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資料13
ウベボード㈱宇部工場での
ウベボード㈱宇部工場での工程水漏洩
㈱宇部工場での工程水漏洩事故
工程水漏洩事故に関する
事故に関する
原因及び改善対策について(報告)
原因及び改善対策について(報告)
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事故の状況
(1)概要
ウベボード㈱宇部工場の西工場にある抄造工程では、工程水を循環使用してお
り、工程で使用した水は、抄造機ピットに入った後、ポンプアップで工程水シッ
クナーに送液しているが、平成 22 年 8 月 3 日午前 9 時 10 分頃、作業員が排水ポ
ンプのVベルトから煙が上がっているのに気付き、ピット内を確認したところ、
工程水が溢れそうになっていたため、班長へ報告するとともに抄造機を停止した。
同日 9:30 頃、工程水が№5 排水口(通常は雨水のみ)から栄川へ流出している
のを別の作業員が確認したため、工場長へ報告するとともに、土のうを設置して
溝に流出した工程水をバキュームで汲み上げることにより、同日 9:45 頃、栄川へ
の流出が止まった。
なお、本件は、事故当日に小嶋会長と浮田産業公害部会長に連絡するとともに、
8 月 19 日に詳細を報告した。
(2)系外への流出状況
流 出 物:工程水(pH12 程度の強アルカリ水)
流 出 量:約 1 ㎥
流出時間:約 15 分
2
事故原因
作業手順では、現場作業員の判断で抄造機を停止できるようになっているが、今
回は、上司への報告を優先したため、工程停止作業が遅れてしまった。
また、抄造機ピット内に設置されたフロー式水量検知器が故障して作動しなかっ
たことや、流出経路となった№5 排水口の排水は、通常は雨水のみで有害物の漏洩
は想定しておらず、流出防止用の遮蔽板が設置されていなかったことが原因として
考えられる。
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改善対策
(1)
抄造機ピット内に設置された水量検知器を、フロー式から電極棒に更新し、
異常時は、ピット内に入る全ての経路を自動閉鎖する[H22.8 月実施済]。
(2)
№5 排水口の排水経路に遮蔽板を設置する。また、排水ポンプの点検管理を
見直し、社員の再教育を実施する[H22.8 月実施済]。
(3)
工程水の流出防止のため、抄造機建屋周りの嵩上げを実施する[H22.9 月実
施済]。
(4)
不測の事態に対応するため、№5 排水口の手前に中和槽を設置する[H23.1 月
実施予定]。