第43期 事業報告書

事報/再校修正6.11 03.7.3 7:18 PM ページ 表1
株主の皆さまへ
第43期
事業報告書
平成14年4月1日〜平成15年3月31日
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:15 PM ページ 1
新たな成長路線の定着を目指して
ユニ・チャームは、1961年の創業以来41年にわたり、経営哲学である「尽くし続けてこそNo.1」を企
業文化として大切に育んできました。素材開発、商品機能の充実をはじめとして、常にお客様の視点で
商品開発に取り組んできました。
世界中の赤ちゃんからお年寄りまで、最高の商品とサービスをお届けすることを目指し、特にアジア
を中心に地域ニーズにお応えし、積極的なエリア展開と商品ラインアップの拡大を急速に進めることで、
成長市場におけるカテゴリーリーダーの地位を確立し、新たな成長路線の定着を目指していきます。
ハイライト
●
ムーニーマンが生まれ変わりました。
ベ ビー 用 紙 オムツ『 ムーニーマン 』を 大 幅 に 見 直し、2 0 0 2 年 1 0月より中 国 、四 国 、九 州 、沖 縄 で 先 行 発 売 、
2003年4月より近畿、2003年5月には中部、北陸で発売しました。順次全国で発売する計画です(3ページをご
参照下さい)。
●
過去最高の売上高・利益を達成しました。
国内成長事業であるヘルスケア事業・ペットケア事業が順調に成長するなど過去最高の売上高、利益となりました。
●
海外事業が順調に成長しました。
中国、タイの最重点国での売上成長が続き、アジアでの売上高は29.4%増加の294億円となりました。タイで
は2002年10月よりパンツ型ベビー用紙オムツ
『Mamy Poko Pants』
を発売しました
(5ページをご参照下さい)。
目
次
株主の皆さまへ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
部門別の概況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
高成長の源泉となっている商品開発 ・・・・・・・・・・・・・・・・3
主要財務データ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
成長戦略の鍵を握る海外事業を強力に推進 ・・・・・・・・・・5
ユニ・チャームの環境活動Vol.4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
株主アンケートの結果報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
新商品のご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
― 株主の皆さまからのご質問への回答
1
会社データ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:16 PM ページ 2
株主の皆さまへ
加するなど、ベビー用紙オムツ市場全体を拡大することが
できました。また、大人用紙オムツを中心とした国内ヘル
スケア事業は好調を持続しています。さらに、アジアを中
心とした海外事業は、フェミニンケア事業、ベビーケア事
業とも参入国でのシェアを拡大し、前期比30%近い売上
高の成長を達成しました。
こうした 結 果 、連 結 売 上 高 は 、前 期 比 8 . 0 % 増 加 の
2,231億円、営業利益は前期比35.9%増加の257億円、経
常利益は前期比35.2%増加の258億円、当期純利益は前
期比45.5%増加の128億円となりました。また、海外売上
高は、前期に比べ、109億円増加の479億円となり、今期
厳しい経済環境の中で過去最高の売上高・利益を達成
当期の日本経済は、輸出の増加などで一部には回復基
調が見られたものの、設備投資の停滞や株安の進行、米
国経済の減速などにより、景気の低迷が続き、個人消費
においても依然として低迷が続きました。一方、当社が
主に事業展開しているアジアの経済は、一部の地域で経
済の停滞はあるものの、おおむね安定した成長基調で推
移しました。
こうした環境の中で、主力事業への経営資源の集中配分
が成果を上げ、国内の主要事業であるベビーケア事業、成
長分野であるヘルスケア事業、クリーン&フレッシュ事業、
ペットケア事業の売上が順調に増加しました。特に、ベビ
ーケア事業が成長軌道へと転換したことと、ヘルスケア事
業・ペットケア事業の高い成長が収益に貢献しました。
は売上の21.5%と初めて20%を超える水準になってきて
おり、今後の成長戦略の鍵を握っています。当社では国
内における収益力の強化とアジアを中心とした海外事業
での業容の拡大を最重要課題として企業変革を推進して
いきます。また、クオリティとエコロジーの両立により顧
客満足の最大化と競争力の強化を目指して、
「環境対応」
「品質保証」
「商品安全性確保」を全社統合的に推進する
コーポレート・ソシアル・レシポンシビリティ
(CSR)部を
本年4月に新設しました。
ユニ・チャームは、
「カテゴリーリーダー」としての地位
を確保するとともに、快適な生活をサポートする高機能・
高品質製品の開発に努めてまいります。
■期末配当は一株につき2円増配の12円
期末配当は、中間期に公表したとおり、2円増配の1株に
経常利益は35.2%増加の258億円
国内の消費財マーケットは依然として低迷が続いてい
ますが、ベビーケア事業では、パンツ化の促進によって
パンツ型紙オムツの構成比が拡大しました。また、ハイハ
つき12円とさせていただきました。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも格別の
ご支援ならびにご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
2003年6月
イ用の紙オムツの市場投入によって、パンツ型紙オムツの
使用開始時期が早まり、Mサイズの紙オムツの売上が増
代表取締役社長
2
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高成長の源泉となっている商品開発
ユニ・チャームは、2003年3月期に売上高、営業利益、経常利益、当期純利益とも過去最高を達成することがで
きました。この高成長の源泉となっているのが、積極的な商品開発です。
高い成長を牽引した要因を商品開発の視点で見ると、高付加価値商品の開発を挙げることができます。高付加価値
商品の投入により、成熟市場と考えられていたベビー用紙オムツの市場を5%近く拡大しました。また、潜在的に大
きな成長が見込める大人用紙オムツ市場や軽度の失禁パッド市場においては、きめ細やかな商品開発で市場を活性化
しています。こうした取り組みは、生理用品を唯一総合展開するメーカーとして、さらにはクリーン&フレッシュ事
業や連結子会社で展開するペットケア事業においても他社には真似のできない商品開発力を発揮して、市場をリード
しています。
● 新ムーニーマンの投入でベビー用紙オムツ市場を活性化
ユニ・チャームは、経営理念として
「市場と顧客に対し、
材の張り合わせには「ドレープシャーリング」方式を採
常に第一級の商品とサービスを創造し、日本および海外
用し、下着のような柔らかい感触を実現しました。さらに
市場に広く提供することによって、人類の豊かな生活の
足の穴を下向きに変更した「ストレートレッグ構造」を採
実現に寄与する」ことを掲げています。
用し、下着のようなはかせやすさを実現しました。こうし
いずれの事業においてもこの理念を実践しています
た大幅な改良によって、市場を
が、特に昨年大きな成果を上げたのが、ベビー用紙オム
活性化し、お客さまにより高い
ツ事業です。2001年には世界で初めて開発したハイハ
満足を提供しています。
イ時期専用パンツ型紙オムツ
『ムーニーマン ハイハイ用』
を市場に投入しました。さらに、2002年10月には、
『ムー
ニーマン』を下着に限りなく近い紙オムツへの大幅なリ
ムーニーマン ハイハイ用
©DISNEY
ニューアルを行い、中国、四国、九州、沖縄地区で発売
しました。
→
『ムーニーマン』は大幅な改良によって、まったく新し
い商品に生まれ変わりました。これまで10センチあった
股間幅を2センチに圧縮し動きやすくすることで、はき心
地を大幅に改善しました。股間部分には新たに立体型の
吸収体「立体ポケット吸収体」を開発し、股間幅が狭くて
も従来と変わらない吸収力が可能になりました。また素
新ムーニーマン
©DISNEY
現行ムーニーマン
新ムーニーマン
3
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●「人間らしさ」を尊重した介護のための商品とサービスを提供
高齢化の進展とともに介護関連市場は高い成長を遂
『ライフリー お肌さらさらパッド ナイトガード』『ライフ
げています。そうした中で、ユニ・チャームは大人用紙
リー お肌さらさらパッド 長時間用』はオムツ交換回数
オムツの市場において、市場の成長を上回る売上の伸
を大幅に少なくし、肉体的・精神的負担を軽減する画期
びを達成しています。また、排泄リハビリテーションを
的な製品として好評を博しています。さらに、自分で付
提唱し、
「生命の歓びを追求する」ことを理念に、介護を
けられるパンツ用尿ガード『ライフリー パンツ用尿ガ
受ける方と介護をする方の双方の負担を減らすことを目
ード』など、排泄自立を支援する
標に、さまざまな介護ニーズに対応できる広範な商品を
製品を展開しています。
展開しています。
快適な生活の実現には、オムツを使う方の身体の状
ライフリー
お肌さらさらパッド
態や生活のリズムを把握した上で、いくつかの商品を組
み合わせて使うことが大切です。また、加齢とともにお
肌の新陳代謝と皮脂の分泌が低下するため、肌トラブル
をおこしやすくなっています。ユニ・チャームは、こうし
た肌トラブルを解消するためのスキンケア情報の提供
やスキンケア商品の開発にも取り組んでいます。
高成長を続ける軽失禁市場は、現在使用率は14%と
大きな成長可能性が想定されています。尿とりパッド
ライフリー
パンツ用尿ガード
ライフリー お肌さらさらパッド
長時間用
● ペットの健康と、人間との暮らしを快適にする商品開発
ペットケア事業では、新しい価値と市場創造に注力し
ています。フード分野では、
『ねこ元気 毛玉ケア』で毛玉
シートやペット用紙オムツといった不織布・吸収体技術を
応用したペットケア用製品を展開しています。
対応セグメントの市場規模を急速に拡大するともに、人
間以上に高齢化が進んでいる犬や猫の高齢化の進展を
見込んで7歳以上のシニアと呼ばれる犬や猫の健康を考
えたラインアップを展開しています。また、新たに健康
に配慮した『愛犬元気 歯の健康ビスケット』
『愛犬元気
骨・関節の健康ビスケット』
『愛犬元気 お腹の健康ビス
ケット』を発売しました。さらに、犬の室内排泄用ペット
ねこ元気 毛玉ケア
7歳以上用
ペット用紙オムツ
愛犬元気 歯の健康ビスケット
小型犬用
4
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成長戦略の鍵を握る海外事業を強力に推進 ―進出分野、進出地域を拡大し順調に成長―
ユニ・チャームは、海外事業を今後の成長戦略の鍵
を握る最重点戦略分野と位置付け、強力に推進してい
モンゴル
ます。1984年に台湾で海外現地法人を設立したのを
韓国
皮切りに、東アジアを中心に海外事業を展開し、現在
中国
台湾
ベトナム
ではアジアで10カ国、サウジアラビア、オランダを加
タイ
えた12カ国で展開しています。特にアジア市場におい
マレーシア
ては、フェミニンケア製品の『Sofy』、ベビーケア製品
フィリピン
シンガポール
インドネシア
その他の地域
の『Mamy Poko』を中心に、カテゴリートップを目指
オランダ
サウジアラビア
して事業基盤の拡大を加速しています。
■ユニ・チャームの海外現地法人
● 海外事業成長の前提は巨大な市場規模
アジアの参入地域に限ってみても、ベビー用紙オム
ツは2002年で日本国内とほぼ同額、2005年には110%
2002年で日本国内の180%、2005年には195%という
巨大な市場規模への拡大が見込まれます。
の市場規模が見込まれます。さらに、ナプキンでは、
■アジア参入地域のマーケットポテンシャル(金額)/ユニ・チャーム調べ
200
180
160
110
140
100とする
140
120
100
100
80
80
60
60
40
40
20
20
0
<ナプキン>
180
160
120
195
200
<ベビー用紙オムツ>
2002
2003
2004
2005
2002
2003
2004
2005
0
100とする
2002
2003
2004
2005
2002
● 国内
5
2003
2004
2005
● アジア:日本を除くアジア参入国
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 6
● 2003年3月期はアジア全体で20%を超える増収、営業利益拡大
アジア全体の売上高は前期に比べ29.4%増加の294
億円、営業利益は前期に比べ84.7%増加の23億円と
急速に成長しました。もうひとつの最重点国タイで
も過去最高となる増収増益を達成しました。
順調に成長しています。特に、中国への展開を加速し、
● アジアの主要進出国の概況
台湾 ・・・・・・・・市場が成熟化する中で、堅調に売上高を
した。また、ベビーケア事業では前期比4倍近い売上高
伸ばすとともに、過去最高の営業利益を達成しました。
を記録し、着実に業容を拡大しています。
特にフェミニンケア事業ではシェアNo.1の地位を維
持・拡大しました。また、アジアで初めてヘルスケア
事業に参入するとともに、クリーン&フレッシュ事業
の『ウェ−ブ』を導入し、不織布・吸収体4事業の全面
マレーシア ・・・・・・ 売上高を順調に拡大しており 、特
にベビーケア事業の売上高が大幅に拡大し、全体でも
単年度黒字化を実現しました。
展開を開始しました。
シンガポール ・・・・ 売上高が大幅に増加し、利益を拡
中国 ・・・・・・・・中国全体では売上高が前年比30%増加し
大しました。特にベビー用パンツ型オムツは着実に浸
ました。フェミニンケア事業では、『Sofy』ブランドの
透し、ベビーケア事業を成長させています。
急速な浸透、ライナーも含めたラインアップの拡充と
全国90都市へのエリア拡大によってトップシェアを獲
得しました。ベビーケア事業では、ベビー用紙オムツ
■主な海外展開
で初めて男女用を投入し、2002年9月から全進出エリ
アで発売し着実に業績を拡大しています。
国・地域別
ベビーケア
フェミニン
ケア
その他
生産
販売
中国
タイ ・・・・・・・・フェミニンケア事業では市場の40%近い
台湾
No.1のシェアを獲得しています。また、ベビーケア事
韓国
業ではアジアで初めてパンツ型紙オムツの生産を開始
タイ
インドネシア
し、2002年10月より市場導入しました。わずか2ヶ月
マレーシア
間で10%のシェアを獲得し、No.1シェアをさらに上昇
シンガポール
させ、市場シェアは40%を超えています。また、アセ
ベトナム
アン地域のハブ工場として、輸出も堅調に推移してお
り、過去最高となる売上高・利益を達成しています。
モンゴル
フィリピン
サウジアラビア
オランダ
インドネシア ・・・・ フェミニンケア事業では着実にシ
ェアを伸ばし、大手小売市場においてはNo.1となりま
サウジアラビアは、ベビーケア製品の技術提携です。
オランダは、技術提携によるベビー用および大人用パンツ型紙オムツの生産です。
6
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株主アンケートの結果報告
ユニ・チャームでは、株主の皆さまとのより良いコミュニケーシ
Q. 大人用オムツを家族が使うことになったのですが、どのような
ョンを図るため、第43期中間事業報告書におきましてアンケートを
商品が良いのかわかりません。何か良いアドバイスをお願いします。
お願いしました。おかげさまで多数のご回答をいただき、大変深く
A. ユニ・チャームでは、商品パッケージに、使われる方にあった商品
感謝しております。頂戴いたしました貴重なご意見は、今後の編集
方針やIR活動、製品開発、経営に反映させていきたいと考えてお
ります。
が一目でご理解いただけるように絵を入れています。
「一人で歩ける」
「介助で歩ける」
「立てる方、座れる方」
「寝て過ごすことが多い方」と
いった分類ごとに絵がありますので、介護する方とされる方のライフ
中間事業報告書では、当社の創業以来の商品開発の歴史について
スタイルに併せてお選びください。
取り上げました。そうしたところ、ベビー用紙オムツと大人用紙オ
また、紙オムツの交換時にお使いいただける、
「おしり洗浄シリーズ」
ムツの商品開発への期待、さらには介護に関する不安、環境対応へ
やお肌ケア用の「お肌しっとりケアシート」もありますので、併せてお
の関心、海外事業の成長やさらなる好業績への期待などが数多く寄
使いいただくことをお勧めします。
せられました。そこで、今回は最近の商品開発の成果と今後の海外
また、ユニ・チャームでは、お年寄りの介護やライフリーに関するお問
事業展開と現在の概況について取り上げるとともに、誌面で皆さま
い合わせについて専門の相談員が無料でお答えするユニ・チャームい
からのご質問にお答えすることにいたしました。
きいきダイヤル(フリーダイアル0120-041-062)や、ライフリー商品の
また、当期の決算では、数年来取り組んできた経営施策が実を結
び、過去最高となる売上高・利益を達成することができ、年間配当
サンプルプレゼントもホームページ上で承っております。より良い商
品選びにお役立てください。
を24円へと引き上げさせていただきました。
今後も、株主の皆さまとのコミュニケーションを密接かつ継続的
に行いたく、今回の事業報告書におきましても、アンケート葉書を
同封させていただきました。大変お手数ですが、ご協力くださいま
■ユニ・チャームは企業の社会的責任を積極的に果たしていきます。
ユニ・チャームは、
「企業の成長発展、社員の幸福、及び社会的責任の
達成を一元化する正しい企業経営の推進に努める」ことを社是として掲
すよう、よろしくお願いいたします。
げています。当社は企業の社会的責任を積極的に果たしていくことが重
■ 株主の皆さまからのご質問への回答
要であることを認識し、常に社是に基づいた「正しい企業経営」を推進
Q. 株主優待制度について教えていただきたいのですが。
してきました。さらに、2003年4月には、
「環境対応」
「品質保証」
「商品
A. ユニ・チャームでは当社製品へのご理解と、創業の地である四国
安全性確保」を全社統合的に推進する主幹組織として、コーポレート・ソ
の名産品に親しんでいただくために、100株以上ご所有の株主の皆さ
シアル・レスポンシビリティ
(CSR)部を新設することとしました。
まに年一回株主優待サービスとして、優待のご案内を発行し、希望商
品をお贈りしています。詳しい商品の内容については、同封の「株主
今後も、クオリティとエコロジーの両立によるお客様満足度の最大
化と企業競争力の強化に取り組んでまいります。
様ご優待のご案内」をご覧ください。
■ ご意見・ご感想(返信いただいた回答を集計)
●中間事業報告書の内容で興味を引かれたのは、何ですか?
グループ紹介 3.1%
●当社イメージとして連想されるものは何ですか?
ペット 2.0%
株主アンケートの
結果報告 4.4%
●電子メールでの招集通知の配信
その他 0.6%
国際的 2.8%
家族 4.3%
会社データ 7.5%
新商品のご紹介 23.7%
部門別の概況 7.9%
女性 35.7%
特に考えていない、
わからない 44.2%
利用してみたい 26.0%
お年寄り 21.7%
ユニ・チャームの
環境活動 vol.3 9.8%
消費者の視点での商品開発
へのこだわり 22.3%
株主の皆さまへ 10.4%
主要財務データ 10.9%
7
赤ちゃん 32.9%
利用しない 29.8%
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 8
部門別の概況
営業の概況(連結)
当期の連結売上高は、前期に比べ8.0%増加し2,231
億円と過去最高の売上高を達成しました。国内事業では
この結果、1株当たり当期純利益は、185円29銭となり、
前年より58円51銭増加しました。
なお、当期の利益配当金につきましては、中間期に公
増収効果と販売促進費等の経費の効率化により、また、
海外事業では売上拡大に伴う利益率が向上し、営業利益
表したとおり、前期末より2円増配の1株当たり12円とさ
は257億円(前年同期比35.9%増)
となりました。経常利
せていただきました。この結果、中間配当金1株当たり
益は258億円(前年同期比35.2%増)
となりました。当期
12円を含めた年間の配当金は、前期より4円増配の24円
純利益は128億円(前年同期比45.5%増)となりました。
となります。
部門別の概況(連結)
●ベビーケア事業
① パーソナルケア事業部門
国内では、少子化の影響による需要の減少や長引く個
(単位:百万円)
当期
前期
増減額
増減率
売 上 高
191,898
176,512
15,385
8.7%
営業利益
23,579
19,127
4,451
23.3%
人消費の低迷等で競争が一段と激化しました。市場は、
2001年度後半以降、価格は下げ止まりの兆しを見せ始め
たとはいえ、事業の安定には依然として厳しい状況にあ
売上高は外部顧客に対する売上高
ります。
当期のパーソナルケア事業部門の売上高は、前期に比
ニーとして消費者の皆さまにより高い付加価値を提供し
べ8.7%増加し、1,918億円となりました。営業利益は、
ていくために、パンツ型紙オムツの市場浸透促進策を中
235億円(前年同期比23.3%増)
と、前期比44億円の増益
心に、絶え間ない製品のリニューアルと積極的なマーケ
となりました。
ティング活動を推進し、低迷する市場の活性化と収益の
当社はこのような環境にあっても、リーディングカンパ
■ 売上高の推移(百万円)
■ 経常利益の推移(百万円)
■ 当期純利益の推移(百万円)
250,000
30,000
15,000
25,000
200,000
12,000
20,000
150,000
9,000
15,000
100,000
6,000
10,000
50,000
3,000
5,000
0
0
1999
2000
2001
2002
2003
0
1999
2000
2001
2002
2003
1999
2000
2001
2002
2003
8
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 9
部門別の概況
拡大に努めてまいりました。また、2001年10月に実施した流
19億円減少して568億円となり、国内売上高は387億円と
通への取引契約の改定やオープンプライス制度が浸透し、
なりました。
店頭での競争力の強化と販売促進費の効率的な活用を実現
●ヘルスケア事業
しました。
国内ヘルスケア事業は、成長市場における競争激化の
この結果、ベビーケア事業の売上高は、前期に比べ62億円
増加して925億円となり、国内売上高は734億円となりました。
下で、売上高を拡大しました。高齢化が進む中で市場の
確実な成長とともに、
「生命の歓びを追求する」を事業理
念に、心と身体の寝たきりゼロを目指して、
『ライフリー』
●フェミニンケア事業
国内では、生理対象人口の減少により、市場は低調に推
ブランドの開発・改良に注力しました。また、2003年1月
移しております。しかしながら、当社は、生理用品の唯一の
には、当社が培ってきた不織布技術を応用し、花粉症に
総合メーカーとして「女性の快適を科学して、自由を創造す
特にお困りの「重い花粉症の方」に対して、従来の不満点
る」という事業理念のもと、
『ソフィ』ブランドから安心と快
を解消する、全く新しい立体形状の使いきりマスク『ユ
適を実現する製品の開発・改良に注力し、市場の活性化を
ニ・チャーム 超立体マスク』を発売しました。
図ってまいりました。
また、市場シェアにおいて圧倒的No.1の生理用タンポ
●クリーン&フレッシュ事業
クリーン&フレッシュ事業は、当社がこれまで培ってきた
ンでは、
『チャーム ソフトタンポン』を改良するとともに、
2002年4月にライオン株式会社より買収した『エルディ』ブ
不織布・吸収体技術を応用した製品を通じて、お客さまへ
ランドを加え、ラインアップの拡大をしました。
清潔・安心・新鮮を提供しています。今期は、一般用ウェ
このような商品の付加価値の向上とともに、
「お友達紹介
ットティッシュの品揃えの強化、化粧パフのNo.1ブランド
キャンペーン」
や個袋の
「フラワープリント企画」
、
「増量企画」
『シルコット』の改良新発売、
『ウェーブ』シリーズのライン
を実施し、需要の喚起とブランド力の強化に注力しました。
この結果、フェミニンケア事業の売上高は、前期に比べ
■総資産/株主資本の推移(百万円)
アップを追加するなど、品揃えを強化し、順調に売上を拡
大しました。
■一株当たり当期純利益の推移(円)
■一株当たり株主資本の推移(円)
● 総資産 ● 株主資本
200,000
200
2,000
150,000
150
1,500
100,000
100
1,000
50,000
50
500
0
0
1999
9
2000
2001
2002
2003
0
1999
2000
2001
2002
2003
1999
2000
2001
2002
2003
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 10
② ペットケア事業部門
③ その他部門
(単位:百万円)
当期
前期
増減額
売 上 高
21,917
18,915
3,002
増減率
15.9%
営業利益
1,199
259
939
362.3%
売上高は外部顧客に対する売上高
(単位:百万円)
当期
前期
増減額
増減率
売 上 高
9,352
11,278
△1,926
△17.1%
営業利益
1,011
△416
1,428
―
売上高は外部顧客に対する売上高
当期のその他部門は、売上高は93億円と前期に比べ
ペットケア部門の売上高は、前期に比べ15.9%増加
し、219億円となりました。営業利益は、9億円増益の
17.1%減少しましたが、営業利益は10億円となりました。
スーパ ーマーケットなどを 顧 客とする 食 品 包 材 事 業
11億円となりました。
連結子会社ユニ・チャームペットケア株式会社(2002
年10月1日付でユニ・ハートス株式会社より商号変更)
は、不織布・吸収体技術を活かしたトレイマット『フレッ
シュマスター』が堅調に売上高を拡大しました。
にて事業運営しているペットケア事業の市場は、高齢
幼児教育事業については、2003年5月に株式会社学
化に伴うペット飼育世帯の増加などにより、中長期にわ
育舎と合弁会社を設立し、営業譲渡することで合意し
たり確 実 に 成 長 が 期 待され る 有 望 市 場 で す。こうした
ました。
市場環境の中で、ペットフード製品では積極的な新製品
連結子会社ユニ・チャームペットケア株式会社で事業
の発売によって高付加価値セグメント市場を創造し、売
運営していた建材事業は、主力事業のペットケア事業
上高を拡大しました。一方、不織布・吸収体技術を応
に集中強化を図ることが、収益性強化と経営効率の向
用したペットケア製品では『ペット用紙オムツ』を発売
上につながると判断し、当期に営業譲渡し、事業から
するなど、堅調に売上高が伸長し、
「ペットと人のいる
撤退しました。
生活」に新しい価値を提供しました。
■株主資本利益率
(ROE)の推移(%)
■株主資本比率の推移(%)
15
80
■一株当たり配当額の推移(円)
25
20
60
10
15
40
10
5
20
5
0
0
0
1999
2000
2001
2002
2003
1999
2000
2001
2002
2003
1999
2000
2001
2002
2003
10
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 11
主要財務データ(連結)
貸借対照表(要旨)
(単位:百万円)
当期
前期
当期
前期
(平成 15年 3月31日現在)
(平成 14年 3月31日現在)
(平成 15年 3月31日現在)
(平成 14年 3月31日現在)
資産の部
流
負債の部
動
産
88,499
95,936
現 金 及 び 預 金
31,673
50,787
受取手形及び売掛金
26,881
28,669
有
券
12,851
598
た な 卸 資 産
11,932
11,575
繰 延 税 金 資 産
1,820
1,817
そ
3,607
2,636
資
価
証
の
他
貸 倒 引 当 金
△266
△148
産
99,488
91,123
有 形 固 定 資 産
71,089
71,412
建物及び構築物
23,960
23,937
機械装置及び運搬具
30,266
27,481
土
地
13,610
15,709
建 設 仮 勘 定
2,232
3,222
そ
他
1,019
1,059
無 形 固 定 資 産
3,309
3,296
投資その他の資産
25,089
16,414
投 資 有 価 証 券
16,320
6,806
固
定
資
の
繰 延 税 金 資 産
2,828
3,048
再評価に係る繰延税金資産
1,401
4,241
そ
5,680
3,203
の
他
貸 倒 引 当 金
資
11
(単位:百万円)
産
合
計
△1,141
△885
187,987
187,060
流
動
負
債
支払手形及び買掛金
短 期 借 入 金
1年以内償還予定の社債
未
払
金
未 払 法 人 税 等
賞 与 引 当 金
そ
の
他
固
定
負
債
社
債
長 期 借 入 金
退職給付引当金
役員退職慰労引当金
連 結 調 整 勘 定
そ
の
他
負
債
合
計
少 数 株 主 持 分
資
本
の
部
資
本
金
資 本 剰 余 金
資 本 準 備 金
利 益 剰 余 金
土地再評価差額金
再 評 価 差 額 金
連 結 剰 余 金
その他有価証券評価差額金
為替換算調整勘定
自
己
株
式
資
本
合
計
負債、少数株主持分及び資本合計
58,520
27,778
3,917
1,000
17,238
2,637
2,758
3,189
10,427
1,000
710
4,934
1,249
−
2,532
68,947
5,903
61,936
31,780
4,687
−
13,718
5,571
2,436
3,742
10,453
2,000
953
3,883
1,211
24
2,381
72,390
5,363
15,992
18,590
−
87,462
△2,059
−
−
1,478
△1,553
△6,775
113,136
187,987
15,992
−
18,590
−
−
△5,857
80,048
1,442
△909
△1
109,305
187,060
POINT. 1 ・・・・ 総資産は、前期比9億円増加の1,879億円となりました。現金及び預金が191億円減少し、一方で有価証券が
122億円増加し、流動資産合計では74億円減少しました。資金運用により投資有価証券が95億円増加しました。一方で土地売
却により再評価に係る繰延税金資産が28億円減少したため、投資その他の資産は86億円増加しました。流動負債は、前期比34
億円減少の585億円となりました。支払手形及び買掛金が40億円減少しました。また資本の部では、前期の連結剰余金800億
円から、当期は利益剰余金874億円へと増加し、一方で、商法210条の規定による自己株式取得(150万株)等による金庫株が
67億円あり、資本合計は38億円増加の1,131億円となりました。
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 12
損益計算書(要旨)
(単位:百万円)
当期
(
売
売
上
高
上
原
価
売 上 総 利 益
販売費及び一般管理費
営 業 利 益
営 業 外 収 益
受 取 利 息
受 取 配 当 金
有価証券売却益
為 替 差 益
そ
の
他
営 業 外 費 用
支 払 利 息
有価証券売却損
売 上 割 引
貸倒引当金繰入額
為 替 差 損
そ
の
他
経 常 利 益
特
別
利
益
特
別
損
失
税金等調整前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
少 数 株 主 利 益
当 期 純 利 益
平成 14年 4月 1 日から
平成 15年 3月31日まで
223,168
123,882
99,286
73,492
25,793
1,263
246
73
21
−
921
1,161
360
−
383
71
50
294
25,895
535
3,533
22,896
5,946
3,023
1,046
12,879
剰余金計算書(要旨)
(単位:百万円)
当期
前期
) (
平成 13年 4月 1 日から
平成 14年 3月31日まで
206,707
113,545
93,161
74,187
18,974
1,372
135
57
42
120
1,016
1,198
332
73
357
87
−
347
19,147
2,934
5,851
16,230
8,938
△1,810
250
8,851
)
(
平成 14年 4月 1 日から
平成 15年 3月31日まで
前期
)(
平成 13年 4月 1 日から
平成 14年 3月31日まで
連結剰余金期首残高
−
76,302
連 結 剰 余 金 減 少 高
−
5,105
当
−
8,851
期
純
利
益
連結剰余金期末残高
−
80,048
資本剰余金期首残高
18,590
−
資本剰余金期末残高
18,590
−
利益剰余金期首残高
80,048
−
12,879
−
利 益 剰 余 金 減 少 高
5,465
−
利益剰余金期末残高
87,462
−
当期純利益
キャッシュ・フロー計算書(要旨)
(単位:百万円)
当期
(
平成 14年 4月 1 日から
平成 15年 3月31日まで
前期
)(
平成 13年 4月 1 日から
平成 14年 3月31日まで
営業活動によるキャッシュ・フロー
27,185
24,727
投資活動によるキャッシュ・フロー
△26,410
△7,261
財務活動によるキャッシュ・フロー
△9,805
△4,406
現金及び現金同等物に係る換算差額
△187
193
現金及び現金同等物の増減額
△9,217
13,253
現金及び現金同等物期首残高
50,785
37,532
現金及び現金同等物期末残高
41,568
50,785
POINT. 2 ・・・・ 特別利益の大部分は、固定資産売却益5億円です。特別損失の主
な内訳は、固定資産処分損12億円、退職給付引当金繰入額12億円、投資有価証
券評価損3億円となっております。
)
)
POINT. 3 ・・・・ 利益剰余金減少高の内訳は、
配当金15億円、役員賞与0.9億円、土地再評価
差額金取崩高38億円となっております。
POINT. 4 ・・・・ 投資活動によるキャッシュ・フローは△264億円となりました。主な要因は投資有価証券の取得107億円及び設備投資148億円
です。また設備投資は海外事業の業容の拡大による設備増設や国内主力事業での新製品設備、製品改良に伴う設備改造等によるものです。財務活動
によるキャッシュ・フローは△98億円になりました。主な内訳は自己株式の取得による支出67億円、配当金の支払額15億円となっております。
12
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 13
主要財務データ(単体)
貸借対照表(要旨)
(単位:百万円)
当期
前期
(平成 15年 3月31日現在)
(平成 14年 3月31日現在)
資産の部
流
動
資
産
59,476
68,970
固
定
資
産
63,636
53,801
有 形 固 定 資 産
13,231
15,741
無 形 固 定 資 産
3,132
3,118
投資その他の資産
資
産
47,272
34,940
合
計
123,112
122,771
22,397
23,548
負債の部
流
動
負
債
固
定
負
債
6,189
5,430
負
債
合
計
28,587
28,978
金
15,992
15,992
資本の部
資
本
資
本
準
備
金
18,590
18,590
利
益
剰
余
金
67,295
−
利
益
準
備
金
−
1,991
土地再評価差額金
△2,059
−
再 評 価 差 額 金
−
△5,857
その他の剰余金
−
61,634
株式等評価差額金
13
1,480
損益計算書(要旨)
(
売
上
高
売
上
原
価
売 上 総 利 益
販売費及び一般管理費
営
業
利
益
営 業 外 収 益
営 業 外 費 用
経
常
利
益
特
別
利
益
特
別
損
失
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
当 期 純 利 益
前 期 繰 越 利 益
土地再評価差額金取崩額
再評価差額金取崩額
株式消却積立金取崩額
自己株式消却額
中 間 配 当 額
当期未処分利益
己
株
式
△6,775
△1
資
本
合
計
94,525
93,793
負債・資本合計
123,112
122,771
平成 14年 4月 1 日から
平成 15年 3月31日まで
前期
) (
155,829
96,670
59,159
47,053
12,105
3,299
409
14,995
750
1,711
14,034
1,589
3,314
9,130
4,400
3,849
−
−
−
827
8,854
)
(単位:百万円)
当期
(
当期未処分利益
任意積立金取崩額
利 益 処 分 額
次 期 繰 越 利 益
平成 13年 4月 1 日から
平成 14年 3月31日まで
150,799
86,392
64,407
55,370
9,036
3,080
490
11,627
3,015
3,934
10,707
5,554
△1,848
7,002
2,148
−
6
3,278
3,278
699
8,444
利益処分(要旨)
1,442
自
(単位:百万円)
当期
平成 14年 4月 1 日から
平成 15年 3月31日まで
8,854
−
6,422
2,431
前期
) (
平成 13年 4月 1 日から
平成 14年 3月31日まで
8,444
1,739
5,783
4,400
)
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 14
ユニ・チャームの環境活動 Vol.4
ユニ・チャームグループ環境方針
2002年度の環境活動ハイライト
○ 環境負荷の抑制
○ 福島工場ゼロエミッション達成
○ 法規制・自主基準の遵守
○ 省エネルギー率4.2%(1999年度比)向上
○ 環境行動指針の設定
○ コンパクト廃棄の新ムーニーマン発売
○ 環境適応商品・サービスの開発
○ 全商品パッケージに識別マーク表示
○ 環境情報開示
○ LCA(Life Cycle Assessment)実施
○ 環境意識の向上
○ ステークホルダーとの連携強化
当社は創業以来、
「人々が日常のなかで感じる不安や不
プを工夫することで廃棄時の容積を大幅に軽減すること
満を少しでも解消し、快適な生活を提供したい」と「不
ができました。また、全製品パッケージに廃棄時の識別
の解消」、「快の追求」を目指して数々の独創的な技術や
表示マークを記載し、当社自主基準に基づき構成材質も
商品、サービスを生活者に提供することで、育児、介護、
表示しました。特に今年度は、
「製品のライフサイクルか
家事など、人々の生活をサポートする「ライフサポート
ら見た環境配慮型製品の開発」を重視して、LCA(Life
インダストリー」として活動の場を広げて参りました。
現在、当社は「共振の経営」というマネジメントスタ
イルの基で事業を展開しております。トップダウンとボ
Cycle Assessment)に取り組み、ベビー用紙オムツで実
施しました。今後の製品開発に活用して参ります。
今後も製造工程における環境負荷低減の促進と同時に、
トムアップが振り子のような関係で共振し合い、それぞ
製品の薄型化、コンパクト化、詰め替え化など、より少
れが主体的に考え行動することで、あふれ出るアイデア
ない資源から高いベネフィットを提供する製品開発コン
の創出、迅速な意思決定と行動により、組織能力発揮の
セプトにより、お客さまからのさらなるご支持を頂けま
最大化を図るものです。環境活動についても、環境方針
すよう努力します。
と行動指針を謳い、ポリシーと社員価値観の共鳴の下で
積極的かつ革新的な推進を続けて参りました。
2002年度は製造部門においては省エネルギー・リサイ
クル率向上に努力し、結果として福島工場はリサイクル
率99.8%を実現し、当社定義のゼロエミッションを達成
しました。
製品・サービス分野では薄型化・コンパクト化の促進
を目指し、ベビー用紙オムツ『ムーニーマン』を大幅リ
ニューアルして装着感を高めると同時に、処理用のテー
新ムーニーマン(手前)、旧ムーニーマン(奥)
14
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 15
新商品のご紹介
ここでは、今春の新商品を中心に1年間に発売した新商品の一部をご紹介させていただきます。
Baby Care
新発売
ムーニーマン Lサイズ・ビッグサイズ(順次全国発売)
ご好評をいただいている「ムーニーマン」が、これまでの紙オムツの概念を大きく変える新型の「ムーニーマン」として生まれ変わ
りました。下着のようなはかせやすさと下着のようなはき心地を実現しました。のりを使わない「ドレープシャーリング」によって
柔軟剤仕上げのようなやわらかさです。お子様に人気の「くまのプーさん」デザインがおなかにもつきました。すっきりコンパクト
に捨てられる「新コンパクトテープ」採用により、今までの1/2の大きさで捨てられます。
新改良
ムーニー やわらか素材のおしりふき
これまでの『ムーニー ラクラクおしりふき』を大幅に改良して、『ムーニー やわらか素材のおしりふき』として新発売いたしました。コットン
のようにやわらかい素材でできた、赤ちゃんのお肌にやさしいおしりふきです。おしりふきで初めて、本体容器に「チャイルドロック」を搭載し
ました。シートを何枚も取り出してしまうような、お子様のカワイイいたずらを防げます。ノンアルコール・無香料です。
新改良
ムーニー 1枚でふけるふんわりシート
これまでの『ムーニー 1枚でスッキリシート』を改良し、
『ムーニー 1枚でふけるふんわりシート』として新発売いたしました。厚さ1.5倍(当
社比)のふんわりシートなので、1枚でもやさしく汚れを拭き取れます。おしりふきで初めて、本体容器に「チャイルドロック」を搭載しまし
た。シートを何枚も取り出してしまうような、お子様のカワイイいたずらを防げます。本体容器はお部屋のインテリアにも自然になじむ、「くま
のプーさん」をあしらったシンプルでかわいいデザインです。ノンアルコール・無香料です。
新改良
ムーニーキッズ 手・口まわりのウェットティッシュ
これまでの『ムーニーキッズ ウェットティッシュ』を、より安心して手・口まわりにご使用いただけるように『ムーニーキッズ 手・口まわりのウェット
ティッシュ』として改良新発売いたしました。お子様の手・口まわりに安心して使える、お子様専用のウェットティッシュです。本体容器は、お子様で
も使いやすいワンタッチオープンです。思わず使うのが楽しみになってしまう「くまのプーさん」のかわいいデザインです。ノンアルコール・無香料です。
Feminine Care
新発売
©DISNEY
ソフィ スタイリッシュフィット コーラルピンク
ソフィショーツシリーズ、ヒップハングのボクサー型で人気の『ソフィ スタイリッシュフィット』より、パステルカラー「コーラルピンク」を新発売いた
しました。「シルキーフィットファイバー」でフィット性と、軽やかなはき心地を両立しました。
新改良
ソフィ しっかり吸収 瞬間ガード、熟睡ガード、超熟睡ガード
年々増えつつある経血量が多いと感じている人のために、『ソフィ しっかり吸収』シリーズを改良新発売
いたしました。ドッと出た多量の経血もしっかり吸収する、従来の「余裕の吸収力3層吸収構造」に加え、
「Wブロックライン」で横モレ防止機能をさらにアップさせ、どんなに多い日の夜でも後ろモレを防ぐ
「せきとめでっぱり(熟睡ガード、超熟睡ガードのみ)」を新採用しました。
新改良
ソフィ ボディフィット
独自のブレンド製法により作られた表面シートは、経血を広げずにその場で吸収します。だから、経血が触れる面積が小さく、快適な使い心地です。また「新ラ
ウンドブロックステッチ」がナプキンの型くずれを防ぎ、ナプキンを身体にフィットさせる機能が向上しました。スキマを作らず真ん中で吸収してモラしません。
Health Care
新改良
ライフリー お肌さらさらパッド 長時間用・ナイトガード
寝てすごす時間の長い方向けの、テープ止めタイプのオムツと一緒にご使用いただく尿とりパッドです。女性用は、
「ひだ状シート」が尿をすばやく引き込んでお肌に逆
15
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 16
戻りをさせないので、お肌をさらさらに保ちます。男性用は、「ぴったりマウス」で性器をしっかり包みこんで
はずさないので、お肌を濡らしません。また、夜専用のナイトガードは、一晩中1枚でたっぷり吸収し、介護
する方もされる方も朝までぐっすり過ごせる安心の夜用パッドです。
新発売
ユニ・チャーム 超立体マスク
当社の不織布技術を応用し、花粉症に特にお困りの「重い花粉症の方」に対して、従来のマスクの不満点を解消する、全く新しい立体形状の使い
きりマスクです。顔にぴったりフィットする超立体構造で、今まで悩みだった鼻、頬、顎部の「すき間ゾーン」を大幅に低減しました。マスクと
口の間に空間ができるので、「息苦しさ」「しゃべりにくさ」「口紅うつり」などの不快感がありません。
Clean & Fresh
新改良
シルコット、シルコット エレガンス
化粧パフNo.1ブランドの『シルコット』『シルコット エレガンス』を、パッケージを一新して改良新発売いたしました。中綿をすべて
不織布でくるっと包み込んだ「完全封入タイプ」でお肌にセンイを残しません。また、お肌を科学し、厳選した表面素材を使用している
ので、毛羽立ちにくく、やわらかな肌触りです。
『シルコット エレガンス』は表面にやわらかな天然コットンを100%使用しています。
新改良
シルコット ウェットティッシュ、シルコット ウェットティッシュ
安心除菌
一般用ウェットティッシュのNo.1ブランド、『シルコット ウェットティッシュ』を、パッケージを一新し
て改良新発売いたしました。指一本でポンッと開いて一枚ずつカンタンに取り出せます。ふんわり厚手のや
わらかシートなので、肌にやさしくなめらかな拭き心地です。ノンアルコール・無香料です。
新発売
ウェーブ マルチワイパー
新しいお掃除習慣をシステムとして提案する『ウェーブ』から、画期的新製品『ウェ−ブ マルチワイパー』を新発売いたしました。長さが2段階に伸び、
ヘッドの角度が5段階に曲げられるマルチワイパーだから、高くて手が届かずたまったホコリ、気になっていた奥のスキマのホコリ、目に付くけれど拭
きにくいホコリに、伸びて・曲がって・ピタッと届いてカンタンにお掃除できます。
Pet Care
新発売
ねこ元気 体重が気になる猫用、ねこ元気 毛玉ケア 体重が気になる猫用
肥満の猫や、今後肥満になることが心配される猫に対応した、おいしく食べながら低脂肪・低カロリーの『ねこ元気 体重が気になる猫
用』、『ねこ元気 毛玉ケア 体重が気になる猫用』を新発売いたしました。いつもと同じ量を食べても摂取カロリーを約10%オフ、脂肪
分も約10%カット(『ねこ元気 ドライ』との比較)でき、愛猫に空腹を強いることなく食事を与えることができます。猫がよろこんで
食べるミックス味を、小分けパック入りにし、おいしさと風味を逃しません。FUS(猫の泌尿器系症候群)に考慮した低マグネシウム、
目の健康を考えたタウリン配合です。
新発売
愛犬元気 歯の健康ビスケット、愛犬元気 骨・関節の健康ビスケット、愛犬元気 お腹の健康ビスケット
「ペットの健康を実現するための食事」という考えのもと、「歯、骨・関節、お腹」それぞれの健康をサポートする、健康ビス
ケット3アイテムを新発売いたしました。良質な小麦粉をベースに愛犬が大好きなチキンを配合したおいしいビスケットです。
健康維持に必要な栄養がバランスよく摂取できる総合栄養食タイプです。
新改良
ゲインズ パックン 7歳以上用
シニア犬の抵抗力の維持に配慮した、犬用ソフトフーズ『ゲインズ パックン 7歳以上用』を改良新発売いたしました。
歯が弱くなるシニア犬に、とっても食べやすい「半生タイプ」です。抵抗力の維持を考えてビタミンEを、消化吸収力、肝機能の維持を考えて、ビタ
ミンB群を強化しました。また、腸内のビフィズス菌を増やすオリゴ糖を、毛艶の美しさを保つリノール酸を配合しました。また、運動量が少ないシ
ニア犬の健康を考え、低脂肪・低カロリーの製品設計です(ゲインズ パックン全犬種用比較)。
新発売
ペット用紙オムツ LLサイズ
ペット用紙オムツ市場でNo.1のご支持をいただいております『ペット用紙オムツ』から、新たに大型犬用のLLサイズを新発売いたしま
した。これにより、小型犬から大型犬までのフルラインアップのご提案で、お客さまの満足の向上と市場の拡大に貢献いたします。
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事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 17
会社データ
株式の状況(2003年3月31日現在)
会社概要(2003年3月31日現在)
会社が発行する株式の総数
196,390,411株
社
68,981,591株
英
18,022名
設
発行済株式の総数
株主数
訳
資
大株主(上位10名)
当社への出資状況
本
持株数(千株) 持株比率
ユニテック
(株)
12,822
日本マスタートラスト信託銀行(株)信託口
4,327
(株)
高原興産
3,918
(有)
まこと商事
3,120
日本生命保険
(相)
2,416
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)信託口 2,075
(株)
広島銀行
1,920
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 1,809
(株)
伊予銀行
1,699
ユニ・チャーム
(株)
(自己株式)
1,505
本
18.59%
6.27%
5.68%
4.52%
3.50%
3.01%
2.78%
2.62%
2.46%
2.18%
名
ユニ・チャーム株式会社
名
UNICHARM CORPORATION
立
1961年2月10日
金
159億92百万円
店
愛媛県川之江市金生町下分182番地
本 社 事 業 所
東京都港区高輪三丁目25番23号
従
952名(グループ 計 約4,700名)
業
員
上場証券取引所
東京証券取引所(市場一部)
主な事業内容
ベビーケア関連製品、
フェミニンケア関連製品、
ヘルスケア関連製品、
化粧パフ、ハウスホールド製品、
食品包材製品、産業資材製品等の製造
および販売、幼児教育事業
(注)
株数は、千株未満を切り捨てて表示しております。
株価チャート(円)
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
4
5
2000年
17
6
7
8
9
10 11 12
1
2
2001年
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1
2
2002年
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
1
2
2003年
3
4
5
事報/再校修正6.11 03.7.3 7:17 PM ページ 18
取締役および監査役(2003年6月27日現在)
代表取締役会長
代表取締役社長
常 務 取 締 役
常 務 取 締 役
取
締
役
常 勤 監 査 役
常 勤 監 査 役
監
査
役
高
高
丸
岡
猪
石
伊
平
原 慶 一
原 豪
山 茂
部 高
熊 幸
川 勝
藤 楯
田 雅
朗
久
樹
明
二
昭
軌
彦
執行役員(2003年7月1日就任予定)
執行役員常務
執
行
(注)
取締役は執行役員を兼務しております。
ホームページのご案内
役
員
川
山
中
森
石
井
里
伊
室
高
森
向
宮
内
晶
本
正
野 健 之
信
川 英
川 和
村
賀 上 隆
町 博
橋 紳
山 重
井
林 吉
介
滿
亮
次
二
衡
治
光
彦
哉
雄
正
広
坂
野
高
野
山
松
秋
田
口
村
井
村
本
岡
田
中
克
祝
正
裕
英
逸
彦
雄
勝
範
俊
海
泰
孝 行
インフォメーション
ユニ・チャームではホー
ムページによる情報開示
を積極的に行っています。
財務情報や最新ニュース
をはじめとするIRサイト
も充実しており、商品情報
も含めて随時更新を行っ
ています。
ユニ・チャームは、2001年8月
に育児分野のトップメーカーであ
るコンビ株式会社、和光堂株式会
社との提携により育児支援サイト
「ベビータウン」を開設しました。
妊娠中の女性、3歳未満のお子様
をお持ちの母親・父親を対象に、
育児に役立つWebマガジンの発行
や、さまざまな育児情報の提供、育
児に便利なグッズの紹介などを行っています。さらに、会員数の拡
大とロイヤルユーザーの獲得のため、
「ベビータウンポイントキャン
ペーン」を実施しています。
ホームページ・アドレス
育児支援サイト「ベビータウン」
http://www.unicharm.co.jp/
http://www.babytown.jp
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事報/再校修正6.11 03.7.3 7:18 PM ページ 表4
株主優待制度のお知らせ
平成15年3月31日現在で100株以上ご所
有の株主さまに、当社新製品や四国名産品
などから一点ご贈呈いたします。別冊カタ
ログよりご希望の商品をお選びいただき、
同封のお申し込みハガキに必要事項をご記
入の上ご返送下さい。
※尚、株主優待の商品に関しましては、パッケージ等
を含め、掲載されている品物から変更となる場合もご
ざいます。ご了承の程、お願い申し上げます。
株主メモ
決算期
3月31日(年1回)
定時株主総会
6月
利益配当金受領株主確定日
3月31日
中間配当金受領株主確定日
9月30日
基準日
3月31日
その他必要がある場合は、
あらかじめ公告いたします。
公告掲載新聞
日本経済新聞
名義書換代理人
日本証券代行株式会社
同事務取扱場所
〒103-8202
東京都中央区日本橋茅場町一丁目2番4号
TEL 03-3668-9211(代)
同取次所
日本証券代行株式会社
支店
東京都港区高輪3-25-23 京急第2ビル 〒108-8575
Telephone 03-3447-5111