卒業しても 3 人目以降を無料にしてほしい/子どもを産み、育て、日本人、富岡市民を
増やした女性達に「ありがとう、お母さんよく頑張ったね」と言ってもらえる制度を希望する/子どもがいる
家庭に対して、手当を増やしてほしい/市内で働く人は市内に住めばプラスになる何かをすると良い
【生活環境・その他】
公共交通機関を充実・料金の見直し(補助)をしてほしい(2) /出産の記念品(絹おくるみは表と裏が滑って
分かれるので使いづらい)は不要なので、その分商品券や現金をもらった方が嬉しい(2)/休日に家族みんなで
出かけられるようなショッピングモールやデパートなど商業施設ができると高崎・前橋へ行く必要がなくなる
(2)/経済的支援があれば、心配事も少しは減り、子育てに対し、積極的になれる/行政からの情報をもっと発
信してほしい/大規模な複合施設の公園(伊勢崎市民の森公園、観音山ファミリーパークなど)のようなもの
をつくってほしい/パパ・ママ・子ども達のイベントを増やしてほしい/越してきた人間としては、職場以外
の出会いがない、アパート住みだと、地域・地区の交流もないので孤立してしまうので、いつでも参加できる
ような(地域・年齢関係なく)イベントがあれば良い/友だちが作れる場所を増やしてほしい/出会いの場の
拡充とその宣伝、住みたい、住んでいたいと思える町づくりをしてほしい/震災後の環境の変化にもっと関心
をよせてほしいこと
東北に限らず関東、群馬県でいえば北部の汚染が特にひどく、水、空気(風向き)etc
注意が必要である/医療機関の充実/小児科(耳鼻科・整形外科なども)の場所と診療時間などが書いてある
一覧表のようなものがほしい(病院に行く前にどの科にかかった方が良いかなどのアドバイスをもらえる電話
番号をのせてもらいたい)/道路が暗いので街灯を増やした方が安心感がある/市役所前の通学路を歩いてい
る子ども達の安全をもう少し考えてみた方が良い/市役所や駅近にマンションや住居を増やし、通勤通学が便
利になれば、市内に人が集まると思う/学校の学力をあげたらよそから子どもを通わせたいと思う子育て世代
の若い人たちが転入してくるのでは/介護老人ホームと保育園(幼稚園)を一緒にした施設も早めに取り入れ
てみてはいかがでしょう/せっかくお年寄りが多いのですから、子ども達がお年寄りから学べるような環境を
整えるのはいかがでしょう/駅前にコンビニがあると便利/生産者元に買いにきてほしい
- 79 -
■調査票
- 80 -
- 81 -
- 82 -
- 83 -
- 84 -
- 85 -
- 86 -
3)富岡市内高校生アンケート調査
■調査概要
◎調査期間:平成 27 年 7 月
◎調査方法:調査対象者に対して調査票を配布し、後日回収
◎調査対象:富岡市内の高等学校に通う 3 年生
◎回答者数:富岡高校 115 名、富岡東高校 130 名、富岡実業 116 名
◎調査項目:①卒業後の進路について
②地元への定住について
③将来の結婚等に関する意向について
④将来に期待する富岡市の姿について
■回答者の属性
性別
居住地
女性
44.4
%
その
他
42.6
%
男性
55.6
%
富岡
市内
57.4
%
■卒業後の進路
○卒業後の進路は、2 割が「就職」
、8 割が「進学」を希望している。進学・就職の希望地域は、
「安中・高崎・前橋」が 3 割で最も高く、「東京」は 2 割、富岡市内は 1 割であった。
○就職の希望地域は、
「就職先企業がある」ことと「生活する上で便利そう」がともに 4 割で最
も高い。
卒業後の進路
進学・就職の希望地域
1.5%
14.2% 13.5%
2.2%
就職
23.0
%
9.5%
進学
77.0
%
30.7%
18.2%
10.2%
富岡市内
安中市・高崎市・前橋市
その他群馬県内
東京
埼玉・千葉・神奈川
栃木・茨城
その他
不明
就職希望地域の理由
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
その地域に希望する就職先企業があるから
38.4
生活する上で便利そうだから
38.4
実家から就職先の企業に通勤できるから
28.3
その地域が魅力のある都市だから
その他
- 87 -
10.1
4.0
50.0
○進学先を卒業した後の就職希望地域は、
「東京」
(25.7%)が最も高く、次いで「安中・高崎・
前橋」
(24.4%)となっている。富岡市内(8.3%)は高校卒業時よりも低くなっている。
○就職の希望地域は、「生活する上で便利そう」(33.9%)が最も高く、次いで「その地域が魅
力ある都市だから」、「就職先企業がある」と続いており、高校卒業時よりも地域の魅力を重
視する割合が高い。
進学先卒業後の就職希望地域
就職希望地域の理由
0.0
16.2% 8.3%
20.0
30.0
生活する上で便利そうだから
1.0%
8.6%
25.7%
10.0
24.4%
15.8%
26.6
その地域に希望する就職先企業があるから
23.9
実家から就職先の企業に通勤できるから
その他
50.0
33.9
その地域が魅力のある都市だから
富岡市内
安中市・高崎市・前橋市
その他群馬県内
東京
埼玉・千葉・神奈川
栃木・茨城
その他
40.0
17.6
12.5
■地元への定住意識
○定住意識は、進学で市外に出ても将来的には富岡市に「住みたい(戻りたい)」と考えている
のは 2 割、
「住みたくない(戻りたくない)」と考えているのは 3 割、現時点では「わからな
い」としているのは 5 割となっている。
○「住みたくない(戻りたくない)
」理由は、約 6 割が上信電鉄をはじめとする「公共交通が不
便」なことを指摘する割合が高い。
将来的に富岡市に住みたい(戻りたい)か
住みたくない(戻りたくない)理由
0.0
20.0
40.0
公共交通機関が不便だから
18.4%
57.4
娯楽施設が少なく余暇が充実できない
54.9%
60.0
26.7%
42.6
よい就職先がない
39.1
買い物が不便だから
29.6
まちに活気がないから
住みたい(戻りたい)
住みたくない(戻りたくない)
わからない
実家を離れて住みたいから
その他
- 88 -
24.3
17.4
11.3
■結婚等に関する意向
○将来の結婚の意向は、
「結婚したい」が 6 割、「できれば結婚したい」が 4 割となっている。
○希望する子どもの人数は、2 人が 5 割で最も高い。
将来の結婚の意向
希望する子どもの人数
0.5%
6.0%
5.5%
31.7%
1.5%
11.0%
8.2%
4.0%
結婚したい
できれば結婚し
たい
できれば結婚し
たくない
結婚したくない
56.3%
1人
2人
3人
22.2%
4人以上
53.1%
子どもはいなくてよい
不明
不明
■将来に期待する富岡市の姿
○将来に期待する富岡市の姿は、公共交通に対する不満を抱いていることもあり「バスや鉄道
などが利用しやすく、どこにでもでかけやすいまち」が 4 割で最も高い。
0.0
25.0
50.0
バスや鉄道などが利用しやすく、どこでもでかけやすいまち
36.4
都市的な市街地の整備されたまち
26.2
ごみや公害が少なく、自然環境を大切にするまち
24.7
犯罪が少なく、災害に強い安心で安全なまち
23.7
スポーツ・レクリエーションが盛んで、みんなが楽しめるまち
17.0
富岡製糸場や妙義山などの観光施設により多くの観光客があふれるまち
14.5
高齢者や障がい者にやさしく、みんなが健康に暮らせるまち
14.2
農業や工業などの産業を盛んにし、安定した職場があるまち
12.0
いつでも安心して医療が受けられるまち
高度な情報通信網が整備されたまち
コミュニティー活動やボランティアなど市民活動が活発な元気なまち
誰もが、いつでも、どこでも何でも学習できるまち
美術館などが整った美術・文化のまち
その他
- 89 -
10.5
5.7
5.0
4.2
2.7
3.7
■富岡市に対する意見(自由回答)
◎公共交通
上信電鉄が高い(10)/ 公共交通機関の充実(6)/上信電鉄を安くする(5)/上信電鉄の JR 化/
高崎方面の交通が不便/電車の揺れがひどい/周辺観光地と結ぶ交通手段/上信電車のダイ
ヤを戻す/上州富岡駅の駅員を指導してほしい
◎まちのイメージ
観光地らしさがない/いなかっぽいのをなくしたい
◎都市整備
自転車専用の道路(2)/歩道の整備/富岡製糸場周辺の整備/西毛自動車教習所前の道路や下
黒岩の信号付近の歩道と車道が狭くとても危険/町中にもっと植物があってもいい/電柱が
多くて生活の邪魔/富岡製糸場の周辺だけでなく富岡市全体を活性化/オシャレなアパート
◎商業施設
大型商業施設(5)/遊べる空間(5)/映画館/閑散とした商店の撤去/アニメの聖地/にぎわい/
大規模なテーマパーク/富岡製糸場以外の PR できる場所/店をもっと増やす/便利なお店が
増えたら/上州富岡駅付近にコンビニ/空家を減らしてもっと今時なお店を作る/商店街の
閉店時間が早い/富岡製糸場の裏?にスナックが多いと思う/製糸場付近にばかりお店が集
中して商店街に活気がない/妙義の方にもコンビニ/カフェなどの大型チェーン店/若者向
けのお店/おしゃれなお店
◎富岡製糸場
富岡製糸場に頼りすぎている。富岡製糸場が思った程楽しめないから周辺を充実させるべ
き/富岡製糸場周辺の店が活発になってきている/富岡製糸場を中心に観光業を発展させて
いく/富岡製糸場について学習する機会を増やす/他県の人に自慢しようとしてもくわしい
ことが知らずに説明できない/校外学習として富岡製糸場の見学、また案内解説ボランティ
アを行う/水曜が休館であることをアピール/誘導サイン整備/ガイドは少人数で/観光客へ
の対応がよくない/製糸場周辺は生活道路なので半ほこ天状態を解消してほしい
◎働く場
ブランド力のある(若者に影響力のある)企業の誘致/大・中小企業の誘致をして、安定し
た経済基盤を築く/若い人が働きたいと思えるような職場/仕事に関して相談できる場所
◎その他
高齢者に優しいまち/医療を充実/防犯カメラの設置/犯罪率低下
- 90 -
■調査票
- 91 -
- 92 -
- 93 -
- 94 -