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きつねの おきゃくさま

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第2学年○組 国語科学習指導案
指導者 K・M
1
つけたい力
場面や人物の様子を考えながら読み,作品のおもしろさや楽しさを味わう。
2
教材名
きつねの おきゃくさま
3
教材について
(1) 教材観
本教材は,学習指導要領「C読むこと」の目標「書かれている事柄の順序や場面の様子などに
気付きながら読むことができるようにするとともに,楽しんで読書しようとする態度を育てる。」
に基づき,内容ウ「場面の様子などについて,想像を広げながら読むこと。」を受けている。
『きつねの おきゃくさま』は,物語を読む教材として,『ひっこしてきた みさ』から展開し,
下巻の文学単元『アレクサンダと ぜんまいねずみ』へとつながっている。
ここでは,『ひっこしてきた みさ』での学習をさらに発展させ,登場人物になりきって読む
ことの学習をとおして人物の思いをみつめる。あわせて,民話風の語りのおもしろさや楽しさに
ふれることをねらって設定されている。
『きつねの おきゃくさま』は,昔語りのスタイルをとっており,自然とお話の世界の中にひき
こまれてしまう作品である。最初は,きつねにとって,ひよこたちは「えさ」としての存在であ
ったが,ひよこに「お兄ちゃん」と言われてから,きつねの心は揺れ動く。あひる,うさぎと登
場するにつれて「えさ」が「おきゃくさま」へと変化していく。そして,それは,単なる「おき
ゃくさま」ではなく,孤独な自分にとって,なくてはならない存在になっていくのである。きつ
ねの心の変化を想像することにより,楽しく学習することのできる教材である。
(2)児童の実態
本学級の児童は,男子21名,女子13名,計34名で構成されている。明るく,活発な子が
多い。また,本を読んだり,お話を聞いたりすることも大好きである。書くことや読むことに慣
れるため,漢字の書き取りや音読の家庭学習を行っているが,国語での登場人物の気持ちや感想
を文章表現するとなると,やや難しい児童もいる現状である。
本教材を指導するにあたり,児童の実態調査を行った。結果は以下の通りである。結果からも
自分の考えを書くことにやや苦手意識を持っている児童がいることがうかがえる。
このような実態を踏まえ,本単元では,文章や挿絵から登場人物の気持ちを想像し,それを書
かせたい。また,友達と意見を交換し,読み取りを深めるような機会を与えていきたい。
〈アンケートの結果〉
ふつう
嫌い
12名
11名
11名
を音読することは好
おもしろい
はずかしい
長いから
きですか
楽しい
長いとイヤ
声を出すのがすき
つまらない
1
好き
2
国語の教科書など
授業中,自分の考え
10名
9名
みんなにわかってもらえる
きですか。
うれしい
むずかしい
考えるのがすき
間違えるのがイヤ
3
自分の考えをノー
9名
うまくできない
15名
を発表することは好
12名
はずかしい
13名
トに書くことは好きで
楽しい
いそがしくなる
字がうまくかけない
すか。
書くのが好き
時間がかかる
苦手
4
30名
本は好きですか
1名
3名
(3)指導観
指導者のねらい・思い
仮説1
文章全体のあらましをとらえ,課題を持つことができれば主体的に読むことがで
きるだろう。
① 物語のあらましをつかんでから初発の感想を書く。登場人物について考える。
挿絵の並び替えをしながら,「時」「登場人物」「出来事」を整理することで,物語
のあらましをとらえられるようにする。
② 初発の感想から「読みの課題」作りへ
初発の感想を発表し,児童が多く関心をよせている内容について,話し合い,読みの
課題を作っていく。考えが分かれたことについては,「読みの課題」として残し,追究
の過程で読み深めていきたい。
仮説2
文章の読み取り方の基礎,基本が身につけば,意欲的に楽しく読むことができ
るだろう。
①
音読や動作化を通し,基礎的な読みの定着を目指す。
音読や動作化を多く取り入れる。会話の部分では,きつねやひよこやあひるなど登場
人物の役割読みを取り入れていく。また,きつねの気持ちをとらえるために大切なと
ころについては動作化を取り入れ,イメージをつかませていく。
②
登場人物の言葉や気持ち,行動などにサイドラインを引かせることで,文章に沿って
登場人物の気持ちを読み取らせる。
読み取ったことを表現していく場を工夫すれば,意欲的に読むことができるだ
仮説3
ろう。
① 場面ごとにきつねになりきって,吹き出しに気持ちを書く。
文中の言葉だけを手がかりにして想像することは,なかなか難しいと思われるので,
挿絵の入った吹き出しにきつねの気持ちを書かせる。
②
ひよこなどになりきって,きつね宛てに手紙を書くという目的を持つ。
読み取ったり,話し合ったりして,強く心に残ったことを中心に手紙を書く。この活
動が学習を振り返ることにもつながっていく。
③ きつねの心の揺れ動きや変化が一目でわかるように心情曲線で表す。
4
教材の目標
関心・意欲・態度
○昔話のような語りのリズムに親しみ,音読する楽しさを味わうことがで
きる。
書くこと
○読み取ったことを登場人物になりきって書くことができる。
読むこと
○登場人物の気持ちや様子を表す言葉や文に着目し,思いを想像しながら
読むことができる。
言語事項
○昔語りの語り口の楽しいリズム感を感じ取り,音読に生かして楽しむこ
とができる。
5
過
指導計画
(12時間)
育てたい力
学習活動(◆評価方法,評価基準)
形態
程
課
・物語の大まかな内容を
題
つかめるようにする。
物語のあらましをつかみ,感想を書こう。
を
持
○教師の範読を聞く。
一斉
つ
○初発の感想を書く。
個→
(2)
◆感想を書けているか。
(ノート)
○感想を話し合う。
一斉
○学習のめあてをつかむ。
どうしてきつねははずかしそうにわらってしんだんだろう。
追
・がぶりとやろうと思っ
究
たが,やせているので
す
太らせてから食べよ
る
うと考えた,はらぺこ
(5)
きつねの気持ちを想
像する力を育てる。
ひよこに「やさしいお兄ちゃん」と言われて
た時,きつねは,心の中でどう思っているの
でしょう。
○きつねの様子や気持ちを想像しながら,本時の学習
一斉
範囲を音読する。
○きつねの言葉や気持ち,行動等にサイドラインを引
く。
個→
一斉
○音読や動作化を取り入れ,きつねの気持ちを想像す
る。
○ワークシート(やせたひよこときつねが出会った場
面の挿絵に吹き出しをつける)にきつねの気持ちを
書く。
◆はらぺこのきつねが,ひよこを見つけたがやせてい
るのがわかって考えたことを想像できたか。(表現・
音読・発言・ワークシート)
「親切なお兄ちゃん」と言われて,きつねは
心の中でどう思っているのでしょう。
個
・きつねが,きつねお兄
ちゃんと呼ばれ,さら
に生まれてはじめてや
さしいと言われて,ぼ
うっとしたときの様子
や気持ちを想像する力
を育てる。
○きつねの様子や気持ちを想像しながら,本時の学習範 一斉
囲を音読する。
○きつねの言葉や気持ち,行動等にサイドラインを引 個→
く。
一斉
○音読や動作化を取り入れ,きつねの気持ちを想像す
る。
個
○ワークシート(「やさしいお兄ちゃん」といわれ,ぼ
うっとなっている場面の挿絵に吹き出しをつける)に
きつねの気持ちを書く。
◆きつねが,ひよこにやさしく食べさせ,やさしいお兄
ちゃんと言われて,ぼうっとなっているきつねの気持
ちを読み取れたか。(表現・音読・発言・ワークシー
ト)
・かげで聞いたきつねが
本
時
3
/
5
うっとりしてきぜつし
そうになったときの様
子や気持ちを想像する
「かみさまみたいなお兄ちゃん」と言われた
きつねは心の中でどう思っているのでしょ
う。
力を育てる。
○きつねの様子や気持ちを想像しながら,本時の学習範 一斉
囲を音読する。
○きつねの言葉や気持ち,行動等にサイドラインを引 個→
く。
一斉
○音読や動作化を取り入れ,きつねの気持ちを想像す
る。
○ワークシート(かみさまみたいなお兄ちゃんの話を聞
いたきつねが,ぼうっとなった場面の挿絵に吹き出し
をつける)にきつねの気持ちを書く。
◆きつねがひよことあひるとうさぎを,かみさまみたい
に育てた気持ちを読み取れたか。(表現・音読・発言・
ワークシート)
個
・きつねの体に勇気がり
んりんとわいて,自分
より大きく強い相手に
おおかみとたたかっている時のきつねは,心
の中でどう思っているのでしょう。
たちむかったときの様
子や気持ちを想像する ○きつねの様子や気持ちを想像しながら,本時の学習範 一斉
力を育てる。
囲を音読する。
○きつねの言葉や気持ち,行動等にサイドラインを引 個→
く。
一斉
○音読や動作化を取り入れ,きつねの気持ちを想像す
る。
個
○ワークシート(きつねの体より大きく強いおおかみに
立ち向かっている場面の挿絵に吹き出しをつける)に
きつねの気持ちを書く。
◆自分から「いや,まだいるぞ。きつねがいるぞ。」と
言うなり,飛び出したきつねの気持ちを読み取れた
か。(表現・音読・発言・ワークシート)
・きつねが,おおかみと
たたかったあとの様子
はずかしそうにわらってしんだ時のきつね
や,だんだん力尽きて
は,心の中でどう思っていたのでしょう。
死んでしまうときの様
子や気持ちを想像する
力を育てる。
○きつねの様子や気持ちを想像しながら,本時の学習範 一斉
囲を音読する。
○きつねの言葉や気持ち,行動等にサイドラインを引 個→
く。
一斉
○音読や動作化を取り入れ,きつねの気持ちを想像す
る。
○ワークシート(吹き出しのみ)にきつねの気持ちを書
かせる。
◆まるまる太ったひよこたちが,「せかい一やさしい,
親切な,かみさまみたいな,そのうえゆうかんなきつ
ね」のために涙を流す姿を想像して,きつねの気持ち
を読み取れたか。(発言・ワークシート)
個
ま
・きつねの気持ちのうつ
と
りかわりをまとめる。
きつねの気持ちのうつりかわりをまとめる。
強く心に残ったことを絵や文章に書く。
め
る
(5)
○初発の感想との読み取りの深さを比較し,気づく。
個
○友達の感想を聞き,よいところを発表させる。
一斉
◆心に残ったことや深まったことを話しているか。
(態
度・発言)
・学習を振り返り,強く
心に残ったところや
きつねお兄ちゃんに手紙を書こう。
思ったことをきつね
宛の手紙を書く。
(2時間)
○気持ちの変化を振り返ることができるようにするた 個
め,これまで学習してきた資料を掲示する。
◆手紙を書くことができたか。(ワークシート)
・繰り返しのあるお話を
思い出したり,探した
繰り返しのあるお話を楽しもう。
りして,発表する。
(2時間)
○繰り返し表現の出てくる作品を思い出したり,探し グループ
たりさせる。
○繰り返し表現のある話を話の繰り返しの部分を発表
させる。
◆繰り返しの部分を発表できたか。
(観察)
6
本時の指導(6/12)
(1)目標
関心・意欲・態度
○進んで役割読みをしたり,話し合いに参加したりする。
読む
○「かみさまみたいなお兄ちゃん」の話をきいてぼうっとなったきつね
の様子や気持ちを読み取る。
書く
○きつねの気持ちになって吹き出しに書く。
(2)展開
時配
学習活動
教師とのかかわり(・支援,指導
資料
☆評価◆評価規準・方法
3
1
本時のめあてをつ
かむ。
・ひよこやあひるに「やさしい」「親切」と言われ, 前時まで
ぼうっとなったきつねの様子を想起させる。
「かみさまみたいなお兄ちゃん」といわれたきつねは,心
の中でどう思っているのでしょう。
3
2
きつねの気持ちを
考えながら音読を
・きつねの様子や気持ちを想像しながら,本時の学習
範囲を音読させる。
する。
12
3①
きつねの気持ち
・きつねの気持ちの変化を心情曲線で表せる。
を心情曲線で表す。
・ 木の陰で見ていたきつねの気持ちを考える。
(仮説3)
・ 「かみさまみたいにそだてた」という言葉を子ど
3②
その根拠となる
文や語に線を引き
発表する。
・—はあん。にげる気か
な。
・きつねは,そうっとつ
もなりの言葉で表現させたい。
☆きつねの様子や気持ちがわかる言葉を本文から見
つけられたか。
◆「うっとりして気ぜつしそうに」,「かみさまみた
い」,「ぼうっと」などの言葉に線が引けたか。(机
間指導)
いていった。
・うっとりして,気ぜつ
しそうになったとさ。
・かみさまみたいにそだ
てた。
・ぼうっとなった。
5
4
班で役割読みをす
る。
・班で役割読みをさせる。(うさぎ1,ひよこ・あひ
る1,地の文1,きつね1動作化)
☆進んで役割読みに参加しているか。
◆きつねの気持ちを音読で表現できたか。(観察)
の掲示物
10
3
きつねの気持ちを吹 ・吹き出しに書けない児童には,挿絵を見ながら個別 ワークシー
き出しに書く。(仮
説2)
・うれしいな
・しあわせだなあ
・よろこんでくれるかな。
5
5
4
5
に助言する。
☆きつねの気持ちになって吹き出しに書くことがで
きたか。
◆ワークシートにきつねの気持ちが書き込めている
か。(机間指導)
吹き出しに書いたこ
☆すすんで発表しようとしているか。
とを発表する。
◆自分の言葉で話せているか。(発表場面)
本 時 の ま と め を す ・ 板書に沿ってきつねの気持ちの変化をまとめる。
る。
・「えさ」から「おきゃくさま」へと変化しつつある
こと,また,その中で揺れ動くきつねの心を理解さ
せる。
2
6
次時の学習への見通
しを持つ。
ト
(3)板書計画
きつねのおきゃくさま
あまん きみこ
・またふえたぞ
・いいぞいいぞ
・うれしい
・しあわせだなあ
生まれてはじめてだよ。
・なかよくしたいな。
られないや。
・そんなこといわれるとたべ
・うれしいな。
き つ ね
ついて行こう」
「はあん にげる気かな」
「そうっと
うっとり
きぜつしそう
ぼうっと
えさ
「かみさまみたいなおにいちゃん」と言われたきつねは、
かみさまみたい
かみさまみたい
なお兄ちゃん
きつね
心の中でどう思っているのでしょう。
くさま
あひる・ひよこ
おきゃ
絵
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