平成25年春の農作業安全運動強化期間 4月15日~6月30日 年次別農作業死亡事故発生状況 420 400 380 360 事故件数 全国では毎年約400名の方が、岡山 県内ではそのうちの約10名の方が、農作 業事故により亡くなられています。 この数字は、過去10年間であまり変動 はありません。 不慮の事故により、あなたの家族を悲 しみの淵に立たせることの無いよう安全 第一を心掛けて農作業に取り組んでくだ さい。 農作業死亡事故のうち最も多いのは、 乗用型トラクターによるもので、転落して 下敷きになる事故が後を絶ちません。 あせりは禁物です。心にゆとりを持ち、 疲れたら早めの休憩を心掛けましょう。 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 20 15 10 5 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 岡山県内で発生した乗用型トラクターによる死亡事故事例 発生時刻 年代・性別 9:30 70 代・男性 (H23) 11:00 60 代・男性 60 代・男性 70 代・男性 80 代・男性 80 代・男性 (H23) 作業準備のため非舗装のあぜ道(行き止まり)を後退中、左方に転 安全フレームなし 作業終了後、自宅へ移動中誤って用水へ転落しトラクターに挟まれ 安全フレームなし トラクターで舗装道路から作業道に入って3m以上の高さから転 シートベルトなし 落。刈払機で草は刈っていたが境が見えにくかった。 80 代・男性 (H22) 16:00 安全フレームなし た。 (H22) 15:50 後退して約 1.8m の畦道に出る際、後方不確認かハンドル操作不適 覆してトラクターの下敷きになった。 (H22) 15:00 農作業を終えて帰宅中に県道左脇の法面で横転し、約 1m 転落し、 により、畦道を隔てた約2m下の田んぼに転落。 (H22) 13:00 畑を乗用トラクターで耕していて、段差でバランスを崩し、横転した 安全フレームなし 下敷きになり胸を打つなどして死亡。 (H22) 13:00 備考 トラクターの下敷きになった。 (H23) 12:00 事故状況 田からトラクター(ロータリー牽引タイプの直播機を装着)で農道に 出る時、勢い余って用水へトラクターとともに転落し、窒息死。 70 代・男性 田を耕して帰ろうとしたときにトラクターで田の下にある池に落ち溺 死。 安全フレームなし 乗用型トラクターの安全対策のポイント ①安全キャブ・フレームのあるトラクターを使用し、シートベルト 着用を徹底しましょう! ○安全キャブ・フレームの有無による事故割合 4% 96% 安全キャブ・フレームなし(25 件) 死亡事故 負傷事故 50% 50%※ 安全キャブ・フレームあり(14 件) ※「安全キャビン・フレームあり」の死亡事故(7件)のうち5件はシートベルト未着用。 安全キャブ・フレームのあるトラクターでもシートベルトを着用しなければ、安全域の中に 身体が固定されないため、転倒した際に身体を守ることはできません。 安全フレーム ーム + フレーム付きトラクターでのシートベルト着用を徹底しましょう。 ②作業環境を確認し、危険性に配慮しましょう! 転倒が発生している場所としては、ほ場から出入りする際の傾斜やほ場の 端から法面に転落するケースが数多く報告されています。以下の点に注意 し、事故を起こさない環境作りを心がけることが重要です。 作業機を下げて、傾斜に対して直角の向き で入退出しましょう。 危険が潜む場所は 草刈りで見通しをよ くしましょう。 岡山県農業機械作業安全運動推進協議会
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