埼玉県立大学だより 第14号 2012年10月発行

埼玉県立大学だより 第14号 2012年10月発行
[目次]
キャンパス雑感・・・・・・・
2
特集・・・・・・・・・・・・・・ 3
三野宮閑談・・・・・・・・・・ 4
国際交流 ・・・・・・・・・・・ 4
サークル紹介 ・・・・・・・・ 5
フレッシュマン紹介・・・・ 6
地域住民の方から ・・・・・ 6
編集後記 ・・・・・・・・・・・ 6
キャンパス雑感
県立大を
盛り上げる!
学生自治会
学生自治会のメンバー
会長挨拶
こんにちは。今年度自治会長を務めさせていただくことになりました、社会福祉学科2年の中芝浩
美です!自治会の主な役割は、スポフェスや清透祭、新歓、卒業パーティーなどの各実行委員会の
立ち上げやサポートです。そして皆さまから集めさせていただいた自治会費はその運営に使用してい
ます。今年度も自治会費のご協力ありがとうございました。
また、自治会ではワクチンに換えるためにペットボトルキャップを集めたり、クリスマスには食堂に
社会福祉学科 2年
イルミネーションを飾ったりもしています。皆さまの大学生活が、より楽しく、より充実したものにな
中芝 浩美
るように、精一杯努力していきたいと思います!ぜひ大学生活の素敵な思い出をたくさん作ってくだ
(集合写真、後列右端)
さい\(^O^) /
実行委員会も活躍中
新入生歓迎会
実行委員会
スポーツフェスティバル
実行委員会
清透祭
実行委員会
今回、実行委員長という大役
今回のスポフェスは心配され
今年の清透祭のテーマは、埼
玉県立大学の学祭を通して大学
内ではもちろん地域の方々とも触
れ合い様々な輪を広げようという
ことから「出会い」になりました。
参 加していただ いた皆さんに、
やってよかった‼素晴らしい思い
出になった!!と思っていただける
ような、皆さんが楽しんでいただ
ける清透祭をつくるのが私の目
標です。少しでもより良い清透祭
にするために、いろいろな人達
の要望や意見をどんどん取り入れ
て、皆でつくる最高の清透祭に
なるよう頑張ります!!
を無事に終えることができたのは
ていた台風5号も通り過ぎ、とて
委員会の仲間の協力があったか
も過ごしやすいスポフェス日和と
らだと思います。委員や協力して
なりました。時間は多少押してし
くれた学生のみんなには心から
まいましたが、大きな怪我もなく
感謝しています。
とても盛り上がりました。チーム
私たちの活動が、新入生が新
によって勝ち負 けはありました
しい友達を作り、楽しい大学生
が、共通していたのは楽しかっ
活を送るきっかけになってくれれ
たという笑顔だった気がします。
ば幸いです。
スポフェスに関わってくださった
方々ご協力本当にありがとうござ
いました。
委員長
委員長
委員長
看護学科 理学療法学科 看護学科
2年
2年
2年
原田 大暉
櫻井 秋平
原田 実佳
★学生自治会への問い合わせは([email protected])まで
2
3.11あれから…私たちにできること
∼東日本大震災をともに乗り越える∼
2011年3月11日、東北地方にてマグニチュード9.0の大地震が発生しました。震災によって亡くなられた
方々のご冥福をお祈りするとともに、被災に遭われた方々のお見舞いを申し上げます。震災後、埼玉県立大
学でも学生・教職員による復興への支援、取組が行われましたので、ご紹介します。
震災復興支援サークルが発足
埼玉県立大学東日本大震災復興支援サークル
「がんばっぺ!SPU」
代表 矢澤 美咲
2011年3月11日に発生した東日本大震災は、まだ皆さ
復興しているのが目に
んの記憶にも新しいことでしょう。犠牲になられた方々に
見えとてもやり甲斐を
は心よりご冥福申し上げます。当時福島県からは原発か
感じられました。
ら避難すべく2,300名の方々がさいたまスーパーアリーナ
しかし、個人の活動
に避難して来られ、その際埼玉県立大学では、子供たち
では限界があり、1人よ
の保育を担うボランティアの募集がありました。その頃か
りも皆で力を合わせた
ら「やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい!」
方がより復興の力にな
と思い始めたボランティア。参加したアリーナでの2週間
れると考え、今年度「がんばっぺ!SPU」を立ち上げました。
は、肉体的にも精神的にも過酷なものがありましたが、子
「がんばっぺ!SPU」では、GWに行った宮城県七ヶ浜
供たちに逆に元気をもらう場面が多かったです。しかし、
での活動をはじめ、竜巻被害のあったつくば市へのボラン
例えどんなに仲良くなっても自分には帰る家がある。お風
ティアや、毎月11日の街頭募金活動、また、越谷市周辺
呂にも入るし自分の布団で眠る。そして何より家族が帰っ
に避難されている方々との交流活動を中心に、被災者の
てくる。それが悔しくて悔しくて当時は毎日涙を流してい
方に一刻も早く元通りの生活を取り戻していただき、また
ました。
埼玉県を好きになってもらえるように日々活動しています。
その後は福島県いわき市へもボランティアに行くように
そして今後の活動としては「心のケア」が求められていて、
なり、合計で23日間、瓦礫の撤去作業や側溝の土砂揚げ
保健医療福祉系の大学としてより積極的にアプローチして
作業等を行わせていただきました。そこでの活動も大変で
いければと思います。
したが、「大変なのは大きく変わるため。」1歩1歩着実に
最後に今まで活動をして来た中で最も強く感じているの
サークルメンバー
は、生と死は紙一重しか違わないということです。紙一重
で助かった方に何人もお会いしました。そう思うと、福島
と埼玉も本当に少ししか違わなくて、同じ日本です。だか
ら自分が犠牲者でもおかしくないということ。だから他人
事にしたくないということ。そのために今私たちが出来る
越谷市に避難されていた方々と撮影
学内環境放射線量を測定
ことは、忘れないこと。
薬剤の集積地として施設を提供
県立大学では2011年5月に環境放射線計測プ
震災直後、被災地では医薬品が足りない状況が続いていま
ロジェクトが発足し、2012年4月より学内の環境
した。交通網の麻痺、現地の混乱が続いていたなかで、日本ジェ
放射線量計測をおこなっています。
ネリック医薬品学会からの要望のもと、県立大学では被災地
2012年4月から8月までの空間放射線量の平均
と関東を結ぶ医薬品の集積地として、施設を提供しました。
値が約0.053μSv/h(マイクロシーベルト毎時)、
これを年間換算すると、約0.46mSv/yとなります。
ICRP(国際放射線防護
委 員 会)が 設 ける平常
加須市の旧騎西高校、
双葉町避難所でのボランティア活動
時の環 境 放 射線量の
震災後、福島県双葉町で被災された方々は、加須市の旧騎西
基 準 は 年 間1mSv/yな
高校の教室や体育館に避難をしていました。県立大学では4月、
ので、学内の空間放射
5月に加須保健所の活動支援で、看護教員を中心に避難所に赴
線 量 はこの 基 準 を下
き、各居室を訪問し避難者の健康チェック、具合が悪くなって保
回っています。
健室に見えた方々の対応などのボランティア活動をしました。
東北地方の一日も早い復興を埼玉県立大学学生・教職員一同、心より願っております。
3
三野宮閑談
ネガティブデータ
やる時にはやろう(「オン」と「オフ」)!!
保健センター所長 小牧 宏一
大学院研究科長 五味 敏昭
研究とは仮説を立てて検証することにある。結果を
今から20年前、近代解剖学の父と呼ばれるベザリウスを生ん
統計学的有意差で証明することになる。従って、研究
だ国ベルギーにあるアントワープ大学に給費海外留学生(海外
者はこぞって有意差を出すために血道をあげることに
特別研究員)として一年間留学した。公用語はオランダ語、フ
なる。統計学的に有意差がなかった結果は即ち、等
ランス語、ドイツ語で、チョコレート、ワッフル、フランダース
しいという証明でもなく、成果がなかった研究で、ネ
の犬などが有名である。またサッカーの川島選手が所属してい
ガティブデータと言い表される。結果がネガティブデー
たクラブ(リールス)も大学の近くにある。
タであることは忌まわしく、研究者と周囲の落胆は大
大学での教育・研究は8時半から始まり、教員は8時半に其々
きい。
の研究室に向かい18時頃に戻ってくる。午前・午後に各15分
私が県立大学に赴任して9年余りを振り返って見る
程度のティータイム、30分程度のランチタイムをとるだけである。
と、秀でた教育もなく、華々しい研究もなく、まったく
私の研究テーマは「気管・気管支肺胞系の神経内分泌細胞の
昇進もなく、華麗な女性関係もなく、有意差に届かな
免疫組織学的研究」であるが、大学内にはPublish or Perish(論
かったネガティブデータに似ている。しかし、歳を重
文を出版せよ、さもなくば立ち去れ)の気概が溢れていた。
ねた今、落胆はしない。所詮、生者必滅、会者定離、
日本から行って一番驚いたのは教員・学生たちの集中力の凄
盛者必衰の世ではないか。いや、これは悟り過ぎた。
さ、時間の使い方の上手さ、人生の愉しみ方等々であった。ベ
若き学 生 諸 君!比 較
ルギー人のバカンス好きは世界
的 若き教 員 諸 君!は
的にも有名で1−2ヶ月取る人も
大いに落胆をして欲
見受けた。現在もほぼ隔年に大
しい。落胆こそは明
学を訪れているが、20年前に体
日への力である。
験した「やる時にはやる」、「遊
今、密かに私は懲
ぶ時には遊ぶ」、あのメリハリの
りずに落胆している。
効いた研究生活を再び体験して
明日こそリベンジを!
みたいと思う昨今である。
国際交流
今年度も山西医科大学から2名の留学生が3月に来日しました。同じく3月に北京大学公
衆衛生大学院プログラムに本学の学生24名が参加し、中国の公衆衛生や健康問題を学び、
現地の学生と交流を深めました。
よう ぜんきょう
こう ぶん
羊 善嬌さん
黄 私の故郷海南島は中国の最南端に位
私の出身地は桂林の
置し、東洋のハワイと呼ばれていて、一
です。「桂林の山水は天下一、陽朔の山
年中さまざまな花が咲き、美味しい果物
水は桂林よりすぐれている」という格言
がたくさんできる島です。
があるように、故郷はとてもきれいな所
この度、留学生として埼玉県立大学に
です。地元の料理も有名で、「魚のビー
さん
朔(ヤンシュオ)
来ることができて、とても光 栄です。期間は一年ですが、
ル煮」などは一度食べたら一生忘れられないでしょう。
いろいろなことを体験して楽しみたいと思っています。日本
留学生として日本に来たいと思った最初の目的は日本語を
のアニメが大好きな私は、日本の文化や料理にも大変興味
学ぶことでした。しかし、日本に来てみると、想像以上に新
を持っています。これからも看護と日本語の勉強に励みな
しい発見ができ、視野も広がりました。また、授業形式や
がら、友だちをたくさん作りたいと思います。
授業内容も新鮮で貴重な体験となるでしょう。
北京大学へ派遣
北京大学では5人の教員から中国の公衆衛生について講義を受け(約14時間、英語
と日本語)、郊外と町中にある保健センターと中国最大のリハビリテーションセンターを
訪問し、さらに北京大学生と学生交流を行い、自由時間には観光までしてきました。濃
密で充実した9日間でした。
4
サークル紹介
ハンドボールサークル LARK
こんにちは!ハンドボールサークル「LARK」です。LARKは昨年
の5月に立ち上げたばかりの新しいサークルです。昨年はなかなか
思うように活動できませんでしたが、今年度より多くの仲間とともに
本格的に活動できるようになりました♪
LARKのモットーは「1人1人が主役になれるサークル」です。学年、
性別、経験者、素人、そんなの全く関係ない!!まだまだ成長途中の
LARKをみんなの力で作り上げていきませんか?きっと素敵な時間を過ごすことができますよ。
「LARK」の意味は【お祭り騒ぎ】!! にぎやかで笑ってばかりの個性的な仲間たちがハンドボール片手にみなさんを
お待ちしています♪ (活動日→後期より毎週木曜日放課後@体育館)
合気道サークル Rad
i
sh
合気道サークル「Radish」です。このサークルは今年創設したばかり
のサークルです。
その名の通り活動内容は合気道の稽古をしています。合気道は柔道
や空手とは違い自ら攻撃することはありませんが、攻撃されてきた際に
相手の動きを利用し相手を倒す、言い換えれば護身術のような武道で
す。力技ではないので、女性や子供でもすることができます。また、技
の面だけではなく精神的な面でも学びの多い武道であると言えます。こ
の合気道を通して、将来医療福祉の現場で活躍する人のための心身の向上につながればいいなと思います。
(活動日 毎週木曜日 18時∼ ダンスホールにて)
フットサルサークル Clue
こんにちは。フットサルサークル「Clue」です。私たちは
毎週火曜日体育館で活動しています。軽いアップから始まり、
パス練習やミニゲームのあと試合をするようなメニューになっ
ています。経験者、初心者、男女、学年にとらわれず、み
んな仲良く、活動に取り組んでいます。合宿や大会、他大学
との練習試合などイベントもあり、とても楽しいです!
また、昨今の女子サッカー日本代表、なでしこジャパンの
活躍により、世界的に女子サッカーが注目され、人気を集めています。つまりフットサルも注目されています!
こんな世界的潮流に乗りたいそこのあなた!火曜日の18時に体育館に来てください!誰でも大歓迎です。
太極拳・長拳サークル
こんにちは。太極拳・長拳サークルです。私たちは
毎週水曜日の18時から体育館で活動しています。太極
拳歴・県大歴(前身から!)30年以上の荒川先生の下、
楽しく練習しています。初心者の方でも先生がやさしく
教えてくれます。現在の部員で経験者は一人だけで、他
の部員は全員大学から始めました。
太極拳というと、ゆったりした動きをしているイメージ
だと思いますが、太極拳・長拳サークルでは、主に長拳というダイナミックな動きを主体とした武術の練習をして
います。極めれば映画のような動きができるようになるかも!?
5
瀬田 節子 教授
(看護)
延原 弘章 教授
(健康開発)
浅井さおり 准教授
(看護)
張 平平 准教授
(看護)
松本 佳子 准教授
(看護)
吉岡 幸子 准教授
(看護)
北畠 義典 准教授
(健康開発)
佐藤 玲子 准教授
(健康開発)
小坂 恵美 講師
(看護)
辻 玲子 講師
(看護)
露木 信介 講師
(社会福祉)
久保田 亮 講師
(健康開発)
北島 裕子 助教
(看護)
柴田 亜希 助教
(看護)
畔上 光代 助教
(看護)
新井 麻紀子 助教
(看護)
北村 麻由美 助教
(看護)
大岡 華子 助教
(社会福祉)
地域住民の方から
∼さらに絆を深めるために∼
千間台西連合自治会
ここ千間台西地区が住宅地として誕生し30年程が経ちます。その
を 専 攻 され て
間に埼玉県立大学が創設され、
この地域に若いパワーが漲りました。
い る 皆 さん で
今では地域と大学との交流も進み、街の活性化に繋がっています。
そ
す。地域との関
の一方で、通学時の自転車扱いや大勢での歩道闊歩するマナー問
わりも4年間程
題、学生らしからぬ服装・風紀問題なども見聞されます。安全で安心
でしょうが 、生
な街づくりには相応しくない行動と言えます。
活を共にしている間は、
これも
「地縁」。キャンパスでの学習と共に、
三浦学長もおっしゃっています「生活している空間を思いやりや気
地域を社会人実習の場として「環境価値の高い」街づくりに、
ともに
配りで満たすことを…」
と。特に
「人への思いやり」を求められる学問
努めていきましょう。
編集後記
今回の企画は、いま流行りの「つながり」。特集ページには、
6
て長い歴史の中で多くの卒業生を輩出してきました。この諸先
昨年の3.11の東日本大震災を受けての学生によるボランティア
輩方、在校生や教職員の皆様、地元の皆様、広く日本や世界
活動や大学の教職員の取り組みをいれることにしました。また、
の人々と「つながり」を再確認していただけたらという思いの
日ごろ大学祭などでお世話になっており、加えて新カリキュラム
もとに編集に携わりました。原稿を快くお引き受けいただきま
で始まった1年生対象の「スタートアップ・セミナー」でもビ
した皆様に深く感謝いたします。
デオ出演していただいている地元の自治会の方にお書きいただ
編集委員 林(編集長)、五條、丸岡
きました。県立大学はその前身の短大・専門学校時代も含め
事 務 局 黒沢、鈴木
この METASEQUOIA に関するご意見・ご要望を、事務局学生・就職支援担当([email protected])までお寄せください。
表紙写真協力: D s BAR