クイック スタート ガイド SDL Trados Studio 2009 翻訳メモリ管理 Innovation Delivered. 著作権 SDL Trados Studio 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド Copyright ©2009-2010 SDL plc. All rights reserved. SDL plc の書面による許可なしに、本書のすべてまたは一部を複製、 転載することはできません。 この製品には、オープン ソースまたは同様の指定ソフトウェアが含まれています。GNU Lesser General Public License version 3 に従って Hunspell を、GNU General Public License version 3 に従って制限付きで Sharpziplib および Spring.net を、IBM ICU License に 従って ICU を、Apache License version 2.0 に従って Log4Net、Xalan、および Xerces を、 Common Public License version 1.0 に従って Wix を配布しています。SQLite はパブリッ ク ドメインであり、配布にライセンスは必要ありません。 Trados、MultiTerm、SDL PerfectMatch、SDLX、Passolo、および TranslationZone は、 SDL plc の登録商標です。Translator's Workbench、Trados Studio、TagEditor、QuickPlace、 および AutoSuggest は、SDL plc の商標です。記載されている他の社名および商品名は、 登録各社の商標および登録商標です。本書に記載されているその他の会社名および製品 名は、それぞれの会社の商標である場合があります。反する内容の記述がなされている 場合を除き、その他の会社または製品との関連を意味したり、暗示したりするものでは ありません。 SDL は本製品に関する正確かつ包括的情報を提供 するためにあらゆる正当な手段をとり ますが、本書は現存するままの状態で提供し、明示的なものであるか、制定法、コモン ロー、その他の根拠に基づく黙示的なものであるかを問わず、本書に関するすべての保 証、条件、その他の規定 (満足できる品質および特定の目的への適応に関する保証を含 む) は、法的に認められる限り、除外されるものとします。 本書に含まれる情報は、URL およびその他のインターネット Web サイトを含め、予告 なしに変更されることがあります。著作権法に基づく権利を制限することなく、SDL plc の書面による許可なしに、本書を複製、検索システムに保存または導入、もしくは転送 することは、その形式、手段 (電子的、機械的、複写、記録など) を問わず、いかなる目 的であっても禁じられています。 このガイドは、SDL Trados Studio 2009 に付属しています。 2010 年 8 月 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 2 目次 著作権........................................................................................................................... 2 目次 .............................................................................................................................. 3 このクイック スタート ガイドについて.............................................................................. 4 対象読者 ................................................................................................................................... 4 このガイドの使用方法 .............................................................................................................. 4 その他の情報入手先 .................................................................................................................. 4 翻訳メモリ ビューについて .............................................................................................. 5 SDL Trados Studio の翻訳メモリ ビューの概要 ......................................................................... 6 翻訳メモリの作成と保守 .................................................................................................. 7 ファイル共有タイプの翻訳メモリを作成する方法 ..................................................................... 7 翻訳メモリの設定の編集 ......................................................................................................... 12 翻訳メモリ データの管理 ............................................................................................... 14 メンテナンス オプション ........................................................................................................ 14 翻訳メモリを開く ................................................................................................................... 15 TM 並列型エディタの詳細 ......................................................................................................................................... 16 翻訳メモリの検索、編集、変更の保存 .................................................................................... 17 翻訳メモリの検索 ...................................................................................................................................................... 17 翻訳単位の編集 ......................................................................................................................................................... 18 保留中の変更の保存 .................................................................................................................................................. 18 フィルタと一括編集 ................................................................................................................ 19 フィルタの作成と適用 ............................................................................................................................................... 19 翻訳単位の一括編集 .................................................................................................................................................. 20 翻訳メモリへのデータのインポートについて.......................................................................... 23 TMX ファイルのインポートについて ........................................................................................................................ 23 バイリンガル ファイル (.sdlxliff、.ttx、.itd) のインポートについて .......................................................................... 23 サンプル バイリンガル ファイルのインポート ........................................................................ 24 まとめ......................................................................................................................... 28 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 3 このクイック スタート ガイドについて 対象読者 このガイドは翻訳メモリの作成と管理を行うユーザーを対象としています。 このガイドの使用方法 この演習ではサンプル ファイルを使用できます。各演習は前の作業内容に基づいて行わ れるため、サンプル ファイルを使用している場合は、手順を追って指示に従う必要があ ります。 この記号は、演習で使用できるサンプル ファイルとその場所を示します。 ヒント この記号は、作業中のタスクに関する追加の情報があることを示しています。 注 この記号は、作業中のタスクについて理解する必要のある重要な情報がある ことを示しています。 ショート カット キー キーボードで押す必要があるキーは、次のフォントで示されています: Ctrl+Enter その他の情報入手先 次のガイドやヘルプからも情報を入手できます。 • SDL Trados Studio のヘルプ • SDL TM Server のヘルプ • SDL Server Installation Guide • SDL Trados Studio Migration Guide • クイック スタート ガイド翻訳とレビュー • クイック スタート ガイド プロジェクト管理 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 4 翻訳メモリ ビューについて 翻訳メモリは SDL Trados Studio の[翻訳メモリ]ビューで作成および管理されます。アク セス レベルに応じて、[翻訳メモリ]ビューでは次の作業を実行できます。 • 翻訳メモリを作成する • 翻訳メモリを開く • 翻訳メモリで翻訳単位を編集および削除する • 翻訳単位にカスタム フィールド値を割り当てる • 翻訳メモリ データを検索およびフィルタ処理する • 翻訳メモリにコンテンツをインポートする • 翻訳メモリからコンテンツをエクスポートする • 言語リソース テンプレートを作成する • SDL Trados 2007 および SDLX 2007 の翻訳メモリをアップグレードする 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 5 SDL Trados Studio の翻訳メモリ ビューの概要 [翻訳メモリ]ビューには、次のコンポーネントが含まれています。 • ナビゲーション ペイン。現在開いているファイル共有タイプおよびサーバー タイプ の翻訳メモリを表示して切り替えることができます。また、言語リソース テンプレー トも表示されます。 • メンテナンス ツールを含むメニューとツールバー。 • TM の並列型エディタ ウィンドウ。翻訳メモリのメンテナンスを行います。 • [検索の詳細]ウィンドウ。フィルタを作成して翻訳メモリに適用します。 • [フィールドの値] ウィンドウ。選択した翻訳単位のフィールド値を表示して編集し ます。 ナビゲーション ペイン メニューとツールバー TM 並列型エディタ [検索の詳細]ウィンドウ [フィールドの値]ウィンドウ 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 6 翻訳メモリの作成と保守 [翻訳メモリ]ビューでは、ファイル共有タイプ (ローカル) およびサーバー タイプの翻訳 メモリの両方を作成できます。この演習では、英語とドイツ語のファイル共有タイプの翻 訳メモリを作成するとします。 注 サーバー タイプの翻訳メモリの詳細については、SDL Trados Studio のヘルプ および SDL TM Server のヘルプを参照してください。 ファイル共有タイプの翻訳メモリを作成する方法 英語とドイツ語のファイル共有タイプの翻訳メモリを作成するには、次の手順に従います。 1. ナビゲーション ペインの[翻訳メモリ]をクリックして、[翻訳メモリ]ビューを表示 します。 2. Alt+Shift+N キーを押すか、メニュー バーから[ファイル] > [新規] > [翻訳メ モリ]を選択します。新しい翻訳メモリウィザードの[全般]ページが表示されます。 3. [全般]ページの設定を行います。 • [名前] ボックスに、Sample EN-DE という名前を入力します。 • 確認して必要に応じて、[原文言語]および[訳文言語]ドロップダウン リスト から[English (United States)]および[German (Germany)]を選択します。 • [次へ]をクリックします。 ヒント: [作成元]ボックスの隣にある[参照]ボタンをクリックすると、既存の翻訳 メモリに基づいて新しい翻訳メモリを作成できます。これは、他の翻訳メモ リから設定 (カスタム フィールドおよび分節規則など) をコピーする場合に 便利です。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 7 [フィールドと設定]ページが表示されます。このページはカスタム フィールドと値を作成 するために使用されます。カスタム フィールドを使用すると、翻訳メモリに保存されて いる翻訳単位 (TU) の詳細を説明することができます。 4. Project というテキスト フィールドを作成します。このフィールドでは、翻訳単位 が関連するプロジェクトを指定できます。 • カーソルを[名前]列に置き、Project と入力します。 • [種類]フィールドにマウスを移動すると、矢印が表示されます。矢印をクリッ クしてドロップダウン リストを表示し、[テキスト]を選択します。 ヒント: 日付、数字、時間のフィールドも作成できます。 • [複数の値を許可]チェックボックスを選択します。このチェックボックスを選択 すると、翻訳単位が関連する複数のプロジェクトを指定できるようになります。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 8 [フィールドと設定]ページの下の[設定]は、翻訳中に変更されない要素を特定するため に使用します。認識設定が有効な場合、これらの項目は固定要素として認識されます。 翻訳中に QuickPlace ドロップダウン リストを表示して、現在の原文分節から固定要素を 選択し、訳文に挿入できます。このリストは QuickPlace と呼ばれます。書式、頭字語、 数字、日時、その他の固定要素などの要素を原文分節から訳文分節にすばやく配置できる ためです。 5. 翻訳で、QuickPlace から頭字語を挿入するのではなく、すべての頭字語の文字を略さ ずに記述するとします。この場合、[頭字語の認識]の隣のチェックボックスをオフ にすると、翻訳中に頭字語が固定要素として認識されなくなります。 6. [次へ]をクリックします。 [言語リソース]ページが表示されます。このページでは、言語リソースのリストを作成ま たは変更できます。このリストは、翻訳メモリ処理の分節規則とともに使用され、翻訳対 象外のコンテンツを識別します。既定の言語リソース設定が自動的に適用されます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 9 7. この翻訳メモリを使用して、SDL の Web サイトのコンテンツをドイツ語に翻訳する とします。会社名は翻訳しないため、SDL を変数として入力します。 • [リソース]セクションの[変数リスト]をダブルクリックします。[変数]ダイア ログ ボックスが表示されます。既定の変数リストには値が含まれていません。 • 最初の行をダブルクリックして、SDL と入力します。 • [OK]をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。 注 既存の翻訳メモリに基づいて新しい翻訳メモリを作成した場合、選択した翻訳メモ リ内の言語リソースが新しい翻訳メモリにも適用されます。 この翻訳メモリを作成する前に作成した言語リソース テンプレートを選択すること もできます。言語リソースの詳細については、SDL Trados Studio のヘルプを参照 してください。 8. [終了]をクリックして、翻訳メモリを作成します。[作成]ページが表示されます。 9. [作成]ページの項目のステータスが[完了]に変わったら、[閉じる]をクリックし て、新しく作成された翻訳メモリを保存します。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 10 翻訳メモリは .sdltm という拡張子で、次の既定の場所に保存されます。 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Translation Memories 翻訳メモリはナビゲーション ペインの[翻訳メモリ]フォルダに追加されます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 11 翻訳メモリの設定の編集 翻訳メモリの設定を編集して、印刷媒体での出版用とオンライン出版用の翻訳単位を指定 するフィールドを作成するとします。翻訳メモリは[翻訳メモリの設定]ダイアログ ボッ クスで編集できます。 前の演習で作成した Sample EN-DE 翻訳メモリを使用します。 1. 翻訳メモリの設定の一部を編集するには、TM 並列型エディタで翻訳メモリを閉じて いる必要があります。メンテナンスのためまだ翻訳メモリが開かれている場合は、TM 並列型エディタの右上端の X をクリックして、現在のメンテナンス セッションを閉 じます。翻訳メモリは TM 並列型エディタで閉じられますが、ナビゲーション ペイン には残ります。 クリックして 現在の メンテナンス セッションを 閉じる。 2. ナビゲーション ツリーの[翻訳メモリ]の下にある Sample EN-DE という翻訳メモリを 右クリックして、ショートカット メニューまたは[ファイル]メニューから[設定]を 選択します。これは前の演習で作成した翻訳メモリです。 [翻訳メモリの設定]ダイアログ ボックスが表示されます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 12 3. Output Type というリスト フィールドを作成します。 • [フィールドと設定]ページを選択します。 • [名前]列の最初の空のフィールドにカーソルを置き、Output Type と入力し ます。 • [種類]フィールドにマウスを移動すると、矢印が表示されます。矢印をクリッ クしてドロップダウン リストを表示し[リスト]を選択します。 • [属性値リスト] フィールドにマウスを移動すると、矢印が表示されます。矢 印をクリックしてボックスを表示します。このボックスには、Print および Online という 2 つのフィールド値を追加できます。 • [複数の値を許可]チェックボックスを選択します。[複数の値を許可]チェック ボックスを選択すると、翻訳単位が印刷用とオンライン用に使用される場合 に、両方の値を選択できます。 4. [OK]をクリックして、新しい設定を適用します。 注 次のページでも設定を指定できます。 • [TM 名] - ここでは翻訳メモリの一般的な詳細を表示できます。 • [言語リソース] - ここでは翻訳メモリの言語リソース リストを変更できます。これら のリストは、翻訳メモリ処理の分節規則とともに使用され、翻訳対象外のコンテンツ も識別します。 • [アクセス権] - ここでは、翻訳メモリのメンテナンスまたはユーザー権限に関連する パスワードを定義して、ファイル共有タイプの翻訳メモリを保護できます。 • [パフォーマンスと調整] - ここでは、さまざまなツールを使用して、サーバー タイプ の翻訳メモリ検索のパフォーマンスを向上できます。ファイル共有タイプの翻訳メモ リには適用されません。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 13 翻訳メモリ データの管理 翻訳メモリ データは、[翻訳メモリ]ビューで管理します。現在編集可能な翻訳メモリは すべて [翻訳メモリ]ビューのナビゲーション ツリーに表示されます。 メンテナンス オプション 翻訳メモリに次の変更を加えて、翻訳中に翻訳者が翻訳メモリを使用するときに、品質の 高い一致を利用できるようにするとします。 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Projects¥Samples¥SampleProject¥ TMs¥English-German.sdltm • 間違ったスペルのある原文分節を探して修正する。 • 編集した翻訳単位に変更を保存する。 • フィルタを作成して、特定のユーザーが追加したすべての翻訳を検索し、その翻訳を 見直す。 • 一括編集を使用して、複数の翻訳内のスペルを一度に変更する。 • 以前に翻訳されたバイリンガル文書から翻訳単位をインポートして、今後コンテンツ が更新されたときに翻訳で使用できるようにする。 ヒント: カスタム フィールド値の割り当てや変更、フィルタのエクスポートと インポート、翻訳メモリ データのエクスポートなど、翻訳メモリで追 加のメンテナンスを実行することもできます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 14 翻訳メモリを開く サンプルの翻訳メモリで、前述のメンテナンス オプションを実行するとします。メンテ ナンスを行うには、TM 並列型エディタでメンテナンス用に翻訳メモリを開く必要があり ます。 1. [翻訳メモリ]ビューで、ツールバーの をクリックしま す。[ファイル共有タイプの翻訳メモリを開く]ダイアログ ボックスが表示されます。 2. SDL Trados Studio に付属する English-German.sdltm というサンプル翻訳メモ リを選択します。 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Projects¥Samples¥SampleProject¥ TMs¥English-German.sdltm 翻訳メモリが既にナビゲーション ツリーにある場合、翻訳メモリをダブルクリック するか、翻訳メモリを右クリックして、ショートカット メニューから[開く]を選択 します。 翻訳メモリが TM 並列型エディタ ウィンドウで編集用に開かれ、アクティブな翻訳メモ リになります。行を選択すると、その翻訳単位に割り当てられているシステム フィール ド値およびカスタム フィールド値が[フィールド値]ウィンドウに表示されます。 EnglishGerman.sdltm がメンテナンス用 に開く。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 15 TM 並列型エディタの詳細 TM 並列型エディタには検索結果が表示されます。また、翻訳単位を編集できます。 列 • 翻訳単位のステータス列には、翻訳単位のステータスが示されます。たとえば、削除 対象や編集済みとしてマークされています。これは、翻訳単位が強調表示されている 色からも判断することができます。 • 訳文言語の分節の右側には、文書構造列があります。ここには、抽出元の原文文書の どこに分節テキストが出現するのかを示すコードが表示されます。たとえば、TC = 表 のセル、H1 = ヘッダー 1 です。 • 最後の列であるカスタム フィールド値には、翻訳単位に割り当てられている任意の フィールド値が表示されます。この列は、翻訳単位に割り当てられているカスタム フィールド値がある場合にのみ表示されます。 色 この色は、その列が現在選択されていることを示します。 この色は、翻訳単位が変更されたが翻訳単位への変更は保留中であり、まだ確定 (保 存) されていないことを示します。 この色は、翻訳単位が削除対象としてマークされているが、削除は確定 (保存) され ていないことを示します。 TM ウィンドウ の名前タブ 原文言語の分節 訳文言語の分節 文書構造列 翻訳単位の ステータス列 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 16 カスタム フィールド値 翻訳メモリの検索、編集、変更の保存 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Projects¥Samples¥SampleProject¥ TMs¥English-German.sdltm 翻訳メモリの検索 翻訳単位を、英語 (英国) – ドイツ語 (ドイツ) のバイリンガル文書から作成されたこの翻 訳メモリにインポートしたとします。ただし、この翻訳メモリは英語 (米国) - ドイツ語 (ドイツ) の翻訳メモリです。 翻訳メモリにインポートした原文テキストを米語のスペルにします。organisation と いう英語のスペルを原文テキストで検索し、organization という米語のスペルに変更 します。 1. organisation を検索します。 • organisation を[検索の詳細]ウィンドウの[原文テキスト]ボックスに入力し ます。 • [大文字と小文字を区別]チェックボックスをオフにします。 • [検索の実行]をクリックします。 organisation が含まれる翻訳単位が 1 つ見つかり、TM 並列型エディタに表示されてい ます。 organisation と入力 TM 並列型 エディタの 検索結果 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 17 翻訳単位の編集 organisation という単語の英語のスペルを見つかったため、organization という米語 のスペルに変更します。 2. 原文分節をクリックして、Organization という米語のスペルを入力または貼り付 けます。 翻訳単位の色が暗い黄色に変わり、翻訳単位のステータス列に次のアイコンが表示され ます。このアイコンは、保存されていない保留中の変更がある翻訳単位を示します。 翻訳単位の ステータス 翻訳単位は次の方法でも編集できます。 目的 操作 翻訳単位を削除対象としてマークする [メンテナンス] ツールバーで をクリッ クします。 翻訳単位にカスタム フィールド値を割り当 [フィールド値]ウィンドウを使用します。 てる 保留中の変更の保存 翻訳単位のテキストを修正したら、次に変更を保存する必要があります。 3. [メンテナンス]ツールバーで[変更の確定] 訳単位が新しいスペルで保存されました。 ボタンをクリックします。以上で翻 変更の確定 (保存) 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 18 フィルタと一括編集 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Projects¥Samples¥SampleProject¥ TMs¥English-German.sdltm フィルタの作成と適用 原文と訳文のテキストを検索できるのと同様に、検索機能とフィルタを組み合わせて使用 したり、フィルタだけを使用したりして、特定の翻訳単位を検索できます。フィルタを使 用すると、フィルタの条件に一致しない翻訳単位が除外されます。 Carol-Ann が変更したすべての翻訳のみを表示して、 翻訳が正しいことを確認するとします。 注 [原文テキスト]ボックスにまだ検索条件が残っている場合は、この段階で削除します。 1. [検索の詳細]ウィンドウで、[フィルタを追加]アイコン タを追加します。 をクリックしてフィル [追加]を クリックし て、新しい条 件を追加 フィルタ 名を入力 2. [フィルタ名]ボックスに、フィルタの名前を Carol と入力します。新しい名前は、 [TM フィルタ]ボックスに自動的に表示されます。名前の横には、フィルタが保存 されていないことを示すアスタリスク (*) が表示されます。 3. [追加]をクリックして新しい条件をフィルタに追加し、 [条件の追加]ダイアログ ボッ クスを開きます。 4. ダイアログ ボックスで次の設定を入力し、 [OK]をクリックして条件を追加します。 5. [保存]アイコン をクリックして、フィルタを保存します。以上でフィルタが翻訳 メモリに保存されました。 6. [検索の実行]をクリックします。翻訳中 Carol-Ann によって最後に更新された翻訳単 位が表示されます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 19 翻訳単位の一括編集 前のセクションでフィルタを適用したときに表示された Carol-Ann の翻訳には、古いド イツ語のスペルである ß という文字が使用されている単語がいくつかあります。これら の翻訳を新しいスペルである 括で編集します。 注 ss に変更するとします。変更するには、複数の翻訳を一 ß という文字は今でもドイツ語のスペルの一部で使用されていますが、こ の例では便宜上 ß が使用されているすべてのドイツ語の単語に新しいスペ ルを適用します。 ß が使用されている 単語 7. ナビゲーション ツリーの English-German の翻訳メモリを右クリックして、ショート カット メニューから[一括編集]を選択します。一括編集ウィザードの[一括編集スクリ プト]ページに表示されます。 8. Carol のフィルタを[フィルタ]ドロップダウン リストから選択します。以上で翻訳 中に Carol-Ann が最後に変更した翻訳単位にのみ一括編集が適用されます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 20 9. [追加]をクリックし、ドロップダウン リストから[テキストの検索と置換]を選択し ます。 ヒント: 一括編集を使用して、翻訳単位に割り当てられているフィールド値を変 更したり、複数の翻訳単位のタグを削除したりできます。 10. [編集アクション: テキストの検索と置換]ダイアログ ボックスが表示されます。このダ イアログ ボックスに次の設定を入力します。 • [検索する文字列]:ß (この文字をボックスにコピーして貼り付けるか、Alt + 0223 (テンキー) を押します)。 • [置換する文字列]:ss (小文字で入力) • 必要に応じて、次のダイアログ ボックスに一致するように追加の設定を変更 します。 11. [OK]をクリックして、[アクション]ボックスのリストに編集アクションを追加し ます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 21 12. [終了]をクリックします。[一括編集スクリプトの適用]ページが表示されます。 2 つの翻訳 単位が更新。 13. [閉じる]をクリックして、ウィザードを閉じます。 注 一括編集で加えた変更は自動的に確定され、キャンセルすることができま せん。 翻訳単位 14 および翻訳単位 15 の単語が新しいドイツ語のスペルになりました。 ß が ss に変更 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 22 翻訳メモリへのデータのインポートについて 翻訳単位とその関連データを翻訳メモリにインポートできます。翻訳単位は常にインポート されますが、インポートされる関連データは抽出されたファイルの種類によって異なり ます。 次のインポートの種類に対応しています。 • Translation Memory Exchange 文書 (*.tmx、*. tmz.gz) • SDL XLIFF バイリンガル文書 (*.sdlxliff) • TradosTag 文書 (*.ttx) • SDL Edit 文書 (*.itd) 注 SDL Trados 2007 および SDLX 2007 の翻訳メモリのアップグレード方法の 詳細については、『SDL Trados Studio Migration Guide』を参照してくだ さい。 TMX ファイルのインポートについて 次のデータを TMX ファイルからインポートできます。 • 翻訳単位 • カスタム フィールドとその値 • システム フィールド バイリンガル ファイル (.sdlxliff、.ttx、.itd) のインポートについて バイリンガル ファイルから次のデータをインポートできます。 • 翻訳単位 • コンテキスト情報 (翻訳メモリ内の順序に基づいてコンテキスト一致を作成するため に使用される、連続する翻訳単位のあるバイリンガル ファイル) 注 SDL Trados 2007 および SDLX 2007 からデータをインポートする場合、コン テキスト一致の作成に必要な情報をインポートできるように、できる限 り TMX ファイルではなくバイリンガル ファイルをインポートしてください。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 23 サンプル バイリンガル ファイルのインポート 顧客からプロジェクトの翻訳メモリを準備するように依頼があったとします。このプロ ジェクトは以前に翻訳された文書の更新です。顧客はこのプロジェクトの翻訳メモリは 所有していませんが、バイリンガルの翻訳済みファイルは所有しています。更新された 文書を翻訳するときに、このバイリンガルの翻訳済みファイルの内容を活用できるよう に、サンプルの翻訳メモリにデータをインポートします。 1. Sample EN-DE.sdltm 翻訳メモリを開きます。 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Translation Memories¥Sample EN-DE.sdltm (これは前の演習で作成したサンプルの翻訳メモリです) 2. ナビゲーション ツリーで Sample EN-DE 翻訳メモリを右クリックし、ショートカッ ト メニューから[インポート]を選択します。[インポート]ウィザードが[インポー ト ファイル]ページに表示されます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 24 3. [ファイルの追加]をクリックして、SecondSample.doc.sdlxliff を選択します。 …My Documents¥SDL Trados Studio¥Projects¥Samples¥Sample Project¥de-DE¥SecondSample.doc.sdlxliff. 4. [次へ]をクリックします。[バイリンガル文書のインポート オプション]ページが表示 されます。 このページでは、分節の翻訳ステータスによってインポートするセグメントを指定しま す。現在選択されている確定レベルでは、翻訳に次のいずれかのステータスが必要であ ることを示しています。 • [翻訳済み] – この翻訳は、完了したものとして確定されています。 • [翻訳承認済み] – 翻訳はレビュー担当者によって承認されています。 • [リリース] – 翻訳はリリースされています。このレベルもレビュー担当者に よって承認されます。 2. このページの既定をそのまま使用し、[次へ]をクリックします。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 25 [全般インポート オプション]ページが表示されます。 7. インポートされた翻訳単位が Road Safety プロジェクト用であることを示すフィールド 値を追加します。この値はインポートされたすべての翻訳単位に割り当てられます。 • [編集]をクリックします。[フィールド値]ボックスが表示されます。前のセク ションで作成した Project フィールドと Output Type フィールドが表示され ます。 • [値]列の Project の隣のボックスに Road Safety と入力します。 • [OK]をクリックして[フィールド値]ダイアログ ボックスを閉じ、[全般イン ポート オプション]ページをもう一度表示します。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 26 3. [終了]をクリックします。[インポート]ページが表示されます。 このページにはインポートされている各ファイルが表示され、各インポートのステー タスが示されます。インポートが終了すると、このページの項目が[完了]と表示さ れます。インポートの結果は次のように示されます。 • 読み込み 43:バイリンガル ファイル内の 43 個の分節がインポート中に読み 込まれたことを示します。 • インポート 4:読み込まれた 43 個の翻訳単位の内、4 個の翻訳単位のみがイン ポートされたことを示します。これは、4 個の翻訳のみが[翻訳済み]、[翻訳 承認済み]、[リリース]のステータスであるためです。 • エラー 0:インポート中にエラーがなかったことを示します。 注 4. インポートするサンプル ファイルを変更した場合、結果が異なることがあ ります。 インポートが完了すると、[閉じる]ボタンが選択可能になります。[閉じる]をクリッ クして、ウィザードを閉じます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 27 インポートの結果は TM 並列型エディタに表示されます。4 個の翻訳単位がインポートさ れましたが、翻訳メモリには 3 個だけが表示されます。これは、インポートされた翻訳単 位の内 2 個の翻訳はまったく同じ原文テキストと翻訳であったためです。したがって、こ れらは 1 個の翻訳単位に結合されました。 まとめ このガイドでは、SDL Trados Studio で翻訳メモリを作成および管理する方法を説明しま した。SDL Trados Studio の翻訳メモリの詳細については、次を参照してください。 • SDL Trados Studio のヘルプ - 翻訳メモリについての詳細な情報が説明されていま す。ヘルプ システムには、SDL Trados Studio アプリケーションのメニュー バーから [ヘルプ] > [トピックの検索]を選択してアクセスできます。 • 『SDL Trados Studio Migration Guide』 - このガイドでは翻訳メモリを SDL Trados Studio 2009 形式にアップグレードする方法が説明されています。このガイドには、 [スタート]メニューの[プログラム] > [SDL] > [SDL Trados Studio 2009] > [Documentation]からアクセスできます。 • SDL TM Server のヘルプ – サーバー タイプの翻訳メモリを管理する方法が説明さ れています。ヘルプ システムには、SDL TM Server のヘルプ アプリケーションから [ヘルプ]をクリックしてアクセスできます。 翻訳メモリ管理 クイック スタート ガイド ページ 28 SDL は、グローバル情報管理 (GIM) ソリューションにおける最先端企業です。GIM ソリューションでは、 グローバル市場への高品質な多言語コンテンツの発信を促進することによって、企業におけるビジネス アジリティ ( ビジネスの変化に俊敏に対応できる能力 ) を向上させます。 SDL の統合 Web コンテンツ管理、E コマース、コンテンツおよび言語の構造化テクノロジと SDL が提供する 言語サービスを組み合わせれば、コンテンツ制作、管理、翻訳および公開のコストを削減できます。 SDL のソリューションを活用することにより、さまざまなメディアをとおして世界中の対象顧客に 必要な情報を提供できるため、売り上げと顧客満足度を向上させることができます。 SDL は、ABN-Amro、Bosch、Canon、CNH、FICO、Hewlett-Packard、KLM、Microsoft、 NetApp、Philips、SAP、Sony、Virgin Atlantic など、各界を代表するグローバル企業に採用されています。 SDL のお客様は 1 千社を超え、これまでに 17 万個以上のソフトウェア ライセンスを提供し、 オンデマンド ポータルには毎月 1 千万人ものユーザーがアクセスしています。 また、世界 34 か国 56 か所を超える支社からお客様をサポートしています。 詳細については、www.sdl.com をご覧ください。 Copyright © 2010 SDL PLC. 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