2014 年度オイコクレジットの実績報告プレスリリース

2014 年度オイコクレジットの実績報告プレスリリース
社会的投資のパイオニア、オイコクレジットは 2014 年度も堅調な成果を達成
-オランダ、アメルスフォールト発、2015 年 3 月 24 日-
社会的投資機関で国際協同組合のオイコクレジットは、2014 年度の堅調な成果を発表しま
した。主な成果は次の通りです。
・ 当期純利益は前年度より 28%増の 1710 万ユーロ(約 25 億円)
・ 開発向けの投融資額は 24%増加し 7.35 億ユーロ(約 1,081 億円)に到達
・ 2014 年度の新規融資の貸付実行額は 10%増加し 3.38 億ユーロ(約 497 億円)に
・ 貸付用資金の増加は前年度より 1.4%増の 8150 万ユーロ(約 120 億円)
・ 出資者には 2%の配当を提示
・ 90 万ユーロ(約 2.8 億円)が投資先のパートナー機関の能力強化プログラムに利用
2014 年も、63 カ国の 805 のパートナー機関に対し、オイコクレジットは包括的な金融、農業、
再生エネルギーの分野で戦略的な投資を実施してきました。上記の堅調な成果を踏まえて、
1710 万ユーロ(約 25 億円)の純利益から 1320 万ユーロ(約 19 億円)が出資者に配当として
出されます。2014 年の開発向けの投融資額は前年度の 5.9 億ユーロ(約 868 億円)から 24%
増加し 7.35 億ユーロ(約 1,081 億円)に拡大しました。新規融資承認額は前年度の 2.97 億ユ
ーロ(約 437 億円)から 29%増という記録的な伸びを示し 3.84 億ユーロ(約 565 億円)に達し
ました。新規融資の貸付実行額も前年度の 3.06 億ユーロ(約 450 億円)から 10%増の 3.38
億ユーロ(約 497 億円)になりました。
オイコクレジットのマネージング・ダイレクターの David Woods 氏は、これらの成果は、社会・
環境・財務の 3 つの目的をバランス良く追求するオイコクレジットのビジネスモデルの健全さを
示しているとしています。 「2014 年に我々は新しい分野への投資の多様化を進めたほかこ
れまでの投資も強化し、その結果として投資リスクを軽減することができました。また、農業、
特にアフリカでの農業や、再生エネルギーへの投資は、すぐに成果を生み出しました。」 ま
た、Woods 氏は述べています。 「投資先のパートナー機関が責任ある形で事業を拡大できる
ように、我々は従来の開発金融に『プラス』するアプローチを取ってきました。2014 年もパート
ナー機関に対して社会的業績をあげるための支援を行ってきましたし、189 の能力強化プロ
グラムを 190 万ユーロ(約 2.8 億円)の資金を使って実施しました。」
強い投資家の基盤
2014 年に、貸付用資金は、前年度より 1.4%増の 8150 万ユーロ(約 120 億円)増と伸びまし
た。投資家数も前年度の 52,000 から 53,000 に増え、オイコクレジットの強固なかつ忠実な投
資家の基盤を示しています。設立から 40 年の間に、オイコクレジットは 1670 のパートナー機
関に 21 億ユーロ(約 3,000 億円)の開発向け投融資を行ってきましたが、そのうち半分は過去
5 年間に実行されたものです。
今後の展望
2015 年も、オイコクレジットは投資先を多様化しまた質も確保して成長していきます。Woods
氏は、オイコクレジットは今後もその社会的ミッションに忠実であり、社会的業績を優先事項と
し、社会的金融による長期的な効果を評価するインパクト研究にも焦点を当てていくと述べて
います。 「持続的な開発の状況はこれからも成長しかつ変化していくでしょうし、我々もその
変化と共に変わっていくでしょう。そして、これからの 5 年間で、我々は、社会・環境・財務の 3
つの目的のベスト・ミックスにより、世界の中でも最も真摯に社会的責任を追及するインパクト
投資機関*となるでしょう。」
オイコクレジットは、社会的な投資を行う世界的な協同組合で、マイクロファイナンス、フェアト
レード、協同組合、中小企業などに投資しています。
注*: インパクト投資とは、社会的な課題を解決しながら経済的な利益も生み出す投資のこと。
2014 年 12 月末の実績
総資産
9 億 0700 万ユーロ(約 1333 億円)
融資残高合計
7 億 3500 万ユーロ(約 1080 億円)
融資プロジェクト・パートナー合計
805
その内マイクロファイナンス・パートナー数
549
平均融資規模
約 110 万ユーロ
マイクロファイナンス機関に対する平均融資規模
約 120 万ユーロ