Linuxシステム運用実践(性能評価&トラブルシュ ーティング編)

解説
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【プレポスト】Linuxシステム運用実践(性能評価&トラブルシュ
ーティング編)
1 正解:3
ユーザーのログイン状況は、sar コマンドでは採取できません。
CPU 使用状況は -u オプション、メモリ・スワップ領域使用状況は -r オプション、ディスク使用状況は -b オプション
などで採取できます。
「参考ページ」 2 章 14、15 ページ
(配点:5 点)
2 正解:2
sar(sadc) コマンドの実行結果は /var/log/sa ディレクトリに出力され、messages ログファイルには出力されませ
ん。
sar(sadc) コマンドは、cron によって定期的に実行されています。デフォルトでは、10 分に一度 sa1 スクリプトが、1
日に一度(23 時 53 分に) sa2 スクリプトが実行されていますが、システム管理者はこの設定を変更することができ
ます。
「参考ページ」 2 章 16、17 ページ
(配点:5 点)
3 正解:1
システムアカウンティングを開始するときに使用するコマンドは accton コマンドです。dump-acct、ac、sa コマンド
は、アカウンティング情報を参照するときに使用します。
「参考ページ」 2 章 18、19 ページ
(配点:5 点)
4 正解:1
sar コマンドの引数は、取得間隔(秒)・取得回数の順です。5 10 という指定は、5 秒間隔で 10 回の採取を表しま
す。
「参考ページ」 2 章 13 ページ
(配点:5 点)
解説
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5 正解:2
%user は、ユーザーモードで CPU を使用した時間の割合を表します。%system はシステムモードで CPU を使用し
た時間の割合、%nice はプロセスの優先度を低くしたプロセスが CPU を使用した時間の割合を表しています。
%user、%nice、%system、%idle を合計すると、100 %となります。
「参考ページ」 2 章 24 ページ
(配点:5 点)
6 正解:3
PPID 列には、そのプロセスの親プロセスのプロセス ID が出力されます。UID 列にはプロセスの所有者、PID 列に
はプロセス ID、TIME 列にはプロセスの累積 CPU 使用時間が出力されます。
「参考ページ」 2 章 26、27 ページ
(配点:5 点)
7 正解:2
プロセスの情報をリアルタイムに監視でき、また CPU 使用率順などでソートして出力できるのは top コマンドで
す。ps コマンドもプロセスの情報を出力するコマンドですが、継続して監視する機能はありません。
sar コマンドは、システムの各種性能情報を採取するコマンドです。proc というコマンドはありません。
「参考ページ」 2 章 28 ページ
(配点:5 点)
8 正解:3
xinetd は、クライアントからの接続要求を処理するデーモンです。
ネットワークの監視、障害検知には netstat、ping、traceroute などのコマンドが使用されます。
「参考ページ」 2 章 50 ページ
(配点:5 点)
9 正解:1
proc ファイルシステムは、カーネルが持つ情報を、通常のディレクトリとファイルの形式で見せる仕組みです。ユー
ザーは cat コマンド等を使用してさまざまな情報を参照することができますが、実際にハードディスクを使用している
わけではないため、パーティションを作成する意味はありません。proc ファイルシステムによって、カーネルやプロセ
スの情報を容易に参照することができます。
「参考ページ」 2 章 55 ページ
(配点:5 点)
解説
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10 正解:4
チューニングとは、システムの性能を十分に発揮させるためにシステムの最適化を行うことです。そのためにはボ
トルネックを調査し、適切なチューニングを行う必要があります。ボトルネックは状況により変化する傾向にあり、あ
る箇所のチューニングにより、また他の箇所がボトルネックとなる場合もあります。
「参考ページ」 2 章 8、9 ページ
(配点:5 点)
11 正解:2
freeコマンドの「 -/+ buffers/cache: 」には、ディスクキャッシュを含む物理メモリの空き( free )領域が表示されま
す。
Linux は、メモリの使用状況に余裕があると、空き領域の一部をディスクキャッシュとして確保します。 free コマンド
の出力結果において、「 Mem: 」ではディスクキャッシュは使用済み( used )に含まれます。
「参考ページ」 2 章 35 ページ
(配点:5 点)
12 正解:2
ネットワークインターフェースの使用状況を取得するには、 sar コマンドの -n オプションを使用します。引数に
EDEV を使用することで、エラー情報を取得できます。
DEV はネットワークデバイスの統計値の表示、SOCK は使用中のソケット情報の表示になります。 ERROR は使用
されていません。
「参考ページ」 2 章 49 ページ
(配点:5 点)
13 正解:2
メモリの増設はハードウェアレベルでのチューニングに該当します。OSのチューニングには、不要なデーモンの停
止、プロセスの再スケジューリング、カーネルパラメーターの変更などがあります。
「参考ページ」 2 章 53 ページ
(配点:5 点)
解説
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14 正解:3
アプリケーションには、syslogd を使ってログメッセージを出力するものと、独自のログファイルを出力するものとが
あります。
デフォルトの設定では、messages ファイルにはさまざまなデーモンからのログメッセージが、maillog ファイルにはメ
ールの送受信に関するログメッセージが出力されています。
syslogd は、カーネルからのログメッセージも扱うことができます。
「参考ページ」 3 章 62、63 ページ
(配点:5 点)
15 正解:4
ログの出力先としてユーザー名を指定すると、そのユーザーのシェル(画面)に対してメッセージが送信されます。
ファシリティはログメッセージのジャンルを、プライオリティはログメッセージの重要度を表します。ファシリティに * を
指定すると、すべてのファシリティを指定したことになります。
「参考ページ」 3 章 64、65 ページ
(配点:5 点)
16 正解:2
syslogd の設定を変更したときは、syslogd プロセスに対して HUP シグナルを送信し、設定ファイルを読み込ませ
る必要があります。KILL シグナルを送信すると、syslogd プロセスが終了してしまいます。
logger は syslogd にログメッセージを送信するためのコマンドで、syslogd の動作確認にも使用されます。tail はテキ
ストファイルの末尾部分を表示させるコマンドで、ログファイルの参照によく使用されます。
「参考ページ」 3 章 65 ページ
(配点:5 点)
17 正解:1
ログメッセージを他のコンピュータに転送するには、@ホスト名(または IP アドレス)と指定します。
転送先のコンピュータ(ログ管理ホスト)に対し、そのログメッセージをどのファイルに出力するかを指定することはで
きません。ログ管理ホストの syslog の設定に従います。
「参考ページ」 3 章 73 ページ
(配点:5 点)
18 正解:2
Linuxの起動処理は、まずブートローダーがロードが行われます。次にブートローダーによってカーネルがロードさ
れた後、initプロセスが起動します。その後、rcスクリプトが実行されます。
「参考ページ」 4 章 86 ページ
(配点:5 点)
解説
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19 正解:2
インストール CD からレスキューモードでシステムを起動するときは、boot: プロンプトに対して "linux rescue" と入
力します。
「参考ページ」 4 章 88、89 ページ
(配点:5 点)
20 正解:3
ネットワーク関連情報を採取する主要コマンドのうち、 ethtool コマンドは、ネットワークインターフェースの状況確
認および設定変更を行うことができます。
ping は、ネットワーク上のホストへパケットを送信することで接続確認を行うコマンドです。 route は、ルーティングテ
ーブルの表示や設定を行うコマンドです。 dmesg はシステム起動時のカーネルログの参照などで使用されるコマ
ンドです。
「参考ページ」 4 章 98、99、100、101 ページ
(配点:5 点)
合計点
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