ドイツ連邦食料・農業省プレス公告 Bundesministerium für Ernährung

ドイツ連邦食料・農業省プレス公告
Bundesministerium für Ernährung
und Landwirtschaft
NO 47
NO47
2013・12・21
1 新しい連邦食糧・農業大臣に Dr.ハンスペーター フリードリッヒが就任
連邦食糧・農業大臣 Dr.ハンスペーター フリードリッヒ(Hans-Peter Friedrich)
が、水曜日ベルリンでの就任に際して述べた:”私は、食料と農業に関する多
くの胸躍る課題に、喜びを感じている。私は、バイエルン州・オーバーフラン
ケンの特色ある地域の出身である。食料、農業そして農村地域そしてブロード
バンド通信といった課題は、国にとって大変魅力的である。これらのテーマは、
畑からテーブルの皿まで人間の基本的な欲求に触れている。”
連邦大臣にとって年初めにベルリン農業サミット、国際緑の週間といった重
要な日程が、決まっている。フリードリッヒは、農村地域についての多様な形
成力を、新しく再編した連邦食料・農業省(訳注・消費者保護業務を、この度
新設された司法・消費者保護省に移管)にみている。政策の目的は、食料の高
品質性でもって、農村地域のための展望を創り出すことである。そのために、
強くそして農民的、持続的な農業の保持が、基本的に重要である。
その上フリードリッヒは、明確に食料政策と食品チェーンの安全性を、将来
においても議会の中心的政策課題に挙げている。彼は、昨日ベルリンにおいて
大統領ヨアヒム ガウクから、新しい連邦食料・農業大臣に任命された。9 月
末のイルーゼ アイグナーの退任後、連邦食糧・農業省の課題を、既に業務遂
行している。彼は、新しい連邦政府結成まで第 17 選任期の連邦内閣の中で、
連邦内務大臣職を担った、博士号を保持する法学者である。
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連邦大臣が議会の次官を任命
大臣の公職引継ぎでもって、連邦大臣フリードリッヒは今、2人の政務次官
Dr. マリア フラックスバートス、ペーター ブレーザーを任命した。ペーター
ブレーザーは、既に前任期に連邦食料・農業・消費者保護省の政務次官とし
て、就任していた。マリア フラックスバートスは、専門教育を受けた獣医の
経験を、連邦食料・農業省で生かすこととなる。
連邦食糧・農業大臣
Dr.ハンスペーター フリードリッヒの経歴
生年月日:1957 年 3 月 10 日
出身地:オーバーフランケン(バイエルン州北部)
宗
教:プロテスタントールター派
家族の状況:既婚、子供 3 人
学校ー大学教育
・1968 ー 1978 ナイラ(Naila)ギムナジューム在学
・1978
大学入学資格試験合格
・1978 ー 1979 15 カ月間の兵役終了
・1979 ー 1983 ミュンヘン・アウグスブルグで法律学を学ぶ
・1984
1.法学国家試験合格
・1984 ー 1986
アウグスブルグで経済学を大学で学ぶ
・1986
経済学学位授与
・1986
2.法学国家試験合格
・1986 ー 1988
ハーグ大学で経済学を学ぶ
・1988
法学博士号授与
職業履歴
・1988 ー 1990
連邦経済省で参事官(工業部門) 最後は部長
・1990 ー 1991
アメリカ・ワシントンのドイツ大使館へ派遣(経済部)
・1991 ー 1993
キリスト教民主同盟(CDU)/キリスト教社会同盟(CSU)
会派の協力者
CSU-経済、交通、農業、郵便と遠距離情報通信の業務分野
の地域グループの担当者
・1993 ー 1998
ドイツ連邦議会の CSU-地域グループの元議長・ミヒヤエ
ルクロース連邦議会議員の私設担当者
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政治活動
・1973
青年同盟に入会、郡代表代理
・1974
オーバーフランケン学生連盟創立代表者
・1974 ~
CSU ーナリラ地域連盟の加盟員
・1998 ~
連邦選挙区会議ホーフ/ブンズイードルの代表者
・1999~2011 CSU-オーバーフランケンの代表代理
・2011 ~
CSU ーオーバーフランケンの県代表
議員と公職
第 14 選任期:ドイツ連邦議会議員(州リストー訳注
ドイツの政党が示す
比例代表選挙用の州別国会議員候補者名簿)
社会福祉と労働のための委員会委員
政党寄付金ー調整委員
会の代表代理
第 15 選任期:ドイツ連邦議会議員(直接選挙)
CDU/CSU 連邦議会会派
の法律顧問 州規則の再編委員会委員(連邦制度委員会Ⅰ)
第 16 選任期: 地方自治体行政、観光、都市開発、建築、交通分野の CDU/CSU
ー連邦議会会派
連邦ー州財政関係近代化委員会委員(連邦制度委員会Ⅱ)
第 17 選任期:ドイツ連邦議会の CSU ー州グループ会長
2011 年から連邦内務大臣
第 18 選任期:連邦食料・農業大臣
名誉職
・Hof ー専門単科大学理事会の名誉委員
・法人レーゲンスブルグ 東バイエルン技術ー伝達研究所の審議会名誉委員
・法人ナイラ社会奉仕活動基金副代表
・シュットガルト家族経営基金理事会の名誉委員
次官の任命
連邦食糧・農業省
次
官
政務次官
Dr.ロベルト
Dr.マリア
クロース(Robert Kloos)
フラクスバートス
(Maria Flachsbarth)
ペーター ブレーザー(Peter Bleser)
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2 EU-同盟の 2014~2020 年までの多数年財政枠
2013 年 11 月 19 日のヨーロッパ議会による、2014~2020 年の多数年財政枠確
定のための理事会規則の正式決定でもって、そして 2013 年 12 月 2 日の理事会
決定によって、2020 年までの EU-プログラムと、政策領域に関する計画の確
実性が保証された。多数年にわたる財政枠(MFR)は、2014~2020 年に関して
総額 1 兆 820 億ユーロ(約 151 兆 4 800 億円)の支出額を計画している。加え
てなお、この財政枠の他の財政手段として、415 億ユーロ(約 5 兆 8 100 億円)
が準備されている(例えば、発展基金、連帯基金並びに弾力運用基金、非常事
態支援のために)。
共通農業政策の財政
2014~2020 年までの共通農業政策のために、MFR のカテゴリー2(持続的成
長、自然資源)において、総額約 4 083 億ユーロ(約 57 兆 1 620 億円)が計
画されている。その内訳は、直接支払いと市場関連支出に 3 127 億ユーロ(約 43
兆 7 780 億円)、並びに農村地域発展のために、956 億ユーロ(約 13 兆 3 840
億円)となっている。共通農業政策の第1の柱における農業直接支払いに関し
て、ドイツの毎年の国内上限は、約 5 億ユーロ(約 7 140 億円)である。
第2の柱(農村地域の発展)において、ドイツに関して 82 億ユーロ(約 1 億 1
480 万円)が、予定されている。これは、直接支払いの使用されてない残額を
含めて、農村地域発展のために、11 億 8 000 万ユーロ(約 1 652 億円)を活用
できる。ドイツの使用できるEU-財源は、国内財政から義務付けられた上乗
せを、しなければならない(いわゆる共同資金調達、特に各州の財政から)。
同時にドイツまたは EU ―域内での農業経営と農村について、共通農業政策
で財政的により強化された、第1と第2の柱が存続している。この間に、2013
年以降の共通農業政策のさらなる発展のための改革提案もまた、理事会とヨー
ロッパ議会によって決定された。
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共通漁業政策の財政
EU ー共通漁業政策のカテゴリーにおいて、74 億ユーロ(約 1 兆 360 億円)
の額が、ヨーロッパの海洋ー漁業基金(EMFR)政策並びに、国際漁業協定と
漁業組織における会員資格のために、計画されている。これは、2007 ー 2013
年の奨励期間の額を、僅かに上回った(総額 69 億 3 000 万ユーロ
約 9 702
億円)。2020 年ヨーロッパ戦略の実施において、多数年の財政枠に関して研究、
革新そしてテクノロジー発展のために、2014 - 2020 年の期間内にカテゴリー
Ⅰ(総合的そして知能的な成長)が拡大された(893 億ユーロ
億円から 1 421 億ユーロ
約 12 兆 5 020
約 19 兆 8 940 億円に増額)。
EU-農業研究関連予算
その内 39 億 7 000 万ユーロ(約 5 558 億円)が、農業研究に充当される。ヨ
ーロッパの農業研究に関しては、2007 ー 2013 年の奨励期間に対比して、明ら
かに増大している(19 億ユーロ
約 2 660 億円)。カテゴリー3(信頼とヨー
ロッパ市民)において、動物感染症の監視と根絶、植物保護法上の政策並びに
飼料ー食料の安全性のために、総額 19 億ユーロ(約 2 660 億円)が準備され
た。この財源は、2007 ー 2013 年奨励期間の水準を、十分維持している。
EU-財政からの資金融資
EU ー財政の支出は、多数年の財政枠内で決定された年毎の上限が、自己財源
よって完全に補填される。自己財源の大きな部分は、国内総収入を基礎に、加
盟国の支払いで形成される。これと並んで加盟国で徴収する付加価値税並びに、
伝統的な自己財源(例えば、農業関税、生産課税)を、EU ー財政の資金に援
用される。
3 ヨーロッパ漁業大臣が 2014 年漁獲量を決定
ー北海において多くの魚種が持続的に管理されるー
来年の漁獲量に関するブリュッセルでのヨーロッパー漁業大臣の交渉終了で、
連邦農業大臣 Dr.ロベルト クロースが述べた:”2014 年漁獲量に関する EU
ー漁業大臣の今日の決定は、ヨーロッパ魚種の現況の持続的な管理の方向に、
さらなる大きな歩みである。”北海の魚の現況の 60%以上が、この間に持続的
に管理されてきた。
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2015 年までにこの割合は、さらに明確に上昇するだろう。そして我々は、
遅くとも 2020 年までに、全ての魚の現況について到達したい。この目標は、
特にドイツにおいて、共通漁業政策の広範な改革に指向している。この改革は、
2014 年 1 月 1 日に有効となる。2014 年の漁獲量は、海洋研究の国際会議の科
学的な推奨を、基礎として決定された。ドイツに関して重要な北海の現況に関
して、次年度に漁獲の可能性は、全体的に好ましいものである。
サバとシソガレイに関してドイツの漁業者は、2013 年よりも明らかに多い割
当量を得られる。ニシンについては、ほんの僅かの削減が見込まれる。シロイ
トダラとタイセイヨウダラについて、割当量の明確な削減が計画されている。
但し、北海の魚の現況に関して理事会は、暫定の割当量を決定している。なぜ
ならば、この現況の共同管理について、ノルウエーの合意がまだ無いからであ
る。暫定割当量は、通常科学的な調査結果に基づいて推薦された、全漁獲量の
70%に相当する。
2013・12・23
青森中央学院大学
中川 一徹
-6-
訳