ホルスタイン種雄牛の個体成長記録に対する非線形成長モデルの当てはめ

北畜会報
3
8:3
5
3
8,1
9
9
6
ホルスタイン種雄牛の個体成長記録に対する
非線形成長モデルの当てはめ
寺脇良悟・新納正之本・山口
斉*・熊田善一郎*・福井
豊
帯広畜産大学,帯広市 0
8
0
*農林水産省家畜改良センタ一新冠牧場,静内郡静内町 0
5
6
0
1
F
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YoshinoriTERA
WAKI
,MasayukiSHINNO
,
申 HitoshiYAMAGUCHI*,
ZenichirohKUMADA牢 andYutakaFUKUI
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n056-01
キーワード:ホルスタイン,雄牛,成長,非線形,モデル
Keyw
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s:H
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l,Growth,No
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e
a
r,Model
要
が提唱されている.非線形成長モデ、ルのパラメータは
章
句
それぞれ生物学的意義づけが可能なことから (BROWN
1
3
1頭のホルスタイン種雄牛の個体成長記録に対し
9
7
6
),近年,ホルスタイン雌牛(師ら;1
9
8
5
)
e
ta.
l;1
て 5種の非線形成長モテワレを当てはめ, これらのモデ
や黒毛和種雌牛(向井ら;1
9
8
0,和田ら;1
9
8
3,板野
ルの適合性について比較検討した.分析対象は,体重,
9
9
2,山岸ら;1
9
9
0,W ADAandNISHIDA;1
9
8
7
)
ら;1
体高,体長,腰角幅およぴ胸囲である. 5種の非線形
の個体成長記録への当てはめが報告されている.また,
成長モデノレは, Brody
,L
o
g
i
s
t
i
c,Gompertz,B
e
r
t
a
l
a
n
f
非線形成長モデルの推定パラメータに関する詳細な研
f
yおよび R
i
c
h
a
r
d
sである.成熟値,自由度 2重調整済
究も行われている.師ら (
1
9
8
5
) はホルスタイン雌牛
み寄与率および残差の自己相関係数を適合性の指標と
の体各部位の個体成長記録に 5種の非線形成長モデル
旬
した.R
i
c
h
a
r
d
sモデノレの適合性は全般的に最も高かっ
を当てはめ,最適モデルの検討と推定パラメータの要
たが,解の収束は困難で、あり,パラメータを推定する
因分析を行った.向井ら (
1
9
8
0
) や和田ら (
1
9
8
3
)は
ためにパラメータに対する制限の付加が必要で、あっ
黒毛和種雌牛の体測定値に非線形発育モデルを当ては
た. Brodyモデルの適合性は R
i
c
h
a
r
d
sモデルに次い
め,最適モデルの検討と発育様相の把握について報告
で高かったが,実測値と比較して成熟値を過大評価す
した.推定した非線形成長モデルのパラメータの家系
る傾向が顕著で、あった. L
o
g
i
s
t
i
cモデルの適合性は最
間差(板野ら;1
9
9
2
) や品種間差(山岸ら;1
9
9
0
)さ
も低かった. B
e
r
t
a
l
a
n
f
f
yモデ、/レの適合性は R
i
c
h
a
r
d
s
らには遺伝的性質 (W
ADAandNISHIDA;1
9
8
7
) につ
モデルと Brodyモデルに次いで高く,しかも,大きな
いての研究も行われている.これらの研究の多くは雌
欠点が認められなかった.これらの結果から,本研究
牛に関するものが多く,雄牛の成長記録についての研
で用いた
o~60
あるいは 72 ヶ月齢まで、の成長記録に
究報告はほとんどない.
対して, B
e
r
t
a
l
a
n
f
f
yモデルは 5種 の モ デ ル の 中 で
て成熟値までをも含めた成長様相を把握するため,ホ
もっとも適切で、あると考えられた.
緒
本研究の目的は,限られた月齢範囲内の記録を用い
ルスタイン種雄牛の体各部位の個体成長記録に対して
言
5種の非線形成長モデルを当てはめ,最適モデルの検
家畜の成長は生産性と密接に関連していることか
討を行うことである.
ら,古くから研究が行われており,多数の成長モデル
受理
材料と方法
個体成長記録は,農林水産省家畜改良センタ一新冠
1
9
9
6年 2月 1
6日
-35-
寺脇良倍・新納正之・山口
斉・熊田善一郎・福井豊
表 2 各モデルで推定した体重の成熟値
牧場で測定したホルスタイン種雄牛の体測定値であ
る.分析に用いた個体成長記録は,出生時記録を有し,
モデル
平均
標準偏差
最小値
最大値
0ヶ月齢以上である 1
3
1頭の記録であっ
最終記録が 6
a
1
.4
2
4
.6
1
5
3
.
7
9
L
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g
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s
t
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c
1
.1
1
4
.
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7
.
9
7
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1
.1
71
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8
4
.
6
9
B
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.2
1
0
.
0C
9
1
.
3
5
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R
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c
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s
1,
2
9
2
.
3 1
4
9
.
8
7
B
r
o
d
y
た.分析対象部位は 1
3部位(体重,体高,体長,十字
部,坐骨高,腰角幅,かん幅,坐骨幅,尻長,胸幅,
胸深,胸囲,管囲)のうち体重,体高,体長,腰角幅
および、胸囲の 5部位とした.
個体成長記録に当てはめた非線形成長モデルは
Brody, Logistic, Gompertz, Bertalanffyおよび、
.9
3
3
.
8
9
7
9
.
8 1
8
7
8
.
9 1
.2
7
8
.
3
9
01
.6 1
.3
4
5
.
0
9
1
5
.
6 1
.4
0
7
.
0
9
1
3
.
6 1
.8
0
0
.
7
a,b,c
,d;p<O.Ol
Richardsの 5種である.非線形成長モデルのパラメー
表 3 体重に関する各モデルの自由度 2重調整済
み寄与率
タは SASの NLINプロシジャ (SAS;1
9
9
0
) を用い
て推定した.解を求めるための反復手法は修正方、ウ
スーニュートン法を用いた.個体成長記録に対する成
モデル
平均
標準偏差
9
7
6
) および残差の自己相関係数(奥
与率(奥野ら;1
B
r
o
d
y
0
.
9
9
2b
0
.
0
0
6
1
9
7
1
) を各個体・各成長モデル・各部位毎に算
野ら;1
L
o
g
i
s
t
i
c
出し,比較検討した.自由度 2重調整済み寄与率は,
G
o
m
p
e
r
t
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0
.
9
7
6d
0
.
9
9
0C
0
.
9
9
3b
0
.
9
9
5a
0
.
0
0
7
1
0
.
0
0
4
2
最小値
最大値
0
.
9
5
2
0
.
9
6
1
0
.
9
7
6
0
.
9
7
1
0
.
9
7
4
0
.
9
9
9
0
.
9
9
1
0
.
9
9
8
0
.
9
9
9
0
.
9
9
9
長モデルの適合性は,成熟値, 自由度 2重調整済み寄
B
e
r
t
a
l
a
n
f
f
y
Richardsモデルのパラメータ数(4個)が他のモデル
R
i
c
h
a
r
d
s
より 1個多いため,パラメータ数に影響きれない指標
として用いた.さらに,実測値に対する推定成長曲線
0
.
0
0
3
8
0
.
0
0
3
5
a,b,c
,d;p<O.Ol
の偏りの指標として残差の自己相関係数を用いた.な
お
, Richardsモデノレの当てはめに際しては解の収束が
デル, Gompertzモデル, LogisticモデルのI
J
頂で推定値
困難な場合がかなり多かったため,積分定数のパラ
が小きかった.体重の自由度 2重調整済み寄与率を表
メータ B と曲線の型を規定するパラメータ M に対し
3に示した.全般的に,寄与率は高く,各成長モデル
てそれぞれ B孟1お よ び O壬M 壬6の制限(向井ら;
は実測値に対して適合性が良好で、あることが認められ
1
9
8
0
)を加えた.その結果, Richardsモデルについて
た.Richardsモデルの寄与率が高く,次いで Berta]an・
3
1頭の全部位についてパラメータの推定が可能と
も1
f
f
yモデル, Brodyモデルの寄与率が高く推定された.
なった.
L
o
g
i
s
t
i
cモテソレの寄与率は他のモテゃルと比較し,実測
値に対する適合性が低かった.体重について推定した
結 果
各成長モデルの残差の自己相関係数を表 4に示した.
表 1に 6
0ヶ月齢における体測定値の記述統計量を
Richardsモデルの残差の自己相関係数は他のモデル
1
5
0kgであり,他の報告(正
示した.体重の平均は約 1,
と比較して大変小きかった. Logisticモデルの残差の
田;1
9
7
8
) に近い値であった.体高,体長,腰角幅お
.
7
3
9と大きく推定され,推定成長曲
自己相関係数は 0
9
9
5
) より全
よび胸囲の平均は以前の報告(寺脇ら;1
線が実測値に対しでかなり偏っていることが認められ
般的に大きい値であった.推定した体重の成熟値を成
た.
長モデル毎に表 2に示した. Brodyモデルで推定した
実測値に対する各非線形成長モデルの適合性を比較
4
2
5kgであり, 5種のモデルで最
成熟値の平均は約 1,
するため,成熟値, 自由度 2重調整済み寄与率および
0ヶ月齢平均実体重よりも約 2
7
5
も大きかった.また, 6
残差の自己相関係数を各部位毎に順位づけした結果を
kgも大きく推定された.最も大きく推定された個体の
表 5に示した.なお,成熟値と自由度 2重調整済み寄
9
3
3
.
8kgであった. Brodyモデルに次い
成熟値は 1,
で Richardsモデ戸ルで、成熟値が大きく, Bertalanffyモ
0ヶ月齢の体測定値の統計量
表1 6
部
位
個体数平均標準偏差最大値最小値
表 4 体重に関する各モデルの残差の自己相関係
数
モデル
平均
B
r
o
d
y
0
.
2
9
0d
0
.
7
3
9a
k
g
)
体重 (
L
o
g
i
s
t
i
c
体高 (
c
m
)
G
o
m
p
e
r
t
z
1
2
8 1
.1
4
7
.
8 8
3
1
2
.
08
6
3
.
0
3
.
6
4 1,
1
2
9
1
6
4
.
1 5
.0
.
1
1
1
7
9
.
81
51
体長 (
c
m
)
1
2
9
2
0
2
.
1 6
.
8
0
2
1
4
.
81
7
9
.
9
腰角幅 (
c
m
) 1
2
9
6
5
.
2 2
.
9
1
7
3
.
0 5
8
.
6
胸囲 (
c
m
)
1
2
9
2
4
6
.
3 7
.0
.
6
5
2
7
0
.
02
21
B
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r
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l
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y
R
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c
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d
s
標準偏差
0
.
5
9
6b
0
.
4
4
5C
0
.
1
8
ge
a,b,c
,d;p<O.Ol
-36-
最小値
0
.
6
7
1
0
.
2
5
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5 0
.
0
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0
.
1
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.
0
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.
2
2
6
1 0
.
3
8
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0
.
7
3
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0
.
2
7
1
1 -
最大値
0
.
7
4
1
0
.
9
6
5
0
.
8
8
3
0
.
8
1
2'
0
.
6
0
6
雄牛の成長に対するモデル適合性
表 5 成熟値,自由度 2重調整済み寄与率および
残差の自己相関係数についての各モデルの
1
)
贋イ立付け
モデル
成
熟
値
体重
体高
体長
o
g
i
s
t
i
c成長曲線は
く増加する傾向を示した.一方, L
6
0ヶ月齢ですでに過小評価しており,その後の増加傾
向もほとんど認められない. L
o
g
i
s
t
i
c成長曲線は実測
腰角幅
胸囲
値に対して過大評価する月齢範囲と過小評価する月齢
25431
範囲が明確に分かれた.
考
円
JUFhdAAAqべ
U
の非線形成長モデルを当てはめ,各モデルの適合性を
自由度 2重調整済み寄与率
高いと評価された.この結果は師ら (
1
9
8
5
) の結果と
d4tiqru
円ノハ同噌﹃ム
1,2
寄与率と残差の自己相関係数に関して,最も適合性が
﹁
D
5
4
3
比較検討した.Richardsモデルは自由度 2重調整済み
つd
1,2
つ ム ﹁D d 生 つ d 1 i
hdd4A
25431
円ペリ戸
B
r
o
d
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L
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c
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l
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n
f
f
y
R
i
c
h
a
r
d
s
同様で、あった.しかしながら, Richardsモデルの場合,
1
9
8
0
)はR
i
解の収束が困難な場合が多く,向井ら (
chardsモデルを分析から除外している.また,和田ら
残差の自己相関係数
(
1
9
8
3
) は Richardsモデルの解の収束を改善する目的
2549dl
hdaA吐 円 tu
︿
l
噌 よ
FhU844qd T lム
FhdA
性向・J 1 i
U F U A 吐円・J 1 i
r白 戸
円
,
ヮ
円/“
“
ヮ
B
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n
f
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y
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c
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s
察
ホルスタイン種雄牛の個体成長記録に対して 5種類
司tム
u
円r
qLFhdS4qdti
qd
ワ ム ﹁D d q q u T i
1iFDd生
B
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y
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B
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a
n
f
f
y
R
i
c
h
a
r
d
s
を図 1に示した.Brody成長曲線は 6
0ヶ月以降も著し
で 2つの方法を検討している.本研究においても多く
の個体で解の収束が困難で、あったため,パラメータ M
と B に制限 (B壬 1,
0壬M 壬 6)を加えた. Brodyモデ
ルの自由度 2重調整済み寄与率および残差の自己相関
ichardsモ デ ル に 次 い で 良 好 な 適 合 性 を 示
係数は R
1
9
8
5
) の報告と一致した.しかし,成熟値
し,師ら (
与率は大きい順に,残差の自己相関係数は絶対値の小
の推定値が非常に大きく,実測値より極端に大きい値
さい順に順位を付けた.各成長モデルの順位は部位が
0ヶ月齢あるい
になった.これは,本研究での記録が 6
ichardsモデル
異なってもほとんど変わらなかった.R
2ヶ月齢が最終の測定時点であることと関係する
は7
e
r
t
a
l
a
n
f
と Brodyモデルは成熟値を大きく推定し, B
と推察される.また, Brodyモデルの成熟速度パラ
f
yモデルと Gompertzモデルが中イ立にイ立置し, Logis
メータは他のモデルより小さく推定されていることか
同
t
i
cモデルは小さく推定する傾向が認められた.自由度
ら
, Brodyモデルでは成熟値に達する月齢が他のモデ
2重調整済み寄与率は Richardsモデル, Brodyモデ
o
g
i
s
t
i
cモデル
ルより遅い傾向にあると推察される. L
e
r
t
a
l
a
n
f
f
yモデルの順で大きく, L
o
g
i
s
t
i
cモデル
ル
, B
の適合性は 5種のモデル中最も悪い結果であった.
で最も小きかった.残差の自己相関係数に関する各モ
L
o
g
i
s
t
i
cモデルの推定値は実測値に対して過大評価で
デルの順位は部位が異なってもまったく変わらなかっ
ある月齢と過小評価である月齢の範囲が明瞭に分かれ
ichardsモデルが最も偏りが小さく, L
o
g
i
s
t
i
cモ
た. R
1
9
8
5
) の報告と同様で、あっ
ている.この傾向は師ら (
デルが最も偏りが大きかった.
た.このため,残差の自己相関係数は 0
.
7
3
9と大きな
1個体の体重の実測値と 5種の推定非線形成長曲線
o
g
i
s
t
i
cモデルの適合性が最良
値であった.これは, L
1
9
8
0
)の報告とまったく対照的であっ
であった向井ら (
1
8
0
0
1
9
8
0
) は測定開始月齢が比較的遅く
た.向井ら (
(
約
1
6
0
0
7~10 ヶ月齢) ,その後 1ヶ月毎に測定された記録を分
1
4
0
0
析している.一方,本研究で用いた材料は,出生時記
1
2
0
0
録をもち,若齢時では測定間隔が短く,加齢に伴って
体
重 1
0
0
0
測定間隔が長くなる.このよっに,両研究で用いた測
. 実測値
8
0
0
定記録の性質が大きく異なることがモデル適合性の違
一一一 B
r
o
d
y
-一一..L
o
g
is
t
i
c
6
0
0
e
r
t
a
l
a
n
f
f
yモデルの
いに反映きれたと考えられる. B
-Go叩e
r
t
z
.
.
.B
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r
t
aI
a
n
f
f
y
一一一 R
i
c
h
a
r
d
s
(
k
g
)
4
0
0
2
0
0
では R
ichardsモデル, Brodyモデルに次いで 3番目
0
0
自由度 2重調整済み寄与率は,胸囲および体重でそれ
ぞれ 1番および 2番目に高い値で、あり,その他の部位
2
0
4
0
6
0
8
0
1
0
0
月 齢
図 1 体重の実測値と成長曲線
1
2
0
に高い値であった.また,残差の自己相関係数はすべ
ての部位で Richardsモデル, Brodyモデルに次いで
3番目に小さい値であった.さらに, B
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yモデ
-37-
寺脇良悟・新納正之・山口
斉・熊田善一郎・福井豊
ルには上述した R
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sモデルと Brodyモデルの欠
奥野忠一・芳賀敏郎・矢島敬二・奥野千恵子・橋本茂
点は認められない.以上のことから,本研究で用いた
1
9
7
6
) 続多変量解析法. 6
6
7
5
. 日
司・古河陽子, (
記録では, B
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yモデルが最適で、あると考えら
れた.
科技連出版社.東京.
師
(
1
9
8
5
)非線形成長曲線モデルを用いたホルスタイン
謝 辞
4:1
6
3
1
7
3
雌牛の成長に関する研究.帯大研報, 1
ホルスタイン種雄牛の体重ならびに体各部位の成長
正田陽一, (
1
9
7
8
)畜産大辞典.家畜各論-乳牛一品種
0
5
4
. 養賢堂.東京;
の項執筆.内藤元男監修. 1
を長年にわたり記録され蓄積されてこられた農林水産
省家畜改良センタ一新冠牧場に係わる数多くのみなさ
まに対して深謝いたします.
文 献
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寺脇良悟・末田英子・松崎重範・明見好信・福井
BROWN,J
.E., H.A.FITZHUGH,J
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CARTWRIGHT,(
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1
0
8
1
8
板野志郎・大久保忠旦・沢崎徹・松井寛二, (
1
9
9
2
)
ホルスタイン種乳用牛の成長パラメータ値とその家
澄・棚瀬勝美,
7:1
5
1
8
値に対する相対成長.北畜会報, 3
和田康彦・佐々木義之・向井文雄・松本豊, (
1
9
8
3
)
非線形発育モデルの当てはめによる黒毛和種雌牛の
体重の発育様相の把握. 日畜会報, 5
4:4
6
5
1
Y
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1
9
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7
8
1
0
8
5
(
1
9
8
0
)黒
毛和種雌牛の体測定値への非線形発育モデルの当て
山岸敏宏・鈴木英作・太田
1:2
4
7
2
5
5
はめによる発育様相の把握.日畜会報, 5
奥野忠一・久米均・芳賀敏郎・吉津正,
豊
,
(
1
9
9
5
)ホルスタイン種牛における左右精巣の体測定
3:3
3
2
3
3
4
系間差. 日畜会報, 6
向井文雄・和田康彦・並河
守壁・平方健・鈴木三義・三好俊三・光本孝次,
(
1
9
7
1
)多
0
4
1
1
2
. 日科技連出版社.東京.
変量解析法. 1
水間
実・篠原
久・八巻邦次・
1
9
9
0
)フゃラーマン種雄×黒毛和種,日本
豊
, (
短角種およびホルスタイン種雌の交雑 F1子牛の成
1:8
7
6
8
8
2
長について. 日畜会報, 6
-38-