教員採用選考試験に臨む決意

4年 生、 既 卒生 の 第
二次選考試験対策が9
月中旬に終えましたの
で、9月28日(水)
から、教員志望の3年
生を中心に水曜日と金
曜日のグル―プに分け、
週1コマ、新たなメンバ
ーによる「教職教養勉強
会」を開始しました。今
年度のメンバーは、3年
生21名です。
教職教養勉強会では、
教員採用選考試験の教職教養で出題率の高い、学習指導要領、教育法規、中央教育審議会答申、文部科学
省通知文、いじめ問題、特別支援教育、人権教育など手作りの過去問で学習します。
教員採用選考試験に臨む決意
・いよいよ本格的に力を入れて勉強に取り組む時期になってきた。英語はもちろんのことだが、教職教
養や一般教養にも力を入れ、自分が今何をする必要があるかを考え、計画的に全力を尽くして勉強し
ていきたい。(吉尾こころ)
・夢を実現させるために苦しいことがあるかもしれないけど、仲間と共に切磋琢磨しあいながら頑張っ
ていきたい。(井上由理奈)
・採用試験までの期間、一日一日の時間を有効に使い、試験問題に対応できるような知識をつけていき
たい。(溝口友希)
・教師になることは夢である。その夢を叶えるための大切な試験と思えば思うほど緊張するが、コツコ
ツ勉強して、必ず合格したい。(杉田沙也子)
・採用試験まで1年を切っているが正直まだ実感がわかない。しかし、実感がわかないからといって勉
強しないというのは理由にならないのでしっかり勉強して頑張りたい。(恩田 拓)
・第一希望に絶対に合格したいという強い思いをもって採用試験に臨みたいと思っている。そのために
同じ志を持った仲間と協力し、競い合っていきたい。(藤井翔太)
・志望する高校英語はどこの自治体も倍率が厳しいので、人一倍努力をする必要がある。英語、教職・
一般教養共にぬかりのない対策を立て、現役合格を目指したい。(三原 貫)
宮崎西中学校では、夏休み期間中(6日間)にサマースクールという学習会が実
施されています。宮崎西中生は、サマースクールを利用して夏休みの課題に取り組
んだり、これまでに学んだ学習内容を復習したりするなど自主的な学習に取り組ん
でいます。毎年、このサマースクールに数多くの本学生が学校支援ボランティアと
して参加しており、本年度も26名(4年生13名、3年生8名、2年生5名)が
参加しました。
生徒から「説明が分かりやすかった」
「親しみやすく、質問しやすかった」等の感
想が多く聞かれました。また、学校長から「生徒たちの学習意欲を喚起し、学力向
上にも大いに貢献して頂いた」と感謝の言葉がありました。
第二次選考試験で実施された個人面接の主な試問内容を紹介します。その他の模擬授業、実技試験等に
ついては11月の教職支援室便りに掲載します。
≪宮崎県:20分≫
・あなたはどんな性格か。
・(明るいと答えたことに対して)その明るさが生かされ
たと思う経験は。
・宮崎県の教育課題は。また、その課題を解決するた
めにどんな手立てをとるか。
・挫折した経験はあるか。今は、その挫折した経験が
生かされているか。
・保護者からクレームがきた。どのように動くか。
・クレームを未然に防ぐためにはどのようなことができ
るか。(保護者・学校それぞれに対して)
≪長崎県:25分≫
・教育のプロとしての心構えや使命感についてどう考
えるか。
・差別的な発言をする生徒に対してどのように対応す
るか。
・規範意識を育むためにどのような指導をするか。
・あなたは、友人の中でリーダータイプだと思うか。
・リーダータイプであれば、そうでない人たちの気持ち
が理解できないのではないか。
・生徒との信頼関係をどのように築いていくか。
・授業中に外を眺めている生徒に対してどのように指
導するか。
≪福岡県:20分≫
・英語を好きになったきっかけになった授業とはどのよ
うなものだったか。
・英語の魅力とは。
・人間的魅力とはどのようなものか。
・一番忘れられない出来事は。
・不登校の生徒にどう接するか。また、不登校の未然
防止はどうするか。
・人権教育とはどのようなものか。
・実際に教壇に立った時、生徒に対して伝えたいこと
は。
≪愛知県:30分(3分の場面指導を含む)≫
○場面指導
あなたのクラスで、ある教科担任の授業が成立し
ないという報告がありました。詳しく調べると、あなた
のクラスのB君が授業の邪魔をしていて、周りの何
人かの生徒もそれに加わっているようです。あなた
は学級担任として、クラス全体にどのように指導しま
すか。
○個人面接
・さっきの場面指導で、あなたが生徒に一番伝えたか
ったことは。
・あなたの長所と短所は。それを教育の場でどのよう
に生かすか。
・あなたは友人にどう思われていると思うか。
・日本の英語教育はどうあるべきだと思うか。
・英語を苦手とする生徒にどう指導するか。
≪神奈川県:30分≫
・宮崎と神奈川の違いは。
・あなたの友人の中での役割は。
・男性教師が女子生徒に部屋で2人きりで指導をして
います。あなたはどのように対応するか。
・生徒が授業中に、英語は将来使わないから勉強しな
いと言ってきたらどうするか。
・保護者から、「息子が頭髪検査に引っかかったがどう
してですか」というクレームがきた。どうするか。
・教員の不祥事の1つに個人情報の漏えいがある。そ
れをどのように防ぐか。
・先輩の教師が体罰をしていたらどうするか。
≪千葉県:30分≫
・自分が生徒を指導するときに気をつけたいことは。
・自分から話すことが苦手な生徒に対してどうするか。
・SNSやスマホについてどのような指導をしたいか。
・オリンピック開催を控えているが外国人を受け入れる
国として、生徒にはどのようなことを伝えたいか。
・世の中、成功することのほうが少ないが、生徒にはそ
れをどう伝えるか。
教育情報
8月1日、次期学習指導要領の改訂案が固まりました。この「審議のまとめ(案))では、「社会に
開かれた教育課程の実現」が掲げられ、小学校5、6年生で外国語(英語)を正式教科にするほか、歌
やゲームなどで英語に親しむ「外国語活動」の開始を3年生に早めます。高等学校の地理歴史科を再編
し、小中高の全教科にアクティブ・ラーニングを導入するなど、時代の変化に応じた新しい学びの姿を
打ち出しました。
新学習指導要領は、小学校は平成32年度、中学校は平成33年度、高校は平成34年度の新入生か
ら順次実施される見通しです。
文部科学省が示した次期学習指導要領の審議のまとめの要旨は次の通りです。
◆ 改定の基本方針
・
“より良い学校教育を通じてより良い社会を創る”という目標を学校と社会が共有し、連携・協働し
ながら新しい時代に求められる資質・能力を子供たちに育む「社会に開かれた教育課程」を実現する。
・これまで改定の中心だった「何を学ぶか」という指導内容の見直しに加えて、「どのように学ぶか」
「何ができるようになるか」の視点から学習指導要領を改善する。
◆ 具体的な改善の方向性
・思考力や表現力などは主体的、協働的な問題発見、解決の場面を経験することで磨かれる。身につ
けた個別の知識も、こうした学習経験の中で活用することで定着するため、各教科の特質に応じ「ア
クティブ・ラーニング」(主体的・対話的で深い学び)の視点から授業改善を図る。
・課題解決能力や情報活用能力は特定の教科だけではなく、すべての教科のつながりの中で育まれる。
教科横断的な視点で教育内容を組織的に配列する「カリキュラム・マネジメント」を重視する。
◆ 学校別
≪小学校≫
・英語で多様な人とコミュニケーションを取ることができる基礎的な力を育成する。5、6年生は「聞
くこと」
「話すこと」を中心とした外国語活動(年間35時間、単位時間は45分)から、
「読むこと」
「書くこと」を含む教科型(同70時間)に移行する。これに伴い、外国語活動を3、4年生に前倒
しし、歌などを通じて英語の音声や表現に慣れさせ、高学年につなげる。
≪中学校≫
・部活動は「学校教育の一環」とする現行の学習指導要領の位置づけを維持しつつ、短期的な成果の
みを求めたり、特定の活動に偏ったりしないよう、休養日や活動時間を適切に設定する。
≪高等学校≫
・外国語:文法や語彙などの知識偏重から脱却し、コミュニケーション能力を育てる。
「聞く」
「話す」
「読む」「書く」の4技能を扱う「英語コミュニケーション1、2、3」と、発表や討論など英語
での発信能力を育てる「論理・表現1、2、3」を通じて、総合的な能力を養う。
▼学習指導要領:全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部
科学省では、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めている。これを「学習指導要領」と
いう。「学習指導要領」では、小学校、中学校、高等学校等毎に、それぞれの教科等の目標や大まかな教育
内容を定めている。約10年毎に改訂され、全面改訂は、今回が7回目である。
●谷口 優さん(実習校:中学校、担当学年:3年生)学校規模:全18学級
≪感想≫
幼い頃から教師という職業に憧れていた私ですが、教育実習直前は、期待と同時
に不安も大きかったです。しかし、指導教員の先生をはじめ、校長先生、教頭先生、
他の先生からは多忙にも関わらず、熱心な指導や温かい言葉を頂くことができました。
そして、何より実際に教師として学級に入り、生徒たちと触れ合うことができ、最終日には涙を流し
て別れを惜しみました。やはり私は、教師として働きたいと強く思えた最高の3週間を過ごすことがで
きました。
≪後輩へのアドバイス等≫
生徒たちは、私たちが思っている以上に教師の姿を見ています。そして、
想像以上に素直です。休み時間や給食、毎日の日記や課題へのコメント、
授業に一生懸命取り組むのはもちろんですが、それ以外の時間も可能な限
り生徒たちと関わることで、私たちの思いは伝わり、3週間という期間以
上のことを学ぶことができました。是非、先生方や生徒たちとたくさん関
わってたくさん吸収して欲しいと思います。