フィリピンへ輸出する際の 注意事項 輸入禁制品 主な対象品目 ・ダイナマイト ・拳銃 ・銃弾、その他の爆発物 ・戦闘用兵器(法律で認められている場合を除く) ・フィリピン政府に対する反逆や抵抗を煽るような事柄を含む印刷物 ・わいせつな、またはモラルに反する映画フィルム、写真、絵画、彫刻物、文書 ・非合法な中絶を行う為に考案された道具、機器、薬品 ・ギャンブル用品 ・食品医薬品法に違反した食品および薬品 ・マリファナ、アヘン、ヘロインなどの精神薬物 <主管省庁>フィリピン税関(Bureau of Customs, Tariff Commission) http://customs.gov.ph/ 現地において確認が必要とされる主な項目および規制 下記はフィリピンの関係政府機関の許可が必要となる為、輸出の際には注意が必要です。 ・既存の規則や規制によって禁止されていない薬物、化学物質 -薬物取締庁(PDEA) ・石鹸、塗料、車用品、化学製品 – 環境管理局(EMB) ・シアン化ナトリウム -環境管理局(EMB) ・クロロフルオカーボンその他のオゾン層破壊物質 -環境管理局(EMB) ・リサイクル・再利用が可能な金属の屑などの廃品、固形プラスチックおよび電子組立品 -環境管理局(EMB) ・医療機器、薬品、化粧品、医療用品一式 -食品医薬品局(FDA) ・ペニシリンおよびその派生物 -食品医薬品局(FDA) ・塩 -食品医薬品局(FDA) ・電気製品(オーブン、ヒーター、照明器具等) -貿易産業省製品企画局(BPS) ・機械材料・建設資材(とげのあるワイヤー、スチール版等) -貿易産業省製品企画局(BPS) ・化学製品 その他の消費者製品(ガスストーブ、液化石油ガスを使った自動車用品等) -貿易産業省製品企画局(BPS) ・無水酢酸 -危険薬品委員会(DDB) ・コメ -国家食糧庁(NFA) ・石炭およびその派生物 -エネルギー統制委員会(ERB) ・精製石油製品 -エネルギー統制委員会(ERB) ・カラー複写機 -国家犯罪捜査局(NBI) ・爆発物製造用化学薬品 -フィリピン国家警察火器爆発物局(PNP-FEO) ・農薬を含む殺虫剤 -肥料農薬庁(FPA) ・タマネギ、ニンニク、ジャガイモ、キャベツ等の苗木 -植物産業局(BPI) ・トラックおよび自動車のタイヤ、チューブ(中古) -貿易工業省(DTI) ・米国ドル以外による中古車輸入 -貿易産業省(DTI) ・軍艦 -海事産業庁(MARINA) ・放射性物質 -フィリピン原子力研究所(PNRI) ・10,000ペソを超えるフィリピン法定通貨 -中央銀行(BSP) ・ランドリー・工業用洗剤 -貿易工業省(DTI) ・牛乳 -農務省(DA) ・肉類、肉製品 -農務省(DA) 加工食品について 包装されている加工食品(肉、魚肉加工製品を含む)や飲料、加工食品向け原料、食品添加物などを輸入する場合には、 厚生省食品医薬品局(FDA)より、輸入ライセンスを2種取得することが必要です。 1、営業許可(License to Operate = LTO) の取得 輸入業者や流通業者、もしくは再包装業者による取得が必要です 2、製品登録証明(Certificate of Product Registration = CPR)の取得 製品登録証明とは、国内販売に必要なライセンスの一種です この他、品目によって特別な規則や基準が設けられています。詳細はFDAホームページをご参照ください。 <主管省庁>フィリピン厚生省食品医薬品局( Food and Drug Administration) http://www.fda.gov.ph/ 検疫が必要とされる品目 生きた動物や飼料、生鮮の食肉や水産物、果実や野菜などの広義の農産品の輸入の場合(輸入品目の管轄省庁が 農務省の畜産局・漁業水産資源局・植物産業局になる場合)には、動物検疫検査や植物防疫検査が義務付けられて います。 この場合輸入業者は、以下の要件を満たすことが必要です。 ・原産国が当該輸入品に関する病気や病害虫の汚染地域ではないこと ・食肉の場合は農務省の認可を受けた屠殺施設で処理している証明書を取得していること ・輸入ライセンス(農務省の各管轄局より取得)を取得していること ・原産国当局発行の動植物検疫証明(または健康証明)を取得していること <主管省庁>フィリピン農務省(Department of Agriculture) http://www.da.gov.ph/ フィリピン税関において注意が必要なこと 経済特区PEZA以外への輸出の場合は、PEZA内への輸出と比較して下記のような傾向にあります。 税関手続きの際にはご注意ください。 ※PEZA( Philippine Economic Zone Authorityの略): フィリピン大統領直轄の経済特区地域で、 フィリピン政府が経済発展を目的として設立し、外資系企業の進出を促進しています。 ・輸入申告の際は許可がおりるまでに時間を要します。 ・申告内容に誤りがあると罰金が発生する恐れがあります。 ・税関の判断によってインボイス価格が相場より低いと見なされる場合は、申告価格が引き上げられることがあり、 関税額も高価になる場合があります。 ・税関職員毎に見解が異なる場合があります。 その他注意点 【必要書類項目、規制事項を満たさない場合、フィリピン税関にて差し止め、品物の没収、破棄および返送となる可能性が あります。】 ※上記記載項目以外にも、輸送上の制限を受ける場合があります。 ※掲載情報につきましては充分に注意して掲載しておりますが、当該サイトにアクセス頂いた時点において、その内容が常に最新で、 かつ、実効性を保有していることを保証するものではございません。当情報が原因にて発生した損害につきましては、弊社では責任を 負いかねますので予めご了承下さい。(掲載情報取得日:2012.08.31) ※掲載情報に関わる最終的な法的解釈判断は、各国当局に帰属します。
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